JP2000323000A - 電磁リレー - Google Patents

電磁リレー

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JP2000323000A
JP2000323000A JP11126375A JP12637599A JP2000323000A JP 2000323000 A JP2000323000 A JP 2000323000A JP 11126375 A JP11126375 A JP 11126375A JP 12637599 A JP12637599 A JP 12637599A JP 2000323000 A JP2000323000 A JP 2000323000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動接点バネを従来よりも小さくすることに
よって材料コストを抑制し、しかも廃棄量を低減して効
率的に製造することができる電磁リレーを提供する。 【解決手段】 電磁コイル体20のヨーク24と鉄片3
1に接続された可動接点バネ32には、ヨーク延設部3
2aから屈曲部位32cの傍を通過してベース11を貫
通し、外部へ引き出された可動端子片部32dが設けら
れている。この構成により、可動接点バネ32を小さく
形成し、その材料使用量も低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁リレーに係り、
特に、車載用のヒンジ型小型電磁リレーとして構成する
場合に好適な電磁リレーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁リレーとしては、電磁コイ
ルを巻回したコイルスプールに鉄心、ヨークを取りつけ
ることにより電磁コイル体を形成し、この電磁コイル体
のヨークに対して可動接点バネによって鉄片をヒンジ接
合し、電磁コイル体の鉄心に対して鉄片が接離可能に構
成されてなるヒンジ型電磁リレーがある。このリレーに
おいては、可動接点バネの先端に可動接点を取り付ける
一方、可動接点の可動方向両側に一対の固定接点が配置
されるように、コイルスプールの接点枠部に対して固定
接点を備えた一対の固定端子片が取り付けられ、また、
電磁コイルに接続された一対のコイル端子片がコイルス
プールの一部に取りつけられる。
【0003】上記の電磁リレーにおいて、可動接点バネ
は、ヨークに固定されヨークの表面に沿って配置された
ヨーク延設部と、鉄片に固定され鉄片の表面に沿って配
置された可動延設部とを有し、ヨーク延設部と可動延設
部との間にほぼ直角状に屈曲された屈曲部位を備えてい
る。また、ヨークは電磁コイル体においてL字状に形成
されており、可動接点バネのヨーク延設部はヨークの表
面に沿って可動延設部とは反対側に伸び、ヨークのL字
状に沿って屈折した後にさらに伸びてケース体の外部に
突出し、可動端子片部を構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電磁リ
レーにおいては、可動接点バネは、ヨークと鉄片とを回
動可能に取りつけるヒンジ接合部材として、また、可動
接点を保持し、可動接点と固定接点との接触を確保する
ための弾力性を有する弾性部材として、さらに、リレー
内部からケース体の外部へと突出した可動端子部を有す
る端子部材としての3つの機能を備えたものとして用い
られている。このため、可動接点バネは弾性、耐久性、
導電性、剛性、半田付け特性などについて所定の特性が
要求されるので、その使用材質に制約がある。したがっ
て、可動接点バネについては特定の材料を用いる必要が
あるため材料コストを低減することが困難である。
【0005】一方、可動接点バネは、可動接点を保持し
た先端部から鉄片、ヨークの表面に沿って延長し、さら
にケース体の外部へと突出させて可動端子部となるよう
に構成されているため、電磁リレーの内部構造の外周を
コ字状に取り囲むこととなるから、小型リレーの場合で
も可動接点バネの使用量が多くなり、材料コストがかか
る反面、可動接点バネの接点特性、ヒンジ部の特性など
を調整するために部分的に細幅に形成したり、幅広に形
成したりすることから、材料の多くを捨てる必要があ
り、電磁リレーの製造コスト上非効率であるという問題
点がある。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、可動接点バネを従来よりも小さく
することによって材料コストを抑制し、しかも廃棄量を
