JP2000309037A - 射出成形機の金型取付装置 - Google Patents

射出成形機の金型取付装置

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JP2000309037A
JP2000309037A JP11119353A JP11935399A JP2000309037A JP 2000309037 A JP2000309037 A JP 2000309037A JP 11119353 A JP11119353 A JP 11119353A JP 11935399 A JP11935399 A JP 11935399A JP 2000309037 A JP2000309037 A JP 2000309037A
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face plate
centering
movable
vertical
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JP11119353A
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Misao Fujikawa
操 藤川
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Sodick Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1742Mounting of moulds; Mould supports

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可動金型が金型位置決め装置によって芯ずれが
矯正されながら閉じるとき、金型位置決め装置に無理な
力がかからない金型取付装置を提供する。また、可動金
型に働くねじれが金型位置決め装置に負担されない金型
取付装置と、可動金型が自動調心される金型取付装置を
提供する。 【解決手段】金型取付装置は、可動金型2を取り付ける
調心面板31を調心位置に平衡状態で予圧して支持する
平衡案内手段40,50と、調心面板31の位置を表示
する位置表示手段70とを備え、特に、すくなくとも下
側の鉛直平衡手段50bに平衡調節手段60を追加す
る。他には、調心面板31が、水平鉛直案内手段180
で案内され、平衡手段140、150で支持されるよう
にする。また他には、調心面板31が第1調心面板32
と第2調心面板33とからなり、これらの調心面板が平
衡手段240、250によって支持され、案内手段28
0で案内されるようにする。また他には、位置検出手段
290と自動鉛直平衡制御手段300とが備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機の金型を
取り付ける金型取付装置に関し、特に可動金型の中心を
固定金型の中心に調心するとともにこの調心された位置
近傍で移動可能に可動金型を予圧して平衡状態で保持す
る射出成形機の金型取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の型締装置は、固定金型を取
り付ける固定プラテンと、可動金型を取り付ける可動プ
ラテンとを少なくとも備え、可動プラテンを固定プラテ
ンに対して進退、すなわち開閉させて金型の型開閉や型
締めを行っている。そして、閉じた可動金型と固定金型
の間に形成されるキャビティに射出装置から樹脂材料を
充填して、成形品を成形する。
【0003】成形運転が開始されると、成形サイクル毎
に高温に溶融された樹脂材料が金型に注入されて金型温
度が上昇する。それで、金型に冷却水を循環させる等
(温調)をして金型自身を冷却するとともに、金型とプ
ラテンとの間に断熱板を入れて、金型自身やプラテンの
温度の安定化を図ることが通常行われている。しかし、
プラテンや金型の温度は、金型取付時の状態と運転開始
後の状態とで異なり、時間の経過とともに両者の温度が
変化するので、お互いの中心がずれてくる。この芯ずれ
は、プラテンや金型の構造や材料の違いによる熱変位量
の差異によるものであるが、周囲の温度が変化するとき
にも発生する。このようにして、型締装置では、プラテ
ンや金型の中心位置がわずかに芯ずれしてくることが多
い。
【0004】この金型のわずかな芯ずれを矯正するた
め、通常、金型位置決め装置が金型に内蔵されている。
金型位置決め装置は、例えば、ガイドピンが可動金型側
に植設され、ガイドブッシュが固定金型に挿嵌されてい
るものや、テーパ状の案内凸部と凹部とが設けられてい
るものである。このような金型位置決め装置がお互いに
挿嵌して位置決めすることによって、金型がその中心を
一致させて閉まるようになっている。しかしながら、金
型がプラテンに強固に固定されている状態で、芯ずれを
上述のように矯正しながら成形運転を続けると、例えば
ガイドピンとガイドブッシュとの組み合わせでは、ガイ
ドピンがガイドブッシュに常に片当たりして、ガイドピ
ンとガイドブッシュとが早期に摩耗する。その結果、可
動金型と固定金型との金型位置決め装置が甘くなって両
金型の中心が芯ずれし、成形品の対向する2面の中心が
芯ずれする。これは、精密な成形品、例えば、精緻に成
形されるべき微細コネクタやレンズの品質を大きく損ね
る原因になる。
【0005】それで、実公平5−19145号公報に
は、可動金型中心が可動プラテンの中心を基準として熱
膨張するように、成形機の金型設置面に凸部を、金型に
凹部を設けるとともに、凸部と凹部とがそれぞれ金型の
