JP2000312602A - シューズ - Google Patents

シューズ

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JP2000312602A
JP2000312602A JP11123552A JP12355299A JP2000312602A JP 2000312602 A JP2000312602 A JP 2000312602A JP 11123552 A JP11123552 A JP 11123552A JP 12355299 A JP12355299 A JP 12355299A JP 2000312602 A JP2000312602 A JP 2000312602A
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JP
Japan
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weight
adjusting member
shoe
weight adjusting
specific gravity
Prior art date
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Withdrawn
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JP11123552A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
Masaya Tsunoda
昌也 角田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP11123552A priority Critical patent/JP2000312602A/ja
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一足のみで種々の用途、状況等に対応できる
シューズ1を提供すること。 【解決手段】 シューズ1は、アッパー部3と、ソール
部5と、重量調節部材7とを備えている。ソール部5に
は、空隙としての多数の穴9が形成されている。この穴
9は、内側から外側に向かって形成されて最終的に外側
までは至っていない内側穴9aと、外側から内側に向か
って形成されて最終的に内側までは至っていない外側穴
9bとからなる。内側穴9aと外側穴9bとは、つま先
から踵に向かって交互に形成されている。穴9には、重
量調節部材7が挿入されている。重量調節部材7はゴム
又は合成樹脂に金属粉末が配合されることによって比重
が調整されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば登山シュー
ズ、トレッキングシューズ、ウオーキングシューズ、ジ
ョギングシューズ等のシューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シューズ市場には、用途に応じた種々の
シューズが提供されており、用途に応じた形状、材質、
靴底パターン等が選定されている。シューズの重量も、
重要な選定要素である。短距離走用のシューズでは軽量
なものほど好ましいかもしれないが、登山、トレッキン
グ、ウオーキング等のためのシューズでは、必ずしも軽
量であればよいというわけではない。一般に、着用者の
装備が重いほど、シューズも重い方が疲れにくくてよい
とされている。装備に応じ、例えばウオーキング用には
片足分の重量が400gから800g程度、トレッキン
グ用には500gから2000g程度、そして最も装備
が重くなる登山用には700gから2500g程度のシ
ューズが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、用途によ
ってシューズの重量が異なるので、例えばトレッキング
を習慣にしているが時には登山も楽しむ者や、ウオーキ
ングを行った直後にジョギングを行う者は、重量の異な
る2種以上のシューズを用意しなければならない。ま
た、同じ登山であっても装備の重量は場合によって異な
るので、理想的には装備の重量に応じた複数の登山シュ
ーズが準備されるべきであるが、これは現実的ではな
い。さらに、同じ装備であっても、着用者の体格、筋
力、歩き方の癖、走行距離、ルートの難易度等によっ
て、最適なシューズの重量は異なる。従来のシューズで
は、一足で種々の用途、状況に対応することは困難であ
る。本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであ
り、一足で種々の用途、状況等に対応できるシューズを
