JP2000309947A - 建設機械における作業機の駆動操作装置 - Google Patents

建設機械における作業機の駆動操作装置

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JP2000309947A
JP2000309947A JP11222072A JP22207299A JP2000309947A JP 2000309947 A JP2000309947 A JP 2000309947A JP 11222072 A JP11222072 A JP 11222072A JP 22207299 A JP22207299 A JP 22207299A JP 2000309947 A JP2000309947 A JP 2000309947A
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switch
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knob
operated
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JP11222072A
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English (en)
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Toshio Yokoyama
登司男 横山
Koji Otani
浩司 大谷
Hiroyoshi Umihori
洋義 海堀
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作レバー部分で誤操作することなしに、作
業機の作動操作がすべてできるようにする。 【解決手段】 建設機械におけるその作業機の駆動操作
装置であって、操作レバー20のノブ21における前側
上部で、そのノブ21の前後方向軸線上より車体前後方
向中央線側に変位した位置に、指で操作できる押し釦ス
イッチ22(22′)が設けられ、これら押し釦スイッ
チからの電気信号で電磁制御弁30,31および切換操
作弁35を作動させて作業機における付属のアクチュエ
ータ(シリンダ11)を操作できるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として前方作業
装置を備えた建設機械における駆動操作装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルなど前方作業装置
を備える建設機械は、その前方作業装置の各アクチュエ
ータを作動させるのに、コントロールバルブに内蔵させ
る切換弁を制御することによって行われている。その切
換弁の切換操作はオペレータが運転席周りに設けられた
操作レバーやペダルを動かしてリンクもしくはケーブル
により直接的に操作するか、あるいはパイロット弁によ
り二次的に操作されている。例えば、油圧ショベルに
は、作業装置を車体中心線に対して左右方向に平行に移
動させるオフセット式、あるいは円弧方向にスイング移
動させるスイング式作業機があり、作業機のバケット幅
以上の溝掘削に使用されるものでは、そのバケットのオ
フセット操作およびスイング操作は、もっぱら運転室内
でオペレータのペダル操作によってオフセットあるいは
スイング用の方向切替弁を作動させて、それぞれの油圧
シリンダ(アクチュエータ)の伸縮動作によってバケッ
トの移動を操作している。
【0003】また、最近では、他の形式の作業装置を備
える建設機械において、オペレータのレバー操作を電気
信号に変換して、その電気信号に基づき電磁弁により切
換弁を駆動する方式が提案されている。その一例として
特開平10−37231号公報に開示されるものでは、
操作レバーの頂部にオペレータが指で操作可能なスイッ
チを設け、このスイッチを操作することにより油圧ショ
ベルにおける二ピースブームの第一ブームと第二ブーム
とのアクチュエータ(油圧シリンダ)を合理的に駆動で
きるようにされることが記載されている。
【0004】また、特開平10−8503号公報には、
建設機械におけるブレーカ操作装置として、選択スイッ
チの操作により、レバーノブに設けられたスイッチでブ
