JP2001003777A - 内燃機関駆動発電装置 - Google Patents

内燃機関駆動発電装置

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JP2001003777A
JP2001003777A JP11176583A JP17658399A JP2001003777A JP 2001003777 A JP2001003777 A JP 2001003777A JP 11176583 A JP11176583 A JP 11176583A JP 17658399 A JP17658399 A JP 17658399A JP 2001003777 A JP2001003777 A JP 2001003777A
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JP
Japan
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stop
rotation speed
internal combustion
combustion engine
engine
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JP11176583A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Suzuki
秀利 鈴木
Yoji Yamaguchi
洋史 山口
Osamu Fukumoto
修 福本
Toru Nozu
徹 野津
Shuichiro Yoshio
修一郎 吉尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッテリを充電する内燃機関駆動発電装置にお
いて、バッテリの充電完了により機関が停止することを
予知することができるようにすること。 【解決手段】バッテリ4の端子電圧が設定された始動電
圧以下になっている状態が予め定めた始動判定時間の間
継続した時に内燃機関1の始動動作を行わせる機関始動
制御部と、内燃機関が始動することを予告する際に駆動
される始動予告報知器107と、バッテリ4の端子電圧
が始動電圧以下になったことが検出された時に内燃機関
の始動に先立って始動予告報知器107を駆動する始動
予告報知器駆動回路106と、内燃機関の回転数が設定
された停止回転数以下になっている状態が設定された停
止判定時間の間継続した時に内燃機関を停止させる機関
停止制御部とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関により駆
動される交流発電機の出力でバッテリを充電する内燃機
関駆動発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関により駆動される交流発電機の
出力でバッテリを充電するようにした内燃機関駆動発電
装置は、バッテリの端子電圧と目標端子電圧との偏差を
零にするかまたは許容範囲以下に抑えるように内燃機関
の回転数を制御する回転数制御部を備えていて、バッテ
リの端子電圧をほぼ目標端子電圧に保つように制御す
る。
【0003】この種の内燃機関駆動発電装置において、
機関により消費される燃料を節約するためには、バッテ
リを充電することが必要になった時に機関を起動し、バ
ッテリの充電が完了したときに機関を停止させる起動・
停止制御を行わせることが好ましい。
【0004】このような起動・停止制御を行うために、
バッテリの端子電圧を検出して、検出されたバッテリの
端子電圧がバッテリの充電を開始する必要があることを
示す第1の設定値まで低下した時に内燃機関を起動さ
せ、検出された端子電圧がバッテリの充電が完了したこ
とを示す第2の設定値(>第1の設定値)まで上昇した
時に機関を停止させるようにすることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッテ
リの端子電圧を目標端子電圧に保つように内燃機関の回
転数を制御する回転数制御部が設けられている場合に、
上記起動・停止制御におけるバッテリ端子電圧の第2の
設定値をバッテリの目標端子電圧以上の値に設定した場
合には、内燃機関を停止させることができなくなってバ
ッテリが過充電状態になるおそれがある。
【0006】また、起動・停止制御におけるバッテリ端
子電圧の第2の設定値をバッテリの目標端子電圧未満の
値に設定した場合には、バッテリの充電が完了する前に
機関が停止することになるため、バッテリの充電が不足
するおそれがある。
【0007】上記の問題を解決するため、発電機の出力
電流を検出して、バッテリの充電が完了して該出力電流
が規定値以下になったときに機関を停止させるようにす
ることが考えられるが、電流を検出するためには電流検
出用抵抗または変流器を必要とするため、電圧を検出す
る場合と比較すると価格が高くなるのを避けられない。
【0008】バッテリの端子電圧を目標端子電圧に保つ
ように内燃機関の回転数を制御する回転数制御部が設け
られており、かつ、バッテリの充電が必要になったとき
に機関を始動し、バッテリの充電が完了したときに機関
を停止させる始動・停止制御を行わせるようにすれば、
内燃機関駆動発電装置は長時間無人で運転することが可
能ではあるが、機関の燃料の補給やバッテリの負荷とな
る装置の作動状態の確認のための作業者などが内燃機関
駆動発電装置の近傍に来ていることもある。このような
場合に停止中の機関が突然始動すると、スタータモータ
の回転音や該スタータモータのピニオンが機関のリング
ギヤに噛み合う際に生ずる大きな音が予期しないときに
突然発生して、近傍にいる作業者などがこれに驚いて思
わぬ事故が生じることがある。
【0009】また、内燃機関が停止したときに、その機
関の停止がバッテリの充電が完了したために生じたもの
であるのか、それとも燃料の欠乏などの不具合の発生に
起因して生じたものであるのかを、作業者などが直ちに
識別できないこともある。
【0010】本発明の目的は、発電機の出力電流を検出
することなく、かつバッテリの充電不足や過充電状態を
生じさせることなく、機関の起動・停止制御を行わせ
て、燃料消費量の節約を図ることができるようにすると
ともに、バッテリの充電が必要になって機関が始動する
時や、バッテリの充電が完了して機関が停止する時に
は、機関の始動、停止に先立ってこれを予知して必要な
準備や制御装置の状態を認識できるようにした内燃機関
駆動発電装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関と、
該内燃機関により駆動される交流発電機と、交流発電機
の整流出力により充電されるバッテリと、該バッテリの
端子電圧と目標端子電圧との偏差を零にするかまたは許
容範囲以下に抑えるように内燃機関の回転数を制御する
回転数制御部とを備えた内燃機関駆動発電装置に係わる
ものである。
【0012】本発明においては、バッテリの端子電圧が
設定された始動電圧以下になっている状態が設定された
始動判定時間の間継続した時に内燃機関の始動動作を行
わせる機関始動制御部と、内燃機関が始動することを予
告する際に駆動される始動予告報知器と、バッテリの端
子電圧が始動電圧以下になったことが検知された時に内
燃機関の始動に先立って始動予告報知器を駆動する始動
予告報知器駆動回路と、内燃機関の回転数が設定された
停止回転数以下になっている状態が設定された停止判定
時間の間継続した時に内燃機関を停止させる動作を行わ
せる機関停止制御部とが更に設けられる。
【0013】上記のように、バッテリの端子電圧が設定
された始動電圧(機関を始動してバッテリの充電を開始
する必要がある電圧)まで低下してこの状態が設定され
た始動判定時間の間継続した時に内燃機関の始動動作を
行わせる機関始動制御部を設けるとともに、内燃機関の
回転数が設定された停止回転数(バッテリの充電が完了
しているために機関を停止させてもよい回転数)まで低
下してこの状態が設定された停止判定時間の間継続した
時に内燃機関を停止させる動作を行わせる機関停止制御
部を設けると、バッテリの端子電圧が該バッテリの充電
を開始する必要がある電圧まで低下したときに機関を始
動させてバッテリの充電を行うことができ、またバッテ
リの充電が完了して機関の回転数が停止回転数まで低下
したときに機関を停止させることができるので、変流器
などの高価な電流検出手段を用いて発電機の出力電流を
