JP2000507475A - 骨折の骨接合のための髄内釘 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 整形外科において使用される髄内釘は、実質的に円筒形の管状本体（１）と、２つ又はそれ以上の長手方向の窪み（３２）を備える管状本体（１）に配置されている少なくとも１つの鉤止装置（３）と、これらの窪みのそれぞれが管の外側の方へ向けられ且つ管状本体の円筒形表面に位置する穴（６）に面している弓形先端部（３４）を有するフック（３３）を収容するのに適するような形状にされていることと、同フック（３３）が管に対する鉤止装置の滑動時に収容窪み（３２）に対して移動可能であることと、それぞれ前記フック（３３）を出てこさせる又は管状本体に設けられている穴へ引っ込ませる２つの方向での少なくとも１つの鉤止装置（３）の長手方向の滑動を保証するのに適している、鉤止装置のための操作要素（４）と、管状本体の非円筒形端部で滑動し且つこの髄内釘が挿入される骨との接触のために少なくとも１つの弓形の縁（９１）を有する穴付きブッシング（９）と、同ブッシングがねじ（２）と協働し、そのねじ（２）の頭部が、前記ブッシングに載って、非円筒形長さ部分と対応して管状本体の内側に設けられているねじ山（１２）に螺入することとを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 骨折の骨接合のための髄内釘 技術分野 本発明は、整形外科において骨折の整復に使用される管状髄内釘に関する。 背景技術 整形外科手術において、骨の髄管に穴を開けた後に骨折した骨に挿入される「 釘」と呼ばれる管状の金属ロッドが、骨折の治療、特に長い骨の骨折の治療に関 しては、最も多くの場合に使用されることが良く知られている。この釘は、多数 の断片になった骨折における断片の回転及び断片が詰まって短くなることを防ぐ ために、使用される。公知技術は適切な穴を貫通する鉤止ねじによる前記釘の交 差を必要とする。釘の挿入、特に骨折した骨の断片への釘の末端の固定は、釘の 穴に挿入されるねじを中心に置くことが難しいことが多いことから、どちらかと 言えば複雑な作業となる。 公知技術に関連する他の欠点は、骨折の硬化時に、横断ねじによって固定され ている釘は実際には長手方向における骨折した骨断片の如何なる相対的な運動を も防いでしまうということによって代表される。実際のところ、通常は骨折した 各部分の緩やかな生理学的吸着が起こり、動的なコンパクション（緊密化）は実 際には不可能となるので、上記の事実は明らかに公知技術の限界である。したが って、動的負荷の作用下で２つの骨断片を互いの近くに近づけることが不可能で あることは骨折硬化時間を長くする。 発明の開示 本発明は上述の欠点を除去することを目的とする。本発明の目的は、一連の横 断ねじによって釘を固定する必要なしに、骨の断片が回転することを防止する新 しい釘を実現することである。 さらなる目的は、骨の断片を鉤止めするために必要である全ての手段を備える 釘を実現することである。骨折した骨に固定されながらも、前記の釘は、突出脚 が軸線方向の動的負荷を受けるとき、例えば、体重が突出脚に載るときに、骨の 断片の動的コンパクションを妨げることはない。 本発明の他の目的は、何らかの理由で釘の除去が必要となるときに、骨の内部 の穴から容易に除去することができる釘を実現することである。 上述の目的及び本願の以下でより丁寧に記載される他の目的が、請求の範囲の 主要部に記載されている以下のことを特徴とする整形外科において使用される髄 内釘の実現によって達成される。