JP2000355863A - 人工皮革のベースクロス用不織布 - Google Patents

人工皮革のベースクロス用不織布

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JP2000355863A
JP2000355863A JP16820499A JP16820499A JP2000355863A JP 2000355863 A JP2000355863 A JP 2000355863A JP 16820499 A JP16820499 A JP 16820499A JP 16820499 A JP16820499 A JP 16820499A JP 2000355863 A JP2000355863 A JP 2000355863A
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fiber
nonwoven fabric
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fibers
base cloth
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Hideyuki Tsujimura
英之 辻村
Hiromichi Okuwa
弘道 大桑
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工皮革のベースクロスの用途に対し、風合
い、吸水性が良好な不織布を提供する。 【解決手段】 公定水分率5%以上の繊維と熱可塑性重
合体からなる1.1デシテックス以下の極細繊維とから
なることを特徴とする人工皮革のベースクロス用不織
布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工皮革のベース
クロスに用いる不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、人工皮革においては極力天然
皮革に類似したものにしようと、多くの試みがなされて
いる。人工皮革のベースクロスに用いる不織布において
は通常、緻密さと柔軟性が要求されている。そのため、
極細繊維や割繊繊維を用いた不織布が使用される。とこ
ろで、このような不織布は、ポリエステル系重合体やポ
リオレフィン系重合体等からなるため、親水性に乏し
く、人工皮革の加工工程において、ウレタン樹脂の含浸
加工の際に親水性溶媒に溶解したウレタン樹脂溶液の含
浸性が悪く、加工性に劣るという問題がある。
【0003】また、実際に仕上がった人工皮革は、親水
性の乏しい合成繊維からなるベースクロスであるため、
衣料用や靴甲用に用いた場合、人体から発散される水分
は人工皮革を通過して拡散しにくく、天然皮革に比べ蒸
れが起こるという問題が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決して水分との親和性が良好で、かつ水分拡
散性が良好な人工皮革のベースクロス用不織布を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決しようとするものであって、以下の構成をその要旨と
するものである。
【0006】すなわち、本発明は、公定水分率5%以上
の繊維と熱可塑性重合体からなる1.1デシテックス以
下の極細繊維とからなることを特徴とする人工皮革のベ
ースクロス用不織布を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の人工皮革のベース
クロス用不織布について詳細に説明する。本発明の人工
皮革のベースクロス用不織布は、公定水分率5%以上の
繊維を含有している。公定水分率が5%以上の繊維は、
親水性であって、吸水性に優れるため、人工皮革のベー
スクロスに親水性、吸水・吸湿性を付与することができ
る。したがって、ベースクロス用不織布に公定水分率5
%以上の繊維を含有させることにより、人工皮革の加工
工程において、親水性溶媒に溶解したウレタン樹脂溶液
との親和性が向上するため、ウレタン樹脂の含浸加工の
樹脂含浸性が良好となり、加工性に優れる。また、得ら
れる人工皮革は、親水性を有するものとなるため、衣料
用や靴甲用に用いた場合、人体から発散される水分を程
よく吸湿・拡散することができるため、蒸れによる不快
感が生じることがない。
【0008】公定水分率が5%以上の繊維としては、天
然繊維である木綿、麻、羊毛、絹などを用いることがで
きる。また、再生繊維として、パルプより得られるビス
コースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸セル
ロース繊維などを用いることもできる。さらに、合成繊
維であっても、ポリエーテルエステルアミドを含有した
ものや、ポリアルキレンオキシド変性物等を含有したも
のも用いることができる。また、公定水分率5%以上の
繊維として、前述したものを2種類以上から構成したも
のであってもよい。
【0009】本発明において、公定水分率5%以上の繊
維としては、溶剤紡糸セルロース繊維を用いることが好
ましい。溶剤紡糸セルロース繊維は、主原料であるパル
プを副原料のアミンオキサイド溶剤で物理的に溶解し、
セルロース繊維を極力分断せずに繊維とする画期的な製
法によって製造されるために、既存のセルロース系の繊
維、例えば木綿やビスコース法にて製造するビスコース
レーヨン等に比べて乾湿強度が高く、繊維収縮率が低
い。また、ソフトで肌触りが良く、吸湿性や水拡散性に
優れるという特徴を有する。
【0010】公定水分率5%以上の繊維の単糸繊度は、
特に限定されるものではないが、1.1〜17デシテッ
クスのものを用いればよい。
【0011】本発明の人工皮革のベースクロス用不織布
は、熱可塑性重合体からなる1.1デシテックス以下の
