JP2000341996A - 電気負荷の通電制御装置 - Google Patents

電気負荷の通電制御装置

Info

Publication number
JP2000341996A
JP2000341996A JP14966599A JP14966599A JP2000341996A JP 2000341996 A JP2000341996 A JP 2000341996A JP 14966599 A JP14966599 A JP 14966599A JP 14966599 A JP14966599 A JP 14966599A JP 2000341996 A JP2000341996 A JP 2000341996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
energization
state
signals
monitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14966599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4211139B2 (ja
Inventor
Shinichi Maeda
真一 前田
Hiroyuki Kawabata
浩之 川端
Hatsuo Okada
初男 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP14966599A priority Critical patent/JP4211139B2/ja
Publication of JP2000341996A publication Critical patent/JP2000341996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4211139B2 publication Critical patent/JP4211139B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の電気負荷の電流供給経路に生じた異常を
確実かつ速やかに検出することが可能な電気負荷の通電
制御装置を提供することにある。 【解決手段】CPU9は、各制御信号a,b,a/,b
/の生成に先立ち、割込み処理により、各制御信号a,
b,a/,b/と各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,M
b/とを比較してそれらが不一致な状態であるときは、
各制御信号の論理レベルを保持固定してステップモータ
2の各励磁コイル5〜8の通電切替を禁止する。そし
て、CPU9は、割込み処理よりも優先度の低いベース
処理により、各制御信号a,b,a/,b/の論理レベ
ルを保持固定した状態で、各制御信号a,b,a/,b
/と各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/とを比較
してそれらが不一致な状態が所定期間以上継続している
場合は、各励磁コイル5〜8の電流供給経路の少なくと
もいずれか1つに異常が発生したと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気負荷の通電制御
装置に係り、詳しくは、複数の電気負荷の通電状態を切
替制御する際に、各電気負荷の電流供給経路に生じた異
常を検出する機能を備えた電気負荷の通電制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車において、通電
制御装置により通電状態(通電/非通電)が制御される
電気負荷は、その一端が車載バッテリのプラス端子また
はマイナス端子(接地端子)に接続され、他端が通電制
御装置の出力端子に接続されている。
【0003】また、通電制御装置内には、バッテリのプ
ラス端子またはマイナス端子と通電制御装置の出力端子
との間に直列に接続された駆動用トランジスタが備えら
れ、その駆動用トランジスタはマイクロコンピュータか
らの制御信号に応じてオン・オフが制御されるようにな
っている。尚、電気負荷の一端がバッテリのプラス端子
に接続されている場合、駆動用トランジスタはバッテリ
のマイナス端子と通電制御装置の出力端子との間に直列
に接続される。また、電気負荷の一端がバッテリのマイ
ナス端子に接続されている場合、駆動用トランジスタは
バッテリのプラス端子と通電制御装置の出力端子との間
に直列に接続される。
【0004】そして、マイクロコンピュータからの制御
信号が電気負荷の通電を示す論理レベルのとき、駆動用
トランジスタがオンして、その駆動用トランジスタによ
り電気負荷に電流が流れる。また、マイクロコンピュー
タからの制御信号が電気負荷の非通電を示す論理レベル
のとき、駆動用トランジスタがオフして、電気負荷への
通電が停止される。このように、マイクロコンピュータ
は、駆動用トランジスタへ出力する制御信号の論理レベ
ルを切り替えることにより、電気負荷の通電状態を切替
制御している。
【0005】さらに、このように構成された電気負荷の
通電制御装置には、各電気負荷の電流供給経路に生じた
異常を検出する機能が備えられている。すなわち、電気
負荷の抵抗値よりも非常に大きな抵抗値を有する抵抗器
が、駆動用トランジスタに対して並列に接続されてい
る。そして、抵抗器における通電制御装置の出力端子側
の電圧が、電気負荷の実際の通電状態を示すモニタ信号
としてマイクロコンピュータに入力されるようになって
いる。マイクロコンピュータは、駆動用トランジスタへ
出力した制御信号とモニタ信号とを照合することによ
り、各電気負荷の電流供給経路に生じた異常の有無を判
定する。
【0006】例えば、電気負荷の一端がバッテリのプラ
ス端子と接続されている場合、駆動用トランジスタはバ
ッテリのマイナス端子と通電制御装置の出力端子との間
に直列に接続される。この場合、駆動用トランジスタと
並列に接続された抵抗器も、バッテリのマイナス端子と
通電制御装置の出力端子との間に直列に接続される。
【0007】そのため、電気負荷の電流供給経路に異常
が無い場合、駆動用トランジスタのオフ時にはモニタ信
号がハイレベル(ほぼバッテリ電圧)となり、駆動用ト
ランジスタのオン時にはモニタ信号がロウレベル(ほぼ
接地電圧)となる。よって、マイクロコンピュータは、
駆動用トランジスタへ非通電を示す論理レベルの制御信
号を出力しているにもかかわらずモニタ信号がロウレベ
ルの場合、電気負荷と通電制御装置の出力端子とを結ぶ
配線の断線故障、電気負荷自身の断線故障、出力端子が
バッテリのマイナス端子側にショートするショート故障
のいずれかの故障が起こっていることを判定できる。
【0008】また、マイクロコンピュータは、駆動用ト
ランジスタへ通電を示す論理レベルの制御信号を出力し
ているにもかかわらずモニタ信号がハイレベルの場合、
駆動用トランジスタがオフしたままになるオープン故
障、通電制御装置の出力端子がバッテリのプラス端子側
にショートするショート故障のいずれかの故障が起こっ
ていることを判定できる。
【0009】上記のように構成された電気負荷の通電制
