JP2001004549A - 粉体中の異物検出装置 - Google Patents

粉体中の異物検出装置

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JP2001004549A
JP2001004549A JP11177643A JP17764399A JP2001004549A JP 2001004549 A JP2001004549 A JP 2001004549A JP 11177643 A JP11177643 A JP 11177643A JP 17764399 A JP17764399 A JP 17764399A JP 2001004549 A JP2001004549 A JP 2001004549A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】袋状体に収容された粉体中の異物を容易に検出
できる装置を提供する。 【解決手段】粉体を収容する袋状体1を搬送する第1の
搬送手段2と、袋状体1を吸着する保持手段3と、袋状
体1が吸着保持されている間、保持手段3を所定の振幅
で水平に振動する振動手段23,24と、振動周波数を
調整する振動周波数調整手段26bと、粉体39中の異
物を光学的に検出する検出手段4とを備える。保持手段
3は第2の搬送手段30を備える。第2の搬送手段30
は無端状ベルト35を介して回転軸29bを回転駆動す
る第1の回転駆動手段33と、無端状ベルト35の張力
調整手段36とからなる。振動手段は偏心カム24と、
第2の回転駆動手段26bと、クランク軸23とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋状体に収容され
た医薬品等の粉体中の異物を光学的に検出する異物検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医薬品等は、通常はクリーンルームで製
造され、その製造工程の最後に所定の形態で包装され
る。前記医薬品等が、散剤、細粒剤、顆粒剤等の粉体で
ある場合、前記包装の一形態として、内容物を外部から
確認可能な袋状体に収容したものがある。前記医薬品等
はクリーンルームで製造されるので異物が混入すること
は殆ど無いが、極く稀に作業員の毛髪、製造装置等の金
属片、黒色異物等の異物が混入することがある。
【0003】従来、前記袋状体に収容された医薬品等の
粉体中の異物の検出は、前記包装後の段階で作業員の目
視により行われている。前記目視によるときには前記異
物が前記袋状体に収容された粉体の表面付近にある場合
には比較的容易に発見できるが、前記異物が前記粉体中
に埋没している場合には発見が困難である。そこで、前
記従来の方法で、一見して前記異物が発見されない場合
には、作業員が前記袋状体をさらに手で振ることによ
り、前記粉体中に埋没している前記異物の発見に努めて
いる。
【0004】しかしながら、作業員の手作業で前記袋状
体を振るだけでは、前記粉体中に埋没している前記異物
を該粉体の表面付近に移動させることは難しく、前記異
物を発見することが非常に難しいとの不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、前記袋状体に収容された医薬品等の粉体
中の異物を容易に検出することができる異物検出装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の粉体中の異物検出装置は、内容物を外部
から確認可能な袋状体に収容された粉体中の異物を光学
的に検出する異物検出装置であって、該袋状体を保持す
る水平動自在の保持手段と、該袋状体を保持する該保持
手段を水平に振動させる振動手段と、該振動手段の振
幅、振動周波数及び振動時間により定められる総変位量
を調整する総変位量調整手段と、該総変位量調整手段に
より調整された総変位量を該振動手段により該袋状体に
付与したときに、該袋状体に収容された粉体中の異物を
光学的に検出する検出手段とを備えることを特徴とす
る。
【0007】本発明の異物検出装置によれば、前記振動
手段が前記保持手段を水平に振動させることにより、該
保持手段により保持されている前記袋状体が水平に振動
される。前記粉体が収容されている袋状体を前記のよう
に保持手段に保持された状態で水平に振動させると、該
振動による前記粉体の総変位量がある量を超えたとき
