JP2000327096A - 発泡性飲料注出用タップ及びこれを備えた注出装置 - Google Patents

発泡性飲料注出用タップ及びこれを備えた注出装置

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JP2000327096A
JP2000327096A JP11134866A JP13486699A JP2000327096A JP 2000327096 A JP2000327096 A JP 2000327096A JP 11134866 A JP11134866 A JP 11134866A JP 13486699 A JP13486699 A JP 13486699A JP 2000327096 A JP2000327096 A JP 2000327096A
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pouring
beer
tap
beverage
oscillation element
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JP11134866A
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Tetsuya Kadona
哲也 門奈
Noritoshi Shin
紀年 進
Hirokuni Saegusa
寛邦 三枝
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Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B67OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67DDISPENSING, DELIVERING OR TRANSFERRING LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B67D1/00Apparatus or devices for dispensing beverages on draught
    • B67D1/08Details
    • B67D1/12Flow or pressure control devices or systems, e.g. valves, gas pressure control, level control in storage containers
    • B67D1/14Reducing valves or control taps
    • B67D1/1405Control taps
    • B67D1/1411Means for controlling the build-up of foam in the container to be filled
    • B67D1/1416Means for controlling the build-up of foam in the container to be filled comprising foam inducing means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度の注出操作でクリーム状の泡を形成させ
ることができ、サニタリー性に優れたる発泡性飲料注出
用のタップ及びこれを備えた注出装置を提供する。 【解決手段】 操作レバーと、操作レバーの操作により
開閉される弁機構と、弁機構を介して注出される発泡性
飲料を外部に導く注出流路を備え、発泡性飲料を貯えた
容器から発泡性飲料を供給する飲料供給通路に接続され
る注出用のタップであって、超音波発振素子が発生する
超音波が発泡性飲料に印加されるように、超音波発振素
子が注出流路に埋設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビール、発泡酒等の
泡立ちのある発泡性飲料をジョッキ等の容器に注ぎ出す
際にクリーム状の泡を形成させることができる注出用の
タップ及びこのタップを備えた注出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビールに代表される発泡性の飲料(以下
ビールと称す)はジョッキ等の容器に注いだ時に、適度
な量の泡がビールの上に形成されることが好ましいとさ
れている。例えば、ビール7割に対して、泡を3割程度
