JP2000339385A - グラフ表示制御装置、及び記憶媒体 - Google Patents

グラフ表示制御装置、及び記憶媒体

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JP2000339385A
JP2000339385A JP11150250A JP15025099A JP2000339385A JP 2000339385 A JP2000339385 A JP 2000339385A JP 11150250 A JP11150250 A JP 11150250A JP 15025099 A JP15025099 A JP 15025099A JP 2000339385 A JP2000339385 A JP 2000339385A
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JP11150250A
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、様々なグラフについて同一
の表示画面内に表示することができ、複数のデータ系列
のグラフを同一の表示画面内に描画する際には、より多
くのグラフの表示を可能とするグラフ表示制御装置、及
び記憶媒体を提供することである。 【解決手段】 CPU2は、RAM8に記憶されている
データテーブルTを参照して、グラフ描画数A、グラフ
のデータ数Bを確認し、各棒要素の最大幅Cを求める。
そしてn番目のデータ系列の棒グラフを幅(C+2−2
n)で重ねて描画する。また、描画した棒グラフの背面
にある棒グラフとの重なり部分を明確に識別できるよう
に描画色を反転させて表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種グラフの表示
制御に係り、詳細には、複数のグラフを重ねて表示させ
るグラフ表示制御装置、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータによって実行さ
れるソフトウェアには、グラフ表示可能なものが存在す
る。例えば、表計算ソフトウェアでは、作成した数表に
基づく棒グラフ、折線グラフ、帯グラフ、円グラフ等の
各種グラフを容易に作成する機能を備えている。
【0003】また、グラフ作成表示機能を備えたグラフ
関数電卓が、教育の現場や、エンジニアの技術計算用に
利用されている。グラフ関数電卓は、様々な関数演算プ
ログラムを内蔵しており、入力された数式に基づくグラ
フ作成表示、入力された数表に基づくグラフ作成表示等
が可能である。
【0004】図33は、従来のグラフ作成機能を有する
表計算ソフトウェアやグラフ関数電卓等により作成され
る一般的な棒グラフの表示例を示す図である。
【0005】図33に示すように、複数のデータ系列の
グラフを同一の表示画面内に表示させる際には、各デー
タ系列のグラフの色や表示パターンを異ならせて識別で
きるようにした上で、データ番号毎に横方向に並べて表
示させる。即ち、3つのデータ系列の棒グラフb10
0、b200、b300を同一の表示画面内に表示する
場合は、各棒グラフの棒要素をデータ番号毎に並べて表
示する。このような表示形態の場合、表示画面の横方向
の大きさの制約から同時に表示できるグラフ数は限られ
てしまう。即ち、データ系列の数が多い場合や、データ
要素数が多い場合には、全ての棒要素を表示画面内に並
べて表示させることが困難である。
【0006】棒グラフに限らず、帯グラフについても、
複数のグラフを同一の表示画面に表示させる場合には、
表示画面の大きさの制限から、同時に表示できるグラフ
数は限られてしまう。
【0007】さらに棒グラフと円グラフのように、グラ
フの表示形態の違いにより、同一のデータをグラフで表
現する場合であっても、グラフ上に反映される各データ
要素の表示範囲の大きさがそれぞれ異なるものがある。
このような場合に、グラフの学習を行う学生は、その表
示形態の違いに応じたデータの処理方法や、グラフの描
画方法が異なることを、各グラフを比較することにより
理解するが、上述の従来のグラフ関数電卓や表計算ソフ
トウェア等では、比較するグラフを表示させるために煩
雑な操作を行う必要が生じていた。
【0008】またデータ要素の中に更にデータ要素が含
まれるような複雑なデータ構成のグラフでは、表示され
るグラフ自体が複雑な形態となってしまい、そのグラフ
の描画やデータ内容の比較は容易でなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の第1の
課題は、様々なグラフについて同一の表示画面内に表示
することができ、複数のデータ系列のグラフを同一の表
示画面内に描画する際には、より多くのグラフの表示を
可能とするグラフ表示制御装置、及び記憶媒体を提供す
ることである。
【0010】また本発明の第2の課題は、データの比較
が容易となるような表示形態で、各種グラフを表示させ
るグラフ表示制御装置、及び記憶媒体を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のデータ系列のグラフを識別できるように重ねて表
示させるグラフ表示制御手段(図1のCPU2)を備え
たことを特徴としている。
【0012】前記グラフは、棒グラフ、折線グラフ、帯
グラフ、円グラフ等である。グラフ表示制御手段は、複
数のデータ系列の棒グラフを重ねて表示させる際は、各
データ系列毎に異なる幅で重ねて表示させる(図2のS
108;図4)。また、折線グラフを重ねて表示させる
際は、それぞれ異なる太さで表示させ(図6のS20
4;図7(B))、或いは折線グラフが互いに交差する
点を明白にする(図14のS606、S607;図15
(B))。更に、帯グラフを重ねて表示させる際は、デ
ータ要素が確認でき、かつ、表示画面内に収まる程度に
重ねて表示させる(図16のS703;図17
(B))。
【0013】この請求項1記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、複数のデータ系列のグラフが識別できる
ように重ねて表示される。
【0014】したがって、複数のグラフが重ねて表示さ
れるので、表示画面の大きさに制約があるような電子機
器においても、同一の表示画面内でより多くのグラフを
同時に確認できる。また各グラフは識別できるように重
ねられるので、グラフの表示が見やすく、またその比較
が容易となるので、多くのデータ系列のデータについて
グラフ解析を行う際に好適なグラフ表示制御装置を提供
することができる。特に、複数のデータ系列の棒グラフ
を同一の表示画面に表示する際には、データ系列毎に異
なる幅で重ねて表示することにより、最大幅の棒グラフ
1つ分の幅内に、他のグラフも描画することができ、よ
り多くのデータ系列の棒グラフを同一の表示画面内に表
示することができる。そして各棒グラフの表示幅に着目
することで、グラフの識別を容易に行うことができる。
【0015】なお、請求項1記載のグラフ表示制御装置
において、前記グラフ表示制御手段は、重ねて表示され
ている各データ系列の棒グラフが識別できるように重な
り合う部分の表示形式を異ならせて表示させてもよい
(図2のS109;図4)。このような場合には、多く
のグラフを重ねて表示した際にも、前面のグラフと背面
のグラフとを明確に識別することが可能となる。
【0016】また、請求項1記載のグラフ表示制御装置
において、前記グラフ表示制御手段は、重ねて表示され
ている棒グラフの各棒要素の側端の一方を揃えて表示さ
せるようにしてもよい(図5)。このような場合には、
更に多くの棒グラフを重ねて描画することが可能とな
り、同一の表示画面で確認できるグラフ数を増加させる
ことができる。
【0017】また請求項2記載の発明のように、請求項
1記載のグラフ表示制御装置において、前記グラフ表示
制御手段により表示されているグラフのうち任意のグラ
フまたは当該グラフに含まれる任意のデータ要素を指定
する指定手段(図1の入力部3、タブレット4;図8の
S304〜S306、S310〜S318、図9(B)
のP1;図10のS404、S405、図11(A)の
P1;図12のS502〜S514、図13のP1〜P
3;図16のS704、S710〜S712;図18の
S804、S806)と、この指定手段により指定され
たグラフまたはデータ要素の表示を強調して表示させる
強調表示制御手段(図1のCPU2;図8のS308、
S309、図9(B);図10のS408〜S413、
図11(B);図16のS708、S709、図17
(C);図18のS805、S807、図19(B)〜
(D))と、を更に備えることが有効である。
【0018】この請求項2記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、重ねて表示されているグラフのうち任意
のグラフやデータ要素を指定すると、指定されたグラフ
やデータ要素を強調して表示させる。
【0019】したがって、重ねて表示されているグラフ
について、指定したグラフやデータ要素が強調されて表
示されるので、注目するグラフやデータ要素を明確に示
すことができる。
【0020】なお、請求項2記載のグラフ表示制御手段
において、前記強調表示制御手段は、前記指定手段によ
り指定されたグラフを強調して表示させる際には、重ね
描きされた複数のグラフの中から指定されたグラフのみ
を他のグラフと異なる表示形式で明確に示すようにして
もよく(図9(B))、また、前記指定手段により指定
されたグラフ以外のグラフを消去して、指定されたグラ
フのみを表示画面に最適な大きさに変更して表示させる
ようにしてもよい(図11(B))。更に、帯グラフが
重ねて表示されている場合等は、指定された帯グラフを
最前面に移動して表示させるようにしてもよい(図17
(C)、図19(B)〜(D))。このように重ね描き
されたグラフのうち、指定されたグラフのみを表示形式
を変更して表示したり、最適な大きさに変更して表示し
たり、最前面に表示させる場合は、注目するグラフの詳
細が容易に確認できるので、使用しやすいグラフ表示制
御装置を提供することができる。
【0021】また、請求項2記載のグラフ表示制御手段
において、前記指定手段により指定されているグラフに
対してグラフ毎に異なる表示状態のポインタを表示させ
るポインタ表示制御手段(図1のCPU2、図12のS
506、図13のP1〜P3)を備えてもよい。このよ
うにグラフを指定するためのポインタの形状等をグラフ
毎に異ならせて表示させる場合には、指定されるグラフ
毎に異なる形状、色、表示パターンのポインタを表示さ
せるので、グラフが重ねて表示されているためにポイン
タの表示される位置のみからでは指示されているグラフ
が明瞭でない場合であっても、ポインタの表示状態か
ら、指示しているグラフを明確に把握することができ
る。
【0022】また請求項3記載の発明のように、請求項
2記載のグラフ表示制御装置において、前記指定手段に
より指定されたデータ要素の値を記憶する記憶手段(図
1のRAM8;図18のS809)と、この記憶手段に
より記憶されたデータ要素の値に基いてデータ処理を行
うデータ処理手段(図1のCPU2;図18のS812
〜S814;図19(E))と、を更に備えることが有
効である。
【0023】この請求項3記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、複数重ね描きされたグラフに含まれるデ
ータ要素のうち、指定されたデータ要素の値を記憶し、
この記憶されたデータ要素の値に基いて、前記記憶され
たデータ要素の値の表示を行う、或いは前記記憶された
データ要素に基くグラフを描画させる等の処理を行う。
【0024】したがって、指定したデータ要素の値を記
憶して、記憶されているデータ要素の数値の確認やグラ
フの確認等の処理を行うことができるので、帯グラフの
ように各データ要素の表示範囲と数値の大きさとが必ず
しも比例しないグラフにおいて、各データ要素の数値の
大きさとそのデータ要素の表示範囲との関係を視覚的に
容易に確認することができるとともに、様々なデータ処
理に柔軟に対応したグラフ表示制御装置を提供すること
ができる。
【0025】また請求項4記載の発明のように、請求項
1記載のグラフ表示制御装置において、前記グラフ表示
制御手段によって各データ系列毎に異なる幅で重ねて表
示されている棒グラフを、各棒グラフの幅に対応した太
さの線を用いた折線グラフに変更して表示させる折線グ
ラフ表示制御手段(図1のCPU2;図6のS204;
図7(B))を更に備えることが有効である。
【0026】この請求項4記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、デー
タ系列毎に異なる幅で表示されている棒グラフを折線グ
ラフに変更して表示する際は、各棒グラフの幅と各折線
グラフの太さとを対応させて表示するので、棒グラフと
折線グラフとの対応が明確となり、棒グラフと折線グラ
フとの比較対照によるデータ解析を容易に行うことが可
能となる。また折線グラフはそれぞれ異なる太さで表示
されるので、折線グラフが交差する点で各折線グラフの
識別を明確に行うことができる。
【0027】また、請求項5記載の発明のように、請求
項1記載のグラフ表示制御装置において、前記グラフ表
示制御手段は、複数のデータ系列の折線グラフを重ねて
表示させる際は、この重ねて表示される折線グラフの交
点の前後に各折線グラフを識別するための識別マーク
(図15(B)のM)を付加して表示させる(図1のC
PU2;図14のS603〜S610)ことが有効であ
る。
【0028】この請求項5記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、複数重ねられて表示された折線グラフの
交点座標の直前及び直後にそれぞれ識別マークが表示さ
れるので、折線グラフの角度を持つ点において、他の折
線グラフと交差する場合にも、注目する折線グラフがど
の方向に向かうのかを識別マークにより明確に示すこと
が可能となり、各折線グラフの確認が容易な、使いやす
いグラフ表示制御装置を提供することができる。
【0029】請求項6記載の発明は、複数の円グラフを
表示させる円グラフ表示制御手段(図1のCPU2;図
20のS901、S902;図21(A))と、この円
グラフ表示制御手段により表示されている複数の円グラ
フのうち、基準となる円グラフに対して、その他の円グ
ラフに含まれるデータ要素を投影して表示させる投影表
示制御手段(図1のCPU2;図20のS903〜S9
07;図21(B)のI2)と、この投影表示制御手段
により基準となる円グラフに対して投影して表示された
各データ要素と前記他の円グラフに含まれるデータ要素
とを結ぶ補助線を付加して表示させる補助線表示制御手
段(図1のCPU2;図20のS908;図21(B)
のH)と、を備えたことを特徴としている。
【0030】なお、前記投影表示制御手段は、前記基準
となる円グラフ内に、前記他の円グラフに含まれるデー
タ要素を示す区切り線(図21(B)のI2)を付加し
て表示させることが好ましい。また、この区切り線は、
前記基準となる円グラフに含まれるデータ要素を示す区
切り線と異なる表示形式(色、線種)で表示されること
が好ましい。
【0031】この請求項6記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、複数の円グラフを表示させ、この表示さ
れている複数の円グラフのうち、基準となる円グラフに
対して、その他の円グラフに含まれるデータ要素を投影
して表示させ、基準となる円グラフに対して投影して表
示された各データ要素と前記他の円グラフに含まれるデ
ータ要素とを結ぶ補助線を付加して表示させる。
【0032】したがって、円グラフを複数描画した場合
に、基準となる円グラフのみに着目することで他の円グ
ラフのデータ要素との比較を明確に行うことができ、円
グラフの解析を容易に行うことができる。
【0033】請求項7記載の発明は、棒グラフを表示さ
せる棒グラフ表示制御手段(図1のCPU2;図22の
S1001;図23(A))と、この棒グラフ表示制御
手段により表示されている棒グラフに含まれる複数のデ
ータ要素の中から一部のデータ要素を選択する選択手段
(図1の入力部3、タブレット4;図22のS1003
〜S1005;図23(B))と、この選択手段により
選択された一部のデータ要素を全てのデータ要素とする
円グラフを表示させる円グラフ表示制御手段(図1のC
PU2;図22のS1006〜S1008;図23
(C))と、を備えたことを特徴としている。
【0034】この請求項7記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、棒グラフを表示させ、この表示されてい
る棒グラフに含まれる複数のデータ要素の中から一部の
データ要素を選択すると、この選択された一部のデータ
要素を全てのデータ要素とする円グラフを表示させる。
【0035】したがって、表示された棒グラフの棒要素
のうち選択された一部の棒要素についての円グラフが表
示されるので、棒グラフと円グラフとの対比や、データ
要素を抽出してその総和に対する各データ要素の比率を
解析するなどの様々なデータ解析の方法に柔軟に対応す
ることができる。
【0036】請求項8記載の発明は、円グラフの各デー
タ要素の量を高さ方向に立体的に示した立体的円グラフ
を表示させる立体円グラフ表示制御手段(図1のCPU
2;図24のS1105;図26(B))と、この立体
円グラフ表示制御手段により表示されている立体円グラ
フの各データ要素に更に複数の内包データ要素が含まれ
る場合は、当該立体円グラフの高さ方向に示された各デ
ータ要素に対して前記複数の内包データ要素を示す区切
り線を付加して表示させる区切り線表示制御手段(図1
のCPU2;図24のS1110〜S1112;図26
(C)のI)と、前記立体円グラフを回転させて表示さ
せる回転表示制御手段(図1のCPU2;図24のS1
106〜S1109、S1116〜S1118)と、を
備えたことを特徴としている。
【0037】この請求項8記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、円グラフの各データ要素の量(データ要
素の値、割合などの大きさ)を高さ方向に立体的に示し
た立体円グラフを表示させ、この表示されている立体円
グラフの各データ要素に更に複数の内包データ要素が含
まれる場合は、当該立体円グラフの高さ方向に示された
各データ要素に対して前記複数の内包データ要素を示す
区切り線を付加して表示させ、前記立体円グラフを回転
させて表示させる。
【0038】したがって、円グラフを構成するデータ要
素に更にデータ要素を含むような複雑なデータ構成であ
る場合にも、そのグラフを立体円グラフで容易に確認す
ることが可能となる。また、立体円グラフの裏側に位置
するために表示画面に表示されない部分も、立体円グラ
フを回転して表示させることで、視点を変更して確認す
ることができる。
【0039】請求項9記載の発明は、各データ要素に更
に複数の内包データ要素を有するグラフを、棒グラフま
たは帯グラフで表示するグラフ表示制御手段(図1のC
PU2;図27のS1201、図28(A);図29の
S1302、図31(A))と、このグラフ表示制御手
段により表示されたグラフのデータ要素または内包デー
タ要素を指定する指定手段(図1の入力部3、タブレッ
ト4;図27のS1203〜S1205、S1211〜
S1222;図29のS1303〜S1305)と、こ
の指定手段により、データ要素が指定された際は当該指
定されたデータ要素に含まれる内包データ要素により構
成される円グラフを表示させ、また、内包データ要素が
指定された際は当該指定された内包データ要素の属する
データ要素に含まれる内包データ要素により構成される
円グラフを表示させる円グラフ表示制御手段(図1のC
PU2;図27のS1206、図28(B);図29の
S1310、S1313、図31(C)、図32)と、
を備えたことを特徴としている。
【0040】この請求項9記載の発明のグラフ表示制御
装置によれば、各データ要素に更に複数の内包データ要
素を有するグラフを、棒グラフまたは帯グラフで表示
し、この表示されたグラフのデータ要素または内包デー
タ要素を指定すると、データ要素が指定された際は当該
指定されたデータ要素に含まれる内包データ要素により
構成される円グラフを表示させ、また、内包データ要素
が指定された際は当該指定された内包データ要素の属す
るデータ要素に含まれる内包データ要素により構成され
る円グラフを表示させる。
【0041】したがって、グラフの各データ要素中に更
に複数の内包データ要素を有する帯グラフや棒グラフを
表示した際に、これらの帯グラフや棒グラフに含まれる
