JP2000337888A - 車両用情報提供装置 - Google Patents

車両用情報提供装置

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JP2000337888A
JP2000337888A JP14665099A JP14665099A JP2000337888A JP 2000337888 A JP2000337888 A JP 2000337888A JP 14665099 A JP14665099 A JP 14665099A JP 14665099 A JP14665099 A JP 14665099A JP 2000337888 A JP2000337888 A JP 2000337888A
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channel
reception
gps signal
vehicle
television receiver
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雄二 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビ受信機の56チャンネルの選局動作に
よって生じるGPS信号の受信妨害を、特別な部品を追
加せずに防止する。 【解決手段】 GPS信号を受信して経路案内等を行う
ナビゲーション機能とテレビの機能とを有する車両用情
報提供装置は、ナビゲーション動作を行っている時に、
テレビ受信機に56チャンネルを選局させて、GPS信
号の受信に妨害が生じるか否かを判定する(S130〜S17
0)。そして、妨害有りと判定すると(S170:YES)、現
在走行中の地域に56チャンネルと同一系列局のチャン
ネルが有るか否かを判定し(S190)、そのチャンネルが
あれば、使用者に対し56チャンネルに代えてそれと同
一系列局のチャンネルの選局を促すメッセージを表示し
(S200)、同一系列局のチャンネルがなければ、使用者
に対し56チャンネルを選局しないように促すメッセー
ジを表示して(S210)、GPS信号の受信妨害を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション機
能とテレビの機能とを備えた車両用情報提供装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両においては、GPS(Gl
obal Positioning System )用の人工衛星から常時送信
されているGPS信号(測位用の電波)を受信して車両
位置を検出し、その検出結果に基づいて、CRTや液晶
パネル等からなるディスプレイ(表示装置)に車両位置
を道路地図と共に表示することにより、車両搭乗者であ
る使用者に対して現在の車両位置を教示したり、目的地
へ至るまでの走行経路を教示(案内)するナビゲーショ
ン装置が用いられている。また、この種の装置として
は、音声によって経路案内を行うものもある。
【0003】ところで、この種のナビゲーション装置
は、図6に示すように、GPS信号を受信するためのG
PSアンテナ1に接続されて当該ナビゲーション装置の
機能を司る電子制御装置(以下、ナビゲーションECU
という)3と、上述のディスプレイ5とからなるが、一
般に、このようなナビゲーション装置には、テレビ放送
信号を受信して使用者の選局操作に応じたチャンネルを
選局するテレビ受信機7も付加される。そして、テレビ
受信機7とナビゲーション装置は、ディスプレイ5を共
用して、テレビの機能とナビゲーション機能とを有する
一つの車両用情報提供装置を成している。
【0004】尚、ナビゲーションECU3とディスプレ
イ5とテレビ受信機7とが一体化された形態や、テレビ
受信機7とディスプレイ5とを有する車載用テレビユニ
ットに、ナビゲーションECU3とGPSアンテナ1を
付加する形態もあるが、何れにしても、GPSアンテナ
1,ナビゲーションECU3,及びディスプレイ5から
なるナビゲーション部と、テレビ受信機7とを備えた図
6の如き車両用情報提供装置としての構成を採ることに
なる。
【0005】次に、図6に示すように、テレビ受信機7
は、テレビ放送信号を受信するためのテレビアンテナ9
を制御して、そのテレビアンテナ9により受信された高
周波信号(RF信号)を出力するアンテナ制御部11
と、アンテナ制御部11からの高周波信号を増幅する高
周波増幅回路13と、局部発振信号を発生する局部発振
回路15と、高周波増幅回路13の出力信号と局部発振
回路15で発生された局部発振信号とを混合して、その
ビート信号から両信号の差の周波数を持つ中間周波信号
を発生させる混合回路17と、混合回路17で発生され
た中間周波信号を増幅する中間周波増幅回路19と、中
間周波増幅回路19の出力信号から映像信号と音声信号
とを取り出して、ディスプレイ5にテレビ映像を表示さ
せると共に、スーピーカ(この例ではディスプレイ5に
付属されている)からテレビ音声を出力させる検波回路
21とを備えている。
【0006】尚、このような構成の受信機は、スーパー
ヘテロダイン方式の受信機(スーパーヘテロダイン受信
機)と呼ばれ、テレビ受信機においては極一般的に採用
されているものである。そして、このスーパーヘテロダ
イン方式のテレビ受信機7では、局部発振回路15によ
って発生される局部発振信号の周波数fLが、選局する
テレビのチャンネル(チャンネル番号)によって決ま
る。つまり、テレビ受信機7は、テレビの選局スイッチ
(図示省略)に対する使用者の操作に応じたチャンネル
を選局するための局部発振信号を、上記局部発振回路1
5に発生させるように構成されている。また、局部発振
回路15からは、局部発振信号の周波数fLを原発振と
して、それを整数倍した周波数成分の信号(即ち高調
波)も発生する。
【0007】ここで、テレビ受信機7において、テレビ
のUHFの56チャンネル(728MHz〜734MH
z)を選局する場合、局部発振回路15によって発生さ
れる局部発振信号の周波数fLは、788MHzとな
り、それの2次高調波は、1576MHz(=2×78
8MHz)となる。そして、この2次高調波の周波数
は、GPS信号の周波数帯域(1574.42MHz〜
1576.42MHz)内にある。
【0008】よって、テレビ受信機7が56チャンネル
を選局している時には、局部発振回路15によって発生
