JP2000334249A - 膜と吸着を連続して用いる半導体製造における排ガスからのフッ素化合物の分離方法 - Google Patents

膜と吸着を連続して用いる半導体製造における排ガスからのフッ素化合物の分離方法

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JP2000334249A
JP2000334249A JP11144534A JP14453499A JP2000334249A JP 2000334249 A JP2000334249 A JP 2000334249A JP 11144534 A JP11144534 A JP 11144534A JP 14453499 A JP14453499 A JP 14453499A JP 2000334249 A JP2000334249 A JP 2000334249A
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gas
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membrane
diluent
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Suukuan Yan James
ス−クァン ヤン ジェームス
Shaanyakofu Iosif
シャーニャコフ イオシフ
Hsiung Thomas Hsiao-Ling
シャオ−リン シュン トーマス
Alexander Schwarz
シュワルツ アレキサンダー
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Air Products and Chemicals Inc
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 希釈剤ガスとパーフルオロガスの分離・回収
・再利用方法。 【解決手段】 (a) 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含
むガス流を圧縮し、(b)該圧縮ガス流を、透過流のフラ
ックスを増加させ、又フッ素系化学薬品の透過に比して
希釈剤ガスの透過に対する膜の選択性を増大させるのに
十分な温度まで加熱し、(c) 該ガス流を選択性透過膜に
接触させ、希釈剤ガスの豊富な第2の透過流とフッ素系
薬品の豊富な不透過物を得、(d) より透過選択性の1又
は2以上の追加膜に該不透過物を接触させ、(e) 該第2
の透過流を(a) にリサイクルして当初のガス流と混合圧
縮し、(f) 精製された希釈剤ガスを排気し、更に富化し
たフッ素系薬品流を吸着システムに通過し、更に(g) 脱
着してフッ素系化学薬品がより富化した流れを製品流と
する、フッ素系化学薬品を分離回収する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】半導体産業では、半導体の製
造工程におけるエッチング剤及び洗浄ガスとして、カー
ボンテトラフルオリド、ヘキサフルオロエタンのごとき
フッ素化ガスを使用する。これらのガスは、反応室にお
いて完全には反応しない。この未使用(未反応)ガスは
反応器から出るプロセス流出物(process effluent)を介
して大気中に至り、大気中に長く残存する。これらのガ
スは赤外線を吸収するので、潜在的な地球温暖化ガスで
ある。半導体産業では、大気に至るフッ素化ガスの量を
減少する方策を求め、又特に所期のエッチング及び洗浄
目的に一パスしか利用されてない低利用性に照らして、
これらのガスをリサイクルする方策を求めてきた。
【0002】パーフルオロハイドロカーボン及びパーフ
ルオロ化化学薬品のごときフッ素系化学薬品(fluoroche
micals) は、安全で、非腐食性のフッ素源として半導体
産業において使用される。プラズマ状態において、フッ
素化ガスのごときフッ素系化学薬品は、ウエハーをエッ
チングし又は反応室内を洗浄するフッ素種を生成する。
そのエッチング工程あるいは洗浄工程のガス状生成物
は、その反応室から半導体製造プラントの洗浄あるいは
排気系へ排出され、大気中に排気される可能性がある。
反応室においてフッ素化ガスは、完全には消費されな
い。実験によって、ある場合にはヘキサフルオロエタン
の10%未満しか使用されないことが明かにされた。
【0003】
【従来の技術】フッ素系化学薬品の減少化は、現在いく
つかの方法によって行なわれる。フッ素系化学薬品が環
境に放出されないよう保証するために、半導体産業にお
いて現在使用される1つの方法は、排気流(effluent st
ream) に含まれるフッ素系化学薬品の燃焼である。この
方法は、フッ素系化学薬品を効果的に破壊し、それによ
り環境汚染を回避できるが、一方でこの方法は、又、フ
ッ素系化学薬品の再利用を不可能にする。更に、この方
法は、フッ化水素及び窒素酸化物のごとき排ガスを生成
し、それらのガスは更なる処理を必要とするので欠点が
ある。その上、燃焼工程は、操作上燃料及び酸素を必要
とし、半導体に付加的操作及び資本コストを付加し、又
製造操作を付加する。
【0004】それとは別に、これらのフッ素系化学薬品
は、再利用のために回収することができる。これらの化
学薬品を捕捉するためのいくつかの方策が文献に開示さ
れている。
【0005】グレン.エム.トム(Glenn.M.T
om.)らは、論文「『PFCの濃縮とリサイクル(P
FC Concentration AND Recy
cle)』、Mat.Res.Soc.Symp.Pr
oc.vol.344,1994、pp267- 272」
に、炭素含有吸着床を用いたパーフルオロ化ガスの濃縮
方法を記載している。この方法は、切り替え吸着床の連
続工程を維持するための加圧及び減圧に相当なエネルギ
ーを必要とする。
【0006】米国特許第5,502,969号明細書に
は、洗浄液を具備し、1又は2以上のステージの低温蒸
留を具備する物質移動接触ゾーンを用いて、半導体施設
から排出される流体を構成するキャリアーガスから、フ
ッ素化合物を回収する方法が開示されている。低温化も
吸着も共にエネルギー集約的かつ資本集約的分離工程を
含む。
【0007】デニス ルフィン(Deniss Ruf
fin)は、1996年2月7日にテキサス州オースチ
ンの半導体用パーフルオロ化合物(PFC)ワークショ
ップでの発表において、製造手段の排気ガスからパーフ
ルオロ系化学薬品を回収する方法を紹介した。この方法
は、乾燥及び湿潤洗浄、追加圧縮、濾過、濃縮工程、そ
の後の凝縮、オフサイトの精製後の、リサイクルのため
のパッケージング、認証(certification) 及び追加の再
パッケージングを含む。この一連の工程で開示されたパ
ーフルオロカーボンの濃縮ユニットは特定されなかっ
た。ルフィンは、「Semicon West、PFC
CAPTURE ALPHA SYSTEMS TE
STING UPDATE、1996、pp49−5
4」で同様な説明をした。
【0008】米国特許第4,119,417号明細書に
は、供給ガス流を、半透膜を付設した2つのカスケード
に通して、第2半透膜を透過した透過流を第1半透膜の
前段で供給ガス流にリサイクルする方法が開示されてい
る。この方法は、クリプトンから窒素を分離するのに代
表される。様々な2種の混合物から分離できるその他の
ガスには、水素、ヘリウム、窒素、酸素、空気、ネオ
ン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、フッ
素、塩素、臭素、6フッ化ウラン、オゾン、炭化水素、
二酸化硫黄、ビニルクロリド、アクリロニトリル、及び
窒素酸化物が含まれる。これらの分離に用いられる膜に
は、シリコンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリエチレ
ン、テトラメチルペンタン樹脂、セルローズアセテー
ト、エチルセルローズ、「Nuclear Pore」
(ゼネラルエレクトリック社製の材料)、テトラフルオ
ロエチレン、ポリエステル、及び多孔質金属膜が含まれ
る。
【0009】米国特許第4,654,063には、非膜
タイプ分離と共に半透膜を使用する水素の精製方法にお
いて、膜から得た不透過物(retentate) を低温又は吸着
分離システム中で更に処理する方法が開示されている。
【0010】米国特許第4,701,187には、第1
膜から得た不透過物を第2膜に導入し、第2膜から得た
不透過物を下流にある次の吸着分離に導入して、製品回
収するカスケード(連続継続)膜の使用方法が開示され
ている。第2膜から得た透過物は、第1膜の供給流にリ
サイクルされる。
【0011】エアープロダクトアンドケミカル社(Ai
r Products and Chemicals,
Inc)及びラジアンインターナショナル有限会社(R
adian Intenational L.L.
