JP2000355992A - 真空防音断熱材 - Google Patents

真空防音断熱材

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JP2000355992A
JP2000355992A JP11168668A JP16866899A JP2000355992A JP 2000355992 A JP2000355992 A JP 2000355992A JP 11168668 A JP11168668 A JP 11168668A JP 16866899 A JP16866899 A JP 16866899A JP 2000355992 A JP2000355992 A JP 2000355992A
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vacuum
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vibration
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Yoshihiro Shiotani
嘉宏 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】音の伝達経路の限定、材料による吸収、気密材
の支持方法により、真空防音材の性能を高める。 【解決手段】気密材2の支持を真空体の外周部に配設し
た枠材3のみとし、枠材間に振動吸収体4を挟持して密
封化し、内部を真空にしたパネル状真空体。気密材の支
持を気密材間に点状または線状接触となるように、間隔
保持材を複数重ねて用い、周囲に枠材を配して密封化
し、内部を真空にしたパネル状真空体。大きさの異なる
立体形状の気密材の端部を一体化し、内部を真空にした
真空体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空を利用した防音断熱
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の真空を利用した防音材は、真空層
を保持するために例えば特願昭48−85289、特願
昭52−91828、特願平5−151688などに用
いられているハニカムコアや、特願平6−101916
のようなブロック部材を気密材の間隔保持材として挿入
している。そのため、音が受音面材料の裏面から放散す
る時、ハニカムコアや枠部材などの間隔保持材のない部
分では真空により音は伝わらないが、間隔保持材部分で
は音が材料内を振動となって伝達し、放散側気密材から
音となって放散される。
【0003】従って、この間隔保持材が真空防音材とし
ての性能を決定するが、ハニカムコアや多数のブロック
部材は、気密材面積に対する間隔保持材の接する長さの
比が大きいため、振動が多く伝わること、また間隔保持
材が硬質であるため、材料による振動の減衰が殆ど無い
ことが防音効果を低下させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、真空防音材において受音面から放散面間の振動伝
達が大きい点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解消するために、大別して3つの方法からなる。第1
は、振動の伝達経路を外形に沿った周囲のみと少なくす
る方法。第2は、間隔保持材を用いて真空体を形成する
場合は、気密材間に複数の間隔保持材を点状又は線状接
触となるように重ねて用い、振動伝達時の減衰を大きく
する方法。第3は、同様に間隔保持材を用いて真空体を
形成する場合に、気密材間に複数の間隔保持材を重ねて
用い、その間にゴム状弾性体を挟持、またはゴム状弾性
体を被覆したものを用い、振動伝達時の減衰を大きくす
る方法である。
【0006】
【実施例】本発明で使用する材料及び接合方法につい
て。気密材はいずれもガス透過のない材料を使用し、一
般的には0.1〜0.5mm程度のステンレス・鉄・ア
ルミなどの金属薄板、制振鋼鈑、アモルファス合金シー
ト、銅・アルミなどの金属箔のプラスチックラミネート
材、および該ラミネート材にカーボンファイバーに代表
される繊維補強材や伸びの少ない高強度プラスチックフ
ィルムを一体化した複合材、金属箔と硬質プラスチック
や木質系板を一体化した複合材などを用いる。
【0007】枠材に使用する材料は、金属、プラスチッ
ク、カーボンファイバー・グラスファイバーなどの高強
度繊維材料を樹脂で固めたものを用いる。
【0008】耐圧材は、気密材のみでは大気圧荷重の支
持が困難な場合に、枠材に接合して用いる。材料は、金
属、プラスチック、カーボンファイバー・グラスファイ
バーなどの高強度繊維材料を樹脂で固めたものを使用す
る。形状は網目状、帯状にして用いる。
【0009】網目状物の耐圧材例としては、線材を組ん
