JP2000339507A - 入室規制解除手段を含むセキュリティシステム - Google Patents

入室規制解除手段を含むセキュリティシステム

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JP2000339507A
JP2000339507A JP11148093A JP14809399A JP2000339507A JP 2000339507 A JP2000339507 A JP 2000339507A JP 11148093 A JP11148093 A JP 11148093A JP 14809399 A JP14809399 A JP 14809399A JP 2000339507 A JP2000339507 A JP 2000339507A
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Hideji Iwamoto
秀治 岩本
Yoshihiro Yamaguchi
佳宏 山口
Toshiyuki Yamamoto
敏之 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い入室規制解除手段を含むセキュ
リティシステムを提供する。 【解決手段】 指紋識別ユニット20で照合された入室
要求者の個人情報が警備室のモニタ3a上に映し出さ
れ、一方、指紋識別ユニット20の近傍に設けられたカ
メラ6により入室要求者の人物画像が別のモニタ7に映
し出される。管理人(解除者)が個人情報と人物画像を
照合し、照合が確認されたら、管理人は指紋識別機5に
指紋を照合させる。そして、入室要求者側の照合一致と
解除者側の照合一致とが一定時間内で行われた場合に、
管理側制御部3により入室規制システム1の電気錠19
が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金銭又はこ
れに類似のものを保管ないし製造する室、コンピュータ
室、データ保管室、情報管理室、機器管理室、研究所等
のセキュリティ機能を必要とする建物のセキュリティシ
ステムに関し、特に入室規制解除手段を含むセキュリテ
ィシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】セキュリティ機能を必要とする建物に対
しては、様々なセキュリティシステムが導入され、その
秘密情報、重要物品等が管理されている。例えば、ID
ナンバーあるいはIDカードにより照合を行い、建物内
への出入りを管理・規制している。このような従来のセ
キュリティシステムにおいては、セキュリティ機能が必
ずしも高いとは言えない。例えば、既設のセキュリティ
システムの甘さをついた、IDナンバー、カード盗難・
貸与による非許可者の建物への侵入が発生する場合があ
る。
【0003】このような問題に対応して、特に機密領域
(建物)内へ入退室する場合、指紋等の生体的な個人情
報を予め登録し、その登録された者(許可者)のみが入
退室できるようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような管理体制においても、例えばセキュリティ管理室
に侵入して防犯作動状態を解除してしまうなど、セキュ
リティ管理をくぐり抜けて不正に侵入しようとする者が
あり、それに対して更なる対策が求められる。
【0005】本発明の課題は、上記のような不正侵入を
防止し、防御体制を強化できる入室規制解除手段を含む
セキュリティシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するために、本発明の入室規制解除手段を含むセ
キュリティシステムは、防犯システム等の入室規制シス
テムが有効状態にある建物又は建物の所定の領域に入室
しようとする入室要求者に対し、その者が予め登録され
たものであるかどうかを、指紋・網膜等の生体的特徴、
又はカード、キー入力等の識別手段により識別し、入室
要求者が登録された者であると判定された場合に入室要
求者の照合適格信号を出力する入室要求者側照合装置
と、前記入室要求を受けて前記入室規制システムを解除
できる解除者が予め登録された者であるかどうかを、指
紋・網膜等の生体的特徴、又はカード、キー入力等の識
別手段により識別し、その解除者が登録された者である
と判定された場合に解除者の照合適格信号を出力する解
除者側照合装置と、前記入室要求者側照合装置と解除者
側照合装置とから一定時間内に共に前記照合適格信号が
出力された場合に、前記入室規制システムにその解除信
号を供給してその入室規制システムを解除し、前記入室
要求者の入室を可能な状態とする入室規制システム解除
