JP2000334040A - 気圧制御式点滴装置 - Google Patents

気圧制御式点滴装置

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JP2000334040A
JP2000334040A JP11146890A JP14689099A JP2000334040A JP 2000334040 A JP2000334040 A JP 2000334040A JP 11146890 A JP11146890 A JP 11146890A JP 14689099 A JP14689099 A JP 14689099A JP 2000334040 A JP2000334040 A JP 2000334040A
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bag
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drip
bag storage
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Chuzan Chin
仲 山 沈
Shunryo Chin
俊 良 沈
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の姿勢や行動を何ら規制することなく、
また人体の血圧に対抗するに充分な圧力を得るために重
力を利用することなく点滴が安全に行えるような気圧制
御式点滴装置を提供する。 【解決手段】 点滴バッグ10が収納される密閉のバッ
グ収納部21と、当該バッグ収納部21内に連通管33
を介して空圧供給源31からの圧力空気を導入するよう
にした空気導入部30と有し、当該空気導入部30は、
前記点滴バッグ10内の薬液Mが流出することにより生
じる前記バッグ収納部21内の圧力低下を補うように、
前記圧力空気を圧力調節手段40により圧力調節して前
記バッグ収納部21内に供給し、点滴を行なうようにし
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴装置に関し、
特に、点滴スタンドを使用することなく点滴することが
できる小型で簡便な気圧制御式点滴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体内の血液は、心臓の拍動により排出
され、血管を経て全身を循環するが、血管には血圧が生
じる。この血圧は、人体に薬液を点滴しようとすれば、
円滑な点滴を阻害する。
【0003】つまり、薬液が貯溜された輸液瓶や点滴バ
ッグあるいは輸液バッグ(以下、点滴バッグと称す)
が、患者に差し込まれたカニュラ針より低い位置なら
ば、薬液は血管内に流入しない。
【0004】よって、医師は、図6に示すような点滴ス
タンド1に点滴バッグ2等を吊り下げ、点滴管3の先端
に取り付けられたカニュラ針4bの位置を点滴バッグ2
より低位とし、これにより血圧に対抗して静脈へ薬液を
注入している。
【0005】なお、図中、「5」は薬液溜り、「6」は
点滴速度調節部材である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな点滴装置は、薬液注入中、患者を長時間動かないよ
うに横たえねばならないという不具合がある。
【0007】また、患者が診察やトイレに行くときのよ
うに、離れた所へ移動する場合には、点滴バッグ等を血
圧に対抗するために常に高位に保持していなければ、点
滴が行なわれないか、あるいはカニュラ針を通って薬液
中に血液が入り込むという逆流現象が生じる不具合もあ
る。
【0008】本発明の目的は、点滴バッグの位置如何に
拘らずに確実に点滴を行なうことができ、しかも、小型
で、簡便に持ち運びも可能な気圧制御式点滴装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0010】(1) 内部に所定の薬液が貯溜された変
形可能な点滴バッグにカニュラ針を差し込み、当該点滴
バッグ内の薬液を外部に取り出し、点滴管及びカニュラ
針を介して前記薬液を患者に投薬するようにした点滴装
置において、前記点滴バッグが収納される密閉のバッグ
収納部と、当該バッグ収納部内に連通管を介して空圧供
給源からの圧力空気を導入するようにした空気導入部と
有し、当該空気導入部は、前記点滴バッグ内の薬液が流
出することにより生じる前記バッグ収納部内の圧力低下
を補うように、前記圧力空気を圧力調節手段により圧力