本発明の髄内釘は、 −長さに関して円筒形ではない外形の端部を有する、実質的に円筒形の管状本 体と、 −２つ又はそれ以上の長手方向の窪みを備える前記管状本体の内側を自由に滑 動する少なくとも１つの実質的に円柱形の鉤止装置において、前記窪みのそれぞ れが管の外側の方へ向けられ且つ前記管状本体の円筒形表面に位置する穴（スロ ット）に面している弓形先端部を有するフックを収容するのに適するような形状 にされており、前記フックが管に対する鉤止装置の滑動の間に収容窪みに対して 移動可能である、少なくとも１つの実質的に円柱形の鉤止装置と、 −前記管状本体の内側に収容されていて、それぞれフックを出てこさせる又は 管状本体に設けられている開口へフックを引っ込ませ る２つの方向での前記少なくとも１つの鉤止装置の長手方向の滑動を保証するの に適している、手動の道具によって操作される前記少なくとも１つの鉤止装置の ための操作要素と、 −前記管状本体の非円筒形端部と滑動可能に結合することができるような形状 にされ且つ前記釘が挿入される骨との接触のために少なくとも１つの弓形の縁を 有する穴付きブッシングであって、前記ブッシングがねじと協働し、そのねじの 頭部が前記ブッシングに載って、非円筒形長さ部と対応して管状本体の内側に設 けられているねじ山に螺入する、穴付きブッシングとを備えている。 本発明による利点について、髄内釘の内部に位置する鉤止装置は、操作装置の 作動時に髄内釘から出る２つ又はそれ以上のフックによって、末端断片部分を固 定する。髄内釘は、治療されなくてはならない骨折のタイプにより、１つ又はそ れ以上の、例えば、２つである、鉤止装置を備えることができる。 単純な骨折（横断骨折、斜骨折など）に関する限り、１つの鉤止装置のみが髄 内釘の内部に使用されることができ、その機能部分は１つの断片の下側部分に食 い込む。２つの断片のコンパクションが髄内釘の基部端部のブッシングに載って いるねじの作用によって達成される。前記ブッシングは、その本体が骨の内部に 位置する釘の非円筒形部分と結合され、同ブッシングが１つ又はそれ以上の縁に よって骨の外側表面に載ることで、２つの断片の回転を防ぎ、同時に、骨の断片 のコンパクションが得られるまで断片の下側部分を上側部分の近くに持ってくる 。 以下でより詳しく示されるように、突出脚の軸線方向の動的負荷が上側断片に 対して下部断片を押し付けるので、ブッシングが髄内釘の端部に関して滑動でき ることは、骨折硬化期の間でさえも断片のコンパクションを得ることを可能とさ せ、これがブッシングと髄 内釘の上側端部との間の相対運動により可能となる。 図面の簡単な説明 本発明のさらなる特徴及び詳細が、同伴の図面に示されている本発明の以下の 説明においてより詳しく強調される。 図１は本発明の目的である釘の単純な骨折をしている大腿骨への適用例を示す 。 図２はコンパクション後の図１の大腿骨を示す。 図３は、多数の断片になって骨折しているコンパクション前の大腿骨における 、２つの鉤止装置を具備させている本発明の目的である釘を示す。 図４はコンパクション後の図３の大腿骨を示す。 図４ａは、図２の釘で密着させられ且つ横断ねじによって安定化されている、 図３及び図４の大腿骨を示す。 図５は本発明の目的である髄内釘が備える鉤止装置及び操作装置の組立分解図 である。 図６は１つの鉤止装置のみを備える本発明の目的である釘の断面を示す。 図７は、図６の変化例であり、フック先端部の飛び出しが図６に示されるもの に関して逆転されているように鉤止装置が配置されている。 図８は、図４ａに示されるように、多数の断片になっている骨幹骨折に対して 使用される横断ねじと組み合わせられている本発明の目的である釘の断面を示す 。 図９は釘ブッシングが備えている縁の詳細部の平面図である。 図１０及び図１１は、本発明による２つの釘の断面を示し、その各釘はそれぞ れ収束方向及び発散方向に向いている２つの鉤止装置 を備えている。 図１２は大腿骨の過転子下骨折（per-subtrochanteric fractures）に対して 使用されている本発明の目的である釘の特殊な実施を示す。 図１２ａは図１２に示されている同じ骨折に対して使用されている釘の特殊な 実施を示す。 図１３は基底首部骨折に対して使用されている本発明の目的である釘を示す。 図１４及び図１５は、それぞれ、本発明の目的である釘と組み合わせられてい るブッシングとねじの適用例の組立分解図と断面図を示す。 