JP2000511403A - 抗癌胎児抗原抗イディオタイプ抗体のヒト化と腫瘍ワクチンとしての使用及びターゲッティング用途のための使用 - Google Patents

抗癌胎児抗原抗イディオタイプ抗体のヒト化と腫瘍ワクチンとしての使用及びターゲッティング用途のための使用

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Abstract

(57)【要約】 CEA、たとえばhWI2に対するヒト化された形態の抗イディオタイプ抗体は、免疫活性を保持している。ヒト化抗イディオタイプを抗CEA抗体や抗体フラグメントのクリアリング剤として使用することにより、抗CEA抗体の臨床効果を最大にすることができる。さらにまた、ヒト化抗イディオタイプを免疫原性ワクチンとして使用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】 抗癌胎児抗原抗イディオタイプ抗体のヒト化と 腫瘍ワクチンとしての使用及びターゲッティング用途のための使用 技術分野 本発明は、癌胎児抗原抗体と特異的に結合するヒト化キメラ抗イディオタイプ 抗体に関する。さらに、本発明は、治療法におけるクリーニング剤(cleaning a gent)としてのヒト化キメラ抗イディオタイプ抗体の使用、およびワクチンとし ての使用、およびCEAと特異的に結合する抗体またはその抗体フラグメンント の存在を生物液体サンプル中で検出することを目的とする使用に関する。 背景技術 ターゲッティングモノクローナル抗体を放射性同位体その他の細胞毒性薬剤と 複合させて使用すると、この薬剤を直接腫瘍部位に輸送し、正常組識が毒性薬剤 に暴露されるのを制限することができる。(Goldenberg,semin.Nucl.Med.,19:332 (1989))。最近では、抗体系療法により腫瘍関連抗原の位置を正確に測定出来る ことが、基礎研究および臨床研究のいずれにおいても立証されるようになった。 (例えば、Thorpe,TIBTECH,11:42(1993);Goldenberg,Scientific American,Sc ience & Medicine,1:64(1994);Baldwin et al.,U.S.4,925,922 and 4,916,213;Y oung,U.S.4,918,163;U.S.5,204,095;Irie et al.,U.S.5,196,337;Hellstrom et al.,U.S.5,134,075 and U.S.5,171,665を参照されたい)。一般に、これまで腫瘍 関連マーカーに対しては、標識抗体または抗体フラグメントを用いる方がより効 果的であった。この一部の理由として、腫瘍による抗体の取り込み量が一般に低 く、注射総量の0.01%から0.001%の範囲にすぎないことが挙げられる(Vaughan et al.,Brit.J.Radiol.,60:567(1987))。腫瘍に対する投与量を 増量しようとして標識の濃度を高くしても、一般に健康組識が放射能に暴露され る程度が大きくなり反って逆効果である。 癌胎児抗原(Carcinoembryonic antigen;CEA)は、内胚葉由来のほどんと の消化系上皮腺癌、および乳癌や非小細胞肺癌(non-small cell lung cancer) など一部他のタイプの癌において発現される180,000Daのグリコプロテインで ある。CEAの主たる利点の一つは、AB1抗CEAが癌患者の放射免疫検出剤 として広範に使用されていることである。このような抗体の一つであるMN14 は、ヒトCEAに高い親和性(KD=10-9M)を持つネズミIgG1Kモノクロ ーナル抗体(Mab)である。癌患者において、131I-MN14はCEAを産生 する腫瘍を標的として効果的に捉えるので、標識MN14−Fab’は直径2c mの小さな病変も検出することができる。 抗癌胎児抗原抗体(MN14)に対するラット抗イディオタイプ抗体(rWI 2)は、免疫された動物のAb3反応を誘発することができる有望なイディオタ イプワクチンであると考えられてきた。WI2は、例えば、米国特許第4,624.84 6号で開示されているように、余剰の標識MN14を取除くのに用いると、腫瘍 /非腫瘍率を向上し、脊髄毒性を低下させる有効なクリーニング剤としても役割 を果たすことができることが立証されている。しかしながら、ヒト宿主の拒絶反 応のため、ラット抗体(antibody;Ab)の生物半減期が短く、使用が限られて いる。 発明の概要 従って、本発明の目的は、抗CEA抗体を癌治療に用いた後、ヒト患者におい て抗イディオタイプAbがヒトMAbの免疫原特性をもっている場合に、この有 機体を取除くのに有用な免疫試薬として、抗癌胎児抗体特性を持つキメラ抗イデ ィオタイプAb、即ち抗癌胎児抗体特性を持つヒト化抗イディオタイプAbを提 供し、および検出剤またはワクチンの役割を果たすこともできる抗癌胎児抗体 特性を持つ抗イディオタイプAbを提供することにある。本発明の他の目的は、 該抗体をコードするDNA構成体を提供することにある。 該目的を達成するため、本発明の一態様において、rWI2の軽鎖(L鎖)お よび重鎖(H鎖)可変部またはそのサイレント突然変異を含む抗CEAモノクロ ーナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合するキメラ抗イディオタイプ抗 体、またはそのフラグメントを提供する。好ましい実施態様においては、重鎖可 変部は図1に示すラットWI2VK配列を含み、軽鎖可変部は図2に示すラット WI2VK配列を含む。 本発明の他の態様において、rWI2CD部およびヒト化FR領域を含む抗C EAモノクローナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合するヒト化抗イデ ィオタイプ抗体、またはそのフラグメントを提供する。好ましい実施態様におい ては、重鎖可変部は図1に示すKOLWI2VH−1またはKOLWI2VH− 2配列を含み、軽鎖可変部は図2に示すREIWI2VKまたはREIWI2V KRS配列を含む。 本発明の他の態様において、 相補性決定域−1(CDR−1)配列NYWMT、 相補性決定域−2(CDR−2)配列SITSTGGTYHAESVKG、お よび 相補性決定域−3(CDR−3)配列DDYGGQSTYVMDAからなるC DR群から選ばれる少なとも二つのrWI2重鎖CDRsをコードする配列を含 んでなる抗CEAモノクローナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合する キメラまたはヒト化抗体、または抗体フラグメントの重鎖または重鎖可変部をコ ードする単離ポリヌクレオチドを提供する。 本発明の他の態様において、 相補性決定域−1(CDR−1)配列RASQDIGNYNR、 相補性決定域−2(CDR−2)配列GATNLAA、および 相補性決定域−3(CDR−3)配列LHHSEYPYTからなるCDR群か ら選ばれる少なとも二つのrWI2CDRをコードする配列を含んでなる抗CE Aモノクローナル抗体のイディオタイプ部と特異的に結合するキメラまたはヒト 化抗体、または抗体フラグメントの軽鎖または軽鎖可変部をコードする単離ポリ ヌクレオチドを提供する。 