JP2000327259A - 排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック吊り工法 - Google Patents

排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック吊り工法

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JP2000327259A
JP2000327259A JP11138670A JP13867099A JP2000327259A JP 2000327259 A JP2000327259 A JP 2000327259A JP 11138670 A JP11138670 A JP 11138670A JP 13867099 A JP13867099 A JP 13867099A JP 2000327259 A JP2000327259 A JP 2000327259A
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panel block
tube panel
heat transfer
transfer tube
heating tube
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Tatsuo Hamazaki
達夫 濱崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管パネルブロックの種類に応じて吊ビー
ムの大きさを調節したりすることを不要とし得、作業時
間を大幅に短縮できると共に、伝熱管パネルブロックの
支持を安定化させて、該伝熱管パネルブロックの揺れを
抑えることができ、更に、他の位置に対する次の伝熱管
パネルブロックの据付作業への移行をスムーズに行うこ
とができ、作業効率向上を図り得る排熱回収ボイラの伝
熱管パネルブロック吊り工法を提供する。 【解決手段】 伝熱管パネルブロック4の上端部に配設
される多数の逆U字管14の部分に、索状体15を掛け
回し、該索状体15を吊ビーム8に係止することによ
り、吊ビーム8から伝熱管パネルブロック4を吊り下げ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排熱回収ボイラの
伝熱管パネルブロック吊り工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、排熱回収ボイラは、排ガスが導
入される角型筒状のケーシング内に、それぞれ伝熱管パ
ネルブロックで形成される過熱器、高圧蒸発器、脱硝装
置、高圧節炭器、低圧蒸発器、低圧節炭器等を、ガス流
通方向へ順次配設してなる構成を有しているが、排熱回
収ボイラの製作時には、図5に示される如く、底面ケー
シング1の両幅端に側面ケーシング2を立ち上げるよう
に取り付け、図示していない天井ケーシングを前記側面
ケーシング2の上端に対し掛け渡す如く組み付ける前
の、上面が開放された状態のケーシング3内に、該ケー
シング3の幅方向へ複数分割された伝熱管パネルブロッ
ク4を順次据え付けるようになっている。
【0003】前記伝熱管パネルブロック4の据付時に
は、図6〜図8に示されるように、建屋5内に配設され
た天井クレーン6によりワイヤロープ7を介して吊ビー
ム8を吊り下げ、該吊ビーム8の周囲四箇所から垂下せ
しめた吊棒9の下端を、伝熱管パネルブロック4下部の
架台10に一体に形成された吊ピース11に連結し、伝
熱管パネルブロック4を吊り下げ、前記ケーシング3内
の所要位置に移動させるようになっている。
【0004】尚、前記伝熱管パネルブロック4は、過熱
器や蒸発器や節炭器等の種類により、ガス流通方向の長
さやそれと直交方向の幅が若干相違し、それに伴って吊
ピース11の位置も異なっているが、図7に示される如
く、吊ビーム8のガス流通方向の長さやそれと直交方向
の幅は、ボルト12,13の締め付け位置を変えること
により調節できるようになっており、これにより一つの
吊ビーム8で複数種類の伝熱管パネルブロック4を吊り
下げられるようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、天井クレーン6によりワイヤロープ7を介して吊
ビーム8を吊り下げ、該吊ビーム8の周囲四箇所から垂
下せしめた吊棒9の下端を、伝熱管パネルブロック4下
部の架台10に一体に形成された吊ピース11に連結
し、伝熱管パネルブロック4を吊り下げるのでは、吊ビ
ーム8のガス流通方向の長さやそれと直交方向の幅を伝
熱管パネルブロック4の種類に応じて調節すると共に、
吊ビーム8の周囲四箇所から垂下せしめた吊棒9の長さ
を微調整する必要があり、作業に多大の手間と時間がか
かるという欠点を有していた。
【0006】又、天井クレーン6によるワイヤロープ7
の吊点が上部に存在すると共に、吊棒9による伝熱管パ
ネルブロック4下部の架台10の吊点が下部に存在する
ため、伝熱管パネルブロック4の支持が不安定となり、
該伝熱管パネルブロック4の揺れが大きくなるという問
題もあった。
【0007】更に又、図9に示される如く、ガス流通方
向と直交する幅方向に伝熱管パネルブロック4を順次据
え付けていき、その位置における最後の伝熱管パネルブ
ロック4の据付を完了した後には、ガス流通方向上流側
或いは下流側に配設された吊棒9のうち少なくともいず
れか二本の吊棒9を吊ビーム8から取り外さないと、天
井クレーン6をガス流通方向に移動させて他の位置へ次
の伝熱管パネルブロック4を据え付ける作業に移行でき
ないため、作業効率も悪くなっていた。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、伝熱管パネ
