JP2000309736A - 赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物 - Google Patents

赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物

Info

Publication number
JP2000309736A
JP2000309736A JP11881599A JP11881599A JP2000309736A JP 2000309736 A JP2000309736 A JP 2000309736A JP 11881599 A JP11881599 A JP 11881599A JP 11881599 A JP11881599 A JP 11881599A JP 2000309736 A JP2000309736 A JP 2000309736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
absorption
region
ink composition
mark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11881599A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Gocho
智 牛腸
Osahisa Matsudaira
長久 松平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP11881599A priority Critical patent/JP2000309736A/ja
Publication of JP2000309736A publication Critical patent/JP2000309736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】単独で形成しても上記コードマークの存在が視
認されにくく、赤外線吸収性が高く、かつ耐光性に優れ
た低コストの赤外線吸収インキ組成物を提供する。 【解決手段】プレポリマー・モノマー・光量含開始剤・
補助剤等からなる紫外線硬化樹脂成分の含有量が70.
0〜90.0重量%であり、可視領域に吸収が少なく赤
外線領域に吸収を有する錫ドープ酸化インジウム粉から
なる色材の含有量が10.0〜30.0重量%である赤
外線領域に吸収を有し、かつ可視光領域では吸収の無い
赤外線吸収インキ組成物であり、赤外線吸収が高く、ま
たコストが安く高耐性であり、これにより形成された複
写防止マークは視認困難であり、しかも可視光領域に吸
収があり、赤外線領域に吸収の少ないプロセスインキに
よる印刷層を重ねて設けても、赤外線による複写防止マ
ークの検知に影響を与えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線により読み
取り可能な秘密情報印刷物に用いられる赤外浪吸収イン
キ組成物に係り、とくに赤外線領域には吸収を有するが
可視領域には吸収のない赤外浪吸収インキ組成物および
それを用いた印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から株券、債券、小切手、商品券、
宝くじ、定期券等の証券類に記載される情報を機械によ
り読み取る手段として、バーコードやOCR文字等の機
械読み取り可能なコードマークが設けられることが多
く、通常、近赤外浪領域の光を反射する基材面に、近赤
外線領域の光を吸収するカーボンブラック等を含む黒色
インキを用いてコードマークを形成するものがある。
【0003】例えば、特開昭58−45999号公報に
は、白色のインキ及び黒色のインキの赤外線反射性及び
赤外線吸収性を利用し、機械的に読み取り可能な情報を
バーコード等のパターン状のマークを媒体などに付与せ
しめ、これに赤外線を照射して、マークを走査し、その
反射赤外光の強度を二値化することにより記録された情
報を読み取ることが記載されている。そして、情報が不
正に読み取られないように可視光を遮断し、赤外線を透
過する隠蔽層を形成し、可視光により容易に情報が読み
取られることを防止することが記載されている。
【0004】しかしながら、最近はカラー複写機の進歩
が著しく、これらの複写機を利用すれば、上述の証券類
は本物とほぼ同じ様に複写することが可能であり、これ
を利用するものが現れるようになったことから、複写を
全く不可能にすることが検討されている。しかし完全に
複写を不可能とすることは難しいため、複写機本体に複
写防止マークを登録しておき、この複写防止マークが設
けられた印刷物がその複写機において複写されるとき
に、複写機自体がその複写防止マークを自動認識する
と、複写の機能を停止したり、正確な複写を行わないな
どの未然に複写を防止する警告手段が提案されている。
ところが、複写防止マークが目視できることから、マー
ク自体の改直、マークの隠蔽、マークを分割するように
分けて、複写防止技能が作動しないように、コピーし繋
ぎ合わせるなどをすることで複写が可能となる問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、目視できない
ようにする手段としては、従来から上述のように特定波
長光を遮断する隠張層を用いるものや、それ自体が可視
光領域における吸収が少なく、しかもそれ以外の波長領
域において吸収を有する、とくに赤外線吸収材料として
熱線吸収ガラスや赤外吸収ガラスを粉砕しこれを顔料化
したものをインキに含有させ、上述したようなコードマ
ークを形成し、可祖光領域での吸収が少ないため、目視
困難となることから偽造・変造・改竄などに有効な手段
として考えられてきた。
【0006】ところが、後者は、可視光領域における吸
収は低減するものの、従来のカーボンブラック等を含む