本発明の他の態様において、キメラWI2重鎖に対する遺伝子を含む単離第一 発現ベクターおよびキメラWI2軽鎖に対する遺伝子を含む単離第二発現ベクタ ーを提供する。 本発明の他の態様において、ヒト化WI2重鎖に対する遺伝子を含む単離第一 発現ベクターおよびヒト化WI2軽鎖に対する遺伝子を含む単離第二発現ベクタ ーを提供する。 本発明の他の態様において、キメラWI2重鎖に対する遺伝子を含む単離第一 発現ベクターおよびキメラWI2軽鎖に対する遺伝子を含む単離第二発現ベクタ ー、またはヒト化WI2重鎖に対する遺伝子を含む単離第一発現ベクターおよび ヒト化WI2軽鎖に対する遺伝子を含む単離第二発現ベクターを含んでなる宿主 を提供する。 本発明の他の態様において、可溶免疫原性担体タンパク質と複合した、抗CE Aモノクローナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合するヒト化抗イディ オタイプ抗体またはそのフラグメントと、任意に、製薬的に許容し得るワクチン アジュバントとを含んでなる有効量のワクチンを患者に投与することを含む癌胎 児抗原を発現する癌に対する患者の免疫反応を刺激する方法を提供する。 本発明の他の態様において、非標的抗体または抗体フラグメントをクリーニン グするために抗イディオタイプ抗体を使用する方法の改良法として、CEAと特 異的に結合する抗体または抗体フラグメントをそのまま、あるいは複合体成分 として、ターゲティング剤、プレターゲティング剤または治療薬に使用する、患 者の診断または治療方法を提供する。 本発明の他の態様において、液体生物サンプルをrWI2あるいは抗CEAモ ノクローナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合するキメラ抗イディオタ イプ抗体または抗体フラグメントあるいは抗CEAモノクローナル抗体のイディ オタイプ部と特異的に結合するヒト化抗イディオタイプ抗体または抗体フラグメ ントに接触させて、該抗イディオタイプ抗体または抗体フラグメントと該サンプ ル中の抗体イディオタイプまたは抗体イディオタイプフラグメントとの結合を検 出することを含む、CEAと特異的に結合する抗体またはフラグメントの存在の 検出方法を提供する。 図面の簡単な説明 図1は、hVHのデザインを示す図である。rVHとしては、KOL、デザイ ンされているKOLW2VH−1および二個の配列を並べて示してある。ダッシ ュは、配列がその位置でrWI2VK配列と一致していることを示している。小 さな四角は、ヒト化FR配列中でラットアミノ酸(aa)が保持されている位置を示し ている。KOLWI2VK−1には、KOLWI2VK−2と5位で比較すると 、余剰のラットアミノ酸が含まれていることに注意されたい。CDRは大きい四 角に入れてあって、各四角の上にCDR1〜CDR3とラベルする。 図2は、hVKのデザインを示す図である。RATWI2VK配列としては 、REI、デザインされているREIWI2VKおよびREIWI2VKRSを 並べて示してある。ダッシュは、配列がその位置でRATWI2VK配列と一致 していることを示している。小さな四角は、ヒト化FR配列中でラットアミノ酸 が保持されている位置を示している。示されているとおり、四個のラットアミノ 酸残基がFR領域に保持されている。CDRは大きい四角に入れてあって、各四 角の上にCDR1〜3としてラベルする。 図3は、hWI2重鎖可変部のポリヌクレオチド配列を示す図である。本文で 説明する使用PCRプライマーおよび合成オリゴKおよびオリゴLを示してある 。アミノ酸の一文字コードをポリヌクレオチド配列の下に記して、翻訳産物を示 している。CDRは、タンパク質配列上でアンダーラインが付けられている。 図4は、hWI2軽鎖可変部のポリヌクレオチド配列を示す図である。本文で 説明する使用されたPCRプライマーおよび合成オリゴM’およびオリゴNを示 してある。アミノ酸の一文字コードをポリヌクレオチド配列の下に記して、翻訳 産物を示している。CDRは、タンパク質配列上でアンダーラインが付けられて いる。 図5は、競合的結合分析によるhWI2(RS)、hWI2、cWI2および rWI2の比較を示す図である。これら抗体各々の結合は、ペルオキシダーゼと MN14抗体の複合体による結合阻害率によって示している。 図6は、rWI2軽鎖可変部の核酸配列を示す図である。タンパク質翻訳産物 は、核酸配列の下のアミノ酸一文字コードによって示している。CDR1〜3を表 すアミノ酸残基はアンダーラインが付けられ、ラベルされている。 図7は、rWI2重鎖可変部の核酸配列を示す図である。タンパク質翻訳産物 は、核酸配列の下のアミノ酸一文字コードによって示している。CDR1〜3を表 すアミノ酸残基はアンダーラインが付けられ、ラベルされている。 用語の説明 本明細書においては次の語または略語が使用されている。本章では例示目的と してのみ、その意味を説明する。これらの語の完全な意味を当業者に明らかにす る。 「CDR」は、相補性決定領域(Complementarity Determing Region)の略語で ある。相補性決定領域とは、抗体可変部内の領域のことであり、そこは主として 抗原抗体結合の原因となるが、そこのみがその原因となるわけではない。 「FR」は、フレームワーク領域(Framework Region)の略語である。フレー ムワーク領域とは、CDRに隣接する、または側面に位置する抗体可変部の部分 のことである。この領域は、可変部の構成に影響する一以上の構成機能を持って いるが、抗原が抗体に結合する直接原因とはならない。但し、フレームワーク領 域は相互作用に影響する。 「抗体結合領域」とは、抗原と相互作用する抗体の構造を維持する責任を全体 で負っている抗体の部分である。一般的には、抗体の軽鎖および重鎖可変部を組 み合せたものである。 本明細書に言う「キメラ」とは、可変部がラットの抗体に由来し、定常領域 がヒト抗体に由来する抗体のことである。 「ヒト化」とは、上記で定義されているキメラ抗体を指すものであるが、FR 可変部が修飾されていて、配列がヒト抗体に近似しているものを言う。 「プロモーター」とは、構造遺伝子の転写を指示するDNA配列を指す。典型 的には、プロモーターは、構造遺伝子の転写開始部位に近い、遺伝子の5’領域 に配置されている。プロモーターが誘導プロモーターである場合は、誘導薬剤に 反応して転写速度が速くなる。対照的に、プロモーターが構成プロモーターであ る場合は、転写速度は誘導薬剤によって制御されない。 「単離DNA分子」とは、生物のゲノムDNA中に組み込まれていないDNA フラグメントのことである。例えば、クローン化されたT細胞レセプター遺伝子 は、哺乳動物の細胞のゲノムDNAから分離されたDNAフラグメントである。 さらに、単離DNA分子のもう一つの例として、生物のゲノムDNAに組み込ま れていない化学的に合成されたDNA分子が挙げられる。 「相補DNA(cDNA)」とは、逆転写酵素によってmRNA鋳型から形成さ れる一本鎖DNA分子のことである。典型的には、mRNAの部分と相補的なプ ライマーを用いて逆転写を開始する。