図１６は線ＸＶＩ−ＸＶＩで切った図１２の横断釘の断面を示す。 発明を実施するための最良の形態 上述の図面、特に図５及び図６に関して、断面が図６に示されている本発明の 目的である釘は、全体を参照番号１で示されている管状本体を備えており、その 管状本体の端部11は、機械加工によって管状本体１の外径から得られる外側８角 形形状を有する。前記管１の内側は２つのねじ山を設けられていて、一方のねじ 山は外側の８角形領域１１と対応しており、前記ねじ山は参照番号１２によって 示され、以下で説明されるように、ねじ２を螺入するために使用される。他方の ねじ山は管本体１の内側に位置しており、参照番号１３によって示される。この ねじ山は管状本体の一部分、正確には、参照番号１３１と１３２の間に含まれて いる領域のみにあり、この領域に鉤止装置３が螺入される。 全体を参照番号３で示され且つ図５おいて詳細に見ることができ る前記鉤止装置は、４つの長手方向の窪み３２を備える円柱体３１を備え、これ らの窪み３２のうちの２つが図５の組立分解図において見ることができ、前記４ つの長手方向の窪みのそれぞれは参照番号３３で示されるフックを受容するのに 適合しており、前記フックは弓形形状を有し且つ先端部３４と実質的に丸い断面 を有する反対側の端部３５とを備え、同反対側端部は長手方向の窪み３２の底部 に作られている穴３６に嵌まり込む。円柱形本体３１はさらに、操作要素４を受 容するのに適合している螺刻されたハウジング３７を備え、同操作要素４は鉤止 装置の両方向の長手方向運動を保証する。反対側の端部に、円柱形本体３１は参 照番号３８で示されるねじ回し用溝を備える。鉤止装置は全体を参照番号４で示 される操作装置と協働し、同操作装置４は、図５において見ることができ、２つ の外径４１及び４２を有する螺刻された１つのロッドを備え、例においては、そ れぞれ、長い直径のねじ山４１は右ねじであり、短い直径のねじ山４２は左ねじ である。ねじ山４１は管状本体１に属する内側ねじ山に螺入し、一方、ねじ山４ ２は鉤止装置３に属する螺刻されている穴３７に螺入する。 操作要素４がフック３３を有する完全な鉤止装置３と直接結合され、管１に挿 入される。図６及び図７に示されるように、管１の非円筒形の長さの反対側の端 部が螺刻された栓５で閉鎖されている。この栓はさらに、実際に道程の終点とし て働き、運動時に鉤止装置の滑動を止めるのに役立つ。 図６及び図７に関して、複数のフック３３の先端部３４は管状本体１の表面に 設けられている複数の細長い穴６の近くにあり、例えば管状本体３１の溝３８に ねじ回しの先端を挿入することによって得られる鉤止装置３の回転により、鉤止 装置を正しい向きに向けて、各フックの先端部３４を細長い穴６から出てこさせ ることが可能 になる。 図面には示されていない手動道具による連続する操作、例えば、操作要素４の ６角形部４３での６角スパナによる連続する操作は、前記操作要素の回転と、し たがって前記操作要素の回転方向に従った鉤止装置３の両方向への移動とを保証 することは明らかである。 図６に関して、操作要素４が矢印の方向に移動すると、鉤止装置が上方に引っ 張られ、結果として、フック３３は、単純な骨折をしている大腿骨への本発明の 目的である釘の適用例を示している図２に示されるように、細長い穴６から出て くる。この場合には、釘のフック３３は穴６から上方へ延びており、釘のタイプ は図６に断面で示されているものである。単純な骨折の場合には、釘の外側に向 かう、従って、骨に関する鉤止め位置への、フック３３の延長が、骨の末端部分 で２つの断片のコンパクションの前に行われる。実際、本発明の目的である釘を 使用して行われる操作の順番は、基本的には、前もって準備されている骨の髄管 への釘の取り付けを含む。引き続いて、鉤止装置が末端断片を固定するように操 作要素が操作される。次に、図１において参照番号７及び８で示される２つの断 片が、ねじ２の頭部によってブッシング９へ作用される圧力により、互いに近づ けられ、同ブッシング９は、この場合には８角形である管状本体１の端部１１と 同じ形状を有する穴を備えており、この管状本体１の本体が骨の内部に収容され る。