提供することをその目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、重量調節部材を備えており、この
重量調節部材の着脱によって全体重量又は重量バランス
が調節されるように構成されたシューズ、である。
【0005】このシューズでは、重量調節部材の着脱に
よって全体重量が調節可能であるので、登山、トレッキ
ング、ウオーキング、ジョギング等の各用途に最適な重
量が選定され得る。また、着用者の体格、筋力、歩き方
の癖、走行距離、ルートの難易度等の状況に応じても、
最適な重量が選定され得る。従って、一足のシューズで
種々の用途、状況に対応可能であり、着用者が多数のシ
ューズを準備する必要がない。
【0006】また、このシューズでは、重量調節部材の
着脱によって重量バランスが調節可能であるので、つま
先寄りが踵寄りよりも重く設定されたり、逆につま先寄
りが踵寄りよりも軽く設定され得る。つま先寄りが重く
設定されたシューズは、足先をゆっくり大きく振り子の
ように振り出して歩く着用者にとって、歩き易くて有利
である。つま先寄りが軽く設定されたシューズは、つま
先を持ち上げて歩かなければならない上り坂において、
着用者が疲れにくいので有利である。
【0007】この発明において、選定され得る最大重量
と最小重量との差(以下「調節代」とも称される)は5
0g以上が好ましい。調節代が50g未満であると、前
述の全体重量及び重量バランスの調節効果が十分には得
られない。この観点より、調節代は100g以上がより
好ましく、500g以上がさらにより好ましい。調節代
は大きいほど好ましいので、その上限は本発明では規定
される必要がないが、一般的なシューズの重量許容範囲
内で可能な調節代の上限は、3000g程度である。
【0008】この発明において、シューズは、ソール部
に形成された空隙に重量調節部材が着脱されることによ
って全体重量又は重量バランスが調節されるように構成
されてもよい。これにより、例えばアッパー部に重量調
節部材が装着される場合に比して、着用者に与える違和
感が少なくなる。一般に、ソール部は単一層から構成さ
れることもあるし、ミッドソールとアウトソールとの2
層から形成されることもあるが、いずれの場合でも空隙
の形成は可能である。ソール部がミッドソールとアウト
ソールとの2層から形成されている場合、空隙は、ミッ
ドソールのみに形成されてもよく、アウトソールのみに
形成されてもよく、また、ミッドソールとアウトソール
とにまたがって形成されてもよい。通常は、厚みが厚い
ために大きな空隙が形成可能なミッドソールに、空隙が
形成される。なお、空隙がミッドソールとアウトソール
とにまたがって形成される場合は、後述されるように、
中子を用いることなく金型成形で空隙が形成され得る。
【0009】この発明において、シューズは、インソー
ル部に形成された空隙に重量調節部材が着脱されること
によって全体重量又は重量バランスが調節されるように
構成されてもよい。これによっても、着用者に違和感を
与えることなく、シューズの重量調節がなされる。
【0010】この発明のシューズでは、重量調節部材を
装着する場合としない場合とによって重量が調節されて
もよく、また、比重の異なる重量調節部材の装着によっ
て重量が調節されてもよい。例えばソール部に重量調節
部材が装着される場合、比重の異なる重量調節部材とし
て、その比重がソール部の比重よりも軽い重量調節部
材、その比重がソール部の比重と同等の重量調節部材及
びその比重がソール部の比重よりも重い重量調節部材の
なかから、2種以上が準備されればよい。また、ソール
部の比重よりも重い重量調節部材として、比重の異なる
複数種類の重量調節部材が準備されてもよい。
【0011】その比重がソール部の比重よりも軽い重量
調節部材としては、例えばゴム成形体や樹脂成形体であ
って気泡を含んだもの等が挙げられる。その比重がソー
ル部の比重と同等の重量調節部材としては、例えばソー
ル部と同一材質のものが挙げられる。その比重がソール
部の比重よりも重い重量調節部材としては、例えば鉛や
タングステンや銅等の金属材料からなるもの、ゴム成形
体や樹脂成形体であって金属粉末を含むもの、水やオイ
ル等の液体が封入されたカプセルからなるもの等が挙げ
られる。特に、ゴム成形体や樹脂成形体であって金属粉
末を含む重量調節部材は、その弾性等がソール部の材質
と近似しているので、着用者が違和感を感じることが抑
えられる。
【0012】本発明において、重量調節部材は圧入され
ることによって空隙に装着されるのが好ましい。これに
よって、特に固定手段が設けられなくとも、着用時の重
量調節部材の脱落が防止される。圧入される場合、空隙
及び重量調節部材の変形量合計の最大値は、0.05m
m以上0.5mm以下が好ましく、0.1mm以上0.
