JP2000310859A - ポジ型レジスト用基材樹脂 - Google Patents

ポジ型レジスト用基材樹脂

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JP2000310859A JP2000091921A JP2000091921A JP2000310859A JP 2000310859 A JP2000310859 A JP 2000310859A JP 2000091921 A JP2000091921 A JP 2000091921A JP 2000091921 A JP2000091921 A JP 2000091921A JP 2000310859 A JP2000310859 A JP 2000310859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度で、クオーターミクロン以下の高解像性
を有し、かつ耐熱性、焦点深度幅特性、引置き経時安定
性及びレジスト溶液の保存安定性に優れるとともに、基
板依存性がなくプロファイル形状の優れたレジストパタ
ーンを形成できるポジ型レジスト組成物の基材用樹脂と
して有用な新規なポジ型レジスト用基材樹脂を提供する
こと。 【構成】水酸基の10〜60モル%が一般式化1 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2はメチ
ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
ルキル基である。) でで表わされる
残基で置換され、重量平均分子量が8,000〜25,
000、分子量分布(Mw/Mn)が1.5以下のポリヒ
ドロキシスチレンからなるポジ型レジスト用基材樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポジ型レジ
スト用基材樹脂、さらに詳しくは、高感度、高解像性
で、かつ耐熱性、焦点深度幅特性、引置き経時安定性及
びレジスト溶液の保存安定性に優れるとともに、基板依
存性がなくプロファイル形状の優れたレジストパターン
を形成できる紫外線、遠紫外線、KrF、ArFなどの
エキシマレーザー、X線、及び電子線などの放射線に感
応する化学増幅型のポジ型レジスト組成物に用いられる
新規なポジ型レジスト用基材樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ICやLSIなどの半導体素子
は、ホトレジスト組成物を用いたホトリソグラフイー、
エッチング、不純物拡散及び配線形成などの工程を数回
繰り返し製造されている。ホトリソグラフイーにおいて
は、ホトレジスト組成物をシリコンウエーハ上に回転塗
布などにより塗布し薄膜を形成し、それをマスクパター
ンを介して、紫外線などの放射線を照射し、現像してレ
ジストパターンを形成したのち、前記レジストパターン
を保護膜としてエッチングが行われている。これまで、
前記ホトリソグラフイーで使用されているホトレジスト
組成物は、それに要求される解像性が、サブミクロン
(1μm以下)、ハーフミクロン(0.5μm以下)程
度であり、g線(436nm)、i線(365nm)な
どの紫外線を利用したアルカリ可溶性ノボラック樹脂と
キノンジアジド基含有化合物を基本成分としたポジ型ホ
トレジストで十分実用に供することができた。
【0003】しかしながら、近年、半導体素子の微細化
が益々高まり、今日ではクオーターミクロン(0.25
μm以下)の超微細パターンを用いた超LSIの量産が
はじまろうとしている。このようなクオーターミクロン
の超微細パターンを得るには、従来のアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂とキノンジアジド基含有化合物を基本成分
としたポジ型ホトレジストでは困難なことから、より短
波長の遠紫外線(200〜300nm)、KrF、Ar
Fなどのエキシマレーザー、電子線及びX線を利用した
レジストの開発が要望されている。かかるレジストとし
て高解像性が達成される上に、放射線の照射により発生
した酸の触媒反応、連鎖反応が利用でき量子収率が1以
上で、しかも高感度が達成できる化学増幅型レジストが
注目され、盛んに開発が行われている。
【0004】上記化学増幅型レジストとしては、例えば
ポリヒドロキシスチレンの水酸基をtert−ブトキシ
カルボニルオキシ基で置換した樹脂成分とオニウム塩な
どの酸発生剤を組み合わせたレジスト組成物が米国特許
4,491,628号明細書に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記レ
ジスト組成物は、解像度、焦点深度幅特性において十分
なものでない上に、露光後一定時間放置した後、現像し
た場合、化学増幅型レジストに特有の露光により発生し
た酸の失活に起因するパターン形状劣化の問題(以下引
置き安定性という)、すなわちレジストパターン上部が
庇状に連なってしまうブリッジングの問題がある。この
ようなブリッジングができると所望の配線パターンが得
られないため、半導体素子製造において致命的なものと