当業者は「cDNA」なる語を、該一本 鎖DNA分子とその相補DNA鎖とからなる二本鎖DNA分子を指すのにも用い ている。 「発現」なる語は、遺伝子産物の生合成を指す。例えば、構造遺伝子の場合、 発現とは、構造遺伝子をmRNAに転写し、mRNAを一以上のポリペプチドに 翻訳することに関する。 「クローニングベクター」とは、宿主細胞内で自律的に複製することができる プラスミド、コスミドまたはバクテリオファージなどのDNA分子のことである 。クローニングベクターには、典型的に、ベクターの必須生物機能を失うことな く、外来DNA配列を決定可能な方法で挿入できる一または少数の制限エンドヌ クレアーゼ認識部位、ならびにクローニングベクターによってトランスフォーム された細胞の同定と選択に使用するのに好適なマーカー遺伝子が含有されている 。マーカー遺伝には典型的に、テトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐性を 付与する遺伝子が含まれている。 「発現ベクター」とは、宿主細胞中で発現される遺伝子を含むDNA分子のこ とである。典型的に、遺伝子の発現は、構成または誘導プロモーター、組識特異 性制御因子やエンハンサーなどの制御因子によって制御されている。このような 遺伝子は、制御因子と「操作可能なように結合している」といわれる。 「組み換え宿主」とは、クローニングベクターまたは発現ベクターのいずれか を含有している原核または真核細胞のことである。さらにこの語には、遺伝的に 操作され、宿主細胞の染色体またはゲノムに遺伝子のクローンを含む原核細胞ま たは真核細胞も含まれる。 本明細書に言う「サイレント突然変異」とは、抗体遺伝子のコード配列に導入 され、その結果、抗体のアミノ酸配列の発現も変化したが、その他の点では配列 を変えなかった抗体と免疫活性が実質的に近似している変異をいう。 「腫瘍関連抗原」とは、通常は正常タンパク質によって発現されないか、あ るいはされても発現度が極めて低いタンパク質のことである。腫瘍関連抗原の例 としては、αフェトプロテインや癌胎児抗原(CEA)が挙げられる。 本明細書において、「抗CEAMAb」とは、Primus et al.,Cancer Researc h 43:686(1983)and Primus et al.,U.S.patent No.4,818,709によって説明され ているクラスIIIのMAbのことである。これらの文献は引用することにより、 本明細書の一部とする。 本明細書に言う「Ab1」とは、腫瘍関連抗原と結合する抗体のことである。 本明細書に言う「抗イディオタイプ抗体(Ab2)」とは、Ab1と結合する抗 体である。重要なことは、Ab2がAb1の可変部と結合し、それゆえ、腫瘍関 連抗原または感染物質(infectious agent)関連抗原のエピトープときわめて似 ていることである。 「抗体フラグメント」とは、F(ab')2,F(ab)2,Fab',Fabな どの抗体の部分を指す。構造の如何を問わず、抗体フラグメントは完全な抗体が 認識する同一の抗原と結合する。例えば、抗CEAMab(Ab1)フラグメン トはCEAと結合する一方、Ab2フラグメントはAb1の可変部と結合してC EAのエピトープときわめて似ている。 「抗体フラグメント」なる語にはさらに、抗体と同様の作用によって特定の抗 原と結合して複合体を形成する合成タンパク質または遺伝子操作されたタンパク 質が含まれている。例えば、抗体フラグメントには、軽鎖可変部からなる単離フ ラグメント、Hおよび軽鎖可変部からなる「Fv」フラグメント、Lおよび重鎖 可変部がペプチドリンカーによって連結されている組換え一本鎖ポリペプチド分 子や、超可変部ときわめてよく似るアミノ酸残基からなる最小認識単位が含まれ ている。 本明細書に言う「抗体成分」なる語または「抗体」なる語には、完全な抗体と 抗体フラグメントの両方を含むものとする。 本明細書に言う「ワクチン」は、免疫反応をより効率的に刺激するように操作 された抗体または抗体フラグメントを指す。典型的には、抗体成分を可溶免疫原 性担体タンパク質と複合させてこれを達成する。 発明の詳細な説明 概論 キメラヒト化WI2抗イディオタイプ抗体の作成 ラットWI2(rWI2)は、MN14のCDRと結合する抗イディオタイプ モノクローナル抗体である。前掲のLosman et al.,(1994)を参照されたい。過去 に、RNA基質からラット抗体の可変部を単離するようにPCRプライマー対を 設計することが提案された。Kutemeier et al.,Hybridoma,11:23−32(1992)を参 照されたい。また、同様の方法により、マウス抗体の可変部が単離されていた。 Orlandi et al.,Proc.Nat'lAcad.Sci.USA86:3833(1989)を参照されたい。本発明 においては、前掲のKutemeier et al.とOrlandi et al.が説明したPCRプラ イマーを組み合せてrWI2可変部を単離する。これらのプライマーを使って他 のラット可変部を単離することも可能となった。 rWI2の軽鎖と重鎖両方の可変部cDNAを単離して、多くのクローンの配 列を確認する。ラット可変部をプラスミドベクター中にクローニングして、ラッ トの可変K領域およびH領域を各々のヒトIgG定常部に付着させる。プラスミド をSP2/O細胞中にトランスフェクションし、両プラスミドを含むクローンを選 択すると、キメラWI2(cWI2)抗体が発現される。 可変部をヒト化するためには、FRラット領域をヒトIgGの同一領域と置換す る。抗体の特異性維持のため、ラットCDR領域は保持する。しかしながら、抗 体の安定性の増進と特異性および結合親和性の維持のためには、新たに同定され たラットFR配列ともっとも近似するヒト配列を用いるのが最善である。CDR に近接している、または過去の経験からCDRとの相互作用に重要であることが 知られているラットの残基は保持する。 重鎖および軽鎖両方について、可変部に対応するロングオリゴヌクレオチドを 操作して、ヒト化デザインを反映する。オリゴヌクレオチドはプラスミド構成物 中のラット可変部を置換して、全長のヒトWI2(hWI2)を生成する。ペルオ キシダーゼと複合しているMN14との競合的結合分析によりcWI2またはh WI2の効果とrWI2を比較する。 cWI2とhWI2sを発現させるためには、ラットおよびヒト化可変部を、全 長のLおよびH抗体鎖が共発現(coexpression)するように、一個または別々の プラスミドベクターに挿入する。ベクターはSP2/O細胞中にトランスフェク ションすることができる。同一のプラスミド中に存在するジヒドロ葉酸レダクタ ーゼ(DHFR)の発現に基づいてトランスフェクションされた細胞を選択し、 クローンを実際に増幅する。結合試験によって各種構成物の機能性を測定する。 例えば、最終的なhWI2構成物は、MN14との結合力をrWI2やcWI2と 比較する。図5を参照されたい。 モノクローナルAblおよびAb2抗体の産生 当業者に公知の方法により、特定の抗原に対するネズミモノクローナル抗体を 得ることができる。