レーカ操作あるいは油圧回路のリリーフ圧力設定の昇圧
のいずれか一方を制御できるようにされることが記載さ
れている。また、特開平5−332033号公報には、
油圧ショベルのアタッチメントとして使用される破砕機
の開閉操作を操作グリップの先端に切換スイッチを取付
けて操作できるようにすることが記載されている。その
他に、特開昭61−162500号公報には、フォーク
リフトにおける操作レバーのノブ頂端に操作スイッチを
取付けて、リフトシリンダまたはティルトシリンダのい
ずれか一方を制御操作できるようにすることが記載され
ている。
【0005】そのほかに、特開平6−128983号公
報には、作業機のドーザ装置におけるドーザをフローテ
ィング状態に切換えられるようにする制御弁を操作レバ
ーのノブの頂部に押しスイッチを付設して、その押しス
イッチを操作するとドーザを昇降させる油圧シリンダが
フローティング状態に切換えられる構成について記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術に
あっては、作業機の作動操作を行わせる操作レバーに、
電気的に制御弁を切換えてアクチュエータの作動を操作
するための操作スイッチを設けるようにすることが提案
されている。しかし、それらはいずれも操作レバーにお
けるノブの頂部に操作スイッチを設けるようにされてい
る。このような構成とすることは、オペレータが操作レ
バーを操作するとき、そのノブを手で握って操作するも
のであるために、操作レバーのノブを握った状態では、
どうしても自由が利くのはノブを握っている手の親指と
なることから、最も有効な手段であるとみなされている
ことにある。
【0007】しかしながら、従来、一般の前方作業機を
備える建設機械においては、その作業機を操作するため
の操作レバーには、ノブの頂部に警報ブザー(ホーン)
を操作するスイッチ操作ボタン,あるいは油圧ショベル
の場合ワンタッチ掘削力アップ用(ごく短時間だけ掘削
力を高める)の操作スイッチボタンが設けられている。
そして、これら操作ボタンは、それぞれ前記作動操作を
行わせるようにすることが、この種機械を運転するオペ
レータには広く認知される状態にある。したがって、前
述のように緊急時における警報ブザーを吹鳴させること
やワンタッチ掘削力アップの操作を行うものに代えて別
な機能を発揮させる操作ボタンを設けることは、オペレ
ータが従来同様の感覚で操作すると誤操作を招くという
問題がある。そのために、たとえ操作レバーのノブ頂面
部に別途機能の操作用スイッチを設けることができると
しても、危険性が高く実用的でない。
【0008】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、オペレータが操作レバーを握った
状態で誤操作することなしに、作業機を操作レバー部分
ですべて作動操作できる建設機械における作業機の駆動
操作装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による建設機械にお
ける作業機の駆動操作装置は、前方作業機を備える建設
機械において、その作業機操作用の操作レバーにおける
ノブの前側上部に、指操作できるスイッチ手段が設けら
れ、このスイッチ手段からの電気信号でコントロールバ
ルブを作動させて前記作業機における付属機器のアクチ
ュエータを操作できるようにされていることを特徴とす
るものである。
【0010】本発明ではこのように構成されることによ
り、運転席でオペレータが操作レバーを操作して前方作
業機を作動させる際、操作レバーのノブを握ってブーム
あるいはアームを起伏させるには、従来と同様にその操
作レバーを前後に傾動させて行い、付属する作業機器を
作動させる場合、例えば油圧ショベルにおけるバケット
をオフセット位置に移動させるには、操作レバーのノブ
の前上部に付設されるスイッチ手段を握っている手の人
差し指で操作することにより、オフセット用のアクチュ
エータを作動させて所望の位置にオフセットすることが
できる。
【0011】この場合、オペレータは、従来床上に配置
されるペダルを踏んで操作していたのを、操作レバーを
握る手で操作してバケットなど作業機を目で追いながら
移動位置を定めることができるので、精神的に手のみに
集中して作業出来ることになり、作業の連続性が確保で