C.)は、1996年の刊行物第325−95410
「電子産業におけるPFC回収システム(PFC Re
covery System for Electro
nics Industry)」と称する方法を開示し
た。その刊行物には、真空ポンプ稀釈剤と、半導体の製
造装置の製造手段から生ずるフッ素化ガスとの混合物を
ガードベッドと湿潤ガス洗浄器に通し、その後、吸着剤
から得た精製希釈剤の一部をガス圧縮の前段にリサイク
ルしつつ、ガス圧縮、乾燥、吸着を行ない、一方、より
濃縮されたフッ素化ガスを、次のガス圧縮、濃縮、蒸留
を通して、ヘキサフルオロエタン99.9%以上(9
9.9+%)のごとき製品を回収する方法が述べられて
いる。この方法は、6フッ化エタン、4フッ化炭素、3
フッ化メタン、3フッ化窒素、及び6フッ化硫黄を回収
するために設計できる。
【0012】ローテンバッハ(Rautenbach)
らは、「『ガス透過モジュールのデザインと装置(Ga
s Permeation−Module Desig
nAND Arrangement)』,Chem.E
ng.Process,21,1987,pp.141
−150」で、ガス分離の様々な膜装置を開示してい
る。
【0013】EP0754487A1として公開された
ヨーロッパ特許出願には、パーフルオロ化成分を回収す
るための膜と蒸留の組み合わせを使用して、ガス混合物
からパーフルオロ化合物を回収する方法が開示されてい
る。膜ユニットを透過した透過流は、膜ユニットへの供
給流としてリサイクルされる。パーフルオロ化合物及び
豊富化された希釈剤流を回収・再利用するために、透過
流を真空ポンプ希釈剤として用いること、又は膜/吸着
あるいは吸着/膜工程のいずれかの上流において圧縮器
に供給される供給流の一部として用いることに関する開
示はない。
【0014】興味あるその他の特許には、米国特許第
4,180,388号、第4,894,068号、第
5,240,471号及び第5,252,219号が含
まれる。
【0015】先行技術は、パーフルオロ化合物、更に特
定すると、パーフルオロカーボンのごとき,半導体産業
に使用されるフッ素系化学薬品を捕捉、リサイクルする
ことを課題としているが、所望のフッ素化合物の捕捉と
濃縮するための、低資本コスト、エネルギー集約の少な
い方法を提供できなかった。この方法は、下記により詳
述する本発明によって達成される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する問題点を解決することができ、又、希釈剤ガスと
パーフルオロ化合物を含む排ガス、特に半導体製造工程
から出される排ガスから、希釈剤ガスとパーフルオロガ
スを効率的に分離・回収して、再利用できる方法の提供
を課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、一実施形態に
おいて、下記の工程を含む、希釈剤ガスとフッ素系化学
薬品を含むガス流を膜に接触させて、該ガス流からフッ
素系化学薬品を分離回収する方法である。 (a) 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流を
ある上昇圧(elevated pressure)まで圧縮する工程、
(b) 工程(c)の透過流のフラックスを増加させ、
又工程(c)のフッ素系化学薬品の透過に比べて、工程
(c)の希釈剤ガスの透過に対する、工程(c)の膜の
選択性を増大させるのに十分なある昇温温度(elevated
temperature )まで、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品
を含む前記ガス流を加熱する工程、(c) フッ素系化
学薬品に比べて,希釈剤ガスに対して、より透過選択性
を有する膜に前記ガス流を接触させて、希釈剤ガスの豊
富な(rich)透過流とフッ素系化学薬品の豊富な不透過
物(retentate )を生成する工程、(d) フッ素系化
学薬品に比べて、希釈剤ガスに対して、より透過選択性
を有する1又は2以上の追加膜に前記不透過物を接触さ
せて、希釈剤ガスの豊富な第2の透過流とフッ素系化学
薬品の豊富な第2の不透過物(retente )を生成する工
程、(e) 前記第2の透過流を工程(a)にリサイク
ルして、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス
流と共に、ある上昇圧に圧縮する工程、(f) フッ素
系化学薬品の豊富な第2の不透過物を吸着システムに通
過させ、より豊富化された(enriched)希釈剤(ガス)
を排気し、フッ素系薬品の更に豊富化された流れを吸着
する工程、及び(g) フッ素系化学薬品の更に豊富化
された前記流れを脱着して、製品流とする工程。
【0018】好ましくは、希釈剤ガスとフッ素系化学薬
品を含む前記ガス流を最初に洗浄して、該ガス流から微
粒子、酸ガス及び他の水溶性成分を除去する。
【0019】好ましくは、工程(g)の後に、フッ素系
薬品の豊富化された製品流を蒸留により更に精製して、
フッ素系薬品のより更に豊富化された製品流と希釈剤の
豊富な排気流を提供する。
【0020】好ましくは、希釈剤ガスとフッ素系化学薬
品を含むガス流が、NF3 、SF6、CF4 、CH
3 、CH3 F、C2 6 、C2 HF5 、C3 8 、C
4 8 及びそれらの混合物からなる群から選択されるフ
ッ素系化学薬品を含む。
【0021】好ましくは、希釈剤ガスとフッ素系化学薬
品を含むガス流が、半導体の製造工程から出る排ガス流
である。
【0022】好ましくは、膜が、ポリスルホン、ポリエ
ーテルイミド、エチルセルローズ及びそれらの混合物か
らなる群から選択される。
【0023】好ましくは、フッ素系薬品の豊富な製品流
がC2 6 を含む。
【0024】好ましくは、希釈剤ガスが、窒素、ヘリウ
ム、アルゴン、空気、及びその混合物からなる群から選
択される。
【0025】好ましくは、フッ素系化学薬品の豊富化な
製品流を半導体製造工程にリサイクルする。
【0026】第二の実施形態において、本発明は、下記
の工程を含む、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガ
ス流からフッ素系化学薬品を分離回収する方法である。 (a) 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス
流をある上昇圧まで圧縮する工程、(b) 希釈剤ガス
とフッ素系化学薬品を含む前記ガス流を、吸着剤システ
ムに通過させて、希釈剤の豊富な排気流とフッ素系化学
薬品の豊富化された吸着剤を生成する工程、(c) 前
記吸着剤システムからフッ素系化学薬品の豊富化された
流れを脱着させる工程、(d) 前記フッ素系化学薬品
の豊富化された流れを圧縮する工程、(e) 工程
(f)の透過流フラックスを増大させ、工程(f)のフ
ッ素系化学薬品の透過に対して、工程(f)の希釈剤ガ
スの透過に対する、工程(f)の膜の選択性を増大させ
るのに十分なある昇温温度に、前記圧縮されたフッ素系
化学薬品流を加熱する工程、(f) フッ素系化学薬品
に比べて、希釈剤ガスに対して、より透過選択性を有す
る膜に、前記加熱されフッ素系化学薬品の豊富化された
ガス流を接触させて、希釈剤ガスの豊富な透過流とフッ
素系化学薬品の豊富な不透過物(retente )を生成する
工程、(g) フッ素系化学薬品に比べて、希釈剤ガス
に対して、より透過選択性を有する1又は2以上の追加
膜に、前記不透過物を接触させて、希釈剤ガスの豊富な
第2の透過流とフッ素系化学薬品の豊富な第2の不透過
