JP2000342626A - 便の背中漏れ防止機能を備えた使い捨ておむつ - Google Patents
便の背中漏れ防止機能を備えた使い捨ておむつInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の使い捨ておむつは軟便などが背中側か
ら外へ漏れることがあった。 【解決手段】 使い捨ておむつ１の後面部２Ｃでの横方
向の中央領域に、装着者側へ***する厚肉部２０が設け
られる。この厚肉部２０は、裾部２２の横方向の幅寸法
が前記中間部２Ｂに位置する吸収コアの幅寸法よりも小
さく、且つ装着者側に向く頂部２１に向けて横方向の幅
寸法が徐々に小さくなる形状である。厚肉部２０がお尻
の割れ目に入り込むので、おむつ１の表面と装着者のお
尻の割れ目と間に隙間が生じない。よって、装着者が寝
た状態で軟便などを***しても、後のウェスト部から外
へと漏れることがない。
ら外へ漏れることがあった。 【解決手段】 使い捨ておむつ１の後面部２Ｃでの横方
向の中央領域に、装着者側へ***する厚肉部２０が設け
られる。この厚肉部２０は、裾部２２の横方向の幅寸法
が前記中間部２Ｂに位置する吸収コアの幅寸法よりも小
さく、且つ装着者側に向く頂部２１に向けて横方向の幅
寸法が徐々に小さくなる形状である。厚肉部２０がお尻
の割れ目に入り込むので、おむつ１の表面と装着者のお
尻の割れ目と間に隙間が生じない。よって、装着者が寝
た状態で軟便などを***しても、後のウェスト部から外
へと漏れることがない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、背中漏れ防止機能
を備えた使い捨ておむつに関し、特に後面部からウエス
ト部への漏れ防止機能を向上させた使い捨ておむつに関
する。
を備えた使い捨ておむつに関し、特に後面部からウエス
ト部への漏れ防止機能を向上させた使い捨ておむつに関
する。
【０００２】
【従来の技術】近年、砂時計形状を持つオープン型の使
い捨ておむつが広く使用されている。このおむつは、装
着者側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向
けられる不透液性のバックシートと、前記トップシート
と前記バックシートとの間に挟まれる吸収コアとで構成
され、装着者の腹側に当てられる前面部と、股間に当て
られる中間部と、背側に当てられる後面部とを有する。
い捨ておむつが広く使用されている。このおむつは、装
着者側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向
けられる不透液性のバックシートと、前記トップシート
と前記バックシートとの間に挟まれる吸収コアとで構成
され、装着者の腹側に当てられる前面部と、股間に当て
られる中間部と、背側に当てられる後面部とを有する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オープン型の
おむつは平面形状を持っているため、立体的なお尻、特
にお尻の割れ目と密着することができない。そして、こ
のようなオープン型のおむつを装着するのは寝た状態で
過ごすことが多い赤ん坊や幼児である。よって、装着者
が寝た状態で例えば軟便を***すると、その軟便がおむ
つとお尻の割れ目との隙間を通って背中側のウェスト部
から外へと漏れてしまう問題があった。
おむつは平面形状を持っているため、立体的なお尻、特
にお尻の割れ目と密着することができない。そして、こ
のようなオープン型のおむつを装着するのは寝た状態で
過ごすことが多い赤ん坊や幼児である。よって、装着者
が寝た状態で例えば軟便を***すると、その軟便がおむ
つとお尻の割れ目との隙間を通って背中側のウェスト部
から外へと漏れてしまう問題があった。
【０００４】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、おむつと装着者のお尻の割れ目との隙間が生じな
いようにすることにより、軟便などがおむつの後ウェス
ト部から背中へ漏れが生じない機能、すなわち背中漏れ
防止機能を備えた使い捨ておむつを提供することにあ
る。
あり、おむつと装着者のお尻の割れ目との隙間が生じな
いようにすることにより、軟便などがおむつの後ウェス
ト部から背中へ漏れが生じない機能、すなわち背中漏れ
防止機能を備えた使い捨ておむつを提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、装
着者側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向
けられるバックシートと、前記トップシートと前記バッ
クシートとの間に挟まれる吸収コアとで構成され、装着
者の腹側に当てられる前面部と、股間に当てられる中間
部と、背側に当てられる後面部とを有するおむつにおい
て、前記前面部から股間を経て前記後面部に至る方向を
縦方向とし、それと直交する方向を横方向としたとき
に、少なくとも前記後面部での横方向の中央領域に、装
着者側へ***する厚肉部が設けられ、この厚肉部は、裾
部の横方向の幅寸法が前記中間部に位置する吸収コアの
幅寸法よりも小さく、且つ装着者側に向く頂部に向けて
横方向の幅寸法が徐々に小さくなる形状であることを特
徴とする使い捨ておむつによって達成される。
着者側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向
けられるバックシートと、前記トップシートと前記バッ
クシートとの間に挟まれる吸収コアとで構成され、装着
者の腹側に当てられる前面部と、股間に当てられる中間
部と、背側に当てられる後面部とを有するおむつにおい
て、前記前面部から股間を経て前記後面部に至る方向を
縦方向とし、それと直交する方向を横方向としたとき
に、少なくとも前記後面部での横方向の中央領域に、装
着者側へ***する厚肉部が設けられ、この厚肉部は、裾
部の横方向の幅寸法が前記中間部に位置する吸収コアの
