JP2000351675A - 湿式吹付け施工用耐火物 - Google Patents

湿式吹付け施工用耐火物

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JP2000351675A
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Naoki Tsutsui
直樹 筒井
Hisashi Nakamura
壽志 中村
Atsuo Igasaki
厚郎 伊賀崎
Ryuichi Suzuki
龍一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融金属容器あるいは溶融金属処理装置等の湿
式吹付けに使用する吹付け材において、その付着性、接
着性および耐食性を向上させる。 【解決手段】粒径1mm以下のアルミナ5〜30wt%、
残部はマグネシアを主体として耐火骨材を構成し、この
耐火骨材 100wt%に対し、ファイバーとしてセピオラ
イト 0.1〜2wt%を添加し、更に、結合剤(ケイ酸塩
および/またはリン酸塩)および硬化促進剤を添加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属容器ある
いは溶融金属処理装置等に対する湿式吹付け施工用耐火
物に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融金属容器等の吹付け施工方法には、
乾式法と湿式法とがある。乾式法は、吹付け施工用耐火
物(以下、吹付け材と称する)を粉末の状態でホースか
らノズルに圧送し、これにノズル内で施工水を添加して
吹付ける。一方、湿式法は、予め施工水を添加混練して
吹付け材を泥しょう状にして、これをホースでノズルに
圧送して吹付けるものである。
【0003】湿式法は、吹付け材に予め施工水を添加す
ることで施工水の添加が均一なものとなり、吹付け材の
接着性および耐食性に優れている。また、乾式法で見ら
れる吹付け時の粉塵発生がなく、作業環境の点でも優れ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、湿式法におけ
る吹付け材は、施工水分を多量に添加するため、吹付け
直後のダレ落ちや、施工体が多孔質化する問題がある。
【0005】ダレ落ち等の付着性低下に対しては、例え
ば特開昭60− 71577号公報に記載されているとおり、有
機質ファイバーを添加することが知られている。しか
し、有機質ファイバーは高温下で焼失し、この焼失部が
空隙となって施工体が一層多孔質化し、耐食性低下の原
因となる。
【0006】本発明は、従来材質と比べ、付着性、接着
性および耐食性に優れた湿式吹付け材を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒径1mm以
下のアルミナ5〜30wt%、残部が主体としてマグネシ
アを含む耐火骨材 100wt%に対して、セピオライト
0.1〜2wt%と、結合剤(ケイ酸塩および/またはリ
ン酸塩)及び硬化促進剤を添加してなる湿式吹付け施工
用耐火物である。
【0008】また、本発明は、粒径1mm以下のアルミ
ナ5〜30wt%、軽焼マグネシア8wt%以下、残部が
軽焼マグネシア以外のマグネシアを主体として含む耐火
骨材100wt%に対し、セピオライト 0.1〜2wt%、
有水ケイ酸塩 0.1〜4wt%、縮合リン酸塩 0.1〜4w
t%および硬化促進剤を添加してなる湿式吹付け施工用
耐火物も含んでいる。
【0009】耐火骨材としてのアルミナとマグネシア
は、吹付け施工体使用時の高温下で反応し、MgO-Al2O3
系スピネル(以下、スピネルと称する)を生成する。そ
の結果、スピネル自身が持つ耐スラグ性と、スピネル生
成に伴う体積膨張による施工体組織の緻密化で、耐食性
が向上する。
【0010】本発明では有機質ファイバーに代えて、繊
維質素材として鉱物質ファイバーであるセピオライトを
添加する。セピオライトはファイバーがもつ付着性向上