検出することなく、機関の起動・停止制御を安定に行わ
せて、燃料消費量の節約を図ることができる。
【0014】また、機関の始動動作はバッテリの端子電
圧が始動電圧まで低下した状態が設定された始動判定時
間の間継続した時に行われ、機関の停止動作は回転数が
停止回転数まで低下した状態が設定された停止判定時間
の間継続した時に行われるので、バッテリの端子電圧が
瞬時的な外乱により始動電圧以下になったときに機関が
始動し、その後すぐに停止するといったことや、機関の
回転数が瞬時的外乱によってごく短時間停止回転数以下
になった時に機関が停止し、その後すぐに機関が始動す
るといった不安定な制御が行われるのを防止できる。
【0015】本発明においては、機関の回転数を検出し
て検出した回転数が設定された停止回転数まで低下した
時に機関を停止させるが、バッテリの端子電圧と目標端
子電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以下に抑え
るように内燃機関の回転数が制御される場合には、バッ
テリの充電の進行に伴って機関の回転数が低下していく
ので、停止回転数を適正な値に設定しておくことによ
り、機関の起動・停止制御を行ったことによりバッテリ
が充電不足の状態になるのを防ぐことができる。本発明
において、停止回転数は、バッテリに接続される負荷の
大小に応じて調整し得るようにしておくのが好ましい。
即ち、バッテリの負荷が小さく、バッテリが充電不足の
状態になり難いときには、停止回転数を高く設定し、バ
ッテリの負荷が大きく、充電不足の状態になり易いとき
には停止回転数を低く設定することにより、機関の無用
な運転が行われるのを防いで、燃費の節約と、騒音の低
減とを図ることができる。
【0016】上記構成の本発明においてはまた、内燃機
関が始動することを予告する際に駆動される始動予告報
知器と、バッテリの端子電圧が始動電圧以下になったこ
とが検出された時に内燃機関の始動に先立って始動予告
報知器を駆動する始動予告報知器駆動回路とを設けたの
で、内燃機関駆動発電装置の近傍にいる作業員などが機
関の始動を予知することができて、機関の始動に対して
予め準備をすることができる。
【0017】また、この始動予告報知器は過大負荷投入
時などにバッテリの端子電圧が瞬時始動電圧以下になっ
た場合にもごく短時間動作することがあるが、この場合
には機関は始動しないので、始動予告報知器の短時間の
動作により負荷のモニターもできる。
【0018】本発明においてはまた、上記のように機関
始動制御部と、始動予告報知器及び始動予告報知器駆動
回路と、機関停止制御部とを設けるとともに、内燃機関
が停止することを予告する際に駆動される停止予告報知
器と、内燃機関の回転数が停止回転数以下になったこと
が検出された時に内燃機関の停止に先立って停止予告報
知器を駆動する停止予告報知器駆動回路とを更に設けて
内燃機関駆動発電装置を構成する。
【0019】上記のように、停止予告報知器とこれを駆
動する停止予告報知器駆動回路とを更に設けて、機関が
停止するより前に機関の停止を予告するようにすると、
バッテリの充電が完了して機関の回転数が停止回転数以
下になったために停止予告報知器が動作した場合には、
停止判定時間が経過した後に機関が停止するので、制御
装置が正常に動作していることを確認できる。しかし機
関が燃料の欠乏などの不具合に起因して停止する場合に
は、停止予告報知器がほとんど動作しないうちに機関が
停止してしまうので、制御装置の正常な動作によって機
関が停止したのではないことを認識することができる。
【0020】上記機関始動制御部は、バッテリの端子電
圧を検出する電圧検出手段と、内燃機関の始動動作を開
始する際のバッテリの端子電圧である始動電圧を与える
始動電圧設定手段と、電圧検出手段により検出されたバ
ッテリの端子電圧と始動電圧設定手段により与えられる
始動電圧とを比較して検出された端子電圧が始動電圧以
下になった時に始動指令発生用タイマ駆動指令を発生す
る始動指令発生用比較器と、始動指令発生用比較器がタ
イマ駆動指令を発生しているときに設定された始動判定
時間の間時限動作を行って該時限動作が完了したときに
始動指令を発生する始動指令発生用タイマ回路と、始動
指令が発生した時に内燃機関の始動動作を行う始動手段
と、回転数検出手段により検出された回転数から内燃機
関の始動が完了したか否かを判定して始動が完了したと
判定した時に始動指令発生用タイマ回路をリセットする
始動判定器とを備えることにより構成することができ
る。
【0021】機関始動制御部をこのように構成すると、
バッテリの端子電圧が始動電圧以下になっている状態
が、設定された始動判定時間の間継続したときにのみ機
関の始動が行われるので、既述のように、バッテリの端
子電圧が瞬時的な外乱により始動判定時間未満の短時間
始動電圧以下になったときに機関の不安定な制御動作が
行われることがない。
【0022】上記のような始動判定器を設けておくと、
機関が始動したことが確認されるまで始動手段を動作さ
せ続けることができるため、機関を確実に始動させるこ
とができる。また内燃機関の始動装置側に始動の完了を
検出してスタータモータへの通電を停止させる手段が設
けられていない場合にも、本発明を適用することができ
る。
【0023】また電圧検知手段により検出されたバッテ
リの端子電圧が始動電圧以下になったことが検出された
時に駆動される前記始動予告報知器は、始動指令発生用
タイマ回路が時限動作を行っている始動判定時間の間動
作を継続させるようにすることが可能である。
【0024】前記機関停止制御部は、内燃機関の回転数
を検出する回転数検出手段と、内燃機関を停止させる際
の回転数である停止回転数を与える停止回転数設定手段
と、回転数検出手段により検出された回転数と停止回転
数設定手段により与えられる停止回転数とを比較して検
出された回転数が停止回転数以下になった時に停止指令
発生用タイマ駆動指令を発生する停止指令発生用比較器
と、停止指令発生用比較器が停止指令発生用タイマ駆動
信号を発生しているときに、設定された時間の間時限動
作を行って該時限動作が完了したときに停止指令を発生
する停止指令発生用タイマ回路と、停止指令が発生した
時に内燃機関を停止させるための動作を行う停止手段
と、回転数検出手段により検出された回転数から内燃機
関が停止したか否かを判定して内燃機関が停止したと判
定した時に機関停止用タイマ回路をリセットする停止判
定器とを備えた構成とすることができる。
【0025】機関停止制御部をこのように構成すると、
停止指令発生用タイマ回路の時限動作が完了したのちに
機関を停止させるので、既述のように、瞬時的な外乱に
より機関の回転数が停止回転数以下に低下した時に機関
の不安定な制御動作が行われることがない。
【0026】また停止判定器が設けてあるので、機関が
停止したことが確認されるまで停止手段を動作させ続け
ることができ、機関を確実に停止させることができる。
【0027】なお交流発電機の出力により駆動される点
火装置を用いる内燃機関を停止させる停止手段として、
押ボタンスイッチ等により停止指令が与えられたとき
に、交流発電機が出力を発生している間導通状態を保持
する自己保持スイッチを用いて、該自己保持スイッチに
より発電機の出力(点火電源)、または点火装置の構成
要素の一部を短絡することにより点火動作を停止させて
機関を停止させるようにしたものが知られているが、こ
のような自己保持形の停止手段を用いる場合には、上記
のような停止判定器は不要とすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下図1ないし図4を参照して本
発明の実施の形態を説明する。
【0029】図1は本発明に係わる内燃機関駆動発電装
置の全体的な構成を示したブロック図である。図1にお
いて、1は内燃機関で、該内燃機関の出力軸の一端には
磁石式発電機等の交流発電機2が取り付けられている。
内燃機関1はガソリン機関であってもよく、ディーゼル
機関であってもよい。交流発電機2は、機関の出力軸に
取り付けられたフライホイール磁石回転子と、機関のケ
ースやカバーに固定された固定子とからなっていて、固
定子に設けられた発電コイルから交流電圧を発生する。
交流発電機2の発電コイルの出力は整流器3を通してバ
ッテリ4に供給されている。バッテリ4には電気負荷1
00が接続されている。
【0030】5は内燃機関1への燃料の供給量を調節す
る燃料供給量調節部を操作するアクチュエータである。