中心に合致して交差するようにした金型位置決め装置が
提案されている。これによれば、確かに金型がプラテン
の中心を基準に熱膨張するので、可動プラテンと可動金
型との間に芯ずれが発生しない。また、特開平3−23
0914号公報には、可動金型が可動プラテンの中心を
基準として熱膨張するようにした、同様な目的の金型位
置合わせ機構が提案されている。
【0006】また、特開平1−204708号公報に
は、1つのキャビティブロックがもう1つのキャビティ
ブロックを基準として調心され、かつ芯狂いが矯正され
て調心されるときにその位置近傍で相対変位可能である
ようにしたモールド成形金型が提案されている。キャビ
ティブロックが、ばねを内蔵したセットボルトによって
キャビティブロックベースに所望の押圧力で押しつけら
れ、この押圧力による面摩擦力によってキャビティブロ
ックベースに移動可能に固定されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述前者
の構成では、金型の中心がプラテンの中心に移動不能に
位置決めされているので、可動プラテンが固定プラテン
に対して芯ずれしたときに可動金型と固定金型との芯ず
れも同じ量だけ発生し、金型位置決め装置に無理な力が
かかる。このプラテンの芯ずれは、特に横形型締装置で
しばしば発生する。横形型締装置では、機台に対する固
定プラテンと可動プラテンの取付構造が異なるので、機
台を基準とした熱膨張量がそれぞれ異なるためである。
また、ロータリー式の竪形型締装置でも、ロータリー軸
を中心に旋回するプラテン側がその軸を基準として一方
向に熱膨張するからである。それで、特にこのような型
締装置では、ガイドピンとガイドブッシュとが上述した
ように摩耗して、これに起因する金型の芯ずれが避けら
れないという問題があった。
【0008】また、上述後者の構成も、竪形型締装置に
おいて採用されるべきもので、横形型締装置においては
採用し難いものであった。横形型締装置では、型開閉中
にキャビティブロックがキャビティブロックベースに対
して自重によって位置ずれしないように、キャビティブ
ロックとキャビティブロックベースとの間の面摩擦力が
キャビティブロックの重量以上になるように、セットボ
ルトを締め付けなければならない。加えて、キャビティ
ブロックが芯ずれした場合に、この芯ずれを元の位置に
復元しようとする復元手段がない。このため、セットボ
ルトの締め付け力を余裕を見て大きくして、面摩擦力を
キャビティブロックの自重以上にせざるを得ない。その
結果、一方のキャビティブロックがもう一方のキャビテ
ィブロックに位置決めされて移動するときには、この大
きな力が必要となり、この力が位置決め部材に作用して
位置決め部材に無理な力がかかるのである。
【0009】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、可動金型を予め調心された位置に平衡状態で予圧し
て支持することにより、可動金型をその調心位置近傍で
小さい外力で移動可能に保持して、可動金型が金型位置
決め装置によって芯ずれが矯正されながら閉じるとき
に、金型位置決め装置に無理な力が生じないようにする
射出成形機の金型取付装置を提供することを目的とす
る。また、可動金型を閉じるときにこれにねじれが作用
しても、金型位置決め装置に無理な力が生じないように
する射出成形機の金型取付装置を提供することを目的と
する。さらにまた、可動金型が自動的に調心される射出
成形機の金型取付装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1に係る射出成形機の金型取付装置は、金
型位置決め装置(20)によって固定側金型(11)に
位置決めされる可動金型(12)を、可動プラテン
(2)に取り付ける射出成形機の金型取付装置におい
て、可動金型(12)を取り付ける調心面板(31)、
(32)、(33)を、調心ばね(42)、(14
2)、(242)、(52)、(152)、(25
2)、(301)によって水平方向および鉛直方向に平
衡状態で予圧して支持することを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項2に係る射出成形機の金型取
付装置は、金型位置決め装置(20)によって固定側金
型(11)に位置決めされる可動金型(12)を、可動
プラテン(2)に取り付ける射出成形機の金型取付装置
において、可動金型(12)を取り付ける調心面板(3
1)を、可動プラテン(2)の金型取付面上で移動可能
に案内するとともに、調心ばね(42)によって水平方
向に両側から平衡状態で予圧して支持する水平平衡案内
手段(40)と、調心面板(31)を可動プラテン
(2)の金型取付面上で移動可能に案内するとともに、
調心ばね(52)によって鉛直方向に上下から平衡状態
で予圧して支持する鉛直平衡案内手段(50)と、調心
面板(31)の水平方向および鉛直方向の位置を表示す
る、2つの位置表示手段(70)と、を備えていること
を特徴とするものである。
【0012】また、請求項3に係る射出成形機の金型取
付装置は、金型位置決め装置(20)によって固定側金
型(11)に位置決めされる可動金型(12)を、可動
プラテン(2)に取り付ける射出成形機の金型取付装置
において、可動金型(12)を取り付ける調心面板(3
1)を、可動プラテン(2)の金型取付面上で水平方向
および鉛直方向に移動可能に案内する水平鉛直案内手段
(180)と、調心面板を調心ばね(142)によって
水平方向に両側から平衡状態で予圧して支持する水平平
衡手段(140)と、調心面板(31)を調心ばね(1
