JP2000310282A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパーディスク組立体

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JP2000310282A
JP2000310282A JP11116505A JP11650599A JP2000310282A JP 2000310282 A JP2000310282 A JP 2000310282A JP 11116505 A JP11116505 A JP 11116505A JP 11650599 A JP11650599 A JP 11650599A JP 2000310282 A JP2000310282 A JP 2000310282A
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Japan
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damper
hubs
disk assembly
spring
axial direction
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JP11116505A
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English (en)
Inventor
Norihisa Uenohara
範久 植之原
Hiroshi Uehara
宏 上原
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本のシャフトに係合する2個のスプライン
ハブを有するダンパーディスク組立体において低剛性の
特性をもたらすためのダンパー機構の構造を適切なもの
にする。 【解決手段】 ダンパーディスク組立体は、2つのハブ
16と2つのハブフランジ20と第1ダンパー101と
を備えている。2つのハブ16は1本のシャフト110
に相対回転不能に係合するように軸方向に並んで配置さ
れている。2つのハブフランジ20は2つのハブ16の
外周側にそれぞれ配置され互いに固定されている。ハブ
フランジ20はハブ16に対して所定角度範囲内で相対
回転可能である。第1ダンパー101は2つのハブ16
と2つのハブフランジ20とが相対回転するときに圧縮
される小ばね75を有している。第1ダンパー101は
軸方向位置が2つのハブフランジ20の軸方向位置の間
にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパー機構、特
に、トルクを伝達するとともに捩じり振動を減衰・吸収
するためのダンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ダンパー機構とは、動力伝達装置に用い
られ、トルクを伝達するとともに、トルクに含まれる捩
じり振動を吸収・減衰するための装置である。ダンパー
機構は自動車のクラッチに用いられるクラッチディスク
組立体やフライホイール組立等に組み込まれる。ダンパ
ー機構は、主に、第1回転部材と、第2回転部材と、第
1回転部材と第2回転部材との間に配置されたばね等の
弾性部材とから構成されている。弾性部材は第1回転部
材と第2回転部材の窓部内に配置され、第1回転部材と
第2回転部材とが相対回転する際に両部材間で圧縮され
る。
【0003】クラッチディスク組立体は、主に、摩擦フ
ェーシングを有するクラッチディスクと、クラッチディ
スクに固定された1対の円板状部材と、円板状部材間に
配置されたフランジを有する出力側ハブと、フランジと
1対の円板状部材とを円周方向に弾性的に連結するばね
(トーションスプリング)とから構成されている。ここ
では、1対の円板状部材、ハブのフランジ及びばねから
ダンパー機構が構成されている。
【0004】クラッチディスク組立体に対して対策を要
求される車輌の異音問題としては、主に中立時トランス
ミッション歯打ち音と走行時における駆動系歯打ち音及
びこもり音がある。特に、ディーゼル車においては前者
の異音問題が顕著である。このため、ハブとボスとを分
割し、ばね定数の小さな小ばねをハブとハブフランジと
の間に設ける構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のクラッチディス
ク組立体には、例えば、限られた外径寸法の中でダンパ
ー容量を最大にするため、ダンパーを構成するスプリン
グを軸方向に二重に配列したクラッチディスク組立体が
ある。このような構造を製造上無理なく成立させるため
には軸方向に並んだ2個のスプラインハブを用いてい
る。しかし、各スプラインハブにそれぞれ1段目の低剛
性ダンパーを設けたのでは、径寸法が大きくなり、構造
も複雑になる。
【0006】本発明の課題は、1本のシャフトに係合す
る2個のスプラインハブを有するダンパーディスク組立
体において低剛性の特性をもたらすためのダンパー機構
の構造を適切なものにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ーディスク組立体は、2つのハブと2つの環状回転部材
とダンパー機構とを備えている。2つのハブは1本のシ
ャフトに相対回転不能に係合するように軸方向に並んで
配置されている。2つの環状回転部材は2つのハブの外
周側にそれぞれ配置され互いに固定されている。ダンパ
ー機構は2つのハブと2つの環状回転部材とが相対回転
する時に圧縮される弾性部材を有している。ダンパー機
構は軸方向位置が2つの環状回転部材の軸方向位置間に
ある。
【0008】このダンパーディスク組立体では、ダンパ
ー機構は2つの環状回転部材に対してその軸方向外側に
配置されていないため、ダンパーディスク組立体全体の
スペースを小さくできる。請求項2に記載のダンパーデ
ィスク組立体では、請求項1において、ダンパー機構は
少なくとも一部が2つのハブの軸方向間に配置されてい
る。
【0009】このダンパーディスク組立体では、ダンパ
ー機構の径を小さくできる。請求項3に記載のダンパー
ディスク組立体では、請求項1又は2において、2つの
ハブと2つの環状回転部材は所定捩じり角度において互
いに当接するストッパー部を有している。このダンパー
ディスク組立体では、2つのハブと2つの環状回転部材
のストッパー部が当接するとダンパー機構の弾性部材の
圧縮はそれ以上進まない。
【0010】請求項4に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項1〜3のいずれかにおいて、ダンパー機構
は第1部材と第2部材と前記弾性部材とを有している。
第1部材には2つの環状回転部材からトルクが入力され
る。第2部材はシャフトにトルクを出力する。弾性部材
は第1部材と第2部材とが相対回転すると両者の間で圧
縮される。
【0011】請求項5に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項4において、第1部材は2つのハブの軸方
向間に内周部が配置され弾性部材の回転方向両側を支持
する環状プレート部材である。第1部材の内周部が2つ
のハブの軸方向間に配置されているため、第1部材の径
を小さくできる。請求項6に記載のダンパーディスク組
立体では、請求項5において、固定部材をさらに備えて
いる。固定部材は2つの環状回転部材を互いに固定する
ために軸方向に延びている。固定部材は第1部材に相対
回転不能に係合している。