きるという効果を奏するのである。しかも、その操作時
に、ノブの頂部に設けられる警報ブザー用や掘削力アッ
プなど汎用的に設けられているスイッチと意識すること
なく区別して操作できることから誤操作の危険性がな
く、安全性を確保して、かつ効率よく運転操作できると
いう効果を奏するのである。
【0012】前記操作レバーに設けられたスイッチ手段
は、その電気信号によって流量調整手段を介して作業機
駆動用油圧回路中に設けた電磁比例弁を操作して、作業
機の操作弁を制御作動させるように構成するのがよい。
そして、前記流量調整手段としては可変抵抗器を用いる
ようにするのがよい。こうすることにより、作業機とし
て例えばブレーカを使用する場合、そのブレーカの作動
力を調整して被破砕物の状態に応じた作業能力を自在に
設定して、操作レバーのノブに付属させたスイッチ手段
では単純な押し操作だけで設定された能力を発揮させる
ことができる。したがって、作業状態に応じて選択した
機能で効率よく作業できるという効果を奏するのであ
る。
【0013】また、前記操作レバーに設けられたスイッ
チ手段は、そのノブの前後方向軸線上より車体前後方向
中央線側に変位した位置で指操作できるように設けられ
ているのがよい。こうすると、そのスイッチ手段をノブ
の前後方向軸線上より車体前後方向中央線側に変位した
位置に設けることにより、オペレータがノブを握って通
常の操作を行う自然な把持状態で、スイッチ手段の付設
位置がちょうど人差し指の接する位置となるようにする
ことで、全く無理なく所要の操作時にスイッチ手段を操
作できることになり、オペレータに違和感を与えず操作
ができることになる。したがって、長時間にわたる運転
操作中でも疲労感を与えないで快適に運転できるという
効果を奏するのである。
【0014】前記操作レバーに設けられるスイッチ手段
は、運転席における左右両操作レバーのうち一方の操作
レバーに二方向の操作スイッチ手段を付設されているの
がよい。このようにすれば、一方の操作レバーを握る手
で、目的作業機の移動操作などスイッチ手段を押す指先
の位置をずらせるようにするだけで操作できるので、片
手でまかなうことができるという効果がある。また、ス
イッチ周りを一箇所に集中できることから配線等の作業
を容易にするという利点がある。
【0015】また、前記操作レバーに設けられるスイッ
チ手段は、運転席における左右両操作レバーにそれぞれ
設けられるのがよい。こうすると、左右各操作レバーに
目的作業機の移動操作などの方向性を持たせ、右側操作
レバーでは右方向の動作を、また左側操作レバーでは左
方向の動作をと設定して、オペレータの方向感覚をその
まま自然に取入れて運転操作できるという効果を奏す
る。
【0016】また、前記スイッチ手段を一方の操作レバ
ーに集中して設ける場合、そのスイッチ操作ボタンは高
低差を設ける,突起の有無など指先で識別できる構造と
しておくのが好ましい。こうすれば、操作時に指先の感
覚で判別して、速やかに正しく操作できることになり、
誤動作を防止できるという利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明による建設機械にお
ける作業機の駆動操作装置の具体的な実施の形態につ
き、図面を参照しつつ説明する。
【0018】図1に本発明に係る作業機の駆動操作装置
を適用した超小旋回型パワーショベルの側面図が、図2
にオフセットブームの要部を表わす動作態様を併記した
平面図が、図3に操作レバーにおけるノブの一実施例が
(a)にて側面図を、(b)にて平面図を、そして、図
4に作業機の駆動操作油圧回路図が、それぞれ示されて
いる。
【0019】この実施例は、超小旋回型パワーショベル
に適用した場合について説明するものであり、オフセッ
トブーム6を備えるパワーショベル1において、そのオ
フセットブーム6を操作するのに、オペレータが操作レ
バーを握る手で操作できるようにされたものである。
【0020】下部走行体2上で旋回自在に設けられる上
部旋回体3には、作業機4と運転室5が設けられてい
る。前記作業機4は、ブームシリンダ7により起伏自在
なオフセットブーム6と、アーム8およびバケットシリ
ンダ10により回転自在なバケット9と、下部走行体2
の前部に上下動可能に設けられるブレード16とからな
る。
【0021】前記オフセットブーム6は、図2に示され
