JP2000353961A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2000353961A
JP2000353961A JP16596299A JP16596299A JP2000353961A JP 2000353961 A JP2000353961 A JP 2000353961A JP 16596299 A JP16596299 A JP 16596299A JP 16596299 A JP16596299 A JP 16596299A JP 2000353961 A JP2000353961 A JP 2000353961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference block
block
pattern
decoding
affine transformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16596299A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Okamoto
仁 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP16596299A priority Critical patent/JP2000353961A/ja
Publication of JP2000353961A publication Critical patent/JP2000353961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばフラクタル符号化方式等を利用した画
像処理装置であって、効率よく符号化および復号化を行
うとともに、使用する資源を減少させた画像処理装置を
提供する。 【解決手段】 入力された画像データを符号化対象ブロ
ックライン分割部1で符号化対象ブロックラインに分割
して画像バッファ2に格納する。符号化対象ブロック分
割部3は、符号化対象ブロックに順次分割する。参照ブ
ロック抽出部4は、画像バッファ2から参照ブロックを
取り出し、アフィン変換部5でアフィン変換して照合パ
ターンを生成する。生成された照合パターンと符号化対
象ブロックを比較し、両者の誤差が最も小さい照合パタ
ーンをパターン選択部6で選択する。そして、選択され
た照合パターンに対して行ったアフィン変換の情報をア
フィン変換情報符号化部7で符号化して符号バッファ8
に格納し、出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ、特に
デジタル静止画像データの圧縮符号化および復号化処理
を行う画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像データの符号化に関して
種々の方式が提案されている。その一つに、画像データ
を、所定数の画素を含むブロックに分割して、各ブロッ
クの画素パターンと適合するパターンのインデックスを
符号とする方法がある。代表的な例として、画像ベクト
ル量子化方式やフラクタル画像符号化方式が挙げられ
る。画像ベクトル量子化方式は、原画像データとは独立
した典型的なパターンを予めコードブックに登録してお
き、各ブロックの画素パターンと適合したコードブック
のパターンのインデックスを符号とするものである。ま
た、フラクタル画像符号化方式は、原画像データから切
り出した領域を変形変換した写像の中で各ブロックの画
素パターンと適合した写像の情報を符号化するものであ
る。
【0003】このうちのフラクタル画像符号化方式をよ
り厳密に定義すると、『符号化対象領域と近似可能な、
参照領域のアフィン(Affine)変換写像を探し出
し、その参照領域に対して行なったアフィン変換の内容
を符号化対象領域の符号とする画像符号化方式』という
ことになる。ここで、符号化対象領域は、画像内におい
て重複しないように分割され、レンジ(Range)ブ
ロックと呼ばれる。以下の説明では、符号化対象ブロッ
ク(復号化の際には復号化対象ブロック)と呼んでい
る。また参照領域は、画像内の任意の領域が設定され、
ドメイン(Domain)ブロックと呼ばれる。以下の
説明では、参照ブロックと呼んでいる。さらにアフィン
変換とは、一次変換(=拡大・縮小+回転+線対称)と
平行移動を組み合わせた変換のことである。なお、一次
変換の拡大・縮小について、各軸(画像の場合には縦、
横および画素値)の拡大・縮小比率が異なっていてもか
まわない。ただしフラクタル画像符号化方式では、基本
的には縮小方向のみの変換となる。
【0004】フラクタル画像符号化方式の詳細について
は、例えば、井田孝,駄竹健志,「フラクタルを利用し
た画像の符号化」,画像符号化シンポジウム PCSJ
91,pp.149−152,1991、徳永隆治,
「フラクタル」,ジャストシステム,1993、特開平
6−98310号公報や、Mark nelson,J
eanLoup Gailly,「The Data
Compression Book, Second
Edition」,M&T Books,1996等で
述べられている。
【0005】フラクタル画像符号化では、各符号化対象
ブロックの符号は対応する参照ブロックに対するアフィ
ン変換内容の情報しか持たず、符号化対象ブロック内の
画素数等による符号量の増減はない。そのため、符号化
対象ブロックを大きく取れば、その分だけ直接的に符号
化効率が向上し、JPEG等に代表される従来の符号化
方式では得られない極めて高い符号化効率を得ることが
できる。
【0006】一般に、画像データはデータ量が非常に多
い。例えば、A4サイズの文書を400dpiで読み取
った場合、画素数は3,000×4,000前後にもな
る。処理に必要な資源を現実的な規模に抑えるために、
所定数の画素を含むブロックに分割して、ブロックごと
に独立して符号化を行うのが一般的である。
【0007】しかし、フラクタル画像符号化方式では、
各符号化対象ブロックに適合する参照ブロックのアフィ
ン変換写像を探し出さなくてはならない。そのため、従
来の符号化処理においては、画像データ全体をバッファ
に展開して、展開した画像データの中から逐次参照ブロ
ックを切り出してアフィン変換し、符号化処理に用いて
いる。上述のように画像データのデータ量は非常に多
く、その画像データ全体をバッファに展開して処理を行
うためには、膨大な資源が必要となる。そのため、一般
的な機器で使用するのには、現実的な処理規模ではなく
なってしまうという問題がある。
【0008】このような問題に対し、従来よりいくつか
の対策が考えられている。例えば特開平8−21416
9号公報には、画像データ全体を参照する前に、符号化
対象ブロックを包含する参照ブロックを設定して似通っ
ているか否かを判定し、似通っていればその参照ブロッ
クを最適ブロックとする技術が記載されている。これに
より、符号化対象ブロックが、その符号化対象ブロック
を包含する参照ブロックに似通っている場合に限り、高
速に符号化を行うことができる。しかし、この条件に適
合しない符号化対象ブロックについては、従来と同様に
画像データ全体を参照することになる。
【0009】また、例えば特開平9−37082号公報
には、予めいくつかの特定パターンを用意しておき、そ
の特定パターンと符号化対象ブロックとの照合を先に行
うことによって、画像データ全体との照合を減らし、効
率的に符号化を行う技術が記載されている。しかしこの
場合も、特定パターンと符号化対象ブロックが類似して
いない場合には、やはり従来と同様に、画像データ全体
を参照することになる。
【0010】さらに、例えば特開平9−51539号公
報には、入力画像を複数の検索領域に分けて各々に順位
付けを行い、順位の高い検索領域から順に選択し、選択
した検索領域内の参照ブロックの中に、アフィン変換写