の機能と共に、本発明においては耐食性を向上させる作
用を持つ。その理由は、以下のとおりと考えられる。
【0011】すなわち、セピオライトは無機質であるこ
とで焼失しないため、吹付け材は多孔質化せず、耐食性
に優れる。また、セピオライトは主成分がマグネシア−
シリカ質であり、そのマグネシア成分と耐火骨材として
のアルミナとの反応でMgO-Al 2O3 系スピネルが生成し、
耐食性の向上がより一層顕著なものとなる。
【0012】結合剤としてのケイ酸塩は、吹付け材の付
着性を向上させると共に、高温下でのガラス化によって
接着性を向上させる。ケイ酸塩は無水と有水とがある
が、有水ケイ酸塩は結晶水を含有することで無水ケイ酸
塩に比べて施工水に溶解し易い。このため、有水ケイ酸
塩を使用した場合、吹付け材は硬化時間が短くなって、
付着性が向上する。
【0013】有水ケイ酸塩は結晶水を含有することでガ
ラス化が少なく、その分、吹付け材の接着性を低下させ
る傾向にある。しかし、本発明でファイバーとして使用
しているセピオライトは有機質ファイバーと違って焼失
しないために、熱間においても接着性が損なわれず、こ
のことにより、有水ケイ酸塩使用による前記接着性の低
下を阻止することができる。
【0014】請求項2のように、耐火骨材の一部に軽焼
マグネシアを組合わせると、軽焼マグネシアが施工水分
との水和反応〔MgO+H2O →Mg(OH)2 〕で硬化し、付着性
においてさらに好ましい。また、先に述べた有水ケイ酸
塩と前記水和反応で生じたMg(OH)2 とがゲル化反応し、
接着性の向上にも優れた効果がある。
【0015】前記ゲル化反応は、施工体組織を緻密過多
とし、熱間吹付け施工においては吹付け材が剥離する現
象が見られる。しかし、本発明で使用するセピオライト
は、そのファイバー牽引の作用で前記剥離を防止し、軽
焼マグネシアによる接着性の効果をいかんなく発揮させ
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の吹付け材において、耐火
骨材に使用するアルミナとしては、燒結アルミナ、電融
アルミナ、高アルミナ、仮焼アルミナ等から選ばれる一
種以上である。高アルミナの具体例としては、ボーキサ
イト、ばん土けつ岩、シリマナイト等から選ばれる一種
以上である。
【0017】耐火骨材の粒度は、流動性、付着性、充填
性などを考慮して粗粒、中粒、微粒に調整される。本発
明では、特に粒径1mm以下のアルミナを5〜30wt%
使用することが必要である。1mm以下のアルミナの割
合が5wt%未満ではセピオライトとの反応性が不十分
となり、耐食性に劣る。30wt%を超えるとスラグ浸透
層が深くなり、耐食性が低下する。
【0018】アルミナは、前記した粒径1mm以下のア
ルミナと共に、粒径1mm超のアルミナを組合わせて使
用してもよい。しかし、この粒径1mm超のアルミナが
多すぎるとスピネル生成反応が阻害され、本発明の耐食
性向上の効果が得られない。粒径1mm超のアルミナに
ついては、その上限粒径は3mmが好ましい。また、耐
火骨材に占める割合は、20wt%以下が好ましい。
【0019】マグネシアの具体例は、燒結マグネシア、
電融マグネシア、天然マグネシア、軽焼マグネシア等か
ら選ばれる一種以上である。
【0020】マグネシアの一部に軽焼マグネシアを使用
する場合、この軽焼マグネシアの割合は、耐火骨材 100
wt%に占める割合で8wt%以下が好ましい。さらに
好ましい割合は 0.5〜5wt%である。 0.5wt%未満
では有水ケイ酸塩との関係で軽焼マグネシアがもつ付着
性および接着性の効果が不十分であり、8wt%を超え
ると過燒結を招き剥離損傷が生じ易くなる軽焼マグネシ
アは、水酸化マグネシウムを1300℃程度以下で焼成して
得られ、微細結晶が凝集した状態の微粉である。焼結マ
グネシアの焼成温度が1800℃以上であるのに比べ、低温
で焼成される。軽焼マグネシアは、BET比表面積が3
〜320 m2 /gのものが、付着性および接着性において
特に効果的である。
