JP2001003258A - ニードルパンチ機のニードルボードの交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な取り付け案内装置及び到来案内装置で
足り、ニードルパンチ機における精確な位置ぎめですむ
ようにする。 【構成】 ニードルパンチ機のニードルボードを交換す
る装置は、ニードルパンチ機の動作幅の方向に順次に並
べられかつニードルボード３を交換可能に取付けられる
ニードルビームの両側にあって引張りに耐えるように互
いに連結可能なニードルボード３用の取付け案内装置４
と、ニードルパンチ機の片側で取付け案内装置４を延長
するニードルボード３用到来案内装置２と、到来案内装
置２に付属してニードルボード３用の係合及び係合解除
可能な連行片を持つ間欠搬送機５とを持っている。有利
な構造状態を得るために、間欠搬送機５の係合片が心出
しピンとして構成されて、ニードルボード３の心出しブ
シユ１０へはまる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ニードルパンチ機
の動作幅の方向に順次に並べられかつニードルボードを
交換可能に取付けられるニードルビームの両側で引張り
に耐えるように互いに連結可能なニードルボード用の取
付け案内装置と、ニードルパンチ機の片側で取付け案内
装置を延長するニードルボード用到来案内装置と、到来
案内装置に付属してニードルボード用の係合及び係合解
除可能な連行片を持つ間欠搬送機とを持つ、ニードルパ
ンチ機のニードルボードの交換装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ニードルパンチ機のニードルボードの交
換を簡単に行うことができるようにするため、高さを調
節可能なマガジン内にニードルボードを重ねて設け、こ
のマガジンとニードルパンチ機の取付け案内装置との間
にニドールボード用到来案内装置を設け、それによりニ
ードルボードをマガジンから到来案内装置を経てニード
ルパンチ機の取付け案内装置へ差込むことができるよう
にすることは公知である（オーストリア国特許出願公告
第３９５３２３号明細書）。ニードルボードを移動する
ため、到来案内装置に付属する間欠搬送機が設けられ
て、歯付きベルトを介して間欠送りに沿って移動可能な
連行片を持ち、これらの連行片は到来案内装置の範囲で
ニードルボードに作用する揺動レバーから成っている。
ニードルボードは引張りに耐えるように互いに連結可能
なので、ニードルボードを順次に取付け案内装置に沿っ
てニードルビームの両側でニードルパンチ機へ差込み、
それから適当なクリツプ装置を介してニードルビームに
結合することができる。これらの公知のニードルボード
の欠点は、とりわけ、ニードルパンチ機内でニードルボ
ードの必要な精確な位置合わせを保証するために、ニー
ドルボードのために費用のかかる到来案内装置及び取付
け案内装置を設けねばならないことであり、それが比較
的高い構造量に結びつく。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明の基礎に
なっている課題は、簡単な取付け案内装置及び到来案内
装置で足り、ニードルパンチ機における精確な位置ぎめ
ですむようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】与えられた課題を解決す
るため、本発明によれば、間欠搬送機の連行片が心出し
ピン（９）として構成されて、ニードルボードの心出し
ブシユへはまる。

【０００５】間欠搬送機の連行片が心出しピンとして用
いられるので、到来案内装置の範囲にあるニードルボー
ドを間欠搬送機に連結する際、連行片の係合により、こ
のニードルボードが間欠搬送機に対して必然的に位置合
わせされ、比較的簡単な手段で間欠搬送機が、心出しピ
ンを持つ連行ヘツドの充分精確な案内を保証して、個々
のニードルボードを位置合わせし、位置合わせされた状
態で取付け案内装置に沿ってニードルパンチ機へ差込む
ことができる。互いに接して並べられるニードルボード
のはまり合い連結のため、それぞれ到来案内装置へ差込
まれるニードルボードの位置合わせを介して、このニー
ドルボードにはまり合いで結合されて既に取付け案内装
置へ差込まれているニードルボードの位置合わせも必然
的に行われるので、取付け案内装置及び到来案内装置の
案内精度は、ニードルボードの位置合わせのために重要
ではない。