手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】このセキュリティシステムにおいては、従
来のような入室要求者に対する指紋・網膜その他の生体
識別等の識別照合に加えて、その入室要求を受けて入室
規制システムを解除できる管理人等の解除者にも指紋・
網膜その他の生体識別等の識別照合を行い、両照合装置
から照合適格信号が一定時間内に出力された場合に、入
室要求者の入室を可能な状態とする入室規制システム解
除手段を設けたため、入室要求者と解除者の生体的特徴
等の識別対象が共に照合されて初めて防犯システムが解
除されるようになる。これにより、入室規制システムを
解除する側自体も監視できるようになる。このように、
解除者側にも照合を設けたため、管理室への侵入による
不正操作や解除者側からの不正もなくなり、セキュリテ
ィ機能が強化される。
【0008】例えば、生体照合された入室要求者の個人
情報(入室要求者の名前等)が、セキュリティ領域とは
別に設けられた管理人(解除者)が在室する警備室等の
個人情報出力手段としてのモニタX上に映し出されるも
のとし、一方、入室要求者側照合装置の近傍にカメラ
(画像入力手段)を設け、入室要求者の人物画像を管理
人室のモニタXとは別のモニタY(画像出力手段)に映
し出して、管理人が個人情報と人物画像とを照合し、そ
の照合が確認されたら、管理人が解除者側照合装置に指
紋その他の識別対象を照合させるものとすることができ
る。この場合、入室要求者側の照合と解除者側の照合と
が一定時間内で行われた場合に、入室規制システム解除
手段により入室規制システムを解除するものとすること
ができる。これにより、入室要求者側照合装置は常に管
理人等により監視されることになり、生体識別機等への
不正による非許可者の入室、あるいは進入許可者と非許
可者による同伴入室等の不正侵入が防止される。例え
ば、カメラに不正侵入者等の非許可者が映し出された場
合、管理人は指紋照合を行わず、音声出力手段によりア
ナウンス等で進入不許可の旨を放送することや、警報出
力手段により警報音を発令させることも可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は、本発明の入室
規制解除手段を含むセキュリティシステムの一実施例を
示す概略図である。この建物(フロア)のセキュリティ
領域100の出入口には、そのセキュリティ領域100
への入退室を、予め登録された者のみが許可されるよう
に、指紋、網膜、カード、キー等の照合を行う本人照合
装置を備えた入室規制システム1が設けられている。入
室規制システム1は、電気錠を含む1枚ドアにより構成
され、本人照合装置による照合結果等を受けてドアの解
錠が行われる。なお、本実施例においては、本人照合装
置は生体的な特徴である指紋の照合を行う生体識別機に
より構成されている。
【0010】セキュリティ領域100の外側には、生体
識別機に生体的特徴の照合を行い、セキュリティ領域に
入室しようとする入室要求者の人物画像を撮影する画像
入力手段としてのカメラ6が設けられている。カメラ6
からの映像は、セキュリティ領域100とは別に設けら
れた警備室110の画像出力手段としてのモニタ7上に
映し出されるものとされている。また、警備室110に
は、入室規制システム1と接続されている管理側制御部
3、及びそのモニタ3aと、管理人の指紋を照合する指
紋識別機5(解除者側照合装置)とが備えられている。
なお、指紋識別機5は、管理人が登録された者であると
判定された場合に照合適格信号を、異なる場合には照合
不適格信号を管理側制御部3に対して出力する機能を有
している。また、指紋識別機5は、個人を特定するID
番号等と対応付けてその個人の指紋データが記憶される
のが普通であり、個人の特定のためのテンキーを有する
指紋識別ユニットとなるのが一般的である。ただし、以
下の説明では煩雑を避けるために、テンキーを省略した
指紋識別機5として説明する。なお、1人又はごく小人
数用の単能機的な記憶構造として、キー入力等の個人特
定を介さないで、その指紋を直ちに1又は小数の登録指
紋データと照合することもできる。
【0011】一方、入室規制システム1の1枚ドアの近
傍(ドア外)には、図2に示すように、入室要求者の指
紋を識別して登録されたものであるか否かを照合(判
定)する生体識別機としての指紋識別ユニット20(入
室要求者側照合装置)が設けられている。この指紋識別
ユニット20には、テンキー及び指紋識別機が備えられ
ており、テンキーにIDナンバーを入力後、指紋の照合
が行えるものとされている。また、指紋識別ユニット2
0は、入室要求者が登録された者であると判定された場