幅寸法よりも小さく、且つ装着者側に向く頂部に向けて
横方向の幅寸法が徐々に小さくなる形状であることを特
徴とする使い捨ておむつによって達成される。
【０００６】本発明の使い捨ておむつの装着時には、前
記厚肉部がお尻の割れ目に入り込むので、おむつ表面と
装着者のお尻の割れ目と間に隙間が生じない。よって、
装着者が寝た状態で軟便などを***しても、後のウェス
ト部から背中（おむつの外）への漏れが生じにくい。特
に、後面部のみに位置すると、***物が厚肉部によって
堰き止められる。
記厚肉部がお尻の割れ目に入り込むので、おむつ表面と
装着者のお尻の割れ目と間に隙間が生じない。よって、
装着者が寝た状態で軟便などを***しても、後のウェス
ト部から背中（おむつの外）への漏れが生じにくい。特
に、後面部のみに位置すると、***物が厚肉部によって
堰き止められる。
【０００７】前記厚肉部は前記後面部に位置し、この厚
肉部が前記中間部側に向けられる先部とこれと逆側に向
けられる基部とを有し、前記厚肉部の裾部の幅寸法は、
前記基部側で大きく前記先部に向くにしたがって徐々に
小さくなることが好ましい。この場合、前記厚肉部の隆
起高さ寸法が、前記先部に向くにしたがって徐々に低く
なることが好ましい。
肉部が前記中間部側に向けられる先部とこれと逆側に向
けられる基部とを有し、前記厚肉部の裾部の幅寸法は、
前記基部側で大きく前記先部に向くにしたがって徐々に
小さくなることが好ましい。この場合、前記厚肉部の隆
起高さ寸法が、前記先部に向くにしたがって徐々に低く
なることが好ましい。
【０００８】また、前記厚肉部は、液吸収体の表面が前
記トップシートに覆われたものであることが好ましい。
例えば、前記厚肉部の液吸収体は、前記吸収コアと同じ
材料で連続して形成されており、その結果、厚肉部での
吸収コアの目付が、厚肉部以外の部分での前記吸収コア
の目付より大きい。ただし厚肉部の液吸収体が、他の部
分の吸収コアと別体に形成され、この液吸収体が吸収コ
アの上に載せられたものであってもよい。
記トップシートに覆われたものであることが好ましい。
例えば、前記厚肉部の液吸収体は、前記吸収コアと同じ
材料で連続して形成されており、その結果、厚肉部での
吸収コアの目付が、厚肉部以外の部分での前記吸収コア
の目付より大きい。ただし厚肉部の液吸収体が、他の部
分の吸収コアと別体に形成され、この液吸収体が吸収コ
アの上に載せられたものであってもよい。
【０００９】また、前記厚肉部での、前記吸収コアの表
面からの***高さ寸法が２ｍｍ以上であることが好まし
い。
面からの***高さ寸法が２ｍｍ以上であることが好まし
い。
【００１０】また、前記厚肉部の裾部とその周囲の吸収
コアとの境界部に溝が形成されていることが好ましい。
この場合、前記溝は、吸収コアにヒートエンボスまたは
ヒートシールを行なうことによって形成されることが好
ましい。
コアとの境界部に溝が形成されていることが好ましい。
この場合、前記溝は、吸収コアにヒートエンボスまたは
ヒートシールを行なうことによって形成されることが好
ましい。
【００１１】また、本発明の使い捨ておむつでは、前記
後面部にはウェスト部側を基端とし、前記厚肉部の表面
に向って延びるウェスト漏れ防止用の立体ギャザーが設
けられていることが好ましい。
後面部にはウェスト部側を基端とし、前記厚肉部の表面
に向って延びるウェスト漏れ防止用の立体ギャザーが設
けられていることが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の使い捨ておむつについて説明する。図１は本発明の
使い捨ておむつを透液性シート側から示す平面図、図２
は図１に示したおむつのＩＩ−ＩＩ線の断面図、図３は
図１に示したおむつのＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面図、図４
は図１の厚肉部のＸ方向における断面図である。
明の使い捨ておむつについて説明する。図１は本発明の
使い捨ておむつを透液性シート側から示す平面図、図２
は図１に示したおむつのＩＩ−ＩＩ線の断面図、図３は
図１に示したおむつのＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面図、図４
は図１の厚肉部のＸ方向における断面図である。
【００１３】図１に示す本発明の使い捨ておむつ１は、
いわゆる砂時計形状のオープン型おむつであり、使用時
に装着者の腹部に当てられる前面部２Ａと、使用時に尻
部および／または背部に当てられる後面部２Ｃと、使用
時に股間部に当てられる中間部２Ｂとを有する。前記前
面部から股間を経て前記後面部に至る方向をＹ方向（縦
方向）とし、それと直交する方向をＸ方向（横方向）と
する。また、図２、３及び４に示すように、装着者側に
向かう方向をＺ方向とする。
いわゆる砂時計形状のオープン型おむつであり、使用時
に装着者の腹部に当てられる前面部２Ａと、使用時に尻
部および／または背部に当てられる後面部２Ｃと、使用
時に股間部に当てられる中間部２Ｂとを有する。前記前
面部から股間を経て前記後面部に至る方向をＹ方向（縦
方向）とし、それと直交する方向をＸ方向（横方向）と
する。また、図２、３及び４に示すように、装着者側に
向かう方向をＺ方向とする。
【００１４】この使い捨ておむつ１は装着者側に向けら
れる透液性のトップシート１０と、外側に向けられる不
透液性のバックシート１１と、前記トップシート１０と
前記バックシート１１との間に挟まれる吸収コア１２と
で構成されている。それぞれトップシート１０とバック
シート１１と吸収コア１２は砂時計形状である。トップ
シート１０とバックシート１１は、吸収コア１２の周囲
でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されてい
る。
れる透液性のトップシート１０と、外側に向けられる不
透液性のバックシート１１と、前記トップシート１０と
前記バックシート１１との間に挟まれる吸収コア１２と