だワイヤーメッシュ、板材にスリットを入れ引き伸ばし
て網目状にしたエキスパンドメタルがある。具体的な形
状として日本工業規格G3552やG3553を代表と
する金網類、同規格G3351のエキスパンドメタル、
同規格A5504のワイヤーラス、同規格A5505の
コブラス・波形ラス・リブラスなどのメタルラスのよう
な立体的成形品などがある。ワイヤーメッシュやエキス
パンドメタルは山形、略円・角錐台形、略半円球体形等
に折り曲げやプレス成型して使用する場合がある。
【0010】網状立体成形物は、プラスチックを材料に
して1mm程度の線状物を線材が相互に絡み合うように
任意の方向に連続して押し出し、全体の厚みを一定にし
た成形品である。振動吸収体はゴム状弾性体、プラスチ
ック、木質材、高密度グラスウールなどを単独、または
層状に重ねて用いる。ガス透過性のある材料を外気に接
する個所に用いる場合は、アルミ箔などの気密材で覆い
ガスが真空部分に侵入しない処置をして用いる。
【0011】プラスチェックは材料によって振動吸収に
差があるため、ポリエチレン、ポリウレタン、強化ポリ
エステルなど振動の損失係数の大きな材料を用いる。木
質材はコルクを代表とする柔らかいうち樹種を用いる。
これらの吸収対応を重ねて用いるのは、材料によって振
動減衰周波数に差があること、および材料を重ねると単
独で用いるより減衰が大きくなるためである。具体例と
しておおよそではあるが、ゴムは5〜300ヘルツ、コ
ルクは50〜700ヘルツが振動減衰周波数である。
【0012】間隔保持材は、気密材のみでは大気圧荷重
の支持が困難な場合に、相対する気密材間に配設して用
いる。材料は金属、プラスチック、紙、カーボンファイ
バーの成形品など、形状は、網目形状及び有孔平板や網
目状材の立体成形物、ハニカムコア、網状立体成形物を
用いる。
【0013】ゴム状弾性体はゴム、軟質プラスチック、
またはこれらの発砲体、ゲル状物、粘弾性接着剤などを
用い、製品化したときに弾性性状を示す硬度及び断面の
ものを用いる。
【0014】尚、振動吸収体に油成分や安定剤など、真
空中へ発散する成分が含まれる場合は、予め真空中にゴ
ム状弾性体を置設して蒸発させ除去しておくか、金属箔
のプラスチックラミネート材など柔軟な気密材でゴム状
弾性体を被覆して用いる。また、網目状材など開口部が
ある材料に被覆する場合は、個々の網目材周辺を熱溶着
して密封体を成し、網目開口部の中央部分を切り取り、
表裏を貫通する開口部を設ける。
【0015】真空度は10-2パスカル以下の中真空域と
する。真空引きについては、真空引き孔を硬質材に設け
る場合は封止切りが容易に出来る部品を用い、同孔が軟
質な気密材にある場合は、封止きり部品又は真空引きノ
ズルを引き抜く途中に、引き抜いた部分の気密材の両側
を押圧して熱溶着する。
【0016】密封方法について。気密材と枠材が共に金
属の場合は、溶接、ろう付け、接着のいずれかとし、接
合面が金属と非金属の場合は、接着又は熱溶着の方法を
用いる。気密材と気密材の接合は、金属薄板の場合はろ
う付け又は接着とし、ラミネート材の場合は熱溶着とす
る。
【0017】「請求項1」この請求項は振動の伝達経路
を外周部に集中させ、併せて枠材間にゴム状弾性体を挿
入することにより振動を吸収し、受音面から放散音面間
の振動伝達を小さくする方法である。
【0018】図1は真空体1の外観を示し、図2は一部
内部を表示した斜視図である。図2において、気密材2
と気密材2の外周に沿って配した枠材3の気密性を保持
して一体化したブロック2体を、枠材3,3aが相対す
るように対向させ、間に隙間なくゴムとプラスチック板
を積層した振動吸収体4を配し押圧して密封化し、内部
を真空にしたものである。
【0019】気密材2は四周が枠材3に一体化された状
態で、大気圧1kg/?及び使用時の荷重に対し、許容範
囲内の変形となる引張り力を持つ材料を使用する。従っ
て、真空体の面積が大きくなるにつれて、撓みが大きく
なるため引張り強度の強い気密材2を用いる。なお、気
密材2が硬質材で撓みが大きくなる場合は、中央部分の
形状を凸凹状に変形させて補強リブとしてもよい。許容
範囲を超える場合は、図3に例示するように金属製の帯
板7を所定間隔に枠材3間に設け、端部を枠材3に接合
して気密材2を支持し、変形を小さくする。
【0020】枠材3には気密材2が受ける大気圧による
荷重により、内側へ変形する力が作用するが、これに耐
える断面性能を有する材料、材厚、断面形状のものを用
いる。尚、枠材3に作用する力が大きく、枠材3の断面
に大きなものが必要になったり、撓みが大きくなりすぎ
る場合は、枠材3間に補強材としてパイプ5,5a、コ
ーナーには平板6を接着などにより一体化して用いる。
他の方法としては、井桁状の成形物を枠材3内側の全面
に挿入してもよい。
【0021】また、枠材3は気密材2に比べ振動の減衰
が少ないため、受音側の見付け面積は出来るだけ小さく
し、気密材2と一体化するに必要な接合強度の範囲とし