御装置では、通電状態を制御すべき電気負荷が複数個
(N個)ある場合、その各電気負荷にそれぞれ対応し
て、駆動用トランジスタとモニタ信号生成用の抵抗器と
をN個ずつ備えることとなる。そして、マイクロコンピ
ュータからは各駆動用トランジスタへN個の制御信号が
出力され、N個のモニタ信号がマイクロコンピュータへ
入力されることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記複数の
電気負荷がステップモータの4相の励磁コイルである場
合、マイクロコンピュータからは各制御信号a,a/,
b,b/が出力され、ステップモータの4相(A相,A
/相,B相,B/相)の各励磁コイル毎に前記各モニタ
信号Ma,Ma/,Mb,Mb/が生成されてマイクロ
コンピュータに入力される。
【0011】この場合にマイクロコンピュータが行う異
常判定処理について、図6に示すフローチャートを用い
て説明する。まず、ステップ(以下、「S」と記載す
る)301において、制御信号aに基づいてA相励磁コ
イルが通電状態(ON)か否かを判定し、通電状態の場
合(S301:YES)はS302において、モニタ信
号Maが通電を表しているか否かを判定し、通電を表し
ている場合(S302:YES)はS303において、
A相+Bショート異常カウンタをクリアし、非通電(S
302:NO)を表している場合はS304において、
A相+Bショート異常カウンタをインクリメントする。
そして、S305において、A相+Bショート異常カウ
ンタのカウント値が所定値(例えば、500ms)を下
回るか否かを判定し、下回る場合(S305:YES)
はS306において、A相+Bショート異常フラグをク
リアし、当該カウント値が所定値以上の場合(S30
5:NO)はS307において、A相+Bショート異常
フラグをセットする。
【0012】ここで、A相+Bショート異常フラグは、
A相励磁コイルの駆動用トランジスタがオフしたままに
なるオープン故障、A相励磁コイル用の制御信号aの出
力端子がバッテリのプラス端子側(+B)にショートす
るショート故障(+Bショート)のいずれかの故障が起
こっていることを表すフラグである。
【0013】また、S301において、A相励磁コイル
が非通電(OFF)と判定された場合(S301:N
O)はS308において、モニタ信号Maが通電を表し
ているか否かを判定し、非通電を表している場合(S3
08:NO)はS309において、A相GNDショート
異常カウンタをクリアし、通電(S308:YES)を
表している場合はS310において、A相GNDショー
ト異常カウンタをインクリメントする。そして、S31
1において、A相GNDショート異常カウンタのカウン
ト値が所定値(例えば、500ms)を下回るか否かを
判定し、下回る場合(S311:YES)はS312に
おいて、A相GNDショート異常フラグをクリアし、当
該カウント値が所定値以上の場合(S311:NO)は
S313において、A相GNDショート異常フラグをセ
ットする。
【0014】ここで、A相GNDショート異常フラグ
は、A相励磁コイルとA相励磁コイル用の制御信号aの
出力端子とを結ぶ配線の断線故障、A相励磁コイル自身
の断線故障、A相励磁コイル用の制御信号aの出力端子
がバッテリのマイナス端子側(GND)にショートする
ショート故障(GNDショート)のいずれかの故障が起
こっていることを表すフラグである。
【0015】この図6に示す異常判定処理はA相励磁コ
イルに関するものであり、その他の各相(A/相,B
相,B/相)の励磁コイルについても各相毎に同様の異
常判定処理を行う。このように、4相の各励磁コイルの
電流供給経路の異常判定処理においては、モニタ信号の
論理レベルが各励磁コイルの通電状態に対応しない状態
(異常時の状態)が所定カウント値以上継続した場合
に、当該励磁コイルの電流供給経路に異常があるとして
異常フラグをセットする。
【0016】ここで、4相の各励磁コイルの通電状態
が、例えば、200PPS(パルス/秒)の最大パルス
レートで連続的に切り替わる場合、各励磁コイルの最小
通電時間は10〜15ms、最大通電時間は10〜25
msしかない。それに対して、4相の各励磁コイルに対
する前記異常判定処理は、各励磁コイルの通電制御中に
行うことから、マイクロコンピュータにおける比較的速
いタイミング(例えば、1ms)のタイマ割込み処理に
て行う必要がある。また、S305およびS311にて
異常時の状態が前記所定カウント値(例えば、500m
s)以上継続するか否かを判定するという異常時状態の
継続時間の時間積算を行っている。
【0017】そのため、上記のように各相(A相,A/
相,B相,B/相)の励磁コイル毎に前記異常判定処理
を行う場合には、S305およびS311における時間
積算により異常判定の確実性の低下を招くことに加え、
タイマ割込み処理によりマイクロコンピュータに過大な
処理負荷がかかることから各励磁コイルの通電制御に支
障をきたすおそれがある。
【0018】そこで、4相の各励磁コイルの通電状態の
切り替わりを遅くするか、もしくは、安定制御時に限定
して前記異常判定処理を行うことが考えられる。しか
し、この場合には、各相の励磁コイルの非通電時に、駆
動用トランジスタがオフしたままになるオープン故障、
制御信号の出力端子がバッテリのプラス端子側(+B)
にショートするショート故障(+Bショート)を検出す
ることができない。また、各相の励磁コイルの通電時
に、励磁コイルと制御信号の出力端子とを結ぶ配線の断
線故障、励磁コイル自身の断線故障、制御信号の出力端
子がバッテリのマイナス端子側(GND)にショートす
るショート故障(GNDショート)を検出することがで
きない。そのため、各相の励磁コイルの電流供給経路の
異常検出が遅れたり、励磁コイルの通電状態が固定され
たときには電流供給経路に異常が起こっても検出できな
いことがある。
【0019】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、複数の電気負荷の通電
状態を切替制御する際に、各電気負荷の電流供給経路に
生じた異常を確実かつ速やかに検出することが可能な電
気負荷の通電制御装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、出力手段、制御
手段、モニタ信号生成手段、通電固定手段、判定手段を
備えている。複数の出力手段は、複数の電気負荷にそれ
ぞれ対応して設けられ、通電を示す論理レベルと非通電
を示す論理レベルとに切り替えられる制御信号に応じ
て、当該制御信号が通電を示す論理レベルの時に自己に
対応する電気負荷に電流を流す。制御手段は、前記各出
力手段へ前記制御信号をそれぞれ出力すると共に、その
各制御信号の論理レベルを切り替えることにより、前記
各電気負荷の通電状態を切替制御する。複数のモニタ手
段は、前記各出力手段による前記各電気負荷の実際の通
電状態を示すモニタ信号をそれぞれ生成する。通電固定
手段は、前記制御手段による前記各電気負荷の通電状態
の切替制御に先立ち、割込み処理により、前記制御手段
から出力された前記各制御信号と前記各モニタ信号生成
手段の生成した前記各モニタ信号とを比較して、それぞ