【0012】このダンパーディスク組立体では、2つの
環状回転部材のトルクは固定部材を介して第1部材に伝
達される。請求項7に記載のダンパーディスク組立体で
は、請求項4〜6のいずれかにおいて、第2部材は、2
つのハブの軸方向間に内周部が配置され弾性部材の回転
方向両側を支持する環状プレート部材である。
【0013】このダンパーディスク組立体では、第2部
材は内周部が2つのハブの軸方向間に配置されているた
め、第2部材の径を小さくすることができる。請求項8
に記載のダンパーディスク組立体では、請求項7におい
て、第2環状プレート部材はシャフトに直接係合してい
る。このダンパーディスク組立体では、第2環状プレー
ト部材と係合するための歯等を2つのハブに設ける必要
がない。
【0014】請求項9に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項1〜8のいずれかにおいて、位置決め部材
をさらに備えている。位置決め部材は2つのハブを2つ
の環状回転部材に対して軸方向に位置決めしている。請
求項10に記載のダンパーディスク組立体は、請求項1
〜9のいずれかにおいて摩擦発生機構をさらに備えてい
る。摩擦発生機構は2つのハブと2つの環状回転部材が
相対回転すると摩擦を発生するための機構である。
【0015】請求項11に記載のダンパーディスク組立
体は2つのハブと2つの環状回転部材とダンパー機構と
を備えている。2つのハブは1本のシャフトに相対回転
不能に係合するように軸方向に並んで配置されている。
2つのハブは複数の外周歯を有する。2つの環状回転部
材は2つのハブの外周側にそれぞれ配置されている。2
つの環状回転部材は互いに固定されている。2つの環状
回転部材は外周歯に対して所定捩り角度まで相対回転可
能な複数の内周歯を有している。ダンパー機構は弾性部
材を有している。弾性部材は外周歯及び内周歯と異なる
軸方向位置に配置されている。弾性部材は2つのハブと
2つの環状回転部材が相対回転すると回転方向に圧縮さ
れる。
【0016】このダンパーディスク組立体では、2つの
ハブと2つの環状回転部材とを互いに係合する内周歯及
び外周歯と軸方向に異なる位置にダンパー機構の弾性部
材が配置されているため、複数の外周歯及び内周歯を全
周にわたって設けることができる。このため、外周歯及
び内周歯の当接面積を十分に確保することで各歯におけ
る面圧を小さく維持できる。
【0017】請求項12に記載のダンパーディスク組立
体は2つのハブと環状回転部材とダンパー機構とを備え
ている。2つのハブは1本のシャフトに相対回転不能に
係合するように軸方向に並んで配置されている。環状回
転部材は、2つのハブの外周側に相対回転可能に配置さ
れ、2つのハブが互いに対して軸方向に離れる方向に移
動するのを規制している。ダンパー機構は、2つのハブ
と環状回転部材とが相対回転する時に圧縮される弾性部
材を有している。ダンパー機構は少なくとも一部が2つ
のハブの軸方向間に挟まれている。
【0018】このダンパーディスク組立体では、ダンパ
ー機構は少なくとも一部が2つのハブの軸方向間に挟ま
れることで外径を小さくできる。請求項13に記載のダ
ンパーディスク組立体はハブと環状回転部材とダンパー
機構とを備えている。ハブはシャフトに係合するスプラ
インが形成された内周面を有する。環状回転部材はハブ
の外周側に所定捩り角度まで相対回転可能に配置されて
いる。ダンパー機構はハブとシャフトとを回転方向に弾
性的に連結している。
【0019】このダンパーディスク組立体では、ダンパ
ー機構が環状回転部材とシャフトとを連結しており、ハ
ブに係合していないため、ハブにダンパー機構と係合す
るための構造を設ける必要がない。請求項14に記載の
ダンパーディスク組立体では、請求項13において、ダ
ンパー機構は第1部材と第2部材と弾性部材とを有して
いる。第1部材には環状回転部材からトルクが入力され
る。第2部材はシャフトに直接係合している。弾性部材
は第1部材と第2部材とが相対回転すると両者の間で圧
縮されるように配置されている。
【0020】このダンパーディスク組立体では、第2部
材がシャフトに直接係合しているため、ハブに第2部材
と係合するための構造を設ける必要がない。請求項15
に記載のダンパーディスク組立体では、請求項14にお
いて、第2部材はシャフトに係合する係合歯が内周縁に
形成された環状プレート部材である。
【0021】このダンパーディスク組立体では、第2部
材がシャフトに直接係合しているため、第2部材と係合
するための構造をハブに設ける必要がない。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜4に本発明の一実施形態と
してのクラッチディスク組立体1を示す。クラッチディ
スク組立体1は車両のクラッチに用いられる装置であ
る。図1の左側にエンジン及びエンジンに連結されたフ
ライホイール(図示せず)が配置され、図1の右側には
トランスミッション(図示せず)が配置されている。ク
ラッチディスク組立体1は、エンジンとトランスミッシ
ョンとの間でトルクの伝達及び遮断を行うためのクラッ
チ機能と捩じり振動を吸収・減衰するためのダンパー機
能とを有している。
【0023】図1に示すO−Oがクラッチディスク組立
体1の回転軸線である。図2及び図3に示す矢印R1が
エンジン及びフライホイールの回転方向であり、矢印R
2がその反対方向である。クラッチディスク組立体1
は、主に、入力部材2と、出力部材3と、中間部材4
と、第1ばね5と、第2ばね6と、第1シート7と、第
2シート8とから構成されている。入力部材2は、後述
する摩擦部11,第1及び第2プレート12,13等か
らなる部材であり、図示しないフライホイールに連結さ
れトルクをクラッチディスク組立体1に入力するための
部材である。出力部材3は、後述する第1ハブ16等か
らなる部材であり、図示しないトランスミッション側か
ら延びるシャフト110に連結されており、クラッチデ
ィスク組立体1のトルクを出力するための部材である。
中間部材4は入力部材2と出力部材3との間でトルクを
伝達するために配置された中間の部材である。第1ばね
5は入力部材2と中間部材4とを円周方向に弾性的に連
結するための部材である。第1ばね5と入力部材2及び
中間部材4とにより第3ダンパー103が構成されてい
る。第2ばね6は中間部材4と出力部材3とを円周方向
に弾性的に連結するための部材である。第2ばね6と中
間部材4及び出力部材3とにより第2ダンパー102が
構成されている。第2ダンパー102と第3ダンパー1
03とは直列に作用するように配置されている。第1シ
ート7は、第1ばね5の円周方向両端を支持するととも
に、第1ばね5を介してトルクが伝達されるように入力
部材2と中間部材4とを連結する部材である。第2シー
ト8は第2ばね6の円周方向両端を支持するとともに、
第2ばね6を介してトルクが伝達されるように中間部材
4と出力部材3とを連結する部材である。
【0024】入力部材2は、摩擦部11と、1対のプレ
ートである第1及び第2プレート12,13とから主に
構成されている。摩擦部11(クラッチディスク)は、
複数のクッショニングプレート28と、クッショニング
プレート28の軸方向両側に固定された摩擦フェーシン
グ29とから構成されている。第1及び第2プレート1
2,13は、軸方向に所定の距離をおいて配置された環
状のプレートであり、複数の第1ピン14により互いに
固定されている。第1ピン14により、第1及び第2プ
レート12,13は、軸方向に所定の隙間を確保し、一
