JP2000314035A - 抗菌性繊維製品 - Google Patents

抗菌性繊維製品

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JP2000314035A
JP2000314035A JP12302299A JP12302299A JP2000314035A JP 2000314035 A JP2000314035 A JP 2000314035A JP 12302299 A JP12302299 A JP 12302299A JP 12302299 A JP12302299 A JP 12302299A JP 2000314035 A JP2000314035 A JP 2000314035A
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chitosan
fiber
antibacterial
antimicrobial
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Satoru Takeuchi
悟 竹内
Yoshinobu Kodera
芳伸 小寺
Hiroshi Hosokawa
宏 細川
Hideo Kuwaki
秀雄 桑木
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯、アイロン等の繊維製品が使用環境で受
ける様々な処理による抗菌性低下を回避し、白度や発色
鮮明性を損なうことなく、有害な物質を生じない抗菌性
繊維製品を提供することにある。 【解決手段】 非溶出性抗菌剤を0.05〜2.0重量
%含有するアクリル繊維が20〜60重量%の混率で含
まれる抗菌性繊維製品により得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体、環境に悪影響
を与えることなく、衣料、装身具、インテリア及び資材
用途等として用いることのできる抗菌性繊維製品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】抗菌性繊維は、雑菌の増殖を抑制し、不
快な異臭の発生を防止する目的で近年広く使用されてお
り、衣料用、幼児、老人向け繊維製品として、また最近
では健康と快適を強く求める消費者ニーズを受け、一般
消費者向け製品として市中に広く流通している。このよ
うな抗菌性繊維には、種々の抗菌剤が用いられており、
繊維製品への抗菌剤の複合処理方法も様々である。例え
ば、抗菌剤としては、銀−ゼオライト系を代表とする無
機金属系物質を用いる技術(特開平5−272008号
公報)、銅化合物または銅や亜鉛などの金属微粉末を繊
維中に添加する方法(特開昭55−115440号公
報)、4級アンモニウム塩の誘導体を用いる方法(特開
昭59−130371号公報)、トリクロロカルバニリ
ド等のハロジアリル尿素化合物を用いる方法(特開平2
−259169号公報)、その他の化合物としてサイア
ベンダゾール系化合物(特開昭61−616号公報)、
フェノール系化合物(特開昭60−252713号公
報)、脂肪酸エステル系化合物を用いる方法(特開昭6
3−6173号公報)などが知られている。
【0003】しかしながら、銀、銅化合物を複合化した
繊維は、晒し処理を行うと銀、銅化合物が変性し抗菌性
が失われるという問題がある。また、一部の有機系化合
物を複合化した繊維においても、染色、柔軟処理等の後
加工や洗濯により抗菌剤の溶出や脱落による抗菌性の消
失や、後加工から廃棄までを含めた使用環境の条件下で
有害物質が生じる可能性を完全に否定できないという問
題点がある。したがって、最終繊維製品において、これ
らの抗菌性繊維の混率が高い場合には、上記で述べた晒
しによる抗菌性の失活、後加工や洗濯による溶出、脱
落、そして環境負荷という問題点がさらに顕在化するこ
とになる。
【0004】こうした背景のもと、天然抗菌剤である機
能性付与剤が注目されている。例えば、青森ヒバや台湾
ヒノキから抽出されるヒノキチオールは抗菌、防カビ
性、防虫等の機能を持ち、甲殻類等から得られる天然多
糖類キチンの脱アセチル化物であるキトサンは抗菌防
臭、MRSAに対する増殖抑制効果、高保湿性、アトピ
ー性皮膚炎の予防、改善その他多くの機能を有すると言
われ、繊維に付与して衣類に使用すると快適な感触が得
られるという事例が知られている。その為、安全性の高
いキトサンを複合化したアクリル繊維が抗菌繊維として
提案されている(特開平9−273081号公報、10
−140418号公報)。
【0005】しかしながら、キトサンを複合化した繊維
は、キトサンが本来有する色相のため、得られる繊維は
黄味がかったものとなり、白度の低下や発色鮮明性が不
良となる傾向となる。そのため、最終製品における混率
が高いとその黄味により商品価値は小さくなる。さら
に、最終繊維製品において、抗菌繊維の混率が高いと、
製造コストが上がり、また、混合相手の繊維の混率が減
少するため、繊維複合化における機能付与の選択の幅が
小さくなるのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消し、抗菌繊維に求められる多くの細菌に対
して効果があり、繊維の染色、晒し、柔軟処理等の後加
工や洗濯、アイロン等の繊維製品が使用環境で受ける様
々な処理による抗菌防臭性低下を回避し、白度や発色鮮
明性を損なうことなく、かつ生産から廃棄まで含めた全
過程で有害な物質を生じない抗菌性繊維製品を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、以下の発明に到達し
た。すなわち、本発明の要旨は、非溶出性抗菌剤を0.
