JP2000316187A - 無線端末装置 - Google Patents

無線端末装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の無線局より並行して到来す
る受信波を受信し、かつチャネル制御の手順に基づいて
これらの受信波に処理を施す無線端末装置に関し、確度
が高いチャネル制御と良好な伝送品質とが達成されるこ
とを目的とする。 【解決手段】 到来時刻の偏差がある複数の受信波を並
行して受信する受信手段11と、これらの複数の受信波
の何れかチャネル設定の手順に基づく処理を施すチャネ
ル制御手段12と、その処理の対象となった受信波に対
する応答を示す送信波を無線伝送路に送信する送信手段
13とを備え、チャネル制御手段12は、処理の所要時
間と、無線伝送路を介して対向する無線局が送信波に施
すべき処理の所要時間との双方がチャネル制御の方式に
適応した値となり、かつこの無線伝送路の伝送方式に適
応した期間が予め与えられ、その期間に受信手段11が
受信した受信波をこの処理の対象とすることによって構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送系におい
て、複数の無線局より並行して到来する受信波を受信
し、チャネル制御の手順に基づいてこれらの受信波に処
理を施す無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA(Code Division Multiple Acce
ss) 方式は、本来的に秘匿性と耐干渉性とを有し、かつ
同一チャネル干渉の抑圧と無線周波数の効率的な再利用
とが可能な多元接続方式である。また、CDMA方式
は、近年、送信電力制御を精度および応答性高く実現す
る技術の確立によってセクタゾーン毎に無線伝送特性の
柔軟な設定が可能となったために、移動通信システムに
も積極的に適用されつつある。
【0003】図9は、CDMA方式が適用された移動通
信システムの構成例を示す図である。図において、2つ
の無線基地局(BTS)71-1、71-2は図示されない
通信リンクを介して接続され、かつそれぞれ無線ゾーン
72-1、72-2を形成する。無線ゾーン72-1、72-2
の内、両者が重なる領域には移動局(MS)73-1が位
置し、かつ無線ゾーン72-2の内、無線ゾーン72-1と
は重ならない領域には移動局(MS)73-2〜73-4が
位置する。
【0004】図10は、移動局の構成を示す図である。
図において、移動局73-1は、アンテナ81-1と、その
アンテナ81-1の給電端にアンテナ端子が接続された空
中線インタフェース部82-1と、無線基地局71-1−7
1-2宛に送信されるべき「上りの伝送情報」が与えられ
る送信情報生成部83-1と、その送信情報生成部83-1
の出力と空中線インタフェース部82-1の入力との間に
縦続接続された拡散部84-1、直交変調部85-1および
送信部86-1と、空中線インタフェース部82-1の出力
に縦続接続された受信部87-1、直交復調部88-1およ
び逆拡散部89-1と、その逆拡散部89-1の後段に配置
され、かつ「下りの伝送情報」を出力する復調部90-1
と、直交復調部88-1の出力に逆拡散部89-1と共に直
結された受信タイミング検出部91-1と、その受信タイ
ミング検出部91-1に縦続接続され、かつ一方の出力が
拡散部84-1の一方の制御入力に接続されたCDMA制
御部92-1と、逆拡散部89-1の制御入力と共にCDM
A制御部92-1の他方の出力に接続された第一の入力に
併せて、逆拡散部89-1および復調部90-1の出力にそ
れぞれ接続された第二、第三の入力と、CDMA制御部
92-1の入力と共に受信タイミング検出部91-1の出力
に接続された第四の入力とを有し、かつ送信情報生成部
83-1、直交変調部85-1および送信部86-1の制御入
力と拡散部84-1の他方の制御入力とに個別に接続され
た4つの出力を有する受信信号処理部93-1とから構成
される。
【0005】なお、移動局73-2〜73-4の構成につい
ては、移動局73-1の構成と同じであるので、以下で
は、対応する構成要素に添え番号「2」〜「4」がそれ
ぞれ付加された同じ符号を付与することとし、ここで
は、その説明および図示を省略する。
【0006】このような構成の移動通信システムでは、
無線基地局71-1、71-2は、図11(1)、(2)に示すよ
うに、 ・ 値が「0」、「1」、…、「36863」、
「0」、…とリサイクリックに順次更新されるフレーム
番号SFNに併せて、チャネル制御に供されるべき報知
情報その他の制御情報を含み、 ・ かつ語長が一定であるフレーム(以下、「下りフレ
ーム」という。)の列で変調された送信波信号P1、P
2をそれぞれ特定の無線チャネルに送出する。
【0007】なお、上述した語長については、所定の伝
送速度の下で10ミリ秒(以下、「フレーム長TF 」と
表記する。)に相当すると仮定する。また、以下では、
既述の送信波信号P1、P2および特定の無線チャネル
については、それぞれ「報知信号」および「制御チャネ
ル」と称することとする。さらに、この「報知信号」に
ついては、簡単のため、無線基地局71-1、71-2によ
って規定の送信電力で送信され、後述する送信電力制御
の対象とならないと仮定する。
【0008】また、上述した特定の無線チャネルについ
ては、以下では、簡単のため、無線ゾーン72-1、72
-2に位置する移動局がシステムで規定される手順に基づ
いて取得し、あるいは報知信号に含まれる情報としてし
て得る「止まり木チャネル」であると仮定する。一方、
移動局73-1では、例えば、自局に生起した完了呼が存
続し、かつ無線基地局71-1との間に形成された何らか
の無線チャネルを介して通話信号等の送受が行われてい
る期間であっても、受信部87-1は、無線基地局71-2
からアンテナ81-1に到来し、かつ空中線インタフェー
ス部82-1を介して与えられた報知信号P2(図11
(3))を所定の中間周波信号に変換する。
【0009】なお、上述した通話信号の送受にかかわる
各部の連係動作については、本願発明に関係がないの
で、ここでは、その詳細な説明を省略する。直交復調部
88-1は、その中間周波信号を直交復調することによっ
てベースバンド領域で互いに直交する2つのベースバン
ド信号を生成する。逆拡散部89-1は、これらのベース
バンド信号に対して所定の逆拡散符号に基づいて逆拡散
処理を施す。復調部90-1は、この逆拡散処理の過程で
伝送帯域内に逆拡散した信号に所定の復調処理を施すこ
とによって、「下りの伝送情報」を得る。また、受信タ
イミング検出部91-1は、上述したフレームの列を得
る。
【0010】受信信号処理部93-1は、この「下りの伝
送情報」に含まれるフレームとのフレーム同期をとり、
かつこれらのフレームに個別に含まれるフレーム番号S
FNを抽出する。さらに、受信信号処理部93-1は、こ
のようにして抽出されたフレーム番号SFNよりSFN
が「0」である時間との差を算出し、SFNが「0」で
あるフレームの先頭の時点t0 を取得して保持する。
【0011】また、CDMA制御部92-1は、チャネル
制御にかかわる処理を主導的に行い、そのチャネル制御
の下で逆拡散部89-1および拡散部84-1の動作を制御
すると共に、受信信号処理部93-1と連係して送信情報
生成部83-1、拡散部84-1、直交変調部85-1および
送信部86-1の動作を制御する。なお、このようなチャ
ネル制御にかかわる事項の内、本願発明に関係がない事
項については、その記載を省略することとする。
【0012】また、送信情報生成部83-1、拡散部8
4、直交変調部85-1および送信部86-1において行わ
れるべき処理については、それぞれ復調部90-1、逆拡
散部89-1、直交復調部88-1および受信部87-1にお
いて既述の通りに行われる処理に対して可逆的な処理で
あるので、以下では、その詳細な説明を省略する。CD
MA制御部92-1は、自局が無線ゾーン72-1と無線ゾ
ーン72-2とが重なる領域に位置し、かつ上述した完了
呼が存続している期間には、図11(4) に示すように、
後述するタイミング補正値TDHO を適宜含むフレーム
(以下、「上りフレーム」という。)の列で変調された
送信信号TX1を送信する。
【0013】ここに、タイミング補正値TDHO は、上述
した送信信号TX1のSFN=0の送信が開始されるべ
き時点tt と、既述の時点t0 とに対して、 TDHO=tt−t0 の式で与えられる。なお、このような送信信号TX1が
送信されるべき時点を決定するために、CDMA制御部
92-1が行うべき処理の詳細については、簡単のため、
ここでは省略し、かつ後述することとする。
【0014】また、既述の下りフレームおよび上りフレ
ームについては、実際には、図12に示すように、対応
するフレームが16等分され、かつ所定の形式で生成さ
れたタイムスロットの列として構成される。なお、以下
では、下りフレームを構成する個々のタイムスロットに
ついては、「下りスロット」と称し、かつ上りフレーム
を構成する個々のタイムスロットについては、「上りス
ロット」と称することとする。
【0015】ところで、上式で示されるタイミング補正