像との誤差が所定の閾値よりも小さいものがある場合
に、誤差の最も小さい参照ブロックから符号を作成する
技術が記載されている。これによって、より早く各符号
化対象ブロックに適合するアフィン変換写像を探し出す
ことができる。しかし、符号化処理に必要な資源につい
ては考慮されておらず、処理規模そのものは従来の処理
方法とは変わらない。
【0011】また上述のように画像データ全体の参照ブ
ロックから、アフィン変換写像との誤差が所定の閾値よ
りも小さいものを探索するため、画像データが大きくな
ると、距離が離れた符号化対象ブロックと参照ブロック
が対応付けられることもある。このように符号化対象ブ
ロックと参照ブロックの距離が離れると、アフィン変換
内容の情報のうち、平行移動変換の記述に必要な符号量
が増加する。そのため、符号化効率が低下し、従来の符
号化方式と変わらないか、従来の符号化方式よりも低い
符号化効率となる可能性が出てくる。この課題に対して
は、上記の文献、すなわち特開平8−214169号公
報、特開平9−37082号公報や、特開平9−515
39号公報に記載されている技術でも解決することはで
きない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、画像データをブロックに分
割し、各ブロックの画素パターンと適合するパターンの
インデックスを符号とする符号化方式を利用した画像処
理装置であって、効率よく符号化処理および復号化処理
を行うとともに、使用する資源を減少させた画像処理装
置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像データを
所定数の画素を含むブロックに分割して各ブロックの画
素パターンと適合するパターンのインデックスを符号と
する画像符号化手法、特にフラクタル画像符号化方式を
用いて符号化する画像処理装置であって、入力された画
像データを符号化対象ブロックラインに分割し、その符
号化対象ブロックラインの中で、各符号化対象ブロック
と、参照ブロックのアフィン変換したパターンとの照合
を行い、照合パターンのうち符号化対象ブロックの画素
パターンに対して最も誤差の小さいもしくは所定の誤差
以内の照合パターンを選択し、選択された照合パターン
を生成するために行ったアフィン変換の情報を符号とし
て出力するものである。
【0014】また、このようにして符号化された符号デ
ータを復号化する画像処理装置であって、任意の画像デ
ータを復号化対象ブロックラインに分割し、その復号化
対象ブロックラインの中で、各復号化対象ブロックにつ
いて、符号データからアフィン変換の情報を抽出し、得
られたアフィン変換の情報からアフィン変換を行うべき
参照ブロックを取り出し、その参照ブロックに対してア
フィン変換を行って復号パターンを生成して復号化対象
ブロックに当てはめる処理を再帰的に実行するものであ
る。
【0015】このように、処理対象を画像データ全体で
はなく、符号化対象ブロックラインあるいは復号化対象
ブロックラインとしているので、画像データの展開用バ
ッファなどの資源を減少させ、また照合に要する処理量
も低減でき、効率よく符号化及び復号化の処理を行うこ
とができる。また、画像データが大きくなっても、分割
された符号化対象ブロックラインあるいは復号化対象ブ
ロックラインの範囲内で符号化対象ブロックと参照ブロ
ックを対応付けるので、符号化対象ブロックラインある
いは復号化対象ブロックラインの大きさを調節すれば距
離が大きく離れることなく符号化できる。そのため、ア
フィン変換の情報のうち平行移動変換の記述に自由度を
持たせることができ、要求される符号化効率で処理を行
うことが可能になる。
【0016】また、符号化及び復号化の際に、符号化対
象ブロックラインあるいは復号化対象ブロックライン以
外から予備参照ブロックを取り出しておき、照合パター
ンを生成したり符号パターンを生成することができる。
よく参照されるブロックを予備参照ブロックとすること
により、符号化及び復号化処理を高速化することができ
る。特に、パターンの出現頻度に基づいて予備参照ブロ
ックを選択することにより、予備参照ブロックを照合パ
ターンとして使用する頻度が高まり、処理をさらに高速
化することができる。また、パターンの種別、例えばエ
ッジの有無やエッジの方向などによって予備参照ブロッ
クを選択することにより、復号化した画像におけるエッ
ジを保存し、より鮮明な画像を再現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像処理装置の
第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は
符号化対象ブロックライン分割部、2は画像バッファ、
3は符号化対象ブロック分割部、4は参照ブロック抽出
部、5はアフィン変換部、6はパターン選択部、7はア
フィン変換情報符号化部、8は符号バッファである。こ
の第1の実施の形態では、入力された画像データをフラ
クタル画像符号化方式によって符号化し、符号データを
出力する場合の一構成例を示している。
【0018】符号化対象ブロックライン分割部1は、入
力画像データから符号化対象となる符号化対象ブロック
ラインを切り出す。符号化対象ブロックラインは、複数
の符号化対象ブロックを含んでいる。
【0019】画像バッファ2は、符号化対象ブロックラ
インを格納しておくためのバッファである。符号化対象
ブロックラインは入力画像データの一部であるため、入
力画像データを格納するよりも少ない容量のバッファで
構成することができる。
【0020】符号化対象ブロック分割部3は、符号化対
象ブロックラインから、符号化の対象となる符号化対象
ブロックを切り出す。符号化対象ブロックは、所定数の
画素を有しており、それぞれ重ならない領域として切り
出される。
【0021】参照ブロック抽出部4は、符号化対象ブロ
ックラインから参照ブロックを取り出す。参照ブロック
は、符号化対象ブロック以上の大きさの領域として取り
出される。
【0022】アフィン変換部5は、取り出された参照ブ
ロックに対して必要なアフィン変換を施し、照合パター
ンを生成する。このアフィン変換部5は、照合パターン
生成手段として機能する。
【0023】パターン選択部6は、符号化対象ブロック
分割部3で切り出した符号化対象ブロックと、アフィン
変換部5でアフィン変換を施して得られた参照パターン
とを比較して、誤差が最も小さいもしくは所定の誤差に
収まっている参照パターンを選択する。
【0024】アフィン変換情報符号化部7は、パターン
選択部6によって選択された照合パターンに施されたア
フィン変換の情報を符号データとして出力する。
【0025】符号バッファ8は、アフィン変換情報符号
化部7で得られた符号データを納めておくためのバッフ
ァである。なお、この符号バッファ8を設けず、アフィ
ン変換情報符号化部7から符号データを直接出力しても
よい。
【0026】図2は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態における動作の一例を示すフローチャート、図
3は、同じく動作の一例の説明図である。S101にお
いて画像データが入力されると、S102において、符
号化対象ブロックライン分割部1は、1つの符号化対象
ブロックラインに相当する画像データを画像バッファ2
に格納する。図3に示すように、符号化対象ブロックラ
インは画像データの一部でよく、複数の符号化対象ブロ
ックで構成される領域とするとよい。すなわち符号化対
象ブロックラインは、M×N個の符号化対象ブロックで
構成される大きさの領域とするとよい。なお、画像デー
タの縦横の画素数が1つの符号化対象ブロックの縦横の
画素数で割り切れない場合には、ある符号化対象ブロッ
クラインあるいはすべての符号化対象ブロックラインに
おいて画素が不足する。このような場合には、所定の画