ルブロックの種類に応じて吊ビームの大きさを調節した
りすることを不要とし得、作業時間を大幅に短縮できる
と共に、伝熱管パネルブロックの支持を安定化させて、
該伝熱管パネルブロックの揺れを抑えることができ、更
に、他の位置に対する次の伝熱管パネルブロックの据付
作業への移行をスムーズに行うことができ、作業効率向
上を図り得る排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック吊
り工法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、建屋内に配設
された天井クレーンにより、排熱回収ボイラの伝熱管パ
ネルブロックを吊ビームを介して吊り下げ、ケーシング
内に据え付けるための排熱回収ボイラの伝熱管パネルブ
ロック吊り工法において、伝熱管パネルブロックの上端
部に配設される多数の逆U字管の部分に、索状体を掛け
回し、該索状体を吊ビームに係止することにより、吊ビ
ームから伝熱管パネルブロックを吊り下げるようにした
ことを特徴とする排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロッ
ク吊り工法にかかるものである。
【0010】前記排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロッ
ク吊り工法においては、索状体を、ナイロンスリーブに
よってワイヤを被覆してなるナイロンスリーブワイヤと
することが望ましい。
【0011】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0012】伝熱管パネルブロックの上端部に配設され
る多数の逆U字管の部分に、索状体を掛け回し、該索状
体を吊ビームに係止することにより、吊ビームから伝熱
管パネルブロックを吊り下げるようにすると、一見、多
数の逆U字管の部分に索状体を掛け回し、該索状体を吊
ビームに係止する作業に時間がかかりそうであるが、従
来のように、吊ビームのガス流通方向の長さやそれと直
交方向の幅を伝熱管パネルブロックの種類に応じて調節
すると共に、吊ビームの周囲四箇所から垂下せしめた吊
棒の長さを微調整する必要がないため、実際には作業時
間の大幅な短縮が可能となる。
【0013】又、天井クレーンによるワイヤロープの吊
点が上部に存在するだけであって、従来のように、吊棒
による伝熱管パネルブロック下部の架台の吊点が下部に
存在しないため、伝熱管パネルブロックの支持が安定
し、該伝熱管パネルブロックの揺れが大きくならなくな
る。
【0014】更に又、従来の場合、ガス流通方向と直交
する幅方向に伝熱管パネルブロックを順次据え付けてい
き、その位置における最後の伝熱管パネルブロックの据
付を完了した後には、ガス流通方向上流側或いは下流側
に配設された吊棒のうち少なくともいずれか二本の吊棒
を吊ビームから取り外さないと、天井クレーンをガス流
通方向に移動させて他の位置へ次の伝熱管パネルブロッ
クを据え付ける作業に移行できないが、本発明の場合に
は、吊棒のような大掛かりな構成部材は全くなく、吊ビ
ームに係止した各索状体を取り外し、多数の逆U字管の
部分にそれぞれ掛け回した索状体を外すだけで、次の伝
熱管パネルブロックを据え付ける作業に移行できるた
め、作業効率もよい。
【0015】前記排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロッ
ク吊り工法において、索状体を、ナイロンスリーブによ
ってワイヤを被覆してなるナイロンスリーブワイヤとす
ると、伝熱管パネルブロックの逆U字管を傷つける心配
がない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0017】図1〜図4は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図5〜図9と同一の符号を付した部分
は同一物を表わしており、基本的な構成は図5〜図9に
示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とする
ところは、図1〜図4に示す如く、伝熱管パネルブロッ
ク4の上端部に配設される多数の逆U字管14の部分
に、索状体15を掛け回し、該索状体15を吊ビーム8
に係止することにより、吊ビーム8から伝熱管パネルブ
ロック4を吊り下げるようにした点にある。
【0018】前記逆U字管14にはそれぞれ、図4に示
す如く、両端にリング部16が形成された索状体15の
略中央部を掛け回し、該索状体15のリング部16にシ
ャックル17を通し、該シャックル17の両端部間に、
吊ビーム8の枠板部18が位置するようにした状態で、
該シャックル17の両端に形成されたボルト19挿通用
の孔20と、吊ビーム8の枠板部18に穿設された孔2
1とにボルト19を挿通させることにより、吊ビーム8
に対して索状体15を係止するようにしてある。
【0019】又、前記索状体15としては、ナイロンス
リーブによってワイヤを被覆してなるナイロンスリーブ
ワイヤを用いるようにしてある。
【0020】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0021】ケーシング3内への伝熱管パネルブロック
4の据付作業時には、伝熱管パネルブロック4の上端部
に配設される多数の逆U字管14の部分にそれぞれ、索
状体15を掛け回し、該索状体15のリング部16にシ
ャックル17を通し、該シャックル17の両端部間に、
吊ビーム8の枠板部18が位置するようにした状態で、
該シャックル17の両端に形成されたボルト19挿通用
の孔20と、吊ビーム8の枠板部18に穿設された孔2
