JP2000509600A - 配電盤キャビネット用の組付けレール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、打抜き−曲げ成形部品として構成されておりかつ配電盤キャビネットの内室へ向いた組付け壁を有する配電盤キャビネット用の組付けレールであって、前記組付け壁から、固定板を備えた側方のホルダーが屈曲されており、前記固定板からフックが打抜き成形されて屈曲されており、該フックが配電盤キャビネットのフレーム形材の取付け受容部内へ導入される形式のものに関する。スリット状の取付け受容部を備えたフレーム形材に組付けレールを安定的に固定することを簡単に可能にするために、本発明ではフックが、フレーム形材の長手方向に延びる曲げ軸線を中心として固定板から屈曲されており、曲げ部位を起点としてフック突起が打抜き成形されており、かつ前記フックの幅が固定板の材料厚によって確定されている。

Description

【発明の詳細な説明】 配電盤キャビネット用の組付けレール 技術分野： 本発明は、打抜き−曲げ成形部品として構成されておりかつ配電盤キャビネッ トの内室へ向いた組付け壁を有する配電盤キャビネット用の組付けレールであっ て、前記組付け壁から、固定板を備えたサイドホルダーが屈曲されており、前記 固定板からフックが打出されて屈曲されており、該フックが配電盤キャビネット のフレーム形材の取付け受容部内へ導入される形式のものに関する。 背景技術： 前記の形式の組付けレールは、社刊刊行物：Rittal Handbuch 27,P.178に基 づいて公知である。該組付けレールはＵ形レールとして構成されており、該Ｕ形 レールはその端面側でホルダーによって延長されている。該ホルダーは実質的に １枚の固定板から成り、該固定板からフックが２つの屈曲部を介して曲げられて いる。これによって鉛直方向フレーム形材の長手方向に対して直角に延びる段部 が形成されている。該段部によってフックはフレーム形材の正方形状の取付け受 容部に支持されている。フレーム形材に位置決めするために、ねじが固定板とフ レーム形材内へねじ込まれ ている。 発明の開示： 本発明の課題は、明細書冒頭に述べた形式の組付けレールを改良して、狭いス リット状の取付け受容部しか有していないようなフレーム形材に安定的に固定で きるようにすることである。 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、フックが、フレーム形材の長 手方向に延びる曲げ軸線を中心として固定板から屈曲されており、曲げ部位を起 点としてフック突起が打出されており、かつ前記フックの幅が固定板の材料厚に よって確定されている点にある。 本発明の組付けレールではフックの幅は、固定板の材料厚のみによって決定さ れる。従ってフックはスリット状の取付け受容部内へ組付けられる。その場合該 組付け受容部は、固定板の材料厚よりも最小限大きな幅を有することができる。 フックが、フレーム形材の長手方向に延びる曲げ軸線を中心として折り曲げら れていることによって、曲げ部位とフック突起との間には、フックを取付け受容 部に支持する支持部が生じる。従って前記曲げ部位は、組付け部位が負荷を受け ても応力を受けることはない。このために設けられた支持部にのみ力は導入され る。これによって安定した固定が得られる。 本発明の有利な構成では、フックがそのフック突起 に沿って傾斜部を有し、該傾斜部によって前記フックは、前記フック突起の自由 端から曲げ部位へ向かって、接続されるフレーム形材の長手方向に対して直角な 方向に拡張されており、かつ前記傾斜部は、スリット受容部として形成された取 付け受容部に楔止めされる。この単純な手段に基づいて、フックを介してフレー ム形材にホルダーをぴったり密接させるように引き寄せることが達成される。ス リット受容部にフックをこのように楔止めするだけで、すでに組付けレールは確 実に固定されている。付加的な確保手段として、組付けレールをフレーム形材と ねじ締結することも可能である。 本発明による可能な変化実施形態では、固定板が移行区分を介して組付け壁に 接続されており、かつフックが、前記移行区分から離反した方の、固定板の自由 側から打抜き成形されて直角に屈曲されている。