JP2000312586A - 雑草防除剤耐性の付与方法 - Google Patents

雑草防除剤耐性の付与方法

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JP2000312586A
JP2000312586A JP11121955A JP12195599A JP2000312586A JP 2000312586 A JP2000312586 A JP 2000312586A JP 11121955 A JP11121955 A JP 11121955A JP 12195599 A JP12195599 A JP 12195599A JP 2000312586 A JP2000312586 A JP 2000312586A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】植物に雑草防除剤耐性を付与する為の新たな方
法を提供すること。 【解決手段】雑草防除剤に対する耐性を植物に付与する
方法であって、下記(1)、(2)および(3)の性質を有する
タンパク質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し発
現させる工程を含むことを特徴とする方法。 (1)該雑草防除剤の雑草防除作用に関わる物質に特異的
に結合する。 (2)当該タンパク質が特異的に結合する物質に対する変
性能を実質的に持たない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
実質的に含まない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、植物に雑草防除剤
に対する耐性を付与する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】雑草防除は作物の収量向上や高品質化を
図るうえで重要な作業であり、この目的の為に主として
除草剤が使用されている。ところが、除草剤等の雑草防
除剤の使用場面において、作物と近縁の雑草とを明確に
区別して、雑草のみを選択的に防除することは困難な場
合が多いことから、雑草防除剤に対して耐性を有する作
物の作出が試みられ、一部で実用化されるに至ってい
る。近年、このような雑草防除剤耐性作物の作出に遺伝
子工学的手法が用いられている。そのような手法として
は、例えば、グリフォセートの標的酵素である5-エノー
ルピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素(5-enolpyruvyls
hikimate-3-phosphate synthase、以下、EPSPSと記
す。)の遺伝子に変異を加え、該遺伝子を栽培植物に導
入することによってグリフォセート耐性植物を作出する
方法が知られている[Hinchee,M.A.W. et al., BIO/TECH
NOLOGY, 6: p915 (1988)]。また、例えば、グリフォシ
ネートをアセチル化する酵素であるフォスフィノスリシ
ンアセチルトランスフェラーゼの遺伝子を栽培植物に導
入することによってグリフォシネート耐性植物を作出す
る方法も知られている[Block,M.D.et al., EMBO J., 6;
p2513 (1987)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手法による雑草防除剤耐性植物の作出は未だ十分と
は言い難く、植物に雑草防除剤耐性を付与する為の新た
な方法の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下、本発
明者らは鋭意検討を行った結果、ある種のタンパク質を
植物の細胞で産生させることにより、植物に雑草防除剤
耐性を付与することが可能であることを見出し本発明に
至った。即ち、本発明は、 1)雑草防除剤に対する耐性を植物に付与する方法であ
って、下記(1)、(2)および(3)の性質を有するタンパク
質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し発現させる
工程を含むことを特徴とする方法(以下、本発明方法1
と記す。) (1)該雑草防除剤の雑草防除作用に関わる物質に特異的
に結合する。 (2)当該タンパク質が特異的に結合する物質に対する変
性能を実質的に持たない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
実質的に含まない。 2)タンパク質が、雑草防除剤に有効成分として含まれ
る物質に特異的に結合する性質を有するタンパク質であ
る前項1)記載の方法、 3)タンパク質が、植物細胞内で雑草防除剤の雑草防除
活性発現に関わる植物細胞内因性物質に特異的に結合す
る性質を有するタンパク質である前項1)記載の方法、 4)雑草防除剤が、植物のポルフィリン生合成を阻害も
しくは抑制する雑草防除剤である前項1)〜3)記載の
方法、 5)雑草防除剤が、プロトポルフィリノーゲンIXオキシ
ダーゼ阻害型除草剤である前項1)〜4)記載の方法、 6)タンパク質がプロトポルフィリンIXに特異的に結合
する性質を有するタンパク質である前項1)、3)、
4)または5)記載の方法、 7)タンパク質が、マグネシウムケラターゼのプロトポ
ルフィリンIX結合サブユニットタンパク質であるか、ま
たは該タンパク質の改変タンパク質であってプロトポル
フィリンIXに特異的に結合する性質を有するタンパク質
である前項1)、3)、4)、5)または6)記載の方
法、 8)タンパク質が、配列番号51、配列番号53、配列
番号55、または配列番号57で示されるアミノ酸配列
を含むタンパク質である前項1)、3)、4)、5)ま
たは6)記載の方法、 9)タンパク質がプロトポルフィリノーゲンIXに特異的
に結合する性質を有するタンパク質である前項1)、
3)、4)または5)記載の方法、 10)タンパク質が、プロトポルフィリノーゲンIXオキ
シダーゼの改変タンパク質であって、プロトポルフィリ
ノーゲンIXに対する酸化能を持たずプロトポルフィリノ
ーゲンIXに特異的に結合する性質を有するタンパク質で
ある前項1)、3)、4)、5)または9)記載の方
法、 11)タンパク質が、プロトポルフィリノーゲンIXオキ
シダーゼの改変タンパク質であって、プロトポルフィリ
ノーゲンIXに対する酸化能を持たずプロトポルフィリノ
ーゲンIXオキシダーゼ阻害型除草剤に有効成分として含
まれる物質に特異的に結合する性質を有するタンパク質
である前項1)、2)、4)、5)または9)記載の方
法、 12)タンパク質が、コプロポルフィリノーゲンIIIオ
キシダーゼの改変タンパク質であって、プロトポルフィ
リノーゲンIXおよびコプロポルフィリノーゲンIIIに対
する酸化能を持たず、プロトポルフィリノーゲンIXに特
異的に結合する性質を有するタンパク質である前項
1)、3)、4)、5)または9)記載の方法、 13)雑草防除剤に対する耐性を植物に付与する方法で
あって、下記(1)、(2)および(3)の性質を有するタンパ
ク質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し発現させ
る工程を含むことを特徴とする方法、(以下、本発明方
法2と記す。) (1)プロトポルフィリンIXに特異的に結合する。 (2)プロトポルフィリノーゲンIXに対する変性能を持た
ない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
実質的に含まない。 14)雑草防除剤が、植物のポルフィリン生合成を阻害
もしくは抑制する雑草防除剤である前項13)記載の方
法、 15)雑草防除剤が、プロトポルフィリノーゲンIXオキ
シダーゼ阻害型除草剤である前項13)または14)記
載の方法、 16)タンパク質がマグネシウムケラターゼであるか、
または該タンパク質の改変タンパク質であってプロトポ
ルフィリンIXに特異的に結合する性質を有するタンパク
質である前項13)〜15)記載の方法、 17)タンパク質がフェロケラターゼであるか、または
該タンパク質の改変タンパク質であってプロトポルフィ
リンIXに特異的に結合する性質を有するタンパク質であ
る前項13)〜15)記載の方法、 18)タンパク質が4以上100以下のアミノ酸からな
るタンパク質である前項13)〜15)記載の方法、 19)雑草防除剤に対する耐性を植物に付与する方法で
あって、下記(1)、(2)および(3)の性質を有するタンパ
ク質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し発現させ
る工程を含むことを特徴とする方法、(以下、本発明方
法3と記す。) (1)プロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合する。 (2)コプロポルフィリノーゲンIIIに対する変性能を持
つ。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
実質的に含まない。 20)雑草防除剤が、植物のポルフィリン生合成を阻害
もしくは抑制する雑草防除剤である前項19)記載の方
法、 21)雑草防除剤が、プロトポルフィリノーゲンIXオキ
シダーゼ阻害型除草剤である前項19)または20)記
載の方法、 22)タンパク質がコプロポルフィリノーゲンIIIオキ
シダーゼであるか、または該タンパク質の改変タンパク
質であってプロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合
する性質を有するタンパク質である前項19)〜21)
記載の方法、 23)前項1)〜22)記載の方法により雑草防除剤耐
性を付与された植物、 24)前項23)記載の植物を増殖させることを特徴と
する雑草防除剤耐性植物の製造方法、 25)前項23)記載の植物の栽培域に雑草防除剤を散
布する雑草防除方法、 26)前項23)記載の植物の栽培域に雑草防除剤を散
布する雑草防除剤耐性植物の選抜方法、 27)前項23)記載の植物の細胞の培養域に雑草防除
剤を添加する雑草防除剤耐性植物細胞の選抜方法、を提
供するものである。
【0005】
【発明の実施形態】以下、さらに詳細に本発明を説明す
る。本発明において、雑草防除剤としては、除草剤、植
物生長調節剤等があげられる。かかる除草剤としては、
有効成分として、光合成における電子伝達を阻害する化
合物、カロチノイド生合成を阻害する化合物、ポルフィ
リン生合成を阻害する化合物、アミノ酸生合成を阻害す
る化合物、脂質生合成を阻害する化合物、細胞壁の生合
成を阻害する化合物、タンパク質、核酸もしくは細胞分
裂に影響を与える化合物またはオーキシン拮抗作用を有
する化合物を含有する組成物等があげられる。より具体
的には、ポルフィリン生合成を阻害する化合物として
は、プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ(protopo
rphyrinogen IX oxidase; EC 1.3.3.4。以下、PPOと
記す。)の活性を阻害する化合物(以下、PPO阻害型
除草性化合物と記す。)等をあげることができる。ま
た、光合成における電子伝達を阻害する化合物として
は、光化学系IもしくはIIを阻害する化合物、プラスト
キノン生合成系の上流に位置する4-ヒドロキシピルビン
酸ジオキシゲナーゼ(4-hydroxyphenyl pyruvate dioxyg
enase; EC 1.13.11.27。以下、4-HPPDと記す。)を阻害
する化合物等をあげることができる。カロチノイド生合
成を阻害する化合物としては、例えば、フィトエンデサ
チュラーゼ(phytoene desaturase、以下、PDSと記す。)
を阻害する化合物等をあげることができる。アミノ酸生
合成を阻害する化合物としては、EPSPSを阻害する化合
物、アセト乳酸合成酵素(acetolactatesynthase; EC 4.
1.3.18。以下、ALSと記す。)を阻害する化合物、グルタ
ミン合成酵素(glutamine synthetase; EC 6.3.1.2。以
下、GSと記す。)を阻害する化合物、または、ジヒドロ
プテロイン酸合成酵素(dihydropteroate synthase; EC
2.5.1.15。以下、DHPと記す。)を阻害する化合物等をあ
げることができる。脂質生合成を阻害する化合物として
は、例えば、アセチルCoAカルボキシラーゼ(acetylCoA
carboxylase; EC 6.4.1.2。以下、ACCと記す。)を阻害
する化合物等をあげることができる。細胞***に影響を
与える化合物としては、具体的には、微小管の形成を阻
害する化合物等をあげることができ、細胞壁の生合成を
阻害する化合物としては、具体的には、セルロース合成
を阻害する化合物等をあげることができる。植物生長調
節剤としては、有効成分として、細胞の伸長や分化を促
す植物ホルモンに拮抗する作用を有する化合物等、具体
的には例えば、2,4-D、フェノキシアルカンカルボン
酸、安息香酸またはピコリン酸などの誘導体を含む組成
物等を挙げることができる。
【0006】本発明において、雑草防除剤の雑草防除作
用に関わる物質(以下、本物質と記す。)とは、雑草防
除剤に有効成分として含まれる化合物、および、雑草防
除剤が植物に施用された際に植物細胞内で該雑草防除剤
の雑草防除作用発現に関わる植物細胞内因性物質を意味
する。雑草防除剤に有効成分として含まれる化合物とし
ては、除草剤、植物生長調節剤等に含まれる上記のよう
な化合物をあげることができる。具体的には、例えばP
PO阻害型除草性化合物としては、Duke, S.O., Rebei
z, C.A. ACS Symposium Series 559, Porphyric Pestic
ides, Chemistry, Toxicology, and Pharmaceutical Ap
plications. American Chemical Society, Washington
DC (1994)等に記載の化合物等があげられる。PPO阻害
型除草性化合物は多くの異なる構造の分子種を包含し[D
uke et al., Weed Sci. 39: p465(1991); Nandihalli e
t al.、Pesticide Biochem. Physiol. 43: p193(1992);
Matringe et al., FEBS Lett. 245: p35(1989); Yanas
e, Andoh, Pesticide Biochem. Physiol. 35: p70(198
9)]、具体的には、ジフェニルエーテル〔例えばクロル
メトキシニル、ビフェノックス、クロルニトロフェン(C
NP)、アシフルオルフェン{5-[2-クロロ-4-(トリフルオ
ロメチル)フェノキシ]-2-ニトロ安息香酸}、アシフルオ
ルフェンのエチルエステル、アシフルオルフェン-ソデ
ィウム、オキシフルオルフェン[2-クロロ-1-(3-エトキ
シ-4-ニトロフェノキシ)-4-トリフルオロメチルベンゼ
ン]、オキサジアゾール〔例えばオキサジアゾン{3-[2,
4-ジクロロ-5-(1-メチルエトキシ)フェニル]-5-(1,1-ジ
メチルエチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2 (3H)-オ
ン)}〕、環状イミド〔例えば S-23142[N-(4-クロロ-2-
フルオロ-5-プロパギルオキシフェニル)-3,4,5,6-テト
ラヒドロフタルイミド]、クロロフタリム[N-(4-クロロ
フェニル)-3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド]〕、フ
ェニルピラゾール〔例えば TNPP-エチル{エチル 2-[1-
(2,3,4-トリクロロフェニル)-4-ニトロピラゾリル-5-オ
キシ]プロピオネート}〕、ピリジン誘導体〔例えば LS8
2-556[N3-(1-フェニルエチル)-2,6-ジメチル-5-プロピ
オニルニコチンアミド]〕、フェノピレート、フェノピ
レートの O-フェニルピロリジノカルバメート類似体、
フェノピレートのピペリジノカルバメート類似体等であ
る。
【0007】特に重要なジフェニルエーテルとしては、
下記 化1記載の構造式1〜7で示される化合物等があ
げられる[構造式4: Maigrot et al.、Brighton Crop
Protection Conference-Weeds:47-51(1989) 参照; 構
造式5: Hayashi et al.、Brighton Crop Protection C
onference-Weeds: 53-58(1989) 参照; 構造式6: ビフ
ェノックス、Dest et al.、Proc. Northeast Weed Sci.
Conf. 27:31(1973)参照]。
【化1】
【0008】さらに、その他の特に重要なPPO阻害型
除草性化合物として、下記 化2記載の一般式で示され
る化合物等をあげることができ、より具体的には、下記
化7〜化10記載の構造式8〜37で示される化合物
などがあげられる。
【化2】J−G ここで、Gとしては下記 化3記載のG−1〜9で示さ
れる基があげられ、Jとしては下記 化4〜6記載のJ
−1〜30で示される基があげられる。
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【0009】ここで、式 J-5、J-6、J-12 および J-24
における破線は、左側の環が一重結合のみを含むことま
たは環内のひとつの結合が炭素原子間の二重結合である
ことを表し、X は酸素原子または硫黄原子を表し、Y は
酸素原子または硫黄原子を表し、R1 は水素原子または
ハロゲン原子を表し、R2 は水素原子、C1-C8 アルキル
基、C1-C8 ハロアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、-O
R27 基、-SH 基、-S(O)pR27 基、-COR27 基、-CO2R27
基、-C(O)SR27基、-C(O)NR29R30 基、-CHO 基、-CR27=N
OR36 基、-CH=CR37CO2R27 基、-CH2CHR 37CO2R27 基、-C
O2N=CR31R32 基、ニトロ基、シアノ基、-NHSO2R33 基、
-NHSO2NHR33 基、-NR27R38 基、-NH2 基、または、1つ
以上の同種もしくは異種の C1-C4アルキル基で置換され
ていてもよいフェニル基を表し、p は 0、1 または 2
を表し、R3 は C1-C2 アルキル基、C1-C2 ハロアルキル
基、-OCH3 基、-SCH3 基、-OCHF2基、ハロゲン原子、シ
アノ基、またはニトロ基を表し、R4 は水素原子、C1-C3
アルキル基、C1-C3 ハロアルキル基、またはハロゲン
原子を表し、R5 は水素原子、C1-C3 アルキル基、ハロ
ゲン原子、C1-C3 ハロアルキル基、シクロプロピル基、
ビニル基、C2 アルキニル基、シアノ基、-C(O)R38 基、
-CO2R3 8 基、-C(O)NR38R39 基、-CR34R35CN 基、-CR34R
35C(O)R38 基、-CR34R35CO2R38基、-CR34R35C(O)NR38R
39 基、-CHR34OH 基、-CHR34OC(O)R38 基、または -OCH
R34OC(O)NR38R39 基を表すか、あるいは、G が G-2 も
しくは G-6 の場合に R4とR5とはこれらが結合している
炭素原子とで C=O 基を表していてもよく、R6 は C1-C6
アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C2-C6 アルコキ
シアルキル基、C3-C6 アルケニル基、または C3-C6
ルキニル基を表し、X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原
子、-NH基、-N(C1-C3 アルキル)基、-N(C1-C3ハロアル
キル)基、または -N(アリル)基を表し、R7 は水素原
子、C1-C6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、ハロゲ
ン原子、-S(O)2(C1-C6アルキル)基、または -C(=O)R40
基を表し、R8 は水素原子、C1-C8 アルキル基、C3-C8
シクロアルキル基、C3-C8 アルケニル基、C3-C8 アルキ
ニル基、C1-C8 ハロアルキル基、C2-C8 アルコキシアル
キル基、C3-C8 アルコキシアルコキシアルキル基、C3-C
8 ハロアルキニル基、C3-C8ハロアルケニル基、C1-C8
アルキルスルホニル基、C1-C8 ハロアルキルスルホニル
基、C3-C8 アルコキシカルボニルアルキル基、-S(O)2NH
(C1-C8 アルキル)基、-C(O)R41 基、またはフェニル環
上で R42 で置換されていてもよいベンジル基を表し、n
および m はそれぞれ独立して 0、1、2 または 3 であ
り、かつ m + n が 2または 3 を表し、Z は -CR9R10
基、酸素原子、硫黄原子、-S(O) 基、-S(O)2 基、また
は -N(C1-C 4 アルキル)基を表し、それぞれの R9 は独
立して水素原子、C1-C3 アルキル基、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ基、C1-C6 アルコキシ基、C1-C6 ハロアルキル
基、C1-C6 ハロアルコキシ基、C2-C6 アルキルカルボニ
ルオキシ基、または C2-C6 ハロアルキルカルボニルオ
キシ基を表し、それぞれの R10 は独立して水素原子、C
1-C3 アルキル基、ヒドロキシ基、またはハロゲン原子
を表し、R11 および R12 はそれぞれ独立して水素原
子、ハロゲン原子、C1-C6 アルキル基、C3-C6 アルケニ
ル基、または C1-C6 ハロアルキル基を表し、R13 は水
素原子、C1-C6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C3
-C6 アルケニル基、C3-C6 ハロアルケニル基、C3-C6
ルキニル基、C3-C6 ハロアルキニル基、HC(=0)基、(C1-
C4 アルキル)C(=O) 基、または -NH2 基を表し、R14
C1-C6 アルキル基、C1-C6 アルキルチオ基、C1-C6
ロアルキル基、または -N(CH3)2 基を表し、W は窒素原
子または -CR15 基を表し、R15 は水素原子、C1-C6
ルキル基、ハロゲン原子、または、C1-C6 アルキル基、
1 ないし 2 個のハロゲン原子、C1-C6 アルコキシ基も
しくは -CF3 基で置換されていてもよいフェニル基を表
し、それぞれの Q は独立して酸素原子または硫黄原子
を表し、Q1 は酸素原子または硫黄原子を表し、Z1 は -
CR16R17 基、酸素原子、硫黄原子、-S(O) 基、-S(O)2
基、または -N(C1-C4 アルキル)基を表し、それぞれの
R16 は独立して水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、C1-C6 アルコキシ基、C1-C6 ハロアルキル基、C1-C
6 ハロアルコキシ基、C2-C6 アルキルカルボニルオキシ
基、または C2-C6 ハロアルキルカルボニルオキシ基を
表し、それぞれの R17 は独立して水素原子、ヒドロキ
シ基、または ハロゲン原子を表し、R18 は C1-C6 アル
キル基、ハロゲン原子、または C1-C6 ハロアルキル基
を表し、R19 および R20 はそれぞれ独立して水素原
子、C1-C6 アルキル基、または C1-C 6 ハロアルキル基
を表し、Z2 は酸素原子、硫黄原子、-NR9 基、または-C
R9R10 基を表し、R21 および R22 はそれぞれ独立して
C1-C6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C3-C6 アル
ケニル基、C3-C6 ハロアルケニル基、C3-C6 アルキニル
基、またはC3-C6 ハロアルキニル基を表し、R23 は水素
原子、ハロゲン原子、またはシアノ基を表し、R24 は C
1-C6 アルキルスルフォニル基、C1-C6 アルキル基、C1-
C6 ハロアルキル基、C3-C6 アルケニル基、C3-C6 アル
キニル基、C1-C6 アルコキシ基、C1-C6ハロアルコキシ
基、またはハロゲン原子を表し、R25 は C1-C6 アルキ
ル基、C1-C6 ハロアルキル基、C3-C6 アルケニル基、ま
たは C3-C6 アルキニル基を表し、R26 は C1-C6 アルキ
ル基、C1-C6 ハロアルキル基、または、環上で C1-C6
アルキル基、1 ないし 2 個のハロゲン原子、1 ないし
2 個のニトロ基、C1-C6 アルコキシ基、および CF3
からなるグループの中から選択される置換基で置換され
ていてもよいフェニル基を表し、W1 は窒素原子または
CH 基を表し、T は下記の一般式T-1、T-2、またはT-3
のいずれかの基を表し、 (式中、E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8、E9、E10、E
11、E12 はそれぞれ水素原子または C1-C3 アルキル基
を表す。)R27 は C1-C8 アルキル基、C3-C8 シクロア
ルキル基、C3-C8 アルケニル基、C3-C8 アルキニル基、
C1-C8 ハロアルキル基、C2-C8 アルコキシアルキル基、
C2-C8アルキルチオアルキル基、C2-C8 アルキルスルフ
ィニルアルキル基、C2-C8 アルキルスルフォニルアルキ
ル基、C1-C8 アルキルスルフォニル基、フェニル環上で
ハロゲン原子および C1-C4 アルキル基からなるグルー
プの中から選択される少なくともひとつの置換基で置換
されていてもよいフェニルスルフォニル基、C4-C8 アル
コキシアルコキシアルキル基、C4-C8 シクロアルキルア
ルキル基、C6-C8 シクロアルコキシアルキル基、C4-C8
アルケニルオキシアルキル基、C4-C8アルキニルオキシ
アルキル基、C3-C8 ハロアルコキシアルキル基、C4-C8
ハロアルケニルオキシアルキル基、C4-C8 ハロアルキニ
ルオキシアルキル基、C6-C8 シクロアルキルチオアルキ
ル基、C4-C8 アルケニルチオアルキル基、C4-C8 アルキ
ニルチオアルキル基、環上でハロゲン原子、C1-C3 アル
キル基および C1-C3 ハロアルキル基からなるグループ
の中から選択される少なくともひとつの置換基で置換さ
れていてもよいフェノキシ基で置換された C1-C4 アル
キル基、環上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基および
C1-C3 ハロアルキル基からなるグループの中から選択
される少なくともひとつの置換基で置換されていてもよ
いベンジルオキシ基で置換されたC1-C4 アルキル基、C4
-C8トリアルキルシリルアルキル基、C3-C8 シアノアル
キル基、C3-C8 ハロシクロアルキル基、C3-C8 ハロアル
ケニル基、C5-C8 アルコキシアルキニル基、C5-C8 ハロ
アルコキシアルキニル基、C5-C8 アルキルチオアルケニ
ル基、C3-C8 ハロアルキニル基、C5-C8 アルコキシアル
キニル基、C5-C8 ハロアルコキシアルキニル基、C5-C8
アルキルチオアルキニル基、C2-C8 アルキルカルボニル
基、環上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基および C1-
C3 ハロアルキル基からなるグループの中から選択され
る少なくともひとつの置換基で置換されていてもよいベ
ンジル基、-CHR34COR28 基、-CHR34COOR28 基、-CHR34P
(O)(OR28)2 基、-CHR34P(S)(OR28)2基、-CHR34C(O)NR29
R30 基、または -CHR34C(O)NH2 基を表し、R28 は C1-C
6 アルキル基、C2-C6 アルケニル基、C3-C6 アルキニル
基、またはテトラヒドロフラニル基を表し、R29 および
R31 は独立して水素原子、または C1-C4 アルキル基を
表し、R30 および R32 は独立して C1-C4 アルキル基、
または環上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基および C
1-C3 ハロアルキル基からなるグループの中から選択さ
れる少なくともひとつの置換基で置換されていてもよい
フェニル基を表し、あるいは、R29と R30とで -(CH2)
5-、-(CH2)4-、または -CH2CH2OCH2CH2- を表していて
もよく、このようにして形成されるそれぞれの環では、
C1-C3 アルキル基、フェニル基およびベンジル基から
なるグループの中から選択される置換基で置換されてい
てもよい、あるいは、R31と R32とはこれらが結合して
いる炭素原子とで C3-C8 シクロアルキル基を表してい
てもよく、R33 は C1-C4 アルキル基、C1-C4 ハロアル
キル基、または C3-C6 アルケニル基を表し、R34 およ
び R35 は独立して水素原子または C1-C4 アルキル基を
表し、R36 は水素原子、C1-C6 アルキル基、C3-C6 アル
ケニル基、または C3-C6 アルキニル基を表し、R37
水素原子、C1-C4 アルキル基、またはハロゲン原子を表
し、R38 は水素原子、C1-C6 アルキル基、C3-C6 シクロ
アルキル基、C3-C6 アルケニル基、C3-C6 アルキニル
基、C2-C6 アルコキシアルキル基、C1-C6 ハロアルキル
基、環上でハロゲン原子、C1-C4 アルキル基および C1-
C4 アルコキシ基からなるグループの中から選択される
少なくともひとつの置換基で置換されていてもよいフェ
ニル基、-CH2CO2(C1-C4 アルキル)基、または -CH(CH3)
CO2(C1-C4 アルキル)基を表し、R39 は水素原子、C1-C2
アルキル基、または C(O)O(C1-C4 アルキル)基を表
し、R40 は水素原子、C1-C6 アルキル基、C1-C6 アルコ
キシ基、または NH(C1-C6 アルキル)基を表し、R41
C1-C6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C1-C6 アル
コキシ基、NH(C1-C6 アルキル)基、R42 基で置換されて
いてもよいフェニル基、ベンジル基、または C2-C8
アルキルアミノ基を表し、R42 は C1-C6 アルキル基、1
ないし 2 個のハロゲン原子、C1-C6 アルコキシ基、ま
たは CF3 基を表す。
【0010】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【0011】さらに、PPO阻害型除草性化合物とし
て、下記 化11記載の一般式で示される N-置換ピラ
ゾール(国際特許公開 WO 94/08999、WO 93/10100 およ
び Schering に対する米国特許第5405829参照)等があ
げられる。
【化11】 ここで、R43 は C1-C4 アルキル基を表し、R44 は C1-C
4 アルキル基、 C1-C4 アルキルチオ基、 C1-C4 アルコ
キシ基、 C1-C4ハロアルキル基、 C1-C4 ハロアルキル
チオ基、または C1-C4 ハロアルコキシ基を表し、ある
いは、R43 とR44とで-(CH2)3- または -(CH2)4- を表し
ていてもよく、R45 は水素原子またはハロゲン原子を表
し、R46 は水素原子または C1-C4 アルキル基を表し、R
47 は水素原子、ニトロ基、シアノ基、-COOR49 基、-C
(=X)NR50R51 基、または-C(=X2)R52 基を表し、R48
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子およ
び水酸基からなるグループの中から選択される少なくと
もひとつの置換基で置換されていてもよいC1-C4 アルキ
ル基、 C1-C4 アルコキシ基、環上でハロゲン原子、ニ
トロ基、シアノ基、 C1-C4 アルキル基、 C1-C4 アルコ
キシ基およびハロ-C1-C4 アルキル基からなるグループ
の中から選択される少なくともひとつの置換基で置換さ
れていてもよいフェニル基、ピローリル基、 C2-C8
ルキル基、 C3-C8 アルケニル基、 C3-C8 アルキニル
基、 C3-C8 アルコキシ基、(該C2-C8 アルキル基、該
C 3-C8 アルケニル基、 該C3-C8 アルキニル基および 該
C3-C8 アルコキシ基には少なくともひとつ以上の酸素原
子が挿入されていてもよい)、または以下に示す基を表
し、 R49 R50 およびR51 は同じであっても異なってもよく、
水素原子または C1-C4アルキル基を表し、あるいは、R
50 とR51とはこれらが結合する窒素原子とで5員もしく
は6員の飽和した環を形成していてもよい、R52 は水素
原子、 C1-C4 アルキル基、または少なくとも1つ以上の
ハロゲン原子で置換された C1-C4 アルキル基を表し、R
53 は水素原子、 C1-C4 アルキル基、 C2-C6 アルケニ
ル基、 C3-C6 アルキニル基、フェニル基(該 C1-C4
ルキル基、該 C2-C6 アルケニル基、該C3-C6 アルキニ