調節して前記バッグ収納部内に供給するようにしたこと
を特徴とする気圧制御式点滴装置。
【0011】(2) 前記バッグ収納部は、前記空気導
入部と脱着可能とされ、取り付け時に前記連通管が当該
バッグ収納部の内部とシール部材によりシールされて連
通するように構成した気圧制御式点滴装置。
【0012】(3) 前記点滴装置は、前記バッグ収納
部としてのバッグ収納室と、前記空気導入部が設けられ
る制御室とを仕切壁により区画形成したケースを有し、
前記仕切壁を挿通して形成された連通管を介して前記バ
ッグ収納室と前記制御室と連通するようにしたことを特
徴とする気圧制御式点滴装置。
【0013】(4) 前記圧力調節手段は、前記空圧供
給源からの高圧空気が前記制御室内に流入する入口と、
当該制御室内の高圧空気が前記連通管に流出する出口と
の間を圧力調整部材により遮断し、当該圧力調整部材が
前記連通管を通じて伝達される前記バッグ収納室内の圧
力の低下により前記入口と出口とを連通するようにした
ことを特徴とする気圧制御式点滴装置。
【0014】(5) 前記圧力調節手段は、前記制御室
の内周面との間をシールするように前記圧力調整部材に
取り付けられかつ前記入口を跨ぐように軸方向に所定長
隔離間して配置されたシール部材と、当該シール部材間
に開設され前記入口からの前記高圧空気を前記出口側に
流すように前記圧力調整部材に開設された通孔と、前記
圧力調整部材を前記連通管を通じて伝達される前記バッ
グ収納室内の圧力に抗して前記圧力調整部材を付勢する
ように設けられたばね部材と、当該ばね部材の弾撥力を
調整するようにしたねじ部材とを有することを特徴とす
る気圧制御式点滴装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
【0016】《第1の実施の形態》図1は本発明の第1
の実施の形態に係る気圧制御式点滴装置を示す一部破断
した概略平面図、図2は図1の2−2線に沿う断面図、
図3は空気導入手段を示すもので、図2の要部拡大図で
ある。なお、図6に示す部材と共通する部材には同一符
号を付している。
【0017】第1の実施の形態は、図1,2に示すよう
に、概して、内部に所定の薬液Mが貯溜された点滴バッ
グ10にカニュラ針4a を差し込み、当該点滴バッグ1
0内の薬液Mを外部に取り出し、点滴管3及びカニュラ
針4b を介して患者に投薬する点滴装置20で、点滴バ
ッグ10内の薬液Mは、空気圧により外部に取り出すよ
うにした空気圧制御式のものである。
【0018】ここに、前記点滴バッグ10は、内部に所
定の薬液Mが貯溜されたものであるが、全体は、例え
ば、ポリエチレン、塩化ビニール等のような変形可能な
材料から構成され、外部から圧力空気を導入すれば、圧
縮されて内部の薬液Mが点滴管3を介して押し出される
ようになっている。
【0019】この点滴バッグ10の端部に形成された接
続部11は、封止栓12を有し、この封止栓12にカニ
ュラ針4aが貫通されるが、このカニュラ針4aの基部
は、保持部13により確実に保持されるようになってい
る。
【0020】なお、この点滴管3の他端には、患者の腕
等に差し込むためのカニュラ針4bが取り付けられてい
る。
【0021】前記点滴装置20は、点滴バッグ10が収
納される密閉のバッグ収納部21と、このバッグ収納部
21に圧力空気を注入し点滴バッグ10を外周面より加
圧するようにした空気導入部30とを有している。
【0022】本実施の形態のバッグ収納部21は、ケー
スC内に形成されたほぼ矩形のバッグ収納室21a等に
より形成され、空気導入部30は、同ケースC内に形成
された制御室22に設けられている。
【0023】つまり、このケースCは、前方側に点滴バ
ッグ10が収納される密閉のバッグ収納室21aが形成
され、後方側に空気導入部30が設けられる制御室22
が形成され、これら2つの室が仕切壁23により仕切ら
れている。
【0024】前記バッグ収納室21aは、一端の開口部
24が側板25により閉塞され、この側板25には点滴
バッグ10の前記接続部11が外部に臨むようにする通
孔26が設けられている。なお、この通孔26の内周面
には、点滴バッグ10の接続部11を挟持する凹凸部を
形成することが好ましい。
【0025】この側板25は、前記ケース20に螺合す
ることにより取り付けられているが、点滴バッグ10の
設置操作を容易にするには、前記側板25は固定的に取
り付け、バッグ収納室21aの上部プレート27の基端
をケースCの仕切壁23の近傍に開閉可能にヒンジ連結
し、この上部プレート27の閉鎖時に前記点滴バッグ1