フックを、固定板の自由側から 打抜き成形して屈曲することによって、フックは簡単に製作される。更にこれに よって、固定板の自由側の近くにフックを配置することが達成される。スリット 受容部を保有するフレーム形材の対応した成形側面はそれ相応に細く形成するこ とができる。従ってフレーム形材と組付けレールとを、スペースを節減して結合 することが可能である。 製作トレランスを補償するために、フックは付設ばねを介して固定板に接続さ れている。更に該付設ばね によって、フレーム形材と固定板との間には固定的な緊締作用が生じる。この場 合、付設ばねは、フックの屈曲部位を起点として、固定板から打抜き成形されて 該固定板に対して平行に延びるように成形することができる。 図面の簡単な説明： 図１は配電盤キャビネット用として複数のフレーム形材から構成されるフレー ム架構を側方から見た斜視図である。 図２は図１に示したフレーム架構の２本の鉛直方向フレーム形材及び該鉛直方 向フレーム形材に組付けられる組付けレールの斜視図である。 図２ａは図２において鎖線Ｘで囲んだ部分の詳細図である。 発明を実施するための最良の形態： 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。 図１には配電盤用のフレーム架構が示されている。該フレーム架構は実質的に １つのボトムフレーム１０と１つのトップフレーム２０と４本の鉛直方向フレー ム形材４０とから構成されている。鉛直方向フレーム形材４０はボトムフレーム １０をトップフレーム２０と結合する。ボトムフレーム１０とトップフレーム２ ０は等しく形成されているので、互換可能である。 ボトムフレーム１０及びトップフレーム２０は夫々２つの奥行き方向控え材２ １及び２つの幅方向控え材 ２２を有している。奥行き方向控え材２１及び幅方向控え材２２はフレーム架構 の内室に面した成形側面に、取付け受容部２３，２４の列を備えている。ボトム フレーム１０の上向きの成形側面及びトップフレーム２０の下向きの成形側面は 、夫々付加的に１列のスリット受容部２４．１を配備している。また鉛直方向フ レーム形材４０も、フレーム架構の内室の方に向いた複数のスリット受容部４４ ，４４．１を備えている。個々のスリット受容部４４，４４．１，２４．１間に は雌ねじ受容部４４．２が配置されている。 鉛直方向フレーム形材４０は連結部材３０を介して、ボトムフレーム１０及び トップフレーム２０に結合されている。前記連結部材３０は、ボトムフレーム１ ０及びトップフレーム２０の角隅受容部２５の領域内に配置されている。鉛直方 向フレーム形材４０は例えばねじ締結によって連結部材３０に固定される。この ために鉛直方向フレーム形材４０は端部寄りにねじ受容部４１を有することがで きる。 図２には、図１に示したフレーム架構の２本の鉛直方向フレーム形材４０が部 分的に示されている。該鉛直方向フレーム形材は、フレーム架構の内室の方に向 いた２つの内壁４２を有している。両内壁４２は互いに直角に位置している。両 内壁４２から２つの成形側面４３が直角に外向きに屈曲されている。内壁４２も 成形側面４３も共にスリット受容部４４，４４．１及 び雌ねじ受容部４４．２を有している。これらのスリット受容部４４，４４．１ 及び雌ねじ受容部４４．２に組付けレール５０が固定される。 組付けレール５０は、フレーム架構の内室に向いた組付け壁５１を有している 。該組付け壁５１は、互いに平行に並列された複数列のスリット受容部５８と雌 ねじ受容部５８．１を配備している。組付け壁５１から直角に、幅辺の屈曲部５ ２が屈曲されている。該屈曲部５２もやはりその都度１列のスリット受容部５８ 及び雌ねじ受容部５８．１を有している。鉛直方向フレーム形材４０に組付けレ ール５０を固定するためにホルダー５３が使用されている。該ホルダー５３は組 付け壁５１の端面側から屈曲されている。このために先ず移行区分５４が組付け 壁５１から屈曲されている。該移行区分５４は固定板５５へ移行する。該固定板 ５５は組付け壁５１に対して平行に方位づけられている。移行区分５４から離反 した方の自由側に固定板５５から２つのフック５６が打抜き成形されている。