を目安にジョッキに注がれる。この泡は、ビールに含有
される炭酸ガスを逃がさない役割を果たし、ビールの口
当たを良くし、さらにユーザーの視覚に訴えて需要を喚
起するする等、多くの機能を果たしている。これらの機
能を果たす上で、ビール上に形成される泡は木目の細か
いクリ−ム状のものが良いとされる。ビールがジョッキ
に雑に注がれた時に発生する泡は木目が粗く、泡持ちが
悪く、口当たりが悪いものとなるからである。
【0003】そのため、ビールを注ぎ出す操作をする者
は、クリーム状の泡がビールの上に適度に形成されるよ
うに注意を払いながら注出操作を行う必要がある。しか
し、この注出操作は熟練を要し、特に1度注ぎと称され
て1回のレバー操作で、木目の細かいクリーム状の泡を
適量ビール上に形成させることは困難とされている。そ
こで、従来からこのクリーム状の泡を形成するための注
出装置が案出されている。この種の注出装置は注出操作
を行うための注出タップが設けられている。この注出タ
ップは注出操作用の操作レバー、ビールをジョッキに注
ぎ出す注出流路としての注出ノズル等を有している。注
出タップ内にはビールを注出ノズルに導くビール供給路
と泡付け機構等が設けられている。この泡付け機構はビ
ール供給路を絞り込んで微細な孔からビールを放出させ
ることで泡を形成させるものである。ビールが微細な孔
を通過する時に発泡する性質を利用したものである。
【0004】かかる従来注出装置による実際の注出操作
ではまず、操作レバーをビール供給側に倒してビールを
ジョッキ内に7〜8割程度まで注ぎ出す。その際は泡を
立てない様に、ジョッキ内壁面に沿う様に注出する。そ
の後、操作レバーを泡付け側に切替えてビール上に泡を
乗せる泡付け作業を行う。この様に泡付け作業を本来の
ビール注出の後に行うようにしたことで、熟練者でなく
てもビール上にてクリーム上の泡を適量に形成させるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように従来の注出装置に設けられた泡付け機構はビール
供給路を絞り込んだ微細な孔を有している。ビール等の
発泡性飲料は多くのエキスを含有しており使用時間に応
じて定期的なメンテナンス、特に泡付け機構の微細な孔
の洗浄を行う必要がある。その際は、注出装置から注出
タップ本体を取り外し、更に注出タップ本体を分解して
泡付け機構部分を洗浄する作業を行わなければならな
い。かかる作業を怠ると、エキス分等が上記微細な孔を
塞ぎ、注出タップ内の泡付け機構が機能しなくなる事態
を招く虞がある。
【0006】さらに、前述のように従来の注出装置では
ビールの注出作業と泡付け作業という2度の操作を必要
とする。例えば、435mlのジョッキにビール約7
割、泡約3割を注出する時間は、市場でよく使用されて
いる注出装置ではビール注出に約6秒、泡付けに約3秒
を要している。すなわち泡付け作業に3割程度の時間を
要している。これは操作レバーを切替えなければなら
ず、さらに泡を形成させる為の上記微細な孔の直径が
0. 8mm〜1. 0mmと小さくビールの通過に時間が
掛かるからである。より木目の細かいクリーム状の泡に
するためには、孔の直径をより小さくする必要があり更
に時間を要することになる。このように、ビールの注出
操作と別に泡付け作業を行うと1度の操作に比較してジ
ョッキ1杯当たりに掛かる注出時間が多くなってしま
う。特に、1度に10杯以上ジョッキにビールを注ぐこ
ともまれではないビアホール等では、この影響が大き
く、適切なタイミングでビールを提供できない可能性が
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した問題を解決する
ために、本発明にあっては、請求項1に記載されるよう
に、操作レバーと、該操作レバーの操作により開閉され
る弁機構と、該弁機構を介して注出される発泡性飲料を
外部に導く注出流路を備え、発泡性飲料を貯えた容器か
ら該発泡性飲料を供給する飲料供給通路に接続される、
発泡性飲料注出用のタップであって、超音波発振素子
が、外部へ注出される上記発泡性飲料に超音波を印加で
きる位置で、上記注出流路に埋設されていることを特徴
とする発泡性飲料注出用のタップとして構成される。
【0008】上記本発明の発泡性飲料注出用のタップは
注出装置にセットして使用される。上記操作レバーを操
作して弁機構を開とすると、発泡性飲料が注出流路から
外部に注ぎ出される。その際、発泡性飲料は所定の振動
を行う超音波発振素子から発生される超音波を印加され