なる。このような引置き経時の問題を解決する方法とし
て、レジスト層上に露光により発生した酸の失活を防止
するためトップコート層を設ける方法があるが、このよ
うな方法は、製造工程が増えスループットが悪くなる上
に、コスト高となるため好ましくない。そこで、トップ
コート層を設ける必要のない引置き安定性に優れたレジ
ストの出現が強く望まれている。
【0006】また、上記化学増幅型レジストは、シリコ
ン窒化膜(SiN)、ホウ素−リン−シリケートガラス
(BPSG)などの絶縁膜やチタンナイトライド(Ti
N)の膜を設けた基板に対して裾引きのパターン形状と
なる問題(以下基板依存性という)がある。
【0007】さらに、アルミニウム−珪素−銅(Al−
Si−Cu)の合金、タングステン(W)などの金属膜
を設けた基板を使用すると定在波の影響を受けパターン
断面形状が波形となる問題がある。これらの基板依存性
と定在波の問題点を解決する方法としては、基板とレジ
スト層との間に反射防止層を設ける方法があるが、この
方法は上述トップコート層と同様に製造工程が増えスル
ープットが悪くなる上に、コスト高となるため好ましく
ない。そこで、基板依存性がなく反射防止層を設ける必
要がない上に、定在波の影響を受けにくくプロファイル
形状の優れたレジストパターンを形成できるレジストが
強く望まれている。
【0008】上記問題点に加えて、従来のレジスト組成
物は、熱に対して十分な耐性がない上に、それを溶液と
したとき、しばしばその保存中に異物が発生するなど保
存安定性に欠けるという問題点がある。そのため、耐熱
性に優れるとともに、前記異物の発生のない保存安定性
に優れたレジスト溶液が得られるレジスト組成物である
ことも要望されている。
【0009】こうした現状に鑑み、本発明者等は、鋭意
研究を重ねた結果、上記問題点が(A)酸の作用により
アルカリ水溶液に対する溶解性が増大するポジ型レジス
ト用基材樹脂成分として、水酸基の特定の割合が特定の
置換基で置換され、かつ、特定の重量平均分子量及び分
子量分布を有する新規なポリヒドロキシスチレンを用い
ることにより、又はこれと前記置換基と異なる置換基で
水酸基の特定の割合が置換され、かつ、特定の重量平均
分子量及び分子量分布を有するポリヒドロキシスチレン
との混合物を用いることにより解決でき、高感度、高解
像性で、かつ耐熱性、焦点深度幅特性、引置き経時安定
性及びレジスト溶液の保存安定性に優れるとともに、基
板依存性がなくプロファイル形状の優れたレジストパタ
ーンが形成でき、紫外線、遠紫外線、KrF、ArFな
どのエキシマレーザー、X線、及び電子線などの放射線
に感応する化学増幅型のポジ型レジスト組成物が得られ
ることを見出し、本発明を完成したものである。すなわ
【0010】本発明は、新規なポジ型レジスト用基材樹
脂を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、(a)水酸基の10〜60モル%が一般式化2
【0012】
【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2はメチ
ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
ルキル基である。)で表わされる残基で置換され、重量
平均分子量が8,000〜25,000、分子量分布
(Mw/Mn)が1.5以下のポリヒドロキシスチレンか
らなるポジ型レジスト用基材樹脂に係る。
【0013】本発明のポジ型レジスト用基材樹脂(a)
は、上述のとおり一般式化2で表わされる残基で水酸基
の10〜60モル%、好ましくは20〜50モル%が置
換され、重量平均分子量が8,000〜25,000、
分子量分布(Mw/Mn)が1.5以下の新規なポリヒド
ロキシスチレンである。このポリヒドロキシスチレンの
置換率が10モル%未満では形状の優れたパターンが得
られず、60モル%を超えるとレジストの感度が低下す
るため好ましくなく、実用的には20〜50モル%が有
効である。前記置換基の具体例としては、例えば1−メ
トキシエトキシ基、1−エトキシエトキシ基、1−n−
プロポキシエトキシ基、1−イソプロポキシエトキシ
基、1−n−ブトキシエトキシ基、1−イソブトキシエ
トキシ基、1−(1,1−ジメチルエトキシ)−1−メ
チルエトキシ基、1−メトキシ−1−メチルエトキシ
基、1−エトキシ−1−メチルエトキシ基、1−n−プ
ロポキシ−1−メチルエトキシ基、1−イソブトキシ−
1−メチルエトキシ基、1−メトキシ−n−プロポキシ
基、1−エトキシ−n−プロポキシ基などが挙げられ
る。中でも、特に1−エトキシエトキシ基及び1−メト
キシ−n−プロポキシ基が感度、解像力がバランス良く
向上するので好ましい。この基材樹脂(a)は、上記重
量平均分子量と上記分子量分布を有するポリヒドロキシ
スチレンの水酸基を、例えば1−クロロ−1−エトキシ
エタンや1−クロロ−1−メトキシプロパンなどによ
り、公知の置換反応に従い前記一般式化2の残基で置換
することで製造できる。
【0014】上記基材樹脂(a)は、(b)水酸基の1
0〜60モル%、好ましくは20〜50モル%がter
t−ブトキシカルボニルオキシ基で置換され、重量平均