で構成されている。それぞれトップシート１０とバック
シート１１と吸収コア１２は砂時計形状である。トップ
シート１０とバックシート１１は、吸収コア１２の周囲
でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されてい
る。
【００１５】装着時には、後面部２Ｃの後フラップ（Ｘ
方向に突出している部分）が前面部２Ａのバックシート
１１上に重ね合わされ、前記後面部２Ｃの後フラップの
トップシート１０の両縁部に設けられた掛止シート１８
と、前面部２Ａのバックシート１１の前フラップ（Ｘ方
向に突出している部分）に設けられた掛止部１７とが、
装着者のウエスト部分で掛止される。その結果、使い捨
ておむつ１が腰周りにおいて装着者の体に保持、固定さ
れる。
方向に突出している部分）が前面部２Ａのバックシート
１１上に重ね合わされ、前記後面部２Ｃの後フラップの
トップシート１０の両縁部に設けられた掛止シート１８
と、前面部２Ａのバックシート１１の前フラップ（Ｘ方
向に突出している部分）に設けられた掛止部１７とが、
装着者のウエスト部分で掛止される。その結果、使い捨
ておむつ１が腰周りにおいて装着者の体に保持、固定さ
れる。
【００１６】トップシート１０は、親水処理された疎水
性繊維、親水性繊維などで形成されたものであり、例え
ばポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、スパ
ンレース不織布などである。または、前記不織布に嵩高
な不織布からなるクッション層を重ねてトップシートを
形成してもよい。バックシート１１は液不透過性で且つ
通気性であり、例えばポリオレフィン系の樹脂シートな
どにより形成されている。または、バックシートとして
不織布を用い、バックシートと吸収コアとの間に防水性
フィルムを介在させてもよい。また、その他の吸収性物
品の上に重ねられて使用される場合は透液性シートで形
成されていてもよい。
性繊維、親水性繊維などで形成されたものであり、例え
ばポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、スパ
ンレース不織布などである。または、前記不織布に嵩高
な不織布からなるクッション層を重ねてトップシートを
形成してもよい。バックシート１１は液不透過性で且つ
通気性であり、例えばポリオレフィン系の樹脂シートな
どにより形成されている。または、バックシートとして
不織布を用い、バックシートと吸収コアとの間に防水性
フィルムを介在させてもよい。また、その他の吸収性物
品の上に重ねられて使用される場合は透液性シートで形
成されていてもよい。
【００１７】吸収コア１２は、吸収性素材、例えば粉砕
パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物
などにより形成され、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと
高吸水性ポリマーとの混合物がティッシュなどの吸収性
シート１３で包まれたものである。また掛止シート１８
は例えば先端に掛止頭部を有するキノコ形状または鉤形
状の多数の掛止突体が形成された樹脂製シートであり、
掛止部１７は例えばポリエステル繊維を材料としてトリ
コット編みされた織布または不織布である。あるいは係
止部１７がゴム系粘着材やアクリル系樹脂などの粘着テ
ープで、掛止シート１８が樹脂フィルムである。
パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物
などにより形成され、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと
高吸水性ポリマーとの混合物がティッシュなどの吸収性
シート１３で包まれたものである。また掛止シート１８
は例えば先端に掛止頭部を有するキノコ形状または鉤形
状の多数の掛止突体が形成された樹脂製シートであり、
掛止部１７は例えばポリエステル繊維を材料としてトリ
コット編みされた織布または不織布である。あるいは係
止部１７がゴム系粘着材やアクリル系樹脂などの粘着テ
ープで、掛止シート１８が樹脂フィルムである。
【００１８】本発明の使い捨ておむつ１の後面部２Ｃの
装着者側には、厚肉部２０が形成されている。厚肉部２
０は図１に示すように、平面から見たときにほぼ五角形
状となっており、先部２３が中間部２Ｂ側に向けられ、
その逆側である基部２４が後ウエスト部３Ｃ側に向けら
れている。すなわち裾部２２の横方向の幅寸法は、基部
２４側で大きく先部２３に向けて徐々に小さくなる形状
である。また図４の厚肉部２０のＹ方向における断面図
に示すように、厚肉部２０は裾部２２から頂部２１へ向
かって横方向の幅寸法が徐々に小さくなって、横断面が
ほぼ三角形状となっている。厚肉部２０では、中間部２
Ｂ側の五角形状の先部２３以外の部分は、ほぼ全ての横
断面において三角形状となっている。すなわち、厚肉部
２０にはＹ方向における全長にわたって頂部２１が存在
する。
装着者側には、厚肉部２０が形成されている。厚肉部２
０は図１に示すように、平面から見たときにほぼ五角形
状となっており、先部２３が中間部２Ｂ側に向けられ、
その逆側である基部２４が後ウエスト部３Ｃ側に向けら
れている。すなわち裾部２２の横方向の幅寸法は、基部
２４側で大きく先部２３に向けて徐々に小さくなる形状
である。また図４の厚肉部２０のＹ方向における断面図
に示すように、厚肉部２０は裾部２２から頂部２１へ向
かって横方向の幅寸法が徐々に小さくなって、横断面が
ほぼ三角形状となっている。厚肉部２０では、中間部２
Ｂ側の五角形状の先部２３以外の部分は、ほぼ全ての横
断面において三角形状となっている。すなわち、厚肉部
２０にはＹ方向における全長にわたって頂部２１が存在
する。
【００１９】このように厚肉部２０は、装着者のお尻の
割れ目に入り込むことができる形状である。また先部２
３が先細形状であるため、人の尻の割れ目に入るときの