例えば、Kohler and Milstein,Nature 256:495(1975)and Co ligan et al.,(eds.),CURRENT PROTOCOLS IN IMMUNOLOGY,VOL.1,pages2.5.1−2 .6.7(John Wiley&Sons 1991)(以下「Coligan」と称す)を参照されたい。簡単に 述べると、ラットに抗原を含む組成物を注射し、血清サンプルを採取して抗体が 産生されていることを確認し、脾臓を摘出してこれからBリンパ球を得、Bリン パ球をミエローマ細胞と融合させてハイブリドーマを産生し、ハイブリドーマの クローニングを行い、該抗原に対する抗体を産生するポジティブクローンを選択 して、該抗原に対する抗体を産生するクローンを培養して、ハイブリドーマ培養 物から抗体を単離することにより、モノクローナル抗体を得ることができる。こ の方法は、他の哺乳動物にも用いることが可能であり、抗原を 注射してモノクローナル抗体を産生することができる。 これまでに、腫瘍関連抗原や感染性物質に対して、極めて広範なモノクローナ ル抗体が開発された。例えば、Goldenberg et al.,international application publication No.WO 91/11465(1991)and Goldenberg et al.,international ap plication publication No.WO 94/04702(1994)を参照されたい。これらの特許 各々は引用することにより本明細書の一部とする。 標準法を用いてAb1やフラグメントにより動物を免疫して、ポリクローナル 抗体を調製することができる。例えば、Green et al.,“Production of Polyclo nal Antisera,”in METHODS IN MOLECULAR BIOLOGY:IMMUNOLOGICAL PROTOCOLS,M anson(eds.),pages 1-12(Humana Press 1992)を参照されたい。さらに、Coligan at pages 2.4.1-2.4.7を参照されたい。あるいは、Ab1やそのフラグメント を免疫原として用い、上述の方法でモノクローナルAb2を調製することができ る。 MAbをハイブリドーマ培養物から単離精製するのは、各種の良く確立された技 術によって行うことができる。このような単離技術としては、プロテインAセフ ァロースを用いるアフィニテイクロマトグラフィー、サイズ排除クロマトグラフ ィーおよびイオン交換クロマトグラフィーが挙げられる。例えば、Coligan at p ages 2.7.1-2.7.12およびpages 2.9.1-2.9.3を参照されたい。さらに、Baines e t al.,“Purification of Immunoglobulin G (IgG),”in METHODS IN MO LECULAR BIOLOGY,VOL.10,pages 79-104(The Humana Press,Inc.1992)を参照 されたい。 ヒト化抗体のデザイン 本発明の抗体の一つは、「ヒト化」モノクローナル抗体である。つまり、ラッ ト相補性決定域をラット免疫グロブリンのH可変鎖およびL可変鎖から、ヒトIg GのFR領域で見出された多数のアミノ酸残基を含有するように設計された可 変部に移動させるのである。マウス/ヒトキメラ抗体を同様にヒト化抗体に転換 することは前章において説明した。ネズミ免疫グロブリン可変ドメインをクロー ニングする一般的方法は、例えば、Orlandi et al.,が発表したProc.Nat'l Acad .Sci.USA 86:3833(1989)で説明されている。この文献を引用することにより全文 を本明細書の一部とする。ヒト化Mabの産生方法は、Johnes et al.,Nature 321: 522(1986),Riechmann et al.,Nature 332:323(1988),Carter et al.,Proc.Nat'l Acad.Sci.USA 89:4285(1992),Sandhu,Crit.Rev.Biotech.12:437(1992)およびSi nger et al.,J.Immu.150:2844(1993)が説明している。これらの文献各々は引用 することにより本明細書の一部とする。 cWI2およびhWI2の構成 キメラヒト化WI2の操作には標準的な分子生物学の方法や細胞生物学の方法 、例えば、PCR反応、DNAの配列決定、ロングオリゴヌクレオチドの合成、 クローニング、部位指向性変異誘発、ベクターの細胞へのトランスフェクション 、キメラやヒト化抗体の発現やこれらの精製などを用いる。使用する技術は当業 者に良く知られており、良く確立されている標準的な技術である。当業者は何ら の困難もなくこれらの技術を実施することができる。必要な原材料はすべて容易 に入手することができる。これらの技術の参考書は広く求めることができる。例 えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,second ed.,C old Spring Harbor Press,(1989);Co et al.,J.Immnunol.,148:1149(1992);Ausu bel et al.,eds.,CURRENT PROTOCOLS IN MOLECULA RBIOLOGY,と最新版John Wile y & Sons,NY,(1987;“Protocols−Current Methods and Applications”White, ed.,Methods in Mol.Biol.(15),Humana Press,Totawa,New Jersey(19939;Uhlman n,Gene 71:29(1998);Wosnick et a.,Gene 60:115(1988);およびHuse,in ANTIBOD Y ENGINEERING:A PRACTICAL GUIDE,Boerrbaeck,ed.,W.H.Freeman & Co.,103-12 0(1992)を参照されたい。 ラット可変部を初めてクローニングする場合に使用するPCRプライマーは、 ヒト抗体間で比較的に保存度が高いと思われる配列の領域上にデザインする。さ らに、一般にアミノ酸(aa)は一以上のコドンで表すことができるが、コドンは 三番目の位置でしか変化しないことが多い。このようなコドンは「縮重(degener ate)」であると言われることがある。PCRプライマーのデザインでは、縮重し たコドンの数が限られているタンパク質配列を選択する。前述した保存されたタ ンパク質配列上にデザインする必要もあるので、方法はさらに限定される。従っ て、デザインされたプライマーは実際に、配列の特定位置で異なっているおびた だしい分子の混合物からなっていることが多い。このプライマー混合物のうち総 量から見てほんの微量ではあるが。増幅されるべき特定mRNA基質と完全に一 致するプライマー分子の何か一つが存在する。成功の可能性を向上するために、 数個のプライマー対を使ってmRNAの異なる領域に作用させることが一般に行 われている。 当業者は代替方法が直ぐにでも実施できること認識している。