に、表面の粉体が内部に入り、内部の粉体が外部に出る
ような対流が起きると考えられる。
【0008】前記対流は、前記粉体の総変位量が大きく
なるほど起き易い。ここで、前記総変位量x(m)は、
振動手段の振幅をd(m)、振動周波数をf(Hz)、
振動時間をt(秒)とすると、次式(1)で示される。
【0009】x=2dft ・・・(1) そこで、本発明の異物検出装置では、前記総変位量調整
手段により前記振動手段の振幅、振動周波数及び振動時
間を調整して、前記対流が起き易い量になるようにした
前記総変位量を、前記振動手段による振動として前記保
持手段に保持された前記袋状体に付与するものである。
前記総変位量の調整は、前記振幅、振動周波数及び振動
時間の3つの要素をそれぞれ調整することによって行っ
てもよいが、他の要素を固定してどれか1つの要素を調
整することにより容易に行うことができる。
【0010】前記のように調整された総変位量が前記袋
状体に付与される結果として、前記粉体中に前記異物が
含まれるときには、前記異物が前記粉体の表面付近に移
動せしめられ、前記検出手段により容易に検出すること
ができる。
【0011】本発明の異物検出装置として、粉体を収容
すると共に該粉体を外部から確認可能な袋状体を搬送す
る第1の搬送手段と、第1の搬送手段の途中に設けられ
該袋状体を吸着し所定時間保持したのち吸着を解除する
水平動自在の保持手段と、該袋状体が該保持手段に吸着
保持されている間、該保持手段を所定の振幅で水平に振
動する振動手段と、該振動手段の振動周波数を調整する
振動周波数調整手段と、該振動手段により振動が付与さ
れた該袋状体に収容された粉体中の異物を光学的に検出
する検出手段とを備えることを特徴とする異物検出装置
を用いることができる。
【0012】前記異物検出装置によれば、前工程の最後
で得られた前記袋状体は前記第1の搬送手段により搬送
される途中で前記保持手段により吸着保持され、所定時
間後に吸着が解除される。そして、前記袋状体が前記保
持手段により吸着保持されている間、前記保持手段を前
記振動手段により所定の振幅で水平に振動することによ
り、前記袋状体に収容された前記粉体に前記式(1)で
示される総変位量xが付与される。
【0013】このとき、前記総変位量xを定める要素の
うち、振動時間t(秒)は前記保持手段が前記袋状体を
吸着した後、該吸着を解除するまでの時間として定ま
る。そこで、本発明の異物検出装置では、前記振動手段
により振幅d(m)を調整することにより、あるいは前
記振動周波数調整手段により振動周波数fを調整するこ
とにより、容易に総変位量xを調整することができる。
【0014】前記振動手段により前記保持手段を振動さ
せることにより前記総変位量xが付与された該袋状体
は、次いで前記検出手段により、前記粉体中の異物が光
学的に検出される。
【0015】本発明の異物検出装置は、前記保持手段
が、前記袋状体を保持して第1の搬送手段と同一方向に
搬送する第2の搬送手段を備え、第2の搬送手段の上流
端で前記袋状体を吸着すると共に、第2の搬送手段の下
流端で前記袋状体の吸着を解除することを特徴とする。
前記保持手段が第2の搬送手段を備えるときには、前記
袋状体は前記振動手段により振動されつつ第1の搬送手
段と同一方向に搬送されるので、前記袋状体に振動を付
与する処理を、両搬送手段により搬送される複数の袋状
体に対して順次連続的に行うことができる。また、前記
第2の搬送手段によれば、上流端で前記袋状体を吸着し
てから、下流端で前記袋状体の吸着を解除するまでの時
間が前記振動時間t(秒)となる。
【0016】本発明の異物検出装置において、前記第2
の搬送手段は、前記第1の搬送手段の搬送方向に沿って
前記保持手段の上流側及び下流側の両端に設けられた回
転軸に巻き回された第1の無端状ベルトと、前記保持手
段の外部に固定され第2の無端状ベルトを介して該回転
軸の一方を回転駆動する第1の回転駆動手段と、前記保
持手段の振動に対応して第2の無端状ベルトの張力を調
整する張力調整手段とからなることを特徴とする。
【0017】前記第2の搬送手段は、前記保持手段に駆
動手段を備えず、前記保持手段の外部に固定された第1
の回転駆動手段により前記回転軸が回転駆動されるよう
になっている。従って、前記保持手段が軽量化され、前
記振動手段の負荷が軽減される。
【0018】前記第1の回転駆動手段は、前記第2の無
端状ベルトを介して前記回転軸を回転駆動するが、前記