れ対応する各制御信号と各モニタ信号とが不一致な状態
であると判定したときは、前記制御手段から出力される
前記各制御信号を保持固定して前記各電気負荷の通電状
態の切替制御を禁止する。判定手段は、前記割込み処理
よりも優先度の低い別の処理により、前記各制御信号が
保持固定されて前記各電気負荷の通電状態の切替制御が
禁止された状態で、前記制御手段から出力された前記各
制御信号と前記各モニタ信号生成手段から出力された前
記各モニタ信号とを比較して、それぞれ対応する各制御
信号と各モニタ信号とが不一致な状態が所定期間以上継
続しているか否かを判定し、その不一致な状態が所定期
間以上継続している場合は前記各電気負荷の電流供給経
路の少なくともいずれか1つに異常が発生したと判定す
る。
【0021】従って、本発明によれば、前記各制御信号
が保持固定されて前記各電気負荷の通電状態の切替制御
が禁止され、前記各電気負荷の電流供給経路の異常状態
が連続している状態で、判定手段において、前記各電気
負荷の電流供給経路の異常の有無を判定するため、その
異常の有無の判定を確実に行うことができる。ここで、
前記各電気負荷の通電状態が比較的速いタイミングで切
り替えられる場合、前記割込み処理は前記各電気負荷の
通電切替制御中に行われることから、前記割込み処理は
前記各電気負荷の通電切替に対応した比較的早いタイミ
ングで行う必要がある。しかし、本発明では、従来の形
態における異常判定処理のような異常時状態の継続時間
の時間積算を行わないため、その時間積算による異常判
定の確実性の低下を招くことがなく、前記制御手段と前
記通電固定手段と前記判定手段とを1つのマイクロコン
ピュータにて具体化する場合に、前記割込み処理が当該
マイクロコンピュータの動作に対して大きな負荷とはな
らないため、前記制御手段による前記各電気負荷の通電
切替制御に支障をきたすことがない。従って、本発明に
よれば、前記各電気負荷の通電状態を切替制御する際
に、前記各電気負荷の電流供給経路に生じた異常を確実
かつ速やかに検出することが可能な通電制御装置を提供
することができる。
【0022】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の電気負荷の通電制御装置において、前記通電固
定手段にて、前記各制御信号と前記各モニタ信号とが不
一致な状態であると判定し、記制御手段から出力される
前記各制御信号を保持固定して前記各電気負荷の通電状
態の切替制御を禁止した場合に、次回の前記割込み処理
を行う時刻は、前記各制御信号と前記各モニタ信号とが
一致している状態であると判定した場合に次回の割込み
処理を行う時刻に対して、少なくとも早目の時刻に設定
されている。
【0023】従って、本発明によれば、前記各電気負荷
の電流供給経路に何ら異常が無いにもかかわらず、前記
通電固定手段にて、前記各制御信号と前記各モニタ信号
とが不一致な状態であると誤って判定した場合に、次回
の前記割込み処理を行う時刻が、前記各制御信号と前記
各モニタ信号とが一致している状態であると判定した場
合に次回の割込み処理を行う時刻に対して、少なくとも
早目の時刻に設定されているため、次回の前記割込み処
理にて前記各電気負荷の通常の通電切替制御にいち早く
復帰させ、前記各電気負荷の通電切替制御の早期リカバ
リーを可能にすることができる。
【0024】ところで、請求項3に記載の発明のよう
に、請求項1または請求項2に記載の電気負荷の通電制
御装置において、前記制御手段から出力された前記各制
御信号と前記各モニタ信号生成手段から出力された前記
各モニタ信号とに基づいて、前記各電気負荷毎にその電
流供給経路の異常の有無を判定するようにしてもよい。
【0025】また、請求項4に記載の発明のように、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の電気負荷の通電制御
装置において、前記複数の電気負荷はステップモータの
各励磁コイルとしてもよい。ここで、ステップモータの
通電方式として1−2相励磁と2相励磁とを切り替える
場合は、前記制御手段により、前記各出力手段へ出力す
る制御信号の論理レベルを、当該通電方式にて予め定め
られた順序パターンで切り替えるようにすればよい。
【0026】尚、以下に述べる発明の実施の形態におい
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「電気負荷」はステップモータ2の各励磁コイル
5〜8に相当し、同じく「出力手段」は出力回路11〜
14に相当し、同じく「制御手段」はCPU9に相当
し、同じく「モニタ信号生成手段」はモニタ信号生成回
路21〜24に相当し、同じく「通電固定手段」はCP
U9における通電切替制御割込み処理のS101〜S1
06の処理に相当し、同じく「判定手段」はCPU9に
おけるベース処理のS201〜S209の処理に相当す
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態の自動
車用電子制御装置(ECU)1の構成を示す回路図であ
る。
【0028】ECU1は、自動車の電子スロットルに用
いられるスロットル制御弁(図示略)の開度を制御する
ためのステップモータ2の通電制御装置であり、各種セ
ンサ(図示略)からのセンサ信号により検出されるエン
ジン(図示略)の運転状態に応じてステップモータ2を
制御するものである。尚、スロットル制御弁の開度によ
ってスプリングの反発力が変化するため、その反発力に
抗してスロットル制御弁を微妙な位置に保持するように
して、スロットル制御弁の開度を精密に制御するには、
ステップモータ2の通電方式として、トルクの大きな2
相励磁と、トルクの小さな1−2相励磁とを組み合わせ
る必要がある。そのため、ECU1は、制御状態によっ
て2相励磁と1−2相励磁とを切り替えるようになって
いる。
【0029】ステップモータには各種形式が存在する
が、低速での振動を低減し、分解能を高めるために、4
つの励磁コイルを備えた4相ステップモータが実用化さ
れており、本実施形態においても4相ステップモータ2
を用いている。図1に示す4相ステップモータ2は、円
筒形の永久磁石から成るロータ3が、円筒形のステータ
4に嵌合されて構成されている。ステータ4の内面には
90゜間隔に4つの極(図示略)が設けられ、各極にそ
れぞれ巻回された巻線により4相の励磁コイル5〜8が
形成されている。
【0030】A相励磁コイル5とB相励磁コイル6とは
直列に接続され、その接続点は車載バッテリ(図示略)
のプラス端子(図示略)に接続されてバッテリ電圧+B
が印加されている。また、Aバー相励磁コイル7とBバ
ー相励磁コイル8とは直列に接続され、その接続点には
バッテリ電圧+Bが印加されている。
【0031】尚、以下の説明文中および図面中では、A
バーを「A/」と表記し、Bバーを「B/」と表記す
る。各励磁コイル5〜8において、バッテリ電圧+Bが
印加されている側とは反対側の端部はそれぞれ、自動車
内の配線(ワイヤーハーネス)を介して、ECU1の各
出力端子O1,O3,O2,O4に接続されている。
【0032】ECU1内において、接地ラインは車載バ