例えば、多数の 部位特異性変異誘発プロトコルのうちのいくつかを、クローニングされたラット 可変部に初めから導入することができた。さらに、本質的にサイレントな変化を 起こすことを目的として、可変部や、特にFR領域で付加的なアミノ酸変化が可能 であることを認識すべきである。サイレントな変化とは、抗体または抗体フラグ メントの結合親和性や特異性に顕著な影響を与えないで、一個または少数個のア ミノ酸を置換したり、除去したり、あるいは付加したりすることである。このよ うなサイレントな変化のうちで最も明白なものは、アミノ酸一個を大きさと化学 特性が似ているアミノ酸で置換する場合である。このような変化は、当業者に良 く知られており、一般に、「保存的な」アミノ酸置換と呼ばれている。例えば、 ロイシンをイソロイシンで置換しても、一般的にタンパク質の構造に影響がある とは考えられない。このような保存的アミノ酸の変化、ならびに抗癌胎児抗 体の結合親和性や特異性に顕著な影響を与えないサイレントな変化は、すべて本 発明の範囲内とする。 操作されたcWI2またはhWI2の発現 本発明では抗体をコードしている遺伝子を、発現ベクターを介して宿主細胞に 導入して発現させる。好ましい実施態様においては、軽鎖および重鎖遺伝子の両 方を1個の発現ベクターに導入し、この発現ベクターを宿主細胞に導入する。一 般には、トランスフォメーションされた細胞を選択することを目的として、発現 ベクターに薬剤マーカーを含有させる。薬剤マーカーは、さらに、近接する遺伝 子のコピー数を増幅させて、抗体を過剰発現するクローンを造るのにも使用する ことができる。例えば、cWI2またはhWI2の軽鎖および重鎖を発現するベク ターを、DHFR遺伝子を含有するベクターのSP2/O細胞中に導入した。元 のクローンをメトトレキセート(MTX)のもとで増殖をさせて選択した後、増幅 させた。 軽鎖および重鎖遺伝子を共発現させるには、代替方法の実施も可能であること を認識すべきである。当業者は、選択を他の計画で行うこと、軽鎖および重鎖遺 伝子を一個のプラスミドに導入したり、あるいは軽鎖遺伝子や重鎖遺伝子を別々 のベクターにコードさせて共発現させること、さらには、他の細胞系をトランス フェクションさせることを考えることができるかもしれない。さらに他の系で抗 体を発現させることも可能である。例えば、酵母で発現することが可能であった 。代わりに、重鎖および重鎖遺伝子でバキュロウイルスを操作して、培養細胞中 で発現させたり、あるいは昆虫を感染させるために使用することもできる。 前述したハイブリドーマからMabを精製する方法に類似する方法により、抗体 を発現系から精製する必要がある。 本発明の抗体の使用 本発明によるヒト化モノクローナル抗体は、療法に使用するのに好適である。 例えば、これまでにMN14は、治療薬またはAb2を刺激するワクチンとして提 案されてきた。未結合のMN14がhWI2と結合したり、あるいはhWI2と凝 集を形成することにより、除去またはクリーニングが可能である場合には、薬剤 と複合したMN14の用量を増量することができる。同様に、選択的に抗イディ オタイプ抗体ワクチンと交互に投与することにより、MN14をワクチンとして 使用することができる。過剰な、自由に浮遊するMN14ワクチンの存在下で、 Ab2を輸送することは逆効果である。従って、例えば、hWI2でMN14ワクチ ンを除去すれば、Ab2ワクチンの効率的な投与が可能となる。 さらに、hWI2そのものをワクチンとすることもできる。一般に本発明の抗 体やフラグメントは、可溶免疫原性担体タンパク質と複合させることにより、ワ クチンとして使用することができる。好適な担体タンパク質としてはキーホール リンペットヘモシアニン(カギアナカサガイヘモシアニン)を挙げることができ るが、これは好ましい担体タンパク質である。抗体およびフラグメントと担体タ ンパク質との複合体は、標準方法により調製することができる。例えば、Hancoc k et al.,“Synthesis of Peptides for Use as Immunogen,”in METHODS IN M OLECULAR BIOLOGY:IMMUNOCHEMICAL PROTOCOLS,Manson(ed.),pages 23-32(Humana Press 1992)を参照されたい。 好ましいワクチン組成は、抗体複合体またはフラグメント複合体とアジュバン ト含んでなる。好適なアジュバントの例としては、水酸化アルミニウムと脂質を 挙げることができる。ワクチン組成物の配合方法は、通常の当業者に良く知られ ている。例えば、Rola,“Immunizing Agents and Diagnostic Skin Antigens,” in REMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCIENCES,18th Edition,Gennaro(ed.),pages 1389-1404(Mack Publishing Company 1990)を参照されたい。 治療に用いるワクチンの作用継続時間を、別法により制御することができる。 ポリマーを使って抗体やフラグメントと複合体を形成させたり、あるいはこれら をポリマーに吸着させることにより、除法製剤を調製することができる。例えば 、生体適合性ポリマーにpoly(ethylene-co-vinyl-acetate)のマトリックスと、 ステアリン酸およびセバシン酸のポリアンヒドリド(polyanhydride)コポリマー のマトリックスを含有させる。Sherwood et al.,Bio/Technology 10:1446(1992 ).これらのマトリックスから抗体やフラグメントが放出される速度は、抗体やフ ラグメントの分子量、マトリックス内の抗体やフラグメントの用量、および分散 している粒子のサイズに依存している。Saltzman et al.,Biophys.J.55:163(198 9);前掲のSherwood et al.他の固体剤形はAnsel et al.,PHARMACEUTICAL DOSAGE FORMS AND DRUG DELIVERY SYSTEMS,5th Edition(Lea & Febiger 1990)およびG ennaro(ed.),REMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCIENCES,18th Edition(Mack Publis hing Company 1990)で説明されている。 本発明の抗イディオタイプ抗体(Ab)は、抗癌胎児抗体の検出に用いることがで きる。例えば、rWI2,cWI2とhWI2は、患者の血液サンプル中における抗 癌胎児抗体の存在のin vitro検出検査用として使用することができるMN14が 治療薬あるいはワクチンとして使用されている場合、MN14濃度の検出は重要 であるMN14の存在はrWI2,cWI2またはhWI2によって検出することが できる。同様に、hWI2は患者の天然の抗CEA Absの存在の測定用として使 用することができる。抗イディオタイプAbsが、抗CEA Abの検出に有用となる ためには、標識と共役させる。