05〜2.0重量%含有するアクリル繊維が20〜60
重量%の混率で含まれる抗菌性繊維製品にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳しく説明
する。本発明の抗菌性繊維製品は、染色鮮明性、発色性
に優れ、熱特性等の繊維物性の面からアクリル繊維が好
適である。特に、アクリロニトリルを60重量%以上含
有するアクリロニトリル系重合体からなるアクリル繊維
が好ましい。
【0009】本発明の抗菌性繊維製品では、非溶出性抗
菌剤を0.05〜2.0重量%含有するアクリル繊維を
用いる。非溶出性抗菌剤は、水に対して難溶性のもので
あればよく無機系、有機系に限定されないが、生産から
廃棄まで含めた全過程で有害な物質を生じない天然系抗
菌剤が好ましい。天然系抗菌剤としては、青森ヒバ油、
ヒノキチオール、ヨモギエキスアロエ、ドクダミ、甘草
等が挙げられるが、特にキトサンが以下の理由で好まし
い。
【0010】キトサンは、カニ、エビ等の甲殻類の外骨
格を形成するキチン質から炭酸カルシウム、タンパク質
を除去して得られるキチンを濃アルカリと加熱して脱ア
セチル化した塩基性多糖類である。キトサンは水難溶性
であるため、染色、柔軟処理等の後加工や洗濯において
抗菌剤の溶出が小さく抗菌性保持に優れている。また、
後加工や洗濯において、キトサンは脱落が小さく、この
点も、抗菌剤として好ましい。脱落が小さい理由として
は、キトサンは高分子量であるため、繊維との固着性に
優れると推定される。
【0011】期待される抗菌効果を得るための非溶出性
抗菌剤の含有量は、繊維に対して0.05〜2.0重量
%である。0.05重量%よりも少ないと効果は不十分
であり、2.0重量%よりも多くてもそれ以上の効果の
増加は望めないだけでなく、繊維の風合いが変化した
り、発色鮮明性が不良となるため好ましくない。
【0012】非溶出性抗菌剤の含有状態としては、繊維
表層への付与だけでもよいが、後加工工程や洗濯での機
械的脱落を減少させるため、繊維内部まで非溶出性抗菌
剤を分散して含有せしめるものが好ましく、特にキトサ
ンを用いる場合は繊維内部までキトサンを粒子状に分散
して含有せしめるものが好ましい。
【0013】本発明の繊維製品に占める、非溶出性抗菌
剤を含有するアクリル繊維の混率は20〜60重量%で
あることが必要である。混率が20重量%未満であると
急激に抗菌性が不足し、60重量%を越えると抗菌性が
飽和に達し効果の増大は望めない。キトサンを含有する
アクリル繊維を用いる場合は、60重量%を越えると抗
菌性がやや低減化する傾向さえあり、また、キトサン固
有の色相が大きくなるため白色度が不良となる。
【0014】混率が20重量%未満で抗菌性が急激に不
良となる機構は現在のところ定かではないが、本発明者
らは繊維製品に占める抗菌繊維の混率は、D.STAU
FFER等が述べる浸透理論の効果に関連していると推
測している(浸透理論の基礎p23 スタウファー 吉
川書店発行)。すなわち、抗菌性発現のためには、抗菌
剤と菌体の接触が挙げられるが、本発明の抗菌剤は非溶
出型であるため、菌体の増殖抑制には、菌体と抗菌繊維
が直接接触することが必要となる。抗菌繊維の混率が小
さいと、抗菌繊維の占める領域が不連続となり、菌体の
増殖抑制可能領域が断絶されるため、その結果、ある繊
維混率を境に抗菌性は急激に低下するものと推定され
る。
【0015】キトサンを含有するアクリル繊維を用いる
場合に、混率が60重量%を越えると抗菌性がやや低減
化する機構についても推定の域を出ないが、抗菌剤であ
るキトサンは多糖類であるため、菌体はキトサンを栄養
源として摂取する可能性が挙げられる。その為、キトサ
ンを複合化した繊維混率の増加に伴い、抗菌作用と増殖
作用の拮抗化が生じ、結果、抗菌性がやや低減化するも
のと推定される。
【0016】抗菌性能は、後述する測定方法での静菌活
性値が2.2以上であることが抗菌性繊維製品として好
ましい。
【0017】アクリロニトリル系重合体は、アクリロニ
トリル及びこれと重合可能な不飽和単量体からなる。こ
のような不飽和単量体として、アクリル酸、メタクリル
酸、若しくはこれらのアルキルエステル類、酢酸ビニ
ル、アクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、さ
らに目的によってはビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、
メタリルスルホン酸ソーダ、アリルスルホン酸ソーダ、
アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸ソーダ、ソデ
ィウムパラスルホフェニールメタリルエーテル等のイオ
ン性不飽和単量体を用いることができる。
【0018】上記のアクリロニトリル系重合体を溶解
し、紡糸する溶剤としては、上記重合体が紡糸可能な濃