される局部発振信号の2次高調波が、以下の〜に述
べる何れかの経路でGPSアンテナ1に伝搬して、ナビ
ゲーションECU3におけるGPS信号の受信に妨害を
与えてしまう可能性がある。
【0009】2次高調波が、テレビアンテナ9から放
射されることにより、GPSアンテナ1に伝搬する。 2次高調波が、テレビアンテナ9とテレビ受信機7と
を接続する配線から放射されることにより、GPSアン
テナ1に伝搬する。
【0010】2次高調波が、テレビ受信機7の本体か
ら放射されることにより、GPSアンテナ1に伝搬す
る。 そして、このような2次高調波の伝搬による妨害によっ
てGPS信号の受信状態が悪化すると、ナビゲーション
機能において、車両位置を正確に検出することができ
ず、現在走行中の位置とディスプレイ5に表示された車
両位置とが一致しなかったり、誤った位置で音声による
経路案内が行われてしまうといった具合に、使用者に対
して正確な情報を教示することができなくなってしま
う。
【0011】また、上記〜の伝搬経路のうち、どの
経路がどの程度の性能劣化をもたらすかについては、テ
レビ受信機7,テレビアンテナ9,及びGPSアンテナ
1の位置関係によって決まる。よって、GPS信号の受
信状態を悪化させる上記2次高調波の伝搬経路解析は、
各機器が車両に正規に搭載された状態でなければ実施す
ることができない。
【0012】ところが、一般に、この種の装置の開発過
程において、その装置を車両に正規に搭載した状態で解
析を行うことができるのは、当該開発過程の後期である
ため、その段階で解析が完了しても、その解析結果に基
づく対策を製品に盛り込む時間的な余裕が無い。
【0013】このため、現状としては、上記〜の各
々について最悪の状態を想定し、車種によらず、一律に
対策を施すようにしている。具体的には、テレビ受信機
7におけるアンテナ制御部11と高周波増幅回路13と
の間の信号経路にLPF(ローパスフィルタ)を設ける
ことで、上記,で述べた2次高調波の伝搬を防止
し、また、テレビ受信機7の本体をシールドして、上記
で述べた2次高調波の伝搬を防止するようにしてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の対策では、次のような問題があった。即ち、車種に
よっては、テレビ受信機7,テレビアンテナ9,及びG
PSアンテナ1の位置関係が異なるため、実際には不要
な対策をも盛り込んでいる可能性があり、余分な部品が
追加されてコストアップを招いてしまうこととなる。
【0015】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、テレビ受信機の56チャンネルの選局動作に
よって生じるナビゲーション機能への悪影響(GPS信
号の受信妨害)を、特別な部品を追加することなく防止
することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
車両用情報提供装置は、GPS用の人工衛星から送信さ
れているGPS信号を受信して車両位置を検出し、その
検出結果に基づき使用者に対して現在の車両位置或いは
走行すべき経路を教示するための教示動作を行うナビゲ
ーション部と、テレビ放送信号を受信して、使用者の選
局操作に応じたチャンネルを選局するテレビ受信機とを
備えており、テレビの機能と所謂ナビゲーション機能と
を有するものである。
【0017】ここで特に、本発明の車両用情報提供装置
においては、受信妨害判定手段が、テレビ受信機にテレ
ビ放送信号のうちの特定のチャンネルを選局させて、該
テレビ受信機の選局動作(上記特定のチャンネルを選局
する動作)により、ナビゲーション部におけるGPS信
号の受信に妨害が生じるか否かを判定する。
【0018】そして、受信妨害対策手段が、上記受信妨
害判定手段により妨害が生じると判定されると、ナビゲ
ーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っ
ている時にテレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局
することを防止するための処理を行う。
【0019】尚、上記特定のチャンネルとは、テレビ受
信機がそれを選局することでナビゲーション部における
GPS信号の受信を妨害してしまう可能性があるチャン
ネルであり、具体的には、「従来の技術」のところで妨
害の発生原理を述べたように、UHFの56チャンネル
である。よって、以下では、上記特定のチャンネルが5
6チャンネルであるとして、本発明の作用及び効果を説
明する。
【0020】つまり、本発明の車両用情報提供装置で
は、テレビ受信機内にローパスフィルタを追加したり、
テレビ受信機の本体をシールド部材によってシールドす
るといった、物理的な部品による対策を行うのではな
く、受信妨害判定手段が、テレビ受信機に56チャンネ
ルを実際に選局させてみて、ナビゲーション部における
GPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定し、妨害
が生じると判定されると、受信妨害対策手段が、ナビゲ
ーション部がGPS信号を受信して教示動作を行ってい
る時にテレビ受信機が56チャンネルを選局しないよう
にするための処理(以下、単に「受信妨害対策処理」と
もいう)を行うにしている。
【0021】このため、本発明の車両用情報提供装置に
よれば、テレビ受信機が特定のチャンネルとしての56
チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の
受信妨害を、特別な部品を追加することなく防止するこ
とができる。そして更に、この車両用情報提供装置によ
れば、実際の車両に搭載された使用状態において、自動
的に、56チャンネルの選局がGPS信号の受信に妨害
を与えるか否かが判定され、その受信妨害を未然に防ぐ
ための受信妨害対策処理(ナビゲーション部がGPS信
号を受信して教示動作を行っている時にテレビ受信機が
56チャンネルを選局しないようにするための処理)が
行われるため、当該装置の開発過程において、GPS信
号の受信妨害に関する詳しい解析及び対策を行う必要が
無くなる。よって、装置の開発効率を著しく向上させる
ことができる。
【0022】ところで、受信妨害対策手段は、具体的に
は、受信妨害対策処理として、請求項2に記載の如く、
ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作
を行っている時に、テレビ受信機が上記特定のチャンネ
ル(56チャンネル)を選局できないようにする処理を
行えば良い。
【0023】つまり、ナビゲーション部がGPS信号を
受信して前記教示動作を行っている時に、使用者がテレ
ビの56チャンネルを選局する操作を行っても、テレビ
受信機がその56チャンネルを実際に選局しなければ、
GPS信号の受信妨害は発生しないからである。
【0024】そして、この請求項2に記載の車両用情報
提供装置によれば、テレビ受信機が特定のチャンネルと
しての56チャンネルを選局することによって生じるG
PS信号の受信妨害を、確実に防止することができる。
また、受信妨害対策手段は、請求項3に記載の如く、使
用者に対して、ナビゲーション部がGPS信号を受信し
て前記教示動作を行っている時に、上記特定のチャンネ
ル(56チャンネル)を選局する操作を行わないように
させるための報知を行うようにしても良い。
【0025】つまり、ナビゲーション部がGPS信号を
受信して前記教示動作を行っている時に、使用者がテレ
ビの56チャンネルを選局する操作を行わないように促
すことで、テレビ受信機が56チャンネルを選局するこ
とを防止し、GPS信号の受信妨害を防ぐのである。
【0026】そして、この請求項3に記載の車両用情報
提供装置によれば、使用者がどうしてもテレビの56チ
ャンネルを視聴したい場合には、その要望を満たすこと
ができるという点で有利である。次に、請求項4に記載
の車両用情報提供装置では、受信妨害対策手段が、チャ
ンネル判定手段を備えており、そのチャンネル判定手段
は、ナビゲーション部により検出される車両位置に基づ
いて、車両が現在走行している地域で受信可能なテレビ
放送信号のうち、前記特定のチャンネル(56チャンネ
ル)とは異なり且つ前記特定のチャンネルの放送局と同
一系列の放送局のチャンネルである代替チャンネルが存
在するか否かを判定する。
【0027】そして、受信妨害対策手段は、受信妨害判
定手段により妨害が生じると判定されると、上記チャン
ネル判定手段により前記代替チャンネルが存在すると判
定された場合には、使用者に対して、ナビゲーション部
がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時
に、前記特定のチャンネルに代えて前記代替チャンネル
を選局することを促すための報知を行い、また、上記チ
ャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存在しな
いと判定された場合には、使用者に対して、ナビゲーシ
ョン部がGPS信号を受信して前記教示動作を行ってい
る時に、前記特定のチャンネルを選局する操作を行わな
いようにさせるための報知を行う。
【0028】つまり、請求項4に記載の車両用情報提供
装置では、車両が現在走行中の地域において、特定のチ
ャンネルである56チャンネルと同一系列局のチャンネ
ル(代替チャンネル)があれば、使用者に対して56チ
ャンネルの代わりにその代替チャンネルの選局を促し、
また、代替チャンネルがなければ、請求項3の装置と同
様に、使用者に対して56チャンネルを選局しないよう
に促し、こうした報知により、テレビ受信機が56チャ
ンネルを選局することを防止して、GPS信号の受信妨
害を防ぐようにしている。
【0029】この車両用情報提供装置によれば、前述し
た請求項3に記載の装置と比較すると、使用者は、GP
S信号の受信に影響を与える56チャンネルを視聴した
い場合に、その56チャンネルと同じ番組を放送してい
ると予想される代替チャンネルがあることを知ることが
できるため、便利性が向上する。
【0030】次に、請求項5に記載の車両用情報提供装
置では、請求項4に記載の車両用情報提供装置におい
て、受信妨害対策手段は、チャンネル判定手段により代
替チャンネルが存在すると判定された場合に、前記特定
のチャンネルに代えて代替チャンネルを選局することを
促すための報知を行うことに加えて、更に、ナビゲーシ
ョン部がGPS信号を受信して前記教示動作を行ってい
る時に、テレビ受信機に前記特定のチャンネル(56チ
ャンネル)に代えて前記代替チャンネルを選局させる。
【0031】つまり、この装置では、使用者が56チャ
ンネルを選局する操作を行った場合、テレビ受信機が、
56チャンネルに代えて、それと同一系列局のチャンネ
ルを選局するようにしている。よって、この請求項5に
記載の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機が特
定のチャンネルとしての56チャンネルを選局すること
によって生じるGPS信号の受信妨害を確実に防止しつ
つ、使用者には、その56チャンネルとほぼ同じ番組を
視聴してもらうことができる。
【0032】ところで、請求項1〜5に記載の車両用情
報提供装置において、受信妨害判定手段は、請求項6に
記載の如く構成することができる。まず、請求項6に記
載の車両用情報提供装置において、受信妨害判定手段
は、第1の検出手段と第2の検出手段とを備えている。
そして、第1の検出手段は、ナビゲーション部がGPS
信号を受信している時に、テレビ受信機に前記特定のチ
ャンネル(56チャンネル)を選局させ、その状況下で
のナビゲーション部によるGPS信号の受信状態を検出
する。また、第2の検出手段は、ナビゲーション部がG
PS信号を受信している時に、テレビ受信機に前記特定
のチャンネルとは異なる他のチャンネル(56チャンネ
ル以外の何れかのチャンネル)を選局させ、その状況下
でのナビゲーション部によるGPS信号の受信状態を検
出する。
【0033】そして更に、受信妨害判定手段は、第1の
検出手段により検出されたGPS信号の受信状態と、第
2の検出手段により検出されたGPS信号の受信状態と
を比較して、その比較結果に基づき、テレビ受信機が前
記特定のチャンネルを選局することによりナビゲーショ
ン部におけるGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを
判定する。
【0034】このような請求項6の車両用情報提供装置
によれば、テレビ受信機が56チャンネルを選局するこ
とでナビゲーション部でのGPS信号の受信に妨害が生
じるか否かを、正確に判定することができる。つまり、
テレビ受信機に特定のチャンネルとしての56チャンネ