分子量が8,000〜25,000、分子量分布(Mw
/Mn)が1.5以下のポリヒドロキシスチレンとの混
合物としてポジ型レジスト組成物の(A)成分として用
いると、より解像性、耐熱性及びプロファイル形状に優
れ好ましい。この(A)成分に(B)放射線の照射によ
り酸を発生する化合物(以下酸発生剤という)及び
(C)有機カルボン酸化合物を配合することで、高感
度、高解像性で、かつ耐熱性、焦点深度幅特性、引置き
経時安定性及びレジスト溶液の保存安定性に優れるとと
もに、基板依存性がなくプロファイル形状の優れたレジ
ストパターンが形成できるポジ型レジスト組成物が得ら
れる。前記(b)成分は、上記重量平均分子量と上記分
子量分布を有するポリヒドロキシスチレンの水酸基を例
えばジーtert−ブチル−ジ−カーボネートなどによ
り、公知の置換反応に従いtert−ブトキシカルボニ
ルオキシ基で置換して製造される。前記(b)成分の置
換率が10モル%未満ではプロファイル形状に優れたレ
ジストパターンが得られず、また60モル%を超えると
感度が低下するため好ましくなく、実用上は20〜50
モル%が有効である。
【0015】上記混合物の混合割合は、(a)成分が3
0〜90重量%、(b)成分が10〜70重量%、好ま
しくは(a)成分が50〜80重量%、(b)成分が2
0〜50重量%の範囲がよい。
【0016】また、上記(a)成分、(b)成分の重量
平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
法(GPC法)に基づきポリスチレン基準で8,000
〜25,000の範囲である。重量平均分子量が8,0
00範囲未満では被膜性が良好でなく、また25,00
0の範囲を超えるとアルカリ水溶液に対する溶解性が劣
る。さらに、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比で表わされる分子量分布(Mw/Mn)が
1.5以下の範囲であることを必要とする。分子量分布
が前記範囲にあることにより耐熱性が一段と向上する。
【0017】上記(B)成分としては、従来より酸発生
剤として公知のものを使用することができ、特に制限は
なく、具体的には(a)ビス(p−トルエンスルホニ
ル)ジアゾメタン、メチルスルホニル−p−トルエンス
ルホニルジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル
−1−(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメ
タン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジア
ゾメタン、ビス(1−メチルエチルスルホニル)ジアゾ
メタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタ
ン、ビス(2,4−ジメチルフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、ビス(4−エチルフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、ビス(3−メチルフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、ビス(4−メトキシフェニルスルホニル)ジ
アゾメタン、ビス(4−フルオロフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、ビス(4−クロロフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、ビス(4−tert−ブチルフェニルス
ルホニル)ジアゾメタンなどのビススルホニルジアゾメ
タン類、(b)2−メチル−2−(p−トルエンスルホ
ニル)プロピオフエノン、2−(シクロヘキシルカルボ
ニル)−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2
−メタンスルホニル−2−メチル−(4−メチルチオ)
プロピオフエノン、2,4−ジメチル−2−(p−トル
エンスルホニル)ペンタン−3−オンなどのスルホニル
カルボニルアルカン類、(c)1−p−トルエンスルホ
ニル−1−シクロヘキシルカルボニルジアゾメタン、1
−ジアゾ−1−メチルスルホニル−4−フエニル−2−
ブタノン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−シクロ
ヘキシルカルボニルジアゾメタン、1−ジアゾ−1−シ
クロヘキシルスルホニル−3,3−ジメチル−2−ブタ
ノン、1−ジアゾ−1−(1,1−ジメチルエチルスル
ホニル)−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−アセ
チル−1−(1−メチルエチルスルホニル)ジアゾメタ
ン、1−ジアゾ−1−(p−トルエンスルホニル)−
3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−ベ
ンゼンスルホニル−3,3−ジメチル−2−ブタノン、
1−ジアゾ−1−(p−トルエンスルホニル)−3−メ