【０００６】

【発明の実施の形態】ニードルボードの交換装置を比較
的短くできるようにするため、ニードルボードが、ニー
ドルパンチ機の動作幅の方向に測って半分のニードルボ
ード長に相当する相互間隔で２組の心出しブシユを持
ち、間欠搬送機が半分のニードルボード長に相当する間
欠送りとなるように設計されているようにすることがで
きる。従ってニードルボードをその全長に一致して移動
するため、間欠搬送機の２回の間欠送りが必要であり、
この場合別のニードルボードが間欠搬送機に連結される
前に、これら２つの間欠送りを強制的にも行わねばなら
ない。

【０００７】心出しピンはそれぞれ単独で操作できるけ
れども、心出しピンが、到来案内装置の案内面に対して
直角に移動可能な共通の担体に設けられていると、特簡
単な構造状態が得られる。従って心出しピンは一緒に動
かされ、それにより構造の簡単化が可能になるだけでな
く、位置合わせの精度に関する利点も生じる。

【０００８】不充分な位置合わせを受けるニードルボー
ドがニードルパンチ機の取付け案内装置へ差込まれない
ようにするため、間欠搬送機がニードルボードの心出し
ブシユへの心出しピンの侵入深さに関係して操作可能で
あるようにすることができる。心出しピンがその指向性
の役割を援助するため円錐状導入端部を持っているの
で、ニードルボードの心出しブシユへの心出しピンの一
部だけのはまり込みの際、ニードルボードの位置合わせ
が不完全になることがある。この理由から、心出しブシ
ユへの心出しピンの侵入深さが監視されるので、心出し
ピンが一部だけはまり込む場合、間欠搬送機の操作が阻
止される。

【０００９】

【実施例】図面には本発明の実施例が示されている。

【００１０】ニードルパンチ機のニードルボードの交換
装置は、図示した実施例によれば、ニードルパンチ機の
架台１に続いて交換すべきニードルボード３用の到来案
内装置２を、ストリツパプレートより上でニードルパン
チ機のニードルビームの両側に延びる取付け案内装置４
の延長部に持っている。取付け案内装置４へ差込まれる
ニードルボード３は、ニードルパンチ機内におけるその
位置ぎめ後、ニードルビームへ従来のようにクリツプ止
め可能である。ニードルボード３を到来案内装置２から
取付け案内装置４へ位置合わせして差込むことができる
ようにするため、到来案内装置２に付属しかつ２つのス
トツパ６の間で走行可能な連行ヘツド７から成る間欠搬
送機５が設けられ、連行ヘツドは図１に両方の終端位置
で示されている。この連行ヘツド７は、到来案内装置２
に対して直角に延びる心出しピン９用担体８を持ち、心
出しピン９はニードルボード３にある心出しブシユ１０
と共同作用する。担体８は、移動案内装置１１を介して
連行ヘツド７に、到来案内装置２の案内面に対して直角
に移動可能に支持され、昇降シリンダ１２により鎖錠位
置と解錠位置との間で移動可能である。鎖錠位置で心出
しピン９はニードルボード３の心出しブシユ１０へはま
り、こうして間欠搬送機５に連結されるニードルボード
３が強制的に位置合わせされる。連行ヘツド用操作シリ
ンダ１３が圧力を受けると、ニードルボード３は、連行
ヘツド７により到来案内装置２に沿って間欠送りだけ取
付け案内装置４へ向かって移動せしめられる。実施例に
よれば、ニードルボード３は２組の心出しブシユ１０を
備えており、これらの組の相互間隔は、特に図３からわ
かるように、到来案内装置２の方向におけるニードルボ
ードの半分の長さに相当している。従って間欠搬送機５
の間欠送り長さは、ニードルパンチ機の動作幅の方向に
おけるニードルボードの半分の長さに定めればよく、そ
れにより装置の比較的小さい張出し長さが可能になる。