2mm以下が特に好ましい。この最大値が上記範囲未満
であると、着用時に重量調節部材の脱落が起こりやすく
なってしまうことがある。逆に、最大値が上記範囲を超
えると、圧入が困難となってしまうことがある。圧入に
よって、空隙及び重量調節部材の両方又は一方が変形す
る(空隙は拡径し、重量調節部材は縮径する)。この
際、同一箇所における両者の変形量の和の最大値が、
「空隙及び重量調節部材の変形量合計の最大値」であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に
かかるシューズ1が示された正面図であり、図2は図1
のII−II線に沿った断面図である。このシューズ1は、
アッパー部3と、ソール部5と、重量調節部材7とを備
えている。アッパー部3の構成は、既知のシューズと同
等である。
【0014】ソール部5は、ゴム又は合成樹脂から成形
されている。ソール部5には、空隙としての多数の穴9
が形成されている。穴9の断面形状は円形である。この
穴9は、内側(図2における上側)から外側(図2にお
ける下側)に向かって形成されて最終的に外側までは至
っていない内側穴9aと、外側から内側に向かって形成
されて最終的に内側までは至っていない外側穴9bとか
らなる。すなわち、穴9は内側か外側かのいずれか一方
のみが開口している。もちろん、すべての穴9が、内側
から外側まで貫通する貫通孔とされてもよい。内側穴9
aと外側穴9bとは、つま先から踵に向かって交互に形
成されている。これによって、シューズ1の左右の重量
バランスが維持されている。穴9は、ドリル等の切削工
具でソール部5が切削されることにより形成されている
が、ソール部5が金型で成形される際に中子が用いられ
ることによって穴9が成形されてもよい。
【0015】それぞれの穴9には、重量調節部材7が挿
入されている。重量調節部材7はゴム又は合成樹脂に金
属粉末が配合されることによって比重が調整されたもの
であり、その形状は略円筒状である。穴9に比較的比重
の大きな重量調節部材7が挿入されることにより、シュ
ーズ1の全体重量が大きくなる。また、穴9に比較的比
重の小さな重量調節部材7が挿入されることにより、シ
ューズ1の全体重量が小さくなる。なお、穴9に重量調
節部材7が全く挿入されないことによってもシューズ1
の全体重量が小さく設定され得るが、この場合は穴9に
ゴミが進入したり、ソール部5の変形が不均一となって
着用者が違和感を感じたりするので、前述のように比較
的比重の小さな重量調節部材7が挿入されるのが好まし
い。
【0016】つま先寄りの穴9に比較的比重の大きな重
量調節部材7が挿入され、踵寄りの穴9に比較的比重の
小さな重量調節部材7が挿入されることによって、シュ
ーズ1の重心がつま先寄りとなる。逆に、つま先寄りの
穴9に比較的比重の小さな重量調節部材7が挿入され、
踵寄りの穴9に比較的比重の大きな重量調節部材7が挿
入されることによって、シューズ1の重心が踵寄りとな
る。
【0017】重量調節部材7は、穴9に圧入されてい
る。圧入によって、穴9の拡径及び重量調節部材7の縮
径の、いずれか一方又は両方が起こる。この実施形態で
は穴9及び重量調節部材7の断面形状がともに円形であ
るので、重量調節部材7の外周半径から穴9の内周半径
を減じた値が、「空隙及び重量調節部材の変形量合計の
最大値」である。なお、例えば穴9の断面形状が楕円で
あって重量調節部材7の断面形状が円形である場合、重
量調節部材7の外周半径から楕円の短軸半径を減じた値
が、「空隙及び重量調節部材の変形量合計の最大値」で
ある。
【0018】ソール部5の一般的なJIS−A硬度は、
60から90程度であるが、これに対して重量調節部材
7のJIS−A硬度は、55以上95以下が好ましく、
70以上80以下が特に好ましい。重量調節部材7のJ
IS−A硬度が上記範囲をはずれると、ソール部5の変
形が不均一となって着用者が違和感を感じてしまうこと
がある。
