JP2000353757A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2000353757A
JP2000353757A JP11163738A JP16373899A JP2000353757A JP 2000353757 A JP2000353757 A JP 2000353757A JP 11163738 A JP11163738 A JP 11163738A JP 16373899 A JP16373899 A JP 16373899A JP 2000353757 A JP2000353757 A JP 2000353757A
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oxide film
silicon oxide
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film
nonvolatile semiconductor
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Jun Sumino
潤 角野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿性を向上させるとともに、最上層保護膜
のシリコン窒化膜から放出されたH+によってデータが
破壊されるのを防止できる不揮発性半導体記憶装置およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 フローティングゲート電極4とコントロ
ールゲート電極6とを有するメモリセルMC上にパッシ
ベーション膜としてシリコン窒化膜24が形成されてい
る。このシリコン窒化膜24から生じた水素がフローテ
ィングゲート電極4へ拡散するのを防止するため、シリ
コン窒化膜24とフローティングゲート電極4との間
に、p−SiO2膜8、9、11、15、17、19、
21が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置およびその製造方法に関し、より具体的には、電
気的に消去および書込可能なEEPROM(Electrical
ly Erasable andProgrammable Read Only Memory)およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶装置の1つと
して、データを自由にプログラムすることができ、しか
も電気的に情報の書込および消去が可能なEEPROM
が知られている。このEEPROMは、書込および消去
ともに電気的に行なえるという利点はあるが、メモリセ
ルに選択トランジスタとメモリトランジスタとの2つの
トランジスタを必要とするため、高集積化が困難である
という不都合があった。そこで、従来、メモリセルが1
つのトランジスタで構成され、書込まれた情報電荷を電
気的に一括消去することが可能なフラッシュEEPRO
M(以下、フラッシュメモリとする)が提案されてい
る。これらは、たとえば米国特許第4,868,619
号などに開示されている。
【0003】図8は、従来のフラッシュメモリのメモリ
セル部と周辺回路部とを示す概略断面図である。図8を
参照して、メモリセル部では、半導体基板101の表面
に複数のメモリセルMCが形成されており、周辺回路部
では、メモリセルMCを制御するための回路をなすMO
S(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ120
などが形成されている。
【0004】メモリセルMCは、1対のソース/ドレイ
ン領域102と、フローティングゲート電極104と、
コントロールゲート電極106とを有している。1対の
ソース/ドレイン領域102は、半導体基板101の表
面に互いに距離を隔てて形成されている。この1対のソ
ース/ドレイン領域102は、比較的低濃度の不純物領
域102aと比較的高濃度の不純物領域102bとから
なるLDD(LightlyDoped Drain)構造を有している。
フローティングゲート電極106は、1対のソース/ド
レイン領域102に挟まれる領域上に絶縁層103を介
在して形成されている。コントロールゲート電極106
は、フローティングゲート電極104上に絶縁層105
を介在して形成されている。
【0005】なお、コントロールゲート電極106上に
は絶縁層107が形成されており、フローティングゲー
ト電極104とコントロールゲート電極106との両側
壁を覆うように側壁スペーサ状の側壁絶縁層108が形
成されている。この側壁絶縁層108は、TEOS(Te
tra Etyle Ortho Silicate)により形成されたシリコン
酸化膜(以下、TEOS酸化膜と呼ぶ)よりなってい
る。
【0006】MOSトランジスタ120は、1対のソー
ス/ドレイン領域102と、ゲート電極122とを有し
ている。1対のソース/ドレイン領域102は、半導体
基板101の表面に互いに距離を隔てて形成されてお
り、上述と同様のLDD構造を有している。ゲート電極
122は、1対のソース/ドレイン領域102に挟まれ
る領域上にゲート絶縁層121を介在して形成されてい