体回転するようになっている。
【0025】図5を用いて第1プレート12及び第2プ
レート13について詳細に説明する。 なお、第1プレー
ト12と第2プレート13は同形状であるため、ここで
は第2プレート13の説明のみを行う。第2プレート1
3は図5に示すように主に環状部31から構成されてい
る。環状部31には半径方向内側に突出する複数の支持
部32がもうけられている。支持部32は、後述する第
1ばね5に対してトルクを伝達するための構造である。
支持部32の円周方向両側の軸方向中間には、円周方向
に切り欠かれた凹部33が形成されている。凹部33は
奥に行くにしたがって半径方向幅が狭くなる台形形状で
あり、しかも両隅は角ののとれた滑らかな形状である。
このようにして、支持部32の円周方向端面は、半径方
向内側から第1面34,第1面34より円周方向に凹ん
だ凹部33、環状部31の内周面に連続する第2面35
とが形成されている。なお、円周方向に隣り合う支持部
32間の空間は、後述する第1ばね5を収容するための
収容部36となっている。さらに、第2プレート13の
環状部31には、第1ピン14が挿入されるための孔3
7が円周方向に複数形成されている。
【0026】中間部材4は図6に示すような環状又は円
板状の部材である。中間部材4は、入力部材2の内周側
で第1及び第2プレート12,13の軸方向間に配置さ
れている。中間部材4の外周部は第1ピン14の内周側
に近接している。中間部材4の中心には円形の中心孔4
6が形成されている。中間部材4の外周部には複数の第
1窓孔48が形成されている。第1窓孔48は比較的円
周方向に長く延びる弧状である。第1窓孔48の円周方
向両端は、円周方向外側に行くにしたがって半径方向幅
の狭くなる形状である。第1窓孔48の内周側には第2
窓孔49が形成されている。第2窓孔49は1つの第1
窓孔48に対して2つの孔となるように円周方向に2分
割されている。1対の第2窓孔49において円周方向内
側(互いに対向する側)には平坦なストップ面71がそ
れぞれ形成されている。1つの第1窓孔48と1対の第
2窓孔49は互いに対応しており、円周方向の長さは違
うが中心角度はほぼ同じである。各第2窓孔49の円周
方向外側端は、円周方向外側に行くにしたがって半径方
向幅の狭くなる形状である。また、第1窓孔48は、軸
方向において、第1及び第2プレート12,13の収容
部36に対応している。
【0027】中間部材4の外周には、半径方向外方に突
出する複数の突出部50が形成されている。突出部50
は、図3に示すように複数の第1ピン14の円周方向間
にそれぞれ配置されている。すなわち、第1ピン14と
突出部50とが半径方向同一位置において円周方向に交
互に配置されている。第1ピン14とその両側の突出部
50との間の円周方向角度はそれぞれθ3である。すな
わち、第1ピン14と突出部50とによって、中間部材
4と入力部材2とがθ3の範囲内でのみ相対回転可能と
する第3ストッパー106が形成されている。
【0028】第1ばね5は中間部材4の軸方向両側に配
置されている。より具体的には、第1ばね5は中間部材
4の第1窓孔48の軸方向両側に配置され、第1及び第
2プレート12,13の収容部36内に配置されてい
る。第1ばね5は図2から明らかなようにコイルスプリ
ングである。また、第1ばね5は、2つのコイルスプリ
ング(大コイルスプリング5a,小コイルスプリング5
b)が組み合わされてなる部材である。各第1ばね5
は、支持部32の円周方向端面に当接あるいは当接可能
に配置されている。より具体的には、第1ばね5の大コ
イルスプリング5aは支持部32の第1面34及び第2
面35に当接している。
【0029】次に、図8を用いて第1シート7について
詳細に説明する。第1シート7は軸方向に細長く延びる
たとえば樹脂からなる部材である。第1シート7は、中
間部材4の第1窓孔48の円周方向両端を貫通し、軸方
向両端が第1及び第2プレート12,13の収容部36
において支持部32と第1ばね5との間に配置されてい
る。
【0030】第1シート7の具体的な構成要素について
説明する。第1シート7は、主に、軸方向に延びる本体
60から構成されている。本体60は第1ばね5に比べ
て半径方向幅が短い。本体60には、第1ばね5側の第
1主面63と、支持部32側の第2主面64とが形成さ
れている。第1主面63には第1ばね5の大コイルスプ
リング5aの座巻き端部が当接又は当接可能に近接して
いる。前述のように本体60は第1ばね5に対して半径
方向幅が狭いため、本体60は大コイルスプリング5a
の軸方向両側頂点部分にのみ当接している。図10に示
すように第2主面64は第1主面63に対して半径方向
の幅が短くなっており、断面では角の取れた滑らかな台
形形状になっている。図10に示すように、本体60は
第1及び第2プレート12,13の支持部32に形成さ
れた凹部33内に配置されその端面に密着した状態であ
る。この状態で本体60すなわち第1シート7は支持部
32に対して半径方向への移動及び回転等が禁止されて
おり、円周方向に離れる移動のみが可能となっている。
また、本体60と凹部33との円周方向への離脱及び係
合は、両部材が半径方向両側に傾斜部分を有する形状に
より誘導が行われスムーズである。さらに、本体60の
第2主面64側において軸方向中間部には円周方向側に
突出する突出部61が形成されている。突出部61は図
12に示すように中間部材4の第1窓孔48の円周方向
両端に当接している。突出部61の軸方向両端部は図8
から明らかなように円周方向外側にいくにしたがって軸
方向高さが低くなるように傾斜している。突出部61の
傾斜面65は、第1及び第2プレート12,13間に挟
まれている。より具体的には、突出部61は支持部32
の円周方向縁の軸方向間に、さらに詳細には凹部33よ
りさらに円周方向奥側(支持部32中心側)の部分の軸
方向間に挟まれている。すなわち、第1シート7は第1
及び第2プレート12,13係合した状態で軸方向への
移動が制限されている。なお、突出部61に傾斜面65
が形成されていることで、突出部61が第1及び第2プ
レート12,13にから円周方向に離脱及び係合する動
作が傾斜面65により誘導されてスムーズになる。本体
60の第1主面63側には、円周方向に突出する挿入部
62が形成されている。挿入部62は、本体60より幅
が広い円柱形状であり、支持部32の第1面34と第2
面35に当接している。挿入部62は大コイルスプリン
グ5aの座巻き内に挿入されその外周面が座巻きの内周
面に当接している。また、挿入部62の主面には、小コ
イルスプリング5bの座巻きが当接している。この構造
により、第1ばね5は、円周方向両端が第1シート7に
係合しており、半径方向及び軸方向に移動不能になって
いる。
【0031】第1シート7の本体60の半径方向幅は中
間部材4の第1窓孔48の半径方向幅に対応している。
本体60は、第1窓孔48の円周方向両端に配置され、
両端部に当接又は当接可能に配置されている。より具体
的には、本体60に形成された突出部61が図12に示
すように円周方向縁に当接している。この状態で第1シ
ート7は中間部材4に対して半径方向への移動及び回転
等が禁止されており、円周方向への移動のみが可能とな
っている。また、本体60及び突出部61と第1窓孔4
8の端部との円周方向への離脱及び係合は、両部材が半
径方向両側に傾斜部分を有する形状により誘導が行われ
スムーズに行われる。
【0032】第1シート7は中立状態及び捩じり状態に
おいて常に第1及び第2プレート12,13又は中間部
