JP2001003315A - 係止部を有するほぼ逆t字状の上揚力止めフックを備えた橋梁用支承装置 - Google Patents

係止部を有するほぼ逆t字状の上揚力止めフックを備えた橋梁用支承装置

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JP2001003315A
JP2001003315A JP11174961A JP17496199A JP2001003315A JP 2001003315 A JP2001003315 A JP 2001003315A JP 11174961 A JP11174961 A JP 11174961A JP 17496199 A JP17496199 A JP 17496199A JP 2001003315 A JP2001003315 A JP 2001003315A
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locking
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bridge
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Hideaki Haino
英朗 配野
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Kaimon KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震力の上揚力が従来の2〜3倍に見積もられ
ても、十分対応することができる係止部を有するほぼ逆
T字状上揚力止め部材を備えた橋梁用支承装置の提供。 【解決手段】下部支持部材2の上面の橋軸直角方向の両
側部に、橋軸方向に間隔を置いてフック係止用内向き突
出部3を備えた一対のフック係止片4が配置され、各フ
ック係止用内向き突出部3が対向して配置されてフック
係止片4の下部が下部支持部材2に固定され、逆T字状
の係止フック本体6の橋軸方向の両側に橋軸方向に突出
する係止フランジ7を備えていると共に、橋軸直角方向
における上沓51の係止段部9に向って突設する係止部
11を上部に有するほぼ逆T字状の上揚力止め部材12
が対向するフック係止片4の間に配置され、フック係止
用内向き突出部3の下面に逆T字状上揚力止め部材12
の係止フランジ7が係合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁等における上
部構造物を支承すると共に、上部構造物の上揚力に対向
するための係止部を有するほぼ逆T字状上揚力止めフッ
クを備えた橋梁用支承装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年道路橋示方書の改定によって、地震
力の上揚力が従来の0.1Rdより0.3Rdと3倍の
反力を想定した対応が必要とされている。また橋軸およ
び橋軸直角方向の水平力も2〜3倍の反力を見込んだ設
計が必要となり、それによって地震力による上部構造物
の水平力を止めるための下部支持部材側に設けるサイド
ブロック(橋軸直角方向の両側に設けられる支承部材)
も大きくなり、上部構造物の重量も大きくなるために、
支承装置に作用する上揚力も大きくなる事から、従来の
L字型フックでの対応が下記の理由により難しくなり、
かつ設計できたとしても不経済な設計となった。
【0003】すなわち、従来、図10および図11に示
すように、地震力が作用した場合における上部鋼製沓の
上揚力に対抗する手段として、下部支持部材2(下部鋼
製沓)の上面に設けられる弾性支承体45の橋軸直角方
向の両側に、橋軸方向に延長すると共に上向きに突設す
る一対の鋼製保持部材46を前記下部支持部材2(下部
鋼製沓)の上面に一体に設け、その保持部材46に、鋼
製L字状のフック47の縦部分(基端部)48をそのボ
ルト挿通孔に挿通されたボルト50により、前記保持部
材46に固定した構造のものが知られている。しかしこ
のような構造の場合は、地震力の上揚力が従来の0.1
Rdより0.3Rdと3倍の反力を想定した対応が必要
になってきている現状においては、このような構造を採
用することが難しくなってきた。その理由は、図19に
示すように、上揚力P1が3倍に大きくなると、鋼製L
字状のフック47における上部の水平な横部分49に作
用する曲げモーメントが大きくなるので、これに対応さ
せるためには前記横部分49の肉厚が大きくなるため、
鋼製上沓51の板厚を厚くする必要があり、そのため鋼
製上沓51の板厚が大きくなるという問題がある。ま
た、前記橋軸直角方向の水平力P2が前述のように3倍