52)によって鉛直方向に上下から平衡状態で予圧して
支持する鉛直平衡手段(150)と、調心面板(31)
の可動プラテン(2)に対する、水平方向および鉛直方
向の位置を表示する、2つの位置表示手段(170)
と、を備えていることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項4に係る射出成形機の金型取
付装置は、金型位置決め装置(20)によって固定側金
型(11)に位置決めされる可動金型(12)を、可動
プラテン(2)に取り付ける射出成形機の金型取付装置
において、水平または鉛直の一方向に移動可能に案内さ
れるとともに可動金型(12)が取り付けられる第1調
心面板(32)と、第1調心面板(32)と可動プラテ
ン(2)との間に介装され、第1調心面板(32)の移
動方向に直交する方向に移動可能に案内される第2調心
面板(33)と、第1調心面板(32)、第2調心面板
(33)を可動プラテン(2)の金型取付面上で移動可
能に案内する案内手段(280)と、第1調心面板(3
2)を調心ばね(242)によって水平方向または鉛直
方向の一方向にのみ両側から平衡状態で予圧して支持す
る第1平衡手段(240)と、第2調心面板(33)を
調心ばね(252)によって第1調心面板(32)の移
動方向に直交する方向に両側から平衡状態で予圧して支
持する第2平衡手段(250)と、第1調心面板(3
2)の水平方向および鉛直方向の位置を表示する、2つ
の位置表示手段(270)と、を備えていることを特徴
とするものである。
【0014】また、請求項5に係る射出成形機の金型取
付装置は、上述請求項2ないし4に係る射出成形機の金
型取付装置において、少なくとも鉛直方向の下側の平衡
手段(50b)または(150b)もしくは(250
b)に、調心ばね(52b)または(152b)もしく
は(252b)のばね力を調節可能にする平衡調節手段
(60)または(160)もしくは(260)を備えて
いることを特徴とする。
【0015】また、請求項6に係る射出成形機の金型取
付装置は、上述請求項2ないし4に係る射出成形機の金
型取付装置において、少なくとも鉛直方向の位置表示手
段(70)または(170)もしくは(270)に替え
て、調心面板(31)または(32)の位置を検出する
位置検出手段(290)を備え、前記平衡調節手段(6
0)、(160)、(260)に替えて、位置検出手段
(290)によって計測される位置データによって調心
ばね(301)のばね力を自動調節する自動鉛直平衡制
御手段(300)を備えていることを特徴とする。な
お、上述の括弧内の符号は、図面と対応する要素を示す
便宜的なものであり、本記述が本発明を図面上の記載例
に限定拘束するものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の金型取付装置は、可動金
型を取り付ける調心面板を、案内手段によって可動プラ
テン上で案内するとともに平衡手段によって支持するこ
とにより、あるいは両者の機能を兼用する平衡案内手段
によって案内支持することによって、調心面板を予め調
心された調心位置で平衡状態で予圧して支持して、可動
金型を調心位置近傍で小さな外力で移動可能に保持する
ものである。
【0017】図1ないし図5によって本発明の第1実施
例の金型取付装置を説明する。横形の型締装置に採用さ
れる例を示している。図1は金型取付装置と金型とが型
締装置に取り付けられている状態を一部断面にして示す
側面図、図2は図1の金型取付装置と金型とを左側から
見た正面図、図3は、図1を上方から見た平面図であ
る。図4は次に説明する鉛直平衡案内手段と平衡調節手
段の詳細図、図5は位置表示手段の詳細図である。
【0018】型締装置は、図1のように固定プラテン1
と可動プラテン2とを備え、可動プラテン2がタイバー
3に案内されて図示省略した型締装置によって固定プラ
テン1に対して開閉し、締め付けられるようになってい
る。金型10は、成形品によっていろいろな構成のもの
が使用されるが、もっとも単純な2プレート、すなわち
固定金型11と可動金型12とを有する金型が例示され
ている。固定金型11は、ロケートリング15を有する
固定金型取付板13に取り付けられ、可動金型12は、
可動金型取付板14に取り付けられる。金型位置決め装
置20は、ガイドピン21とガイドブッシュ22とで構
成されている。型閉じされた可動金型12と固定金型1
1との間には、図3に示すように、キャビティ18が形
成され、このキャビティ18に溶融樹脂が図示省略した
射出装置からスプールブッシュ16、ランナー17を経
て充填される。そして冷却された成形品とランナーが型
開き後にエジェクタ19によって突き出される。なお、
通常、断熱板が調心面板31と可動金型取付板14との
間に取り付けられるが、図示省略した。
【0019】調心面板31は、可動金型取付板14が取
付られる大きさを有する平板であり、その金型取付面3
1aに、金型取付用のタップ穴31bが従来の可動プラ
テン2の金型取付面と同様に形成されている。また、調
心面板31の少なくとも2箇所には、調心面板31を可
動プラテン2に仮止めするロックボルト39のボルト穴
31cが設けられ、ロックボルト39のボルト径に対し
て充分大きい穴径に形成されている。ロックボルト39
が挿入されていても調心面板31が可動プラテン2に対
して移動可能であるようになっている。
【0020】可動プラテン2の金型取付面2aには、調
心面板31を取り囲むようにして左右に水平平衡案内手
段40が配置され、上側に水平平衡案内手段40と同様
な鉛直平衡案内手段50aが配置され、下側に鉛直平衡