るように、第1ブーム6aと、この第1ブーム6aの先
端にピンにより枢着された第2ブーム6bとでなり、第
1ブーム6aおよび第2ブーム6bの側面に突設された
ブラケット6c,6d間にオフセットシリンダ11が、
またブラケット6e,6f間に平行リンク12が設けら
れていて、そのオフセットシリンダ11により第2ブー
ム6b先端に設けられた支持部材13を第1ブーム6a
と平行を維持した状態で左右方向に所要の距離オフセッ
トできるようにされている。なお、アーム8は、図1で
示されるように、前記支持部材13の先端に取付けられ
て、アームシリンダ14により起伏自在に設けられ、こ
のアーム8の先端にバケット10がバケットシリンダ9
によって回動自在に付設されている。
【0022】前記運転室5内に配置される作業機4の操
作レバー20,20′には、そのノブ21(説明の都合
上、右側の操作レバー20のものについて説明する)
に、図3で示されるように、前記オフセットシリンダ1
1を操作する押し釦スイッチ22が、ノブ21の上部前
側で操作レバー設置状態における内側寄りの位置(ちょ
うどオペレータがそのノブ21を把持して操作する際
に、人差指の指先が接する位置となるように)に設けら
れる。なお、図示のものは運転席右側の操作レバー20
におけるノブの態様を表しており、左側の操作レバー2
0′では、ちょうど対称となる位置(図上反対側)に操
作用の押し釦スイッチ22′が設けられる。また、ノブ
21の頂面には警報ブザー操作用の押し釦スイッチ23
が設けられている。
【0023】このようにされた操作レバー20に付設の
押し釦スイッチ22(22′)は、図4にて示されるよ
うに、別途に設けられる制御部25を介して電磁制御弁
30,31のソレノイド30a,31aに電気信号が与
えられるように、それぞれ電気配線26a〜27a,2
6b〜27bされる。なお、この図4において、本実施
例の説明に関与しない部分については、周知の構成であ
るので、符号を付してその説明を省略する。
【0024】このように構成される本実施例によれば、
オペレータが運転席5aに着座して従来と同様にして運
転操作を行うに際し、例えばオフセットブーム6を右側
にオフセットする場合、右側の操作レバー20を握る手
でそのノブ21の前側上部に設けられる押し釦スイッチ
22を、人差指にて押す操作を加える。すると、その押
し釦スイッチ22が作動して制御部25に操作信号が送
られ、その制御部25からの指令によって電磁制御弁3
0のソレノイド30aが操作される。
【0025】すると、電磁制御弁30が開いてパイロッ
ト油圧ポンプ33からパイロット油路34,34aを通
じて、切換操作弁35のパイロット操作部35aをパイ
ロット圧油によって操作させ、この切換操作弁35が中
立位置から右側方向に切換えられる。したがって、油圧
ポンプ36からの圧油は油路37から油路37aを通り
オフセットシリンダ11のロッド側に導かれるので,ロ
ッド11aが後退して接続される第2ブーム6bが第1
ブーム6aとの枢支点を基準にして右側に回動され(図
2に二点鎖線aで示す)、その第2ブーム6b先端に繋
がるアーム8とバケット9がオフセットできることにな
る。
【0026】オフセットブーム6を目的とする位置にオ
フセットさせたなら、押し釦スイッチ22に加えている
押圧力を除くことにより操作信号が断たれるので、制御
部25から電磁制御弁30のソレノイド30aへの信号
が遮断する。すると、その電磁制御弁30が自動復帰し
て閉じるので、パイロット油路34からパイロット油路
34aへのパイロット圧が断たれ、パイロット操作部3
5aの操作が停止されるので切換操作弁35は中立状態
に復帰し、オフセットシリンダ11のピストンがその位
置に保持されてオフセットブーム6は当該位置で停止状
態に保たれる。
【0027】このように、オフセット操作を行うに際し
て、押し釦スイッチ22は、それを押し続ける間変位で
きるので、限界位置において図示省略するがリミットス
イッチを設けて、移動限界でその変位動作が停止できる
ようにするのがよい。また、警報ブザーもしくは表示ラ
ンプを設けて点灯させ、限界をオペレータに知らせるよ
うにするのがよい。また、押し釦スイッチ22による移
動操作を断続して行えるので、必要に応じてその移動量
設定を可変にするようにしてもよい。
【0028】同様にしてオフセットブーム6を左側へオ