好適標識としては、例えば、放射性標識、酵素や 蛍光標識が挙げられる。このような標識剤や共役方法は当業者に良く知られてい る。 本発明の抗体製剤は公知の方法により配合し、抗体や抗体フラグメントと製薬 的に許容できる担体との混合物として製薬的に有用な組成物を調製する。組成物 の投与が被投与哺乳動物によって忍容される場合、製薬的に許容される担体とい う。無菌リン酸緩衝食塩水は製薬的に許容される担体の一例である。他の好適 担体は、当業者に良く知られている。例えば、Ansel et al.,PHARMACEUTICAL DO SAGE FORMS AND DRUG DELIVERY SYSTEMS,5th Edition(Lea & Febiger 1990)お よびGennaro(ed.),REMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCEINCES,18th Edition,(Mack Publishing Company 1990)を参照されたい。 抗体やフラグメントは哺乳動物に静脈内投与または皮下投与する。さらに、連 続注入による投与や単回または複数回の大量投与も行うことができる。抗体ワク チンは皮下投与し、ワクチンではない抗体製剤は静脈内投与することがが好まし い。一般に、ヒトに対する抗体やフラグメントの投与量は、患者の年齢、体重、 身長、性別、一般治療条件、および病歴によって変わらなければならない。典型 的には、約1pg/kg〜約10mg/kg(薬剤量/患者の体重)の用量範囲の抗体やフ ラグメントを被投与者に投与することが望ましい。但し、場合によっては、これ よりも低いあるいは高い用量を用いても良い。 治療目的のためには、治療有効量の抗体やフラグメントを哺乳動物に投与する 。抗体製剤の投与量が生理的に顕著である場合、これを「治療有効量」であると 言う。薬剤の存在によって被投与哺乳動物の生理に検出し得る変化が生じた場合 、生理的に顕著であると言う。特に、本発明の抗体製剤の場合は、その存在によ って被投与哺乳動物の体液および/または細胞免疫反応を誘発する場合を生理的 に顕著であるとする。 本発明は技術、細胞系およびベクターの具体的説明の他に、米国特許第5,443, 953号および第4,624,846号、ならびに米国特許出願番号第08/318,157号および 第08/289,576号で開示されている該技術、細胞系およびベクターの説明に依存 している。 例1 WI2クローンのヒト化 WI2ハイブリドーマから調製したRNAをテンプレートとして用い、逆転写 酵 素とそれに続くPCR反応(RT-PCR)により、WI2 VHおよびVKドメ インをコードする配列を得た。WI2抗体配列はラット由来のものであるので、O rlanndiのVH1FOR/BACKおよびVK1FOR/BACKプライマーの組み合せは、VHとV KのPCRクローニングするのに有用ではないと思われた。前掲のOrlandi et a l.,1989を参照されたい。前掲のKutemeier et al.,が提案した配列に基づいて、 WI2のVHおよびVKドメインをPCRクローニングすることを目的とする次 の組み合せのプライマーを合成した。 配列中、S=G+C、M=A+C、R=A+G、およびW=A+Tである。さら に、 およびVH配列のクローニング ヘキソマーをアニーリングプライマーとして用い、WI2ハイブリドーマから 単離した全RNAから一次鎖(first-strand)cDNAを調製した。RCH1(ラッ トIgG1 CH1ドメインにアニールする)およびRVH-1BACK(ラット5'VH 領域にアニールする)をプライマー対として、標準プロトコルにより一次鎖cDNA テンプレートからのVH配列をPCR増幅して単離することを試みた。しかしな がら、PCR産物は得られなかった。予期せざるとことであったが、RCH1プ ライマーがOrlandiのプライマーVH1BACK(5'−AGG TSM ARC TGC AGS AGT CWG G− 3')と連携して、予期していたサイズのPCR産物を産生した。PCR増幅した VH配列は、制限酵素Pst1/BstEIIで消化して、重鎖ステージングベクターVHpB sの対応する部位にサブクローンした。Leung et al.,Hybridomas 13:469(1994) を参照されたい。六個のクローン各々を配列決定して、お互いに同一であること を確認した。ラット3’VH領域にアニールするRVH-1FORとRVH-1BACKも また、予期していたサイズのPCR産物を産生したが、これはさらに分析しなか った。図7は重鎖可変部の配列を示している。 VK配列のクローニング ヘキソマーをアニーリングプライマーとして用い、WI2ハイブリドーマから 単離した全RNAから一次鎖cDNAを調製した。RK1(ラットCKメインにアニ ールする)をRVK-3BACK(5'VK領域にアニールする)と連携させて、標準 プロトコルによりrWI2のVK領域をPCR増幅して単離した。その結果、予 期していた通りの320塩基対(bp)の産物を得た。このPCR産物はさらに分析 した。他のプライマー対は試験しなかった。図6は軽鎖可変部の配列を示してい る。 320bpのVKPCR産物を制限分析した結果、別のPvuII部位が存在していて、 後でステージングベクター、VKpBRのPvuII/BcII部位中にクローニングするのに 干渉する可能性があることが明らかになった。同上。PCR産物にはステージン グベクター用の適当な末端がないので、PCR DNAを直接挿入する余裕があ るTAクローニングベクター(Invitrogen)に直接サブクローンした。六個のク ローン各々を配列決定して、六個すべてが同一であることを証明した。推定タン パク質配列の分析では、機能性があるVKドメインであることを示していた。配 列をステージングベクターにサブクローンするために、新しいプライマーをデザ インした。このプライマーでは、制限認識部位全体ではなく、相容性があるPvuI I末端を導入して、PCR産物が5'末端で相容性部位を持ち、VKPBRステー ジングベクター内の対応するPvuII部位に連結できるようにした。PCR産物をB g1IIで消化して、VKpBRステージングベクターのPvuII/BcIIクローニング部位に サブクローンした。同上。連結はE.coli内でトランスフォームして、選択平板で 平板培養した。Miniprep DNAを調製して分析した。ポジティブクローンから のDNAを配列決定して、PvuII部位の連結領域が期待通りのものであることを 確かめた。HindIII/BamI制限消化により、WI2に対するPCR増幅のVHおよ びVK配列を各々のステージングベクターから切除して、単離したフラグメント を各々の重鎖および軽鎖発現ベクター、pG1gおよびpKhにサブクローンした。同 上。重鎖および軽鎖発現ベクターと共トランスフェクトされたクローンからキメ ラWI1(cWI2)を精製して、cWI2の免疫活性をラットWI2のそれと比較 した。その結果、両抗体ともにMN14がCEAに結合するのを同程度に抑制し たことが立証され、VHおよびVK配列の信頼性が確認された。 