振動手段により前記保持手段が振動されると、第2の無
端状ベルトの張力が変動し、前記回転軸を円滑に回転駆
動することが難しくなる。そこで、本発明の異物検出装
置において、前記第2の搬送手段は、前記張力調整手段
により前記保持手段の振動に対応して前記第2の無端状
ベルトの張力を調整することにより、前記回転軸を円滑
に回転駆動することができる。
【0019】また、前記振動手段は、例えば、前記保持
手段の外部に軸支された偏心カムと、該偏心カムを回転
駆動する第2の回転駆動手段と、該偏心カムに取着され
て前記保持手段を前後動させるクランク軸とを備えるこ
とにより、前記保持手段を振動させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の粉体中の異物検出装置の構成を示す説
明図であり、図2は図1示の搬送路の構成を示す斜視図
であり、図3は図1の要部拡大図であり、図4は図3の
IV−IV線断面図であり、図5は図1のV−V線断面
図である。また、図6及び図7は本実施形態の粉体中の
異物検出装置による総変位量x(m)に対する異物の検
出率を示すグラフである。
【0021】本実施態様の粉体中の異物検出装置は、図
1示のように、医薬品等の粉体が収容された袋状体1が
矢示方向に搬送される搬送路2を備える。搬送路2の途
中には袋状体1を吸着保持する吸着箱3が設けられ、吸
着箱3の下流には検出装置4が設けられている。
【0022】袋状体1は、透明な合成樹脂シート11等
がヒートシールされて図2示のように粉体を密封して収
容する収容部12が形成されることにより、内容物を外
部から確認可能な構成とされている。収容部12はその
四方がヒートシールされており、1つの袋状体1は例え
ば6個の収容部12を備えている。袋状体1は、医薬品
等の製造工程の最後に粉体を収容して密封されることに
より形成され、搬送路2に供給される。
【0023】搬送路2は、図2示のように袋状体1が載
置されて搬送される搬送面13と、搬送面13に搬送方
向に沿って設けられた2条の溝部14,14に案内され
て、搬送面13上の袋状体1を押動する1対のフィンガ
ー15,15とからなる。フィンガー15は搬送路2の
両側に設けられた1対の無端状チェーン16,16に所
定間隔で取着されたバー17の先端に接続されており、
無端状チェーン16はスプロケット18を介して図示し
ないサーボモータ等により駆動される。
【0024】吸着箱3は、図3及び図4に示すように、
搬送路2の両側に搬送方向に沿って設けられた架台19
上に取着された1対のリニアベアリング装置20,20
により水平動自在に支持されている。
【0025】リニアベアリング装置20は、リニアロー
ル21と、リニアロール21に跨設されたリニアベアリ
ングユニット22とからなり、リニアロール21とリニ
アベアリングユニット22との間にベアリング列(図示
せず)が配設されている。リニアベアリング装置20に
よれば、リニアベアリングユニット22の側面に取着さ
れた吸着箱3を水平に支持して、リニアロール21に沿
って円滑に前後動させることができる。前記リニアベア
リング装置20としては、例えば、特許第251979
5号公報記載の直線摺動用テーブル等を用いることがで
きる。
【0026】吸着箱3はその搬送路2の下流側に軸支さ
れたクランク軸23を介して、吸着箱3の上流側で架台
19上に軸支された偏心カム24に接続されている。ク
ランク軸23及び偏心カム24は搬送路2に沿って吸着
箱3の両側に各1対設けられており、プーリ25a,2
5bに巻き回された無端状ベルト26aを介してモータ
26bにより回転駆動される。偏心カム24は、モータ
26bの回転運動を直線運動に変換し、クランク軸23
により吸着箱3を水平に振動する。このとき、本実施形
態の異物検出装置は、クランク軸23及び偏心カム24
が吸着箱3の両側に各1対設けられていることにより、
吸着箱3を安定して振動させることができる。
【0027】吸着箱3は、図4示のように中空体であ
り、図示しない真空ポンプ等に接続された吸引管27を
介して、その内部を吸引する。吸着箱3は、その底面に
搬送路2の搬送方向に沿ってスリット28が設けられて
おり、その内部が吸引されたときに、スリット28から
外気を吸引することにより搬送路2を搬送される袋状体
1を吸着保持する。吸着箱3は、袋状体1を収容部12
の中央部で吸着保持するように、収容部12に相当する
間隔を存して6条のスリット28を備えている。