0の接続部11が前記側板25と上部プレート27との
間で挟圧されるようにしても良い。
【0026】前記空気導入部30は、空圧供給源31
と、この空圧供給源31から導管34を介して供給され
る圧力空気の圧力を調節する圧力調節手段40と、圧力
空気の圧力を検知する圧力検知手段32とを前記制御室
22内に有し、前記圧力空気を連通管33を介して前記
バッグ収納室21a内に流すようにしている。なお、前
記圧力検知手段32は、連通管33を流通する高圧空気
の圧力を導管32aにより取出し、検知するようになっ
ている。
【0027】前記空圧供給源31としては、種々の方式
のものがあるが、例えば、搬送可能な空気ボンベのよう
な高圧空気が封止された密閉容器か、あるいは小型の電
子作動式コンプレッサ等が好ましく使用される。
【0028】密閉容器を使用する場合は、内部に貯蔵さ
れた高圧空気量が、点滴バッグ10からすべての薬液M
を流出させるに要する量以上であることが好ましい。ま
た、密閉容器を前記制御室22内に設置したとき、自動
的に空気の供給を開始することができるように構成する
ことが好ましい。このようにすれば、装置全体の構成の
簡素化を図ることができる。なお、コンプレッサを使用
する場合には、各種制御装置が必要となることはいうま
でもない。
【0029】図2,3において、前記圧力調節手段40
は、前記空圧供給源31からの高圧空気が前記制御室2
2内に流入する入口41と、当該制御室22内の高圧空
気が前記連通管33に流出する出口42との間を圧力調
整部材43により遮断し、前記制御室22側から連通管
33を通じて伝達される圧力が低下すると、当該圧力調
整部材43が移動し入口41と出口42とを連通するよ
うにしている。
【0030】さらに詳述する。前記圧力調節手段40
は、前記ケースCに形成された制御室22内にOリング
44を介して内ケース45が収納され、この内ケース4
5の上端開口部45aは上蓋46により閉鎖されてい
る。
【0031】この内ケース45は、内部に断面がほぼH
字状をした有底円筒状部材である前記圧力調整部材43
が昇降自在に収納され、底部43aの下部は空気室43
bとされ、空気室43bの側壁には少なくとも1つの通
孔43cが開設されている。
【0032】また、この圧力調整部材43は、外側に前
記内ケース45の内周面45aとの間をシールするよう
に取り付けられた上下一対のシール部材S1 ,S2 を有
している。これらシール部材S1 ,S2 は、前記内ケー
ス45に開設された入口41を跨ぐように軸方向に所定
長隔離間して配置され、この圧力調整部材43が昇降す
ることにより前記入口41から流入してきた高圧空気が
通孔43c及び空気室43bを介して出口42に流入し
たり遮断されるようになっている。
【0033】本実施の形態では、圧力調整部材43が内
ケース45の底部43aに当接するような位置(最下
位)にあるときは、上部シール部材S1 は、入口41の
上縁部と一致し、上蓋46に当接するような位置(最上
位)にあるときは、下部シール部材S2 は、前記入口4
1の上縁部を僅かに越えた位置となるようにしている。
これにより高圧空気の入口41からの流入や遮断が確実
に行なわれる。
【0034】さらに本実施の形態のシール部材S1 ,S
2 は、高圧空気の流入や遮断をより確実にかつ安全に行
なうことができるように、その形状は、入口41に向か
って増径するようにテーパ状に傾斜し、内ケース45の
内側面と当接した点で垂直な上面となる形状とすること
が好ましい。このようにすれば高圧空気の流入は横漏れ
することはなく、確実なものとなり、高圧時の逃がしも
容易となる。特に、下部シール部材S2 のように、三角
形状断面を複数個形成すると、より好ましいものとな
る。
【0035】この圧力調整部材43は、前記上蓋46に
螺合されたねじ部材47と底部43aとの間に下方に向
かって弾撥するばね部材48が設けられ、下方から伝播
される圧力に対向している。つまり、圧力調整部材43
に対しては、バッグ収納室21a側からの圧力が連通管
33を通じて伝わり、この圧力を下方から受けることに
なるが、上蓋46に対してねじ部材47を進退させるこ
とによりばね部材48の弾撥力を調整すれば、前記圧力
に対しバランスした所定の位置で停止することになる。
【0036】したがって、点滴バッグ10から薬液Mが
流出することによりバッグ収納室21a内の圧力が低下
すると、このバランスが崩れ、圧力調整部材43は、ば
ね部材45により下方に向かって移動され、入口41と
通孔43cとを連通し、入口41からの高圧空気をの圧