ッテリのマイナス端子(図示略)に接続されている。E
CU1には、マイクロコンピュータ(CPU)9が設け
られている。CPU9は、各種センサからのセンサ信号
に基づいてエンジンの運転状態を検出すると共に、その
検出結果に応じて、ステップモータ2の各励磁コイル5
〜8の通電状態を切替制御するための各制御信号a,
b,a/,b/を、非通電を示すハイレベル(H)と通
電を示すロウレベル(L)とに切り替えて出力する。
【0033】ECU1内において、各出力端子O1〜O
4にはそれぞれ各出力回路11〜14および各モニタ信
号生成回路21〜24が接続されている。各出力回路1
1〜14はそれぞれ、CPU9からの各制御信号a,a
/,b,b/がロウレベル(各励磁コイル5〜8の通電
を示す論理レベル)のときは、各出力回路11〜14の
出力側に設けられた駆動用トランジスタ(図示略)をオ
ンにして、各出力端子O1〜O4の電圧(ECU1の出
力信号(状態信号))A,A/,B,B/をロウレベル
(ほぼ接地電圧)にし、各駆動用トランジスタを介して
各励磁コイル5〜8から接地側へ電流を引き込んで流
す。
【0034】また、各出力回路11〜14はそれぞれ、
CPU9からの各制御信号a,a/,b,b/がハイレ
ベル(各励磁コイル5〜8の非通電を示す論理レベル)
のときは、各駆動用トランジスタをオフにして、各出力
信号A,A/,B,B/をハイレベル(ほぼバッテリ電
圧+B)にし、各励磁コイル5〜8への通電を停止す
る。
【0035】各モニタ信号生成回路21〜24は、バッ
ファBF、プルダウン抵抗器R、プルアップ抵抗器Ru
から構成されている。各出力端子O1〜O4はそれぞれ
各プルダウン抵抗器Rを介して接地されると共に、各モ
ニタ信号生成回路21〜24のバッファBFのプラス入
力端子に接続されている。各モニタ信号生成回路21〜
24のバッファBFの出力端子はそれぞれ、プルアップ
抵抗器Ruを介してECU用電源(図示略)に接続され
て電圧VCが印加されている。そして、各モニタ信号生
成回路21〜24のバッファBFの出力端子からはそれ
ぞれ各モニタ信号Ma,Ma/,Mb,Mb/が出力さ
れる。
【0036】ここで、各出力端子O1〜O4と接地間に
おいて、各出力回路11〜14の駆動用トランジスタに
対して並列に接続される各抵抗器(プルダウン抵抗器)
Rの抵抗値は、各励磁コイル5〜8の抵抗値よりも非常
に大きな値に設定されている。
【0037】各バッファBFはコンパレータにより構成
され、車載バッテリのプラス端子に接続されてバッテリ
電圧+Bが電源電圧として供給され、接地ラインに接続
されて片電源動作を行い、マイナス入力端子にはバッテ
リ電圧+Bの1/2の電圧+B/2が印加されている。
そして、各バッファBFは、プラス端子の電圧がマイナ
ス端子の電圧よりも低い場合はロウレベル(接地電圧)
の出力信号を生成し、プラス端子の電圧がマイナス端子
の電圧よりも高い場合はハイレベル(電圧VC)の出力
信号を生成する。尚、各バッファBFの非反転入力端子
に印加される電圧+B/2は各バッファBFのしきい値
電圧であり、当該しきい値電圧は電圧+B/2に限ら
ず、各出力信号A,B,A/,B/に応じた適宜な値に
設定すればよい。
【0038】そのため、各励磁コイル5〜8の電流供給
経路に異常が無い場合、各出力信号A,B,A/,B/
がハイレベルのときは各モニタ信号Ma,Mb,Ma
/,Mb/もそれぞれハイレベルになり、各出力信号
A,B,A/,B/がロウレベルのときは各モニタ信号
Ma,Mb,Ma/,Mb/もそれぞれロウレベルにな
る。
【0039】CPU9は、各モニタ信号生成回路21〜
24の各モニタ信号Ma,Ma/,Mb,Mb/に基づ
いて、各励磁コイル5〜8毎にその電流供給経路に生じ
た異常の有無を検出する。図2は、ステップモータ2の
通電方式として1−2相励磁を用いた場合に、A相励磁
コイル5とECU1の出力端子O1とを結ぶ配線の断線
故障、A相励磁コイル5自身の断線故障、出力端子O1
が車載バッテリのマイナス端子側(接地側)にショート
するショート故障(GNDショート)のいずれかの故障
が起こった後に、当該故障が回復して正常状態に復帰
(正常復帰)したときのタイミングチャートである。
【0040】図3は、ステップモータ2の通電方式とし
て1−2相励磁を用いた場合に、B相励磁コイル6の出
力回路13の駆動用トランジスタがオフしたままになる
オープン故障、ECU1の出力端子O3が車載バッテリ
のプラス端子側(バッテリ電圧+B側)にショートする
ショート故障(+Bショート)のいずれかの故障が起こ
った後に、当該故障が回復して正常状態に復帰(正常復
帰)したときのタイミングチャートである。
【0041】尚、図2および図3において、「ON」が
各励磁コイル5〜8の通電を表し、「OFF」が各励磁
コイル5〜8の非通電を表している。また、各励磁コイ
ル5〜8の電流供給経路に異常のある場合(故障時)を
実線で図示し、異常の無い場合(正常時)を一点鎖線で
図示してある。
【0042】ステップモータ2を1−2相励磁の通電方
式で動作させる場合、各励磁コイル5〜8は、通電状態
「0」ではA相励磁コイル5、通電状態「1」ではA相
励磁コイル5およびB相励磁コイル6、通電状態「2」
ではB相励磁コイル6、通電状態「3」ではB相励磁コ
イル6およびA/相励磁コイル7、通電状態「4」では
A/相励磁コイル7、通電状態「5」ではA/相励磁コ
イル7およびB/相励磁コイル8、通電状態「6」では
B/相励磁コイル8、通電状態「7」ではB/相励磁コ
イル8およびA相励磁コイル5にそれぞれ通電され、そ
の後は通電状態「0」〜「7」が繰り返されるという通
電順序パターンで通電されることとなり、4つの制御信
号a,a/,b,b/のうちの2つ以上の論理レベルが
同時に切り替えられることはない。ここで、CPU9か
らの各制御信号a,a/,b,b/と出力信号A,A
/,B,B/とはほぼ同位相であるため、4つの出力信
号A,A/,B,B/のうちの2つ以上の論理レベルが
同時に切り替えられることはない。つまり、各制御信号
a,a/,b,b/および各出力信号A,A/,B,B
/は、1つずつ論理レベルが切り替えられていく。
【0043】また、ステップモータ2を2相励磁の通電
方式で動作させる場合は、図2および図3における通電
状態「1」「3」「5」「7」のみを繰り返す。つま
り、各励磁コイル5〜8は、通電状態「1」ではA相励
磁コイル5およびB相励磁コイル6、通電状態「3」で
はB相励磁コイル6およびA/相励磁コイル7、通電状
態「5」ではA/相励磁コイル7およびB/相励磁コイ
ル8、通電状態「7」ではB/相励磁コイル8およびA
相励磁コイル5にそれぞれ通電され、その後は通電状態
「1」「3」「5」「7」が繰り返されるという通電順
序パターンで通電されることとなり、4つの制御信号
a,a/,b,b/のうちの2つの論理レベルが同時に
互いに異なる状態に切り替えられる。つまり、出力信号
A(制御信号a)と出力信号A/(制御信号a/)およ
び出力信号B(制御信号b)と出力信号B/(制御信号
b/)とが、同時に互いに異なる論理レベルに切り替え
られることになる。
【0044】CPU9からの各制御信号a,a/,b,