アクチュエータ5は電動機や電磁石を駆動源としてスロ
ットルバルブなどの燃料供給量調節部を操作するように
構成されていて、駆動回路6から与えられる駆動電流の
大きさに応じた操作量だけ燃料供給量調節部を操作す
る。
【0031】また7は内燃機関1の出力軸の回転数[r
pm]を検出して回転数に比例した信号(電圧信号)V
N を発生する回転数検出器で、信号VN は微分器8に入
力され、微分器8の出力Vd と回転数検出器7の出力信
号VN とが加算器9に入力されている。加算器9は、機
関の回転数に比例する信号VN と、該信号VN を時間微
分して得た信号Vd =Kd (dVN /dt)(Kd は微
分制御定数)との和の信号VN +Vd を回転数検出信号
として出力する。この例では、回転数検出器7と、微分
器8と、加算器9とにより回転数検出手段10が構成さ
れている。この回転数検出器7は、上記信号VN +Vd
を回転数検出信号として出力する端子とは別の出力端子
を備えていて、該別の出力端子から回転数検出器7の出
力信号VN を回転数検出信号として出力するようになっ
ている。
【0032】回転数検出器7は、機関の回転数に比例し
た大きさの電圧信号を発生するものであれば如何なるも
のでもよいが、この回転数検出器としては、機関の出力
軸に取り付けた周波数発電機(機関の回転数に比例した
大きさの電圧を発生する発電機)や、内燃機関1の点火
装置が点火動作を行う毎に該点火装置の点火コイルの一
次コイルに誘起するパルス状の電圧の周波数を電圧信号
に変換して機関の回転数に比例した電圧信号を発生する
周波数/電圧変換器などを用いることができる。また内
燃機関用点火装置の点火位置を制御するために、機関の
特定の回転角度位置でパルス信号を発生する信号発電機
が機関に取り付けられている場合には、該信号発電機
と、該信号発電機が出力するパルス信号の周波数を電圧
信号に変換する周波数/電圧変換器とにより回転数検出
器7を構成することができる。また交流発電機2内の発
電コイルに誘起する電圧を機関の回転数に比例した信号
として用いることもできる。
【0033】回転数検出手段10が発生する回転数検出
信号VN +Vd は、内燃機関の目標回転数を与える目標
回転数信号VN0とともに回転数偏差演算手段11に入力
されている。回転数偏差演算手段11は、回転数検出信
号VN +Vd と目標回転数信号VNOとの差を演算して、
機関の回転数と目標回転数との偏差(回転数偏差)を与
える回転数偏差信号VNd(=VN +Vd −VN0)を出力
する。回転数偏差信号VNdは、該信号VNdに比例定数K
p を乗じる演算を行う比例演算器12aと、回転数偏差
信号を時間積分する積分器12bとに入力され、比例演
算器12aから出力される比例制御信号VNP(=Kp ×
VNd)と積分器12bから出力される積分制御信号VNI
[=KI ∫VNd・dt(KI は積分制御定数)]とが操
作量演算器12cに入力されている。
【0034】比例演算器12aと積分器12bと操作量
演算器12cとにより、回転数偏差演算手段11により
演算された回転数偏差を零にするかまたは許容範囲以下
に抑えるために必要な燃料供給量調節部の操作量を演算
して、演算した操作量を与える操作量信号を駆動回路6
に与える操作量演算手段12が構成されている。駆動回
路6は操作量演算手段12により演算された操作量だけ
機関の燃料供給量調節部を操作するようにアクチュエー
タ5に駆動電流を与える。
【0035】13はバッテリ4の端子電圧を検出して該
端子電圧に比例した大きさの電圧検出信号VL を出力す
る電圧検出手段で、この電圧検出手段13は例えば、バ
ッテリの端子電圧を分圧する抵抗分圧回路により構成す
ることができる。
【0036】14はバッテリ4の目標端子電圧を与える
電圧設定信号V0 を出力する電圧設定手段で、この電圧
設定手段は、例えば一定の直流電圧が印加されたポテン
ショメータなどにより構成される。電圧設定手段14が
出力する電圧設定信号V0 は電圧検出信号VL とともに
電圧偏差演算手段15に与えられている。電圧偏差演算
手段15は、電圧設定信号V0 と電圧検出信号VL との
差をとることにより、バッテリ4の端子電圧と目標端子
電圧との偏差を演算して、該偏差を与える電圧偏差信号
VLd(=VO −VL )を出力する。
【0037】16は電圧検出手段13により検出された
バッテリの端子電圧と電圧設定手段14により設定され
た目標端子電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以
下に抑えるために必要な内燃機関1の回転数を電圧制御
用目標回転数として演算する目標回転数演算手段で、こ
の演算手段は、電圧偏差信号VLdに比例演算を施して比
例制御信号VLpを出力する比例演算器16a と、電圧偏
差信号VLdに積分演算を施して積分制御信号VLiを出力
する積分器16b と、比例制御信号VLp及び積分制御信
号VLiから電圧制御用目標回転数を演算して、該目標回
転数を与える電圧制御用目標回転数信号VNOを出力する
目標回転数演算器16c とからなっている。比例演算器
16aは、電圧偏差信号VLdに比例定数Kp ´を乗じる
演算を行って、比例制御信号VLp=VLd×Kp ´を出力
し、積分器16b は、電圧偏差信号を時間積分して積分
制御信号VLi=KI ´∫VLd・dt(KI ´は積分制御
定数)を出力する。目標回転数演算器16c が出力する
目標回転数信号VNOは、回転数偏差演算手段11に入力
されている。
【0038】電圧検出手段13が出力する電圧検出信号
VL は、始動電圧設定器101が出力する始動電圧設定
信号VSTART とともに始動指令発生用比較器102に入
力され、該比較器102の出力は始動指令発生用タイマ
回路103にトリガ信号として入力されている。始動電
圧設定信号VSTART は、内燃機関の始動動作を開始する
際のバッテリの端子電圧を始動電圧として設定するため
の信号である。
【0039】始動指令発生用比較器102は、電圧検出
手段13により検出されたバッテリの端子電圧と始動電
圧設定信号VSTART により与えられる始動電圧とを比較
して、検出されたバッテリの端子電圧が始動電圧以下に
なった時に出力の状態を変化させて始動指令発生用タイ
マ駆動信号STを発生する。この駆動信号STは始動指
令発生用タイマ回路103に与えられる。
【0040】また回転数検出器7の出力信号を入力とし
て、検出された回転数と判定値とを比較することによ
り、機関の始動が完了したか否かを判定する始動判定器
105が設けられている。この始動判定器105の出力
はリセット信号RSTとして始動指令発生用タイマ回路
103のリセット端子に与えられている。
【0041】始動指令発生用タイマ回路103は、バッ
テリ4の端子電圧が始動電圧以下になって始動指令発生
用比較器102が始動指令用タイマ駆動信号STを発生
したときに時限動作を開始して予め定められた時限の間
時限動作を行い、該時限動作が完了したときに始動指令
ST´を始動手段104に与える。タイマ回路103が
時限動作を行っている途中でタイマ駆動信号STが消滅
したとき及び始動判定器105がリセット信号RSTを
発生したときには、タイマ回路103がリセットされて
時限動作を開始する前の状態に戻り、始動指令ST´の
出力を停止する。
【0042】始動手段104は、始動指令ST´が与え
られている間駆動されるスタータモータと、該スータモ
ータにより駆動されるピニオンギアと、機関のクランク
軸に取り付けられたフライホイールの外周に設けられた
リングギアとを備えたもので、始動指令が与えられてい
る間スタータモータを回転させて該モータにより駆動さ
れるピニオンギアをリングギアに噛み合わせることによ
り、クランク軸を駆動して機関を始動させる。
【0043】図1の発電装置ではまた始動予告報知器駆
動回路106と始動予告報知器107とが更に設けられ
ていて、始動指令発生用比較器102から出力される始
動指令発生用タイマ駆動信号STが始動予告報知器駆動
回路106にも与えられている。始動予告報知器駆動回
路は、バッテリ4の端子電圧が始動電圧以下になったこ
とが検出されてタイマ駆動信号STが発生している間始
動予告報知器107を駆動し、始動指令発生用タイマ駆
動信号STが消滅したときに始動予告報知器107の駆
動を停止する。
【0044】始動予告報知器107は、タイマ駆動信号
STに応答して作動する始動予告報知器駆動回路106