る。
【0007】なお、ゲート電極122上には絶縁層12
3が形成されており、ゲート電極122の側壁を覆うよ
うに側壁スペーサ状の側壁絶縁層124が形成されてい
る。
【0008】このメモリセルMCおよびMOSトランジ
スタ120を覆うように表面全面にTEOS酸化膜11
0が形成されている。このTEOS酸化膜110上に、
複数の配線層114が形成されており、この配線層11
4を覆うようにTEOS酸化膜115、116が形成さ
れている。このTEOS酸化膜115、116には配線
層114に達するコンタクトホール117が形成されて
おり、このコンタクトホール117を通じて配線層11
4と電気的に接続するように配線層118が形成されて
いる。この配線層118を覆うようにパッシベーション
膜としてシリコン窒化膜119が形成されている。
【0009】このフラッシュメモリの書込・消去・読出
動作は以下のとおりである。図9を参照して、フラッシ
ュメモリの書込動作にはチャネルホットエレクトロンが
利用される。まずドレイン領域102Aに6〜8V程度
の電圧、コントロールゲート電極106に10〜15V
程度の電圧が印加される。これによって、ドレイン領域
102Aと絶縁層103との近傍で多くの高エネルギ電
子が発生する。この電子の一部は、フローティングゲー
ト電極104に注入される。このようにしてフローティ
ングゲート電極104に電子の蓄積が行なわれると、メ
モリセルのしきい値電圧Vthが高くなる。このしきい
値電圧Vthが所定の値より高くなった状態が書込まれ
た状態であり、“0”の状態と呼ばれる。
【0010】図10を参照して、フラッシュメモリの消
去動作には、F−N(Fowler-Nordheim)トンネル現象
が利用される。まずソース領域102Bに10〜12V
程度の電圧が印加され、コントロールゲート電極106
は接地電位とされ、ドレイン領域102Aはフローティ
ング状態に保持される。ソース領域102Bに印加され
た電圧による電界によって、フローティングゲート電極
104中の電子は薄い絶縁層103をF−Nトンネル現
象によって通過する。このようにしてフローティングゲ
ート電極104中の電子が引き抜かれることにより、メ
モリセルのしきい値電圧Vthが低くなる。このしきい
値電圧が所定の値より低くなった状態が消去された状態
であり、“1”の状態と呼ばれる。
【0011】さらに、読出動作については、図8におい
て、コントロールゲート電極106に5V程度の電圧、
ドレイン領域102に1〜2V程度の電圧が印加され
る。そのとき、メモリセルMCのチャネル領域に電流が
流れるかどうか、すなわちメモリセルMCがON状態か
OFF状態かによって上記した“1”、“0”の判定が
行なわれる。これにより情報の読出が行なわれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フラッシュメモリでは、図8において保護膜としてシリ
コン窒化膜119を用いることによりフラッシュメモリ
のデータが失われるという問題点があった。以下、その
ことについて詳細に説明する。
【0013】シリコン窒化膜は立体的な格子構造をとる
ため、平面的な格子構造をとるシリコン酸化膜よりも原
子間距離が短い(つまり密度が高い)。このため、シリ
コン窒化膜は、シリコン酸化膜と比較してH2O分子が
通りにくく、高い耐湿性を有する。よって、図8に示す
ように最上層に耐湿性の保護膜としてシリコン窒化膜1
19が用いられる。
【0014】このシリコン窒化膜は通常、SiH4、N
3、N2ガスを用いて成膜される。この際に、900c
c程度の大量流量で導入されるNH3が分解し、それに
より発生したH2が成膜中のシリコン窒化膜内に取込ま
れる。このため、シリコン窒化膜の成膜後に、その取込
まれたH+がシリコン窒化膜から放出され、図8に示す
ように下層側へ拡散する。H+がフローティングゲート
電極104近傍にまで拡散すると、図11に示すように
フローティングゲート電極104中の電荷(e -)がH+
によりトラップ(捕獲)されてしまう。これにより、フ
ローティングゲート電極104中の電荷数が少なくなる
ため、メモリトランジスタのしきい値電圧Vthが変動
してしまい、結果としてデータが破壊されてしまう。
【0015】それゆえ、本発明の目的は、最上層保護膜
のシリコン窒化膜から放出されたH +によってデータが
破壊されることを防止できる不揮発性半導体記憶装置お
よびその製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、データを電気的に消去および書込可能な不
揮発性半導体記憶装置であって、メモリセルと、シリコ
ン窒化膜と、シリコン酸化膜とを備えている。メモリセ
ルは、電荷蓄積電極層とその電荷蓄積電極層上に形成さ
れた制御電極層とを有している。シリコン窒化膜は、保
護層としてメモリセル上に形成されている。シリコン酸
化膜は、シリコン窒化膜から生じた水素が電荷蓄積電極
層側へ拡散するのを防止するために、シリコン窒化膜と
電荷蓄積電極層との間に、プラズマを用いた化学気相成
長法で形成されている。
【0017】本発明の不揮発性半導体記憶装置では、シ
リコン酸化膜がプラズマを用いた化学気相成長法で形成