も大きくなると、鋼製保持部材46の橋軸直角方向の寸
法(厚み)L2が大きくなり、鋼製L字状のフック47
の横部分49すなわち張り出し部分の肉厚H1および張
り出し寸法Aもまた大きくなるという問題がある。した
がって、これらの事を考え合わせると橋梁支承装置の寸
法が大きくなると共に、その重量も重くなりコスト高に
なるという問題がある。このように、従来のL字型フッ
ク47での対応が難しくなり、かつ設計できたとしても
不経済な設計となる。本発明者は、このような問題を解
決する為に本発明において使用するほぼ逆T字型フック
を開発した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題点を有利に解決する目的で開発され、地震等による上
揚力が従来の3倍の反力にも容易に対応することがで
き、また橋軸および橋軸直角方向の水平力も2〜3倍の
反力を見込んだ設計にも容易に対応することができ、上
部構造物の橋軸直角方向の水平力を止めるための下部支
持部材側に設けるサイドブロック(橋軸直角方向の両側
に設けられる支承部材)を比較的大きくすることなく、
上部構造物の重量の増大に対しても経済的に、しかも簡
単な構造で解決することができる係止部を有するほぼ逆
T字状上揚力止めフックを備えた橋梁用支承装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この発明における支承装置においては、橋脚また
は橋台等の下部構造物と橋桁等の上部構造物との間に配
置される橋梁用支承装置において、下部構造物に固定さ
れる下部支持部材の上面における橋軸直角方向の両側部
に、それぞれ橋軸方向に間隔を置いてフック係止用内向
き突出部を備えている一対のフック係止片が配置され、
かつ前記各フック係止片におけるフック係止用内向き突
出部が互いに対向するように配置されて前記各フック係
止片の下部が前記下部支持部材に固定され、対向する前
記フック係止片の間に、ほぼ逆T字状の係止フック本体
における橋軸方向の両側に係止フランジを備えていると
共に、上部構造物側に固定される上沓の上面に向かって
突設する係止部を上部に有するほぼ逆T字状の上揚力止
めフックが配置され、前記フック係止用内向き突出部の
下面にほぼ逆T字状上揚力止めフックにおける係止フラ
ンジが係合されている。
【0006】また請求項2の免震支承装置においては、
下部構造物に固定される下部支持部材の上面における橋
軸直角方向の両側部に、それぞれ橋軸方向に間隔を置い
てフック係止用内向き突出部を備えている一対のフック
係止片が配置され、かつ前記各フック係止片におけるフ
ック係止用内向き突出部が互いに対向するように配置さ
れて前記各フック係止片の下部が前記下部支持部材に固
定され、対向する前記フック係止片の間に、ほぼ逆T字
状の係止フック本体における橋軸方向の両側下部に橋軸
方向に突設するように係止フランジを備えていると共
に、上部構造物側に固定される上沓の上面に向って突設
する係止部を有するほぼ逆T字状上揚力止めフックが嵌
合配置され、かつ前記フック係止用内向き突出部の下面
にほぼ逆T字状上揚力止めフックにおける係止フランジ
が係合され、ほぼ逆T字状上揚力止めフックが下部支持
部材に固定されている。
【0007】
【発明の実施の形態】次にこの発明の一実施形態を図を
参照しながら説明する。まずこの発明において使用する
一実施形態の弾性支承装置30を構成するために使用さ
れる部品について説明する。図9ないし図11は、鋼製
の下部支持部材(下沓)2を示すものであって、ベース
プレート32の下面に、下部構造物1に埋め込み固定さ
れるアンカーロッドまたはアンカーボルト15の上端部
が溶接または螺合固定等により固定されている。前記下
部支持部材2の上部におけるベースプレート32の橋軸
直角方向(左右方向)の両側部に、それぞれ橋軸方向に
間隔を置いてフック係止用内向き突出部3を備えている
一対の鋼製のフック係止支承片4が配置され、かつ各フ
ック係止支承片4における前記各フック係止用内向き突
出部3が互いに対向するように配置されて、前記フック
係止支承片ん4の下部が前記下部支持部材2におけるベ
ースプレート32に固定され、前記一対のフック係止片
4によりフック係止保持部材5が構成され、前記フック
係止保持部材5に、図16ないし図18に示すように、
ほぼ逆T字状の係止フック本体6における橋軸方向の両
側下部にこれと一体に橋軸方向に突設するように係止フ
ランジ7を備えていると共に、上部に橋軸直角方向にお
ける鋼製上沓8の係止段部9の上面10に接触または近
接して対向するように突設する係止部11を有するほぼ
逆T字状上揚力止めフック12における前記係止フラン
ジ7が係止されている。
