JP2000336065A - 4,4,4−トリハロアセト酢酸エステルの還元方法 - Google Patents

4,4,4−トリハロアセト酢酸エステルの還元方法

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JP2000336065A
JP2000336065A JP2000137367A JP2000137367A JP2000336065A JP 2000336065 A JP2000336065 A JP 2000336065A JP 2000137367 A JP2000137367 A JP 2000137367A JP 2000137367 A JP2000137367 A JP 2000137367A JP 2000336065 A JP2000336065 A JP 2000336065A
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platinum
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polyhalo
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JP2000137367A
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Joshua Anthony Chong
ヨシュア・アンソニー・チョン
Fereydon Abdesaken
フェレイドン・アブデサケン
Lori Ann Spangler
ロリ・アン・スパングラー
Renee Caroline Roemmele
レネ・キャロライン・ロエメール
Randall Wayne Stephens
ランドル・ウェイン・スティーブンズ
Peter David Nightingale
ピーター・デービッド・ナイチンゲール
David John Hartley
デービッド・ジョン・ハートリー
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Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/31Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by introduction of functional groups containing oxygen only in singly bound form

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4,4,4−トリハロアセト酢酸エステルお
よびその誘導体の新規な還元方法の提供。 【解決手段】 溶媒の非存在下、白金触媒を用い、酸又
は塩基の添加によって共触媒される接触水素化を含む、
4,4,4−トリハロアセト酢酸エステルおよびその誘
導体の還元方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、4,4,4−トリハロアセト酢
酸エステルおよびその誘導体の還元方法に関する。該方
法は、溶媒の非存在下、白金触媒を用い、酸又は塩基の
添加によって共触媒される接触水素化を含む。結果とし
て生成する3−ヒドロキシブチレートエステルは、溶媒
もしくは洗剤として、又は医薬品、農薬、液晶および染
料へのファインケミカル中間体として有用である。
【0002】開示されているβ−ケトエステルの還元方
法が、数多く存在する。水素化に加え、亜鉛/酢酸を用
いた又は水素化ホウ素試薬を用いた還元は、公知であ
る。文献に報告されている水素化反応では、たいてい、
触媒としてルテニウム、ニッケル、又はパン酵母(ba
ker’s yeast)を用いる。すべての場合、溶
媒を用いる。F.G.Kathawala等は、Hel
vetica Chimica Acta、69、80
3−805(1986)で、溶媒としてメタノールを用
い、炭素上に5%で存在する白金を、様々なβ−ケトエ
ステルの還元触媒として用いる例を開示している。T.
Fujima等は、日本国特許第09268146号、
A2、10月14日、1997で、テトラヒドロフラン
溶媒中、ニッケル触媒を用い、エチルトリフルオロアセ
トアセテートを水素化し、収率78%でエチル4,4,
4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートを生成す
ることを開示している。N.Sayo等は、米国特許第
4,933,482号、6月12日、1990で、アル
コール又はテトラヒドロフランといった極性溶媒中、ル
テニウム触媒を用い、エチルトリフルオロアセトアセテ
ートを水素化し、収率95%でエチル4,4,4−トリ
フルオロ−3−ヒドロキシブチレートを生成することを
開示している。これらの文献のどれ一つとして、接触水
素化にいかなる溶媒も必要としない本発明方法を、開示
又は示唆していない。
【0003】水素化プロセスで溶媒を用いない利点は: (1)いかなる溶媒も加えなくて良いため、生成物調製
のコストがより低いこと、(2)廃棄物処理コストがよ
り低いこと、(3)溶媒リサイクルの必要がないこと、
(4)結果として生じる所望の生成物の収率がより高い
こと、(5)体積が減じられるため、プロセス反応器生
産性(process reactor produc
tivity)がより高いこと、(6)純粋な生成物を
得るために、溶媒又は生成物を蒸留する必要がなく、触
媒をろ過するだけで良いため、生成物の精製が容易であ
ること、(7)生成物の水素化(productive
hydrogenation)に要する触媒含有量が
より低いこと、ならびに(8)固定化触媒床(bed)
上を出発物質が流れることで、プロセスを連続プロセス
にすることができることである。
【0004】したがって、本発明は、式(II):
【化3】 を有する化合物から式(I):
【化4】 を有する化合物を、反応溶媒を存在させずに調製する方
法であり、(i)触媒量の白金、及び触媒量の酸又は塩