チル−2−ブタノン、2−ジアゾ−2−(p−トルエン
スルホニル)酢酸シクロヘキシル、2−ジアゾ−2−ベ
ンゼンスルホニル酢酸tert−ブチル、2−ジアゾ−
2−メタンスルホニル酢酸イソプロピル、2−ジアゾ−
2−ベンゼンスルホニル酢酸シクロヘキシル、2−ジア
ゾ−2−(p−トルエンスルホニル)酢酸tert−ブ
チルなどのスルホニルカルボニルジアゾメタン類、
(d)p−トルエンスルホン酸2−ニトロベンジル、p
−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−
トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸2,4−ジニト
ロベンジルなどのニトロベンジル誘導体、(e)ピロガ
ロールのメタンスルホン酸エステル(ピロガロールトリ
メシレート)、ピロガロールのベンゼンスルホン酸エス
テル、ピロガロールのp−トルエンスルホン酸エステ
ル、ピロガロールのp−メトキシベンゼンスルホン酸エ
ステル、ピロガロールのメシチレンスルホン酸エステ
ル、ピロガロールのベンジルスルホン酸エステル、没食
子酸アルキルのメタンスルホン酸エステル、没食子酸ア
ルキルのベンゼンスルホン酸エステル、没食子酸アルキ
ルのp−トルエンスルホン酸エステル、没食子酸アルキ
ルのp−メトキシベンゼンスルホン酸エステル、没食子
酸アルキルのメシチレンスルホン酸エステル、没食子酸
アルキルのベンジルスルホン酸エステルなどのポリヒド
ロキシ化合物と脂肪族または芳香族スルホン酸エステル
類などを挙げることができる。前記没食子酸アルキルに
おけるアルキル基は、炭素数1〜15のアルキル基、特
にオクチル基及びラウリル基が好ましい。また、(f)
次の一般式化3、化4で表わされるオニウム塩系酸発生
剤、(g)一般式化5で表わされるベンゾイントレシー
ト系酸発生剤も使用できる。
【0018】
【化3】 (R4及びR5は、アリール基、置換基を有するアリール
基であり、それぞれ同一であっても異なってもよく、X
-はAsF- 6、PF- 6、BF- 4SbF- 6、CF3SO- 3
いずれかである。)
【0019】
【化4】 (R6、R7及びR8は、アリール基、置換基を有するア
リール基であり、それぞれ同一であっても異なってもよ
く、X-はAsF- 6、PF- 6、BF- 4SbF- 6、CF3
- 3のいずれかである。)
【0020】
【化5】 (R9、R10はアリール基、置換基を有するアルール基
であり同一でも異なっていてもよく、R11、R12は水素
原子、低級アルキル基、水酸基、アリール基であり同一
でも異なってもよい。nは0又は1である。)
【0021】上記一般式化3、4で表わされるオニウム
塩の具体的なものとしては、以下の化6〜27の化合物
が挙げられる。
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】
【化24】
【0041】
【化25】
【0042】
【化26】
【0043】
【化27】
【0044】上記オニウム塩の中でトリフルオロメタン
スルホネートを陰イオンとするオニウム塩が半導体素子
製造の際に使用されるリン、ホウ素、アンチモンなどの
拡散剤として用いられる原子を含まないため好ましい。
【0045】(g)ベンゾイントシレート系酸発生剤の
具体的なものとしては以下の化28〜32の化合物が挙
げられる。
【0046】
【化28】
【0047】
【化29】
【0048】
【化30】
【0049】
【化31】
【0050】
【化32】
【0051】上記酸発生剤は1種を用いてもよいし、2
種以上を組み合せて用いてもよい。前記酸発生剤の中
で、エキシマレーザ用のレジストに好適なものとしては
(a)のビススルホニルジアゾメタン類、中でもビス
(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン又はビス
(2,4−ジメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン
や(e)のポリヒドロキシ化合物の脂肪族又は芳香族ス
ルホン酸エステル類、中でもピロガロールトリメシレー
トがよく、特にこれらの酸発生剤の混合物が高感度を達
成でき好ましい。
【0052】また、電子線用レジスト系酸発生剤として
は、(d)のニトロベンジル誘導体、中でもp−トルエ
ンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、(e)のポリ
ヒドロキシ化合物の脂肪族又は芳香族スルホン酸エステ
ル類、中でもピロガロールトリメシレート、(f)のオ
ニウム塩系酸発生剤、中でもビス(p−tert−ブチ
ルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネ
ート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンス
ルホネート及び(g)のベンゾイントレシート系酸発生
剤が好ましい。前記酸発生剤の配合量は、ポジ型レジス
ト用基材樹脂成分100重量部に対し1〜20重量部、
好ましくは2〜10重量部の割合がよい。酸発生剤が1