案内手段50bが配置されている。
【0021】鉛直平衡案内手段50a、50bは、図4
に示すように、可動プラテン2の金型取付面に取り付け
られた、断面L字形に形成されたブラケット51と、こ
のブラケットと調心面板31との間に装着される調心ば
ね52とを少なくとも備えている。ブラケット51の舌
片51aは、ほとんど隙間のない状態(0.01mm程
度の隙間)で調心面板31を可動プラテン2上で移動可
能に押さえている。そして、ブラケット51と調心面板
31とが熱膨張しても干渉することがないように、ブラ
ケット51が調心面板31に対して少なくとも熱膨張代
分以上の隙間を確保して配置されている。また、ブラケ
ット51の基部51bには、調心ばね52を安定して収
容するとともに調心ばね52の縮み代を充分持たせるた
めの座ぐり穴51cが形成されている。この座ぐり穴5
1cは、調心ばね52に対して充分大きい径に形成され
ている。
【0022】各調心ばね52は圧縮コイルばねで、その
ばね定数が等しくなっている。もちろん、調心面板31
と可動金型12等との合計重量に釣り合わせるために、
下側の調心ばね52のばね定数を大きめにすることもで
きる。このばねは52bとして表記する。さらに、下側
の鉛直平衡案内手段50bには、調心ばね52bの押圧
力を調節可能にする平衡調節手段60が組み込まれてい
る。この平衡調節手段60は、少なくとも、ブラケット
51にねじ込まれた押しボルト61と、座板62とを含
むもので、押しボルト61のねじ込み量を調節すること
によって、座板62を介して調心ばね52bの縮み代を
調節して、調心ばね52bの調心面板31に対する予圧
力を調節するものである。63は、押しボルトのロック
ナットである。このような構成によって、調心面板31
は、調心ばね52,52bによって上下から予圧され、
特に下側調心ばね52bによって可動金型12等と調心
面板31との合計重量に相当する分だけの余分に押圧さ
れて、可動金型12が可動プラテン2上に平衡状態で予
圧されて支持される。なお、上述したロータリー式の竪
形型締装置ではない通常の竪形型締装置では、平衡調節
手段60がなくても良い。横形型締装置のようにばね力
を金型等の自重に釣り合わせる必要がないからである。
しかし、竪形型締装置であっても、いずれか片側の平衡
案内手段50にこれを組み込んで、片側の調心ばね52
の押圧力が微調整可能であるように構成しても良い。
【0023】水平平衡案内手段40は、図3に示すよう
に、鉛直平衡案内手段50と同様に構成され、ブラケッ
ト41と、これと調心面板31との間に装着される調心
ばね42とを少なくとも備えている。そして両側の水平
平衡案内手段40の調心ばね42のばね定数が等しくな
っている。ただし、平衡調節手段60は取り付けられて
いない。このような構成によって、調心面板31が可動
プラテン2上で左右から等しく平衡状態で予圧されて支
持され、可動金型12がその中心位置に保持される。な
お、通常、水平方向で平衡調節手段60は必要ないが、
いずれか片側の水平平衡案内手段40にこれを組み込ん
で、片側の調心ばね42の予圧力が微調整可能であるよ
うに構成しても良い。
【0024】上述のように、調心面板31が調心ばね4
2または/および52によって両側から平衡状態で予圧
されるので、可動金型12が金型位置決め装置20によ
って芯ずれを矯正されるときに、金型位置決め装置20
に負担される力が小さくて済む。芯ずれが矯正されると
きには調心面板31も移動して、これを中心に対称な位
置にある2つの調心ばねの縮み代、または伸び代が変化
する。このとき、調心ばねに平衡位置に復元しようとす
る復元力が働く。この復元力は、それぞれの調心ばねの
ばね定数と初期取付時の縮み代との積算した予圧力の
差、およびそれぞれの調心ばねのばね定数と上記矯正に
伴う縮み代、または伸び代とを積算した復元力の和とな
るが、予め調心ばねのばね力が平衡状態になるように調
整され、前者の予圧力の差がほとんど0であるから、結
局、後者の復元力の和のみとなる。しかも、芯ずれに伴
うばねの縮み代、または伸び代が微小なので、この復元
力は、調心面板31や金型10等の合計重量に釣り合わ
せるために必要なばね力に比べてはるかに小さいもので
ある。
【0025】図2,図5に示すように、可動プラテン2
の金型取付面の鉛直中心線、水平中心線上に、それぞれ
1つの位置表示手段70が設けられている。この位置表
示手段は、例えば、ダイヤルゲージ71等の測長器と、
これを可動プラテン2側に固定するブラケット72とか
らなり、ダイヤルゲージ71の測定子71aが調心面板
31の端面に当接するように配置され、調心面板31の
可動プラテン2に対する位置が表示部で表示されるよう
になっている。なお、表示手段70が備えられていない
場合には、手持ちのダイヤルゲージを可動プラテン2に
取り付けて、調心面板31あるいは可動金型12の位置
を確認することもできる。
【0026】上述した構成の金型取付装置に金型10が
次のようにして取り付けられて調心される。金型10は
予め固定金型11と可動金型12とが閉じられて、金型
位置決め装置20によって両者の芯が合わされている。
また、調心面板31は、予め水平平衡案内手段40と鉛
直平衡案内手段50a、50bとによって可動プラテン
2に支持されており、位置表示手段70によって調心状
態を確認され、調心された状態でロックボルト39によ
って仮止めされている。先ず、金型10を取り付ける。
固定金型11側のロケートリング15を固定プラテン1
の孔1aに合わせて芯出しした状態で型閉じして、可動
金型12側をそのままの位置で調心面板31に取り付け