ルを選局させて、その状況下でのナビゲーション部によ
るGPS信号の受信状態を検出し、その検出結果だけか
ら妨害の有無を判定することも考えられるが、このよう
にすると、車両がトンネル内やビル街等、GPS信号を
受信し難い地域を走行している場合に、本来ならば56
チャンネルの選局による影響が無いのに、妨害があると
誤判定してしまう可能性がある。これに対して、請求項
6に記載の車両用情報提供装置によれば、56チャンネ
ルの選局時と他のチャンネルの選局時との比較によっ
て、妨害の有無を判定することから、正確な判定結果を
得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。まず、図1は、第1実施形
態の車両用情報提供装置の構成を表すブロック図であ
る。
【0036】尚、本実施形態の車両用情報提供装置も、
図6に示した従来装置と同様に、車両搭乗者である使用
者に対して経路案内等を行う周知のナビゲーション機能
と、テレビの機能とを有するものであり、テレビアンテ
ナ9によってテレビの放送信号を受信するテレビ受信機
7と、GPS信号を受信するためのGPSアンテナ1に
接続されてナビゲーション機能を司るナビゲーションE
CU3と、テレビの画像や道路地図等を表示するディス
プレイ5とからなる。そして、図1において、図6と同
じ構成要素については、同一の符号を付しているため、
詳細な説明は省略し、以下では、テレビ受信機7が56
チャンネルを選局することによって(詳しくは、前述し
たように局部発振回路15が788MHzの局部発振信
号を発生することによって)生じるGPS信号の受信妨
害を防止するための受信妨害防止機能が追加されたナビ
ゲーションECU3の構成及び作用について説明する。
【0037】図1に示すように、ナビゲーションECU
3は、GPSアンテナ1により受信したGPS信号を復
調して、測位用のデータとGPS信号の受信状態を表す
データ(以下、受信状態データという)とを出力するG
PS受信機23と、ディスプレイ5の表示内容を制御す
るディスプレイ表示制御部25と、ナビゲーション機能
を実現するための様々な制御を行うナビゲーション制御
部27とを備えている。
【0038】そして、ナビゲーション制御部27は、G
PS受信機23から出力される測位用のデータに基づき
車両の現在位置(車両位置)を検出する車両位置測位部
29を備えており、ディスプレイ表示制御部25へ指令
を与えて、ディスプレイ5に、上記車両位置測位部29
により検出された車両位置を道路地図と共に表示させた
り、その表示地図上で走行すべき経路(即ち、使用者に
よって事前に設定された走行予定経路)を識別可能に表
示させることにより、使用者に対して現在の車両位置や
走行すべき経路を教示する。また、ナビゲーション制御
部27は、使用者により動作モードが音声案内モードに
設定された場合には、車両位置測位部29により検出さ
れた車両位置に基づいて、ディスプレイ5に付属されて
いるスピーカ(図示省略)から経路案内用の音声を出力
させる。
【0039】そして更に、本実施形態のナビゲーション
ECU3は、上記のようなナビゲーション機能のための
基本的な構成に加えて、GPS信号の受信状態データを
一時格納するための受信状態メモリ部31と、GPS受
信機23から出力されるGPS信号の受信状態データと
受信状態メモリ部31に格納されている受信状態データ
とを比較して、GPS信号の受信状態を解析するGPS
受信状態解析部33と、地域別に受信可能なテレビのチ
ャンネル番号が予め記憶された地域別チャンネルメモリ
部35と、車両位置測位部29によって検出された車両
位置と地域別チャンネルメモリ部35の記憶内容とを照
合することにより、車両が現在走行している地域で受信
可能なテレビチャンネル(テレビ放送信号)のうち、5
6チャンネルの放送局と同一系列局(同一系列の放送
局)のチャンネルが有るか否かを判定し、該当するチャ
ンネルが有る場合には、そのチャンネル番号を上記地域
別チャンネルメモリ部35から抽出する同一系列局検出
部37と、テレビ受信機7のチャンネル選局機能を制御
するテレビ受信機制御部39とを備えている。
【0040】次に、ナビゲーションECU3のGPS受
信状態解析部33によって行われるGPS信号の受信妨
害防止処理について、図2のフローチャートに沿って説
明する。尚、図2に示す受信妨害防止処理は、テレビ受
信機7が56チャンネルを選局することによって生じる
GPS信号の受信妨害を防止するためのものであり、予
め定められた所定時間毎に繰り返し実行される。
【0041】図2に示すように、GPS受信状態解析部
33が受信妨害防止処理の実行を開始すると、まずステ
ップ(以下、単に「S」と記す)110にて、使用者が
ナビゲーション機能を使用しているか否かを判定する。
尚、この判定では、ナビゲーション制御部27が、車両
位置測位部29によって検出される車両位置をディスプ
レイ5に表示させていたり、車両位置測位部29によっ
て検出される車両位置に基づいて経路案内を行っている
場合に、使用者がナビゲーション機能を使用していると
判定される。
【0042】ここで、使用者がナビゲーション機能を使
用していない場合には(S110:NO)、当該受信妨
害防止処理をそのまま終了するが、使用者がナビゲーシ
ョン機能を使用している場合には(S110:YE
S)、続くS120にて、テレビ受信機7が56チャン
ネルを選局することでGPS信号の受信に妨害が生じる
か否かの判定結果を示すフラグFBに、妨害が生じるこ
とを示す“1”がセットされているか否かを判定する。
尚、このフラグFBは、ナビゲーションECU3に電源
が投入された直後に実行される初期化処理で“0”に初
期化され、後述するS180の処理で“1”にセットさ
れるものである。
【0043】そして、フラグFBに“1”がセットされ
ていない場合には(S120:NO)、続くS130に
て、テレビ受信機制御部39へ指令を与えることによ
り、テレビ受信機7に56チャンネルを選局させる。
尚、この処理により、テレビ受信機7内の局部発振回路
15は、56チャンネルを選局するために、2次高調波
がGPS信号の周波数帯域内となる788MHzの局部
発振信号を発生することとなる。
【0044】次に、S140にて、テレビ受信機7に5
6チャンネルを選局させた状況下でのGPS信号の受信
状態データを、GPS受信機23から取得し、その受信
状態データを受信状態メモリ部31に一旦格納する。そ