されている。このシリコン酸化膜は、SiO2の化学量
論的組成よりもシリコンを過剰に含んでいるため、シリ
コン酸化膜中のシリコンのダングリングボンド(未結合
手)が増加する。このダングリングボンドは水素や水分
をトラップする作用がある。このため、このシリコン酸
化膜をシリコン窒化膜と電荷蓄積電極層との間に配置す
ることにより、シリコン窒化膜から生じた水素をシリコ
ン酸化膜内に取込むことができる。よって、電荷蓄積電
極層側へ水素が拡散することを防止することができるた
め、メモリセルのデータが破壊されることは防止され
る。
【0018】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、SiO2の化学量論的組
成よりもシリコンを過剰に含んでいる。
【0019】これにより、シリコンのダングリングボン
ドが増加して水素をトラップしやすくなるため、メモリ
セルのデータの破壊を防止することができる。
【0020】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、電荷蓄積電極層と制御電
極層との各側壁に接して形成された側壁スペーサ形状か
らなる。
【0021】これにより、電荷蓄積電極層の側壁にて水
素をシリコン酸化膜内に取込むことができるため、デー
タの破壊を防止することができる。
【0022】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、最上層の層間絶縁層であ
る。
【0023】これにより、最上部にて水素をシリコン酸
化膜内に取込むことができ、データの破壊を防止するこ
とができる。
【0024】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、最上層の層間絶縁層より
も下層に位置する層間絶縁層である。
【0025】これにより、最上部以外の層間絶縁層にて
水素をシリコン酸化膜内に取込むことができ、データの
破壊を防止することができる。
【0026】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法は、データを電気的に消去および書込可能な不揮発性
半導体記憶装置の製造方法であって、以下の工程を備え
ている。まず電荷蓄積電極層と電荷蓄積電極層上の制御
電極層とを有するメモリセルが形成される。そしてメモ
リセルの側部または上部に、プラズマを用いた化学気相
成長法でシリコン酸化膜が形成される。そしてシリコン
酸化膜上にシリコン窒化膜が形成される。
【0027】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法では、シリコン酸化膜は、プラズマを用いた化学気相
成長法で形成されるため、SiO2の化学量論的組成よ
りもシリコンを過剰に含み、その分だけシリコンのダン
グリングボンドが増加する。このダングリングボンドは
水素や水分をトラップする作用がある。よって、このシ
リコン酸化膜をシリコン窒化膜と電荷蓄積電極層との間
に配置することにより、シリコン窒化膜から放出された
水素をこのシリコン酸化膜内に取込むことができ、それ
により電荷蓄積電極層側へ水素が拡散することが防止で
きる。したがって、メモリのデータの破壊が防止でき
る。
【0028】上記の製造方法において好ましくは、シリ
コン酸化膜を形成する工程は、電荷蓄積電極層と制御電
極層とを覆うようにプラズマを用いて化学気相成長法で
シリコン酸化膜を形成する工程と、シリコン酸化膜を異
方的にエッチングすることで電荷蓄積電極層と制御電極
層との両側壁に接する部分に側壁スペーサ状のシリコン
酸化膜を残存させる工程とを有する。
【0029】これにより、電荷蓄積電極層の側壁にて水
素をシリコン酸化膜内に取込むことができ、データの破
壊を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施の形態における不
揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図であ
る。図1を参照して、シリコン基板1の表面に、フラッ
シュメモリのメモリセルMCが複数個形成されている。
メモリセルMCは、1対のソース/ドレイン領域2と、
フローティングゲート電極4と、コントロールゲート電
極6とを有している。
【0032】1対のソース/ドレイン領域2は、シリコ
ン基板1の表面に所定の距離を隔てて形成されており、
比較的低濃度の不純物領域2aと比較的高濃度の不純物
領域2bとからなるLDD構造を有している。フローテ
ィングゲート電極4は、この1対のソース/ドレイン領
域2に挟まれる領域上に絶縁層3を介在して形成されて
いる。コントロールゲート電極6は、フローティングゲ
ート電極4上に絶縁層5を介在して延びるように形成さ
れている。
【0033】コントロールゲート電極6上には絶縁層7
が形成されている。フローティングゲート電極4とコン
トロールゲート電極6との側壁を覆うようにサイドウォ
ールスペーサ状の側壁絶縁層8が形成されている。この
側壁絶縁層8は、プラズマを用いた化学気相成長法によ
り形成されたシリコン酸化膜(以下、p−SiO2膜と
する)で形成されている。このp−SiO2膜はSiO2
の化学量論的組成(O/Si=2.0)よりシリコンを