ている。 従って、所定の断面性能を得るため枠材3の
断面を略L字型とし、外側を小さな折り曲げ片、内側は
大きな折り曲げ片としている。
【0022】真空層の厚みについては大気圧により気密
材2が内側へ押圧されたとき、表側と裏側の気密材2,
2aが接触しない寸法となる枠材の高さとする。なお、
真空体の一部に配管用や設備機器用の開口部を設ける場
合は、外周部と同様に開口部の周囲の気密材に枠材を一
体化し、枠材間に振動吸収体を挟持して密封化する。
【0023】図1、図2では枠材3が気密材2の内側す
なわち真空体1内部にあるが、気密材2を枠材3の内側
に配して真空体1の外側としてもよい。なお、耐火性、
耐油性が要求される場合は、振動吸収体4全体を金属箔
で被覆したり、枠材3,3a間を金属薄板で被覆する。
【0024】「請求項2」この請求項は振動が他部材に
伝達するとき、断面が急激に変化する場合には、大きな
振動減衰が得られることを利用し、受音面から放散音面
間の振動伝達を小さくする方法である。
【0025】図4は真空体の外観図、図5は外周部の部
分断面斜視図である。枠材10,10aは断面略L型を
した金属製の加工品で、枠材10は枠材10aと対面す
る側に、所定間隔に断面が半球形状11にプレス成形し
てある。この枠材10と枠材10aの外側面に、気密材
を一体化し外周をそろえて重ねる。この状態で枠材10
と枠材10aは点状接触となり、接触点の数カ所を接着
にて接合する。半球形状11の高さにより枠材10と枠
材10aの間にすき間が発生するが、薄膜の気密材12
を枠材10,12aの外側からろう付けや接着にて取り
付けて密封化し、枠材10,10a又は気密材9,9a
に設けた真空引き孔部品より真空引きをした後、封止切
りをして真空体とする。
【0026】図6は枠材の材料にアルミなど押し出し成
形材料を使用した場合を示している。枠材14は枠材1
4bと対面する側に連続した凸状物15を形成している
こと、および枠材14,14aの断面形状が箱型をして
いるため、密封化のための外封材17を張り付けると、
凸状物15と外封材17間と枠材14,14a内の真空
化ができないので、凸状物15及び枠材14,14aに
は所定間隔に欠き取り16や孔18,18aを設ける。
【0027】図7は点状接触の他の形状例を示したもの
である。片側の枠材19に切込み起立片20を、枠材1
9の相対する位置に起立片20の先端部が途中まで入る
孔22を設けて、枠材19と枠材21を重ねることによ
り点状接触とする。また、他には枠材を加工せず接触面
が点状又は線状になる例えば半球、錘体、断面が三角形
や半円の柱状の突起物を帯板上に所定間隔に設けた成形
品や、帯状金属板に切込み切片を設けて切片を起立させ
た成形品を枠材間に挟持してもよい。
【0028】「請求項3」この請求項は枠材の間隔が広
く、気密材に作用する力が大きく、気密材のみで大気圧
荷重を支持することが困難な場合に、気密材を支持する
材料として気密材の裏面に耐圧材を配設する方法であ
る。
【0029】実施例1について、図8は枠材の両面にワ
イヤメッシュ材27を耐圧材として用いた場合の外観、
及び一部内部を表示した平面図。図9は部分断面拡大図
である。耐圧材27は枠材26に一体化して気密材25
で覆い、気密材25の周囲を密封化して内部を真空にし
たものである。
【0030】図9に示す枠材26は、金属板を折り曲げ
加工したもので、略U型をしている。端部の気密材の接
合部28と耐圧材27の接合部は、気密材25の平滑な
接合のため端部を折り曲げてある。接合片28と耐圧材
27の高さが異なる場合は、調整材29を用いて一体化
する。このような断面形状の枠材19への耐圧材27の
接合は折り曲げ部の内側へ、気密材25は接合部28へ
気密となるように接合する。枠材26又は気密材25に
設けた真空引き用部品から内部を真空にし封止切りす
る。ワイヤメッシュ27,27aは縦横で線径分高さが
異なるので、片方向の端部27aは折り曲げて縦横同一
高さとする。
【0031】実施例2について、図10は耐圧材に柔軟
な材料を用いた場合の外観及び一部内部を表示した平面
図。図11は枠材部の部分断面図である。耐圧材32
は、カーボンファイバーや金属薄板をベルト状にしたも
のなどを用いる。幅10mm程度の耐圧材32を相対する
枠材31に数センチメートル間隔に巻き付け、耐圧材3
2と枠材31を接着や溶接で一体化し、全体を気密材3
0で覆い、気密材30の周囲を密封化して内部を真空に
したものである。
【0032】枠材31の断面形状は受音面との接触面積
を小さくするため三角形状としている。枠材31と気密
材30との間にできる空間は塗布後硬化するプラスチッ
クなどで平滑にする。気密材31は枠材31の外側34
まで伸張し、接合して密封化する。
【0033】枠材31には気密材30にかかる大気圧荷
重が気密材30と耐圧材32を通してすべて作用するた
め、必要に応じて枠材31間に枠補強材32を設けて枠