b/がハイレベル(各励磁コイル5〜8の非通電を示す
論理レベル)にもかかわらず各モニタ信号Ma,Ma
/,Mb,Mb/がロウレベルの場合はそれぞれ、各励
磁コイル5,7,6,8と各出力端子O1〜O4とを結
ぶ配線の断線故障、各励磁コイル5,7,6,8自身の
断線故障、出力端子O1〜O4がバッテリのマイナス端
子側(GND)にショートするショート故障(GNDシ
ョート)のいずれかの故障が起こっている。
【0045】また、各制御信号a,a/,b,b/がロ
ウレベル(各励磁コイル5〜8の通電を示す論理レベ
ル)にもかかわらず各モニタ信号Ma,Ma/,Mb,
Mb/がハイレベルの場合はそれぞれ、各出力回路11
〜14の駆動用トランジスタがオフしたままになるオー
プン故障、出力端子O1〜O4がバッテリのプラス端子
側(+B)にショートするショート故障(+Bショー
ト)のいずれかの故障が起こっている。
【0046】従って、各モニタ信号Ma,Ma/,M
b,Mb/をCPU9に取り込むことにより、CPU9
にて、各制御信号a,b,a/,b/の論理レベルに基
づいて判断される各励磁コイル5〜8の通電状態と、各
モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベルと
に基づいて、各励磁コイル5〜8の電流供給経路のどこ
にどのような故障があるのかを判定することができる。
【0047】そして、本実施形態では、図2に示すよう
に、通電状態「3」で故障が起こったとき、制御信号a
がハイレベル(A相励磁コイル5の非通電を示す論理レ
ベル)にもかかわらずモニタ信号Maがロウレベルの場
合は、制御信号aの次の切り替えタイミングが来てもモ
ニタ信号Maがハイレベルになるまでの期間Tについ
て、故障が起こったときの各制御信号a,a/,b,b
/の論理レベル(a=ハイレベル,a/=ロウレベル,
b=ロウレベル,b/=ハイレベル)を保持固定する。
【0048】尚、図2はA相励磁コイル5に異常がある
場合を示しているが、その他の各励磁コイル6〜8の電
流供給経路に異常がある場合も同様に、各制御信号b,
a/,b/がハイレベル(各磁コイル6〜8の非通電を
示す論理レベル)にもかかわらずモニタ信号Mb,Ma
/,Mb/がロウレベルの場合は、各制御信号b,a
/,b/の次の切り替えタイミングが来ても各モニタ信
号Mb,Ma/,Mb/がハイレベルになるまでの期間
Tについて、故障が起こったときの各制御信号a,a
/,b,b/の論理レベルを保持固定する。
【0049】また、図3に示すように、通電状態「3」
で故障が起こったとき、制御信号bがロウレベル(B相
励磁コイル6の通電を示す論理レベル)にもかかわらず
モニタ信号Mbがハイレベルの場合は、制御信号bの次
の切り替えタイミングが来てもモニタ信号Mbがロウレ
ベルになるまでの期間Tについて、故障が起こったとき
の各制御信号a,a/,b,b/の論理レベル(a=ハ
イレベル,a/=ロウレベル,b=ロウレベル,b/=
ハイレベル)を保持固定する。
【0050】尚、図3はB相励磁コイル6に異常がある
場合を示しているが、その他の各励磁コイル5,7,8
の電流供給経路に異常がある場合も同様に、各制御信号
a,a/,b/がロウレベル(各磁コイル5,7,8の
通電を示す論理レベル)にもかかわらずモニタ信号M
a,Ma/,Mb/がハイレベルの場合は、各制御信号
a,a/,b/の次の切り替えタイミングが来ても各モ
ニタ信号Ma,Ma/,Mb/がロウレベルになるまで
の期間Tについて、故障が起こったときの各制御信号
a,a/,b,b/の論理レベルを保持固定する。
【0051】次に、CPU9の行う処理について説明す
る。CPU9が起動すると、内蔵ROMに記録されてい
るプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理
によって、以下の各ステップの処理を実行する。尚、前
記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体
(半導体メモリ,ハードディスク,フロッピー(登録商
標)ディスク,データカード(ICカード,磁気カード
など),光ディスク(CD−ROM,DVDなど),光
磁気ディスク(MDなど),相変化ディスク,磁気テー
プなど)に記録しておき、当該プログラムを必要に応じ
てCPU9にロードして起動することにより用いるよう
にしてもよい。
【0052】図4は、各励磁コイル5〜8の通電状態を
切り替える制御に割り込んで行われるタイマ割込み処理
(以下、「通電切替制御割込み処理」と記載する)を示
すフローチャートである。まず、S101において、各
制御信号a,a/,b,b/の論理レベルに基づいて判
断される各励磁コイル5〜8の通電状態(α)と、各モ
ニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベル(モ
ニタ状態β)とを読み込む。
【0053】次に、S102において、各励磁コイル5
〜8の通電状態(α)が、各モニタ信号Ma,Mb,M
a/,Mb/の論理レベル(モニタ状態β)に対応して
いるか否かを判定し、対応している場合(S102:Y
ES)は各励磁コイル5〜8の電流供給経路に異常が無
く正常であるとして、S103において、各制御信号
a,b,a/,b/を生成して各励磁コイル5〜8の通
電状態を通常通りに切り替える制御(通常制御)を行
い、S104において通電状態切替フラグをセットし、
S105において次回にこの通電切替制御割込み処理を
行う時刻(正常時用次回割込み時刻)を設定した後に、
通電切替制御割込み処理から抜ける。
【0054】また、S102において各励磁コイル5〜
8の通電状態(α)が1つでも、各モニタ信号Ma,M
b,Ma/,Mb/の論理レベル(モニタ状態β)に対
応していない場合(S102:NO)は各励磁コイル5
〜8の電流供給経路の少なくともいずれか1つに異常が
あるとして、通常制御を行うことなく、S106におい
て次回にこの通電切替制御割込み処理を行う時刻(異常
時用次回割込み時刻)を設定した後に、通電切替制御割
込み処理から抜ける。
【0055】このように、通電切替制御割込み処理にお
いては、各励磁コイル5〜8の通電状態を切り替える処
理(S103)の前に、各励磁コイル5〜8の通電状態
が各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベ
ルに対応しているか否かを判定する処理(S102)を
行い、各励磁コイル5〜8の通電状態が1つでも各モニ
タ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベルに対応
していない場合(S102:NO)は、各励磁コイル5
〜8の通電状態を切り替えることなく、次回の通電切替
制御割込処理を行う時刻だけを設定する(S106)。
そのため、図2および図3に示すように、各励磁コイル
5〜8の通電状態が各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,
Mb/の論理レベルに対応するまでの期間Tについて、
各励磁コイル5〜8の電流供給経路の少なくともいずれ