【0028】吸着箱3は、搬送路2の搬送方向に沿っ
て、その上流端及び下流端に回転軸29a,29bを備
え、回転軸29a,29bに無端状ベルト30が巻き回
されている。吸着箱3には6本の無端状ベルト30が備
えられ、各無端状ベルト30はスリット28,28の間
に配設されている。
【0029】各無端状ベルト30は吸着箱3側に突起部
31を備えている。該突起部31は吸着箱3の底面に搬
送路2の搬送方向に沿って設けられた蛇行防止溝部32
に係合されることにより、無端状ベルト30の蛇行を防
止するようになっている。
【0030】各無端状ベルト30は、図3示のように回
転軸29bを駆動軸として、架台19上に設けられたモ
ータ33によりスプロケット34a,34bに巻き回さ
れた無端状タイミングベルト35を介して、搬送路2と
同一の搬送方向となるように回転駆動される。タイミン
グベルト35の長さは、吸着箱3が振動されてモータ3
3から最も遠ざかる位置にあるときに緊張状態となるよ
うに設定されており、吸着箱3がそれ以外の位置にある
場合には弛みが生じる。そこで、本実施形態の異物検出
装置は、図1示のようにテンション調整ローラ36を設
けて、前記弛みを解消する方向にタイミングベルト35
を押圧することにより、吸着箱3の振動に対応して、常
にタイミングベルト35が緊張状態となるように、その
張力を調整するようになっている。
【0031】図1示の検出装置4は、搬送路2の上下に
設けられた照明装置37とカメラ38とからなる。検出
装置4が設けられている領域では、搬送面13は強化ガ
ラスにより構成され、搬送路2の上下に設けられた照明
装置37とカメラ38とにより、表裏両面から袋状体1
に収容された粉体中の異物を検出できるようになってい
る。
【0032】次に、本実施形態の異物検出装置の作動に
ついて説明する。
【0033】まず、袋状体1は、医薬品等の粉体の製造
工程の最後で収容部12に該粉体を密封収容した後、搬
送路2の搬送面13上に供給される。搬送面13上に供
給された袋状体1は、溝部14に案内されて移動するフ
ィンガー15により押動されて、搬送される。
【0034】次に、袋状体1は吸着箱3の上流側端部に
差しかかると、吸着箱3により吸引され、その底面のス
リット28に吸着保持される。一方、吸着箱3には前記
のように無端状ベルト30が備えられているので、前記
袋状体1はスリット28に吸着保持された状態で、無端
状ベルト30により搬送路2と同一方向に搬送される。
袋状体1は、吸着箱3の下流側端部まで搬送されると、
無端状ベルト30によりスリット28の吸着範囲外に案
内され吸着が解除され、搬送路2の搬送面13上に移載
される。
【0035】このとき吸着箱3は、モータ26bにより
駆動されて水平に振動しているので、袋状体1は前記ス
リット28に吸着保持されている間中、前記振動が付与
される。本実施形態では、前記振動の振動時間t(秒)
は袋状体1が吸着箱3の上流側端部でスリット28に吸
着保持されてから、無端状ベルト30により搬送され、
吸着箱3の下流側端部で吸着が解除されるまでの時間と
なる。また、振幅d(m)は前記偏心カム24の偏心半
径となる。そこで、モータ26bが振動周波数調整手段
として作用し、その回転数を変えることにより、振動周
波数f(Hz)を調整する。
【0036】この結果、袋状体1に次式(1)で示され
る総変位量x(m)の振動が付与される。
【0037】x=2dft ・・・(1) 総変位量x(m)が付与されると、袋状体1の収容部1
2内では、図5示に矢示するように粉体39に対流が起
き、表面の粉体が内部に入り、内部の粉体が外部に出
る。従って、粉体39に異物が含まれている場合には、
該異物が収容部12の上方または下方で粉体39の表面
付近に位置するようになる。
【0038】前記異物は、例えば装置の機械部品に由来
する金属の微粉や、作業員の毛髪、衣服の繊維等であ
り、一般に医薬品等の粉体39とは比重が著しく相違す
る。従って、一旦、粉体39の表面付近に位置するよう
になった前記異物が再度粉体39に埋没する虞は殆どな
く、その検出が容易になる。尚、前記対流によれば、医
薬品等の粉体39に比較して比重が大きい金属の微粉等
の異物は収容部12の下方に、粉体39に比較して比重
が小さい毛髪、繊維等は収容部12の上方に移動するこ
とが多い。
【0039】前記総変位量xは、前記対流を起こして異
物を検出するために、装置の強度等の条件が許す限り、