ヒト化WI2配列のデザインVHおよびVKのデザイン 多数のヒトIgGのフレームワーク領域とrWI2のそれとの配列相同性を比較し て、ヒトKOLフレームワークを選択して重鎖CDRの移植を行った。 KOLW12VH−1とKOLW12VH−2と名付ける2種のヒト化重鎖を調製し た。図1を参照されたい。しかしながら、KOLW12VH−1のみを合成して、 試験した。KOLW12VH−1とKOLW12VH−2とは、5位でアミノ酸一個 が異なるに過ぎない(Vの代わりにQ)。CDRに近接するか、あるいは過去の経 験からCDRとの相互作用に重要であることが分かっているラットの残部は、両 方のヒト化配列に保持された。合計五個のラット残部をヒト化WI2重鎖配列K OLW12VH−1のFR領域に保持した。KOLW12VH−2配列は、四個のラ ットアミノ酸残基を保持する能力があった。 REIフレームワーク領域を選択して、軽鎖CDRを移植した。デザインされ た軽鎖のFR領域には、ラット残体四個を保持した。デザインされた軽鎖、RE IW12VKの配列を図3に示す。 ヒト化WI2VHおよびVKドメインの遺伝子合成 コンピューター分析により、ヒト化WI2のVHおよびVKドメインをコード するヌクレオチド配列を次のようにして組み立てた。 hWI2VH フランキングプライマーであるオリゴ21(45mer)とオリゴ22(54mer)を用い て、ロングオリゴK(135mer)をPCR増幅した。オリゴKのPCR産物はVH ドメインのN末端の半分をコードしている。同様に、フランキングプライマーで あるオリゴ23(48mer)とオリゴ24(45mer)を用いて、ロングオリゴL(133mer )をPCR増幅した。オリゴLのPCR産物はVKドメインのC末端の半分をコ ードしている。ヒト化WI2VHドメインのPCR合成に使用した異なるオリゴ 類の配列を図3に示す。 オリゴKのPCR産物はPst1/A1wHIで消化し、オリゴLのPCR産物はA1wHI /BstEIIで消化した。KおよびLフラグメントはゲル精製して、ステージングベ クタ−VHpBRのPstI/BstEII部位に連結した。ミニプレップは制限 分析ならびに配列決定反応によって分析した。MP33#4(1.6.95)はhWI2 の正しい配列を持っていることが確認されたので、その後のクローニングとサブ クローニングに使用された。hWI2VHドメインを含有するBamHI/HindIIIフ ラグメントは消化後DNAからゲル精製されて、重鎖発現ベクターpG1gの対応す る部位にクローンされた。Leung et al.,Hybridomas 13:469(1994).hWI2VK フランキングプライマーであるPvuII部位を含有するオリゴ25とオリゴ26を 用いて、ロングオリゴM'(129mer)をPCR増幅した。オリゴM'のPCR産物 はVKドメインのN末端の半分をコードしている。フランキングプライマーであ るオリゴ27(44mer)とオリゴ28(39mer)を用いて、ロングオリゴN(127mer)を PCR増幅した。オリゴNのPCR産物はVKドメインのC末端の半分をコード している。ヒト化WI2VHドメインのPCR合成に使用した異なるオリゴヌク レオチド類の配列を図4に示す。 オリゴM'のPCR産物はPvuIIで消化し、オリゴNのPCR産物はPstI/Bg1II で消化した。MおよびNフラグメントはゲル精製して、ステージングベクターVH pBRのPvuII/BcII部位に連結した。ミニプレップDNAの分析によって三個のク ローンがhWI2VKpBRに対する正の可能性があることが確認された。これらの三 個のミニプレップのHognessストックを調製した。配列は両方向からBg1II/BcII 連結点を横断して確認した。プラスミドDNAを調製した。HWI2VKHドメイ ンを含有するBamHI/HindIIフラグメントは、消化後DNAからゲル精製されて 、軽鎖発現ベクターpkhの対応する部位にクローニングされた。hWI2を発現す る重鎖と軽鎖両方のベクターのプラスミドDNAを調製して、エレクトロポレー ションによりSP2/O骨髄腫細胞中に共トランスフェクトした。 エライザ分析により合計八個の抗体産生コロニーが同定された。最高産生コロ ニー三個を維持して、細胞アリコートを凍結保存した。最高産生コロニーを拡 大して、その後の精製と試験に備えた。 ミックスアンドマッチ法実験によるhWI2重鎖の免疫活性の試験 WI2のヒト化重鎖とキメラ軽鎖を含有するミックスアンドマッチ法による 抗体を精製した。各種濃度のミックスアンドマッチ法抗体が、ペルオキシダーゼ が複合したMN14と結合するためにCEAを塗布したエライザ培養平板を用い た競合試験に用いられた。キメラ抗体を作成して、発現したところ、ラットWI 2に匹敵する免疫原反応性を持つことが証明された。ミックスアンドマッチ法抗 体の免疫活性は、これまでにラットWI2の免疫活性と同等であることが確認さ れているcWI2に匹敵した。WI2のヒト化重鎖は、ラットWI2の原免疫活 性を維持していた。WI2 ヒト化WI2重鎖および軽鎖の原配列は、コンピューターモデリングを使わず に、配列の相同性を比較してデザインされたものである(図2)。競合的結合試験 において、最初のヒト化WI2(hWI2)は、rWI2やcWI2と比較して、ペ ルオキシダーゼが複合したMN14とCEAの結合を阻害する効果が僅かに劣る ことが証明された。前述のミックスアンドマッチ法実験(rVK+hVH)において、 ヒト化重鎖ノデザインは良好であることが認められた。従って、hWI2に完全 な免疫活性を復活させるためにヒト化VK配列の再デザインに着手した。REI プロテインの結晶構造を検討した結果では、ラット残体Arg(66)とSer(69)軽 鎖CDRと相互作用している可能性があることが示唆された。これら二つのラッ ト残部、ArgとSer、を部位指向性変異誘発によりhWI2のVK FR3に導入し た。新しくデザインした軽鎖、REIWI2VKRS、を図2に示す。これら二 つの変異体を含有するヒト化WI2をhWI2RSと命名した。すべたの変異体と ベクター構成物は、配列決定ならびに広範な制限分析によって確認した。この新 しい種のヒト化軽鎖(hWI2RSpKh)用の発現ベクターは、エレクトロポ レーションに よるトランスフェクション実験に使用された。 理由は不明であるが、これまで抗体産生クローンをhWI2RS発現ベクター でトランスフェクトさせることが困難であった。クローン131A9と132F7は、hW I2RS抗体をそれぞれ約0.4および0.2mg/リットルづつ産生するポジティブク ローンであることが確認されている。クローン131A9と132F7の培養物1リットル を回転壜(roller bottle)で増殖し、抗体を標準タンパク質精製法で精製した 。これにより、131A9と132F7からそれぞれhWI2RS約0.4および0.2mgを得る ことができた。131A9および132F7 hWI2RSの免疫活性は、MN14のCEA への結合に対する阻害力で測定する時、両者同等であった。 例2 異なる種のWI2の免疫活性比較 一実験においてhWI2およびhWI2RSの免疫活性をMN14がCEAに結 合を阻害する能力で測定して、それぞれrWI2およびcWI2の免疫活性と比 較した(図5)。