ル基、および該フェニル基はハロゲン原子で置換されて
いてもよい)、 C 3-C8 シクロアルキル基、シアノメチ
ル基、または R63CO-基を表し、R54 は水素原子、ハロ
ゲン原子で置換されていてもよい C1-C6 アルキル基、
ハロゲン原子で置換されていてもよい C2-C6 アルケニ
ル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい C3-C6
ルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェ
ニル基、 C3-C8 シクロアルキル基、シアノメチル基、
C1-C4 アルコキシ C 1-C6 アルキル基、 ジ C1-C4 アル
キルアミノ C1-C4 アルキル基、テトラヒドロフルフリ
ルメチル基、 C3-C6 アルキニルオキシ C1-C4 アルキル
基、ベンジル基、環上でハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、 C1-C4 アルキル基、 C1-C4 アルコキシ基および
ハロ C1-C4 アルキル基からなるグループの中から選択
される置換基で置換されていてもよいベンジル基、-C(=
X2)R63基、-(CH2)a-(O)d-R70 基、-(CH2)a-O-(CH2)b-R
70 基、または-(CH2)a-X2-R76基を表し、あるいは、R53
とR54とはこれらが結合している窒素原子とで、3員、5
員もしくは6員の飽和した環または5員もしくは6員の芳
香環(該飽和した環および該芳香環においては1つの炭
素原子が1つの酸素原子で置換されていてもよい)を形
成していてもよい、R55 は水素原子、 C1-C4 アルキル
基、 C2-C6 アルケニル基、または C3-C6 アルキニル基
を表し、あるいはR55 とR56 とで-(CH2)e-基を形成して
いてもよい、R56 とR57 はそれぞれ C1-C4 アルキル
基、 C2-C6 アルケニル基、 C3-C6 アルキニル基もしく
はフェニル基(該C1-C4 アルキル基、 該C2-C6 アルケ
ニル基、該C3-C6 アルキニル基および該フェニル基はハ
ロゲン原子で置換されていてもよい)、 水素原子、 C3
-C6 シクロアルキル基、-X2R60 基、または-NR61R62
を表し、R58 は水素原子、 C1-C6 アルキル基、 C2-C6
アルケニル基、 C3-C6 アルキニル基、 C1-C4 アルキル
カルボニル基、シアノ C1-C3 アルキル基、 C1-C4 アル
コキシカルボニル C1-C4 アルキル基、ジ C1-C4 アルコ
キシカルボニル C1-C4アルキル基、ベンジル基、 C1-C4
アルコキシ- C1-C4アルキニル基、-(CH2)a-R75基、-(CH
2)a-X2-R72基、-(CH2)a-X2-(CH2)b-R72基、または-(C
H2)a-X2-(CH2)b-X 2-(CH2)c-R72基を表し、R59 は水素原
子、 C1-C4 アルキル基、 C2-C6 アルケニル基、 C3-C6
アルキニル基、シアノ C1-C3 アルキル基、 C1-C4
ルキルカルボニル C1-C3 アルキル基、またはフェニル
基を表し、R60 は少なくとも1つのハロゲン原子で置換
されていてもよい C1-C4 アルキル基を表し、R61 とR62
は同じであっても異なってもよく、水素原子、または
C1-C4 アルキル基を表し、R63 は少なくとも1つ以上の
ハロゲン原子で置換されていてもよい C1-C4 アルキル
基、 C1-C4 アルコシキ C1-C4 アルキル基、 C1-C4
ルキルチオ C1-C4 アルキル基、 C3-C6 シクロアルキル
基、環上でハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、 C1-C4
アルキル基、 C1-C4 アルコキシ基およびハロ C1-C4
アルキル基からなるグループの中から選択されるひとつ
の置換基で置換されていてもよいフェニル基、-NR73R74
基、または-(CH2)a-(O)d-R75基を表し、R64 は C1-C4
アルコキシカルボニル基、またはカルボキシル基を表
し、R65 はクロロメチル基、シアノメチル基、少なくと
も1つ以上の酸素原子が挿入されていてもよい C3-C6
クロアルキル基、または C1-C4 アルコキシカルボニル
C1-C4 アルキル基を表し、R66 は水酸基、または-NR67R
68を表し、A は -NR67R68、または -S(O)f-R69基を表
し、R67 とR68 は同じであっても異なってもよく、水素
原子、または C1-C4 アルキル基を表し、R69 は C1-C4
アルキル基、または C1-C4 ハロアルキル基を表し、R70
は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、少なくとも1つ以
上の C1-C4 アルコキシ基で置換されていてもよい C1-C
4 アルキル基、少なくとも1つ以上の酸素原子が挿入さ
れていてもよい C3-C6シクロアルキル基、1もしくは2個
のメチル基で置換されていてもよい C3-C6シクロアルキ
ル基、フリル基、チエニル基、または -C(=O)R71基を表
し、R71 とR72 は同じであっても異なってもよく、 C1-
C4 アルキル基、または C1-C 4 アルコキシ基を表し、R
73 とR74 は同じであっても異なってもよく、 C1-C4
ルキル基、またはフェニル基を表し、R75 は少なくとも
1つ以上の酸素原子が挿入されていてもよい C3-C6シク
ロアルキル基、1または2個のメチル基で置換されていて
もよい C3-C6シクロアルキル基、フリル基、チエニル
基、または -C(=O)R71基を表し、R76 は C1-C4 アルキ
ル基を表し、a、b、およびc はそれぞれ独立して1、2、
または3を表し、d は0または1を表し、e は2または3を
表し、f は1または2を表し、X2 は酸素原子または硫黄
原子を表す。
【0012】その他の N-置換ピラゾールとして、下記
化12記載の構造式38で示されるニピラクロフェ
ン{"The Pesticide Manual",9th ed.、C. R. Worthing
編、British Crop Protection Council,Surrey (199
1) の 621 頁参照}、および 3-置換-2-アリール-4,5,6,
7-テトラヒドロインダゾール{Lyga et al., PesticideS
ci. 42: p29(1994)}をあげられる。
【化12】
【0013】また、光合成における電子伝達を阻害する
雑草防除剤の有効成分として含まれる化合物としては、
次のような化合物があげられる。例えば、光化学系Iの
電子伝達を阻害する化合物としては、パラコート(paraq
uat)またはダイコート(diquat)などがあげられ、光化学
系IIの電子伝達を阻害する化合物としては、アトラジン
(atrazine)等のトリアジン(triazine)系化合物、ジウロ
ン(diuron)等のウレア(urea)系化合物、または、ブロモ
キシニル(bromoxynil)もしくはアイオキシニル(ioxyni
l)等のニトリル(nitrile)系化合物などがあげられ、4-H
PPDを阻害する化合物としては、イソクサフルトール(is
oxaflutole)等のイソクサゾール(isoxazole)系化合物、
ピラゾール(pyrazole)系化合物またはトリケトン(trike
tone)系化合物などがあげられる。カロチノイド生合成
を阻害する雑草防除剤の有効成分として含まれる化合物
としては、PDSを阻害する化合物、例えばノルフラゾン
(norflurazon)、フルロクロリドン(flurochloridone)、
フルリドン(fluridone)、フルタモン(flurtamone)また
はジフルフェニカン(diflufenican)などがあげられる。
アミノ酸生合成を阻害する雑草防除剤の有効成分として
含まれる化合物としては、EPSPSを阻害する化合物の例
としてグリフォセート(glyphosate)などがあげられ、AL
Sを阻害する化合物の例として、スルフォニルウレア(su
lfonylurea)系化合物、イミダゾリノン(imidazolinone)
系化合物、ピリミジニルチオベンゾエート(pyrimidinin
ylthiobenzoate)系化合物またはトリアゾロピリミジン
(triazolopyrimidine)系化合物などがあげられ、GSを阻
害する化合物の例としてビアラフォス(bialaphos)また
はグルフォシネート(glufosinate)などがあげられ、DHP
を阻害する化合物の例としてアスラン(asulam)などがあ
げられる。脂質生合成を阻害する雑草防除剤の有効成分
として含まれる化合物としては、ACCを阻害する化合物
の例としてシクロヘキサンジオン(cyclohexanedione)系
化合物またはアリロキシフェノキシプロピオネート(ary
loxyphenoxypropionate)系化合物などがあげられる。細
胞壁の生合成を阻害する雑草防除剤の有効成分として含
まれる化合物としては、セルロースの生合成を阻害する
化合物の例としてジクロベニル(dichlobenil)などがあ
げられる。
【0014】雑草防除剤が植物に施用された際に植物細
胞内で該雑草防除作用発現に関わる植物細胞内因性物質
としては、例えば、雑草防除剤の有効成分が作用する標
的酵素の基質または該基質の前駆体もしくは代謝物であ
って、植物細胞内で蓄積すると細胞の機能傷害を惹起す
る物質、あるいは、このような物質により植物細胞内で
生成する物質であって細胞の機能傷害を惹起する物質等
があげられる。より具体的には、PPO阻害型除草性化
合物で植物を処理すると、該植物の細胞内にPPOの基
質であるプロトポルフィリノーゲンIXが蓄積し、これが
細胞内で代謝されてプロトポルフィリンIXを生じ、さら
に、プロトポルフィリンIXと光の存在下に細胞内で活性
酸素が生成し、その結果、細胞機能が傷害を受けること
が知られており(宮本純之編、1993年、新しい農薬の科
学 第3章 3.3節、p106、広川書店東京)、この系におけ
るプロトポルフィリノーゲンIX、プロトポルフィリンIX
および活性酸素をあげることができる。
【0015】本発明方法1において使用される遺伝子は
下記の(1)〜(3)の性質を有するタンパク質をコードする
遺伝子である。 (1)本物質に特異的に結合する。 (2)当該タンパク質が特異的に結合する物質に対する
変性能を実質的に持たない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域
を実質的に含まない。 本発明において、タンパク質が物質に「特異的に結合す
る」とは、例えば、酵素と基質、または、酵素と阻害剤
もしくは活性調節因子との間の酵素化学的結合、受容体
とリガンドとの間の受容体化学的結合等において示され
るような親和性と特異性に基いて、タンパク質が物質に
結合することを意味する。「当該タンパク質が特異的に
結合する物質に対する変性能を実質的に持たない」と
は、該物質との酵素化学的な反応性が不活性である{但
し、上記の性質(1)でいう本物質との特異的結合性を除
く}ことを意味し、例えば、該物質を、該物質を示す化
学構造式とは異なる化学構造式で示される物質に変換す
る酵素化学的反応を触媒する能力を実質的に持たない場
合をあげることができる。「変性能を実質的に持たな
い」タンパク質は、例えば、該タンパク質をコードする
遺伝子を、当該変性能を有するタンパク質をコードする
遺伝子が欠失し通常の条件では生育できなくなった微生
物に、発現可能な状態で導入した場合に、該微生物の生
育が相補されないことを指標に選択してもよい。本発明
において、「免疫グロブリンの可変領域のフレームワー
ク領域を実質的に含まない」とは、免疫グロブリンの可
変領域に特有の立体構造を形成しないことを意味する。
ここで、「免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク
領域」とは、免疫グロブリン分子を構成するH鎖およびL
鎖の可変領域のうち、超可変領域(hypervariable regi
on)を除いた残りの領域であって、アミノ酸配列の保存
性が比較的高く、可変領域の高度に保存された立体構造
の保持に働く領域である。可変領域が前記の立体構造を
とることにより、H鎖およびL鎖のそれぞれ3ヶ所に散在
する超可変領域が該立体構造上の1か所にまとまり、抗
原結合部位が形成される[Alberts, B., et al. ed. (19
83) Molecular Biology of the Cell p979,Garland Pub
lishing, Inc. New York]。「免疫グロブリンの可変領
域のフレームワーク領域を実質的に含まない」タンパク
質は、例えば、該タンパク質のアミノ酸配列に基づいて
選び出すことができ、このようなタンパク質として具体
的には例えば、免疫グロブリンの可変領域のフレームワ
ーク領域の既知のアミノ酸配列と約60%以上の相同性
を示す約30アミノ酸以上からなるアミノ酸配列を含ま
ないタンパク質をあげることができる。また、上記のフ
レームワーク領域を含むか否かは、例えば、該タンパク
質をコードする遺伝子を鋳型にして、免疫グロブリンの
H鎖もしくはL鎖由来の可変領域をコードする塩基配列を
有するDNAを増幅可能なプライマー、具体的には例え
ば、Clackson, T. et al., Nature 352; p624(1991)に
記載されるプライマーVH1BACKとVH1FOR-2、もしくは、V
K2BACKとVK4FOR、または、組換え抗体遺伝子のクローニ
ングのための市販のキット、例えばRecombinant Phage
Antibody System(Pharmacia Biotech社製)に含まれるプ
ライマーHeavy primers mixもしくはLight primer mix
などを用いてPCRを行い、特定の長さのDNAの増幅
の有無を分析することによって確認することもできる。
【0016】本発明方法1において使用される遺伝子に
コードされるタンパク質としては、上記(1)〜(3)の性質
を有していれば、天然に存在するタンパク質であって
も、天然のタンパク質にアミノ酸置換、付加、欠失等が
導入されてなるタンパク質であっても、ランダムなアミ
ノ酸配列を有する人為的に作出されたタンパク質の中か
ら本物質との結合性を指標に選抜されたタンパク質であ
ってもよい。尚、本発明において、「タンパク質」と
は、2個以上のアミノ酸がペプチド結合によって結合し
た物質をいい、例えば、4〜100個程度のアミノ酸が
ペプチド結合によって結合してなる物質も含まれる。上
記の性質(1)〜(3)を有するタンパク質の具体例と
して、下記のようなタンパク質をあげることができる。
プロトポルフィリンIXに特異的に結合するタンパク質と
して、例えば、マグネシウムケラターゼ(magnesium pro
toporphyrin IX chelatase)のプロトポルフィリンIX結
合サブユニットタンパク質、または該タンパク質の改変
タンパク質であってプロトポルフィリンIXに特異的に結
合するタンパク質をあげることができ、より具体的に
は、該サブユニットタンパク質からオルガネラ移行シグ
ナル配列が除去されたタンパク質等があげられる。ま
た、フェロケラターゼ(protoheme ferrolyase; EC 4.9.
9.1)の改変タンパク質であって、プロトポルフィリンIX
に対する変性能を持たずプロトポルフィリンIXに特異的
に結合するタンパク質をあげることもでき、より具体的
には、フェロケラターゼにおいて鉄イオンとの結合部位
と推定される領域が改変されてなりプロトポルフィリン
IXに対する変性能を持たないタンパク質等をあげること
ができる。さらに、コバルトケラターゼ(cobaltochelat
ase)の基質結合サブユニットタンパク質、または該タン
パク質の改変タンパク質であってプロトポルフィリンIX
に特異的に結合するタンパク質をあげることもできる。
プロトポルフィリンIXに特異的に結合するタンパク質と
しては、配列番号51もしくは53で示されるアミノ酸
配列を含みプロトポルフィリンIXに特異的に結合するタ
ンパク質、配列番号55もしくは57で示されるアミノ
酸配列を含みポルフィリン化合物に特異的に結合するタ
ンパク質などをあげることもできる。このようなタンパ
ク質としては、具体的には、配列番号51、53、55
もしくは57で示されるアミノ酸配列を1回含むタンパ
ク質や、該アミノ酸配列を複数回含むタンパク質などが
あげられ、該タンパク質を構成するアミノ酸の数として
は、例えば、4個〜約100個程度をあげることができ
る。より具体的な例としては、配列番号52、54、5
6もしくは58で示されるアミノ酸配列からなるタンパ
ク質や、配列番号51、53、55もしくは57で示さ
れるアミノ酸配列を4回もしくは8回繰返し含むタンパ
ク質、例えば、配列番号59、60、61または62で
示されるアミノ酸配列からなるタンパク質等をあげるこ
とができる。プロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結
合するタンパク質としては、PPOの改変タンパク質で
あって、プロトポルフィリノーゲンIXを酸化する能力を
持たずプロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合する
タンパク質をあげることができ、より具体的には、PP
OにおいてFAD結合部位と推定される領域(アミノ酸配列
GXGXXGを有する領域であって、ここでXは任意のアミノ
酸を示す。例えば、シロイヌナズナ葉緑体局在型PPO
のアミノ末端から63〜68番目のアミノ酸からなり、アミ
ノ酸配列GGGISGを有する領域)が欠失したタンパク質等
をあげることができる。また、プロトポルフィリノーゲ
ンIXに結合するタンパク質としては、コプロポルフィリ
ノーゲンIIIオキシダーゼ(coproporphyrinogen III oxi
dase; EC 1.3.3.3)の改変タンパク質であって、プロト
ポルフィリノーゲンIXおよびコプロポルフィリノーゲン
IIIを酸化する能力を持たずプロトポルフィリノーゲンI
Xに特異的に結合するタンパク質をあげることもでき
る。上記のようなタンパク質が、細胞内で本物質と結合
することにより、該物質によって惹起される細胞機能傷
害が防がれ、雑草防除剤耐性が発現され得る。かかるタ
ンパク質をコードする遺伝子は、例えば次のようにして
得ることができる。
【0017】マグネシウムケラターゼのプロトポルフィ
リンIX結合サブユニットタンパク質をコードする遺伝子
としては、光合成細菌Rhodobacter capsulatus (Geneba
nk accession M74001)、シロイヌナズナ(Genebank acce
ssion Z68495)、オオムギ(Genebank accession U9621
6)、キンギョソウ(Genebank accession X73144)、Synec
hocystis P.C.C.6803(Genebank accession U29131)等由
来の遺伝子の塩基配列が知られている。このような塩基
配列既知の遺伝子は、目的の遺伝子を持つ生物のゲノム
DNAまたはcDNAを鋳型にして、その遺伝子にコードされ
るタンパク質のアミノ末端付近に相当する塩基配列およ
びカルボキシ末端付近に相当する塩基配列をもとに作製
したプライマーを用いてPCRを行うことにより増幅しこ
れを単離することができる。また、上記以外の光合成生
物から、マグネシウムケラターゼのプロトポルフィリン
IX結合サブユニットタンパク質をコードする遺伝子を取
得することもできる。まず、目的とする光合成生物から
mRNAを調製し、該mRNAを鋳型として逆転写酵素を用いて
cDNAを合成し、これをZAPIIなどのファージベクターまた
はpUCなどのプラスミドベクターに組み込んでcDNAライ
ブラリーを作製する。このcDNAライブラリーを鋳型にし
て、上記のような塩基配列既知の遺伝子間で良好に保存
された塩基配列に基づき設計し合成されたプライマーを
用いてPCRを行うことによって、マグネシウムケラター
ゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニットタンパク質
遺伝子の少なくとも一部を含むDNA断片を増幅すること
ができる。このDNA断片をプローブにしてcDNAライブラリ
ーをスクリーニングし、陽性クローンを選抜する。選抜
したクローンの有するDNAの塩基配列を決定することに
よって、目的とするマグネシウムケラターゼのプロトポ
ルフィリンIX結合サブユニットタンパク質の遺伝子であ
ることを確認することができる。 マグネシウムケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サ
ブユニットタンパク質の改変タンパク質であってプロト
ポルフィリンIXに特異的に結合するタンパク質をコード
する遺伝子を取得するには、例えば、該サブニユットタ
ンパク質の遺伝子に塩基の置換、欠失、付加等の変異を
導入し、該遺伝子をGibson, L.C.D. etal., Proc. Aca
d. Sci. USA, 92; p1941(1995)に記載の方法に準じて大
腸菌BL21(DE3)株に導入して形質転換株を取得し、導入
した遺伝子が高発現する条件で該形質転換株を培養す
る。培養菌体が赤色化し、プロトポルフィリンIXの蓄積
を示す蛍光吸収(励起波長405nm、蛍光波長630nm)が観
察される株を選抜することにより、該サブユニットタン
パク質の改変タンパク質であってプロトポルフィリンIX
に特異的に結合するタンパク質をコードする遺伝子を得
ることができる。
【0018】フェロケラターゼをコードする遺伝子とし
ては、これまでに大腸菌Esherichiacoli (Genebank acc
ession D90259)、枯草菌Bacillus subtilis (Genebank
accession M97208)、Bradyrhizobium japonicum (Geneb
ank accession M92427)、酵母Saccharomyces cerevisia
e (Genebank accession J05395)、マウス(Genebankacce
ssion J05697)、ヒト(Genebank accession D00726)、オ
オムギ(Genebank accession D26105)、キュウリ(Geneba
nk accession D26106)等由来の遺伝子の塩基配列が知ら
れている。このような塩基配列既知の遺伝子は、目的の
遺伝子を持つ生物のゲノムDNAもしくはcDNAを鋳型にし
て、その遺伝子にコードされるタンパク質のアミノ末端
付近に相当する塩基配列およびカルボキシ末端付近に相
当する塩基配列をもとに作製したプライマーを用いてPC
Rを行うことにより、増幅し単離することができる。ま
た、塩基配列の知られていないフェロケラターゼ遺伝子
を取得するには、まず、目的とする生物からmRNAを調製
し、該mRNAを鋳型として逆転写酵素を用いてcDNAを合成
し、これをZAPIIなどのファージベクターまたはpUCなど
のプラスミドベクターに組み込んでcDNAライブラリーを
作製する。このcDNAライブラリーを、Miyamoto,K.,et a
l. Plant Physiol., 105; p769 (1994)に記載の大腸菌
のフェロケラターゼ欠失変異株VS200に導入し相補試験
を行うことによって、該cDNAライブラリーから目的の生
物由来のフェロケラターゼ遺伝子を有するクローンを選
抜することができる。また、前記cDNAライブラリーを鋳
型にして、上記のような塩基配列既知の遺伝子間で良好
に保存された塩基配列に基づき作製されたプライマーを
用いてPCRを行うことによってDNA断片を増幅し、該DNA
断片をプローブにして前記cDNAライブラリーをスクリー
ニングし、陽性クローンを選抜してもよい。このように
して選抜されたクローンの有するDNAの塩基配列を決定
することによって、目的とするフェロケラターゼ遺伝子
であることを確認することができる。 フェロケラターゼの改変タンパク質であってプロトポル
フィリンIXに対する変性能を持たずプロトポルフィリン
IXに特異的に結合するタンパク質、例えば、フェロケラ
ターゼにおいて鉄イオンとの結合部位と推定される領域
が改変されてなりプロトポルフィリンIXに対する変性能
を持たないタンパク質をコードする遺伝子を取得するに
は、該領域付近のアミノ酸配列をコードする塩基配列に
基づき、該領域に変異を導入するためのプライマーを作
製し、この変異導入プライマーを用いて、市販の部位特
異的変異導入キット(Mutan-Super Express Km、宝酒造
製)を用いたPCRを行うことにより、上記領域の変異体を
コードする遺伝子を調製することができる。具体的に
は、野生型のフェロケラターゼ遺伝子をプラスミドベク
ターpKF19kのクローニング部位に挿入し、得られたプラ
スミドのDNAを鋳型に、前述の変異導入プライマーとpKF
19kのカナマイシン耐性遺伝子上にあるアンバー変異を
復帰させるための選抜プライマーとを用いてPCRを行う。
該PCRで増幅された遺伝子を大腸菌MV1184株(サプレッ
サーフリー)に導入し、遺伝子導入株をカナマイシン耐
性で選抜することにより、目的の領域を構成するアミノ
酸に相当する塩基配列が改変されたフェロケラターゼ遺
伝子を持つ大腸菌を単離することができる。該大腸菌の
有するプラスミドDNAの塩基配列を解析することによっ
て、単離した遺伝子が目的とする改変タンパク質をコー
ドする遺伝子であることを確認することができる。
【0019】配列番号51、53、55もしくは57で
示されるアミノ酸配列を4回もしくは8回繰返し含むタ
ンパク質をコードする遺伝子は、例えば、開始コドンAT
Gの後ろに前記アミノ酸配列をコードする塩基配列が所
定の回数繰返されてなる塩基配列を選定し、該塩基配列
からなるオリゴヌクレオチドおよび該塩基配列に相補的
な塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを、DNA合成装
置を用いてそれぞれ合成し、これらをアニーリングさせ
ることによって作製することができる。また、配列番号
52、54、56もしくは58で示されるアミノ酸配列
からなるタンパク質をコードする遺伝子は、該アミノ酸
配列をコードする塩基配列を選定し、該塩基配列からな
るオリゴヌクレオチドおよび該塩基配列に相補的な塩基
配列からなるオリゴヌクレオチドを、DNA合成装置を用
いて合成し、これらをアニーリングさせることによって
作製することができる。ここで、所定のアミノ酸配列を
コードする塩基配列を選定する際には、例えば、植物由
来の遺伝子において頻度高く使用されているコドンを選
ぶとよい。
【0020】PPO遺伝子は、これまでに大腸菌Esheri
chia coli (Genebank accession X68660)、枯草菌Bacil
lus subtilis (Genebank accession M97208)、Haemophi
lusinflunzae (Genebank accession L42023)、マウス(G
enebank accession D45185)、ヒト(Genebank accession
D38537)、シロイヌナズナ(Genebank accession D8313
9)、タバコ(Genebank accession Y13465, Y13466)等由
来の遺伝子の塩基配列が知られている。このような塩基
配列既知の遺伝子は、目的の遺伝子を持つ生物のゲノム
DNAもしくはcDNAを鋳型にして、その遺伝子にコードさ
れるタンパク質のアミノ末端付近に相当する塩基配列お
よびカルボキシ末端付近に相当する塩基配列をもとに作
製したプライマーを用いてPCRを行うことにより増幅
し、これを単離することができる。また、塩基配列の知
られていないPPO遺伝子を取得するには、まず、目的
の遺伝子を持つ生物から前述の方法でcDNAライブラリー
を作製する。このcDNAライブラリーを、Narita,S., et
al., Gene, 182; p169 (1996)等に記載の大腸菌のPP
O欠失変異株VSR800に導入し相補試験を行うことによっ
て、該cDNAライブラリーから目的の生物由来のPPO遺
伝子を有するクローンを選抜することができる。また、
前記cDNAライブラリーを鋳型にして、上記のような塩基
配列既知の遺伝子間で良好に保存された塩基配列に基づ
き作製されたプライマーを用いてPCRを行うことによっ
てDNA断片を増幅し、該DNA断片をプローブにして前記cD
NAライブラリーをスクリーニングし、陽性クローンを選
抜してもよい。選抜されたクローンの有する塩基配列を
決定することによって、目的とするPPO遺伝子である
ことを確認することができる。 PPOの改変タンパク質であって、プロトポルフィリノ
ーゲンIXを酸化する尿力を持たずプロトポルフィリノー
ゲンIXに特異的に結合するタンパク質の遺伝子を取得す
るには、例えば、PPO遺伝子に塩基の置換、欠失、付
加等の変異を導入し、該改変遺伝子をPPO阻害型除草
剤処理によって光依存的に増殖が阻害される上述の大腸
菌に導入する。該大腸菌をヘミン、アミノレブリン酸お
よびPPO阻害型除草剤存在下に培養して明所でも生育
可能なクローンを選抜することにより、プロトポルフィ
リノーゲンIX結合能を有するタンパク質をコードする遺
伝子を選抜することができる。このようにして選抜され
た改変遺伝子を大腸菌等の宿主細胞で発現させて該遺伝
子のコードするタンパク質を調製し、得られたタンパク
質のプロトポルフィリノーゲンIXに対する酸化能を、例
えば、Jacob,N.J.and Jacobs,J.M.(1982) Enzyme, 28,
206-219等に記載の方法に準じて測定することにより、
プロトポルフィリノーゲンIXに対する酸化能を持たない
タンパク質の遺伝子を選抜することができる。より具体
的には、上記改変遺伝子を大腸菌用の発現ベクターに挿
入して、Yamamoto,F.et al., Japanese J. Genet.,63;
p237(1988)等に記載されている大腸菌BT3株のような、
PPO遺伝子(hemG遺伝子座)欠損突然変異系統大腸菌に
導入し、該大腸菌に導入したベクター上の選抜マーカー
に対応する細胞生育阻害剤に加えヘミンおよびアミノレ
ブリン酸を含む培地で該大腸菌を培養して形質転換株を
取得し、該形質転換株から上記改変遺伝子のコードする
タンパク質を調製してもよい。また、該形質転換株をヘ
ミンおよびアミノレブリン酸を実質的に含まない培地で
培養し、生育しない株を確認することにより、該形質転
換株からその宿主細胞のPPO遺伝子欠損を相補しない
遺伝子を得ることができ、かかる方法をプロトポルフィ
リノーゲンIXに対する酸化能を持たないタンパク質をコ
ードする遺伝子の選抜に利用してもよい。また、PPO
においてFADとの結合部位と推定される領域(アミノ酸配
列GXGXXGを有する領域であって、ここでXは任意のアミ
ノ酸を示す。)を欠失したタンパク質をコードする遺伝
子を取得するには、まず、該領域付近のアミノ酸配列を
コードする塩基配列に基づき、該領域の欠失変異を導入
するためのプライマーを作製する。この変異導入プライ
マーを用いて、前述のように市販の部位特異的変異導入
キット(Mutan-Super Express Km、宝酒造製)を用いてPC
Rを行い該領域の欠失変異体をコードする遺伝子を調製
することができる。
【0021】コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダー
ゼをコードする遺伝子としては、これまでに大腸菌Eshe
richia coli (Genebank accession X75413)、Salmonell
a typhimurium (Genebank accession L19503)、酵母Sac
charomyces cerevisiae (Genebank accession J0387
3)、マウス(Genebank accession D16333)、ヒト(Geneba
nk accession D16611)、ダイズ(Genebank accession X7
1083)、オオムギ(Genebank accession X82830)、タバコ
(Genebank accession X82831)等由来の遺伝子の塩基配
列が知られている。このような塩基配列既知の遺伝子
は、目的の遺伝子を持つ生物のゲノムDNAもしくはcDNA
を鋳型にして、その遺伝子にコードされるタンパク質の
アミノ末端付近に相当する塩基配列およびカルボキシ末
端付近に相当する塩基配列をもとに作製したプライマー
を用いてPCRを行うことにより、増幅し単離することが
できる。また、塩基配列の知られていないコプロポルフ
ィリノーゲンIIIオキシダーゼ遺伝子を取得するには、
まず、目的とする生物からmRNAを調製し、該mRNAを鋳型
として逆転写酵素を用いてcDNAを合成し、これをSikorsk
i,R.S. et al. Genetics, 122; p19 (1989)に記載のpRS
313などのプラスミドベクターに組み込んでcDNAライブ
ラリーを作製する。このcDNAライブラリーを、Troup, B.