力を空気室43b及び連通管33を介してバッグ収納室
21aに導くことになり、これによりバッグ収納室21
aの内部圧力が所定値となると、再度所定の位置でバラ
ンスするようになる。
【0037】なお、前記バッグ収納室21aには、内部
圧力が所定値以上に異常に高くなると開放する安全弁4
9が設けられている。
【0038】次に、第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0039】まず、点滴を開始する前に、点滴バッグ1
0をバッグ収納室21a内に収納する。この場合、点滴
バッグ10の接続部11が側板25の通孔26に位置す
るようにセットするとともに当該接続部11が外部に臨
むようにセットした後に、バッグ収納室21aを封止す
る。この点滴バッグ10にカニュラ針4a を差し込むと
ともに点滴速度調節部材6は点滴速度「0」の位置にセ
ットする。
【0040】一方、空圧供給源31である空気ボンベを
制御室22内に設置する。これにより高圧空気が導管3
4を圧力調節手段40に流入する。
【0041】この段階では、圧力調整部材43が内ケー
ス45内で如何なる位置にあっても、点滴バッグ10は
変形しないので、バッグ収納室21a内に作用した圧力
の背圧が連通管33及び出口42を通じて空気室43b
に伝播し、この圧力により圧力調整部材43は、ばね部
材45の弾撥力に抗して上方に向かって移動され、下部
シール部材S2 が入口41からの高圧空気の流入を遮断
し、全体が停止状態となる。
【0042】次に、点滴を開始する場合には、点滴速度
調節部材6の点滴速度を高め、僅かに薬液が流出してい
る状態とし、カニュラ針4bを患者の腕等に差し込み、
点滴速度調節部材6の点滴速度を所定の位置にセットす
る。
【0043】これにより点滴が開始されると、点滴バッ
グ10内の薬液Mは、静脈の圧力に適した圧力で単位時
間当たり所定量ずつ流出することになるが、この薬液の
流出に伴ない点滴バッグ10はその容積を低減する。点
滴バッグ10の容積の低減は、密閉のバッグ収納室21
a内の圧力を次第に低下することになる。
【0044】このバッグ収納室21a内の圧力低下によ
り圧力調整部材43は、ばね部材45の弾撥力により下
方に向かって移動され、下部シール部材S2 による入口
41の遮断が次第に解除され、入口41からの高圧空気
の圧力が、通孔43c、空気室43b、出口42、連通
管33を介してバッグ収納室21a内に伝播し、再度バ
ッグ収納室21a内の圧力を高める。
【0045】この結果、再度点滴が開始され、点滴バッ
グ10内の薬液Mは、静脈の圧力に適した圧力で流出す
る。
【0046】このような流出が継続すると、バッグ収納
室21a内の圧力が低下し、再度圧力調整部材43によ
る制御動作が繰り返され、空圧供給源20からの空気圧
を自動的に調圧しつつ供給し、点滴を行なうことにな
る。
【0047】この点滴中に、もしバッグ収納室21a内
の圧力が高くなった時は、点滴バッグ10の安全弁49
が作動し、過度の空気圧が外部に排出される。これによ
り、常に適切な状態で薬液Mが患者に供給することがで
きる。
【0048】このように本実施の形態では、患者は、ス
タンドに点滴バッグを吊るすことなく点滴を行なうこと
ができるのみでなく、自分のポケットに点滴装置を入れ
て持ち歩くこともできるという優れた機能性を発揮する
ことになる。
【0049】《第2の実施の形態》図4は本発明の第2
の実施の形態に係る気圧制御式点滴装置を示す断面図で
あり、図1〜3に示す部材と共通する部材には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0050】図4に示す本実施の形態は、バッグ収納部
21が、密閉のバッグ収納室21a内に加圧袋50を有
するものにより構成されている。当該加圧袋50をバッ
グ収納室21a内に予め収納し、この加圧袋50に空気
導入部30からの高圧空気を導入し、当該加圧袋50を
介して点滴バッグ10を加圧し、点滴を行なうようにし
たものである。なお、本実施の形態では、加圧袋50に
空気導入部30からの高圧空気を導入するために、安全
弁49は、この加圧袋50に連通するように設けられて
いる。
【0051】このようにしてすれば、所定量の薬液Mが
収納された点滴バッグ10を用いて点滴をする場合に
は、加圧袋50を設置するスペース分だけ多少装置全体
が大型化するものの、前記第1の実施の形態と同様の点
滴を行なうことができる。
【0052】《第3の実施の形態》図5は本発明の第3
