JP2000503219A - 歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 柄（１２）の一方の端より支持されているヘッド（１１）を有しする歯ブラシにおいて、このヘッド（１１）の一方の側から、近接した間隔を置いて延び出してぃる１組の剛毛（１３）を支持しており、それによりそれら剛毛の各外方端が一緒になって或るブラッシング面（１-５）を提供し、その際上記ブラッシング面（１５）はこのブラッシング面の両端の間でこのブラッシング面の長手方向軸とこのブラッシング面の横断方向軸との両方に沿ってそのプロフィルにおいて凹面状であって或る陥凹面を提供している、上記歯ブラシ。

Description

【発明の詳細な説明】 歯ブラシ 本発明は歯ブラシに関する。 従来用いられてきた歯ブラシは慣習的に、一般に直線状の柄を有し、これはそ の一方の端にブラシヘッドを備え、そしてこの端部においてそのブラシヘッドは １組の剛毛を支持しており、これらの剛毛はブラッシング面を画定し、そしてこ のブラッシング面は一般に平面状である。多年にわたり、歯ブラシの設計は、歯 を前方側からみがいたときにそのブラシヘッドが一般に奥歯の頬側面及び舌側面 と整列するように解剖学的に設計されている柄を提供するように洗練されてきて いる。しかしながらそのような歯ブラシによる主な難点は、そのブラッシング面 の実質的に平面状の形状に存在し、これは剛毛を実質的に変形させることなくそ のブラシヘッドが歯の弯曲した表面と密接に接触するのを妨げ、そして中でも歯 のプロフィル内、中でも歯の側面に存在する傾斜領域内に存在する陥凹部及び隣 接の各歯の間に設けられた溝や余水路と密接に接触するのを妨げる。 本発明の目的の１つは、使用に際して各剛毛を重大に変形することなく、少な くとも歯の若干の表面と密接に接触することができる歯ブラシを提供することで ある。これは一般的に言って、その剛毛が一般に、凹面状であって人の乳歯及び 永久歯に特徴的な種々の凸面と解剖学的に補完的な表面を有するブラッシング面 を与えるようなブラシヘッドを提供することによって達成される。 従ってこの発明は、柄の１端より支持されているヘッドを有する歯ブラシにお いて、上記ヘッドが、このヘッドの一方の側から、近接した間隔を置いて延び出 している１組の剛毛を支持しており、それによりそれら剛毛の各外方端が一緒に なって或るブラッシング面を提供し、その際このブラッシング面はこのブラッシ ング面の両端の間でこのブラッシング面の長手方向軸とこのブラッシング面の横 断方向軸との両方に沿ってそのプロフィルにおいて凹面状であって或る陥凹面を 提供し、その際そのブラッシング面の外側周縁の領域に位置する外側の組の剛毛 の自由端はそのブラッシング面について半径方向内向きに指向されている、上記 歯ブラシである。 本発明の好ましい特徴によれば、長手方向軸に沿って２つのブラッシング面が 配置されており、その際各ブラッシング面に上記陥凹面が設けられており、そ してそれらブラッシング面は或る中間立ち上がり部によって分離されている。こ の立ち上がり部は一般にそれらブラッシング面の向かい合った両端と同じ高さで ある。更に、それらブラッシング面が平面図において一般に円形又は楕円体状の ものであるのが好ましい。 本発明の特別な具体例の１つによれば、この歯ブラシは幼児又は若齢児童の乳 歯のクリーニングを対象とする。前述の従来技術の歯ブラシによる主な難点は、 特に臼歯の頬側面の上の頚部球状リッジ領域を有する乳児や児童の乳歯をクリー ニングするのに用いるのには不適当であるようなブラッシング面の実質的に平面 的な形状である。 本発明の具体例の１つの目的は、実用に際して各剛毛の重大な変形をもたらす ことなく乳歯の表面と密接に接触できるような歯ブラシを提供することである。 これは一般的に言えば、それら剛毛が、凹面状であって人の乳歯に特徴的な種々 の凸状面と解剖学的に一殻に補完的な表面を有するブラッシング面を与えるよう なブラシヘッドを提供することにより達成される。 従って、本発明のこの具体例は、柄の一方の端より支持されているヘッドを有 し、その際このヘッドがこのヘッドの一方の側から密接した間隔を置いて延び出 している１組の剛毛を支持しており、それによりそれら剛毛の各外方端が一緒に なって或るブラッシング面を与え、その際このブラッシング面がプロフィルにお いて、そのブラッシング面の両端の間においてそのブラッシング面の長手方向軸 とそのブラッシング面の横断方向軸との両方に沿って凹面状であって、或る陥凹 面を提供し、その際この陥凹面が平面図において円形であるような歯ブラシであ る。 