の後、GPS受信状態解析部33は、次のS150に
て、テレビ受信機制御部39へ指令を与えることによ
り、テレビ受信機7に56チャンネル以外のチャンネル
を選局させる。
【0045】そして、続くS160にて、再度、GPS
受信機23からGPS信号の受信状態データ(つまり、
テレビ受信機7に56チャンネル以外のチャンネルを選
局させた状況でのGPS信号の受信状態データ)を取得
し、更に、その取得した現在の受信状態データと、上記
S140で受信状態メモリ部31に格納した受信状態デ
ータとを比較する。そして更に、続くS170にて、上
記S160での比較結果に基づき、テレビ受信機7が5
6チャンネルを選局することでGPS信号の受信に妨害
が生じるか否かを判定する。
【0046】具体的には、受信状態メモリ部31に格納
されている受信状態データによって表されるGPS信号
の受信状態が、現在の受信状態データによって表される
GPS信号の受信状態よりも、ある判定値以上悪けれ
ば、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することで
GPS信号の受信に妨害が生じると判定する。
【0047】尚、上記S150においては、テレビ受信
機7に56チャンネル以外のチャンネルを選局させるこ
とに代えて、例えばテレビ受信機7への電源を遮断する
等して、該テレビ受信機7の機能を停止させるようにし
ても良い。ここで、GPS信号の受信に妨害が生じると
判定しなかった場合には(S170:NO)、当該受信
妨害防止処理をそのまま終了するが、妨害が生じると判
定した場合には(S170:YES)、S180に進ん
で、前述したフラグFBに“1”をセットする。
【0048】そして、このS180でフラグFBに
“1”をセットした場合、或いは、上記S120でフラ
グFBに“1”がセットされていると判定した場合に
は、ナビゲーション制御部27が、車両位置測位部29
によって検出される車両位置をディスプレイ5に表示さ
せていたり、車両位置測位部29によって検出される車
両位置に基づいて経路案内を行っている時に、テレビ受
信機7が56チャンネルを選局することを防止するため
の受信妨害対策処理として、S190〜S210の処理
を行う。
【0049】即ち、まずS190にて、現在走行中の地
域で受信可能なチャンネルのうち、56チャンネルの放
送局と同一系列局のチャンネル(つまり、56チャンネ
ルの代替チャンネル)が存在するか否かを、同一系列局
検出部37に判定させ、同一系列局のチャンネルが存在
する場合には、そのチャンネル番号を同一系列局検出部
37から得る。
【0050】そして、同一系列局のチャンネルが存在す
る場合には(S190:YES)、続くS200にて、
ディスプレイ表示制御部25へ指令を与えることによ
り、使用者に対して、56チャンネルの代わりに上記同
一系列局検出部37によって地域別チャンネルメモリ部
35から抽出された同一系列局のチャンネルを選局する
ことを促すためのメッセージを、ディスプレイ5に表示
させ、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。尚、
このS200で表示させるメッセージは、使用者がナビ
ゲーション機能を使用している時に、56チャンネルに
代えてそれと同一系列局のチャンネルを選局することを
促すための報知として表示するものであり、例えば、5
6チャンネルと同一系列局のチャンネルがXXチャンネ
ルであるとすると、「ナビゲーション機能の使用中は、
56チャンネルの代わりにXXチャンネルを選局して下
さい」といった内容のものである。
【0051】また、56チャンネルと同一系列局のチャ
ンネルが存在しない場合には(S190:NO)、S2
10に移行して、ディスプレイ表示制御部25へ指令を
与えることにより、使用者に対して56チャンネルを選
局しないことを促すための警告用のメッセージを、ディ
スプレイ5に表示させ、その後、当該受信妨害防止処理
を終了する。尚、このS210で表示させるメッセージ
は、使用者がナビゲーション機能を使用している時に、
56チャンネルを選局する操作を行わないようにさせる
ための報知として表示するものであり、例えば、「ナビ
ゲーション機能の使用中は、56チャンネルを選局しな
いで下さい」といった内容のものである。
【0052】つまり、この受信妨害防止処理では、受信
妨害判定手段としてのS130〜S170の処理によ
り、テレビ受信機7に56チャンネルを実際に選局させ
てみて、GPSアンテナ1,GPS受信機23,及びナ
ビゲーション制御部27(車両位置測位部29)からな
るナビゲーション部においてGPS信号の受信に妨害が
生じるか否かを判定している。
【0053】具体的には、GPS信号を受信している時
に、テレビ受信機7に56チャンネルを選局させて、そ
の状況下でのGPS信号の受信状態を検出し(S13
0,S140)、また、GPS信号を受信している時
に、テレビ受信機7に56チャンネル以外の他のチャン
ネルを選局させて、その状況下でのGPS信号の受信状
態を検出し(S150,S160)、更に、56チャン
ネルの選局時のGPS信号の受信状態と、56チャンネ
ル以外の選局時のGPS信号の受信状態とを比較するこ
とにより、テレビ受信機7が56チャンネルを選局する
ことでGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定す
るようにしている(S160,S170)。
【0054】尚、本実施形態では、受信妨害判定手段と
してのS130〜S170のうちで、S130の処理と
S140の処理とが、第1の検出手段に相当し、S15
0の処理とS160にてGPS受信機23からGPS信
号の受信状態データを取得する処理とが、第2の検出手
段に相当している。
【0055】そして、本実施形態の受信妨害防止処理で
は、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することで
GPS信号の受信に妨害が生じると判定すると(S17
0:YES及びS120:YES)、受信妨害対策手段
としてのS190〜S210の処理により、車両が現在
走行中の地域に56チャンネルと同一系列局のチャンネ
ルが存在するか否かを判定し、同一系列局のチャンネル
があれば、使用者に対して56チャンネルの代わりにそ
の同一系列局のチャンネルの選局を促すメッセージを表
示するようにしている。また、同一系列局のチャンネル