値TDHO は「無線基地局71-2から移動局73-1に到来
した報知信号P2と上述した送信信号TX1との間にお
ける位相の差」を時間軸上で示す。したがって、無線基
地局71-1から移動局73-1に至る無線伝送路の伝搬遅
延時間D1と、無線基地局71-2からその移動局73-1
に至る無線伝送路の伝搬遅延時間D2との差に相当する
位相差と、無線基地局71-1、71-2の送信波の位相差
との和である位相差δは、これらの無線伝送路における
上りのリンク(移動局73-1から無線基地局71-1、7
1-2に至る。)と下りのリンク(無線基地局71-1、7
1-2から移動局73-1に至る。)とにおいて伝送される
べきフレームの時間軸上における位相の差dが既知であ
る場合には、 δ=TDHO−d の式で与えられる。
【0016】なお、上述した位相の差dについては、こ
こでは、簡単のため、チップレートの「1024」倍の
値であると仮定する。無線基地局71-1は、移動局73
-1から上述した送信信号TX1を受信し、かつ該当する
完了呼についてダイバーシチハンドオーバが行われるべ
き期間には、その送信信号TX1に含まれるタイミング
補正値TDHO を抽出し、かつ既述の通信リンクを介して
無線基地局71-2宛にそのタイミング補正値TDHO (該
当する呼の識別情報を含む。)を通知する。
【0017】無線基地局71-2は、このようなタイミン
グ補正値TDHO が通信リンクを介して与えられた呼につ
いては、そのタイミング補正値TDHO で示される位相の
偏差をシンボルの単位周期の精度で丸めることによっ
て、送信に供されるべき拡散符号の直交性を確保する。
さらに、無線基地局71-2は、その丸めの結果として得
られたタイミング補正値tDHO(≒TDHO)の精度で上述し
た位相差δが圧縮される時点に、ダイバーシチハンドオ
ーバに供されるべき無線チャネルに後続して送信される
べきフレームの位相(送信が開始される時点)を設定す
る。
【0018】したがって、移動局73-1には、図13
(1)、(2)に示すように、時間軸上で上述したシンボル周
期未満の偏差で並行して、通話信号のフレーム(タイム
スロット)が無線基地局71-1、71-2の双方からほぼ
同時に到来する。移動局73-1では、受信部87-1、直
交復調部88-1、逆拡散部89-1、復調部90-1および
受信信号処理部93-1は、このようにして並行して到来
するフレームをCDMA制御部92-1の配下で並行して
受信する。
【0019】また、移動局73-1では、受信タイミング
検出部91-1は、上述したように無線基地局71-1、7
1-2からそれぞれ受信される下りスロットの電界強度を
検出し、所定のアルゴリズムによりある基準時点を決定
する。CDMA制御部92-1は、その基準時点に対して
相対的に定まる時点を送信時点として特定する。なお、
このようにして送信時点を決定するために行われるべき
演算の手順および演算対象については、本願発明の特徴
ではなく、かつ多様な公知の技術の適用が可能であるの
で、ここでは、その説明を省略する。
【0020】さらに、CDMA制御部92-1は、受信信
号処理部93-1および拡散部84-1と連係することによ
って、無線基地局71-1、71-2に送出すべき通話信号
と、何れか宛に該当する呼のチャネル制御にかかわる何
らかの制御情報との双方あるいは何れか一方が含まれる
上りスロット(フレーム)の送信をその送信時点に開始
し、かつ先行して受信された何れかの下りスロット(フ
レーム)に含まれるTPCビットの値に適応したレベル
を送信部86-1に与えることによって、CDMA方式に
固有の遠近問題の解決に必要な送信電力制御を行う。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、無線基地局71-1、71-2と移動局73-1と
の間に形成される無線伝送路の伝送特性は、一般に、そ
の移動局73-1の移動、無線伝送路上に介在する地形や
地物の位置、形状その他に応じて刻々と変化し、かつマ
ルチパスが発生し得るにもかかわらず、既述の所定のア
ルゴリズムに基づいて決定された基準時点に対して相対
的に送信時点が決定されていた。
【0022】したがって、このような無線伝送路の伝送
特性の変動が許容される程度に小さい場合には、上述し
たTPCビットに基づいて送信電力制御は安定に確度高
く行われ、かつ無線基地局71-1、71-2において行わ
れるべきチャネル制御にかかわる処理に要する十分な処
理量は安定に確保される。しかし、反対に無線伝送路の
伝送特性の変動が著しい状態では、先行して到来した下
りスロットが受信されても上述したアルゴリズムに基づ
いて決定された基準時点を基準として送信時点が決定さ
れる。無線基地局71-1、71-2の双方あるいは何れか
一方では、後続して何らかの下りスロットを送信する前
に完了すべき処理に要する処理量が確保されない可能性
があった。
【0023】また、このような基準時点より後に到来し
た下りスロットが受信されても、上りスロットに対して
チャネル制御にかかわる処理に要する十分な処理量が確
保できない可能性があった。
【0024】さらに、このような処理量が不足となる状
態は、一般に、シンボルレートが小さな値に設定される
ほど発生し易い。したがって、従来例では、伝送される
べき伝送情報の情報量に適応した無線周波数の有効利用
が阻まれ、あるいはゾーン構成、チャネル配置その他の
組み合わせに適応したシステムの設計について制約が課
される可能性が高かった。
【0025】本発明は、システムの多様な構成に対して
柔軟に適応し、かつ確度が高いチャネル制御と良好な伝
送品質とが達成される無線端末装置を提供することを目
的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜16
に記載の発明の原理ブロック図である。
【0027】請求項1に記載の発明は、無線伝送路を介
して到来する時刻の偏差がある複数の受信波を並行して
受信する受信手段11と、受信手段11によって受信さ
れた複数の受信波の内、何れかの受信波にチャネル設定
の手順に基づく処理を施すチャネル制御手段12と、チ
ャネル制御手段12によって施される処理の対象となっ
た受信波に対する応答を示す送信波を無線伝送路に送信
する送信手段13とを備え、チャネル制御手段12は、
処理の所要時間と、無線伝送路を介して対向する無線局
が送信波に施すべき処理の所要時間との双方がチャネル
制御の方式に適応した値となり、かつこの無線伝送路の
伝送方式に適応した期間が予め与えられ、複数の受信波
の内、その期間に受信手段11によって受信された受信
波をこの処理の対象とすることを特徴とする。
【0028】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の無線端末装置において、チャネル制御手段12は、複
数の受信波の内、特定の受信波が受信手段11によって
受信された時点に対する相対的な時間として期間が予め
与えられたことを特徴とする。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の無線端末装置において、受信手段11
は、複数の受信波について、個別に受信された時刻と伝
送品質あるいは電界強度とを計測し、チャネル制御手段
12は、予め与えられた期間に受信手段11によって計
測された時刻と伝送品質あるいは電界強度との積和の平
均値に等しい時点に対する相対値として、送信波が送信
されるべき時点を求め、送信手段13は、チャネル制御
手段12によって求められた時点に送信波を送信するこ
とを特徴とする。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の無線端末装置において、複数の受信波
は、公称値が同じである周期で個別に順次到来し、期間
は、先行する周期に複数の受信波が個別に到来した時点
に後続してこれらの受信波が受信手段11によって受信
され得る期間の部分集合として与えられることを特徴と
する。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の無線端末装置において、複数の受信波
は、公称値が同じである共通の周期で個別に順次到来
し、期間は、先行する周期に複数の受信波が最先に到来
した時点から最も遅れて到来した時点に至る期間の部分
集合として与えられることを特徴とする。請求項6に記
載の発明は、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記
載の無線端末装置において、チャネル制御手段12は、
受信手段11によって受信された受信波にチャネル制御
の手順に基づいて施されるべき処理の所要時間と、その
処理の手順の下で送信手段13によって送信された応答
に無線伝送路を介して対向する無線局が施すべき処理の
所要時間とを求め、これらの受信波の内、これらの所要
時間がチャネル制御の方式に適応した値となる期間に受
信された受信波に処理を施すことを特徴とする。
【0032】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の無線端末装置において、受信手段11によって受信波
