JP2001001980A - 浮体係留装置 - Google Patents

浮体係留装置

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JP2001001980A
JP2001001980A JP11172741A JP17274199A JP2001001980A JP 2001001980 A JP2001001980 A JP 2001001980A JP 11172741 A JP11172741 A JP 11172741A JP 17274199 A JP17274199 A JP 17274199A JP 2001001980 A JP2001001980 A JP 2001001980A
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JP
Japan
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mooring
floating body
external force
tension
rear end
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Withdrawn
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JP11172741A
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English (en)
Inventor
Masami Matsuura
正己 松浦
Akira Nishigaki
亮 西垣
Shinkichi Tanigaki
信吉 谷垣
Masahiko Ozaki
雅彦 尾崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェザーベーンの動作を迅速且つ確実に行なう
ことができ、係留ラインに過大な張力がかからず、破断
事故を未然に防止する。 【解決手段】船体1の船首に近い両側を係留ライン5、
6により比較的堅い係留を行なうと共に、船尾を係留ラ
イン7により、後方から比較的緩い係留を行ない、船尾
側が外力に応じて側方に移動できるようになっている。
上記係留ライン5、6には、張力センサ11、12を設
置し、左右の係留ライン5、6に掛かる張力を計測す
る。また、上記船体1の船尾には、スラスタ13及び駆
動装置14を設ける。上記張力センサ11、12にて計
測された信号を制御装置15に入力する。制御装置15
は、演算処理装置を備え、上記左右の張力センサ11、
12で計測された張力から船体1に加わる外力の作用方
向を計算し、その計算結果に基づいてスラスタ13を駆
動し、船体1が外力の作用方向に向くように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋上において船
舶等の浮体を係留する浮体係留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば石油の洋上積出し設備、海
底石油の生産システムと貯油タンク、海上の各種調査設
備等において、船舶等の浮体を係留する方式として、一
点係留方式がある。
【0003】上記一点係留方式としては、図6に示す旋
回台(Turret)式一点係留方式が一般的である。この旋
回台式一点係留方式は、浮体例えば船体1の船首に近い
位置に360°の回転が可能なターレット2を設け、こ
のターレット2をチェーンやワイヤなどによる複数の係
留ライン3及びアンカー(図示せず)等により係留する
ようにしたもので、船尾側が矢印aに示すように側方に
自由に移動できるようになっている。
【0004】上記旋回台式一点係留方式は、船体1の船
首に近い位置を旋回可能に係留することにより、例えば
潮流、波、風等の外力が船体1に加わったときに、船体
1がウェザーベーン、すなわち船体1の長手方向が常に
外力の方向に向くようにし、これにより船体が受ける外
力の影響を減少するようにしたものである。
【0005】この旋回台式一点係留方式は、ターレット
2の直径が例えば15〜20m程度と非常に大きなもの
で、その機械加工が非常に大変であると共に配管接続用
スイベルジョイント等を必要とし、高価になるという問
題がある。
【0006】このため上記高価な旋回台式一点係留方式
に代えて図7に示すような安価に構成し得る係留方式が
開発された。この係留方式は、船体1の船首に近い両側
を係留ライン5、6及びアンカー(図示せず)等により
比較的堅い係留を行なうと共に、船尾を係留ライン7及
びアンカー(図示せず)等により、その後方から比較的
緩い係留を行なうようにしたものである。この係留方式
では、船尾を係留ライン7により比較的緩い係留を行な