重量部未満の配合では効果が不十分であり、また20重
量部を超えると、溶剤に溶け切れない上に、諸樹脂成分
との混和性が悪くなる。
【0053】さらに、ポジ型レジスト組成物が(C)成
分を含有することにより、感度、解像度、レジストパタ
ーンの断面形状、露光後の引置き経時安定性が優れてい
るとともに、種々の基板に対しても断面形状の良好なレ
ジストパターンを形成するレジストが得られる。
【0054】上記(C)成分としては、飽和又は不飽和
脂肪族カルボン酸、脂環式カルボン酸、オキシカルボン
酸、アルコキシカルボン酸、ケトカルボン酸、芳香族カ
ルボン酸などいずれも使用でき、特に限定されるもので
はなく、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イ
ソ酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸などの1価或は多価脂肪族カルボン酸、1,
1−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,1−シ
クロヘキシルジ酢酸などの脂環式カルボン酸、アクリル
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、3−ブテン酸、メタ
クリル酸、4−ペンテン酸、プロピオール酸、2−ブチ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、アセチレンカルボン酸な
どの不飽和脂肪族カルボン酸、オキシ酢酸などのオキシ
カルボン酸、メトキシ酢酸、エトキシ酢酸などのアルコ
キシカルボン酸、ピルビン酸などのケトカルボン酸や一
般式化33
【0055】
【化33】 [式中、R13 及びR14 はそれぞれ独立して水素原子、水
酸基、ニトロ基、カルボキシル基、ビニル基を表す(た
だし、R13 及びR14 が共に水素原子の場合は除
く。)。]及び一般式化34
【0056】
【化34】 [式中、nは0又は1〜10の整数を示す]で表される
芳香族カルボン酸などが挙げることができるが、特に脂
環式カルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸、及び芳香族
カルボン酸が好ましく使用される。
【0057】上記一般式化33で表される芳香族カルボ
ン酸としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸、o−ヒ
ドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香
酸、3,5−ジニトロ安息香酸、2−ニトロ安息香酸、
2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ
安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、
2ービニル安息香酸、4ービニル安息香酸、フタル酸、
テレフタル酸、イソフタル酸などを挙げることができ、
特にo−位に置換基を有する安息香酸、例えばo−ヒド
ロキシ安息香酸、o−ニトロ安息香酸、フタル酸などが
好適である。
【0058】また、一般式化34で表される芳香族カル
ボン酸化合物としては、式中のnが単一のもののみ、ま
たは異種のものを組み合わせても使用することができる
が、実用的にはフェノール化合物として市販されている
SAX(商品名、三井東圧化学社製)が好ましく用いら
れる。
【0059】上記一般式化33及び化34で表される芳
香族カルボン酸化合物は、それぞれ単独でも2種以上を
混合して用いてもよい。これらの芳香族カルボン酸化合
物の配合により断面形状の良好なレジストパターンを形
成することができるとともに、露光後の引置き経時安定
性が優れ、露光後に施される加熱処理までの時間の長さ
に関係なく、良好なプロファイル形状が形成でき、特に
一般式化34で表される芳香族カルボン酸化合物は矩形
の断面形状が形成できるため好適である。
【0060】(C)成分の配合量としては、(A)成分
及び(B)成分の合計量に対して0.01〜1重量%、
好ましくは0.05〜0.5重量%の範囲で用いられ
る。有機カルボン酸化合物の配合量が0.01重量%未
満では断面形状の良好なレジストパターンが得られず、
また1重量%を超えると現像性が低下するため好ましく
ない。
【0061】上記(A)成分、(B)成分及び(C)成
分を含有するポジ型レジスト組成物は、放射線の照射に
より発生した酸の必要以上の拡散が防止できマスクパタ
ーンに忠実なレジストパターンを形成できるとともに、
解像度、引置き経時安定性を高めることができる(D)
アミンを(A)成分に対して0.01〜1重量%、好ま
しくは0.05〜0.5重量%の範囲で含有することが
できる。前記(D)成分としては脂肪族アミン、芳香族
アミン、複素環式アミンなどが挙げられる。前記脂肪族
アミンとしては、具体的にメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n−
プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、イソプロ