材が変形するのを防止する。なお、枠材31及び枠補強
材35の断面空間部の真空化のために、要所に貫通孔3
3を設ける。
【0034】「請求項4」この請求項は、プラスチック
又はゴム状弾性体を被覆した硬質材からなる間隔保持材
を気密材間に配設することにより、相対する気密材の間
隔を保持して真空層を形成し、受音面から放散音面間の
振動伝達を小さくする方法である。1実施例について、
図4が外観図。図12、図13は外周部分の部分断面斜
視図である。真空体36の外周に沿って配した断面コ型
の枠材38内に、枠材38とほぼ同じ高さの間隔保持材
39を配設し、気密材37,37aと枠材38を一体化
して密封化し内部を真空にしたものである。
【0035】実施例1について、図12において、間隔
保持材39は金属の材料からなる平板に、所定間隔にコ
型の切れ目40を入れ、コ型部分を両側に起立させて起
立片41,41aを形成し、成形板を溶融したプラスチ
ックまたはゴム状弾性体に浸漬し、被膜44,44aを
全表面に付着させ固化させたものである。間隔保持材3
9の縁端は、枠材38内側に接する高さで部分的に上下
に折り曲げ43てあり、組み立て時にはめ込むだけでよ
い。枠材38は縁端から一列目の起立片44間の気密材
37にかかる大気圧荷重と取り付けや運搬時に変形しな
い程度の強度があればよい。
【0036】実施例2について、図13は間隔保持材4
5に網目状材の立体成形物を使用した実施例を示してい
る。網目状に組んだワイヤ46をV字型に連続して折り
曲げ、溶融したプラスチック又はゴム状弾性体に浸漬後
固化させ被覆47したものである。枠材38へは、間隔
保持材45の縁端の折り曲げ部48を内接させ接着によ
り固定する。間隔保持材45の凸状部の間隔は、気密材
の大気圧荷重によるたわみが許容範囲以下となるように
配設する。
【0037】プラスチック又はゴム状弾性体は間隔保持
材45の凸状分しか荷重が掛からないので、振動吸収の
良い硬度とすることができる。
【0038】「請求項5」この請求項は間隔保持材に開
孔のある平板の折り曲げ物や成形物、又は網目状物を用
い、接点が点状や線状となるように重ねて気密材間に配
設し、受音面から放散音面間の固体音伝達を小さくする
方法である。
【0039】実施例について、図4が外観図。図14、
図15、図16は外周部分の部分断面斜視図である。真
空体49の外周に沿って配した断面コ型の枠材51内
に、ほぼ同じ高さの間隔保持材を配設し、気密材50,
50aの周囲を枠材51内に収め一部を接着し、密封化
して内部を真空にしたものである。間隔保持材の縁端部
は断面コ型の枠材51内に差し込み接着等により固定す
る。
【0040】実施例1について、図14は硬質の材料か
らなる有孔平板52を、山と谷が交互になるように高さ
をそろえて連続して折り曲げ、折り曲げ稜線が交差する
ように重ねて間隔保持材53としたものである。平板に
は各折り曲げ片ことに貫通孔54を設ける。
【0041】実施例2について、図15はワイヤーメッ
シュのワイヤー55を稜線56として、高さを揃えて山
と谷が交互となるように連続して折り曲げ、稜線56を
交差するように重ねて間隔保持材57としたものであ
る。
【0042】実施例3について、図16は枠材51に囲
まれた大きさの網目状物59,59a2体間にスペーサ
ー60を挟持して間隔保持材61としたものである。網
目状物59,59aはエキスパンドメタル、スペーサー
60はV型の有孔板を網目状物59,59aが設定寸法
の撓み範囲内となる間隔に配設する。スペーサー60は
アルミやプラスチックの押し出し材や平板を折り曲げた
もので、形状はV型の他、断面がX型や円形などとし、
網目状物59,59aとは点状接触となる。
【0043】なお、柔軟な薄膜を気密材に使用する場合
は、網目の開口部で内側へ撓む気密材がスペーサーに接
触しないように、網目状物59,59aを折り曲げた
り、プレスで凹凸を付けたり、図17のようにエキスパ
ンドメタルの切り込み幅を広くして、立ち上がり高さ6
2の大きいものを使用する。
【0044】「請求項6」この請求項は気密材の内側に
配設した耐圧材間に振動吸収体を挟持することにより振
動を吸収し、受音面から放散音面間の振動伝達を小さく
する方法である。
【0045】実施例について、図4は外観図。図18、
図19、図20は外周部分の部分断面斜視図である。真
空体63の外周に沿って配した断面コ型の枠材65内
に、枠材65とほぼ同じ高さの間隔保持材を配設し、気
密材64の周囲を枠材65内に収め一部を接着し、密封
化して内部を真空にしたものである。
【0046】実施例1について、図18は硬質材からな
る平板に貫通孔58を設け、山部と平部が交互となるよ
うに折り曲げて、平部67と平部67aが相対するよう
に重ねた間に、山の方向と直行して、振動吸収体68を
挟持させて間隔保持材69とし、枠材63の内面に配設
したものである。なお、折り曲げ材は押出し成形品とす
ることもできる。