により駆動されて、該始動予告報知器107の作動によ
り作業者などが内燃機関の始動に先立って該機関の始動
を予知できるものであればよい。例えば、バッテリを電
源として始動予告報知器駆動回路106を介して作動す
るランプやブザーなどを始動予告報知器として用いるこ
とができる。
【0045】回転数検出器7が出力する回転数検出信号
VN は、始動判定器105に入力されるとともに、停止
指令発生用比較器109と停止判定器112とにも入力
されている。停止指令発生用比較器109には回転数検
出信号VN とともに、停止回転数設定器108が発生す
る停止回転数設定信号VSTOPが入力されている。
【0046】停止指令発生用比較器109は、回転数検
出器7から与えられる回転数検出信号VN と停止回転数
設定器108から与えられる停止回転数設定信号VSTOP
とを比較することにより、検出された機関の回転数と設
定された停止回転数とを比較して、検出された回転数が
停止回転数以下になった時に停止指令発生用タイマ駆動
信号STPを出力する。このタイマ駆動信号STPは、
停止指令発生用タイマ回路110に入力されている。
【0047】停止判定器112は機関の回転数が判定値
以下に低下した時に機関が停止したと判定してリセット
信号RST´を発生し、該リセット信号RST´をタイ
マ回路110に与える。
【0048】停止指令発生用タイマ回路110は、タイ
マ駆動信号STPが与えられたときに時限動作を開始し
て、設定された長さの間時限動作を行い、その時限動作
が完了した時に停止手段111に停止指令STP´を与
えるが、途中でタイマ駆動信号STPが消滅した時及び
リセット信号RST´が与えられた時には時限動作を停
止して時限動作を開始する前の状態に戻り、停止指令S
TP´の発生を停止する。
【0049】停止手段111は、停止指令に応答して何
等かの方法で内燃機関を停止させるものであればよい。
例えば、停止指令が与えられたときに内燃機関用点火装
置の構成要素の一部を短絡するか切り離すことにより点
火動作を停止させて機関を停止させる停止スイッチや、
停止指令に応答してオン状態になって内燃機関用点火装
置に電源電圧を与える発電コイルを短絡するか、該発電
コイルを点火装置から切り離すことにより点火動作を停
止させて機関を停止させる停止スイッチを停止手段11
1として用いることができる。また停止指令が与えられ
たときに機関への燃料の供給を遮断する電磁バルブを停
止手段として用いることもできる。
【0050】内燃機関1がディーゼル機関である場合に
は、内燃機関への燃料供給量を調節するコントロールラ
ックを燃料供給停止方向に動かすようにアクチュエータ
への駆動電流の供給を制御する手段を停止手段111と
してもよい。
【0051】図1の発電装置ではまた、停止予告報知器
駆動回路113と停止予告報知器114とが更に設けら
れていて、停止指令発生用比較器109から出力される
停止指令発生用タイマ駆動信号STPと、停止判定器1
12から出力されるリセット信号RST 'とが停止予告
報知器駆動回路113にも与えられている。該停止予告
報知器駆動回路113は、タイマ駆動信号STPが発生
している間停止予告報知器114を駆動し、リセット信
号RST 'が入力されると停止予告報知器114の駆動
を停止する。
【0052】停止予告報知器114は、該停止予告報知
器の作動により内燃機関の停止を予知できるものであれ
ばよく、例えばバッテリを電源として停止予告報知器駆
動回路113を介して作動するランプやブザーなどを用
いることができる。ただし、該停止予告報知器による報
知は、前記始動予告報知器107による報知とは区別し
て認識できるものであることが望ましい。
【0053】図1の発電装置においては、内燃機関1−
回転数検出手段10−回転数偏差演算手段11−操作量
演算手段12−駆動回路6−アクチュエータ5−内燃機
関1のループにより、回転数制御ループが構成され、内
燃機関1−交流発電機2−整流器3−バッテリ4−電圧
検出手段13−電圧偏差演算手段15−目標回転数演算
手段16−回転数偏差演算手段11−操作量演算手段1
2−駆動回路6−アクチュエータ5−内燃機関1のルー
プにより、電圧制御ループが構成されている。これら回
転数制御ループ及び電圧制御ループ及び電圧設定手段1
4により、バッテリの端子電圧と目標端子電圧との偏差
を零にするかまたは許容範囲以下に抑えるように内燃機
関の回転数を制御する回転数制御部が構成されている。
【0054】また、内燃機関1−交流発電機2−整流器
3−バッテリ4−電圧検出手段13−比較器102−始
動指令発生用タイマ回路103−始動手段104−内燃
機関1のループと始動電圧設定器101及び始動判定器
105とにより、バッテリの端子電圧が設定された始動
電圧まで低下した時に内燃機関の始動動作を行わせる機
関始動制御部が構成され、内燃機関1−回転数検出器7
−比較器109−停止指令発生用タイマ回路110−停
止手段111−内燃機関1のループと、停止回転数設定
器108及び停止判定器112とにより、内燃機関の回
転数が設定された停止回転数まで低下した時に内燃機関
を停止させる動作を行わせる機関停止制御部が構成され
ている。
【0055】図1の内燃機関駆動発電装置においては、
回転数偏差演算手段11が、回転数検出手段10を通し
て検出される機関の回転数と目標回転数演算手段16に
より演算された電圧制御用目標回転数との偏差を回転数
偏差として演算する。
【0056】操作量演算手段12は、この回転数偏差を
零にするかまたは許容範囲以下に抑えるために必要な燃
料供給量調節部の操作量(アクチュエータの操作量)を
演算する。このとき駆動回路6は、操作量演算手段12
により演算された操作量だけ燃料供給量調節部を操作す
るために必要な駆動電流をアクチュエータ5に与えて該
アクチュエータを動作させる。これによにり、内燃機関
の回転数と電圧制御用目標回転数との偏差を零にするか
または該偏差を許容範囲以下に抑えるように機関が制御
され、発電機の出力電圧と目標電圧との偏差が零にされ
るか、または該偏差が許容範囲以下に保たれる。
【0057】図1に示した例において、微分器8が発生
する微分制御信号Vd は、機関の回転数が目標回転数に
近付いていく過程で回転数の変化を抑制するように働
く。また機関の回転数が目標回転数に近付いていく過程
で回転数に比例した電圧信号VN と微分制御信号Vd と
の和の信号が目標回転数演算手段16から与えられる目
標回転数信号VN0を超えると、機関の回転数を低下させ
る方向にアクチュエータを操作する修正動作が行われ
る。このように、回転数検出手段10に微分器を設けて
回転数に比例する電圧信号とその微分信号との和の信号
を回転数検出信号として用いるようにすると、機関の回
転数が目標回転数に向けて上昇していく過程で回転数の
変化が抑制されるとともに、機関の回転数が目標回転数
を超える以前に内燃機関への燃料供給量が制限されて修
正動作が開始されるので、回転数が目標回転数を大きく
超えてオーバシュートが生じるのを防ぐことができ、つ
ねに安定に回転数の制御動作を行わせることができる。
【0058】図1に示した内燃機関駆動装置において、
バッテリ4が放電して電圧検出手段13により検出され
たバッテリの端子電圧VB (電圧検出信号VL )が始動
電圧設定器101により設定された始動電圧VBS(始動
電圧設定信号VSTART )まで低下すると、比較器102
の出力の状態が変化して(例えば低レベルの状態から高
レベルの状態に変化して)始動指令発生用タイマ駆動信
号STを発生するため、始動指令発生用タイマ回路10
3が時限動作を開始する。タイマ回路103はその時限
動作が完了したときに、即ち、バッテリ4の端子電圧が
始動電圧以下になっている状態が所定の時間継続した時
に、始動手段104に始動指令ST´を与える。これに
より始動手段104を構成するスタータモータが起動し
て内燃機関1を始動させる。内燃機関1が始動すると始
動判定器105がタイマ回路103をリセットするた
め、タイマ回路103が始動指令の発生を停止し、始動
手段104の動作を停止させる。
【0059】他方、比較器102から発生した始動指令
発生用タイマ駆動信号STは始動予告報知器駆動回路1
06にも与えられて、該始動予告報知器駆動回路により
始動予告報知器107が駆動されて内燃機関1の始動を
予告する。機関が始動してバッテリ4の充電が再開さ
れ、その端子電圧VB (電圧検出信号VL )が始動電圧
VBS(始動電圧設定信号VSTART )を超えると、始動指