【0008】前記ベースプレート32の上面における橋
軸方向(前後方向)の両側に、間隔をおいて前部せん断
変形拘束壁13および後部せん断変形拘束壁14が配置
され、かつ前記前部せん断変形拘束壁13および後部せ
ん断変形拘束壁14における各横断面円弧状内壁面15
が対向するように配置されると共に、前記各せん断変形
拘束壁13,14の下部が溶接等により前記ベースプレ
ート32に固定されている。前記前部せん断変形拘束壁
13および後部せん断変形拘束壁14により、せん断変
形拘束壁25が構成されている。
【0009】図16および図17は、この発明において
使用される鋼製のほぼ逆T字状上揚力止めフック12を
示すものであって、鋼製のほぼ逆T字状の係止フック本
体6における橋軸方向の両側下部に橋軸方向に突設する
ように一体に係止フランジ7が設けられ、かつ前記係止
フック本体6の上部に、橋軸直角方向に片持ち式に突設
する係止フランジからなる係止部11が一体に設けられ
ている。前記係止部11は、上部構造物38の下部に取
り付けられる橋軸直角方向の狭巾の鋼製ソールプレート
39とその下面に当接され、その鋼製ソールプレート3
9よりも橋軸直角方向が広幅の上沓8の両側の上部(上
面10)とにより形成される係止段部9の前記上部(上
面10)に接触または近接して対向するように設けられ
ている(図5参照)。また、前記係止フック本体6にお
ける上下方向の中間部における橋軸直角方向の外側に
は、橋軸方向に間隔をおいて複数の雌ねじ用横孔23が
設けられている。
【0010】図18(a),(b)は、この発明におい
て使用されるほぼ逆T字状の上揚力止めフック12を下
部支持部材2に取り付けるための鋼製取付金物22を示
すものであって、不等辺山形鋼からなる断面L字状の縦
板部分22aに橋軸方向に間隔をおいてボルト挿通用横
孔17が設けられ、かつ前記横板部分22bに橋軸方向
に間隔をおいてボルト挿通用縦孔18が設けられてい
る。前記ボルト挿通用横孔18に挿通されるボルト19
が前記係止フック本体6における雌ねじ孔20に螺合固
定され、かつ前記ボルト挿通用縦孔18に挿通されるボ
ルト19が前記下部支持部材2に設けられた雌ねじ孔2
1に螺合固定されて、前記ほぼ逆T字状上揚力止めフッ
ク12が前記下部支持部材2に固定されている。
【0011】図12および図13は、前記せん断変形拘
束壁25の内側の横断面円弧状の各内壁面26に近接ま
たは接触するように配置される弾性支承体31を示すも
のであって、底面円形の下部嵌着支持部材からなる下部
鋼製部材27とこれとほぼ同形の平面円形の上部嵌着支
持部材からなる上部鋼製部材28と前記各鋼製部材2
7,28の間に介在されてこれらと一体に接着材または
焼き付けあるいは一体成形により固着された弾性体
(層)29とにより構成され、その弾性支承体31が前
記せん断変形拘束壁25の内側の横断面円弧状の各内壁
面26に近接または接触するように嵌合配置され、これ
により、前記下部鋼製部材27と上部鋼製部材28の相
対的な横移動を拘束して、弾性支承体31におけるゴム
のような弾性体(層)29の上下両端部分の相対的な横
方向の変位による弾性体(層)29のせん断変形を間接
的に拘束している。したがって、前記弾性支承体31
が、橋軸直角方向および橋軸方向等に横移動するのが防
止され、かつ前記せん断変形拘束壁25に対し前記上部
鋼製部材28は上方から上部構造物の荷重等による圧縮
力の大小の変化により、上下方向に摺動可能に設けられ
ている。前記せん断変形拘束壁25の各横断面円弧状内
壁面26の横断面形状は、中心が同じ円形の軌跡上に配
置されており、上部鋼製部材28の外周部の平面円形形
状の円弧とほぼ同形かあるいは相似形になるように設定
されて、円弧状に形成される。前記せん断変形拘束壁2
5の内壁面26には、テフロン層、四フッ化エチレン板
または層からなる低摩擦のすべり支承面33が形成され
ている。なお、34は弾性体(層)21の変形を許容す
るための空間である。
【0012】前記弾性支承体31は、図12および図1
3に示すように、上面にほぼ断面逆台形の上向き開口溝
27aを有する下部嵌着支持部材からなる下部鋼製部材
27と、下面にほぼ断面台形の下向き開口溝28aを有
する上部嵌着支持部材からなる上部鋼製部材28と、こ
れらの溝に接着材または一体成形等により一体に結合さ
れたゴム等の弾性層(体)29とにより構成されてい
る。前記上部鋼製部材28の上面には、円形の嵌合用凹
部35が設けられ、前記嵌合用凹部35に、四フッ化エ
チレン板、あるいは四フッ化エチレン層等のすべり支承
部材36が嵌合係止されると共に接着剤等により固定さ
れるか、前記上部鋼製部材28の上面にステンレス鋼板
等のすべり支承部材36がビス等により固定されてい