低減して効率的に製造することができる電磁リレーを提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電磁リレーは、ケース体の内部に、電磁コイ
ル、鉄心部及びヨーク部を備えた電磁コイル体と、前記
ヨーク部に磁気的に接続され、前記鉄心部に対して接離
可能に構成された可動磁性部材と、前記ヨーク部と前記
可動磁性部材とを接離可能に保持するとともに、前記可
動磁性部材とともに動作する可動接点に接続された可動
接点バネとが設けられ、前記可動接点バネは、前記ヨー
ク部に固定され、その表面に沿って伸びるヨーク延設部
と、前記可動磁性部材に固定され、その表面に沿って伸
びる可動延設部とを有し、前記可動接点バネの一部が、
前記ヨーク延接部から前記可動延接部側に伸びて前記ケ
ース体の外部に引き出された可動端子片部として構成さ
れていることを特徴とする。
【0008】この発明によれば、可動接点バネの可動端
子片部がヨーク延設部から可動延設部側に伸びるように
構成したことにより、可動延設部とは反対側の電磁コイ
ル体の表面部にまで可動接点バネを伸ばしてからケース
体の外部へ引き出す必要がなくなるので、可動接点バネ
の機能を損なうことなく小さく構成することができるた
め、材料コストを低減することができる。また、可動端
子片部が可動磁性部材の端部近傍を通過してケース体の
外部へと引き出されているため、衝撃等を受けた場合に
可動磁性部材が移動しようとしても可動端子片部の基部
によって妨げられるので、可動磁性部材とヨーク部とを
接合する可動接点バネの部分の損傷や変形を防止するこ
とができるから、電磁リレーの耐衝撃性を高めることが
できる。
【0009】本発明において、前記ヨーク部と前記可動
磁性部材とは前記可動接点バネによって略直交した状態
でヒンジ接合され、前記可動接点バネには、前記ヨーク
延設部と前記可動延接部との間に略直交した状態に屈曲
する屈曲部位を有し、前記可動接点端子部は前記ヨーク
延設部に接続され、前記可動延設部に対して分岐するよ
うに形成されて前記ケース体の外部に引き出されている
ことが好ましい。
【0010】本発明において、前記可動延設部は、前記
ヨーク延設部に対して接続された少なくとも一対の接続
片部を有し、前記可動端子片部は、一対の前記接続片部
の間の前記ヨーク延設部から伸びるように構成されてい
ることが好ましい。この場合には、可動端子片部が接続
片部の間のヨーク延設部から伸びるように構成されてい
ることにより、可動延設部における接続片部の間の不要
部分を可動端子片部として形成することができるので、
従来、材料から可動接点バネの不要部分として廃棄して
いた部分を利用して可動端子片部を形成することができ
る。
【0011】本発明において、前記電磁コイル体に対し
て、前記可動端子片部の引き出された側に、前記電磁コ
イルに接続されたコイル端子片及び前記可動接点に対向
配置された固定接点を備えた固定端子片がそれぞれ取り
つけられていることが好ましい。回路基板などに実装さ
れる電磁リレーとしては電磁コイル体に対して可動端子
片部と同じ側に、コイル端子片及び固定端子片が取り付
けられ、その結果、各端子片の端子片部もまた可動端子
片部と同じ側に引き出されていることが必要である。
【0012】本発明において、前記可動接点の可動方向
の両側にそれぞれ配置された固定接点を備えた一対の前
記固定端子片と、該一対の固定端子片を固定する接点枠
部とを備え、一対の前記固定端子片は、相互に略直交す
る方向から前記接点枠部に対して圧入固定されているこ
とが好ましい。一対の固定端子片が相互に略直交する方
向から接点枠部に対して圧入固定されていることによっ
て、接点枠部に設ける一対の取付穴もまた相互に略直交
する方向に形成されることになるので、接点枠部を小型
化しても剛性を確保しやすくなり、固定接点の位置決め
精度もまた確保しやすくなるため、接点枠部をコンパク
トに構成することができ、電磁リレーの小型化を図るこ
とができる。
【0013】本発明において、一対の前記固定接点は前
記可動接点に対して前記電磁コイル体の中心側と前記ケ
ース体側の両側に配置され、前記電磁コイル体の中心側
に配置された前記固定接点を備えた前記固定端子片は、
前記接点枠部に対して前記可動接点の可動方向と略平行
な方向に圧入固定され、前記ケース体側に配置される前
記固定接点を備えた前記固定端子片は、前記接点枠部に
対して前記可動接点の可動方向と略直交する方向に圧入
固定されていることが好ましい。電磁コイルの中心側