物(retente )を生成する工程、及び、(h) 工程
(a)へ第2の透過流をリサイクルして、希釈剤ガスと
フッ素系化学薬品を含むガス流と共に、ある上昇圧に圧
縮する工程。
【0027】好ましくは、この発明の実施形態におい
て、吸着剤システムが、1又は2以上のステージにおい
て、炭素、ポリマー又はゼオライトの吸着剤の1つを使
用する圧力−スイング、真空−スイング又は温度−スイ
ングシステムのいずれかである。
【0028】好ましくは、この発明の実施形態におい
て、吸着剤システムから出る排気流の1部を吸着システ
ムの脱着に使用する。
【0029】好ましくは、この発明の実施形態におい
て、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流を最初
に洗浄して、該ガス流から微粒子及び水溶性成分を除去
する。
【0030】好ましくは、この発明の実施形態におい
て、蒸留により第2の不透過物を更に精製して、フッ素
系化学薬品のより更に豊富化された製品流と希釈剤ガス
の豊富な流を得る。
【0031】好ましくは、この発明の実施形態におい
て、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流が半導
体の製造工程から出た排ガス流である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体製造工程におけ
る装置から出る排ガスから、NF3 、SF6、CF4
CHF3 、CH3 F、C2 6 、C2 HF5 、C
3 8 、C4 8 及びそれらの混合物のごときフッ素系
化学薬品を回収する方法である。これらのタイプのガス
は、集積回路の製造を含む、電子材料からの各種電子デ
バイスの製造における、エッチングあるいは洗浄作業に
使用される。これらのガスは、典型的に、どのような既
知の工程サイクルにおいても利用率が低い。それ故、こ
れらの工程から出る排ガスは地球温暖化の環境問題を引
き起こすことになる。更に、これらのガスは、それが濃
縮され、精製され、リサイクルされて、再び利用するこ
とができれば、かなりの価値を有する。
【0033】本発明は、吸着システムと膜システムを組
み合わせ、その吸着システムを膜システムの前又は後に
用いることにより、典型的に窒素ガス又は他の不活性ガ
スのごとき真空ポンプ希釈剤(vacuum pump diluent
)の豊富な、半導体製造装置から出る排ガスから、上
記のフッ素系化学薬品を捕捉、回収、及び精製して、リ
サイクルを可能とする。
【0034】本発明において、吸着システムは、一ある
いは2以上のステージにおいて、炭素、ポリマー又はゼ
オライトの吸着剤を用いた、よく知られた圧力スイン
グ、真空スイング、あるいは温度スイングタイプとする
ことができる。
【0035】その膜システム工程において、希釈剤ガス
とフッ素系化学薬品を含むガス流は、膜に導入される前
に圧縮され、加熱されて、ガス流温度が昇温される。そ
の膜は、希釈剤ガスをフッ素系化学薬品ガス成分から分
離できるように、ガス流中のフッ素系化学薬品に対する
より、稀釈剤ガスに対して、より透過性である。これに
より真空ポンプ希釈剤の豊富な透過流とフッ素系化学薬
品の豊富な不透過物とを製造する。
【0036】フッ素系化学薬品の豊富化された流れを含
む不透過物は、連続工程の第2カスケード膜ステーショ
ンに送られる。一方、希釈剤ガスの豊富な透過流は排気
される。第一ステージの膜に連続して付設された(in
cascade relation )第2ステージ膜において、該フッ
素系化学薬品は再び濃縮される。一方、残りの希釈剤ガ
スは、透過流としてその膜を選択的に透過する。その透
過流は、第一ステージ膜の上流位置で圧縮器にリサイク
ルして、フッ素系化学薬品を捕捉する。そのフッ素系化
学薬品は、膜を僅少ではあるが、随伴透過(copermeate)
したものである。
【0037】第一ステージ膜と同様に第二ステージ膜
は、昇温温度(elevated temperature )で操作して、
希釈剤ガスとフッ素系化学薬品ガス成分との選択性を増
加させつつ、同時に、膜を透過する希釈剤ガスフラック
スを増加させる。
【0038】希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む供給
ガス流の組成に基いて、継続接続された(cascade con
nected)膜を更に加えたステージを利用することがで
き、そのステージでは、回収を望むフッ素系化学薬品
は、膜で阻止し、希釈剤ガスは、昇温温度において高速
度のフラックスで、より大きな選択性により透過させ
て、該透過ガスに随伴透過した必要なフッ素系化学薬品
を回収可能とするために、膜分離の第一又は初期ステー
ジにリサイクルする。
【0039】連続的多段式膜分離(cascading multi-s
taged membrane separation )により最終的に得られ
た不透過物は、半透膜を透過しなかった濃縮されたフッ
素系化学薬品である。そのフッ素系化学薬品は、その
後、半導体製造産業において、又は特に該フッ素系化学
薬品が排ガス流として取得されたその特定の工程におい
て、再利用するリサイクル製品として使用する前に、典
型的な蒸留又は吸着分離により、より高度の精製を実施
する。
【0040】膜材料は、ポリスルホン、ポリエーテルイ
ミド、ポリプロピレン、セルローズアセテート、ポリメ
チルペンタン、2,2−ビストリフルオロメチル−4,
5−ジフルオロ−1,3−ジオキソールを基礎とする非
晶性共重合体、ポリビニルトリメチルシラン、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリアラミド、又はエチルセルローズ
を含むことができ、これらの全ては、中空繊維、らせん
捲回形状又は平板シート形状に形成することができる。
【0041】本発明において、窒素又はヘリウムのごと
き希釈剤ガスから、フッ素系化学薬品を分離する膜を採
用する場合、昇温した温度で膜を操作すると、膜を透過
するフラックス速度、又は透過物が増加するばかりでな
く、フッ素系化学薬品と窒素のごとき希釈剤ガスとの間
の選択性が増大するという驚くべき効果が得られること
を予期せず確認できた。従来は、昇温すると、狙いとす
る透過流のフラックス速度は上昇するが、選択性を減少
させるリスクも伴う。選択性が減少すると、透過分が増
加するか、又はフラックス速度が増加して、狙いとする
不透過物種も又随伴透過する。
【0042】典型的には、フッ素系化学薬品を含む半導
体製造の洗浄又はエッチング排ガスに見られるガス混合
物を分離する場合、膜に至る供給ガス流を加熱するなど
の方法で、膜の操作時の温度を上げると、窒素のごとき
希釈剤ガスのフラックス又は透過速度の増加がもたらさ
れ、更に又、予期せざることに、上記のフルオロ系化学
薬品及びパーフルオロ系化学薬品のごとき不透過物又は
フッ素系化学薬品と、希釈剤ガスとの間の選択性の増加
がもたらされる。この予期せざる知見により、本発明の
操作効率の向上を提供できる。それにより、効率の改善
は、熱エネルギーコストをかけることにより実現できる
と共に、より大きな選択性が得られ、それ故、捕捉・分
離してフッ素系化学薬品を回収して、再利用を可能とす
るための下流における純度を提供できる。
【0043】所望の純度に応じて、又吸着システムが組
み込まれる場合、本発明の2段階の継続接続する膜工程
部分は、拡張して、複数の継続接続する一連の膜を複数
含めることができる。ここで、各膜から得た不透過物
は、継続する膜への供給物となる。第一ステージ膜を透