合に照合適格信号を、異なる場合には照合不適格信号を
管理側制御部3及び制御部10に対して出力する機能も
有している。
【0012】また、入室規制システム1の1枚ドアに
は、指紋識別ユニット20の判定結果を表示するための
表示装置25と、指紋識別ユニット20により登録者で
あると判定された場合にセキュリティ領域100への入
室を可能な状態にするための電気錠19と、セキュリテ
ィ領域100内から退室する際に電気錠19を解錠する
ための解錠スイッチ4とが設けられている。さらに、指
紋識別ユニット20、電気錠19、表示装置25等の作
動を司るドライバとしての1枚ドア制御ボード18が1
枚ドアの入室規制システム1に備えつけられている。
【0013】警備室110に設けられた管理側制御部3
は、指紋識別ユニット20と指紋識別機5とから一定時
間内に照合結果(照合適格信号あるいは照合不適格信
号)を受けて、共に照合適格であった場合に、入室規制
システム1に解除信号を送信するものである。具体的
に、管理側制御部3には、上記入室規制システム1の操
作上の制御を行うシステムが備えられている。すなわ
ち、指紋識別ユニット20及び指紋識別機5による照合
結果により電気錠19の開閉等の命令を、入室規制シス
テム1の1枚ドア制御ボード18に対して行うアプリケ
ーションのプログラムと、アプリケーションを動作させ
るためのオペレーションプログラムとが管理側制御部3
に備えられている。なお、1枚ドア制御ボード18は、
制御部10からの命令コマンドを受けて電気錠等を駆動
している。
【0014】一方、入室規制システム1は、セキュリテ
ィ領域100とは異なるフロアに設けられた制御部10
と接続されており、例えば、管理人不在で、警備室11
0からの管理を行わない場合、制御部10において上記
入室規制システム1の操作上の制御を行うことが可能と
されている。すなわち、制御部10にも上記管理側制御
部3と同様のアプリケーションのプログラム、及びオペ
レーションプログラムが備えられている。
【0015】さらに、制御部10には中央制御部9が接
続されており、中央制御部9により、図示しないその他
のセキュリティシステム(例えば異なるフロアのセキュ
リティシステム等)とともに統括制御されている。中央
制御部9には、例えば、各セキュリティシステムの有効
期限、あるいは使用履歴等の情報が入力されており、各
セキュリティシステムの使用に関する全ての情報を管理
している。なお、分離型の制御部10を設けず、一括集
中型の中央制御部9で入室規制システム1の動作をはじ
めとする全ての制御を行うようにしてもよい。
【0016】続いて、上記構成のセキュリティシステム
について、その操作に係る一実施例を以下説明する。な
お、進入許可者(登録者)は、指紋識別ユニット20及
び中央制御部9に、指紋、キー(IDナンバー)等の個
人データを、予め登録・記憶させてあるものとする。
【0017】本セキュリティシステムは、例えば、昼間
部用と夜間部用とに分けることが可能とされており、両
者において、そのシステムが異なるものとされている。
以下、それぞれのシステムについて説明する。なお、昼
間部用システムと夜間部用システムとの切替えは、管理
側制御部3において行うことが可能である。
【0018】まず、昼間部用のシステムについては、警
備室110からの管理・操作を行わないものとされてい
る。管理側制御部3における切替え操作により、又は制
御部10等における時間設定のプログラムにより自動的
に昼間部用のシステムに切り替えると、入室規制システ
ム1と管理側制御部3とが非接続状態となり、入室規制
システム1の一連の操作制御が制御部10で行われるよ
うになる。
【0019】この場合、指紋識別ユニット20からの照
合結果が制御部10に送信され、照合適格の場合、中央
制御部9に記憶されている該当個人データの有効期限等
の確認を行い、その照合履歴を記憶した後、制御部10
から1枚ドア制御ボード18にドア解錠等の命令信号が
送信される。
【0020】一方、夜間部用のシステムについては、管
理人により警備室110から管理・操作が行われるもの
とされている。管理側制御部3における切替え操作によ
り、又は制御部10等における時間設定のプログラムに
より自動的に夜間部用のシステムに切り替えると、入室
規制システム1と管理側制御部3とが接続状態となり、
入室規制システム1の一連の操作制御が管理側制御部3
で行われるようになる。この時、制御部10と入室規制
システム1との接続状態は維持されたままであり、照合
・通過履歴等が中央制御部9に記憶される。
【0021】この場合、指紋識別ユニット20からの照
合結果が管理側制御部3に送信され、照合適格の場合、
対応した個人情報が管理側制御部3の個人情報出力手段