この発明の前記具体例の好ましい特徴によれば、その陥凹面は部分的に球面の 形状のものである。 この具体例の更にもう一つの好ましい特徴によれば、上記ブラッシング面はそ の長手方向軸に沿って配置された２つのブラッシング面を含み、その際各ブラッ シング面に上記陥凹面が設けられており、そしてそれらブラッシング面は或る中 間立ち上がり部によって分離されている。この立ち上がり部は一般にそれらブラ ッシング面の向かい合った両端と同じ高さである。 本発明の具体例の１つにおいて、外側の剛毛は弯曲している。別なもう一つの 具体例においてそれら外側の剛毛は直線状の形状のものであって、そのヘッドに それらがそのブラッシング面に対して半径方向へ指向されるように取り付けられ ている。 本発明は以下のいくつかの特別な具体例の記述によって更に完全に理解される であろう。この記述は添付の各図面を参照してなされるが、これらにおいて 第１図は、第１具体例に従う歯ブラシのヘッドの側面図であり、 第２図は、第１具体例に従うブラシヘッドの正面図であり、 第３図は、第１具体例に従うブラシヘッドの平面図であり、 第４図は、第１図の４−４線に沿うブラシヘッドの断面図であり、 第５図は、第１図の５−５線に沿うブラシヘッドの断面図であり、 第６図は、第２図の６−６線に沿う断面図であり、 第７図は、下顎の一連の歯の奥歯の頬側及び舌側の両方の面をブラッシングす るのに用いている第１具体例に従うブラシヘッドの図式図を示し、 第８図は、第７図に示した歯の上方面をクリーニングするのに用いている第１ 具体例に従うブラシヘッドの図式側面図であり、そして 第９図は、第８図の９−９線に沿う或る歯とブラシヘッドとの断面図であり、 第１０図は、第８図に示した歯ブラシと歯との平面図であり、 第１１図は、第２具体例に従う歯ブラシのブラシヘッドの側面図であり、 第１２図は、第２具体例に従うブラシヘッドの平面図であり、 第１３図は、第１２図の１３−１３線に沿うブラシヘッドの断面図であり、 第１４図は、下顎の一連の歯の奥歯の頬側及び舌側の両方の面をブラッシング するのに用いている第２具体例に従うブラシヘッドの図式図であり、 第１５図は、第１４図に示した歯の上側面をクリーニングするのに用いている 第２具体例に従うブラシヘッドの図式側面図であり、そして 第１６図は、第一生臼歯の頬側面（Ｂ）及び舌側面（Ｌ）との歯ブラシとの接 触を示す第２具体例に従うブラシヘッドと臼歯との正面図であり、 第１７図は、第１５図に示した歯ブラシと歯との平面図であり、 第１８図は、第１具体例に従う歯ブラシの側面断面図であり、 第１９図は、第１８図の歯ブラシの平面図であり、 第１９図は、第１８図の歯ブラシの平面図である。 以下にあげる本発明のいくつかの具体例の全ての記述を通じて、対応する各要 素又は各構成部分について同一の参照数字が用いられている。 第１ないし１０図に示した第１具体例は、奥歯の頬側面と舌側面との両方へよ り密接に接触することができるような解剖学的設計のものである歯ブラシを対象 とする。 この第１具体例は、柄１２の一方の端より支持されているブラシヘッド１１を 含む。この第１具体例の柄は、奥歯を前方の位置（すなわち柄が口から前方へ突 き出している位置）からブラッシングしているときにそのブラシヘッドが第７図 に示すように歯の列に対して実質的に平行であるような形状になっている。 ブラシヘッド１１は密接して間隔を置いた１組の剛毛１３を支持しており、こ れらは通常の態様で、その歯に隣接して配置させようとするブラシヘッドの表面 から突出するようにそのヘッドに取り付けられている。それら剛毛１３は２つの ブラッシング面１５及び１６の面内に配置されており、これらはそのブラシの長 手方向軸に沿って、それらが互いに隣接して中間部１７を画定するように各端部 を接して配置されている。各剛毛１３の外方端はその歯ブラシの各ブラッシング 面のブラッシング表面を画定している。各剛毛の長さは、各ブラッシング面１５ 及び１６が一般に陥凹状の形状を有するような長さである。このブラッシング面 の陥凹状の形状は、それぞれの端部と中間部１７との間で各ブラッシング面が、 第４図に示すように、横断方向へ凹面状であって、それら中間部１７の両端の間 でそのブラシヘッドが、第６図に示すように、長手方向へ凹面状であるような形 状である。