素値の画素を付加したり、あるいは画像データの所定の
画素を複写して埋めておくとよい。
【0027】符号化対象ブロックラインが画像バッファ
2に格納されたら、S103において、符号化対象ブロ
ック分割部3は、1つの符号化対象ブロックに相当する
画素データ、例えば、8×8画素を画像バッファ2から
取り出す。図3(B)では各矩形が順次符号化対象ブロ
ックとなる。
【0028】一方、この符号化対象ブロックに対応した
パターンを見つけるために、S104において、参照ブ
ロック抽出部4は、画像バッファ2から参照ブロックの
画素データ、例えば、16×16画素を取り出し、S1
05において、アフィン変換部5で参照パターンにアフ
ィン変換を施し、照合パターンを生成する。図3(B)
では4マス分として示している。
【0029】ここでアフィン変換は、空間要素(縦軸、
横軸の座標)に対するものと、輝度要素(画素値)とに
分けられる。空間要素に対するアフィン変換としては、
縮小、回転、線対称と平行移動がある。しかし参照ブロ
ックの形や大きさが固定であれば縮小の比率は一意に決
まり、平行移動に関しても符号化対象ブロックと参照ブ
ロックの位置によって決まる。そのため、参照ブロック
の空間要素に対する処理は回転と線対称変換のみにな
る。さらに、参照ブロックをアフィン変換した後の照合
パターンの形状は、符号化対象ブロックの形状と等しく
ならないといけないので、符号化対象ブロックの縦横の
画素数が等しい場合、アフィン変換は回転4方向、線対
称4方向の変換となり、照合パターンは計8種類とな
る。輝度要素は一つの値しか持たない要素の集合なの
で、アフィン変換は移動と縮小、反転になる。カラー画
像については色成分ごとに画像データを構成すれば、1
つの色成分については空間要素と輝度要素のアフィン変
換となる。
【0030】S106において、パターン選択部6は、
S103で取り出した符号化対象ブロックと、S105
で生成した照合パターンとの比較を行う。両者の誤差が
所定値以下であるか否かを判定し、誤差が所定値以下で
あればそのときの照合パターンを選択し、S107へ進
む。誤差が所定値以下でない場合、その誤差が今までで
最も小さい場合にはその照合パターンを一時的に記憶し
ておき、S105へ戻る。S105において、別のアフ
ィン変換を施した照合パターンを生成し、S106にお
ける判定を行う。8種類のアフィン変換を施した照合パ
ターンのすべてにおいて、その誤差が所定値以下となら
なかった場合にも、S107に進む。
【0031】S107において、誤差が所定値以下とな
ったか、あるいは、すべての参照ブロックについて判定
を行ったか否かを判定する。まだ誤差が所定値以下とな
った照合パターンが発見できず、まだ参照ブロックが残
っている場合には、S104へ戻り、別の参照ブロック
を取り出して、S105,S106の処理を行う。
【0032】符号化対象ブロックラインから抽出できる
すべての参照ブロックについて、アフィン変換を施した
照合パターンと符号化対象ブロックとの比較を行った結
果、誤差が所定値以下となった照合パターンが見つから
なかった場合には、S106からS105へ戻る際に一
時的に記憶しておいた照合パターンを選択する。この照
合パターンが、誤差が最も小さい照合パターンである。
【0033】符号化対象ブロックに対して、誤差が所定
値以下もしくは誤差が最も小さい照合パターンが得られ
たならば、S108において、アフィン変換情報符号化
部7は、この照合パターンを生成する際に参照パターン
に対して行ったアフィン変換の内容を符号化し、符号バ
ッファ8に格納する。ここで、符号化するアフィン変換
の内容は、空間要素に対する平行移動の情報として参照
ブロックの絶対座標または符号化対象ブロックとの相対
座標、回転と線対称変換の情報、輝度要素に対する移動
の情報、縮小と反転の情報である。
【0034】平行移動の情報として参照ブロックの絶対
座標の情報を採用する場合、その情報は、例えば、符号
化対象ブロックラインが256×256画素の場合で最
大16ビットのデータである。実際には間引くため符号
量はもっと少なくなる。また、平行移動の情報として符
号化対象ブロックとの相対座標の情報を採用する場合に
は、例えば、符号化対象ブロックラインが256×25
6画素の場合で最大18ビットのデータである。実際に
は間引いたり可変長符号化を用いるため符号量はもっと
少なくなる。回転と線対称変換の情報としては、上述の
ようにアフィン変換は回転4方向、線対称4方向の計8
種類であるから、これを表すためには3ビットのデータ
でよい。
【0035】輝度要素に対する移動の情報は、例えば1
画素8ビットの場合、最大9ビットのデータである。実
際には量子化するため、符号量はもっと少なくなる。ま
た縮小と反転の情報は、例えば1画素8ビットの場合、
最大9ビットのデータである。この場合も、実際には量
子化するため、符号量はもっと少なくなる。
【0036】このようにして、1つの符号化対象ブロッ
クについての処理を終える。S109において、画像バ
ッファ2に格納された符号化対象ブロックライン内のす
べてのブロックについて処理を終えたか否かを判定し、
未処理のブロックが存在する場合にはS103に戻って
未処理のブロックについての処理を行う。
【0037】画像バッファ2に格納された符号化対象ブ
ロックライン内のすべてのブロックについて処理を終え
たら、S110において、すべての画像データについて
符号化処理を終えたか否かを判定する。未処理の部分が
残っている場合には、S102へ戻り、新たな符号化対
象ブロックラインを取り出して画像バッファ2に格納
し、その符号化対象ブロックラインについての符号化処
理を行う。
【0038】すべての画像データについて符号化を終え
たら、S111において、符号バッファ8に格納されて
いる符号データを出力し、処理を終了する。
【0039】このようにして、符号化対象ブロックライ
ンごとに画像バッファ2に格納し、この符号化対象ブロ
ックラインの範囲内で符号化対象ブロックと参照ブロッ
クをアフィン変換した照合パターンとの比較を行い、符
号化している。そのため、画像バッファ2は画像データ
をすべて格納しておく必要はなく、少ない記憶容量のメ
モリで実現することができる。また、参照ブロックを取
り出す範囲も符号化対象ブロックライン内であるので、
比較処理も格段に少なくなり、処理量を激減させること
ができる。そのため、効率よく符号化処理を行うことが
できるとともに、実用的な規模の回路で構成することが
可能になる。
【0040】さらに、符号中には平行移動の情報として
参照ブロックの絶対座標あるいは相対座標を含むが、符
号化対象ブロックラインの範囲内での絶対座標あるいは
相対座標でよいため、画像データが大きくなってもこれ
らのデータ量を増加させないように構成することができ
る。そのため、効率のよい符号データを出力することが
できる。
【0041】図4は、本発明の画像処理装置の第2の実
施の形態を示すブロック図である。図中、11は符号バ
ッファ、12は画像ファイル、13は復号化対象ブロッ
クライン分割部、14は画像バッファ、15は復号化対
象ブロック分割部、16はアフィン変換情報復号化部、
17は復号パターン生成部、18は復号パターン挿入
部、19は復号画像バッファ、20は復号画像ファイル
である。この第2の実施の形態は、上述の第1の実施の
形態において符号化した画像データ(符号データ)を復
号化し、もとの画像データを復元する画像処理装置を示
している。
【0042】符号バッファ11は、符号データを納めて
おくためのバッファである。復号化する符号データは、
一旦、この符号バッファ11に格納される。
【0043】画像ファイル12は、元の画像と同じ大き
さの画像ファイルである。初期の内容は任意であり、符
号化処理を行って行く過程で順次更新されて行く。
【0044】復号化対象ブロックライン分割部13は、
画像ファイル12から復号化の対象となる復号化対象ブ
