JP2000341095A - コンパレータ回路 - Google Patents

コンパレータ回路

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JP2000341095A JP11147372A JP14737299A JP2000341095A JP 2000341095 A JP2000341095 A JP 2000341095A JP 11147372 A JP11147372 A JP 11147372A JP 14737299 A JP14737299 A JP 14737299A JP 2000341095 A JP2000341095 A JP 2000341095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティング電源を用いることなく、信号
供給源とコンパレータとのグラウンド電位差等のコモン
モードノイズの影響を縮減し、該グラウンド電位差やそ
の他のコモンモードノイズが大きくとも適正な比較動作
を可能とする。 【解決手段】 コンパレータCPは、電源電圧+Vcc
及び−Vccの電源により動作し、入力端T1及びT2
間の電圧を比較して、両者の大小関係に応じた出力を出
力端Toutに発生する。入力端子L1と入力端T1との
間に分圧抵抗R1を挿入し、該分圧抵抗R1と入力端T
1との接続点とグラウンド電位GNDとの間に分圧抵抗
R2を挿入する。入力端子L2と入力端T2との間に分
圧抵抗R1′を挿入し、該分圧抵抗R1′と入力端T2
との接続点とグラウンド電位GNDとの間に分圧抵抗R
2′を挿入する。入力端子L1とL2との間にインピー
ダンスマッチング用抵抗Zを挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力信号の電圧
を比較する電圧比較型のコンパレータを用いるコンパレ
ータ回路に係り、特にディジタル通信系の信号弁別に好
適なコンパレータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのオンラインシステムに用
いられるプロトコルの一種であるHDLC(High level
DataLink Control)のレシーバ回路、又はいわゆる4
線式通信路(4W:4 wire channel)のレシーバ回路等
においては、ディジタル信号等の信号電圧を参照電圧と
比較して信号弁別を行うために電圧比較型のコンパレー
タが用いられる。この種の電圧比較型のコンパレータ
は、入力端に与えられる入力信号電圧が、当該コンパレ
ータに供給される電源電圧の範囲内でなければ、正常に
動作することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したレシーバ回路
等のように、コンパレータが他の装置と接続される場合
には、他の装置と該レシーバ回路との共通電位すなわち
グラウンド電位(地電位)差等に基づくコモンモードノ
イズに該コンパレータの動作が影響され易い。例えば、
グラウンド電位差が大きいと、大きなコモンモードノイ
ズとしてコンパレータに作用し、入力信号電圧が当該コ
ンパレータに供給される電源電圧の範囲外に達してしま
うことがある。
【0004】このように入力信号電圧が、コンパレータ
の電源の正側電源電圧を超えてしまったり、負側電源電
圧未満となったりしてしまうと、コンパレータは、正常
な電圧比較動作をすることができなくなってしまう。し
たがって、入力信号電圧がコンパレータに供給される電
源電圧の範囲外に達してしまうと、コンパレータにおけ
る電圧比較は正常に動作しなくなり、当該コンパレータ
をレシーバ回路等に用いている場合には、正常な通信を
行うことができなくなる。
【0005】このような問題に対処するため、一般的に
はレシーバ回路等の電源部としてフローティング電源を
用いるなどしているが、回路構成が複雑・大規模化する
とともに、該レシーバ回路等を含む装置の製造コスト上
昇の要因となっている。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、フローティング電源を用いることなく、信号
供給源とコンパレータとのグラウンド電位差等のコモン
モードノイズの影響を縮減し、該グラウンド電位差やそ