の実施の形態に係る気圧制御式点滴装置を示す概略平面
図であり、図1〜4に示す部材と共通する部材には同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0053】図5に示す本実施の形態は、前述した実施
の形態のように、バッグ収納部21と空気導入部30と
1つのケースCを用いて一体に形成したものではなく、
前記バッグ収納部21と空気導入部30の各ケースC1
,C2 を相互に別体に形成したものである。
【0054】バッグ収納部21を構成するための前方ケ
ースC1 には、バッグ収納室21aや安全弁49が設け
られ、後方ケースC2 には、内部に制御室22が形成さ
れ、これら両ケースC1 ,C2 を、連結部材51,52
により相互に脱着可能に連結している。
【0055】この脱着は、図5の上部に示すように、前
記連結部材51を、椀状部材53と球状突部54とから
構成し、椀状部材53と球状突部54とを凹凸嵌合する
ことにより前方ケースC1 が後方ケースC2 に対し回動
可能に連結し、また、図5の下部に示すように、連結部
材52を、前方ケースC1 の後端部に設けられた回動可
能な鉤体55と、後方ケースC2 の前端部に形成された
凹部56とから構成し、鉤体55を凹部56に係止する
ことにより行なうようにしている。
【0056】また、この取り付け時に前記連通管33が
バッグ収納室21aと確実に連通されるように、前方ケ
ースC1 の後端にはテーパ状の通孔57を開設し、連通
管33の先端は同様にテーパ状とし、かつシール部材5
8を設けることが好ましい。
【0057】なお、本実施の形態においても、前記第4
の実施の形態の加圧袋50を予めバッグ収納室21aに
収納してもよいことは言うまでもない。
【0058】このようにしてすれば、前記第1の実施の
形態と同様の点滴を行なうことができるのみでなく、空
気導入部30の共用化を図ることができ、コスト的に安
価な点滴装置とすることができる。
【0059】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲内において種々変
更使用することができるものである。例えば、前記実施
の形態では、加圧媒体として空圧を使用したが、場合に
よっては、空気ではなくたのガス体あるいは液体等を使
用してもよく、また、空圧供給源20、圧力制御部30
等が故障したり、空圧供給源20内の空気がなくなった
ときは、血液が逆流する虞れがあるので、このような事
態の発生を防止するため、点滴管3に逆止弁を設けても
よい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れている発明は、密閉のバッグ収納部に収納された点滴
バッグを空圧供給源からの圧力空気を補いつつ加圧する
ようにしたので、点滴バッグの設置位置如何に拘らずに
確実に点滴を行なうことができ、しかも、小型で簡便に
持ち運びも可能となる。
【0061】請求項2に記載の発明は、バッグ収納部を
空気導入部と脱着可能としたので、コスト的に安価な点
滴装置とすることができる。
【0062】請求項3に記載の発明は、1つのケース内
にバッグ収納部と空気導入部都を設け、連通管を介して
連通するようにしたので、点滴バッグの設置位置如何に
拘らずに確実に点滴を行なうことができ、しかも、小型
で簡便に持ち運びも可能となる。
【0063】請求項4に記載の発明は、制御室内に圧力
調節手段としての圧力調整部材を設け、この圧力調整部
材がバッグ収納室側の圧力により高圧空気が流入する入
口と出口とを開閉するようにしたので、簡単な構成で圧
力調整が可能となる。
【0064】請求項5に記載の発明は、前記圧力調節手
段に、シール部材、ばね部材、ねじ部材等を設けたの
で、簡単な構成でより確実な圧力調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す一部破断概
略平面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】 空気導入手段を示す図2の要部拡大図であ
る。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す概略平面図
である。
【図6】 一般的な点滴装置を示す概略図である。
【符号の説明】