フセットする場合には、左側の操作レバー20′のノブ
21を握る手で、そのノブ21前側上部に付設の押し釦
スイッチ22′を人差指で押すことにより、前述のよう
に制御部25に電気信号が伝達される。そして、その制
御部25の指令で電磁制御弁31のソレノイド31aが
作動して、パイロット油路34からパイロット油路34
bにパイロット圧油が送られ、切換操作弁35の左側の
パイロット操作部35bが操作されて、その切換操作弁
35は中立状態から左側に切換えられて圧油が油路37
から油路37aを介してオフセットシリンダ11のピス
トン側に導かれる。したがって、そのオフセットシリン
ダ11のロッドが前進して、第2ブーム6bが枢支点を
基点にして左側に回動され(図2の二点鎖線bを参
照)、左側の所要位置にオフセットできるのである。
【0029】なお、オフセットブーム6を左側へオフセ
ット操作して押し釦スイッチ22′に加えていた押圧操
作を除くと、その時点で制御部25への電気信号が停止
するので、前述の右側へのオフセット操作時と同様に、
電磁制御弁31が閉弁され、それに伴なって切換操作弁
35も中立状態に戻され、次の操作時までオフセットブ
ーム6はその状態を保たれる。
【0030】したがって、オフセットされた位置で操作
レバー20,20′にて通常の操作を行えば、第1ブー
ム6aの起伏やバケット9を操作して所要の作業を行う
ことができるのである。
【0031】このように、本実施例では、通常の作業機
による掘削その他の作業を行って、例えば、溝の開削作
業を行う過程でその溝幅を広げるような操作を行うに際
し、バケットの位置を変更するなどで、ブームのオフセ
ットを行うとき、オペレータは操作している右操作レバ
ー20または左操作レバー20′に付設されている押し
釦スイッチ22または22′を押すことにより、別の個
所での操作を行うことなく前述のようにしてオフセット
操作ができるのである。したがって、オペレータは、操
作レバーを握る手指(ちょうどノブ21を握った状態で
の人差指先)で作業条件に合わせて簡単に操作して作業
を切換えて目的作業を遂行することが可能になり、従来
のように床上の操作ペダルを踏み変えて操作するという
ような操作部位の変更に伴なう精神的な緊張感が緩和さ
れ、ごく自然な形で操作レバーを握る手に神経を集中す
ればよいので、精神的な疲労を著しく軽減できて軽快に
作業を行うことができるのである。また、左右両操作レ
バー20,20′に分担して左には左用の押し釦スイッ
チ22′を、右には右用の押し釦スイッチ22を個々に
設けてあるから、オペレータは方向感覚をそのまま自然
に取り入れて操作できるのである。
【0032】また、操作レバーにおけるノブ21にオフ
セット操作の押し釦スイッチを設けるに当たり、警報ブ
ザー用のスイッチを頂部に設けた状態で前述のように操
作できる構成としてあるので、緊急時には従来のように
親指で警報用ブザーの吹鳴操作がそのままでき、誤操作
が生じることはない。
【0033】なお、前述の実施例では、左右操作レバー
に押し釦スイッチ左・右を分けて設けた場合について説
明したが、それら左右の押し釦スイッチを右または左の
いずれかの操作レバーにまとめて付設することも可能で
ある。このようにする場合は、例えば、図5で示される
ように、操作レバー20(または20′)のノブ21の
前側上部にて右側押し釦スイッチ22と左側押し釦スイ
ッチ22′とを並列に設け、その一方の押し釦表面には
適宜形状の突起状マーク24を突設して指先で判別でき
るようにされる。
【0034】このようにすると、オペレータはその押し
釦スイッチ22,22′が付された操作レバーのみでオ
フセット操作ができることになり、集中力を高めること
ができる。また、製作時には一方の操作レバーにのみ配
線を施せばよいので、作業性がよくなるという利点が生
じる。また、このように1個の操作レバーに左右の操作
押し釦を設ける場合、その押し釦についての配置は横並
びに限定されるものではなく操作が容易な様式で配置す
ることは任意に行える。また、必要に応じて段差を設け
て配置してもよい。
【0035】次に、他の実施例として建設機械における
上部旋回体に取付く前方作業機としてブームの先端にブ
レーカ装置を取付けたものについて説明する。
【0036】図6に油圧ショベルのブーム先端にブレー