としてのモニタ3aに映し出され、前述のモニタ7上の
人物画像との照合(目視確認)を管理人が行う(なお、
この個人情報の出力は省略して、管理人によるモニタ7
の目視確認だけとすることもできる(以下の説明でも同
じ))。照合一致が確認された場合、管理人は指紋識別
機5に指紋照合を行い、その照合結果が同じく管理側制
御部3に送信される。指紋識別ユニット20及び指紋識
別機5の照合結果が適格で、且つ一定時間(例えば60
秒程度とすることができ、短い時間ほど良い)内に照合
適格信号が管理側制御部3に送信された場合に限り、管
理側制御部3から1枚ドア制御ボード18にドア解錠等
の命令信号が送信される。
【0022】以下、上記セキュリティシステムの構成及
び操作手順をさらに詳しく説明する。図3に示すよう
に、進入者Aは、1枚ドアの近傍に設けられた指紋識別
ユニット20により、指紋、キー(IDナンバー)の照
合を行う。指紋識別ユニット20は、図4に示すよう
に、テンキー23と指紋識別機22とにより構成されて
おり、進入者Aはテンキー23によりキーを入力し、指
紋識別機22の指紋認識部21に指を当てて指紋の入力
を行う。テンキー23を備えるのは、個人の指紋情報が
個人のID番号と対応付けて記憶されているからであ
り、テンキー23によりID番号が入力されると、その
ID番号に対応する指紋情報が比較の一方(登録されて
いる指紋情報)として確認され、実際に入力された指紋
情報を他方として、双方の比較(一致判断)が行われ
る。
【0023】昼間部用の場合、図5に示すように、1枚
ドア制御ボード18と管理側制御部3は非接続状態にあ
る。指紋識別ユニット20に入力された進入者Aのキー
及び指紋情報は、指紋識別ユニット20において登録さ
れているデータと照合され、照合結果は1枚ドア制御ボ
ード18を介して制御部10に送信される。照合が適格
であった場合、制御部10は1枚ドア制御ボード18に
「ドア解錠」等の命令を送信し、1枚ドア制御ボード1
8は電気錠19を解錠することになる。以上の過程を経
て、進入者Aはセキュリティ領域100への進入が許可
される。
【0024】照合が不適格であった場合、制御部10は
1枚ドア制御ボード18に「エラーメッセージ表示」等
の命令を送信し、1枚ドア制御ボード18は、電気錠1
9を非解錠のままで表示装置25によりエラーメッセー
ジを表示する。なお、この1枚ドアにより退室する場合
は、1枚ドアのセキュリティ領域100側に設けられた
解錠スイッチ4の操作により退室することが可能であ
る。表示装置25によるメッセージ表示は、例えば2個
のランプのうち、一方の点灯で照合OKを示し、他方の
点灯で照合不可を表すものとすることができる。
【0025】夜間部用の場合、図6に示すように、1枚
ドア制御ボード18と管理側制御部3は接続状態にあ
る。指紋識別ユニット20に入力された進入者Aのキー
及び指紋情報は、指紋識別ユニット20において登録さ
れているデータと照合され、照合結果は1枚ドア制御ボ
ード18を介して管理側制御部3に送信される。照合結
果が適格の場合、管理側制御部3のモニタ3aには個人
情報が表示される。照合結果が不適格の場合、表示装置
25によりエラーメッセージが行われる。
【0026】一方、カメラ6からの人物画像は、警備室
110のモニタ7上に表示され、管理人はモニタ3aの
個人情報(例えば、個人別の顔写真を含ませることがで
きる)とモニタ7の人物画像との一致を目視照合により
確認する。前述のように、より簡易なシステムではモニ
タ3aによる個人情報の出力は省略でき、その場合は、
モニタ7の人物画像を管理人が目視確認することとな
り、入室要求者が比較的小人数で管理人が社員の顔等を
すべて覚えられるような場合はこれで足りる。なお、テ
レビカメラの撮影及びその人物画像のモニタ出力を一切
省略し、例えば指紋等の識別対象が一致するだけで照合
適格と判断してもよい。目視照合不一致の場合、管理側
制御部3から入室規制システム非解除の信号を1枚ドア
制御ボード18に送信し、電気錠19は解錠されず、表
示装置25によりエラーメッセージが行われる。目視照
合一致の場合、管理人は指紋識別機5に自分の指紋を照
合させる。この管理人の指紋照合が不適格の場合、上記
同様電気錠19は解錠されず、表示装置25によりエラ
ーメッセージが行われる。管理人の指紋照合が適格の場
合、管理側制御部3から入室規制システム解除の信号が
1枚ドア制御ボード18に送信され、電気錠19が解錠
され、進入者Aがセキュリティ領域100に入室可能と
なる。
【0027】なお、指紋の照合方法については公知技術
であるが、その内容を簡単に説明する。指紋識別に関し
ては様々な方法があり、例えば特徴点抽出法を採用する