令発生用タイマ駆動信号STの発生が停止して、始動予
告報知器107の作動は停止する。
【0060】何らかの外乱によりバッテリの端子電圧が
瞬時的に始動電圧VBS以下になってタイマ回路103が
時限動作を開始し、その時限動作を行っている途中でバ
ッテリの端子電圧VB が始動電圧を超える値に復帰して
始動指令発生用タイマ駆動信号STが消滅したときに
は、タイマ回路103はリセットされる。従って、バッ
テリの端子電圧の瞬時的な低下により機関の始動が行わ
れることはない。またこの場合、始動予告報知器107
はバッテリの端子電圧が始動電圧VBS以下になっている
短時間の間のみ作動して、外乱によりバッテリの端子電
圧が瞬時的に始動電圧VBS以下になったことを認識でき
る。
【0061】内燃機関が始動すると、交流発電機2が電
圧を発生するため、バッテリ4に充電電流が供給され
る。バッテリの充電の進行に伴って、その端子電圧VB
が上昇しようとするが、前述のように、バッテリの端子
電圧VB を目標電圧に保つように機関の回転数Nが制御
されるのでバッテリの端子電圧VB は目標電圧VBO(電
圧設定信号V0 )に保たれ、機関の回転数Nはバッテリ
の充電の進行に伴って低下していく。
【0062】バッテリ4の充電が完了し、機関の回転数
が停止回転数設定器108により設定された停止回転数
Ns まで低下すると、回転数検出信号VN が停止回転数
設定信号VSTOP以下になるため、停止指令発生用比較器
109が停止指令発生用タイマ駆動信号STPを発生す
る。これにより停止指令発生用タイマ回路110が時限
動作を開始し、その時限動作が完了したときに停止指令
STP´を発生する。停止指令STP´が発生すると、
停止手段111が動作し、内燃機関1を停止させる。内
燃機関が停止すると、停止判定器112が停止指令発生
用タイマ回路110にリセット信号RST′を与えるた
め、該タイマ回路110が停止指令STP´の出力を停
止する。
【0063】また、停止指令発生用比較器109が停止
指令発生用タイマ駆動信号STPを発生すると、該タイ
マ駆動信号STPが与えられた停止予告報知器駆動回路
113は停止予告報知器114を駆動して、内燃機関1
が停止することを予告する。内燃機関が停止したときに
停止判定器112から出力されるリセット信号RST′
は停止予告報知器駆動回路113にも与えられ、停止予
告報知器駆動回路113はリセット信号RST′が与え
られると停止予告報知器114の駆動を停止する。な
お、内燃機関が燃料の欠乏により停止する場合には、内
燃機関は回転数が急速に低下して停止するので、停止予
告報知器114は極く短時間しか作動しない。したがっ
て、停止指令発生用タイマ回路110の時限動作が終了
した後に内燃機関が停止する場合とは異なり、燃料の欠
乏であることを認識できる。
【0064】このように、本発明によれば、バッテリの
端子電圧が所定の始動電圧まで低下したときに機関を始
動させ、機関の回転数が停止回転数まで低下した時に機
関を停止させるようにしたので、変流器などの高価な電
流検出手段を用いて発電機の出力電流を検出することな
く、機関の起動・停止制御を行わせて、燃料消費量の節
約を図ることができる。
【0065】また図1に示したように、内燃機関の回転
数と目標回転数との偏差を許容範囲以下に抑える制御を
行う制御ループを設けるとともに、発電機の出力電圧と
目標出力電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以下
に抑えるために必要な機関の目標回転数を電圧制御用目
標回転数として演算する目標回転数演算手段を設けて、
該目標回転数演算手段により演算された電圧制御用目標
回転数を上記制御ループの目標回転数とするように構成
すると、交流発電機2の負荷が増大したときに、機関の
回転数が許容範囲を超えて上昇するのを防ぐことがで
き、発電機の負荷の増大により機関の回転数が過度に上
昇して機関の寿命が短くなったり、機関が故障したりす
るのを防ぐことができる。
【0066】更に、始動予告報知器駆動回路と該駆動回
路により駆動される始動予告報知器とを設けて、バッテ
リの端子電圧が始動電圧以下になった時に内燃機関の始
動に先立って該機関の始動を予告するようにしたり、ま
た停止予告報知器駆動回路と該駆動回路により駆動され
る停止予告報知器とを設けて、内燃機関の回転数が停止
回転数以下になった時に内燃機関の停止に先立って該機
関の停止を予告するようにしたので、始動予告報知器や
停止予告報知器が作動したことを認知して機関の始動や
停止に先立って必要な準備などを行うことができるだけ
でなく、制御装置が正常に動作していることの確認を行
うことができる。
【0067】図1の発電装置の機関始動制御部と始動予
告報知器駆動回路106及び始動予告報知器107との
具体的構成例を図2に示した。図2に示した例では、始
動指令発生用比較器102がコンパレータCMP1 から
なり、該比較器102の反転入力端子には、電圧検出手
段13から出力されてバッテリ4の端子電圧VB に比例
する大きさをもつ電圧検出信号VL が入力されている。
比較器102の非反転入力端子には、内燃機関の始動動
作を開始する際のバッテリ4の端子電圧(始動電圧)V
BSに相応する大きさに設定された始動電圧設定信号VST
ART が入力されている。始動電圧設定器101はこの例
では、図示しない定電圧電源回路により得られる一定の
直流電圧を抵抗R1 とR2 で分圧する分圧回路からな
り、分圧点に始動電圧設定信号VSTART が得られる。比
較器102は、電圧検出信号VL と始動電圧設定信号V
START とを比較し、電圧検出信号VL が図3(A)に示
すように時間tの経過とともに低下して時刻t1 で始動
電圧設定信号VSTART 以下になった時に、比較器102
の出力端子から図3(B)に示すように時刻t1 で低レ
ベルから高レベルになる始動指令発生用タイマ駆動信号
STが出力される。このタイマ駆動信号STは始動指令
発生用タイマ回路103のトリガ端子a1 にトリガ信号
として与えられるとともに、始動予告報知器駆動回路1
06にも与えられる。
【0068】始動指令発生用タイマ回路103は、非反
転入力端子がコンデンサC1 を介して接地されたコンパ
レータCMP2 と、タイマのトリガ端子a1 とコンデン
サC1 の非接地側端子との間に接続された充電抵抗R3
と、該充電抵抗の両端間に並列に接続されていてカソー
ドをトリガ端子a1 側に向けたダイオードD1 及び放電
抵抗R4 の直列回路と、前記定電圧電源回路の図示しな
い出力端子とトリガ端子a1 との間に接続された抵抗R
5 と、抵抗R6 及びR7 の直列回路からなり一定の直流
電圧を分圧して、コンパレータCMP2 の反転入力端子
に基準電圧Vref1を与える分圧回路と、トリガ端子a1
とコンパレータCMP2 の出力端子にそれぞれアノード
が接続され、カソードがタイマのリセット端子b1 に共
通に接続されたダイオードD2 及びD3 と、定電圧電源
回路の出力端子とコンパレータCMP2 の出力端子との
間に接続された抵抗R8 とにより構成されている。トリ
ガ端子a1 は比較器102の出力端子に接続され、リセ
ット端子b1 は始動判定器112の出力端子に接続され
ている。またコンパレータCMP2 の出力端子はタイマ
回路103の出力端子c1 に接続されている。充電抵抗
R3 の抵抗値は抵抗R5 の抵抗値に対して極めて大きい
値に選定され、また放電抵抗R4 の抵抗値は抵抗R5 の
抵抗値に対して極めて小さい値に選定されている。
【0069】上記の始動指令発生用タイマ回路103で
は、時刻t1 において比較器102から高レベルのタイ
マ駆動信号STがトリガ端子a1 に与えられると、一定
の直流電圧により抵抗R5 及び充電抵抗R3 を通してコ
ンデンサC1 の充電が始まって時限動作が開始される。
コンデンサC1 の端子電圧Vc1と基準電圧Vref1とはコ
ンパレータCMP2 で比較され、図3(C)に示すよう
にコンデンサC1 の端子電圧Vc1が上昇していって時刻
t2 で基準電圧Vref1を超えると時限動作が完了し、時
刻t2 でコンパレータCMP2 の出力端子の電圧が高レ
ベルになる。これにより、タイマ回路103の出力端子
c1 から図3(D)に示すような高レベルの始動指令S
T′が出力されて該始動指令ST′が始動手段104に
与えられる。時限動作が行われている時間(始動判定時
間)T1 =t2 −t1 の長さは、抵抗R6 とR7 との抵