et al. J. Bacteriol., 176; p673 (1994)に記載の酵
母コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ欠失変異
株HEM13に導入して相補試験を行い、生育可能なクロー
ンを選抜することによって、該cDNAライブラリーから目
的の生物由来のコプロポルフィリノーゲンIIIオキシダ
ーゼ遺伝子を有するクローンを選抜することができる。
また、前記cDNAライブラリーを鋳型にして、上記のよう
な塩基配列既知の遺伝子間で良好に保存された塩基配列
に基づき作製されたプライマーを用いてPCRを行うこと
によってDNA断片を増幅し、該DNA断片をプローブにして
前記cDNAライブラリーをスクリーニングし、陽性クロー
ンを選抜してもよい。このようにして選抜されたクロー
ンの有するDNAの塩基配列を決定することによって、目
的とするコプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ遺
伝子であることを確認することができる。 コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼの改変タン
パク質であって、プロトポルフィリノーゲンIXおよびコ
プロポルフィリノーゲンIIIに対する酸化能を持たずプ
ロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合するタンパク
質の遺伝子を取得するには、例えば、コプロポルフィリ
ノーゲンIIIオキシダーゼ遺伝子に塩基の置換、欠失、
付加等の変異を導入し、該改変遺伝子をPPO阻害型除
草剤処理によって光依存的に増殖が阻害される上述の大
腸菌に導入する。該大腸菌をヘミン、アミノレブリン酸
およびPPO阻害型除草剤存在下に培養して明所でも生
育可能なクローンを選抜することにより、プロトポルフ
ィリノーゲンIX結合能を有するタンパク質をコードする
遺伝子を選抜することができる。このようにして選抜さ
れた改変遺伝子を、例えば、大腸菌等の宿主細胞で発現
させて該遺伝子のコードするタンパク質を調製し、得ら
れたタンパク質のプロトポルフィリノーゲンIXに対する
酸化能を、例えば、Jacob,N.J.and Jacobs,J.M.(1982)
Enzyme, 28, 206-219等に記載の方法に準じて測定する
ことにより、プロトポルフィリノーゲンIXに対する酸化
能を持たないタンパク質の遺伝子を選抜することができ
る。さらに、前記のようにして大腸菌から調製されたタ
ンパク質について、コプロポルフィリノーゲンIIIをプ
ロトポルフィリノーゲンIXに変換する能力(コプロポル
フィリノーゲンIIIオキシダーゼ活性)を、例えば、Yosh
inaga, T.,Sano,S., J. Biol. Chem., 255; p4722(198
0)等に記載の方法に準じて測定することにより、コプロ
ポルフィリノーゲンIIIに対する酸化能を持たないタン
パク質の遺伝子を選抜することができる。
【0022】本物質に特異的に結合可能なタンパク質の
遺伝子は、例えば、Sugimoto,N., Nakano,S., Chem. Le
tt., p939(1997)等に記載のように、コンビナトリアル
ケミストリー法を用いて合成されたペプチドライブラリ
ーから本物質に対して結合性を示すペプチドを選抜し、
選抜されたペプチドのアミノ酸配列をペプチドシークエ
ンサーで解析し、該アミノ酸配列をコードする塩基配列
を含む遺伝子を設計してこれをDNA合成装置等で合成す
ることによっても、取得することができる。また、ファ
ージディスプレー法を用いて、本物質に対して結合性を
有するタンパク質を提示するファージクローンをファー
ジライブラリーから選抜し取得することもできる。具体
的には、例えば、M13ファージ遺伝子のコートタンパク
質pIIIをコードする領域の上流側に、ランダムなアミノ
酸配列を有するタンパク質をコードする塩基配列を挿入
することによって、M13ファージ粒子表面にランダムな
アミノ酸配列を有するタンパク質が提示されたファージ
ライブラリーを構築する。一方、ビオチン標識化した本物
質を、アビジンもしくはストレプトアビジンでコートし
たプレートに結合させることにより、本物質でコートさ
れた支持体を作製する。前述のファージライブラリーを
この本物質でコートされたプレート上でスクリーニング
すると、本物質に結合性のある目的のタンパク質を提示
したファージを単離することができ、単離されたファー
ジから目的のタンパク質の遺伝子を取得することができ
る。
【0023】本発明方法2において使用される遺伝子
は、下記の(1)〜(3)の性質を有するタンパク質をコード
する遺伝子である。 (1)プロトポルフィリンIXに特異的に結合する。 (2)プロトポルフィリノーゲンIXに対する変性能を持
たない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域
を実質的に含まない。 ここで、「プロトポルフィリンIXに特異的に結合する」
とは、前述のごとく、例えば、酵素と基質、または、酵
素と阻害剤もしくは活性調節因子との間の酵素化学的結
合、受容体とリガンドとの間の受容体化学的結合等にお
いて示されるような親和性と特異性に基いて、当該タン
パク質がプロトポルフィリンIXに結合することを意味す
る。また、「プロトポルフィリノーゲンIXに対する変性
能を持たない」とは、プロトポルフィリノーゲンIXとの
酵素化学的な反応性が不活性であることを意味し、例え
ば、プロトポルフィリノーゲンIXを、その化学構造式と
は異なる化学構造式で示される物質に変換する酵素化学
的反応を触媒する能力を実質的に持たない場合をあげる
ことができる。「免疫グロブリンの可変領域のフレーム
ワーク領域を実質的に含まない」とは、前述のとおり、
免疫グロブリンの可変領域に特有の立体構造を形成しな
いことを意味する。本発明方法2に使用される遺伝子に
コードされるタンパク質としては、上記(1)〜(3)の性質
を有していれば、天然に存在するタンパク質であって
も、天然のタンパク質にアミノ酸置換、付加、欠失等が
導入されてなるタンパク質であっても、ランダムなアミ
ノ酸配列を有する人為的に作出されたタンパク質の中か
ら本物質との結合性を指標に選抜されたタンパク質であ
ってもよい。このようなタンパク質の具体例としては、
例えば、マグネシウムケラターゼ、および、マグネシウ
ムケラターゼの改変タンパク質であってプロトポルフィ
リンIXに特異的に結合しプロトポルフィリノーゲンIXを
変性する能力を持たないタンパク質をあげることができ
る。また、フェロケラターゼ、および、フェロケラター
ゼの改変タンパク質であって、プロトポルフィリンIXに
特異的に結合しプロトポルフィリノーゲンIXを変性する
能力を持たないタンパク質をあげることもできる。さら
に、配列番号51もしくは53で示されるアミノ酸配列
を含みプロトポルフィリンIXに特異的に結合するタンパ
ク質、配列番号55もしくは57で示されるアミノ酸配
列を含みポルフィリン化合物に特異的に結合するタンパ
ク質などをあげることもできる。このようなタンパク質
としては、具体的には、配列番号51、53、55もし
くは57で示されるアミノ酸配列を1回含むタンパク質
や、該アミノ酸配列を複数回含むタンパク質などがあげ
られ、該タンパク質を構成するアミノ酸の数としては、
例えば、4個〜約100個程度をあげることができる。
より具体的な例としては、配列番号52、54、56も
しくは58で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
や、配列番号51、53、55もしくは57で示される
アミノ酸配列を4回もしくは8回繰返し含むタンパク
質、例えば、配列番号59、60、61または62で示
されるアミノ酸配列からなるタンパク質等をあげること
もできる。
【0024】上記のタンパク質をコードする遺伝子は、
例えば、以下のようにして取得することができる。マグ
ネシウムケラターゼは、プロトポルフィリンIXにマグネ
シウムイオンを配位しマグネシウムポルフィリンIXを生
成する能力を有し、プロトポルフィリンIX結合サブユニ
ットタンパク質、Iサブユニットタンパク質およびDサ
ブユニットタンパク質で構成される。マグネシウムケラ
ターゼを植物で発現させるには、これらの3つのサブユ
ニットタンパク質をコードする遺伝子を取得する。マグ
ネシウムケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユ
ニットタンパク質をコードする遺伝子は、前記の方法で
取得することができる。マグネシウムケラターゼのIサ
ブユニットタンパク質をコードする遺伝子として、光合
成細菌Rhodobacter sphaerides (Genebank accession A
F017642)、光合成細菌Rhodobacter capsulatus (Geneba
nk accession Z11165)、シロイヌナズナ(Genebank acce
ssion D49426)、オオムギ(Genebank accession U2654
5)、ダイズ(Genebank accession D45857)、タバコ(Gene
bank accession AF14053)、Synechocystis P.C.C.6803
(Genebank accession U35144)等由来の遺伝子が知られ
ている。このような公知の遺伝子(塩基配列が公知)は、
目的の遺伝子を持つ生物のゲノムDNAまたはcDNAを鋳型
にして、その遺伝子にコードされるタンパク質のアミノ
末端付近に相当する塩基配列およびカルボキシ末端付近
に相当する塩基配列をもとに作製したプライマーを用い
てPCRを行うことにより増幅しこれを単離することがで
きる。また、上記以外の光合成生物から、マグネシウム
ケラターゼIサブユニットタンパク質をコードする遺伝
子を取得することもできる。まず、目的とする光合成生
物からmRNAを調製し、該mRNAを鋳型として逆転写酵素を
用いてcDNAを合成し、これをZAPIIなどのファージベクタ
ーまたはpUCなどのプラスミドベクターに組み込んでcDN
Aライブラリーを作製する。このcDNAライブラリーを鋳型
にして、上記のような公知の遺伝子との間で良好に保存
された塩基配列に基づき設計し合成されたプライマーを
用いてPCRを行うことによって、マグネシウムケラター
ゼのIサブユニットタンパク質の遺伝子の少なくとも一
部を含むDNAを増幅することができる。このDNAをプロー
ブにしてcDNAライブラリーをスクリーニングし、陽性ク
ローンを選抜する。選抜したクローンの有するDNAの塩基
配列を決定することによって、目的とするマグネシウム
ケラターゼのIサブユニットタンパク質の遺伝子である
ことを確認することができる。 また、マグネシウムケラターゼのDサブユニットタンパ
ク質をコードする遺伝子として、光合成細菌Rhodobacte
r sphaerides (Genebank accession AJ001690)、光合成
細菌Rhodobacter capsulatus (Genebank accession Z11
165)、エンドウ(Genebank accession AF014399)、タバ
コ(Genebank accession Y10022)、Synechocystis P.C.
C.6803(Genebank accession X96599)等由来の遺伝子が
知られている。マグネシウムケラターゼDサブユニットタ
ンパク質をコードする遺伝子は、前記のマグネシウムケ
ラターゼIサブユニットタンパク質をコードする遺伝子
を取得する方法と同様の方法で取得することができる。
これらの3つのサブユニットタンパク質からなるマグネ
シウムケラターゼの活性の検出は、例えば、Gibson, L.
C.D. et al., Proc. Acad. Sci. USA, 92; p1941(1995)
等に記載の方法に準じて実施することができる。フェロ
ケラターゼをコードする遺伝子は前述の方法で取得する
ことができる。フェロケラターゼの活性の検出は、例え
ば、Porra, R.J., Anal. Biochem., 68;p289(1975)等に
記載の方法に準じて実施することができる。
【0025】本発明方法3において使用される遺伝子
は、下記の(1)〜(3)の性質を有するタンパク質をコード
する遺伝子である。 (1)プロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合す
る。 (2)コプロポルフィリノーゲンIIIに対する変性能を
持つ。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域
を実質的に含まない。 「プロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合する」と
は、前述のごとく、例えば、酵素と基質、または、酵素
と阻害剤もしくは活性調節因子との間の酵素化学的結
合、受容体とリガンドとの間の受容体化学的結合等にお
いて示されるような親和性と特異性に基いて、当該タン
パク質がプロトポルフィリノーゲンIXに結合することを
意味する。「コプロポルフィリノーゲンIIIに対する変
性能を持つ」とは、コプロポルフィリノーゲンIIIに対
して酵素化学的な反応性があることを意味し、例えば、
コプロポルフィリノーゲンIIIを、その化学構造式とは
異なる化学構造式で示される物質に変換する酵素化学的
反応を触媒する能力を実質的に持つ場合をあげることが
できる。具体的には例えば、コプロポルフィリノーゲン
IIIをプロトポルフィリノーゲンIXに変換する能力(コプ
ロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ活性)をあげるこ
とができ、該変換能力は、例えば、Yoshinaga, T.,San
o,S., J. Biol. Chem., 255; p4722(1980)等に記載の方
法に準じて測定することができる。「免疫グロブリンの
可変領域のフレームワーク領域を実質的に含まない」と
は、前述のとおり、免疫グロブリンの可変領域に特有の
立体構造を形成しないことを意味する。本発明方法3に
おいて使用される遺伝子にコードされるタンパク質とし
ては、上記(1)〜(3)の性質を有していれば、天然に存在
するタンパク質であっても、天然のタンパク質にアミノ
酸置換、付加、欠失等が導入されてなるタンパク質であ
っても、ランダムなアミノ酸配列を有する人為的に作出
されたタンパク質の中から本物質との結合性を指標に選
抜されたタンパク質であってもよい。このようなタンパ
ク質としては、具体的には、コプロポルフィリノーゲン
IIIオキシダーゼ、および、コプロポルフィリノーゲンI
IIオキシダーゼの改変タンパク質であってコプロポルフ
ィリノーゲンIIIを酸化してプロトポルフィリノーゲンI
Xを生成する能力を持つタンパク質などがあげられる。
コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼをコードす
る遺伝子は、例えば、前述の方法で取得することができ
る。
【0026】本発明方法1〜3においては、各方法にお
いて必要とされる性質を具備する上述のようなタンパク
質(以下、一括して本タンパク質という。)をコードす
る遺伝子を、目的の植物の細胞に導入し発現させる。本
タンパク質をコードする遺伝子の1種類を細胞に導入し
てもよいし、異なる本タンパク質をコードする複数種の
遺伝子を導入してもよい。遺伝子を植物の細胞に導入す
る方法としては、アグロバクテリウム感染方法(特公平2
-58917および特開昭60-70080)、プロトプラストへのエ
レクトロポレーション方法(特開昭60-251887および特開
平5-68575)、またはパーティクルガン方法(特表平5-508
316および特開昭63-258525)などの公知の手段を用いる
ことができる。細胞に導入する遺伝子は、細胞生育阻害
剤耐性を該細胞に付与し得る遺伝子などの選抜マーカー
遺伝子を有するベクターに組み込んでおくとよい。本タ
ンパク質をコードする遺伝子を植物の細胞で発現させる
には、相同組換え[Fraley,R.T. et al., Proc. Natl. A
cad. Sci. USA, 80; p4803 (1983)]によって該遺伝子を
植物の染色体に導入し該遺伝子を発現する細胞を選抜し
てもよいし、該遺伝子をあらかじめ、植物細胞で機能可
能なプロモーターおよび植物細胞で機能可能なターミネ
ーターと機能可能な形で結合させて、これを細胞に導入
してもよい。ここで、「機能可能な形で」とは、本タン
パク質をコードする遺伝子が、導入される植物の細胞に
おいて前記プロモーターおよびターミネーターの制御下
に発現するように、これらのプロモーターおよびターミ
ネーターと結合された状態にあることを意味する。植物
細胞で機能可能なプロモーターとしては、例えば、ノパ
リン合成酵素遺伝子プロモーター、オクトピン合成酵素
遺伝子プロモーター等のT-DNA由来の構成型プロモータ
ー、カリフラワーモザイクウィルス由来の19Sプロモー
ターもしくは35Sプロモーター等の植物ウィルス由来の
プロモーター、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ遺
伝子プロモーター、カルコンシンターゼ遺伝子プロモー
ター、Pathogenesis-related protein遺伝子プロモータ
ー等の誘導型プロモーターなどを挙げることができる。
さらに、これらに限定されない他の植物プロモーターを
用いてもよい。また、植物細胞で機能可能なターミネー
ターとしては、例えば、ノパリン合成酵素遺伝子ターミ
ネーターなどT-DNA由来のターミネーター、ニンニクウ
ィルスGV1,GV2のターミネーターなどの植物ウィルス由
来のターミネーターなどを挙げることができる。さら
に、これらに限定されない他の植物ターミネーターを用
いるてもよい。
【0027】かかる遺伝子を導入する細胞としては、植
物組織、植物個体、培養細胞、種子などを用いることが
できる。また、かかる遺伝子を導入する植物種として
は、例えば、タバコ、ワタ、ナタネ、テンサイ、シロイ
ヌナズナ、カノーラ、アマ、ヒマワリ、バレイショ、ア
ルファルファ、レタス、バナナ、ダイズ、エンドウ、そ
の他のマメ類、マツ、ポプラ、リンゴ、ブドウ、オレン
ジ、レモン、その他の柑橘類、アーモンド、クルミ、そ
の他のナッツ類等の双子葉植物、トウモロコシ、イネ、
コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、オ
ートムギ、サトウキビ、芝類等の単子葉植物をあげるこ
とができる。導入された遺伝子を発現する形質転換植物
細胞は、該遺伝子が導入された細胞を、該遺伝子に座上
・連結させた選抜マーカー遺伝子に対応する選抜用培
地、例えば細胞生育阻害剤を含む培地等で培養し、該培
地において増殖可能なクローンを単離することによって
取得することができる。また、前記形質転換植物細胞
は、遺伝子が導入された細胞を、耐性付与対象の雑草防
除剤またはその有効成分を含む培地で培養し増殖可能な
クローンを単離することによっても選抜することができ
る。このようにして得られた形質転換植物細胞から、例
えば、植物遺伝子操作マニュアル:トランスジェニック
植物の作り方(内宮著、講談社サイエンティフィック19
90年)、27-55頁などに記載されている植物細胞培養方
法により植物体を再生させることによって、導入された
遺伝子を発現する植物を得ることができる。より具体的
には、例えば、モデル植物の実験プロトコール イネ・
シロイヌナズナ編(島本功、岡田清孝監修、秀潤社1996
年)、第4章に記載の方法によって、本タンパク質をコ
ードする遺伝子を発現するイネやシロイヌナズナを得る
ことができる。また、特開平3-291501に記載されている
方法で、パーティクルガンを用いてダイズ不定胚に導入
し、本タンパク質をコードする遺伝子を発現するダイズ
を得ることができる。同様に、Fromm,M.E.,et al. Bio/
Technology, 8; p838(1990)に記載されている方法に準
じて、パーティクルガンを用いてトウモロコシ不定胚に
導入し、本タンパク質をコードする遺伝子を発現するト
ウモロコシを得ることができ、宅見ら著、育種学会雑
誌、1995年、第44巻、別冊1号、57頁に記載されている
通常の方法に準じて、パーティクルガンを用いて無菌培
養したコムギ未熟胚盤に導入し、本タンパク質をコード
する遺伝子を発現するコムギを得ることができる。同様
に、萩尾ら著、育種学会雑誌、1995年、第44巻、別冊1
号、67頁に記載されている通常の方法に準じて、パーテ
ィクルガンを用いて無菌培養したオオムギ未熟胚盤に導
入し、本タンパク質をコードする遺伝子を発現するオオ
ムギを得ることができる。本タンパク質をコードする遺
伝子を発現する植物の雑草防除剤耐性を確認するには、
該植物の栽培域に耐性付与の対象の雑草防除剤を散布
し、該植物の生育度を測定するとよい。より定量的に確
認するには、例えば、PPO阻害型除草剤に対する耐性
植物の場合、該植物の葉片を様々な濃度のPPO阻害型
除草剤を含む水溶液中に浸すか、または、該植物の葉片
に除草剤水溶液を噴霧し寒天培地上で明所室温で放置
し、数日後、該葉片からMacknney, G., J. Bol. Chem.,
140; p315(1941)に記載の方法に準じてクロロフィルを
抽出してクロロフィル含量を測定するとよい。
【0028】本発明によって得られる雑草防除剤耐性植
物は、雑草防除剤に対して耐性を示すため、雑草防除剤
が散布された場合も良好に生育することができる。従っ
て、本発明によって目的の栽培植物に雑草防除剤に対す
る雑草防除剤耐性を付与し、該植物を栽培してその栽培
域に前記の雑草防除剤を散布することにより、該植物以
外の雑草を効率よく取り除くことができ、該栽培植物の
収量の向上、高品質化、使用する除草剤の量の軽減、省
力化などが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0030】参考例1 マグネシウムケラターゼのプロ
トポルフィリンIX結合サブユニットタンパク質遺伝子の
単離 光合成細菌Rhodobacter sphaeroides ATCC17023のゲノ
ムDNAをゲノムDNA調製用のキットISOPLANT(ニッポンジ
ーン社製)を用いて調製した。次いで、Gibson,L.C.D. e
t al., Proc. Acad. Sci. USA, 92; p1941(1995)の記載
に従い、該ゲノムDNA約1μgを鋳型にし、配列番号1で
示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドおよび配
列番号2で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチ
ド各10pmolをプライマーに用いてPCRを行い、マグネシ
ウムケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニッ
トタンパク質遺伝子bchHを含むDNA断片を増幅した。
なお、該オリゴヌクレオチドはDNA合成装置(PEアプラ
イドバイオシステムズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesi
zer)を用いて合成し、オリゴヌクレオチド精製用カー
トリッジ(PEアプライドバイオシステムズ社:OPC カー
トリッジ)で精製した。また、PCRは、94℃にて2分
間次いで96℃にて40秒間さらに68℃にて7分間の保温を1
回行った後、96℃にて40秒間次いで68℃にて7分間の保
温を1サイクルとしてこれを28回実施し、最後に、96℃
にて40秒間次いで68℃にて7分間さらに72℃にて10分間
の保温を1回行った。
【0031】参考例2 大腸菌におけるマグネシウムケ
ラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニットタン
パク質遺伝子の発現 Gibson, L.C.D. et al., Proc. Acad. Sci. USA, 92; p
1941(1995)の記載に従って、参考例1において調製され
たbchH遺伝子を含むDNA断片を制限酵素NdeIとBglII
で消化し、得られたDNA断片を発現ベクターpET11a(S
tratagene社製)のNdeI切断部位とBamHI切断部位の間に
挿入することにより、プラスミドpETBCH(図1)を作製
した。このプラスミドpETBCHを大腸菌BL21(DE3)株のコ
ンピテントセル(Stratagene社製)に、該コンピテントセ
ル添付の使用マニュアルの記載に従って導入し、大腸菌
BL21(DE3)/pETBCH株を得た。該菌株を試験管(14×10 m
m)に入れたアンピシリン100μg/mlを含むLB液体培地
(1% トリプトン、0.5% 酵母エキス、0.5% NaCl)1.5 m
lに接種し、試験管をアルミ箔で覆って(以下、暗所条
件と記す。)37℃で蛍光燈の照明下(約8000 lux)にて
振とう培養した。培養液の600nmにおける吸光度が約0.6
に達したとき、イソプロピルβ-D-チオガラクトピラノ
シド(IPTG)を最終濃度0.4mMとなるよう該培養液に添加
し、さらに約20時間培養を継続したところ、Gibson, L.