大きいことが好ましい。ここで、前記振動における振動
加速度αは、次式(2)で示されるように、振動周波数
f(Hz)の2乗に大きく依存するが、本実施形態で
は、前記のように吸着箱3の振動の調整を振動周波数f
(Hz)により行っているので、前記異物の検出を有利
に行うことができる。
【0040】α=4π2 2 d ・・・(2) 次に、吸着箱3の下流側端部で搬送面13上に移載され
た袋状体1は、再びフィンガー15により押動され、検
出装置4が設けられている領域に搬送される。そして、
袋状体1は、強化ガラスの表裏両面から照明装置37に
よる照明を受けながら、カメラ38により撮像される。
カメラ38の画像は図示しない画像処理装置などにより
解析され、異物が検出された場合には該当する袋状体1
が搬送路2から除去される。
【0041】次に、本実施形態の異物検出装置による異
物の検出例を示す。
【0042】まず、6個の収容部12を備える袋状体1
の各収容部に粉体として0.5gのノイエル細粒と、1
つの収容部12当り1つの異物を混入した袋状体1のサ
ンプルを作成した。前記異物としては毛髪及びステンレ
ス球を用い、前記毛髪は長さ1mm、3mm、5mmの
3種、前記ステンレス球は直径0.3mm、0.5m
m、1mmの3種とした。
【0043】次に、本実施形態の異物検出装置におい
て、総変位量x(m)を変えて、それぞれの異物を混入
した袋状体1のサンプルを用いて異物の検出を行い、総
変位量x(m)に対する検出率を求めた。前記袋状体1
のサンプルは、前記異物が前記ノイエル細粒中に完全に
埋没していることを確認した上で使用し、吸着箱3によ
る振動後、前記異物の検出は目視により行った。各長さ
の毛髪に関する総変位量x(m)に対する検出率を図6
に、各直径のステンレス球に関する総変位量x(m)に
対する検出率を図7にそれぞれ示す。
【0044】図6から毛髪の長さが長い場合には総変位
量x(m)に関わらず高い検出率が得られるが、毛髪の
長さが短くなるに従って、総変位量x(m)が大きいほ
ど検出率が高くなることが明らかである。また、図7か
らステンレス球の直径が大きい場合には総変位量x
(m)に関わらず高い検出率が得られるが、ステンレス
球の直径が小さくなるに従って、総変位量x(m)が大
きいほど検出率が高くなることが明らかである。
【0045】前記のように、異物が小さい場合に検出率
を高くするには、総変位量x(m)を大きくすることが
有効であることが明らかであるが、作業員が袋状体1を
振るような手作業では前記総変位量x(m)を大きくす
るには限界がある。しかし、本実施形態の異物検出装置
によれば、前記総変位量x(m)を調整することによ
り、前記手作業によっては検出困難な大きさの異物であ
っても検出することができ、異物の検出率を前記手作業
に比較して4倍程度向上させることができる。
【0046】本実施形態では、前記袋状体1として収容
部12を6個備えるものを例に説明しているが、1つの
袋状体1に1個またはそれ以上の収容部12が備えられ
ていればよく、6個に限られるものではない。また、吸
着箱3に備えられるスリット28及び無端状ベルト30
の数は、収容部12の数に合わせて適宜変更することが
できる。
【0047】また、本実施形態では、収容部12はその
四方がヒートシールされることにより形成されている
が、袋状の合成樹脂シート11ではその一方(開口部)
をヒートシールして1個の収容部12を備える袋状体1
としてもよく、筒状の合成樹脂シート11では収容部1
2の両端をヒートシールして複数の収容部12を備える
袋状体1としてもよい。また、1枚の合成樹脂シート1
1を2つ折りにし、収容部12の三方をヒートシールし
て複数の収容部12を備える袋状体1としてもよい。
【0048】また、本実施形態では、搬送路2に吸着箱
3を1つだけ備える構成を示しているが、吸着箱3は直
列に複数設けるようにしてもよい。このようにするとき
には、吸着箱3の数により前記式(1)における振動時
間t(秒)を調整することができる。吸着箱3を複数設
けるときには、袋状体1は1つの吸着箱3の下流端で吸
着を解除されると、一旦搬送路2に移載され、次の吸着
箱3の上流端で該吸着箱3に吸着保持されるというよう
にして搬送される。
【0049】また、本実施形態では、吸着箱3の振動を
クランク軸23及びカム24により行っているが、吸着
箱3を水平に前後動させることができるものであれば、
他の機構であってもよい。前記他の機構として、例えば