の他のコモンモードノイズが大きくとも適正な比較動作
を可能とするコンパレータ回路を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点によるコンパレータ回路は、
入力電圧を比較するコンパレータと、前記コンパレータ
の入力部に設けられ、コモンモードの入力電圧成分を分
圧する分圧手段を有する入力回路と、を具備する。
【0008】前記入力回路の前記分圧手段は、コモンモ
ード入力電圧を抵抗分圧する分圧抵抗を含んでいてもよ
い。
【0009】この発明の第2の観点によるコンパレータ
回路は、第1及び第2の入力端を有し、前記第1の入力
端の入力電圧と前記第2の入力端の入力電圧とを比較す
るコンパレータと、第1の信号入力を前記コンパレータ
の第1の入力端に結合する第1の分圧抵抗と、前記第1
の分圧抵抗と前記コンパレータの第1の入力端との接続
点と共通電位点との間に結合される第2の分圧抵抗と、
前記第1の信号入力と比較すべき第2の信号入力を前記
コンパレータの第2の入力端に結合する第3の分圧抵抗
と、前記第3の分圧抵抗と前記コンパレータの第2の入
力端との接続点と共通電位点との間に結合される第4の
分圧抵抗と、を具備する。
【0010】この発明の第3の観点によるコンパレータ
回路は、第1及び第2の入力端を有し、前記第1の入力
端の入力電圧と前記第2の入力端の入力電圧とを比較す
るコンパレータと、反転および非反転入力端を有し、前
記非反転入力端を基準電位点に接続するとともに、前記
非反転入力端の入力電位から前記反転入力端の電位を差
し引いた差電圧を増幅して出力する演算増幅器と、第1
の信号入力を前記コンパレータの第1の入力端に結合す
る第1の分圧抵抗と、前記第1の分圧抵抗と前記コンパ
レータの第1の入力端との接続点と前記演算増幅器の出
力端との間に結合される第2の分圧抵抗と、前記第1の
信号入力と比較すべき第2の信号入力を前記コンパレー
タの第2の入力端に結合する第3の分圧抵抗と、前記第
3の分圧抵抗と前記コンパレータの第2の入力端との接
続点と前記演算増幅器の出力端との間に結合される第4
の分圧抵抗と、前記第1の分圧抵抗と前記第2の分圧抵
抗との接続点と前記演算増幅器の反転入力端との間に結
合される第1の電位検出抵抗と、前記第3の分圧抵抗と
前記第4の分圧抵抗との接続点と前記演算増幅器の反転
入力端との間に結合される第2の電位検出抵抗と、を具
備する。
【0011】前記第1の信号入力と前記第1の分圧抵抗
との接続点と、前記第2の信号入力と前記第3の分圧抵
抗との接続点との間に挿入され、前記第1の信号入力と
前記第2の信号入力とのインピーダンスのマッチングを
とるための終端抵抗を、さらに含んでいてもよい。
【0012】この発明に係るコンパレータ回路は、入力
電圧を比較するコンパレータの入力部にコモンモードの
入力電圧成分を分圧する分圧手段を設ける。このコンパ
レータ回路では、コモンモードの入力信号成分が分圧手
段により分圧されるため、実質的に入力信号に対する当
該コンパレータ回路のコモンモードの許容電圧範囲が拡
がり、コモンモードノイズの影響を縮減し、グラウンド
電位差やその他のコモンモードノイズが大きくとも適正
な比較動作が行われ、フローティング電源を用いる必要
がない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態に係るコンパレータ回路を説明する。
【0014】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
るコンパレータ回路の構成を模式的に示している。
【0015】図1に示すコンパレータ回路は、コンパレ
ータCP、第1の分圧抵抗R1(抵抗値もR1とす
る)、第2の分圧抵抗R2(抵抗値もR2とする)、第
3の分圧抵抗R1′(抵抗値もR1′とする)、第4の
分圧抵抗R2′(抵抗値もR2′とする)及びインピー
ダンスマッチング用抵抗Zを備えている。
【0016】コンパレータCPは、電源電圧+Vcc及
び−Vccの電源により動作し、第1及び第2の入力端
T1及びT2間の電圧を比較して、両者の大小関係に応
じた出力を出力端Toutに発生する。例えば、第1の入
力端T1の電圧−第2の入力端T2の電圧の電圧差が正