過した希釈剤ガスを含む透過流は、典型的には、本発明
の方法において、濃縮、再検定(recertification )及
び再利用(reutilization )を望むフッ素系化学薬品を
捕捉するためにリサイクルされる。
【0044】本発明の分離のために考えられる上昇圧
は、典型的には、70psigより高い圧力であり、より好
ましくは、100〜200psigの圧力である。透過フラ
ックス増加、及び透過物と不透過物との間の選択性増加
の効率特性を向上させるために、本発明の実施温度は、
周囲温度を上回る温度、典型的には、100〜200°
F、好ましくは、150°F程度である。
【0045】ここで、本発明の方法を、好ましい実施形
態について第1図を参照して、より詳細に説明する。第
1図において、エッチング又は洗浄工程を行なう半導体
製造装置から出るフッ素系化学薬品を含む排ガスは、流
れ12で示され、窒素ガスのごとき希釈剤ガス、並びに
NF3 、SF6 、CF4 、CHF3 、CH3 F、C2
6 、C2 HF5 、C3 8 、C4 8 、HF、F2 及び
それらガスの混合物を潜在的に含むフッ素系化学薬品を
有する。この混合物における付加成分としては、CO、
CO2 、H2 O、O2 、CH4 、Si F4 、Si H4
COF2 、N2O、NH3 、O3 、Ar 、Br2、Br Cl
、CCl4、Cl2、H2 、HBr 、HCl 、He 及びSi
Cl4が含まれる。このガス混合物は、典型的には半導
体製造装置から真空ポンプ14を経て除去される。この
ガス流は、濾過除去することのできる微粒子を潜在的に
含んでいる。湿式又は乾式洗浄し易い他の成分は、ステ
ーション16で除去する。このステーションで、典型的
にはフッ素、フッ化水素、及びカルボニルフルオリドの
ごとき溶解性フッ化物を除去する。湿式洗浄は、典型的
には、溶解性フッ化物を除去する水性洗浄溶液により行
なう。
【0046】その後、この洗浄ガス流は、リサイクル流
18と混合し、圧縮器20に給送して、70psig超の圧
力、好ましくは100〜200psigの圧力に圧縮する。
その後、該昇圧ガス流は、半導体製造装置若しくは加熱
器に用いるプロセス蒸気、又は所与の工程から得た外部
蒸気のごとき昇温プロセス蒸気を熱源とする直接熱交換
器22において、更に加熱する。この希釈剤ガスとフッ
素系化学薬品を含むガス流は、周囲温度を超える温度
で、典型的には200°F未満、又は事後接触する膜ス
テージの分解温度未満のある温度、好ましくは100〜
200°F、もっとも好ましくは150°F程度に加熱
する。
【0047】その後、この供給ガス流は、半透膜24の
第一ステージに接触し、ここで、窒素のごとき希釈剤ガ
ス、及び昇温により増加されたそれら2成分間の選択性
により低濃度となった、いくらかの量のフッ素系化学薬
品は、管路26中の透過流となる。この透過流は、工程
から出る排ガスとして排気し、又は処理することができ
る。
【0048】ステージ24の半透膜を透過しない不透過
物又は流れは、濃度が豊富化されたフッ素系化学薬品と
共に除去される。この流れは、熱交換器22で説明した
加熱手段と相応な加熱器28で、ある昇温温度まで更に
加熱する。ステーション24の第一膜から得た不透過物
である、昇圧・加圧ガス流は、ステーション30の追加
膜ステージに接触して、実質的に窒素のごとき希釈剤ガ
スと、僅量のフッ素系化学薬品を含む第二の透過流を生
成し、他方、フッ素系化学薬品の豊富な流れとして、そ
の膜を透過しない第二の不透過物を生成する。この第二
の不透過物は、純度及び分離されるべきガス混合物に対
応して、膜の追加ステージにより、更に処理することが
できる。第二ステージ及びそれに続く膜ステーション3
0の全てのステージから得た透過流は、希釈剤ガスと共
に僅かな量で随伴透過するフッ素系化学薬品を再捕捉す
るために、圧縮ステージ20の上流に流れ18としてリ
サイクルする。この膜を昇温温度で操作すると、この昇
温温度が透過フラックスを増加し、又希釈剤ガスとフッ
素系化学薬品との間の選択性を増加する機能を有するの
で、これらのリサイクルされるフッ素系化学薬品の濃度
が減少する。
【0049】マルチステージ膜システム30の最後のス
テージに存在するフッ素系化学薬品の豊富な不透過物
は、その後、管路31を介して吸着システム32に給送
される。その吸着システム32は、1又は2以上の吸着
容器34、35を有することができる。それらの容器は
交互に、即ち一方を再生している間、他方を、そのシス
テム32に流入する流れから吸着する様に使用する。そ
の吸着システム32は、1又は2以上のステージにおい
てカーボン、ポリマー、又はゼオライトの吸着剤を使用
する、圧力スイング、真空スイング、または温度スイン
グタイプのものにできる。そのシステムは、よく知られ
た技術であり、その吸着剤は、流入する流れ31からフ
ッ素系化学薬品成分を吸着できるよう選択される。吸着
システムから得た精製希釈剤は、吸着工程の間に導管3
8、40から排気される。排気された精製希釈剤のいく
らかを、吸着工程が完了した後に、吸着されたフルオロ
カーボン成分を一掃するために使用できる。これによ
り、その吸着容器は、再生される。その吸着システムか
ら脱着されたフルオロカーボンの豊富な流れは、製品流
として導管42に流入する。
【0050】吸着システムから流れ42として得られた
製品は、元の半導体製造工程にリサイクルすることもで
きるし、又適当な蒸留ステーション44を通過させるこ
とにより、再利用のために更に機能アップされ、あるい
は精製される。このようにして、典型的には、選択・精
製されたフッ素系化学薬品ガス及び、他のフッ素系化学
薬品ガスを含み得る副生成物36を有するフッ素系化学
薬品製品46を製造する。ステーション44中の蒸留に
よる後処理ステージは、吸着生成システム32と直結で
きる。選択肢として、管路42に得られたフッ素系化学
薬品ガス流は、膜から隔離された、省略されている中心
地に輸送するため、並びに、半導体製造装置又は同旨の
要望のある装置で再利用する上で、更なる精製再パッケ
ージング及び再検定をするために、パッケージすること
もできる。
【0051】様々なダウンストリーム式の代替可能の蒸
留工程が考えられる。しかしながら、好ましい蒸留工程
では、低温液体(cryogenic fluid)、即ち液体窒素を
用い、蒸留カラムのオーバーヘッドコンデンサーを操作
して、フラックスを該カラムに提供する。同時に、公知
のいずれかの手段で加熱してカラムを再沸騰させ、まず
前記カラムを操作して、窒素のごとき不活性ガスからカ
ーボンテトラフルオリドを精製し、次いで該カラムを操
作して、蒸留カラムの集液孔(sump)からヘキサフルオ
ロエタンを除去して、再パッケージング又はリサイクル
用の高純度のガス状ヘキサフルオロエタン製品を提供す
る。
【0052】本方法を99.9+%のヘキサフルオロエ
タンを製造する場合について記載したが、この方法を、
半導体産業のエッチング又は洗浄工程のフッ素系化学薬
品を含むガスとして広く用いられている、カーボンテト
ラフルオリド、トリフルオロメタン、オクタフルオロプ
ロパン、オクタフルオロブタン、三フッ化窒素、または
六フッ化硫黄を製造する方法に構成を変えることもでき
る。本発明の重要な側面は、フッ素系化学薬品から不活
性希釈剤ガスを分離する膜分離を昇温温度で行なうこと
である。典型的には、昇温温度により、選択性がなくな
ると共にフラックスが増加する。しかしながら、本発明
の昇温温度と、窒素のごとき希釈剤不活性ガスをヘキサ
フルオロエタンのごときフッ素系化学薬品から分離に供