ながら注ぎ出されるので、所謂自己発泡を励起された状
態でジョッキ等の容器に注出されることになる。ここ
で、超音波発振素子の振動数を、例えばビールの場合に
は36から43kHZ程度に設定しておくと、注出後に
ジョッキ内で木目の細かいクリーム上の泡が形成でき
る。このため、操作者は飲料を容器の内壁に沿うように
して所定量の飲料を注げば、後にジョッキ内にクリーム
状の泡が生じるので1回の注出操作で作業が完了し、短
時間の注出操作とすることができる。なお、前記超音波
発振素子が埋設される位置は、前記注出流路内の発泡性
飲料に超音波を印加できる場所であれば、任意に選択可
能である。また、埋設形態についても、注出流路を形成
している壁内に埋め込むようにしてもよいし、注出流路
を形成している壁の一部をくり貫きここに超音波発振素
子を埋め込み超音波発振素子自体が壁の一部を形成する
ようにしてもよい。但し、後者のように超音波発振素子
自体が壁の一部を形成する場合には、液切れの良い箇所
を選択することが好ましい。
【0009】また、請求項2に記載のように、前記注出
流路は、その先端部が発泡性飲料注出用のタップ本体か
ら延長して形成されており、前記超音波発振素子は該注
出流路先端部に埋設されている構成とすることができ
る。この場合、注出流路の内出口側に近い先端部で発泡
性飲料に上記超音波発振素子から発生する超音波を印加
しながら注出することができる。
【0010】そして、請求項3に記載のように、請求項
2に記載の発泡性飲料注出用のタップで前記超音波発振
素子は、前記注出流路先端部の下側で前記発泡性飲料に
直接接触するように埋設されている構成としてもよい。
この場合、超音波発振素子が注ぎ出される発泡性飲料に
直接接触しているので、超音波の伝達効率がよい。ま
た、発泡性飲料が傾斜した注出流路先端部の内面に沿っ
て穏やかに注出され、超音波発振素子の液切れも良いの
でエキス分等の付着等の問題も生じない。
【0011】さらに、請求項4に記載のように、前記超
音波発振素子へ振動信号を供給するコントローラは該振
動信号により設定する振動数及び振動強度を変更可能と
されていることが好ましい。かかるコントローラにより
発泡性飲料の泡の状態を調整することができるので、注
出される発泡性飲料に応じて好ましい振動数を及び振動
強度設定することができる。また、注出後の発泡性飲料
の状態を見て振動数及び振動強度を好ましいものに調整
できる。
【0012】また、請求項5に記載のように、前記操作
レバーの注出操作に伴って、前記弁機構が開とされた時
に前記超音波発振素子が駆動される連動機構を設けた構
成を採用すれば操作レバーの操作で飲料注出時には超音
波発振素子が自動的に駆動される。したがって、操作者
は注出操作時に操作レバーを1度だけ操作して発泡性飲
料を所定量注ぐことに集中すれば、注がれた飲料の上に
好ましいクリーム状の泡を形成させることができる。ま
た、遅延手段(電気的又は機械的)を介して超音波発振
素子を駆動するようにすれば、注出開始後の適当な時期
に超音波発振素子を駆動して泡量を調整することも可能
である。
【0013】さらに請求項6に記載される発明のよう
に、前記請求項1から5のいずれかに記載の発泡性飲料
注出用タップは注出装置本体の注出操作部に取り付けら
れて、注出装置と一体となる。これによりクリーム状の
泡を発泡性飲料上に形成できる注出装置として提供でき
る。更に注出装置本体は従来のものをそのまま、或いは
軽微な変更を加えて使用できるので低コストでの提供が
可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の一
実施形態としての発泡性飲料注出用のタップ及びこのタ
ップを備えた注出装置について説明する。発泡性飲料と
してビールを例に説明する。図1は本発明の第1実施例
に係る発泡性飲料注出用のタップ1の概要構成を示す図
である。
【0015】発泡性飲料注出タップ本体11はビール供
給側(同図で左)から同図で右まで貫通する管路15を
有している。この管路15には傾斜しながら下方に延長
する注出流路の先端部として注出ノズル13が設けられ
ている。注出ノズル13の開放端は発泡性飲料をジョッ
キ等の容器に注ぎ出す吐出口12である。管路15のビ
ール供給側端部には拡径された開口14が形成されてい
る。開口14は後述されるように注出装置側からのビー
ル(飲料)供給通路40に接続される。開口14には弁
座37が設けられており、この弁座37を塞ぐように弁