る。前記弾性層(体)29の外周面にR加工等による環
状凹部41が形成されていることで、ゴム層の外周縁部
等に応力集中するのが緩和されように構成されている。
【0013】前記弾性支承体31における下部鋼製部材
27の上面および上部鋼製部材28の下面の円形面全体
に、環状波形ロールまたはローレット加工などによる凹
凸状接着面37が形成され、したがって、各鋼製部材2
7,28と弾性層29との接着界面が、環状波形又はロ
ーレット加工などによる凹凸状接着面37とされている
ことで、フラットな接着面に比べて、弾性層29が圧縮
変形される際の弾性層29と、各鋼製部材27,28と
の接着面に加わるせん断力による剥離をより有効に阻止
できる。
【0014】また前記鋼製せん断拘束壁25の内側上部
には、前記上部鋼製部材28の外側面の上下方向の中間
部(図示の場合はほぼ中央部)が近接または当接される
ように配置され、前記鋼製せん断拘束壁25の上面レベ
ルは、上部鋼製部材28の板厚の中間部(図示の場合
は、ほぼ板厚の中央部のレベル)に位置するように設定
されている。
【0015】前述のように非金属製のテフロン(登録商
標)層等のすべり支承部材36を設けておくと、前記せ
ん断拘束壁25の内側面と上部鋼製部材28の外周面に
間隙を設けなくても、上部構造物の撓みにより上部鋼製
部材28が多少傾動(回転)してもこれを吸収しながら
支承することができる。
【0016】前記上部鋼製部材28の板厚は、上部構造
物の荷重を支承した状態で、前記鋼製せん断拘束壁25
の上面が、上部鋼製部材28の板厚のほぼ中央部のレベ
ルに位置するように設定するとよい。前記上部鋼製部材
28の周縁部を上部構造物(主桁)38の撓みによる回
転を考慮したアール部すなわち円弧状外面部にしておく
と上部構造物(主桁)38の撓み(回転)に対しても、
上部鋼製部材27を円滑に摺動させることができる。
【0017】前記実施形態の場合は、弾性支承体31が
下部構造物1に下部支持部材2を介して間接的に係止さ
れると共に鋼製のせん断拘束壁25に直接的に水平方向
に移動不能に係止されることにより、弾性支承体31に
おける弾性体(層)29がせん断変形不能に係止されて
いる。また上部構造物38側にソールプレート39を介
して固定される上沓51の下面に、四フッ化エチレン
板、あるいは四フッ化エチレン層またはステンレス鋼板
等のすべり支承部材40が固定され、したがって上部構
造物38はソールプレート39および上沓51を介して
弾性支承体31に支承されている。この実施形態の場合
は、前述のようにゴム層にせん断変形をさせないので、
ゴム層に比較的高支圧応力度の弾性支承体31として作
用させることができ、したがって前記弾性支承体31に
より高支圧荷重用の弾性支承体が構成されている。
【0018】前記高支圧荷重用の弾性支承体31には、
薄型のゴムのような弾性層29の中間部外周面にR加工
によるほぼ半円状等の環状凹部41が形成されている。
この弾性層29には補強鋼板等の硬質板42が埋設され
ている。なお、硬質板42の中央部に図示のように円形
孔を設けてもよい。前記弾性層29の上部と下部にはそ
れぞれ環状反力壁28bと27bを有するカップ状断面
の上部鋼製支持部材(上部嵌着支持部材)28と上部鋼
製支持部材(下部嵌着支持部材)27とが嵌着されてい
る。上下部の各嵌着支持部材28,27の内面と、弾性
層29の上下面との当接部が接着面43とされており、
かつ弾性層29の上下部が反力壁27b,28bの内側
(ポット部)に被嵌されている。前記高支圧用の弾性支
承体31における上部嵌着支持部材28の下面および下
部嵌着支持部材27の上面の円形面全体および硬質板4
2の表裏両面に、環状波形ロールまたはローレット加工
などによる凹凸状接着面37が形成され、したがって、
各上部嵌着支持部材28および下部嵌着支持部材27お
よび硬質板42における弾性層29との接着界面が、環
状波形又はローレット加工などによる凹凸状接着面37
とされていることで、フラットな接着面に比べて、弾性
層29が圧縮変形される際の弾性層29と、前記各上部
および下部鋼製部材28,27との接着面に加わるせん
断力による剥離をより有効に阻止できる。なお、図に示
す実施形態においては、補強鋼板からなる硬質板42の
中央部に透孔が設けられて硬質板42の上下のゴム層の
一体化が図られている。
【0019】前記の高支圧用の弾性支承体31におい
て、上方から矢印P(図13に示す)の例えば200kg
/cm2 ないし250kg/cm2 というような高荷重が作用
するとき、弾性層29には、矢印P1 方向のせん断力が
作用し、このせん断力が弾性層29と上下嵌着支持部材
28,27すなわち上部鋼製部材28と下部鋼製部材2