データ要素のうち指定されたデータ要素を含むグラフと
同一のデータ内容の円グラフを補助的に同一の表示画面
に表示させるので、容易な操作で帯グラフや棒グラフに
対応する円グラフを確認することができ、複雑なデータ
構成のグラフについて、様々な種類のグラフでそのデー
タ内容を明確に把握することができる。
【0042】また請求項10記載の発明のように、請求
項9記載のグラフ表示制御装置において、前記グラフ表
示制御手段により表示されているグラフと前記円グラフ
表示制御手段により表示されている円グラフとに含まれ
るデータ要素または内包データ要素のうち、前記指定手
段により指定されたデータ要素または内包データ要素の
表示を同時に強調して表示させる強調表示制御手段(図
1のCPU2;図27のS1209;図28(B))
と、前記指定手段により指定されたデータ要素または内
包データ要素の値を表示させるデータ要素表示制御手段
(図1のCPU2;図27のS1210;図28のW)
と、を更に備えることが有効である。
【0043】この請求項10記載の発明によれば、請求
項9記載のグラフ表示制御装置において、表示されてい
る棒グラフまたは帯グラフと円グラフとに含まれるデー
タ要素または内包データ要素のうち、指定されたデータ
要素または内包データ要素の表示を同時に強調して表示
させ、また、指定されたデータ要素または内包データ要
素の値を表示させる。したがって、指定されたデータ要
素または内包データ要素の表示範囲やその数値を、棒グ
ラフまたは帯グラフと円グラフとにおいて、同時に確認
することができ、各グラフの対応関係をより容易に把握
することができる。
【0044】また、請求項10記載のグラフ表示制御装
置において、前記円グラフ表示制御手段により表示され
ている円グラフに含まれる全てのデータ要素を指定する
全指定手段(図1の入力部3、タブレット4;図29の
S1314〜S1316;図32のP5)と、この全指
定手段により前記円グラフに含まれる全てのデータ要素
が指定された場合は、当該指定された全てのデータ要素
の総和を表示させる総和表示制御手段(図1のCPU
2;図29のS1317;図32のW)と、を更に備え
るようにしてもよい。このように、表示されている円グ
ラフに含まれる全てのデータ要素を指定できるように
し、指定された全てのデータ要素の総和を表示させるこ
とにより、前記棒グラフや帯グラフのデータと円グラフ
との対応を更に明確に把握することが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図32を参照して本
発明に係るグラフ表示制御装置1の実施の形態を詳細に
説明する。
【0046】[第1の実施の形態]図1〜図5を参照し
て、本発明の第1の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1について説明する。
【0047】まず構成を説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置1の構成を
示すブロック図である。この図1において、グラフ表示
制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)
2、入力部3、タブレット4、位置検出回路5、表示部
6、表示駆動回路7、RAM(Random Access Memory)
8、ROM(Read Only Memory)9、記憶装置10、及
び記憶媒体11によって構成されている。
【0048】CPU2は、入力部3またはタブレット4
を介して入力される指示に基づいて、ROM9または記
憶装置10から所定のプログラムを読み出してRAM8
に一時格納し、当該プログラムに基づく各種処理を実行
してグラフ表示制御装置1の各部を集中制御する。すな
わち、CPU2は、前記読み出した所定プログラムに基
づいて各種処理を実行し、その処理結果をRAM8内の
ワークエリアに格納するともに、表示駆動回路7を介し
て表示部6に表示させる。また、入力部3またはタブレ
ット4を介して入力される指示に基づいて、前記処理結
果を記憶装置10を介して記憶媒体11に保存させる。
【0049】また、CPU2は、ROM9または記憶装
置10に記憶されている棒グラフ重ね描き処理プログラ
ムを読み出してRAM8に展開し、当該棒グラフ重ね描
き処理プログラムにしたがって、後述する棒グラフ重ね
描き処理(図2参照)を実行する。
【0050】棒グラフ重ね描き処理(図2参照)におい
て、CPU2は、複数のデータ系列の棒グラフをデータ
系列毎に異なる幅で重ねて表示させる。また、各データ
系列の棒グラフがそれぞれ識別できるように、重なり合
う部分の表示形式を異ならせて表示させる。即ち、CP
U2は、データテーブルT(図3参照)に入力され、記
憶されているデータに基づいてグラフ描画数A、グラフ
のデータ数B等を確認し、当該グラフ描画数A及びグラ
フのデータ数Bに基いて、棒グラフの各棒要素の最大幅
Cを算出する。また、複数の棒グラフの表示範囲をデー
タ数Bやデータ要素の最大値、最小値等から決定する。
更にCPU2は、各データ系列毎に棒グラフの幅を計算
し、算出された幅で各棒グラフを、前記決定された表示
範囲内に描画する。
【0051】入力部3は、数字入力キー、上下左右移動
キー、各種機能キー等によって構成されるキーボードを
備え、押下されたキーの押下信号をCPU2に出力す
る。
【0052】タブレット4は、入力ペンなどの座標を指
示する装置と指示した座標を感知する板状の装置を組み
合わせた入力機器であり、位置検出回路5によって、電
磁誘導方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理で
入力ペンによって指示された位置座標が検出される。こ
のタブレット4は、後述する表示部6と一体となってお
り、表示部6によって表示されるグラフやデータ要素等
を入力ペンによって直接指示して入力操作を行うことが
できる。
【0053】表示部6は、LCD(Liquid Crystal D
isplay)等により構成され、表示駆動回路7から入力さ
れる駆動信号に基づく各種表示を行う。表示駆動回路7
は、CPU2から入力される表示データに基づく駆動信
号を生成して、表示部6の表示制御を行う。
【0054】RAM8は、指定されたアプリケーション
プログラム、入力指示、入力データ、データテーブルT
(図3参照)及び処理結果等を一時格納するワークエリ
アを有する。
【0055】ROM9は、グラフ表示制御装置1に対応
する基本プログラムを格納している。すなわち、グラフ
表示制御装置1の電源がON状態にされた際に実行する
初期表示メニュープログラム、各種グラフ表示制御プロ
グラム、後述する棒グラフ重ね描き処理のプログラム等
の書き換え不要な基本プログラムを格納している。上記
各種プログラムは記憶媒体11に記憶されているものと
してもよい。
【0056】記憶装置10は、プログラムやデータ等を
記憶する記憶媒体11を有しており、この記憶媒体11
は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリで構
成されている。この記憶媒体11は記憶装置10に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体11には当該グラフ表示制御装置1に
対応する各種処理プログラム及び各処理プログラムで処
理されたデータ等を記憶する。
【0057】また、この記憶媒体11に記憶するプログ
ラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の
機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通
信回線等を介して接続された他の機器側に前記記憶媒体
11を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体11に記憶
されているプログラム、データ等を通信回線を介して使
用する構成にしてもよい。
【0058】次に動作を説明する。図2は、本実施の形
態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される棒
グラフ重ね描き処理を示すフローチャートであり、図3
は、RAM8に記憶されているデータテーブルTの一例
であり、図4は、図2に示す棒グラフ重ね描き処理にお
いて、重ねて表示された棒グラフの表示例を示す図であ
る。
【0059】グラフ表示制御装置1は、入力部3または
タブレット4を介して各種メニュー選択を行うことがで
きるプログラムをROM9内に格納しており、入力部3
のキー操作またはタブレット4によるタッチ指示操作に
より棒グラフ重ね描きモードが選択されると、CPU2
は、ROM9から所定のプログラムを読み出し、当該プ
ログラムをRAM8のワークエリアに格納する。RAM
8には、複数のデータ系列の各リスト(“LIST”)
がデータテーブルTとして格納されている。
【0060】図3は、データテーブルTの一例を示す図
である。データテーブルTには、複数のデータ要素を有
するデータ系列が、複数設定されている。図3に示す例
では、データ要素をそれぞれ7個ずつ有する3つのデー
タ系列“LIST1”、“LIST2”、“LIST
3”が設定されている。このデータテーブルTに設定さ
れた各データ系列の各データ要素に対して、入力部3を
介して数値データが入力されると、入力された数値デー
タはこのデータテーブルTに順次記憶される。
【0061】図2に示す棒グラフ重ね描き処理におい
て、CPU2は、RAM8に格納されているデータテー
ブルTを参照して、グラフ描画数Aを確認し、RAM8
のワークエリアに格納する(ステップS101)。グラ
フ描画数AはデータテーブルTに設定されているデータ
系列の数であり、CPU2は、このデータ系列の数を確
認することでグラフ描画数Aを得る。図3に示すデータ
テーブルTでは、グラフ描画数Aは「3」である。
【0062】CPU2は更にデータテーブルTを参照し
て、グラフのデータ数Bを確認する(ステップS10
2)。グラフのデータ数BはデータテーブルTに設定さ
れているデータ要素の数であり、CPU2は、このデー
タ要素の数を確認することでグラフのデータ数Bを得
る。図3に示すデータテーブルTでは、グラフのデータ
数Bは「7」である。
【0063】次いで、CPU2は、グラフのデータ数B
から棒グラフの最大幅Cを求め、求められた最大幅Cを
RAM8に格納する(ステップS103)。即ち、グラ
フのデータ数Bは棒グラフの棒要素(データ要素の大き
さを表す棒;図4のb11、b12、b13、・・・等)
の数と対応しているので、CPU2は、このグラフのデ
ータ数Bから全ての棒要素が表示部6の表示画面内に収
まり、かつ、各棒要素が互いに重なり合わない程度の幅
となるように、最大幅Cを算出する。この最大幅Cは例
えば、ドット数をその単位としている。
【0064】その後、CPU2は、算出した最大幅Cが
次の不等式(1)を満たすか否かを判断する(ステップ
S104)。
【0065】C≧(A−1)×2+1 ・・・(1)
【0066】この不等式(1)は、グラフ描画数Aの数
の棒グラフをそれぞれ重ねて表示する際に、算出した最
大幅Cの棒要素よりも狭い幅で他のデータ系列の棒グラ
フの棒要素を表示できるか否かを判断するための不等式
である。
【0067】この不等式(1)を満たさない場合は(ス
テップS104;No)、グラフを重ねて表示すること
ができない旨を表示部6に表示し(ステップS10
5)、他の処理へ移行する。
【0068】不等式(1)を満たす場合は(ステップS
105;Yes)、CPU2は次に、棒グラフの表示範
囲を決定する。即ち、表示部6の表示画面6aに棒グラ
フが適切な大きさで表示されるように、データテーブル
Tに設定されているデータ要素の各数値データから表示
画面6aの横方向の最大値Xmax及び最小値Xmin、縦方
向の最大値Ymax及び最小値Yminを決定し(ステップS
106)、決定された表示範囲にX軸表示6x及びY軸
表示6yを表示部6に表示する。
【0069】そして、CPU2は、処理(描画データ生
成、グラフの表示などの処理)を行っているグラフのグ
ラフ番号を計数するグラフ番号カウンタnのカウント値
を「1」にセットしてRAM8に格納する(ステップS
107)。このグラフ番号はデータ系列の番号に対応し
ており、グラフ番号カウンタnにカウント値「n」が設
定されている際は、グラフ番号n、即ちn番目のデータ
系列“LISTn”のグラフが処理中であることを示
す。CPU2は、グラフ番号nのグラフの幅を(C+2
−2n)、高さをデータ要素の数値に対応する高さとす
る各棒要素からなる棒グラフを描画する(ステップS1
08;図4参照)。グラフ番号カウンタnが「1」にセ
ットされている際は、描画される棒グラフb1の幅は最
大幅Cである。
【0070】その後、CPU2は、描画された棒グラフ
の描画色をそれぞれ反転させる(ステップS109)。
即ち、描画された棒グラフを背景にある棒グラフの表示
形式や色と異ならせて表示させる。グラフ番号カウンタ
nが「1」に設定されている際は、その背景に棒グラフ
が描画されていないので、描画色を反転させる必要はな
い。
【0071】その後、CPU2は、全てのデータ系列の
グラフについてグラフの描画が終了したか否かを判断
し、全てのデータ系列のグラフの描画が未だ終了してい
ない場合は(ステップS110;No)、グラフ番号カ
ウンタnの値をインクリメントし(ステップS111;
n=n+1)、再度ステップS108以降の処理へ移行
する。
【0072】即ち、グラフ番号nのグラフの幅(C+2
−2n)を計算し、この算出された幅で、既に描画され
ている棒グラフに重ねて描画し、この描画された棒グラ
フの描画色や表示形式を背景の棒グラフや表示画面6a
に対して反転させて表示する処理を繰り返し実行する。
【0073】全てのグラフの描画が終了した場合は(ス
テップS110;Yes)、一連の棒グラフ重ね描き処
理を終了する。
【0074】以下、図4を参照して、図2に示す棒グラ
フ重ね描き処理が実行された際の表示部6の表示画面6
aの表示例について説明する。
【0075】図4に示すように、表示画面6aには、X
軸表示6x、及びY軸表示6yが表示されており、その
軸に対して、各データ系列の棒グラフb1、b2、b3
がそれぞれ異なる幅で重ねられて表示されている。
【0076】棒グラフb1はデータ系列“LIST1”
に対応するグラフであり、データ系列“LIST1”に
含まれる各データ要素がそれぞれ最大幅Cの棒要素b1
1〜b17で描画されている。
【0077】棒グラフb2はデータ系列“LIST2”
に対応する棒グラフであり、データ系列“LIST2”
に含まれる各データ要素がそれぞれ幅(C−2)の棒要
素で描画されている。この棒グラフb2は、棒グラフb
1の前面に重ねられて表示され、また棒グラフb1と棒
グラフb2とは、各棒要素の中心が揃えられた位置で表
示されている。そのため、左右に少なくとも1ドットず
つ、幅の差を持たせている。
【0078】棒グラフb3はデータ系列“LIST3”
に対応する棒グラフであり、データ系列“LIST3”
に含まれる各データ要素がそれぞれ幅(C−4)の棒要
素で描画されている。この棒グラフb3は、棒グラフb
1及びb2の前面に重ねられて表示される。
【0079】棒グラフb1、b2、及びb3は重ねられ
た際に、その重ねられた部分が明確になるように、描画
色が反転されている。例えば、図4における5番目のデ
ータ要素を示す棒要素b15、b25、b35(左から
5番目の位置に表示された棒要素)では、最大幅Cの棒
要素b15の前面に、幅(C−2)の棒要素b25が重
ねられ、さらに棒要素b15及びb25の前面に幅(C
−4)の棒要素b35が重ねられている。棒要素b25
は、棒要素b15の表示パターンを反転させて表示され
ており、さらに、棒要素b35は棒要素b25との重な
り部分では、棒要素b25と異なる表示パターン、棒要
素b15との重なり部分では棒要素b15と異なる表示
パターンで表示されている。同様に、他の棒要素につい
ても、その重なり部分で各棒要素が明確に識別できるよ
うに描画色、表示パターン等が変更されて表示される。
【0080】以上説明したように、第1の実施の形態に
おいて、グラフ表示制御装置1は、図2に示す棒グラフ
重ね描き処理を実行する。この棒グラフ重ね描き処理で
は、RAM8に記憶されているデータテーブルTを参照
して、グラフ描画数A、グラフのデータ数Bを確認し、
グラフのデータ数Bから各棒要素の最大幅Cを求める。
そしてCPU2は、算出した最大幅Cが、不等式「C≧
(A−1)×2+1」を満足するか否かを判断し、当該
不等式を満足しない場合は、重ね描きできない旨を表示
して他の処理へ移行する。
【0081】当該不等式を満足する場合はグラフの表示
範囲を決定し、図4に示すように表示画面6aにX軸表
示6x、Y軸表示6yを表示させ、更にCPU2はRA
M8のグラフ番号カウンタnをはじめに「1」に設定し
て、n番目のデータ系列(“LIST1”)の棒グラフ
b1を幅(C+2−2n)で描画する。全てのデータ系
列のグラフについてグラフ描画が終了していない場合
は、グラフ番号カウンタnの値をインクリメントして、
n番目のグラフを描画されているグラフに重ねて描画
し、描画した棒グラフの背面にある棒グラフとの重なり
部分が明確に識別できるように描画色を反転させるなど
識別可能に表示し、全てのデータ系列について棒グラフ
の描画が終了した場合は本棒グラフ重ね描き処理を終了
する。
【0082】したがって、複数のデータ系列の棒グラフ
を同一の表示画面6aに表示する際に、データ系列毎に
異なる幅で重ねて表示させるので、最大幅の棒グラフ1
つ分の幅内に、他のグラフも描画することができる。そ
の結果、表示画面6aの大きさに制約があるような各種
電子機器において、より多くのデータ系列の棒グラフを
同一の表示画面6a内に表示することができるようにな
るので、表示されたグラフによりデータ処理の効率を向
上させることができる。
【0083】また、重ねて表示されたグラフは、その重
なり部分の表示形式が背面のグラフと異なる形式で表示
されるため、多くのグラフを重ねて表示した際にも、前
面のグラフと背面のグラフとを明確に識別することが可
能となるので、使い勝手のよいグラフ表示制御装置1を
提供することができる。
【0084】さらに、図4に示す複数のデータ系列の棒
グラフは、各棒要素の中心位置が揃えられて表示されて
いるが、図5に示す棒グラフのように、各棒要素の左右
のどちらか一方を揃えて表示させてもよい。
【0085】図5は、本第1の実施の形態に係る棒グラ
フ重ね描き処理において表示される棒グラフの他の表示
例である。この図5に示すように、表示画面6aには、
X軸表示6x及びY軸表示6yが表示されるとともに、
複数のデータ系列の棒グラフb1、b2、b3、及びb
4がそれぞれ異なる幅で重ねられて表示されている。更
に、重ねられている各棒要素はそれぞれ右端で揃えられ
ている。
【0086】この図5に示すように各棒要素の側端の一
方を揃えて表示する場合は、CPU2は、図2に示す棒
グラフ重ね描き処理のステップS108において、n番
目のグラフの幅を(C+1−n)ドットとして計算す
る。即ち、重ねて表示される棒要素の左端または右端を
揃えて表示するため、描画中の棒グラフの背面にある棒
要素との幅の差を少なくとも1ドットとすればよい。
【0087】このように、重ねて表示される各棒要素の
側端のいずれか一方を揃えることにより、更に多くの棒
グラフを重ねて描画することが可能となり、同時に確認
できるグラフ数を増加させることができる。
【0088】[第2の実施の形態]図6及び図7を参照
して本発明の第2の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1について説明する。
【0089】なお、本第2の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第2の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される折線グ
ラフ表示処理について説明することとする。
【0090】この第2の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている折線グ
ラフ表示処理プログラムを読み出して、RAM8のワー
クエリアに展開するとともに、当該折線グラフ表示処理
プログラムにしたがって、後述する折線グラフ表示処理
(図6参照)を実行する。
【0091】折線グラフ表示処理(図6参照)におい
て、CPU2は、重ね描きされた複数のデータ系列の棒
グラフを、折線グラフに変更して描画する。折線グラフ
を描画する際は、折線グラフの太さを、対応するデータ
系列の棒グラフの幅に合わせて描画する。