各ブラッシング面の両端及び各中間部１７の間で画定されている凹面 状の度合いは、その陥凹面が口の前後軸においてのみならず各歯の歯肉マージン と歯冠との間においてもその奥歯の弯曲したプロフィルと実質的に合致するよう に設けられているような程度である。 各ブラッシング面１５及び１６のそれぞれの陥凹部及び中間部１７によって与 えられる各ブラッシング面の形状の結果として、そして第７、８、９及び１０図 に示すように、それらブラッシング面は隣接の１対の歯に係合することができ、 そして各剛毛は実質的に変形されることなく、かつ過度の圧力や摩耗が歯の各部 分に加えられることなく、各歯の表面に適合することができる。加えて、そのよ うな係合の結果として、それらブラッシング面１５及び１６並びに中間部１７の 各端部は各歯の側面の間の咬合い溝及び咬切り溝又は余水路、各歯の歯冠部の間 の溝、各歯の歯冠部の中の先端傾斜部及びそれら歯の中の中央裂溝の中に受け入 れられることができる。第７、８及び９図に示すように、ブラッシングヘッドが 各歯の上に載せられたときに、そして通常的な手順でそのブラシヘッドに円形状 の動きを与えたときに、隣接した１対の歯の表面はそれらブラッシング面によっ て実質的に完全に接触されることができてそれら傾斜部や余水路を含む歯の全て の表面のクリーニングが達成される。奥歯の頬側面、舌側面及び上側面をよぎる 歯ブラシの位置を指示することによって、奥歯の隣接の歯及びそれら歯の先端傾 斜部の間に存在する溝や余水路を含めて殆ど全ての表面を適切にクリーニングす ることができる。ブラシヘッドは、歯の種々の弯曲した表面を解剖学的に補完す る形状を与え、そして中でも食べ物の粒子が停滞できるような部位内に容易に受 け入れられることができてそのような領域のクリーニングを促進させることがで きる。 加えて、所望の場合にはブラッシング面の外側周縁部の領域内に位置する剛毛 はそれらの各自由端がブラッシング面１６へ向かって実質的に半径方向へ指向さ れるような形状にすることもできる。 各ブラッシング面の形状及び柄１２の形状は、適切に用いられたときにこの歯 ブラシが従来においては歯医者を訪ねてクリーニング用ブラシにより歯科予防医 術を行なうことによってのみ可能であったようなクリーニング作用をシミュレー トできることを確実にする。 第１１ないし１７図に示した第２具体例は、第一生奥歯の頬側面及び舌側面の 両方と更に密接に接触できるような解剖学的設計のものを対象とする。 この第２具体例は、柄１２の一方の端より支持されているブラシヘッド１１を 含む。この第２具体例の柄は、奥歯を前方位置からブラッシング（すなわち柄が 口から前方へ突出するように）する場合にそのブラシヘッドが、第１７図に示す ように、歯の列に対して実質的に平行になるような形状になっている。 このブラシヘッド１１は、近接して間隔を置いた１組の剛毛１３を支持してお り、これらは歯に隣接した位置に置かれるべき柄の面からこれらが突出するよう に通常的な態様でそのヘッドに取り付けられている。各剛毛１３は円形の列をな すように配置されている。各剛毛の外方端はその歯ブラシのブラッシング面１５ を画定している。それら剛毛の長さは、そのブラッシング面が一般に、このブラ ッシング面１５が一般に部分的球面状陥凹面を画定するように陥凹した形状を有 するようなものである。この陥凹の度合いは、そのブラッシング面が口の前後軸 においてのみならず各歯の歯肉マージンと冠状部との間においてもその奥歯の弯 曲したプロフィルと、そして中でも第一生臼歯の頬側面の上の球状の弯曲したリ ッジと実質的に合致するような程度である。 加えて、第１３図に示すように、ブラッシング面の外方周縁領域内に位置して いる外側の剛毛１７はそれらの自由端がブラッシング面１６の方向へ実質的に半 径方向を指向するような形状になっている。 このブラッシング面１５の形状の結果として、そして第１４、１５、１６及び １７図に示すように、そのブラッシング面は隣接の１対の歯と係合することがで き、そしてそれら剛毛を実質的に変形させることなく、かつ過大な圧力や摩耗が その歯の表面の部分に加えられることなく、各歯の若干の表面に合致できる。加 えて、そのような係合の結果として、そのブラッシング面の各縁部はそれら歯の 両側の間の咬合い溝及び咬切り溝又は余水路の中、それら歯の歯冠部の間の溝の 中、それら歯の各歯冠部の先端傾斜部の中及び歯の中央裂溝の中に受け入れられ ることができる。 