抗値の比を変えて基準電圧Vref1の値を変えることによ
って調節できる。
【0070】始動手段104は、始動指令発生用タイマ
回路103から始動指令ST′がベースに与えられて導
通状態になるトランジスタTR1 と、該トランジスタの
コレクタエミッタ回路を通してバッテリBATから励磁
電流が供給されて常開接点が閉成する電磁スイッチ10
4a及び該電磁スイッチの励磁コイルに逆並列接続され
たダイオードD4 と、電磁スイッチ104aが励磁され
てその接点が閉成したときに該接点を通してバッテリB
ATから駆動電流が供給されるスタータモータ104b
と、該スタータモータにより駆動される図示しないピニ
オンギアと、機関のクランク軸に取り付けられたフライ
ホイールの外周に設けられた図示しないリングギアとを
備えていて、時刻t2 においてトランジスタTR1 のベ
ースに始動指令ST′が与えられるとスタータモータ1
04bが回転して該モータにより駆動されるピニオンギ
アをリングギアに噛み合わせることにより、クランク軸
を駆動して機関を始動する。
【0071】始動判定器105は、両端に一定の直流電
圧が印加された抵抗R9 及びR10の直列回路と、該抵抗
R9 とR10との接続点が非反転入力端子に接続され、回
転数検出器7から出力される回転数検出信号VN が反転
入力端子に入力されているコンパレータCMP3 と、図
示しない定電圧電源回路の出力端子とコンパレータCM
P3 の出力端子との間に接続された抵抗R11とにより構
成されている。抵抗R9 とR10との接続点に得られる電
圧の大きさは、機関がスタータモータにより駆動されて
自力運転可能な状態(スタータモータによる駆動がなく
ても機関が回転可能な状態)になった時の回転数(始動
回転数)に相応する値VNSに設定されている。時刻t2
において機関の始動動作が開始されて回転数検出信号V
N が図3(E)に示すように上昇していき、時刻t3 で
機関が自力運転可能な始動回転数に達して回転数検出信
号VN が始動回転数に相応する値VNSに達すると、コン
パレータCMP3 の出力端子からは図3(F)に示すよ
うに時刻t3 で高レベルから低レベル(接地レベル)に
なるタイマリセット信号RSTが発生する。この低レベ
ルのリセット信号RSTはタイマ回路103のリセット
端子b1 に与えられる。タイマ回路103にリセット信
号RSTが与えられると、タイマ回路の出力端子c1 が
ダイオードD3 を通して接地レベルになるので、タイマ
回路103から出力されていた始動指令ST′は図3
(D)に示したように時刻t3 で停止して、始動手段1
04のトランジスタTR1 が非導通状態になる。これに
より電磁スイッチ104aの接点が開いてスタータモー
タ104bの回転が停止し、機関の始動が完了する。ま
た、リセット端子b1 にリセット信号RSTが与えられ
ると、タイマ回路103のトリガ端子a1 の電位はダイ
オードD2 を通して接地レベルになって、図3(B)に
示したようにタイマ駆動信号STが停止するとともに、
コンデンサC1 の電荷が放電抵抗R4 及びダイオードD
1 を通して急速に放電して該コンデンサの端子電圧Vc1
は図3(C)に示したように急速に接地レベルまで低下
する。
【0072】始動予告報知器駆動回路106は、エミッ
タが接地されベースが始動指令発生用比較器102の出
力端子に接続されたトランジスタTR2 と、アノードが
トランジスタTR2 のコレクタに接続されたダイオード
D5 とからなり、また始動予告報知器107はこの例で
は、一方の端子がトランジスタTR2 のコレクタに接続
され、他方の端子がバッテリBATの正極及びダイオー
ドD5 のカソードに接続されたランプL1 からなってい
る。始動指令発生用比較器102から出力されるタイマ
駆動信号STが、時刻t1 において始動指令発生用タイ
マ回路103に与えられるとともに始動予告報知器駆動
回路106にも与えられると、タイマ回路103の時限
動作が開始されると同時にトランジスタTR2 が導通状
態になる。これにより始動予告報知器としてのランプL
1 には、バッテリBATからランプL1 及びトランジス
タTR2 を通して図3(G)に示すようにランプ電流I
L1が流れて該ランプが点灯し、このランプL1 の点灯に
より機関の始動を予告する。時刻t3 において機関の始
動が完了すると、タイマ駆動信号STが停止してトラン
ジスタTR2 が非導通状態になるのでランプL1 は消灯
する。
【0073】次に、図1の発電装置の機関停止制御部と
停止予告報知器駆動回路113及び停止予告報知器11
4との具体的構成例を図4に示す。図4に示した例で
は、停止指令発生用比較器109がコンパレータCMP
4からなり、該比較器109の反転入力端子には、回転
数検出器7から出力されている回転数検出信号VN が入
力されている。比較器109の非反転入力端子には、両
端に一定の直流電圧が印加されたポテンショメータVR
1 の摺動子に得られる停止回転数設定信号VSTOPが入力
されている。停止回転数設定信号VSTOPの大きさは、バ
ッテリの充電が進行して機関を停止させるときの回転数
に対応する値に設定されるが、バッテリの負荷の大小に
応じて設定値を調整できるのが好ましく、この場合には
ポテンショメータVR1 の摺動子の位置を調整すること
により適宜に調整することができる。機関の回転数が設
定された停止回転数以下になると、比較器109から高
レベルの停止指令発生用タイマ駆動信号STPが出力さ
れ、該タイマ駆動信号が停止指令発生用タイマ回路11
0及び停止予告報知器駆動回路113に与えられる。
【0074】停止指令発生用タイマ回路110は、コン
パレータCMP5と、コンデンサC2 と、ダイオードD
6 ないしD8 と、抵抗R12ないしR17とにより、図2に
おける始動指令発生用タイマ回路103と同様な回路が
構成されている。タイマ駆動信号STPがトリガ信号と
してタイマ回路110のトリガ端子a2 に与えられる
と、一定の直流電圧により抵抗R14及びR12を通してコ
ンデンサC2 の充電が始まって時限動作が開始される。
コンデンサC2 の端子電圧Vc2が上昇して基準電圧Vre
f2を超えると時限動作が終了し、コンパレータCMP5
の出力端子が高レベルになり、タイマ回路110の出力
端子c2 から高レベルの停止指令STP′が停止手段1
11に与えられる。時限動作が行われている時限時間
(停止判定時間)の長さは、抵抗R15とR16との抵抗値
の比を変えて基準電圧Vref2の値を変えることによって
調節できる。
【0075】停止手段111は、この例では、ベースに
停止指令STP′が与えられたときに導通状態になるト
ランジスタTR3 と、該トランジスタのコレクタエミッ
タ間回路を通してバッテリBATから励磁電流が供給さ
れて常開接点が閉成する電磁スイッチ111aからなる
機関停止スイッチと、前記電磁スイッチの励磁コイルに
逆並列接続されたダイオードD9 とからなり、電磁スイ
ッチの可動接点は接地され固定接点は機関の点火回路1
15の図示しない点火コイルの一次コイルの非接地側端
子に接続されている。この例の停止手段111では、ト
ランジスタTR3のベースに停止指令STP′が与えら
れている間、電磁スイッチ111aにより点火コイルの
一次コイルを短絡して点火用高電圧の発生を停止させる
ことにより機関を停止させる。
【0076】停止判定器112は、両端に一定の直流電
圧が印加された抵抗R18及びR19の直列回路と、該抵抗
R18とR19との接続点が反転入力端子に接続され、回転
数検出器7から出力される回転数検出信号VN が非反転
入力端子に入力されているコンパレータCMP6と、図
示しない定電圧電源回路の出力端子とコンパレータCM
P6の出力端子との間に接続された抵抗R20とによって
構成されている。抵抗R18とR19との接続点に得られる
電圧VS0の大きさは、機関が自力運転不可能なごく低い
回転数に相応する電圧の大きさに設定されている。
【0077】停止手段111に停止指令STP′が与え
られて機関の回転数が低下していって、回転数検出信号
VN の大きさが電圧VS0の大きさ以下になると、停止判
定器112の出力端子の電圧は高レベルから低レベル
(接地レベル)になり、該低レベルの信号がリセット信
号RST’としてタイマ回路110のリセット端子b2
に与えられる。これにより、比較器109から出力され
ていたタイマ駆動信号STP及びタイマ回路110から
出力されていた停止指令STP’が停止して機関の停止