【0047】実施例2について、図19はワイヤーメッ
シュ70,70aのワイヤーの交差部が相対するように
重ねた間に、交差部71に振動吸収体72の小片を所定
間隔に挟持させて間隔保持材73としたものである。
【0048】実施例3について、図20はエキスパンド
メタル74,74a間にプラスチック又はゴム状弾性体
75を被覆したワイヤーメッシュ76を、エキスパンド
メタル74,74aの全面に挟持させて間隔保持材72
とし、枠材65間に配設したものである。なお真空引き
時の空気の移動を容易にするため、エキスパンドメタル
74,74aは立上り高さを高くして、ワイヤーメッシ
ュの被覆材75と気密材64の間隔が大きくなるように
する。また、他の方法としては、エキスパンドメタル全
体にプレスで波形や半球形などの凹凸をつけたものを使
用する。
【0049】「請求項7」この請求項はハニカムコアを
重ねて用いて間隔保持材とする場合に、ハニカムコア間
に振動吸収体又は網目状物を挟持させて、振動吸収又は
点状接触数の削減により、受音面から放散音面間の振動
伝達を小さくする方法である。
【0050】実施例について、図4は外観図。図21は
外周部分の部分断面斜視図である。真空体78の外周に
沿って配した断面コ型の枠材80内に、枠材80とほぼ
同じ高さにした重ね合わせたハニカムコア81間に、ワ
イヤーメッシュ82を配設し、気密材79の周囲を枠材
80に接合して一体化し、密封化して内部を真空にした
ものである。
【0051】「請求項8」この請求項はスピーカーの背
面など音源を包み込むような場合に使用するものであ
る。外側の気密材と内側の気密材は大きさの異なる真空
体の形状が保持しやすい形をしており、ともに端部を折
り曲げて一体化している。
【0052】実施例について、図22は外観斜視図。図
23は断面図である。図22において外側の気密材85
は断面が略半円球をしており、端部86は全周が外側へ
折れ曲がって接合部を形成している。内側の気密材87
は外側の気密材85よりやや小さい略半球形をしてお
り、端部全周を折り曲げて接合部88とし一体化して、
外側の気密材85と接合する。
【0053】内側の気密材87の材料は、大気圧荷重に
より真空体内部へ押圧されるため引張力のみが作用す
る。従って、引張力強度があって振動しやすい軽量で薄
膜又は柔軟な材料を用いる。外側の気密材85は、置設
時の転びをなくするため、低部に凹みのある形状として
いる。なお、製作上内外気密材85,87の半球形の一
体化がし難い場合は、図のように別材の接合片89を挟
んで一体化する。
【0054】
【発明の効果】各請求項に共通した効果について。真空
体の気密材が受音すると、音は表面反射音、気密材の裏
面への放散音、気密材自体の振動の3つにエネルギーは
分かれる。このうち気密材の裏面への放散音ついては真
空中への放散であるため全く伝達されない。従って真空
体裏面の放散面へは気密材の振動のみが対象となる。気
密材の材料は、例えば、薄膜で軽量な材料である金属箔
のプラスチックラミネート材の場合、幅広い周波数にわ
たって受音側裏面への音の透過が大きく、表面反射音及
び振動伝達は少ない。逆に、重量のある金属板を気密材
にの場合、表面反射音と振動伝達が大きくなり、気密材
裏面への放散音は少なくなる。
【0055】「請求項1」気密材が受音して生じる振動
は、受音側気密材・枠材、振動吸収体、放散側枠材・気
密材へと伝達し再び音となって放散される。このとき振
動吸収体は分子振動のしやすい材料であるため、分子は
大きく振動して熱エネルギーに多くを変換する。その分
振動を吸収して放散側枠材・気密材へと伝達する。この
振動吸収により小さな音となって気密材から放散され
る。以上のような振動伝達により音が真空体裏面に伝達
されるが、気密材は固定が外周部のみで気密材裏面から
真空中へのエネルギー放散量が多いこと、及び振動しや
すい状態にあり、気密材のエネルギー吸収が大きく枠材
への振動伝達量が少ないこと、枠材の受音面積が小さい
こと、振動吸収体による振動吸収があること、放散側気
密材は周辺固定のみで振動がしやすくエネルギー吸収が
大きいことによって、高い性能の防音材が得られる。
【0056】図3に示す耐圧材で気密材を保持した場合
は、気密材の振動が抑制されるが、耐圧材部分からの裏
面への放散音及び、表面反射音が多くなる分により、高
い防音性能が得られる。
【0057】「請求項2」受音側気密材から枠材に伝達
された振動は、その接点が枠材の撓みが許容範囲となる
間隔に設けられた突起状物からのみ放散側枠材に伝達さ
れる。断面積の急激な変化による縦波の減衰は、下記の
ように数式1、によって求められることが数学的に既に
分かっている。
【0058】 「数式1」L=10LOG(α-0.5+α0.52−6 L:減衰量 α:断面積の変化率
【0059】この数式から断面積の変化率が、例えば1
000分の1の場合は約24デシベル、5000分の1の