第１４、１５、１６及び１７図に示すように、そのブラッシングヘッドが歯の 上方に配置されており、そして通常の手順に従ってそのブラシヘッドに円形状の 動きを与えたときに、或る歯の表面は傾斜部及び余水路を含めて歯の全ての表面 のクリーラングを達成するために実質的に均等な圧力でブラッシング面により実 質的に完全に接触されることができる。ブラシヘッドは、歯の種々の弯曲した表 面を解剖学的に補完する形状を与え、そして中でも食べ物の粒子が停滞でき、そ して歯垢が蓄積するような部位内に容易に受け入れられることができてそのよう な領域のクリーニングを促進させることができる。各ブラッシング面の形状及び 柄１２の形状は、適切に用いられたときにこの歯ブラシが従来においては歯医者 を訪ねてモータ駆動のハンドピースに取り付けられたクリーニング用回転ブラシ により歯科予防医術を行なうことによってのみ可能であったようなクリーニング 作用をシミュレートできることを確実にする。 第１８及び１９図は本発明の第３具体例を示すが、これは２組の剛毛１３を有 するブラシヘッドを有し、これらはそれぞれ、第２具体例の１組の剛毛と類似し た形状のものであり、そしてこれらは、これらが柄の長手方向軸に沿って隣り合 って配置されているように、そしてそれらが緊密に隣接して、立ち上がり中央部 １７によって分離された第１具体例の各ブラッシング面と同じ形状の２つの陥凹 部を有する１対のブラッシング面１５を画定するように配置されている。この第 ３具体例は永久歯と乳歯とを混合して有しているような児童に好適であろう。 本発明の範囲が上に記述した各具体例の特別な範囲に限定される必要がないこ とは確認されるべきである。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（補正された） 柄の１端より支持されているヘッドを有する歯ブラシにお いて、上記ヘッドは、このヘッドの一方の側から、近接した間隔を置いて延び出 している１組の剛毛を支持しており、それによりそれら剛毛の各外方端が一緒に なって或るブラッシング面を提供し、その際このブラッシング面はこのブラッシ ング面の両端の間でこのブラッシング面の長手方向軸とこのブラッシング面の横 断方向軸との両方に沿ってそのプロフィルにおいて凹面状であって或る陥凹面を 提供し、その際そのブラッシング面の外側周縁の領域に位置する外側の組の剛毛 の自由端はそのブラッシング面について半径方向内向きに指向されている、上記 歯ブラシ。 ２．（補正された） 長手方向軸に沿って２つのブラッシング面が配置されてお り、その際各ブラッシング面に上記陥凹面が設けられており、そしてそれらブラ ッシング面は中間立ち上がり部によって分離されている、請求の範囲１の歯ブラ シ。 ３．（補正された） 立ち上がり部が一般に、そのブラッシング面の向かい合っ た両端部と同じ高さである、請求の範囲２の歯ブラシ。 ４．（補正された） 各ブラッシング面が、平面図において一般に、卵形又は楕 円体状の形状のものである、請求の範囲２又は３の歯ブラシ。 ５． 柄の１端より支持されているヘッドを有する歯ブラシにおいて、上記ヘッ ドは、このヘッドの一方の側から、近接した間隔を置いて延び出している１組の 剛毛を支持しており、それによりそれら剛毛の各外方端が一緒になって或るブラ ッシング面を提供し、その際上記ブラッシング面はこのブラッシング面の両端の 間でこのブラッシング面の長手方向軸とこのブラッシング面の横断方向軸との両 方に沿ってそのプロフィルにおいて凹面状であって或る陥凹面を提供し、その際 上記陥凹面は平面図において円形である、上記歯ブラシ。 ６． その陥凹面が部分的に球状の形のものである、請求の範囲５の歯ブラシ。 ７．（補正された） 上記ブラッシング面が、長手方向軸に沿って配置されてい る２つのブラッシング面を含み、その際各ブラッシング面に上記陥凹面が設けら れており、そしてそれらブラッシング面は中間立ち上がり部によって分離されて いる、請求の範囲５又は６の歯ブラシ。 ８．（補正された） 立ち上がり部が一般に、各ブラッシング面の向かい合った 両端部と同じ高さである、請求の範囲７の歯ブラシ。 ９．（抹消された） １０． 外側の剛毛が、それらが弯曲されるように形成されている、先行の各請 求の範囲のいずれか１つの歯ブラシ。 １１． 外側の剛毛が、一般に直線状の形状を有し、そしてそれらはブラッシン グ面について半径方向へ指向されるようにそのヘッドに取り付けられている、先 行の各請求の範囲のいずれか１つの歯ブラシ。 １２． ここに実質的に記述された歯ブラシ。