体としてのビール弁36が配置されている。
【0016】一方、上記管路15反対側の開口部内には
スライド弁33が内設されている。このスライド弁33
は注出操作用の操作レバー10により注出タップ本体1
1内を摺動されて、停止位置又は注出位置へ選択的に移
動される。なお、図1は操作レバー10は停止位置にあ
る。スライド弁33の左端部には接続棒34の一端が固
定されており、その他端は上記ビール弁36に固定され
ている。したがって、操作レバー10を操作して矢印で
示される注出側に倒すと、にスライド弁33が左にスラ
イドしこれに伴って、ビール弁36が弁座37から離座
するようなる弁機構が構成される。
【0017】また、上記スライド弁33内部には近接ス
イッチの移動側となる移動部20が埋設されている。一
方、この近接スイッチの検出側となる検出部22が移動
部20の移動を検知できるように注出タップ本体11の
右端側に配置されているされている。この近接スイッチ
は操作レバー10が図1のように停止位置にある時に
は、検出部22は移動部20を検出せず、操作レバー1
0が倒されて注出位置に来た時に検出部22が移動部2
0を検出するように設定されている。
【0018】上記注出ノズル13には、上記吐出口12
の近傍に超音波発振素子25が埋設されている。この超
音波発振素子25は傾斜している注出ノズル13の内面
下側、すなわちビール供給通路40から供給されるビー
ルが少量である場合にも確実に接触がある側に配置され
ている。ここで、超音波発振素子25は、注出ノズル1
3をなす壁の一部をくり貫いて、超音波発振素子25自
身が注出ノズル13の一部をなすように埋設される。こ
のように超音波発振素子25が埋設されるのは、単に注
出ノズル13に付着させたような配置の仕方では、注出
される発泡性飲料が充分に自己発泡を生じる程の超音波
を印加できないからである。また、このように傾斜して
いる面に配置するとビールの切れが良く、注出を行わな
い時には超音波発振素子25の表面を液切れ状態(通過
したビールが超音波発振素子の部分に残りにくい状態)
にできエキス等の堆積、付着等を抑制できる。なお、超
音波発振素子25の埋設形態は、上記のように壁の一部
をくり貫くことが必須ではない。上記壁内に埋め込むよ
うにしてもよい。
【0019】上記超音波発振素子25はコントローラ2
7からの発振信号が供給されて所定の振動を発するよう
に設定されている。例えば、ビールの場合は36から4
3KHZ程度で注出後のビールにクリーム状の泡を形成
できる。また、このコントローラ27はコントロール摘
み27Aを備え、この摘み27Aにより超音波発振素子
25へ供給する発振信号で設定する振動数及び振動強度
を変更できるようにされている。このように、振動数及
び振動強度を可変とすれば、注出後のビールの泡の状態
を確認して好ましい状態に調整することが可能となり、
またビール以外の発泡性飲料を注出するときに好ましい
振動数及び振動強度に変更できる。
【0020】さらに、本実施例では好ましい形態とし
て、操作レバー10に連動して泡の形成がなされるよう
に連動機構が設けられている。上述した近接センサの検
出部22が移動部20を検出した時の検出信号は上記コ
ントローラ27に供給されるようになっている。したが
って、図1の矢印のように操作レバー10が注出位置側
に倒されると、検出部22が移動部20を検出し、この
検出信号がコントローラ27に供され、超音波発振素子
25が所定の振動を開始するようになっている。
【0021】次に図1基づいて、発泡性飲料注出用のタ
ップ1の動作の説明をする。図1では操作レバー10が
略垂直に立ち、停止状態である。スライド弁33は停止
位置にあり、このスライド弁33に接続されているビー
ル弁36は弁座37に着座して開口14を閉鎖してい
る。したがって、ビール供給路40からのビールはビー
ル弁36で堰き止められている。
【0022】次に、図1の矢印の方向に、操作レバー1
0を傾けて注出状態とした場合は、スライド弁33がビ
ール弁36を開弁する方向(図1で左)にスライドす
る。そのために、ビール弁36は弁座37から離座し、
開口14の閉鎖状態が解除される。したがって、ビール
供給路40から開口14を介して注出タップ本体11内
の管路15に流れ込んだビールは注出ノズル13の吐出
口12から注ぎ出される。
【0023】一方、この時、操作レバー10が注出位置
側に倒されたことで、検出部22が移動部20を検出
し、この検出信号がコントローラ27に供給される。コ