される膜を使用することにより、本発明においては、透
過流のフラックスが増大するばかりでなく、希釈剤ガス
とフッ素系化学薬品との間の選択性が増加することが見
出された。
【0053】本発明の第2の実施形態を第2図に示す。
ここで、エッチング又は洗浄工程を実施する半導体製造
装置から出たフッ素系化学薬品を含む排ガスは、窒素の
ごとき希釈剤ガスと、NF3 、SF6 、CF4 、CHF
3 、C2 6 、及びこれらの混合物のごときフッ素系化
学薬品を含む流れ100で表す。前記のごとき付加成分
も又混合物中に存在していてもよい。ガス混合物は、典
型的には、真空ポンプ110を介して、半導体装置から
除去される。このガスには濾過除去されるべき微粒子が
含まれ得る。湿式又は乾式洗浄し易いその他の成分は、
典型的にはフッ素、フッ化水素及びカルボニルフルオリ
ドのごとき溶解性フッ化物を除去するステーション11
2において除去される。
【0054】その後、ステーション112から出た洗浄
ガス流は、リサイクル流114と混合され、圧縮器11
6に送られて、30psia超の圧力、好ましくは45〜7
35psiaの範囲の圧力に圧縮される。その後、昇圧ガス
流は、吸着容器120及び122を含む吸着システムに
送られる。吸着システム118は、カーボン、ポリマ
ー、又はゼオライトの吸着剤を用いる圧力スイング、真
空スイング、または温度スイングとすることができ、又
説明の上で示したごとき1又は2以上のステージとする
こともできる。
【0055】その吸着剤は、前記流れからフッ素系化学
薬品を吸着できるように選択する。吸着システム中で精
製された希釈剤は、吸着されている間、導管124、1
26を通って排気される。吸着されてフッ素系化学薬品
の豊富化された導管128中の流れ(30psia未満、好
ましくは1.5〜15psiaに圧縮され)は、その後、圧
縮器130で圧縮され、熱交換器132で加熱され、周
囲温度又は昇温温度で操作される膜分離システム134
に送られる。周囲温度で操作される場合は、加熱工程1
32は省略される。膜分離システム134を出た全ての
透過物は、排気流にリサイクルして、圧縮し、吸着工程
に配流して、これらの透過流中のフッ素系化学薬品を回
収する。この膜材料は、前記のとおりの中空糸、らせん
状捲き管、平面シートの形態のポリスルホン、ポリエー
テルイミド、若しくはエチルセルローズポリマー、又は
一般にガス分離に使用されているいずれかの適宜の膜材
料により構成できる。導管136中の膜の最終段階にあ
るフッ素系化学薬品の豊富な不透過物は、第1図の流れ
42と同様の方法で処理でき、あるいは必要の場合、ス
テップ138で示される蒸留により、更に精製できる。
蒸留ステップは、その工程と統合することもでき、又は
それと分離することもでき、典型的には選択・精製され
たフッ素系化学薬品ガス及び、その他のフッ素系化学薬
品ガスを含有し得る副生成物流142を含む、フッ素系
化学薬品製品140を生成する。
【0056】第1図又は第2図に示されたスキームにお
いて、吸着システムは、入口のフッ素系化学薬品濃度の
変化を弱め、一方フッ素系化学薬品の損失を僅かにしつ
つ、フッ素系化学薬品濃度を高める。膜システムから得
た出口部の目標フッ素系化学薬品濃度が100パーセン
ト近くでないかぎり、膜のみでフッ素系化学薬品濃度の
入口変動を弱めることはできない。しかしながら、膜シ
ステムのみで100パーセントに近いフッ素系化学薬品
濃度を達成しようとすると、排気中のフッ素系化学薬品
の損失を余りにも多くする結果を招くことになる。
【0057】吸着のみでフッ素系化学薬品を非常に高濃
度に濃縮することは、非効率的で、又費用を要する。し
たがって、フッ素系化学薬品は高圧の不透過物流中に留
まるので、圧力損失を最小限にしつつ、フッ素系化学薬
品濃度を非常に高める効率的で、費用効果的な手段とし
て機能する膜ステージを、本発明の双方のスキームにお
いて利用する。
【0058】1又は2以上の膜ステージから出た透過物
中の全てのフッ素系化学薬品は、該吸着剤にリサイクル
され、吸着サイクルの間に吸着剤から流出する流れは、
本質的には全て希釈剤であることから、第2図の方法
は、フッ素系化学薬品の全てを回収できる更なる利点を
有する。
【0059】利用者は、膜及び吸着システムの設備経費
並びに間連経費、並びにフッ素系化学薬品の回収希望量
のごとき要素に応じて、特定の用途について、2つの方
法のいずれを選択すべきか決定する。
【0060】第3図において、70°Fの、カーボンテ
トラフルオリド0.6%、ヘキサフルオロエタン1.4
%及び窒素残部の流れを、120°Fの同組成の流れ
(comparable)と比べた対比例を、窒素排出分(reject
ion )%(透過流中のN2 /供給流中のN2 )対ヘキサ
フルオロエタンの回収%(不透過物中のC2 6 /供給
流中のC2 6 )の関係でグラフ表示する。これはポリ
スルホン膜に係るものである。昇温温度の膜によって得
られた、所与の窒素排出分(rejection )に対するヘキ
サフルオロエタンの回収分は、低温度における同じ排出
分に対する回収分に比べて、常に優れている。向上した
フラックス率(rate)を下記表1に基いて、より詳細に
説明する。
【0061】 表1 ポリスルホン P/L *70°F N2/C2F6 P/L* 120 °F N2/C2F6 選択性 選択性 N2 3.2x10-6 27 7.9x10-6 53 C2F6 1.2x10-7 1.5x10-7 P/L は、SCC/(cm2.sec.cmHg)のユニット中の膜厚で徐し
た透過性である。
【0062】第4図で示されたごとく、エチルセルロー
ズエーテル膜を用いて、不活性ガスからフッ素系化学薬
品を膜分離する際の、昇温時の膜分離の予期せざる特性
に関しても、本発明を評価した。再び、窒素排出分%に
対するヘキサフルオロエタンの回収分のグラフを、70
°F及び130°Fにおける、三フッ化窒素0.75
%、ヘキサフルオロエタン0.35%、六フッ化硫黄
0.04%及び窒素残部を含む流れ、並びに、70°F
及び130°Fにおける、カーボンテトラフルオリド
0.6%、ヘキサフルオロエタン1.4%及び窒素残部
を含む流れに関してグラフ表示する。いずれの場合も同
様な現象により、温度がより高くなり、より上昇するほ
ど、希釈剤ガスのフラックス率(rate)と共に、希釈剤
ガスに対する選択性が増大することが正しいと確認でき
る。増大したフラックス率を再び、下記に示すエチルセ
ルローズ膜に関する表2により説明する。
【0063】 表2 エチルセルローズ P/L *70°F N2/C2F6 P/L* 130 °F N2/C2F6 選択性 選択性 N2 3.7x10-5 7.6 7.5x10-5 20 C2F6 4.9x10-6 3.7x10-6 P/L は、SCC/(cm2.sec.cmHg)のユニット中の膜厚で徐し
た透過性である。
【0064】パーフルオロ系化学薬品及び更に特定され
たパーフルオロカーボンのごときフッ素系化学薬品の捕
捉、回収、高濃度化、及びリサイクルは、半導体産業に
おける困難な問題であり、同産業では、電子ディバイス
及び集積回路の製造におけるエッチング及び洗浄操作に
おいて、そのようなフッ素系化学薬品を広く使用する。
フッ素系化学薬品(これは地球温暖化の可能性の問題を
生ずる。)を減少させるための経済的、効率的方法を提
供する様々な試みが、そのようなフッ素系化学薬品の大
気中への排気又は放散を避ける従来技術によって提案さ
れてきた。これらの先行技術は、典型的には資本集約的
で手の込んだ設備を要し、又エネルギー集約的でかなり