場合は約49デシベルの減衰が得られる。このように受
音側と放散側の枠材間で著しい振動の減衰が得られ、ま
た受音側と放散側の気密材は周辺固定のみで、振動面積
が大きいためエネルギー吸収が大きく、高い性能の防音
材が得られる。
【0060】「請求項3」耐圧材は気密材の全面に作用
をする大気圧荷重に対し、周辺部を除いてほぼ全体を負
担している。一方、気密材は耐圧材と耐圧材、または枠
材と耐圧材に囲まれて分割された面積部分の大気圧荷重
を負担しており、その負担に応じた力で耐圧材および気
密材に引張力が作用している。このような状態の気密材
か受音すると、耐圧材と耐圧材、又は枠材と耐圧材に囲
まれた部分ごとに、気密材は材料裏面の振空中へエネル
ギーを放散した残りを振動として耐圧材へ伝達する。振
動は気密材、受音側耐圧材、枠材、放散側耐圧材、気密
材へと伝達し、音として放散される。
【0061】以上のような振動伝達の中で、耐圧材は気
密材から直接枠材に伝わる周辺部を除く全面積の振動を
枠材に伝えるが、図8のようにワイヤーメッシュを用い
ている場合は、耐圧材と気密材の接触面積が小さい分、
気密材の面積が大きくなる。大きくなると振動しやすい
分、エネルギー減衰が大きくなり枠材への振動伝達は小
さくなる。
【0062】図10においては、耐圧材にカーボンファ
イバーなど柔軟な材料をベルト状にしたものを使用し、
枠材間に巻き付けている。この場合、耐圧材は10ミリ
程度の幅としているが軽量であるため、減衰した気密材
からの振動を伝達しても、振動のしやすさと真空中への
音の放散が大きいため、その分減衰して枠材へ振動とし
て伝達する。
【0063】図11において、枠材を三角形状としてい
るのは、耐圧材の支持間隔を広くすることにより振動長
さを長くして減衰を大きくすること、また枠材の受音面
を最小にして防音効果をよくするためのものである。
【0064】枠材での振動減衰は、図8、図10ともに
殆どないが、放散側の気密材と耐圧材は、受音側と同様
に気密材又は耐圧材の振動のしやすさによる減衰がある
ため高い防音性能が得られる。この真空体は用途に応じ
て、図8では縦横のいずれか一方に、図10では耐圧材
に平行方向に曲面とすることが可能である。
【0065】「請求項4」枠材は、大気圧荷重が各間隔
保持材に分散して支持されるので、大きな強度を必要と
しないため軽量で薄い材料が使用できる。
【0066】間隔保持材は気密材の表裏にわたって振動
をよく吸収する硬度の弾性吸収体が被覆されており、内
部の硬質材を通る振動も再度弾性吸収体を通過するた
め、減衰して放散側気密材へ伝達される。また受音側と
放散側の支持材の位置がずれていることも、伝達経路が
長くなりその分減衰する。
【0067】気密材は、同材に作用する大気圧荷重が各
間隔保持材に分散し、大きな強度必要としないため振動
しやすい軽量で薄い材料が使用できる。そのため受音側
気密材の振動による減衰と、材料裏面の真空中へのエネ
ルギー放出した残りのエネルギーが、振動としてゴム状
弾性体で被覆した間隔保持材を通して、放散側の気密材
に大きく減衰して伝達する。また、間隔保持材と気密材
の接触面積比が小さいことは、請求項2の数式が示すよ
うな減衰が得られる。
【0068】「請求項5」気密材、および間隔保持材と
気密材の接触面積比による振動の減衰効果は請求項4の
記載と同じである。図14は気密材と間隔保持材は線状
に、間隔保持材間は点状に接触しており、それぞれの接
触部で減衰する。気密材と間隔保持材は線状接触で、振
動の伝達量も長さに応じて伝達するが、間隔保持材とス
ペーサーの接触カ所が少ないので、請求項2の数式のよ
うに大きく減衰して放散側網目状材に伝達する。
【0069】図15は気密材と間隔保持材は気密材が硬
質材の場合は点状に、軟質の場合は線状に、間隔保持材
間は点状に接触し、それぞれの接触部で減衰する。接触
部による減衰は、軟質材の場合は図14と同じであり、
硬質材の場合は気密材と間隔保持材が点状接触となる
分、さらに大きく減衰する。
【0070】図16は気密材と網目状材は線状に、網目
状材とスペーサーは点状に接触している。気密材と間隔
保持材は接触長が長く、振動の伝達量も長さに応じて伝
達するが、間隔保持材がスペーサーの点状接触となる
分、大きく減衰して放散側網目状材に伝達する。
【0071】「請求項6」気密材、および耐圧材と気密
材の接触面積比による振動の減衰効果は請求項4の記載
と同じである。図18、図19、図20は気密材と耐圧
材は線状接触、および間隔保持材間はゴム状弾性体と接
触し、それぞれの接触部で減衰する。また、いずれも気
密材と耐圧材は接触長が長く、振動の伝達量も長さに応
じて伝達するが、間隔保持材とスペーサーの接触カ所が
少ないので、伝達量を減じて放散側気密材に伝達する。
【0072】「請求項7」この請求項は、間隔保持材に
ハニカムコアと網目状物又は振動吸収体を使用したもの
である。既出願には、ハニカムコアを2段に重ねて間隔