っているので、潮流、波、風等の外力が船体1に加わっ
たときに、船尾側が外力に応じて矢印aに示すように側
方に移動し、ウェザーベーンの動作が行なわれる。な
お、この係留方式を使用する場合、船尾の移動できる範
囲が限定されるのであるが、設置海域により予め外力が
発生する方向の範囲を調査し、それに応じて船体の向き
や船首付近、船尾付近の係留の強さを決定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記図7に示す係留方
式は、ターレット2、配管接続用スイベルジョイント等
を必要としないので、安価に構成することができる。し
かし、潮流、波、風等の外力が急変すると、旋回台式一
点係留方式と同様にウェザーベーン追従が間に合わず、
係留ラインが過大な張力を受けて破断する恐れがある。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、ウェザーベーンの動作を迅速且つ確実に行
なうことができ、係留ラインに過大な張力がかからず、
破断事故を未然に防止し得る安価な浮体係留装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、浮体を洋
上に係留する浮体係留装置において、前記浮体の前端付
近左右両側及び後端付近を、前端付近が後端付近より堅
い特性の異なる係留ラインで係留する係留手段と、前記
浮体の後端部に設けられたスラスタと、前記浮体の前端
付近左右両側を係留する係留ラインの張力を計測する張
力センサと、前記張力センサにより計測された張力から
前記浮体に加わる外力の作用方向を求める演算手段と、
前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
平行となるように前記スラスタを駆動する駆動手段とを
具備したことを特徴とする。
【0010】第2の発明は、浮体を洋上に係留する浮体
係留装置において、前記浮体の前端付近左右両側及び後
端付近を、前端付近が後端付近より堅い特性の異なる係
留ラインで係留する係留手段と、前記浮体の後端部に横
方向に取り付けた係留ライン及びこの係留ラインの巻き
上げ及び繰り出しを行なって浮体後端を側方に移動させ
るウインチと、前記浮体の前端付近左右両側を係留する
係留ラインの張力を計測する張力センサと、前記張力セ
ンサにより計測された張力から前記浮体に加わる外力の
作用方向を求める演算手段と、前記演算手段により求め
た外力の作用方向と前記浮体が平行となるように前記ウ
インチを駆動する駆動手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0011】第3の発明は、浮体を洋上に係留する浮体
係留装置において、前記浮体の中央付近両側を係留ライ
ンで係留する係留手段と、前記浮体の前端部又は後端部
に設けられたスラスタと、前記浮体の両側を係留する係
留ラインの張力を計測する張力センサと、前記張力セン
サにより計測された張力から前記浮体に加わる外力の作
用方向を求める演算手段と、前記演算手段により求めた
外力の作用方向と前記浮体が平行となるように前記各ス
ラスタを駆動する駆動手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0012】第4の発明は、浮体を洋上に係留する浮体
係留装置において、前記浮体の中央付近両側を係留ライ
ンで係留する係留手段と、前記浮体の後端部に横方向に
取り付けた係留ライン及びこの係留ラインの巻き上げ及
び繰り出しを行なって浮体後端を側方に移動させるウイ
ンチと、前記浮体の両側を係留する係留ラインの張力を
計測する張力センサと、前記張力センサにより計測され
た張力から前記浮体に加わる外力の作用方向を求める演
算手段と、前記演算手段により求めた外力の作用方向と
前記浮体が平行となるように前記ウインチを駆動する駆
動手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】第5の発明は、浮体を洋上に係留する浮体
係留装置において、前記浮体の中央付近両側を係留ライ
ンで係留する係留手段と、前記浮体の後端部に両側斜め
後方にそれぞれローラを介して取り付けた係留ライン及
び前記ローラ間で該係留ラインの巻き上げ及び繰り出し
を行なって浮体後端を側方に移動させるウインチと、前
記浮体の両側を係留する係留ラインの張力を計測する張
力センサと、前記張力センサにより計測された張力から
前記浮体に加わる外力の作用方向を求める演算手段と、
前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
平行となるように前記ウインチを駆動する駆動手段とを
具備したことを特徴とする。
【0014】第6の発明は、前記第1ないし第5の発明
における演算手段として、張力センサの計測値から係留