の圧縮を要し、工程中の圧縮損失を要し、更に物理的吸
着洗浄システム及び多段式低温蒸留カラムによって示さ
れる循環エネルギーを必要とする。本発明は、これらの
欠点を解消し、比較的少ない資本条件により、フッ素系
化学薬品の捕捉、濃縮、精製、及びリサイクル可能な方
法を提供できる。窒素のごとき不活性ガスの透過と、必
要とするフッ素系化学薬品の濃縮に優れた膜を用いる本
発明において、昇温温度を特に利用することにより、透
過流のフラックスを増大し、同時に、フッ素系化学薬品
に関する希釈剤の選択性を高めて、本発明によるフッ素
系化学薬品の処理のより高度の効率性及び経済性を提供
できる。
【0065】本発明は、いくつかの好ましい実施形態に
ついて説明したが、本発明の完全な範囲は、請求項によ
って確認されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態の概略説明図であ
る。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態の概略説明図で
ある。
【図3】図3は、ポリスルホン膜を用いたときの、70
°F及び120°Fの2つの異なった温度における、C
4 0.6%、C2 6 1.4%及びN2 残部を含むガ
ス流から得られた、容量によるC2 6 の回収分対N2
排出分(rejection) のグラフである。
【図4】図4は、エチルセルローズ膜を用い用いたとき
の、70°F及び130°Fの温度各における、0.7
5%NF3 、0.35%C2 6 、0.04%SF6
び残部N2 を含むガス流と0.6%CF4 、1.4%C
2 6 及び残部N2 を含むガス流の2種のガス流から得
られた、容量によるC2 6 の回収分対N2 排出分(rej
ection)のグラフである。
【符号の説明】
12、100…半導体製造装置などからの排ガス流(希
釈剤、フッ素系化学薬品含む) 14、110…真空ポンプ 16、112…洗浄ステーション 20、116…圧縮器 22、132…熱交換器 24…第1膜ステージ (半透膜) 26…管路 (希釈剤透過流用) 28…加熱器 30…追加膜ステージ 31…管路 (不透過物用) 136…導管 (不透過物用) 38、40…導管 (精製希釈剤用) 32、118…吸着システム 34、35、120、122…吸着容器 124、126…導管 (精製希釈剤用) 128…導管 (吸着され豊富化されたフッ素系化学薬品
用) 18、114…リサイクル流 44、138…蒸留ステーション 46、140…フッ素系化学薬品製品流 36、142…副生成物流
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月18日(2000.7.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 フッ素系薬品のより更に豊富化された製
品流がC2 6 を含む、請求項に記載の方法。
【請求項フッ素系薬品のより更に豊富化された製
品流を半導体製造工程にリサイクルする、請求項1に記
載の方法。
【請求項希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガ
ス流を最初に洗浄して、該ガス流から微粒子、酸性ガ
ス、及び他の水溶性成分を除去する、請求項1に記載の
方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、一実施形態に
おいて、下記の(a)〜(h)工程を含む、下記希釈剤
ガス(A)下記フッ素系化学薬品(B)を含むガス流
下記(C)に接触させて、該ガス流からフッ素系化
学薬品を分離回収する方法である。(A)窒素、ヘリウム、アルゴン、空気、及びその混合
物からなる群から選択される希釈剤ガス、(B)N
3 、SF6 、CF4 、CHF3 、CH3 F、C
2 6 、C2 HF5、C3 8 、C4 8 及びそれらの
混合物からなる群から選択されるフッ素系化学薬品、
(C)ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリプロピ
レン、セルローズアセテート、ポリメチルペンタン、
2,2−ビストリフルオロメチル−4,5−ジフルオロ
−1,3−ジオキソールを基礎とする非晶性共重合体、
ポリビニルトリメチルシラン、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリアラミド、エチルセルローズ及びそれらの混合
物からなる群から選択される膜; (a)希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流をあ
る上昇圧(elevatedpressure)まで圧縮する工程、
(b)工程(c)の透過流のフラックスを増加させ、又
工程(c)のフッ素系化学薬品の透過に比べて、工程
(c)の希釈剤ガスの透過に対する、工程(c)の膜の
選択性を増大させるのに十分なある昇温温度(elevated
temperature )まで、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品
を含む前記ガス流を加熱する工程、(c)フッ素系化学
薬品に比べて,希釈剤ガスに対して、より透過選択性を
有する膜に前記ガス流を接触させて、希釈剤ガスの豊富
な(rich)透過流とフッ素系化学薬品の豊富な不透過物
(retentate )を生成する工程、(d)フッ素系化学薬
品に比べて、希釈剤ガスに対して、より透過選択性を有
する1又は2以上の追加膜(上記(C)から選択される
膜からなる。)に前記不透過物を接触させて、希釈剤ガ
スの豊富な第2の透過流とフッ素系化学薬品の豊富な第
2の不透過物(retente )を生成する工程、(e)前記
第2の透過流を工程(a)にリサイクルして、希釈剤ガ
スとフッ素系化学薬品を含む前記ガス流と共に、ある上
昇圧に圧縮する工程、(f)フッ素系化学薬品の豊富な
第2の不透過物を吸着システムに通過させ、より豊富化
された(enriched)希釈剤ガスを排気し、フッ素系薬品
の更に豊富化された流れを吸着する工程、(g)フッ素
系化学薬品の更に豊富化された前記流れを脱着して、製
品流とする工程、及び(h)製品流を蒸留により更に精
製して、フッ素系化学薬品のより更に豊富化された製品
流と希釈剤の豊富な排気流を得る工程。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】第二の実施形態において、本発明は、下記
(a)〜(h)工程を含む、下記希釈剤(A)ガスと
下記フッ素系化学薬品(B)を含むガス流からフッ素系
化学薬品を分離回収する方法である。(A)窒素、ヘリウム、アルゴン、空気、及びその混合
物からなる群から選択される希釈剤ガス、(B)N
3 、SF6 、CF4 、CHF3 、CH3 F、C
2 6 、C2 HF5、C3 8 、C4 8 及びそれらの
混合物からなる群から選択されるフッ素系化学薬品; (a)希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス流
をある上昇圧まで圧縮する工程、(b)希釈剤ガスとフ
ッ素系化学薬品を含む前記ガス流を、吸着システムに通
過させて、希釈剤の豊富な排気流とフッ素系化学薬品の
豊富化された吸着剤を生成する工程、(c)前記吸着
ステムからフッ素系化学薬品の豊富化された流れを脱着
させる工程、(d)前記フッ素系化学薬品の豊富化され
た流れを圧縮する工程、(e)工程(f)の透過流フラ
ックスを増大させ、工程(f)のフッ素系化学薬品の透