ントローラ27は超音波発振素子25が所定の振動を開
始すように振動信号を供給する。この動作は実質的に操
作レバー10が注出位置側に倒されたと同時に完了する
ので、発振している超音波発振素子25に接触しながら
ビールは吐出口12から注出される。注出されるビール
は含有しているガス成分の自己発泡を励起された状態で
ジョッキ等の容器に注がれることになる。したがって、
注出操作を1度行って所定量をジョッキに注ぐとビール
上にクリーム状の泡が形成される。
【0024】上述の本発明の発泡性飲料注出用のタップ
を採用すれば、注出時にビールをジョッキの壁面に沿わ
せ泡が立たぬ様にして注出操作をすれば後にジョッキ内
にクリーム状の泡が形成される。すなわち、従来の泡付
けを行う技術ではこの後さらに操作レバーを操作して泡
付け作業をする必要があったが、本発明では1度の注出
操作で泡付け作業まで完了していることとなり、操作時
間が短縮化され、作業が簡素化されていることが分か
る。また、操作レバー10を停止位置に戻すとビール弁
36によりビール供給路40は閉ざされ、注出ノズル1
3は傾斜しているので液切れが良い。したがって、超音
波発振素子25の表面は速やかに液切れ状態となり、エ
キス分等の付着、堆積が抑制できる。
【0025】次に図2に基づいて本発明の第2実施例を
説明する。本実施例は上記第1実施例と同様に連動式で
発泡性飲料に泡を付与する場合と、発泡性飲料の注出後
に泡付けを行う場合との両方で使用可能な切替機能を備
えた発泡性飲料注出用のタップ100である。ただし、
前述した図1に記載された第1実施例と同一部分には同
一符号を付して、重複した説明は省略する。
【0026】発泡性飲料注出タップ本体111内の管路
15にはスライド弁133が摺動自在に配設されてい
る。スライド弁133には操作レバー110が接続され
ている。この操作レバー110は、スライド弁133側
のレバー基部110Bと注出操作時に把持されるレバー
把持部110Aに分割され、連結棒110Cにより連結
されている。そして、レバー把持部110Aはレバー基
部110Bに対して、連結棒110Cを押し込む範囲
で、矢印のように上下動可能とされている。
【0027】また、レバー基部110Bにはプッシュス
イッチ120が配設されている。レバー把時部110A
が下方に押され時にオンとなるよう設定されている。そ
して、プッシュスイッチ120がオンされた時には入力
信号がコンローラ27に供給され、上述第1実施例と同
様に超音波発振素子25が発振するようになっている。
【0028】なお、図2では操作レバー110は停止位
置にあり、レバー把持部110Aは上方側すなわち、プ
ッシュスイッチ120はオフの状態である。本実施例の
発泡性飲料注出タップ100で、上述第1実施例と同様
に、注出されるビールに超音波を印加しようとする場合
には、上記レバー把時部110Aを下方に押し込んで、
プッシュスイッチ120をオンした状態で、図2の矢印
すなわち注出位置に操作レバー110を倒せばよい。
【0029】一方、発泡性飲料によっては、時間を要し
ても、後から泡付けを行う方が好ましい場合も考えられ
る。そこで、本実施例の発泡性飲料注出タップ100は
かかる要請にも対応できるようになっている。後から泡
付けを行う場合には、上記レバー把時部110Aをその
まま、すなわちプッシュスイッチ120をオフにした状
態で、操作レバー110を注出位置に倒して、ジョッキ
等へ所定量の発泡性飲料の注出を行う。その後、上記レ
バー把時部110Aを押し下げてプッシュスイッチ12
0をオンとしながら操作レバー110を注出位置に倒し
て泡付け作業を行う。また、その際上記コントローラ2
7のコントロール摘み27Aにより超音波発振素子25
へ供給する発振信号で設定する振動数及び振動強度を増
加するように変更すれば極めて微細な泡を任意に形成さ
せることも可能である。
【0030】なお、上述した第1および第2実施例で示
した本発明の発泡性飲料注出用のタップは注出装置本体
の注出部にネジ等の結合手段を介して取りつけられるも
のである。したがって、既存の注出装置の飲料注出用の
タップを本発明の飲料注出用のタップに変更するだけで
本発明を容易に実施して、容易にクリーム状の泡を形成
できる注出装置とすることができる。
【0031】さらに、本発明の第3実施例を説明する。
図3は本発明の第3実施例で、注出装置にかかる全体構
成を示す図である。本例は第1実施例で説明した本発明
の発泡性飲料注出用のタップ1を適用した注出装置の例
を示す。図1と同一の符号は同一部位である。注出装置