に、すなわちより内側に配置された固定接点を備えた固
定端子片は接点枠部に対してより深く挿入されるので、
接点枠部を大きくすることなく、可動接点の可動方向と
略平行な方向に圧入固定した場合、十分に圧入深さを確
保することができ、また、ケース体側に、すなわち外側
に配置された固定接点を備えた固定端子片は、接点枠部
の外表面部近傍に取り付けられるが、可動接点の可動方
向と略直交する方向に圧入固定するように構成すること
によって接点枠部を大きくすることなく、圧入深さを確
保することができる。したがって、いずれも固定端子片
についても、接点枠部を大型化せずに十分な圧入深さを
得ることができるので、固定接点の取付強度や位置精度
を十分に確保できるとともに、接点枠部をコンパクトに
保つことができ、電磁リレーの小型化を妨げない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る電磁リレーの
実施形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
電磁リレーの実施形態の内部構造を示す縦断面図であ
り、図2は本実施形態の内部構造の底面図(ベースを取
り去った様子を示す底面図)、図3(a)は本実施形態
の内部構造の平面図、図3(b)はベースの外観を示す
底面図、図4は本実施形態の内部構造を示す右側面一部
断面図、図5は本実施形態の内部構造を示す左側面図で
ある。
【0015】本実施形態の電磁リレーは車載用の小型ヒ
ンジ型リレーである。合成樹脂からなるケース10はベ
ース11によって密封されており、その内部に電磁コイ
ル体20が収容されている。電磁コイル体20は、コイ
ルスプール21に巻回された電磁コイル22と、コイル
スプール21の内部に挿入された円柱形状の鉄心23
と、鉄心23の一端部(図示上端)に接合されたL字形
状のヨーク24とから構成される。鉄心23及びヨーク
24は共に磁性体(強磁性体)によって形成されてい
る。コイルスプール21は、電磁コイル22が巻回され
た円筒状の筒状部21aと、筒状部21aの一方の端部
に接続され、上記ヨーク24を取りつけたヨーク取付枠
部21bと、筒状部21aの他方の端部(後述する鉄片
31側の端部)に接続された可動側枠部21cとを備え
ている。また、可動側枠部21cの一部は接点枠部21
dとして構成されている。
【0016】ヨーク24の端部(図示下端)には板状の
鉄片31の端部が当接され、鉄片31は、リン青銅など
の薄板によって構成された可動接点バネ32によってヨ
ーク24に対してヒンジ接合されている。すなわち、可
動接点バネ32は、ヨーク24の表面に接合された固定
ピン24aによって固定されたヨーク延設部32aと、
鉄片31の表面に接合された固定ピン31aによって固
定された可動延設部32bとを備えており、ヨーク延設
部32aと可動延設部32bとの間にほぼ90度(直
角)に屈曲された屈曲部位32cを有する。可動接点バ
ネ32は、図2及び図5に示すように、ヨーク延設部3
2aと可動延設部32bにおける屈曲部位32c側にお
いてそれぞれ一対の帯状の接続片部32A及び32Bに
分かれた形状を備えている。これらの接続片部32A,
32Bは相互に間隔を以って形成されており、それぞれ
に上記屈曲部位32cが形成されている。
【0017】図5に示すように、ヨーク延設部32aに
おける一対の接続片部32A,32Bの間には可動端子
片部32dが鉄片31側へ突出し、そのまま真っ直ぐに
伸びてベース11を貫通してケース外部へと引き出され
ている。可動端子片部32cには、そのベース11に対
する貫通部からケース外側に引き出された部分に塑性加
工により形成された補強リブ32eが形成されている。
【0018】図1及び図2に示すように、可動接点バネ
32の可動延設部32bは鉄片31の表面に沿って側方
へ伸び、コイルスプール21の接点枠部21d内に挿入
された接点支持部32fに接続されている。接点支持部
32fには可動接点33が取り付けられている。可動接
点33は接点枠部21dの内側で鉄心23の軸線方向に
ほぼ平行な方向に移動可能に構成されている。可動接点
バネ32の全体形状は図7に示されており、上記のヨー
ク延設部32aには固定ピン24aを挿通するための一
対の丸孔が形成され、上記の可動延設部32bには固定
ピン31aを相通するための一対の丸孔が形成されてい
る。また、上記の接点支持部32fには可動接点33を
挿通固定するための丸孔が形成されている。
【0019】接点枠部21dには、図1及び図4に示す