【0092】図6は、本第2の実施の形態におけるグラ
フ表示制御装置1によって実行される折線グラフ表示処
理を示すフローチャートであり、図7は、図6に示す折
線グラフ表示処理において表示された折線グラフの表示
例を示す図である。
【0093】グラフ表示制御装置1は、第1の実施の形
態において詳細に説明したように、RAM8に格納され
ているデータテーブルT(図3参照)を参照して、デー
タ系列数、データ要素数等に基いて、グラフ描画数A、
グラフのデータ数Bを確認し、このグラフ描画数A、グ
ラフのデータ数Bに従って、グラフの最大幅Cやグラフ
の表示範囲を決定し、複数のデータ系列の棒グラフを異
なる幅で重ねて表示する(ステップS201;図7
(A)参照)。
【0094】次いで、入力部3またはタブレット4を介
して、折線グラフ変更指示が入力されると(ステップS
202)、CPU2はまず、グラフ番号カウンタnを
「1」にセットし(ステップS203)、n番目のデー
タ系列の折線グラフを(グラフ描画数A−n+1)の太
さで描画する(ステップS204;図7(B)参照)。
【0095】即ち、図7(A)に示すように、グラフ番
号カウンタnの値「1」に対応する棒グラフb1は最大
幅Cで描画され、グラフ番号カウンタnの値「2」に対
応する棒グラフb2は幅(C−2)で描画され、グラフ
番号カウンタnの値「3」に対応する棒グラフb3は幅
(C−4)で描画されている。即ち、グラフ番号カウン
タnの値が大きいデータ系列の棒グラフほど狭い幅で描
画されている。図7(B)に示すように、折線グラフo
1〜o3はこの棒グラフb1〜b3の幅に対応させて、
グラフ番号カウンタnの値が大きいデータ系列の折線グ
ラフほど、細い線で描画される。
【0096】CPU2は、グラフ番号カウンタnの値に
対応する折線グラフの描画が終了したか否かを判断し
(ステップS205)、描画中である場合は(ステップ
S205;No)、再度ステップS204に戻って、グ
ラフ番号カウンタnの値に対応するデータ系列の折線グ
ラフの描画を続行する。ステップS205の判断におい
て、グラフ番号カウンタnの値に対応するデータ系列の
折線グラフの描画が終了したと判断された場合は(ステ
ップS205;Yes)、グラフ番号カウンタnの値を
インクリメントし(ステップS206;n=n+1)、
更に、グラフ番号カウンタnの値がグラフ描画数Aより
も大きくなっているか否かを判断し(ステップS20
7)、グラフ番号カウンタnの値がグラフ描画数A以下
である場合は(ステップS207;No)、再度ステッ
プS204に戻り、n番目のグラフの太さを算出すると
ともに、算出された太さでグラフ番号カウンタnの値に
対応する折線グラフを描画する。
【0097】折線グラフの描画が終了し、CPU2はグ
ラフ番号カウンタnの値をインクリメントした後、この
グラフ番号カウンタnの値がグラフ描画数Aより大きい
と判断した場合は(ステップS207;Yes)、本折
線グラフ表示処理を終了する。
【0098】以下、図7を参照して、図6に示す折線グ
ラフ表示処理が実行された際の表示部6の表示画面6a
の表示例について説明する。
【0099】図7(A)は、第1の実施の形態において
説明した棒グラフ重ね描き処理によって、3つのデータ
系列の棒グラフb1〜b3が各データ系列毎に異なる幅
で重ねて表示された図である。この図7(A)に示すよ
うに棒グラフb1は最大幅で表示され、棒グラフb2は
棒グラフb1より狭い幅で表示され、さらに棒グラフb
3は棒グラフb2より狭い幅で表示されている。
【0100】図7(B)には、折線グラフo1〜o3が
表示されている。折線グラフo1は、棒グラフb1に対
応し、折線グラフo2は棒グラフb2に対応し、折線グ
ラフo3は棒グラフb3に対応している。また折線グラ
フo1は最大の太さで描画されており、折線グラフo2
は折線グラフo1よりは細い太さで描画されており、折
線グラフo3は折線グラフo2より更に細い太さで描画
されている。即ち、この折線グラフo1〜o3の太さは
棒グラフb1〜b3の幅と対応させて表示されている。
【0101】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、折線グ
ラフ表示処理(図6参照)において、データ系列毎に異
なる幅で描画されている棒グラフb1〜b3を折線グラ
フo1〜o3に変更して表示する際は、各棒グラフの幅
と各折線グラフの太さとを対応させて表示させる。
【0102】したがって、折線グラフはデータ系列毎に
異なる太さで表示されるので、複数重ねられて表示され
ていても、各折線グラフの交差する点で各グラフの識別
を明確に行うことができ、また、棒グラフの幅と対応さ
せて各折線グラフを描画するので、棒グラフと折線グラ
フとの対応が明確となる。その結果、棒グラフと折線グ
ラフとを照らし合わせてデータ解析を行うことが容易に
なり、多面的なデータ解析を行うことができる。
【0103】[第3の実施の形態]図8及び図9を参照
して本発明の第3の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1について説明する。
【0104】なお、本第3の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第3の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される識別表
示処理について説明することとする。
【0105】この第3の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている識別表
示処理プログラムを読み出して、RAM8のワークエリ
アに展開するとともに、当該識別表示処理プログラムに
したがって、後述する識別表示処理(図8参照)を実行
する。
【0106】識別表示処理(図8参照)において、CP
U2は、重ねて表示された複数のグラフのうちトレース
指示によりグラフが指定されると、この指定されたグラ
フを他のグラフの表示と異ならせて強調させて表示する
ことにより、指定されていることを明確に示す。
【0107】トレースとは、入力部3またはタブレット
4を介して、グラフやグラフに含まれるデータ要素等を
指定する処理をいう。
【0108】図8は、本第3の実施の形態におけるグラ
フ表示制御装置1によって実行される識別表示処理を示
すフローチャートであり、図9は、図8に示す識別表示
処理における表示例を示す図である。
【0109】グラフ表示制御装置1は、第1の実施の形
態において詳細に説明したように、RAM8に格納され
ているデータテーブルT(図3参照)を参照して、デー
タ系列数、データ要素数等に基いて、グラフ描画数A、
グラフのデータ数Bを確認し、このグラフ描画数A、グ
ラフのデータ数Bに従って、グラフの最大幅Cやグラフ
の表示範囲を決定し、複数のデータ系列の棒グラフを異
なる幅で重ねて表示する(ステップS301;図9
(A)参照)。さらに、CPU2は、重ね描きしたグラ
フの描画数AをRAM8に格納する(ステップS30
2)。
【0110】次いで、入力部3またはタブレット4を介
して、識別表示実行指示が入力されると(ステップS3
03)、CPU2は、表示部6にグラフポインタP1を
表示する(ステップS304)。その後、入力部3のカ
ーソルキーやマウス、または表示画面6aに一体的に形
成されているタブレット4に対する入力ペンによるタッ
チ指示操作により、トレースするグラフ上にグラフポイ
ンタP1が移動され(ステップS305)、さらに入力
部3の確定キー等の操作によりグラフポインタP1の位
置の確定指示が入力されると(ステップS306)、C
PU2はこのグラフポインタP1の位置からトレースに
より選択されているグラフのグラフ番号nを検出し(ス
テップS307)、グラフ番号カウンタnの値にセット
する。
【0111】その後、CPU2はこの選択されたグラフ
番号nのグラフを他のグラフと明確に識別できるような
表示形式に変更する。例えば、選択されたグラフ番号n
のグラフの各棒要素を塗り表示で表示させ(ステップS
308)、その他のグラフを白抜きの表示で表示させる
(ステップS309)など、選択されたグラフと選択さ
れていないグラフとの表示パターンや表示色を異ならせ
て表示させる(図9(B)参照)。
【0112】その後更に、入力部3またはタブレット4
を介してグラフポインタP1の移動指示が入力されると
(ステップS310)、CPU2はこのグラフポインタ
P1の移動操作に応じて、指定されているグラフのグラ
フ番号nを検出する。
【0113】CPU2は、入力部3またはタブレット4
を介して入力されたグラフポインタP1の移動操作が選
択されたグラフのグラフ番号nを増加させる指示、即
ち、入力部3のカーソルキーの上移動指示や表示部6に
表示される上移動指示入力キーに対するタブレット4を
介するタッチ指示操作等であると判断した場合は(ステ
ップS311;Yes)、グラフ番号カウンタnの値を
インクリメントし(n=n+1;ステップS312)、
次いでグラフ番号カウンタnの値がグラフ描画数Aより
大きくなっているか否かを判断する(ステップS31
3)。グラフ番号カウンタnの値がグラフ描画数Aより
大きくなっていると判断した場合は(ステップS31
3;Yes)、グラフ番号カウンタnの値を「1」にセ
ットし(ステップS314)、ステップS308以降の
処理を繰りかえし行う。即ち、グラフ番号「1」のグラ
フを塗り表示し、その他のグラフを白抜き表示する。
【0114】ステップS313の判断により、グラフ番
号カウンタnの値がグラフ描画数A以下であると判断し
た場合は(ステップS313;No)、そのままステッ
プS308以降の処理を繰り返し行う。
【0115】ステップS311の判断において、入力部
3またはタブレット4を介して入力されたグラフポイン
タP1の移動操作が選択されたグラフのグラフ番号nを
減少させる指示、即ち、入力部3のカーソルキーの下移
動指示や表示部6に表示される下移動指示入力キーに対
するタブレット4を介するタッチ指示操作等であると判
断した場合は(ステップS311;No→ステップS3
15;Yes)、グラフ番号カウンタnの値をデクリメ
ントし(n=n−1;ステップS316)、次いでグラ
フ番号カウンタnの値が負の数となっているか否かを判
断する(ステップS317)。グラフ番号カウンタnの
値が負の数であると判断した場合は(ステップS31
7;Yes)、グラフ番号カウンタnの値をグラフ描画
数Aにセットし(ステップS318)、ステップS30
8以降の処理を繰りかえし行う。即ち、グラフ番号
「A」のグラフを塗り表示し、その他のグラフを白抜き
表示する。
【0116】ステップS317の判断により、グラフ番
号カウンタnの値が負の数でないと判断した場合は(ス
テップS317;No)、そのままステップS308以
降の処理を繰り返し行う。
【0117】ステップS311、及びステップS314
の判断において、入力部3またはタブレット4を介して
入力された指示が、グラフ番号nを増加させる指示でも
減少させる指示でもないと判断した場合は(ステップS
311;No→ステップS315;No)、さらにCP
U2は、入力された指示が本識別表示処理の解除の指示
であるか否かを判断する。識別表示処理の解除指示が入
力されたと判断した場合は(ステップS319;Ye
s)、そのまま本識別表示処理を終了し、また、識別表
示処理の解除指示は入力されていないと判断した場合は
(ステップS319;No)、その他の処理を続けて実
行する。
【0118】以下、図9を参照して、図8に示す識別表
示処理が実行された際の表示部6の表示画面6aの表示
例について説明する。
【0119】図9(A)は、図8のステップS301の
処理により、データ系列毎に異なる幅で重ねて表示され
ている棒グラフb1、b2、b3を示す図である。この
ように3つの棒グラフb1〜b3が重ねて表示された状
態で、入力部3やタブレット4から識別表示実行指示が
入力されると、まずCPU2は、図9(B)に示すよう
にグラフポインタP1を表示されている棒グラフb1〜
b3のいずれかに表示する。
【0120】グラフポインタP1によりグラフが指定さ
れると、この指定されたグラフのみが塗り表示(図9
(B)中では黒色)に変更され、その他のグラフは白抜
き表示(図9(B)中では背景と同色)に変更される。
【0121】図9(B)では、棒グラフb3が選択され
ており、棒グラフb3を塗り表示、その他のグラフであ
る棒グラフb1及びb2は白抜き表示に変更されて表示
されている。
【0122】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、識別表
示処理(図8参照)において、複数重ねられて表示され
たグラフのグラフ描画数Aを認識し、さらに入力部3ま
たはタブレット4から識別表示指示が入力されると、表
示画面6aに表示されている棒グラフのいずれかにグラ
フポインタP1を表示させ、このグラフポインタP1に
より指示されるグラフを識別可能に表示する。更に、グ
ラフポインタP1の移動指示が入力されると、CPU2
は、当該移動指示に従ってグラフ番号カウンタnの値を
変更記憶し、指定されているグラフを識別表示する。
【0123】したがって、重ね描きされた複数のグラフ
の中から指定されたグラフのみを、他のグラフと異なる
表示で明確に示すので、視覚的に容易にそのグラフの詳
細を確認することが可能となり、使用しやすいグラフ表
示制御装置1を提供することができる。
【0124】なお、本第3の実施の形態においては、棒
グラフを例として示したが、他の形式のグラフ、例えば
折線グラフ、帯グラフ、または円グラフ等が重ね描きさ
れている際に本変更表示処理を適用してもよい。即ち、
指定されたグラフのみを他のグラフの表示形式と異なる
表示形式で表示させることも可能である。
【0125】[第4の実施の形態]図10及び図11を
参照して本発明の第4の実施の形態におけるグラフ表示
制御装置1について説明する。
【0126】なお、本第4の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第4の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される変更表
示処理について説明することとする。
【0127】この第4の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている変更表
示処理プログラムを読み出して、RAM8のワークエリ
アに展開するとともに、当該変更表示処理プログラムに
したがって、後述する変更表示処理(図10参照)を実
行する。
【0128】変更表示処理(図10参照)において、C
PU2は、重ねて表示された複数のグラフのうちいずれ
かのグラフが指定されると、この指定されたグラフ以外
のグラフを消去するとともに、指定されたグラフのみを
表示画面6aに対して最適な大きさ(表示幅、表示範囲
等)に変更して表示させる。
【0129】図10は、本第4の実施の形態におけるグ
ラフ表示制御装置1によって実行される変更表示処理を
示すフローチャートであり、図11は、図10に示す変
更表示処理における表示画面6aの表示例を示す図であ
る。
【0130】グラフ表示制御装置1は、第1の実施の形
態において詳細に説明したように、RAM8に格納され
ているデータテーブルT(図3参照)を参照して、デー
タ系列数、データ要素数等に基いて、グラフ描画数A、
グラフのデータ数Bを確認し、このグラフ描画数A、グ
ラフのデータ数Bに従って、グラフの最大幅Cやグラフ
の表示範囲を決定し、複数グラフ表示画面6aに複数の
データ系列の棒グラフを異なる幅で重ねて表示する(ス
テップS401;図11(A)参照)。
【0131】次いで、入力部3またはタブレット4を介
して、変更表示実行指示が入力されると(ステップS4
02)、CPU2は、まず、現在の表示画面6aの表示
データをRAM8に格納する(ステップS403)。そ
の後CPU2は、表示画面6aに表示されている棒グラ
フのいずれかに対してグラフポインタP1を表示する
(ステップS404;図11(A)のP1)。そして、
入力部3のカーソルキーやマウス、またはタブレット4
に対する入力ペンによるタッチ指示操作により、選択す
るグラフ上にグラフポインタP1が移動され(ステップ
S405)、さらに入力部3の確定キー等の操作により
グラフポインタP1の位置の確定指示が入力されると
(ステップS406)、CPU2は表示画面6aの表示
を消去する(ステップS407)。
【0132】CPU2は、RAM8に記憶されているデ
ータテーブルTを参照してグラフポインタP1により指
定されているグラフのデータ要素を確認し、そのデータ
要素の最大値から表示範囲のYmax値を計算し(ステッ
プS408)、また、データ要素の最小値から表示範囲
のYmin値を計算する(ステップS409)。そして、
選択されたグラフの表示範囲の横方向の最大値Xmax値
から変更後の表示範囲の横方向の最大値Xmaxを計算す
るとともに(ステップS410)、選択されたグラフの
表示範囲の横方向の最小値Xmin値から変更後の表示範
囲の横方向の最小値Xminを計算する(ステップS41
1)。
【0133】計算により決定された表示範囲から選択さ
れたグラフの最適な幅の値を計算する(ステップS41
2)。この最適な幅は、第1の実施の形態において、グ
ラフの最大幅を決定する処理(図2のステップS10
3)と同様に、グラフのデータ要素数Bから全ての棒要
素が前記表示範囲内に収まり、かつ、各棒要素が互いに
重なり合わない程度の幅となるように、算出される。
【0134】CPU2は、決定された表示範囲にX軸表
示6x及びY軸表示6yを表示するとともに、算出され
た幅で選択された棒グラフを表示する(ステップS41
3;図11(B)参照)。
【0135】その後、複数のグラフが表示されていた表
示画面6aの再表示指示が入力部3またはタブレット4
から入力されると(ステップS414;Yes)、RA
M8に格納されている表示画面6aの表示データを読み
出し(ステップS415)、再度表示画面6aに表示し
て(ステップS416)、ステップS402の処理へ移
行し、入力部3またはタブレット4を介する変更表示実
行指示の入力を待機する。
【0136】ステップS414において、複数のグラフ
が表示されていた表示画面6aの再表示指示が入力され
ない場合において(ステップS414;No)、その他
の機能の実行指示が入力部3またはタブレット4を介し
て入力された場合は(ステップS417;Yes)、入
力指示に従って、その他の機能を実行し、その他の機能
の実行指示が入力されない場合は(ステップS417;
No)、本変更表示処理を終了する。
【0137】以下、図11を参照して、図10に示す識
別表示処理が実行された際の表示部6の表示画面6aの
表示例について説明する。
【0138】図11(A)は、図10のステップS40
1の処理により、棒グラフb1、b2、b3がそれぞれ
異なる幅で重ねて表示されている表示画面6aを示す図
である。このように3つの棒グラフb1〜b3が重ねて
表示された状態で、入力部3やタブレット4から変更表
示実行指示が入力されると、棒グラフb1〜b3のいず
れかにグラフポインタP1が表示される。
【0139】このように、表示画面6aにおいて、任意
の棒グラフがグラフポインタP1により指定されると、
この指定されたグラフ以外のグラフが消去されて、指定
されたグラフは、各棒要素の幅や表示範囲等が表示画面
6aに適切な大きさに変更されて表示される。
【0140】図11(B)では、棒グラフb2が選択さ
れており、棒グラフb2のみが、表示画面6aに適切な
大きさに変更されて表示された例を示している。
【0141】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、変更表
示処理(図10参照)において、複数グラフ表示画面6
aに複数重ねられて表示されたグラフに対して、入力部
3またはタブレット4から識別表示指示が入力される
と、CPU2はRAM8に表示画面6aの表示データを
記憶し、また、表示画面6a上にグラフポインタP1を
表示する。このグラフポインタP1により任意のグラフ
が指示されると、この指示されたグラフ以外のグラフの
表示を消去する。CPU2は、選択されたグラフのデー
タ要素や横方向の最大値Xmax、最小値Xminに基いて、
変更後の表示画面6aの表示範囲を算出し、さらにグラ
フの最適な横幅を算出して、選択されたグラフの表示を
変更する。
【0142】したがって、重ね描きされた複数のグラフ
の中から指定されたグラフ以外のグラフを消去し、指定
されたグラフのみを表示するので、グラフの詳細を検討
する際に注目しているグラフのみを表示させることがで
きる。また、選択されて表示されたグラフは表示画面6