に施されるべき処理と、その処理の手順の下で送信手段
13によって送信された応答に無線伝送路を介して対向
する無線局が施すべき処理との双方あるいは何れか一方
の所要時間は、チャネル制御の過程でチャネル制御手段
12によって識別され得る事象に応じて変化し、チャネ
ル制御手段12は、チャネル制御の手順に基づいて識別
された事象に応じて双方あるいは何れか一方の所要時間
を求めることを特徴とする。
【0033】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の無線端末装置において、チャネル制御手段12は、無
線伝送路の伝送速度の低下と受信波の偏差との双方ある
いは何れか一方が許容される精度で、受信手段11によ
って受信された受信波にチャネル制御の手順に基づいて
施されるべき処理の所要時間を求めることを特徴とす
る。
【0034】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
請求項8の何れか1項に記載の無線端末装置において、
チャネル制御手段12は、受信手段11、そのチャネル
制御手段12および送信手段13を構成する要素の内、
この受信手段11によって受信された受信波にチャネル
制御の手順に基づいて施されるべき処理に供されない要
素の稼働をその処理の過程で規制することを特徴とす
る。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の無線端末装置において、受信手段11によって受信
された受信波にチャネル制御の手順に基づいて施される
べき処理に供されない要素は、その受信手段11、チャ
ネル制御手段12および送信手段13を構成する要素の
内、無線伝送路の伝送方式に適応した期間と、その期間
の基点との双方あるいは何れか一方を求める処理に供さ
れない要素であることを特徴とする。
【0036】請求項11に記載の発明は、請求項1ない
し請求項10の何れか1項に記載の無線端末装置におい
て、複数の受信波は、個別に送信電力制御にかかわる制
御情報を含み、かつ公称値が共通である周期で順次到来
し、チャネル制御手段12は、先行する周期に到来した
複数の受信波の内、特定の受信波に含まれる制御情報に
適応した送信電力制御を受信手段11と送信手段13と
の双方あるいは何れか一方を介して行うことを特徴とす
る。
【0037】請求項12に記載の発明は、請求項1ない
し請求項11の何れか1項に記載の無線端末装置におい
て、チャネル制御手段12は、ゾーン構成およびチャネ
ル配置に基づいて無線ゾーン毎に受信手段11によって
受信される受信波の伝送品質あるいは電界強度を監視
し、その伝送品質あるいは電界強度が最大である無線ゾ
ーンにかかわるチャネル制御を行うことを特徴とする。
【0038】請求項13に記載の発明は、請求項1ない
し請求項12の何れか1項に記載の無線端末装置におい
て、チャネル制御手段12が行う処理の対象となった受
信波の全てもしくは一部を復調し、または所定の重み付
けの下で復調することによって伝送情報を得る復調手段
21を備えたことを特徴とする。請求項14に記載の発
明は、請求項1ないし請求項12の何れか1項に記載の
無線端末装置において、無線伝送路を介して到来し、か
つ受信手段11によって並行して受信された複数の受信
波の全てもしくは一部を復調し、または所定の重み付け
の下で復調することによって伝送情報を得る復調手段3
1を備えたことを特徴とする。
【0039】請求項15に記載の発明は、請求項1、
2、4〜12の何れか1項に記載の無線端末装置におい
て、チャネル制御手段12は、無線伝送路に送信波が送
信されるべき時点を求め、送信手段13は、チャネル制
御手段12によって求められた時点に送信波を送信する
ことを特徴とする。請求項16に記載の発明は、請求項
15に記載の無線端末装置において、無線伝送路に送信
波が送信されるべき時点は、チャネル制御の過程でチャ
ネル制御手段12によって識別され得る事象に応じて変
化し、チャネル制御手段12は、チャネル制御の手順に
基づいて識別された事象に応じて送信波が送信されるべ
き時点を求めることを特徴とする。
【0040】請求項1に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、受信手段11は、無線伝送路を介して到来す
る時刻の偏差がある複数の受信波を並行して受信する。
チャネル制御手段12は、これらの受信された複数の受
信波の内、何れかの受信波にチャネル制御の手順に基づ
く処理を施す。送信手段13は、その処理の対象となっ
た受信波に対する応答を示す送信波を無線伝送路に送信
する。
【0041】また、チャネル制御手段12は、既述の処
理の所要時間と、無線伝送路を介して対向する無線局が
上述した送信波に施すべき処理の所要時間との双方がチ
ャネル制御の方式に適応した値となり、かつこの無線伝
送路の伝送方式に適応する期間が予め与えられる。さら
に、チャネル制御手段12は、上述した複数の受信波の
内、その期間に受信手段11によって受信された受信波
をこの処理の対象とする。
【0042】すなわち、チャネル制御にかかわる処理が
施されるべき受信波は、この受信波の受信端と送信端と
の双方においてチャネル制御にかかわる処理の処理量が
確保される期間に無線伝送を介して到来した受信波に限
定される。したがって、このような受信波が何ら限定さ
れない従来例に比べて、チャネル制御が安定に確度高く
行われる。
【0043】請求項2に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項1に記載の無線端末装置において、チ
ャネル制御手段12には、複数の受信波の内、特定の受
信波が受信手段11によって受信された時点に対する相
対的な時間として期間が予め与えられる。すなわち、チ
ャネル制御にかかわる処理が施されるべき受信波は、上
述した特定の受信波が受信された時点が与えられる限
り、時間領域における単純なウインドウを介して特定さ
れる。
【0044】したがって、請求項1に記載の無線端末装
置に比べて、処理の簡略化および応答性の向上がはから
れる。請求項3に記載の発明にかかわる無線端末装置で
は、請求項1または請求項2に記載の無線端末装置にお
いて、受信手段11は、複数の受信波について、個別に
受信された時刻と伝送品質あるいは電界強度とを計測す
る。チャネル制御手段12は、予め与えられた期間に計
測された時刻と伝送品質あるいは電界強度との積和の平
均値に等しい時点に対する相対値として、送信波が送信
されるべき時点を求める。送信手段13は、このように
して求められた時点に送信波を送信する。
【0045】上述した積和の平均値を得る演算は、時系
列の順に与えられる時刻がその時刻と共に与えられた伝
送品質あるいは電界強度を重みとして行われる重み付き
積分に相当するので、無線伝送路の伝送特性が急激に変
動した場合であってもその無線伝送路に送信波が送信さ
れるべき時点は安定に維持される。請求項4に記載の発
明にかかわる無線端末装置では、請求項2または請求項
3に記載の無線端末装置において、複数の受信波は、公
称値が同じである周期で個別に順次到来する。
【0046】また、期間は、先行する周期にこれらの受
信波が個別に到来した時点に後続してこれらの受信波が
受信手段11によって受信され得る期間の部分集合とし
て与えられる。すなわち、無線伝送路を介して到来した
複数の受信波の内、チャネル制御手段12がチャネル制
御にかかわる処理を施すべき受信波は、これらの受信波
の周期にほぼ等しいインターバルで与えられる期間に到
来した受信波に限定される。
【0047】したがって、このような期間が上述した周
期に基づいて何ら限定されない場合に比べて、無線伝送
路上における干渉や妨害に起因する伝送品質やサービス
品質の低下が抑圧される。請求項5に記載の発明にかか
わる無線端末装置では、請求項2または請求項3に記載
の無線端末装置において、複数の受信波は、公称値が同
じである共通の周期で個別に順次到来する。
【0048】また、期間は、先行する周期にこれらの受
信波が最先に到来した時点から最も遅れて到来した時点
に至る期間の部分集合として与えられる。すなわち、無
線伝送路を介して到来した複数の受信波の内、チャネル
制御手段12がチャネル制御にかかわる処理を施すべき
受信波は、単純な計時の下で与えられ、かつこれらの受
信波の周期にほぼ等しいインターバルで与えられる期間
に到来した受信波に限定される。
【0049】したがって、請求項4に記載の無線端末装
置に比べて、構成の簡略化がはかられると共に、その無
線端末装置と同様にして無線伝送路上における干渉や妨
害に起因する伝送品質やサービス品質の低下が抑圧され
る。請求項6に記載の発明にかかわる無線端末装置で
は、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の無線
端末装置において、チャネル制御手段12は、受信手段
11によって受信された受信波にチャネル制御の手順に
基づいて施されるべき処理の所要時間と、その処理の手
順の下で送信手段13によって送信された応答に無線伝
送路を介して対向する無線局が施すべき処理の所要時間
とを求める。
【0050】さらに、チャネル制御手段12は、これら