材4に半径方向移動不能に係合されているため、第1ば
ね5は常に半径方向外方への移動が制限されている。ま
た、第1ばね5は、第1シート7が第1及び第2プレー
ト12,13によって軸方向に移動を制限されているた
め、第1及び第2プレート12,13に対して軸方向へ
の移動が制限されている。このため、第1ばね5を軸方
向に移動するのを制限するための部材を第1及び第2プ
レート12,13に設ける必要がない。以上の結果、第
1及び第2プレート12,13の形状が簡単になる。ま
た、第1ばね5は平均径を大きくできる。第1ばね5
は、第1及び第2プレート12,13に対して半分又は
それ以上が軸方向に飛び出しており、図2の平面視にお
いても全体が露出して見える。
【0033】以上に述べた第1シート7の機能をまとめ
ると、第1シート7は、軸方向に配置された2個の第1
ばね5の円周方向両端を支持してトルク伝達を行うとと
もに、1対の第1ばね5を第1及び第2プレート12,
13に対して係合させる。図12及び図17に示すよう
に、第2シート8の第1主面56とストップ面71との
間には第2捩じり角度θ2が確保されている。このよう
に、第2シート8と中間部材4の第2窓孔49とによっ
て、中間部材4と出力部材3(ハブフランジ20等)と
の相対回転をθ2内でのみ許容する第2ストッパー10
5を形成している。ここでは、シートをストッパー構成
部材として用いているため、構造が簡単である。θ2は
θ3より小さい。
【0034】第2ばね6は中間部材4の軸方向両側に配
置されている。より具体的には、第2ばね6は中間部材
4の第2窓孔49の軸方向両側に配置され、ハブフラン
ジ20の収容部44(後述)内に配置されている。第2
ばね6は図2から明らかなようにコイルスプリングであ
る。第2ばね6は第1ばね5に比べて円周方向長さは短
いが圧縮可能な涙じり角度はほぼ等しい。また、第2ば
ね6は大コイルスプリング5aに対して線径は大きい
が、第1ばね5に対しては一対一でも全体でもばね定数
がほぼ等しくなっている。各第2ばね6は、支持部21
の円周方向端面に当接あるいは当接可能に配置されてい
る。より具体的には、第2ばね6の座巻きは第1面42
及び第2面43に当接している。
【0035】次に、図9を用いて第2シート8について
詳細に説明する。第2シート8は軸方向に細長く延びる
たとえば樹脂からなる部材である。第2シート8は、中
間部材4の第2窓孔49の円周方向両端を貫通し、軸方
向両端がハブフランジ20の収容部44(後述)におい
て支持部21と第2ばね6との間に配置されている。第
2シート8の具体的な構成要素について説明する。第2
シート8は、主に、軸方向に延びる本体52から構成さ
れている。本体52は第2ばね6に対して半径方向幅が
短い。本体52には、第2ばね6側の第1主面56と、
支持部21側の第2主面57とが形成されている。第1
主面56には第2ばね6の座巻き端部が当接又は当接可
能に近接している。前述のように本体52は第2ばね6
に対して半径方向幅が狭いため、本体52は第2ばね6
の軸方向両側頂点部分にのみ当接している。図11に示
すように第2主面57は第1主面56に対して幅が短く
なっており、断面では角の取れた滑らかな台形又は山形
形状になっている。図11に示すように、本体52はハ
ブフランジ20の支持部21に形成された凹部41内に
配置されその端面に密着した状態である。この状態で本
体52すなわち第2シート8は支持部21に対して半径
方向への移動及び回転等が禁止されており、円周方向に
離れる移動のみが可能となっている。また、第2シート
8と凹部41との円周方向への離脱及び係合は、両部材
の半径方向両側に傾斜部分を有する形状により誘導が行
われスムーズである。 さらに、本体52の第2主面57
側において軸方向中間部には円周方向側に突出する突出
部53が形成されている。突出部53は図12に示すよ
うに中間部材4の第2窓孔49の円周方向両端に当接し
ている。突出部53の軸方向両端部は図8から明らかな
ように円周方向外側にいくにしたがって軸方向高さが低
くなるように傾斜している。突出部53の傾斜面58
は、1対のハブフランジ20間に挟まれている。より具
体的には、突出部53は支持部21の円周方向両端部の
軸方向間に挟まれ、さらに詳細には支持部21において
凹部41よりさらに円周方向奥側(支持部32中心側)
の部分間に挟まれている。すなわち、第2シート8はハ
ブフランジ20に係合した状態で軸方向への移動が制限
されている。本体52の第1主面56側には、円周方向
に突出する挿入部54が形成されている。挿入部54は
円柱形であり、第2ばね6の座巻き内に挿入されその外
周面が座巻きの内周面に当接している。 この構造によ
り、第2ばね6は、円周方向両端が第2シート8に係合
しており、半径方向及び軸方向に移動不能になってい
る。
【0036】第2シート8の本体52の半径方向幅は中
間部材4の第2窓孔49の半径方向幅に対応している。
本体52は第2窓孔49の円周方向両端に配置され、両
端部に当接又は当接可能に配置されている。より具体的
には、本体52に形成された突出部53が図12に示す
ように円周方向縁に当接している。この状態で第2シー
ト8はは中間部材4に対して半径方向への移動及び回転
等が禁止されており、円周方向への移動のみが可能とな
っている。また、本体52及び突出部53と第2窓孔4
9の端部との円周方向への離脱及び係合は、両側に傾斜
部分を有する形状により誘導され、スムーズに行われ
る。
【0037】さらに、第2シート8は中立状態及び涙じ
り状態において常にハブフランジ20又は中間部材4に
半径方向移動不能に係合されているため、第2ばね6は
常に半径方向外方への移動が制限されている。また、第
2ばね6は、第2シート8がハブフランジ20によって
軸方向に移動を制限されているため、ハブフランジ20
に対して軸方向への移動が制限されている。このため、
第2ばね6を軸方向に移動するのを制限するための部材
をハブフランジ20に設ける必要がない。以上の結果、
ハブフランジ20は形状が簡単になる。また、第2ばね
6は平均径を大きくできる。第2ばね6は、ハブフラン
ジ20に対して半分又はそれ以上が軸方向に飛び出して
おり、図2の平面視においても全体が露出して見える。
【0038】以上に述べた第2シート8の機能をまとめ
ると、軸方向に配置された2個の第2ばね6の円周方向
両端を支持してトルク伝達を行うとともに、1対の第2
ばね6をハブフランジ20に対して係合させている。以
上の結果、1対の第1ばね5は各位置において軸方向に
中間部材4を挟んで配置されている。 より具体的には、
第1ばね5は中間部材4の第1窓孔48にそって延び第
1窓孔48の半径方向両側に当接している。前述のよう
に1対の第1ばね5は第1シート7を介して第1及び第
2プレート12,13に対して軸方向に位置決めされて
おり、その1対の第1ばね5が中間部材を間に挟むこと
で、第1及び第2プレート12,13と中間部材4との
軸方向位置決めがされている。1対の第2ばね6は各第
1ばね5の内周側において軸方向に中間部材4を挟んで
配置されている。より具体的には、第2ばね6は中間部
材4の第2窓孔49にそって延び第2窓孔49の半径方
向両側に当接している。前述のように1対の第2ばね6
は第2シート8を介してハブフランジ20に対して軸方
向に位置決めされており、その1対の第2ばね6が中間
部材4を間に挟むことで、ハブフランジ20と中間部材
4との軸方向位置決めがされている。
【0039】さらに、1対の第1ばね5と1対の第2ば
ね6は半径方向に近接して他の部材等を間に配置せず近