【0019】図3は、図1のシューズ1の重量調節部材
7が示された拡大斜視図である。前述のように、重量調
節部材7は略円柱状である。そして、その一端寄りに
は、略「L字」状のフック穴11が形成されている。圧
入された重量調節部材7が脱抜される場合、「L字」状
の先端を有するフック(図示されず)がフック穴11に
挿入され、フックが引っ張られて重量調節部材7が引き
抜かれる。「L字」状のフック穴11に代えて、内周に
雌ねじが螺刻された穴が重量調節部材7に形成されても
よい。この場合は、先端に雄ねじが形成された工具によ
って、重量調節部材7が引き抜かれる。
【0020】図4は、本発明の他の実施形態にかかるシ
ューズ13が示された正面図である。このシューズ13
は、アッパー部3と、ソール部15と、重量調節部材7
とを備えている。アッパー部3及び重量調節部材7の構
成は、図1に示されたシューズ1と同等である。
【0021】このシューズ13のソール部15は、比較
的低硬度で柔軟なミッドソール17と、このミッドソー
ル17よりも高硬度であるアウトソール19とからな
る。そして、断面が円形の穴21が、ミッドソール17
とアウトソール19とにまたがって形成されている。穴
21の上側半分(断面における半円分)は、ミッドソー
ル17側に位置しており、下側半分はアウトソール19
側に位置している。穴21は、図1に示されたシューズ
1と同様に、内側から外側に向かって形成されて最終的
に外側までは至っていない内側穴21aと、外側から内
側に向かって形成されて最終的に内側までは至っていな
い外側穴21bとからなる。そして、内側穴21aと外
側穴21bとはつま先から踵に向かって交互に形成され
ている。
【0022】ミッドソール17が金型で成形される際、
金型の内面に半円柱状の凸部が設けられることにより、
この凸部が反転された半円柱状の凹部がミッドソール1
7の下面に形成される。同様に、アウトソール19が金
型で成形される際、金型の内面に半円柱状の凸部が設け
られることにより、この凸部が反転された半円柱状の凹
部がアウトソール19の上面に形成される。そして、ミ
ッドソール17の凹部の位置とアウトソール19の凹部
の位置とが一致するように、ミッドソール17とアウト
ソール19とが貼り合わされ、穴21が形成される。す
なわち、このシューズ13では、中子が用いられなくと
も金型で穴21が形成可能である。もちろん、ドリル等
の切削工具でソール部15が切削されることにより、穴
21が形成されてもよい。
【0023】このシューズ13においても、穴21に重
量調節部材が着脱されることによって、シューズ13の
全重量又は重量バランスが調節される。
【0024】図5は、本発明のさらに他の実施形態にか
かるシューズ23が示された正面図である。このシュー
ズ23は、アッパー部3と、ソール部25と、重量調節
部材27とを備えている。アッパー部3の構成は、図1
に示されたシューズ1と同等である。ソール部25に
は、空隙としての穴29が2個形成されている。穴29
の断面形状は長方形である。それぞれの穴29には、重
量調節部材27が挿入されている。重量調節部材27は
ゴム又は合成樹脂に金属粉末が配合されることによって
比重が調整されたものであり、その形状は板状である。
【0025】2個の穴29に比較的比重の大きな重量調
節部材27が挿入されることにより、シューズ23の全
体重量が大きくなる。逆に、2個の穴29に比較的比重
の小さな重量調節部材27が挿入されることにより、シ
ューズ23の全体重量が小さくなる。また、つま先寄り
の穴29に比較的比重の大きな重量調節部材27が挿入
され、踵寄りの穴29に比較的比重の小さな重量調節部
材27が挿入されることによって、シューズ23の重心
がつま先寄りとなる。逆に、つま先寄りの穴29に比較
的比重の小さな重量調節部材27が挿入され、踵寄りの
穴29に比較的比重の大きな重量調節部材27が挿入さ
れることによって、シューズ23の重心が踵寄りとな