方向F1(鉄心23の軸線方向にほぼ平行な方向)から
固定端子片36が圧入され、また、図2及び図4に示す
方向F2(鉄心23の軸線方向にほぼ直交する方向)か
ら固定端子片37が圧入されている。固定端子片36,
37には固定接点34,35が取り付け固定されてい
る。固定端子片36,37の形状は図6(a)及び
(b)に示してある。固定端子片36,37は、接点枠
部21dに取りつけられた状態で相互に反対方向に伸
び、上記固定接点34,35を固着した接点支持部36
a,37aを備えている。固定端子片36には、接点支
持部36aからほぼ直角に屈曲した圧入部36bと、圧
入部36bと同様に接点支持部36aからほぼ直角に屈
折して圧入部36bと平行に伸びる端子片部36cとを
備えている。圧入部36bの側端面には上記接点枠部2
1dの取付穴21e(図2参照)の内面に係合する係合
段部36dが形成されている。固定端子片37には、接
点支持部37aからほぼ直角に屈曲した後にさらにもう
一度ほぼ直角に屈曲し、接点支持部37aと平行に伸び
る圧入部37bと、接点支持部37aから、圧入部37
bに対して接点支持部37aの反対側に向けてほぼ直角
に屈曲して伸びる端子片部37cとを備えている。圧入
部37bの両側端面にはそれぞれ接点枠部21dに形成
された取付穴21f(図4参照)の内面に係合する係合
段部37dが形成されている。
【0020】図2に示すように、コイルスプール21の
可動側枠部21cには、反対側の側端面に一対の取付穴
21gが形成され、これらの取付穴21gに一対のコイ
ル端子片38,38が圧入固定されている。これら一対
のコイル端子片38は相互に対称形状に形成されてい
る。図6(c)には一方のコイル端子片38の形状を示
す。コイル端子片38は、細長形状に形成されたコイル
巻付部38aと、コイル巻付部38aの基部からほぼ直
角に屈曲した圧入部38bと、圧入部38bとは反対側
に伸びる端子片部38cとから構成されている。コイル
巻付部38aには上記電磁コイル22を構成するコイル
線の一方の端部が巻きつけられ、半田付けなどによって
固着される。圧入部38bは上記取付穴21gに圧入さ
れる。圧入部38bの両側端面にはそれぞれ取付穴21
gの内面に係合する係合段部38dが形成されている。
【0021】図3(b)は平面矩形状のベース11の形
状を示す底面図である。ベース11には、周縁部に5つ
の端子挿通孔11a,11b,11c,11d,11e
が形成され、各端子挿通孔には、それぞれ順に、可動接
点バネ32に設けられた可動端子片部32d、一対のコ
イル端子片38に設けられた端子片部38c、一対の固
定端子片36,37に設けられた端子片部36c,37
cが挿通される。ベース11の中央部分には矩形状の凹
部11fが形成され、その内部に通孔11gが形成され
ている。本実施形態の組立工程において、上述の内部構
造を完成させた後にケース10に収容し、各端子片部を
端子挿通孔に挿通した状態でベース11を上記ケース1
0に嵌合させた後、最後に、ベース11の外面に封止樹
脂を塗布して硬化させることにより、内部構造がケース
体(ケース10及びベース11からなる。)内に密閉さ
れる。
【0022】本実施形態では、図1に示すように、全体
として箱型に形成されたケース10の左右上部に斜めに
形成された一対の傾斜部10aが形成されている。本実
施形態の内部構造において、電磁コイル体20の下部に
接点構造や端子取り付け部が集中しているため、電磁コ
イル体20の上部は下部よりも簡易な構造で小さく形成
されている。このため、上記傾斜部10aを形成するこ
とによって、その内部構造の形状を反映して電磁リレー
のケース上部を絞った形状に加工したものである。
【0023】本実施形態において、上記の鉄片31は一
対のコイル端子片38,38の間に電圧が印加されてい
ない状態では可動接点バネ32の弾性力によって鉄心2
3の端部に形成された磁極23a(図1参照)から離
れ、可動接点33は常閉接点である固定接点35に接し
ている。この状態では、可動接点バネ32、可動接点3
3、固定接点35、固定端子片37からなる回路が閉成
され、可動接点バネ32の端子片部32cと固定端子片
37の端子片部37cとは導通している。また、可動接
点バネ32の端子片部32cと固定端子片36の端子片
部36cとは導通していない。
【0024】一方、コイル端子片38,38間に所定の
電圧を印加すると、電磁コイル22が励磁され、鉄心2
3に鉄片31が引き付けられることによって、可動接点
33は常開接点である固定接点34に接触する。これに