接している。すなわち、第1ばね5及び第2ばね6は軸
方向及び半径方向において限られたスペース内に最大限
密に配置されている。以上の構造を別の観点をから説明
すると、入力部材2、1対の第1ばね5、1対の第1シ
ート7及び中間部材4は第3ダンパー103を構成して
おり、中間部材4、1対の第2ばね6、1対の第2シー
ト8及び出力部材3は第2ダンパー102を構成してい
る。各ダンパー102,103は、第1回転プレート
(中間部材4)と、1対の第2回転プレート(プレート
12,13又は1対のハブフランジ20)と、1対のコ
イルスプリング(第1ばね5又は第2ばね6)と、1対
のシート(第1シート7又は第2シート8)とからな
る。第1回転プレートは第1窓部(窓孔)を有する。1
対の第2回転プレートは、第1窓部の軸方向両側に互い
に固定されて配置され、第1窓部に対応する第2窓部
(収容部)をそれぞれ有する。1対のコイルスプリング
は第1回転プレートの第1窓部の軸方向両側に配置さ
れ、第2窓部内に配置されている。1対のシートは第1
窓部の円周方向両端を貫通して軸方向に延び各々の軸方
向両端が1対のコイルスプリングに係合する本体を有す
る。
【0040】このダンパー機構では、トルク伝達におい
て並列に配置された1対のコイルスプリングを備えてお
り、さらに1対のコイルスプリングの円周方向両端に係
合する1対のシートを備えている。ここでは1対のシー
トにより2個のコイルスプリングを支持しているため、
部品点数が少なくなっている。以上に述べたダンパー機
構は本実施例では2つが直列に配置されているが、他の
応用例として1つだけを用いても良い。その場合には、
第1回転プレートがハブのフランジになり1対の第2回
転プレートが従来の入力側プレートになる。あるいはそ
の逆になる。
【0041】出力部材3(ダンパーディスク組立体)
は、主に、1対のハブ16と、1対のハブフランジ20
(環状回転部材)と、両部材を回転方向に弾性的に連結
する第1ダンパー101(ダンパー機構)とから構成さ
れている。また、ハブ16及び1対のハブフランジ20
等を含めて第1ダンパーとみなしてもよい。2つのハブ
16はシャフト110に相対回転不能に係合するように
軸方向に並んで配置されている。各ハブ16は筒状のボ
ス18とボス18から半径方向外側に延びるフランジ9
4を有している。図7に示すように、フランジ94から
はさらに外周側に突出する複数の外周歯94aが形成さ
れている。複数の外周歯94aは円周方向に等間隔で形
成されており、この実施形態では合計6つである。各ボ
ス18の中心孔(内周面)には軸方向に延びるスプライ
ン18aが形成されている。このスプライン18aがシ
ャフト110のスプライン110aと係合している。こ
れにより、1対のハブ16からシャフト110にトルク
を出力することが可能となっている。
【0042】ハブフランジ20は各ハブ16の外周側に
それぞれ配置された環状のプレート部材である。各ハブ
フランジ20の内周面にはハブ16の外周歯94aに係
合する内周歯97が設けられている。内周歯97と外周
歯94aとの間には回転方向に所定の隙間が確保されて
いる。この隙間の捩り角度θ1内で1対のハブ16とハ
ブフランジ20とは相対回転可能である。この実施形態
で捩じり角度とは、一方の回転部材(例えばハブ16)
が他方の回転部材(例えばハブフランジ20)に対して
中立位置から回転方向正側又は負側(矢印R1側又はR
2側)の一方に捩じれることができる円周方向角度とし
て説明している。以上に述べたように、内周歯97と外
周歯94aによって第1ストッパー104が構成されて
いる。1対のハブフランジ20は円周方向に複数配置さ
れた第2ピン15(固定部材)により互いに固定されて
いる。第2ピン15は、2つのハブフランジ20を互い
に固定するために軸方向に延びている。この第2ピン1
5により1対のハブフランジ20は軸方向の位置が定め
られると共に一体回転するようになっている。ハブフラ
ンジ20の環状部には第2ピン15が固定される複数の
孔45が形成されている。第2ピン15は、中間部材4
の中心孔46のさらに内周側に配置され、中間部材4に
干渉しないようになっている。軸方向エンジン側のハブ
フランジ20は第1プレート12と軸方向における位置
が一致しており、軸方向トランスミッション側のハブフ
ランジ20は第2プレート13と軸方向における位置が
一致している。
【0043】中間部材4の内周部両側面にはそれぞれ環
状のワッシャー26が当接して配置されている。ワッシ
ャー26と両側のハブフランジ20との間にはそれぞれ
ウェーブスプリング27が配置されている。ウェーブス
プリング27は軸方向に圧縮された状態で配置され、ワ
ッシャー26を中間部材4側に付勢している。ウェーブ
スプリング27は半径方向に交互に折り曲げられた形状
となっており、第2ピン15に対しては半径方向内側に
位置し、小ばね75(後述)に対しては半径方向外側に
位置している。なお、ワッシャー26には、第2ピン1
5が貫通する孔85が形成されている。これにより、ワ
ッシャー26は第2ピン15に対して回転及び半径方向
に移動不能に、かつ軸方向に移動可能に係合されてい
る。ワッシャー26は中間部材4に当接する摩擦面88
を外周側に有している。さらに、ワッシャー26は内周
縁において半径方向内側に突出する複数の突出部86を
有している。前述のウェーブスプリング27は突出部8
6の側方に配置されている。各突出部86の間は切欠き
87となっている。切欠き87は小ばね75の位置に対
応しているため、小ばね75が捩れる際に小ばね75と
ワッシャー26との干渉が防止されている。
【0044】ワッシャー26とウェーブスプリング27
の構成により、ハブフランジ20と中間部材4との軸方
向位置決めが行われ、中間部材4とハブフランジ20と
が相対回転するときに中間部材4とワッシャー26との
間で摩擦抵抗(ヒステリシストルク)が発生するように
なっている。ハブフランジ20には環状部分からさらに
半径方向外方に延びる複数の支持部21が形成されてい
る。支持部21は前述した第2ばね6の円周方向両端を
支持するための構造である。支持部21は半径方向外方
に向かって円周方向幅が広がる扇形になっている。支持
部21の円周方向端面の半径方向中間部には切欠かれた
形状の凹部41が形成されている。凹部41は途中から
奥に行くにしたがって半径方向幅が狭くなる台形形状で
あり、しかも両隅は角のとれた滑らかな形状である。こ
の結果、支持部21の円周方向端面は、内周側から外周
側に向けて第1面42,凹部41,第2面43が形成さ
れている。円周方向に隣接する支持部21の間は後述す
る第2ばね6を収容するための収容部44となってい
る。収容部44は中間部材4の第2窓孔49に対応して
いる。
【0045】各ハブフランジ20の軸方向外側には環状
のプレート90(位置決め部材)が第2ピン15により
固定されている。プレート90は内周部が各ハブ16の
フランジ94の軸方向外側に位置している。これによ
り、各ハブ16は1対のハブフランジ20に対して軸方
向外側に離脱することがないようになっている。すなわ
ち、プレート90は2つのハブ16を2つのハブフラン
ジ20に対して軸方向に位置決めしている。なお、フラ
ンジ94とプレート90との内周部との間には環状のワ
ッシャー91が配置されている。ワッシャー91は2つ
のハブ16と2つのハブフランジ20が相対回転すると
摩擦を発生するための摩擦発生機構を構成している。
【0046】次に、第1ダンパー101について説明す
る。第1ダンパー101は1対のハブフランジ20と1