違和感が少ない。この厚肉部２０が後面部２Ｃに存在し
ていると、吸収コア１２によって吸収されにくい軟便な
どの***物が後面部側へと流れても厚肉部２０によって
堰き止められ、その***物が後ウェスト部３Ｃからおむ
つの外へと漏れることがない。
割れ目に入り込むことができる形状である。また先部２
３が先細形状であるため、人の尻の割れ目に入るときの
違和感が少ない。この厚肉部２０が後面部２Ｃに存在し
ていると、吸収コア１２によって吸収されにくい軟便な
どの***物が後面部側へと流れても厚肉部２０によって
堰き止められ、その***物が後ウェスト部３Ｃからおむ
つの外へと漏れることがない。
【００２０】図１では、厚肉部２０の裾部２２のＸ方向
の幅寸法２０ｘが、２０〜４０ｍｍ程度であり、さらに
好ましくは２５〜３５ｍｍ程度である。また、Ｙ方向に
おける寸法２０ｙは５０〜７０ｍｍ程度、さらに好まし
くは５５〜６５ｍｍ程度である。また、厚肉部２０の基
部２４と後ウェスト部３Ｃとの距離３ｙは、３０〜５０
ｍｍ程度、さらに好ましくは３５〜４５ｍｍ程度であ
る。
の幅寸法２０ｘが、２０〜４０ｍｍ程度であり、さらに
好ましくは２５〜３５ｍｍ程度である。また、Ｙ方向に
おける寸法２０ｙは５０〜７０ｍｍ程度、さらに好まし
くは５５〜６５ｍｍ程度である。また、厚肉部２０の基
部２４と後ウェスト部３Ｃとの距離３ｙは、３０〜５０
ｍｍ程度、さらに好ましくは３５〜４５ｍｍ程度であ
る。
【００２１】厚肉部２０は、それ自身においても***物
を吸収できるように、液吸収体で構成されることが好ま
しい。そして、この厚肉部２０の液吸収体は、他の部分
の吸収コア１２と同様にトップシート１０に覆われる。
を吸収できるように、液吸収体で構成されることが好ま
しい。そして、この厚肉部２０の液吸収体は、他の部分
の吸収コア１２と同様にトップシート１０に覆われる。
【００２２】例えば図２及び図４に示されるように、厚
肉部２０の液吸収体は、吸収コア１２と一体に形成され
る。すなわち吸収コア１２の一部の目付けを多くするこ
とにより、前記厚肉部２０の液吸収体を形成することが
できる。この場合、例えば厚肉部での吸収コアの厚み１
２ｚが４．５ｍｍ、その他の部分の吸収コア１２厚み１
２ｚが２．５ｍｍである。
肉部２０の液吸収体は、吸収コア１２と一体に形成され
る。すなわち吸収コア１２の一部の目付けを多くするこ
とにより、前記厚肉部２０の液吸収体を形成することが
できる。この場合、例えば厚肉部での吸収コアの厚み１
２ｚが４．５ｍｍ、その他の部分の吸収コア１２厚み１
２ｚが２．５ｍｍである。
【００２３】厚肉部２０が装着者のお尻の割れ目に入り
こみ、おむつ１とお尻の割れ目との隙間を少なくするた
めには、厚肉部２０での、吸収コア１２の表面からの隆
起高さ寸法が２ｍｍ以上であることが好ましい。
こみ、おむつ１とお尻の割れ目との隙間を少なくするた
めには、厚肉部２０での、吸収コア１２の表面からの隆
起高さ寸法が２ｍｍ以上であることが好ましい。
【００２４】また厚肉部２０の液吸収体が吸収コア１２
と一体に形成される場合、厚肉部２０において吸収性素
材が多く存在することとなる。例えば吸収コア１２の吸
収性素材（例えばパルプ）の目付が２５０ｇ／ｍ2程度
であるのに対し、厚肉部２０においては４００ｇ／ｍ2
程度となる。したがって、厚肉部２０における吸収性が
高くなり、軟便などの***物の水分が吸収されることに
なるので、***物の漏れがさらに生じにくくなる。
と一体に形成される場合、厚肉部２０において吸収性素
材が多く存在することとなる。例えば吸収コア１２の吸
収性素材（例えばパルプ）の目付が２５０ｇ／ｍ2程度
であるのに対し、厚肉部２０においては４００ｇ／ｍ2
程度となる。したがって、厚肉部２０における吸収性が
高くなり、軟便などの***物の水分が吸収されることに
なるので、***物の漏れがさらに生じにくくなる。
【００２５】さらに本発明の使い捨ておむつ１には、ウ
ェスト漏れ防止用のカフ３０を設けることができる。例
えば、図１に示すように、厚肉部２０と後ウェスト部３
Ｃとの間に不透液性の帯状シートを設け、この帯状シー
トの中間部２Ｂ側の側縁には弾性部材３１を設ける。こ
の帯状シートはＸ方向における両端と、後ウェスト部３
Ｃ側の側縁とがトップシート１０に接合されて起立支点
（基端）を形成している。その結果、中間部２Ｂに向か
って開口するウェスト漏れ防止用のカフ３０が形成され
る。このカフ３０は厚肉部２０の表面に向って延び、厚
肉部２０を覆うようにして設けられ、厚肉部２０の裾部
２２とカフ３０との間にポケットが形成される。よっ
て、厚肉部２０によって堰き止めることができない多量
の***物が、厚肉部２０を迂回して後ウェスト部３Ｃに
向かって流れてきても、ポケット内に流れ込ませて保持
させることによりさらに漏れが生じにくいものとなる。
ェスト漏れ防止用のカフ３０を設けることができる。例
えば、図１に示すように、厚肉部２０と後ウェスト部３
Ｃとの間に不透液性の帯状シートを設け、この帯状シー
トの中間部２Ｂ側の側縁には弾性部材３１を設ける。こ
の帯状シートはＸ方向における両端と、後ウェスト部３
Ｃ側の側縁とがトップシート１０に接合されて起立支点
（基端）を形成している。その結果、中間部２Ｂに向か
って開口するウェスト漏れ防止用のカフ３０が形成され
る。このカフ３０は厚肉部２０の表面に向って延び、厚
肉部２０を覆うようにして設けられ、厚肉部２０の裾部
２２とカフ３０との間にポケットが形成される。よっ
て、厚肉部２０によって堰き止めることができない多量
の***物が、厚肉部２０を迂回して後ウェスト部３Ｃに
向かって流れてきても、ポケット内に流れ込ませて保持
させることによりさらに漏れが生じにくいものとなる。
【００２６】不透液性の帯状シートは不織布、疎水性繊
維で形成された不織布、樹脂シートなどで形成されう
る。好ましくは通気性であり、例えば、ポリプロピレン
繊維で形成されたスパンボンド不織布や、スパンボンド