の受信波の内、求められた各所要時間がチャネル制御の
方式に適応した値となる期間に受信された受信波に処理
を施す。すなわち、チャネル制御の手順に基づいてチャ
ネル制御手段12によって行われる処理は上述した無線
局の負荷が適正に保たれることによって安定に行われる
ので、性能およびサービス品質が高く維持される。
【0051】請求項7に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項6に記載の無線端末装置において、受
信手段11によって受信波に施されるべき処理と、その
処理の手順の下で送信手段13によって送信された応答
に無線伝送路を介して対向する無線局が施すべき処理と
の双方あるいは何れか一方の所要時間は、チャネル制御
の過程でチャネル制御手段12によって識別され得る事
象に応じて変化する。
【0052】チャネル制御手段12は、チャネル制御の
手順に基づいて識別された事象に応じて上述した双方あ
るいは何れか一方の所要時間を求める。すなわち、上述
した所要時間は、システムの稼働状況、本発明にかかわ
る無線端末装置がアクセスすべき無線ゾーン、無線チャ
ネルその他に応じて異なる場合であっても、その要因が
上述したチャネル制御の過程で事象として識別される限
り、柔軟に所望の確度で求められる。
【0053】請求項8に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項6に記載の無線端末装置において、チ
ャネル制御手段12は、無線伝送路の伝送速度の低下と
受信波の偏差との双方あるいは何れか一方が許容される
精度で、受信手段11によって受信された受信波にチャ
ネル制御の手順に基づいて施されるべき処理の所要時間
を求める。
【0054】すなわち、チャネル制御手段12によって
受信波に施されるべき処理の所要時間は、本発明にかか
わる無線端末装置が移動している状態であっても、伝送
速度の低下に起因して性能の低下が生じることなく簡便
に求められる。したがって、請求項6に記載の無線端末
装置に比べて、ハードウエアやソフトウエアの構成の簡
略化がはかられる。
【0055】請求項9に記載の発明にかかわる無線端末
装置では、請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載
の無線端末装置において、チャネル制御手段12は、受
信手段11、そのチャネル制御手段12および送信手段
13を構成する要素の内、この受信手段11によって受
信された受信波にチャネル制御の手順に基づいて施され
るべき処理に供されない要素の稼働をその処理の過程で
規制する。
【0056】すなわち、無用な消費電力の消費が抑圧さ
れるので、請求項1ないし請求項8に記載の発明にかか
わる無線端末装置に比べて、信頼性が高められ、かつラ
ンニングコストの削減がはかられる。請求項10に記載
の発明にかかわる無線端末装置では、請求項9に記載の
無線端末装置において、受信手段11によって受信され
た受信波にチャネル制御の手順に基づいて施されるべき
処理に供されない要素は、その受信手段11、チャネル
制御手段12および送信手段13を構成する要素の内、
無線伝送路の伝送方式に適応した期間と、その期間の基
点との双方あるいは何れか一方を求める処理に供されな
い要素である。
【0057】すなわち、チャネル制御手段12を構成す
る要素の内、上述した期間とその期間の起点との双方あ
るいは何れか一方を求める内部処理に供されない要素に
よって無用に消費される電力の削減がはかられる。した
がって、請求項9に記載の無線端末装置に比べて、信頼
性が高められ、かつランニングコストの削減がはかられ
る。
【0058】請求項11に記載の発明にかかわる無線端
末装置では、請求項1ないし請求項10の何れか1項に
記載の無線端末装置において、複数の受信波は、個別に
送信電力制御にかかわる制御情報を含み、かつ公称値が
共通である周期で順次到来する。チャネル制御手段12
は、先行する周期に到来した複数の受信波の内、特定の
受信波に含まれる制御情報に適応した送信電力制御を受
信手段11と送信手段13との双方あるいは何れか一方
を介して行う。
【0059】すなわち、上述した周期が短いほど高速に
送信電力制御が行われるので、本来的に遠近問題を伴う
CDMA方式が適用された無線伝送系に対する本発明の
適用が可能となる。請求項12に記載の発明にかかわる
無線端末装置では、請求項1ないし請求項11の何れか
1項に記載の無線端末装置において、チャネル制御手段
12は、ゾーン構成およびチャネル配置に基づいて無線
ゾーン毎に受信手段11によって受信される受信波の伝
送品質あるいは電界強度を監視し、その伝送品質あるい
は電界強度が最大である無線ゾーンにかかわるチャネル
制御を行う。
【0060】すなわち、到来した受信波の伝送品質ある
いは電界強度が高い無線ゾーンがチャネル制御の対象と
なるので、無線伝送路の伝送特性が刻々と変化し得る移
動通信システムに対する本発明の適用が可能となる。請
求項13に記載の発明にかかわる無線端末装置では、請
求項1ないし請求項12の何れか1項に記載の無線端末
装置において、復調手段21は、チャネル制御手段12
が行う処理の対象となった受信波の全てもしくは一部を
復調し、または所定の重み付けの下で復調することによ
って伝送情報を得る。
【0061】すなわち、高い電界強度や伝送品質で到来
した受信波が復調されることによって伝送情報がえられ
るので、伝送品質およびサービス品質が高く維持され
る。請求項14に記載の発明にかかわる無線端末装置で
は、請求項1ないし請求項12の何れか1項に記載の無
線端末装置において、復調手段31は、無線伝送路を介
して到来し、かつ受信手段11によって並行して受信さ
れた複数の受信波の全てもしくは一部を復調し、または
所定の重み付けの下で復調することによって伝送情報を
得る。
【0062】すなわち、伝送情報が所望の復調処理の下
で復元されるので、多様な無線伝送系に対する請求項1
ないし請求項12に記載の発明の適用が可能となる。請
求項15に記載の発明にかかわる無線端末装置では、請
求項1、2、4〜12の何れか1項に記載の無線端末装
置において、チャネル制御手段12は、無線伝送路に送
信波が送信されるべき時点を求める。また、送信手段1
3は、このようにして求められた時点にその送信波を送
信する。
【0063】すなわち、チャネル制御手段12によって
チャネル制御の手順に基づいて行われるべき処理には、
上述した時点を求める処理が含まれるので、その処理の
手順が確実に与えられる限り、多様なゾーン構成、チャ
ネル配置、ハードウエアおよびソフトウエアの構成に対
する柔軟な適応が可能となる。
【0064】請求項16に記載の発明にかかわる無線端
末装置では、請求項15に記載の無線端末装置におい
て、無線伝送路に送信波が送信されるべき時点は、チャ
ネル制御の過程でチャネル制御手段12によって識別さ
れ得る事象に応じて変化する。チャネル制御手段12
は、チャネル制御の手順に基づいて識別された事象に応
じて上述した送信波が送信されるべき時点を求める。
【0065】すなわち、無線伝送路に上述送信波が送信
されるべき時点は、システムの稼働状況、本発明にかか
わる無線端末装置がアクセスすべき無線ゾーン、無線チ
ャネルその他に応じて異なる場合であっても、その要因
が上述したチャネル制御の過程で事象として識別される
限り、柔軟に所望の確度で求められる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0067】図2は、請求項1〜16に記載の発明に対
応した実施形態を示す図である。図において、図10に
示すものと機能および構成が同じものについては、同じ
符号を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。
本実施形態と図10に示す従来例との構成の相違点は、
図9に示す移動局73-1〜73-4に代えて備えられた移
動局61-1〜61-4の構成にある。
【0068】移動局61-1と移動局73-1との構成の相
違は、CDMA制御部92-1に代えてCDMA制御部6
2-1が備えられ、受信タイミング検出部91-1に代えて
受信タイミング検出部63-1が備えられ、受信信号処理
部93-1に代えて受信信号処理部64-1が備えられると
共に、その受信タイミング検出部63-1の制御入力にC
DMA制御部62-1の対応する制御出力が接続され、こ
のCDMA制御部62-1の特定の制御入力に受信信号処
理部64-1の対応する出力が接続された点にある。
【0069】なお、移動局61-2〜61-4の構成につい
ては、移動局61-1の構成と同じであるので、対応する
構成要素に添え番号「2」〜「4」が付された同じ符号
を付与することとし、ここでは、その説明および図示を
省略する。また、このような構成の移動局61-1〜61
-4に通信サービスを提供する移動通信システムの構成に
ついては、基本的に図9に示す従来例と同じである。
【0070】したがって、ここでは、図9に示す移動局
73-1〜73-4に符号「61-1」〜「61-4」をそれぞ
れ付記し、かつ以下では、同図を併せて参照することと
する。さらに、本実施形態と図1に示すブロック図との