ラインの係留上端位置を算出すると共に、その算出値か
ら浮体の重心位置を求め、この重心の移動した方向を外
力の作用方向として検出する演算手段を設けたこと特徴
とする。
【0015】第7の発明は、浮体を洋上に係留する浮体
係留装置において、前記浮体の前端付近左右両側及び後
端付近を、前端付近が後端付近より堅い特性の異なる係
留ラインで係留する係留手段と、前記浮体の後端部に設
けられたスラスタと、前記浮体の前方に波高・波向計、
風力・風向計、潮流計等のセンサを設け、その計測信号
を無線にて前記浮体側に送信する計測手段と、前記浮体
に設けられ、前記計測手段から送信される計測信号を受
信して前記浮体に加わる外力の作用方向を求める演算手
段と、前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記
浮体が平行となるように前記スラスタを駆動する駆動手
段とを具備したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0017】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態に係る浮体係留装置の概略構成図である。図1に
示すように船体1の船首に近い両側を係留ライン5、6
及びアンカー(図示せず)等により比較的堅い係留を行
なうと共に、船尾を係留ライン7及びアンカー(図示せ
ず)等により、その後方から比較的緩い係留を行なう。
すなわち、潮流、波、風等の外力が船体1に加わったと
きに、船尾側が外力に応じて矢印aに示すように側方に
移動できるようになっている。なお、上記船体1を係留
する際には、設置海域毎に予め外力が発生する方向を調
査し、外力が発生する確率の高い方向に船首が向くよう
に船体1を係留する。そして、上記係留ライン5、6に
それぞれ例えばロードセル等の張力センサ11、12を
設置し、左右の係留ライン5、6に掛かる張力を計測す
る。
【0018】また、上記船体1の船尾には、スラスタ1
3を取付けると共に、このスラスタ13を駆動する例え
ばモータ等の駆動装置14を設けている。上記スラスタ
13の向きは、水平面内で任意の方向に旋回できるよう
になっている。そして、上記張力センサ11、12にて
計測された信号を制御装置15に入力し、この制御装置
15から出力される指令により駆動装置14を駆動制御
する。上記制御装置15は、CPU等の演算処理装置を
備え、上記左右の張力センサ11、12で計測された張
力から船体1に加わる外力の作用方向を計算し、その計
算結果に基づいてスラスタ13を駆動し、船体1が外力
の作用方向に向くように制御する。
【0019】次に上記実施形態における制御装置15の
動作を図2に示すフローチャートに従って説明する。例
えば潮流、波、風等の外力が船体1に作用していない状
態や或いは真正面から作用している状態では、左右の張
力センサ11、12により計測される張力はほぼバラン
スしている。制御装置15は、上記張力センサ11、1
2により計測される張力を常にチェックし、左右のバラ
ンスが保たれているか否か、つまり、外力が斜め方向や
横方向から作用しているか否かを判断している(ステッ
プA1)。外力が斜め方向や横方向から作用していなけ
れば、スラスタ13を作動させることなく、そのままこ
の判定動作を続行する。
【0020】そして、潮流、波、風等の外力が斜め方向
や横方向から船体1に作用し、張力センサ11、12に
より計測された張力のバランスがくずれると、制御装置
15は、上記張力からそれぞれ係留ライン5、6の上端
の位置を算出し(ステップA2)、その算出値から船体
1の重心Gの位置を推定して順次記憶する(ステップA
3)。更に、制御装置15は、上記重心Gの移動した方
向を外力の作用方向として認識し、船体1が上記作用方
向と平行になるように駆動装置14を介してスラスタ1
3を作動させ、船尾を矢印aで示すように左右方向に迅
速に移動させる(ステップA4)。その後、張力センサ
11、12により計測された張力がバランスしたか否か
を判断し(ステップA5)、バランスしていなければス
テップA4に戻ってスラスタ13を引き続き駆動する。
このスラスタ13の駆動により張力センサ11、12の
計測値がバランスすると、船体1が外力の作用方向と平
行になったものと判断し、スラスタ13の駆動を停止す
る(ステップA6)。その後、ステップA1に戻り、上
記した処理を繰り返して実行する。
【0021】上記のように張力センサ11、12の計測
値に基づいて外力が作用する方向を検出し、その検出情
報に基づいてスラスタ13を駆動して船体1の船尾を移
動させることにより、船体1を素早く外力の作用方向と
平行に移動できるので、船体1が外力の方向に向くよう
に動かす、つまり、ウェザーベーンの動作を迅速且つ確
実に行なうことができ、係留ラインに過大な張力がかか
らず、破断事故を未然に防止することができる。