以上の結果として、ブッシング９は長手方向に下方に滑動することができる が、回転することはできない。もしブッシングが下方に滑動すれば、ブッシング ９の上部部分と一体の縁９１は骨８の外側部分の上に載るようになる。こうして 、ねじ２の回転は釘の管状本体全体を上方へ移動させることだけを可能とさせ、 したがって、図２に示されるように、２つの断片７及び８を密着させることがで きる。したがって、単純な 骨折の場合には、図１及び図２に示されるように、本発明の目的である釘に挿入 される単一の鉤止装置３を使用することで十分であるが、これは、同鉤止装置３ は断片７の固定を確実にする一方で、断片８の回転に関する固定はブッシング９ に属する縁９１の外部への作用によって行われるからである。患者の回復期に、 ２つの断片が受ける軸線方向の動的負荷は、２つの断片のコンパクションを改善 させ、同コンパクションが本発明の目的である釘の存在によって容易にされ、実 際、釘がブッシング９の溝で滑動できるので、釘全体が持ち上がることができる 。 多数の断片になった骨折の場合には、図３及び図４に示されるよに、釘は少な くとも２つの鉤止装置３を備えなければならない。より詳細には、図３及び図４ に示される骨折に対して使用されている本発明の目的である釘は図１１に示され る断面を有する釘であることが分かり、図１１においては、互いに対向しており 且つそれぞれ操作要素４０及び４０１によって操作される２つの鉤止装置３０及 び３０１が設けられている。図１０はさらに別の変化例を示しており、図１０に おいても、釘は２つの鉤止装置３０及び３０１を備えているが、これら２つの鉤 止装置３０及び３０１が近づいていく収束方向に向けられており図１１のように 離れていく発散方向に向けられてはいない。多数の断片になった骨折に対して得 られる双固定によって確保される利点は、既に述べられているように、明らかで ある。図３は２つの鉤止装置を有する釘を提供されている多数の断片になった骨 を示している。明らかに、第一鉤止装置３０が先ず操作されなくてはならず、次 に、複数の骨断片が密着させられ、次に、第二鉤止装置の第二延長又は固定が実 行されなくてはならない。以上の後、縁９１を正しく案内して、釘がブッシング ９と確実に固定されることができる。 安全上の理由から、本発明の目的である釘の基部固定を横断ねじ２０で行う必 要があるとしても、本発明の目的である釘は図４ａに及び図８に断面で示される ように、前記横断ねじの挿入のための横断穴２１をさらに備えていることから、 この横断ねじによる固定が容易になされることができる。 大腿骨の骨折の場合には、過転子下骨折が示されている図１２に示されるよう に、それぞれ参照番号１０及び１０１で示される２つの本発明による釘が大腿骨 に挿入されることができる。この場合には、釘１０が骨の形状に従って僅かに曲 げられており、末端固定のために１つの鉤止装置のみが設けられている。同様に １つの鉤止装置３０のみを備えるさらに別の釘１０１が従来の頭蓋ねじの代わり に使用されて、骨折部から離れている骨の部分にフックによって鉤止装置を鉤止 めすることが確実になされる。釘１０１の使用は骨折の近位部分の回転を防止す ることに気付かなくてはならない。さらに、釘１０１と釘1０の間の回転が釘１ ０１の外側表面にある下側の長手方向の窪みに収容されているロッド１０２の存 在によって防止され、この窪み１０４が釘１０に属する穴１０３の等しい窪み１ ０５と対応していることに気付かなくてはならない。以上のことが、線ＸＶＩ− ＸＶＩで切った釘１０１の断面を示している図１６から分かる。 図１２ａはブッシングの代わりに角度の付けられている板７１を備える本発明 の目的である釘を示している。この板は実質的に平坦な縦長ロッド７２の形態を 示しており、このロッド７２は大腿骨に載り、釘の非円筒形部分と結合している 管状本体７３と接続されており、骨折のコンパクションを達成するためにロッド ７２の上にねじ２の頭部が載る。 