黒色インキに比べると赤外線領域における吸収が劣るた
め、上記熱線吸収ガラスや赤外線吸収ガラス等の赤外線
吸収材料を印刷インキ化し、これを用いて上記コードマ
ークを形成したときに、赤外線領域における吸収性を向
上させるために膜厚を厚くする必要があり、下層のシー
ト基材とコードマーク形成部位とに段差が生じることに
なり、コードマークの存在が簡単に判ってしまう欠点を
有しており、また前者のように隠蔽層を設けると、特定
波長光を遮断するだけでなく、下層に存在する複写防止
マークの読み取りに影響を与えることがあるなど欠点を
有していることから、これらは偽造・変造・改竄どの有
効な防止手段としては十分とは言えない。
【0007】また、特開平3−79683号公報では、
単独で構成しても上記のようなコードマークの存在が視
認されにくく、赤外線吸収性の高い赤外線吸収インキ組
成物として、ナフタロシアニン系色素を用いたインキの
提案がなされている。
【0008】一般的に、フタロシアニンやナフタロシア
ニンといった有機色素は非常に高価であることが知られ
ている。また耐性面でも、有機化合物を用いる点で、特
に耐光性については実際にはあまり強いとは言えない。
したがって、上述の材料を用いて赤外線吸収インキを作
製したとしても、コスト的に見合わないか、あるいは耐
性面で不安なものになっている。
【0009】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためになされたもので、単独で形成しても上記コ
ードマークの存在が視認されにくく、赤外線吸収性が高
く、かつ耐光性に優れた低コストの赤外線吸収インキ組
成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するためになされた本発明は、請求項1に記載の発明
は、赤外線領域に吸収を有し、かつ可視光領域では吸収
の無い赤外線吸収インキ組成物であって、プレポリマー
・モノマー・光量含開始剤・補助剤等からなる紫外線硬
化樹脂成分の含有量が70.0〜90.0重量%であ
り、可視領域に吸収が少なく赤外線領域に吸収を有する
錫ドープ酸化インジウム粉からなる色材の含有量が1
0.0〜30.0重量%であることを特徴とする赤外線
吸収インキ組成物である。
【0011】請求項2に記載の発明は、プレポリマー・
モノマー・光量含開始剤・補助剤等からなる紫外線硬化
樹脂成分の含有量が70.0〜90.0重量%であり、
可視領域に吸収が少なく赤外線領域に吸収を有する錫ド
ープ酸化インジウム粉からなる色材の含有量が10.0
〜30.0重量%である赤外線吸収インキ組成物からな
る印刷層を形成してなることを特徴とする印刷物であ
る。
【発明の実施の形態】
【0012】以下、本発明の実施の形態をより具体的に
説明すると、赤外線吸収インキ組成物の形成材料である
紫外線硬化樹脂成分は、プレポリマー・モノマー・光重
合開始剤・補助剤等からなる。
【0013】プレポリマーとしてはエポキシアクリレー
ト、エポキシ化油アクリレート、ウレタンアクリレー
ト、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、
ポリエーテルアクリレート、ビニル/アクリレート、ポ
リエン/チオール、シリコン、ポリブタジエン、ポリス
チリルエチルメタクリレートなどが挙げられる。
【0014】また、モノマーとしては単官能モノマー、
2官能モノマー、多官能モノマーがあり、溶剤としての
役割も有している。単官能モノマーとしては、t−ブチ
ルアミノエチルメタクリレート、2−シアノエチルアク
リレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、
ジシクロペンテニロキシエチルアクリレート、ジシクロ
ペンテ二回キシエチルメタクリレート、2(2−エトキ
シエトキシ)エチルアクリレート、2−エトキシエチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−
ヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシプロビルアクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、イソボルニルメタクリレート、イソデシルアクリレ
ート、イソデシルメタクリレート、イソオクチルアクリ
レート、n−ラウリルアクリレート、2−メトキシエチ
ルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、
ステアリルメタクリレート、トリデシルメタクリレー
ト、N−ビニルビロリドン、テトラヒドロフルフリール
アクリレート、グリシジルメタクリレートなどが挙げら
れる。
【0015】2官能モノマーとしては、ネオペンチルグ
リコールアクリレート、ポリエチレングリコール200
ジアクリレート、ビスフェノールAエトキシエトキシジ
アクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレートなどが挙
げられる。
【0016】多官能モノマーとしては、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、プロポキシトリメチロ一ル、プロパント
リアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レートなどが挙げられる。
【0017】さらに、光重合開始剤としては光ラジカル
発生剤であり、分子内結合開裂型と分子間水素引き抜き
型が知られており、分子内結合型としては、ペンヅイソ
ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ジエトキ
シアセトフェノン、アシロキシムエステル、色素化アセ
トフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、アシルホスフ