ロックラインを切り出す。符号化対象ブロックライン
は、複数の符号化対象ブロックを含んだ領域として切り
出される。
【0045】画像バッファ14は、復号化対象ブロック
ラインを格納しておくためのバッファである。復号化対
象ブロックラインは画像ファイル12の一部であるた
め、画像ファイル12全体を格納するよりも少ない容量
のバッファで構成することができる。
【0046】復号化対象ブロック分割部15は、画像バ
ッファ14に格納されている復号化対象ブロックライン
から、復号化の対象となる復号化対象ブロックを切り出
す。復号化対象ブロックは、所定数の画素を有してお
り、それぞれ重ならない領域として切り出される。
【0047】アフィン変換情報復号化部16は、符号バ
ッファ11に格納されている符号データの中から必要な
アフィン変換情報を復号化する。これによって、復号化
対象ブロックに類似する参照ブロックに対して行ったア
フィン変換の情報が得られる。
【0048】復号パターン生成部17は、アフィン変換
情報復号化部16で得られたアフィン変換の情報からア
フィン変換を行うべき参照ブロックを取り出し、取り出
した参照ブロックに対してアフィン変換を行って復号パ
ターンを生成する。
【0049】復号パターン挿入部18は、復号パターン
生成部17で生成された復号パターンを、復号化対象ブ
ロックに対応する画像パターンとして復号画像バッファ
19に挿入する。
【0050】復号画像バッファ19は、復号化された画
像を納めておくためのバッファである。復号化の処理は
復号化対象ブロックラインごとに行われるので、この復
号画像バッファ19は復号化対象ブロックラインを格納
できる容量があればよい。復号化対象ブロックラインは
画像データの一部であるため、画像データ全体を格納す
るよりも少ない容量のバッファで構成することができ
る。
【0051】復号画像ファイル20は、復号化された画
像ファイルである。この復号画像ファイル20は、画像
ファイル12とともに、例えばディスク装置などの外部
の大容量記憶装置に記憶させておくことができる。な
お、この復号画像ファイル20は、画像ファイル12と
共用してもよい。
【0052】図5は、本発明の画像処理装置の第2の実
施の形態における動作の一例を示すフローチャート、図
6は、同じく動作の一例の説明図である。S121にお
いて符号データが入力されると、入力された符号データ
は一旦、符号バッファ11に格納しておく。
【0053】S122において、元の画像データと同じ
大きさの画像ファイル12(図6(A)に示す復号対象
画像)を用意する。用意する画像ファイル12の内容は
任意である。S123において、復号化対象ブロックラ
イン分割部13は、画像ファイル12を復号化対象ブロ
ックラインに相当する画像データに分割し、そのうちの
1つの復号化対象ブロックラインが画像バッファ14に
格納される。図6に示すように、複数の符号化対象ブロ
ックで構成される。なお、元の画像データの縦横の画素
数が1つの復号化対象ブロックの縦横の画素数で割り切
れない場合には、画素が不足する復号化対象ブロックラ
インについて、所定の画素値の画素を付加したり、ある
いは画像データの所定の画素を複写して埋めておくとよ
い。なお、画像ファイル12は任意の画像でよいので、
画像ファイル12を用意するとき、復号化対象ブロック
の縦横の画素数で割り切れる大きさの画像データとして
用意しておくこともできる。
【0054】S124において、復号化対象ブロック分
割部15は、画像バッファ14に格納されている復号化
対象ブロックラインから1ブロック分の復号化対象ブロ
ックを取り出す。
【0055】S124で取り出した復号化対象ブロック
に対応したパターンを生成するために、S125におい
て、アフィン変換情報復号化部16は、復号化対象ブロ
ックに対応した符号データを符号バッファ11から取り
出し、復号化してアフィン変換の情報を復号パターン生
成部17に渡す。S126において、復号パターン生成
部17は、アフィン変換情報復号化部16から渡された
アフィン変換の情報をもとに、画像バッファ14からア
フィン変換の対象となった参照ブロックを取り出し、ア
フィン変換を施して復号パターンを生成する。S127
において、復号パターン挿入部18は、S126で生成
した復号パターンを、S124で取り出した復号化対象
ブロックに対応した復号画像バッファ19内の位置に挿
入する。
【0056】S128において、復号化対象ブロックラ
イン内のすべての復号化対象ブロックについて処理を行
ったか否かを判定し、未処理の復号化対象ブロックが存
在する場合には、S124に戻って新たな復号化対象ブ
ロックを取り出し、新たな復号化対象ブロックに対する
復号パターンの生成処理を行う。
【0057】復号化対象ブロックライン内のすべての復
号化対象ブロックについて処理を行ったら、S129に
おいて、復号画像バッファ19内の復号パターンを復号
画像ファイル20に書き出す。そしてS130におい
て、すべての復号化対象ブロックラインについての処理
を終えたか否かを判定し、未処理の復号化対象ブロック
ラインが残っている場合には、S123へ戻り、新たな
復号化対象ブロックラインを取り出して、その中の復号
化対象ブロックについての処理を行う。
【0058】すべての復号化対象ブロックラインについ
ての処理を終えたら、S131において、以上の処理に
よって得られた復号画像ファイル20の画像が収束して
いるか否かを判定する。例えば図6(B)に示すよう
に、復号化対象ブロックについて復号パターンを生成す
る際に、参照ブロックとしてまだ復号パターンを生成し
ていない画像領域を参照している場合、生成された復号
パターンは仮の画像である。このような仮の画像として
復号パターンが生成された画像部分がなくなったか否か
をS131で判定している。収束していない場合には、
S132において、復号画像ファイル20の内容を画像
ファイル12に例えばコピーし、上述の処理を再帰的に
繰り返す。もし、復号画像ファイル20の画像が収束し
ていれば、S133において、復号画像ファイル20を
出力して復号化の処理を終了する。
【0059】このようにして、復号化対象ブロックライ
ンごとに復号化の処理を行うので、画像バッファ14及
び復号画像バッファ19には画像データをすべて格納し
ておく必要はなく、少ない記憶容量のメモリで実現する
ことができる。そのため、実用的な規模の回路で構成す
ることが可能になる。
【0060】図7は、本発明の画像処理装置の第3の実
施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。3
1は予備参照ブロック抽出部、32は予備画像バッフ
ァ、33は予備参照ブロック更新部である。この第3の
実施の形態では、上述の第1の実施の形態と同様に、入
力された画像データをフラクタル画像符号化方式によっ
て符号化し、符号データを出力する場合の構成例を示し
ており、さらに、符号化対象ブロックライン以外から予
備参照ブロックを抽出しておいて利用する例を示してい
る。
【0061】予備参照ブロック抽出部31は、入力画像
データの一部もしくは全部から、所定の予備参照ブロッ
クを取り出す。予備画像バッファ32は、予備参照ブロ
ック抽出部31で取り出した予備参照ブロックを格納し
ておくためのバッファである。
【0062】アフィン変換部5は、参照ブロック抽出部
4によって取り出された参照ブロックとともに、予備参
照ブロック抽出部31で取り出されて予備画像バッファ
32に格納されている予備参照ブロックに対して必要な
アフィン変換を施し、照合パターンを生成する。
【0063】予備参照ブロック更新部33は、パターン
選択部6において選択された照合パターンの情報に基づ
いて、以後の処理で抽出する予備参照ブロックを変更す
る。例えば、照合パターンの選択される頻度や、パター
ン内のエッジの有無、エッジの方向などのエッジ情報等