がなければ、使用者に対して56チャンネルを選局しな
いように促すメッセージを表示するようにしている。そ
して、このような使用者への報知により、使用者に対し
てGPS信号に基づく経路案内等を行っている最中にテ
レビ受信機7が56チャンネルを選局することを防止し
て、GPS信号の受信妨害を防ぐようにしている。
【0056】尚、本実施形態では、受信妨害対策手段と
してのS190〜S210のうちで、S190の処理
が、チャンネル判定手段に相当している。以上のような
本第1実施形態の車両用情報提供装置によれば、テレビ
受信機7が56チャンネルを選局することによって生じ
るGPS信号の受信妨害を、特別な部品を追加すること
なく防止することができる。
【0057】しかも、この車両用情報提供装置によれ
ば、実際の車両に搭載された使用状態において、自動的
に、56チャンネルの選局がGPS信号の受信に妨害を
与えるか否かが判定され、その受信妨害を未然に防ぐた
めの受信妨害対策処理(S190〜S210)が行われ
るため、当該装置の開発過程において、GPS信号の受
信妨害に関する詳しい解析及び対策を行う必要が無くな
る。よって、装置の開発効率を著しく向上させることが
できる。
【0058】また、本第1実施形態の車両用情報提供装
置によれば、使用者は、GPS信号の受信に影響を与え
る56チャンネルを視聴したい場合に、その56チャン
ネルと同じ番組を放送していると予想される同一系列局
のチャンネルを知ることができるため、便利性が向上す
る。
【0059】また更に、本第1実施形態の車両用情報提
供装置では、56チャンネルの選局がGPS信号の受信
に妨害を与えるか否かを、56チャンネルの選局時と他
のチャンネルの選局時との比較によって判定しているた
め、その妨害の有無を正確に判定することができる。
【0060】つまり、例えば、テレビ受信機7に56チ
ャンネルを選局させた時のGPS信号の受信状態を、予
め設定された判定値と比較することにより、妨害の有無
を判定するように構成することも考えられるが、このよ
うにすると、車両がトンネル内やビル街等、GPS信号
自体を満足に受信できない地域を走行している場合に、
本来ならば56チャンネルの選局による影響が無いの
に、妨害があると誤判定してしまう可能性がある。これ
に対して、本実施形態の車両用情報提供装置によれば、
56チャンネルの選局時と他のチャンネルの選局時との
相対的な比較によって、妨害の有無を判定することか
ら、正確な判定結果を得ることができる。
【0061】一方更に、本第1実施形態の車両用情報提
供装置では、S130〜S170の判定処理を、妨害が
生じると判定するまで繰り返し行うようにしている。こ
れは、車両が走行している環境によっては、GPS信号
自体を満足に受信できない場合があり、その場合には、
妨害の有無を正確に判定することができないためであ
る。
【0062】そして、本実施形態では、S130〜S1
70の判定処理を、妨害が有ると判定するまで繰り返し
行うようにしているため、車両がGPS信号の受信良好
な地域に入りさえすれば、妨害の有無を確実に判定する
ことができる。次に、本発明の第2実施形態について説
明する。
【0063】本第2実施形態の車両用情報提供装置は、
前述した第1実施形態の車両用情報提供装置と比較する
と、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部3
3によって行われる受信妨害防止処理だけが異なってい
る。そして、本第2実施形態の受信妨害防止処理では、
図3に示すように、第1実施形態の受信妨害防止処理
(図2)に対して、S200の後に、S220とS23
0の処理が追加されている。
【0064】即ち、本第2実施形態の車両用情報提供装
置において、ナビゲーションECU3のGPS受信状態
解析部33は、図3に示すように、S200の処理を行
った後、S220に進んで、使用者がテレビの選局スイ
ッチ(図示省略)に対して56チャンネルを選局する操
作を行ったか否かを判定する。
【0065】そして、56チャンネルの選局操作が行わ
れていないと判定した場合には(S220:NO)、そ
のまま当該受信妨害防止処理を終了するが、56チャン
ネルの選局操作が行われたと判定した場合には(S22
0:NO)、S230に進んで、テレビ受信機制御部3
9へ指令を与えることにより、テレビ受信機7に、56
チャンネルに代えて、上記同一系列局検出部37によっ
て地域別チャンネルメモリ部35から抽出された同一系
列局のチャンネル(つまり、56チャンネルの代替チャ
ンネル)を選局させ、その後、当該受信妨害防止処理を
終了する。尚、本第2実施形態では、S190〜S23
0の処理を行う部分が、受信妨害対策手段に相当してい
る。
【0066】このような第2実施形態の車両用情報提供
装置によれば、仮に、使用者が56チャンネルを選局し
ようとしたとしても、実際には、56チャンネルと同一
系列局のチャンネルが選局されるため、テレビ受信機7
が56チャンネルを選局することによって生じるGPS
信号の受信妨害を確実に防止しつつ、使用者には、その
56チャンネルと同じ番組を視聴してもらうことができ
るようになる。
【0067】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。本第3実施形態の車両用情報提供装置は、前述し
た第1実施形態の車両用情報提供装置と比較すると、下
記の(1)及び(2)の点が異なっている。 (1)ナビゲーションECU3が、地域別チャンネルメ
モリ部35と同一系列局検出部37とを備えていない。
【0068】(2)ナビゲーションECU3のGPS受
信状態解析部33によって行われる受信妨害防止処理
が、図4の如く実行される。そして、本第3実施形態の
受信妨害防止処理では、図4に示すように、第1実施形
態の受信妨害防止処理(図2)と比較すると、S190
〜S210の処理に代えて、S240の処理が行われ
る。即ち、本第3実施形態の車両用情報提供装置におい
て、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部3
3は、図4に示すように、S180でフラグFBに
“1”をセットするか、或いは、S120でフラグFB
に“1”がセットされていると判定すると、S240に
進んで、テレビ受信機7が56チャンネルを選局できな
いようにし、その後、当該受信妨害防止処理を終了す
る。