hWI2とhWI2RSの免疫活性は共にrWI2とcWI2の それよりも僅かに低いように見受けられた。RS変異体をhWI2のFR3領域 に導入しても、期待通りに免疫活性を向上させなかったと思われた。しかしなが ら、hWI2の免疫活性は、rWI2やcWI2と略同等であった。 hWI2とhWI2RSとの間では、免疫活性は同等ではないにせよ、極めて 近似していた。hWI2RSは軽鎖FR3領域にラット残部を二つ余分に含有し て、ヒト化された最初の種のWI2よりも免疫原性が高い可能性があるので、ス ケールアップさせる抗体としてはhWI2を選択した。、 例3 増幅可能のhWI2用発現ベクターの構成 hWI2のVHおよびVK配列をそれぞれのステージングベクターから切り出 して、1個の増幅可能ベクターであるpdHL2に連結した。pdHL2ベクタ ーには、各々別個のプロモターによって制御されいるヒトCKの配列、IgG1 、および増幅可能DHFR遺伝子が含有されている。Leung et al.,Tumor Targ eting 2:184(#95)(1996);およびLosman et al.,Tumor Targeting 2:183(#93)(19 96)を参照されたい。このhWI2を発現するベクターをhWI2pdHL2と命名 した。 hWI2pdHL2のプラスミドDNAを直鎖状にして、エレクロトポレーション によりSP2/O細胞中にトランスフェクトした。選択は、培養基中にメトトレ キセート(MTX)0.1μMを添加して行った。増幅はMTXの濃度を上げて行 くに従って(0.1〜3μM)徐々に実施した。増幅されたクローンから精製された hWI2は、従来の増幅されていないクローン由来のhWI2と同等の免疫活性を 示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 49/00 A61K 49/00 A C07K 16/42 C07K 16/42 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 5/10 G01N 33/53 N G01N 33/53 33/574 E 33/574 C12N 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ハンセン,ハンス アメリカ合衆国、08087 ニュー・ジャー ジー、ミスティック・アイランド、ノー ス・バージー・ドライヴ 2617

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.rWI2の軽鎖および重鎖可変部またはそのサイレント変異体を含んでな る、抗CEAモノクローナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合するキメ ラ抗イディオタイプ抗体またはそのフラグメント。 2.rWI2のCDR領域とヒト化FR領域を含んでなる、抗CEAモノクロ ーナル抗体のイディオタイプ領域と特異的に結合するヒト化抗イディオタイプ抗 体またはそのフラグメント。 3.請求項1または2に記載のキメラ抗体またはヒト化抗体または抗体フラグ メントの重鎖または重鎖可変部をコードする単離されたポリヌクレオチドにおい て、 相補性決定域−1(CDR−1)配列NYWMT、 相補性決定域−2(CDR−2)配列SITSTGGTYHAESVKG、およ び 相補性決定域−3(CDR−3)配列DDYGGQSTYVMDA からなるCDR群から選ばれる少なくとも二個のrWI2の重鎖CDRをコード する配列を含んでなるポリヌクレチオド。 4.請求項1または2に記載のキメラ抗体またはヒト化抗体または抗体フラグ メントの軽鎖または軽鎖可変部をコードする単離ポリヌクレオチドにおいて、 相補性決定域−1(CDR−1)配列RASQDIGNYLR、 相補性決定域−2(CDR−2)配列GATNLAA、および 相補性決定域−3(CDR−3)配列LHHSEYPYT からなるCDR群から選ばれる少なくとも二個のrWI2の軽鎖CDRをコード する配列を含んでなるポリヌクレチオド。 5.前記重鎖可変部が、図1に示すラットWI2VK配列を含んでなる請求項 1に記載のキメラ抗イディオタイプ抗体。 6.前記軽鎖可変部が、図2に示すラットWI2VK配列を含んでなる請求項 1に記載のキメラ抗イディオタイプ抗体。 7.前記重鎖可変部が、図1に示すKOLWI2VH−1またはKOLWI2V H−2配列を含んでなる請求項2に記載のヒト化抗イディオタイプ抗体。 8.前記軽鎖可変部が図2に示すREIWI2VKまたはREIWI2VKRS 配列を含んでなる請求項1に記載のヒト化抗イディオタイプ抗体。 9.WI2の重鎖に関する第一の遺伝子とWI2の軽鎖に関する第二の遺伝子と を含んでなる単離された発現ベクター。 10.前記軽鎖および重鎖がキメラであるか、あるいはヒト化されている請求 項9に記載の単離された発現ベクター。 11.請求項9に記載の前記発現ベクターを含む宿主。 12.WI2の重鎖に関する遺伝子を含む単離された第一の発現ベクター、お よび、WI2軽鎖に関する遺伝子を含む単離された第二の発現ベクター。 13.前記遺伝子がキメラまたはヒト化WI2軽鎖および重鎖に関する請求項 12に記載の第一および第二の発現ベクター。 14.請求項12に記載の前記第一および第二の発現ベクターを含む宿主。 15.可溶免疫原性担体タンパク質と複合した請求項2のヒト化抗イディオタ イプ抗体または抗体フラグメントを含み、任意に、製薬的に許容できるワクチン アジュバントと組み合わせた有効量のワクチンを患者に投与することを含む、癌 胎児抗原を発現する癌に対する患者の免疫応答を刺激する方法。 16.患者の診断または治療方法において、CEAに特異的に結合する抗体ま たは抗体フラグメントを、そのままで、あるいは複合体の成分として、ターゲッ ティング剤、プレターゲィティング剤または治療薬として使用する方法において 、 請求項2に記載の抗イディオタイプ抗体を、標的と結合していない抗体または 抗体フラグメントを除去するために使用することを特徴とする改良された診断ま たは治療方法。 17.生物液体サンプルをrWI2、請求項1のキメラ抗イディオタイプ抗体 または抗体フラグメント、または請求項2のヒト化抗イディオタイプ抗体または 抗体フラグメントと接触させるステップと、該抗イディオタイプ抗体または抗体 フラグメントが、サンプル中の抗体のイディオタイプまたは抗体イディオタイプ フラグメントと結合しているのを検出するステップとを含む、生物液体サンプル 中でCEAに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントの存在を検出する方 法。 18.前記抗イディオタイプ抗体または抗体フラグメントが、放射性標識、酵 素または蛍光剤で標識されている請求項16に記載の方法。 19.CEAの発現を特徴とする癌に対する患者の免疫応答を刺激するために 使用することを目的とする、可溶免疫原性担体タンパク質と複合している請求項 2のヒト化抗イディオタイプ抗体または抗体フラグメントを含んでなるワクチン 。
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