によるパターンの種別などによって、予備参照ブロック
を適宜変更して行くことができる。
【0064】これによって、例えば選択される頻度の高
い照合パターンを生成する際に用いた参照パターンを予
備参照ブロック更新部33に登録しておけば、符号化対
象ブロックとの照合を短時間で終了することができ、高
速に符号化処理を行うことができる。また、パターンの
種別に従って、例えばエッジの有無やエッジの方向など
により予備参照ブロックを選択しておけば、例えば文字
画像など、エッジを含む画像について、復号化したとき
の再現性を向上させることが可能になる。
【0065】図8は、本発明の画像処理装置の第3の実
施の形態における動作の一例を示すフローチャート、図
9は、同じく動作の一例の説明図である。なお、図2と
同様の処理を行うステップには同じ符号を付して、重複
する説明を省略する。S101において画像データが入
力されると、S102において、符号化対象ブロックラ
イン分割部1は、1つの符号化対象ブロックラインに相
当する画像データを画像バッファ2に格納する。
【0066】同時に、S141において、予備参照ブロ
ック抽出部31は、入力された画像データの中で画像バ
ッファ2に取り込まれていないデータの中から所定のテ
ーブルに記載された予備参照ブロックを取り出して、予
備画像バッファ32に格納しておく。図9(C)に示す
ように、予備画像バッファ32には、予備参照ブロック
が複数個格納されていてよい。
【0067】S103において、符号化対象ブロック分
割部3は、1つの符号化対象ブロックに相当する画素デ
ータを画像バッファ2から取り出す。この符号化対象ブ
ロックに対応したパターンを見つけるために、S104
において、参照ブロック抽出部4は、画像バッファ2か
ら参照ブロックの画素データを取り出す。
【0068】S105において、アフィン変換部5で
は、S141において予備画像バッファ32に格納した
予備参照ブロックあるいはS104において画像バッフ
ァ2から取り出した参照ブロックに対してアフィン変換
を施し、照合パターンを生成する。
【0069】S106において、パターン選択部6は、
S103で取り出した符号化対象ブロックと、S105
で生成した照合パターンとの比較を行う。両者の誤差が
所定値以下であるか否かを判定し、誤差が所定値以下で
あればそのときの照合パターンを選択し、S107へ進
む。誤差が所定値以下でない場合、その誤差が今までで
最も小さい場合にはその照合パターンを一時的に記憶し
ておき、S105へ戻る。S105において、別のアフ
ィン変換を施した照合パターンを生成し、S106にお
ける判定を行う。8種類のアフィン変換を施した照合パ
ターンのすべてにおいて、その誤差が所定値以下となら
なかった場合にも、S107に進む。
【0070】S107において、誤差が所定値以下とな
ったか、あるいは、すべての予備参照ブロックおよび参
照ブロックについて判定を行ったか否かを判定する。ま
だ誤差が所定値以下となった照合パターンが発見でき
ず、まだ予備参照ブロックあるいは参照ブロックが残っ
ている場合には、S105あるいはS104へ戻り、別
の予備参照ブロックあるいは参照ブロックを取り出し
て、S105,S106の処理を行う。
【0071】符号化対象ブロックラインから抽出できる
すべての参照ブロックについて、アフィン変換を施した
照合パターンと符号化対象ブロックとの比較を行った結
果、誤差が所定値以下となった照合パターンが見つから
なかった場合には、S106からS105へ戻る際に一
時的に記憶しておいた照合パターンを選択する。この照
合パターンが、誤差が最も小さい照合パターンである。
【0072】符号化対象ブロックに対して、誤差が所定
値以下もしくは誤差が最も小さい照合パターンが得られ
たならば、S108において、アフィン変換情報符号化
部7は、この照合パターンを生成する際に参照パターン
に対して行ったアフィン変換の内容を符号化し、符号バ
ッファ8に格納する。ここで、符号化するアフィン変換
の内容は、空間要素に対する平行移動の情報、回転と線
対称変換の情報、輝度要素に対する移動の情報、縮小と
反転の情報である。平行移動の情報は、参照ブロックの
絶対座標または符号化対象ブロックとの相対座標、ある
いは、予備参照ブロックの座標である。予備参照ブロッ
クの座標としては、例えば、符号化対象ブロックライン
が256×256画素の場合は、最大で、符号化対象ブ
ロックライン内の位置を示す16ビットと、符号化対象
ブロックラインを示すインデックスだけのデータが必要
である。実際には間引くため、符号量はもっと少なくな
る。他の情報については上述の第1の実施の形態と同様
である。
【0073】このようにして、1つの符号化対象ブロッ
クについての処理を終える。S109において、画像バ
ッファ2に格納された符号化対象ブロックライン内のす
べてのブロックについて処理を終えたか否かを判定し、
未処理のブロックが存在する場合にはS103に戻って
未処理のブロックについての処理を行う。
【0074】画像バッファ2に格納された符号化対象ブ
ロックライン内のすべてのブロックについて処理を終え
たら、S110において、すべての画像データについて
符号化処理を終えたか否かを判定する。未処理の部分が
残っている場合には、S102へ戻り、新たな符号化対
象ブロックラインを取り出して画像バッファ2に格納
し、その符号化対象ブロックラインについての符号化処
理を行う。
【0075】それとともに、S142において、予備参
照ブロック更新部33は、予備参照ブロックを取り出す
ために参照するテーブルを更新する。例えば、これまで
の符号化において使用した参照ブロックの出現頻度に応
じてテーブルに載せるか否かを決め、テーブルを更新す
ることができる。あるいは、例えばエッジの有無やエッ
ジの方向など、パターンの種別に従ってテーブルを更新
してもよい。その後、S141へ戻って、予備参照ブロ
ック抽出部31は、更新したテーブルに従って予備参照
ブロックを取り出し、新たな符号化対象ブロックライン
における処理において利用することになる。
【0076】すべての画像データについて符号化を終え
たら、S111において、符号バッファ8に格納されて
いる符号データを出力し、処理を終了する。
【0077】このようにして、上述の第1の実施の形態
と同様、画像バッファ2は符号化対象ブロックラインを
格納できる容量を有していればよく、また参照ブロック
を取り出す範囲も符号化対象ブロックライン内であるの
で、効率よく符号化処理を行うことができる。
【0078】さらに、例えば使用頻度の高い予備参照ブ
ロックを利用することによって、予備参照ブロックをア
フィン変換した照合パターンと符号化対象ブロックとが
類似している確率が高くなり、照合パターンの選択処理
を短時間で終了させることが可能になる。そのため、高
速に符号化することができる。このとき、例えば使用頻
度の高い順に予備参照ブロックを並べておけば、より早
い段階で照合パターンの選択処理を終了させることが可
能であり、より高速に符号化することができる。
【0079】また、符号化対象ブロックラインの中で参
照ブロックを選択すると、画像全体から参照ブロックを
選択する場合よりもパターン数が減少するため、照合精
度が低下するおそれがある。しかし、予備参照ブロック
として他の符号化対象ブロックラインから利用頻度の高
い予備参照ブロックを取り出して蓄積しておくことによ
り、照合精度の低下を最小限に抑えることができる。
【0080】予備参照ブロックとして、例えばエッジの
有無やエッジの方向などのエッジ情報等、パターンの種
別に従って予備参照ブロックを選択しておけば、特にエ
ッジを多く含む画像などではエッジの保存性がよくな
り、復号化したときにエッジの再現性を向上させること
ができる。
【0081】図10は、本発明の画像処理装置の第4の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図4と同様