の場合には出力端Toutの電圧が“H(ハイレベル)”
となり、該電圧差が負の場合には出力端Toutの電圧が
“L(ローレベル)”となる。出力端Toutの電圧が出
力端子Loutに導出されこのコンパレータ回路の出力と
なる。
【0017】このような、コンパレータCPは、一般的
に正帰還を施してオン/オフのスイッチングを動作する
ようにした演算増幅器(オペアンプ)により構成され
る。従来は、このコンパレータCPが単体で用いられて
いたため、第1及び第2の入力端T1及びT2に入力信
号電圧がそのまま与えられていた。
【0018】当該コンパレータ回路の第1の入力端子L
1とコンパレータCPの第1の入力端T1との間に第1
の分圧抵抗R1が挿入され、該第1の分圧抵抗R1とコ
ンパレータCPの第1の入力端T1との接続点と0Vの
共通電位すなわちグラウンド電位GNDとの間に第2の
分圧抵抗R2が挿入される。同様に、第2の入力端子L
2とコンパレータCPの第2の入力端T2との間に第3
の分圧抵抗R1′が挿入され、該第3の分圧抵抗R1′
とコンパレータCPの第2の入力端T2との接続点とグ
ラウンド電位GNDとの間に第4の分圧抵抗R2′が挿
入される。
【0019】さらに該コンパレータ回路の第1の入力端
子L1と第2の入力端子L2との間に入力信号回線のイ
ンピーダンスマッチングをとるためのインピーダンスマ
ッチング用抵抗Zを挿入する。
【0020】次に、以上のように構成されるコンパレー
タ回路の機能及び動作について詳細に説明する。
【0021】コンパレータ回路の第1及び第2の入力端
子L1及びL2にはそれぞれ入力信号回線からの電圧信
号からなる入力信号が供給され、第1の入力端子L1の
電圧−第2の入力端子L2の電圧の電圧差に基づく比較
出力を出力端子Loutから出力する。
【0022】インピーダンスマッチング用抵抗Zは、第
1及び第2の入力端子L1及びL2に入力信号を供給す
る入力回線を終端し、インピーダンスマッチングをと
る。
【0023】第1の入力端子L1とグラウンド電位GN
Dとの間の電位差として与えられるコモンモードの入力
信号電圧は、第1及び第2の分圧抵抗R1及びR2で分
圧され、R2/(R1+R2)がコンパレータCPの第
1の入力端T1に与えられる。第2の入力端子L2とグ
ラウンド電位GNDとの間の電位差として与えられるコ
モンモードの入力信号電圧は、第3及び第4の分圧抵抗
R1′及びR2′で分圧され、R2′/(R1′+R
2′)がコンパレータCPの第2の入力端T2に与えら
れる。
【0024】この場合、第1の入力端子L1側と第2の
入力端子L2側との分圧比を等しくするため、分圧抵抗
R1、R2、R1′及びR2′の抵抗値をそれぞれR1
=R1′及びR2=R2′としておく。なお、第1の入
力端子L1側と第2の入力端子L2側との分圧比を等し
くしなくともよい場合には、各分圧抵抗R1、R2、R
1′及びR2′の抵抗値を、所望に応じた適正なる値に
設定すればよい。
【0025】このとき、コンパレータCPに対するノー
マルモードの入力信号電圧、すなわちコンパレータCP
の第1及び第2の入力端T1及びT2間の電位差、も上
述した分圧により、R2/(R1+R2)倍に減小する
ことになる。しかしながら、減小した入力信号電圧の振
幅がコンパレータCPによって検出することが可能な範
囲であれば、入力信号の検出に支障をきたすことはな
い。
【0026】上述したコンパレータ回路の具体的な動作
を、従来の構成の場合と比較して説明する。
【0027】従来は、図1に示すコンパレータCPとほ
ぼ同様のコンパレータに、入力信号電圧を直接供給して
いた。例えば、入力端子L1−L2間にほぼ矩形波状の
電位差を呈する信号を印加した場合、入力信号の電圧波
形が、伝送系の伝達特性等によりなまっていても、
“H”期間と“L”期間とをコンパレータで弁別し、
“H”と“L”の適正な矩形波として出力する。
【0028】このような場合、入力信号に、グラウンド
電位差による所定電圧シフトを含むコモンモードノイズ
が含まれていても、入力信号電圧の振幅が、電源電圧+
Vccと−Vccとの間、すなわちコンパレータの正常動作
範囲内に入っていれば、コモンモードのノイズ成分は抑
圧され、適正な出力信号を得ることができる。
【0029】ところが、図5に示すように、入力信号電