対応関係については、アンテナ81-1、空中線インタフ
ェース部82-1、受信部87-1、直交復調部88-1およ
び逆拡散部89-1は受信タイミング検出部63-1および
受信手段11に対応し、CDMA制御部62-1および受
信信号処理部64-1はチャネル制御手段12に対応し、
送信情報生成部83-1、拡散部84-1、直交変調部85
-1、送信部86-1、空中線インタフェース部82-1およ
びアンテナ81-1は送信手段13に対応し、復調部90
-1は復調手段21、31に対応する。
【0071】図3は、請求項1、2、11、13〜16
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する図
である。図4は、請求項1、2、6、11、13〜16
に記載の発明に対応した本実施形態の動作フローチャー
トである。以下、図2〜図4および図8を参照して請求
項1、2、11、13〜16に記載の発明に対応した本
実施形態の動作を説明する。
【0072】受信信号処理部64-1は、空中線インタフ
ェース部82-1、受信部87-1、直交復調部88-1、逆
拡散部89-1、復調部90-1および受信タイミング検出
部63-1が従来例と同様にして連係することによって得
られた「下りの伝送情報」を取り込み、その「下りの伝
送情報」に含まれる個々の下りスロットとの同期をと
る。
【0073】さらに、受信信号処理部64-1は、これら
の下りスロットの先頭(末尾)を示す時点を個別に特定
すると共に、これらの時点をCDMA制御部62-1に逐
次通知する。一方、CDMA制御部62-1には、このよ
うにして通知される時点について、 ・ 対応する下りスロットに含まれる情報にチャネル制
御の手順に基づいて施される処理(CDMA制御部62
-1のみによって行われる内部処理のみに限らず、受信信
号処理部64-1等との連係の下で行われる処理を含
む。)に要する時間と、 ・ 無線基地局(自局が位置する無線ゾーンを形成する
無線基地局に限らず、ハンドオーバによる移行先となり
得る無線基地局が含まれてもよい。)宛に送信すべき情
報を含む上りスロット(フレーム)の生成と送信とに要
する時間と、 ・ 宛先の無線基地局がこのような上りスロットを確実
に受信し、かつ所望の応答性やサービス品質を保証しつ
つその上りスロットにチャネル制御の手順に基づく処理
を施すために要する時間と、 が全て確保される条件を満たす期間(タイムスロット長
(=625μs)以上後続する期間であってもよい。)
を図3に示すように 後続する上りスロットの先頭とな
り得る時点に対する相対値として与える監視時間tW(=
F/16−τ)が予め与えられる。
【0074】なお、このような監視時間tW の値につい
ては、本発明が適用されるべき移動通信システムのゾー
ン構成、チャネル配置、無線伝送路を介して送受される
べき情報の情報量、形式および伝送速度に併せて、移動
局61-1〜61-4や無線基地局71-1、71-2に搭載さ
れたハードウエアの処理量と機能あるいは負荷の分散の
形態とに適応した値として予め設定される。
【0075】CDMA制御部62-1は、タイムスロット
の周期毎に、上述したように受信信号処理部64-1によ
って何らかの時点が先行して通知されると、その時点を
起点として既述の監視時間tW に亘る期間を示す制御信
号を受信タイミング検出部63-1に与える(図4(1))。
【0076】受信タイミング検出部63-1は、その制御
信号で示される期間に限って、無線基地局71-1、71
-2の双方あるいは何れか一方から受信される下りスロッ
ト(無線伝送路に形成されたマルチパス等に起因して単
一のフレームが異なる時点に到来する受信波として受信
された場合には、これらの下りスロットの全てを含
む。)の電界強度を検出し、所定のアルゴリズムにより
ある時点(以下、「基準時点」という。)tr を検出す
る。
【0077】CDMA制御部62-1は、その基準時点t
r に対して従来例と同様にして相対的に定まる時点を送
信時点として特定する。さらに、CDMA制御部62-1
は、従来例と同様にして受信信号処理部64-1および拡
散部84-1と連係することによって、無線基地局71-
1、71-2に送出すべき通話信号と、何れか宛に該当す
る呼のチャネル制御にかかわる何らかの制御情報との双
方あるいは何れか一方が含まれる上りスロットの送信を
既述の送信時点に開始し、かつ先行して受信された何れ
かの下りスロットに含まれるTCPビットの値に適応し
たレベルを送信部86-1に与えることによって、送信電
力制御を行う。
【0078】このように本実施形態によれば、システム
の構成や仕様に適応した期間に、先行して受信された下
りスロットに含まれる情報に対する所定の処理が完結す
る。したがって、上述した監視時間tW 以外の時点にも
基準時点tr が設定され得る従来例に比べて、サービス
品質が高く維持される。なお、本実施形態では、上述し
た送信電力制御が行われているが、このような送信電力
制御は、チャネル制御の手順に基づいて行われるべき処
理に該当するが、遠近問題や伝送品質の低下が許容され
る無線伝送系に本願発明が適用される場合には、行われ
なくてもよい。
【0079】また、本実施形態では、復調部90-1が復
調すべき受信波(「下りの伝送情報」に含まれるフレー
ムの組み合わせ)が具体的に示されていない。しかし、
例えば、CDMA制御部62-1が既述の制御信号に併せ
て監視時間t W を復調部90-1や逆拡散部89-1に与え
ることによって、受信信号処理部64-1によって通知さ
れた時点からその監視時間tW に亘る期間に受信された
受信波のみが復調の対象となってもよく、あるいは従来
例と同様にこのような監視時間tW の如何にかかわらず
全ての受信波が復調の対象となってもよい。
【0080】さらに、本実施形態では、上述した監視時
間tW の算定の基準としてCDMA制御部62-1によっ
てチャネル制御の手順に基づいて行われるべき処理が具
体的に示されていないが、例えば、送信時点を決定する
処理が専用のハードウエアではなくプログラム制御の下
で行われる場合には、その処理の処理量が監視時間t W
の算定の基準として勘案されてもよい。
【0081】以下、図2を参照して請求項3に記載の発
明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施形態
と請求項1、2、11、13〜16に記載の発明に対応
した実施形態との相違点は、受信タイミング検出部63
-1が行う下記の動作と、CDMA制御部62-1が基準時
点tr を求める処理の手順とにある。
【0082】受信タイミング検出部63-1は、CDMA
制御部62-1によって与えられる制御信号で示される期
間に限って、無線基地局71-1、71-2の双方あるいは
何れか一方から受信される下りスロットの全てについ
て、受信された時点t1〜tn(以下、「個別時点」とい
う。)を検出する。また、受信タイミング検出部63-1
は、これらの個別受信時点t1〜tnについては、計測さ
れた電界強度e1 〜en との組み合わせの列(t1,
1)、…、(t n,en)として順次CDMA制御部62-1
に通知する。
【0083】CDMA制御部62-1は、これらの組み合
わせの列に対して
【数1】 の式で示されるように、電界強度を重みとする重み付き
平均値として基準時点t r を求める。
【0084】さらに、CDMA制御部62-1は、この基
準時点tr に基づいて先行して請求項1、2、11、1
3〜16に記載の発明に対応した実施形態と同様にして
送信時点を特定する。このように本実施形態によれば、
複数の下りスロットが個別に受信された時点がこれらの
下りスロットの電界強度が大きいほど大きく重み付けら
れた平均値として基準時点が与えられる。
【0085】したがって、移動局61-1の移動、その移
動局61-1と無線基地局71-1、71-2との間に形成さ
れた無線伝送路に介在する地形や地物の変化に応じてこ
の無線伝送路の伝送特性が大幅に変動した場合であって
も、基準時点が急激に変化することが回避され、チャネ
ル制御の確度や通話品質が安定に高く保たれる。なお、
本実施形態では、上述した電界強度e1〜enが重みとし
て適用されているが、これらの電界強度e1〜enに代え
て、あるいはこれらの電界強度e1〜enと共に、伝送路
符号化方式に適応した復号化処理の過程で判別される伝
送品質(例えば、シンドロームやビット誤り率等として
与えられる。)が重みとして適用されてもよい。
【0086】図5は、請求項4、5に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する図である。以下、図2
および図5を参照して請求項4、5に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する。本実施形態と既述の
各実施形態との相違点は、受信タイミング検出部63-1
に与えるべき制御信号を生成するためにCDMA制御部
62-1が行う下記の処理の手順にある。
【0087】受信信号処理部64-1は、既述の実施形態
と同様にして「下りの伝送情報」を取り込み、その「下
りの伝送情報」に含まれる個々のフレームとの同期をと