の部分には同じ符号を付して、重複する説明を省略す
る。41は予備参照ブロック抽出部、42は予備画像バ
ッファである。予備参照ブロック抽出部41は、予備参
照ブロックとして呼び出される領域を画像ファイルから
取り出す。また、アフィン変換情報復号化部16におい
てアフィン変換に使用される参照ブロックの情報を取得
し、例えば使用頻度やパターンの種別などに従って予備
参照ブロックの更新を行う。予備画像バッファ42は、
予備参照ブロック抽出部41で取り出した予備参照ブロ
ックを格納しておくためのバッファである。
【0082】図11は、本発明の画像処理装置の第4の
実施の形態における動作の一例を示すフローチャート、
図12は、同じく動作の一例の説明図である。図中、図
5と同様の処理を行うステップには同じ符号を付してあ
る。なお、重複する説明の一部は省略していることがあ
る。S121において符号データが入力されると、入力
された符号データは一旦、符号バッファ11に格納して
おく。
【0083】S122において、元の画像データと同じ
大きさの画像ファイル12(図12(A)に示す復号対
象画像)を用意する。用意する画像ファイル12の内容
は任意である。S123において、復号化対象ブロック
ライン分割部13は、画像ファイル12を復号化対象ブ
ロックラインに相当する画像データに分割し、そのうち
の1つの復号化対象ブロックラインが画像バッファ14
に格納される(図12(B))。
【0084】それとともに、S151において、予備参
照ブロック抽出部41は画像ファイル12から画像バッ
ファ14に取り込まれていない画像データの中から所定
のテーブルに記載されている予備参照ブロックを取り出
し、予備画像バッファ42に格納する(図12
(C))。
【0085】S124において、復号化対象ブロック分
割部15は、画像バッファ14に格納されている復号化
対象ブロックラインから1ブロック分の復号化対象ブロ
ックを取り出す。取り出した復号化対象ブロックに対応
したパターンを生成するために、S125において、ア
フィン変換情報復号化部16は、復号化対象ブロックに
対応した符号データを符号バッファ11から取り出し、
復号化してアフィン変換の情報を復号パターン生成部1
7に渡す。S126において、復号パターン生成部17
は、アフィン変換情報復号化部16から渡されたアフィ
ン変換の情報をもとに、アフィン変換の対象となった予
備参照ブロックあるいは参照ブロックを、予備画像バッ
ファ42あるいは画像バッファ14から取り出し、アフ
ィン変換を施して復号パターンを生成する。S127に
おいて、復号パターン挿入部18は、S126で生成し
た復号パターンを、S124で取り出した復号化対象ブ
ロックに対応した復号画像バッファ19内の位置に挿入
する。
【0086】S128において、復号化対象ブロックラ
イン内のすべての復号化対象ブロックについて処理を行
ったか否かを判定し、復号化対象ブロックライン内のす
べての復号化対象ブロックについて処理を終えるまで、
S124に戻って、各復号化対象ブロックに対応する復
号パターンの生成処理を繰り返す。
【0087】復号化対象ブロックライン内のすべての復
号化対象ブロックについて処理を行ったら、S129に
おいて、復号画像バッファ19内の復号パターンを復号
画像ファイル20に書き出す。そしてS130におい
て、すべての復号化対象ブロックラインについての処理
を終えたか否かを判定し、未処理の復号化対象ブロック
ラインが残っている場合には、S123へ戻り、新たな
復号化対象ブロックラインを取り出して、その中の復号
化対象ブロックについての処理を行う。
【0088】このとき、S152において、予備参照ブ
ロックを取り出すために参照するテーブルを、符号化の
際の手順と同様に更新し、S151に戻って、更新され
たテーブルに従って予備参照ブロックを取り出し、予備
画像バッファ42に格納する。
【0089】すべての復号化対象ブロックラインについ
ての処理を終えたら、S131において、以上の処理に
よって得られた復号画像ファイル20の画像が収束して
いるか否かを判定する。収束していない場合には、S1
32において、復号画像ファイル20の内容を画像ファ
イル12に例えばコピーし、上述の処理を再帰的に繰り
返す。もし、復号画像ファイル20の画像が収束してい
れば、S133において、復号画像ファイル20を出力
して復号化の処理を終了する。
【0090】このようにして、復号化対象ブロックライ
ンごとに復号化の処理を行うので、画像バッファ14及
び復号画像バッファ19として少ない記憶容量で実現す
ることができる。
【0091】また、予備参照ブロックを利用して復号化
しているので、例えば使用頻度の高い予備参照ブロック
を利用して高速に符号化した符号データを復号化するこ
とができる。さらに、例えばエッジの有無やエッジの方
向などのエッジ情報等、パターンの種別に従って予備参
照ブロックを選択して符号化した符号データを復号化す
ることによって、特にエッジを多く含む画像などにおい
てエッジの保存性がよくなり、エッジの再現性が向上し
た画像を復元することができる。
【0092】なお、上述の各実施の形態において、参照
ブロックを符号化対象ブロックラインあるいは復号化対
象ブロックラインの中から取り出したが、これに限ら
ず、例えば参照ブロックのために独立した画像データが
与えられてもよい。同様に、第3,第4の実施の形態で
は、予備参照ブロックとして、例えば予備参照ブロック
のために独立した画像データが与えられていてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像データを所定数の画素を含むブロックに
分割して、各ブロックの画素パターンと適合するパター
ンのインデックスを符号とする画像符号化手法、特にフ
ラクタル画像符号化において、符号化処理に要求される
画像データ展開用バッファ等の資源を減少させることが
できる。また、符号化対象ブロックに適合するパターン
を探索する処理量を減らすことができるので、符号化処
理を高速に行うことができる。さらに、画像データが大
きくなって距離が離れた符号化対象ブロックと参照ブロ
ックを対応させることも考慮に入れる必要が生じても、
平行移動変換の記述に自由度を持たせられるため、要求
される符号化効率で処理を行うことが可能になるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける動作の一例の説明図である。
【図4】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を
示すブロック図である。
【図5】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態に
おける動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態に
おける動作の一例の説明図である。
【図7】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を
示すブロック図である。
【図8】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態に
おける動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態に
おける動作の一例の説明図である。
【図10】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態
を示すブロック図である。
【図11】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態
における動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の画像処理装置の第4の実施の形態