基の存在下、式(II)を有する化合物を水素と反応さ
せ、式(I)を有する化合物を生成する工程、ならびに
(ii)白金触媒から式(I)を有する化合物を分離す
る工程、を含む調製方法を提供する:〔式中Xはフルオ
ロ又はクロロであり、Rはアルキル;ハロアルキル;ポ
リハロアルキル;NR、ヒドロキシ、もしくはO
で置換されたアルキル;フェニル;又はハロ、アル
キル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルコキシ、ポリ
ハロアルコキシ、ハロアルキル、もしくはポリハロアル
キルから独立して選択される1つ又はそれ以上の基で置
換されたフェニル;であり、R’は水素原子;アルキ
ル;ハロアルキル;ポリハロアルキル;NR、ヒ
ドロキシ、もしくはORで置換されたアルキル;フェ
ニル;又はハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
ハロアルコキシ、ポリハロアルコキシ、ハロアルキル、
もしくはポリハロアルキルから独立して選択される1つ
又はそれ以上の基で置換されたフェニル;であり、R
及びRはそれぞれ独立して水素原子、もしくはアルキ
ルであるか、又はそれらが結合している窒素原子と一緒
になって5−もしくは6−員複素環を形成し、ならびに
はアルキル、ハロアルキル、又はポリハロアルキル
である〕。
【0005】本明細書では、用語「アルキル」は、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソア
ミル及びn−ヘキシルといった、直鎖又は分岐鎖脂肪族
炭化水素鎖を示す。
【0006】用語「アルコキシ」は、例えば、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ及びn
−ブトキシといった、酸素原子に結合された直鎖又は分
岐鎖脂肪族炭化水素鎖を示す。
【0007】用語「ハロアルキル」は、例えば、クロロ
メチル、2−フルオロエチル及び4−ブロモブチルとい
った、フルオロ、クロロもしくはブロモで置換された直
鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素鎖を示す。
【0008】用語「ポリハロアルキル」は、例えば、ジ
フルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1,2,
2,2−ペンタフルオロエチル及びトリクロロメチルと
いった、フルオロもしくはクロロで多置換された直鎖又
は分岐鎖脂肪族炭化水素鎖を示す。
【0009】用語「ハロアルコキシ」は、例えば、フル
オロメトキシ、2−クロロエトキシ及び4−ブロモブト
キシといった、フルオロ、クロロもしくはブロモで置換
され、酸素原子に結合された直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化
水素鎖を示す。
【0010】用語「ポリハロアルコキシ」は、例えば、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1,1,
2,2,2−ペンタフルオロエトキシ及びトリクロロメ
トキシといった、フルオロもしくはクロロで多置換さ
れ、酸素原子に結合された直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水
素鎖を示す。
【0011】本発明の好ましい方法において、Xはフル
オロ又はクロロであり、Rは(C−C)アルキル;
ハロ(C−C)アルキル;ポリハロ(C−C
アルキル;NR、ヒドロキシ、もしくはOR
置換された(C−C)アルキル;フェニル;又はハ
ロ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ、(C−C
)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ポリ
ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C −C)ア
ルキル、もしくはポリハロ(C−C)アルキルから
独立して選択される1つ又はそれ以上の基で置換された
フェニル;であり、R’は水素原子;(C−C)ア
ルキル;ハロ(C−C)アルキル;ポリハロ(C
−C)アルキル;NR、ヒドロキシ、もしくは
ORで置換された(C−C)アルキル;フェニ
ル;又はハロ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ、
(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコ
キシ、ポリハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C
−C)アルキル、もしくはポリハロ(C−C)ア
ルキルから独立して選択される1つ又はそれ以上の基で
置換されたフェニル;であり、R及びRはそれぞれ
独立して水素原子、もしくは(C−C)アルキルで
あるか、又はそれらが結合している窒素原子と一緒にな
って5−もしくは6−員複素環を形成し、ならびにR
は(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキ
ル、又はポリハロ(C−C)アルキルである。
【0012】本発明のさらに好ましい方法において、X
はフルオロであり、Rは(C−C)アルキル;ポリ
ハロ(C−C)アルキル;又はORで置換された
(C−C)アルキル;であり、R’は水素原子;
(C−C)アルキル;ポリハロ(C−C)アル
キル;NR、ヒドロキシ、もしくはORで置換
された(C−C)アルキル;であり、R及びR
はそれぞれ独立して水素原子、もしくは(C−C
アルキルであるか、又はそれらが結合している窒素原子
と一緒になって5−もしくは6−員複素環を形成し、な
らびにRは(C−C)アルキル、又はポリハロ
(C−C)アルキルである。
【0013】本発明のなおいっそう好ましい方法におい
て、Rはメチル又はエチルであり、R’は水素原子、
(C−C)アルキル、又はポリハロ(C−C
アルキルである。
【0014】本発明のもっとも好ましい方法において、