極細繊維を含有している。熱可塑性重合体としては、ポ
リエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリオレフ
ィン系重合体等が挙げられる。極細繊維の単糸繊度が
1.1デシテックスを超えると、ソフトで滑らかな肌触
りを有する人工皮革を得ることができない。
【0012】1.1デシテックス以下の繊維を得る方法
としては、例えば、直接紡糸法により得る方法、海島型
二成分系複合繊維を用いて、海部を溶剤により溶かすか
又は衝撃により破壊することにより島部に相当する極細
繊維を得る方法、分割型複合繊維を用いて、物理的な衝
撃により分割割繊させ極細の割繊繊維を発現させる方法
等が挙げられる。本発明においては、製糸操業性や生産
性を考慮して分割型複合繊維を用いることが好ましい。
【0013】分割型複合繊維は、ポリエステル系重合
体、ポリアミド系重合体、ポリオレフィン系重合体等か
ら選ばれる2種以上の重合体を複合紡糸することにより
繊維化したものが用いられる。 分割型複合繊維の具体
例としては、図1〜図4に示した如き横断面を持つもの
が好ましい。これらは、2種の重合体成分が共に繊維の
表面に露出しており、かつ繊維の断面内において、一方
の成分が他方の成分により分割割繊可能な形に仕切られ
ているものである。
【0014】分割型複合繊維は、用いる2つの重合体は
互いに非相溶性であることが好ましくし、例えばその組
み合わせとしては、ポリオレフィン/ポリアミド、ポリ
オレフィン/ポリエステル、ポリアミド/ポリエステル
等が挙げられる。互いに非相溶性とするのは、繊維に物
理的な衝撃を与えたときに分割しやすいようにするため
である。
【0015】前記組み合わせのうち、コスト、性能の点
から、分割型複合繊維を構成する重合体のうち一種は、
ポリエステル系重合体とするのが望ましい。ポリエステ
ル系重合体としては、ポリエチレンテレフタレートやポ
リブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ートあるいはこれらを主成分とするもので、酸成分とし
てイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、アジピン酸
などのカルボン酸と、グリコール成分としてジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリ
コールなどから選ばれた一種以上を共重合したポリエス
テルであってもよい。
【0016】他方の重合体として、ポリアミド系重合体
としては、6ナイロン、66ナイロン等を用い、あるい
はポリオレフィン系重合体としては、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、あるいはエチレンまたはプロピレンにア
クリル酸等の不飽和カルボン酸などを共重合させた変性
ポリエチレンまたは変性ポリプロピレンなどを用いるこ
とができる。
【0017】分割型複合繊維を分割割繊処理により発現
させる割繊繊維の単糸繊度は、1.1デシテックス以下
とするが、割繊繊維がポリエステル系重合体からなる場
合、剛性が高いため、ポリエステル系重合体からなる割
繊繊維の単糸繊度は0.56デシテックス以下が好まし
く、より好ましくは0.33デシテックス以下、さらに
は0.11デシテックス以下であることが好ましい。ま
た、他方の重合体であるポリアミド系重合体あるいはポ
リオレフィン系重合体の単糸繊度は1.1デシテックス
以下、好ましくは0.56デシテックス以下となるよう
に分割型複合繊維の断面形状を設計するのが望ましい。
【0018】さらに、分割割繊により得られる割繊繊維
の断面形態は丸断面であっても異型断面であってもよい
し、中空断面であってもよい。また、清潔感を出すた
め、蛍光増白剤を練り込んだ増白綿としても良い。
【0019】本発明の不織布において、分割型複合繊維
の分割処理は、分割度合いによって公知のニードルパン
チ処理あるいは高圧水流を噴射するウォータージェット
処理等を使用することができる。
【0020】本発明の不織布は、前記公定水分率5%以
上の繊維と熱可塑性重合体からなる1.1デシテックス
以下の繊維とが70/30〜30/70(重量比)の割
合で混綿されていることが好ましい。公定水分率5%以
上の繊維の割合が70重量%を超えると、極細繊維の混
合割合が減少することから、ソフトで滑らから肌触りを
有する人工皮革を得にくい。一方、公定水分率5%以上
の繊維の割合が30重量%未満であると、吸湿性や水分
散性に優れている人工皮革を得ることができない傾向と
なる。
【0021】また、本発明のベースクロス用不織布は、
本発明の目的が達成する範囲であれば、他の繊維を含有
するものでもよい。
【0022】本発明の不織布は、目付け100g/m2
〜300g/m2程度、厚さ3mm〜15mm程度のも
のが適当である。
【0023】次に本発明のベースクロス用不織布の好ま
しい製造方法について説明する。まず、公定水分率5%
以上の繊維と分割型複合繊維を所定の割合で混綿し、カ
ード法、エアレイ法、湿式抄造法等を用いて所定の目付
のウェブを作製する。カード法ではカード機を用いて、
構成繊維の配列度合を種々選択することができる。構成
繊維の配列パターンとしては、構成繊維が一方向に配列
したパラレルウェブ、パラレルウェブをクロスラッパー
によりがクロスレイドしたウェブ、構成繊維がランダム
に配列したランダムウェブあるいは両者の中程度に配列
したセミランダムウェブ等が挙げらる。
【0024】得られたウェブにニードルパンチ処理また
は高圧水流を衝突させるウォータージェット処理を施
し、分割型複合繊維を分割割繊させて各重合体成分から
なる極細の割繊繊維を発現させて、本発明のベースクロ
ス用不織布を得る。ニードルパンチ処理は、針密度10
0本/inch2以上とする。ウォータージェット処理は、
孔径0.05〜2.0mmの噴射孔が、噴射孔間隔0.