過剰に含んでいる。
【0034】このメモリセルMC上を覆うように、p−
SiO2膜9と、ボロン(B)およびリン(P)が導入
されたTEOS酸化膜(以下、BPTEOS膜とする)
10と、p−SiO2膜11とが積層して形成されてい
る。これらの絶縁層9、10、11にはコンタクトホー
ル12が形成されており、そのコンタクトホール12内
にはプラグ層13が埋込まれている。このプラズマ層1
3に接するようにアルミニウム(Al)などよりなる配
線層14が形成されている。
【0035】この配線層14上を覆うようにp−SiO
2膜15と、SOG(Spin on Glass)16と、p−Si
2膜17とが積層して形成されている。このp−Si
2膜17上には所望の形状にパターニングされたAl
などよりなる配線層18が形成されている。
【0036】この配線層18上を覆うように、p−Si
2膜19と、SOG膜20と、p−SiO2膜21とが
積層して形成されている。これらの絶縁層19、20、
21にはコンタクトホール22が形成されている。
【0037】このコンタクトホール22を通じて配線層
18と電気的に接続するようにAlなどよりなる配線層
23が形成されている。この配線層23上を覆うよう
に、耐湿性の保護膜としてシリコン窒化膜24が形成さ
れている。
【0038】このシリコン窒化膜24は、たとえばプラ
ズマを用いた化学気相成長法により形成されたシリコン
窒化膜(以下、p−SiN膜とする)よりなっている。
【0039】次に、本実施の形態の製造方法について説
明する。図2〜図7は、本発明の一実施の形態における
不揮発性半導体記憶装置の製造方法を工程順に示す概略
断面図である。図2を参照して、シリコン基板1の表面
上に絶縁層3を介在してフローティングゲート電極4が
形成される。このフローティングゲート電極4上に絶縁
層5を介在して延在するようにコントロールゲート電極
6と絶縁層7とが形成される。このコントロールゲート
電極6などをマスクとして不純物を注入することによ
り、シリコン基板1の表面に比較的低濃度の不純物領域
2aが形成される。表面全面に化学気相成長(CVD)
装置を用いて400℃、HF/LF=190/150
W、1.5Torrの条件で、p−SiO2膜8が15
00Åまたは1800Å程度または1500Å〜180
0Åの膜厚で成膜される。このp−SiO2膜8に異方
性のドライエッチングが施される。
【0040】図3を参照して、これにより、p−SiO
2膜8はフローティングゲート電極4とコントロールゲ
ート電極6との両側壁に接するようにサイドウォールス
ペーサ状に残存され、側壁絶縁層8となる。コントロー
ルゲート電極6、側壁絶縁層8などをマスクとして不純
物を注入することにより、シリコン基板1の表面に比較
的高濃度の不純物領域2bが形成され、側壁絶縁層8と
なる。この比較的低濃度の不純物領域2aと比較的高濃
度の不純物領域2bとによりLDD構造を有する1対の
ソース/ドレイン領域2が形成される。
【0041】図4を参照して、表面全面を覆うようにp
−SiO2膜9が上述のp−SiO2膜8と同様の条件で
500Å程度の膜厚で成膜される。このp−SiO2
9上にBPTEOS酸化膜10がたとえば8000Å程
度の膜厚で形成され、その上にp−SiO2膜11が1
000Å程度の膜厚で成膜される。
【0042】この後、これらの絶縁層9、10、11
に、通常の写真整版技術およびエッチング技術によりコ
ンタクトホール12が形成される。このコンタクトホー
ル12内を埋込むようにプラグ層13が形成される。
【0043】図5を参照して、p−SiO2膜11上に
Alなどよりなる膜14が堆積された後、通常の写真整
版技術およびエッチング技術によりパターニングされ、
Alなどよりなる配線層14が形成される。
【0044】図6を参照して、配線層14上を覆うよう
にp−SiO2膜15が2000Å程度の膜厚で成膜さ
れる。このp−SiO2膜15上にSOG膜16が塗布
され、その上にp−SiO2膜17が6000Å程度の
膜厚で成膜される。
【0045】図7を参照して、p−SiO2膜17上に
Alなどよりなる膜が堆積された後、通常の写真整版技
術およびエッチング技術によりパターニングされ、Al
などよりなる配線層18が形成される。この配線層18
を覆うように図6で説明した工程を繰返すことにより、
p−SiO2膜19、SOG膜20およびp−SiO2
21が積層して形成される。
【0046】この後、コンタクトホール22が形成さ
れ、このコンタクトホール22を通じて配線層23と電
気的に接続されたAlなどよりなる配線層23が形成さ
れる。この配線層23上を覆うようにシリコン窒化膜膜
24が、たとえばプラズマを用いた化学気相成長方法に
より形成される。これにより、図1に示す多層配線構造
を有する本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置が完成
する。
【0047】本実施の形態では、図1を参照して、p−
SiO2膜8、9、11、15、17、19、21がシ
リコン窒化膜24とフローティングゲート4との間に形
成されている。このp−SiO2膜はSiO2の化学量論
的組成(O/Si=2.0)よりもシリコンを過剰に含