Rはエチルであり、R’は水素原子である。
【0015】触媒量の白金は、広い表面積を有するいか
なる形態の白金でもよい。そのような触媒は、炭素担体
上の白金、好ましくは炭素上に5重量%で存在する白金
(5%Pt/C)、アルミナ担体上の白金、シリカ担体
上の白金、セラミック担体上の白金、酸化白金(IV)
(PtO)、又は流動床(fluidized be
d)の形態をとることができる。触媒含有量は、0.0
01から10%、好ましくは0.001から0.1%、
さらに好ましくは0.001から0.05%、なおいっ
そう好ましくは0.01から0.05%の範囲であるこ
とができる。触媒含有量は、出発物質4,4,4−トリ
ハロアセトアセテートの重量に対する白金の重量として
測定される。ラネーニッケル、炭素上のパラジウム、及
び炭素上のルテニウムを含む、他の金属を触媒として調
べてきた。4,4,4−トリハロ−3−ヒドロキシブチ
レートエステル生成物が、ほんのわずかな収率で得られ
た(0−25%)。
【0016】水素圧は、1から100バール、好ましく
は2から5バールの範囲であることができる。還元反応
温度は、周囲温度から150℃、好ましくは周囲温度か
ら80℃、さらに好ましくは30から60℃の範囲であ
ることができる。反応時間は、反応器のデザイン(re
actor design)、反応温度、水素圧などに
よるが、通常1から24時間、好ましくは2から10時
間である。反応混合物をよく攪拌することが、反応時間
をより短くすることにつながる。
【0017】塩基又は酸を、共触媒として加える。共触
媒の含有量は、出発物質トリハロアセトアセテートの重
量に対して、0.1から10重量%であることができ
る。好ましくは、0.1から3重量%である。共触媒
は、可溶性又は不溶性の酸もしくは塩基であることがで
きる。共触媒として、酸より塩基のほうがより好まし
い。酸の共触媒の例としては、HCl、HSO、p
−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸、トリ
クロロ酢酸、陽イオン交換樹脂等といった、有機及び無
機酸が挙げられる。塩基の例としては、トリエチルアミ
ン(ならびに、他のモノ−、ジ−、及びトリアルキルア
ミン)、ピリジン、置換ピリジン、水酸化物、炭酸塩、
炭酸水素塩、陰イオン交換樹脂等といった、有機及び無
機塩基が挙げられる。好適な塩基は、トリエチルアミ
ン、ならびにモノ−、ジ−、及びトリアルキルアミンで
ある。かなり高純度の4,4,4−トリハロ−3−ヒド
ロキシブチレートエステル生成物が求められる際には、
ろ過によって生成物から除去されることができるポリ
(ビニルピリジン)又は陰イオン交換樹脂といった、不
溶性の塩基を使用するのが最も好ましい。
【0018】4,4,4−トリハロアセトアセテート出
発物質、白金触媒及び共触媒を投入し、反応器に水素ガ
スを供給し、攪拌して生成物を生成する、バッチ反応と
して、プロセスを行うことができる。その後、ろ過、遠
心分離、又は他の触媒除去に適した方法で、生成物を分
離する。固定化触媒床上を、共触媒を含む4,4,4−
トリハロアセトアセテート出発物質を通過させ、最後に
純粋な生成物を集める、半連続(semi−conti
nuous)方法で、プロセスを行うこともできる。触
媒床は、機械的に安定で表面積の広い白金を提供する方
法で作られなければならない。担体物質は、炭素、アル
ミナ、セラミック、又は他の物質であることができる。
反応物は、どちらの操作形式でも加熱されることができ
る。
【0019】以下の実施例及び実験手順は、実験者にさ
らなる手引きを与える。
【0020】実施例1:エチル4,4,4−トリフルオ
ロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、エチル4,4,4−トリフルオロア
セトアセテート(350g)を、40℃まで加熱し、白
金(0.7gの5%Pt/C、含有量0.01%)及び
トリエチルアミン(1.5g、含有量0.4%)を用い
て処理した。水素を圧力が5バールになるまで供給し、
混合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ過して除去
した後、341g(収率96%)のエチル4,4,4−
トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートを得た。
【0021】実施例2:エチル4,4,4−トリフルオ
ロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、エチル4,4,4−トリフルオロア
セトアセテート(50g)を、40℃まで加熱し、白金
(0.1gの5%Pt/C、含有量0.01%)及びト
リエチルアミン(1.5g、含有量2.9%)を用いて
処理した。水素を圧力が5バールになるまで供給し、混
合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ過して除去し
た後、48.5g(収率96%)のエチル4,4,4−
トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートを得た。
【0022】実施例3:エチル2−メチル−4,4,4
−トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、エチル2−メチル−4,4,4−ト
リフルオロアセトアセテート(50g)を、40℃まで
加熱し、白金(0.1gの5%Pt/C、含有量0.0
1%)及びトリエチルアミン(0.2g、含有量0.4
%)を用いて処理した。水素を圧力が5バールになるま
で供給し、混合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ
過して除去した後、48.5g(収率96%)のエチル
2−メチル−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキ
シブチレートを得た。
【0023】実施例4:エチル4,4,4−トリフルオ
ロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、エチル4,4,4−トリフルオロア
セトアセテート(50g)を、40℃まで加熱し、白金
(0.1gの5%Pt/C、含有量0.01%)及びメ
タンスルホン酸(1.5g、含有量2.9%)を用いて
処理した。水素を圧力が5バールになるまで供給し、混
合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ過して除去し
た後、25.3g(収率50%)のエチル4,4,4−
トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートを得た。
【0024】実施例5:エチル4,4,4−トリフルオ
ロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、エチル4,4,4−トリフルオロア
セトアセテート(50g)を、40℃まで加熱し、白金
(0.5gの1%Pt/C、含有量0.01%)及びト
リエチルアミン(0.2g、含有量0.4%)を用いて
処理した。水素を圧力が5バールになるまで供給し、混
合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ過して除去し
た後、48.5g(収率96%)のエチル4,4,4−
トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートを得た。
【0025】実施例6:エチル4,4,4−トリフルオ
ロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、エチル4,4,4−トリフルオロア
セトアセテート(50g)を、40℃まで加熱し、白金
(0.1gの5%Pt/アルミナ、含有量0.01%)
及びトリエチルアミン(0.2g、含有量0.4%)を
用いて処理した。水素を圧力が5バールになるまで供給
し、混合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ過して
除去した後、48.5g(収率96%)のエチル4,
4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブチレートを得
た。
【0026】実施例7:イソプロピル4,4,4−トリ
フルオロ−3−ヒドロキシブチレートの調製 窒素ガスシール下、イソプロピル4,4,4−トリフル
オロアセトアセテート(50g)を、40℃まで加熱
し、白金(0.1gの5%Pt/C、含有量0.01
%)及びトリエチルアミン(0.2g、含有量0.4
%)を用いて処理した。水素を圧力が5バールになるま
で供給し、混合物を40℃で6時間攪拌した。触媒をろ
過して除去した後、48.5g(収率96%)のイソプ
ロピル4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブチ
レートを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 209/78 C07C 209/78 211/03 211/03 239/22 239/22 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 フェレイドン・アブデサケン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19025, ドレッシャー,ウエストウインド・ウェ イ・269 (72)発明者 ロリ・アン・スパングラー アメリカ合衆国ペンシルバニア州18966, チャーチビル,エルム・アベニュー・115 (72)発明者 レネ・キャロライン・ロエメール アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002, メープル・グレン,フルトン・ロード・ 1030 (72)発明者 ランドル・ウェイン・スティーブンズ アメリカ合衆国ペンシルバニア州18944, パーカジー,ストーニークレスト・ドライ ブ・114 (72)発明者 ピーター・デービッド・ナイチンゲール イギリス,エスケー6・5エルダブリュ ー,ストックポート,マープル・ブリッ ジ,ベイル・コテージ・ミルブロー(番地 なし) (72)発明者 デービッド・ジョン・ハートリー イギリス,エム30・9エヌゼット,マンチ ェスター,モントン・エクレス,ベルモン ト・ストリート・4

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II): 【化1】 を有する化合物から式(I): 【化2】 を有する化合物を、反応溶媒を存在させずに調製する方
    法であり、(i)触媒量の白金、及び触媒量の酸又は塩
    基の存在下、式(II)を有する化合物を水素と反応さ
    せ、式(I)を有する化合物を生成する工程、ならびに
    (ii)白金触媒から式(I)を有する化合物を分離す
    る工程、を含む調製方法:〔式中Xはフルオロ又はクロ
    ロであり、 Rはアルキル;ハロアルキル;ポリハロアルキル;NR
    、ヒドロキシ、もしくはORで置換されたアル
    キル;フェニル;又はハロ、アルキル、ヒドロキシ、ア
    ルコキシ、ハロアルコキシ、ポリハロアルコキシ、ハロ
    アルキル、もしくはポリハロアルキルから独立して選択
    される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニル;で
    あり、 R’は水素原子;アルキル;ハロアルキル;ポリハロア
    ルキル;NR、ヒドロキシ、もしくはORで置
    換されたアルキル;フェニル;又はハロ、アルキル、ヒ
    ドロキシ、アルコキシ、ハロアルコキシ、ポリハロアル
    コキシ、ハロアルキル、もしくはポリハロアルキルから
    独立して選択される1つ又はそれ以上の基で置換された
    フェニル;であり、 R及びRはそれぞれ独立して水素原子、もしくはア
    ルキルであるか、又はそれらが結合している窒素原子と