ェンオキサイドなどが挙げられ、また分子間水素引き抜
き型としては、ベンゾフェノン、ミヒラ−ケトン、ジペ
ンゾスペロン、2一エチルアンスラキノン、イソブチル
チオキサンソン、ベンジルなどが挙げられる。
【0018】加えて、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン、トリ−n−ブチルホスフィンアリルチオ尿酸
などのアミン類、スルホン類、ホスフィン類が増感効果
を有する光重合開始助剤として添加される。
【0019】また印刷適正向上のためにワックス、ワセ
リン、ポリエステ、ル、エポキシ、トリアジン樹脂など
の非反応性樹脂や表面改質剤が添加される。
【0020】次に本発明に用いられる可視領域に吸収が
少なく赤外線領域に吸収を有する色材としては、錫ドー
プ饒化インジウム(以下、ITOと略す)の粉末が挙げ
られる。ITO粉末の平均一次粒子径は透明性の視点か
ら、0.2μm以下、好ましくは0.1μm以下とす
る。ITO粉末中の錫ドープの量は、モル比で0.01
〜0.2となる晒囲が好ましい。ITO粉末は、インジ
ウムと錫の水溶塩をアルカリで水酸化物として共沈させ
て洗浄した後、大気中で加熱燃成することにより得られ
た粉末を、不活性ガス中で加熱処理することにより得る
ことができる。
【0021】
【実施例】本発明を、具体的な実施例及び比岐例を挙げ
てさらに説明する。 <実加例1>下記[紫外浪硬化樹脂成分の組成]および
下記[ITO粉末の調整および前処理]を行ったITO
粉末12部を混練し、インキ化した。 ○[紫外浪硬化樹洞成分の組成] オリゴマー:フォトマー5018 60部 (脂肪族ポリエステルテトラアクリレート サンノプコ製) モノマー:カヤラヅドTMPTA 14部 (トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬製) 重合開始剤:カヤキュアーMBP 1部 (3,3’一ジメチルー4一メトキシベンゾフェノン 日本化薬製) ニッソキュアーTX 8部 (チオキサンソン 日本曹達製) サンドリー1000 1部 (4−フェノキシシクロロアセトフェノン サンド製) 白色ワセリン: 4部 O[ITO粉末の調整および前処理]塩化インジウム水
溶液1800m1と60%塩化銀(IV)水溶液23g
との混合水溶液を重炭酸アンモニウム31009/12
lN水溶液中に70℃の加温下で攪拌しながら適下し、
最終pH8.5にして共沈水酸化物を析出させた。次
に、吸引ロートを用いて、吸引濾過による洗浄を硝酸痕
が消えるまで4回繰り返した。この沈殿物を120℃で
15時間乾燥させた後、るつぼに入れ、マッフル炉中
で、1000℃で5時間焼成した。焼成後、粉末を室温
まで急冷し、さらにアルゴンガス中、15気圧、600
℃で3時間加熱処理した。さらに、ラウリル硫酸ナトリ
ウムSLS(日光ケミカルズ(株)製)を1重量%添加
したメタノール溶液1l中に24時間浸漬した後、水浴
上でメタノールを乾燥させ、分散のための前処理をした
ITO粉末を得た。
【0022】このインキを用いてシート基材に複写防止
マークを印刷した。この印刷された複写防止マーク上に
プロセスインキ(FDOL黄TCロ、FDOL紅TC
ロ、FDOL藍TCロ東洋インキ製造(株)製)でそれ
ぞれ印刷眉を形成したり、3種の上記インキを混合した
インキにより印刷眉を設け、複写防止マークを隠ぺいし
た。
【0023】このプロセスインキにより隠ぺいされた複
写防止マークをリニヤセンサー(東芝(株)製TCD1
500C)の表面の赤外線カットフィルター(HOYA
(株製IR83)に換えたものを検出装置として用い、
赤外線を照射するとともに、その反射光の検出を行っ
た。
【0024】複写防止マークはプロセスインキからなる
印刷層によって視認することができなかったが、上記装
置によれば、赤外線領域において3種のプロセスインキ
からなる印刷層を検知することなく、複写防止マークの
みを検知することができた。すなわちプロセスインキ3
種には赤外線には吸収がないため、下層に存在する赤外
線吸収性を有する被写防止マークのみを検知することが
できる。
【0025】なお、図1は適用波長に対する本発明の赤
外線吸収インキ組成物からなる印刷層1と3種のプロセ
スインキからなる印刷層2の反射率を示すグラフ図であ
り、これによれば複写防止マークを構成する印刷層の分
光反射特性は可視領域(400〜700nm)に吸収が
少なく、赤外線領域(800nm以上)に大きな吸収を
有するものであり、プロセスインキからなる印刷層の分
光反射特性は可視領域に吸収があり、赤外線領域には吸
収が少ないことが確認できる。なお、3は上記印刷層1
及び印刷層2を積層する基材の反射率である。
【0026】<実施例2>下記[赤外浪吸収インキの組
成1]を混練し、インキ化した。 ○[赤外籔吸収インキの組成1] オリゴマー:エビコート828 25部 (アクリレート 日本化薬(株)製) モノマー:カヤラッドTMPTA 15部 (トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬(株)製) カヤラッドDPHA 60部 (ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート日本化薬(株)製)重合 開始剤:カヤキュアDETX 3部 (2,4’−ジエチルチオキサントン 日本化薬(株)製) カヤキュアDMB I3部 (P−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル 日本化薬(株)製 ) 式材:ITO粉末 12部
【0027】実施例1と同様に検出を行ったところ、同
様に複写防止マークはプロセスインキからなる印刷層に
よって視認することができなかったが、赤外線領域にお
いて3種のプロセスインキからなる印刷層を検知するこ
となく、複写防止マークのみを検知することができた。