ピルアミンなどが挙げられる。また、芳香族アミンとし
ては、具体的にベンジルアミン、アニリン、N−メチル
アニリン、N,N−ジメチルアニリン、o−メチルアニ
リン、m−メチルアニリン、p−メチルアニリン、N,
N−ジエチルアニリン、ジフェニルアミン、ジ−p−ト
リルアミンなどが挙げられる。さらに複素環式アミンと
しては、具体的にピリジン、o−メチルピリジン、o−
エチルピリジン、2,3−ジメチルピリジン、4−エチ
ル−2−メチルピリジン、3−エチル−4−メチルピリ
ジン等が挙げられるが、特に強塩基性で低沸点のアミ
ン、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア
ミンのような脂肪族アミンが好ましい。これらは単独で
用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0062】また、上記(A)〜(C)成分又は(A)
〜(D)成分に加えて(E)N,N−ジ−アルキルカル
ボン酸アミドを含有することができる。前記(E)成分
を含有することにより孤立したレジストパターンの形状
の改善ができる。(E)成分の含有量は、(A)成分に
対して0.1〜5重量%の範囲が好ましい。前記(E)
成分としては、低級カルボン酸アミドのN,N−ジ−ア
ルキル基置換体が好ましく、具体的にはN,N−ジメチ
ルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミドが挙
げられる。前記(E)成分は単独でも又は2種以上組合
せて用いてもよい。
【0063】さらに、吸光剤を配合するのが良い。前記
吸光剤としては、例えば1−[1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,4−ジヒド
ロキシフェニルメタンなどのポリフェノール類のナフト
キノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、
ベンゾフエノンを挙げることができ、これらの吸光剤を
配合することにより感度及び解像性の向上効果に優れる
とともに、定在波の影響を抑制し断面形状が波状となら
ず矩形のレジストパターンを形成する作用をも有するた
め好ましく使用できる。この吸光剤の配合量としては上
記した(A)成分と(B)成分との合計量に対して30
重量%を超えない範囲で配合され、好ましくは0.5〜
15重量%の範囲で配合される。この配合量が30重量
%を超えるとプロファイル形状が悪くなるため好ましく
ない。
【0064】上記各成分を含有するポジ型レジスト組成
物は、その使用に当たっては溶剤に溶解した溶液の形で
用いるのが好ましい。このような溶剤の例としては、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチ
ルイソアミルケトン、2−ヘプタノンなどのケトン類;
エチレングリコール、エチレングリコールモノアセテー
ト、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノ
アセテート、プロピレングリコール、プロピレングリコ
ールモノアセテート、ジプロピレングリコール又はジプ
ロピレングリコールモノアセテートのモノメチルエーテ
ル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノ
ブチルエーテル又はモノフエニルエーテルなどの多価ア
ルコール類及びその誘導体;ジオキサンのような環式エ
ーテル類;及び乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン
酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロ
ピオン酸エチルなどのエステル類を挙げることができ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上混合して
用いてもよい。
【0065】また、所望によりポジ型レジスト組成物と
混和性のある添加物、例えばレジスト膜の性能を改良す
るための付加的樹脂、可塑剤、安定剤、着色剤、界面活
性剤などの慣用されているものを添加含有させることが
できる。
【0066】上記ポジ型レジスト組成物は、溶剤に溶解
されスピンナー等を用いて、例えばシリコンウェーハ、
シリコン窒化膜(SiN)、BPSG等の絶縁膜を設け
た基板、チタンナイトライド(TiN),Al−Si−
Cu、タングステン等の金属膜を設けた基板等に塗布さ
れ、乾燥され、感光層に形成されたのち、縮小投影露光
装置等により、deepーUV光、エキシマレーザー光
を所望のマスクパターンを介して照射するか、電子線に
より描画し、現像液、例えば1〜10重量%テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド水溶液のような弱アルカリ
性水溶液などを用いて現像処理して、マスクパターンに
忠実で良好なレジストパターンが形成される。このよう
に前記ポジ型レジスト組成物は各種基板に依存すること
がなく、優れたレジストパターンが形成できる。
【0067】