カ装置を取付けて使用される場合の操作要部を表す油圧
制御回路の概要図が示されている。
【0037】この実施例では、前述の実施例における操
作レバー20(20′)と同様のものが使用されるの
で、同一もしくは同様の部分については同一の符号を付
してその詳細な説明を省略する。また、ブレーカ装置4
0としては従来周知の構造のものが用いられるので、そ
の詳細についても具体的な説明を省略している。
【0038】油圧ショベルにおけるブーム(図示せず)
の先端部に周知手段で取付けられるブレーカ装置40に
は、上部旋回体上に設置される油圧操作弁、特にブレー
カ装置用の操作弁42に油圧ユニット45から周知の手
段で油圧配管され、その操作弁42からブーム(図示せ
ず)に沿わせてブレーカ装置40に油圧配管が接続され
ている。その操作弁42のパイロット操作部42aに
は、油圧ユニット45におけるパイロット操作用油圧ポ
ンプ46からの油路43中に電磁比例弁47が設けら
れ、この電磁比例弁47によって前記操作弁42による
ブレーカ装置40への作動油供給状態を変えてブレーカ
ロッド41の作動を制御できるようにされている。
【0039】前記電磁比例弁47は、その電磁作動コイ
ル47aに繋がる電気制御回路48中に流量調整手段と
して可変抵抗器49を配設され、操作レバー20(また
は20′)のノブ21に組込まれる押し釦スイッチ22
と接続されて、前記可変抵抗器49によって設定される
電流量に応じて電磁作動コイルによって電磁比例弁47
の開度が制御されるようになされている。また、前記可
変抵抗器49としてはロータリー式のものが操作上便利
であり、例えば運転席の前方位置に設けられるパネル
(図示せず)に組込んで操作に便利なようにしておくの
がよい。なお、操作レバー20(または20′)のノブ
21に設けられる押し釦スイッチ22については、前記
実施例における構成のものが使用される。
【0040】このように構成されるブレーカ装置40の
操作手段によれば、オペレータが運転席から破砕しよう
とする岩石やコンクリート塊の大きさなどによってブレ
ーカの打撃力に要する能力を推定し、可変抵抗器49の
操作ノブを回して抵抗値を加減設定した後に、ブレーカ
ロッド41を目的の塊状物(岩石あるいはコンクリート
塊など)に当てがって、操作レバー20のノブに21設
けた押し釦スイッチ22を押すことにより、ブレーカ装
置40を作動させて塊状物を破砕する。
【0041】この際、可変抵抗器49において当初に設
定した抵抗値(制御値)により、ブレーカ装置40の作
動能力が適正であれば、そのままブレーカロッド41の
位置を変えて破砕対象物を順次破砕する。もしも、ブレ
ーカ装置40の作動能力が不足したり過剰であると判断
できるときは、その可変抵抗器49の操作ノブをその状
況に対応させて加減し、適正である状態に設定して作業
を行えばよい。このように、可変抵抗器49での能力設
定を行うことにより、従来足踏みペダルによってその踏
み込み量を加減してブレーカ装置の作動を行わせると同
時に破砕能力を加減していたものが、いわゆるダイアル
操作と操作レバー位置での押し釦スイッチ操作とで済
み、断続的に行われる破砕作業を無理なく行えて、オペ
レータの疲労を著しく低減できるという効果を奏するの
である。また、操作性が従来のペダル操作式に比べて格
別に向上し、その結果、作業能率が著しく向上するもの
となった。
【0042】以上の説明において、前者の実施例では、
オフセットシリンダを用いて操作するものであり、後者
の実施例では作業機にブレーカ装置を採用した場合につ
いて記載しているが、前者の実施例に対応してスイング
式の作業機においても同様に採用できるのである。ま
た、必要に応じて、他の建設機械における足踏みペダル
操作による操作に代えて、本発明の操作レバーに操作用
の押し釦スイッチを設ける方式を採用することができ
る。
【0043】本実施例の押し釦スイッチ22,22′は
本発明のスイッチ手段に、電磁制御弁30,31と切換
操作弁35との組合せはコントロールバルブに、それぞ
れ対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る作業機の駆動操作装置を
適用した超小旋回型パワーショベルの側面図である。
【図2】図2は、オフセットブームの要部を表わす動作
態様を併記した平面図である。