対のハブ16とを回転方向に弾性的に連結するための機
構である。図13及び図14に示すように、第1ダンパ
ー101は1対のハブフランジ20の軸方向間に配置さ
れている。すなわち第1ダンパー101の軸方向位置は
1対のハブフランジ20の軸方向位置間にある。このよ
うに第1ダンパー101が1対のハブフランジ20の軸
方向外側に配置されていないため、クラッチディスク組
立体1全体の軸方向寸法が大きくなることがない。ま
た、第1ダンパー101が(小ばね75も)ハブフラン
ジ20とハブ16のそれぞれの歯97,94aと異なる
軸方向位置にあるため、複数の外周歯94a及び内周歯
97を全周にわたって設けることができる。このため、
外周歯94a及び内周歯97の当接面積を十分に確保す
ることで各歯94a,97における面圧を小さく維持で
きる。
【0047】第1ダンパー101の位置についてさらに
詳細に説明する。始めに第1ダンパー101の半径方向
位置について説明する。第1ダンパー101は中間部材
4の内周側に配置されている。すなわち、第1ダンパー
101の外径は中間部材4の内径(中心孔46)より小
さく、両者の軸方向位置はほぼ一致している。中間部材
4の中心孔46と第1ダンパー101の半径方向間に
は、図4に示すように、複数の第2ピン15が配置され
ている。さらに、第1ダンパー101はシャフト11の
外周側に配置されており、両者間には他の部材は配置さ
れていない。すなわち、第1ダンパー101の内径はシ
ャフト110の外径にほぼ等しい。次に第1ダンパー1
01の軸方向位置について説明する。第1ダンパー1の
外周部は1対のワッシャー26の内周部間に位置し、第
1ダンパー1の内周部は1対のハブ16のボス18間に
位置している。なお、第1ダンパー1の外周部と1対の
ワッシャー26の内周部との間には軸方向に隙間が確保
され、両者間で摩擦は発生しないようになっている。
【0048】第1ダンパー101(ダンパー機構)はド
ライブプレート76(第1部材)とドリブンプレート7
7(第2部材)と小ばね75(弾性部材)とから構成さ
れている。ドライブプレート76には2つのハブフラン
ジ20からトルクが入力される。ドリブンプレート77
はシャフト110にトルクを出力する。小ばね75はド
ライブプレート76とドリブンプレート77とが相対回
転すると両者の間で圧縮される。ドライブプレート76
は2つのハブ16の軸方向間に内周部が配置されてい
る。これによりドライブプレート76の径を小さくでき
る。ドライブプレート76は環状のプレート部材であ
り、円周方向に複数の切欠き79を外周側に有してい
る。切欠き79は外周側が開いた部分でありそこに小ば
ね75が配置される。
【0049】小ばね75は、2つのハブ16と2つのハ
ブフランジ20とが相対回転する時に圧縮されるための
弾性部材である。小ばね75の円周方向両端は切欠き7
9の円周方向両端に当接している。さらに、切欠き79
の円周方向両端には小ばね75内に延びる突起80が形
成されている。これにより、小ばね75はドライブプレ
ート76に対して半径方向及び軸方向に離脱しないよう
になっている。ドライブプレート76の外周縁には第2
ピン15の半径方向内側部分に係合する凹部81が形成
されている。この係合により、ドライブプレート76は
第2ピン15すなわちハブフランジ20と一体回転する
ようになっている。この結果、2つのハブフランジ20
のトルクは第2ピン15を介してドライブプレート76
に伝達される。なお、ドライブプレート76は第2ピン
15に対して軸方向には移動可能である。ドライブプレ
ート76の内径はシャフト110のスプライン110a
の外径よりわずかに大きくなっているため、ドライブプ
レート76はシャフト110に干渉することはない。
【0050】ドリブンプレート77はドライブプレート
76の軸方向両側に配置された1対の環状のプレート部
材である。ドリブンプレート77はドライブプレート7
6に対して内外径がほぼ同じである。図4に示すよう
に、ドリブンプレート77の外周縁には第2ピン15と
の干渉を避けるための切欠き77aが形成されている。
さらに、ドリブンプレート77の内周部は1対のボス1
8の軸方向間に配置されている。このため、ドリブンプ
レート77の径が小さくなっている。1対のドリブンプ
レート77の内周縁には複数の係合歯84が形成されて
いる。係合歯84はシャフト110のスプライン110
aに対して係合している。このように、ドリブンプレー
ト77がシャフト110に直接係合してトルクの出力を
直接シャフト110に行っているため、2つのハブ16
において第1ダンパー101の出力側部材と係合するた
めの歯等を設ける必要がない。このため、1対のハブ1
6の構造が簡単になり加工コストを抑えることができ
る。
【0051】ドリブンプレート77には小ばね75が収
容される切欠き83が形成されている。切欠き83は半
径方向外側に開いている。小ばね75の円周方向両端は
切欠き83の円周方向両端に当接している。ドライブプ
レート76の内周部とその両側のドリブンプレート77
の内周部との間にはワッシャー92がそれぞれ配置され
ている。ワッシャー92は2つのハブ16と2つのハブ
フランジ20が相対回転すると摩擦を発生するための摩
擦発生機構である。
【0052】さらに、1対のドリブンプレート77の内
周部とフランジ94との間にはそれぞれウェーブスプリ
ング89が配置されている。ウェーブスプリング89は
軸方向に圧縮されている。1対のドリブンプレート77
は、ウェーブスプリング89の付勢によって互いに近づ
く方向に付勢され、ワッシャー92を介してドライブプ
レート76に押しつけられている。すなわち、ワッシャ
ー92がドライブプレート76の内周部とその両側のド
リブンプレート77の内周部との間に挟み付けられてい
る。また、1対のハブ16は、ウェーブスプリング89
の付勢によって互いに離れる方向に付勢され、ワッシャ
ー91を介してプレート90の内周部に押しつけられて
いる。すなわちワッシャー91がハブ16のフランジ9
4とプレート90の内周部との間に挟み付けられてい
る。
【0053】なお、各ドリブンプレート77の内周部と
各ハブ16の軸方向内側端面は、離れていてもよいし、
両者に相対回転がないため互いに接触していてもよい。
ワッシャー91,92の摩耗が進むとドリブンプレート
77とハブ16との間の軸方向隙間は大きくなってい
く。第1ダンパー101及び1対のハブ16はウェーブ
スプリング89によって1対のハブフランジ20に対し
て軸方向に位置決めされている。
【0054】以上の構造において、第1ダンパー101
を限定された空間に配置するために小型化した特徴をま
とめて説明する。第1に小ばね75は半径方向及び軸方
向への移動が小ばね75内に挿入された突起80によっ
て行われているため、小ばね75の半径方向外側及び軸
方向外側に支持構造を配置する必要がない。例えば切欠
き79,83は小ばね75の半径方向外側や軸方向外側
に配置された部分を有していない。このため、第1ダン
パー101の軸方向寸法は小ばね75の軸方向寸法とほ
ぼ等しくなり、第1ダンパー101の外径は小ばね75
の外周側部分の半径方向位置とほぼ等しくなる。第2
に、第1ダンパー101はハブ16を介さず直接シャフ
ト110にトルクを出力するようになっている。具体的
には、第1ダンパー101は2つのハブの軸方向隙間に
おいてシャフト110に直接係合している。これによ
り、第1ダンパー101の外径を小さく維持できる。第
1ダンパーをハブに係合する構造にすると、第1ダンパ