度に溶解すればよく特に限定しないが、ジメチルアセト
アミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の有機溶剤、硝酸、ロダン塩ソーダ、塩化亜鉛等の無
機物の濃厚水溶液が挙げられる。後述する乾燥緻密化前
のアクリル繊維糸条のミクロボイド形成の点からジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等の有機溶剤が好適に用いられる。
【0019】非溶出性抗菌剤をアクリル繊維に含有させ
る方法としては、繊維製造工程中において工程油剤と
ともに繊維に含有させる、紡糸原液に予め添加してお
く、洗浄槽で繊維に含有させる、等の方法がある。特
に、キトサンアクリル繊維に含有させる好ましい方法と
しては、湿式紡糸法において製造される凝固糸もしくは
ウエット糸をキトサンを含有する溶液中に浸漬通過させ
る方法であり、より具体的には、湿式アクリル繊維製造
工程の凝固糸に含まれる溶剤を洗浄した洗浄糸条に対し
て、キトサン酸性水溶液を含有後、中和しキトサンを洗
浄する方法が挙げられる。
【0020】非溶出性抗菌剤を含有するアクリル繊維を
20〜60重量%の混率とする方法は、原綿段階で混合
する方法、紡績工程でカーディング時に混合する方法、
或いは製編織時の際混合する方法等何れを用いても良
い。
【0021】本発明における抗菌性繊維製品とは、編
地、織物、不織布、パイル等の繊維複合体が挙げられ
る。本発明の抗菌性アクリル繊維と混合する繊維として
は、使用目的に合わせて選択すればよく特に限定しない
が、通常のアクリル繊維、綿、レーヨン、ウール、麻、
絹、ポリエステル等公知の繊維が挙げられる。
【0022】
【実施例】以下の実施例により、本発明を更に具体的に
説明する。なお、実施例において「重量%」は単に
「%」と表示した。
【0023】(重合体の還元粘度)アクリニトリル系重
合体の還元粘度ηredは、アクリニトリル系重合体を
ジメチルホルムアミドに0.5%となるよう溶解した重
合体溶液の粘度を25℃においてキャノンフェンスケ粘
度計を用いて測定した。
【0024】(抗菌性能測定)繊維製品衛生加工協議会
で定めた菌数測定法(改訂JIS−L1902統一試験
定量法)により、黄色ブドウ状球菌による静菌活性値を
求めた。静菌活性値2.2以上を抗菌性有効の基準とし
た。尚、洗濯方法は同協議会で定めた方法(JIS−L
0217、103号)に従った。
【0025】(白度評価)繊維製品の白度評価として、
目視判断にて下記3段階評価した。 〇:白度良好、△:若干黄味を呈する、×:白度不良
(黄味を呈する。)
【0026】(キトサン含有量の測定) 秤量した試料繊維0.2gを塩化亜鉛70%水溶液1
0mlで溶解して、溶液とした。 この溶液に、ジメチルアセトアミド2mlを添加し1
時間放置した。 さらにエーリッヒ試薬(p−ジメチルアミノベンズア
ルデヒド1%エタノール溶液)1mlを添加した。 2時間後、波長435nmでの溶液の吸光度を測定
し検量線を作成した。 検量線からキトサン濃度を求めキトサン含有量に換算
した。
【0027】(実施例1〜4、比較例1〜4)水系懸濁
重合法により還元粘度1.96のアクリロニトリル系重
合体(アクリロニトリル/酢酸ビニル=93/7重量
比)を得た。これをジメチルアセトアミドに共重合体濃
度が25%となるように溶解し紡糸原液とした。この紡
糸原液を40℃、30%ジメチルアセトアミド水溶液を
満たした紡糸浴中に湿式紡糸し、沸水中で溶剤を洗浄し
ながら5倍延伸を施した後の延伸糸を、引き続き、キト
サン(共和テクノス株式会社フローナックC)0.5%
酢酸水溶液を満たした浴に導き、繊維重量に対する付着
水分量が100%となるように脱水した。その後、15
0℃の熱ローラーで乾燥緻密化を行った。さらに2.5
kg/cm2の加圧スチームの中で緩和処理を行い、キ
トサンを0.1重量%含有するアクリル繊維(単繊維繊
度2.2dTex)を得た。この繊維を51mmにカッ
トし、2.2dTex繊維長51mmのキトサンを含有
していないアクリル繊維と異なる混率にて混紡し、1/
22番手の紡績糸を作製後、天竺組織の編地を作製し
た。洗濯前、洗濯10回後の抗菌性と、白度の評価結果
を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例5〜6、比較例5〜6)実施例1
と同様な操作を行い、キトサンを含有するアクリル繊維
(単繊維繊度2.2dTex)を得た後、この繊維10
0%にて1/26番手の紡績糸を作製した。該紡績糸を
緯糸として構成し、経糸にはキトサンを含有していない
ポリエステル繊維フィラメント(繊維繊度165dTe
x/50フィラメント)を用いて構成する織物を作製し
た。洗濯前、洗濯10回後の抗菌性の評価結果を表2に
示す。
【0030】
【表2】
【0031】(実施例7)実施例1と同様な操作を行
い、キトサンを含有するアクリル繊維(単繊維繊度0.