における動作の一例の説明図である。
【符号の説明】
1…符号化対象ブロックライン分割部、2…画像バッフ
ァ、3…符号化対象ブロック分割部、4…参照ブロック
抽出部、5…アフィン変換部、6…パターン選択部、7
…アフィン変換情報符号化部、8…符号バッファ、11
…符号バッファ、12…画像ファイル、13…復号化対
象ブロックライン分割部、14…画像バッファ、15…
復号化対象ブロック分割部、16…アフィン変換情報復
号化部、17…復号パターン生成部、18…復号パター
ン挿入部、19…復号画像バッファ、20…復号画像フ
ァイル、31…予備参照ブロック抽出部、32…予備画
像バッファ、33…予備参照ブロック更新部、41…予
備参照ブロック抽出部、42…予備画像バッファ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した画像データを、所定数の画素を
    含む符号化対象ブロックに分割し、該符号化対象ブロッ
    クごとに符号化を行う画像処理装置において、前記符号
    化対象ブロックを複数含む符号化対象ブロックラインに
    入力された画像データを分割する符号化対象ブロックラ
    イン分割手段と、前記符号化対象ブロックラインを前記
    符号化対象ブロックに分割する符号化対象ブロック分割
    手段と、独立した画像データもしくは前記符号化対象ブ
    ロックラインから前記所定数以上の画素を含む参照ブロ
    ックを取り出す参照ブロック抽出手段と、該参照ブロッ
    ク抽出手段によって取り出された前記参照ブロックをア
    フィン変換して前記符号化対象ブロックの画素パターン
    と照合するための照合パターンを生成する照合パターン
    生成手段と、該照合パターン生成手段で生成された前記
    照合パターンのうち前記符号化対象ブロックの画素パタ
    ーンに対して最も誤差の小さいもしくは所定の誤差以内
    の照合パターンを選択するパターン選択手段と、該パタ
    ーン選択手段によって選択された照合パターンを生成す
    るために前記照合パターン生成手段にて行ったアフィン
    変換の情報を符号として出力するアフィン変換情報符号
    化手段を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像データの中で符号化対象
    ブロックラインの画像データ以外から前記所定数以上の
    画素を含む予備参照ブロックを取り出す予備参照ブロッ
    ク抽出手段と、前記予備参照ブロックを蓄積しておく予
    備参照ブロック蓄積手段をさらに備え、前記照合パター
    ン生成手段は、前記予備参照ブロック蓄積手段に蓄積さ
    れている前記予備参照ブロックをアフィン変換して前記
    照合パターンを生成することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記予備参照ブロック抽出手段は、前記
    予備参照ブロックを取り出す際に、パターンの出現頻度
    に基づいて前記予備参照ブロックとして前記予備参照ブ
    ロック蓄積手段に蓄積させ、前記照合パターン生成手段
    は、前記予備参照ブロック蓄積手段に蓄積されている前
    記予備参照ブロックを該予備参照ブロックの出現頻度に
    従って取り出してアフィン変換し前記照合パターンを生
    成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記予備参照ブロック抽出手段は、前記
    予備参照ブロックを取り出す際に、パターンの種別に基
    づいて前記予備参照ブロックとして前記予備参照ブロッ
    ク蓄積手段に蓄積させるものを選択し、前記照合パター
    ン生成手段は、前記予備参照ブロック蓄積手段に蓄積さ
    れている前記予備参照ブロックを該予備参照ブロックの
    種別に基づいて取り出してアフィン変換し前記照合パタ
    ーンを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記予備参照ブロック抽出手段が前記予
    備参照ブロックとして選択する際の基準とするパターン
    の種別は、パターン内のエッジの有無、エッジの方向な
    どのエッジ情報であることを特徴とする請求項4に記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記パターン選択手段で選択し
    た照合パターンを前記予備参照ブロックの候補として前
    記予備参照ブロック抽出手段に供給する予備参照ブロッ
    ク更新手段を有することを特徴とする請求項2ないし請
    求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像データ所定数の画素を含む符号化対
    象ブロックを複数含む符号化対象ブロックラインに分割
    し、該符号化対象ブロックラインを前記符号化対象ブロ
    ックに分割して該符号化対象ブロックごとに近似した照
    合パターンのアフィン変換の情報からなる符号データ
    を、所定数の画素を含む復号化対象ブロックごとに復号
    化する画像処理装置において、前記復号化対象ブロック
    を複数含む復号化対象ブロックラインに任意の画像デー
    タを分割する復号化対象ブロックライン分割手段と、前
    記復号化対象ブロックラインを前記復号化対象ブロック
    に分割する復号化対象ブロック分割手段と、前記符号デ
    ータからアフィン変換の情報を抽出するアフィン変換情
    報復号化手段と、該アフィン変換情報復号化手段で得ら
    れたアフィン変換の情報からアフィン変換を行うべき参
    照ブロックを取り出し該参照ブロックに対してアフィン
    変換を行って復号パターンを生成する復号パターン生成
    手段と、該復号パターン生成手段で得られた前記復号パ
    ターンを前記復号化対象ブロックに当てはめる復号パタ
    ーン挿入手段を備え、前記各手段を再帰的に実行させる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記任意の画像データの中で復号化対象
    ブロックラインの画像データ以外から前記所定数以上の
    画素を含む予備参照ブロックを取り出す予備参照ブロッ
    ク抽出手段と、前記予備参照ブロックを蓄積しておく予
    備参照ブロック蓄積手段をさらに備え、前記復号パター
    ン生成手段は、前記アフィン変換情報復号化手段で得ら
    れたアフィン変換の情報に従い、アフィン変換を行うべ
    き前記予備参照ブロック蓄積手段に蓄積されている前記
    予備参照ブロックを取り出し該ブロックに対してアフィ
    ン変換を行って前記復号パターンを生成することを特徴
    とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記予備参照ブロック抽出手段は、前記
    アフィン変換情報復号化手段で得られたアフィン変換の
    情報からアフィン変換を行うべきブロックの出現頻度に
    基づいて前記予備参照ブロックを前記予備参照ブロック
    蓄積手段に蓄積させることを特徴とする請求項8に記載
    の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記予備参照ブロック抽出手段は、前
    記アフィン変換情報復号化手段で得られたアフィン変換
    の情報からアフィン変換を行うべきブロックの種別に基
    づいて前記予備参照ブロックを前記予備参照ブロック蓄
    積手段に蓄積させることを特徴とする請求項8に記載の
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記予備参照ブロック抽出手段が前記