図１３は基部の首部骨折への本発明の目的である釘の取り付けを 示している。このような場合には、部分81における釘フックとの鉤止めは大腿骨 のより長い直径を有する部分で行われることが重要であり、したがって、釘、す なわち、図７に示されるタイプの釘の末端部分の方に向いているフック先端部を 有する釘をしようすることが必要であり、一方で、図１２に関する使用において は、図６に示されるタイプの釘が使用される。図１４及び図１５は、参照番号５ ０で示される膨張座金のような形状で且つ２つの対称的な縁５１と非円筒形の穴 ５３とを有する特別なブッシングを示しており、前記ブッシングは釘１００の管 状要素に螺入するねじ５２の頭部５１の圧力によって断片７１の表面に載る。

【手続補正書】 【提出日】１９９８年１０月５日（１９９８．１０．５） 【補正内容】 (1) 請求の範囲を別紙の通り補正する。 (2) 明細書の第１頁２６行目「…骨折硬化時間を長くする。」の後に『米国特 許出願第５０５７１０３号明細書は、骨折した骨の下部部分を保持する取り付け 具を内部に有する管状本体を備え、骨折した骨の各部分の圧縮を可能とさせる長 い骨用の釘を開示しているが、前記の種類の釘は、前記骨折した部分の回転及び 剪断運動を防がない。』を挿入します。 (3) 明細書第２頁１３行目から第３頁９行目「上述の目的及び本願の以下でよ り…穴付きブッシングとを備えている。」を『上述の目的及び本願の以下でより 丁寧に記載される他の目的が、請求項１に記載される以下の主要な特徴を有する 髄内釘の実現によって達成される。本発明の髄内釘は、 −少なくとも１つの鉤止装置を内部に有する管状本体と、 −前記鉤止装置のための操作要素と、 −前記髄内釘の上部端部にある穴付きブッシングとを備え、 前記管状本体は、実質的に円筒形であり、非円筒形形状の上部端部を有するこ とと、 前記少なくとも１つの鉤止装置は２つ又はそれ以上の長手方向の窪みを備える 実質的に円柱形の本体を有し、前記窪みのそれぞれが管の外側の方へ向けられ且 つ前記管状本体の円筒形表面に位置する穴に面している弓形先端部を有するフッ クを収容するのに適するような形状にされており、前記フックが前記管に対する 前記鉤止装置の滑動の間に前記収容窪みに対して移動可能であることと、 前記管状本体の内側に収容されている前記操作要素は、それぞれ前記フックを 出てこさせる又は前記管状本体に設けられている前記穴へ引っ込ませる２つの反 対向きの方向での前記少なくとも１つの鉤止装置の長手方向の滑動を操作するこ とと、 前記穴付きブッシングは、前記管状本体の非円筒形上部端部と共に回転するこ となく滑動し、前記釘が挿入される骨との接触のために少なくとも１つの弓形の 縁を有し、前記ブッシングはねじと協働し、そのねじの頭部が前記ブッシングに 載って、非円筒形部分と対応して管状本体の内側に設けられているねじ山に螺入 することとを特徴とする。』に補正します。 (4) 明細書第６頁６行目「底部」を『基部』に補正します。 (5) 明細書第６頁２０行目「反対側の端部」を『反対側の下側端部』に補正し ます。 (6) 図面（第13図及び第14図）を別紙の通り補正します。 請求の範囲 １．−少なくとも１つの鉤止装置を内部に有する管状本体（１）と、 −前記鉤止装置のための操作要素と、 −前記髄内釘の上部端部にある穴付きブッシングとを備える整形外科で使用さ れる髄内釘において、 前記管状本体は、実質的に円筒形であり、非円筒形形状の上部端部を有するこ とと、 前記少なくとも１つの鉤止装置は２つ又はそれ以上の長手方向の窪み（３２） を備える実質的に円柱形の本体を有し、前記窪みのそれぞれが管の外側の方へ向 けられ且つ前記管状本体の円筒形表面に位置する穴（６）に面している弓形先端 部（３４）を有するフック（３３）を収容するのに適するような形状にされてお り、前記フック（３３）が前記管に対する前記鉤止装置の滑動の間に前記収容窪 み（３２）に対して移動可能であることと、 