【００１１】ニードルボードが間欠搬送機５を介して取
付け案内装置４へ差込まれるだけでなく、取付け案内装
置４から到来案内装置２へも引出されることができるよ
うにするため、互いに接して並ぶニードルボードは引張
りに耐えるように互いに結合されねばならない。この目
的のためニードルボード３は、図４によれば端面にばね
荷重を受ける連結かぎ１４を持ち、反対側端面にそれぞ
れ隣接するニードルボード３の連結かぎ用係止凹所１５
を持っている。揺動可能に支持される連結かぎ１４のば
ね荷重及びかぎ範囲に設けられる乗上げ斜面１６のた
め、連結かぎ１４を係止凹所１５へ自動的に係止するた
めに、ニードルボード３を互いに向き合って移動させれ
ばよい。この連結を解くために、ばね力に抗して連結か
ぎ１４を係止凹所１５から外すことができる。

【００１２】ニードルボード３をニードルパンチ機へ入
れるために、まずニードルボード３が、図２によりニー
ドルボード３の載置桟片１７を形成する到来案内装置２
へ差込まれる。心出しブシユ１０への心出しピン９の確
実なはまり込みを可能にするニードルボード３の予備位
置ぎめを行うため、到来案内装置２の案内軌道へ突出す
るストッパを設け、最初のニードルボード３の心出し後
これらのストッパを案内軌道から再び引込めることがで
きる。到来案内装置２へのニードルボード３の規則正し
い導入は、更に光電装置１８を介して監視することがで
きる。ニードルボード３の心出しブシユ１０へ心出しピ
ン９をはめた後、次のニードルボード３を到来案内装置
２へ差込み、先行するニードルボードに連結かぎ１４を
介してはまり合いで結合できるようにするため、操作シ
リンダ１３へ圧力を加えることにより、ニードルボード
がニードルボードの半分の長さだけ取付け案内装置４の
方へ移動せしめられる。新たに継ぎ足されるニードルボ
ード３は、間欠搬送機５の引続く間欠送り後、同時に位
置合わせされながら前述したように間欠搬送機５に連結
されることができ、クリツプ止めにより対応するニード
ルビームに結合するため、連続体となるようにはまり合
いでつながれるニードルボードが完全にニードルパンチ
機へ導入されるまで引続く各ニードルボード３のための
過程が反覆される。

【００１３】ニードルビームに結合されるニードルボー
ド３の交換のため、ニードルボードをニードルビームか
ら外し、到来案内装置２から順次除去するため、間欠搬
送機５により逆の順序で組立て案内装置４から引出すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ニードルパンチ機のニードルボードの本発明に
よる交換装置の概略縦断面図である。

【図２】図１の面に対して直角な面における交換装置の
拡大断面図である。

【図３】本発明による心出しブシユを持つニードルボー
ドの拡大平面図である。

【図４】２つのニードルボードの連結範囲における縦断
面図である。

【符号の説明】 ２ 到来案内装置 ３ ニードルボード ４ 取付け案内装置 ５ 間欠搬送機 ９ 心出しピン １０ 心出しブシユ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ニードルパンチ機の動作幅の方向に順次
   に並べられかつニードルボードを交換可能に取付けられ
   るニードルビームの両側で引張りに耐えるように互いに
   連結可能なニードルボード用の取付け案内装置と、ニー
   ドルパンチ機の片側で取付け案内装置を延長するニード
   ルボード用到来案内装置と、到来案内装置に付属してニ
   ードルボード用の係合及び係合解除可能な連行片を持つ
   間欠搬送機とを持つ、ニードルパンチ機において、間欠
   搬送機（５）の連行片が心出しピン（９）として構成さ
   れて、ニードルボード（３）の心出しブシユ（１０）へ
   はまることを特徴とする、ニードルパンチ機のニードル
   ボードの交換装置。
2. 【請求項２】 ニードルボード（３）が、ニードルパン
   チ機の動作幅の方向に測って半分のニードルボード長に
   相当する相互間隔で２組の心出しブシユ（１０）を持
   ち、間欠搬送機（５）が半分のニードルボード長に相当
   する間欠送りとなるように設計されていることを特徴と
   する、請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 心出しピン（９）が、到来案内装置
   （２）の案内面に対して直角に移動可能な共通の担体
   （８）に設けられていることを特徴とする、請求項１又
   は２に記載の装置。
4. 【請求項４】 間欠搬送機（５）がニードルボード
   （３）の心出しブシユ（１０）への心出しピン（９）の
   侵入深さに関係して操作可能であることを特徴とする、
   請求項１〜３の１つに記載の装置。