【0069】尚、上記S240の処理による作用は、前
述したS110にて、使用者がナビゲーション機能を使
用していないと判定するまでの間、継続するようになっ
ている。また、56チャンネルを選局できないようにす
るための具体的な処理内容としては、テレビ受信機制御
部39に指令を与えて、テレビ受信機7による56チャ
ンネルの選局動作を禁止したり、例えば、選局スイッチ
のタイプが、受信可能なチャンネルを順次自動的に選局
する所謂オートスキャンタイプのものであれば、56チ
ャンネルを選局対象から外す(つまり、56チャンネル
をスキップさせる)といった処理が考えられる。そし
て、本第3実施形態では、こうしたS240の処理を行
う部分が、受信妨害対策手段に相当している。
【0070】このような第3実施形態の車両用情報提供
装置によれば、テレビ受信機7が56チャンネルを選局
することによって生じるGPS信号の受信妨害を、確実
に防止することができる。但し、前述した第1実施形態
のように、使用者に対してメッセージを出すだけの方
が、使用者がどうしてもテレビの56チャンネルを視聴
したい場合に、その要望を満たすことができるという点
で有利な面もある。
【0071】そこで次に、本発明の第4実施形態につい
て説明する。本第4実施形態の車両用情報提供装置は、
上記第3実施形態の車両用情報提供装置と比較すると、
ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33に
よって行われる受信妨害防止処理だけが異なっている。
【0072】そして、本第3実施形態の受信妨害防止処
理では、図5に示すように、第3実施形態の受信妨害防
止処理(図4)と比較すると、S240の代わりに、S
250の処理が行われる。即ち、本第4実施形態の車両
用情報提供装置において、ナビゲーションECU3のG
PS受信状態解析部33は、図5に示すように、S18
0でフラグFBに“1”をセットするか、或いは、S1
20でフラグFBに“1”がセットされていると判定す
ると、S250に進む。そして、このS250にて、デ
ィスプレイ表示制御部25へ指令を与えることにより、
使用者に対して56チャンネルを選局しないことを促す
ための警告用のメッセージを、ディスプレイ5に表示さ
せ、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。
【0073】尚、上記S250で表示させるメッセージ
は、前述した図2或いは図3のS210と同様に、使用
者がナビゲーション機能を使用している時に、56チャ
ンネルを選局する操作を行わないようにさせるための報
知として表示するものであり、例えば、「ナビゲーショ
ン機能の使用中は、56チャンネルを選局しないで下さ
い」といった内容のものである。また、本第4実施形態
では、こうしたS250の処理を行う部分が、受信妨害
対策手段に相当している。
【0074】つまり、本第4実施形態の車両用情報提供
装置では、56チャンネルと同一系列局のチャンネルが
存在する/しないに拘わらず、使用者に対して56チャ
ンネルを選局しないように促すメッセージを表示するよ
うにしており、これにより、テレビ受信機7が56チャ
ンネルを選局することを防止して、GPS信号の受信妨
害を防ぐようにしている。そして、この第4実施形態の
車両用情報提供装置によっても、テレビ受信機7が56
チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の
受信妨害を、特別な部品を追加することなく防止するこ
とができる。
【0075】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
く、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例え
ば、第1実施形態の車両用情報提供装置において、図2
におけるS200及びS210のメッセージ表示処理
は、使用者が56チャンネルを選局する操作を行った場
合に行うようにしても良い。
【0076】また、第1実施形態の車両用情報提供装置
において、GPS信号の受信妨害を確実に防止すること
を重視するのであれば、図2におけるS200及びS2
10の双方にて、図4のS240と同様の処理を行い、
テレビ受信機7が56チャンネルを選局できないように
しても良い。
【0077】一方、上記各実施形態において、使用者へ
の報知用のメッセージは、ディスプレイ5上にではな
く、スピーカからの音声によって出すようにしても良
い。また、上記各実施形態において、妨害の有無の判定
結果を示すフラグFBを、バックアップRAMやEEP
ROMに格納するようにし、S170の処理にて妨害が
生じると1度判定すると、その後は、使用者がナビゲー
ション機能を使用している場合に、常にS180よりも
後の受信妨害対策処理が行われるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の車両用情報処理装置の構成を
表すブロック図である。
【図2】 第1実施形態のナビゲーションECUで行わ
れる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図3】 第2実施形態のナビゲーションECUで行わ
れる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図4】 第3実施形態のナビゲーションECUで行わ
れる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図5】 第4実施形態のナビゲーションECUで行わ
れる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図6】 従来の技術及び問題点を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1…GPSアンテナ 3…ナビゲーションECU
5…ディスプレイ 7…テレビ受信機 9…テレビアンテナ 11…ア
ンテナ制御部 13…高周波増幅回路 15…局部発振回路 17
…混合回路 19…中間周波増幅回路 21…検波回路 23…
GPS受信機 25…ディスプレイ表示制御部 27…ナビゲーショ
ン制御部 29…車両位置測位部 31…受信状態メモリ部 33…GPS受信状態解析部 35…地域別チャンネ