る。さらに、受信信号処理部64-1は、これらのフレー
ムについて、個別に含まれるフレーム番号SFNと既知
の構成とに基づいて末尾を示す時点を特定すると共に、
その時点をCDMA制御部62-1に逐次通知する。
【0088】また、CDMA制御部62-1は、自局が何
れかの無線ゾーンにおいて待ち受け状態に移行した直後
には、従来例、あるいは既述の実施形態の何れかと同様
にして、基準時点tr を求め、その基準時点に対する相
対的な送信時点を求める。なお、CDMA制御部62-1
は、既述の実施形態の何れかと同様にして送信時点を特
定する場合には、下りスロットの周期毎に受信信号処理
部64-1によって最先に通知された時点から既述の監視
時間tW に亘る期間を示す制御信号を受信タイミング検
出部63-1に与える。
【0089】また、この制御信号で示される期間に受信
タイミング検出部63-1によって受信される下りスロッ
トの数については、以下では、簡単のため「N」である
と仮定する。CDMA制御部62-1は、既述の動作を単
一の下りスロットの周期以上に亘って行った後には、図
5に網掛けを付して示すように、受信信号処理部93-1
によって通知された個々の時点に対して時間軸上で(TF
/16−mN)ないし(TF/16+mP)後続する期間の集
合からなる期間(以下、「暫定期間」という。)を識別
する。
【0090】さらに、CDMA制御部62-1は、図5に
示すように、その暫定期間の内、この暫定期間の先頭の
時点から既述の監視期間tW に亘る期間にも該当する期
間を示す制御信号を受信タイミング検出部63-1に与え
る。なお、mN、mPは、何れも正数であって、監視時間
W を与える既述の条件が満たされる限りにおいて許容
される下りスロットの周期(=TF/16) の偏差の下限
値と上限値との絶対値を示す。
【0091】すなわち、タイミング検出部63-1が基準
時点tr を検出するために電界強度を識別すべき下りス
ロットは、先行して受信された下りスロットに対してほ
ぼ単一の下りスロットの周期後に再び受信される下りス
ロットに限定される。このように本実施形態によれば、
無線伝送路の伝送特性の急激な変動やオーバリーチその
他に起因して基準時点tr が不適正に変動する可能性が
小さく抑えられるので、伝送品質が良好に保たれ、かつ
チャネル制御が安定に行われる。
【0092】なお、本実施形態では、CDMA制御部6
2-1は、暫定期間の内、その暫定期間の先頭の時点に対
して既述の監視期間tW に亘る期間にも該当する期間を
示す制御信号を受信タイミング検出部63-1に与えてい
る。しかし、このような期間に代えて、例えば、暫定期
間の先頭から末尾に亘って連続した期間の内、その期間
の先頭の時点から監視期間tW に亘る期間に該当する期
間を示す制御信号が受信タイミング検出部63-1に与え
られることによって、処理の簡略化がはかられてもよ
い。
【0093】また、本実施形態では、上述した絶対値m
N、mPが具体的に示されていない。しかし、これらの絶
対値mN、mPについては、システムの構成や仕様に適合
し、かつ予め確実に与えられるならば、如何なる値であ
ってもよい以下、図2および図4を参照して請求項6〜
8に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明す
る。
【0094】本実施形態と上述した各請求項との相違点
は、CDMA制御部62-1が行う下記の処理の手順にあ
る。CDMA制御部62-1の主記憶の特定の記憶領域に
は、図6に示すように、 ・ チャネル制御の手順に基づいて行われるべき処理の
項目を示す処理識別子IDPと、 ・ その処理識別子IDP で示される処理に要する処理
量に適応した値に既述の監視時間tW を補正するために
適用されるべき係数Δtと の組み合わせが予め登録された監視時間補正テーブル6
2Aが配置される。
【0095】なお、係数値Δtは、監視時間tW の算定
の前提として予め設定された処理量に適応する正数ある
いは負数として与えられる。また、このような処理量に
ついては、CDMA制御部62-1のみによって行われる
処理の処理量に併せて、そのCDMA制御部62-1と連
係することによって所定の負荷や機能を分担する各部の
応答時間の変動分が含まれる。
【0096】CDMA制御部62-1は、逆拡散部89-1
によってえられた個々の下りスロットに含まれる「下り
の伝送情報」と、復調部90-1によって得られた下りス
ロットに含まれる「下りの伝送情報」とを取り込み、こ
れらの下りスロットにチャネル制御にかかわる制御情報
が含まれているか否か、または受信波の状態(品質、分
布)が処理時間の変更を要する状態であるか否かを判別
する(図4(a))。
【0097】さらに、CDMA制御部62-1は、その判
別の結果が真である場合には、該当する制御情報または
受信波の状態を解析することによって、その制御情報に
応じて行うべき処理の項目を特定する(図4(b))と共
に、その項目を示す処理識別子と共に監視時間補正テー
ブル62Aに登録された係数値を取得する(図4(c))。
また、CDMA制御部62-1は、既述の監視時間tW
代えて、その監視時間tW とこのようにして取得された
係数値との和として与えられる補正値を適用する(図4
(d))。
【0098】すなわち、監視時間tW は、受信された下
りスロットに含まれる制御情報に応じて行われるべき処
理の処理量の増減に応じて適宜更新される。したがっ
て、本実施形態によれば、監視時間tW が何ら更新され
ない場合に比べて、応答性や伝送品質の低下が緩和さ
れ、かつ多様な手順に基づく柔軟なチャネル制御の達成
が可能となる。
【0099】なお、本実施形態では、処理識別子IDP
に対応した処理の項目と係数値Δtの精度とは、共に具
体的に示されていない。しかし、CDMA制御部62-1
の主記憶の記憶容量および処理量の範囲で所望の確度お
よび精度で監視時間tW の更新が行われる限り、これら
の処理の項目の区分の形態や係数値Δtの精度は、どの
ように設定されてもよい。
【0100】以下、図2および図6を参照して請求項
9、10に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説
明する。本実施形態と請求項6〜8に記載の発明に対応
した実施形態との相違点は、CDMA制御部62-1が行
う下記の処理の手順にある。CDMA制御部62-1の主
記憶には、 ・ 逆拡散部89-1、受信タイミング検出部63-1、送
信情報生成部83-1、拡散部84-1、直交変調部85-
1、送信部86-1および受信信号処理部64-1の全てあ
るいは一部を示す制御対象識別子idC と、 ・ 無線基地局71-1、71-2宛に送信されるべき上り
スロットの先頭(あるいは末尾)の時点、あるいはこれ
らの無線基地局71-1、71-2から受信される下りスロ
ットの先頭(あるいは末尾)の時点(以下、「基準点」
という。)に対する相対値として与えられ、上述した制
御対象識別子idC で個別に示される各部の動作が規制
されるべき期間を示す規制期間情報idP と が既述の処理識別子IDP に個別に対応付けられて予め
格納された監視時間補正テーブル62Bが監視時間補正
テーブル62Aに代えて配置される。
【0101】CDMA制御部62-1は、請求項6〜8に
記載の発明に対応した実施形態と同様にして処理識別子
IDP を特定すると、その処理識別子IDP に対応して
監視時間補正テーブル62Bに登録された制御対象識別
子idC と規制期間情報id P とを取得する。さらに、
CDMA制御部62-1は、逆拡散部89-1、受信タイミ
ング検出部63-1、送信情報生成部83-1、拡散部84
-1、直交変調部85-1、送信部86-1および受信信号処
理部64-1の内、この制御対象識別子idC で示される
全てあるいは一部について、基準時に対して相対的に規
制期間情報idP で与えられる期間に亘って動作を規制
する。
【0102】このように本実施形態によれば、無線基地
局71-1、71-2から先行して受信された下りスロット
に応じてチャネル制御の手順に基づいて行われるべき処
理の過程では、稼働しなくてもよい各部の動作がCDM
A制御部62-1の主導の下で規制される。したがって、
このような動作の規制が何ら行われない場合に比べて消
費電力の節減がはかられ、バッテリの充電等が行われる
ことなく連続して通信サービスが提供される時間が長く
なる。
【0103】なお、本実施形態では、制御対象識別子i
C には、逆拡散部89-1、受信タイミング検出部63
-1、送信情報生成部83-1、拡散部84-1、直交変調部
85-1、送信部86-1および受信信号処理部64-1の
内、何れか1つを示す識別子が含まれている。しかし、
制御対象識別子idC に複数の識別子が含まれ、これら
の識別子で個別に示される各部について動作が規制され
るべき期間を示す識別子が規制期間情報idP に含まれ
ることによって各部において無用に消費され得る電力が
より確度高く節減されてもよい。
【0104】また、本実施形態では、逆拡散部89-1、
受信タイミング検出部63-1、送信情報生成部83-1、
拡散部84-1、直交変調部85-1、送信部86-1および
受信信号処理部64-1については、規制期間情報idP