【0028】<実施例3>下記[赤外浪吸収インキの組
成2]を混練し、インキ化した。 ○[赤外浪吸収インキの組成2] オリゴマー:フォトマー5018 60部 (脂肪族ポリエステルテトラアクリレート サンノプヨ(株)製)モ ノマー:カラヤッドTMPTA 14部 (トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬(株)製)重 合開始剤:カヤキュアーMBP 1部 (3,3‘−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン日本化薬(株)製) ニッソキュアーTX 8部 (チオキサンソン 日本曹達(株)製) サンドリー1000 1部 (4−フェノキシジクロロアセトフェノン サンド(株)製) 白色ワセリン 4部 ITO粉末 12部
【0029】実加例1と同様に検出を行ったところ、同
様に複写防止マークはプロセスインキからなる印刷層に
よって視認することができなかったが、赤外線領域にお
いて3種のプロセスインキからなる印刷眉を検知するこ
となく、複写防止マークのみを検知することができた。
【0030】<比較例1>実施例1の赤外吸収インキの
代わりに、下記[赤外線吸収インキの組成3]を混練
し、インキ化した。 ○[赤外浪吸収インキの組成3] オリゴマー:フォトマー5018 60部 (脂肪族ポリエステルテトラアクリレート サンノプコ(株)製)モ ノマー:カヤラッドTMPTA 14部 (トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬(株)製)重 合開始剤:カヤキュアーMBP 1部 (3,3’一ジメチルー4一メトキシベンゾフェノン日本化薬(株)製) ニッソキュアーTX 8部 (チオキサンソン 日本曹達(株)製) サンドリー1000 1部 (4−フェノキシジクロロアセトフェノン サンド(株)製) 白色ワセリン 4部 赤外線吸収剤:イーエクスカラー801K 12部 (フタロシアニン系赤外線吸収色素 日本触媒工業(株)製)
【0031】実施例1と同様に検出を行ったところ、同
様に複写防止マークはプロセスインキからなる印刷層に
よって視認することができなかったが、赤外線領域にお
いて3種のプロセスインキからなる印刷層を検知するこ
となく、複写防止マークのみを検知することができた。
【0032】実施例1のインキ、比較例1のインキおよ
び市販の黒色のプロセスインキ(FDOLTC星ロ東洋
インキ製造(株)製)を実施例1と同様に印刷したもの
を、フェードメーター(スガ試験機(株)製)を用いて
カーボンアークの連続照射試験による印刷物の耐光残存
率を詞べた。
【0033】その結果は図3に示すように、本発明の赤
外線吸収性インキを使用した印刷物は、従来のフタロシ
アニン系のような有機色素を用いたインキと比較して非
常に強い耐光性を有していることがわかった、また、カ
ーボンを使用している墨インキと比較羽しても遜色のな
い耐光性を有していることがわかった。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による赤
外線吸収性インキ組成物は、従来の赤外線吸収材料とし
て熱線吸収ガラスや赤外線吸収ガラスを粉砕しこれを顔
料化したものをインキ化したものに比べて赤外線吸収が
高く、またナフタロシアニン系色素を用いたインキと比
較してコストが安く高耐性であり、これにより形成され
た複写防止マークは視認困難であり、しかも可視光領域
に吸収があり、赤外線領域に吸収の少ないプロセスイン
キによる印刷層を重ねて設けても、赤外線による複写防
止マークの検知に影響を与えることがない。また、本発
明の赤外線吸収性インキ組成物は、インキとして複写防
止マークや赤外線検出可能な印刷層を設けた印刷物や赤
外線検出可能なマーク等を設ける感熱転写リボンの転写
層に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る本発明の赤外線吸収インキ組成
物からなる印刷層と3種のプロセスインキかならる印刷
層の適用波長に対する反射率を示すグラフ図である。
【図2】実施例1において適用された赤外線透過フィル
ターの分光特性を示すグラフ図である。
【図3】実施例1、比較例1および墨インキの耐光残存
率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 赤外線吸収インキ組成物からなる印刷層 2 3種のプロセスインキかならる印刷層 3 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA03 AA06 BB02 BB22 BC09 BC10 CA34 CA39 CA40 CA42 DA04 DA56 DA57 DA59 DA62 DA68 EA10 4J039 AA02 BA13 BA39 BE01 BE27 EA48 GA22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線領域に吸収を有し、かつ可視光領域
    では吸収の無い赤外線吸収インキ組成物であって、プレ
    ポリマー・モノマー・光量含開始剤・補助剤等からなる
    紫外線硬化樹脂成分の含有量が70.0〜90.0重量
    %であり、可視領域に吸収が少なく赤外線領域に吸収を
    有する錫ドープ酸化インジウム粉からなる色材の含有量
    が10.0〜30.0重量%であることを特徴とする赤
    外線吸収インキ組成物。
  2. 【請求項2】プレポリマー・モノマー・光量含開始剤・
    補助剤等からなる紫外線硬化樹脂成分の含有量が70.
    0〜90.0重量%であり、可視領域に吸収が少なく赤
    外線領域に吸収を有する錫ドープ酸化インジウム粉から
    なる色材の含有量が10.0〜30.0重量%である赤
    外線吸収インキ組成物からなる印刷層を形成してなるこ