前記管状本体の内側に収容されている前記操作要素は、それぞれ前記フック（ ３３）を出てこさせる又は前記管状本体に設けられている前記穴へ引っ込ませる ２つの反対向きの方向での前記少なくとも１つの鉤止装置（３）の長手方向の滑 動を操作することと、 前記穴付きブッシング（９）は、前記管状本体の非円筒形上部端部と共に回転 することなく滑動し、前記釘が挿入される骨との接触のために少なくとも１つの 弓形の縁（９１）を有し、前記ブッシングはねじ（２）と協働し、そのねじ（２ ）の頭部が前記ブッシングに載って、非円筒形部分と対応して管状本体の内側に 設けられているねじ山（１２）に螺入することとを特徴とする、 整形外科で使用 されるための髄内釘。 ２．前記管状本体にある穴（６）を通した運動の間、前記各鉤止装置（３）に 属する前記各フック（３３）は、先端部（３０）と反対側の端部（３５）を前記 窪みの基部の端部にある半径方向の穴（３６）に挿入された状態に保ちつつ、前 記窪み（３２）から持ち上がることを特徴とする、請求項１に記載の髄内釘。 ３．前記鉤止装置の操作装置（４）は２つの直径（４１、４２）を有する螺刻 されているロッドであって、短い方の直径部分（４２）は前記鉤止装置（３）の 端部にある螺刻されている穴（３７）と結合するのに適している第一ねじ山を設 けられており、長い方の直径部分（４１）は、第一ねじ山に対して逆巻きで且つ 前記管状本体の内壁にある、対応するねじ山（１３）に係合するのに適している 第二ねじ山と、操作するためのスパナの頭部を受容するのに適している軸方向の ハウジング（４３）とを備えていることを特徴とする、請求項１又は請求項２に 記載の髄内釘。 ４．さらに別の固定を保証するねじ（２０）を受容するのに適している横断方 向の穴（２１）を備えていることを特徴とする、前出の請求項の何れか一項に記 載の髄内釘。 ５．穴付きブッシング（９）と結合している本体（１）の上部端部が平行六面 体の形状にされている ことを特徴とする、前出の請求項の何れか一項に記載の髄 内釘。 ６．前記髄内釘が反対向きに位置する２つの鉤止装置（３０、３０１）を備え 、それぞれのフックが互いに対して近づいていく収束方向又は離れていく発散方 向に出てくるようにされていることを特徴とする、前出の請求項の何れか一項に 記載の髄内釘。 ７．下側端部に閉鎖栓（５）を備えていることを特徴とする、前出の請求項の 何れか一項に記載の髄内釘。 ８．前記ブッシングは密着させられている骨に載るのに適している２つの対称 な縁（５１）を有する座金（５０）の形状を有していることを特徴とする、前出 の請求項の何れか一項に記載の髄内釘。 ９．前記ブッシングは大腿骨に載るのに適している実質的に平坦な長手方向ロ ッド（７２）の形態を示す板（７１）の形状をとり、前記釘の非円筒形部分と結 合し且つ前記釘と相互作用するねじ（２）の頭部が載る前記管状本体（７３）と 接続されている ことを特徴とする、請求項１から請求項７の何れか一項に記載の 髄内釘。 １０．前記髄内釘は第二釘（１０１）が挿入される横断方向の穴（１０３）を 備え、前記第二釘（１０１）の回転が長手方向の窪み（１０４、１０５）に収容 されているロッド（１０２）によって防止され、該長手方向の窪み（１０４、１ ０５）は互いに向かい合っており且つ前記釘の前記穴（１０３）と前記第二釘の 外側表面とに設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の髄内釘（１０ ）。 【図１３】【図１４】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ 【要約の続き】 じ山（１２）に螺入することとを含んでいる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．