不織布とメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とを
重ねたシートなどで形成されうる。帯状シートのＸ方向
における寸法は好ましくは１７０〜１３０ｍｍ、さらに
好ましくは１５０ｍｍ程度である。カフ３０の後ウェス
ト部３ＣからのＹ方向における寸法は例えば７０〜５０
ｍｍ、好ましくは６０ｍｍ程度である。ただし、帯状シ
ートの側部は後ウェスト部３Ｃに重ねる必要はなく、中
間部２Ｂ寄りの部分から設けられていてもよく、その場
合帯状シートのＹ方向における寸法は適宜変更されう
る。
維で形成された不織布、樹脂シートなどで形成されう
る。好ましくは通気性であり、例えば、ポリプロピレン
繊維で形成されたスパンボンド不織布や、スパンボンド
不織布とメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とを
重ねたシートなどで形成されうる。帯状シートのＸ方向
における寸法は好ましくは１７０〜１３０ｍｍ、さらに
好ましくは１５０ｍｍ程度である。カフ３０の後ウェス
ト部３ＣからのＹ方向における寸法は例えば７０〜５０
ｍｍ、好ましくは６０ｍｍ程度である。ただし、帯状シ
ートの側部は後ウェスト部３Ｃに重ねる必要はなく、中
間部２Ｂ寄りの部分から設けられていてもよく、その場
合帯状シートのＹ方向における寸法は適宜変更されう
る。
【００２７】前記カフ３０が形成される場合、厚肉部２
０の周囲には図５に示すように溝２５を形成することが
できる。溝２５は、図１の厚肉部２０の後ウェスト部３
Ｃ側の底部２４以外の部分で形成される。このような溝
２５を設けると、***物が溝に沿って流れ易くなり、カ
フ３０のポケットへと導かれ易くなる。なお、溝２５は
吸収コア１２にヒンジエンボスまたはヒートシールなど
を施すことにより形成することが好ましい。この場合、
溝２５における吸収性素材の密度が高くなり、毛細管現
象によって***物が溝２５へと導かれ易くなる。
０の周囲には図５に示すように溝２５を形成することが
できる。溝２５は、図１の厚肉部２０の後ウェスト部３
Ｃ側の底部２４以外の部分で形成される。このような溝
２５を設けると、***物が溝に沿って流れ易くなり、カ
フ３０のポケットへと導かれ易くなる。なお、溝２５は
吸収コア１２にヒンジエンボスまたはヒートシールなど
を施すことにより形成することが好ましい。この場合、
溝２５における吸収性素材の密度が高くなり、毛細管現
象によって***物が溝２５へと導かれ易くなる。
【００２８】なお、本発明のおむつ１には、従来のオー
プン型おむつに設けられている横漏れ防止用のカフを設
けても良い。例えばトップシート１０の上の両側部４、
４側に、不透液性の帯状シートを設け、この帯状シート
の中央側の側縁（帯状シートの幅方向（Ｘ方向）におけ
る中間部であってもよい）に弾性部材をそれぞれ設け
る。そして、その反対側の側縁及び前後の端部がトップ
シート１０の上面に接着させる。その結果、使い捨てお
むつ１の装着時に中央側の側縁が立ち上がるような横漏
れ防止用のカフが一対形成される。
プン型おむつに設けられている横漏れ防止用のカフを設
けても良い。例えばトップシート１０の上の両側部４、
４側に、不透液性の帯状シートを設け、この帯状シート
の中央側の側縁（帯状シートの幅方向（Ｘ方向）におけ
る中間部であってもよい）に弾性部材をそれぞれ設け
る。そして、その反対側の側縁及び前後の端部がトップ
シート１０の上面に接着させる。その結果、使い捨てお
むつ１の装着時に中央側の側縁が立ち上がるような横漏
れ防止用のカフが一対形成される。
【００２９】さらに、いわゆるレッグカフが設けられて
いても良い。例えば使い捨ておむつ１のＸ方向の吸収コ
ア１２が存在していない両側部４、４の領域（吸収領域
の外側）において、使い捨ておむつ１の縦方向（Ｙ方
向）に延びる弾性部材を、トップシート１０とバックシ
ート１１の間に接着固定させる。この弾性部材がＹ方向
に弾性収縮することにより、使い捨ておむつ１のＸ方向
の両側部４、４の領域でトップシート１０およびバック
シート１１が収縮させられ、足回りにフィットするレッ
グギャザーが形成される。
いても良い。例えば使い捨ておむつ１のＸ方向の吸収コ
ア１２が存在していない両側部４、４の領域（吸収領域
の外側）において、使い捨ておむつ１の縦方向（Ｙ方
向）に延びる弾性部材を、トップシート１０とバックシ
ート１１の間に接着固定させる。この弾性部材がＹ方向
に弾性収縮することにより、使い捨ておむつ１のＸ方向
の両側部４、４の領域でトップシート１０およびバック
シート１１が収縮させられ、足回りにフィットするレッ
グギャザーが形成される。
【００３０】次に、厚肉部２０をもつ本発明の使い捨て
おむつ１の製造方法の一例を説明する。ただし、本発明
の使い捨ておむつ１の製造方法はこれに限られない。図
６は図１に示した使い捨ておむつ１の製造方法を示す説
明図、図７は図６に示したパターンドラムの斜視図、図
８は図６に示したパターンドラムの一部拡大断面図であ
る。
おむつ１の製造方法の一例を説明する。ただし、本発明
の使い捨ておむつ１の製造方法はこれに限られない。図
６は図１に示した使い捨ておむつ１の製造方法を示す説
明図、図７は図６に示したパターンドラムの斜視図、図
８は図６に示したパターンドラムの一部拡大断面図であ
る。
【００３１】まず、図７に示すような砂時計形状の凹部
５３が外周面５１ａ上に形成されており、且つ反時計方
向へ一定の速度で回転するパターンドラム５１の外周面
５１ａに、上側のティッシュ１３ａが原反から連続的に
供給される。凹部５３の底面は網目５３ａとなってお
り、網目５３ａには厚肉部２０を形成するための三角凹
部５３ｂが形成されている。この凹部５３がパターンド
ラム５１の上位に（すなわち、サクションチャンバ５６
の上に）移動したとき、サクションチャンバ５６の吸引
圧が網目５３ａを介してティッシュ１３ａに与えられ、
ティッシュ１３ａは、凹部５３の内部内面に沿うように
載置されて凹状に変形させられる。
５３が外周面５１ａ上に形成されており、且つ反時計方