圧にコモンモードノイズが含まれることにより、入力信
号電圧が、上述した電源電圧+Vccと−Vccとの間、す
なわちコンパレータの正常動作範囲外となると、もはや
コンパレータとして、適正に動作することができなくな
り、例えば図6に示すようにコンパレータの出力信号に
コモンモードノイズに起因する振幅変動成分が混入する
など、適正な矩形波状の出力信号を得ることができなく
なる。
【0030】これに対して、図1に示したように、コン
パレータCPの入力部に第1〜第4の分圧抵抗R1、R
2、R1′及びR2′からなる分圧回路を設けてコンパ
レータ回路を構成した場合の動作は次のようになる。
【0031】入力端子L1−L2間にほぼ矩形波状の電
位差を呈する信号を印加した場合、入力信号電圧は、上
述したように、第1〜第4の分圧抵抗R1、R2、R
1′及びR2′による抵抗分圧により、コンパレータC
Pに対するノーマルモードの入力信号電圧は、R2/
(R1+R2)倍に減小する。しかし、減小した電圧振
幅がコンパレータCPにより検出可能な範囲内でさえあ
れば、入力信号の“H”期間と“L”期間とをコンパレ
ータCPで弁別し、出力端子Loutに“H”と“L”と
が交互にあらわれる適正な矩形波として出力する。
【0032】このようなコンパレータ回路の入力端子L
1及びL2に対し、図2に示すように、入力信号電圧に
コモンモードノイズが含まれる図5と同様の入力信号電
圧が与えられると、入力端子L1及びL2においては、
入力信号電圧は、上述した電源電圧+Vccと−Vccとの
間、すなわちコンパレータの正常動作範囲外となってい
る。
【0033】しかし、この場合、入力信号のコモンモー
ド成分は、第1〜第4の分圧抵抗R1、R2、R1′及
びR2′による抵抗分圧による分圧比、R2/(R1+
R2)、倍に減小して、コンパレータCPの入力端T1
及びT2に供給されることになる。このコンパレータC
Pの入力端T1及びT2に供給される電圧は、電源電圧
+Vccと−Vccとの間、すなわちコンパレータCPの正
常動作範囲内の値となるため、コンパレータCPは、適
正に動作することができる。すなわち、コンパレータ回
路全体としては、図2に示すように、見かけ上の正常動
作範囲が、分圧抵抗R1、R2、R1′及びR2′によ
る分圧比に応じてその逆数、すなわち(R1+R2)/
R2、に比例して拡大したのと同等となる。
【0034】このように、入力端子L1及びL2に供給
される入力信号が拡大された正常動作範囲内である限
り、入力信号に、グラウンド電位差による所定電圧シフ
トを含むコモンモードノイズが含まれていても、分圧さ
れた入力信号電圧の振幅がコンパレータCPのノーマル
モードの感度の正常動作範囲内に入っていれば、コモン
モードのノイズ成分は抑圧され、適正な出力信号を得る
ことができる。
【0035】このため、出力端Toutから出力端子Lout
に供給される出力信号は、例えば図3に示すようにコモ
ンモードノイズに起因する振幅変動成分が混入していな
い適正な矩形波状の信号になる。
【0036】このように、コンパレータCPの入力端T
1及びT2に印加される電圧のコモンモード成分を分圧
抵抗R1、R2、R1′及びR2′によって抵抗分圧
し、コモンモードノイズによる電圧変位量を低減させる
ことにより、コンパレータCPの有効電源電圧が、見か
け上、抵抗分圧比の逆数、すなわち(R1+R2)/R
2、を乗じた値となり、実質的に入力側の装置との間の
大きなグラウンド電位差に対応することができる。
【0037】このようにして、他の装置に接続して入力
信号を受ける場合に問題となるグラウンド電位差やコモ
ンモードノイズの影響をほとんど受けなくなり、しかも
フローティング電源を使用しなくても済むため、故障率
の低減や大幅なコストダウンを達成することができる。
【0038】図4は、この発明の第2の実施の形態に係
るコンパレータ回路の構成を模式的に示している。この
第2の実施の形態は、コンパレータCPの入力の中点電
位をさらに0Vに固定するようにしたコンパレータ回路
である。
【0039】図4に示すコンパレータ回路は、図1に示
す第1の実施の形態と同様の、コンパレータCP、第1
の分圧抵抗R1(抵抗値R1)、第2の分圧抵抗R2
(抵抗値R2)、第3の分圧抵抗R1′(抵抗値R1′
=R1とする)、第4の分圧抵抗R2′(抵抗値R2′