C.D. et al., Proc. Acad. Sci. USA,92; p1941(1995)
に記載の通り、該大腸菌は赤色化し、該大腸菌において
プロトポルフィリンIXの蓄積を示す蛍光吸収(励起波長
405nm、蛍光波長630nm)が観察された。なお、大腸菌BL
21(DE3)/pETBCH株をIPTGを添加せずに前記と同様に培養
した場合は、大腸菌の赤色化が認められず、前記の蛍光
吸収も検出されなかった。一方、大腸菌BL21(DE3)/pETB
CH株を、前記と同様にIPTGを添加して、ただしアルミ箔
で試験管を覆わずに(以下、明所条件と記す。)培養し
たところ、該大腸菌株は前記と同様に増殖し赤色化し
た。
【0032】参考例3 hemG遺伝子欠失大腸菌における
ダイズ由来PPO遺伝子の発現 ダイズ(Glycine max var. Williams82)を播種後、25℃
で20日間栽培し、緑葉を採取した。採取した緑葉5gを液
体窒素で凍結させ、これを乳鉢と乳棒で磨砕し、該磨砕
物から、RNA抽出試薬ISOGEN(ニッポンジーン社製)を用
いて付属のマニュアルにしたがってRNAを抽出した。得
られたRNA抽出液からエタノール沈殿で全RNAを回収し、
これをpoly(A)RNA分画キットBIOMAG mRNA Purification
Kit(パーセプティブバイオシステム社製)を用いて付属
のマニュアルに準じて分画し、poly(A)RNA画分を回収し
た。このpoly(A)RNA画分1μgを鋳型に用いてMarathon c
DNAamplification kit(Clontech社製)に含まれるcDNA合
成試薬を用い付属のマニュアルに従ってcDNAを合成し
た。得られたcDNAを鋳型にして、配列番号3で示される
塩基配列からなるオリゴヌクレオチドおよび配列番号4
で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドをプラ
イマーに使ってPCRを行い、葉緑体型PPO遺伝子を含
むDNA断片を増幅した。なお、該オリゴヌクレオチドはD
NA合成装置(PEアプライドバイオシステムズ社:Model
394 DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成し、オリゴヌ
クレオチド精製用カートリッジ(PEアプライドバイオシ
ステムズ社:OPC カートリッジ)で精製した。また、P
CRは、94℃にて1分間次いで65℃にて5分間の保温を1
回行った後、94℃にて15秒間次いで65℃にて5分間の保
温1サイクルとしてこれを29回実施した。PCR反応後、
反応液をMicroSpin S-400HR(ファルマシアバイオテク社
製)で濾過することによって、増幅されたDNA断片を精製
し、該DNA断片を、制限酵素SalIで切断されたプラスミ
ドpCR2.1(Invitrogen社製)と連結することにより、プラ
スミドpSPPO-Pを得た。次いで、該プラスミドを大腸菌I
NVαF'株のコンピテントセル(Invitrogen社製)に導入
し、アンピシリン耐性株を選抜した。さらに、選抜され
たアンピシリン耐性株に含まれるプラスミドの塩基配列
をDye terminator cycle sequencing kit(PEアプライド
バイオシステムズ社製)およびDNAシークエンサー373S(P
Eアプライドバイオシステムズ社製)を用いて決定した。
その結果、配列番号5で示される塩基配列が明らかとな
り、プラスミドpSPPO-Pはダイズの葉緑体型PPO遺伝
子を含むことが確認された。このプラスミドpSPPO-Pを
制限酵素PshBIで消化し、得られたDNA断片の末端をT
4 DNA polymeraseを用いて平滑化した後、さらにSphIで
消化し、ダイズの葉緑体型PPO遺伝子とlacプロモー
ターとを含むDNA断片を単離した。次に、プラスミドpAC
YC184(ニッポンジーン社製)を制限酵素NruIとSphIで
消化し、410bpの断片を除去してこれに替えて前記DNA断
片を挿入することにより、プラスミドpACYCSP(図2)
を得た。次いで、該プラスミドpACYCSPを、Yamamoto,F.
et al.,Japanese J. Genet.,63; p237(1988)等に記載さ
れているPPO遺伝子(hemG遺伝子座)欠損突然変異系統
大腸菌BT3株にHanahan,D.J., Mol. Biol., 166; p557(1
983)に記載の方法に従って導入し、これを15μg/mlクロ
ランフェニコール、10μg/mlカナマイシンを含むYPT培
地(5g/l酵母エキス, 5g/lトリプトン, 5g/lペプトン, 1
0g/l NaCl, pH7.0)で培養することにより、クロランフ
ェニコールおよびカナマイシンに耐性であり、hemG遺伝
子欠失がダイズ由来のPPO遺伝子で相補された大腸菌
BT3/pACYCSP株を選抜した。
【0033】実施例1 マグネシウムケラターゼのプロ
トポルフィリンIX結合サブユニットタンパク質の除草剤
耐性付与能の試験 参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株を、前記
構造式8で示されるPPO阻害型除草性化合物を10また
は1ppm含み、10μg/mlヘミン、50μg/mlアミノレブリン
酸、15μg/mlクロランフェニコールおよび10μg/mlカナ
マイシンを含むYPT培地に接種し、参考例2と同様にし
て暗所条件下または明所条件下に培養した。なお、対照
として、該除草性化合物を含まない上記培地を用い大腸
菌BT3/pACYCSP株を同様に培養した。培養開始18時間後
に、培養液の600nmにおける吸光度を測定し、該除草性
化合物を含まない培地で培養したときの吸光度を1と
し、該除草性化合物を含む培地で培養した場合の吸光度
の相対値を求めた。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】配列番号1で示される塩基配列からなるオ
リゴヌクレオチドおよび配列番号2で示される塩基配列
からなるオリゴヌクレオチドをプライマーに用いて参考
例1と同様に光合成細菌Rhodobacter sphaeroides由来の
bchH遺伝子を含むDNA断片を増幅し、得られたDNA
断片を制限酵素NcoIとBglIIで消化し、これをプラスミ
ドpTV118N(宝酒造社製)のNcoI切断部位とBamHI切断部位
の間に挿入することにより、プラスミドpTVBCH(図3)
を構築した。該プラスミドpTVBCHおよびpTV118Nをそれ
ぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株にHana
han,D.J., Mol. Biol., 166; p557(1983)に記載の方法
に従って導入し、これらを100μg/mlアンピシリン、15
μg/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイシンを
含むYPT培地で培養することにより、プラスミドpACYCSP
とpTVBCHとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTVBCH株およびプ
ラスミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+
pTV118N株を得た。これらの大腸菌株を、前記 構造式8
で示されるPPO阻害型除草性化合物を10または1ppm含
み、100μg/mlアンピシリン、15μg/mlクロランフェニ
コール、10μg/mlカナマイシン、10μg/mlヘミンおよび
50μg/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地に接種し、参
考例2と同様にして暗所条件下または明所条件下に培養
した。培養開始18時間後に、培養液の600nmにおける吸
光度を測定し、該除草性化合物を含まない培地で培養し
たときの吸光度を1とし、該除草性化合物を含む培地で
培養した場合の吸光度の相対値を求めた。結果を表2に
示す。
【0036】
【表2】
【0037】また、これらの大腸菌株を、前記の構造式
1、構造式14、構造式15、構造式18〜22、構造
式29、構造式32、構造式33、構造式34または構
造式36で示されるPPO阻害型除草性化合物のいずれ
かを含み、100μg/mlアンピシリン、15μg/mlクロラン
フェニコール、10μg/mlカナマイシン、10μg/mlヘミン
および50μg/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地に接種
し、参考例2と同様にして暗所条件下または明所条件下
に培養した。培養開始18時間後に、培養液の600nmにお
ける吸光度を測定し、除草性化合物を含まない培地で培
養したときの吸光度を1とし、該除草性化合物を含む培
地で培養した場合の吸光度の相対値を求めた。結果を表
3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】実施例2 マグネシウムケラターゼのプロ
トポルフィリンIX結合サブユニットタンパク質をコード
する遺伝子のタバコへの導入 bchH遺伝子をアグロバクテリウム法で植物へ導入するた
めのプラスミドを構築した。まず、バイナリーベクター
pBI121(Clontech社製)を制限酵素SacIで消化しKpnIリン
カー(宝酒造製)を挿入して、pBI121のSacI認識部位を除
去しKpnI認識部位を付加したプラスミドpBIKを作製し
た。一方、参考例1記載の方法と同様に、配列番号6で
示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドプライマ
ーおよび配列番号7で示される塩基配列からなるオリゴ
ヌクレオチドプライマーを用いて、光合成細菌Rhodobac
ter sphaeroides のゲノムDNAを鋳型にしてPCRを実
施することによりbchH遺伝子を含むDNA断片を増幅し
た。次いで、前記プラスミドpBIKを制限酵素XbaIとKpnI
で消化することによりβ-glucuronidase遺伝子を除去
し、これに替えて、前記のbchH遺伝子を含むDNA断片を
制限酵素XbaIとKpnIで消化して得られるDNA断片を挿入
し、35Sプロモーターの下流にbchH遺伝子が結合されて
なるプラスミドpBIBCH(図4)を作製した。また、バイ
ナリーベクターpBI121(Clontech社製)を制限酵素BamHI
とSacIで消化することによりβ-glucuronidase遺伝子を
除去し、得られたDNA断片の末端をT4 DNA polymeras
eを用いて平滑化した後、T4 DNA ligaseを用いて自己環
化させプラスミドpNO(図5)を構築した。該プラスミド
はbchH発現プラスミドpBIBCHのベクターコントロールと
して用いた。該プラスミドpBIBCHおよびpNOをそれぞ
れ、Agrobacterium tumefaciens LBA4404に導入し、こ
れらを300μg/mlストレプトマイシン、100μg/mlリファ
ンピシン、25μg/mlカナマイシンを含む培地で培養して
形質転換体を選抜することによってpBIBCHを持つアグロ
バクテリウム株およびpNOを持つアグロバクテリウム株
を単離した。次いで、植物遺伝子操作マニュアル(内宮
博文著、講談社サイエンティフィック、1992年)に記載
されている方法に準じて、タバコへの遺伝子導入を行っ
た。プラスミドpBIBCHを持つアグロバクテリウム株をLB
培地(0.5% Yeast extract, 1.0% Bacto tryptone, 0.5%
NaCl)中で28℃にて終夜培養し、該培養液に無菌培養し
たタバコ(Nicotiana tabacum cv. SR1)の葉片を浸漬し
た。該タバコ葉片を0.8%寒天、0.1mg/lナフタレン酢酸
および1.0mg/lベンジルアミノプリンを含むMurashige
T. and Skoog F., Physiol. Plant. (1962) 15, p473に
記載のMurashige-Skoog培地(MS培地)上で室温にて2日間
培養した。次に、該タバコ葉片を滅菌水で洗浄した後、
0.8%寒天、0.1mg/lナフタレン酢酸、1.0mg/lベンジルア
ミノプリン、および、500μg/mlセフォタキシムを含むM
S培地上で7日間培養した。次いで、該タバコ葉片を0.8%
寒天、0.1mg/lナフタレン酢酸、1.0mg/lベンジルアミノ
プリン、500μg/mlセフォタキシム、および、100μg/ml
カナマイシンを含むMS培地(以下、選抜用MS培地と記
す。)上に移植し培養した。該培養は、前記タバコ葉片
を1ヶ月後毎に新鮮な選抜用MS培地に移植しながら継続
的に4ヶ月間実施した。この間に、該タバコ葉片から出
現した茎葉分化したシュートを、0.8%寒天、300μg/ml
セフォタキシム、および、50μg/mlカナマイシンを含む
MS培地に移植して発根させ再生個体を得た。該再生個体
を0.8%寒天、および、50μg/mlカナマイシンを含むMS培
地に移植して培養し、bchH遺伝子が導入されたタバコ個
体を取得した。また、同様にして、pNOを持つアグロバ
クテリウム株をタバコの葉片に感染させ、該タバコ葉片
から再生個体を得て、タバコ個体(以下、コントロール
組換えタバコと記す。)を取得した。
【0040】実施例3 マグネシウムケラターゼのプロ
トポルフィリンIX結合サブユニットタンパク質をコード
する遺伝子の導入されたタバコの除草剤耐性試験 実施例2で得られたbchH遺伝子が導入されたタバコの葉
およびコントロール組換えタバコの葉を採取して、これ
らをそれぞれ主葉脈に沿って左右均等に2分割し、一方
の葉片に前記 構造式8で示されるPPO阻害型除草性
化合物を0.3ppmの濃度で含む水溶液を全面に塗布した。
尚、他方の葉片には前記の除草性化合物の塗布を行なわ
なかった。これらの葉片を、0.8%寒天を含むMS培地上に
置き、明所、室温にて7日間放置した。次いで、各葉片
を、それぞれ乳鉢と乳棒で5mlの80%アセトン水溶液中で
磨砕してクロロフィルを抽出した。抽出液を80%アセト
ン水溶液で10倍に希釈した後、750nm、663nm、645nmに
おける吸光度を測定し、Macknney G., J. Biol. Chem.
(1941) 140, p315記載の方法によって総クロロフィル含
量を算出した。bchH遺伝子が導入されたタバコの4クロ
ーン(BCH1〜4)およびコントロール組換えタバコについ
て得られた結果を表4に示す。表中、除草性化合物に対
する耐性度は、除草性化合物処理した葉片の総クロロフ
ィル含量の、未処理の葉片の総クロロフィル含量に対す
る百分率で表した。
【0041】
【表4】
【0042】また、bchH遺伝子が導入されたタバコおよ
びコントロール組換えタバコを、前記 構造式3、構造
式7、構造式10、構造式11、構造式13、構造式1
7、構造式23、構造式24、構造式25、構造式2
7、構造式28、構造式30、または構造式35で示さ
れるPPO阻害型除草性化合物のいずれかを含む水溶液
で同様に処理し、各除草性化合物に対する耐性度を測定
した。結果を表5に示す。表中、除草性化合物に対する耐
性度は、除草性化合物処理した葉片の総クロロフィル含
量の、未処理の葉片の総クロロフィル含量に対する百分
率で表した。
【0043】
【表5】
【0044】参考例4 タバコマグネシウムケラターゼ
のプロトポルフィリンIX結合サブユニットの改変タンパ
ク質をコードする遺伝子の取得 タバコ(Nicotiana tabacum cv. SR1)の葉部組織か
ら、RNeasy Plant Kit(QIAGEN社製)を用いて付属のマニ
ュアルにしたがって操作を行ない、全 RNA を調製し
た。さらに、RNA LA PCR Kit (AMV) Ver 1.1(宝酒造社
製)を用いて付属のマニュアルに従って操作を行ない、
葉緑体移行シグナルを欠失したタバコマグネシウムケラ
ターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニットタンパ
ク質(以下、本改変タバコケラターゼサブユニットと記
す。)をコードする遺伝子を含むDNA断片を取得した。ま
ず、プライマーとして前記キットに含まれるOligo dT-Adap
tor Primerを用い、タバコ全RNAを鋳型として、前記キット
に含まれる逆転写酵素を添加して1st strand cDNAを合
成した。続いて、該1st strand cDNAを鋳型として、前
記キットに含まれるLA Taq polymeraseを用いてPCRを行
い、本改変タバコケラターゼサブユニットをコードする
遺伝子を含むDNA断片を増幅した。ここでPCRのプラ
イマーとしては、配列番号8で示される塩基配列からな
るオリゴヌクレオチドプライマー、および配列番号9で
示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドプライマ
ーを用いた。該オリゴヌクレオチドはDNA合成装置(PE
アプライドバイオシステムズ社:Model 394 DNA/RNA Sy
nthesizer)を用いて合成し、オリゴヌクレオチド精製
用カートリッジ(PEアプライドバイオシステムズ社:OP
C カートリッジ)で精製した。また、PCRは、94℃に
て2分間の保温を1回行い、続いて、94℃にて30秒間、次
いで50℃にて30秒間、さらに72℃にて7分間の保温を1
サイクルとしてこれを30サイクル実施した。前記のPC
R反応後、TA Cloning Kit(Invitrogen社製)を用いて
付属のマニュアルに従って操作を行ない、該PCR反応
で増幅されたDNA断片をpCR2.1プラスミドにクローニ
ングした。得られたプラスミドのDNAを制限酵素KpnI
で消化した後、アガロースゲル電気泳動で分析し、8.0k
bのDNA断片が検出されたプラスミドをpTCHLHと名付
けた。該プラスミドは、本改変タバコケラターゼサブユ
ニットをコードする遺伝子がlacプロモーターの制御下
で発現可能な方向に挿入された構造を有する。さらに、
このプラスミドpTCHLHを制限酵素KpnIで消化した後、自
己環化させ、約60塩基からなるDNA断片がプラスミドpTC
HLHから除去された構造を有するプラスミドpTCHLH1(図
6)を得た。
【0045】実施例4 本改変タバコケラターゼサブユ
ニットの除草剤耐性付与能の試験 参考例4で作製されたプラスミドpTCHLH1またはpCR2.1
をそれぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株
に、Hanahan,D.J., Mol. Biol., 166; p557(1983)に記
載の方法に従って導入し、これらを100μg/mlアンピシ
リン、15μg/mlクロランフェニコール、50μg/mlカナマ
イシンを含むYPT培地で培養することにより、プラスミ
ドpACYCSPとpTCHLH1とを有する大腸菌BT3/pACYCSP+pTCH
LH1株、および、プラスミドpACYCSPとpCR2.1とを有する
大腸菌BT3/pACYCSP+pCR2.1株を得た。これらの大腸菌株
を、前記 構造式8で表されるPPO阻害型除草性化合
物を10または1ppm含み、100μg/mlアンピシリン、15μg
/mlクロランフェニコール、50μg/mlカナマイシン、10
μg/mlヘミンおよび50μg/mlアミノレブリン酸を含むYP
T培地に接種し、参考例2と同様にして暗所条件下また
は明所条件下に培養した。培養開始18時間後に、培養液
の600nmにおける吸光度を測定し、該除草性化合物を含
まない培地で培養したときの吸光度を1とし、該除草性
化合物を含む培地で培養した場合の吸光度の相対値を求
めた。結果を表6に示す。
【0046】
【表6】
【0047】参考例5 本改変タバコケラターゼサブユ
ニットをコードする遺伝子のタバコへの導入 本改変タバコケラターゼサブユニットをコードする遺伝
子をアグロバクテリウム法で植物へ導入するためのプラ
スミドを構築した。まず、参考例4で作製されたプラス
ミドpTCHLH1を制限酵素KpnIとSalIとで消化することに
より、本改変タバコケラターゼサブユニットをコードす
る遺伝子を含むDNA断片を調製した。一方、バイナリ
ーベクターpBI121(Clontech社製)を制限酵素SmaIで消化
し、そこへKpnIリンカー(宝酒造製)を挿入することによ
り、pBI121のSmaI認識部位が除去されKpnI認識部位が付
加されたプラスミドpBI121Kを作製した。該プラスミドp
BI121KのDNAを制限酵素SacIで消化した後、DNA poly
merase Iを用いて2本鎖DNAのギャップにヌクレオチ
ドを付加して該DNAの末端を平滑化した。次に仔牛小
腸由来のAlkaline phosphataseで該DNAの5'末端を脱
りん酸化し、りん酸化SalIリンカー(宝酒造製4680P)を
挿入して環化させ、プラスミドpBI121KSを構築した。該
バイナリーベクターpBI121KSを制限酵素KpnIとSalIとで
消化することによりβ-glucuronidase遺伝子を除去し、
これに替えて、前記の本改変タバコケラターゼサブユニ
ットをコードする遺伝子を含むDNA断片を挿入し、該
遺伝子が35Sプロモーターの下流に結合されてなるプラ
スミドpBITCHLH(図7)を作製した。該プラスミドpBIT
CHLHをAgrobacterium tumefaciens LBA4404に導入し、
これを300μg/mlストレプトマイシン、100μg/mlリファ
ンピシン、25μg/mlカナマイシンを含む培地で培養して
形質転換体を選抜することによってpBITCHLHを持つアグ
ロバクテリウム株を単離した。該アグロバクテリウム株
を無菌培養したタバコの葉片に感染させ、実施例2記載
の方法と同様の操作で、本改変タバコケラターゼサブユ
ニットをコードする遺伝子が導入されたタバコを取得す
る。
【0048】参考例6 本改変タバコケラターゼサブユ
ニットをコードする遺伝子が導入されたタバコの除草剤
耐性の確認 参考例5で作製された本改変タバコケラターゼサブユニ
ットをコードする遺伝子が導入されたタバコを、実施例
3と同様の操作で試験することにより、該タバコの除草
性化合物に対する耐性度を定量的に確認する。
【0049】参考例7 ダイズPPOの改変タンパク質
であってプロトポルフィリノーゲンIXに対する酸化能を
持たずプロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合する
タンパク質をコードする遺伝子の取得 配列番号10で示される塩基配列からなるオリゴヌクレ
オチドおよび配列番号11で示される塩基配列からなる
オリゴヌクレオチドをプライマーに用い、参考例3で作
製されたプラスミドpSPPO-Pを鋳型にしてPCRを行
い、葉緑体移行シグナルとFAD結合配列を欠失したダ
イズPPO(以下、本改変ダイズPPOと記す。)をコ
ードするDNA断片を増幅した。なお、前記オリゴヌク
レオチドはDNA合成装置(PEアプライドバイオシステム
ズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成
し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ(PEアプラ
イドバイオシステムズ社:OPC カートリッジ)で精製し
た。また、PCRは、94℃にて1分間次いで55℃にて2
分間さらに72℃にて3分間の保温を1サイクルとしてこ
れを30回実施した。増幅したDNA断片を、制限酵素Nc
oIとSalIで消化し、プラスミドpTV118N(宝酒造社製)のN
coI切断部位とSalI切断部位の間に挿入することによ
り、プラスミドpTVGMP(図8)を構築した。該プラスミ
ドpTVGMPをPPO遺伝子欠失突然変異系統大腸菌BT3株
にHanahan,D.J., Mol. Biol.,166; p557(1983)に記載の
方法に従って導入し、これを100μg/mlアンピシリン、1
0μg/mlカナマイシンを含むYPT培地(5g/l酵母エキス, 5
g/lトリプトン, 5g/lペプトン, 10g/l NaCl, pH7.0)で
培養したところ、生育相補されたクローンは全く得られ
なかった。
【0050】実施例5 本改変ダイズPPOの除草剤耐
性付与能の試験 参考例7で作製されたプラスミドpTVGMPおよびpTV118N
をそれぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株
にHanahan,D.J., Mol. Biol., 166; p557(1983)に記載
の方法に従って導入し、これらを100μg/mlアンピシリ
ン、15μg/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイ
シンを含むYPT培地で培養することにより、プラスミドp
ACYCSPとpTVGMPとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTVGMP株、
および、プラスミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大腸菌BT
3/pACYCSP+pTV118N株を得た。これらの大腸菌株を、前
記 構造式8で示されるPPO阻害型除草性化合物を10
または1ppm含み、100μg/mlアンピシリン、15μg/mlク
ロランフェニコール、10μg/mlカナマイシン、10μg/ml
ヘミンおよび50μg/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地
に接種し、参考例2と同様にして暗所条件下または明所
条件下に培養した。培養開始18時間後に、培養液の600n
mにおける吸光度を測定し、該除草性化合物を含まない
培地で培養したときの吸光度を1とし、該除草性化合物
を含む培地で培養した場合の吸光度の相対値を求めた。
結果を表7に示す。
【0051】
【表7】
【0052】実施例6 本改変ダイズPPOをコードす
る遺伝子のタバコへの導入 本改変ダイズPPOをコードする遺伝子をアグロバクテ
リウム法で植物へ導入するためのプラスミドを構築し
た。参考例7記載の方法と同様に、配列番号12で示さ
れる塩基配列からなるオリゴヌクレオチドプライマーお
よび配列番号13で示される塩基配列からなるオリゴヌ
クレオチドプライマーを用いて、参考例3で作製された
プラスミドpSPPO-Pを鋳型にしてPCRを実施すること
により、本改変ダイズPPOをコードする遺伝子を含む
DNA断片を増幅した。次いで、参考例5で作製された
プラスミドpBI121Kを制限酵素KpnIとSacIで消化するこ
とによりβ-glucuronidase遺伝子を除去し、これに替え
て、前記の本改変ダイズPPOをコードする遺伝子を含
むDNA断片を制限酵素KpnIとSacIで消化して得られる
DNA断片を挿入し、該遺伝子が35Sプロモーターの下
流に結合されてなるプラスミドpBIGMP(図9)を作製し
た。該プラスミドpBIGMPをAgrobacterium tumefaciens
LBA4404に導入し、これを300μg/mlストレプトマイシ
ン、100μg/mlリファンピシン、25μg/mlカナマイシン
を含む培地で培養して形質転換体を選抜することによっ
てpBIGMPを持つアグロバクテリウム株を単離した。該ア
グロバクテリウム株を、無菌培養したタバコの葉片に感
染させ、実施例2記載の方法と同様の操作で、本改変ダ
イズPPOをコードする遺伝子が導入されたタバコを取
得した。
【0053】実施例7 本改変ダイズPPOをコードす
る遺伝子が導入されたタバコの除草剤耐性の確認 実施例6で作製された本改変ダイズPPOをコードする
遺伝子が導入されたタバコについて、実施例3と同様の
操作により、前記 構造式8で示されるPPO阻害型除
草性化合物に対する耐性度を定量的に測定した。本改変
ダイズPPOをコードする遺伝子が導入されたタバコの
4クローン(GMP1〜4)、およびコントロール組換えタバコ
について、得られた結果を表8に示す。表中、除草性化
合物に対する耐性度は、除草性化合物処理した葉片の総
クロロフィル含量の、未処理の葉片の総クロロフィル含
量に対する百分率で表した。
【0054】
【表8】
【0055】参考例8 コナミドリムシPPO遺伝子の
取得 コナミドリムシ(Chlamydomonas reinhardtii)CC407
株を、Chlamydomonas Genetics Center (address: DCM
B Group, Department of Botany, Box 91000, Duke Uni
versity, Durham, NC 27708-1000, USA)より入手し、20
0μE/m2/秒の光合成活性照明下、7mM NH4Cl、0.4mM MgS
O4・7H2O、0.34mM CaCl2・2H2O、25mM リン酸カリウム、
0.5mM トリス(pH 7.5)、1ml/L ハトナー微量要素、お
よび 1ml/L 氷酢酸からなる TAP 液体培地(E. H. Harr
is、The Chlamydomonas Sourcebook、Academic Press、
San Diego、1989年、576-577頁)中で5日間培養し、初
期定常増殖期の細胞を含む培養液 200ml(1.0x106 cell
s/ml)を得た。この細胞から、ISOGEN(日本ジーン社
製)を用いて付属のマニュアルにしたがって操作を行な
い、全 RNA を調製した。さらに、BioMag mRNA Purific
ation Kit(パーセプティブバイオシステム社)を用い
て付属のマニュアルに従って操作を行ない、poly(A)RNA
を分画した。得られた poly(A)RNA から、Marathon cD
NAAmplification Kit(Clontech 社製)を用いて付属の
マニュアルに従って操作を行ないcDNAを合成し、P
CRの鋳型とした。PCRのプライマーとして、配列番
号14で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド
および配列番号15で示される塩基配列からなるオリゴ
ヌクレオチドを調製した。オリゴヌクレオチドはDNA合
成装置(PEアプライドバイオシステムズ社:Model 394
DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成し、オリゴヌクレ
オチド精製用カートリッジ(PEアプライドバイオシステ
ムズ社:OPC カートリッジ)で精製した。PCRは、Ad
vantage cDNA PCR Kit(Clontech 社製)を用いて付属
のマニュアルに従って反応液を調製し、94℃にて1分間
次いで65℃にて5分間の保温を1回行った後、94℃にて15
秒間次いで65℃にて5分間の保温を1サイクルとしてこ
れを29回実施した。PCR反応後、反応液をMicroSpin
S-400HR(ファルマシアバイオテク社製)で濾過すること
によって、増幅されたDNA断片を精製した。TA Cloni
ng Kit(Invitrogen社製)を用いて付属のマニュアルに
従って操作を行ない、該増幅DNA断片をpCR2.1プラス
ミドにクローニングし、プラスミドpCPPOを構築した。
得られた組換えプラスミドpCPPOが有するDNA断片の
塩基配列をDye terminator cycle sequencing kit(PE
アプライドバイオシステムズ社製)およびDNAシークエ
ンサー373S(PEアプライドバイオシステムズ社製)を用
い決定した。その結果、配列番号16で示される塩基配
列が明らかとなり、pCPPOはコナミドリムシのPPOの
完全長cDNAを含むプラスミドであることが判明し
た。
【0056】参考例9 コナミドリムシPPOの改変タ
ンパク質であってプロトポルフィリノーゲンIXに対する