る。
【0026】図6は、本発明のさらに他の実施形態にか
かるシューズ31が示された一部断面正面図である。こ
のシューズ31は、アッパー部3と、ソール部33と、
インソール部35と、重量調節部材37とを備えてい
る。アッパー部3の構成は、図1に示されたシューズ1
と同等である。インソール部35は、アッパー部3の内
部であってソール部33の上面に敷き置かれている。イ
ンソール部35の下面とソール部33の上面とは、接合
されていない。このインソール部35の底面図が、図7
に示されている。
【0027】図6及び図7から明らかなように、インソ
ール部35は、その下面に複数の空隙部39を備えてい
る。そして、それぞれの空隙部39には、重量調節部材
37が挿入されている。重量調節部材37はゴム又は合
成樹脂に金属粉末が配合されることによって比重が調整
されたものであり、その形状は板状である。
【0028】空隙部39に比較的比重の大きな重量調節
部材37が装着されることにより、シューズ31の全体
重量が大きくなる。逆に、空隙部39に比較的比重の小
さな重量調節部材37が装着されることにより、シュー
ズ31の全体重量が小さくなる。また、つま先寄りの空
隙部39に比較的比重の大きな重量調節部材37が装着
され、踵寄りの空隙部39に比較的比重の小さな重量調
節部材37が装着されることによって、シューズ31の
重心がつま先寄りとなる。逆に、つま先寄りの空隙部3
9に比較的比重の小さな重量調節部材37が装着され、
踵寄りの空隙部39に比較的比重の大きな重量調節部材
37が装着されることによって、シューズ31の重心が
踵寄りとなる。
【0029】重量調節部材37を装着するには、まず着
用者がアッパー部3からインソール部35を取り出す。
そして、空隙部39に重量調節部材37を装着する。こ
の際、空隙部39の寸法が重量調節部材37の寸法より
も若干小さめとされることにより、重量調節部材37が
空隙部39に圧入され、重量調節部材37がインソール
部35に固定される。もちろん、圧入ではなく、例えば
両面テープやマジックテープによって重量調節部材37
が固定されてもよい。こうして重量調節部材37が装着
されたインソール部35が、アッパー部3の内部に戻さ
れ、シューズ31の全体重量又は重量バランスが調節さ
れる。
【0030】このシューズ31ではソール部33には重
量調節部材が装着されないが、インソール部35とソー
ル部33との両方に重量調節部材37が装着され得るよ
うにシューズが構成されてもよい。こうすれば、重量調
節の自由度が高まる。また、このシューズ31ではイン
ソール部35の下面に空隙部39が形成されているが、
ソール部33の上面に同様の空隙が形成されてもよい。
この場合は、インソール部35が引き剥がされてソール
部33の空隙に重量調節部材が装着され、この上にイン
ソール部35が再度敷き置かれる。
【0031】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の効果を明らか
にするが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的
に解釈されるべきものではないことはもちろんである。
【0032】[実施例]市販のウオーキングシューズ
(片足分の全体重量400g)を入手した。このウオー
キングシューズはアッパー部とソール部とを備えてお
り、ソール部は単一層からなるものであった。このソー
ル部を切削工具で切削して図1及び図2に示されるよう
な穴を20個(内側穴10個と外側穴10個)形成し、
シューズ本体を得た。穴の内周直径は12mmとした。
内側穴と外側穴とは、つま先から踵に向かって交互に形
成された。次に、天然ゴムに鉛粉末が配合されたゴム組
成物を加硫・成形して、円柱状の重量調節部材を得た。
重量調節部材は、鉛粉末の配合量を変量させることによ
り、比重0.95、比重1.5、比重3.0、比重5.