=R2とする)及びインピーダンスマッチング用抵抗Z
に加えて、演算増幅器DA、第1の電位検出抵抗R3
(抵抗値R3)および第2の電位検出抵抗R3′(抵抗
値R3′=R3とする)を備えている。
【0040】コンパレータCPは、電源電圧+Vcc及
び−Vccの電源により動作し、第1及び第2の入力端
T1及びT2間の電圧を比較して、両者の大小関係に応
じた出力を出力端Toutに発生する。例えば、第1の入
力端T1の電圧−第2の入力端T2の電圧の電圧差が正
の場合には出力端Toutの電圧が“H(ハイレベル)”
となり、該電圧差が負の場合には出力端Toutの電圧が
“L(ローレベル)”となる。出力端Toutの電圧が出
力端子Loutに導出されこのコンパレータ回路の出力と
なる。
【0041】当該コンパレータ回路の第1の入力端子L
1とコンパレータCPの第1の入力端T1との間に第1
の分圧抵抗R1が挿入され、同様に、第2の入力端子L
2とコンパレータCPの第2の入力端T2との間に第3
の分圧抵抗R1′が挿入される。第1の分圧抵抗R1と
コンパレータCPの第1の入力端T1との接続点と、第
3の分圧抵抗R1′とコンパレータCPの第2の入力端
T2との接続点との間に第2の分圧抵抗R2と第4の分
圧抵抗R2′との直列回路が挿入される。第1の分圧抵
抗R1と第2の分圧抵抗R2の接続点と、第3の分圧抵
抗R1′と第4の分圧抵抗R2′の接続点との間に第1
の電位検出抵抗R3と第2の電検出抵抗R3′との直列
回路が挿入される。
【0042】演算増幅器DAは、反転入力端T01の入
力電位を非反転入力端T02の入力電位から差し引いた
差電圧を増幅し出力する。演算増幅器DAの反転入力端
T01には第1の電位検出抵抗R3と第2の電位検出抵
抗R3′との接続点N0の電位が与えられ、演算増幅器
DAの非反転入力端T02はグラウンド電位GNDすな
わち基準0V電位点に接続されている。演算増幅器DA
の出力端Tout0は第2の分圧抵抗R2と第4の分圧抵抗
R2′との接続点N1に接続されている。さらに該コン
パレータ回路の第1の入力端子L1と第2の入力端子L
2との間に入力信号回線のインピーダンスマッチングを
とるためのインピーダンスマッチング用抵抗Zを挿入す
る。
【0043】上述した構成のコンパレータ回路におい
て、コンパレータCPに係る動作は、基本的に図1の場
合と同様である。そして、この場合、さらに抵抗値の等
しい電位検出抵抗R3とR3′の接続点N0より得られ
る中点電位を、0Vの基準電位となるグラウンド電位G
NDから差し引いた差電圧を演算増幅器DAによって増
幅し、抵抗値が等しい分圧抵抗R2とR2′の接続点N
1に注入してコンパレータCPの入力の中点電位を制御
している。すなわち、演算増幅器DAは、電位検出抵抗
R3およびR3′により入力電位を検出し、グラウンド
電位GNDと比較して、分圧抵抗R2およびR2′を介
してコンパレータCPの入力の中点を0Vに引き寄せて
いる。
【0044】このようにすると、入力端子L1およびL
2に入力される入力信号の中点電位がコモンモードノイ
ズにより変動している場合にも、その変動を効果的に抑
圧することができる。
【0045】なお、本発明は、上述した実施の形態に示
した構成に限定されることなく、例えば、分圧抵抗R1
及びR2による分圧比と分圧抵抗R1′及びR2′によ
る分圧比を異ならせて、入力端子L1とL2のノイズ余
裕度を異ならせたり、抵抗以外の回路素子を用いて分圧
するようにしたり、インピーダンスの不整合等の問題が
なければ、インピーダンスマッチング用抵抗Zを省略し
たりするようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フローティング電源を用いることなく、信号供給源
とコンパレータとのグラウンド電位差等のコモンモード
ノイズの影響を縮減し、該グラウンド電位差やその他の
コモンモードノイズが大きくとも適正な比較動作を可能
とするコンパレータ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るコンパレー
タ回路の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図2】図1のコンパレータ回路の動作を説明するため
