JP2000327189A - 多色印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺に連続した記録媒体の無駄遣いをなくせ
て、且つ前記記録媒体上に位置精度よく多色画像を形成
することが可能な多色印刷装置を提供する。 【解決手段】各像担持体(1)上に形成された現像像を中
間記録媒体(11)を介して最終記録媒体(12)に転写させ、
最終記録媒体上に多色画像を形成する多色画像形成手段
と、最終記録媒体となる長尺に連続した記録媒体を搬送
する搬送手段(30,31)と、印刷が停止した時に最終記録
媒体を切断する裁断手段(21)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、連続紙などの長尺
に連続した記録媒体上に多色画像を形成する多色印刷装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来技術を図３を用いて説明する。

【０００３】図３において１０は作像ユニットであり、
破線によって囲んで示される作像ユニットを４つ並べて
配置されている。作像ユニット１０の構成を図３におい
て右に配置された作像ユニットに基づいて説明する。な
お、以下の説明において作像ユニットは電子写真プロセ
スを用いて画像を記録形成するものとして説明する。作
像ユニット１０において、１は感光体ドラムであり、印
刷装置のコントローラからの印刷動作開始信号に基づい
て感光体ドラム１が矢印方向に回転を始める。感光体ド
ラム１が回転を開始すると、コロナ帯電器１６に高電圧
が印加され、感光体ドラム１表面が均一に帯電される。

【０００４】半導体レーザや発光ダイオードなどの光源
２から出力した光は、帯電した感光体ドラム１上を露光
し、感光体ドラム１表面に静電潜像を形成する。この静
電潜像を保持した感光体領域が現像装置３と対向する位
置に到達すると、静電潜像にトナーが供給され、感光体
ドラム１上にトナー像が形成される。ここで、現像装置
に用いられるトナーの色は、各作像ユニットにおいて異
ならせてある。

【０００５】この様にして各作像ユニットにおいて感光
体ドラム上に形成されたトナー像は転写器４により中間
転写体１１に転写される。

【０００６】一方、最終記録媒体となる連続紙１２は、
用紙搬送トラクタや用紙搬送ローラ等の周知の搬送手段
により中間転写体１１上に形成されたトナー像が転写器
１４の位置に到達するタイミングと同期させて、中間転
写体１１と転写器１４との間に向けて搬送される。中間
転写体１１上に形成されたトナー像は、用紙１２の背面
側にトナー像と逆極性の電荷を付与する転写器１４の作
用によって用紙１２上に吸引される。続いて、用紙１２
上に転写されたトナー像は定着装置１５に送り込まれ、
例えば熱源を備えた加熱ローラと、加熱ローラに圧接し
た加圧ローラとからなる一対の定着ローラによって形成
されるニップ部によって加熱加圧されながら挟持搬送さ
れ、トナー像が用紙１２に溶融定着される。

【０００７】なお、作像ユニットにおいて、転写器４を
通過した感光体領域は清掃装置１３によって清掃され、
次の印刷動作に備えられる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の多色印刷装
置において印刷を停止する場合は、転写器１４によって
中間転写体１１から用紙１２に転写されたトナー像が、
定着装置１５を通過する迄の期間は用紙搬送を続ける必
要がある。これは、転写器１４と定着装置１５との間に
存在する用紙上のトナー像は、未定着状態であり印刷物
として完成していないからである。

【０００９】ところが、印刷停止の際に上記の様にトナ
ー像が定着装置１５を通過するまで用紙搬送を行うと、
用紙１２は連続紙であるため、定着装置１５と転写器１
４との間に無駄な白紙頁が発生してしまうという問題が
生じてしまう。

【００１０】単一の作像ユニットを用いて連続紙にモノ
クロ印刷を行う単色印刷装置の分野においては、上記白
紙頁の発生を防ぐために転写器１４および定着装置１５
間の距離に対応させて用紙を戻してから印刷を開始する
構成を採用しているものもあるが、この構成の場合は用
紙搬送方向の正／逆切替えにより印刷位置ずれが生じや
すいため、他の構成により白紙頁の発生をなくす事が必
要になってきている。

【００１１】本発明の目的は、長尺に連続した記録媒体
の無駄遣いをなくせて、且つ前記記録媒体上に位置精度
よく多色画像を形成することが可能な多色印刷装置を提
供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、無端移動
可能に支持された複数の像担持体を有し、各像担持体上
に形成された現像像を中間記録媒体を介して最終記録媒
体に転写させ、前記最終記録媒体上に多色画像を形成す
る多色画像形成手段と、前記最終記録媒体となる長尺に
連続した記録媒体を搬送する搬送手段と、印刷が停止し
た時に前記最終記録媒体を切断する裁断手段とを備える
ことにより達成される。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。