0及び比重10.0の5種類とした。なお、比重0.9
5の重量調節部材には、鉛粉末は配合されていない。こ
の比重0.95の重量調節部材の比重は、ソール部の比
重と同一である。重量調節部材の外周直径は12mmで
あり、長さは70mmであった。こうして、シューズ本
体と5種類の重量調節部材とからなる、実施例のシュー
ズを得た。
【0033】[参照例1及び参照例2]実施例に用いた
市販のウオーキングシューズを、参照例1のシューズと
した。また、市販の登山靴(全体重量1800g)を入
手して、参照例2のシューズとした。
【0034】[重量調節例]実施例のシューズ本体の穴
すべてに比重0.95の重量調節部材(全体で20本)
を挿入して、調節例1とした。調節例1のシューズの全
体重量は400gであり、重量バランスは均一であっ
た。また、実施例のシューズ本体のつま先から3番目、
4番目、11番目、12番目、13番目、17番目及び
18番目の穴に比重1.5の重量調節部材(全体で7
本)を挿入し、他の穴に比重0.95の重量調節部材
(全体で13本)を挿入して、調節例2とした。調節例
2のシューズの全体重量は430gであり、重量バラン
スは均一であった。また、実施例のシューズ本体のつま
先から3番目、4番目、11番目、12番目、13番
目、17番目及び18番目の穴に比重3.0の重量調節
部材(全体で7本)を挿入し、他の穴に比重0.95の
重量調節部材(全体で13本)を挿入して、調節例3と
した。調節例3のシューズの全体重量は460gであ
り、重量バランスは均一であった。また、実施例のシュ
ーズ本体の穴すべてに比重5.0の重量調節部材(全体
で20本)を挿入して、調節例4とした。調節例4のシ
ューズの全体重量は1000gであり、重量バランスは
均一であった。また、実施例のシューズ本体の穴すべて
に比重10.0の重量調節部材(全体で20本)を挿入
して、調節例5とした。調節例5のシューズの全体重量
は1800gであり、重量バランスは均一であった。さ
らに、実施例のシューズ本体のつま先から11番目〜2
0番目の穴に比重10.0の重量調節部材(全体で10
本)を挿入し、他の穴に比重0.95の重量調節部材
(全体で10本)を挿入して、調節例6とした。調節例
6のシューズの全体重量は1050gであり、重量バラ
ンスは踵寄りに重心があった。
【0035】[官能評価]調節例1から6の方法にて重
量調節された実施例のシューズ、参照例1のシューズ及
び参照例2のシューズを10名のテスターに着用させ、
歩行させた。そして、疲れ具合を5段階で評価させた。
評価は、最も疲れ易いものを「1」、最も疲れにくいも
のを「5」とした。評価の結果が、下記の表1に示され
ている。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示された評価結果より、荷物が軽い
場合には全体重量が小さくなるように、そして荷物が重
い場合には全体重量が大きくなるように実施例のシュー
ズが重量調節されることにより、着用者の疲れが抑えら
れることが確認できた。また、実施例のシューズが踵重
心となるように重量調節されることにより、登り勾配で
も着用者の疲れが抑えられることが確認できた。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシューズ
では、用途、状況等に応じて全体重量や重量バランスが
選定され得る。従って、本発明のシューズは、一足で種
々の用途、状況に対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるシューズが示さ
れた正面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】 図1のシューズの重量調節部材が示された拡
大斜視図である。
【図4】 本発明の他の実施形態にかかるシューズが示
された正面図である。
【図5】 本発明のさらに他の実施形態にかかるシュー
ズが示された正面図である。
【図6】 本発明のさらに他の実施形態にかかるシュー
ズが示された一部断面正面図である。
【図7】 図6のシューズのインソール部が示された底
面図である。
【符号の説明】
1、13、23、31 シューズ 3 アッパー部 5、15、25、33 ソール部 7、27、37 重量調節部材 9、21、29 穴 9a、21a 内側穴 9b、21b 外側穴 11 フック穴 17 ミッドソール 19 アウトソール 35 インソール部 39 空隙部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量調節部材を備えており、この重量調
    節部材の着脱によって全体重量又は重量バランスが調節
    されるように構成されたシューズ。
  2. 【請求項2】 選定され得る最大重量と最小重量との差
    が50g以上である請求項1に記載のシューズ。
  3. 【請求項3】 ソール部とアッパー部とを備えており、
    ソール部が空隙を有しており、この空隙に重量調節部材
    が着脱されることによって全体重量又は重量バランスが
    調節されるように構成された請求項1又は請求項2に記
    載のシューズ。
  4. 【請求項4】 上記ソール部がミッドソールとアウトソ
    ールとからなり、このミッドソールとアウトソールとに
    またがって上記空隙が形成されている請求項3に記載の
    シューズ。
  5. 【請求項5】 インソール部を備えており、このインソ
    ール部に重量調節部材が着脱されることによって全体重
    量又は重量バランスが調節されるように構成された請求
    項1から請求項4のいずれか1項に記載のシューズ。
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