05〜10mmで一列ないし複数列に配置した高圧液体
噴射装置を用い、噴射孔から液体を20〜200kg/
cm2 G程度の圧力で噴射して、ウェブに衝突させれば
よい。
【0025】人工皮革を得るには、本発明のベースクロ
ス用不織布にポリウレタンを含浸させる。ポリウレタン
の含浸方法としては、従来通りのポリウレタン溶液を非
溶媒中で凝固する湿式凝固方法と、ポリウレタンのスラ
リー状液または分散液を乾燥させて凝固する乾式凝固方
法あるいは両者を併用した方法のどちらであってもよ
い。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、実施例に記述した諸物性の評価法は、次のと
おりである。 (1)不織布の人工皮革としての風合い 10人のパネラーが手触り評価により採点し、その合計
点で評価した。 採点評価 3点 : ソフトで良好 2点 : 普通 1点 : やや硬い 合計点評価 優良 : 25点以上 良 : 24〜16点 不良 : 15点以下
【0027】(2)不織布の吸水性 不織布サンプルを1度水洗いして繊維油剤を除去し、そ
の後、サンプルを水平方向に対して45度の角度を成す
方向にセットしてからサンプルの10mm上方より水を
1滴、滴下する。水滴がサンプルに浸透するまでの距離
を測定して吸水性の尺度とする。速やかに浸透する方が
吸水性は良好である。 1:滴下位置から20mm以内に浸透する(良好)。 2:滴下位置から50mm以内に浸透する。 3:滴下位置から50mmを超えて浸透する。または浸
透しない。
【0028】(3)ウレタンの含浸性 ポリウレタンをジメチルホルムアミドに5%溶解させた
溶液50mlの液面に縦1cm×横1cmに切断したサ
ンプルを静かに載せ、サンプルが完全に沈降するまでに
要する時間を測定する。 1:5秒以内に沈降する(良好)。 2:5〜20秒で沈降する。 3:20秒を超えて沈降する。または沈降しない。
【0029】実施例1 分割型複合繊維として図3に示すごとき断面形状を有す
るユニチカ社製、ポリエチレンテレフタレート/ポリエ
チレン5分割タイプ割繊綿<E91>2.2デシテック
ス×51mmを70重量%、溶剤紡糸セルロース繊維と
してレンチング社製「レンチングリヨセル」2.2デシ
テックス×40mmを30重量%の割合で混綿し、梳綿
機に通した後、クロスラッパーで積層して目付100g
/m2のウェブとし、バーブ付ニードルを有するニード
ルロッカールームに通して、針密度150本/cm2
てニードリングを行ない、厚さ3mmの実施例1の不織
布を得た。分割型複合繊維がニードルパンチ処理にて発
現した割繊繊維の単糸繊度は、ポリエチレンテレフタレ
ートからなる割繊繊維が0.45デシテックス、ポリエ
チレンからなる割繊繊維が0.45デシテックスであっ
た。この不織布を基布としてポリウレタンを湿式法にて
含浸凝固させ、厚さ4mmの実施例1の人工皮革を得
た。得られた不織布あるいは人工皮革の評価結果を表1
に示す。
【0030】比較例1 溶剤紡糸セルロース繊維を混綿せず、分割型複合繊維1
00%使いとしたこと以外は実施例1と同様にして、比
較例1の厚さ3mmの不織布および厚さ4mmの人工皮
革を得た。得られた不織布及び人工皮革の評価結果を表
1に示す。
【0031】比較例2 分割型複合繊維を混綿せず、溶剤紡糸セルロース繊維1
00%使いとしたこと以外は実施例1と同様にして、比
較例2の厚さ3mmの不織布および厚さ4mmの人工皮
革を得た。得られた不織布及び人工皮革の評価結果を表
1に示す。
【0032】実施例2 分割型複合繊維として図4に示すごとき断面形状を有す
るユニチカ社製、ポリエチレンテレフタレート/6ナイ
ロン20分割タイプ割繊綿<N91>2.7デシテック
ス×51mmを用い、また分割割繊処理としてウォータ
ージェットロッカールーム(水圧1400psi)を用
いること以外は実施例1と同様にして、実施例2の厚さ
3mmの不織布及び厚さ4mmの人工皮革を得た。分割
型複合繊維がウォータージェット処理にて発現した割繊
繊維の単糸繊度は、ポリエチレンテレフタレートからな
る割繊繊維が0.135デシテックス、6ナイロンから
なる割繊繊維が0.135デシテックスであった。得ら
れた不織布及び人工皮革の評価結果を表1に示す。
【0033】実施例3 分割型複合繊維として図4に示すごとき断面形状を有す
るユニチカ社製、ポリエチレンテレフタレート/ポリプ
ロピレン20分割タイプ割繊綿<P91>3.3デシテ
ックス×51mmを用いること以外は実施例2と同様に