酸化能を持たずプロトポルフィリノーゲンIXに特異的に
結合するタンパク質をコードする遺伝子の取得 配列番号17で示される塩基配列からなるオリゴヌクレ
オチドおよび配列番号18で示される塩基配列からなる
オリゴヌクレオチドをプライマーに用い、参考例8で作
製されたプラスミドpCPPOを鋳型にしてPCRを行い、
葉緑体移行シグナルとFAD結合配列を欠失したコナミ
ドリムシのPPO(以下、本改変コナミドリムシPPO
と記す。)をコードするDNA断片を増幅した。なお、
オリゴヌクレオチドはDNA合成装置(PEアプライドバイ
オシステムズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を
用いて合成し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ
(PEアプライドバイオシステムズ社:OPC カートリッ
ジ)で精製した。また、PCRは、94℃にて1分間次い
で55℃にて2分間さらに72℃にて3分間の保温を1サイ
クルとしてこれを30回実施した。増幅したDNA断片
を、制限酵素BamHIとSacIで消化し、これをプラスミドp
TV119N(宝酒造社製)のBamHI切断部位とSacI切断部位の
間に挿入することにより、プラスミドpTVCRP(図10)
を構築した。該プラスミドpTVCRPをPPO遺伝子欠失突
然変異系統大腸菌BT3株にHanahan,D.J., Mol. Biol., 1
66; p557(1983)に記載の方法に従って導入し、これを10
0μg/mlアンピシリン、10μg/mlカナマイシンを含むYPT
培地(5g/l酵母エキス, 5g/lトリプトン, 5g/lペプトン,
10g/l NaCl, pH7.0)で培養したところ、生育相補され
たクローンは全く得られなかった。
【0057】実施例8 本改変コナミドリムシPPOの
除草剤耐性付与能の試験 参考例9で作製されたプラスミドpTVCRPおよびpTV118N
をそれぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株
にHanahan,D.J., Mol. Biol., 166; p557(1983)に記載
の方法に従って導入し、これらを100μg/mlアンピシリ
ン、15μg/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイ
シンを含むYPT培地で培養することにより、プラスミドp
ACYCSPとpTVCRPとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTVCRP株、
および、プラスミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大腸菌BT
3/pACYCSP+pTV118N株を得た。これらの大腸菌株を、前
記 構造式8で示されるPPO阻害型除草性化合物を10
または1ppm含み、100μg/mlアンピシリン、15μg/mlク
ロランフェニコール、10μg/mlカナマイシン、10μg/ml
ヘミンおよび50μg/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地
に接種し、参考例2と同様にして暗所条件下または明所
条件下に培養した。培養開始18時間後に、培養液の600n
mにおける吸光度を測定し、該除草性化合物を含まない
培地で培養したときの吸光度を1とし、該除草性化合物
を含む培地で培養した場合の吸光度の相対値を求めた。
結果を表9に示す。
【0058】
【表9】
【0059】実施例9 本改変コナミドリムシPPOを
コードする遺伝子のタバコへの導入 本改変コナミドリムシPPOをコードする遺伝子をアグ
ロバクテリウム法で植物へ導入するためのプラスミドを
構築した。参考例9で作製されたプラスミドpTVCRPを制
限酵素BamHIとSacIとで消化することにより、本改変コ
ナミドリムシPPOをコードする遺伝子を含むDNA断
片を調製した。バイナリーベクターpBI121(Clontech社
製)を制限酵素BamHIとSacIとで消化することによりβ-g
lucuronidase遺伝子を除去し、これに替えて、前記の本
改変コナミドリムシPPOをコードする遺伝子を含むD
NA断片を挿入し、該遺伝子が35Sプロモーターの下流
に結合されてなるプラスミドpBICRP(図11)を作製し
た。該プラスミドpBICRPをAgrobacterium tumefaciens
LBA4404に導入し、これを300μg/mlストレプトマイシ
ン、100μg/mlリファンピシン、25μg/mlカナマイシン
を含む培地で培養して形質転換体を選抜することによっ
て、pBICRPを持つアグロバクテリウム株を単離した。該
アグロバクテリウム株を無菌培養したタバコの葉片に感
染させ、実施例2記載の方法と同様の操作で、本改変コ
ナミドリムシPPOをコードする遺伝子が導入されたタ
バコを取得した。
【0060】実施例10 本改変コナミドリムシPPO
をコードする遺伝子が導入されたタバコの除草剤耐性の
確認 実施例9で作製された本改変コナミドリムシPPOをコ
ードする遺伝子が導入されたタバコについて、実施例3
と同様の操作により、構造式8で示される除草性化合物
に対する耐性度を定量的に測定した。本改変コナミドリ
ムシPPOをコードする遺伝子が導入されたタバコの4
クローン(CRP1〜4)、およびコントロール組換えタバコ
について、得られた結果を表10に示す。表中、除草性化
合物に対する耐性度は、除草性化合物処理した葉片の総
クロロフィル含量の、未処理の葉片の総クロロフィル含
量に対する百分率で表した。
【0061】
【表10】
【0062】実施例11 オオムギフェロケラターゼの
改変タンパク質であってプロトポルフィリノーゲンIXに
特異的に結合するタンパク質の除草剤耐性付与能の試験 Miyamoto,K. et al., Plant Physiol. 105; p769(1994)
に記載の方法で取得されたオオムギのフェロケラターゼ
遺伝子を有するプラスミドを、制限酵素NspIとEcoRIと
で消化し、シグナル配列を欠失したオオムギフェロケラ
ターゼ(以下、本改変オオムギフェロケラターゼと記
す。)をコードする遺伝子を含むDNA断片を取得し
た。このDNA断片をプラスミドpTV119N(宝酒造社製)
のSphI切断部位とEcoRI切断部位との間に挿入すること
により、プラスミドpTVHVF1(図12)を構築した。該
プラスミドpTVHVF1およびpTV118Nをそれぞれ、参考例3
で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株にHanahan,D.J., Mo
l. Biol., 166; p557(1983)に記載の方法に従って導入
し、これらを100μg/mlアンピシリン、15μg/mlクロラ
ンフェニコール、10μg/mlカナマイシンを含むYPT培地
で培養することにより、プラスミドpACYCSPとpTVHVF1と
を持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTVHVF1株、および、プラス
ミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTV1
18N株を得た。これらの大腸菌株を、前記 構造式8で示
されるPPO阻害型除草性化合物を10または1ppm含み、
100μg/mlアンピシリン、15μg/mlクロランフェニコー
ル、10μg/mlカナマイシン、10μg/mlヘミンおよび50μ
g/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地に接種し、参考例
2と同様にして暗所条件下または明所条件下に培養し
た。培養開始18時間後に、培養液の600nmにおける吸光
度を測定し、該除草性化合物を含まない培地で培養した
ときの吸光度を1とし、該除草性化合物を含む培地で培
養した場合の吸光度の相対値を求めた。結果を表11に
示す。
【0063】
【表11】
【0064】実施例12 本改変オオムギフェロケラタ
ーゼをコードする遺伝子のタバコへの導入 本改変オオムギのフェロケラターゼ遺伝子をアグロバク
テリウム法で植物へ導入するためのプラスミドを構築し
た。実施例11記載のプラスミドpTVHVF1を制限酵素NcoI
で消化した後、DNA polymerase Iを用いて2本鎖DNA
のギャップにヌクレオチドを付加しDNAの末端を平滑
化した。次に仔牛小腸由来のAlkaline phosphataseで処
理して該DNAの5'末端を脱りん酸化し、りん酸化BamH
Iリンカー(宝酒造製4610P)を挿入して環化させ、プラス
ミドpTVHVF2を構築した。ついで、pTVHVF2を制限酵素Ec
oRIで消化した後、DNA polymerase Iを用いて2本鎖DN
Aのギャップにヌクレオチドを付加してDNAの末端を
平滑化した。さらに、仔牛小腸由来のAlkaline phospha
taseで処理して該DNAの5'末端を脱りん酸化し、りん
酸化SalIリンカー(宝酒造製4680P)を挿入して環化さ
せ、プラスミドpTVHVF3を構築した。参考例5で作製さ
れたプラスミドpBI121KSを制限酵素BamHIとSalIとで消
化することによりβ-glucuronidase遺伝子を除去し、一
方、前記のpTVHVF3を制限酵素BamHIとSalIとで消化して
本改変オオムギフェロケラターゼをコードする遺伝子を
含むDNA断片を調製し、該DNA断片を前記のβ-glu
curonidase遺伝子に替えてプラスミドpBI121KSに挿入す
ることにより、35Sプロモーターの下流に本改変オオム
ギフェロケラターゼをコードする遺伝子が結合されてな
るプラスミドpBIHVF(図13)を作製した。該プラスミ
ドpBIHVFをAgrobacterium tumefaciens LBA4404に導入
し、これを300μg/mlストレプトマイシン、100μg/mlリ
ファンピシン、25μg/mlカナマイシンを含む培地で培養
して形質転換体を選抜することによってpBIHVFを持つア
グロバクテリウム株を単離した。該アグロバクテリウム
株を無菌培養したタバコの葉片に感染させ、実施例2記
載の方法と同様の操作で、本改変オオムギフェロケラタ
ーゼをコードする遺伝子が導入されたタバコを取得し
た。
【0065】実施例13 本改変オオムギフェロケラタ
ーゼをコードする遺伝子が導入されたタバコの除草剤耐
性の確認 実施例12で作製された本改変オオムギフェロケラター
ゼをコードする遺伝子が導入されたタバコを、実施例3
と同様の操作により、構造式8で示される除草性化合物
に対する耐性度を定量的に測定した。本改変オオムギフ
ェロケラターゼをコードする遺伝子が導入されたタバコ
の4クローン(HVF1〜4)、およびコントロール組換えタバ
コについて、得られた結果を表12に示す。表中、除草
性化合物に対する耐性度は、除草性化合物処理した葉片
の総クロロフィル含量の、未処理の葉片の総クロロフィ
ル含量に対する百分率で表した。
【0066】
【表12】
【0067】実施例14 キュウリフェロケラターゼの
改変タンパク質であってプロトポルフィリノーゲンIXに
特異的に結合するタンパク質の除草剤耐性付与能の試験 配列番号19で示される塩基配列からなるオリゴヌクレ
オチドおよび配列番号20で示される塩基配列からなる
オリゴヌクレオチドをプライマーに用い、Miyamoto,K.
et al., Plant Physiol., 105; p769(1994)に記載の方
法で単離されたキュウリのフェロケラターゼcDNAク
ローンを鋳型にしてPCRを行い、シグナル配列を欠失
したキュウリのフェロケラターゼ(以下、本改変キュウ
リフェロケラターゼと記す。)をコードするDNA断片
を増幅した。なお、オリゴヌクレオチドはDNA合成装置
(PEアプライドバイオシステムズ社:Model 394 DNA/RN
A Synthesizer)を用いて合成し、オリゴヌクレオチド
精製用カートリッジ(PEアプライドバイオシステムズ
社:OPC カートリッジ)で精製した。また、PCRは、
94℃にて1分間次いで55℃にて2分間さらに72℃にて3分
間の保温を1サイクルとしてこれを30回実施した。増幅
したDNA断片を、制限酵素BamHIとSacIとで消化し、
プラスミドpTV119N(宝酒造社製)のBamHI切断部位とSacI
切断部位との間に挿入することにより、プラスミドpTVC
SF(図14)を構築した。該プラスミドpTVCSFおよびpTV1
18Nをそれぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYC
SP株にHanahan,D.J., Mol. Biol., 166; p557(1983)に
記載の方法に従って導入し、これらを100μg/mlアンピ
シリン、15μg/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナ
マイシンを含むYPT培地で培養することにより、プラス
ミドpACYCSPとpTVCSFとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTVCS
F株、および、プラスミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大
腸菌BT3/pACYCSP+pTV118N株を得た。これらの大腸菌株
を、前記 構造式8で示されるPPO阻害型除草性化合
物を10または1ppm含み、100μg/mlアンピシリン、15μg
/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイシン、10
μg/mlヘミンおよび50μg/mlアミノレブリン酸を含むYP
T培地に接種し、参考例2と同様にして暗所条件下また
は明所条件下に培養した。培養開始18時間後に、培養液
の600nmにおける吸光度を測定し、該除草性化合物を含
まない培地で培養したときの吸光度を1とし、該除草性
化合物を含む培地で培養した場合の吸光度の相対値を求
めた。結果を表13に示す。
【0068】
【表13】
【0069】実施例15 本改変キュウリフェロケラタ
ーゼをコードする遺伝子のタバコへの導入 本改変キュウリフェロケラターゼ遺伝子をアグロバクテ
リウム法で植物へ導入するためのプラスミドを構築し
た。プラスミドpBI121(Clontech社製)を制限酵素BamHI
とSacIとで消化することによりβ-glucuronidase遺伝子
を除去し、一方、実施例14記載のプラスミドpTVCSFを
制限酵素BamHIとSacIとで消化して本改変キュウリフェ
ロケラターゼをコードする遺伝子を含むDNA断片を調
製し、該DNA断片を前記のβ-glucuronidase遺伝子に
替えてプラスミドpBI121に挿入することにより、本改変
キュウリフェロケラターゼをコードする遺伝子が35Sプ
ロモーターの下流に結合されてなるプラスミドpBICSF
(図15)を作製した。該プラスミドpBICSFをAgrobacter
ium tumefaciens LBA4404に導入し、これを300μg/mlス
トレプトマイシン、100μg/mlリファンピシン、25μg/m
lカナマイシンを含む培地で培養して形質転換体を選抜
することによってpBICSFを持つアグロバクテリウム株を
単離した。該アグロバクテリウム株を無菌培養したタバ
コの葉片に感染させ、実施例2記載の方法と同様の操作
で、本改変キュウリフェロケラターゼ遺伝子が導入され
たタバコを取得した。
【0070】参考例10 本改変キュウリフェロケラタ
ーゼをコードする遺伝子が導入されたタバコの除草剤耐
性の確認 実施例15で作製された本改変キュウリフェロケラター
ゼをコードする遺伝子が導入されたタバコを、実施例3
と同様の操作で試験し、該タバコの除草性化合物に対す
る耐性度を定量的に確認する。
【0071】参考例11 大腸菌コプロポルフィリノー
ゲンIIIオキシダーゼ(hemF)遺伝子の単離 ゲノムDNA調製用のキットISOPLANT(ニッポンジーン社
製)を用いて、大腸菌LE392株からゲノムDNAを調製す
る。一方、GenBank (Accession X75413)に登録された大
腸菌hemF遺伝子とその5'および'3'領域の塩基配列に従
って、配列番号21で示される塩基配列からなるオリゴ
ヌクレオチドプライマーおよび22で示される塩基配列
からなるオリゴヌクレオチドプライマーを合成する。該
オリゴヌクレオチドはDNA合成装置(PEアプライドバイ
オシステムズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を
用いて合成し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ
(PEアプライドバイオシステムズ社:OPC カートリッ
ジ)で精製する。大腸菌LE392株ゲノムDNA約1μgを鋳型
にし、前記オリゴヌクレオチド各10pmolをプライマーに
用いてPCRを行い、大腸菌のhemF遺伝子を含むDNA断
片を増幅する。PCRは、96℃にて1分間、55℃にて2
分間、72℃にて3分間の保温を1サイクルとしてこれを30
サイクル行なう。
【0072】実施例16 大腸菌hemFタンパク質の除草
剤耐性付与能の試験 参考例11に記載の方法で増幅されたhemF遺伝子を含む
DNA断片を制限酵素FbaIとPstIとで消化し、市販のプラ
スミドpUC118(宝酒造社製)のBamHI切断部位とPstI切断
部位との間に挿入することにより、プラスミドpHEMF(図
16)を構築した。該プラスミドpHEMFおよびpTV118Nをそ
れぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSPにHan
ahan,D.J., Mol. Biol.166; p557(1983)に記載の方法に
従って導入し、これらを100μg/mlアンピシリン、15μg
/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイシンを含
むYPT培地で培養することにより、プラスミドpACYCSPと
pHEMFとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pHEMF株、および、プ
ラスミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+
pTV118N株を得た。これらの大腸菌株を、前記 構造式8
で示されるPPO阻害型除草性化合物を10または1ppm含
み、100μg/mlアンピシリン、15μg/mlクロランフェニ
コール、10μg/mlカナマイシン、10μg/mlヘミンおよび
50μg/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地に接種し、参
考例2と同様にして暗所条件下または明所条件下に培養
した。培養開始18時間後に、培養液の600nmにおける吸
光度を測定し、該除草性化合物を含まない培地で培養し
たときの吸光度を1とし、該除草性化合物を含む培地で
培養した場合の吸光度の相対値を求めた。結果を表14
に示す。
【0073】
【表14】
【0074】参考例12 大腸菌hemF遺伝子のタバコへ
の導入 大腸菌hemF遺伝子をアグロバクテリウム法で植物へ導入
するためのプラスミドを構築した。まず、大腸菌hemF遺
伝子を取得するために、配列番号23で示される塩基配
列からなるオリゴヌクレオチドプライマーおよび配列番
号24で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド
プライマーを合成した。該オリゴヌクレオチドはDNA合
成装置(PEアプライドバイオシステムズ社:Model 394
DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成し、オリゴヌクレ
オチド精製用カートリッジ(PEアプライドバイオシステ
ムズ社:OPC カートリッジ)で精製した。該オリゴヌク
レオチドプライマーを用いて、参考例11に記載の方法
と同様にPCRを行い、大腸菌hemF遺伝子を含むDNA
断片を増幅した。プラスミドpBI121(Clontech社製)を制
限酵素BamHIとSacIとで消化することによりβ-glucuron
idase遺伝子を除去し、一方、前記のPCR増幅DNA
断片を制限酵素BamHIとSacIとで消化して大腸菌hemF遺
伝子断片を調製し、該遺伝子断片を前記のβ-glucuroni
dase遺伝子に替えてプラスミドpBI121に挿入することに
より、大腸菌hemF遺伝子が35Sプロモーターの下流に結
合されてなるプラスミドpBIHEMF(図17)を作製した。
該プラスミドpBIHEMFをAgrobacterium tumefaciens LBA
4404に導入し、これを300μg/mlストレプトマイシン、1
00μg/mlリファンピシン、25μg/mlカナマイシンを含む
培地で培養して形質転換体を選抜することによってpBIH
EMFを持つアグロバクテリウム株を単離した。該アグロ
バクテリウム株を無菌培養したタバコの葉片に感染さ
せ、実施例2記載の方法と同様の操作で、大腸菌hemF遺
伝子が導入されたタバコを取得する。
【0075】参考例13 大腸菌hemF遺伝子が導入され
たタバコの除草剤耐性の確認 参考例12で作製される大腸菌hemF遺伝子が導入された
タバコを、実施例3と同様の操作で試験し、該タバコの
除草性化合物に対する耐性度を定量的に確認する。
【0076】参考例14 ポルフィリン化合物結合性タ
ンパク質とプロトポルフィリンIXの結合 北野ら、1998年日本化学会第74春季年会講演予稿集II、
1353頁 4G511に記載の方法に従って、ランダムな5つの
アミノ酸からなるアミノ酸配列を含むタンパク質を提示
するファージライブラリー、および、ポルフィリン化合
物 5,10,15,20-tetrakis(N-methylpyridinium-4-yl)-21
H,23H-porphine (H2TMpyP)に特異的に結合可能なアミノ
酸配列HASYSもしくはRASSL(Hはヒスチジン、Aはアラニ
ン、Sはセリン、Yはチロシン、Rはアルギニン、Lはロイ
シンを表す。)を含むタンパク質を提示するファージク
ローンを作製した。まず、ランダムな5つのアミノ酸か
らなるアミノ酸配列を含むタンパク質を提示するファー
ジライブラリーを次のようにして作製した。配列番号2
5で示される塩基配列からなる混合オリゴヌクレオチド
および配列番号26で示される塩基配列からなる混合オ
リゴヌクレオチドを合成した。該混合オリゴヌクレオチ
ドはDNA合成装置(PEアプライドバイオシステムズ社:M
odel 394 DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成し、オリ
ゴヌクレオチド精製用カートリッジ(PEアプライドバイ
オシステムズ社:OPC カートリッジ)で精製した。前記
の混合オリゴヌクレオチド50pmolにそれぞれT4 DNA kin
aseを作用させて該オリゴヌクレオチドの5'末端をりん
酸化した後これらを混合し、70℃で10分間加熱した後、
毎分0.5℃の速度で室温まで緩やかに冷却することによ
ってアニーリングさせた。プラスミドpCANTAB5E(ファル
マシアバイオテク社製)を制限酵素SfiIとNotIとで消化
することによって、該プラスミドから組換え抗体遺伝子
ScFvを除去し、これに替えて、前記のりん酸化しアニー
リングさせたオリゴヌクレオチド対を挿入することによ
って、ランダムな5つのアミノ酸からなるアミノ酸配列
に続いてM13ファージの表面タンパク質のアミノ酸配列
が連結されたアミノ酸配列からなるタンパク質をコード
する塩基配列を含むプラスミドを作製した。該プラスミ
ドを、大腸菌TG-1株にHanahan,D.J., Mol. Biol.166; p
557(1983)に記載の方法に従って導入し、該大腸菌株を1
00μg/mlアンピシリンを含む2xYT培地(10g/l酵母エキ
ス, 15g/lトリプトン, 5g/l NaCl, pH7.2)で培養するこ
とにより、組換え大腸菌TG-1株を得た。該組換え大腸菌
TG-1株を100μg/mlアンピシリンを含む2xYT培地に接種
し37℃で振とう培養を行い、培養開始1時間後に6x1010p
fuのヘルパーファージM13KO7(Pharmacia Biotech社製)
を接種し、さらに18時間振とう培養した。次いで、培養
液を1000xgで20分間遠心分離し、ランダムな5アミノ酸
からなるアミノ酸配列を含むタンパク質を提示するファ
ージライブラリーを回収した。また、アミノ酸配列HASY
S(配列番号51)を含むタンパク質を提示するファー
ジクローンを作製するために、配列番号27で示される
塩基配列からなるオリゴヌクレオチドおよび配列番号2
8で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを合
成した。さらに、アミノ酸配列RASSL(配列番号53)
を含むタンパク質を提示するファージクローンを作製す
るために、配列番号29で示される塩基配列からなるオ
リゴヌクレオチドおよび配列番号30で示される塩基配
列からなるオリゴヌクレオチドを合成した。これらのオ
リゴヌクレオチドは、DNA合成装置(PEアプライドバイ
オシステムズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を
用いて合成し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ
(PEアプライドバイオシステムズ社:OPC カートリッ
ジ)で精製した。前記のランダムな5アミノ酸からなる
アミノ酸配列を含むタンパク質を提示したファージライ
ブラリーを作製した場合と同様に操作を行い、アミノ酸
配列HASYSまたはRASSLを含むタンパク質を提示したファ
ージクローンを得た。アミノ酸配列HASYSを含むタンパ
ク質を提示するファージクローン、アミノ酸配列RASSL
を提示するファージクローン、または、ランダムな5ア
ミノ酸からなるタンパク質を提示するファージライブラ
リーを含むファージ懸濁液(力価105 pfu)をそれぞれニ
トロセルロースフィルター(Schleicher & Schuell社製)
にスポットした後、該ニトロセルロースフィルターを1
%牛血清アルブミンを含むPBT緩衝液(137mM NaCl, 8.10
mM Na2HPO4, 2.68mM KCl, 1.47mM KH2PO4, 0.05% Tween
20,pH7.2)中で1時間振とうしブロッキングした。PBT緩
衝液で該ニトロセルロースフィルターを洗浄した後、10
μMプロトポルフィリンIXを含む2xSSC緩衝液(0.3MNaCl,
0.03Mクエン酸ナトリウム)中で18時間振とうした。さ
らに、該ニトロセルロースフィルターを2xSSC緩衝液で
洗浄し乾燥させた後、紫外光(365nm)照射下でプロトポ
ルフィリンIX由来の蛍光を検出した。ファージライブラ
リーのスポットは蛍光を示さなかったが、アミノ酸配列H
ASYSを含むタンパク質を提示したファージクローンのス
ポット、および、アミノ酸配列RASSLを含むタンパク質
を提示したファージクローンのスポットは明瞭な蛍光を
示した。
【0077】実施例17 プロトポルフィリンIX結合性
タンパク質の除草剤耐性付与能の試験 まず、アミノ酸配列HASYS(配列番号51)、または、
アミノ酸配列RASSL(配列番号53)を含むタンパク質
をコードする遺伝子を発現可能なプラスミドを作製し
た。まず、配列番号52で示されるアミノ酸配列からな
るタンパク質(以下、タンパク質MGHASYSと記す。)を
コードする遺伝子を発現可能なプラスミドを作製するた
めに、配列番号31で示される塩基配列からなるオリゴ
ヌクレオチド、および配列番号32で示される塩基配列
からなるオリゴヌクレオチドを合成した。該オリゴヌク
レオチドはDNA合成装置(PEアプライドバイオシステム
ズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成
し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ(PEアプラ
イドバイオシステムズ社:OPC カートリッジ)で精製し
た。前記オリゴヌクレオチド50pmolにそれぞれT4 DNA k
inaseを作用させて該オリゴヌクレオチドの5'末端をり
ん酸化した後これらを混合し、70℃で10分間加熱した
後、毎分0.5℃の速度で室温まで緩やかに冷却すること
によってアニーリングさせた。プラスミドpTV118Nを制
限酵素NcoIとEcoRIとで消化することによって16塩基対
からなる遺伝子断片を該プラスミドから除去し、これに
替えて、前記のりん酸化しアニーリングさせたオリゴヌ
クレオチド対を挿入することによって、タンパク質MGHA
SYSをコードする遺伝子を発現可能なプラスミドpHASYS
を作製した。次に、配列番号54で示されるアミノ酸配
列からなるタンパク質(以下、タンパク質MGRASSLと記
す。)をコードする遺伝子を発現可能なプラスミドを作
製するために、配列番号33で示される塩基配列からな
るオリゴヌクレオチド、および、配列番号34で示され
る塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを合成した。該
オリゴヌクレオチドはDNA合成装置(PEアプライドバイ
オシステムズ社:Model394 DNA/RNA Synthesizer)を用
いて合成し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ
(PEアプライドバイオシステムズ社:OPC カートリッ
ジ)で精製した。プラスミドpHASYSを作製した場合と同
様な操作を行い、タンパク質MGRASSLをコードする遺伝
子を発現可能なプラスミドpRASSLを作製した。次に、ポ
ルフィリン化合物H2TMPyPに結合可能なアミノ酸配列YAG
YまたはYAGF(Yはチロシン、Aはアラニン、Gはグリシ
ン、Fはフェニルアラニンを表す。)を含むタンパク質
をコードする遺伝子を発現可能なプラスミドを作製し
た。配列番号56で示されるアミノ酸配列からなるタン
パク質(以下、タンパク質MGYAGYと記す。)をコードす
る遺伝子を発現可能なプラスミドを作製するために、配
列番号35で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオ
チド、および配列番号36で示される塩基配列からなる
オリゴヌクレオチドを合成した。また、配列番号58で
示されるアミノ酸配列からなるタンパク質(以下、タン
パク質MGYAGFと記す。)をコードする遺伝子を発現可能
なプラスミドを作製するために、配列番号37で示され
る塩基配列からなるオリゴヌクレオチド、および配列番
号38で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド
を合成した。これらのオリゴヌクレオチドはDNA合成装置
(PEアプライドバイオシステムズ社:Model 394 DNA/RN
A Synthesizer)を用いて合成し、オリゴヌクレオチド
精製用カートリッジ(PEアプライドバイオシステムズ
社:OPC カートリッジ)で精製した。プラスミドpHASYS
を作製した場合と同様な操作を行い、タンパク質MGYAGY
をコードする遺伝子を発現可能なプラスミドpYAGY、お
よび、タンパク質MGYAGFをコードする遺伝子を発現可能
なプラスミドpYAGFを作製した。上記のプラスミドpHASY
S、pRASSL、pYAGY、pYAGFまたはpTV118Nをそれぞれ、参
考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP株にHanahan,D.