【0022】なお、上記第1実施形態では、スラスタ1
3により船体1の船尾を矢印aで示すように左右方向に
移動させる場合について示したが、船体1を外力の作用
方向と平行に移動させた後、更に、前方からの外力を張
力センサ11、12により計測して船体1が前進するよ
うにスラスタ13を駆動し、張力センサ11、12の計
測値が最小となるように船体1の位置を制御することも
可能である。このような構成とすることにより、船体1
をより安定した状態に保つことができ、係留ラインに掛
かる張力を更に減少することができる。この場合、1つ
のスラスタ13で上記の目的を達成することが可能であ
るが、船体1を前進させるためのスラスタを別個に独立
して設けても良い。
【0023】また、上記第1実施形態では、係留ライン
5、6に設けた張力センサ11、12の計測値を制御装
置15に入力する場合について示したが、その他、例え
ば図符号16に示す波高・波向計、風力・風向計、潮流
計等のセンサを船体1の前方に設け、その計測信号を無
線にて制御装置15に入力するようにしてその信号で制
御するようにしても良い。
【0024】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に
係る浮体係留装置の構成図である。この第2実施形態
は、スラスタ13に代えて係留ライン21及びこの係留
ライン21の巻き上げ、繰り出しを行なうウインチ22
を設けたものである。上記係留ライン21は、船体1の
船尾付近に横方向に設けられ、その先端部がアンカー等
により固定される。また、ウインチ22は、制御装置1
5からの指令により駆動装置14を介して駆動され、係
留ライン21の巻き上げ、繰り出しを行なうことによ
り、船体1の船尾を矢印aで示すように側方に移動させ
る。
【0025】この第2実施形態は、外力が発生した場合
に、スラスタ13の代わりにウインチ22を駆動し、係
留ライン21の巻き上げ、繰り出しを行なうことによ
り、船体1を外力が作用する方向と平行になるようにし
たもので、制御方法は上記第1実施形態と同様で、上記
第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0026】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について説明する。図4は、本発明の第3実施形態に
係る浮体係留装置の構成図である。この第3実施形態
は、船体1の中央付近の両側を係留ライン5、6により
比較的堅く係留し、船尾にスラスタ13aを設けると共
に、船首側にもスラスタ13bを設けている。上記スラ
スタ13a、13bの向きは、水平面内で任意の方向に
回動させることができる。また、上記スラスタ13a、
13bは、第1実施形態と同様に制御装置15からの指
令により駆動装置14a、14bを介して駆動される。
【0027】上記第3実施形態では、外力が発生する
と、制御装置15が第1実施形態の場合と同様にして外
力の作用する方向を求め、船体1がその作用方向と平行
になるように駆動装置14を介してスラスタ13a、1
3bを作動させる。この場合には、船体1の中央部を基
点として船首と船尾の両方が矢印a,b方向に移動し、船
体1を外力の作用方向と平行になるようにする。
【0028】上記第3実施形態は、船体1が波浪中でピ
ッチ運動する場合、船首付近を係留していると、係留部
分の上下動が大きくなるので、本実施形態のように船体
1の中央付近を固定することにより、ピッチ運動による
係留ラインの過大な張力を軽減することができる。ま
た、上記第3実施形態では、動揺の少ない堅い方の係留
点が船体1の中央部にあるので、例えば配管等の接続部
にも無理な力が掛からず、かつ船体中央部に広くて揺れ
の少ない作業スペースをとることができる。なお、スラ
スタは船尾側または船首側のいずれか片方でも良い。
【0029】(第4実施形態)次に本発明の第4実施形
態について説明する。図5は、本発明の第4実施形態に
係る浮体係留装置の構成図である。この第4実施形態
は、上記第3実施形態におけるスラスタ13a、13b
の代わりに船体1の船尾側に係留ライン21と、この係
留ライン21の巻き上げ、繰り出しを行なうウインチ2
2を設けたものである。上記係留ライン21の先端部
は、アンカー等により固定される。この場合、上記係留
ライン21は、船尾より左右斜め後方に設けているが、
ウインチ22の両側にローラ23a、23bを介在させ
ることにより、ウインチ22の部分で直線的に保持され
るようにしている。すなわち、係留ライン21を一定長
さだけ直線的に保持することにより、ウインチ22によ
る係留ライン21の巻き上げ、繰り出しが確実に行なわ
れるようにしている。上記ウインチ22は、第1実施形
態同様、制御装置15からの指令により駆動装置14を
介して駆動制御される。