して、実施例3の厚さ3mmの不織布及び厚さ4mmの
人工皮革を得た。分割型複合繊維がウォータージェット
処理にて発現した割繊繊維の単糸繊度は、ポリエチレン
テレフタレートからなる割繊繊維が0.165デシテッ
クス、ポリプロピレンからなる割繊繊維が0.165デ
シテックスであった。得られた不織布及び人工皮革の評
価結果を表1に示す。
【0034】実施例4 分割型複合繊維として図4に示すごとき断面形状を有す
るユニチカ社製、ポリエステル/ポリプロピレン20分
割タイプ割繊綿<P91>2.2デシテックス×51m
mを50重量%、溶剤紡糸セルロース繊維としてレンチ
ング社「レンチングリヨセル」2.2デシテックス×4
0mmを30重量%、ユニチカ社製、ポリエステルバイ
ンダー繊維メルティ<4080>2.2デシテックス×
51mm(バインダー成分の軟化点110℃)を20重
量%の割合で混綿し、梳綿機に通した後、クロスラッパ
ーで積層して目付100g/m2のウェブとし、ウォー
タージェットロッカールームに通して高圧液体流処理
(水圧1400psi)を行ない、引き続き、エアスル
ー型熱処理機にて140℃で2分間熱処理を行ない、実
施例4の厚さ3mmの不織布を得た。分割型複合繊維が
ウォータージェット処理にて発現した割繊繊維の単糸繊
度は、ポリエチレンテレフタレートからなる割繊繊維が
0.11デシテックス、ポリプロピレンからなる割繊繊
維が0.11デシテックスであった。さらに実施例1と
同様のウレタン含浸処理を行い、実施例4の厚さ4mm
の人工皮革を得た。得られた不織布及び人工皮革の評価
結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1より明らかなように、実施例1〜4で
得られたいずれの不織布及び人工皮革は風合い、吸水性
が良好であった。さらに実施例4はバインダー繊維が混
綿されているため、不織布及び人工皮革の強力が向上し
た。これに対し、比較例1は吸水性が劣り、比較例2は
風合いが良くなく、本発明が目的とするものではなかっ
た。
【0037】
【発明の効果】本発明の人工皮革のベースクロス用不織
布は、公定水分率5%以上の繊維を含むため、ソフトで
肌触りが良く、吸湿性や水分散性に優れている。そのた
め親水性の溶媒に溶解したウレタン樹脂を含浸させて人
工皮革にする際のウレタン含浸性が良好であるので、加
工速度を遅くせずとも良好に含浸加工を行うことがで
き、すなわち、速い加工速度で良好なウレタン含浸が行
え、加工コストのダウンを図ることができる。また、で
きあがった人工皮革の水分の吸放湿性が良く優れた製品
にすることができる。また、1.1デシテックス以下の
熱可塑性重合体からなる繊維を含むため、滑らかな風合
いの高級感をもつ人工皮革を得ることができたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる分割型複合繊維の横断面を示す
概略図である。
【図2】本発明に用いる分割型複合繊維の横断面を示す
概略図である。
【図3】本発明に用いる分割型複合繊維の横断面を示す
概略図である。
【図4】本発明に用いる分割型複合繊維の横断面を示す
概略図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公定水分率5%以上の繊維と熱可塑性重
    合体からなる1.1デシテックス以下の極細繊維とから
    なることを特徴とする人工皮革のベースクロス用不織
    布。
  2. 【請求項2】 極細繊維が、分割型複合繊維の分割によ
    り発現した割繊繊維であることを特徴とする請求項1記
    載の人工皮革のベースクロス用不織布。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100439587C (zh) * 2002-06-18 2008-12-03 三芳化学工业股份有限公司 超极细纤维基布的制造方法
JP2015161045A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 ダイワボウホールディングス株式会社 フィブリル形成性複合繊維および繊維集合物
CN104894880A (zh) * 2015-04-20 2015-09-09 天守(福建)超纤科技股份有限公司 一种超软手感超纤仿真皮制造方法

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