J., Mol. Biol., 166;p557(1983)に記載の方法に従って
導入し、これらを100μg/mlアンピシリン、15μg/mlク
ロランフェニコール、10μg/mlカナマイシンを含むYPT
培地で培養することにより、プラスミドpACYCSPとpHASY
Sとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pHASYS株、プラスミドpAC
YCSPとpRASSLとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pRASSL株、プ
ラスミドpACYCSPとpYAGYとを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pY
AGY株、プラスミドpACYCSPとpYAGFとを持つ大腸菌BT3/p
ACYCSP+pYAGF株、および、プラスミドpACYCSPとpTV118N
とを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pTV118N株を得た。これら
の大腸菌株を、前記 構造式8で示されるPPO阻害型
除草性化合物を1ppm含み、100μg/mlアンピシリン、15
μg/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイシン、
10μg/mlヘミンおよび50μg/mlアミノレブリン酸を含む
YPT培地に接種し、参考例2と同様にして暗所条件下ま
たは明所条件下に培養した。培養開始18時間後に、培養
液の600nmにおける吸光度を測定し、該除草性化合物を
含まない培地で培養したときの吸光度を1とし、該除草
性化合物を含む培地で培養した場合の吸光度の相対値を
求めた。結果を表15に示す。
【0078】
【表15】
【0079】さらに、アミノ酸配列HASYS、RASSLが複数
回連続して接続されたアミノ酸配列を含むタンパク質を
コードする遺伝子を発現可能なプラスミドを作製した。
配列番号59で示されるアミノ酸配列からなるタンパク
質(以下、タンパク質MG(HASYS)4と記す。)[ここで、
(HASYS)nはペプチドHASYSがn回繰り返しつながった配列
を意味する。]をコードする遺伝子を発現可能なプラス
ミドを作製するために、配列番号39、配列番号40、
配列番号41、または配列番号42で示される塩基配列
からなるオリゴヌクレオチドを合成した。これらのオリ
ゴヌクレオチドはDNA合成装置(PEアプライドバイオシ
ステムズ社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を用い
て合成し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ(PE
アプライドバイオシステムズ社:OPC カートリッジ)で
精製した。まず、配列番号40で示される塩基配列から
なるオリゴヌクレオチドと配列番号41で示される塩基
配列からなるオリゴヌクレオチドにT4 DNA kinaseを作
用させその5'末端をそれぞれりん酸化した。その後、配
列番号39で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオ
チドとりん酸化された配列番号40で示される塩基配列
からなるオリゴヌクレオチド、または、りん酸化された
配列番号41で示される塩基配列からなるオリゴヌクレ
オチドと配列番号42で示される塩基配列からなるオリ
ゴヌクレオチドとをそれぞれ300pmolずつ混合し、70℃
で5分間加熱した後0.5℃/minの速度で緩やかに室温まで
冷却することによってアニーリングさせた。前記のアニ
ーリングさせたオリゴヌクレオチド対2種を混合し、T4
DNA ligaseを用いてこれらを連結させた後、得られた
DNA断片のその5'末端をT4 DNA kinaseを用いてりん
酸化した。一方、ベクターpTV118Nを制限酵素NcoIとEco
RIで消化し、16塩基対からなるDNA断片を除去し、これ
に替えて、前記のりん酸化DNA断片を挿入することに
よって、タンパク質MG(HASYS)4をコードする遺伝子を発
現するプラスミドpHASYS4を取得した。さらに、配列番
号60で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質(以
下、タンパク質MG(HASYS)8と記す。)をコードする遺伝
子を発現可能なプラスミドを作製するために、配列番号
43で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド、
および配列番号44で示される塩基配列からなるオリゴ
ヌクレオチドを合成した。該オリゴヌクレオチドはDNA
合成装置(PEアプライドバイオシステムズ社:Model 39
4 DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成し、オリゴヌク
レオチド精製用カートリッジ(PEアプライドバイオシス
テムズ社:OPC カートリッジ)で精製した。まず、T4 D
NA kinaseを用いて前記オリゴヌクレオチドの5'末端を
りん酸化した。その後、配列番号39で示される塩基配
列からなるオリゴヌクレオチドとりん酸化された配列番
号40で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド
を300pmolずつ混合し、りん酸化された配列番号41で
示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと配列番
号42で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド
を300pmolずつ混合し、さらに、りん酸化された配列番
号43で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド
とりん酸化された配列番号44で示される塩基配列から
なるオリゴヌクレオチドを600pmolずつ混合し、それぞ
れを70℃で5分間加熱した後0.5℃/minの速度で緩やかに
室温まで冷却することによってアニーリングした。前記
のアニーリングしたオリゴヌクレオチド対3種を混合
し、T4 DNA ligaseを用いて連結させた後、得られたD
NA断片のその5'末端をT4 DNA kinaseを用いてりん酸
化した。その後、前述のプラスミドpHASYS4を作製した
場合と同様の操作を行い、タンパク質MG(HASYS)8をコー
ドする遺伝子を発現可能なプラスミドpHASYS8を取得し
た。次に、配列番号61で示されるアミノ酸配列からな
るタンパク質(以下、タンパク質MG(RASSL)4と記す。)
[ここで、(RASSL)nはペプチドRASSLがn回繰り返しつな
がった配列を意味する。]をコードする遺伝子を発現可
能なプラスミドを作製するために、配列番号45、配列
番号46、配列番号47、または配列番号48で示され
る塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを合成した。ま
た、配列番号62で示されるアミノ酸配列からなるタン
パク質(以下、タンパク質MG(RASSL)8と記す。)をコー
ドする遺伝子を発現可能なプラスミドを作製するため
に、配列番号49で示される塩基配列からなるオリゴヌ
クレオチド、および配列番号50で示される塩基配列か
らなるオリゴヌクレオチドを合成した。該オリゴヌクレ
オチドはDNA合成装置(PEアプライドバイオシステムズ
社:Model 394 DNA/RNA Synthesizer)を用いて合成
し、オリゴヌクレオチド精製用カートリッジ(PEアプラ
イドバイオシステムズ社:OPC カートリッジ)で精製し
た。プラスミドpHASYS4を作製した場合と同様な操作を
行い、タンパク質MG(RASSL) 4を発現可能なプラスミドpR
ASSL4を作製した。また、プラスミドpHASYS8を作製した
場合と同様な操作を行い、タンパク質MG(RASSL)8を発現
可能なプラスミドpRASSL8、を作製した。上記のプラス
ミドpHASYS4、pHASYS8、pRASSL4、pRASSL8またはpTV118
Nをそれぞれ、参考例3で作製された大腸菌BT3/pACYCSP
株にHanahan,D.J., Mol. Biol.,166; p557(1983)に記載
の方法に従って導入し、これらを100μg/mlアンピシリ
ン、15μg/mlクロランフェニコール、10μg/mlカナマイ
シンを含むYPT培地で培養することにより、プラスミドp
ACYCSPとpHASYS4とを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pHASYS4
株、プラスミドpACYCSPとpHASYS8とを持つ大腸菌BT3/pA
CYCSP+pHASYS8株、プラスミドpACYCSPとpRASSL4とを持
つ大腸菌BT3/pACYCSP+pRASSL4株、プラスミドpACYCSPと
pRASSL8とを持つ大腸菌BT3/pACYCSP+pRASSL8株、およ
び、プラスミドpACYCSPとpTV118Nとを持つ大腸菌BT3/pA
CYCSP+pTV118N株を得た。これらの大腸菌株を、前記
構造式8で示されるPPO阻害型除草性化合物を1ppm含
み、100μg/mlアンピシリン、15μg/mlクロランフェニ
コール、10μg/mlカナマイシン、10μg/mlヘミンおよび
50μg/mlアミノレブリン酸を含むYPT培地に接種し、参
考例2と同様にして暗所条件下または明所条件下に培養
した。培養開始18時間後に、培養液の600nmにおける吸
光度を測定し、該除草性化合物を含まない培地で培養し
たときの吸光度を1とし、該除草性化合物を含む培地で
培養した場合の吸光度の相対値を求めた。結果を表16
に示す。
【0080】
【表16】
【0081】参考例15 プロトポルフィリンIX結合性
タンパク質をコードする遺伝子のタバコへの導入 まず、プロトポルフィリンIX結合性タンパク質MG(HASY
S)8をコードする遺伝子をアグロバクテリウム法で植物
へ導入するためのプラスミドを構築した。実施例17で
作製されたプラスミドpHASYS8を制限酵素NcoIで消化し
た後、DNA polymerase Iを用いて2本鎖DNAのギャッ
プにヌクレオチドを付加しDNAの末端を平滑化した。
次に該DNAを仔牛小腸由来のAlkaline phosphataseで
処理してその5'末端を脱りん酸化し、りん酸化BamHIリ
ンカー(宝酒造製4610P)を挿入して環化させ、プラスミ
ドpHASYS8Bを構築した。また、プラスミドpBI121(Clont
ech社製)を制限酵素BamHIとSacIとで消化することによ
りβ-glucuronidase遺伝子を除去した。一方、プラスミ
ドpHASYS8Bを制限酵素BamHIとSacIで消化してタンパク
質MG(HASYS)8をコードする遺伝子を含むDNA断片を調
製し、該DNA断片を前記のβ-glucuronidase遺伝子に
替えてプラスミドpBI121に挿入することにより、プロト
ポルフィリンIX結合性タンパク質MG(HASYS)8をコードす
る遺伝子が35Sプロモーターの下流に結合されてなるプ
ラスミドpBIHASYS8(図18)を作製した。次に、プロト
ポルフィリンIX結合性タンパク質MG(RASSL)8をコードす
る遺伝子をアグロバクテリウム法で植物へ導入するため
のプラスミドを構築した。実施例17で作製されたプラ
スミドpRASSL8を、前記のpBIHASYS8を作製した方法に準
じて構築し、プロトポルフィリンIX結合性タンパク質MG
(RASSL)8をコードする遺伝子が35Sプロモーターの下流
に結合されてなるプラスミドpBIRASSL8(図19)を作製
した。上記のプラスミドpBIHASYS8またはpBIRASSL8を、
それぞれAgrobacterium tumefaciens LBA4404に導入
し、これを300μg/mlストレプトマイシン、100μg/mlリ
ファンピシン、25μg/mlカナマイシンを含む培地で培養
して形質転換体を選抜することによってpBIHASYS8を持
つアグロバクテリウム株、およびpBIRASSL8を持つアグ
ロバクテリウム株を単離した。該アグロバクテリウム株
を無菌培養したタバコの葉片に感染させ、実施例2記載
の方法と同様の操作でプロトポルフィリンIX結合性タン
パク質MG(HASYS)8をコードする遺伝子が導入されたタバ
コ、およびプロトポルフィリンIX結合性タンパク質MG(R
ASSL)8をコードする遺伝子が導入されたタバコを取得す
る。
【0082】参考例16 プロトポルフィリンIX結合性
ペプチドをコードする遺伝子が導入されたタバコの除草
剤耐性の確認参考例15で作製されたプロトポルフィリ
ンIX結合性タンパク質をコードする遺伝子が導入された
タバコを、実施例3と同様の操作で試験し、該タバコの
除草性化合物に対する耐性度を定量的に確認する。
【0083】
【発明の効果】本発明により、雑草防除剤に対する耐性
が付与された植物の作出が可能となる。
【0084】[配列表フリーテキスト] 配列番号1 bchH遺伝子を増幅するために設計されたオリゴヌクレオ
チドプライマー 配列番号2 bchH遺伝子を増幅するために設計されたオリゴヌクレオ
チドプライマー 配列番号3 ダイズ由来のPPO遺伝子を増幅するために設計されたオ
リゴヌクレオチドプライマー 配列番号4 ダイズ由来のPPO遺伝子を増幅するために設計されたオ
リゴヌクレオチドプライマー 配列番号6 bchH遺伝子を増幅するために設計されたオリゴヌクレオ
チドプライマー 配列番号7 bchH遺伝子を増幅するために設計されたオリゴヌクレオ
チドプライマー 配列番号8 タバコ由来のchlH遺伝子の部分塩基配列を有するDNA
断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプ
ライマー 配列番号9 タバコ由来のchlH遺伝子の部分塩基配列を有するDNA
断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプ
ライマー 配列番号10 ダイズ由来のPPO遺伝子の部分塩基配列を有するDNA
断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプ
ライマー 配列番号11 ダイズ由来のPPO遺伝子の部分塩基配列を有するDNA
断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプ
ライマー 配列番号12 ダイズ由来のPPO遺伝子の部分塩基配列を有するDNA
断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプ
ライマー 配列番号13 ダイズ由来のPPO遺伝子の部分塩基配列を有するDNA
断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプ
ライマー 配列番号14 コナミドリムシ由来のPPO遺伝子を増幅するために設計
されたオリゴヌクレオチドプライマー 配列番号15 コナミドリムシ由来のPPO遺伝子を増幅するために設計
されたオリゴヌクレオチドプライマー 配列番号17 コナミドリムシ由来のPPO遺伝子の部分塩基配列を有す
るDNA断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレ
オチドプライマー 配列番号18 コナミドリムシ由来のPPO遺伝子の部分塩基配列を有す
るDNA断片を増幅するために設計されたオリゴヌクレ
オチドプライマー 配列番号19 キュウリ由来のフェロケラターゼ遺伝子の部分塩基配列
を有するDNA断片を増幅するために設計されたオリゴ
ヌクレオチドプライマー 配列番号20 キュウリ由来のフェロケラターゼ遺伝子の部分塩基配列
を有するDNA断片を増幅するために設計されたオリゴ
ヌクレオチドプライマー 配列番号21 大腸菌由来のhemF遺伝子を増幅するために設計されたオ
リゴヌクレオチドプライマー 配列番号22 大腸菌由来のhemF遺伝子を増幅するために設計されたオ
リゴヌクレオチドプライマー 配列番号23 大腸菌由来のhemF遺伝子を増幅するために設計されたオ
リゴヌクレオチドプライマー 配列番号24 大腸菌由来のhemF遺伝子を増幅するために設計されたオ
リゴヌクレオチドプライマー 配列番号25 ランダムな5つのアミノ酸からなるアミノ酸配列を含む
タンパク質をコードする遺伝子を作製するために設計さ
れたオリゴヌクレオチド 配列番号26 ランダムな5つのアミノ酸からなるアミノ酸配列を含む
タンパク質をコードする遺伝子を作製するために設計さ
れたオリゴヌクレオチド 配列番号27 アミノ酸配列HASYSを含むタンパク質をコードする
遺伝子を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号28 アミノ酸配列HASYSを含むタンパク質をコードする
遺伝子を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号29 アミノ酸配列RASSLを含むタンパク質をコードする
遺伝子を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号30 アミノ酸配列RASSLを含むタンパク質をコードする
遺伝子を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号31 タンパク質MGHASYSをコードする遺伝子を作製す
るために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号32 タンパク質MGHASYSをコードする遺伝子を作製す
るために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号33 タンパク質MGRASSLをコードする遺伝子を作製す
るために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号34 タンパク質MGRASSLをコードする遺伝子を作製す
るために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号35 タンパク質MGYAGYをコードする遺伝子を作製する
ために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号36 タンパク質MGYAGYをコードする遺伝子を作製する
ために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号37 タンパク質MGYAGFをコードする遺伝子を作製する
ために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号38 タンパク質MGYAGFをコードする遺伝子を作製する
ために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号39 タンパク質MG(HASYS)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号40 タンパク質MG(HASYS)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号41 タンパク質MG(HASYS)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号42 タンパク質MG(HASYS)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号43 タンパク質MG(HASYS)8をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号44 タンパク質MG(HASYS)8をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号45 タンパク質MG(RASSL)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号46 タンパク質MG(RASSL)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号47 タンパク質MG(RASSL)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号48 タンパク質MG(RASSL)4をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号49 タンパク質MG(RASSL)8をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号50 タンパク質MG(RASSL)8をコードする遺伝子を作
製するために設計されたオリゴヌクレオチド 配列番号51 プロトポルフィリンIX結合タンパク質HASYS 配列番号52 プロトポルフィリンIX結合タンパク質MGHASYS 配列番号53 プロトポルフィリンIX結合タンパク質RASSL 配列番号54 プロトポルフィリンIX結合タンパク質MGRASSL 配列番号55 H2TMpyP結合タンパク質YAGY 配列番号56 H2TMpyP結合タンパク質MGYAGY 配列番号57 H2TMpyP結合タンパク質YAGF 配列番号58 H2TMpyP結合タンパク質MGYAGF 配列番号59 プロトポルフィリンIX結合タンパク質MG(HASYS)4 配列番号60 プロトポルフィリンIX結合タンパク質MG(HASYS)8 配列番号61 プロトポルフィリンIX結合タンパク質MG(RASSL)4 配列番号62 プロトポルフィリンIX結合タンパク質MG(RASSL)8
【0085】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Sumitomo Chemical Company Limited <120> Method for producing herbicide resistant plants <130> P150318 <150> JP 10/120553 <151> 1998-04-30 <150> JP 10/281127 <151> 1998-10-02 <150> JP 10/330981 <151> 1998-11-20 <150> JP 11/054730 <151> 1999-03-02 <160> 62 <210> 1 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify bchH gene <400> 1 gacatctaga ggagacgacc atatgcacgg tgaagtctc 39 <210> 2 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify bchH gene <400> 2 acggaagctt agatcttcac tcggcggcaa t 31 <210> 3 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify soybean PPO gene <400> 3 tcgagctcca tggtttccgt cttcaacgag atcctattc 39 <210> 4 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify soybean PPO gene <400> 4 ttgtcgacaa ctgctactat ttgtacactc tatttg 36 <210> 5 <211> 1632 <212> DNA <213> Glycine max var. Williams82 <220> <221> CDS <222> (1)...(1632) <400> 5 atg gtt tcc gtc ttc aac gag atc cta ttc ccg ccg aac caa acc ctt 48 Met Val Ser Val Phe Asn Glu Ile Leu Phe Pro Pro Asn Gln Thr Leu 1 5 10 15 ctt cgc ccc tcc ctc cat tcc cca acc tct ttc ttc acc tct ccc act 96 Leu Arg Pro Ser Leu His Ser Pro Thr Ser Phe Phe Thr Ser Pro Thr 20 25 30 cga aaa ttc cct cgc tct cgc cct aac cct att cta cgc tgc tcc att 144 Arg Lys Phe Pro Arg Ser Arg Pro Asn Pro Ile Leu Arg Cys Ser Ile 35 40 45 gcg gag gaa tcc acc gcg tct ccg ccc aaa acc aga gac tcc gcc ccc 192 Ala Glu Glu Ser Thr Ala Ser Pro Pro Lys Thr Arg Asp Ser Ala Pro 50 55 60 gtg gac tgc gtc gtc gtc ggc gga ggc gtc agc ggc ctc tgc atc gcc 240 Val Asp Cys Val Val Val Gly Gly Gly Val Ser Gly Leu Cys Ile Ala 65 70 75 80 cag gcc ctc gcc acc aaa cac gcc aat gcc aac gtc gtc gtc acg gag 288 Gln Ala Leu Ala Thr Lys His Ala Asn Ala Asn Val Val Val Thr Glu 85 90 95 gcc cga gac cgc gtc ggc ggc aac atc acc acg atg gag agg gac gga 336 Ala Arg Asp Arg Val Gly Gly Asn Ile Thr Thr Met Glu Arg Asp Gly 100 105 110 tac ctc tgg gaa gaa ggc ccc aac agc ttc cag cct tct gat cca atg 384 Tyr Leu Trp Glu Glu Gly Pro Asn Ser Phe Gln Pro Ser Asp Pro Met 115 120 125 ctc acc atg gtg gtg gac agt ggt tta aag gat gag ctt gtt ttg ggg 432 Leu Thr Met Val Val Asp Ser Gly Leu Lys Asp Glu Leu Val Leu Gly 130 135 140 gat cct gat gca cct cgg ttt gtg ttg tgg aac agg aag ttg agg ccg 480 Asp Pro Asp Ala Pro Arg Phe Val Leu Trp Asn Arg Lys Leu Arg Pro 145 150 155 160 gtg ccc ggg aag ctg act gat ttg cct ttc ttt gac ttg atg agc att 528 Val Pro Gly Lys Leu Thr Asp Leu Pro Phe Phe Asp Leu Met Ser Ile 165 170 175 ggt ggc aaa atc agg gct ggc ttt ggt gcg ctt gga att cgg cct cct 576 Gly Gly Lys Ile Arg Ala Gly Phe Gly Ala Leu Gly Ile Arg Pro Pro 180 185 190 cct cca ggt cat gag gaa tcg gtt gaa gag ttt gtt cgt cgg aac ctt 624 Pro Pro Gly His Glu Glu Ser Val Glu Glu Phe Val Arg Arg Asn Leu 195 200 205 ggt gat gag gtt ttt gaa cgg ttg ata gag cct ttt tgt tca ggg gtc 672 Gly Asp Glu Val Phe Glu Arg Leu Ile Glu Pro Phe Cys Ser Gly Val 210 215 220 tat gca ggc gat cct tca aaa tta agt atg aaa gca gca ttc ggg aaa 720 Tyr Ala Gly Asp Pro Ser Lys Leu Ser Met Lys Ala Ala Phe Gly Lys 225 230 235 240 gtt tgg aag ctg gaa aaa aat ggt ggt agc att att ggt gga act ttc 768 Val Trp Lys Leu Glu Lys Asn Gly Gly Ser Ile Ile Gly Gly Thr Phe 245 250 255 aaa gca ata caa gag aga aat gga gct tca aaa cca cct cga gat ccg 816 Lys Ala Ile Gln Glu Arg Asn Gly Ala Ser Lys Pro Pro Arg Asp Pro 260 265 270 cgt ctg cca aaa cca aaa ggt cag act gtt gga tct ttc cgg aag gga 864 Arg Leu Pro Lys Pro Lys Gly Gln Thr Val Gly Ser Phe Arg Lys Gly 275 280 285 ctt acc atg ttg cct gat gca att tct gcc aga cta ggc aac aaa gta 912 Leu Thr Met Leu Pro Asp Ala Ile Ser Ala Arg Leu Gly Asn Lys Val 290 295 300 aag tta tct tgg aag ctt tca agt att agt aaa ctg gat agt gga gag 960 Lys Leu Ser Trp Lys Leu Ser Ser Ile Ser Lys Leu Asp Ser Gly Glu 305 310 315 320 tac agt ttg aca tat gaa aca cca gaa gga gtg gtt tct ttg cag tgc 1008 Tyr Ser Leu Thr Tyr Glu Thr Pro Glu Gly Val Val Ser Leu Gln Cys 325 330 335 aaa act gtt gtc ctg acc att cct tcc tat gtt gct agt aca ttg ctg 1056 Lys Thr Val Val Leu Thr Ile Pro Ser Tyr Val Ala Ser Thr Leu Leu 340 345 350 cgt cct ctg tct gct gct gct gca gat gca ctt tca aag ttt tat tac 1104 Arg Pro Leu Ser Ala Ala Ala Ala Asp Ala Leu Ser Lys Phe Tyr Tyr 355 360 365 cct cca gtt gct gca gtt tcc ata tcc tat cca aaa gaa gct att aga 1152 Pro Pro Val Ala Ala Val Ser Ile Ser Tyr Pro Lys Glu Ala Ile Arg 370 375 380 tca gaa tgc ttg ata gat ggt gag ttg aag ggg ttt ggt caa ttg cat 1200 Ser Glu Cys Leu Ile Asp Gly Glu Leu Lys Gly Phe Gly Gln Leu His 385 390 395 400 cca cgt agc caa gga gtg gaa aca tta gga act ata tac agc tca tca 1248 Pro Arg Ser Gln Gly Val Glu Thr Leu Gly Thr Ile Tyr Ser Ser Ser 405 410 415 cta ttc ccc aac cga gca cca cct gga agg gtt cta ctc ttg aat tac 1296 Leu Phe Pro Asn Arg Ala Pro Pro Gly Arg Val Leu Leu Leu Asn Tyr 420 425 430 att gga gga gca act aat act gga att tta tcg aag acg gac agt gaa 1344 Ile Gly Gly Ala Thr Asn Thr Gly Ile Leu Ser Lys Thr Asp Ser Glu 435 440 445 ctt gtg gaa aca gtt gat cga gat ttg agg aaa atc ctt ata aac cca 1392 Leu Val Glu Thr Val Asp Arg Asp Leu Arg Lys Ile Leu Ile Asn Pro 450 455 460 aat gcc cag gat cca ttt gta gtg ggg gtg aga ctg tgg cct caa gct 1440 Asn Ala Gln Asp Pro Phe Val Val Gly Val Arg Leu Trp Pro Gln Ala 465 470 475 480 att cca cag ttc tta gtt ggc cat ctt gat ctt cta gat gtt gct aaa 1488 Ile Pro Gln Phe Leu Val Gly His Leu Asp Leu Leu Asp Val Ala Lys 485 490 495 gct tct atc aga aat act ggg ttt gaa ggg ctc ttc ctt ggg ggt aat 1536 Ala Ser Ile Arg Asn Thr Gly Phe Glu Gly Leu Phe Leu Gly Gly Asn 500 505 510 tat gtg tct ggt gtt gcc ttg gga cga tgc gtt gag gga gcc tat gag 1584 Tyr Val Ser Gly Val Ala Leu Gly Arg Cys Val Glu Gly Ala Tyr Glu 515 520 525 gta gca gct gaa gta aac gat ttt ctc aca aat aga gtg tac aaa tag 1632 Val Ala Ala Glu Val Asn Asp Phe Leu Thr Asn Arg Val Tyr Lys 530 535 540 543 <210> 6 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <213> Designed oligonucleotide primer to amplify bchH gene <400> 6 gacatctagt ctagacgacc atatgcacgg tgaagtctc 39 <210> 7 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify bchH gene <400> 7 acggaagctt ggtacctcac tcggcggcaa t 31 <210> 8 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of tobacco chlH gene <400> 8 ccaatgtaat gctatggtac ctatgttatt cactc 35 <210> 9 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of tobacco chlH gene <400> 9 gagatcattc tttttgctgt cgacttatcg atcg 34 <210> 10 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of soybean PPO gene <400> 10 ggcggaggcg tcaccatggt ctgcatcgcc caggcc 36 <210> 11 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of soybean PPO gene <400> 11 gcctgcaggt cgacaactgc tactatttgt acactc 36 <210> 12 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of soybean PPO gene <400> 12 cacaggaaag gtaccatggt ctgcatcgcc cag 33 <210> 13 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of soybean PPO gene <400> 13 cctgcagctc gagagctcct actatttgta cac 33 <210> 14 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify Chlamydomonas PPO gene <400> 14 aatgatgttg acccagactc ctgggacc 28 <210> 15 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify Chlamydomonas PPO gene <400> 15 tactacacat cccagcaagc gccaatg 27 <210> 16 <211> 1838 <212> DNA <213> Chlamydomonas reinhardtii CC407 <220> <221> CDS <222> (2)...