1とにボルト19を挿通させ、吊ビーム8に対して索状
体15を係止し、この後、天井クレーン6を引き上げ
て、吊ビーム8から伝熱管パネルブロック4を吊り下
げ、ケーシング3内の所要位置に移動させる。
【0022】このように、伝熱管パネルブロック4の上
端部に配設される多数の逆U字管14の部分に、索状体
15を掛け回し、該索状体15を吊ビーム8に係止する
ことにより、吊ビーム8から伝熱管パネルブロック4を
吊り下げるようにすると、一見、多数の逆U字管14の
部分に、索状体15を掛け回し、該索状体15を吊ビー
ム8に係止する作業に時間がかかりそうであるが、従来
のように、吊ビーム8のガス流通方向の長さやそれと直
交方向の幅を伝熱管パネルブロック4の種類に応じて調
節すると共に、吊ビーム8の周囲四箇所から垂下せしめ
た吊棒9の長さを微調整する必要がないため、実際には
作業時間の大幅な短縮が可能となる。
【0023】又、天井クレーン6によるワイヤロープ7
の吊点が上部に存在するだけであって、従来のように、
吊棒9による伝熱管パネルブロック4下部の架台10の
吊点が下部に存在しないため、伝熱管パネルブロック4
の支持が安定し、該伝熱管パネルブロック4の揺れが大
きくならなくなる。
【0024】更に又、従来の場合、図9に示される如
く、ガス流通方向と直交する幅方向に伝熱管パネルブロ
ック4を順次据え付けていき、その位置における最後の
伝熱管パネルブロック4の据付を完了した後には、ガス
流通方向上流側或いは下流側に配設された吊棒9のうち
少なくともいずれか二本の吊棒9を吊ビーム8から取り
外さないと、天井クレーン6をガス流通方向に移動させ
て他の位置へ次の伝熱管パネルブロック4を据え付ける
作業に移行できないが、本図示例の場合には、吊棒9の
ような大掛かりな構成部材は全くなく、各シャックル1
7のボルト19を取り外し、索状体15のリング部16
をシャックル17から外して、多数の逆U字管14の部
分にそれぞれ掛け回した索状体15を外すだけで、次の
伝熱管パネルブロック4を据え付ける作業に移行できる
ため、作業効率もよい。
【0025】一方、索状体15として、ナイロンスリー
ブによってワイヤを被覆してなるナイロンスリーブワイ
ヤを用いているため、伝熱管パネルブロック4の逆U字
管14を傷つける心配もない。
【0026】こうして、伝熱管パネルブロック4の種類
に応じて吊ビーム8の大きさを調節したりすることを不
要とし得、作業時間を大幅に短縮できると共に、伝熱管
パネルブロック4の支持を安定化させて、該伝熱管パネ
ルブロック4の揺れを抑えることができ、更に、他の位
置に対する次の伝熱管パネルブロック4の据付作業への
移行をスムーズに行うことができ、作業効率向上を図り
得る。
【0027】尚、本発明の排熱回収ボイラの伝熱管パネ
ルブロック吊り工法は、上述の図示例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排熱回収
ボイラの伝熱管パネルブロック吊り工法によれば、伝熱
管パネルブロックの種類に応じて吊ビームの大きさを調
節したりすることを不要とし得、作業時間を大幅に短縮
できると共に、伝熱管パネルブロックの支持を安定化さ
せて、該伝熱管パネルブロックの揺れを抑えることがで
き、更に、他の位置に対する次の伝熱管パネルブロック
の据付作業への移行をスムーズに行うことができ、作業
効率向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例における逆U字管
の吊り方を表わす斜視図である。
【図5】排熱回収ボイラのケーシング内に据え付けられ
る伝熱管パネルブロックを表わす概略斜視図である。
【図6】従来の排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック
吊り工法の一例を表わす側面図である。
【図7】図6のVII−VII矢視図である。
【図8】図6のVIII−VIII矢視図である。
【図9】排熱回収ボイラのケーシング内に据え付けられ
る伝熱管パネルブロックを表わす概略平面図である。
【符号の説明】
3 ケーシング 4 伝熱管パネルブロック 5 建屋 6 天井クレーン 8 吊ビーム 14 逆U字管 15 索状体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋内に配設された天井クレーンによ
    り、排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロックを吊ビーム
    を介して吊り下げ、ケーシング内に据え付けるための排
    熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック吊り工法におい
    て、 伝熱管パネルブロックの上端部に配設される多数の逆U
    字管の部分に、索状体を掛け回し、該索状体を吊ビーム
    に係止することにより、吊ビームから伝熱管パネルブロ
    ックを吊り下げるようにしたことを特徴とする排熱回収
    ボイラの伝熱管パネルブロック吊り工法。
  2. 【請求項2】 索状体を、ナイロンスリーブによってワ
    イヤを被覆してなるナイロンスリーブワイヤとした請求
    項1記載の排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック吊り
    工法。
JP11138670A 1999-05-19 1999-05-19 排熱回収ボイラの伝熱管パネルブロック吊り工法 Pending JP2000327259A (ja)

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