【0021】耐火骨材に占めるマグネシアの割合は、70
〜95wt%が好ましい。このマネシアの粒径は従来の吹
付け材と同様に、粗粒、中粒、微粒に調整する。
【0022】マグネシアの一部に軽焼マグネシアを使用
した場合、各耐火骨材の配合割合は、アルミナ5〜30w
t%、軽焼マグネシア8wt%以下、残部が軽焼マグネ
シア以外のマグネシアを主体とする。ここで、軽焼マグ
ネシア以外のマグネシアとしては、焼結マグネシア、電
融マグネシア、天然マグネシア等である。
【0023】耐火骨材は、以上のアルミナとマグネシア
との二種の組み合わせが最も好ましいが、本発明の効果
を損なわない範囲内において、さらにスピネル、クロム
鉱、ムライト、ジルコン、ジルコニア、炭素、炭化珪素
等を1種又は2種以上添加してもよい。
【0024】セピオライトは、化学式Mg4Si6O15(OH)2(O
H2)・4H2Oで表されるファイバー形態の粘土鉱物である。
その添加量は耐火骨材全体に対して0.1 〜2wt%とす
る。耐火骨材 100wt%に対し 0.1wt%未満では付着
性および耐食性の効果に劣り、2wt%を超えると流動
性を阻害し、吹付け材の充填性低下あるいはノズル詰ま
り等の問題が生じる。
【0025】結合剤としては、ケイ酸塩および/または
リン酸塩を使用する。ケイ酸塩の具体例は、ケイ酸ソー
ダ、メタケイ酸ソーダ、ケイ酸カリ等である。リン酸塩
の具体例は、リン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、
リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウム、リン酸カリ
ウム、リン酸カルシウム、リン酸アンモニウム、ピロリ
ン酸ソーダ等である。
【0026】結合剤の添加量は、耐火骨材 100wt%に
対し0.5 〜8wt%が好ましい。 0.5wt%未満では付
着性および施工強度に劣る傾向がある。8wt%を超え
ると耐食性が十分でなく、しかも硬化が早すぎてノズル
詰まりの原因となりやすい。
【0027】結合剤としてのケイ酸塩を有水ケイ酸塩
に、リン酸塩を縮合リン酸塩にそれぞれ限定した場合、
有水ケイ酸塩と縮合リン酸塩の添加割合は、耐火骨材 1
00wt%に対しいずれも 0.1〜4wt%が好ましい。有
水ケイ酸塩の割合が 0.1wt%未満では付着性および施
工強度に劣り、4wt%を超えると耐食性に劣り、しか
も硬化が早すぎてノズル詰まりの原因となる。
【0028】縮合リン酸塩は、結合剤としての作用のみ
ならず、解こう剤あるいは分散剤としても作用する。そ
の具体例はヘキサメタリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソ
ーダ、酸性ヘキサメタリン酸ソーダ、ウルトラポリリン
酸ソーダ等である。縮合リン酸塩の割合が耐火骨材 100
wt%に対し 0.1wt%未満では、解こう剤あるいは分
散剤としての効果が不十分であり、しかも付着性および
施工体強度にも劣る。4wt%を超えると耐食性の低下
を招く。
【0029】硬化促進剤は、前記したリン酸塩および/
またはケイ酸塩の硬化を促進する役割をもつ。その具体
例は、消石灰、生石灰,珪弗化ソーダ、硫酸マグネシウ
ム、リン酸マグネシウム、アルミナセメント、ポルトラ
ンドセメント等である。硬化促進剤の添加量は、耐火骨
材 100wt%に対し 0.5〜7wt%が好ましい。 0.5w
t%未満では硬化促進剤としての効果に乏しく、7wt
%を超えると硬化が早すぎてノズル詰まり等の原因とな
り易い。
【0030】本発明における吹付け材の配合物として
は、以上の素材の他に、必要によっては、さらに増粘
剤、有機ファイバー、Al金属粉、Al合金粉、乳酸アルミ
ニウム等を適量添加してもよい。増粘剤の種類として
は、揮発シリカ、粘土、CMC、ベントナイト等があ
る。
【0031】このうち、揮発シリカは吹付け材への流動
性付与の効果をもち、吹付け施工時におけるノズル閉塞
防止等に効果的である。揮発シリカは比表面積が15〜30