の入力信号の模式的波形図である。
【図3】図1のコンパレータ回路の動作を説明するため
の出力信号の模式的波形図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係るコンパレー
タ回路の構成を模式的に示す図である。
【図5】従来のコンパレータの動作を説明するための入
力信号の模式的波形図である。
【図6】従来のコンパレータの動作を説明するための出
力信号の模式的波形図である。
【符号の説明】
CP コンパレータ T1 第1の入力端 T2 第2の入力端 Tout 出力端 DA 演算増幅器 T01 反転入力端 T02 非反転入力端 R1 第1の分圧抵抗(抵抗値) R2 第2の分圧抵抗(抵抗値) R1′ 第3の分圧抵抗(抵抗値) R2′ 第4の分圧抵抗(抵抗値) R3 第1の電位検出抵抗(抵抗値) R3′ 第2の電位検出抵抗(抵抗値) Z インピーダンスマッチング用抵抗 L1 第1の入力端子 L2 第2の入力端子 Lout 出力端子 +Vcc 正側の電源電圧 −Vcc 負側の電源電圧 GND グラウンド電位

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電圧を比較するコンパレータと、 前記コンパレータの入力部に設けられ、コモンモードの
    入力電圧成分を分圧する分圧手段を有する入力回路と、
    を具備することを特徴とするコンパレータ回路。
  2. 【請求項2】前記入力回路の前記分圧手段は、コモンモ
    ード入力電圧を抵抗分圧する分圧抵抗を含むことを特徴
    とする請求項1に記載のコンパレータ回路。
  3. 【請求項3】第1及び第2の入力端を有し、前記第1の
    入力端の入力電圧と前記第2の入力端の入力電圧とを比
    較するコンパレータと、 第1の信号入力を前記コンパレータの第1の入力端に結
    合する第1の分圧抵抗と、 前記第1の分圧抵抗と前記コンパレータの第1の入力端
    との接続点と共通電位点との間に結合される第2の分圧
    抵抗と、 前記第1の信号入力と比較すべき第2の信号入力を前記
    コンパレータの第2の入力端に結合する第3の分圧抵抗
    と、 前記第3の分圧抵抗と前記コンパレータの第2の入力端
    との接続点と共通電位点との間に結合される第4の分圧
    抵抗と、を具備することを特徴とするコンパレータ回
    路。
  4. 【請求項4】第1及び第2の入力端を有し、前記第1の
    入力端の入力電圧と前記第2の入力端の入力電圧とを比
    較するコンパレータと、 反転および非反転入力端を有し、前記非反転入力端を基
    準電位点に接続するとともに、前記非反転入力端の入力
    電位から前記反転入力端の電位を差し引いた差電圧を増
    幅して出力する演算増幅器と、 第1の信号入力を前記コンパレータの第1の入力端に結
    合する第1の分圧抵抗と、 前記第1の分圧抵抗と前記コンパレータの第1の入力端
    との接続点と前記演算増幅器の出力端との間に結合され
    る第2の分圧抵抗と、 前記第1の信号入力と比較すべき第2の信号入力を前記
    コンパレータの第2の入力端に結合する第3の分圧抵抗
    と、 前記第3の分圧抵抗と前記コンパレータの第2の入力端
    との接続点と前記演算増幅器の出力端との間に結合され
    る第4の分圧抵抗と、 前記第1の分圧抵抗と前記第2の分圧抵抗との接続点と
    前記演算増幅器の反転入力端との間に結合される第1の
    電位検出抵抗と、 前記第3の分圧抵抗と前記第4の分圧抵抗との接続点と
    前記演算増幅器の反転入力端との間に結合される第2の
    電位検出抵抗と、を具備することを特徴とするコンパレ
    ータ回路。
  5. 【請求項5】前記第1の信号入力と前記第1の分圧抵抗
    との接続点と、前記第2の信号入力と前記第3の分圧抵
    抗との接続点との間に挿入され、前記第1の信号入力と
    前記第2の信号入力とのインピーダンスのマッチングを
    とるための終端抵抗を、さらに含むことを特徴とする請
    求項3または4に記載のコンパレータ回路。
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