る。次に調心面板31のロックボルト39を弛めると、
調心面板31がそれ自身と金型等との合計重量によって
下降し、鉛直方向の位置表示手段70の表示位置が変化
する。この下降した芯ずれ量を読み取り、平衡調節手段
60の押しボルト61を押し上げて、芯ずれ量が0.1
mm程度に収まるように調心ばね52bのばね力を仮に
調節する。次に金型10を開きながらこの調節をさらに
続け、金型10が完全に開ききった位置(ガイドピン2
1が抜けきった位置)でおおよその調節を終了し、ロッ
クボルト39を取り外す。そして金型10を何回か開閉
して微調整を繰り返し、位置表示手段70の芯ずれ量が
0.1mm程度に収まるようにして調心作業を終了す
る。もちろん、成形運転を開始した後所定回数後にこの
再調整を行えば、より正確に芯出し調整ができることは
言うまでもない。
【0027】上述の押しボルト61の調節は、次のよう
に行うこともできる。調心ばね52bのばね定数は、調
心面板31と取付可能な可動金型12の重量を考慮して
予め選定されているので、押しボルト61をねじ込む回
転量とこれに応じた調心ばね52bの縮み代によるばね
力との関係が予め求められる。それで、取り付ける可動
金型12の重量が既知である場合には、金型を開くとき
にその重量に応じた回転量で押しボルト61をねじ込
む。
【0028】こうして、予め調心された可動金型12
は、調心ばね52、52bのばね力によって上下、左右
から平衡状態で予圧されてその調心位置に保持されると
ともに、その調心位置の近傍で比較的小さな力で移動可
能であり、かつ、その調心位置が可動プラテン2の中心
位置に拘束されない。従って、可動プラテン2と固定プ
ラテン1の芯がわずかにずれてきた場合に、その芯ずれ
を矯正するガイドピン21とガイドブッシュ22に無理
な力がかからず、これらがむやみに摩耗することがな
い。また、型開閉等の動作中に可動金型12の中心が少
し芯ずれしても、調心面板31が調芯ばねの復元力によ
って復元されるので、可動金型12はその調心位置に自
然に復帰する。
【0029】次に、図6ないし図10によって本発明の
第2実施例の金型取付装置を説明する。図6は図2に相
当する正面図、図7は鉛直方向に配置された、次に説明
する平衡手段および位置表示手段の側面図、図8は一部
断面で示す水平鉛直案内手段の詳細図、図9は水平方向
に配置された平衡手段および位置表示手段の側面図、図
10は鉛直方向に配置された平衡手段と平衡調節手段と
の詳細図である。
【0030】調心面板31は、図6、図8に示すよう
に、水平鉛直案内手段180によって次のように支持さ
れる。水平鉛直案内手段180は、鉛直位置決めピン1
81と水平位置決めピン182と可動ブロック183と
からなり、調心面板31の上下に配置される。鉛直位置
決めピン181が調心面板31の上下の端面両角に鉛直
方向に植設され、水平位置決めピン182がブラケット
151に固定されている。そして、鉛直位置決めピン1
81と水平位置決めピン182とがねじれの位置で直交
した状態で挿通される可動ブロック183が、これらの
ピン181、182の間で移動可能に配置されている。
これらによって、調心面板31は、これと可動プラテン
2との隙間が0.01mm程度になるように案内され
る。もちろん、上記ピン181、182の動きが円滑に
なるように、可動ブロック183に砲金ブッシュやボー
ルブッシュを挿入すると良い。なお、水平鉛直案内手段
180は、図示した構成に限定されるものでなく、水平
方向と鉛直方向が入れ替わった配置であっても良い。
【0031】このような第2実施例の金型取付装置で
は、可動ブロック183が水平位置決めピン182に水
平方向に移動可能であり、鉛直位置決めピン181、す
なわち調心面板31が可動ブロック183に鉛直方向に
移動可能である。それで、調心面板31は、可動プラテ
ン2の中心位置に拘束されずに可動プラテン2上で水平
方向と鉛直方向との両方に同時に移動可能に案内され
る。また、金型が閉じるときにこれにねじれが働いて
も、水平鉛直案内手段180がこの負荷を支えることが
できる。調心面板31が位置決めピン181、182お
よび可動ブロック183によって水平方向と鉛直方向に
同時に支持されるからである。そして、水平鉛直案内手
段180が調心面板31の中心から離れた位置に配置さ
れているので、この負荷も過大にならない。
【0032】調心面板31は、図9、図10に示すよう
に、水平平衡手段140と鉛直平衡手段150a、15
0bとによって、第1実施例と同様に平衡状態で予圧さ
れて支持される。各平衡手段は、ブラケット141また
は151と調心ばね142または152(152b)と
を有し、調心面板31を水平方向、鉛直方向に支持す
る。それぞれのブラケット141、151は、51aの
ような舌片を有せず、単に調心ばね142、152(1
52b)を支承するだけのブロックに形成されている。
また、少なくとも下側の鉛直平衡手段150bには、第
1実施例と同様な平衡調節手段160が組み込まれてい
る。また、水平平衡手段140のブラケット141、鉛
直平衡手段150のブラケット151のそれぞれ1つに
は、第1実施例と同様な位置表示手段170が設けられ
ている。これらの細部およびその作用については、第1
実施例と同等であるから、対応する100番台の符号を
付けてその詳細説明を省略する。なお、上述したよう
に、通常の竪形型締装置で平衡調節手段60がなくても
良いことは同じである。
【0033】このような金型取付装置に金型10が第1
実施例と同様に取り付けられ調心されて保持される。こ
れにより、第1実施例と同様な作用効果を得ることがで