3…点滴管、 4a,4b…カニュラ針、 10…点滴バッグ、 21…バッグ収納部、 21a…バッグ収納室、 22…制御室、 23…仕切壁、 30…空気導入部、 31…空圧供給源、 33…連通管、 40…圧力調節手段、 41…入口、 42…出口、 43…圧力調整部材、 43c…通孔、 47…ねじ部材、 48…ばね部材、 49…安全弁、 58…シール部材、 C…ケース、 M…薬液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 AA07 BB01 CC01 DD02 EE04 FF04 GG01 HH08 JJ06 QQ32 QQ58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定の薬液(M)が貯溜された変形
    可能な点滴バッグ(10)にカニュラ針(4a)を差し込み、当
    該点滴バッグ(10)内の薬液(M)を外部に取り出し、点滴
    管(3)及びカニュラ針(4b)を介して前記薬液(M)を患者
    に投薬するようにした点滴装置において、 前記点滴バッグ(10)が収納される密閉のバッグ収納部(2
    1)と、当該バッグ収納部(21)内に連通管(33)を介して空
    圧供給源(31)からの圧力空気を導入するようにした空気
    導入部(30)と有し、当該空気導入部(30)は、前記点滴バ
    ッグ(10)内の薬液(M)が流出することにより生じる前記
    バッグ収納部(21)内の圧力低下を補うように、前記圧力
    空気を圧力調節手段(40)により圧力調節して前記バッグ
    収納部(21)内に供給するようにしたことを特徴とする気
    圧制御式点滴装置。
  2. 【請求項2】 前記バッグ収納部(21)は、前記空気導入
    部(30)と脱着可能とされ、取り付け時に前記連通管(33)
    が当該バッグ収納部(21)の内部とシール部材(58)により
    シールされて連通するように構成した請求項1に記載の
    気圧制御式点滴装置。
  3. 【請求項3】 前記点滴装置は、前記バッグ収納部(21)
    としてのバッグ収納室(21a)と、前記空気導入部(30)が
    設けられる制御室(22)とを仕切壁(23)により区画形成し
    たケース(C)を有し、前記仕切壁(23)を挿通して形成さ
    れた連通管(33)を介して前記バッグ収納室(21a)と前記
    制御室(22)と連通するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の気圧制御式点滴装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力調節手段(40)は、前記空圧供給
    源(31)からの高圧空気が前記制御室(22)内に流入する入
    口(41)と、当該制御室(22)内の高圧空気が前記連通管(3
    3)に流出する出口(42)との間を圧力調整部材(43)により
    遮断し、当該圧力調整部材(43)が前記連通管(33)を通じ
    て伝達される前記バッグ収納室(21a)内の圧力の低下に
    より前記入口(41)と出口(42)とを連通するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の気圧制御式点滴装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力調節手段(40)は、前記制御室(2
    2)の内周面(45a)との間をシールするように前記圧力調
    整部材(43)に取り付けられかつ前記入口(41)を跨ぐよう
    に軸方向に所定長隔離間して配置されたシール部材(S1,
    S2)と、当該シール部材(S1,S2)間に開設され前記入口
    (41)からの前記高圧空気を前記出口(42)側に流すように
    前記圧力調整部材(43)に開設された通孔(43c)と、前記
    圧力調整部材(43)を前記連通管(33)を通じて伝達される
    前記バッグ収納室(21a)内の圧力に抗して前記圧力調整
    部材(43)を付勢するように設けられたばね部材(48)と、
    当該ばね部材(48)の弾撥力を調整するようにしたねじ部
    材(47)とを有することを特徴とする請求項4に記載の気
    圧制御式点滴装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008086487A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Takuya Saito 点滴用容器

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