(1693) <400> 16 a atg atg ttg acc cag act cct ggg acc gcc acg gct tct agc cgg 46 Met Met Leu Thr Gln Thr Pro Gly Thr Ala Thr Ala Ser Ser Arg 1 5 10 15 cgg tcg cag atc cgc tcg gct gcg cac gtc tcc gcc aag gtc gcg cct 94 Arg Ser Gln Ile Arg Ser Ala Ala His Val Ser Ala Lys Val Ala Pro 20 25 30 cgg ccc acg cca ttc tcg gtc gcg agc ccc gcg acc gct gcg agc ccc 142 Arg Pro Thr Pro Phe Ser Val Ala Ser Pro Ala Thr Ala Ala Ser Pro 35 40 45 gcg acc gcg gcg gcc cgc cgc aca ctc cac cgc act gct gcg gcg gcc 190 Ala Thr Ala Ala Ala Arg Arg Thr Leu His Arg Thr Ala Ala Ala Ala 50 55 60 act ggt gct ccc acg gcg tcc gga gcc ggc gtc gcc aag acg ctc gac 238 Thr Gly Ala Pro Thr Ala Ser Gly Ala Gly Val Ala Lys Thr Leu Asp 65 70 75 aat gtg tat gac gtg atc gtg gtc ggt gga ggt ctc tcg ggc ctg gtg 286 Asn Val Tyr Asp Val Ile Val Val Gly Gly Gly Leu Ser Gly Leu Val 80 85 90 95 acc ggc cag gcc ctg gcg gct cag cac aaa att cag aac ttc ctt gtt 334 Thr Gly Gln Ala Leu Ala Ala Gln His Lys Ile Gln Asn Phe Leu Val 100 105 110 acg gag gct cgc gag cgc gtc ggc ggc aac att acg tcc atg tcg ggc 382 Thr Glu Ala Arg Glu Arg Val Gly Gly Asn Ile Thr Ser Met Ser Gly 115 120 125 gat ggc tac gtg tgg gag gag ggc ccg aac agc ttc cag ccc aac gat 430 Asp Gly Tyr Val Trp Glu Glu Gly Pro Asn Ser Phe Gln Pro Asn Asp 130 135 140 agc atg ctg cag att gcg gtg gac tct ggc tgc gag aag gac ctt gtg 478 Ser Met Leu Gln Ile Ala Val Asp Ser Gly Cys Glu Lys Asp Leu Val 145 150 155 ttc ggt gac ccc acg gct ccc cgc ttc gtg tgg tgg gag ggc aag ctg 526 Phe Gly Asp Pro Thr Ala Pro Arg Phe Val Trp Trp Glu Gly Lys Leu 160 165 170 175 cgc ccc gtg ccc tcg ggc ctg gac gcc ttc acc ttc gac ctc atg tcc 574 Arg Pro Val Pro Ser Gly Leu Asp Ala Phe Thr Phe Asp Leu Met Ser 180 185 190 atc ccc ggc aag atc cgc gcc ggg ctg ggc gcc atc ggc ctc atc aac 622 Ile Pro Gly Lys Ile Arg Ala Gly Leu Gly Ala Ile Gly Leu Ile Asn 195 200 205 gga gcc atg ccc tcc ttc gag gag agt gtg gag cag ttc atc cgc cgc 670 Gly Ala Met Pro Ser Phe Glu Glu Ser Val Glu Gln Phe Ile Arg Arg 210 215 220 aac ctg ggc gat gag gtg ttc ttc cgc ctg atc gag ccc ttc tgc tcc 718 Asn Leu Gly Asp Glu Val Phe Phe Arg Leu Ile Glu Pro Phe Cys Ser 225 230 235 ggc gtg tac gcg ggc gac ccc tcc aag ctg tcc atg aag gcg gcc ttc 766 Gly Val Tyr Ala Gly Asp Pro Ser Lys Leu Ser Met Lys Ala Ala Phe 240 245 250 255 aac agg atc tgg att ctg gag aag aac ggc ggc agc ctg gtg gga ggt 814 Asn Arg Ile Trp Ile Leu Glu Lys Asn Gly Gly Ser Leu Val Gly Gly 260 265 270 gcc atc aag ctg ttc cag gaa cgc cag tcc aac ccg gcc ccg ccg cgg 862 Ala Ile Lys Leu Phe Gln Glu Arg Gln Ser Asn Pro Ala Pro Pro Arg 275 280 285 gac ccg cgc ctg ccg ccc aag ccc aag ggc cag acg gtg ggc tcg ttc 910 Asp Pro Arg Leu Pro Pro Lys Pro Lys Gly Gln Thr Val Gly Ser Phe 290 295 300 cgc aag ggc ctg aag atg ctg ccg gac gcc att gag cgc aac atc ccc 958 Arg Lys Gly Leu Lys Met Leu Pro Asp Ala Ile Glu Arg Asn Ile Pro 305 310 315 gac aag atc cgc gtg aac tgg aag ctg gtg tct ctg ggc cgc gag gcg 1006 Asp Lys Ile Arg Val Asn Trp Lys Leu Val Ser Leu Gly Arg Glu Ala 320 325 330 335 gac ggg cgg tac ggg ctg gtg tac gac acg ccc gag ggc cgt gtc aag 1054 Asp Gly Arg Tyr Gly Leu Val Tyr Asp Thr Pro Glu Gly Arg Val Lys 340 345 350 gtg ttt gcc cgc gcc gtg gct ctg acc gcg ccc agc tac gtg gtg gcg 1102 Val Phe Ala Arg Ala Val Ala Leu Thr Ala Pro Ser Tyr Val Val Ala 355 360 365 gac ctg gtc aag gag cag gcg ccc gcc gcc gcc gag gcc ctg ggc tcc 1150 Asp Leu Val Lys Glu Gln Ala Pro Ala Ala Ala Glu Ala Leu Gly Ser 370 375 380 ttc gac tac ccg ccg gtg ggc gcc gtg acg ctg tcg tac ccg ctg agc 1198 Phe Asp Tyr Pro Pro Val Gly Ala Val Thr Leu Ser Tyr Pro Leu Ser 385 390 395 gcc gtg cgg gag gag cgc aag gcc tcg gac ggg tcc gtg ccg ggc ttc 1246 Ala Val Arg Glu Glu Arg Lys Ala Ser Asp Gly Ser Val Pro Gly Phe 400 405 410 415 ggt cag ctg cac ccg cgc acg cag ggc atc acc act ctg ggc acc atc 1294 Gly Gln Leu His Pro Arg Thr Gln Gly Ile Thr Thr Leu Gly Thr Ile 420 425 430 tac agc tcc agc ctg ttc ccc ggc cgc gcg ccc gag ggc cac atg ctg 1342 Tyr Ser Ser Ser Leu Phe Pro Gly Arg Ala Pro Glu Gly His Met Leu 435 440 445 ctg ctc aac tac atc ggc ggc acc acc aac cgc ggc atc gtc aac cag 1390 Leu Leu Asn Tyr Ile Gly Gly Thr Thr Asn Arg Gly Ile Val Asn Gln 450 455 460 acc acc gag cag ctg gtg gag cag gtg gac aag gac ctg cgc aac atg 1438 Thr Thr Glu Gln Leu Val Glu Gln Val Asp Lys Asp Leu Arg Asn Met 465 470 475 gtc atc aag ccc gac gcg ccc aag ccc cgt gtg gtg ggc gtg cgc gtg 1486 Val Ile Lys Pro Asp Ala Pro Lys Pro Arg Val Val Gly Val Arg Val 480 485 490 495 tgg ccg cgc gcc atc ccg cag ttc aac ctg ggc cac ctg gag cag ctg 1534 Trp Pro Arg Ala Ile Pro Gln Phe Asn Leu Gly His Leu Glu Gln Leu 500 505 510 gac aag gcg cgc aag gcg ctg gac gcg gcg ggg ctg cag ggc gtg cac 1582 Asp Lys Ala Arg Lys Ala Leu Asp Ala Ala Gly Leu Gln Gly Val His 515 520 525 ctg ggg ggc aac tac gtc agc ggt gtg gcc ctg ggc aag gtg gtg gag 1630 Leu Gly Gly Asn Tyr Val Ser Gly Val Ala Leu Gly Lys Val Val Glu 530 535 540 cac ggc tac gag tcc gca gcc aac ctg gcc aag agc gtg tcc aag gcc 1678 His Gly Tyr Glu Ser Ala Ala Asn Leu Ala Lys Ser Val Ser Lys Ala 545 550 555 gca gtc aag gcc taa gcggctgcag cagtagcagc agcagcatcg ggctgtagct 1733 Ala Val Lys Ala 560 563 ggtaaatgcc gcagtggcac cggcagcagc aattggcaag cacttggggc aagcggagtg 1793 gaggcgaggg gggggctacc attggcgctt gctgggatgt gtagt 1838 <210> 17 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of Chlamydomonas PPO gene <400> 17 ggtcggtgga ggggatccga tgctggtgac cg 32 <210> 18 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of Chlamydomonas PPO gene <400> 18 gctactgctg cgagctctta ggccttgact gc 32 <210> 19 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of cucumber ferrochelatase gene <400> 19 gctttagaat cggatcctat ggcagtggat gac 33 <210> 20 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA fragment having par tial sequence of cucumber ferrochelatase gene <400> 20 ggtgaacttc tatttgagct ctcaggtaaa tataag 36 <210> 21 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify Esherichia coli hemF ge ne <400> 21 gctgaaggcg tgatcagtta tttcc 25 <210> 22 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify Esherichia coli hemF ge ne <400> 22 catcagcctg cagtgcgaaa agtg 24 <210> 23 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify Esherichia coli hemF ge ne <400> 23 cgaaaaaggg atccgttatg aaaccc 26 <210> 24 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify Esherichia coli hemF ge ne <400> 24 gctgttttcc gagctcccgt cac 23 <210> 25 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotides to synthesize genes coding proteins whic h contain amino acid sequences comprised with random 5 amino acids <400> 25 tggccnnknn knnknnknnk gc 22 <210> 26 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotides to synthesize genes coding proteins whic h contain amino acid sequences comprised with random 5 amino acids <400> 26 ggccgcmnnm nnmnnmnnmn nggccagct 29 <210> 27 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein including amino acid sequence HASYS <400> 27 tggcccatgc tagttagtcg gc 22 <210> 28 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein including amino acid squence HASYS <400> 28 tggcgccgac taactagcat gggccagct 29 <210> 29 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein including amino acid sequence RASSL <400> 29 tggcccgggc gtcgtcgttg gc 22 <210> 30 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein including amino acid sequence RASSL <400> 30 ggccgccaac gacgacgccc gggccagct 29 <210> 31 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGHASYS <400> 31 catgggtcac gcttcttact cctaag 26 <210> 32 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGHASYS <400> 32 aattcttagg agtaagaagc gtgacc 26 <210> 33 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGRASSL <400> 33 catgggtcgt gcttcttccc tgtaag 26 <210> 34 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGRASSL <400> 34 aattcttaca gggaagaagc acgacc 26 <210> 35 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGYAGY <400> 35 catgggttac gctggctact aag 23 <210> 36 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGYAGY <400> 36 aattcttagt agccagcgta acc 23 <210> 37 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGYAGF <400> 37 catgggttac gctggcttct aag 23 <210> 38 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MGYAGF <400> 38 aattcttaga agccagcgta acc 23 <210> 39 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(HASYS)4 <400> 39 catgggtcac gcttcttact cccatgcatc ttac 34 <210> 40 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(HASYS)4 <400> 40 gtgggagtaa gatgcatggg agtaagaagc gtgacc 36 <210> 41 <211> 37 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(HASYS)4 <400> 41 tcccacgctt cttactccca tgcatcttac tcctaag 37 <210> 42 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(HASYS)4 <400> 42 aattcttagg agtaagatgc atgggagtaa gaagc 35 <210> 43 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(HASYS)8 <400> 43 tcccacgctt cttactccca tgcatcttac 30 <210> 44 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(HASYS)8 <400> 44 gtgggagtaa gatgcatggg agtaagaagc 30 <210> 45 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(RASSL)4 <400> 45 catgggtcgt gcttcttccc tgcgcgcatc ttcc 34 <210> 46 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(RASSL)4 <400> 46 acgcagggaa gatgcgcgca gggaagaagc acgacc 36 <210> 47 <211> 37 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(RASSL)4 <400> 47 ctgcgtgctt cttccctgcg cgcatcttcc ctgtaag 37 <210> 48 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(RASSL)4 <400> 48 aattcttaca gggaagatgc gcgcagggaa gaagc 35 <210> 49 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(RASSL)8 <400> 49 ctgcgtgctt cttccctgcg cgcatcttcc 30 <210> 50 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide to synthesize the gene coding the protein MG(RASSL)8 <400> 50 acgcagggaa gatgcgcgca gggaagaagc 30 <210> 51 <211> 5 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein HASYS <400> 51 His Ala Ser Tyr Ser 1 5 <210> 52 <211> 7 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein MGHASYS <400> 52 Met Gly His Ala Ser Tyr Ser 1 5 <210> 53 <211> 5 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein RASSL <400> 53 Arg Ala Ser Ser Leu 1 5 <210> 54 <211> 7 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein MGRASSL <400> 54 Met Gly Arg Ala Ser Ser Leu 1 5 <210> 55 <211> 4 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> H2TMpyP binding protin YAGY <400> 55 Tyr Ala Gly Tyr 1 <210> 56 <211> 6 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> H2TMpyP binding protin MGYAGY <400> 56 Met Gly Tyr Ala Gly Tyr 1 5 <210> 57 <211> 4 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> H2TMpyP binding protin YAGF <400> 57 Tyr Ala Gly Phe 1 <210> 58 <211> 6 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> H2TMpyP binding protin MGYAGF <400> 58 Met Gly Tyr Ala Gly Phe 1 5 <210> 59 <211> 22 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein MG(HASYS)4 <400> 59 Met Gly His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr 1 5 10 15 Ser His Ala Ser Tyr Ser 20 <210> 60 <211> 42 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein MG(HASYS)8 <400> 60 Met Gly His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr 1 5 10 15 Ser His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr Ser 20 25 30 His Ala Ser Tyr Ser His Ala Ser Tyr Ser 35 40 <210> 61 <211> 22 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein MG(RASSL)4 <400> 61 Met Gly Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser 1 5 10 15 Leu Arg Ala Ser Ser Leu 20 <210> 62 <211> 42 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Protoporphyrin IX binding protein MG(RASSL)8 <400> 62 Met Gly Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser 1 5 10 15 Leu Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser Leu 20 25 30 Arg Ala Ser Ser Leu Arg Ala Ser Ser Leu 35 40
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpETBCHの制限酵素地図を示す。bchH
は光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのマグネシウム
ケラターゼサブユニット遺伝子であり、T7 proはT7ファ
ージのプロモーター配列を、T7 terはT7ファージのター
ミネーター配列を意味する。また、Amprはアンピシリン
耐性遺伝子、lacIqはラクトースオペロンのリプレッサ
ータンパク質遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図2】プラスミドpACYCSPの制限酵素地図を示す。PPO
はダイズのプロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ遺
伝子であり、lac proラクトースオペロンのプロモータ
ー配列を意味する。また、Cmrはクロランフェニコール
耐性遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図3】プラスミドpTVBCHの制限酵素地図を示す。bchH
は光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのマグネシウム
ケラターゼサブユニット遺伝子であり、lac proはラク
トースオペロンのプロモーター配列を意味する。また、
Amprはアンピシリン耐性遺伝子、oriは複製開始点を表
す。
【図4】プラスミドpBIBCHの制限酵素地図を示す。bchH
は光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのマグネシウム
ケラターゼサブユニット遺伝子であり、NPはノパリン合
成酵素遺伝子のプロモーター配列を、NTはノパリン合成
酵素遺伝子のターミネーター配列を、35Sはカリフラワ
ーモザイクウィルスの35Sプロモーターを意味する。ま
た、NPTIIはカナマイシン耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNA
の左右境界配列を表す。
【図5】プラスミドpNOの制限酵素地図を示す。NPはノ
パリン合成酵素遺伝子のプロモーター配列を、NTはノパ
リン合成酵素遺伝子のターミネーター配列を、35Sはカ
リフラワーモザイクウィルスの35Sプロモーターを意味
する。また、NPTIIはカナマイシン耐性遺伝子、RB及びL
BはT-DNAの左右境界配列を表す。
【図6】プラスミドpTCHLHの制限酵素地図を示す。TCHL
Hは葉緑体移行シグナルを欠失したタバコマグネシウム
ケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニット遺
伝子であり、lac proはラクトースオペロンのプロモー
ター配列を意味する。また、Amprはアンピシリン耐性遺
伝子、Kmrはカナマイシン耐性遺伝子、oriは複製開始点
を表す。
【図7】プラスミドpBITCHLHの制限酵素地図を示す。TC
HLHは葉緑体移行シグナルを欠失したタバコマグネシウ
ムケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニット
遺伝子であり、NPはノパリン合成酵素遺伝子のプロモー
ター配列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のターミネー
ター配列を、35Sはカリフラワーモザイクウィルスの35S
プロモーターを意味する。また、NPTIIはカナマイシン
耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列を表す。
【図8】プラスミドpTVGMPの制限酵素地図を示す。GMP
は葉緑体移行シグナルとFAD結合配列を欠失したダイ
ズPPO遺伝子であり、lac proはラクトースオペロン
のプロモーター配列を意味する。また、Amprはアンピシ
リン耐性遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図9】プラスミドpBIGMPの制限酵素地図を示す。GMP
は葉緑体移行シグナルとFAD結合配列を欠失したダイ
ズPPO遺伝子であり、NPはノパリン合成酵素遺伝子の
プロモーター配列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のタ
ーミネーター配列を、35Sはカリフラワーモザイクウィ
ルスの35Sプロモーターを意味する。また、NPTIIはカナ
マイシン耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列
を表す。
【図10】プラスミドpTVCRPの制限酵素地図を示す。CR
Pは葉緑体移行シグナルとFAD結合配列を欠失したコ
ナミドリムシPPO遺伝子であり、lac proはラクトー
スオペロンのプロモーター配列を意味する。また、Ampr
はアンピシリン耐性遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図11】プラスミドpBICRPの制限酵素地図を示す。CR
Pは葉緑体移行シグナルとFAD結合配列を欠失したコ
ナミドリムシPPO遺伝子であり、NPはノパリン合成酵
素遺伝子のプロモーター配列を、NTはノパリン合成酵素
遺伝子のターミネーター配列を、35Sはカリフラワーモ
ザイクウィルスの35Sプロモーターを意味する。また、N
PTIIはカナマイシン耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNAの左
右境界配列を表す。
【図12】プラスミドpTVHVF1の制限酵素地図を示す。H
VFはシグナル配列を欠失したオオムギフェロケラターゼ
遺伝子であり、lac proはラクトースオペロンのプロモ
ーター配列を意味する。また、Amprはアンピシリン耐性
遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図13】プラスミドpBIHVFの制限酵素地図を示す。HV
Fはシグナル配列を欠失したオオムギフェロケラターゼ
遺伝子であり、NPはノパリン合成酵素遺伝子のプロモー
ター配列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のターミネー
ター配列を、35Sはカリフラワーモザイクウィルスの35S
プロモーターを意味する。また、NPTIIはカナマイシン
耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列を表す。
【図14】プラスミドpTVCSFの制限酵素地図を示す。CS
Fはシグナル配列を欠失したキュウリフェロケラターゼ
遺伝子であり、lac proはラクトースオペロンのプロモ
ーター配列を意味する。また、Amprはアンピシリン耐性
遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図15】プラスミドpBICSFの制限酵素地図を示す。CS
Fはシグナル配列を欠失したキュウリフェロケラターゼ
遺伝子であり、NPはノパリン合成酵素遺伝子のプロモー
ター配列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のターミネー
ター配列を、35Sはカリフラワーモザイクウィルスの35S
プロモーターを意味する。また、NPTIIはカナマイシン
耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列を表す。
【図16】プラスミドpHEMFの制限酵素地図を示す。HEM
Fは大腸菌コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ遺
伝子hemFであり、lac proはラクトースオペロンのプロ
モーター配列を意味する。また、Amprはアンピシリン耐
性遺伝子、oriは複製開始点を表す。
【図17】プラスミドpBIHEMFの制限酵素地図を示す。H
EMFは大腸菌コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ
遺伝子hemFであり、NPはノパリン合成酵素遺伝子のプロ
モーター配列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のターミ
ネーター配列を、35Sはカリフラワーモザイクウィルス
の35Sプロモーターを意味する。また、NPTIIはカナマイ
シン耐性遺伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列を表
す。
【図18】プラスミドpBIHASYS8の制限酵素地図を示
す。HASYS8はタンパク質MG(HASYS)8をコードする遺伝子
であり、NPはノパリン合成酵素遺伝子のプロモーター配
列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のターミネーター配
列を、35Sはカリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモ
ーターを意味する。また、NPTIIはカナマイシン耐性遺
伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列を表す。
【図19】プラスミドpBIRASSL8の制限酵素地図を示
す。RASSL8はタンパク質MG(RASSL)8をコードする遺伝子
であり、NPはノパリン合成酵素遺伝子のプロモーター配
列を、NTはノパリン合成酵素遺伝子のターミネーター配
列を、35Sはカリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモ
ーターを意味する。また、NPTIIはカナマイシン耐性遺
伝子、RB及びLBはT-DNAの左右境界配列を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平11−54730 (32)優先日 平成11年3月2日(1999.3.2) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雑草防除剤に対する耐性を植物に付与する
    方法であって、下記(1)、(2)および(3)の性質を有する
    タンパク質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し発
    現させる工程を含むことを特徴とする方法。 (1)該雑草防除剤の雑草防除作用に関わる物質に特異的
    に結合する。 (2)当該タンパク質が特異的に結合する物質に対する変
    性能を実質的に持たない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
    実質的に含まない。
  2. 【請求項2】遺伝子が、植物細胞で機能可能なプロモー
    ターおよび植物細胞で機能可能なターミネーターと機能
    可能な形で結合されてなる遺伝子である請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】タンパク質が、雑草防除剤に有効成分とし
    て含まれる物質に特異的に結合する性質を有するタンパ
    ク質である請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】タンパク質が、植物細胞内で雑草防除剤の
    雑草防除活性発現に関わる植物細胞内因性物質に特異的
    に結合する性質を有するタンパク質である請求項1また
    は2記載の方法。
  5. 【請求項5】雑草防除剤が、植物のポルフィリン生合成
    を阻害もしくは抑制する雑草防除剤である請求項1〜4
    記載の方法。
  6. 【請求項6】雑草防除剤が、プロトポルフィリノーゲン