1dTex)を得た。この繊維を3mm長にカットした
後、同量のキトサンを含有していないアクリル繊維(単
繊維繊度0.1dTex、繊維長3mm)と混綿し、水
中に分散させ、丸編抄紙機で抄造、乾燥し、秤量40g
/mの紙状物を得た。この糸状物をポリエステル繊維
編物からなる補強材の上に乗せ、孔径0.15mmのノ
ズルを用い15kg/cm、30kg/cm 、4
0kg/cm 、60kg/cm 、60kg/cm
の圧力で順次高圧水流噴射処理を行った。得られたシ
ート状物を脱水処理した後、沸騰水中で収縮処理を行
い、更に150℃で熱セット処理を施し、不織布を得
た。洗濯前、洗濯10回後の抗菌性を評価したところ、
洗濯前、洗濯10回後の静菌活性値は、それぞれ4.
3、3.9であった。
【0032】(実施例8)紡糸孔の形を変更した他は、
実施例1と同様な操作を行い、扁平率(繊維断面の縦横
比)10のキトサンを含有するアクリル繊維(単繊維繊
度11dTex)を得た。この繊維を51mm長にカッ
トした後、同量のキトサンを含有していないアクリル繊
維(単繊維繊度7.7dTex、繊維長51mm)と混
綿し、パイル用として、太さ100g/mのスライバー
を作製した。このスライバーをスライバーニッティング
機によりスライバーニッティングに加工し、ポリッシャ
ー処理を行い、目付700g/m、パイル長18mm
のハイパイルを得た。カチオン染料を用いたプリント染
色を行い、抗菌性を評価したところ、静菌活性値は、
4.2であった。
【0033】(実施例9〜10、比較例7〜8)実施例
1において、脱水の際の繊維重量に対する付着水分量を
変えてキトサンの含有量を変更した以外は同条件とし
て、アクリル繊維(単繊維繊度2.2dTex)を得
た。この繊維を51mmにカットした後、同量のキトサ
ンを含有していないアクリル繊維(単繊維繊度2.2d
Tex、繊維長51mm)と混紡し、1/22番手の紡
績糸を作製後、天竺組織の編地を作製した。この編地5
0g、染料(保土谷化学株式会社 カチロン Blue
KGLH)0.25g、酢酸1g、酢酸ナトリウム
0.25gを純粋1000g中に添加し、100℃まで
昇温し、100℃で30分保持した後、水洗、脱水、乾
燥するカチオン染色を行った。染色後の編地に対し、洗
濯前、洗濯10回後の抗菌性と、発色鮮明性を評価し
た。表3にキトサン含有アクリル繊維中のキトサンの含
有量と洗濯前、洗濯10回後の抗菌性と、発色鮮明性の
評価結果を示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明の抗菌性繊維製品は、抗菌防臭繊
維製品に求められる、細菌に対して効果があり、繊維の
染色、晒等の後加工や洗濯、アイロンなど繊維製品が使
用環境でうける処理により抗菌性能が失活せず、風合
い、白度、発色鮮明性に優れ、しかも生産から廃棄まで
含めた全過程で有害な物質を生じない効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑木 秀雄 大阪府大阪市北区天満橋一丁目8番30号 三菱レイヨン株式会社大阪支店内 Fターム(参考) 4L033 AA05 AB01 AC10 AC15 CA02 4L035 BB03 BB07 BB72 CC07 CC20 DD19 EE11 FF10 MB03 4L038 AA11 AB10 BA48 CA06 DA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非溶出性抗菌剤を0.05〜2.0重量
    %含有するアクリル繊維が20〜60重量%の混率で含
    まれる抗菌性繊維製品。
  2. 【請求項2】 非溶出性抗菌剤が天然系抗菌剤であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の抗菌性繊維製品。
  3. 【請求項3】 非溶出性抗菌剤がキトサンであることを
    特徴とする請求項1記載の抗菌性繊維製品。
  4. 【請求項4】 静菌活性値が2.2以上有する請求項1
    記載の抗菌性繊維製品。
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