動作が完了する。
【0078】停止予告報知器駆動回路113は、トラン
ジスタTR4 及びダイオードD10からなっていて始動予
告報知器駆動回路106と同様な構成を有し、また停止
予告報知器114は、この例では始動予告報知器107
と同様にランプL2 からなっている。なお、始動予告報
知器107及び停止予告報知器114として共にランプ
を用いる場合には、両方のランプは互いに色が異なるも
のを用いて識別できるようにするのが好ましい。
【0079】機関の回転数が停止回転数以下になると、
比較器104から出力される高レベルのタイマ駆動信号
STPがタイマ回路110に与えられるとともに停止予
告報知器駆動回路113にも与えられ、これによりトラ
ンジスタTR4 が導通状態になって停止予告報知器とし
てのランプL2 が点灯して機関の停止を予告する。機関
が停止して停止判定器112が低レベルのリセット信号
RST’を出力すると、タイマ回路110がリセットさ
れるとともに比較器109の出力端子も低レベルになる
ので、停止予告報知器駆動回路113のトランジスタT
R4 が非導通状態になって停止予告報知器のランプL2
が消灯する。
【0080】図2及び図4に示した例では、始動予告報
知器107及び停止予告報知器114をそれぞれランプ
L1 およびL2 で構成したが、これらの始動予告報知器
及び停止予告報知器をそれぞれブザーで構成してもよ
い。
【0081】また、図2及び図4に示した例では、それ
ぞれ始動予告報知器駆動回路106と始動予告報知器1
07及び停止予告報知器駆動回路113と停止予告報知
器114とは、始動指令発生用タイマ駆動信号ST及び
停止指令発生用タイマ駆動信号STPがそれぞれ与えら
れている間ランプが点灯するように構成されているが、
始動指令発生用タイマ駆動信号ST及び停止指令発生用
タイマ駆動信号STPがそれぞれ与えられている間、そ
れぞれの報知器駆動回路がランプ電流を断続してランプ
が点滅を繰り返すようにし、このランプの点滅により機
関の始動あるいは停止を予告するようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、バッテ
リの端子電圧が所定の始動電圧まで低下してこの状態が
設定された始動判定時間の間継続した時に機関を始動さ
せ、機関の回転数が所定の停止回転数まで低下してこの
状態が設定された停止判定時間の間継続した時に機関を
停止させるようにしたので、変流器などの高価な電流検
出手段を用いて発電機の出力電流を検出することなく機
関の始動・停止制御を行わせて、燃料消費量の節約を図
ることができ、しかも瞬時的な外乱によって、バッテリ
の端子電圧が始動電圧以下に低下したり機関の回転数が
停止回転数以下になったりした場合には、機関の始動、
停止が行われることがないので、機関の始動、停止制御
を安定に行うことができる。
【0083】また、本発明では、バッテリの端子電圧が
始動電圧以下になった時に、機関の始動に先立って駆動
されて機関の始動を予告するようにした始動予告報知器
を設けたので、機関の始動の際に生ずる事態に対して予
め準備をすることができるだけでなく、機関の始動制御
が正常に行われていることを確認できる利点がある。
【0084】更に本発明において、機関の回転数が所定
の停止回転数まで低下した時に、機関の停止に先立って
駆動されて機関の停止を予告する停止予告報知器を更に
設けるようにした場合には、該停止予告報知器の作動に
より機関の停止制御が正常に行われていることを確認し
たり、機関の停止が燃料欠乏によるものであるか否かを
容易に識別したりすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる内燃機関駆動発電装置の構成例
を示したブロック図である。
【図2】図1の発電装置で用いる機関始動制御部、始動
予告報知器駆動回路及び始動予告報知器の具体的構成例
を示した回路図である。
【図3】図2の回路の各部の電圧または電流の時間的変
化を示した線図である。
【図4】図1の発電装置で用いる機関停止制御部、停止
予告報知器駆動回路及び停止予告報知器の具体的構成例
を示した回路図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…交流発電機、3…整流器、4…バッ
テリ、5…アクチュエータ、6…駆動回路、7…回転数
検出器、8…微分器、9…加算器、10…回転数検出手
段、11…回転数偏差演算手段、12…操作量演算手
段、13…電圧検出手段、14…電圧設定手段、15…
電圧偏差演算手段、16…目標回転数演算手段、100
…電気負荷、101…始動電圧設定器、102…始動指
令発生用比較器、103…始動指令発生用タイマ回路、
104…始動手段、104a…電磁スイッチ、104b
…スタータモータ,105…始動判定器、106…始動
予告報知器駆動回路、107…始動予告報知器、108
…停止回転数設定器、109…停止指令発生用比較器、
110…停止指令発生用タイマ回路、111…停止手
段、111a…電磁スイッチ、112…停止判定器、1
13…停止予告報知器駆動回路、114…停止予告報知
器、CMP1〜CMP6…コンパレータ、L1 ,L2 …
ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 修 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 (72)発明者 野津 徹 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 (72)発明者 吉尾 修一郎 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 Fターム(参考) 3G093 AA16 AB01 BA19 BA21 BA22 BA24 BA27 CA00 CA01 DA01 DB19 DB23 FA11 5H590 AA01 AA02 AA04 AA08 AA24 AA30 AB04 CA07 CB01 CC02 CC05 CC18 CD01 CE05 DD64 EA01 EA05 EB02 EB21 FA01 FB01 FC12 FC21 FC22 GA02 GA10 GB02 HA02 HA11 HA27 HB06 JA09 JA13 JA14 JB05 JB07 JB18 KK01 KK02 5H607 AA17 BB02 BB07 CC03 CC07 DD03 DD19 EE31 EE41 EE43 FF02 FF22 FF38 HH01 HH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と、前記内燃機関により駆動さ
    れる交流発電機と、前記交流発電機の整流出力により充
    電されるバッテリと、前記バッテリの端子電圧と目標端
    子電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以下に抑え
    るように前記内燃機関の回転数を制御する回転数制御部
    とを備えた内燃機関駆動発電装置において、 前記バッテリの端子電圧が設定された始動電圧以下にな
    っている状態が設定された始動判定時間の間継続した時
    に前記内燃機関の始動動作を行わせる機関始動制御部
    と、 前記内燃機関が始動することを予告する際に駆動される
    始動予告報知器と、 前記バッテリの端子電圧が前記始動電圧以下になったこ
    とが検出された時に前記内燃機関の始動に先立って前記
    始動予告報知器を駆動する始動予告報知器駆動回路と、 前記内燃機関の回転数が設定された停止回転数以下にな
    っている状態が設定された停止判定時間の間継続した時
    に前記内燃機関を停止させる動作を行わせる機関停止制
    御部と、 を更に備えたことを特徴とする内燃機関駆動発電装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と、前記内燃機関により駆動さ
    れる交流発電機と、前記交流発電機の整流出力により充
    電されるバッテリと、前記バッテリの端子電圧と目標端
    子電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以下に抑え
    るように前記内燃機関の回転数を制御する回転数制御部