よって、可動接点バネ32、可動接点33、固定接点3
4、固定端子片36からなる回路が閉成され、可動接点
バネ32の可動端子片部32dと固定端子片36の端子
片部36cとが導通する。また、可動接点バネ32の可
動端子片部32dと固定端子片37の端子片部37cと
は非導通となる。なお、図示の都合上、図1は電圧印加
状態を、図4は電圧無印加状態をそれぞれ示している。
【0025】本実施形態においては、図7に示すよう
に、可動接点バネ32の形状として、ヨーク延設部32
aから可動端子片部32dが一対の接続片部32Aと3
2Bの間において可動延設部32b側に向けて伸び、そ
のままケース外部へと引き出されるように構成されてい
る。すなわち、可動接点バネ32の可動端子片部32d
の引き出し方向が従来のヒンジ型電磁リレーとは逆側に
設定されていることとなる。したがって、従来のように
ヨーク24のL字型形状に沿って長く伸び、コイルスプ
ール21のヨーク取付枠部21bの近傍から端子片部を
ケース外部へ引き出す(その結果、可動接点バネ32は
電磁コイル体20をコ字状に取り囲むことになる。)必
要がなくなるので、可動接点バネ32の可動端子片部3
2dは従来に較べてきわめて短くなり、その結果、可動
接点バネ32自体も大幅に短く、小さく形成することが
できる。したがって、可動接点バネ32を形成する材料
の使用量を大幅に低減することができる。また、可動端
子片部32dは接続片部32Aと32Bの間に配置され
ているので、可動延設部32bのうち接続片部32Aと
32Bの間において不要になった部分を一部残すことに
よって形成することができる。したがって、材料の使用
量をさらに低減することができ、使用材料の不要部分を
低減して効率的に製造することが可能になる。
【0026】また、図1に示すように、可動端子片部3
2dは、鉄片31のヒンジ部側の端面に対向する領域を
通過してベース11を挿通し、外部に引き出されている
ため、鉄片31が衝撃などによってヨーク24側(図1
の左方向)に移動したとき、鉄片31の移動を妨げるよ
うに作用する。すなわち、可動接点バネ32の屈曲部位
32cは鉄片31とともに移動するが、可動端子片部3
2dはヨーク24とベース11に取り付けられているた
め、その間において鉄片31が衝突しても、鉄片31の
それ以上の移動を妨げるように作用する。したがって、
鉄片31の移動による可動接点バネ32の損傷(特に屈
曲部位32cの変形など)を防止することができるの
で、電磁リレーの耐衝撃性を高めることができる。この
高い耐衝撃性は特に車載用リレーとして用いる場合に特
に有効である。
【0027】さらに、本実施形態では、図4に示すよう
に、接点枠部21dに対して一対の固定端子片36,3
7を圧入固定しているが、固定端子片36は可動接点3
3の動作方向F1に向けて圧入固定され、固定端子片3
7は可動接点33の動作方向と略直交する方向F2に向
けて圧入固定されるようになっている。したがって、一
対の固定端子片36,37が相互に直交する方向に圧入
固定されていることとなるため、接点枠部21dを大き
く形成することなくその剛性を高めることが容易にでき
るので、固定接点34,35の位置精度を高めることが
でき、また、接点枠部21dを薄肉化して、小型化を図
ることが可能になる。
【0028】なお、本発明の電磁リレーは、上述の図示
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
可動接点バネの可動端子片部がヨーク延設部から可動延
設部側に伸びるように構成したことにより、可動延設部
とは反対側の電磁コイル体の表面部にまで可動接点バネ
を伸ばしてからケース体の外部へ引き出す必要がなくな
るので、可動接点バネの機能を損なうことなく小さく構
成することができるため、材料コストを低減することが
できる。また、可動端子片部が可動磁性部材の端部近傍
を通過してケース体の外部へと引き出されているため、
衝撃等を受けた場合に可動磁性部材が移動しようとして
も可動端子片部の基部によって妨げられるので、可動磁
性部材とヨーク部とを接合する可動接点バネの部分の損
傷や変形を防止することができるから、電磁リレーの耐
衝撃性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁リレーの実施形態の縦断面図
である。
【図2】同実施形態の内部構造を示す底面図である。
【図3】同実施形態の内部構造を示す平面図(a)及び
ベースの外面を示す底面図である。