7との接着面43に剥離力として作用するが、前記反力
壁27b,28bによって、機械的に弾性層29におけ
る接着面43に作用するせん断力を拘束し、弾性層29
の上下部にせん断力を作用させず、かつ弾性層の一部に
応力が集中するのを緩和する構成とされており、また上
部嵌着支持部材28および下部嵌着支持部材27および
硬質板42における弾性層29との接着界面が、環状波
形又はローレット加工などによる凹凸状接着面37とさ
れているので、それ故に高支圧に十分耐える構造とされ
ている。
【0020】さらに、上下部嵌着支持部材28,27の
反力壁28b,27bに加えて、弾性層29の中間部外
周面のR加工等による環状凹部41の存在により、鉛直
高支圧に際し、弾性層29は環状凹部41が解消される
か、又は弾性層29の支承作用にほとんど影響しない程
度外方に若干膨出する程度に圧縮変形することで対応す
るので、ゴム層の一部に応力が集中するのを緩和させる
ことができ、弾性層29の上下部と、上下部嵌着支持部
材28,27との接着面37を剥離するように作用する
力は、環状凹部41が存在しない場合に比べて非常に小
さく、それ故に、この高支圧荷重用の弾性支承体31は
高支圧に円滑に対応できる構造とされている。
【0021】反力壁28b,27bを備えておらずしか
も平坦な鋼板からなる鋼製支持部材を使用した場合で
は、平坦な接着境界面になるので、接着境界面に働くせ
ん断力および剥離力が大きくなり、その場合には、支圧
応力は120Kg/cm2程度が限度であって、例えば、支圧
応力は200Kg/cm2ないし250Kg/cm2という高荷重を
支圧することはできないが、前述のとおり前記実施形態
において使用する弾性支承装置ではこのような不具合が
ない。
【0022】さらに説明すると、図4に示すように高支
圧弾性支承体31を主要素の1つとする弾性支承装置3
0において、当該高支圧用の弾性支承体31の上下嵌着
支持部材28,27は、せん断変形拘束壁25と隣り合
っており、しかも高支圧用の弾性支承体31の弾性層2
9の上部に嵌着した上部嵌着支持部材28の上面28c
の高さH4 よりもせん断変形拘束壁25の頂面25dの
高さHが下の位置に設けられている。したがって、上部
構造物の下面に取付けたソールプレート39を前記せん
断拘束壁25の頂面25dより高い位置にある高支圧用
の弾性支承体31の上部嵌着支持部材28の上面28c
(図示の場合はすべり支承部材36の上面)でスライド
自在にかつ弾性的に支持することができる。
【0023】しかも、前記のように上部嵌着支持部材2
8の下部は、せん断拘束壁25の頂面25bよりも下位
にあることにより、高支圧用の弾性支承体31の弾性層
29と上部嵌着支持部材28はせん断変形拘束壁25に
よりせん断変形拘束的に支持される。さらに、上部構造
物にソールプレート39を介して取付けた上沓51は、
前述のとおり、高支圧用の弾性支承体31の上部嵌着支
持部材28の上面28cにスライド自在に支持されてい
るので、高支圧用の弾性支承体31の弾性層29はせん
断変形されず、いわゆる強制スライド型支持とされてい
る。図示の場合は、フック係止保持片4により上沓51
は橋軸直角方向にスライド不能に支承され、橋軸方向に
のみスライド可能にしかも前記フック係止保持片4によ
り橋軸方向にも所定長を除き、移動制限される。
【0024】図14および図15は、この発明において
使用される鋼製の上沓51を示すものであって、鋼板か
らなる上沓本体の上面の中央部に、せん断キー57を下
部を嵌合するための円形凹部54が設けられ、かつその
円形凹部54の橋軸直角方向の外側において、橋軸方向
に間隔をおいて複数の雌ねじ孔51aが設けられてい
る。また橋軸方向の前後両側に橋軸直角方向に突出する
ストッパ58が前記上沓本体と一体に設けられている。
前記上沓本体の下面には、後述のステンレス板等からな
るすべり支承材61が固着されている。前記橋軸方向の
ストッパ58間に、前述のフック係止片4が間隔をおい
て対向するように配置され、その間隔内において、相対
的に前記上沓51は橋軸方向に移動可能であり、その間
隔以上の移動については、前述の通り移動制限される。
【0025】図1ないし図4は、本発明の実施形態に係
る弾性支承装置30の使用状態を示すものであって、こ
の弾性支承装置30は、橋桁等の上部構造物38と橋脚
あるいは橋台等の下部構造物1の間に配置されている。
橋脚等の下部構造物1の上面に、弾性支承装置30が配
置されてその下部が固定され、またH型鋼等の鋼製主桁
52等の上部構造物38の下面に、中央部に円形孔53
を有する鋼板製の鋼製ソールプレート39の上面が当接
されて溶接等により固定され、かつ前記鋼製ソールプレ
ート39の下面に、中央部上面に円形の凹部54を有す