    とを備えた内燃機関駆動発電装置において、 前記バッテリの端子電圧が設定された始動電圧以下にな
    っている状態が設定された始動判定時間の間継続した時
    に前記内燃機関の始動動作を行わせる機関始動制御部
    と、 前記内燃機関が始動することを予告する際に駆動される
    始動予告報知器と、 前記バッテリの端子電圧が前記始動電圧以下になったこ
    とが検出された時に前記内燃機関の始動に先立って前記
    始動予告報知器を駆動する始動予告報知器駆動回路と、 前記内燃機関の回転数が設定された停止回転数以下にな
    っている状態が設定された停止判定時間の間継続した時
    に前記内燃機関を停止させる動作を行わせる機関停止制
    御部と、 前記内燃機関が停止することを予告する際に駆動される
    停止予告報知器と、 前記内燃機関の回転数が前記停止回転数以下になったこ
    とが検出された時に前記内燃機関の停止に先立って前記
    停止予告報知器を駆動する停止予告報知器駆動回路と、 を更に備えたことを特徴とする内燃機関駆動発電装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関と、前記内燃機関により駆動さ
    れる交流発電機と、前記交流発電機の整流出力により充
    電されるバッテリと、前記バッテリの端子電圧と目標端
    子電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以下に抑え
    るように前記内燃機関の回転数を制御する回転数制御部
    とを備えた内燃機関駆動発電装置において、 前記バッテリの端子電圧を検出する電圧検出手段と、前
    記内燃機関の始動動作を開始する際の前記バッテリの端
    子電圧である始動電圧を与える始動電圧設定手段と、前
    記電圧検出手段により検出された端子電圧と前記始動電
    圧設定手段により与えられる始動電圧とを比較して検出
    された端子電圧が始動電圧以下になった時に始動指令発
    生用タイマ駆動指令を発生する始動指令発生用比較器
    と、前記始動指令発生用比較器が前記タイマ駆動指令を
    発生しているときに設定された始動判定時間の間時限動
    作を行って該時限動作が完了したときに始動指令を発生
    する始動指令発生用タイマ回路と、前記始動指令が発生
    した時に前記内燃機関の始動動作を行う始動手段と、前
    記回転数検出手段により検出された回転数から前記内燃
    機関の始動が完了したか否かを判定して始動が完了した
    と判定した時に前記始動指令発生用タイマ回路をリセッ
    トする始動判定器とを有する機関始動制御部と、 前記内燃機関が始動することを予告する際に駆動される
    始動予告報知器と、 前記電圧検出手段により検出された端子電圧が前記始動
    電圧以下になったことが検出された時に前記始動指令の
    発生前に前記始動予告報知器を駆動する始動予告報知器
    駆動回路と、 前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、前
    記内燃機関を停止させる際の回転数である停止回転数を
    与える停止回転数設定手段と、前記回転数検出手段によ
    り検出された回転数と前記停止回転数設定手段により与
    えられる停止回転数とを比較して検出された回転数が停
    止回転数以下になった時に停止指令発生用タイマ駆動指
    令を発生する停止指令発生用比較器と、前記停止指令発
    生用比較器が停止指令発生用タイマ駆動信号を発生して
    いるときに、設定された時間の間時限動作を行って該時
    限動作が完了したときに停止指令を発生する停止指令発
    生用タイマ回路と、前記停止指令が発生した時に前記内
    燃機関を停止させるための動作を行う停止手段と、前記
    回転数検出手段により検出された回転数から前記内燃機
    関が停止したか否かを判定して内燃機関が停止したと判
    定した時に前記機関停止用タイマ回路をリセットする停
    止判定器とを有する機関停止制御部と、 を更に備えたことを特徴とする内燃機関駆動発電装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関と、前記内燃機関により駆動さ
    れる交流発電機と、前記交流発電機の整流出力により充
    電されるバッテリと、前記バッテリの端子電圧と目標端
    子電圧との偏差を零にするかまたは許容範囲以下に抑え
    るように前記内燃機関の回転数を制御する回転数制御部
    とを備えた内燃機関駆動発電装置において、 前記バッテリの端子電圧を検出する電圧検出手段と、前
    記内燃機関の始動動作を開始する際の前記バッテリの端
    子電圧である始動電圧を与える始動電圧設定手段と、前
    記電圧検出手段により検出された端子電圧と前記始動電
    圧設定信号により与えられる始動電圧とを比較して検出
    された端子電圧が始動電圧以下になった時に始動指令発
    生用タイマ駆動指令を発生する始動指令発生用比較器
    と、前記始動指令発生用比較器が前記タイマ駆動指令を
    発生しているときに設定された始動判定時間の間時限動
    作を行って該時限動作が完了したときに始動指令を発生
    する始動指令発生用タイマ回路と、前記始動指令が発生
    した時に前記内燃機関の始動動作を行う始動手段と、前
    記回転数検出手段により検出された回転数から前記内燃
    機関の始動が完了したか否かを判定して始動が完了した
    と判定した時に前記始動指令発生用タイマ回路をリセッ
    トする始動判定器とを有する機関始動制御部と、 前記内燃機関が始動することを予告する際に駆動される
    始動予告報知器と、 前記電圧検出手段により検出された端子電圧が前記始動
    電圧以下になったことが検出された時に前記始動指令の
    発生前に前記始動予告報知器を駆動する始動予告報知器
    駆動回路と、 前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、前
    記内燃機関を停止させる際の回転数である停止回転数を
    与える停止回転数設定手段と、前記回転数検出手段によ
    り検出された回転数と前記停止回転数設定手段により与
    えられる停止回転数とを比較して検出された回転数が停
    止回転数以下になった時に停止指令発生用タイマ駆動指
    令を発生する停止指令発生用比較器と、前記停止指令発
    生用比較器が停止指令発生用タイマ駆動信号を発生して
    いるときに、設定された時間の間時限動作を行って該時
    限動作が完了したときに停止指令を発生する停止指令発
    生用タイマ回路と、前記停止指令が発生した時に前記内
    燃機関を停止させるための動作を行う停止手段と、前記
    回転数検出手段により検出された回転数から前記内燃機
    関が停止したか否かを判定して内燃機関が停止したと判
    定した時に前記機関停止用タイマ回路をリセットする停
    止判定器とを有する機関停止制御部と、 前記内燃機関が停止することを予告する際に駆動される
    停止予告報知器と、 前記内燃機関の回転数が前記停止回転数以下になったこ
    とが検出された時に前記停止指令の発生前に前記停止予
    告報知器を駆動する停止予告報知器駆動回路と、 を更に備えたことを特徴とする内燃機関駆動発電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429539B1 (en) * 1999-04-07 2002-08-06 Kokusan Denki Co., Ltd. Generator apparatus driven by an internal combustion engine with start and stop controllers
JP2018109347A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 日本道路株式会社 散水装置の電源装置、散水装置および湿潤状態検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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