a上に適切な幅、表示範囲が計算されて、計算された大
きさで表示されるので、その表示は見やすく、グラフの
検討が容易となるので使いやすいグラフ表示制御装置1
を提供することができる。
【0143】なお、本第4の実施の形態においては、棒
グラフを例として示したが、他の形式のグラフ、例えば
折線グラフ、帯グラフ、または円グラフ等が重ね描きさ
れている際に本変更表示処理を適用してもよい。即ち、
複数のグラフが表示されている場合に、指定されたグラ
フ以外のグラフを消去し、指定されたグラフを表示画面
6a上に適当な大きさに変更して表示させることも可能
である。
【0144】[第5の実施の形態]図12及び図13を
参照して本発明の第5の実施の形態におけるグラフ表示
制御装置1について説明する。
【0145】なお、本第5の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第5の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行されるトレー
ス表示処理について説明することとする。
【0146】この第5の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されているトレー
ス処理プログラムを読み出して、RAM8のワークエリ
アに展開するとともに、当該トレース処理プログラムに
したがって、後述するトレース処理(図12参照)を実
行する。
【0147】トレース処理(図12参照)において、C
PU2は、重ねて表示された複数のグラフを選択、指定
するためのグラフポインタを表示する際に、トレースす
るグラフ毎に異なる色または形状のグラフポインタを表
示し、どのグラフをトレースしているかを明確に示すた
めの処理を行う。即ち、重ね描きされた複数のグラフで
は、グラフポインタの表示位置が明確に示されず、特に
データ要素の値がほとんど変わらないデータ番号の棒要
素の重なる部分においては、グラフポインタがどのグラ
フを指しているのか明確でない。そこで、本トレース処
理では、グラフに応じてグラフポインタの色、形状を変
更して表示させるものである。
【0148】この第5の実施の形態において、RAM8
には、グラフ描画数と同数のグラフポインタが、各グラ
フ番号と対応付けられて記憶されており、この記憶され
ているグラフポインタは全て異なる色または形状であ
る。
【0149】図12は、本第5の実施の形態におけるグ
ラフ表示制御装置1によって実行されるトレース処理を
示すフローチャートであり、図13は、図12に示すト
レース処理における表示例を示す図である。
【0150】グラフ表示制御装置1は、第1の実施の形
態において詳細に説明したように、RAM8に格納され
ているデータテーブルT(図3参照)を参照して、デー
タ系列数、データ要素数等に基いて、グラフ描画数A、
グラフのデータ数Bを確認し、このグラフ描画数A、グ
ラフのデータ数Bに従って、グラフの最大幅Cやグラフ
の表示範囲を決定し、複数のデータ系列の棒グラフを異
なる幅で重ねて表示する(ステップS501;図13
(A)参照)。
【0151】次いで、入力部3またはタブレット4を介
して、トレース実行指示が入力されると(ステップS5
02)、CPU2は、重ね描きしたグラフの描画数Aを
RAM8に格納する(ステップS503)。さらにCP
U2は、グラフポインタで指定するグラフ番号を示すポ
インタ用カウンタNをONにし(ステップS504)、
ポインタ用カウンタNの値を「1」にセットする(ステ
ップS505)。
【0152】CPU2は、ポインタ用カウンタNにセッ
トされた値に対応するグラフ番号Nのグラフに対してN
番目のグラフポインタを表示する(ステップS50
6)。
【0153】その後、入力部3またはタブレット4を介
してトレース右移動操作が入力されると(ステップS5
07;Yes)、ポインタ用カウンタNの値をインクリ
メントし(N=N+1;ステップS508)、次いでポ
インタ用カウンタNの値がグラフ描画数Aより大きくな
っているか否かを判断する(ステップS509)。ポイ
ンタ用カウンタNの値がグラフ描画数Aより大きくなっ
ていると判断した場合は(ステップS509;Ye
s)、ポインタ用カウンタNの値を「1」にセットし
(ステップS510)、ステップS506以降の処理を
繰りかえし行う。即ち、グラフ番号Nのグラフに対して
対応するグラフポインタを表示する。
【0154】ステップS509の判断により、ポインタ
用カウンタNの値がグラフ描画数A以下であると判断し
た場合は(ステップS509;No)、そのままステッ
プS506以降の処理を繰り返し行う。
【0155】ステップS507の判断において、入力部
3またはタブレット4を介して入力されたトレース移動
操作がトレース左移動操作、即ち、入力部3のカーソル
キーの左移動指示や表示部6に表示される左移動指示入
力キーに対するタブレット4を介するタッチ指示操作等
であると判断した場合は(ステップS507;No→ス
テップS511;Yes)、ポインタ用カウンタNの値
をデクリメントし(N=N−1;ステップS512)、
次いでポインタ用カウンタNの値が1よりも小さい値と
なっているか否かを判断する(ステップS513)。ポ
インタ用カウンタNの値が1よりも小さい値であると判
断した場合は(ステップS514;Yes)、ポインタ
用カウンタNの値をグラフ描画数Aにセットし(ステッ
プS514)、ステップS506以降の処理を繰りかえ
し行う。即ち、グラフ番号「A」のグラフに対して対応
するグラフポインタを表示する。
【0156】ステップS513の判断により、ポインタ
用カウンタNの値が1以上であると判断した場合は(ス
テップS513;No)、そのままステップS506以
降の処理を繰り返し行う。
【0157】ステップS507、及びステップS511
の判断において、入力部3またはタブレット4を介して
入力されたトレース移動指示が、右移動指示、左移動指
示の何れでもないと判断した場合は(ステップS50
7;No→ステップS511;No)、さらにCPU2
は、入力された指示が本トレース処理の終了指示である
か否かを判断する(ステップS515)。トレース処理
の終了指示が入力されたと判断した場合は(ステップS
515;Yes)、そのまま本トレース処理を終了し、
また、トレース処理の終了指示は入力されていないと判
断した場合は(ステップS515;No)、その他の処
理を続けて実行する。
【0158】以下、図13を参照して、図12に示すト
レース処理が実行された際の表示部6の表示画面6aの
表示例について説明する。
【0159】図13(A)は、データ系列毎に異なる幅
で重ねて表示されている棒グラフb1、b2、b3のう
ち、棒グラフb1がトレースされている状態を示す図で
ある。この図13(A)に示すように、指定された棒グ
ラフb1には、グラフポインタP1が表示される。
【0160】また、図13(B)は、データ系列毎に異
なる幅で重ねて表示されている棒グラフb1、b2、b
3のうち、棒グラフb2がトレースされている状態を示
す図である。この図13(B)に示すように、指定され
た棒グラフb2には、グラフポインタP2が表示され
る。グラフポインタP2はグラフポインタP1とは異な
る形状で表示されている。
【0161】また、図13(C)は、データ系列毎に異
なる幅で重ねて表示されている棒グラフb1、b2、b
3のうち、棒グラフb3がトレースされている状態を示
す図である。この図13(C)に示すように、指定され
た棒グラフb3には、グラフポインタP3が表示され
る。グラフポインタP3はグラフポインタP1、P2と
は異なる形状で表示されている。
【0162】上述の図13(B)に示すように、グラフ
ポインタP2は棒グラフb2を指示しているのか、棒グ
ラフb3を指示しているのかが、グラフポインタの位置
のみからでは明瞭でない場合でも、グラフポインタP2
の形状から、このグラフポインタP2が棒グラフb2を
指示していることが明確になる。
【0163】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、トレー
ス処理(図12参照)において、複数重ねられて表示さ
れたグラフに対して入力部3またはタブレット4からト
レース実行指示が入力されると、CPU2はグラフ描画
数AをRAM8に記憶し、ポインタ用カウンタNをON
にし、その後、ポインタ用カウンタNにセットされた値
に対応するグラフ番号Nのグラフに対して対応するグラ
フポインタP1を表示する。トレース移動指示が入力さ
れると、CPU2は、入力された移動指示に従ってポイ
ンタ用カウンタNの値を変更し、ポインタ用カウンタN
にセットされた値に対応するグラフ番号Nのグラフに対
して対応するグラフポインタを表示する。
【0164】したがって、重ね描きされた複数のグラフ
をトレースする際に、グラフ毎に異なる表示形式のグラ
フポインタを表示させるので、グラフポインタの表示さ
れる位置のみからでは指示されているグラフが明瞭でな
い場合でも、グラフポインタの形状から、指示するグラ
フを明確に把握することができるので、複数のグラフを
重ね描きする際に、グラフを識別しやすく、使用しやす
いグラフ表示制御装置1を提供することができる。
【0165】[第6の実施の形態]図14及び図15を
参照して本発明の第6の実施の形態におけるグラフ表示
制御装置1について説明する。
【0166】なお、本第6の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第6の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される交点明
白化処理について説明することとする。
【0167】この第6の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている交点明
白化処理プログラムを読み出して、RAM8のワークエ
リアに展開するとともに、当該交点明白化処理プログラ
ムにしたがって、後述する交点明白化処理(図14参
照)を実行する。
【0168】交点明白化処理(図14参照)において、
CPU2は、重ねて表示された複数の折線グラフの交点
を明確に示すために、交点を検出し、検出された交点の
位置の前後にグラフに対応する識別マークMを表示す
る。
【0169】この第6の実施の形態において、RAM8
には、各折線グラフに対応する識別マークMの表示デー
タがそれぞれ記憶されており、この記憶されている識別
マークMは全て異なる色または形状である。
【0170】図14は、本第6の実施の形態におけるグ
ラフ表示制御装置1によって実行される交点明白化処理
を示すフローチャートであり、図15は、図14に示す
交点明白化処理における表示例を示す図である。
【0171】入力部3またはタブレット4を介して、交
点明白化指示が設定された後に(ステップS601)、
CPU2は、RAM8に格納されているデータテーブル
T(図3参照)を参照して、データ系列数、データ要素
等を確認し、このデータ系列数、データ要素に従って、
表示画面6aに複数の折線グラフを描画する(ステップ
S602;図15(A)参照)。
【0172】次いで、CPU2は、描画された折線グラ
フの交点座標を検出する(ステップS603)。交点が
検出されなかった場合は(ステップS604;Ye
s)、そのまま本交点明白化処理を終了する。
【0173】交点座標が検出された場合は(ステップS
604;No)、CPU2は検出した交点座標データを
RAM8に記憶するとともに、ある折線グラフを基準と
した場合の、当該基準とした折線グラフに対して交差す
る折線グラフの数を検出し、この交差する折線グラフの
数nをRAM8に記憶する(ステップS605)。
【0174】更にCPU2は、n番目のグラフの交点座
標の直前にn番目の識別マークMを表示する(ステップ
S606)。同様にn番目のグラフの交点座標の直後に
n番目の識別マークMを表示する(ステップS60
7)。
【0175】その後CPU2は、交差する折線グラフの
数nの値をデクリメントし(n−1→n;ステップS6
08)、さらに交差する折線グラフの数nの値が「1」
となっているか否かを判断する(ステップS609)。
交差する折線グラフの数nの値が「1」でない場合は
(ステップS609;No)、さらに交差するグラフが
あるので、再度ステップS606〜ステップS609の
処理を繰り返し、n番目のグラフの交点の直前及び直後
にn番目の識別マークMを表示する。
【0176】nの値が「1」となっている場合は(ステ
ップS609;Yes)、表示範囲の全ての交点の抽出
が終了したか否かを確認し(ステップS610)、全て
の交点の抽出が終了していない場合は(ステップS61
0;No)ステップS603の処理へ戻り、交点座標を
検出する。ステップS610の判断において、表示範囲
内の全ての交点の抽出が終了したと判断した場合は(ス
テップS610;Yes)、本交点明白化処理を終了す
る。
【0177】以下、図15を参照して、図14に示す交
点明白化処理が実行された際の表示部6の表示画面6a
の表示例について説明する。
【0178】図15(A)は、折線グラフo4、o5が
重ねて表示されている状態を示す図である。この図15
(A)に示す表示状態において、CPU2により折線グ
ラフo4と折線グラフo5との交点座標が検出される
と、さらに互いに交差するグラフの数nが検出される。
この図15(A)に表示された折線グラフでは、折線グ
ラフo5を基準とした場合に折線グラフo4のみが交差
しているため、交差するグラフの数nは「1」である。
【0179】図15(B)は、折線グラフo4上に識別
マークMが付加されて表示された状態である。この図1
5(B)に示すように、識別マークMは、折線グラフo
4上の各交点座標K1〜K4の直前の位置、及び直後の
位置に付加されて表示される。
【0180】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、交点明
白化処理(図14参照)において、複数重ねられて表示
された折線グラフの交点座標を検出し、さらに基準とな
るグラフに対して交差するグラフの数nを検出し、n番
目のグラフの交点座標の直前、及び直後にn番目の識別
マークMを表示する。
【0181】したがって、折線グラフの角度を持つ点に
おいて、他の折線グラフと交差する際に、このグラフが
どの方向に向かうのかを識別マークMにより明確に示す
ことができるので、データの解析を容易に行うことが可
能な使いやすいグラフ表示制御装置1を提供することが
できる。
【0182】[第7の実施の形態]図16及び図17を
参照して本発明の第7の実施の形態におけるグラフ表示
制御装置1について説明する。
【0183】なお、本第7の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第7の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される帯グラ
フ重ね描き処理について説明することとする。
【0184】この第7の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている帯グラ
フ重ね描き処理プログラムを読み出して、RAM8のワ
ークエリアに展開するとともに、当該帯グラフ重ね描き
処理プログラムにしたがって、後述する帯グラフ重ね描
き処理(図16参照)を実行する。
【0185】帯グラフ重ね描き処理(図16参照)にお
いて、CPU2は、複数のデータ系列の帯グラフを、各
帯グラフに含まれるデータ要素が確認でき、かつ全ての
データ系列の帯グラフが表示画面6a内に収まる程度に
重ねて表示させる。
【0186】また、帯グラフに含まれるデータ要素がト
レースにより指定されると、CPU2は、この指定され
たデータ要素を識別可能に表示するとともに、当該指定
されたデータ要素を含む帯グラフを前面に表示する。
【0187】図16は、本第7の実施の形態におけるグ
ラフ表示制御装置1によって実行される帯グラフ重ね描
き処理を示すフローチャートであり、図17は、図16
に示す帯グラフ重ね描き処理における表示部6の表示画
面6aの表示例を示す図である。
【0188】データテーブルT(図17(A)参照)に
対して入力部3を介して数値データが入力されると(ス
テップS701)、CPU2は、この入力された数値デ
ータから構成されるデータテーブルTをRAM8に記憶
する。その後入力部3またはタブレット4を介して帯グ
ラフ重ね描き指示が入力されると(ステップS70
2)、CPU2は入力されたデータ要素の値等に基い
て、データ系列毎に帯グラフを描画するための帯グラフ
描画データを生成し、生成された帯グラフ描画データに
基づいてデータ系列数分の帯グラフを重ねて描画する
(ステップS703;図17(B)参照)。前記帯グラ
フ描画データを生成する際は、CPU2はデータ系列数
や表示範囲の大きさから、各帯グラフのデータ要素が確
認でき、かつ、全ての帯グラフが表示範囲に収まるよう
に帯グラフの幅や長さが計算される。また、データテー
ブルTに対して入力されたデータ要素の値等から、帯グ
ラフ内に表示されるデータ要素の区切り線Iの表示位置
などが計算される。
【0189】その後入力部3またはタブレット4を介し
てトレース実行指示が入力されると(ステップS70
4)、現在の表示画面6aの表示データをRAM8に格
納し(ステップS705)、さらに、グラフ番号カウン
タnを「1」にセットする(ステップS706)ととも
にデータ番号カウンタdを「1」にセットする(ステッ
プS707)。
【0190】グラフ番号カウンタnにセットされる値
は、データ系列の番号に対応しており、グラフ番号カウ
ンタnに値「n」が設定されている際は、グラフ番号
n、即ちn番目のデータ系列である“LISTn”のグ
ラフに対応する。
【0191】データ番号カウンタdにセットされる値
は、データ要素の番号に対応しており、データ番号カウ
ンタdに値「d」が設定されている際は、グラフ番号
d、即ちd番目のデータ要素に対応している。
【0192】CPU2は、グラフ番号カウンタnの値を
確認し、グラフ番号nのグラフを前面に表示させる(ス
テップS708)。また、CPU2は、データ番号カウ
ンタdの値を確認し、前面に表示されているグラフ番号
nのグラフ中のデータ番号dに対応するデータ要素の表
示される範囲を、他の範囲と表示形式を異ならせて識別
可能に表示する(ステップS709;図17(C)参
照)。
【0193】現段階では、グラフ番号カウンタnの値は
「1」であるので、グラフ番号「1」、即ち、データ系
列“LIST1”の帯グラフが前面に表示される。ま
た、データ番号カウンタdの値が「1」であるので、前
面に表示されているグラフ番号「1」のグラフ中のデー
タ番号「1」に対応するデータ要素の表示される範囲が
他の範囲と表示形式で表示される。
【0194】その後、入力部3を介して右または左移動
指示によりトレースデータが変更される指示が入力され
ると(ステップS710;Yes)、CPU2は前述し
た第5の実施の形態のトレース処理(図12参照)のス
テップS507〜ステップS515と同様のトレースデ
ータを変更する処理を行い(ステップS711)、その
後、グラフ番号カウンタnの値に対応するn番目のグラ
フを前面に表示させ、トレースデータの変更入力により
変更して指定されているデータ番号カウンタdの値に対
応するd番目のデータ要素の表示される範囲を、他の範
囲と異なる表示形式で識別可能に表示する。
【0195】ステップS710の判断において、トレー
スデータの変更指示が入力されないと判断された場合は
(ステップS710;No)、前面に表示するグラフを
変更する指示が入力されたか否かを判断する(ステップ
S712)。
【0196】即ち、入力部3またはタブレット4から下
移動キーの操作等によりグラフ変更指示が入力されるこ
とにより、前面に表示するグラフを変更する指示が入力
された場合は(ステップS712;Yes)、グラフ番
号カウンタnの値をインクリメントし(n=n+1;ス
テップS713)、表示中の画面を消去し(ステップS
714)、RAM8から表示画面6aの表示データを読
み出したのちに(ステップS715)、ステップS70
8の処理へ移行する。即ち、入力されたグラフ変更指示
により、前面に表示させるグラフが変更される。
【0197】トレースデータの変更指示、グラフを変更
指示の何れも入力されず(ステップS710;No、ス
テップS712;No)、本帯グラフ重ね描き処理を終
了する。
【0198】以下、図17を参照して、図16に示す帯
グラフ重ね描き処理の各段階における表示画面6aの表
示例について説明する。
【0199】図17(A)は、入力された数値データに
より構成されるデータテーブルTの例であり、図17
(B)は、重ね描きされた帯グラフc1〜c4を表示し
た表示画面6aの表示例を示す図であり、図17(C)