る上沓51の上面が当接され、かつ前記円形孔53と円
形の凹部54とにわたって円柱状のせん断キー57が嵌
合され、鋼製主桁の下部フランジ55に設けたボルト挿
通用透孔55aと、鋼製ソールプレート39に設けたボ
ルト挿通用透孔39aに渡って挿通されると共に、鋼製
上沓51の雌ねじ孔51aに螺合された固定用ボルト5
6により、前記鋼製上沓51は前記鋼製主桁52の下面
に取り付けられている。前記鋼製上沓51の下面には、
四フッ化エチレン板または層あるいはステンレス板等の
滑り支承材61が接着材またはビス等により固定されて
いる。前記弾性支承装置30の上部に、橋軸方向に延長
する鋼製等の主桁47の下端部に取り付けた鋼製上沓5
1の下面が橋軸方向にスライド自在に載置されている。
【0026】また、前記鋼製ソールプレート39の橋軸
直角方向(巾方向)の寸法は、前記鋼製上沓51の橋軸
方向中間部の巾方向(橋軸直角方向)の寸法よりも小さ
く設定されている。すなわち鋼製ソールプレート39の
橋軸直角方向の端縁よりも鋼製上沓51の橋軸直角方向
の端縁がより突出した張り出し部分59が形成されてお
り、その張り出し部分59の上面60に、ほぼ逆T字状
上揚力止めフック12における係止部11が係合してい
る。前記前記鋼製ソールプレート39の橋軸直角方向の
両側の側面と鋼製上沓51の橋軸直角方向の端縁がより
張り出した張り出し部分59の上面60とにより係止段
部9が形成されている(図5参照)。
【0027】前記の一体型橋梁用弾性支承装置30は次
のように作用する。コンクリート主桁あるいは鋼桁等の
主桁52で支持される道路橋等の上部構造物38の荷重
は、前記弾性支承装置30で受けられる。大地震が発生
した際、主桁52に働く下向きの力に対しては、せん断
拘束壁25内でゴムが圧縮変形することで緩和し、分散
できる。主桁52に働く上揚力に対しては、鋼製上沓5
1,係止部11を有するほぼ逆T字状上揚力止めフック
12,フック係止支承片4を備えた下部支持部材2を介
して、主桁52などの上部構造物38と、下部構造物1
とが機械的に結合されているので、強固に支承すること
ができる。
【0028】また、地震によりコンクリート主桁52等
の上部構造物38に働く水平方向の力、つまり橋軸方向
の力に対しては、主桁52における上沓51の下面に取
り付けられたステンレス鋼板等のすべり支承材61が弾
性支承体31の上部嵌着支持部材28のすべり支承部材
36と圧接して、その圧接支持部が橋軸方向にスライド
自在に接合していることにより、相互間の摺動摩擦によ
りその水平力が減衰される。また、橋軸直角方向などの
橋軸と交差する方向の力に対しては、フック係止保持部
材5により支承され拘束される。
【0029】したがって、地震により主桁52などの上
部構造物38に働く地震力に対しては、橋軸方向にスラ
イド自在な弾性支承装置30による摩擦力によるスライ
ド支承作用と、高支圧弾性支承体31の弾性層29の圧
縮変形との相互作用で有効に減衰することができる。ま
た、橋軸直角方向などの橋軸と交差する方向の力に対し
ては、フック係止保持部材5により強固に支承すること
ができる。
【0030】前記実施形態の高支圧弾性支承体31の場
合は、ゴム層等の弾性層29の中間部外周面にR加工等
による環状凹部41が形成されていることで、さらにゴ
ム層の外周縁部等に応力集中するのが緩和され、したが
って、このゴム層は、上方から高荷重を受けて圧縮変形
するとき、全体としてゴム層の外面は略同一面となり、
これによって上下の嵌着支持部材28,27との接着面
に剥離作用を及ぼすことが少なく、円滑に圧縮変形で
き、主桁52の撓み(回転)および振動を吸収できる。
またゴム層に少なくとも一枚以上の補強鋼板等の硬質板
42が埋設されていることにより、高支圧になっても、
前記ゴム層の内部応力を広く分布させて、ゴム層の過度
な局部歪みを抑えることができる。そして、この発明に
おいて使用する高支圧弾性支承体31においては、ゴム
層29に接する鋼製部材27,28または補強鋼板等の
硬質板42あるいは上部嵌着支持部材28並びに下部嵌
着支持部材27におけるゴム層との接着界面を粗面にす
ることで接着面の拡大とゴム層のせん断抵抗力の増大を
図っているので、一体結合強度を向上させて、高支圧に
対して、剪断抵抗力および剥離抵抗力を高めている。
【0031】本発明における前記実施形態を実施する場
合、ゴム層が薄い場合には、硬質板42を埋設しなくて
もよいが、ゴム層(または弾性層)29に埋設する補強
鋼板等の硬質板42としては、板厚1mm以上の鋼板等
を少なくとも一枚以上埋設し、必要に応じ複数枚埋設す
るようにしても良い。また前記実施形態の場合も高支圧