ことができる。特徴点抽出法は、まず、人間には通常2
00個程度あるといわれている指紋の端点、分岐点とい
った特徴点を指紋画像から抽出し、その画像データを記
憶する。特徴点の抽出方法は、スキャンされた画像をデ
ジタル線の点列で捕らえ、このような点列の画素を細線
化することで行われる。すなわち、点列の連結数を算出
し、例えば連結数が0の場合、孤立点(雑音)として消
去可能で、連結数が1の場合、特徴点の端点として抽出
し、連結数が3の場合、特徴点の分岐点として、その周
辺画素を抽出する。なお、連結数が2の場合、連結線
(特徴点でない)であり特徴点として抽出されず、連結
数が4以上の場合、交点であり特徴点として抽出されな
い。このような方法で画像データが各特徴点毎に記憶さ
れ、一方、入力された画像に対しても同様の特徴点抽出
を行い、その中から複数(例えば8個)の特徴点を抽出
し、記憶されている画像データの特徴点と一致するか否
かを判定する。その判定方法は、ある特徴点(例えば分
岐点)において、記憶されている登録画像データと、入
力された分岐点の入力画像データとが特定のアルゴリズ
ムにより比較され、しきい値(例えば全画素数のうちの
80%)以上の一致画素数を有していれば特徴点一致と
判定する。そして、入力された画像から抽出した複数
(例えば8個)の特徴点のうち、一定値(例えば3個)
以上が特徴点一致と判定された場合に、指紋照合一致と
している。なお、特徴点抽出法においては、200個程
度の特徴点のうち例えば12個程度以上が一致していれ
ば照合一致としてよいといわれている。
【0028】次に、上記入室規制システム1を含むセキ
ュリティシステムの、照合開始から入室までのプロセス
を、図7及び図8のフローチャートに基づいて説明す
る。なお、図7は昼間部用、図8は夜間部用のシステム
である。また、ここでは、それぞれ図5及び図6の構成
図を参照しつつ説明することにする。
【0029】昼間部用システムの場合、図7のS1にお
いて、入室要求者による指紋識別ユニット20へのキー
(ID番号)入力が行われると、登録されているID番
号との照合が行われ(S2)、照合不一致の場合、S3で
エラーメッセージされ、1枚ドアは非解錠のままであ
る。照合一致の場合、S4に進み、入室要求者により指
紋識別ユニット20に指紋が入力され、登録されている
指紋との照合が行われる(S5)。照合不一致の場合、
S3でエラーメッセージされ1枚ドアは解錠されず、照
合一致の場合、S6に進み1枚ドアが解錠され入室要求
者はセキュリティ領域100への入室が許可されること
になる(S7)。
【0030】夜間部用システムの場合、図8のS1〜S5
において、昼間部用システムと同様に入室要求者による
指紋識別ユニット20でのID番号照合、次いで指紋照
合が行われ、それぞれ照合不一致の場合、S3でエラー
メッセージが行われ、入室要求者側の照合不一致の旨
を表示し1枚ドアは非解錠のままである。照合一致の場
合、S6に進み指紋識別ユニット20で識別された入室
要求者の個人情報が管理側制御部3のモニタ3a上に表
示される。
【0031】一方、カメラ6から警備室110のモニタ
7へ入室要求者の人物映像が送信され(S7)、S8で入
室規制システム1すなわち1枚ドアの電気錠19を解錠
できる管理人(解除者)により、人物画像の目視照合が
行われる。さらに、S9において、そのモニタ7上の人物
画像と、モニタ3a上の個人情報との照合が行われ、照
合不一致の場合、S3でエラーメッセージが行われ、
1枚ドアは非解錠のままである。
【0032】照合一致の場合、S10に進み、管理人によ
り指紋識別機5へ指紋が入力され、S11においてその指
紋照合が行われ、照合不一致の場合、S12でエラーメッ
セージが行われ、解除者側の照合不一致の旨をモニタ
3a及び表示装置25に表示し、1枚ドアは非解錠のま
まである。照合一致の場合、S13に進み、S4の入室要
求者側の指紋入力からS10の解除者側の指紋入力が一定
時間(例えば60秒程度とされている)内に行われたか
が管理側制御部3で確認され、時間超過の場合、S14で
エラーメッセージが行われ、時間超過の旨をモニタ3
a及び表示装置25に表示し、1枚ドアは非解錠のまま
である。
【0033】S13において、S4〜S10の一連の操作が
一定時間内に行われたことが確認されたならば、S15に
進み、管理側制御部3から1枚ドア制御ボード18に入
室規制システム解除の信号が送信され、1枚ドア制御ボ
ード18は電気錠19を解錠し(S16)、進入者Aがセ
キュリティ領域100に入室可能となる(S17)。
【0034】なお、上記各メッセージ及びエラーメッセ
ージは表示装置25により表示するものでもよいし、音