【発明の実施の形態】次に製造例及び実施例により本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によ
ってなんら限定されるものではない。
【0068】製造例1 重量平均分子量13,000、分子量分布(Mw/Mn
1.5のポリヒドロキシスチレン120gをN,N−ジ
メチルアセトアミド680gに溶解し、この溶液の中に
ジ−tert−ブチル−ジ−カーボネート85.0gを
加え、かき混ぜながら完全に溶解したのち、トリエチル
アミン59gを約15分間かけて滴下した。滴下終了
後、そのまま約3時間かき混ぜた。次いで、得られた溶
液に対して20倍量の純水を加え、水酸基がtert−
ブトキシカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキ
シスチレンを析出させた。該析出物を純水で洗浄、脱
水、乾燥して、水酸基の39モル%がtert−ブトキ
シカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチ
レン(重量平均分子量13,000、分子量分布(Mw
/Mn)1.5)150gを得た。
【0069】実施例1 重量平均分子量13,000、分子量分布(Mw/Mn
1.5のポリヒドロキシスチレン120gをN,N−ジ
メチルアセトアミド680gに溶解し、この溶液の中に
1−クロロ−1−エトキシエタン42.3gを加え、か
き混ぜながら完全に溶解したのち、トリエチルアミン7
8.8gを約30分間かけて滴下した。滴下終了後、そ
のまま約3時間かき混ぜた。次いで、得られた溶液に対
して20倍量の純水を加え、水酸基が1−エトキシエト
キシ基で置換されたポリヒドロキシスチレンを析出させ
た。該析出物を純水で洗浄、脱水、乾燥して、水酸基の
39モル%が1−エトキシエトキシ基で置換されたポリ
ヒドロキシスチレン(重量平均分子量13,000、分
子量分布(Mw/Mn)1.5)130gを得た。
【0070】比較製造例1 製造例1においてポリヒドロキシスチレンを重量平均分
子量13,000、分子量分布(Mw/Mn)4.0のポ
リヒドロキシスチレンに代えた以外は、製造例1と同様
にして、水酸基の39モル%がtert−ブトキシカル
ボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレン
(重量平均分子量13,000、分子量分布(Mw
n)4.0)150gを得た。
【0071】比較製造例2 実施例1においてポリヒドロキシスチレンを重量平均分
子量13,000、分子量分布(Mw/Mn)4.0のポ
リヒドロキシスチレンに代えた以外は、実施例1と同様
にして、水酸基の39モル%が1−エトキシエトキシ基
で置換されたポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量
13,000、分子量分布(Mw/Mn)4.0)130
gを得た。
【0072】実施例2 製造例1で得られたポリヒドロキシスチレン3gと実施
例1で得られたポリヒドロキシスチレン7g、ビス(シ
クロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン0.4g、ビス
(2,4−ジメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン
0.1g、ピロガロールトリメシレート0.2g、サル
チル酸0.02g及びベンゾフェノン0.1gをプロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート45gに
溶解したのち、さらにトリエチルアミン0.03g及び
N,N−ジメチルアセトアミド0.5gを加えて溶解し
て得られた溶液を孔径0.2μmのメンブレンフイルタ
ーでろ過したものをポジ型レジストの塗布液として調製
した。
【0073】次に調製された塗布液をスピンナーを使用
してシリコンウエ−ハ上に塗布し、ホットプレート上で
80℃、90秒間乾燥して膜厚0.7μmのレジスト膜
を得た。この膜に縮小投影露光装置NSR−2005E
X8A(ニコン社製)を用い、1mJずつドーズ量を加
え露光したのち、105℃、90秒間加熱し、次いで
2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
水溶液で23℃にて65秒間現像処理し、30秒間水
洗、乾燥してレジストパターンを形成した。形成された
レジストパターン断面は、定在波の影響はなく矩形に近
い良好なものであり、0.21μmのラインアンドスペ
ースパターンが形成された。また、目視で確認できる大
面積のレジストパターンがパターニングされ基板表面が
現れる最小露光量を感度として測定した結果、11mJ
/cm2であった。さらに、形成されたレジストパター
ンの耐熱性(熱によるフローが生じる温度)を調べた結
果、135℃であった。焦点深度幅として0.25μm
のラインアンドスペースパターンが1:1に形成される
焦点の最大幅(μm)を求めたところ2.0μmであっ
た。このレジスト溶液を褐色ビン中25℃で保存し保存
安定性を調べたところ、6ヶ月間異物の発生がなかっ
た。
【0074】また、引置き経時安定性として、上記と同