【００１４】図１において１０は作像ユニットであり、
破線によって囲んで示される作像ユニットを４つ並べて
配置されている。作像ユニット１０の構成を図１におい
て右に配置された作像ユニットに基づいて説明する。な
お、以下の説明において作像ユニットは電子写真プロセ
スを用いて画像を記録形成するものとして説明する。作
像ユニット１０において、１は像担持体となる感光体ド
ラムであり、印刷装置のコントローラからの印刷動作開
始信号に基づいて感光体ドラム１が矢印方向に回転を始
める。感光体ドラム１が回転を開始すると、コロナ帯電
器１６に高電圧が印加され、感光体ドラム１表面が均一
に帯電される。

【００１５】半導体レーザや発光ダイオードなどの光源
２から出力した光は、帯電した感光体ドラム１上を露光
し、感光体ドラム１表面に静電潜像を形成する。この静
電潜像を保持した感光体領域が現像装置３と対向する位
置に到達すると、静電潜像にトナーが供給され、感光体
ドラム１上にトナー像が形成される。ここで、現像装置
に用いられるトナーの色は、各作像ユニットにおいて異
ならせてある。

【００１６】この様にして各作像ユニットにおいて感光
体ドラム上に形成されたトナー像は転写器４により中間
記録媒体となる例えばポリイミドフィルムによって形成
された中間転写体１１に転写される。

【００１７】一方、最終記録媒体となる連続紙１２は、
搬送装置（詳細は後述する）により中間転写体１１上に
形成されたトナー像が転写器１４の位置に到達するタイ
ミングと同期させて、中間転写体１１と転写器１４との
間に向けて搬送される。中間転写体１１上に形成された
トナー像は、用紙１２の背面側にトナー像と逆極性の電
荷を付与する転写器１４の作用によって用紙１２上に吸
引される。続いて、用紙１２上に転写されたトナー像は
定着装置１５に送り込まれ、例えば熱源を備えた加熱ロ
ーラと、加熱ローラに圧接した加圧ローラとからなる一
対の定着ローラによって形成されるニップ部によって加
熱加圧されながら挟持搬送され、トナー像が用紙１２に
溶融定着される。

【００１８】なお、作像ユニットにおいて、転写器４を
通過した感光体領域は清掃装置１３によって清掃され、
次の印刷動作に備えられる。

【００１９】上記搬送装置は、無端移動可能に支持され
たベルト部材３０を備えており、ベルト部材３０で用紙
１２背面を保持しながら用紙搬送を行う。ベルト部材３
０は図２に示す様に複数の貫通孔３０ａを備えたゴムベ
ルトから構成されている。また、無端状に架けられたベ
ルト部材３０の内側には、吸引装置３１が設けられてお
り、この吸引装置３１の作用により用紙１２をベルト部
材３０表面に吸着保持できるように構成されている。

【００２０】さらに、転写器１４に対し用紙搬送方向上
流側に設けられた吸引装置３１の上方には、裁断装置が
設けられている。裁断装置は、図示しないモータ軸に例
えばウォームギヤ２４を取り付け、円形ブレード２１の
軸に例えばハスバ歯車２０を取り付け、モータの回転に
よりブレード２１が回転しながら用紙１２の幅方向（用
紙搬送方向に対し直交する方向）において移動するよう
に構成し、印刷停止時にはモータを動作させ、ブレード
２１で用紙１２を切断するようにした。

【００２１】上記構成において、印刷停止時には、必要
な長さで用紙１２を切断されるため、無駄な白紙頁が発
生しなくなる。

【００２２】また、図２に示すように用紙幅方向両端部
に送り穴１２ａを有する用紙を用いる場合には、送り穴
１２ａの位置に対応させて用紙搬送トラクタ２２を設
け、トラクタ２２のピン２３を送り穴１２ａに係合さ
せ、モータ２５の回転によりピン２３を所定速度で移動
させて用紙搬送を行う構成と併用してもよい。

【００２３】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、長尺に連
続した記録媒体の無駄遣いをなくせて、且つ前記記録媒
体上に位置精度よく多色画像を形成することが可能な多
色印刷装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による多色印刷装置の一実施例を示す概
略構成図。

【図２】搬送装置の構成を示す概略平面図。

【図３】従来技術を示す概略構成図。

【符号の説明】

１０…作像ユニット、１１…中間転写体、１２…用紙、
２０…ギヤ、２１…ブレード、２４…ギヤ、３０…ベル
ト部材、３１…吸引装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乙▲め▼ 幸雄 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 山崎 彰彦 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Ｆターム(参考） 2C058 AB03 AB15 AF27 AF51 LB09 LB17 LB40 2C060 BC04 BC84 BC86 3F103 AA02 BB01 BB11 BC02

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】無端移動可能に支持された複数の像担持体
   を有し、各像担持体上に形成された現像像を中間記録媒
   体を介して最終記録媒体に転写させ、前記最終記録媒体
   上に多色画像を形成する多色画像形成手段と、 前記最終記録媒体となる長尺に連続した記録媒体を搬送
   する搬送手段と、 印刷が停止した時に前記最終記録媒体を切断する裁断手
   段とを備えたことを特徴とする多色印刷装置。
2. 【請求項２】前記搬送手段は、最終記録媒体を吸引する
   吸引手段を有することを特徴とする請求項１記載の多色
   印刷装置。