該 フック５６は、鉛直方向フレーム形材４０の長手方向に延びる鉛直な曲げ軸線を 中心として屈曲されている。 その詳細は、図２に鎖線Ｘで囲んだ部分の拡大図である図２ａに基づいて推考 することができる。図２ａから判るようにフック５６はフック突起５６．１を有 し、該フック突起は、曲げ部位を起点としてその自由 端へ向かってテーパを成している。これによって傾斜部が形成されている。 組付けレール５０を鉛直方向フレーム形材４０に装着するためにはフック５６ がスリット受容部４４内へ差し込まれる。次いで組付けレールは圧下される。こ の場合にフック突起５６．１はスリット受容部４４の内縁に沿って滑動する。こ れによって固定板５５は成形側面４３に引き寄せられる。この最終組付け位置で 組付けレールは、曲げ部位とフック突起５６．１との間の領域でスリット受容部 ４４に支持される。付加的な位置固定のために固定区分にはねじ受容部５７が穿 設されており、該ねじ受容部内へ固定ねじ４５が導入され、かつ鉛直方向フレー ム形材４０の成形側面４３の雌ねじ受容部４４．２内へ螺入される。フック５６ は直接にか又は付設ばね５６．２を介して固定板５５に一体に結合されていても よい。付設ばね５６．２の使用によって得られる利点は、固定板５５がばね弾性 的に成形側面４３に緊締されることである。これによって例えば製作トレランス も補償される。 図２から判るように、鉛直方向フレーム形材４０の内壁４２にも組付けレール ５０を装着することが可能である。該内壁に固定される組付けレール５０は、成 形側面４３に固定される組付けレール５０よりも短い。その他の点では組付けレ ール５０相互の技術的構成は等しい。 成形側面４３に固定される上下に位置する２つの組付けレール５０は、鉛直方 向に延びる第３の組付けレール５０を介して造作なく互いに結合することができ る。その場合第３の組付けレール５０はそのフック５６でもって組付け壁５０の スリット受容部５８内に固定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルティーナ ケーラー ドイツ連邦共和国 ヘルボルン アム ア イヒェルベルク １ (72)発明者 ウド ミュンヒ ドイツ連邦共和国 ジン ヴェッツラーラ ー シュトラーセ 23 (72)発明者 ヴォルフガング ロイター ドイツ連邦共和国 ブルバッハ ５ ドル フシュトラーセ 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．打抜き−曲げ成形部品として構成され、かつ配電盤キャビネットの内室へ向 いた組付け壁を有する配電盤キャビネット用の組付けレールであって、前記組付 け壁から、固定板を備えた側方のホルダーが屈曲されており、前記固定板からフ ックが打抜き成形されて屈曲されており、該フックが配電盤キャビネットのフレ ーム形材の取付け受容部内へ導入される形式のものにおいて、フック（５６）が 、フレーム形材の長手方向に延びる曲げ軸線を中心として固定板（５５）から屈 曲されており、この曲げ部位を起点としてフック突起（５６．１）が打抜き成形 されており、前記フック（５６）の幅が固定板（５５）の材料厚によって確定さ れていることを特徴とする、配電盤キャビネット用の組付けレール。 ２．フック（５６）がそのフック突起（５６．１）に沿って傾斜部を有しており 、該傾斜部によって前記フックが、前記フック突起（５６．１）の自由端から曲 げ部位へ向かって、接続されるフレーム形材（４０）の長手方向に対して直角な 方向に拡張されており、前記傾斜部が、スリット受容部（４４）として形成され た取付け受容部に楔止め式に緊締される、請求項１記載の組付けレール。 ３．固定板（５５）が移行区分（５４）を介して組付 け壁（５１）に接続されており、フック（５６）が、前記移行区分（５４）とは 反対の側の、固定板（５５）の自由側から打抜き成形されて直角に屈曲されてい る、請求項１又は２記載の組付けレール。 ４．フック（５６）が付設ばね（５６．２）を介して固定板（５５）に接続され ている、請求項１から３までのいずれか１項記載の組付けレール。 ５．付設ばね（５６．２）が、フック（５６）の屈曲部位を起点として、固定板 （５５）から打抜き成形されて該固定板に対して平行に延びている、請求項４記 載の組付けレール。