で示される期間に亘って全面的に動作が規制されてい
る。しかし、これらの動作の規制については、ハードウ
エアあるいはソフトウエアの内、無用な処理や消費電力
の消費が行われるモジュールの単位で適宜行われてもよ
い。
【0105】図7は、請求項12に記載の発明に対応し
た本実施形態の動作フローチャートである。図8は、請
求項12に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説
明する図である。
【0106】以下、図2、図7および図8を参照して請
求項12に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説
明する。本実施形態と請求項1〜11、13〜16に記
載の発明に対応した実施形態との相違点は、CDMA制
御部62-1が行う下記の処理の手順と、そのCDMA制
御部62-1の配下で行われる各部の動作とにある。
【0107】移動局61-1では、例えば、自局が待ち受
け状態に移行すべき無線ゾーンやハンドオーバの移行先
となるべき無線ゾーンを探索する期間には、受信部87
-1は、無線基地局71-1、71-2からそれぞれ到来する
報知信号(図8(a)〜(c))を下りスロット毎に並行して
受信し、これらの下りスロットの電界強度を併せて計測
する。
【0108】また、このような報知信号は、無線基地局
71-1、71-2によって公称値が無線端末装置で既知で
ある一定の送信電力で送信され、既述の送信電力制御の
対象とはならない。受信タイミング検出部63-1は、こ
れらの報知信号(下りスロット)の電界強度を無線ゾー
ン(無線基地局)毎に識別しつつCDMA制御部62-1
に適宜通知する。
【0109】CDMA制御部62-1は、これらの電界強
度を無線ゾーン(無線基地局)毎に並行して積分する
(図7(1))と共に、無線基地局71-1、71-2との間に
形成された無線伝送路の内、その積分の結果として最大
値を与える無線伝送路を選択する(図7(2))。さらに、
CDMA制御部62-1は、受信タイミング検出部63-1
および受信信号処理部64-1と共に、受信部87-1、直
交復調部88-1、逆拡散部89-1、復調部90-1、送信
情報生成部83-1、拡散部84-1、直交変調部85-1お
よび送信部86-1と連係することによって、このように
して選択された無線伝送路を介して受信される下りフレ
ーム(報知信号を含む。)を特定し(図7(3))、その下
りフレームに含まれる下りスロットの先頭あるいは末尾
の時点を基準として請求項1〜11、13〜16に記載
の実施形態と同様の処理を行う。
【0110】すなわち、移動局61-1がチャネル制御の
手順に基づいて送信すべき下りスロットの送信時点は、
複数の無線基地局71-1、71-2の内、良好な伝送品質
の無線伝送路が形成される無線基地局から到来した下り
スロットを基準として確度高く決定される。したがっ
て、本実施形態によれば、無線伝送路の伝送特性の変動
に柔軟に適応したチャネル制御が可能となる。
【0111】なお、上述した各実施形態では、ワイドバ
ンドCDMA方式が適用された移動通信システムの端末
である移動局に本願発明が適用されている。しかし、本
願発明は、ワイドバンドCDMAに限定されず、複数の
無線局から伝送遅延時間の差がある複数の無線伝送路を
介して到来する受信波を受信し、その受信波で与えられ
る情報に何らかのチャネル制御にかかわる処理を行うべ
き無線端末装置であれば、如何なる多元接続方式や変調
方式が適用された無線伝送系にも適用可能である。
【0112】また、上述した各実施形態では、CDMA
方式に固有の遠近問題の解決に有効である送信電力制御
が行われている。しかし、本願発明は、このような送信
電力制御が行われない無線伝送系にも同様にして適用可
能である。さらに、上述した各実施形態では、送信時点
の決定に適用される演算の手順が開示されていないが、
その演算の手順については、本願発明の特徴ではなく、
かつ公知の多様な技術の適用が可能である。
【0113】また、上述した各実施形態では、既述のフ
レームやタイムスロットのような伝送単位が所定の周期
で無線伝送路を介して伝送される無線伝送系に本願発明
が適用されているが、異なる時点に先行して到来した伝
送単位が受信された時点を基準として後続する伝送単位
が送信されるべき送信時点が決定されることが要求され
るならば、このような周期が一定ではない無線伝送系に
も本願発明は適用可能である。
【0114】さらに、上述した各実施形態では、適用さ
れたチャネル制御の方式や手順が具体的に示されていな
いが、本願発明は、トラヒックの分布のようなシステム
の稼働状況、本発明にかかわる無線端末装置がアクセス
すべき無線ゾーン、無線チャネルその他の要因に応じ
て、既述の監視時間tW あるいは送信時点が異なる場合
であっても、これらの要因がチャネル制御の過程で識別
され、かつ監視時間tWその他の値が確実に与えられる
ならば、如何なるチャネル制御の方式や手順が適用され
た無線伝送系にも適用可能である。
【0115】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、従来例に比べて、チャネル制御が安定に確度高く行
われる。また、請求項2に記載の発明では、請求項1に
記載の発明に比べて、処理の簡略化および応答性の向上
がはかられる。
【0116】さらに、請求項3に記載の発明では、無線
伝送路の伝送特性が急激に変動した場合であってもその
無線伝送路に送信波が送信されるべき時点は安定に維持
される。また、請求項4に記載の発明では、無線伝送路
上における干渉や妨害に起因する伝送品質やサービス品
質の低下が抑圧される。
【0117】さらに、請求項5に記載の発明では、請求
項4に記載の発明に比べて、構成の簡略化がはかられ
る。また、請求項6に記載の発明では、性能およびサー
ビス品質が高く維持される。
【0118】さらに、請求項7、16に記載の発明で
は、システムの稼働状況、本発明にかかわる無線端末装
置がアクセスすべき無線ゾーン、無線チャネルその他の
要因に対する柔軟な適応が可能となる。また、請求項8
に記載の発明では、請求項6に記載の発明に比べて、ハ
ードウエアやソフトウエアの構成の簡略化がはかられ
る。
【0119】さらに、請求項9に記載の発明では、請求
項1ないし請求項8に記載の発明に比べて、信頼性が高
められ、かつランニングコストの削減がはかられる。ま
た、請求項10に記載の発明では、請求項9に記載の発
明に比べて、信頼性が高められ、かつランニングコスト
の削減がはかられる。さらに、請求項11に記載の発明
では、高速に送信電力制御が行われ、かつ本来的に遠近
問題を伴うCDMA方式が適用された無線伝送系に対す
る本発明の適用が可能となる。
【0120】また、請求項12に記載の発明では、無線
伝送路の伝送特性が刻々と変化し得る移動通信システム
に対する本発明の適用が可能となる。さらに、請求項1
3に記載の発明では、伝送品質およびサービス品質が高
く維持される。また、請求項14に記載の発明では、多
様な無線伝送系に対する請求項1ないし請求項12に記
載の発明の適用が可能となる。
【0121】さらに、請求項15に記載の発明では、多
様なゾーン構成、チャネル配置に併せて、多様なハード
ウエアおよびソフトウエアの構成に対する柔軟な適応が
可能となる。したがって、これらの発明が適用された無
線伝送系では、ハードウエアやソフトウエアの構成につ
いて大幅な制約が課されることなく、適用されるべき多
元接続方式や変調方式に柔軟に適応し、かつ伝送品質が
高い通信路が安定に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜16に記載の発明の原理ブロック図
である。
【図2】請求項1〜16に記載の発明に対応した実施形
態を示す図である。
【図3】請求項1、2、11、13〜16に記載の発明
に対応した本実施形態の動作を説明する図である。
【図4】請求項1、2、6、11、13〜16に記載の
発明に対応した本実施形態の動作フローチャートであ
る。
【図5】請求項4、5に記載の発明に対応した本実施形
態の動作を説明する図である。
【図6】監視時間補正テーブルの構成を示す図である。
【図7】請求項11に記載の発明に対応した本実施形態
の動作フローチャートである。
【図8】請求項11に記載の発明に対応した本実施形態
の動作を説明する図である。
【図9】CDMA方式が適用された移動通信システムの
構成例を示す図である。
【図10】移動局の構成を示す図である。
【図11】無線伝送路を介して送受されるフレーム構成
を示す図である。
【図12】タイムスロットの構成を示す図である。
【図13】移動局に遅れて到来する下りのスロットを示
す図である。
【符号の説明】
11 受信手段 12 チャネル制御手段 13 送信手段 21,31 復調手段 61,73 移動局(MS) 62,92 CDMA制御部 62A,62B 監視時間補正テーブル 63,91 受信タイミング検出部 64 受信信号処理部 71 無線基地局(BTS) 72 無線ゾーン 81 アンテナ 82 空中線インタフェース部 83 送信情報生成部 84 拡散部 85 直交変調部 86 送信部 87 受信部 88 直交復調部 89 逆拡散部 90 復調部