様にしてレジストパターンを形成し、側面が垂直で良好
なプロファイル形状の0.25μmのラインアンドスペ
ースパターンが形成される露光から露光後加熱処理まで
の時間を測定したところ、90分間であった。
【0075】比較例1 比較製造例1で得られたポリヒドロキシスチレン3gと
比較製造例2で得られたポリヒドロキシスチレン7g、
ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン0.7
g、サルチル酸0.05gをプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート45gに溶解したのち、さら
にトリエチルアミン0.01g及びN,N−ジメチルア
セトアミド0.2gを加えて溶解して得られた溶液を孔
径0.2μmのメンブレンフイルターでろ過したものを
ポジ型レジストの塗布液として調製した。
【0076】次に調製された塗布液を実施例2と同様に
してレジストパターンを形成した。形成されたレジスト
パターン断面は、定在波の影響はなく矩形に近い良好な
ものであり、0.21μmのラインアンドスペースパタ
ーンが形成された。また、目視で確認できる大面積のレ
ジストパターンがパターニングされ基板表面が現れる最
小露光量を感度として測定した結果、15mJ/cm2
であった。さらに、形成された目視で確認できる大面積
のレジストパターンの耐熱性(熱によるフローが生じる
温度)を調べた結果、125℃であった。焦点深度幅と
して0.25μmのラインアンドスペースパターンが
1:1に形成される焦点の最大幅(μm)を求めたとこ
ろ1.6μmであった。このレジスト溶液を褐色ビン中
25℃で保存し保存安定性を調べたところ、6ヶ月間異
物の発生がなかった。
【0077】また、引置き経時安定性として、露光後加
熱処理を110℃、90秒間とした以外は実施例2と同
様にしてレジストパターンを形成し、側面が垂直で良好
なプロファイル形状の0.25μmのラインアンドスペ
ースパターンが形成される露光から露光後加熱処理まで
の時間を測定したところ、60分間であった。
【0078】実施例3 実施例2において、基板をTiNの金属膜が形成された
シリコンウェハーとした以外は、実施例2と同様にして
レジストパターンを形成した。形成されたレジストパタ
ーン断面は定在波の影響はなく矩形に近い良好なもので
あり、0.23μmのラインアンドスペースパターンが
形成された。
【0079】実施例4 実施例2において、基板をBPSGの絶縁膜が形成され
たシリコンウェハーとした以外は、実施例2と同様にし
てレジストパターンを形成した。形成されたレジストパ
ターン断面は定在波の影響はなく矩形に近い良好なもの
であり、0.23μmのラインアンドスペースパターン
が形成された。
【0080】
【発明の効果】本発明のポジ型レジスト用基材樹脂は、
化学増幅型ポジ型レジスト組成物の樹脂成分として有用
であり、高感度で、クオーターミクロン以下の高解像性
を有し、かつ耐熱性、焦点深度幅特性、引置き経時安定
性及びレジスト溶液の保存安定性に優れるとともに、基
板依存性がなくプロファイル形状の優れたレジストパタ
ーンを形成できるレジスト組成物が製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 晃義 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 (72)発明者 坂井 与日 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 (72)発明者 中山 寿昌 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基の10〜60モル%が一般式化1 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2はメチ
    ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
    ルキル基である。)で表わされる残基で置換され、重量
    平均分子量が8,000〜25,000、分子量分布
    (Mw/Mn)が1.5以下のポリヒドロキシスチレンか
    らなるポジ型レジスト用基材樹脂。
  2. 【請求項2】(a)請求項1の基材樹脂と(b)水酸基
    の10〜60モル%がtert−ブトキシカルボニルオ
    キシ基で置換され、重量平均分子量が8,000〜2
    5,000、分子量分布(Mw/Mn)が1.5以下のポ
    リヒドロキシスチレンとの混合物からなることを特徴と
    するポジ型レジスト用基材樹脂。
  3. 【請求項3】(a)成分が30〜90重量%、(b)成
    分が10〜70重量%の混合物であることを特徴とする
    請求項2記載のポジ型レジスト用基材樹脂。
  4. 【請求項4】(a)成分が50〜80重量%、(b)成
    分が20〜50重量%の混合物であることを特徴とする
    請求項3記載のポジ型レジスト用基材樹脂。
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