か1つに異常があると判定したとき(故障時)の各制御
信号a,b,a/,b/の論理レベルを保持固定するこ
とにより、各励磁コイル5〜8の通電状態の切り替えを
禁止することができる。
【0056】ここで、S105にて設定する正常時用次
回割込み時刻に比べて、S106にて設定する異常時用
次回割込み時刻は少なくとも早目の時刻に設定してお
く。これは、各励磁コイル5〜8の電流供給経路に何ら
異常が無いにもかかわらず、S102にて誤って異常が
あると判定した場合(異常を誤検出した場合)に、次回
の通電切替制御割込処理にてS103における通常制御
にいち早く復帰させ、各励磁コイル5〜8の通電制御の
早期リカバリーを可能にするためである。
【0057】図5は、通電切替制御割込み処理よりも優
先度の低いベース処理を示すフローチャートである。通
電切替制御割込み処理の後に、図5に示すS201にお
いて、図4に示す通電切替制御割込み処理のS104に
て通電状態切替フラグがセットされたか否かを判定し、
セットされていない場合(S201:NO)はS202
において、各励磁コイル5〜8の通電状態(α)が、各
モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベル
(モニタ状態β)に対応しているか否かを判定し、対応
していない場合(S202:NO)は各励磁コイル5〜
8の電流供給経路の少なくともいずれか1つに異常があ
るとして、S205において異常カウンタのカウント値
をインクリメントする。
【0058】また、S201において通電状態切替フラ
グがセットされている場合(S201:YES)は、S
203において異常状態切替フラグをクリアし、S20
6において異常カウンタのカウント値をクリアする。ま
た、S204において、各励磁コイル5〜8の通電状態
が各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベ
ルに対応している場合(S204:YES)は、各励磁
コイル5〜8の電流供給経路に異常が無く正常であると
して、S206へ移行する。
【0059】そして、S207において、異常カウンタ
のカウント値が所定カウント値(例えば、500ms)
を下回るか否かを判定し、下回る場合(S207:YE
S)はS209へ移行し、異常カウンタのカウント値が
所定カウント値以上の場合(S207:NO)はS20
8へ移行する。
【0060】S208において、各励磁コイル5〜8の
電流供給経路の少なくともいずれか1つに異常があるこ
とを表す異常フラグをセットする。また、S209にお
いて、異常フラグをクリアする。このように、ベース処
理においては、通常状態切替フラグがセットされていな
い場合(S201:NO)に、各励磁コイル5〜8の通
電状態が各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論
理レベルに対応しているか否かを判定する処理(S20
4)を行い、各励磁コイル5〜8の通電状態が1つでも
各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベル
に対応していない場合(S204:NO)は、異常カウ
ンタをインクリメントする(S205)。そして、各励
磁コイル5〜8の通電状態が1つでも各モニタ信号M
a,Mb,Ma/,Mb/の論理レベルに対応していな
い状態(異常時の状態)が所定カウント値以上継続した
場合(S207:NO)には、各励磁コイル5〜8の電
流供給経路の少なくともいずれか1つに異常があるとし
て異常フラグをセットする(S208)。
【0061】尚、異常カウンタの前記所定カウント値
(例えば、500ms)は実験的に求めた最適値に設定
すればよい。ここで、各励磁コイル5〜8の通電状態が
切り替えられてから、その通電状態(各出力信号A,
B,A/,B/)に対応した各モニタ信号Ma,Mb,
Ma/,Mb/が生成されるまでには、各モニタ信号生
成回路21〜24の動作時間分だけの時間遅れが生じ
る。そのため、各励磁コイル5〜8の通電状態が切り替
えられた直後に、各励磁コイル5〜8の通電状態が各モ
ニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベルに対
応しているか否かを判定した場合、前記時間遅れに起因
する誤判定を起こすおそれがある。
【0062】そこで、本実施形態では、通電切替制御割
込処理のS103にて通常制御を行ったら、S104に
て通電状態切替フラグをセットしておき、ベース処理で
は、通電状態切替フラグがセットされていないとき(S
201:NO)、すなわち各励磁コイル5〜8の通電状
態に変化のない安定した状態のときに、各励磁コイル5
〜8の通電状態が各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,M
b/の論理レベルに対応しているか否かを判定する(S
204)ことにより、前記時間遅れに起因した誤判定を
防止しているわけである。このようにして、ベース処理
により各励磁コイル5〜8の電流供給経路の少なくとも
いずれか1つに異常があると判定された後に、前述のよ
うに、各励磁コイル5〜8の通電状態と各モニタ信号M
a,Mb,Ma/,Mb/の論理レベルとに基づいて、
各励磁コイル5〜8のどこにどのような故障があるのか
を判定する。
【0063】以上詳述したように、本実施形態において
は、通電切替制御割込み処理により、各励磁コイル5〜
8の通電状態が各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb
/の論理レベルに対応しているか否かを確認(S10
2)した後に、各励磁コイル5〜8の通電状態を切り替
える制御(S103)を行うようにし、その各励磁コイ
ル5〜8の通電状態を切り替える前の状態で、各励磁コ
イル5〜8の通電状態が各モニタ信号Ma,Mb,Ma
/,Mb/の論理レベルに対応していないとき(各モニ
タ信号の論理レベルに異常があるとき)、そのときの各
制御信号a,b,a/,b/の論理レベルを保持固定し
て各励磁コイル5〜8の切り替えを禁止する。そして、
通電切替制御割込み処理よりも優先度の低いベース処理
により、各制御信号a,b,a/,b/の論理レベルが
保持固定されて各励磁コイル5〜8の切り替えが禁止さ
れた状態で、各励磁コイル5〜8の通電状態が1つでも
各モニタ信号Ma,Mb,Ma/,Mb/の論理レベル
に対応していない状態(異常時の状態)が所定カウント
値(所定期間)以上継続しているか否かを判定し(S2
07)、継続している場合は各励磁コイル5〜8の電流
供給経路の少なくともいずれか1つに異常があるとして
異常フラグをセットする(S208)。
【0064】従って、ベース処理では、各制御信号a,
b,a/,b/の論理レベルが保持固定されて異常状態
が連続している状態で、各励磁コイル5〜8の電流供給
経路の異常の有無を判断するため、その異常の有無の判
断を確実に行うことができる。
【0065】ところで、前述のように、各励磁コイル5
〜8の通電状態が、例えば、200PPS(パルス/
秒)の最大パルスレートで連続的に切り替わる場合、各