【図4】同実施形態の右側面一部断面図である。
【図5】同実施形態の内部構造を示す左側面図である。
【図6】同実施形態の固定端子片36、固定端子片37
及びコイル端子片を示す概略斜視図(a)、(b)及び
(c)である。
【図7】同実施形態の可動接点バネの全体形状を示す概
略斜視図である。
【符号の説明】
10 ケース 11 ベース 20 電磁コイル体 21 コイルスプール 21a 筒状部 21b ヨーク取付枠部 21c 可動側枠部 21d 接点枠部 22 電磁コイル 23 鉄心 24 ヨーク 24a 固定ピン 31 鉄片 31a 固定ピン 32 可動接点バネ 32a ヨーク延設部 32b 可動延設部 32c 屈曲部 32d 可動端子片部 32e 接点支持部 33 可動接点 34,35 固定接点 36,37 固定端子片 36a,37a 接点支持部 38 コイル端子片 38a コイル巻付部 36b,37b,38b 圧入部 36c,37c,38c 端子片部 36d,37d,38d 係合段部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体の内部に、電磁コイル、鉄心部
    及びヨーク部を備えた電磁コイル体と、前記ヨーク部に
    磁気的に接続され、前記鉄心部に対して接離可能に構成
    された可動磁性部材と、前記ヨーク部と前記可動磁性部
    材とを接離可能に保持するとともに、前記可動磁性部材
    とともに動作する可動接点に接続された可動接点バネと
    が設けられ、 前記可動接点バネは、前記ヨーク部に固定され、その表
    面に沿って伸びるヨーク延設部と、前記可動磁性部材に
    固定され、その表面に沿って伸びる可動延設部とを有
    し、 前記可動接点バネの一部が、前記ヨーク延接部から前記
    可動延接部側に伸びて前記ケース体の外部に引き出され
    た可動端子片部として構成されていることを特徴とする
    電磁リレー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ヨーク部と前記
    可動磁性部材とは前記可動接点バネによって略直交した
    状態でヒンジ接合され、前記可動接点バネには、前記ヨ
    ーク延設部と前記可動延接部との間に略直交した状態に
    屈曲する屈曲部位を有し、前記可動接点端子部は前記ヨ
    ーク延設部に接続され、前記可動延設部に対して分岐す
    るように形成されて前記ケース体の外部に引き出されて
    いることを特徴とする電磁リレー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記可
    動延設部は、前記ヨーク延設部に対して接続された少な
    くとも一対の接続片部を有し、前記可動端子片部は、一
    対の前記接続片部の間の前記ヨーク延設部から伸びるよ
    うに構成されていることを特徴とする電磁リレー。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記電磁コイル体に対して、前記可動端子
    片部の引き出された側に、前記電磁コイルに接続された
    コイル端子片及び前記可動接点に対向配置された固定接
    点を備えた固定端子片がそれぞれ取りつけられているこ
    とを特徴とする電磁リレー。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記可動接点の可動
    方向の両側にそれぞれ配置された固定接点を備えた一対
    の前記固定端子片と、該一対の固定端子片を固定する接
    点枠部とを備え、一対の前記固定端子片は、相互に略直
    交する方向から前記接点枠部に対して圧入固定されてい
    ることを特徴とする電磁リレー。
  6. 【請求項6】 請求項5において、一対の前記固定接点
    は前記可動接点に対して前記電磁コイル体の中心側と前
    記ケース体側の両側に配置され、前記電磁コイル体の中
    心側に配置された前記固定接点を備えた前記固定端子片
    は、前記接点枠部に対して前記可動接点の可動方向と略
    平行な方向に圧入固定され、前記ケース体側に配置され
    る前記固定接点を備えた前記固定端子片は、前記接点枠
    部に対して前記可動接点の可動方向と略直交する方向に
    圧入固定されていることを特徴とする電磁リレー。
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