声出力手段としてのスピーカを入室規制システム1の近
傍に設けて、管理人のアナウンス等により行うものでも
よい。
【0035】以上のような入室規制システム1を含むセ
キュリティシステムは、入室規制システム1(特に指紋
識別ユニット20)が常に管理人等により監視されるこ
とになり、生体識別機への不正による非許可者の入室、
あるいは進入許可者と非許可者による同伴入室等の不正
侵入が確実に防止され、また、解除者側にも照合装置を
設けたため解除者側からの不正もなくなり、防犯体制が
強化される。
【0036】なお、本人照合を行うための装置として
は、本実施例のような指紋を照合する生体識別機に限定
されるものではなく、網膜、声紋等の別の生体的特徴を
識別するものや、カード、キー等の個人識別手段により
本人照合を行う装置を採用することも可能である。
【0037】また、本実施例においては、入室規制解除
手段を含むセキュリティシステムを昼間部用及び夜間部
用と併用しているが、常に管理人がついて、昼間・夜間
を問わず入室規制システム解除手段としての管理側制御
部3を操作することも可能である。さらに、解除者側照
合装置に照合履歴記憶手段を設け、入室規制システムを
解除した者の名前等の個人情報を記憶しておけば建物に
対するセキュリティが一層高いものとなる。
【0038】また、より簡単なシステムとして、入室要
求者の画像をテレビカメラで撮影することは一切しない
で、入室要求者の識別照合が照合システム(プログラム
等)により一致と判断され、管理人等の解除者の識別照
合も照合システム(プログラム等)で一致と判断された
場合に、解除信号を出力して、入室要求者の入室が可能
となるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセキュリティシステムの一実施例を示
す概略図。
【図2】図1のセキュリティシステムの全体配置を示す
構成ブロック図。
【図3】1枚ドアの生体識別機の通過要領の概略を示す
説明図。
【図4】指紋識別ユニットの一例を示す全体図。
【図5】図1のセキュリティシステムの昼間部用の構成
を示すブロック図。
【図6】図1のセキュリティシステムの夜間部用の構成
を示すブロック図。
【図7】図1のセキュリティシステムの通過プロセス
(昼間部用)の一例を示すフローチャート。
【図8】図1のセキュリティシステムの通過プロセス
(夜間部用)の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 入室規制システム 3 管理側制御部(入室規制システム解除手段) 5 指紋識別機(解除者側照合装置) 9 中央制御部 10 制御部 20 指紋識別ユニット(入室要求者側照合装置) 100 セキュリティ領域 110 警備室
フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA05 BB04 BB10 DD08 DD09 3E038 AA01 DA07 EA02 FA10 HA05 HA07 JA01 JB10 5B043 AA04 AA09 BA01 BA02 GA01 GA10 GA18 HA02 5B049 AA05 CC13 CC31 DD01 DD04 EE10 EE23 FF03 FF04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防犯システム等の入室規制システムが有
    効状態にある建物又は建物の所定の領域に入室しようと
    する入室要求者に対し、その者が予め登録されたもので
    あるかどうかを、指紋・網膜等の生体的特徴、又はカー
    ド、キー入力等の識別手段により識別し、入室要求者が
    登録された者であると判定された場合に入室要求者の照
    合適格信号を出力する入室要求者側照合装置と、 前記入室要求を受けて前記入室規制システムを解除でき
    る解除者が予め登録された者であるかどうかを、指紋・
    網膜等の生体的特徴、又はカード、キー入力等の識別手
    段により識別し、その解除者が登録された者であると判
    定された場合に解除者の照合適格信号を出力する解除者
    側照合装置と、 前記入室要求者側照合装置と解除者側照合装置とから一
    定時間内に共に前記照合適格信号が出力された場合に、
    前記入室規制システムにその解除信号を供給してその入
    室規制システムを解除し、前記入室要求者の入室を可能
    な状態とする入室規制システム解除手段と、 を備えることを特徴とする入室規制解除手段を含むセキ
    ュリティシステム。
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