保持材としたものがあるが、気密材とハニカムコアの接
触長が長いこと、及びハニカムコアの隔壁の数だけ接点
ができるため、個々の接点で大きな減衰があるが、真空
体全体では多数の接点があるのでその効果を減じてい
た。
【0073】本発明では、網目の大きな間隔保持材、又
はハニカムコア間に振動吸収体を挟持することにより、
接点数の減少および振動吸収体による振動吸収をするも
のである。図21は間隔保持材にハニカムコアのセルよ
り大きな網目のワイヤメッシュを挟持しているため、接
点数の減少により受音側の気密材の振動は、大きく減衰
して放散側気密材から音として放散される。また、生産
性においても、ハニカムコア間に網目状物を挟持するこ
とにより、真空引き時における気体は、セル間移動から
網目状材物間移動になるため、時間短縮による生産性の
向上となり、コストの低減が図れる。
【0074】尚、請求項3、請求項4、請求項5、請求
項6、請求項7においては、気密材の大気圧負担面積が
枠材周辺部のみで、必要とする強度が小さく、材料の選
択幅が広がるため、気密材にかかる大気圧荷重を全て負
担する気密材と比べると、薄膜で柔軟なため振動伝達が
小さく、また気密材の裏面へのエネルギー放散の大きな
材料を使用することが出来る。また、請求項4、請求項
5、請求項6は間隔保持材の変形可能な範囲で真空体の
形状を立体にすることもできる。
【0075】「請求項8」形状が略半球形をしているた
め、大気圧荷重が分散され外側と内側の気密材はともに
薄い材料でもその形状を保つことができる。特に内側の
気密材は、軽量で薄い材料を使うことができるので、振
動しやすくまた材料の裏面から真空中への放散も多く大
きな減衰が得られる。減衰した振動は、内側の気密材の
接合片から外側の気密材の接合片へと伝達し、外側の気
密材から放散音となって放散する。なお、内側と外側の
気密材の接合部に弾性接着剤を用いることにより、さら
に防音効果の高い真空体となる。
【0076】真空を利用した一般的効果については、防
音と断熱に高い効果が期待できるが、遮音については、
一般的に利用されている質量則による遮音材では、重さ
に比例して遮音性能が向上するため、軽量な材料では高
い遮音性能が得られず、空気層を設けた種々の材料の組
み合わせにより対応していた。
【0077】これに対し本発明では、真空を利用し音の
伝達物質である空気のない層を設けて遮音するため、遮
音と吸音が同時に出来る、吸音についても厚みに影響さ
れない、軽量でも高い遮音効果が得られる、低周波数に
も高い遮音性能が得られるなど、従来の防音材では得ら
れない性能がある。また、使用条件においても、軽量
化、耐火性、耐水性、耐凍結融解性などが同時に求めら
れる屋外や寒地における利用が可能で、性能向上の他、
用途も拡大する。
【0078】熱に対しては、一般の断熱材である発砲プ
ラスチックやグラスウールは、空気の対流をコントロー
ルした断熱材であるため、厚さに比例して断熱性能が定
まる。これに対して、真空を利用すると放射と気密材の
支持材の熱移動となる。従って、厚さに関係しない断熱
が可能となる。
【0079】尚、本発明は、主に防音を目的とした真空
防音断熱材で、断熱については防音用に製作した結果と
して得られる断性熱能にとどめているが、気密材が金属
の場合は表面を鏡面仕上げにしたり、プラスチックの場
合はアルミ箔を張ることで、より高い断熱性能とするこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空体の外観図。(請求項1)
【図2】一部内部を表示した斜視図。(請求項1)
【図3】気密材補強時の枠材部の部分断面斜視図。(請
求項1)
【図4】真空体の外観図。 (請求項2) (請求項4) (請
求項5) (請求項6) (請求項7)
【図5】枠材が点状接触の場合の外周部分断面斜視図。
(請求項2) (実施例1)
【図6】枠材が線状接触の場合の外周部分断面斜視図。
(請求項2) (実施例2)
【図7】枠材が点状接触形状の一例の部分斜視図。 (請
求項2) (実施例1)
【図8】ワイヤメッシュ材を耐圧材とした外観、及び一
部内部表示した平面図。(請求項3) (実施例1)
【図9】外周部分断面拡大図。 (請求項3) (実施例
1)
【図10】ベルト状材を耐圧材とした外観と一部内部表
示した平面図。(請求項3)(実施例2)
【図11】枠材部の部分断面斜視図。(請求項3) (実
施例2)
【図12】被覆間隔保持材を用いた外周部分断面斜視
図。(請求項4)(実施例1)
【図13】被覆間隔保持材を用いた外周部分断面斜視
図。(請求項4)(実施例2)
【図14】点状接触した間隔保持材を用いた外周部分断
面斜視図。(請求項5)(実施例1)
【図15】点状接触した間隔保持材を用いた外周部分断
面斜視図。(請求項5)(実施例2)
【図16】点状接触した間隔保持材を用いた外周部分断
面斜視図。(請求項5)(実施例3)
【図17】 エキスパンドメタルの1セル斜視図。(請