励磁コイル5〜8の最小通電時間は10〜15ms、最
大通電時間は10〜25msしかない。それに対して、
各励磁コイル5〜8に対する通電切替制御割込み処理
は、各励磁コイル5〜8の通電制御中に行うことから、
CPU9における比較的速いタイミング(例えば、1m
s)のタイマ割込み処理にて行う必要がある。
【0066】本実施形態では、通電切替制御割込み処理
において、図6に示す従来の異常判定処理のような異常
時状態の継続時間の時間積算を行わず、S101〜S1
06に示すように最小限の処理のみを行っている。その
ため、本実施形態によれば、図6に示す従来の異常判定
処理のように時間積算による異常判定の確実性の低下を
招くことがなく、通電切替制御割込み処理がCPU9の
動作に対して大きな負荷とはならないため、CPU9に
よるステップモータ2の通電制御に支障をきたすことも
ない。従って、本実施形態によれば、ステップモータ2
の各励磁コイル5〜8の通電状態を切替制御する際に、
各励磁コイル5〜8の電流供給経路に生じた異常を確実
かつ速やかに検出することが可能なECU1を提供する
ことができる。
【0067】そして、本実施形態によれば、ステップモ
ータ2の通電方式の1−2相励磁と2相励磁との両方に
適用可能であるため、自動車のエンジンの吸入空気量を
調節するための電子スロットルに用いられるスロットル
制御弁の開度をステップモータ2で制御する際に、トル
クの大きな2相励磁と、トルクの小さな1−2相励磁と
を組み合わせて、スロットル制御弁の開度を精密に制御
することができる。
【0068】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果
を得ることができる。 [1]上記実施形態では、各モニタ信号Ma,Ma/,
Mb,Mb/をCPU9に入力するようにしたが、各モ
ニタ信号Ma,Ma/,Mb,Mb/の論理和演算を行
い、その演算結果である1つのモニタ信号をCPU9に
入力するようにしてもよい。この場合、CPU9には当
該モニタ信号が入力される入力ポートを1つ設けるだけ
でよくなるため、全体の構成を簡単にしてローコスト化
を図ることができる。
【0069】[2]上記実施形態では、各励磁コイル5
〜8の一端にバッテリ電圧+Bが印加されており、各出
力回路11〜14が各励磁コイル5〜8から電流を引き
込む形式(一般に、ロウサイド形式と呼ばれる)をとっ
ている。これに対して、各励磁コイル5〜8の一端を接
地し、各出力回路11〜14から各励磁コイル5〜8へ
電流を流し出す形式(一般に、ハイサイド形式と呼ばれ
る)をとる場合には、プルダウン抵抗器R11,R2
1,R31,R41に代えて、各出力端子O1〜O4と
車載バッテリのプラス端子との間にそれぞれプルアップ
抵抗器を設けるようにすればよい。
【0070】[3]ステップモータ2の各励磁コイル5
〜8の通電制御に限らず、通電状態が制御される各種電
気負荷の通電制御に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の構成を示す回
路図。
【図2】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図3】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図4】一実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図5】一実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図6】従来の形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【符号の説明】 1…自動車用電子制御装置(ECU) 2…ステップモータ 5〜8…励磁コイル 9…マイクロコンピュータ(CPU) O1〜O4…
出力端子 11〜14…出力回路 21〜24…モニタ信号生成
回路 BF…バッファ R…プルダウン抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/06 G01R 31/06 31/34 31/34 A (72)発明者 岡田 初男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2G014 AA02 AA03 AB07 AC07 2G016 BA04 BB02 BC01 BC06 BD13 BD15 3G065 CA38 DA06 KA02 3G301 JB02 JB09 LA01 LC04 NA08 NB12 PG02Z 5H580 AA08 BB05 BB09 CA02 CA12 CB03 CB04 CB08 DD03 FA01 FA14 GG04 HH40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気負荷にそれぞれ対応して設け
    られ、通電を示す論理レベルと非通電を示す論理レベル
    とに切り替えられる制御信号に応じて、当該制御信号が
    通電を示す論理レベルの時に自己に対応する電気負荷に
    電流を流す複数の出力手段と、 前記各出力手段へ前記制御信号をそれぞれ出力すると共
    に、その各制御信号の論理レベルを切り替えることによ
    り、前記各電気負荷の通電状態を切替制御する制御手段
    と、 前記各出力手段による前記各電気負荷の実際の通電状態
    を示すモニタ信号をそれぞれ生成する複数のモニタ信号
    生成手段と、 前記制御手段による前記各電気負荷の通電状態の切替制
    御に先立ち、割込み処理により、前記制御手段から出力
    された前記各制御信号と前記各モニタ信号生成手段の生
    成した前記各モニタ信号とを比較して、それぞれ対応す
    る各制御信号と各モニタ信号とが不一致な状態であると
    判定したときは、前記制御手段から出力される前記各制
    御信号を保持固定して前記各電気負荷の通電状態の切替
    制御を禁止する通電固定手段と、 前記割込み処理よりも優先度の低い別の処理により、前
    記各制御信号が保持固定されて前記各電気負荷の通電状
    態の切替制御が禁止された状態で、前記制御手段から出
    力された前記各制御信号と前記各モニタ信号生成手段か
    ら出力された前記各モニタ信号とを比較して、それぞれ
    対応する各制御信号と各モニタ信号とが不一致な状態が
    所定期間以上継続しているか否かを判定し、その不一致
    な状態が所定期間以上継続している場合は前記各電気負
    荷の電流供給経路の少なくともいずれか1つに異常が発
    生したと判定する判定手段とを備えたことを特徴とする
    電気負荷の通電制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気負荷の通電制御装
    置において、 前記通電固定手段にて、前記各制御信号と前記各モニタ
    信号とが不一致な状態であると判定し、記制御手段から
    出力される前記各制御信号を保持固定して前記各電気負