ーをハブの外周側に配置することになり、第1ダンパー
の外径が大きくなってしまう。さらに、第1ダンパー1
01はシャフト110の従来からあるスプライン110
aに係合しており、特別な係合のための構造を新たに設
ける必要がない。また、第1ダンパー101がハブ16
に係合していないため、ハブ16の外周面に係合歯等を
設ける必要がなくなり、製造コストを抑えることができ
る。
【0055】図18に本発明に係るクラッチディスク組
立体1のダンパー機構に関する機械回路図を示してい
る。この機械回路図はクラッチディスク組立体1のダン
パー機構が捩じり特性の正側領域で作動するときの部材
の関係を説明するための図である。第1ばね5は軸方向
に並んだ1対のばねを一単位とし、第2ばね6は軸方向
に並んだ1対のばねを一単位としている。この機械回路
図から明らかなように、入力部材2とシャフト110と
の間に形成されたダンパー機構は、直列に作用するよう
に配置された第1ダンパー101と第2ダンパー102
と第3ダンパー103とから構成されている。捩じり角
度の小さな領域では第1ダンパー101のみが作動し、
次に第2ダンパー102と第3ダンパー103が直列に
作動し、途中から一方のダンパーの作動を停止させて他
方のダンパーのみを作動させる構造になっている。第1
ダンパー101は主に小ばね75からなり、最も剛性が
低い。第2ダンパー102と第3ダンパー103は第2
ばね6と第1ばね5とからそれぞれなり、ほぼ同程度の
剛性となっている。各ダンパー101,102,103
に対して各ストッパー104,105,106が並列に
配置されている。このため、各ストッパー104,10
5,106で当接が生じると、それぞれ各ダンパー10
1,102,103の小ばね75,第2ばね6,第1ば
ね5の圧縮が停止される。
【0056】クラッチディスク組立体1のトルク伝達動
作について説明する。入力部材2の摩擦部11が図示し
ないフライホイールに押し付けられると、クラッチディ
スク組立体1にトルクが入力される。トルクは、第1及
び第2プレート12,13から第1ばね5,第1シート
7,中間部材4,第2ばね6,第2シート8,ハブフランジ
20,第1ダンパー101,ハブ16の順番に伝達され
る。その結果、トルクは図示しないトランスミッション
から延びるシャフト110に出力される。
【0057】エンジンからのトルク変動がクラッチディ
スク組立体1に入力されると、入力部材2と出力部材3
との間で捩り振動が生じ、小ばね75と、複数対の第1
ばね5と、複数対の第2ばね6とが直列に圧縮される。
捩り振動が発生した時のクラッチディスク組立体1の動
作について説明する。ここでは、入力部材2の摩擦部1
1を他の部材に固定しておき、それに対してシャフト1
10をを静的に一方向に捩る動作として説明する。図1
9は図18において動作を説明する際に用いる捩じり特
性線図であり、シャフト110を入力部材2に対してR
2側に捩じったとき(入力部材2はシャフト110に対
して回転方向R1側つまり正側に捩じれている)の正側
領域を表している。図18においてシャフト110をR
2側に捩っていく。すると、外周歯94aと内周歯97
とが当接するまでの捩り角度θ1の範囲では小ばね75
が圧縮される。これにより図19に示す捩り特性線図に
おいて低剛性の1段目特性が得られる。このときワッシ
ャー91,92からなる摩擦発生機構で滑りが生じて、
低ヒステリシストルクが発生する。このような低剛性・
低ヒステリシストルクの特性によって、例えばディーゼ
ル車においてアイドル時の微小捩じり振動を効果的に吸
収できる。この1段目において高剛性の第1ばね5及び
第2ばね6はほとんど圧縮されない。なお、第1ストッ
パー104で当接が生じた後は、小ばね75がそれ以上
圧縮されることはない。すなわち角度a以上では出力部
材3において第1ストッパー104でトルクが伝達され
ている。
【0058】角度a(=θ1)以降は第1ばね5と第2
ばね6とが直列に圧縮されることにより、1段目範囲よ
りは高い剛性の特性が得られる。このときワッシャー2
6が中間部材4に対して滑ることで比較的大きなヒステ
リシストルクが発生する。捩り角度b(=θ1+θ2)
になると、第2ストッパー105で当接が生じ、中間部
材4とハブフランジ20との相対回転が停止し、その結
果第2ばね6の圧縮が停止される。この結果、角度b以
上の捩り角度では第1ばね5のみが圧縮され2段目範囲
より高い剛性が得られる。捩り角度c(=θ1+θ3)
になると、第3ストッパー106で当接が生じ、入力部
材2と出力部材3との間での相対回転が停止する。
【0059】次に、第2ばね6と第1ばね5とが直列に
圧縮されていく時の動作について詳細に説明する。出力
部材3をR2側に捩じっていく。すると、ハブフランジ
20の支持部21がR1側の第2シート8とともに第2
ばね6をR2側に押していく。R1側の第2シート8は
中間部材4の第2窓孔49のR1側端からR2側に離れ
ていく。また、R2側の第2シート8に係合していた支
持部21は第2シート8からR2側に離れていく。この
結果、第2ばね6は、両側の第2シート8を介してハブ
フランジ20と中間部材4との間で圧縮される。
【0060】以上の動作において、第2ばね6のR1側
端はR1側の第2シート8を介してハブフランジ20に
半径方向及び軸方向の移動を規制されており、第2ばね
6のR2側端はR2側の第2シート8を介して中間部材
4に半径方向の移動を規制されている。また1対の第2
ばね6は軸方向間に中間部材4を挟んでいるため、軸方
向に移動しにくい。
【0061】一方、R2側に付勢された中間部材4はR
2側に移動し、R1側の第1シート7をR2側に押す。
R1側の第1シート7は第1及び第2プレート12,1
3のR1側の支持部32からR2側に離れながら第1ば
ね5をR2側に押していく。第1ばね5のR2側は、第
1及び第2プレート12,13の支持部32及びR2側
の第2シート8によって支持されている。このため、第
1ばね5は両側の第1シート7を介して中間部材4と第
1及び第2プレート12,13との間で圧縮される。
【0062】以上の動作において、第1ばね5のR1側
端はR1側の第1シート7を介して中間部材4に半径方
向の移動を規制されており、第1ばね5のR2側端はR
2側の第1シート7を介して第1及び第2プレート1
2,13に半径方向及び軸方向の移動を規制されてい
る。また1対の第1ばね5は軸方向間に中間部材4を挟
んでいるため、軸方向に移動しにくい。
【0063】出力部材3をR1側に捩じる場合は、以上
の説明でR1とR2とが入れ替わる。 〔変形例〕1対のハブ16と中間部材4の間のストッパ
ーを、図20及び21に示すように、第2ピン15と中
間部材4の内周縁に設けた切り欠き又は孔47とによっ
て構成しても良い。
【0064】さらに、中間部材4と入力部材2の間のス
トッパーとして、図22及び図23に示すように、第1
窓孔48を円周方向に2分割し、各第1窓孔48に第1
シート7に当接可能なストップ面74を形成してもよ
い。さらに、図24に示すように特別なストッパー機構
を用いずにばねの密着又はスプリングシート同士の当接
を用いてもよい。たとえば、第2ばね6の密着が第1ば
ね5の密着より先に生じる構成とすれば、第2ばね6が
密着した後に高剛性の特性が得られる。
【0065】以上に述べた各ストッパー機構(ピンと孔
又は切り欠きとの係合、スプリングシートとストップ面
との係合、バネの密着又はスプリングシート同士の当
接)は、1段目と2段目のストッパーとして同種類又は
異種類の組み合わせで実現しても良い。本発明はクラッ