向へ一定の速度で回転するパターンドラム５１の外周面
５１ａに、上側のティッシュ１３ａが原反から連続的に
供給される。凹部５３の底面は網目５３ａとなってお
り、網目５３ａには厚肉部２０を形成するための三角凹
部５３ｂが形成されている。この凹部５３がパターンド
ラム５１の上位に（すなわち、サクションチャンバ５６
の上に）移動したとき、サクションチャンバ５６の吸引
圧が網目５３ａを介してティッシュ１３ａに与えられ、
ティッシュ１３ａは、凹部５３の内部内面に沿うように
載置されて凹状に変形させられる。
【００３２】このとき吸収性素材積層機５４から粉砕パ
ルプおよび高吸水性ポリマーが凹部５３内に与えられ
る。サクションチャンバ５６に吸引される結果、図８に
示すように、凹部５３内では網目５３ａの内面に沿うよ
うに上側のティッシュ１３ａが敷かれ、そしてこのティ
ッシュ１３ａの上に吸収性素材層５５が形成される。よ
って、図７に示すパターンドラム５１を使用した場合に
は、吸収性素材層５５は、後に厚肉部となる肉厚部分を
もった砂時計形状となりうる。
ルプおよび高吸水性ポリマーが凹部５３内に与えられ
る。サクションチャンバ５６に吸引される結果、図８に
示すように、凹部５３内では網目５３ａの内面に沿うよ
うに上側のティッシュ１３ａが敷かれ、そしてこのティ
ッシュ１３ａの上に吸収性素材層５５が形成される。よ
って、図７に示すパターンドラム５１を使用した場合に
は、吸収性素材層５５は、後に厚肉部となる肉厚部分を
もった砂時計形状となりうる。
【００３３】一方、下側のティッシュ１３ｂが原反から
送り出されて、パターンドラム５１の下方に向かって送
り出される。凹部５３がパターンドラム５１の最下部に
移動したとき、凹部５３内で成形された吸収性素材層５
５および上側のティッシュ１３ａが、加圧チャンバ５７
により凹部５３内から分離される。よって、吸収性素材
層５５が、上側のティッシュ１３ａと共に下側のティッ
シュ１３ｂ上に転載され、吸収コア１２が形成される。
そして、この吸収コア１２には厚肉部２０が上側のティ
ッシュ１３ａに向かって突出するように肉厚に形成され
ている。
送り出されて、パターンドラム５１の下方に向かって送
り出される。凹部５３がパターンドラム５１の最下部に
移動したとき、凹部５３内で成形された吸収性素材層５
５および上側のティッシュ１３ａが、加圧チャンバ５７
により凹部５３内から分離される。よって、吸収性素材
層５５が、上側のティッシュ１３ａと共に下側のティッ
シュ１３ｂ上に転載され、吸収コア１２が形成される。
そして、この吸収コア１２には厚肉部２０が上側のティ
ッシュ１３ａに向かって突出するように肉厚に形成され
ている。
【００３４】その後、第１のヒンジエンボス６０によ
り、吸収コア１２の厚肉部２０以外の部分をプレスして
吸収コア１２の表面を平らにする。その吸収コア１２の
表面に向かって、原反に巻かれたトップシート１０が供
給されて、吸収コア１２に積層される。そして、第２の
ヒンジエンボス６１により、吸収コア１２とトップシー
ト１０とが共に厚肉部２０以外の部分においてまたプレ
スされて形状が整えられる。このようにして、厚肉部２
０のＺ方向厚みが約４．５ｍｍ、それ以外の部分の厚み
が約２．５ｍｍであり、且つ厚肉部２０以外の部分の剛
性が１０〜３０ｇである吸収コア１２を形成する。さら
に、吸収コア１２とトップシート１０とが重ねられたも
のの下側（裏側）に、原反に巻かれたバックシート１１
が供給され、積層される。
り、吸収コア１２の厚肉部２０以外の部分をプレスして
吸収コア１２の表面を平らにする。その吸収コア１２の
表面に向かって、原反に巻かれたトップシート１０が供
給されて、吸収コア１２に積層される。そして、第２の
ヒンジエンボス６１により、吸収コア１２とトップシー
ト１０とが共に厚肉部２０以外の部分においてまたプレ
スされて形状が整えられる。このようにして、厚肉部２
０のＺ方向厚みが約４．５ｍｍ、それ以外の部分の厚み
が約２．５ｍｍであり、且つ厚肉部２０以外の部分の剛
性が１０〜３０ｇである吸収コア１２を形成する。さら
に、吸収コア１２とトップシート１０とが重ねられたも
のの下側（裏側）に、原反に巻かれたバックシート１１
が供給され、積層される。
【００３５】その後は、図６には図示していないが、吸
収コア１２の周囲においてトップシート１０とバックシ
ート１１とをホットメルト型接着剤もしくは熱融着によ
り接合し、その結果一体化されたものをカッターなどで
個々に切断することにより本発明の使い捨ておむつ１を
得ることができる。なお、横漏れ防止ギャザー、レッグ
ギャザー、ウェストギャザーなどを設けるその他の工程
は特に記載していないが、必要に応じて適宜付け加える
ことはできる。
収コア１２の周囲においてトップシート１０とバックシ
ート１１とをホットメルト型接着剤もしくは熱融着によ
り接合し、その結果一体化されたものをカッターなどで
個々に切断することにより本発明の使い捨ておむつ１を
得ることができる。なお、横漏れ防止ギャザー、レッグ
ギャザー、ウェストギャザーなどを設けるその他の工程
は特に記載していないが、必要に応じて適宜付け加える
ことはできる。
【００３６】図９、図１１はそれぞれ本発明の使い捨て
おむつにおける厚肉部の他の実施の形態を示す斜視図、
図１０は図９のＩ０−Ｉ０線による断面図、図１２は図
１１のＩ２−Ｉ２線による断面図である。
おむつにおける厚肉部の他の実施の形態を示す斜視図、
図１０は図９のＩ０−Ｉ０線による断面図、図１２は図
１１のＩ２−Ｉ２線による断面図である。
【００３７】図９及び図１０に示すように、頂部２１Ａ
が、前記先部２３に向くにしたがって徐々に吸収コア１
２に近くなる、すなわち、厚肉部２０Ａの***高さ寸法
が徐々に低くなるようにして厚肉部２０Ａを形成しても
よい。
が、前記先部２３に向くにしたがって徐々に吸収コア１
２に近くなる、すなわち、厚肉部２０Ａの***高さ寸法
が徐々に低くなるようにして厚肉部２０Ａを形成しても
よい。
【００３８】また、図１１及び図１２に示すように、三