きるばかりか、次の作用効果をも得ることができる。例
えば金型10が左右に重量的に対称でない場合や、図示
省略した金型温調の配管等が片側に偏っている場合な
ど、金型開閉の際にねじれが生じやすい場合に、上述し
たように、このねじれが位置決めピン181、182に
負担されてガイドピン21とブッシュ22に負担される
ことがないのである。
【0034】次に、図11ないし図14によって本発明
の第3実施例の金型取付装置を説明する。図11は図2
に相当する正面図、図12は次に説明する、鉛直方向に
配置された平衡手段、平衡調節手段および位置表示手段
の詳細図、図13は案内手段の詳細図、図14は水平方
向に配置された平衡手段および位置表示手段の詳細図で
ある。
【0035】本実施例では、図11、図12に示すよう
に、調心面板が第1調心面板32と第2調心面板33と
から構成される。第1調心面板32は可動金型が取り付
けられる面板であり、第2調心面板33は第1調心面板
32と可動プラテン2との間に介装される面板である。
第1調心面板32の水平な中心線上の対称な位置に第1
長孔32aが形成され、第2調心面板33の鉛直な中心
線上の対称な位置に第2長孔33aが形成されている。
そして、第2調心面板33の上面に、第1カムフォロア
34が第1長孔32aにはまり込む位置に固定され、可
動プラテン2上面に、第2カムフォロア35が第2長孔
33aにはまり込む位置に固定されている。こうして、
第1、第2の調心面板32、33が第1、第2のカムフ
ォロア34、35によってそれぞれの長孔の方向にがた
つくことなく移動可能に案内される。もちろん、水平方
向と鉛直方向とが入れ変わっても良い。また、長孔とカ
ムフォロアとの組み合わせに限らず、凸部ガイドと凹部
溝との組み合わせ、すなわちキーとキー溝やありとあり
溝等の組み合わせからなるガイドによって水平方向と鉛
直方向とに案内される構造であっても良い。
【0036】第1、第2の調心面板32、33の外径
は、ほぼ同一の寸法に形成され、これらの上下に、図1
3に示すような略L字形の断面を有する押さえ金具28
1が、少なくとも上下に1カ所づつ取り付けられてい
る。これらのブラケットの舌片281aは、ほとんど隙
間のない状態(0.01mm程度の隙間)で第1、第2
の調心面板32、33を可動プラテン2上で移動可能に
押さえている。そして押さえ金具281と第1、第2の
調心面板32、33とが干渉することがないように、少
なくとも熱膨張分以上の隙間を有するような位置にこの
押さえ金具が取り付けられている。もちろん、押さえ金
具281が上下でなく左右に取り付けられていても同じ
ことである。こうして、第1調心面板32が第2調心面
板33上で水平方向に移動可能に第1カムフォロア34
によって案内され、第2調心面板33が可動プラテン2
上で鉛直方向に移動可能に第2カムフォロア35によっ
て案内されるとともに、これらが押さえ金具281に押
さえられている。それで、可動金型12が可動プラテン
2の中心位置に拘束されることなく移動することができ
る。また、金型がねじれを受ける場合に、このねじれが
上記カムフォロアに負担される。従って、本実施例の案
内手段280は、第1、第2調心面板32、33の長孔
32a、33aと、カムフォロア34、35で代表され
るガイドと、押さえ金具281とにより構成される。
【0037】これらの調心面板32、33は、図12、
図14に示すように、第2実施例と同様な調心ばねを有
する平衡手段によって平衡状態で予圧されて支持され
る。すなわち、第1調心面板32が第1平衡手段240
によって、第2調心面板33が第2平衡手段250a、
250bによって支持される。本実施例では、第1平衡
手段240が水平方向に、第2平衡手段250a、25
0bが鉛直方向に支持するものである。これらの平衡手
段240、250aおよび250bを構成するそれぞれ
のブラケット241、251は、第2実施例と同様に、
単に調心ばね242、252(252b)を支承するだ
けのブロックに形成されている。また、少なくとも下側
の鉛直平衡手段250bには、第1実施例と同様な平衡
調節手段260が組み込まれている。ブラケット24
1、251のそれぞれ一方には、第1実施例と同様な位
置表示手段270が設けられている。これらの細部につ
いては、第1実施例と同等であるから、対応する200
番台の符号を付けてその詳細説明を省略する。なお、こ
の構成でも、通常の竪形型締装置に採用する場合には、
他の実施例と同様に平衡調節手段60がなくても良い。
【0038】このような金型取付装置に、金型10が第
1実施例と同様に取り付けられ調心されて支持される。
これにより、第1実施例と同様の作用効果を得ることが
できるばかりか、次の作用効果をも得ることができる。
第1調心面板32と第2調心面板33とがカムフォロア
34、35によって支持されて案内されるので、ねじれ
がガイドピン21に直接負担されることがないのであ
る。
【0039】以上説明した第1実施例ないし第3実施例
の金型取付装置において、少なくとも鉛直方向の下側の
平衡調節手段60、160、260に替えて、次に説明
する自動鉛直平衡制御手段300を採用することができ
る。この場合、鉛直方向の位置表示手段70,170、
270は、位置検出手段290に置き換えられる。図1
5ないし図17は、これらを第2実施例に採用した場合
を示し、図15は位置検出手段の側面図、図16は位置
検出手段の正面図、図17は自動鉛直平衡制御手段の詳
細図である。
【0040】図15、図16に示すように、位置検出手
段290は、例えば変位検出センサ292がブラケット
141または151に相当するブラケット291に取り