求項5)(実施例3)
【図18】弾性吸収体を挟持した間隔保持材を用いた外
周部分断面斜視図。(請求項6)(実施例1)
【図19】弾性吸収体を挟持した間隔保持材を用いた外
周部分断面斜視図。(請求項6) (実施例2)
【図20】弾性吸収体を挟持した間隔保持材を用いた外
周部分断面斜視図。(請求項6)(実施例3)
【図21】ハニカムコア間に間隔保持材を挟持させた外
周部分断面斜視図。(請求項7)
【図22】立体成形物を気密材に用いた真空体の斜視
図。(請求項8)
【図23】立体成形物を気密材に用いた真空体の断面
図。(請求項8)
【図24】接合部拡大断面図
【符号の説明】
1 真空体 2 気密材 3 枠材 4 振動吸収体 5 パイプ補強材 6 平板補強材 7 帯板 8 真空体 9 気密材 10 枠材 11 半球形状 12 気密材 13 気密材 14 枠材 15 凸状物 16 欠き取り部 18 貫通孔 26 枠材 27 ワイヤーメッシュ 28 折り曲げ部 31 枠材 32 耐圧材 33 貫通孔 37 気密材 38 枠材 39 間隔保持材 40 切れ目 41 起立片 42 被覆した間隔保持材 45 間隔保持材 46 ワイヤ 47 ゴム状弾性体 49 真空体 50 気密材 51 枠材 52 有孔平板 53 間隔保持材 55 ワイヤ 57 間隔保持材 58 貫通孔 59 網目状物 60 スペーサー 61 間隔保持材 62 立ち上がり高さ 63 真空体 64 気密材 65 枠材 66 貫通孔 68 振動吸収体 69 間隔保持材 70 ワイヤメッシュ 72 振動吸収体 73 間隔保持材 74 エキスパンドメタル 75 被覆材 76 ワイヤメッシュ 77 間隔保持材 78 真空体 79 気密材 80 枠材 81 ハニカムコア 82 ワイヤメッシュ 83 間隔保持材 84 真空体 85 外側気密材 87 内側気密材 89 接合片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空体の略外周に沿って設けた枠材を2体
    重ね、該枠材間に振動吸収体を挟持し、枠材で囲まれた
    開口部を気密材で密封し内部を真空にした真空防音断熱
    材。
  2. 【請求項2】真空体の略外周に沿って設けた枠材を2体
    重ね、該枠材間が点状または・及び線状に接触し、枠材
    で囲まれた開口部を気密材で密封し内部を真空にした真
    空防音断熱材。
  3. 【請求項3】真空体の略外周に沿って配した枠材の両面
    に耐圧材を接合し、該耐圧材と枠材で囲まれた開口部を
    気密材で覆い密封し内部を真空にした真空防音断熱材。
  4. 【請求項4】気密材からなる密封体内に有孔平板の立体
    成形物、網目状材の立体成形物のいずれかにプラスチッ
    ク又はゴム状弾性体を被覆した間隔保持材を配し、内部
    を真空にした真空防音断熱材。
  5. 【請求項5】気密材からなる密封体内に有孔平板の立体
    成形物、網目状物、網目状材の立体成形物を間隔保持材
    とし、該間隔保持材のいずれかを複数枚重ねて点状に接
    触させて配し、内部を真空にした真空防音断熱材。
  6. 【請求項6】気密材からなる密封体内に有孔平板の立体
    成形物、網目状物、網目状材の立体成形物を間隔保持材
    とし、該間隔保持材のいずれかを複数枚重ねた間に、振
    動吸収体を挟持させて配し、内部を真空にした真空防音
    断熱材。
  7. 【請求項7】気密材からなる密封体内に、2枚のハニカ
    ムコア間に振動吸収体又は・及び網目状物を狭持した間
    隔保持材を配し、内部を真空にした真空防音断熱材。
  8. 【請求項8】硬質の気密材を用い端部に接合部を設けた
    立体成形物を外側に、薄膜の気密材を用い端部に接合部
    を持つ立体成形物を内側に配し、該立体成形物2体の接
    合部と接合部を一体化して密封化し、内部を真空にした
    真空防音断熱材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007074503A1 (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yoshihiro Shiotani 真空パネル
JP2007196527A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Oki Data Corp プリンタ装置
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WO2016103001A1 (en) * 2014-12-22 2016-06-30 Grimod Maurice A modular element for constructions

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