過に対して、工程(f)の希釈剤ガスの透過に対する、
工程(f)の膜の選択性を増大させるのに十分なある昇
温温度に、前記圧縮されたフッ素系化学薬品流を加熱す
る工程、(f)フッ素系化学薬品に比べて、希釈剤ガス
に対して、より透過選択性を有する下記膜(C)に、前
記加熱されフッ素系化学薬品の豊富化されたガス流を接
触させて、希釈剤ガスの豊富な透過流とフッ素系化学薬
品の豊富な不透過物(retente )を生成する工程、
(C)ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリプロピ
レン、セルローズアセテート、ポリメチルペンタン、
2,2−ビストリフルオロメチル−4,5−ジフルオロ
−1,3−ジオキソールを基礎とする非晶性共重合体、
ポリビニルトリメチルシラン、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリアラミド、エチルセルローズ及びそれらの混合
物からなる群から選択される膜; (g)フッ素系化学薬品に比べて、希釈剤ガスに対し
て、より透過選択性を有する1又は2以上の追加膜(上
(C)から選択される膜からなる。)に、不透過物を
接触させて、希釈剤ガスの豊富な第2の透過流とフッ素
系化学薬品の豊富な第2の不透過物(retente )を生成
する工程、及び、(h)工程(a)へ第2の透過流をリ
サイクルして、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前
記ガス流と共に、ある上昇圧に圧縮する工程。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】本発明の分離のために考えられる上昇圧
は、典型的には、482.3kPaゲージ圧(70psi
g)より高い圧力であり、より好ましくは、689〜1
378kPaゲージ圧(100〜200psig)の圧力で
ある。透過フラックス増加、及び透過物と不透過物との
間の選択性増加の効率特性を向上させるために、本発明
の実施温度は、周囲温度を上回る温度、典型的には、
7.8〜93.3℃(100〜200°F)、好ましく
は、65.6℃(150°F)程度である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】その後、この洗浄ガス流は、リサイクル流
18と混合し、圧縮器20に給送して、482.3kP
aゲージ圧(70psig)超の圧力、好ましくは689〜
1378kPaゲージ圧(100〜200psig)の圧力
に圧縮する。その後、該昇圧ガス流は、半導体製造装置
若しくは加熱器に用いるプロセス蒸気、又は所与の工程
から得た外部蒸気のごとき昇温プロセス蒸気を熱源とす
る直接熱交換器22において、更に加熱する。この希釈
剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流は、周囲温度を
超える温度で、典型的には93.3℃(200°F)
満、又は事後接触する膜ステージの分解温度未満のある
温度、好ましくは37.8〜93.3℃(100〜20
0°F)、もっとも好ましくは65.6℃(150°
F)程度に加熱する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】その後、ステーション112から出た洗浄
ガス流は、リサイクル流114と混合され、圧縮器11
6に送られて、206.7kPa絶対圧(30psia)
の圧力、好ましくは310.1〜5064.2kPa絶
対圧(45〜735psia)の範囲の圧力に圧縮される。
その後、昇圧ガス流は、吸着容器120及び122を含
む吸着システムに送られる。吸着システム118は、カ
ーボン、ポリマー、又はゼオライトの吸着剤を用いる圧
力スイング、真空スイング、または温度スイングとする
ことができ、又説明の上で示したごとき1又は2以上の
ステージとすることもできる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】その吸着剤は、前記流れからフッ素系化学
薬品を吸着できるように選択する。吸着システム中で精
製された希釈剤は、吸着されている間、導管124、1
26を通って排気される。吸着されてフッ素系化学薬品
の豊富化された導管128中の流れ(206.7kPa
絶対圧(30psia)未満、好ましくは10.3〜10
3.4kPa絶対圧(1.5〜15psia)に減圧され)
は、その後、圧縮器130で圧縮され、熱交換器132
で加熱され、周囲温度又は昇温温度で操作される膜分離
システム134に送られる。周囲温度で操作される場合
は、加熱工程132は省略される。膜分離システム13
4を出た全ての透過物は、排気流にリサイクルして、圧
縮し、吸着工程に配流して、これらの透過流中のフッ素
系化学薬品を回収する。この膜材料は、前記のとおりの
中空糸、らせん状捲き管、平面シートの形態のポリスル
ホン、ポリエーテルイミド、若しくはエチルセルローズ
ポリマー、又は一般にガス分離に使用されているいずれ
かの適宜の膜材料により構成できる。導管136中の膜
の最終段階にあるフッ素系化学薬品の豊富な不透過物
は、第1図の流れ42と同様の方法で処理でき、あるい
は必要の場合、ステップ138で示される蒸留により、
更に精製できる。蒸留ステップは、その工程と統合する
こともでき、又はそれと分離することもでき、典型的に
は選択・精製されたフッ素系化学薬品ガス及び、その他
のフッ素系化学薬品ガスを含有し得る副生成物流142
を含む、フッ素系化学薬品製品140を生成する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】第3図において、21.1℃(70°F)
の、カーボンテトラフルオリド0.6%、ヘキサフルオ
ロエタン1.4%及び窒素残部の流れを、48.9℃
(120°F)の同組成の流れ(comparable)と比べた
対比例を、窒素排出分(rejection )%(透過流中のN
2 /供給流中のN2 )対ヘキサフルオロエタンの回収%
(不透過物中のC2 6 /供給流中のC2 6 )の関係
でグラフ表示する。これはポリスルホン膜に係るもので
ある。昇温温度の膜によって得られた、所与の窒素排出
分(rejection )に対するヘキサフルオロエタンの回収
分は、低温度における同じ排出分に対する回収分に比べ
て、常に優れている。向上したフラックス率(rate)を
下記表1に基いて、より詳細に説明する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】 表1 ポリスルホン P/L* 21.1℃ (70°F) N2/C2F6 P/L* 48.9℃(120°F) N2/C2F6 選択性 選択性 N2 3.2x10-6 27 7.9x10-6 53 C2F6 1.2x10-7 1.5x10-7 P/L は、SCC/(cm2.sec.cmHg)のユニット中の膜厚で徐し
た透過性である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】第4図で示されたごとく、エチルセルロー
ズエーテル膜を用いて、不活性ガスからフッ素系化学薬
品を膜分離する際の、昇温時の膜分離の予期せざる特性
に関しても、本発明を評価した。再び、窒素排出分%に
対するヘキサフルオロエタンの回収分のグラフを、
1.1℃(70°F)及び54.4℃(130°F)
おける、三フッ化窒素0.75%、ヘキサフルオロエタ
ン0.35%、六フッ化硫黄0.04%及び窒素残部を
含む流れ、並びに、21.1℃(70°F)及び54.