整形外科で使用される髄内釘であって、 −長さに関して非円筒形である外形の端部（１１）を有する、実質的に円筒形 の管状本体（１）と、 −２つ又はそれ以上の長手方向の窪み（３２）を備える実質的に管状の本体（ ３１）を有する少なくとも１つの鉤止装置（３）において、前記窪みのそれぞれ が管の外側の方へ向けられ且つ前記管状本体の円筒形表面に位置する穴（６）に 面している弓形先端部（３４）を有するフック（３３）を収容するのに適するよ うな形状にされており、前記フック（３３）が管に対する鉤止装置の滑動時に収 容窪み（３２）に対して移動可能である、少なくとも１つの鉤止装置（３）と、 −前記管状本体の内側に収容されていて、それぞれ前記フック（３３）を出て こさせる又はフックの前記管状本体に設けられている前記穴へ引っ込ませる２つ の方向での前記少なくとも１つの鉤止装置（３）の長手方向の滑動を保証するの に適している、手動道具によって操作される前記鉤止装置のための操作要素（４ ）と、 −前記管状本体の非円筒形端部と滑動可能に結合することができるような形状 にされ且つ前記釘が挿入される骨との接触のために少なくとも１つの弓形の縁（ ９１）を有する穴付きブッシング（９）であって、前記ブッシングがねじ（２） と協働し、そのねじ（２）の頭部は前記ブッシングに載って、非円筒形長さ部と 対応して管状本体の内側に設けられているねじ山（１２）に螺入する、穴付きブ ッシング（９）とを備えていることを特徴としている、整形外科で使用されるた めの髄内釘。 ２．前記管状本体にある穴（６）を通した運動の間、前記各鉤止 装置（３）に属する前記各フック（３３）は、先端部と反対側の端部（３５）を 前記窪みの底部の端部にある半径方向の穴（３６）に挿入された状態に保ちつつ 、前記窪み（３２）から持ち上がることを特徴とする、請求項１に記載の髄内釘 。 ３．前記鉤止装置の操作装置（４）は２つの直径（４１、４２）を有する螺刻 されているロッドであって、短い方の直径部分（４２）は前記鉤止装置（３）の 端部にある螺刻されている穴（３７）と結合するのに適している第一ねじ山を設 けられており、長い方の直径部分（４１）は、第一ねじ山に対して逆巻きで且つ 前記管状本体の内壁にある、対応するねじ山（１３）に係合するのに適している 第二ねじ山と、操作するためのスパナの頭部を受容するのに適している軸方向の ハウジング（４３）とを備えていることを特徴とする、請求項１又は請求項２に 記載の髄内釘。 ４．さらに別の固定を保証するねじ（２０）を受容するのに適している横断方 向の穴（２１）を備えていることを特徴とする、前出の請求項の何れか一項に記 載の髄内釘。 ５．前記髄内釘の外側の最初の長さ部分は平行六面体の形状を有することを特 徴とする、前出の請求項の何れか一項に記載の髄内釘。 ６．前記髄内釘が反対向きに位置する２つの鉤止装置（３０、３０１）を備え 、それぞれのフックが互いに対して近づいていく収束方向又は離れていく発散方 向に出てくるようにされていることを特徴とする、前出の請求項の何れか一項に 記載の髄内釘。 ７．底部に閉鎖栓（５）を備えていることを特徴とする、前出の請求項の何れ か一項に記載の髄内釘。 ８．前記ブッシングは密着させられている骨に載るのに適している２つの対称 な縁（５１）を有する座金（５０）の形状を有してい ることを特徴とする、前出の請求項の何れか一項に記載の髄内釘。 ９．前記ブッシングは実質的に平坦な縦長ロッド（７２）の形態を示す板（７ １）の形状をとり、該ロッドは大腿骨に載り且つ前記管状本体（７３）と接続さ れ、該管状本体（７３）は前記釘の非円筒形部分と結合し、前記釘と相互作用す るねじ（２）の頭部が管状本体（７３）に載っていることを特徴とする、請求項 １から請求項７の何れか一項に記載の髄内釘。 １０．前記髄内釘は第二釘（１０１）が挿入される横断方向の穴（１０３）を 備え、前記第二釘（１０１）の回転が長手方向の窪み（１０４、１０５）に収容 されているロッド（１０２）によって防止され、該長手方向の窪み（１０４、１ ０５）は互いに向かい合っており且つ前記釘の前記穴（１０３）と前記第二釘の 外側表面とに設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の髄内釘（１０ ）。