は、グラフ指定やトレースにより表示が変更された複数
の帯グラフの表示例を示す図である。
【0200】図17(A)に示すように、それぞれ5つ
のデータ要素を有する4つのデータ系列“LIST1”
〜“LIST4”により構成されるデータテーブルTに
対して各データ要素に数値データが入力されると、この
入力された数値データに基いて、CPU2により帯グラ
フの表示範囲、各帯グラフの幅、長さ、各帯グラフ内に
表示されるデータ区切り線Iの表示位置等が演算により
求められ、図17(B)に示すように、4つの帯グラフ
c1〜c4が表示される。
【0201】図17(B)に示すように帯グラフc1〜
c4は、それぞれのデータ要素を確認でき、かつ、表示
画面6a内に収まるような大きさで表示される。帯グラ
フc1は、データ番号「1」(“LIST1”)の帯グ
ラフであり、帯グラフc2は、データ番号「2」(“L
IST2”)の帯グラフであり、帯グラフc3は、デー
タ番号「3」(“LIST3”)の帯グラフであり、帯
グラフc4は、データ番号「4」(“LIST4”)の
帯グラフである。
【0202】この図17(B)に示す表示状態で、トレ
ース実行指示が入力されると、CPU2によりグラフ番
号カウンタnの値が「1」にセットされるとともに、デ
ータ番号カウンタdの値が「1」にセットされ、図17
(C)に示す様に、帯グラフの表示を変更する。
【0203】即ち、図17(C)に示すように、トレー
ス実行指示の入力により、グラフ番号「1」の帯グラフ
c1が前面に表示されるとともに、帯グラフc1に含ま
れるデータ番号「1」のデータ要素c11の表示範囲が
識別可能に表示される。このような表示状態でトレース
変更指示が入力される、即ち、例えば入力部3を介して
右移動指示が入力されると、この帯グラフc1中のデー
タ番号「2」のデータ要素の表示範囲c12が識別表示
される。また、図17(C)に示すような表示状態でグ
ラフ変更指示が入力される、即ち、例えば入力部3を介
して下移動指示が入力されると、この帯グラフc1は背
面に表示されグラフ番号「2」の帯グラフc2が前面に
表示される。
【0204】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、帯グラ
フ重ね描き処理(図16参照)において、入力されたデ
ータに基づいて、帯グラフの表示範囲、各帯グラフの
幅、長さ、各帯グラフ内に表示されるデータ区切り線I
の表示位置等を計算し、複数の帯グラフを重ねて表示す
る。この際表示される各帯グラフは、データ要素が確認
でき、かつ、表示画面6a内に収まるように表示され
る。
【0205】さらに、トレース指示により、グラフやデ
ータ要素が指定されるとCPU2は、指定されたグラフ
を最前面に表示し、また指定されたデータ要素を識別可
能に表示する。トレース移動指示が入力された際は、順
次、指定されたグラフを最前面に表示させ、また指定さ
れたデータ要素の表示形式を変更して識別可能に表示さ
せる。
【0206】したがって、複数の帯グラフが、そのデー
タ内容を確認できる程度に重ねられて、同一の表示画面
6a上に表示されるので、表示画面6aの大きさに制約
のある電子機器でも、より多くの帯グラフを同一画面で
確認でき、使用しやすいグラフ表示制御装置1を提供す
ることができる。
【0207】[第8の実施の形態]図18及び図19を
参照して本発明の第8の実施の形態におけるグラフ表示
制御装置1について説明する。
【0208】なお、本第8の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第8の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される帯グラ
フトレースデータ保存処理について説明することとす
る。
【0209】この第8の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている帯グラ
フトレースデータ保存処理プログラムを読み出して、R
AM8のワークエリアに展開するとともに、当該帯グラ
フトレースデータ保存処理プログラムにしたがって、後
述する帯グラフトレースデータ保存処理(図18参照)
を実行する。
【0210】帯グラフトレースデータ保存処理(図18
参照)において、RAM8には、トレースにより指定さ
れたデータ要素の数値データであるトレースデータを保
存するためのトレースデータ格納領域が確保される。こ
のトレースデータ格納領域は、前述のデータテーブルT
に示すように、各データ系列(“LIST”)に対して
複数のデータ要素の入力が可能である。CPU2は、入
力部3またはタブレット4から入力されるトレース実行
指示またはトレース移動指示、及び確定指示により指定
されたトレースデータを前記RAM8のトレースデータ
格納領域に順次記憶する。
【0211】図18は、本第8の実施の形態におけるグ
ラフ表示制御装置1によって実行される帯グラフトレー
スデータ保存処理を示すフローチャートであり、図19
は、図18に示す帯グラフトレースデータ保存処理にお
ける表示例を示す図である。
【0212】まず、第7の実施の形態において詳述した
ように、データテーブルT(図17(A)参照)に設定
されているデータに基づいて、複数の帯グラフが重ねて
表示された状態において(ステップS801;図19
(A)参照)、入力部3またはタブレット4を介してト
レースデータの保存設定を行う指示が入力されると、C
PU2はこの入力された指示にしたがって、トレースデ
ータを保存するための各種設定を行う(ステップS80
2)。即ち、RAM8にトレースデータを保存するため
のトレースデータ格納領域を確保する等の処理を行う。
【0213】またCPU2は、トレースデータ格納領域
のデータ番号dに「1」をセットして(ステップS80
3)、その後入力部3またはタブレット4を介してトレ
ース実行指示が入力されると(ステップS804)、ト
レースされているデータ要素の表示範囲の表示形式を変
更して表示し(ステップS805;図19(B)参
照)、さらに入力部3またはタブレット4を介してトレ
ース移動指示が入力されると(ステップS806)、こ
の入力された指示に従って、トレースされているデータ
要素の表示範囲の表示形式を更新する(図19(C)、
(D)参照)。
【0214】その後、入力部3またはタブレット4を介
してRAM8のトレースデータ格納領域に保存するトレ
ースデータを確定するための指示が入力されたか否かを
判断する(ステップS808)。保存するトレースデー
タを確定する指示が入力されない場合は(ステップS8
08;No)、ステップS806へ戻り、入力部3また
はタブレット4から入力されるトレース移動指示にした
がって、トレースされているデータ要素の表示範囲の表
示形式を更新する。
【0215】保存するトレースデータを確定するための
指示が入力された場合は(ステップS808;Ye
s)、CPU2は、このトレースにより指定されている
データ要素の数値を前記データテーブルTから読み出
し、トレースデータ格納領域のd番目のデータ番号のメ
モリに保存し(ステップS809)、データ番号dをイ
ンクリメントし、(d=d+1;ステップS810)こ
のデータ番号dがトレースデータ格納領域に設定されて
いるデータ要素数より大きくなっていると判断した場
合、あるいは入力部3やタブレット4を介してトレース
データ保存の終了指示が入力された場合等、トレースデ
ータを保存する処理が終了したか否かを判断する(ステ
ップS811)。
【0216】トレースデータを保存する処理を終了しな
い場合は(ステップS811;No)、再度ステップS
806へ移行し、トレース移動指示にしたがってトレー
スされているデータ要素の表示範囲の表示形式を変更し
て表示を更新し、保存するトレースデータを確定するた
めの指示が入力された場合は、トレースデータ格納領域
のd番目のメモリ領域に確定されたデータ要素を格納
し、データ番号dをインクリメントする。
【0217】その後、トレースデータを保存する処理を
終了した場合において(ステップS811;Yes)、
入力部3またはタブレット4を介して、トレースデータ
格納領域に保存されたトレースデータの確認を行う指示
が入力された場合は(ステップS812;Yes)、表
示部6に表示されている帯グラフの表示を消去して(ス
テップS813)、トレースデータ格納領域に格納され
ているトレースデータを表示した後(ステップS81
4;図19(E)参照)、他の処理へ移行する。保存内
容を確認する旨の指示が入力されない場合は(ステップ
S812;No)、そのまま本帯グラフトレースデータ
保存処理を終了する。
【0218】以下、図19を参照して、図18に示す帯
グラフトレースデータ保存処理の各段階における表示画
面6aの表示例について説明する。
【0219】図19(A)は、重ね描きされた帯グラフ
c1〜c4を表示した表示画面6aの表示例を示す図で
あり、図19(B)〜(D)は、トレースにより表示が
変更された複数の帯グラフc1〜c4の表示例を示す図
である。図19(E)はトレースデータ格納領域に格納
されたトレースデータをデータテーブル形式に表示した
際の表示例を示す図である。
【0220】図19(A)に示すように、4つの帯グラ
フc1〜c4が重ねて表示されている表示画面6aにお
いて、トレースデータ保存設定が入力部3またはタブレ
ット4から入力されるとCPU2は、RAM8にトレー
スデータを保存するための格納領域を確保し、さらにト
レース実行指示が入力されると、図19(B)に示すよ
うに、帯グラフc1のデータ要素c11の表示形式を他
のデータ要素の表示範囲と異なる形式に変更して表示す
る。
【0221】図19(B)に示すように、帯グラフc1
のデータ要素c11がトレースされている状態で入力部
3またはタブレット4から確定指示が入力されると、C
PU2はRAM8のトレースデータ格納領域のデータ番
号「1」のメモリにこのデータ要素c11の値を保存す
る。その後、トレース移動指示が入力され、図19
(C)に示すように帯グラフc2のデータ要素c21が
トレースされると、このデータ要素の表示範囲c21の
表示形式が変更され、さらに確定指示が入力されると、
CPU2はRAM8のトレースデータ格納領域のデータ
番号「2」のメモリにこのデータ要素c21の値を保存
する。同様に、トレース移動指示が入力され、図19
(D)に示すように帯グラフc3のデータ要素c32が
トレースされると、このデータ要素の表示範囲c32の
表示形式が変更され、さらに確定指示が入力されると、
CPU2はRAM8のトレースデータ格納領域のデータ
番号「3」のメモリにこのデータ要素c32の値を保存
する。
【0222】その後、入力部3またはタブレット4から
保存内容確認指示が入力されると、帯グラフc1〜c4
の表示を消去して、図19(E)に示すように、RAM
8のトレースデータ格納領域に格納されているデータを
データテーブルTの形式で表示させる。図19(E)の
表示画面6aには、“LIST1”のデータ系列のデー
タ番号「1」のメモリには、トレースされたデータ要素
c11の数値「1000」が保存され、データ番号
「2」のメモリには、次にトレースされたデータ要素c
21の数値「61」が保存され、データ番号「3」のメ
モリには、その次にトレースされたデータ要素c32の
数値「125」が保存されているデータテーブルTが表
示されている。
【0223】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、帯グラ
フトレースデータ保存処理(図18参照)において、複
数重ね描きされた帯グラフのトレースされたデータ要素
について、その表示形式を変更するとともに、RAM8
に確保されたトレースデータ格納領域に順次保存してい
く。また、保存内容を確認するための指示が入力される
と、この指示に従って、保存されたトレースデータの内
容を表示部6の表示画面6aに表示させる。
【0224】したがって、帯グラフのように各データ要
素の表示範囲と数値の大きさとが必ずしも比例しないグ
ラフにおいて、トレースにより指定したデータ要素の表
示を変更して、どのデータ要素を指定しているのかを明
確に表示した上で、トレースしたデータ要素の実際の数
値を保存して、確認できるようにすることにより、帯グ
ラフの学習をする者は、帯グラフに表示されている各デ
ータ要素の数値の大きさとそのデータ要素の表示範囲と
の関係を視覚的に容易に確認することが可能となり、数
学の学習等において帯グラフの学習の効果を高めること
が可能となる。
【0225】更に、このトレースされたデータ要素の値
は保存されるため、保存されたデータから更に別のグラ
フを作成して表示させることも可能となり、グラフの学
習を多面的に行うことができる。
【0226】[第9の実施の形態]図20及び図21を
参照して本発明の第9の実施の形態におけるグラフ表示
制御装置1について説明する。
【0227】なお、本第9の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図示
及び詳細な説明を省略し、以下、本第9の実施の形態に
おけるグラフ表示制御装置1によって実行される円グラ
フ重ね描き処理について説明することとする。
【0228】この第9の実施の形態において、CPU2
はROM9または記憶装置10に記憶されている円グラ
フ重ね描き処理プログラムを読み出して、RAM8のワ
ークエリアに展開するとともに、当該円グラフ重ね描き
処理プログラムにしたがって、後述する円グラフ重ね描
き処理(図20参照)を実行する。
【0229】円グラフ重ね描き処理(図20参照)にお
いて、CPU2は、複数の円グラフe1、e2のうち基
準となる円グラフe1に対して、他の円グラフe2に含
まれるデータ要素を投影して表示させるために、基準と
なる円グラフe1内に他の円グラフe2のデータ要素を
示す区切り線I2を表示させるとともに、この区切り線
I2と他の円グラフe2上のデータ要素を示す区切り線
I2とを結ぶ補助線を表示させる。区切り線I2は、基
準となる円グラフe1のデータ要素を示す区切り線I1
の色と異なる色で表示される。
【0230】図20は、本第9の実施の形態におけるグ
ラフ表示制御装置1によって実行される円グラフ重ね描
き処理を示すフローチャートであり、図21は、図20
に示す円グラフ重ね描き処理における表示例を示す図で
ある。
【0231】まず、CPU2はデータテーブルT(図
3、図17(A)参照)等の与えられているデータに基
いて円グラフを描画するため、各データ要素のパーセン
ト演算、データ要素を示す区切り線I1の描画座標計算
等を行い、円グラフe1を表示画面6aに描画する(ス
テップS901;図21(A)のe1参照)。次いで、
CPU2は、与えられているデータから他のデータ系列
のデータについて円グラフを描画するための各データ要
素のパーセント演算、データ要素を示す区切り線I2の
描画座標計算等を行って円グラフe2を表示画面6aに
描画する(ステップS902;図21(A)のe2参
照)。ここで与えられているデータは、RAM8に格納
されているデータテーブルT(図3、図17(A)参
照)に設定されており、円グラフe1は“LIST1”
に対応するグラフ、円グラフe2は“LIST2”に対
応するグラフである。
【0232】入力部3から円グラフの重ね描き実行指示
が入力され(ステップS903)、さらに入力部3を介
して、基準となる円グラフが選択され(ステップS90
4)、また、基準となる円グラフに対してデータを投影
する円グラフが選択され(ステップS905)、さらに
選択内容の確定指示が入力されると(ステップS90
6)、この基準となる円グラフの選択情報と投影する円
グラフの選択情報とをRAM8に記憶する。例えば、基
準となるグラフに円グラフe1が選択されている場合
は、基準となる円グラフとして円グラフe1が選択され
ていることを示す情報を記憶し、投影する円グラフに円
グラフe2が選択されている場合は、投影する円グラフ
として円グラフe2が選択されていることを示す情報を
記憶する。
【0233】そしてCPU2は基準となるグラフe1に
対して、投影する円グラフe2のデータ要素の区切り線
I2を付加し、この区切り線I2を基準となる円グラフ
e1の区切り線I1の色や太さと異なる色または太さで
表示する(ステップS907;図21(B)のI2参
照)。
【0234】更に、CPU2は基準となる円グラフe1
に付加された区切り線I2と円グラフe2の区切り線I
2とを結ぶ補助線Hを表示させて(ステップS908;
図21(B)のH参照)、本円グラフ重ね描き処理を終
了する。
【0235】以下、図21を参照して、図20に示す円
グラフ重ね描き処理の各段階における表示画面6aの表
示例について説明する。
【0236】図21(A)は、異なるデータ系列の各円
グラフe1、e2を表示した表示画面6aの表示例を示
す図であり、この図21(A)に示すように、二つの円
グラフe1、e2は、軸Jが各円グラフe1、e2の中
心を通るような位置に表示される。
【0237】この図21(A)に示す表示状態におい
て、円グラフ重ね描き実行指示が入力されると、図21
(B)に示すように、選択された基準となる円グラフe
1内に、投影する円グラフe2のデータ要素の区切り線
I2が付加されて表示される。この投影された区切り線
I2は、円グラフe1の区切り線I1と異なる色や太さ
として、識別可能に表示される。さらに投影される円グ
ラフe2のデータ要素の区切り線I2と円グラフe1内
に付加された円グラフe2のデータ要素の区切り線I2
とを結ぶ補助線Hが表示される。
【0238】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、異なる
データ系列の円グラフe1、e2を複数描画した場合
に、その円グラフe1、e2のうち基準となる円グラフ
e1に対して他の円グラフe2のデータ要素を投影して
表示する。その際、基準となる円グラフe1内に、投影
された円グラフe2のデータ要素の区切り線I2を付加
して表示し、また基準となる円グラフe1に前記付加さ
れた区切り線I2と投影する円グラフe2の区切り線I
2とを結ぶ補助線Hを更に表示する。
【0239】したがって、異なるデータ系列の円グラフ
e1、e2の各データ要素を比較する際に、基準となる
円グラフe1内に他の円グラフe2のデータ要素の区切
り線I2が投影されて表示され、また、円グラフe1と
円グラフe2とに表示された区切り線I2とを結ぶ補助
線Hが付加されので、一つの円グラフを目視すること
で、二つ以上のグラフを容易に比較することが可能とな
る。
【0240】[第10の実施の形態]図22及び図23
を参照して本発明の第10の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1について説明する。
【0241】なお、本第10の実施の形態におけるグラ
フ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態にお
けるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図
示及び詳細な説明を省略し、以下、本第10の実施の形
態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される棒
グラフ部分解析処理について説明することとする。
【0242】この第10の実施の形態において、CPU
2はROM9または記憶装置10に記憶されている棒グ
ラフ部分解析処理プログラムを読み出して、RAM8の
ワークエリアに展開するとともに、当該棒グラフ部分解
析処理プログラムにしたがって、後述する棒グラフ部分
解析処理(図22参照)を実行する。
【0243】棒グラフ部分解析処理(図22参照)にお
いて、CPU2は、棒グラフを描画し、これらの棒グラ
フを構成する棒要素のうち一部のデータ要素が指定され
ると、この指定された一部のデータ要素をRAM8に確
保した選択データ要素格納領域に保存する。また、選択
された棒要素をデータ要素の全てとする円グラフを描画
するための演算を行い、円グラフを描画する。
【0244】図22は、本第10の実施の形態における
グラフ表示制御装置1によって実行される棒グラフ部分
解析処理を示すフローチャートであり、図23は、図2
2に示す棒グラフ部分解析処理における表示例を示す図
である。
【0245】棒グラフ部分解析処理(図22参照)にお
いて、RAM8に記憶されているデータ(データテーブ
ルT;図3、図17(A)参照)に基いて各データ要素
を棒要素で示した棒グラフが表示部6の表示画面6a上
に描画されている状態において(ステップS1001;
図23(A)参照)、入力部3またはタブレット4を介
して棒グラフのうち一部データを円グラフ化する処理の
実行指示が入力され(ステップS1002)、さらに描