用に使用することができるが、より高支圧用に使用する
場合には、ゴム層(または弾性層)29に埋設する補強
鋼板等の硬質板の板厚を例えば1〜100mm等適宜選
択し、必要に応じ複数枚埋設して使用するようにすれば
よい。補強鋼板等の硬質板42の表裏両面に環状波形又
はローレット加工などによる凹凸状接着面37をもうけ
るようにすれば、接着面積を増加させた分さらに一体結
合化を高めて、剥離抵抗力およびせん断変形抵抗力を高
めることができる。
【0032】前記実施形態の支承装置の場合は、構造が
比較的簡単であるため安価に製造でき、安価に提供する
ことができ、しかも弾性層に対してせん断変形をさせな
いので、弾性体の横方向の変位によっておこる比較的大
きなせん断変形の繰り返しによる疲労が起こらないの
で、弾性体の耐久性を高めることができ、かつ弾性支承
装置における荷重支承作用及び回転支承作用を機能させ
ながら、しかも主桁等の上部構造物を橋軸方向に常時ス
ライド自在に支承できるので、上部構造物の築造後はも
ちろんのこと築造中に地震力が作用しても、弾性支承装
置に過大な橋軸方向の支持力を発揮させることなく上部
構造物を支承することができる。また、前後のせん断変
形拘束壁間が橋軸直角方向の両側で開放されているの
で、雨水および塵埃等の不純物がせん断変形拘束壁内に
蓄積されることがなく、ゴムの弾性作用を発揮させるこ
とができなくなる恐れがなく、しかも清掃等を必要とす
る場合には、そのメンテナンスが容易であり、構造が簡
単で比較的小さくてすみ、そのため経済的な荷重支持用
の弾性支承装置を提供することができ、また、前記弾性
支承装置は、せん断変形をさせないので、設計が単純に
なり、したがって、必要な圧縮ばね定数が任意に設定す
ることができる。
【0033】前記実施形態においては、係止部を有する
ほぼ逆T字状の上揚力止めフック12を下部支持部材2
に固定するように構成しているが、本発明を実施する場
合、前記上揚力止めフック12をフック係止片4に固定
するようにしてもよい。この場合において、L字状の鋼
製部材を使用しても良く、あるいは、鋼板製の板状部材
を使用し、板状部材の長手方向の中間部に複数のボルト
挿通用透孔を設け、かつ板状部材の長手方向の両端部に
も複数のボルト挿通用透孔を設け、板状部材の長手方向
の中間部に設けたボルト挿通用透孔に挿通すると共に、
上揚力止めフックの12中間部に設けたボルト螺合用雌
ねじ孔に螺合固定すると共に、板状部材の長手方向の両
端部に設けた各ボルト挿通用透孔に固定用ボルトを挿通
すると共に、フック係止片にボルト螺合用雌ねじ孔を設
けて、これに前記ボルトを固定するように構成してもよ
い。
【0034】図示の前記実施形態において、ゴム層等の
弾性支承体を有する弾性支承装置に実施した形態を示し
たが、本発明を弾性支承以外の鋼製支承装置に実施して
もよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る係止
部11を有するほぼ逆T字状の上揚力止めフック12を
備えた橋梁用支承装置によれば、下部支持部材2側に設
けるフック係止片4の橋軸直角方向の板厚が厚くなって
も、従来のように鋼製L字状のフックの横部分すなわち
張り張り出し寸法Aを大きすることなく、即ち上揚力止
めフック12の係止部分について、上揚力止めフック1
2の基端部からの係止部11の張り出し距離が、従来の
鋼製L字状部材の張り出し距離よりも、著しく短くなる
ので、曲げモーメントが著しく小さくなり、したがっ
て、より大きな曲げモーメントを負担することができ
る。また、上揚力止めフックを比較的大きくすることな
く、上揚力の増大に対して、上揚力止めフックの先端部
に従来の形態を使用した場合のように、大きな曲げモー
メントを負担させることなく、簡単な構造で、しかも比
較的単純な上揚力止めフックを使用して、地震時の上部
構造物の上揚力に対向して強固に支承することができ
る。また、本発明において使用するほぼ逆T字状の上揚
力止めフックは、上部構造物の橋軸直角方向の水平力の
増加を想定しても、フック係止保持片の橋軸直角方向の
寸法(肉厚)が増加しても、これによる影響を受けな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る橋梁用弾性支承装置
を使用している状態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の一部縦断正面図である。
【図4】図2の一部側面図である。
【図5】上揚力止めフックおよび上沓並びにフック係止
片付近を示す斜視図である。
【図6】弾性支承装置を示す正面図である。
【図7】弾性支承装置を示す一部縦断側面図である。
【図8】弾性支承体を示す平面図である。