    予備参照ブロックとして選択する際の基準とするブロッ
    クの種別は、パターン内のエッジの有無、エッジの方向
    などのエッジ情報であることを特徴とする請求項10に
    記載の画像処理装置。
JP16596299A 1999-06-11 1999-06-11 画像処理装置 Pending JP2000353961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16596299A JP2000353961A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16596299A JP2000353961A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000353961A true JP2000353961A (ja) 2000-12-19

Family

ID=15822332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16596299A Pending JP2000353961A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000353961A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517237A (ja) * 2008-04-10 2011-05-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド ビデオ・コーディングにおける補間のための予測技法
JP2013197846A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データ伝送システム、データ伝送方法、送信局装置および受信局装置
US9967590B2 (en) 2008-04-10 2018-05-08 Qualcomm Incorporated Rate-distortion defined interpolation for video coding based on fixed filter or adaptive filter

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517237A (ja) * 2008-04-10 2011-05-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド ビデオ・コーディングにおける補間のための予測技法
US8831086B2 (en) 2008-04-10 2014-09-09 Qualcomm Incorporated Prediction techniques for interpolation in video coding
US9967590B2 (en) 2008-04-10 2018-05-08 Qualcomm Incorporated Rate-distortion defined interpolation for video coding based on fixed filter or adaptive filter
US10440388B2 (en) 2008-04-10 2019-10-08 Qualcomm Incorporated Rate-distortion defined interpolation for video coding based on fixed filter or adaptive filter
US11683519B2 (en) 2008-04-10 2023-06-20 Qualcomm Incorporated Rate-distortion defined interpolation for video coding based on fixed filter or adaptive filter
JP2013197846A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データ伝送システム、データ伝送方法、送信局装置および受信局装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6717534B2 (en) Data encoding device and data decoding device
Chang et al. Reversible steganographic method using SMVQ approach based on declustering
JP2000050281A (ja) 動きベクトル検出方法および装置、記録媒体
JP2000505274A (ja) 希薄データセットをネスト状分割コード化するシステム及び方法
JP4785706B2 (ja) 復号装置及び復号方法
US20050041856A1 (en) Image compression usable with animated images
US20010012398A1 (en) Multi-color image encoding apparatus and method, multi-color image decoding apparatus and method
JP2000353961A (ja) 画像処理装置
US20040155878A1 (en) Image processing method, image processing device, and image processing program
US20060002614A1 (en) Raster-to-vector conversion process and apparatus
US20060045341A1 (en) Apparatus and method for high-speed character recognition
US6356667B1 (en) Encoding apparatus and method, decoding apparatus and method and recording medium
JP5033285B2 (ja) 動画評価を行う方法及びシステム
JP2000040966A (ja) データ圧縮装置および方法、データ伸長装置および方法、データ圧縮伸長システム、記録媒体
US6373989B1 (en) Iterated image transformation and decoding apparatus and method, and recording medium
JP3344177B2 (ja) フラクタル画像圧縮装置
US6339659B1 (en) Fractal coding/decoding of picture data using memory capacity information
JP2004511139A (ja) データの復号
US7155062B1 (en) System and method for performing pattern matching image compression
Rowshanbin et al. Acceleration of fractal image compression using characteristic vector classification
JP3339256B2 (ja) フラクタル画像圧縮データの復元装置
Xu et al. A fast fractal image compression coding method
JP2003143416A (ja) データ伸長処理方法およびデータ伸長処理装置
JP3265928B2 (ja) フラクタル画像圧縮装置
JP2002094801A (ja) 画像データ圧縮方法、画像データ圧縮装置、記録媒体