    IXオキシダーゼ阻害型除草剤である請求項1〜5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】雑草防除剤が、下記(1)〜(3)のいずれかの
    化合物群の中から選ばれる化合物を有効成分とするプロ
    トポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害型除草剤であ
    る請求項1〜6記載の方法。 (1)クロルメトキシニル、ビフェノックス、クロルニ
    トロフェン(CNP)、アシフルオルフェン〔5-[2-クロロ-4
    -(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ニトロ安息香
    酸〕およびそのエチルエステル、アシフルオルフェン-
    ソディウム、オキシフルオルフェン〔2-クロロ-1-(3-エ
    トキシ-4-ニトロフェノキシ)-4-トリフルオロメチルベ
    ンゼン〕、オキサジアゾン〔3-[2,4-ジクロロ-5-(1-メ
    チルエトキシ)フェニル]-5-(1,1-ジメチルエチル)-1,3,
    4-オキサジアゾール-2 (3H)-オン〕、S-23142〔2-[4-ク
    ロロ-2-フルオロ-5-(プロップ-2-イニロキシ)フェニル]
    -2,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジ
    オン〕、クロロフタリム〔N-(4-クロロフェニル)-3,4,
    5,6-テトラヒドロフタルイミド〕、 TNPP-エチル〔エチ
    ル2-[1-(2,3,4-トリクロロフェニル)-4-ニトロピラゾリ
    ル-5-オキシ]プロピオネート〕、LS82-556〔N3-(1-フェ
    ニルエチル)-2,6-ジメチル-5-プロピオニルニコチンア
    ミド〕 (2)一般式Iで示される化合物 J−G (一般式I) ここで、Gは下記のG−1〜9で示される基、Jは下記の
    J−1〜30で示される基である。 ここで、式 J-5、J-6、J-12 および J-24 における破線
    は、左側の環が一重結合のみを含むことまたは環内のひ
    とつの結合が炭素原子間の二重結合であることを表し、
    X は酸素原子または硫黄原子を表し、Y は酸素原子また
    は硫黄原子を表し、R1 は水素原子またはハロゲン原子
    を表し、R2 は水素原子、C1-C8 アルキル基、C1-C8
    ロアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、-OR27 基、-SH
    基、-S(O)pR27 基、-COR27 基、-CO2R27 基、-C(O)SR27
    基、-C(O)NR29R30 基、-CHO 基、-CR27=NOR36 基、-CH=
    CR37CO2R27 基、-CH2CHR 37CO2R27 基、-CO2N=CR31R32
    基、ニトロ基、シアノ基、-NHSO2R33 基、-NHSO2NHR33
    基、-NR27R38 基、-NH2 基、または、1つ以上の同種も
    しくは異種の C1-C4アルキル基で置換されていてもよい
    フェニル基を表し、p は 0、1 または 2 を表し、R3
    C1-C2 アルキル基、C1-C2 ハロアルキル基、-OCH3
    基、-SCH3 基、-OCHF2基、ハロゲン原子、シアノ基、ま
    たはニトロ基を表し、R4 は水素原子、C1-C3 アルキル
    基、C1-C3 ハロアルキル基、またはハロゲン原子を表
    し、R5 は水素原子、C1-C3 アルキル基、ハロゲン原
    子、C1-C3 ハロアルキル基、シクロプロピル基、ビニル
    基、C2 アルキニル基、シアノ基、-C(O)R38 基、-CO2R3
    8 基、-C(O)NR38R39 基、-CR34R35CN 基、-CR34R35C(O)
    R38 基、-CR34R35CO2R38基、-CR34R35C(O)NR38R39 基、
    -CHR34OH 基、-CHR34OC(O)R38 基、または -OCHR34OC
    (O)NR38R39 基を表すか、あるいは、G が G-2 もしくは
    G-6 の場合に R4とR5とはこれらが結合している炭素原
    子とで C=O 基を表していてもよく、R6 は C1-C6 アル
    キル基、C1-C6 ハロアルキル基、C2-C6 アルコキシアル
    キル基、C3-C6 アルケニル基、または C3-C6 アルキニ
    ル基を表し、X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、-NH
    基、-N(C1-C3 アルキル)基、-N(C1-C3ハロアルキル)
    基、または -N(アリル)基を表し、R7 は水素原子、C1-C
    6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、ハロゲン原子、
    -S(O)2(C1-C6アルキル)基、または -C(=O)R40 基を表
    し、R8 は水素原子、C1-C8 アルキル基、C3-C8 シクロ
    アルキル基、C3-C8 アルケニル基、C3-C8 アルキニル
    基、C1-C8 ハロアルキル基、C2-C8 アルコキシアルキル
    基、C3-C8 アルコキシアルコキシアルキル基、C3-C8
    ロアルキニル基、C3-C8ハロアルケニル基、C1-C8 アル
    キルスルホニル基、C1-C8 ハロアルキルスルホニル基、
    C3-C8 アルコキシカルボニルアルキル基、-S(O)2NH(C1-
    C8 アルキル)基、-C(O)R41 基、またはフェニル環上で
    R42 で置換されていてもよいベンジル基を表し、n およ
    び m はそれぞれ独立して 0、1、2 または 3 であり、
    かつ m + n が2または3を表し、Z は -CR9R10 基、酸素
    原子、硫黄原子、-S(O) 基、-S(O)2 基、または -N(C1-
    C 4 アルキル)基を表し、それぞれの R9 は独立して水素
    原子、C1-C3 アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ
    基、C1-C6 アルコキシ基、C1-C6 ハロアルキル基、C1-C
    6 ハロアルコキシ基、C2-C6 アルキルカルボニルオキシ
    基、または C2-C6 ハロアルキルカルボニルオキシ基を
    表し、それぞれの R10 は独立して水素原子、C1-C3
    ルキル基、ヒドロキシ基、またはハロゲン原子を表し、
    R11 および R12 はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、C1-C6 アルキル基、C3-C6 アルケニル基、また
    は C1-C6 ハロアルキル基を表し、R13 は水素原子、C1-
    C6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C3-C6 アルケ
    ニル基、C3-C6 ハロアルケニル基、C3-C6 アルキニル
    基、C3-C6 ハロアルキニル基、HC(=0)基、(C1-C4 アル
    キル)C(=O) 基、または -NH2 基を表し、R14 は C1-C6
    アルキル基、C1-C6 アルキルチオ基、C1-C6 ハロアルキ
    ル基、または -N(CH3)2 基を表し、W は窒素原子または
    -CR15 基を表し、R15 は水素原子、C1-C6 アルキル
    基、ハロゲン原子、または、C1-C6 アルキル基、1 ない
    し 2 個のハロゲン原子、C1-C6 アルコキシ基もしくは
    -CF3 基で置換されていてもよいフェニル基を表し、そ
    れぞれの Q は独立して酸素原子または硫黄原子を表
    し、Q1 は酸素原子または硫黄原子を表し、Z1 は -CR16
    R17 基、酸素原子、硫黄原子、-S(O) 基、-S(O)2 基、
    または -N(C1-C4 アルキル)基を表し、それぞれの R16
    は独立して水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1
    -C6 アルコキシ基、C1-C6 ハロアルキル基、C1-C6 ハロ
    アルコキシ基、C2-C6 アルキルカルボニルオキシ基、ま
    たは C2-C6 ハロアルキルカルボニルオキシ基を表し、
    それぞれの R17 は独立して水素原子、ヒドロキシ基、
    または ハロゲン原子を表し、R18 は C1-C6 アルキル
    基、ハロゲン原子、または C1-C6 ハロアルキル基を表
    し、R19 および R20 はそれぞれ独立して水素原子、C1-
    C6 アルキル基、または C1-C 6 ハロアルキル基を表し、
    Z2 は酸素原子、硫黄原子、-NR9 基、または -CR9R10
    基を表し、R21 および R22 はそれぞれ独立して C1-C6
    アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C3-C6 アルケニル
    基、C3-C6 ハロアルケニル基、C3-C6 アルキニル基、ま
    たはC3-C6 ハロアルキニル基を表し、R23 は水素原子、
    ハロゲン原子、またはシアノ基を表し、R24 は C1-C6
    アルキルスルフォニル基、C1-C6 アルキル基、C1-C6
    ロアルキル基、C3-C6 アルケニル基、C3-C6 アルキニル
    基、C1-C6 アルコキシ基、C1-C6ハロアルコキシ基、ま
    たはハロゲン原子を表し、R25 は C1-C6 アルキル基、C
    1-C6 ハロアルキル基、C3-C6 アルケニル基、または C3
    -C6 アルキニル基を表し、R26 は C1-C6 アルキル基、C
    1-C6 ハロアルキル基、または、環上で C1-C6 アルキル
    基、1 ないし 2 個のハロゲン原子、1 ないし 2 個のニ
    トロ基、C1-C6 アルコキシ基、および CF3 基からなる
    グループの中から選択される置換基で置換されていても
    よいフェニル基を表し、W1 は窒素原子または CH 基を
    表し、T は下記の一般式T-1、T-2、またはT-3 のいずれ
    かの基を表し、 (式中、E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8、E9、E10、E
    11、E12 はそれぞれ水素原子または C1-C3 アルキル基
    を表す。) R27 は C1-C8 アルキル基、C3-C8 シクロアルキル基、C
    3-C8 アルケニル基、C3-C8 アルキニル基、C1-C8 ハロ
    アルキル基、C2-C8 アルコキシアルキル基、C2-C8アル
    キルチオアルキル基、C2-C8 アルキルスルフィニルアル
    キル基、C2-C8 アルキルスルフォニルアルキル基、C1-C
    8 アルキルスルフォニル基、フェニル環上でハロゲン原
    子および C1-C4 アルキル基からなるグループの中から
    選択される少なくともひとつの置換基で置換されていて
    もよいフェニルスルフォニル基、C4-C8 アルコキシアル
    コキシアルキル基、C4-C8 シクロアルキルアルキル基、
    C6-C8 シクロアルコキシアルキル基、C4-C8 アルケニル
    オキシアルキル基、C4-C8アルキニルオキシアルキル
    基、C3-C8 ハロアルコキシアルキル基、C4-C8 ハロアル
    ケニルオキシアルキル基、C4-C8 ハロアルキニルオキシ
    アルキル基、C6-C8 シクロアルキルチオアルキル基、C4
    -C8 アルケニルチオアルキル基、C4-C8 アルキニルチオ
    アルキル基、環上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基お
    よび C1-C3 ハロアルキル基からなるグループの中から
    選択される少なくともひとつの置換基で置換されていて
    もよいフェノキシ基で置換された C1-C4 アルキル基、
    環上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基および C1-C3
    ハロアルキル基からなるグループの中から選択される少
    なくともひとつの置換基で置換されていてもよいベンジ
    ルオキシ基で置換されたC1-C4 アルキル基、C4-C8トリ
    アルキルシリルアルキル基、C3-C8 シアノアルキル基、
    C3-C8 ハロシクロアルキル基、C3-C8 ハロアルケニル
    基、C5-C8 アルコキシアルキニル基、C5-C8 ハロアルコ
    キシアルキニル基、C5-C8 アルキルチオアルケニル基、
    C3-C8 ハロアルキニル基、C5-C8 アルコキシアルキニル
    基、C5-C8 ハロアルコキシアルキニル基、C5-C8 アルキ
    ルチオアルキニル基、C2-C8 アルキルカルボニル基、環
    上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基および C1-C3
    ロアルキル基からなるグループの中から選択される少な
    くともひとつの置換基で置換されていてもよいベンジル
    基、-CHR34COR28 基、-CHR34COOR28 基、-CHR34P(O)(OR
    28)2 基、-CHR34P(S)(OR28)2基、-CHR34C(O)NR29R30
    基、または -CHR34C(O)NH2 基を表し、R28 は C1-C6
    ルキル基、C2-C6 アルケニル基、C3-C6 アルキニル基、
    またはテトラヒドロフラニル基を表し、R29 および R31
    は独立して水素原子、または C1-C4 アルキル基を表
    し、R30 および R32 は独立して C1-C4 アルキル基、ま
    たは環上でハロゲン原子、C1-C3 アルキル基および C1-
    C3 ハロアルキル基からなるグループの中から選択され
    る少なくともひとつの置換基で置換されていてもよいフ
    ェニル基を表し、あるいは、R29と R30とで -(CH2)5-、
    -(CH2)4-、または -CH2CH2OCH2CH2- を表していてもよ
    く、このようにして形成されるそれぞれの環では、 C1-
    C3 アルキル基、フェニル基およびベンジル基からなる
    グループの中から選択される置換基で置換されていても
    よい、あるいは、R31と R32とはこれらが結合している
    炭素原子とで C3-C8 シクロアルキル基を表していても
    よく、R33 は C1-C4 アルキル基、C1-C4 ハロアルキル
    基、または C3-C6 アルケニル基を表し、R34 および R
    35 は独立して水素原子または C1-C4 アルキル基を表
    し、R36 は水素原子、C1-C6 アルキル基、C3-C6 アルケ
    ニル基、または C3-C6 アルキニル基を表し、R37 は水
    素原子、C1-C4 アルキル基、またはハロゲン原子を表
    し、R38 は水素原子、C1-C6 アルキル基、C3-C6 シクロ
    アルキル基、C3-C6 アルケニル基、C3-C6 アルキニル
    基、C2-C6 アルコキシアルキル基、C1-C6 ハロアルキル
    基、環上でハロゲン原子、C1-C4 アルキル基および C1-
    C4 アルコキシ基からなるグループの中から選択される
    少なくともひとつの置換基で置換されていてもよいフェ
    ニル基、-CH2CO2(C1-C4 アルキル)基、または -CH(CH3)
    CO2(C1-C4 アルキル)基を表し、R39 は水素原子、C1-C2
    アルキル基、または C(O)O(C1-C4 アルキル)基を表
    し、R40 は水素原子、C1-C6 アルキル基、C1-C6 アルコ
    キシ基、または NH(C1-C6 アルキル)基を表し、R41
    C1-C6 アルキル基、C1-C6 ハロアルキル基、C1-C6 アル
    コキシ基、NH(C1-C6 アルキル)基、R42 基で置換されて
    いてもよいフェニル基、ベンジル基、または C2-C8
    アルキルアミノ基を表し、R42 は C1-C6 アルキル基、1
    ないし 2 個のハロゲン原子、C1-C6 アルコキシ基、ま
    たは CF3 基を表す。 (3)一般式IIで示される化合物およびニピラクロフェン 一般式(II) ここで、R43 は C1-C4 アルキル基を表し、R44 は C1-C
    4 アルキル基、 C1-C4 アルキルチオ基、 C1-C4 アルコ
    キシ基、 C1-C4ハロアルキル基、 C1-C4 ハロアルキル
    チオ基、または C1-C4 ハロアルコキシ基を表し、ある
    いは、R43 とR44とで-(CH2)3- または -(CH2)4- を表し
    ていてもよく、R45 は水素原子またはハロゲン原子を表
    し、R46 は水素原子または C1-C4 アルキル基を表し、R
    47 は水素原子、ニトロ基、シアノ基、-COOR49 基、-C
    (=X)NR50R51 基、または-C(=X2)R52 基を表し、R48
    水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子およ
    び水酸基からなるグループの中から選択される少なくと
    もひとつの置換基で置換されていてもよいC1-C4 アルキ
    ル基、 C1-C4 アルコキシ基、環上でハロゲン原子、ニ
    トロ基、シアノ基、 C1-C4 アルキル基、 C1-C4 アルコ
    キシ基およびハロ-C1-C4 アルキル基からなるグループ
    の中から選択される少なくともひとつの置換基で置換さ
    れていてもよいフェニル基、ピローリル基、 C2-C8
    ルキル基、 C3-C8 アルケニル基、 C3-C8 アルキニル
    基、 C3-C8 アルコキシ基、(該C2-C8 アルキル基、該
    C 3-C8 アルケニル基、 該C3-C8 アルキニル基および 該
    C3-C8 アルコキシ基には少なくともひとつ以上の酸素原
    子が挿入されていてもよい)、または以下に示す基を表
    し、 R49 R50 およびR51 は同じであっても異なってもよく、
    水素原子または C1-C4アルキル基を表し、あるいは、R
    50 とR51とはこれらが結合する窒素原子とで5員もしく
    は6員の飽和した環を形成していてもよい、R52 は水素
    原子、 C1-C4 アルキル基、または少なくとも1つ以上の
    ハロゲン原子で置換された C1-C4 アルキル基を表し、R
    53 は水素原子、 C1-C4 アルキル基、 C2-C6 アルケニ
    ル基、 C3-C6 アルキニル基、フェニル基(該 C1-C4
    ルキル基、該 C2-C6 アルケニル基、該C3-C6 アルキニ
    ル基、および該フェニル基はハロゲン原子で置換されて
    いてもよい)、 C 3-C8 シクロアルキル基、シアノメチ
    ル基、または R63CO-基を表し、R54 は水素原子、ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい C1-C6 アルキル基、
    ハロゲン原子で置換されていてもよい C2-C6 アルケニ
    ル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい C3-C6
    ルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェ
    ニル基、 C3-C8 シクロアルキル基、シアノメチル基、
    C1-C4 アルコキシ C 1-C6 アルキル基、 ジ C1-C4 アル
    キルアミノ C1-C4 アルキル基、テトラヒドロフルフリ
    ルメチル基、 C3-C6 アルキニルオキシ C1-C4 アルキル
    基、ベンジル基、環上でハロゲン原子、ニトロ基、シア
    ノ基、 C1-C4 アルキル基、 C1-C4 アルコキシ基および
    ハロ C1-C4 アルキル基からなるグループの中から選択
    される置換基で置換されていてもよいベンジル基、-C(=
    X2)R63基、-(CH2)a-(O)d-R70 基、-(CH2)a-O-(CH2)b-R
    70 基、または-(CH2)a-X2-R76基を表し、あるいは、R53
    とR54とはこれらが結合している窒素原子とで、3員、5
    員もしくは6員の飽和した環または5員もしくは6員の芳
    香環(該飽和した環および該芳香環においては1つの炭
    素原子が1つの酸素原子で置換されていてもよい)を形
    成していてもよい、R55 は水素原子、 C1-C4 アルキル
    基、 C2-C6 アルケニル基、または C3-C6 アルキニル基
    を表し、あるいはR55 とR56 とで-(CH2)e-基を形成して
    いてもよい、R56 とR57 はそれぞれ C1-C4 アルキル
    基、 C2-C6 アルケニル基、 C3-C6 アルキニル基もしく
    はフェニル基(該C1-C4 アルキル基、 該C2-C6 アルケ
    ニル基、該C3-C6 アルキニル基および該フェニル基はハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい)、 水素原子、 C3
    -C6 シクロアルキル基、-X2R60 基、または-NR61R62
    を表し、R58 は水素原子、 C1-C6 アルキル基、 C2-C6
    アルケニル基、 C3-C6 アルキニル基、 C1-C4 アルキル
    カルボニル基、シアノ C1-C3 アルキル基、 C1-C4 アル
    コキシカルボニル C1-C4 アルキル基、ジ C1-C4 アルコ
    キシカルボニル C1-C4アルキル基、ベンジル基、 C1-C4
    アルコキシ- C1-C4アルキニル基、-(CH2)a-R75基、-(CH
    2)a-X2-R72基、-(CH2)a-X2-(CH2)b-R72基、または-(C
    H2)a-X2-(CH2)b-X 2-(CH2)c-R72基を表し、R59 は水素原
    子、 C1-C4 アルキル基、 C2-C6 アルケニル基、 C3-C6
    アルキニル基、シアノ C1-C3 アルキル基、 C1-C4
    ルキルカルボニル C1-C3 アルキル基、またはフェニル
    基を表し、R60 は少なくとも1つのハロゲン原子で置換
    されていてもよい C1-C4 アルキル基を表し、R61 とR62
    は同じであっても異なってもよく、水素原子、または
    C1-C4 アルキル基を表し、R63 は少なくとも1つ以上の
    ハロゲン原子で置換されていてもよい C1-C4 アルキル
    基、 C1-C4 アルコシキ C1-C4 アルキル基、 C1-C4
    ルキルチオ C1-C4 アルキル基、 C3-C6 シクロアルキル
    基、環上でハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、 C1-C4
    アルキル基、 C1-C4 アルコキシ基およびハロ C1-C4
    アルキル基からなるグループの中から選択されるひとつ
    の置換基で置換されていてもよいフェニル基、-NR73R74
    基、または-(CH2)a-(O)d-R75基を表し、R64 は C1-C4
    アルコキシカルボニル基、またはカルボキシル基を表
    し、R65 はクロロメチル基、シアノメチル基、少なくと
    も1つ以上の酸素原子が挿入されていてもよい C3-C6
    クロアルキル基、または C1-C4 アルコキシカルボニル
    C1-C4 アルキル基を表し、R66 は水酸基、または-NR67R
    68を表し、A は -NR67R68、または -S(O)f-R69基を表
    し、R67 とR68 は同じであっても異なってもよく、水素
    原子、または C1-C4 アルキル基を表し、R69 は C1-C4
    アルキル基、または C1-C4 ハロアルキル基を表し、R70
    は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、少なくとも1つ以
    上の C1-C4 アルコキシ基で置換されていてもよい C1-C
    4 アルキル基、少なくとも1つ以上の酸素原子が挿入さ
    れていてもよい C3-C6シクロアルキル基、1もしくは2個
    のメチル基で置換されていてもよい C3-C6シクロアルキ
    ル基、フリル基、チエニル基、または -C(=O)R71基を表
    し、R71 とR72 は同じであっても異なってもよく、 C1-
    C4 アルキル基、または C1-C 4 アルコキシ基を表し、R
    73 とR74 は同じであっても異なってもよく、 C1-C4
    ルキル基、またはフェニル基を表し、R75 は少なくとも
    1つ以上の酸素原子が挿入されていてもよい C3-C6シク
    ロアルキル基、1もしくは2個のメチル基で置換されてい
    てもよい C3-C6シクロアルキル基、フリル基、チエニル
    基、または -C(=O)R71基を表し、R76 は C1-C4 アルキ
    ル基を表し、a、b、およびc はそれぞれ独立して1、2、
    または3を表し、d は0または1を表し、e は2または3を
    表し、f は1または2を表し、X2 は酸素原子または硫黄
    原子を表す。
  8. 【請求項8】タンパク質がプロトポルフィリンIXに特異
    的に結合する性質を有するタンパク質である請求項1、
    2、4、5、6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】タンパク質が、マグネシウムケラターゼの
    プロトポルフィリンIX結合サブユニットタンパク質であ
    るか、または該タンパク質の改変タンパク質であってプ
    ロトポルフィリンIXに特異的に結合する性質を有するタ
    ンパク質である請求項1、2、4、5、6、7または8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】タンパク質が、光合成微生物由来のマグ
    ネシウムケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユ
    ニットタンパク質であるか、または該タンパク質の改変
    タンパク質であってプロトポルフィリンIXに特異的に結
    合する性質を有するタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7、8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】タンパク質が、植物由来のマグネシウム
    ケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニットタ
    ンパク質であるか、または該タンパク質の改変タンパク
    質であってプロトポルフィリンIXに特異的に結合する性
    質を有するタンパク質である請求項1、2、4、5、
    6、7、8または9記載の方法。
  12. 【請求項12】タンパク質が、タバコ由来のマグネシウ
    ムケラターゼのプロトポルフィリンIX結合サブユニット
    タンパク質であるか、または該タンパク質の改変タンパ
    ク質であってプロトポルフィリンIXに特異的に結合する
    性質を有するタンパク質である請求項1、2、4、5、
    6、7、8、9または11記載の方法。
  13. 【請求項13】タンパク質が、配列番号51で示される
    アミノ酸配列を含むタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7または8記載の方法。
  14. 【請求項14】タンパク質が、配列番号52で示される
    アミノ酸配列からなるタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7、8または13記載の方法。
  15. 【請求項15】タンパク質が、配列番号53で示される
    アミノ酸配列を含むタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7または8記載の方法。
  16. 【請求項16】タンパク質が、配列番号54で示される
    アミノ酸配列からなるタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7、8または15記載の方法。
  17. 【請求項17】タンパク質が、配列番号55で示される
    アミノ酸配列を含むタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7または8記載の方法。
  18. 【請求項18】タンパク質が、配列番号56で示される
    アミノ酸配列からなるタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7、8または17記載の方法。
  19. 【請求項19】タンパク質が、配列番号57で示される
    アミノ酸配列を含むタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7または8記載の方法。
  20. 【請求項20】タンパク質が、配列番号58で示される
    アミノ酸配列からなるタンパク質である請求項1、2、
    4、5、6、7、8または19記載の方法。
  21. 【請求項21】タンパク質が、4個以上100個以下の
    アミノ酸からなるタンパク質である請求項1、2、4、
    5、6、7、8、13,14,15,16,17,1
    8,19または20記載の方法。
  22. 【請求項22】タンパク質がプロトポルフィリノーゲン
    IXに特異的に結合する性質を有するタンパク質である請
    求項1、2、4、5、6または7記載の方法。
  23. 【請求項23】タンパク質が、プロトポルフィリノーゲ
    ンIXオキシダーゼの改変タンパク質であって、プロトポ
    ルフィリノーゲンIXに対する酸化能を持たず、プロトポ
    ルフィリノーゲンIXに特異的に結合する性質を有するタ
    ンパク質である請求項1、2、4、5、6、7または2
    2記載の方法。
  24. 【請求項24】タンパク質が、プロトポルフィリノーゲ
    ンIXオキシダーゼの改変タンパク質であって、プロトポ
    ルフィリノーゲンIXに対する酸化能を持たず、プロトポ
    ルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害型除草剤に有効成
    分として含まれる物質に特異的に結合する性質を有する
    タンパク質である請求項1、2、3、5、6、7または
    22記載の方法。
  25. 【請求項25】プロトポルフィリノーゲンIXオキシダー
    ゼが、植物由来のプロトポルフィリノーゲンIXオキシダ
    ーゼである請求項23または24記載の方法。
  26. 【請求項26】プロトポルフィリノーゲンIXオキシダー
    ゼが、ダイズ由来のプロトポルフィリノーゲンIXオキシ
    ダーゼである請求項23、24または25記載の方法。
  27. 【請求項27】プロトポルフィリノーゲンIXオキシダー
    ゼが、藻類由来のプロトポルフィリノーゲンIXオキシダ
    ーゼである請求項23または24記載の方法。
  28. 【請求項28】プロトポルフィリノーゲンIXオキシダー
    ゼが、コナミドリムシ由来のプロトポルフィリノーゲン
    IXオキシダーゼである請求項23、24または27記載
    の方法。
  29. 【請求項29】タンパク質が、コプロポルフィリノーゲ
    ンIIIオキシダーゼの改変タンパク質であって、プロト
    ポルフィリノーゲンIXおよびコプロポルフィリノーゲン
    IIIに対する酸化能を持たず、プロトポルフィリノーゲ
    ンIXに特異的に結合する性質を有するタンパク質である
    請求項1、2、4、5、6、7または22記載の方法。
  30. 【請求項30】雑草防除剤に対する耐性を植物に付与す
    る方法であって、下記(1)、(2)および(3)の性質を有す
    るタンパク質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し
    発現させる工程を含むことを特徴とする方法。 (1)プロトポルフィリンIXに特異的に結合する。 (2)プロトポルフィリノーゲンIXに対する変性能を持た
    ない。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
    実質的に含まない。
  31. 【請求項31】遺伝子が、植物細胞で機能可能なプロモ
    ーターおよび植物細胞で機能可能なターミネーターと機
    能可能な形で結合されてなる遺伝子である請求項30記
    載の方法。
  32. 【請求項32】雑草防除剤が、植物のポルフィリン生合
    成を阻害もしくは抑制する雑草防除剤である請求項30
    または31記載の方法。
  33. 【請求項33】雑草防除剤が、プロトポルフィリノーゲ
    ンIXオキシダーゼ阻害型除草剤である請求項30〜32
    記載の方法。
  34. 【請求項34】タンパク質がマグネシウムケラターゼで
    あるか、または該タンパク質の改変タンパク質であって
    プロトポルフィリンIXに特異的に結合する性質を有する
    タンパク質である請求項30〜33記載の方法。
  35. 【請求項35】タンパク質がフェロケラターゼである
    か、または該タンパク質の改変タンパク質であってプロ
    トポルフィリンIXに特異的に結合する性質を有するタン
    パク質である請求項30〜33記載の方法。
  36. 【請求項36】タンパク質が植物由来のフェロケラター
    ゼである請求項30、31、32、33または35記載
    の方法。
  37. 【請求項37】タンパク質がオオムギ由来のフェロケラ
    ターゼである請求項30、31、32、33、35また
    は36記載の方法。
  38. 【請求項38】タンパク質がキュウリ由来のフェロケラ
    ターゼである請求項30、31、32、33、35また
    は36記載の方法。
  39. 【請求項39】タンパク質が4以上100以下のアミノ
    酸からなるタンパク質である請求項30〜33記載の方
    法。
  40. 【請求項40】雑草防除剤に対する耐性を植物に付与す
    る方法であって、下記(1)、(2)および(3)の性質を有す
    るタンパク質をコードする遺伝子を植物の細胞に導入し
    発現させる工程を含むことを特徴とする方法。 (1)プロトポルフィリノーゲンIXに特異的に結合する。 (2)コプロポルフィリノーゲンIIIに対する変性能を持
    つ。 (3)免疫グロブリンの可変領域のフレームワーク領域を
    実質的に含まない。
  41. 【請求項41】遺伝子が、植物細胞で機能可能なプロモ
    ーターおよび植物細胞で機能可能なターミネーターと機
    能可能な形で結合されてなる遺伝子である請求項40記
    載の方法。
  42. 【請求項42】雑草防除剤が、植物のポルフィリン生合
    成を阻害もしくは抑制する雑草防除剤である請求項40
    または41記載の方法。
  43. 【請求項43】雑草防除剤が、プロトポルフィリノーゲ
    ンIXオキシダーゼ阻害型除草剤である請求項40〜42
    記載の方法。
  44. 【請求項44】タンパク質がコプロポルフィリノーゲン
    IIIオキシダーゼであるか、または該タンパク質の改変
    タンパク質であってプロトポルフィリノーゲンIXに特異
    的に結合する性質を有するタンパク質である請求項40
    〜43記載の方法。
  45. 【請求項45】タンパク質が微生物由来のコプロポルフ
    ィリノーゲンIIIオキシダーゼである請求項40〜44
    記載の方法。
  46. 【請求項46】タンパク質が大腸菌由来のコプロポルフ
    ィリノーゲンIIIオキシダーゼである請求項40〜45
    記載の方法。
  47. 【請求項47】請求項1〜39記載の方法により雑草防
    除剤耐性を付与された植物。
  48. 【請求項48】請求項40〜46記載の方法により雑草
    防除剤耐性を付与された植物。
  49. 【請求項49】請求項47記載の植物を増殖させること
    を特徴とする雑草防除剤耐性植物の製造方法。
  50. 【請求項50】請求項48記載の植物を増殖させること
    を特徴とする雑草防除剤耐性植物の製造方法。
  51. 【請求項51】請求項47記載の植物の栽培域に雑草防
    除剤を散布する雑草防除方法。
  52. 【請求項52】請求項48記載の植物の栽培域に雑草防
    除剤を散布する雑草防除方法。
  53. 【請求項53】請求項47記載の植物の栽培域に雑草防
    除剤を散布する雑草防除剤耐性植物の選抜方法。
  54. 【請求項54】請求項48記載の植物の栽培域に雑草防
    除剤を散布する雑草防除剤耐性植物の選抜方法。
  55. 【請求項55】請求項47記載の植物の細胞の培養域に
    雑草防除剤を添加する雑草防除剤耐性植物細胞の選抜方
    法。
  56. 【請求項56】請求項48記載の植物の細胞の培養域に
    雑草防除剤を添加する雑草防除剤耐性植物細胞の選抜方
    法。
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