付けられたものである。変位センサ292は、調心面板
31の可動プラテン2に対する位置を検出するもので、
公知の光学式や超音波式の非接触式センサや、測定子を
可動金型12または調心面板の端面に当接させて検出す
る接触式センサである。図では、光学反射式のものを例
示している。
【0041】図17に示すように、自動鉛直平衡制御手
段300は、少なくとも鉛直方向の下側の平衡手段15
0bの替わりに採用するもので、ブラケット151に相
当するブラケット302に備えられる。そして、自動鉛
直平衡制御手段300は、ブラケット302に装着され
る調心ばね301と、これを押圧して移動可能な押圧部
材303と、これを移動させるためのボールねじ30
4、ボールねじナット305およびサーボモータ306
と、ベース311に取り付けられたサーボモータ306
と、この回転をボールねじ304に伝達するプーリ30
7、308と、タイミングベルト309とを備えてい
る。そして、ボールねじ304は、ハウジング312に
収容されたベアリング310によって支持され、押圧部
材303は、ボールねじナット305と一体に固定さ
れ、かつ図示省略したキーやピンなどのまわり止めによ
って回転が阻止されている。こうして、サーボモータ3
06の回転をボールねじナット305、すなわち押圧部
材303の移動に変換することにより、調心ばね301
の調心面板31に対する押圧力を調節する。サーボモー
タ306は、ブレーキ付きである。もちろん、水平方向
の平衡手段40、140、240の片側でもこれらを採
用して、調心ばね42、142、242のばね力を微調
整できるようにすることもできる。
【0042】このように構成された金型取付装置によっ
て金型の調心が次のように自動的に行われる。先ず閉じ
た金型が型締装置にセットされて調心面板31に取り付
けられ、調心面板の位置が検出されて基準位置として記
憶される。このとき、上下の調心ばね152、301に
は、調心面板31を調芯する時点で所定の予圧力がかけ
られている。次に第1実施例と同様にして、ロックボル
ト39が取り外されて金型が開かれるときの調心面板3
1の位置が検出される。そして、この検出位置と基準位
置との偏差が図示省略した制御装置で算出され、この偏
差が所定の範囲を超えるとき、すなわち調心面板31が
所定量以上に芯ずれするときに、サーボモータ306を
回転させて押圧部材303を移動させ、調心ばね301
の押圧力を調節して調心面板31の芯ずれを補正する。
この調節を数回の金型開閉動作中に行うことによって、
下側調心ばね301の予圧力が、上側調心ばね152の
予圧力に可動金型12等や調心面板31の合計重量を加
えたばね力に調整されて平衡状態になる。もちろん、左
右の予圧力についても上述したように平衡状態になって
いる。こうして可動金型12が固定金型11に対して調
心されるのである。この自動鉛直平衡制御手段300に
よる調芯調節の自動制御は、最初に金型をセットすると
きはもちろん、所定のショット数毎に実行すると良い。
また、この偏差が所定値を超える場合には警報を出すこ
ともできる。
【0043】本実施例でも、第1実施例ないし第3実施
例と同様の作用効果を得ることができることはもちろ
ん、可動金型12が固定金型11に対して自動的に調心
される。
【0044】
【発明の効果】以上の本発明の金型取付装置によれば、
可動金型を取り付ける調心面板が、調心位置で平衡手段
の調心ばねによって上下左右から平衡状態で予圧されて
支持され、かつその調心位置近傍で可動プラテンの中心
に拘束されることなく小さい外力で移動可能に保持され
るので、可動金型が金型位置決め装置によって芯ずれが
矯正されながら閉じるときに、金型位置決め装置に無理
な力がかからない。また、金型取付装置が位置表示手段
を備えている場合には、調心面板の可動プラテンに対す
る位置を容易に確認できる。
【0045】また、調心面板が平衡手段によって平衡状
態で予圧されて支持され、水平鉛直案内手段によって案
内される場合には、可動金型が小さな外力で移動可能に
支持され、かつ、ねじれを受けてもこのねじれが水平鉛
直案内手段によって負担されるので、金型位置決め装置
に無理な力がかからない。また、調心面板が第1調心面
板と第2調心面板とからなり、それらの調心面板が案内
手段で支持される場合にも、同様にして金型位置決め装
置に無理な力がかからない。
【0046】また、特に横形型締装置のための金型取付
装置では、金型取付装置が少なくとも下側の鉛直平衡手
段に平衡調節手段を組み込んでいる場合に、下側調心ば
ねの予圧力を上側調芯ばねの予圧力と可動金型等や調心
面板の合計重量とに容易に平衡させることができる。
【0047】また、同じく横形型締装置のための金型取
付装置で、鉛直平衡手段と位置表示手段に替えて自動鉛
直平衡制御手段と位置検出手段とを組み込むことによ
り、可動金型が固定金型に自動的に調心されるので、上
述のトラブルの心配なく、無人で長時間の運転を継続す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の金型取付装置と金型とが型締装置
に取り付けられている状態を一部断面にして示す側面
図。
【図2】図1の金型取付装置と金型とを左側から見た正
面図。
【図3】図1を上方から見た平面図。
【図4】第1実施例の鉛直平衡案内手段と平衡調節手段
の詳細図。
【図5】第1実施例の位置表示手段の詳細図。
【図6】図2に相当する、第2実施例の正面図。
【図7】第2実施例の鉛直平衡手段および位置表示手段
の側面図。
【図8】第2実施例の一部断面で示す水平鉛直案内手段
の詳細図。
【図9】第2実施例の水平平衡手段および位置表示手段