本体200にはビール供給側から液体供給路40を介し
てビール樽(飲料容器)230が接続され、このビール
樽230にはガスチューブ220を介して炭酸ガスボン
ベ210が接続されている。ガスチューブ230には調
圧弁250と圧力計240が配設されている。ここで、
炭酸ガスボンベ210内の圧縮炭酸ガスがビール樽23
0に導入され、内部のビールを液体供給路40を介して
注出装置本体200に圧送するようになっている。
【0032】発泡性飲料注出用のタップ1は注出装置本
体200前面の注出部に取り付けられている。なお、注
出装置本体200の内部ではビール樽230から延びる
液体供給路40はコイル状をなして発泡性飲料注出用の
タップ1に接続されている。上記の注出装置では操作レ
バー10を傾けて注出状態とされると液体供給路40は
注出ノズル13と連通状態となり、ビールがジョッキへ
注出可能となる。この時、操作レバー10が注出位置側
に倒されたことで、検出部22が移動部20を検出し、
この検出信号がコントローラ27に供給される。コント
ローラ27は超音波発振素子25が所定の振動を開始す
ように振動信号を供給する。
【0033】このように、注出ノズル13内を吐出口1
2へと送られるビールは発振している超音波発振素子2
5に接触しながらジョッキ等に注ぎ出される。したがっ
て、ビールは自己発泡を励起された状態でジョッキ等の
容器に注がれることになる。このように、注出操作を1
度行って所定量をジョッキに注ぐと、その後微細な気泡
が順次上方に移動してある程度鎮静化した時点で、ビー
ル上にクリーム状の泡が形成される。
【0034】ここで、図4及び図5に基づいて、本発明
の発泡性飲料注出用のタップとして採用可能な他の例に
ついて簡単に説明する。ただし、前述した図2に記載さ
れた第2実施例と同一部分には同一符号を付して、重複
した説明は省略する。図4は、第2実施例の変形例であ
る。同図に示されるようにプッシュスイッチ120を操
作レバー110の把持部110A内の頂部側に配設し、
押下ボタン110Dによりプッシュスイッチ120のオ
ン、オフを行うようにしてもよい。
【0035】図5は、図4と同様のプッシュスイッチ1
20を採用すると共に、超音波発振素子55を前記管路
15の上部に配設した例を示している。この例のように
超音波発振素子が管路15を形成している壁の一部をく
り貫き、超音波発振素子55自体が壁の一部を形成する
場合には注出流路の上部に配するようすれば液切れを良
くすることができる。ただし、前述したように本例のよ
うに壁の一部をくり貫くことは必須ではなく、上記管路
15の壁内に超音波発振素子55を埋め込んだ形式も採
用可能である。
【0036】なお、前述第3実施例では第1実施例で示
した飲料注出用のタップを採用したが、上記第2実施例
で示した発泡性飲料注出用のタップ100、図4及び図
5で示した変形例を同様に採用することももちろん可能
である。以上、本発明の好ましい実施例について詳述し
たが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範
囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0037】また、本発明は飲料をビールに限るもので
はなく発泡酒、清涼飲料等の泡立ちを与えて飲用する発
泡性飲料一般に広く適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述したよう請求項1に記載した
本発明の発泡性飲料注出用のタップであれば、発振する
超音波発振素子からの超音波を印加ながら発泡性飲料を
注出できるので、発泡性飲料に含有されるガスが自己発
泡によりに微細な気泡を発するように励起されながら注
出される。したがって、注出操作後に容器内にクリーム
状の泡が形成でき、別途の泡付け作業が不要となり、作
業時間の短縮化、簡素化が図られる。さらに、注出流路
に超音波発振素子を埋設するといった簡単な構成である
ので、従来の飲料注出用タップに僅かな変更を加えるだ
けで本発明の発泡性飲料注出用タップとすることができ
る。また、従来の泡付け機構のように微細な孔が無く、
メンテナンス性に優れ、サニタリー性も良い。
【0039】そして、請求項2に記載したような請求項
1に記載の本発明では、発泡性飲料注出用タップから注
出される発泡性飲料に確実に超音波を印加できる発泡性
飲料注出用のタップとして提供できる。さらに、請求項