チディスク組立体に限定されず、他のダンパーディスク
組立体にも採用できる。例えば、2つのフライホイール
を回転方向に弾性的に連結するためのダンパーディス組
立体や、トルクコンバータのロックアップ装置に用いら
れるダンパーディスク組立体である。
【0066】本発明に係る1段目のダンパーディスク組
立体は、2個のハブに対して別々ののクラッチディスク
組立体が設けられた機構にも採用可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体で
は、ダンパー機構は2つの環状回転部材に対してその軸
方向外側に配置されていないため、ダンパーディスク組
立体全体のスペースを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのクラッチディス
ク組立体。
【図2】図1のII矢視図であり、クラッチディスク組立
体の平面図。
【図3】各部分を段階的に取り去ったクラッチディスク
組立体の平面図。
【図4】図3の部分拡大図。
【図5】プレートの平面図。
【図6】中間部材の平面図。
【図7】ハブとハブフランジの平面図。
【図8】第1ばね及び第1シートの構成を示す部分断
面。
【図9】第2ばね及び第2シートの構造を示す一部断面
図。
【図10】図3の部分拡大図。
【図11】図3の部分拡大図。
【図12】図3の部分拡大図。
【図13】図1の部分拡大図。
【図14】図1の部分拡大図。
【図15】ワッシャーの平面図。
【図16】図15のXVI−XVI断面図。
【図17】第1ストッパーと第2ストッパーと構造を示
すための概略平面図。
【図18】クラッチディスク組立体の機械回路図。
【図19】クラッチディスク組立体の捩り特性線図。
【図20】第1ストッパーと第2ストッパーと構造を示
すための概略平面図。
【図21】クラッチディスク組立体の機械回路図。
【図22】第1ストッパーと第2ストッパーと構造を示
すための概略平面図。
【図23】クラッチディスク組立体の機械回路図。
【図24】クラッチディスク組立体の機械回路図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 入力部材 3 出力部材 4 中間部材 5 第1ばね 6 第2ばね 7 第1シート 8 第2シート 11 摩擦部 16 ハブ 20 ハブフランジ 75 トーションスプリング 76 ドライブプレート 78 ドリブンプレート 101 第1ダンパー 110 シャフト

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1本のシャフトに相対回転不能に係合する
    ように軸方向に並んで配置された2つのハブと、 前記2つのハブの外周側にそれぞれ配置され互いに固定
    された2つの環状回転部材と、 前記2つのハブと前記2つの環状回転部材とが相対回転
    するときに圧縮される弾性部材を有し、軸方向位置が前
    記2つの環状回転部材の軸方向位置の間にあるダンパー
    機構と、を備えたダンパーディスク組立体。
  2. 【請求項2】前記ダンパー機構は少なくとも一部が前記
    2つのハブの軸方向間に配置されている、請求項1に記
    載のダンパーディスク組立体。
  3. 【請求項3】前記2つのハブと前記2つの環状回転部材
    は所定捩じり角度において互いに当接するストッパー部
    を有している、請求項1又は2に記載のダンパーディス
    ク組立体。
  4. 【請求項4】前記ダンパー機構は、前記2つの環状回転
    部材からトルクが入力される第1部材と、前記シャフト
    にトルクを出力する第2部材と、前記第1部材と前記第
    2部材とが相対回転すると両者の間で圧縮されるように
    配置された前記弾性部材とを有している、請求項1〜3
    のいずれかに記載のダンパーディスク組立体。
  5. 【請求項5】前記第1部材は、前記2つのハブの軸方向
    間に内周部が配置され前記弾性部材の回転方向両側を支
    持する環状プレート部材である、請求項4に記載のダン
    パーディスク組立体。
  6. 【請求項6】前記2つの環状回転部材を互いに固定する
    ために軸方向に延び、前記第1部材に相対回転不能に係
    合している固定部材をさらに備えている、請求項5に記
    載のダンパーディスク組立体。
  7. 【請求項7】前記第2部材は、前記2つのハブの軸方向
    間に内周部が配置され前記弾性部材の回転方向両側を支
    持する環状プレート部材である、請求項4〜6のいずれ
    かに記載のダンパーディスク組立体。
  8. 【請求項8】前記第2部材は前記シャフトに直接係合し
    ている、請求項7に記載のダンパーディスク組立体。
  9. 【請求項9】前記2つのハブを前記2つの環状回転部材
    に対して軸方向に位置決めするための位置決め部材をさ
    らに備えている、請求項1〜8のいずれかに記載のダン
    パーディスク組立体。
  10. 【請求項10】前記2つのハブと前記2つの環状回転部
    材が相対回転すると摩擦を発生するための摩擦発生機構
    をさらに備えている、請求項1〜9のいずれかに記載の
    ダンパーディスク組立体。
  11. 【請求項11】1本のシャフトに相対回転不能に係合す
    るように軸方向に並んで配置され、複数の外周歯を有す
    る2つのハブと、 前記2つのハブの外周側にそれぞれ配置され、互いに固
    定され、前記外周歯に対して所定捩じり角度まで相対回
    転可能な複数の内周歯を有する2つの環状回転部材と、 前記外周歯及び内周歯と異なる軸方向位置に配置され、
    前記2つのハブと前記2つの環状回転部材が相対回転す
    ると回転方向に圧縮される弾性部材を有するダンパー機
    構と、を備えたダンパーディスク組立体。
  12. 【請求項12】1本のシャフトに相対回転不能に係合す
    るように軸方向に並んで配置された2つのハブと、 前記2つのハブの外周側に相対回転可能に配置され、前
    記2つのハブが互いに対して軸方向に離れる方向に移動
    するのを規制している環状回転部材と、 前記2つのハブと前記環状回転部材とが相対回転すると
    きに圧縮される弾性部材を有し、少なくとも一部が前記
    2つのハブの軸方向間に挟まれたダンパー機構と、を備
    えたダンパーディスク組立体。
  13. 【請求項13】シャフトに係合するスプラインが形成さ
    れた内周面を有するハブと、 前記ハブの外周側に所定捩じり角度まで相対回転可能に
    配置された環状回転部材と、 前記環状回転部材と前記シャフトとを回転方向に弾性的
    に連結するためのダンパー機構と、を備えたダンパーデ
    ィスク組立体。
  14. 【請求項14】前記ダンパー機構は、前記環状回転部材
    からトルクが入力される第1部材と、前記シャフトに直
    接係合する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材と
    が相対回転すると両者の間で圧縮されるように配置され
    た弾性部材とを有している、請求項13に記載のダンパ
    ーディスク組立体。
  15. 【請求項15】前記第2部材は、前記シャフトに係合す
    る係合歯が内周縁に形成された環状プレート部材であ
    る、請求項14に記載のダンパーディスク組立体。
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