画されている棒グラフの棒要素のうち一部の棒要素が選
択されると(ステップS1003;図23(B)参
照)、CPU2は選択された棒要素に対応するデータ要
素の値にデータ番号dをつけてRAM8の選択データ要
素格納領域にこのデータ番号dとともにデータ要素を記
憶する(ステップS1004)。
【0246】この際、CPU2は、選択された棒要素を
他の棒要素と色や表示形式を変えるなどして識別可能に
表示させるようにしてもよい。また棒要素の選択の際
は、入力部3のカーソルキー等の左右移動操作による棒
要素の指示入力であっても、表示されている棒要素に対
して入力ペン等により直接指示された棒要素の位置をタ
ブレット4の位置検出回路5において検出するようにし
てもよい。
【0247】次に、CPU2は入力部3またはタブレッ
ト4からの棒要素の選択終了指示が入力されたか否かを
判断し(ステップS1005)、選択終了指示が入力さ
れない場合は(ステップS1005;No)、入力部3
またはタブレット4から入力されるの棒要素の選択指示
にしたがって、選択された棒要素のデータ要素の値とそ
のデータ番号dとをRAM8に記憶する。
【0248】その後、入力部3またはタブレット4から
選択終了指示が入力された場合は(ステップS100
5;Yes)、CPU2はRAM8の選択データ要素格
納領域に記憶されているデータ要素を読み出して、これ
らの記憶されたデータ要素を100%とする円グラフを
描画するためのパーセント演算、データ要素を示す区切
り線の表示座標計算などを行い、円グラフの描画データ
を生成する(ステップS006)。
【0249】円グラフの描画データが生成されると、C
PU2は表示部6の表示画面6a上に表示されている棒
グラフの表示を消去し(ステップS1007)、生成さ
れた円グラフの描画データに基いて、円グラフを表示さ
せる(ステップS1008;図23(C)参照)。
【0250】その後、入力部3またはタブレット4か
ら、表示されている円グラフについてトレースやデータ
要素の拡大表示など、各種処理を実行する指示が入力さ
れると(ステップS1009;Yes)、CPU2は入
力された指示に従って、円グラフについてトレース処理
や拡大表示を行う処理へ移行する(ステップS101
0)。円グラフについて何らかの処理を行うための指示
が入力されず(ステップS1009;No)、棒グラフ
を再度表示させ、その棒グラフについて何らかの処理を
行うための棒グラフ再実行処理が入力された場合は(ス
テップS1011;Yes)、円グラフの表示を消去し
て(ステップS1012)、再度ステップS1001に
戻り、RAM8に記憶されている棒グラフ描画用のデー
タに基づいて棒グラフを描画する。
【0251】ステップS1011において、棒グラフ再
実行指示が入力されない場合は(ステップS1011;
No)、本棒グラフ部分解析処理を終了する。
【0252】以下、図23を参照して、図22に示す棒
グラフ部分解析処理の各段階における表示画面6aの表
示例について説明する。
【0253】図23(A)は、表示部6の表示画面6a
上に描画された棒グラフb5の表示例を示す図であり、
図23(B)は、トレース等の選択指示により棒グラフ
b5の一部の棒要素が選択されている様子を示す図であ
り、図23(C)は棒グラフb5の選択された一部の棒
要素についての円グラフe3の表示例を示す図である。
【0254】図23(A)では、X軸表示6xとY軸表
示6yの表示された表示画面6a上に、例えば8つのデ
ータ要素からなるデータ系列について棒グラフb5が描
画されている。棒グラフb5は各データ要素を示す棒要
素b51〜b58で表される。この図23(A)に示す
ように棒グラフb5が表示された状態において、入力部
3またはタブレット4から棒グラフb5のうち一部のデ
ータを円グラフ化する処理の実行指示が入力されると、
表示されている棒要素の選択が受け付けられる。
【0255】図23(B)では、棒グラフb5の棒要素
b51、b52、b53、b54が選択されている状態
を示している。ここでは、選択された棒要素を明確に示
すため、選択された棒要素b51〜b54と選択されて
いない棒要素b55〜b58との表示形式等を異ならせ
て表示させている。棒グラフb5の一部の要素が選択さ
れた状態において、選択終了指示が入力されると、この
選択された棒要素b51〜b54から円グラフの描画デ
ータがCPU2により実行される演算により生成され
る。
【0256】図23(C)では、選択された棒要素b5
1、b52、b53、b54を100%として描画され
た円グラフe3が表示部6の表示画面6a上に表示され
ている。この図23(C)に示すように表示されている
円グラフe3に含まれるデータ要素e31〜e34は、
それぞれ棒要素b51〜b54に対応している。
【0257】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、棒グラフ部分解析処
理(図22参照)において、CPU2は、描画された棒
グラフの棒要素のうち選択された棒要素について、その
表示形式を変更するとともに、RAM8の選択データ要
素格納領域にデータ番号をそれぞれ付与して保存し、こ
の選択データ要素格納領域に記憶されているデータ要素
に基いて円グラフの描画データを生成するための演算を
行い、棒グラフのうち選択された一部の棒要素を100
%とする円グラフを表示画面6aに表示させる。
【0258】したがって、棒グラフに含まれる任意のデ
ータ要素を選択するとその選択されたデータ要素の和を
100%とする円グラフとして容易に表示させることが
できるので、棒グラフと円グラフとの対比や、データ要
素を抽出してその総和に対する各データ要素の比率を解
析するなどの様々なデータ解析の方法に柔軟に対応する
ことができ、実用的なグラフ表示制御装置1を提供する
ことができる。
【0259】[第11の実施の形態]図24から図26
を参照して本発明の第11の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1について説明する。
【0260】なお、本第11の実施の形態におけるグラ
フ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態にお
けるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図
示及び詳細な説明を省略し、以下、本第11の実施の形
態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される立
体円グラフ表示処理について説明することとする。
【0261】この第11の実施の形態において、CPU
2はROM9または記憶装置10に記憶されている立体
円グラフ表示処理プログラムを読み出して、RAM8の
ワークエリアに展開するとともに、当該立体円グラフ表
示処理プログラムにしたがって、後述する立体円グラフ
表示処理(図24参照)を実行する。
【0262】立体円グラフ表示処理(図24参照)にお
いて、CPU2は、円グラフに含まれるデータ要素が更
に内包データ要素を含むような場合に、円グラフを立体
化して表示するとともに、立体化された円グラフの各デ
ータ要素に内包データ要素を示す区切り線を付加して表
示する。また、円グラフを立体化して表示した際に、立
体円グラフの裏側に位置するデータ要素を確認、トレー
スできるように、立体円グラフの回転表示指示が入力さ
れると、この回転表示指示に従って、円グラフの描画開
始位置を変更して表示する。
【0263】図24は、本第11の実施の形態における
グラフ表示制御装置1によって実行される立体円グラフ
表示処理を示すフローチャートであり、図25は、立体
円グラフの元となるデータが設定されているデータテー
ブルTを示す図であり、図26は、図24に示す立体円
グラフ表示処理における表示例を示す図である。
【0264】立体円グラフ表示処理(図24参照)にお
いて、データテーブルT(図25参照)に対して入力部
3から複数のデータ要素を含む各データ系列“LIST
1”〜“LIST5”に対して数値データが入力され
(ステップS1101)、この入力されたデータのうち
円グラフとして表示するデータ系列が指定されると(ス
テップS1102)、CPU2は、この指定されたデー
タ系列について円グラフの描画データを生成するための
演算を開始し、生成された描画データに基いて表示部6
の表示画面6a上に円グラフを描画する(ステップS1
103)。
【0265】円グラフは、図26(A)に示す破線矢印
6dを描画開始位置として、この描画開始位置から右回
りに、“LIST1”→“LIST2”→“LIST
3”→“LIST4”→“LIST5”の順に描画され
る。
【0266】例えば、ステップS1101において、図
25のデータテーブルTに示すように、データ番号1〜
3の3つのデータ要素をそれぞれ有する“LIST1”
〜“LIST5”までの5つのデータ系列からなるデー
タが入力された場合は、ステップS1102において指
定されるデータ系列は、“LIST1”〜“LIST
5”のいずれかである。“LIST1”と“LIST
2”と“LIST3”と“LIST4”と“LIST
5”が指定された場合は、これらの指定されたデータ系
列“LIST1”〜“LIST5”についてそれぞれの
データ系列に含まれるデータ要素の総和を求め、これら
のデータ要素の総和から円グラフを生成する。
【0267】即ち、CPU2は“LIST1”に含まれ
る各データ要素の総和「28」、“LIST2”に含ま
れる各データ要素の総和「14」、“LIST3”に含
まれる各データ要素の総和「19」、“LIST4”に
含まれる各データ要素の総和「21」、“LIST5”
に含まれる各データ要素の総和「7」をそれぞれ求め、
この各総和の数値をデータ要素とする円グラフを描画す
る(図26(A)参照)。
【0268】円グラフが描画された状態において、入力
部3またはタブレット4を介して円グラフを3次元化す
る指示が入力されると(ステップS1104)、CPU
2は帯グラフデータをZ軸方向に指定して円グラフを3
次元化して立体的に表示させる(ステップS110
5)。
【0269】即ち、平面的な円グラフに含まれる各デー
タ要素はデータテーブルTの各データ系列に含まれるデ
ータ要素の総和であり、この各総和にそれぞれ含まれる
データ要素をZ軸方向に帯グラフ化して立体的に描画す
る(図26(B)参照)。立体的に描画された円グラフ
を立体円グラフと呼ぶ。
【0270】その後、入力部3またはタブレット4を介
して立体円グラフを回転して表示するための指示が入力
されると(ステップS1106;Yes)、CPU2は
描画開始位置を変更する。即ち、描画開始位置から“L
IST1”→“LIST2”→“LIST3”→“LI
ST4”→“LIST5”の順に右回りに表示されてい
た円グラフを、描画開始位置から“LIST2”→“L
IST3”→“LIST4”→“LIST5”→“LI
ST1”の順に右回りに表示させるなど、描画を開始す
るデータ系列を変更する(ステップS1107)。
【0271】その後、変更された順序で円グラフを再度
描画し(ステップS1108)、さらに立体的に描画す
る(ステップS1109)。
【0272】立体円グラフを回転して表示するための指
示が入力されない場合は(ステップS1106;N
o)、そのまま立体円グラフの表示を変更しない。次い
で、立体円グラフのZ軸方向に表示されている各データ
要素に帯グラフのデータ要素を表示させるための指示が
入力されると(ステップS1110;Yes)、CPU
2は各データ系列に含まれるデータ要素を読み出して、
各Z方向に表示されているデータ要素に対して区切り線
を付加して表示する際の座標値を計算し(ステップS1
111)、この計算された座標値に帯グラフのデータ要
素を明確に示すための区切り線を付加して表示する(ス
テップS1112)。立体円グラフのZ軸方向に表示さ
れている各要素に帯グラフの要素を表示させるための指
示が入力されない場合は(ステップS1110;N
o)、何も処理を経ずに次のステップS1113へ移行
する。
【0273】立体円グラフが表示された状態、或いは立
体円グラフに帯グラフデータの区切り線が付加されて表
示された状態において、入力部3またはタブレット4を
介してトレース実行指示が入力されると(ステップS1
113;Yes)、CPU2はトレースにより指定され
た帯グラフデータ要素の色や表示形式を反転させるなど
識別可能に表示させる(ステップS1114)、その
後、トレース移動指示が入力され(ステップS111
5;Yes)、そのトレースされた帯グラフのデータ要
素が立体円グラフの裏側に位置し、表示画面6a上に見
えにくい位置にある場合は(ステップS1116;Ye
s)、CPU2はトレースされているデータ要素が手前
側に表示されるように円グラフの描画開始位置を変更し
(ステップS1117)、その後、変更された順序で円
グラフを再度描画し、さらに立体的に帯グラフデータを
表示させる(ステップS1118)。
【0274】トレースされた帯グラフのデータ要素が立
体円グラフの裏側に位置していないと判断した場合は
(ステップS1116;No)、トレースされたデータ
要素の表示形式を変更して識別可能に表示させる(ステ
ップS1119)。
【0275】その後、ステップS1115の処理へ移行
し、トレース移動指示が入力され、そのトレースにより
指定されているデータ要素の表示位置が立体円グラフの
裏側に位置していると判断される場合は、円グラフのそ
のトレースされているデータ要素が手前側に表示される
ように円グラフの描画開始位置を変更し、変更された順
序で円グラフを再度描画し、さらに立体的に帯グラフデ
ータを表示させる処理を繰り返し行う。
【0276】ステップS1113において、トレース実
行指示が入力されない場合や(ステップS1113;N
o)、トレース移動指示が入力されない場合は(ステッ
プS1115;No)、一連の立体円グラフ表示処理を
終了する。
【0277】以下、図26を参照して、図24に示す立
体円グラフ表示処理の各段階における表示画面6aの表
示例について説明する。
【0278】図26(A)は、指定されたデータ系列の
各総和をそれぞれデータ要素とする円グラフe4の表示
例であり、図26(B)は、立体円グラフr1の表示例
であり、図26(C)は、立体円グラフr1の各データ
要素r11〜r15に更に含まれる内包データ要素の区
切り線Iを付加した立体円グラフの表示例である。
【0279】この図26(A)では、データ系列“LI
ST1”に含まれるデータ要素の総和をデータ番号
「1」のデータ要素、データ系列“LIST2”に含ま
れるデータ要素の総和をデータ番号「2」のデータ要
素、データ系列“LIST3”に含まれるデータ要素の
総和をデータ番号「3」のデータ要素、データ系列“L
IST4”に含まれるデータ要素の総和をデータ番号
「4」のデータ要素、データ系列“LIST5”に含ま
れるデータ要素の総和をデータ番号「5」のデータ要素
とする、5つのデータ要素を含む円グラフe4が表示画
面6aに表示されている。ここで、この円グラフの描画
開始位置は図26(A)中の破線矢印6dで示す位置で
ある。立体円グラフの回転指示等がない場合は、この描
画開始位置からデータ番号「1」、データ番号「2」、
・・・の順に円グラフe4が描画される。
【0280】このように円グラフe4が表示されている
状態で、3次元化指示が入力されると、図26(B)に
示すように各データ要素を立体的に示す立体円グラフr
1が描画される。
【0281】立体円グラフr1は、図26(B)に示す
ように、図中上方向をZ軸方向、即ち円柱の高さとす
る。立体円グラフr1の各データ要素r11〜r15の
高さは円グラフe1の各データ要素e41〜e45の数
値(各データ系列のデータ要素の総和)を表している。
【0282】更に図26(C)に示すように、立体円グ
ラフr1の各データ要素に更に含まれるデータ要素、即
ち、前記データ系列“LIST1”〜“LIST5”に
含まれる各データ要素を示す区切り線Iを立体円グラフ
r1の各データ要素r11〜r15に対して付加して表
示する。即ち、立体円グラフr1のデータ要素r11が
データ系列“LIST1”のデータ要素の総和を表して
いる場合は、データ系列“LIST1”の各データ要素
を示す区切り線Iを、この立体円グラフr1のデータ要
素r11に対して付加する。
【0283】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、円グラ
フのデータ要素が更に内包データ要素を含むような場合
において、その円グラフを3次元化した立体円グラフを
表示させるとともに、その立体円グラフの各データ要素
の高さを、円グラフのデータ要素の大きさに応じた高さ
に変更して表示する。また、立体円グラフの回転指示が
入力された場合は、描画開始位置を変更して立体円グラ
フの円柱の裏側の部分を確認できるようにする。また、
立体円グラフの各データ要素に内包データ要素の区切り
線を表示する。この立体円グラフに対してトレース指示
が入力されると、CPU2は、トレースされたデータ要
素または内包データ要素の位置が円柱の裏側に位置して
いるか否かを判断し、裏側にある場合は円グラフの描画
開始位置を変更して表示する。
【0284】したがって、円グラフを構成するデータ要
素に更に内包データ要素を含むような場合にもそのグラ
フを容易に確認することが可能となる。また、円グラフ
を立体的に表示した際に、立体円グラフの裏側に位置す
るために見えない部分も、円グラフの描画開始位置を変
更することによりどのデータ要素も視点を変更して確認
することができる。また、立体円グラフを構成するデー
タ要素に帯グラフ状に区切り線を付加して表示すること
ができるので、各データ要素に更に含まれる内包データ
要素を容易に確認することができる。
【0285】[第12の実施の形態]図27及び図28
を参照して本発明の第12の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1について説明する。
【0286】なお、本第12の実施の形態におけるグラ
フ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態にお
けるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図
示及び詳細な説明を省略し、以下、本第12の実施の形
態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される補
助円グラフ表示処理について説明することとする。
【0287】この第12の実施の形態において、CPU
2はROM9または記憶装置10に記憶されている補助
円グラフ表示処理プログラムを読み出して、RAM8の
ワークエリアに展開するとともに、当該補助円グラフ表
示処理プログラムにしたがって、後述する補助円グラフ
表示処理(図27参照)を実行する。
【0288】補助円グラフ表示処理(図27参照)にお
いて、CPU2は、設定されているデータ系列のデータ
に基づいて、複数の帯グラフが表示画面6aに表示され
た状態で、円グラフの表示設定がONにセットされ、さ
らにトレース実行指示が入力されると、グラフ指定によ
り指定された帯グラフ、或いはトレースにより指定され
たデータ要素を含む帯グラフと同一のデータ系列のデー
タに基く円グラフを表示画面6a内に表示する。
【0289】また、トレース移動指示等に応じて、指定
されるグラフやデータ要素が変更されると、変更して指
定された帯グラフと統一のデータ系列のデータに基づく
円グラフを表示画面6a内に表示する。
【0290】更に、CPU2は、トレースにより指定さ
れている帯グラフのデータ要素の表示形式を識別可能に
変更して表示させるとともに、表示画面6a内に表示さ
れている帯グラフに含まれる対応するデータ要素につい
ても表示形式を変更して表示させる。
【0291】図27は、本第12の実施の形態における
グラフ表示制御装置1によって実行される補助円グラフ
表示処理を示すフローチャートであり、図28は、図2
7に示す補助円グラフ表示処理における表示例を示す図
である。
【0292】データテーブルT(図25等参照)に対し
て入力されたデータに基づいて、複数の帯グラフが描画
された状態において(ステップS1201;図28
(A)参照)、入力部3またはタブレット4を介して帯
グラフトレース時の円グラフ表示設定がONにセットさ
れ(ステップS1202)、更にトレース実行指示が入
力されると(ステップS1203)、CPU2はグラフ
番号カウンタnを「1」にセットするとともに(ステッ
プS1204)、データ番号カウンタdを「1」にセッ
トする(ステップS1205)。
【0293】その後CPU2は、トレースにより指定さ
れた帯グラフ、即ち、グラフ番号カウンタnにセットさ