【0030】上記第4実施形態では、図3に示した前記
第2実施形態と同様に外力が発生した場合に、制御装置
15からの指令により駆動装置14を介してウインチ2
2を駆動し、係留ライン21の巻き上げ、繰り出しを行
なうことにより、船体1を外力が作用する方向と平行に
なるようにしたもので、上記第3実施形態と同様の効果
を得ることができる。
【0031】なお、上記第4実施形態では、係留ライン
21を船尾より斜め後方に設けて船尾側の係留ライン7
を省略した場合について示したが、図3に示した第2実
施形態と同様に係留ライン21を横方向に設けても良
い。
【0032】また、上記第2ないし第4実施形態におい
ても、図1に示す第1実施形態で説明したように符号1
6に示す波高・波向計、風力・風向計、潮流計等のセン
サを船体1の前方に設け、その計測信号を無線にて制御
装置15に入力し、その信号で制御するようにしても良
い。
【0033】また、上記各実施形態では、船体1を係留
する場合について示したが、その他、例えば浮遊式石油
生産・貯蔵・積出システム、沿岸構造物、防災パージ等
の各種浮揚構造物にも適用し得るものである。
【0034】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、浮
体の前端付近左右両側及び後端付近を、前端付近が後端
付近より堅い特性の異なる係留ラインで係留すると共に
浮体の後端にスラスタを設け、上記係留ラインの張力を
張力センサにより検出し、その検出信号から外力の作用
方向を検出してスラスタを駆動し、浮体を素早く外力の
作用方向と平行に移動するようにしたので、ウェザーベ
ーンの動作を迅速且つ確実に行なうことができ、係留ラ
インに過大な張力がかからず、破断事故を未然に防止す
ることができる。
【0035】また、上記スラスタに代えて係留ラインと
ウインチを設け、上記張力センサの出力値から外力の作
用方向を検出してウインチによる係留ラインの巻き上
げ、繰り出し行ない、浮体を素早く外力の作用方向と平
行に移動するようにしたので、上記スラスタを設けた場
合と同等の効果を得ることができる。
【0036】また、本発明は、浮体の中央部分を左右の
両側で係留ラインにより係留すると共に、浮体の前端及
び後端の両方にスラスタを設け、張力センサの検出信号
から外力の作用方向を検出して上記スラスタを駆動し、
浮体を素早く外力の作用方向と平行に移動するようにし
たので、浮体が波浪中でピッチ運動する場合にも、その
影響で係留ラインに過大な張力が加わることなく、破断
事故を未然に防止することができる。
【0037】更に本発明は、浮体の中央部分及び前端部
分を特性の異なる係留ラインで係留すると共に、浮体の
後端に係留ラインとウインチを設け、張力センサの検出
信号から外力の作用方向を検出してウインチを駆動し、
浮体を素早く外力の作用方向と平行に移動するようにし
たので、上記浮体の前端及び後端の両方にスラスタを設
けた場合と同等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る浮体係留装置の構
成図。
【図2】同実施形態における制御装置の動作を示すフロ
ーチャート。
【図3】本発明の第2実施形態に係る浮体係留装置の構
成図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る浮体係留装置の構
成図。
【図5】本発明の第4実施形態に係る浮体係留装置の構
成図。
【図6】従来の旋回台式一点係留方式を示す構成図。
【図7】従来の簡易型の係留方式を示す構成図。
【符号の説明】
1 船体 2 ターレット 3 係留ライン 5、6、7 係留ライン 11.12 張力センサ 13、13a、13b スラスタ 14、14a、14b 駆動装置 15 制御装置 21 係留ライン 22 ウインチ 23a、23b ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷垣 信吉 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 尾崎 雅彦 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 2D059 BB11 BB15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体を洋上に係留する浮体係留装置にお
    いて、 前記浮体の前端付近左右両側及び後端付近を、前端付近
    が後端付近より堅い特性の異なる係留ラインで係留する
    係留手段と、 前記浮体の後端部に設けられたスラスタと、 前記浮体の前端付近左右両側を係留する係留ラインの張
    力を計測する張力センサと、 前記張力センサにより計測された張力から前記浮体に加