4℃(130°F)における、カーボンテトラフルオリ
ド0.6%、ヘキサフルオロエタン1.4%及び窒素残
部を含む流れに関してグラフ表示する。いずれの場合も
同様な現象により、温度がより高くなり、より上昇する
ほど、希釈剤ガスのフラックス率(rate)と共に、希釈
剤ガスに対する選択性が増大することが正しいと確認で
きる。増大したフラックス率を再び、下記に示すエチル
セルローズ膜に関する表2により説明する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】 表2 エチルセルローズ P/L* 21.1℃ (70°F) N2/C2F6 P/L* 54.4℃(130°F) N2/C2F6 選択性 選択性 N2 3.7x10-5 7.6 7.5x10-5 20 C2F6 4.9x10-6 3.7x10-6 P/L は、SCC/(cm2.sec.cmHg)のユニット中の膜厚で徐し
た透過性である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】図3は、ポリスルホン膜を用いたときの、
1.1℃(70°F)及び48.9℃(120°F)
2つの異なった温度における、CF4 0.6%、C2
61.4%及びN2 残部を含むガス流から得られた、容
量によるC2 6 の回収分対N2 排出分(rejection) の
グラフである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】図4は、エチルセルローズ膜を用い用いたとき
の、21.1℃(70°F)及び54.4℃(130°
F)の温度各における、0.75%NF3 、0.35%
2 6 、0.04%SF6 及び残部N2 を含むガス流
と0.6%CF4 、1.4%C2 6 及び残部N2 を含
むガス流の2種のガス流から得られた、容量によるC2
6 の回収分対N2 排出分(rejection)のグラフであ
る。
フロントページの続き (72)発明者 ジェームス ス−クァン ヤン アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18103, アレンタウン,プレザント ロード 3568 (72)発明者 イオシフ シャーニャコフ アメリカ合衆国,ニュージャージー 07024,フォート リー,ノース アベニ ュ 555,アパートメント 15ジー (72)発明者 トーマス シャオ−リン シュン アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18049, エモース,グレンウッド サークル 4727 (72)発明者 アレキサンダー シュワルツ アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18015, ベツレヘム,クロス レーン 1650 Fターム(参考) 4D002 AA22 AC10 BA02 BA04 BA12 BA20 CA01 CA07 CA13 DA41 DA45 EA02 EA08 FA01 GA03 GB03 GB04 4D006 GA41 JA52A JA58A JA66A KA02 KA15 KA16 KA52 KA54 KA57 KA63 KA71 KB12 KB18 KB19 KE07Q KE16Q MA01 MA03 MB04 MC17 MC18 MC19X MC22 MC23 MC28 MC54 MC58 MC59 MC62X MC65 PA01 PB19 PB63 PB70 PC01 4D012 BA02 BA03 CA12 CB16 CD07 CF03 CF04 CH04 CH08 CH10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程を含む、希釈剤ガスとフッ素
    系化学薬品を含むガス流を膜に接触させて、該ガス流か
    らフッ素系化学薬品を分離回収する方法。 (a) 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流を
    ある上昇圧まで圧縮する工程、 (b) 工程(c)の透過流のフラックスを増加させ、
    又工程(c)のフッ素系化学薬品の透過に比べて、工程
    (c)の希釈剤ガスの透過に対する、工程(c)の膜の
    選択性を増大させるのに十分なある昇温温度まで、希釈
    剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス流を加熱する
    工程、 (c) フッ素系化学薬品に比べて、希釈剤ガスに対し
    て、より透過選択性を有する膜に前記ガス流を接触させ
    て、希釈剤ガスの豊富な透過流とフッ素系化学薬品の豊
    富な不透過物を生成する工程、 (d) フッ素系化学薬品に比べて、希釈剤ガスに対し
    て、より透過選択性を有する1又は2以上の追加膜に前
    記不透過物を接触させて、希釈剤ガスの豊富な第2の透
    過流とフッ素系化学薬品の豊富な第2の不透過物を生成
    する工程、 (e) 前記第2の透過流を工程(a)にリサイクルし
    て、希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス流と
    共に、ある上昇圧に圧縮する工程、 (f) フッ素系化学薬品の豊富な第2の不透過物を吸
    着システムに通過させ、より豊富化された希釈剤(ガ
    ス)を排気し、フッ素系薬品の更に豊富化された流れを
    吸着する工程、及び (g) フッ素系化学薬品の更に豊富化された前記流れ
    を脱着して製品流とする工程。
  2. 【請求項2】 工程(g)の後に、製品流を蒸留により
    更に精製して、フッ素系化学薬品のより更に豊富化され
    た製品流と希釈剤の豊富な排気流を得る、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 フッ素系薬品のより更に豊富化された製
    品流がC2 6 を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 吸着システムから得た製品流を半導体製
    造工程にリサイクルする、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 下記の工程を含む、希釈剤ガスとフッ素
    系化学薬品を含むガス流からフッ素系化学薬品を分離回
    収する方法。 (a) 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガス流
    を、ある上昇圧まで圧縮する工程、 (b) 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス
    流を、吸着剤システムに通過させて、希釈剤の豊富な排
    気流とフッ素系化学薬品の豊富化された吸着剤を生成す
    る工程、 (c) 前記吸着剤システムからフッ素系化学薬品の豊
    富化された流れを脱着させる工程、 (d) 前記フッ素系化学薬品の豊富化された流れを圧
    縮する工程、 (e) 工程(f)の透過流フラックスを増大させ、工
    程(f)のフッ素系化学薬品の透過に比べて、工程
    (f)の希釈剤ガスの透過に対する、工程(f)の膜の
    選択性を増大させるのに十分なある昇温温度に前記圧縮
    されたフッ素系化学薬品流を加熱する工程、 (f) フッ素系化学薬品に比べて、希釈剤ガスに対し
    て、より透過選択性を有する膜に、加熱されたフッ素系
    化学薬品の豊富化されたガス流を接触させて、希釈剤ガ
    スの豊富な透過流とフッ素系化学薬品の豊富な不透過物
    を生成する工程、 (g) フッ素系化学薬品に比べて、より希釈剤ガスに
    対して、より透過選択性を有する1又は2以上の追加膜
    に、不透過物を接触させて、希釈剤ガスの豊富な第2の
    透過流とフッ素系化学薬品の豊富な第2の不透過物を生
    成する工程、及び、 (h) 工程(a)へ第2の透過流をリサイクルして、
    希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む前記ガス流と共
    に、ある上昇圧に圧縮する工程。
  6. 【請求項6】 吸着システムが、1又は2以上のステー
    ジで炭素、ポリマー又はゼオライトの吸着剤の1を使用
    する、圧力−スイング、真空−スイング又は温度−スイ
    ングシステムのいずれかである、請求項1又は5に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 吸着剤システムからの排気流の1部を吸
    着システムの脱着に使用する、請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含むガ
    ス流を最初に洗浄して、該ガス流から微粒子、酸性ガ
    ス、及び他の水溶性成分を除去する、請求項1又は5に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 第2の不透過物を蒸留により更に精製し
    て、フッ素系化学薬品のより更に豊富化された製品流と
    希釈剤の豊富な流れを製造する、請求項5に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 希釈剤ガスとフッ素系化学薬品を含む
    ガス流が、NF3 、SF6 、CF4 、CHF3 、CH3
    F、C2 6 、C2 HF5 、C3 8 、C48 及びそ
    れらの混合物からなる群から選択されるフッ素系化学薬
    品を含む、請求項1又は5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 希釈剤ガス及びフッ素系化学薬品を含
    むガス流が半導体製造工程から排出されるガス流であ
    る、請求項1又は5に記載の方法。
  12. 【請求項12】 膜がポリスルホン、ポリエーテルイミ
    ド、ポリプロピレン、セルローズアセテート、ポリメチ
    ルペンタン、2,2−ビストリフルオロメチル−4,5
    −ジフルオロ−1,3−ジオキソールを基礎とする非晶
    性共重合体、ポリビニルトリメチルシラン、ポリイミ
    ド、ポリアミド、ポリアラミド、エチルセルローズ及び
    それらの混合物からなる群から選択される、請求項1又
    は5に記載の方法。
  13. 【請求項13】 フッ素系化学薬品の豊富な第2の不透
    過物を半導体製造工程にリサイクルする、請求項5に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 フッ素系化学薬品のより更に豊富化さ
    れた製品流を半導体の製造工程にリサイクルする、請求
    項2又は9に記載の方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533647A (ja) * 2002-07-25 2005-11-10 ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ガス混合物の分離方法
JP2014104454A (ja) * 2012-11-30 2014-06-09 Air Water Inc パーフルオロコンパウンド系排ガスの除害処理装置および方法
JP2016523965A (ja) * 2013-07-12 2016-08-12 アーケマ・インコーポレイテッド 膜を使用して有機フッ素化合物を分離する方法
CN107837654A (zh) * 2017-10-26 2018-03-27 上海安居乐环保科技股份有限公司 基于膜分离原理的含氟废气回收处理***
CN112107960A (zh) * 2020-07-31 2020-12-22 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 一种电气设备泄漏气体应急回收装置和方法

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