リニアスライダーを直接駆動する機構、シリンダにより
吸着箱3を水平に前後動させる機構等を挙げることがで
きる。
【0050】さらに、本実施形態では、吸着箱3の下流
の搬送路2に検出装置4を設けているが、検出装置4は
搬送路2とは別の場所に備えられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉体中の異物検出装置の構成例を示す
説明図。
【図2】図1示の搬送路の構成を示す斜視図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】図1のV−V線断面図。
【図6】図1示の粉体中の異物検出装置による総変位量
x(m)に対する異物の検出率を示すグラフ。
【図7】図1示の粉体中の異物検出装置による総変位量
x(m)に対する異物の検出率を示すグラフ。
【符号の説明】
1…袋状体、 2…第1の搬送手段、 3…保持手段、
4…検出手段、 23…クランク軸、 24…偏心カ
ム、 26b…第2の回転駆動手段(振動周波数調整手
段)、 30…第1の無端状ベルト、 33…第1の回
転駆動手段、35…第2の無端状ベルト、 36…張力
調整手段、 39…粉体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 圭一 静岡県榛原郡金谷町金谷河原588 第一製 薬株式会社静岡工場内 Fターム(参考) 2G051 AA01 AA90 AB20 AC11 BA01 CA04 CA07 DA01 DA06 DA20 3F079 AD08 CA44 CB25 CB30 DA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物を外部から確認可能な袋状体に収容
    された粉体中の異物を光学的に検出する異物検出装置で
    あって、 該袋状体を保持する水平動自在の保持手段と、該袋状体
    を保持する該保持手段を水平に振動させる振動手段と、
    該振動手段の振幅、振動周波数及び振動時間により定め
    られる総変位量を調整する総変位量調整手段と、該総変
    位量調整手段により調整された総変位量を該振動手段に
    より該袋状体に付与したときに、該袋状体に収容された
    粉体中の異物を光学的に検出する検出手段とを備えるこ
    とを特徴とする粉体中の異物検出装置。
  2. 【請求項2】粉体を収容すると共に該粉体を外部から確
    認可能な袋状体を搬送する第1の搬送手段と、第1の搬
    送手段の途中に設けられ該袋状体を吸着し所定時間保持
    したのち吸着を解除する水平動自在の保持手段と、該袋
    状体が該保持手段に吸着保持されている間、該保持手段
    を所定の振幅で水平に振動する振動手段と、該振動手段
    の振動周波数を調整する振動周波数調整手段と、該振動
    手段により振動が付与された該袋状体に収容された粉体
    中の異物を光学的に検出する検出手段とを備えることを
    特徴とする粉体中の異物検出装置。
  3. 【請求項3】前記保持手段は、前記袋状体を保持して第
    1の搬送手段と同一方向に搬送する第2の搬送手段を備
    え、第2の搬送手段の上流端で前記袋状体を吸着すると
    共に、第2の搬送手段の下流端で前記袋状体の吸着を解
    除することを特徴とする請求項2記載の粉体中の異物検
    出装置。
  4. 【請求項4】前記第2の搬送手段は、前記第1の搬送手
    段の搬送方向に沿って前記保持手段の上流側及び下流側
    の両端に設けられた回転軸に巻き回された第1の無端状
    ベルトと、前記保持手段の外部に固定され第2の無端状
    ベルトを介して該回転軸の一方を回転駆動する第1の回
    転駆動手段と、前記保持手段の振動に対応して第2の無
    端状ベルトの張力を調整する張力調整手段とからなるこ
    とを特徴とする請求項3記載の粉体中の異物検出装置。
  5. 【請求項5】前記振動手段は、前記保持手段の外部に軸
    支された偏心カムと、該偏心カムを回転駆動する第2の
    回転駆動手段と、該偏心カムに取着されて前記保持手段
    を前後動させるクランク軸とを備えることを特徴とする
    請求項2乃至請求項4のいずれかの項記載の粉体中の異
    物検出装置。
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