3に記載したような請求項2記載の本発明では、効率よ
く発泡性飲料に超音波を印加でき、液切れも良くするこ
とができる。
【0040】また、請求項4に記載したような請求項1
記載の本発明では、コントローラにより発泡性飲料の泡
の発生状態を調整することができるので、注出される発
泡性飲料飲料に応じて好ましい振動数及び振動強度を設
定することができ、また注出後の発泡性飲料の状態を見
て振動数及び振動強度を好ましいものに調整することが
可能になる。
【0041】また、請求項5に記載したような請求項1
記載の本発明では、操作レバーの操作で飲料注出時には
超音波発振素子が自動的に駆動される。したがって、操
作者は注出操作時に操作レバーを1度だけ操作して発泡
性飲料を所定量注ぐことに集中すれば、注がれた飲料の
上に好ましいクリーム状の泡を形成させることができ
る。より一層の作業の簡素化、省力化が図られる。
【0042】そして、請求項6に記載したよう、かかる
発泡性飲料注出用のタップを備えた注出装置は従来の注
出装置のように、別途の泡付け作業を不要とし、効率的
な注出装置として提供できる。しかも、従来の注出装置
に軽微な変更を加えるだけでよいので、低コストでの実
施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の第1実施例に係る発泡性飲料注出用の
タップの概要構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る発泡性飲料注出用の
タップの概要構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例について示し、注出装置の
全体構成を示す図である。
【図4】第2実施例の変形例を示す図である。
【図5】第2実施例の他の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 発泡性飲料注出用のタップ 10 操作レバー 12 吐出口 13 注出流路(注出ノズル) 25 超音波発振素子 40 飲料供給通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 寛邦 埼玉県川口市並木元町1−1 サッポロビ ール株式会社製造部テクニカルセンター内 Fターム(参考) 3E082 AA04 BB03 CC01 DD01 FF09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーと、該操作レバーの操作によ
    り開閉される弁機構と、該弁機構を介して注出される発
    泡性飲料を外部に導く注出流路を備え、発泡性飲料を貯
    えた容器から該発泡性飲料を供給する飲料供給通路に接
    続される、発泡性飲料注出用のタップであって、 超音波発振素子が、外部へ注出される上記発泡性飲料に
    超音波を印加できる位置で、上記注出流路に埋設されて
    いることを特徴とする発泡性飲料注出用のタップ。
  2. 【請求項2】 前記注出流路は、その先端部が発泡性飲
    料注出用のタップ本体から延長して形成されており、前
    記超音波発振素子は該注出流路先端部に埋設されてい
    る、こと特徴とする請求項1に記載の発泡性飲料注出用
    のタップ。
  3. 【請求項3】 前記超音波発振素子は、前記注出流路先
    端部の下側で前記発泡性飲料に直接接触するように埋設
    されている、こと特徴とする請求項2に記載の発泡性飲
    料注出用のタップ。
  4. 【請求項4】 前記超音波発振素子へ振動信号を供給す
    るコントローラは該振動信号により設定する振動数及び
    振動強度を変更可能とされている、ことを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の発泡性飲料注出用のタ
    ップ。
  5. 【請求項5】 前記操作レバーの注出操作に伴って、前
    記弁機構が開とされた時に前記超音波発振素子が駆動さ
    れる連動機構を設けた、ことを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載の発泡性飲料注出用のタップ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の発泡
    性飲料注出用のタップを備えた飲料注出装置。
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