    わる外力の作用方向を求める演算手段と、 前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
    平行となるように前記スラスタを駆動する駆動手段とを
    具備したことを特徴とする浮体係留装置。
  2. 【請求項2】 浮体を洋上に係留する浮体係留装置にお
    いて、 前記浮体の前端付近左右両側及び後端付近を、前端付近
    が後端付近より堅い特性の異なる係留ラインで係留する
    係留手段と、 前記浮体の後端部に横方向に取り付けた係留ライン及び
    この係留ラインの巻き上げ及び繰り出しを行なって浮体
    後端を側方に移動させるウインチと、 前記浮体の前端付近左右両側を係留する係留ラインの張
    力を計測する張力センサと、 前記張力センサにより計測された張力から前記浮体に加
    わる外力の作用方向を求める演算手段と、 前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
    平行となるように前記ウインチを駆動する駆動手段とを
    具備したことを特徴とする浮体係留装置。
  3. 【請求項3】 浮体を洋上に係留する浮体係留装置にお
    いて、 前記浮体の中央付近両側を係留ラインで係留する係留手
    段と、 前記浮体の前端部又は後端部に設けられたスラスタと、 前記浮体の両側を係留する係留ラインの張力を計測する
    張力センサと、 前記張力センサにより計測された張力から前記浮体に加
    わる外力の作用方向を求める演算手段と、 前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
    平行となるように前記各スラスタを駆動する駆動手段と
    を具備したことを特徴とする浮体係留装置。
  4. 【請求項4】 浮体を洋上に係留する浮体係留装置にお
    いて、 前記浮体の中央付近両側を係留ラインで係留する係留手
    段と、 前記浮体の後端部に横方向に取り付けた係留ライン及び
    この係留ラインの巻き上げ及び繰り出しを行なって浮体
    後端を側方に移動させるウインチと、 前記浮体の両側を係留する係留ラインの張力を計測する
    張力センサと、 前記張力センサにより計測された張力から前記浮体に加
    わる外力の作用方向を求める演算手段と、 前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
    平行となるように前記ウインチを駆動する駆動手段とを
    具備したことを特徴とする浮体係留装置。
  5. 【請求項5】 浮体を洋上に係留する浮体係留装置にお
    いて、 前記浮体の中央付近両側を係留ラインで係留する係留手
    段と、 前記浮体の後端部に両側斜め後方にそれぞれローラを介
    して取り付けた係留ライン及び前記ローラ間で該係留ラ
    インの巻き上げ及び繰り出しを行なって浮体後端を側方
    に移動させるウインチと、 前記浮体の両側を係留する係留ラインの張力を計測する
    張力センサと、 前記張力センサにより計測された張力から前記浮体に加
    わる外力の作用方向を求める演算手段と、 前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
    平行となるように前記ウインチを駆動する駆動手段とを
    具備したことを特徴とする浮体係留装置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、前記張力センサの計測
    値から係留ラインの係留上端位置を算出すると共に、そ
    の算出値から浮体の重心位置を求め、この重心の移動し
    た方向を外力の作用方向として検出することを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、又は5記載の浮体係留装置。
  7. 【請求項7】 浮体を洋上に係留する浮体係留装置にお
    いて、 前記浮体の前端付近左右両側及び後端付近を、前端付近
    が後端付近より堅い特性の異なる係留ラインで係留する
    係留手段と、 前記浮体の後端部に設けられたスラスタと、 前記浮体の前方に波高・波向計、風力・風向計、潮流計
    等のセンサを設け、その計測信号を無線にて前記浮体側
    に送信する計測手段と、 前記浮体に設けられ、前記計測手段から送信される計測
    信号を受信して前記浮体に加わる外力の作用方向を求め
    る演算手段と、 前記演算手段により求めた外力の作用方向と前記浮体が
    平行となるように前記スラスタを駆動する駆動手段とを
    具備したことを特徴とする浮体係留装置。
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