2/gといった非晶質シリカ超微粉であり、シリコ
ン、シリコン合金の製造の際に副産物として得られる。
シリカフラワー、マイクロシリカ等の商品名で市販され
ている。
【0032】揮発シリカを添加する場合、その添加量
は、耐火骨材 100wt%に対し 0.1〜8wt%が好まし
い。 0.1wt%未満では流動性付与の効果が不十分であ
り、ホース及びノズル内での吹付け材の圧損抵抗が大き
くなって、吹付け施工性が低下する。8wt%を超える
と、揮発シリカが超微粒子であることに起因して過燒結
を招き、剥離損傷が生じ易くなる。
【0033】吹付け施工に際しては、以上の配合物組成
に施工水分10〜25wt%程度添加し混練後、任意の吹付
け装置にて吹付ける。
【0034】吹付け施工では、ホースおよびノズル内で
の吹付け材の硬化を防止するために、混練と空気圧送と
を連続的に行うのが好ましい。混練と空気圧送とを連続
的に行うことができる装置としては、例えばプツマイス
ター(PUTZMEISTER)社製のMP−25型装置、ウエルツナー
マシネンフアブリック(UELZENER・MASCHINENFABRIK)社
製のPUTZKNECHT-S58型装置等が市販されている。
【0035】
【実施例】以下に本発明実施例およびその比較例を示
す。表1、2では、各例で使用した吹付け材の組成と試
験結果を示している。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】吹付け施工には、ウエルツナーマシネンフ
アブリック社製のPUTZKENECHT-S58型の湿式吹付け装置
を使用した。この装置は、粉状吹付け材に施工水分を添
加して混練しつつ、これを圧さく空気にてホースで搬送
し、ノズルから吹付ける機能をもつ。
【0039】各例は、吹付け材組成全体に対して施工水
分を外掛けで20wt%添加し、壁面温度 800〜1000℃の
耐火垂直壁に吹付けた。付着性の試験は吹付け材の付着
率を求めた。数字が大きいほど、付着性が良い。
【0040】接着性は、吹付け施工体を耐火物壁面に接
着した状態で切り出し、1200℃×1hrs加熱後、同温度加
熱下でのせん断強度を測定し、熱間での接着強度を求め
た。
【0041】耐食性は、吹付け施工体を切り出し、鋼:
転炉スラグ重量比で1:1とした溶剤をもって回転侵食
試験(1650℃)し、損耗寸法を測定した。試験値は、比
較例1の結果を 100とした指数で示し、数値が大きいほ
ど損耗が大きい。
【0042】実機試験として、溶鋼真空脱ガス処理装置
の一種であるCAS装置の浸漬管の内外を吹付け補修し
た。この実機試験からも本発明の効果が確認される。
【0043】実機試験での補修対象の耐火物表面温度
は、内周が約1000〜1200℃、外周が約600℃であった。
付着性は、付着率の程度を目視して○、×の二段階で評
価した。また、実機試験での接着性及び耐食性は、補修
後の浸漬管の耐用チャージ数で評価した。
【0044】表に示す試験結果のとおり、本発明実施例
による各吹付け材は、付着性、接着性および耐食性のい
ずれにも優れている。中でも、結合剤を特に有水ケイ酸
塩と縮合リン酸塩に限定し、さらに特定量の軽焼マグネ
シアを使用した表2の実施例7〜14は、付着性および接
着性に一層優れている。そして、その実機試験からも本
発明の効果が確認される。
【0045】これに対し、ファイバーとして有機質ファ
イバーを添加した比較例1および比較例6と、アルミナ
−シリカ質ファイバーを添加した比較例2及び比較例7
は、付着性はそん色ないものの接着性および耐食性に劣
る。
【0046】比較例3と比較例8はセピオライトを添加
しているが、粒径1mm以下のアルミナの割合が少な
く、セピオライトとアルミナとの反応性に劣るためか、
接着性および耐食性に劣る。
【0047】比較例4と比較例9はセピオライトの割合
が多すぎるため、吹付け材の流動性が低下し、ノズル詰
まりが発生して吹付け施工が困難となった。このため、
表に掲げた項目の試験は行うことが出来なかった。比較
例5は、セピオライトを適量含んではいるが、粒径が1