れているグラフ番号のデータ系列のデータを読み出し、
このデータに基づいて円グラフを作成し、表示画面6a
上に表示する(ステップS1206;図28(B)参
照)。この場合はグラフ番号カウンタnが「1」にセッ
トされているので、グラフ番号「1」に対応するデータ
系列“LIST1”のデータに基いて円グラフの描画デ
ータが生成されて表示される。
【0294】次いでCPU2はトレース中である、即
ち、何らかのデータ要素がトレースにより指定されて表
示形式が変更されている状態であるか否かを判断する
(ステップS1207)。トレース中と判断した場合は
(ステップS1207;Yes)、表示形式を変更して
いるデータ要素の表示形式を初期状態、即ち、どのデー
タ要素の表示形式も変更されていない状態に戻す(ステ
ップS1208)。
【0295】そして、グラフ番号カウンタnにセットさ
れているn番目のデータ系列に基く帯グラフと円グラフ
とにそれぞれ含まれるデータ要素のうち、データ番号カ
ウンタdに対応するデータ要素の表示形式を更新する
(ステップS1209)。グラフ番号カウンタnに
「1」がセットされ、データ番号カウンタdに「1」が
セットされている場合には、図29(B)に示すよう
に、データ系列“LIST1”の帯グラフ及び円グラフ
に含まれるデータ番号「1」のデータ要素をそれぞれ表
示形式を変更して明確に識別できるようにする。
【0296】その後、CPU2はこのトレースにより指
定されたデータ要素の値を記憶されているデータテーブ
ルTを参照して、このトレースデータ値Wを表示させる
(ステップS1210)。
【0297】次に、入力部3から右移動指示が入力され
(ステップS1211;Yes)、帯グラフ上で現在ト
レースされているデータ要素の右方に位置するデータ要
素が指定されると、CPU2はデータ番号カウンタdを
インクリメントし(d=d+1;ステップS121
2)、さらにデータ番号カウンタdにセットされた値が
グラフに含まれるデータ要素数より大きくなっているか
否かを判断する(ステップS1213)。データ番号カ
ウンタdにセットされている値がグラフのデータ要素数
より大きいと判断された場合は(ステップS1213;
Yes)、データ番号カウンタdの値を「1」にセット
し(ステップS1214)、その後ステップS1206
へ移行する。データ番号カウンタdにセットされている
値がグラフのデータ要素数以下である場合は(ステップ
S1213;No)、そのままステップS1206へ移
行する。
【0298】ステップS1206へ移行した後は、上述
のように、トレースされたデータ要素を含む帯グラフに
対応する円グラフを表示し、グラフ番号カウンタnにセ
ットされているグラフ番号の帯グラフと円グラフに含ま
れるデータ要素のうち、データ番号カウンタdにセット
されているデータ番号のデータ要素の表示形式をともに
変更して表示させるとともにトレースされたデータ要素
の値であるトレースデータ値Wを表示する。
【0299】入力部3から左移動指示が入力され(ステ
ップS1215;Yes)、帯グラフ上で現在トレース
されているデータ要素の左方に位置するデータ要素が指
定されると、CPU2はデータ番号カウンタdをデクリ
メントし(d=d−1;ステップS1216)、さらに
データ番号カウンタdにセットされた値が0であるか否
かを判断する(ステップS1217)。データ番号カウ
ンタdにセットされている値が0であると判断された場
合は(ステップS1217;Yes)、データ番号カウ
ンタdの値をグラフのデータ要素数にセットし(ステッ
プS1218)その後ステップS1206へ移行する。
データ番号カウンタdにセットされている値が0でない
場合は(ステップS1217;No)、そのままステッ
プS1206へ移行する。
【0300】ステップS1206へ移行した後は、上述
のように、トレースされたデータ要素を含む帯グラフに
対応する円グラフを表示し、グラフ番号カウンタnにセ
ットされているグラフ番号の帯グラフと円グラフに含ま
れるデータ要素のうち、データ番号カウンタdにセット
されているデータ番号のデータ要素の表示形式をともに
変更して表示させるとともにトレースされたデータ要素
の値であるトレースデータ値Wを表示する。
【0301】入力部3から右移動指示や左移動指示が入
力されず(ステップS1211;No、ステップS12
15;No)、グラフ切替指示が入力されると(ステッ
プS1219;Yes)、CPU2はグラフ番号カウン
タnの値をインクリメントし(n=n+1;ステップS
1220)、さらにグラフ番号カウンタnにセットされ
た値が描画されているグラフ数よりも大きいか否かを判
断する(ステップS1221)。グラフ番号カウンタn
にセットされている値が描画されているグラフ数より大
きいと判断された場合は(ステップS1221;Ye
s)、グラフ番号カウンタnの値を「1」にセットし
(ステップS1222)その後ステップS1206へ移
行する。グラフ番号カウンタnにセットされている値が
描画グラフ数以下であると判断した場合は(ステップS
1221;No)、そのままステップS1206へ移行
する。
【0302】ステップS1206へ移行した後は、上述
のように、トレースされたデータ要素を含む帯グラフに
対応する円グラフを表示し、グラフ番号カウンタnにセ
ットされているグラフ番号の帯グラフと円グラフに含ま
れるデータ要素のうち、データ番号カウンタdにセット
されているデータ番号のデータ要素の表示形式をともに
変更して表示させるとともにトレースされたデータ要素
の値であるトレースデータ値Wを表示する。
【0303】入力部3またはタブレット4のトレース移
動指示によるデータ要素の指定、或いはグラフ切替指示
による表示する円グラフの表示切替等の指示が入力され
ない場合は(ステップS1219;No)、一連の補助
円グラフ表示処理を終了する。
【0304】以下、図28を参照して、図27に示す補
助円グラフ表示処理の各段階における表示画面6aの表
示例について説明する。
【0305】図28(A)は、複数の帯グラフの表示例
であり、図28(B)は、トレースされているデータ要
素を含む帯グラフに対応する円グラフが補助的に表示さ
れている例を示す図である。
【0306】この図28(A)では、例えば、データ系
列“LIST1”に含まれるデータ番号「1」〜「3」
のデータ要素を含む帯グラフc5と、データ系列“LI
ST2”に含まれるデータ番号「1」〜「3」のデータ
要素を含む帯グラフc6とが表示画面6a上に表示され
た状態である。帯グラフc5には、データ系列“LIS
T1”のデータ番号「1」に対応するデータ要素を示す
要素表示範囲c51とデータ番号「2」に対応するデー
タ要素を示す要素表示範囲c52とデータ番号「3」に
対応するデータ要素を示す要素表示範囲c53とが表示
されている。また、帯グラフc6には、データ系列“L
IST2”のデータ番号「1」に対応するデータ要素を
示す要素表示範囲c61とデータ番号「2」に対応する
データ要素を示す要素表示範囲c62とデータ番号
「3」に対応するデータ要素を示す要素表示範囲c63
とが表示されている。
【0307】この図28(A)に示すような表示状態に
おいて、トレース実行指示が入力されると、まず、グラ
フ番号カウンタnが「1」、データ番号カウンタdが
「1」にセットされる。そして、グラフ番号カウンタn
が「1」に対応するデータ系列“LIST1”のデータ
が読み出され、図28(B)に示すように円グラフe5
として表示画面6a内に表示される。即ち円グラフe5
は帯グラフc5と同一のデータ系列のデータに基いて描
画されている。
【0308】更に、図28(B)に示す様に、トレース
実行指示によりグラフ番号カウンタnやデータ番号カウ
ンタdにセットされた値に対応する帯グラフ及び円グラ
フの対応するデータ要素が表示形式を変更されて表示さ
れる。この図28(B)に示す例では、帯グラフc5と
それに対応する円グラフe5とに含まれるデータ要素表
示範囲c51とe51がそれぞれ識別可能に表示され、
またトレースにより指定された値であるトレースデータ
値Wが「X=120」として表示されている。
【0309】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、複数の
帯グラフを表示した際に、トレースにより指定されたデ
ータ要素を含む帯グラフと同一のデータ内容の円グラフ
を補助的に表示画面6aに表示し、帯グラフのトレース
により指定されたデータ要素の表示範囲に対応する円グ
ラフのデータ要素の表示範囲を表示形式を変更して示
す。
【0310】したがって、トレース指示により容易に帯
グラフに対応する円グラフを確認することが可能ととも
に、帯グラフ上でトレースにより指定したデータ要素に
対応する円グラフのデータ要素も表示形式を変更して表
示されるので、帯グラフと円グラフとの関係を明確に把
握することができる。
【0311】[第13の実施の形態]図29から図32
を参照して本発明の第13の実施の形態におけるグラフ
表示制御装置1について説明する。
【0312】なお、本第13の実施の形態におけるグラ
フ表示制御装置1の構成は、前記第1の実施の形態にお
けるグラフ表示制御装置1と同様であるので、構成の図
示及び詳細な説明を省略し、以下、本第13の実施の形
態におけるグラフ表示制御装置1によって実行される円
グラフ変換表示処理について説明することとする。
【0313】この第13の実施の形態において、CPU
2はROM9または記憶装置10に記憶されている円グ
ラフ変換表示処理プログラムを読み出して、RAM8の
ワークエリアに展開するとともに、当該円グラフ変換表
示処理プログラムにしたがって、後述する円グラフ変換
表示処理(図29参照)を実行する。
【0314】円グラフ変換表示処理(図29参照)にお
いて、設定されているデータ系列のデータに基づいて、
複数の内包データ要素を含む棒要素から構成される棒グ
ラフが表示画面6aに表示された状態で、入力部3また
はタブレット4から棒グラフのトレース実行指示が入力
されると、CPU2はグラフポインタP4を棒要素の先
端に表示して、棒要素の指定を受け付ける。更に、棒グ
ラフを表示したまま円グラフを表示する設定が行われた
場合は、グラフポインタP4の表示位置に、指定された
棒要素に含まれる内包データ要素から構成される円グラ
フを表示させる。棒グラフを表示したまま円グラフを表
示する設定が行われていない場合は、棒グラフの表示を
消去した後に、表示画面6aに指定された棒要素に含ま
れる内包データ要素から構成される円グラフを表示させ
る。
【0315】また、表示されている円グラフについてト
レースが行われる際は、CPU2は円グラフの中心位置
に全指定ポインタP5が配置されると円グラフ全体が指
定されたものと認識して、円グラフのデータ要素の総和
をトレースデータ値Wとして表示画面6aに表示させ
る。
【0316】図29は、本第13の実施の形態における
グラフ表示制御装置1によって実行される円グラフ変換
表示処理を示すフローチャートであり、図30は、本実
施の形態において参照されるデータテーブルTの一例で
あり、図31は、図29に示す円グラフ変換表示処理に
おける表示例を示す図であり、図32は、棒グラフを消
去して円グラフを表示する際の表示例を示す図である。
【0317】円グラフ変換表示処理(図29参照)にお
いて、データテーブルT(図30参照)に対して入力部
3から複数のデータ要素を含む各データ系列に対して数
値データが入力されると(ステップS1301)、CP
U2はこの入力されたデータに基いて棒グラフの表示デ
ータを生成し、表示部6に表示する(ステップS130
2;図31(A)参照)。
【0318】ステップS1302において描画される棒
グラフb6は、例えば図30のデータテーブルTに示す
ように、データ番号1〜3の3つのデータ要素をそれぞ
れ有する“LIST1”〜“LIST5”までの5つの
データ系列からなるデータに基いて描画される場合は、
各データ系列に含まれるデータ要素の総和が各棒要素b
61〜b65の高さとして表される。即ち、図31
(A)に示すように、データ系列数が5つの場合は、5
つの棒要素からなる棒グラフb6が表示される。更に各
棒要素b61〜b65には、それぞれのデータ系列に含
まれる各データ要素を区切る区切り線Iが表示されてい
る。
【0319】次に、表示されている棒グラフb6に対し
てトレース実行指示が入力されると(ステップS130
3)、CPU2はグラフポインタP4を棒要素の先端部
に表示する(ステップS1304)。そして、入力部3
からグラフポインタP4の移動指示が入力されると(ス
テップS1305)、この指示に従ってグラフポインタ
P4を移動して表示させる。この際CPU2は、ポイン
タ用カウンタNを設定しており、ポインタ用カウンタN
には、グラフポインタP4により指定された棒要素のグ
ラフ番号がセットされる。
【0320】その後、円グラフのトレース実行指示が入
力されると(ステップS1306)、CPU2は、円グ
ラフのトレース実行指示による設定が、棒グラフが表示
されたまま円グラフを表示する設定であるか否かを判断
する(ステップS1307)。即ち、トレースにより指
定されている棒要素に対応する円グラフを表示する際
に、棒グラフを表示している表示画面6a内に同時に円
グラフを表示させる設定となっている場合は(ステップ
S1307;Yes)、グラフポインタP4の表示位置
が円の中心として指定される。即ち、グラフポインタP
4の位置する棒要素の先端部が円グラフの中心とされる
(ステップS1308)。その後、CPU2は表示する
円グラフの半径を表示画面6aの大きさや棒要素の高さ
などに応じて適当な大きさに決定し(ステップS130
9)、トレースされている棒要素に対応するデータ系列
に含まれるデータ要素も基いて円グラフを表示する(ス
テップS1310;図31(C)参照)。
【0321】その後、入力部3から終了指示が入力され
た場合は(ステップS1311;Yes)、処理を終了
し、終了指示が入力されず(ステップS1311;N
o)、他の処理の実行指示が入力されると、入力された
指示に従った処理を実行する。
【0322】ステップS1307の判断において、円グ
ラフのトレース実行指示による設定が、棒グラフが表示
されたまま円グラフを表示する設定でない場合(ステッ
プS1307;No)は、表示されている棒グラフb6
の表示を消去し(ステップS1312)、ポインタ用カ
ウンタNに設定されているグラフ番号のグラフに対応す
るデータ系列の円グラフの描画データを生成し、円グラ
フを表示画面6aに最適な大きさで表示する(ステップ
S1313;図32参照)。そして、CPU2は、デー
タ番号カウンタdに「0」をセットする(ステップS1
314)。
【0323】その後、CPU2はデータ番号カウンタd
に設定されている値が「0」であるか否かを判断する
(ステップS1315)。この場合は、データ番号カウ
ンタdに設定されている値が「0」である(ステップS
1315;Yes)。本実施の形態において、データ番
号カウンタdの値が「0」の場合は、円グラフ全体が指
定されていることを意味する。データ番号カウンタdの
値が「0」に設定されている場合は、全指定ポインタP
5を円グラフの円の中心に表示し(ステップS131
6)、円グラフに含まれるデータ要素の総和を表示する
(ステップS1317)。
【0324】ここで全指定ポインタP5とは、円グラフ
全体を指定するためのポインタである。全指定ポインタ
P5の表示位置は円グラフの中心であり、データ番号カ
ウンタdの値が「0」にセットされている際に表示され
る。データ番号カウンタdの値が「0」以外の値である
場合は、全指定ポインタP5の表示は消去される。
【0325】その後、入力部3またはタブレット4から
トレース移動指示が入力されると(ステップS131
8;Yes)、CPU2は更に、データ番号カウンタd
の値が円グラフに含まれるデータ要素数となっているか
否かを判断する(ステップS1319)。データ番号カ
ウンタdの値が円グラフのデータ要素数でないと判断し
た場合は、データ番号カウンタdの値をインクリメント
し(d+1→d;ステップS1320)、その後、ステ
ップS1315の処理へ移行する。そして、再度CPU
2はデータ番号カウンタdに設定されている値が「0」
であるか否かを判断する。データ番号カウンタdに設定
されている値が「0」でない場合は(ステップS131
5;No)、トレースされている位置を示すための表示
であるトレースポインタを、指定されたデータ要素表示
範囲に表示し(ステップS1321)、そのデータ要素
の値であるトレースデータ値Wを表示する(ステップS
1322)。
【0326】トレース移動指示が入力され(ステップS
1318;Yes)、データ番号カウンタdにセットさ
れた値が円グラフのデータ要素数と同じであると判断し
た場合は(ステップS1319;Yes)、データ番号
カウンタdの値を「0」にセットして(ステップS13
23)、再度ステップS1315へ移行する。
【0327】ステップS1318の処理において、トレ
ース移動指示が入力されずに(ステップS1318;N
o)、終了指示が入力された場合は(ステップS131
1;Yes)、円グラフ変換表示処理を終了する。
【0328】以下、図31、図32を参照して、図29
に示す円グラフ変換表示処理の各段階における表示画面
6aの表示例について説明する。
【0329】図31(A)は、各棒要素に複数のデータ
要素を表示した棒グラフb6の表示例であり、図31
(B)は、棒要素b65にグラフポインタP4が表示さ
れている様子を示す図であり、図31(C)は、棒要素
b65のデータ内容を示す円グラフe6の表示例を示す
図である。
【0330】また図32は、棒グラフb6の表示が消去
された場合に表示される円グラフe6と円グラフe6に
対して全指定ポインタP5が表示されている状態を示す
図である。
【0331】この図31(A)では、例えば、データテ
ーブルT(図30参照)のデータ系列“LIST1”に
含まれるデータ番号「1」〜「3」のデータ要素を区切
り線Iで示した棒要素b61と、データ系列“LIST
2”に含まれるデータ番号「1」〜「3」のデータ要素
を区切り線Iで示した棒要素b62と、データ系列“L
IST3”に含まれるデータ番号「1」〜「3」のデー
タ要素を区切り線Iで示した棒要素b63と、データ系
列“LIST4”に含まれるデータ番号「1」〜「3」
のデータ要素を区切り線Iで示した棒要素b64と、デ
ータ系列“LIST5”に含まれるデータ番号「1」〜
「3」のデータ要素を区切り線Iで示した棒要素b65
と、からなる棒グラフb6が描画されている。
【0332】この図31(A)に示す表示状態におい
て、トレース実行指示が入力されると、図31(B)に
示すように棒要素の先端部にグラフポインタP4が表示
される。図31(B)はグラフポインタP4が棒要素b
65に対して表示されているため、トレースにより棒要
素b65が指定されていることを示している。この時、
ポインタ用カウンタNには、棒要素b65に対応するデ
ータ系列のグラフ番号「5」がセットされる。
【0333】図29に示すフローチャートのステップS
1307において、棒グラフを表示した状態で円グラフ
を表示させる設定であると判断された場合は、図31
(C)に示すようにグラフポインタP4の位置を円の中
心とする円グラフe6が描画される。この円グラフe6
は、棒要素b65と同一のデータ要素、即ち、データ系
列“LIST5”に含まれるデータ番号「1」〜「3」
の各データ要素を、それぞれe61、e62、e63の
データ要素表示範囲で示した円グラフである。
【0334】また、図29に示すフローチャートのステ
ップS1307において、棒グラフを表示した状態で円
グラフを表示させる設定でないと判断された場合は、図
32に示すように、棒グラフe6の表示が消去され、グ
ラフポインタP4により指定された棒要素のデータ要素
を示す円グラフe6が表示画面6a上に表示される。
【0335】また、この円グラフe6に含まれるデータ
要素e61〜e63のいずれかが指定されると図29の
ステップS1315〜ステップS1323の処理によ
り、トレースされたデータ要素の値であるトレースデー
タ値Wが読み出され、このトレースデータ値Wが表示画
面6aの右下部に表示される。円グラフをトレースする
際は、データ要素の指定だけでなく、円グラフ全体のト
レースを行うことも可能である。即ち、トレース移動指
示の入力により、図32に示すように円の中心部が指定
された場合は、円グラフe6全体がトレースされたこと
を示しており、トレースデータ値Wとして、円グラフe
6に含まれるデータ要素e61〜e63の総和、即ちデ
ータ系列“LIST5”のデータ要素の総和が「X=2
8」として表示される。
【0336】以上説明したように、本実施の形態におけ
るグラフ表示制御装置1によれば、CPU2は、複数の