フロントページの続き (72)発明者 岩元 浩昭 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA23 BB04 CC10 DD13 EE02 EE10 EE24 FF03 FF06 GG06 GG11 HH05 HH22 HH24 JJ12 JJ17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線伝送路を介して到来する時刻の偏差
    がある複数の受信波を並行して受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信された複数の受信波の内、何
    れかの受信波にチャネル設定の手順に基づく処理を施す
    チャネル制御手段と、 前記チャネル制御手段によって施される処理の対象とな
    った受信波に対する応答を示す送信波を前記無線伝送路
    に送信する送信手段とを備え、 前記チャネル制御手段は、 前記処理の所要時間と、前記無線伝送路を介して対向す
    る無線局が前記送信波に施すべき処理の所要時間との双
    方が前記チャネル制御の方式に適応した値となり、かつ
    この無線伝送路の伝送方式に適応した期間が予め与えら
    れ、前記複数の受信波の内、その期間に前記受信手段に
    よって受信された受信波をこの処理の対象とすることを
    特徴とする無線端末装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線端末装置におい
    て、 チャネル制御手段は、 複数の受信波の内、特定の受信波が受信手段によって受
    信された時点に対する相対的な時間として期間が予め与
    えられたことを特徴とする無線端末装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の無線端
    末装置において、 受信手段は、 複数の受信波について、個別に受信された時刻と伝送品
    質あるいは電界強度とを計測し、 チャネル制御手段は、 予め与えられた期間に前記受信手段によって計測された
    時刻と伝送品質あるいは電界強度との積和の平均値に等
    しい時点に対する相対値として、送信波が送信されるべ
    き時点を求め、 送信手段は、 前記チャネル制御手段によって求められた時点に前記送
    信波を送信することを特徴とする無線端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の無線端
    末装置において、 複数の受信波は、 公称値が同じである周期で個別に順次到来し、 期間は、 先行する周期に前記複数の受信波が個別に到来した時点
    に後続してこれらの受信波が受信手段によって受信され
    得る期間の部分集合として与えられることを特徴とする
    無線端末装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の無線端
    末装置において、 複数の受信波は、 公称値が同じである共通の周期で個別に順次到来し、 期間は、 先行する周期に前記複数の受信波が最先に到来した時点
    から最も遅れて到来した時点に至る期間の部分集合とし
    て与えられることを特徴とする無線端末装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れか1項に
    記載の無線端末装置において、 チャネル制御手段は、 受信手段によって受信された受信波にチャネル制御の手
    順に基づいて施されるべき処理の所要時間と、その処理
    の手順の下で送信手段によって送信された応答に無線伝
    送路を介して対向する無線局が施すべき処理の所要時間
    とを求め、これらの受信波の内、これらの所要時間がチ
    ャネル制御の方式に適応した値となる期間に受信された
    受信波に処理を施すことを特徴とする無線端末装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の無線端末装置におい
    て、 受信手段によって受信波に施されるべき処理と、その処
    理の手順の下で送信手段によって送信された応答に無線
    伝送路を介して対向する無線局が施すべき処理との双方
    あるいは何れか一方の所要時間は、 チャネル制御の過程でチャネル制御手段によって識別さ
    れ得る事象に応じて変化し、 前記チャネル制御手段は、 前記チャネル制御の手順に基づいて識別された事象に応
    じて前記双方あるいは何れか一方の所要時間を求めるこ
    とを特徴とする無線端末装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の無線端末装置におい
    て、 チャネル制御手段は、 無線伝送路の伝送速度の低下と受信波の偏差との双方あ
    るいは何れか一方が許容される精度で、受信手段によっ
    て受信された受信波にチャネル制御の手順に基づいて施
    されるべき処理の所要時間を求めることを特徴とする無
    線端末装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8の何れか1項に
    記載の無線端末装置において、 チャネル制御手段は、 受信手段、そのチャネル制御手段および送信手段を構成
    する要素の内、この受信手段によって受信された受信波
    にチャネル制御の手順に基づいて施されるべき処理に供
    されない要素の稼働をその処理の過程で規制することを
    特徴とする無線端末装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の無線端末装置におい
    て、 受信手段によって受信された受信波にチャネル制御の手
    順に基づいて施されるべき処理に供されない要素は、 その受信手段、チャネル制御手段および送信手段を構成
    する要素の内、無線伝送路の伝送方式に適応した期間
    と、その期間の基点との双方あるいは何れか一方を求め
    る処理に供されない要素であることを特徴とする無線端
    末装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10の何れか1
    項に記載の無線端末装置において、 複数の受信波は、 個別に送信電力制御にかかわる制御情報を含み、かつ公
    称値が共通である周期で順次到来し、 チャネル制御手段は、 先行する周期に到来した複数の受信波の内、特定の受信
    波に含まれる制御情報に適応した送信電力制御を受信手
    段と送信手段との双方あるいは何れか一方を介して行う
    ことを特徴とする無線端末装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11の何れか1
    項に記載の無線端末装置において、 チャネル制御手段は、 ゾーン構成およびチャネル配置に基づいて無線ゾーン毎
    に受信手段によって受信される受信波の伝送品質あるい
    は電界強度を監視し、その伝送品質あるいは電界強度が
    最大である無線ゾーンにかかわるチャネル制御を行うこ
    とを特徴とする無線端末装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12の何れか1
    項に記載の無線端末装置において、 チャネル制御手段が行う処理の対象となった受信波の全
    てもしくは一部を復調し、または所定の重み付けの下で
    復調することによって伝送情報を得る復調手段を備えた
    ことを特徴とする無線端末装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項12の何れか1
    項に記載の無線端末装置において、 無線伝送路を介して到来し、かつ受信手段によって並行
    して受信された複数の受信波の全てもしくは一部を復調
    し、または所定の重み付けの下で復調することによって
    伝送情報を得る復調手段を備えたことを特徴とする無線
    端末装置。
  15. 【請求項15】 請求項1、2、4〜12の何れか1項
    に記載の無線端末装置において、 チャネル制御手段は、 無線伝送路に送信波が送信されるべき時点を求め、 送信手段は、 前記チャネル制御手段によって求められた時点に前記送
    信波を送信することを特徴とする無線端末装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の無線端末装置にお
    いて、 無線伝送路に送信波が送信されるべき時点は、 チャネル制御の過程でチャネル制御手段によって識別さ
    れ得る事象に応じて変化し、 前記チャネル制御手段は、 前記チャネル制御の手順に基づいて識別された事象に応
    じて前記送信波が送信されるべき時点を求めることを特
    徴とする無線端末装置。
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