【図3】図3は、操作レバーにおけるノブの一実施例を
示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図4】図4は、作業機の駆動操作油圧回路図である。
【図5】図5は、押し釦スイッチ付設部の他の実施例を
示す斜視図である。
【図6】図6は、油圧ショベルのブーム先端にブレーカ
装置を取付けて使用される場合の操作要部を表す油圧制
御回路の概要図である。
【符号の説明】
1 パワーショベル 6 オフセットブーム 6a 第1ブーム 6b 第2ブーム 8 アーム 9 バケット 11 オフセットシリンダ 20,20′ 操作レバー 21 操作レバーのノブ 22,22′ 押し釦スイッチ 23 警報ブザー用の押し釦スイッチ 24 突起状マーク 25 制御部 30,31 電磁制御弁 33,46 パイロット油圧ポンプ 35 切換操作弁 36 油圧ポンプ 40 ブレーカ装置 41 ブレーカロッド 42 操作弁 42a パイロット操作部 45 油圧ユニット 47 電磁比例弁 47a 電磁作動コイル 49 可変抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海堀 洋義 大阪府枚方市上野3丁目1−1 株式会社 小松製作所大阪工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 BA01 BA02 BA06 BA07 CA03 DA03 DA04 DB05 EA00 3J070 AA03 BA41 CA44 CA47 DA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方作業機を備えた建設機械において、
    その作業機操作用の操作レバーにおけるノブの前側上部
    に、指操作できるスイッチ手段が設けられ、このスイッ
    チ手段からの電気信号でコントロールバルブを作動させ
    て前記作業機における付属機器のアクチュエータを操作
    できるようにされていることを特徴とする建設機械にお
    ける作業機の駆動操作装置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーに設けられたスイッチ手
    段は、その電気信号によって流量調整手段を介して作業
    機駆動用油圧回路中に設けた電磁比例弁を操作して、作
    業機の操作弁を制御作動させるように構成されている請
    求項1に記載の建設機械における作業機の駆動操作装
    置。
  3. 【請求項3】 前記流量調整手段としては可変抵抗器を
    用いる請求項2に記載の建設機械における作業機の駆動
    操作装置。
  4. 【請求項4】 前記操作レバーに設けられたスイッチ手
    段は、そのノブの前後方向軸線上より車体前後方向中央
    線側に変位した位置で指操作できるように設けられてい
    る請求項1または2に記載の建設機械における作業機の
    駆動操作装置。
  5. 【請求項5】 前記操作レバーに設けられるスイッチ手
    段は、運転席における左右両操作レバーのうち一方の操
    作レバーに二方向の操作スイッチ手段を付設されている
    請求項1,2または4に記載の建設機械における作業機
    の駆動操作装置。
  6. 【請求項6】 前記操作レバーに設けられるスイッチ手
    段は、運転席における左右両操作レバーにそれぞれ設け
    られる請求項1,2または4に記載の建設機械における
    作業機の駆動操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092898A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Tadano Ltd 作業機の操作レバー装置
CN113482087A (zh) * 2021-07-28 2021-10-08 柳工常州机械有限公司 一种属具流量调节***及挖掘机
US11479945B2 (en) 2017-02-22 2022-10-25 Sumitomo(S.H.I.) Construction Machinery Co., Ltd. Shovel
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