角錐形状の厚肉部２０Ｂを形成してもよい。この場合、
頂部２１Ｂが前記先部２３に向くにしたがって徐々に吸
収コア１２に近くなり、厚肉部２０Ｂの***高さ寸法が
徐々に低くなる。その一方、頂部２１Ｂは底部２４に向
くにしたがって徐々に吸収コア１２に近くなり、厚肉部
２０Ｂの***高さ寸法が徐々に低くなるいる。そして、
図１２に示すように、先部２３と底部２４とのＹ方向に
おける中央において、頂部２１Ｂの***高さ寸法が最も
高くなっている。
角錐形状の厚肉部２０Ｂを形成してもよい。この場合、
頂部２１Ｂが前記先部２３に向くにしたがって徐々に吸
収コア１２に近くなり、厚肉部２０Ｂの***高さ寸法が
徐々に低くなる。その一方、頂部２１Ｂは底部２４に向
くにしたがって徐々に吸収コア１２に近くなり、厚肉部
２０Ｂの***高さ寸法が徐々に低くなるいる。そして、
図１２に示すように、先部２３と底部２４とのＹ方向に
おける中央において、頂部２１Ｂの***高さ寸法が最も
高くなっている。
【００３９】また、厚肉部を形成する方法は吸収コア１
２をＺ方向へ肉厚とすることに限られない。例えば、図
９や図１１に示した厚肉部の形状を持つ吸収性素材の表
面を不織布等で覆い、それをトップシート１０の後面部
２Ｃに接着固定させてもよい。その他、図１３に示すよ
うに、連続したきわめて長い繊維（フィラメント）を多
数本、同方向に三角柱状に束ねたトウ２８を不織布２６
で包んだものを所定間隔（例えば切断線２７）で切断し
たものを、吸収コア１２とトップシート１０との間に接
地することにより厚肉部を形成することができる。さら
にまた、ウレタンなどの発泡材のようなクッション性素
材により厚肉部を形成してもよい。ただし、厚肉部にお
いても***物を吸収できるように吸収性素材で形成され
ることが望ましい。
２をＺ方向へ肉厚とすることに限られない。例えば、図
９や図１１に示した厚肉部の形状を持つ吸収性素材の表
面を不織布等で覆い、それをトップシート１０の後面部
２Ｃに接着固定させてもよい。その他、図１３に示すよ
うに、連続したきわめて長い繊維（フィラメント）を多
数本、同方向に三角柱状に束ねたトウ２８を不織布２６
で包んだものを所定間隔（例えば切断線２７）で切断し
たものを、吸収コア１２とトップシート１０との間に接
地することにより厚肉部を形成することができる。さら
にまた、ウレタンなどの発泡材のようなクッション性素
材により厚肉部を形成してもよい。ただし、厚肉部にお
いても***物を吸収できるように吸収性素材で形成され
ることが望ましい。
【００４０】図１４は本発明の使い捨ておむつのさらに
他の実施の形態を示す平面図である。図１４では厚肉部
２０Ｃが前面部２Ａから中間部２Ｂを経て後面部２Ｃに
至るまで縦方向に連続して設けられている。また、Ｘ方
向における断面形状は、どこをとっても図４に示すよう
な三角形状となっている。このような厚肉部２０Ｃを設
けると、お尻の割れ目と使い捨ておむつ１Ｃとの間に空
隙ができないので、***物は移動することなく吸収コア
で吸収される。したがって、軟便が***されたとして
も、その水分が確実に吸収コアで吸収されるため、軟便
が後ウェスト部へと移動しにくくなり、漏れを防止でき
る。
他の実施の形態を示す平面図である。図１４では厚肉部
２０Ｃが前面部２Ａから中間部２Ｂを経て後面部２Ｃに
至るまで縦方向に連続して設けられている。また、Ｘ方
向における断面形状は、どこをとっても図４に示すよう
な三角形状となっている。このような厚肉部２０Ｃを設
けると、お尻の割れ目と使い捨ておむつ１Ｃとの間に空
隙ができないので、***物は移動することなく吸収コア
で吸収される。したがって、軟便が***されたとして
も、その水分が確実に吸収コアで吸収されるため、軟便
が後ウェスト部へと移動しにくくなり、漏れを防止でき
る。
【００４１】このような厚肉部２０Ｃは図１に示した厚
肉部２０と同様に、吸収コア１２のＺ方向への厚み大き
くすることによって得ることができる。ただし、図１５
に示すように吸収コア１２とトップシート１０との間に
トウ２８を設けることにより、厚肉部２０Ｃを形成する
こともできる。また、図１４には図示していないが、こ
のおむつにおいても図１に示すようなウェスト漏れ防止
用のカフが設けられていることが好ましい。
肉部２０と同様に、吸収コア１２のＺ方向への厚み大き
くすることによって得ることができる。ただし、図１５
に示すように吸収コア１２とトップシート１０との間に
トウ２８を設けることにより、厚肉部２０Ｃを形成する
こともできる。また、図１４には図示していないが、こ
のおむつにおいても図１に示すようなウェスト漏れ防止
用のカフが設けられていることが好ましい。
【００４２】なお、本発明の使い捨ておむつは砂時計形
状のオープン型に限られず、長方形のオープン型または
予めパンツ型に形成された使い捨ておむつであってよ
い。また、おむつを装着者の体に保持させる手段は前記
ウェスト部分における掛止に限られず、その他の手段
（例えばサスペンダーのようなもの）でおむつを体に保
持させるものであってもよい。
状のオープン型に限られず、長方形のオープン型または
予めパンツ型に形成された使い捨ておむつであってよ
い。また、おむつを装着者の体に保持させる手段は前記
ウェスト部分における掛止に限られず、その他の手段
（例えばサスペンダーのようなもの）でおむつを体に保
持させるものであってもよい。
【００４３】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の厚肉部を
設けた使い捨ておむつは、おむつと装着者のお尻の割れ
目との間に隙間が生じない。したがって、装着者が寝た
状態で軟便などを***しても、後のウェスト部から背中
（おむつの外）へと漏れることを厚肉部によって堰き止
めることができる。また、本発明の使い捨ておむつは、
股下部においてよくフィットし、装着感に優れている。
設けた使い捨ておむつは、おむつと装着者のお尻の割れ
目との間に隙間が生じない。したがって、装着者が寝た