んでおり、その分だけシリコンのダングリングボンドが
増加する。このダングリングボンドは水素や水分をトラ
ップする作用がある。よって、p−SiO2膜をシリコ
ン窒化膜とフローティングゲート電極4との間に配置す
ることにより、シリコン窒化膜24から放出された水素
をこのp−SiO2膜内に取込むことができる。それに
より、フローティングゲート電極4側へ水素が拡散する
ことが防止でき、メモリセルMCのデータの破壊を防止
することができる。
【0048】またフローティングゲート電極4の側壁に
位置する側壁絶縁層8にp−SiO 2膜を用いることに
より、フローティングゲート電極4の側壁において水素
をp−SiO2膜内に取込むことができ、メモリセルM
Cのデータへの破壊を防止することができる。
【0049】また最上層絶縁層21にp−SiO2膜を
用いることにより、シリコン窒化膜24に最も近い最上
部において水素をp−SiO2膜内に取込むことがで
き、メモリセルMCのデータの破壊を防止することがで
きる。
【0050】また、最上部よりも下層の絶縁層9、1
1、15、17、19にp−SiO2膜を用いることに
より、これらの部分においても水素をp−SiO2膜内
に取込むことができ、メモリセルMCのデータの破壊を
防止することができる。
【0051】また上記の各絶縁層をp−SiO2膜とす
ることの組合せにより、データの破壊を大幅に低減する
ことができる。
【0052】また、従来例においてTEOS酸化膜が用
いられていた膜すべてをp−SiO 2膜に変えることに
より、データの破壊の防止効果をより一層高めることが
できる。
【0053】なお本実施の形態においては、シリコン窒
化膜24がp−SiN膜である場合について説明した
が、これに限られず他の方法で製造されたシリコン窒化
膜が用いられてもよい。
【0054】またコントロールゲート電極6上の絶縁層
7がp−SiO2膜よりなっていてもよい。
【0055】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0056】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置では、
シリコン酸化膜がプラズマを用いた化学気相成長法で形
成されている。このシリコン酸化膜は、SiO2の化学
量論的組成よりもシリコンを過剰に含んでいるため、シ
リコン酸化膜中のシリコンのダングリングボンドが増加
する。このダングリングボンドは水素や水分をトラップ
する作用がある。このため、このシリコン酸化膜をシリ
コン窒化膜と電荷蓄積電極層との間に配置することによ
り、シリコン窒化膜から生じた水素をシリコン酸化膜内
に取込むことができる。よって、電荷蓄積電極層側へ水
素が拡散することを防止することができるため、メモリ
セルのデータが破壊されることは防止される。
【0057】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、SiO2の化学量論的組
成よりもシリコンを過剰に含んでいる。これにより、シ
リコンのダングリングボンドが増加して水素をトラップ
しやすくなるため、メモリセルのデータの破壊を防止す
ることができる。
【0058】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、電荷蓄積電極層と制御電
極層との各側壁に接して形成された側壁スペーサ形状か
らなる。これにより、電荷蓄積電極層の側壁にて水素を
シリコン酸化膜内に取込むことができるため、データの
破壊を防止することができる。
【0059】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、最上層の層間絶縁層であ
る。これにより、最上部にて水素をシリコン酸化膜内に
取込むことができ、データの破壊を防止することができ
る。
【0060】上記の不揮発性半導体記憶装置において好
ましくは、シリコン酸化膜は、最上層の層間絶縁層より
も下層に位置する層間絶縁層である。これにより、最上
部以外の層間絶縁層にて水素をシリコン酸化膜内に取込
むことができ、データの破壊を防止することができる。
【0061】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法では、シリコン酸化膜は、プラズマを用いた化学気相
成長法で形成されるため、SiO2の化学量論的組成よ
りもシリコンを過剰に含み、その分だけシリコンのダン
グリングボンドが増加する。このダングリングボンドは
水素や水分をトラップする作用がある。よって、このシ
リコン酸化膜をシリコン窒化膜と電荷蓄積電極層との間
に配置することにより、シリコン窒化膜から放出された
水素をこのシリコン酸化膜内に取込むことができ、それ
により電荷蓄積電極層側へ水素が拡散することが防止で
きる。したがって、メモリのデータの破壊が防止でき
る。
【0062】上記の製造方法において好ましくは、シリ
コン酸化膜を形成する工程は、電荷蓄積電極層と制御電
極層とを覆うようにプラズマを用いて化学気相成長法で
シリコン酸化膜を形成する工程と、シリコン酸化膜を異
方的にエッチングすることで電荷蓄積電極層と制御電極
層との両側壁に接する部分に側壁スペーサ状のシリコン