データ系列のデータに基いて、各棒要素にデータ要素を
含む棒グラフb6を描画し、この棒グラフb6の棒要素
b61〜b65をトレースする指示が入力された場合
は、グラフポインタP4を指定されている棒要素の先端
部に表示する。その後、CPU2は、円グラフのトレー
ス実行指示が入力されると、棒グラフが表示された状態
で円グラフを表示する設定となっているか否かを判断
し、棒グラフが表示された状態で円グラフを表示させる
場合は、トレースされている棒要素に対応するデータ系
列の円グラフを表示させる。また、棒グラフが表示され
た状態で円グラフを表示させる設定となっていない場合
は、棒グラフの表示を消去した後に、トレースされてい
る棒要素の対応するデータ系列の円グラフを表示させ
る。
【0337】更にCPU2は、表示された円グラフに対
するトレース指示を受け付ける。この際、円グラフに含
まれるデータ要素のほか、円グラフ全体をトレース可能
とする。即ち、円グラフ全体をトレースする場合は、表
示されている円グラフの中心に全指定ポインタP5を表
示し、円グラフ全体が指定されていることを示す。
【0338】円グラフに含まれるデータ要素がトレース
された場合は、そのトレースデータ値Wを表示させ、円
グラフ全体がトレースされた場合は、円グラフに含まれ
るデータ要素の総和をトレースデータ値Wとして表示さ
せる。
【0339】したがって、棒グラフの各データ要素(棒
要素)に更にデータ要素が含まれる場合に、その棒要素
を指定してデータ内容を円グラフで容易に確認すること
ができるとともに、円グラフにおいて、トレースされた
データ要素の値や、円グラフに含まれるデータ要素の総
和を容易に確認することができるので、棒グラフと円グ
ラフとの関係を明確に把握できることが可能となり、多
面的なグラフ解析を行うことができる。
【0340】
【発明の効果】請求項1及び11記載の発明によれば、
複数のグラフが重ねて表示されるので、表示画面の大き
さに制約があるような電子機器においても、同一の表示
画面内でより多くのグラフを同時に確認できる。また各
グラフは識別できるように重ねられるので、グラフの表
示が見やすく、またその比較が容易となるので、多くの
データ系列のデータについてグラフ解析を行う際に好適
なグラフ表示を行うことができる。特に、複数のデータ
系列の棒グラフを同一の表示画面に表示する際には、デ
ータ系列毎に異なる幅で重ねて表示することにより、最
大幅の棒グラフ1つ分の幅内に、他のグラフも描画する
ことができ、より多くのデータ系列の棒グラフを同一の
表示画面内に表示することができる。そして各棒グラフ
の表示幅に着目することで、グラフの識別を容易に行う
ことができる。
【0341】請求項2記載の発明によれば、重ねて表示
されているグラフについて、指定したグラフやデータ要
素が強調されて表示されるので、注目するグラフやデー
タ要素を明確に示すことができる。
【0342】請求項3記載の発明によれば、指定したデ
ータ要素の値を記憶して、記憶されているデータ要素の
数値の確認やグラフの確認等の処理を行うことができる
ので、帯グラフのように各データ要素の表示範囲と数値
の大きさとが必ずしも比例しないグラフにおいて、各デ
ータ要素の数値の大きさとそのデータ要素の表示範囲と
の関係を視覚的に容易に確認することができるととも
に、様々なデータ処理に柔軟に対応したグラフ表示制御
装置を提供することができる。
【0343】請求項4記載の発明によれば、データ系列
毎に異なる幅で表示されている棒グラフを折線グラフに
変更して表示する際は、各棒グラフの幅と各折線グラフ
の太さとを対応させて表示するので、棒グラフと折線グ
ラフとの対応が明確となり、棒グラフと折線グラフとの
比較対照によるデータ解析を容易に行うことが可能とな
る。また折線グラフはそれぞれ異なる太さで表示される
ので、折線グラフが交差する点で各折線グラフの識別を
明確に行うことができる。
【0344】請求項5記載の発明によれば、複数重ねら
れて表示された折線グラフの交点座標の直前及び直後に
それぞれ識別マークが表示されるので、折線グラフの角
度を持つ点において、他の折線グラフと交差する場合に
も、注目する折線グラフがどの方向に向かうのかを識別
マークにより明確に示すことが可能となり、各折線グラ
フの確認が容易な、使いやすいグラフ表示制御装置を提
供することができる。
【0345】請求項6及び12記載の発明によれば、円
グラフを複数描画した場合に、基準となる円グラフのみ
に着目することで他の円グラフのデータ要素との比較を
明確に行うことができ、円グラフの解析を容易に行うこ
とができる。
【0346】請求項7及び13記載の発明によれば、表
示された棒グラフの棒要素のうち選択された一部の棒要
素についての円グラフが表示されるので、棒グラフと円
グラフとの対比や、データ要素を抽出してその総和に対
する各データ要素の比率を解析するなどの様々なデータ
解析の方法に柔軟に対応することができる。
【0347】請求項8及び14記載の発明によれば、円
グラフを構成するデータ要素に更にデータ要素を含むよ
うな複雑なデータ構成である場合にも、そのグラフを立
体円グラフで容易に確認することが可能となる。また、
立体円グラフの裏側に位置するために表示画面に表示さ
れない部分も、立体円グラフを回転して表示させること
で、視点を変更して確認することができる。
【0348】請求項9及び15記載の発明によれば、グ
ラフの各データ要素中に更に複数の内包データ要素を有
する帯グラフや棒グラフを表示した際に、これらの帯グ
ラフや棒グラフに含まれるデータ要素のうち指定された
データ要素を含むグラフと同一のデータ内容の円グラフ
を補助的に同一の表示画面に表示させるので、容易な操
作で帯グラフや棒グラフに対応する円グラフを確認する
ことができ、複雑なデータ構成のグラフについて、様々
な種類のグラフでそのデータ内容を明確に把握すること
ができる。
【0349】請求項10記載の発明によれば、指定され
たデータ要素または内包データ要素の表示範囲やその数
値を、棒グラフまたは帯グラフと円グラフとにおいて、
同時に確認することができ、各グラフの対応関係をより
容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態におけるグラフ表示制御装置
1によって実行される棒グラフ重ね描き処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】RAM8に記憶されているデータテーブルTの
一例である。
【図4】第1の実施の形態の棒グラフ重ね描き処理にお
いて、重ねて表示された棒グラフの表示例を示す図であ
る。
【図5】第1の実施の形態の棒グラフ重ね描き処理にお
いて表示される棒グラフの他の表示例である。
【図6】第2の実施の形態におけるグラフ表示制御装置
1によって実行される折線グラフ表示処理を示すフロー
チャートである。
【図7】図6に示す折線グラフ表示処理において表示さ
れた折線グラフの表示例を示す図である。
【図8】第3の実施の形態におけるグラフ表示制御装置
1によって実行される識別表示処理を示すフローチャー
トである。
【図9】図8に示す識別表示処理における表示画面6a
の表示例を示す図である。
【図10】第4の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1によって実行される変更表示処理を示すフローチャ
ートである。
【図11】図10に示す変更表示処理における表示画面
6aの表示例を示す図である。
【図12】第5の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1によって実行されるトレース処理を示すフローチャ
ートである。
【図13】図12に示すトレース処理における表示画面
6aの表示例を示す図である。
【図14】第6の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1によって実行される交点明白化処理を示すフローチ
ャートである。
【図15】図14に示す交点明白化処理における表示画
面6aの表示例を示す図である。
【図16】第7の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1によって実行される帯グラフ重ね描き処理を示すフ
ローチャートである。
【図17】図16に示す帯グラフ重ね描き処理における
表示画面6aの表示例を示す図である。
【図18】第8の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1によって実行される帯グラフトレースデータ保存処
理を示すフローチャートである。
【図19】図18に示す帯グラフトレースデータ保存処
理における表示画面6aの表示例を示す図である。
【図20】第9の実施の形態におけるグラフ表示制御装
置1によって実行される円グラフ重ね描き処理を示すフ
ローチャートである。
【図21】図20に示す円グラフ重ね描き処理における
表示画面6aの表示例を示す図である。
【図22】第10の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1によって実行される棒グラフ部分解析処理を示す
フローチャートである。
【図23】図22に示す棒グラフ部分解析処理における
表示画面6aの表示例を示す図である。
【図24】第11の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1によって実行される立体円グラフ表示処理を示す
フローチャートである。
【図25】立体円グラフの元となるデータが設定されて
いるデータテーブルTを示す図である。
【図26】図24に示す立体円グラフ表示処理における
表示画面6aの表示例を示す図である。
【図27】第12の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1によって実行される補助円グラフ表示処理を示す
フローチャートである。
【図28】図27に示す補助円グラフ表示処理における
表示画面6aの表示例を示す図である。
【図29】第13の実施の形態におけるグラフ表示制御
装置1によって実行される円グラフ変換表示処理を示す
フローチャートである。
【図30】第13の実施の形態において参照されるデー
タテーブルTの一例である。
【図31】図29に示す円グラフ変換表示処理における
表示画面6aの表示例を示す図である。
【図32】第13の実施の形態において、棒グラフを消
去して表示される円グラフの表示例を示す図である。
【図33】従来のグラフ作成機能を有する表計算ソフト
ウェアやグラフ関数電卓等により作成される一般的な棒
グラフの表示例である。
【符号の説明】
1 グラフ表示制御装置 2 CPU 3 入力部 4 タブレット 5 位置検出回路 6 表示部 6a 表示画面 6d 描画開始位置 6x X軸表示 6y Y軸表示 7 表示駆動回路 8 RAM 9 ROM 10 記憶装置 11 記憶媒体 A グラフ描画数 B データ要素数 C 最大幅 n グラフ番号カウンタ d データ番号カウンタ N ポインタ用カウンタ b1〜b6 棒グラフ o1〜o5 折線グラフ c1〜c6 帯グラフ e1〜e6 円グラフ r1 立体円グラフ P1〜P4 グラフポインタ P5 全指定ポインタ K1〜K4 交点 M 識別マーク T データテーブル J 軸 H 補助線 I、I1、I2 区切り線 W トレースデータ値

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデータ系列のグラフを識別できるよ
    うに重ねて表示させるグラフ表示制御手段を備えたこと
    を特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. 【請求項2】前記グラフ表示制御手段により表示されて
    いるグラフのうち任意のグラフまたは当該グラフに含ま
    れる任意のデータ要素を指定する指定手段と、 この指定手段により指定されたグラフまたはデータ要素
    の表示を強調して表示させる強調表示制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のグラフ表
    示制御装置。
  3. 【請求項3】前記指定手段により指定されたデータ要素
    の値を記憶する記憶手段と、 この記憶手段により記憶されたデータ要素の値に基いて
    データ処理を行うデータ処理手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項2記載のグラフ表
    示制御装置。
  4. 【請求項4】前記グラフ表示制御手段によって各データ
    系列毎に異なる幅で重ねて表示されている棒グラフを、
    各棒グラフの幅に対応した太さの線を用いた折線グラフ
    に変更して表示させる折線グラフ表示制御手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項1記載のグラフ表示制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記グラフ表示制御手段は、複数のデータ
    系列の折線グラフを重ねて表示させる際は、この重ねて
    表示される折線グラフの交点の前後に各折線グラフを識
    別するための識別マークを付加して表示させることを特
    徴とする請求項1記載のグラフ表示制御装置。
  6. 【請求項6】複数の円グラフを表示させる円グラフ表示
    制御手段と、 この円グラフ表示制御手段により表示されている複数の
    円グラフのうち、基準となる円グラフに対して、その他
    の円グラフに含まれるデータ要素を投影して表示させる
    投影表示制御手段と、 この投影表示制御手段により基準となる円グラフに対し
    て投影して表示された各データ要素と前記他の円グラフ
    に含まれるデータ要素とを結ぶ補助線を付加して表示さ
    せる補助線表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  7. 【請求項7】棒グラフを表示させる棒グラフ表示制御手
    段と、 この棒グラフ表示制御手段により表示されている棒グラ
    フに含まれる複数のデータ要素の中から一部のデータ要
    素を選択する選択手段と、 この選択手段により選択された一部のデータ要素を全て
    のデータ要素とする円グラフを表示させる円グラフ表示
    制御手段と、 を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  8. 【請求項8】円グラフの各データ要素の量を高さ方向に
    立体的に示した立体円グラフを表示させる立体円グラフ
    表示制御手段と、 この立体円グラフ表示制御手段により表示されている立
    体円グラフの各データ要素に更に複数の内包データ要素
    が含まれる場合は、当該立体円グラフの高さ方向に示さ
    れた各データ要素に対して前記複数の内包データ要素を
    示す区切り線を付加して表示させる区切り線表示制御手
    段と、 前記立体円グラフを回転させて表示させる回転表示制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  9. 【請求項9】各データ要素に更に複数の内包データ要素
    を有するグラフを、棒グラフまたは帯グラフで表示する
    グラフ表示制御手段と、 このグラフ表示制御手段により表示されたグラフのデー
    タ要素または内包データ要素を指定する指定手段と、 この指定手段により、データ要素が指定された際は当該
    指定されたデータ要素に含まれる内包データ要素により
    構成される円グラフを表示させ、また、内包データ要素
    が指定された際は当該指定された内包データ要素の属す
    るデータ要素に含まれる内包データ要素により構成され
    る円グラフを表示させる円グラフ表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  10. 【請求項10】前記グラフ表示制御手段により表示され
    ているグラフと前記円グラフ表示制御手段により表示さ
    れている円グラフとに含まれるデータ要素または内包デ
    ータ要素のうち、前記指定手段により指定されたデータ
    要素または内包データ要素の表示を同時に強調して表示
    させる強調表示制御手段と、 前記指定手段により指定されたデータ要素または内包デ
    ータ要素の値を表示させるデータ要素表示制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項9記載のグラフ表
    示制御装置。
  11. 【請求項11】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 複数のデータ系列のグラフを識別できるように重ねて表
    示させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードを含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶
    媒体。
  12. 【請求項12】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 複数の円グラフを表示させるためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 この表示されている複数の円グラフのうち、基準となる
    円グラフに対して、その他の円グラフに含まれるデータ
    要素を投影して表示させるためのコンピュータが実行可
    能なプログラムコードと、 前記基準となる円グラフに対して投影して表示された各
    データ要素と前記他の円グラフに含まれるデータ要素と
    を結ぶ補助線を付加して表示させるためのコンピュータ
    が実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  13. 【請求項13】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 棒グラフを表示させるためのコンピュータが実行可能な
    プログラムコードと、 この表示されている棒グラフに含まれる複数のデータ要
    素の中から一部のデータ要素を選択するためのコンピュ
    ータが実行可能なプログラムコードと、 この選択された一部のデータ要素を全てのデータ要素と
    する円グラフを表示させるためのコンピュータが実行可
    能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 円グラフの各データ要素の量を高さ方向に立体的に示し
    た立体円グラフを表示させるためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 この表示されている立体円グラフの各データ要素に更に
    複数の内包データ要素が含まれる場合は、当該立体円グ
    ラフの高さ方向に示された各データ要素に対して前記複
    数の内包データ要素を示す区切り線を付加して表示させ
    るためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 前記立体円グラフを回転させて表示させるためのコンピ
    ュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  15. 【請求項15】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 各データ要素に更に複数の内包データ要素を有するグラ
    フを、棒グラフまたは帯グラフで表示するためのコンピ
    ュータが実行可能なプログラムコードと、 この表示されたグラフのデータ要素または内包データ要
    素を指定するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムコードと、 データ要素が指定された際は当該指定されたデータ要素
    に含まれる内包データ要素により構成される円グラフを
    表示させ、また、内包データ要素が指定された際は当該
    指定された内包データ要素の属するデータ要素に含まれ
    る内包データ要素により構成される円グラフを表示させ
    るためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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