状態で軟便などを***しても、後のウェスト部から背中
（おむつの外）へと漏れることを厚肉部によって堰き止
めることができる。また、本発明の使い捨ておむつは、
股下部においてよくフィットし、装着感に優れている。
【図１】本発明の使い捨ておむつを透液性シート側から
示す平面図
示す平面図
【図２】図１に示したおむつのＩＩ−ＩＩ線の断面図
【図３】図１に示したおむつのＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面
図
図
【図４】図１の厚肉部のＸ方向における断面図
【図５】図４に示した厚肉部の変形例
【図６】図１に示した使い捨ておむつ１の製造方法を示
す説明図
す説明図
【図７】図６に示したパターンドラムの斜視図
【図８】図６に示したパターンドラムの一部拡大断面図
【図９】本発明の使い捨ておむつにおける厚肉部の他の
実施の形態を示す斜視図
実施の形態を示す斜視図
【図１０】図９のＩ０−Ｉ０線による断面図
【図１１】本発明の使い捨ておむつにおける厚肉部の他
の実施の形態を示す斜視図
の実施の形態を示す斜視図
【図１２】図１１のＩ２−Ｉ２線による断面図
【図１３】厚肉部の変形例を説明する斜視図
【図１４】本発明の使い捨ておむつのさらに他の実施の
形態を示す平面図
形態を示す平面図
【図１５】図１４のＸ方向における厚肉部の部分断面図
１，１Ｃ 使い捨ておむつ ２Ａ 前面部 ２Ｂ 中間部 ２Ｃ 後面部 ３Ａ 前ウェスト部 ３Ｃ 後ウェスト部 ４ 側部 １０ トップシート １１ バックシート １２ 吸収コア １３ａ 上側のティッシュ １３ｂ 下側のティッシュ １７ 掛止部 １８ 掛止シート ２０，２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ 厚肉部 ２１，２１Ａ，２１Ｂ，２１Ｃ 頂部 ２２ 裾部 ２３ 先部 ２４ 底部 ２５ 溝 ２８ トウ ３０ カフ ３１ 弾性部材 ５１ パターンドラム ５１ａ 外周面 ５３ 凹部 ５３ａ 網目 ５４ 吸収性素材積層機 ５５ 吸収性素材層 ５６ サクションチャンバ ５７ 加圧チャンバ ６０ 第１のヒンジエンボス ６１ 第２のヒンジエンボス
Claims (9)
- 【請求項１】 装着者側に向けられる透液性のトップシ
ートと、外側に向けられるバックシートと、前記トップ
シートと前記バックシートとの間に挟まれる吸収コアと
で構成され、装着者の腹側に当てられる前面部と、股間
に当てられる中間部と、背側に当てられる後面部とを有
するおむつにおいて、 前記前面部から股間を経て前記後面部に至る方向を縦方
向とし、それと直交する方向を横方向としたときに、 少なくとも前記後面部での横方向の中央領域に、装着者
側へ***する厚肉部が設けられ、この厚肉部は、裾部の
横方向の幅寸法が前記中間部に位置する吸収コアの幅寸
法よりも小さく、且つ装着者側に向く頂部に向けて横方
向の幅寸法が徐々に小さくなる形状であることを特徴と
する使い捨ておむつ。 - 【請求項２】 前記厚肉部は前記後面部に位置し、この
厚肉部が前記中間部側に向けられる先部とこれと逆側に
向けられる基部とを有し、前記厚肉部の裾部の幅寸法
は、前記基部側で大きく前記先部に向くにしたがって徐
々に小さくなる請求項１記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項３】 前記厚肉部の***高さ寸法が、前記先部
に向くにしたがって徐々に低くなる請求項２記載の使い
捨ておむつ。 - 【請求項４】 前記厚肉部は、液吸収体の表面が前記ト
ップシートに覆われたものである請求項１〜３のいずれ
かに記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項５】 前記厚肉部の液吸収体は、前記吸収コア
と同じ材料で連続して形成されており、その結果、厚肉
部での吸収コアの目付が、厚肉部以外の部分での前記吸
収コアの目付より大きい請求項４記載の使い捨ておむ
つ。 - 【請求項６】 前記厚肉部での、前記吸収コアの表面か
らの***高さ寸法が２ｍｍ以上である請求項１〜５のい
ずれかに記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項７】 前記厚肉部の裾部とその周囲の吸収コア
との境界部に溝が形成されている請求項１〜６のいずれ
かに記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項８】 前記溝は、吸収コアにヒートエンボスま
たはヒートシールを行なうことによって形成される請求
項７に記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項９】 前記後面部にはウェスト部側を基端と
し、前記厚肉部の表面に向って延びるウェスト漏れ防止
用の立体ギャザーが設けられている請求項１〜８のいず
れかに記載の使い捨ておむつ。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15965999A JP3638819B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 便の背中漏れ防止機能を備えた使い捨ておむつ |
| CA002309512A CA2309512A1 (en) | 1999-06-07 | 2000-05-26 | Disposable diaper having a function of preventing back leakage of feces |
| EP00304639A EP1059072A3 (en) | 1999-06-07 | 2000-05-31 | Disposable diaper having a function of preventing back leakage of feces |
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