酸化膜を残存させる工程とを有する。これにより、電荷
蓄積電極層の側壁にて水素をシリコン酸化膜内に取込む
ことができ、データの破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図3】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図であ
る。
【図4】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図であ
る。
【図5】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図であ
る。
【図6】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図であ
る。
【図7】 本発明の一実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図であ
る。
【図8】 従来の不揮発性半導体記憶装置の構成を概略
的に示す断面図である。
【図9】 フラッシュメモリの書込動作を説明するため
の図である。
【図10】 フラッシュメモリの消去動作を説明するた
めの図である。
【図11】 水素によりフローティングゲート電極内の
電荷がトラップされる様子を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
4 フローティングゲート電極、6 コントロールゲー
ト電極、8 側壁絶縁層、9,11,15,17,1
9,21 p−SiO2膜、24 シリコン窒化膜、M
C メモリセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA01 AA25 AB08 AC02 AC06 AD17 AD90 AD94 AE02 AE03 AE08 AE40 AF06 AG03 AG21 AG40 5F083 EP02 EP23 EP63 EP68 ER02 ER05 ER09 ER14 ER16 ER21 ER22 GA25 GA30 JA17 JA36 JA56 JA60 MA06 MA19 NA08 PR21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを電気的に消去および書込可能な
    不揮発性半導体記憶装置であって、 電荷蓄積電極層と前記電荷蓄積電極層上に形成された制
    御電極層とを有するメモリセルと、 前記メモリセル上に形成された、保護層としてのシリコ
    ン窒化膜と、 前記シリコン窒化膜から生じた水素が前記電荷蓄積電極
    層側へ拡散するのを防止するために、前記シリコン窒化
    膜と前記電荷蓄積電極層との間に、プラズマを用いた化
    学気相成長法で形成されたシリコン酸化膜とを備えた、
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記シリコン酸化膜は、SiO2の化学
    量論的組成よりもシリコンを過剰に含んでいる、請求項
    1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記シリコン酸化膜は、前記電荷蓄積電
    極層と前記制御電極層との両側壁に接して形成された側
    壁スペーサ形状を有する、請求項1または2に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記シリコン酸化膜は、最上層の層間絶
    縁層である、請求項1または2に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記シリコン酸化膜は、最上層の層間絶
    縁層よりも下層に位置する層間絶縁層である、請求項1
    または2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 データを電気的に消去および書込可能な
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、 電荷蓄積電極層と前記電荷蓄積電極層上の制御電極層と
    を有するメモリセルを形成する工程と、 前記メモリセルの側部または上部に、プラズマを用いた
    化学気相成長法でシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程
    とを備えた、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコン酸化膜を形成する工程は、 前記電荷蓄積電極層と前記制御電極層とを覆うように、
    プラズマを用いた化学気相成長法でシリコン酸化膜を形
    成する工程と、 前記シリコン酸化膜を異方的にエッチングすることで、
    前記電荷蓄積電極層と前記制御電極層との両側壁に接す
    る部分に側壁スペーサ状に前記シリコン酸化膜を残存さ
    せる工程とを有する、請求項6に記載の不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
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