ルメモリ部 37…同一系列局検出部 39…テレビ受信機制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS用の人工衛星から送信されている
    GPS信号を受信して車両位置を検出し、その検出結果
    に基づき使用者に対して現在の車両位置或いは走行すべ
    き経路を教示するための教示動作を行うナビゲーション
    部と、テレビ放送信号を受信して、使用者の選局操作に
    応じたチャンネルを選局するテレビ受信機とを備えた車
    両用情報提供装置において、 前記テレビ受信機にテレビ放送信号のうちの特定のチャ
    ンネルを選局させて、該テレビ受信機の選局動作によ
    り、前記ナビゲーション部における前記GPS信号の受
    信に妨害が生じるか否かを判定する受信妨害判定手段
    と、 該受信妨害判定手段により妨害が生じると判定される
    と、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して
    前記教示動作を行っている時に前記テレビ受信機が前記
    特定のチャンネルを選局することを防止するための処理
    を行う受信妨害対策手段と、 を備えたことを特徴とする車両用情報提供装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用情報提供装置に
    おいて、 前記受信妨害対策手段は、 前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記
    教示動作を行っている時に、前記テレビ受信機が前記特
    定のチャンネルを選局できないようにすること、 を特徴とする車両用情報提供装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用情報提供装置に
    おいて、 前記受信妨害対策手段は、 使用者に対して、前記ナビゲーション部が前記GPS信
    号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記特定
    のチャンネルを選局する操作を行わないようにさせるた
    めの報知を行うこと、 を特徴とする車両用情報提供装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車両用情報提供装置に
    おいて、 前記受信妨害対策手段は、 前記ナビゲーション部により検出される車両位置に基づ
    いて、車両が現在走行している地域で受信可能なテレビ
    放送信号のうち、前記特定のチャンネルとは異なり且つ
    前記特定のチャンネルの放送局と同一系列の放送局のチ
    ャンネルである代替チャンネルが存在するか否かを判定
    するチャンネル判定手段を備えると共に、 前記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存
    在すると判定された場合には、使用者に対して、前記ナ
    ビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動
    作を行っている時に、前記特定のチャンネルに代えて前
    記代替チャンネルを選局することを促すための報知を行
    い、 前記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存
    在しないと判定された場合には、使用者に対して、前記
    ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示
    動作を行っている時に、前記特定のチャンネルを選局す
    る操作を行わないようにさせるための報知を行うこと、 を特徴とする車両用情報提供装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用情報提供装置に
    おいて、 前記受信妨害対策手段は、 前記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存
    在すると判定された場合に、前記報知を行うことに加え
    て、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して
    前記教示動作を行っている時に、前記テレビ受信機に前
    記特定のチャンネルに代えて前記代替チャンネルを選局
    させること、 を特徴とする車両用情報提供装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れかに記載
    の車両用情報提供装置において、 前記受信妨害判定手段は、 前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信している
    時に、前記テレビ受信機に前記特定のチャンネルを選局
    させ、その状況下での前記ナビゲーション部による前記
    GPS信号の受信状態を検出する第1の検出手段と、 前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信している
    時に、前記テレビ受信機に前記特定のチャンネルとは異
    なる他のチャンネルを選局させ、その状況下での前記ナ
    ビゲーション部による前記GPS信号の受信状態を検出
    する第2の検出手段とを備えると共に、 前記第1の検出手段により検出されたGPS信号の受信
    状態と前記第2の検出手段により検出されたGPS信号
    の受信状態とを比較して、その比較結果に基づき、前記
    テレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局することに
    より前記ナビゲーション部における前記GPS信号の受
    信に妨害が生じるか否かを判定すること、 を特徴とする車両用情報提供装置。
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JP2011527010A (ja) * 2008-06-30 2011-10-20 クゥアルコム・インコーポレイテッド 適応可能モード航法無線機を有する複数の無線デバイス

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