    一緒になって5−もしくは6−員複素環を形成し、なら
    びにRはアルキル、ハロアルキル、又はポリハロアル
    キルである〕。
  2. 【請求項2】 Xはフルオロ又はクロロであり、 Rは(C−C)アルキル;ハロ(C−C)アル
    キル;ポリハロ(C−C)アルキル;NR
    ヒドロキシ、もしくはORで置換された(C
    )アルキル;フェニル;又はハロ、(C−C
    アルキル、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシ、ハ
    ロ(C−C)アルコキシ、ポリハロ(C−C
    アルコキシ、ハロ(C −C)アルキル、もしくはポ
    リハロ(C−C)アルキルから独立して選択される
    1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニル;であり、 R’は水素原子;(C−C)アルキル;ハロ(C
    −C)アルキル;ポリハロ(C−C)アルキル;
    NR、ヒドロキシ、もしくはORで置換された
    (C−C)アルキル;フェニル;又はハロ、(C
    −C)アルキル、ヒドロキシ、(C−C)アルコ
    キシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ポリハロ(C
    −C)アルコキシ、ハロ(C −C)アルキル、も
    しくはポリハロ(C−C)アルキルから独立して選
    択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニル;
    であり、 R及びRはそれぞれ独立して水素原子、もしくは
    (C−C)アルキルであるか、又はそれらが結合し
    ている窒素原子と一緒になって5−もしくは6−員複素
    環を形成し、ならびにRは(C−C)アルキル、
    ハロ(C−C)アルキル、又はポリハロ(C−C
    )アルキルである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 Xはフルオロであり、 Rは(C−C)アルキル;ポリハロ(C−C
    アルキル;又はORで置換された(C−C)アル
    キル;であり、 R’は水素原子;(C−C)アルキル;ポリハロ
    (C−C)アルキル;NR、ヒドロキシ、も
    しくはORで置換された(C−C)アルキル;で
    あり、 R及びRはそれぞれ独立して水素原子、もしくは
    (C−C)アルキルであるか、又はそれらが結合し
    ている窒素原子と一緒になって5−もしくは6−員複素
    環を形成し、ならびにRは(C−C)アルキル、
    又はポリハロ(C−C)アルキルである、請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 Rはメチル又はエチルであり、R’は水
    素原子、(C−C )アルキル、又はポリハロ(C
    −C)アルキルである、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 Rはエチルであり、R’は水素原子であ
    る、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(i)の触媒量の白金が、炭素担体
    上の白金、アルミナ担体上の白金、シリカ担体上の白
    金、セラミック担体上の白金及び酸化白金(IV)から
    なる群から選択される、請求項1から5のいずれか1項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 触媒量の白金が、炭素担体上に5重量%
    で存在する白金である、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 触媒量の酸又は塩基が、HCl、H
    、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢
    酸、トリクロロ酢酸、陽イオン交換樹脂、モノアルキル
    アミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、ピリ
    ジン、置換ピリジン、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、
    陰イオン交換樹脂、及びポリ(ビニルピリジン)からな
    る群から選択される、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 塩基がジアルキルアミン又はトリアルキ
    ルアミンである、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 アミンがトリエチルアミンである、請
    求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 酸又は塩基が、式(II)を有する化
    合物の重量に対して0.1から10重量%の量で存在す
    る、請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 触媒量の白金が、式(II)を有する
    化合物の重量に対して0.001から10重量%の量で
    存在する、請求項6記載の方法。
  13. 【請求項13】 触媒量の白金が、0.001から0.
    1重量%の量で存在する、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 水素圧が1から100バールである、
    請求項6記載の方法。
  15. 【請求項15】 反応温度が周囲温度から150℃であ
    る、請求項6記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応温度が周囲温度から80℃であ
    る、請求項15記載の方法。
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