mm以下のアルミナの割合が多すぎて、耐食性に劣って
いる。
【0048】図1は、アルミナーマグネシア質吹付け材
において、セピオライトと有機系ファイバーとのそれぞ
れについて、その添加量と接着性との関係を示したグラ
フである。同図においてセピオライト添加品は、実施例
1の配合組成の吹付け材について、セピオライトの添加
量のみを変化させて試験したものである。
【0049】有機系ファイバー添加品は比較例1の配合
組成の吹付け材について、有機系ファイバーの添加量の
みを変化させて試験したものである。また、ここでの接
着性の試験は前記実施例での試験方法と同様とした。こ
のグラフからも、セピオライトの添加が接着性の向上に
貢献していることが確認される。
【0050】
【効果】以上の実施例の試験結果が示すように、本発明
の吹付け材は、施工箇所への付着性、接着強度および耐
食性を兼ね備える結果、施工箇所の耐用性向上の効果は
きわめて顕著なものであり、吹付け材使用量の低減、施
工対象設備の稼動率向上等に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】セピオライト添加品、有機系ファイバー添加品
のそれぞれにおいて、セピオライト及び有機系ファイバ
ーの添加量と吹付け材の接着強度との関係を示したグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21C 7/10 C21C 7/10 E F27D 1/16 F27D 1/16 W C (72)発明者 中村 壽志 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 伊賀崎 厚郎 兵庫県高砂市荒井町新浜1丁目3番1号 ハリマセラミック株式会社内 (72)発明者 鈴木 龍一 兵庫県高砂市荒井町新浜1丁目3番1号 ハリマセラミック株式会社内 Fターム(参考) 4E014 BB02 4G033 AA02 AA03 AB03 AB04 AB12 BA02 4K013 CE00 CF19 4K051 LA02 LA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径1mm以下のアルミナ5〜30wt
    %、残部が主体としてマグネシアを含む耐火骨材 100w
    t%に対して、セピオライト 0.1〜2wt%と、結合剤
    (ケイ酸塩および/またはリン酸塩)及び硬化促進剤を
    添加してなる湿式吹付け施工用耐火物。
  2. 【請求項2】 粒径1mm以下のアルミナ5〜30wt
    %、軽焼マグネシア8wt%以下、残部が主体として前
    記軽焼マグネシア以外のマグネシアを含む耐火骨材 100
    wt%に対し、セピオライト 0.1〜2wt%、有水ケイ
    酸塩 0.1〜4wt%、縮合リン酸塩 0.1〜4wt%およ
    び硬化促進剤を添加してなる湿式吹付け施工用耐火物。
  3. 【請求項3】 前記耐火骨材が、粒径1mm以下のアル
    ミナ5〜30wt%とマグネシアの他に、さらに、粒径1
    mm超のアルミナを20wt%以下含んでいる請求項1又
    は2に記載の湿式吹付け施工用耐火物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101044809B1 (ko) * 2008-11-03 2011-06-29 (주)원진월드와이드 친환경의 무수 부정형 라이닝재
CN108218402A (zh) * 2017-12-30 2018-06-29 汪逸凡 一种喷补料的制备方法

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KR101044809B1 (ko) * 2008-11-03 2011-06-29 (주)원진월드와이드 친환경의 무수 부정형 라이닝재
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