【図9】下部支持部材を示す一部縦断正面図である。
【図10】下部支持部材を示す一部縦断側面図である。
【図11】下部支持部材を示す平面図である。
【図12】弾性支承体を示す平面図である。
【図13】弾性支承体を示す一部縦断正面図である。
【図14】上沓の平面図である。
【図15】図14のA−A線断面図である。
【図16】上揚力止めフックを示す正面図である。
【図17】上揚力止めフックを示す側面図である。
【図18】(a)は取付金物の側面図、(b)は取付金
物の正面図である。
【図19】従来のL字型フックを使用した弾性支承装置
の一部をを拡大して示す縦断正面図である。
【図20】図19の側面図である。
【符号の説明】
1 下部構造物 2 下部支持部材 3 フック係止用内向き突出部 4 フック係止支承片 5 フック係止保持部材 6 逆T字状の係止フック本体 7 係止フランジ 8 上沓 9 係止段部 10 上面 11 係止部 12 倒T字状上揚力止めフック 13 前部せん断変形拘束壁 14 後部せん断変形拘束壁 15 アンカーロッドまたはアンカーボルト 16 せん断変形拘束壁 17 ボルト挿通用横孔 18 ボルト挿通用縦孔 19 ボルト 20 雌ねじ孔 21 雌ねじ孔 22 取付金物 22a 縦板部分 22b 横板部分 23 雌ねじ孔 25 せん断変形拘束壁 26 横断面円弧状内壁面 27 下部鋼製部材(下部嵌着支持部材) 27a 上向き開口溝 27b 環状反力壁 28 上部鋼製支持部材(上部嵌着支持部材) 28a 下向き開口溝 28b 環状反力壁 29 弾性層 30 弾性支承装置 31 弾性支承体 32 ベースプレート 33 すべり支承面 34 空間 35 嵌合用凹部 36 すべり支承部材 37 凹凸状接着面 38 上部構造物 39 ソールプレート 39a ボルト挿通用縦孔 40 すべり支承部材 41 環状凹部 42 硬質板 43 接着面 45 弾性支承体 46 鋼製保持部材 47 鋼製L字状のフック 48 縦部分 49 横部分 50 ボルト 51 上沓 52 主桁 53 円形孔 54 円形凹部 55 下部フランジ 55a ボルト挿通用縦孔 56 固定用ボルト 57 せん断キー 58 ストッパ 59 張り出し部分 60 上面 61 すべり支承材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋脚または橋台等の下部構造物と橋桁等
    の上部構造物との間に配置される橋梁用支承装置におい
    て、下部構造物に固定される下部支持部材の上面におけ
    る橋軸直角方向の両側部に、それぞれ橋軸方向に間隔を
    置いてフック係止用内向き突出部を備えている一対のフ
    ック係止片が配置され、かつ前記各フック係止片におけ
    るフック係止用内向き突出部が互いに対向するように配
    置されて前記各フック係止片の下部が前記下部支持部材
    に固定され、対向する前記フック係止片の間に、ほぼ逆
    T字状の係止フック本体における橋軸方向の両側に係止
    フランジを備えていると共に、上部構造物側に固定され
    る上沓の上面に向かって突設する係止部を上部に有する
    ほぼ逆T字状の上揚力止めフックが配置され、前記フッ
    ク係止用内向き突出部の下面に前記ほぼ逆T字状上揚力
    止めフックにおける係止フランジが係合されていること
    を特徴とする係止部を有するほぼ逆T字状の上揚力止め
    フックを備えた橋梁用支承装置。
  2. 【請求項2】 下部構造物に固定される下部支持部材の
    上面における橋軸直角方向の両側部に、それぞれ橋軸方
    向に間隔を置いてフック係止用内向き突出部を備えてい
    る一対のフック係止片が配置され、かつ前記各フック係
    止片におけるフック係止用内向き突出部が互いに対向す
    るように配置されて前記各フック係止片の下部が前記下
    部支持部材に固定され、対向する前記フック係止片の間
    に、ほぼ逆T字状の係止フック本体における橋軸方向の
    両側下部に橋軸方向に突設するように係止フランジを備
    えていると共に、上部構造物側に固定される上沓の上面
    に向って突設する係止部を有するほぼ逆T字状上揚力止
    めフックが嵌合配置され、かつ前記フック係止用内向き
    突出部の下面にほぼ逆T字状上揚力止めフックにおける
    係止フランジが係合され、ほぼ逆T字状上揚力止めフッ
    クが下部支持部材に固定されていることを特徴とする係
    止部を有するほぼ逆T字状の上揚力止めフックを備えた
    橋梁用支承装置。
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