の側面図。
【図10】第2実施例の鉛直平衡手段および平衡調節手
段の詳細図。
【図11】図2に相当する、第3実施例の正面図。
【図12】第3実施例の鉛直平衡手段、平衡調節手段お
よび位置表示手段の詳細図。
【図13】第3実施例の案内手段の詳細図。
【図14】第3実施例の水平平衡手段および位置表示手
段の詳細図。
【図15】第2実施例に採用した場合の位置検出手段の
側面図。
【符号の説明】
【図16】第2実施例に採用した場合の位置検出手段の
正面図。
【図17】第2実施例に採用した場合の自動鉛直平衡制
御手段の詳細図。
【符号の説明】 2 可動プラテン 10 金型 11 固定金型 12 可動金型 20 金型位置決め装置 31 調心面板 32 第1調心面板 33 第2調心面板 40 水平平衡案内手段 140 水平平衡手段 240 第1平衡手段 42、142、242 調心ばね 50 鉛直平衡案内手段 150 鉛直平衡手段 250 第2平衡手段 52、152、252 調心ばね 52b、152b、252b 下側調心ばね 60、160、260 平衡調節手段 70、170、270 位置表示手段 180 水平鉛直案内手段 280 案内手段 290 位置検出手段 300 自動鉛直平衡制御手段 301 自動鉛直平衡制御手段の調心ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵された金型位置決め装置によって固
    定側金型に位置決めされる可動金型を、可動プラテンに
    取り付ける射出成形機の金型取付装置において、前記可
    動金型を取り付ける調心面板を、調心ばねによって水平
    方向および鉛直方向に平衡状態で予圧して支持すること
    を特徴とする射出成形機の金型取付装置。
  2. 【請求項2】 内蔵された金型位置決め装置によって固
    定側金型に位置決めされる可動金型を、可動プラテンに
    取り付ける射出成形機の金型取付装置において、前記可
    動金型を取り付ける調心面板を、前記可動プラテンの金
    型取付面上で移動可能に案内するとともに、調心ばねに
    よって水平方向に両側から平衡状態で予圧して支持する
    水平平衡案内手段と、前記調心面板を前記可動プラテン
    の金型取付面上で移動可能に案内するとともに、調心ば
    ねによって鉛直方向に上下から平衡状態で予圧して支持
    する鉛直平衡案内手段と、前記調心面板の水平方向およ
    び鉛直方向の位置を表示する、2つの位置表示手段と、
    を備えていることを特徴とする射出成形機の金型取付装
    置。
  3. 【請求項3】 内蔵された金型位置決め装置によって固
    定側金型に位置決めされる可動金型を、可動プラテンに
    取り付ける射出成形機の金型取付装置において、前記可
    動金型を取り付ける調心面板を、前記可動プラテンの金
    型取付面上で水平方向および鉛直方向に移動可能に案内
    する水平鉛直案内手段と、前記調心面板を調心ばねによ
    って水平方向に両側から平衡状態で予圧して支持する水
    平平衡手段と、前記調心面板を調心ばねによって鉛直方
    向に上下から平衡状態で予圧して支持する鉛直平衡手段
    と、前記調心面板の水平方向および鉛直方向の位置を表
    示する、2つの位置表示手段と、を備えていることを特
    徴とする射出成形機の金型取付装置。
  4. 【請求項4】 内蔵された金型位置決め装置によって固
    定側金型に位置決めされる可動金型を、可動プラテンに
    取り付ける射出成形機の金型取付装置において、水平ま
    たは鉛直の一方向に移動可能に案内されるとともに前記
    可動金型が取り付けられる第1調心面板と、前記第1調
    心面板と前記可動プラテンとの間に介装され、前記第1
    調心面板の移動方向に直交する方向に移動可能に案内さ
    れる第2調心面板と、前記第1調心面板および第2調心
    面板を前記可動プラテンの金型取付面上で移動可能に案
    内する案内手段と、前記第1調心面板を調心ばねによっ
    て水平方向または鉛直方向の一方向に両側から平衡状態
    で予圧して支持する第1平衡手段と、前記第2調心面板
    を調心ばねによって前記第1調心面板の移動方向に直交
    する方向に両側から平衡状態で予圧して支持する第2平
    衡手段と、前記第1調心面板の水平方向および鉛直方向
    の位置を表示する、2つの位置表示手段と、を備えてい
    ることを特徴とする射出成形機の金型取付装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4記載の前記射出成形機
    の金型取付装置において、少なくとも鉛直方向の下側の
    前記平衡手段に、前記調心ばねのばね力を調節可能にす
    る平衡調節手段を備えていることを特徴とする射出成形
    機の金型取付装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし4記載の前記射出成形機
    の金型取付装置において、少なくとも鉛直方向の前記位
    置表示手段に替えて、前記調心面板の位置を検出する位
    置検出手段を備え、前記平衡調節手段に替えて、前記位
    置検出手段によって計測される位置データによって調心
    ばねのばね力を自動調節する自動鉛直平衡制御手段を備
    えていることを特徴とする射出成形機の金型取付装置。
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