    とを特徴とする印刷物。
JP11881599A 1999-04-26 1999-04-26 赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物 Pending JP2000309736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11881599A JP2000309736A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11881599A JP2000309736A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000309736A true JP2000309736A (ja) 2000-11-07

Family

ID=14745834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11881599A Pending JP2000309736A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000309736A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010084079A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Kyodo Printing Co Ltd 偽造防止用赤外線吸収インキ及び印刷物
WO2010100964A1 (ja) 2009-03-05 2010-09-10 富士フイルム株式会社 赤外線吸収材料及びその合成方法、着色組成物、インク、トナー、印刷物、並びに画像記録方法及び画像情報検出方法
US7802881B2 (en) 2007-11-06 2010-09-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink set for ink-jet recording, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus
US8252104B2 (en) 2007-11-06 2012-08-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water-based infrared absorptive ink for ink-jet recording, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus
CN104356755A (zh) * 2014-11-10 2015-02-18 合肥宏图彩印有限公司 一种含改性玻璃粉的柔性特种消光油墨及其制备方法
KR20170108104A (ko) 2015-01-27 2017-09-26 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 근적외선 흡수 미립자 분산액 및 이의 제조 방법
KR20170108103A (ko) 2015-01-27 2017-09-26 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 근적외선 흡수 미립자 분산액 및 이의 제조 방법
JP2019077797A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 ゼネラル株式会社 インクジェットインクとそれを用いた半立体画像の形成方法
WO2019221019A1 (ja) 2018-05-17 2019-11-21 凸版印刷株式会社 セキュリティデバイス、転写箔、及びセキュリティデバイス付物品
WO2020013166A1 (ja) 2018-07-10 2020-01-16 キヤノン株式会社 トナー
US10604665B2 (en) 2015-01-27 2020-03-31 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles
US11021002B2 (en) 2015-01-27 2021-06-01 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles
US11248133B2 (en) 2015-01-27 2022-02-15 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7802881B2 (en) 2007-11-06 2010-09-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink set for ink-jet recording, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus
US8252104B2 (en) 2007-11-06 2012-08-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water-based infrared absorptive ink for ink-jet recording, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus
JP2010084079A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Kyodo Printing Co Ltd 偽造防止用赤外線吸収インキ及び印刷物
WO2010100964A1 (ja) 2009-03-05 2010-09-10 富士フイルム株式会社 赤外線吸収材料及びその合成方法、着色組成物、インク、トナー、印刷物、並びに画像記録方法及び画像情報検出方法
CN104356755A (zh) * 2014-11-10 2015-02-18 合肥宏图彩印有限公司 一种含改性玻璃粉的柔性特种消光油墨及其制备方法
US10308823B2 (en) 2015-01-27 2019-06-04 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near-infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same
KR20170108103A (ko) 2015-01-27 2017-09-26 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 근적외선 흡수 미립자 분산액 및 이의 제조 방법
KR20170108104A (ko) 2015-01-27 2017-09-26 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 근적외선 흡수 미립자 분산액 및 이의 제조 방법
US10442948B2 (en) 2015-01-27 2019-10-15 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near-infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same
US10604665B2 (en) 2015-01-27 2020-03-31 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles
US11021002B2 (en) 2015-01-27 2021-06-01 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles
US11084949B2 (en) 2015-01-27 2021-08-10 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles
US11248133B2 (en) 2015-01-27 2022-02-15 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Near infrared absorbing fine particle dispersion liquid and method for producing the same, anti-counterfeit ink composition using near infrared absorbing fine particle dispersion liquid, and anti-counterfeit printed matter using near infrared absorbing fine particles
JP2019077797A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 ゼネラル株式会社 インクジェットインクとそれを用いた半立体画像の形成方法
WO2019221019A1 (ja) 2018-05-17 2019-11-21 凸版印刷株式会社 セキュリティデバイス、転写箔、及びセキュリティデバイス付物品
WO2020013166A1 (ja) 2018-07-10 2020-01-16 キヤノン株式会社 トナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2005313398C1 (en) Security element having a viewing-angle dependent aspect
JP2000309736A (ja) 赤外線吸収インキ組成物およびそれを用いた印刷物
EP2207854B1 (en) Security element
RU2361745C2 (ru) Слоистый ценный документ, содержащий смесь красок в одном из слоев
JP6160830B2 (ja) 偽造防止インクの印刷膜および偽造防止印刷物
JP3317033B2 (ja) 赤外線透過インキ組成物
JP5477526B2 (ja) 偽造防止インキ及び偽造防止媒体並びに偽造防止ステッカー
KR20060060620A (ko) 유가 증권의 레이저 표식법
JP4314811B2 (ja) 偽造防止インク及び偽造防止印刷物
JP2020513431A (ja) 低エネルギー硬化性オフセット及び凸版印刷インク並びに印刷プロセス
JP2020513433A (ja) 低エネルギー硬化性オフセット及び凸版印刷インク並びに印刷プロセス
JP2009108324A (ja) 偽造防止用インク及び偽造防止印刷物
JPH10502949A (ja) 偽造防止有価証券および包装材料を製造するための還元された二酸化チタン層を有する干渉顔料の使用
JPH03154187A (ja) 近赤外線による識別ができる記録物
JPH07266763A (ja) 情報記録媒体
JP3278010B2 (ja) 赤外線吸収インキ組成物
JP4323578B2 (ja) レーザーマーキング形成用物品
JP2003326879A (ja) 機械読取り可能な情報担持シートおよび機械読取り方法
KR100603103B1 (ko) 특수 은선 및 이를 이용한 보안 용지
CN115135511A (zh) 可uv固化且可热封的墨
JPH10244747A (ja) 赤外吸収印刷物
JP3120544B2 (ja) 情報記録媒体
JP3353409B2 (ja) 複写偽造防止パターン及びその照合方法
KR20180023888A (ko) 우표
JPH07257041A (ja) 情報記録媒体