    荷の通電状態の切替制御を禁止した場合に、次回の前記
    割込み処理を行う時刻は、前記各制御信号と前記各モニ
    タ信号とが一致している状態であると判定した場合に次
    回の割込み処理を行う時刻に対して、少なくとも早目の
    時刻に設定されていることを特徴とする電気負荷の通電
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電気負
    荷の通電制御装置において、 前記制御手段から出力された前記各制御信号と前記各モ
    ニタ信号生成手段から出力された前記各モニタ信号とに
    基づいて、前記各電気負荷毎にその電流供給経路の異常
    の有無を判定することを特徴とする電気負荷の通電制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電
    気負荷の通電制御装置において、 前記複数の電気負荷は、ステップモータの各励磁コイル
    であることを特徴とする電気負荷の通電制御装置。
JP14966599A 1999-05-28 1999-05-28 電気負荷の通電制御装置 Expired - Fee Related JP4211139B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14966599A JP4211139B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 電気負荷の通電制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14966599A JP4211139B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 電気負荷の通電制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000341996A true JP2000341996A (ja) 2000-12-08
JP4211139B2 JP4211139B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=15480180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14966599A Expired - Fee Related JP4211139B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 電気負荷の通電制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4211139B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010270676A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Mitsubishi Electric Corp 電子スロットルバルブの制御装置
JP2013141340A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daihatsu Motor Co Ltd 車載モータの故障検出装置
US11081884B2 (en) 2019-07-16 2021-08-03 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010270676A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Mitsubishi Electric Corp 電子スロットルバルブの制御装置
JP2013141340A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daihatsu Motor Co Ltd 車載モータの故障検出装置
US11081884B2 (en) 2019-07-16 2021-08-03 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4211139B2 (ja) 2009-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104656000B (zh) 检测开关结构中的短路的器件和方法
US5723858A (en) Position encoder with fault indicator
US8203297B2 (en) Motor control apparatus for controlling motor in accordance with rotational position of rotor thereof
KR960003064A (ko) 브러쉬리스 모터의 제어장치 및 이상검출방법과 그를 이용한 공기조화기
CN101133546A (zh) 用于驱动电路的故障判断设备和包括故障判断设备的驱动单元以及用于判断驱动电路故障的方法
JPH05215649A (ja) 車両の電気負荷を監視する装置
US10476415B2 (en) Motor drive control device and motor drive control method
CN106887980A (zh) 确定永磁电机的停靠位置
JP3990669B2 (ja) 負荷の故障診断方法及び装置並びに負荷の故障処理方法及び装置
JP2000341996A (ja) 電気負荷の通電制御装置
US7969107B2 (en) Motor control device
CN112230075A (zh) 无刷直流电机的相序检测方法、装置及无刷直流电机
EP1228942A2 (en) Electrical power-assisted steering systems
US4730164A (en) Device for detecting abnormal conditions in a stepping motor
JP4211137B2 (ja) 電気負荷の通電制御装置
JP2000339025A (ja) 電気負荷の通電制御装置
JPH1169864A (ja) モータ駆動制御装置
JPH0799796A (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP2007151300A (ja) 駆動回路の制御装置及び制御方法
JP2000023496A (ja) ステップモータ制御装置
JPH03207289A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP2999447B2 (ja) モータの故障診断方法及びモータの運転制御方法
JPH06261464A (ja) 車両用発電機制御装置
JP4352487B2 (ja) 電気負荷の通電制御装置
JP2005120838A (ja) 車載モータの故障検出方法及び故障検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees