JP2000306743A - 防音タンク - Google Patents

防音タンク

Info

Publication number
JP2000306743A
JP2000306743A JP11114903A JP11490399A JP2000306743A JP 2000306743 A JP2000306743 A JP 2000306743A JP 11114903 A JP11114903 A JP 11114903A JP 11490399 A JP11490399 A JP 11490399A JP 2000306743 A JP2000306743 A JP 2000306743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
soundproof
panel
soundproof tank
panels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11114903A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Takeo
正一 竹尾
Juichi Nagata
寿一 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11114903A priority Critical patent/JP2000306743A/ja
Publication of JP2000306743A publication Critical patent/JP2000306743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)
  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い防音性能を有するとともに、軽量、安価な
防音タンクを提供すること。 【解決手段】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
を囲むように設置された防音タンクにおいて、前記防音
タンクは複数に分割されたパネル(3a)を接合して構
成され、前記パネル(3a)は防音板(5a,5b)と
枠状構造物(4)とから構成され、少なくとも2枚の前
記防音板(5a,5b)が、空間を隔てて対向している
とともに、前記枠状構造物(4)に前記空間が密閉ある
いは略密閉となるよう取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器やリアクト
ル等の静止誘導電器を用いた防音タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来の技術)大容量の変圧器や
リアクトル等の静止誘導電器から発生する騒音は一般的
に大きく、防音タンク等によりその周囲を囲うことで外
部への騒音を低減することが多い。通常防音タンクは、
安価な鉄板により構成されており、騒音低減要求量に対
して、ある程度までは静止誘導電器本体からの振動絶縁
等を効果的に行なうことで、鉄板1枚の透過損失による
所要の防音効果が得られる。
【0003】しかし、機器の大容量化による騒音増大や
低騒音化のニーズにより、鉄板1枚の透過損失を期待し
た構成の防音タンクでは、騒音低減要求量を満足できな
い場合も多くなってきた。このため最近では、防音タン
クを構成する防音パネルに鉄板とコンクリートを組み合
せたコンクリートパネルや多重壁構造を採用した防音パ
ネルなどを用いた、高性能な防音タンクが採用される機
会が増えてきている。
【0004】図21は、従来のコンクリートパネル形防
音タンクの構成を示す概略図であり、(a)は防音タン
クの斜視図、(b)は防音タンクの平断面図、(c)は
コンクリートパネルの断面図である。
【0005】防音タンク101内には、変圧器、リアク
トルなどの静止誘導電器の本体タンク102が収納され
ている。防音タンク101は、輸送の都合上複数に分割
されたコンクリートパネル103から構成され、これら
を連結して組み立てられている。コンクリートパネル1
03は、鉄板4により形成された箱内にコンクリート5
が充填されている。これにより、壁面の面密度、すなわ
ち単位面積当たりの質量が増加し、透過損失を大きくす
ることができ、結果的に防音タンク1の防音性能を向上
させることができる。
【0006】(第2の従来の技術)図22は、従来の防
音タンクの構成を示す概略図であり、(a)は防音タン
クの斜視図、(b)は防音タンクの平面断面図である。
防音タンク201内には、変圧器、リアクトルなどの静
止誘導電器の本体タンク202が収納されている。防音
タンク201は、輸送の都合上複数に分割されたパネル
203から構成され、これを連結して組み立てられてい
る。このうち側面を構成するパネル203aは、隣接す
るパネル203bと端面を突き合わせて配置され、連結
部204により連結固定されており、順次本体タンク2
02を取り囲むように配置され組み立てられている。
【0007】(第3の従来の技術)近年、環境保護の観
点から騒音規制が厳しくなっており、変圧器などの静止
誘導電器の低騒音化が強く望まれている。ところで、静
止誘導電器の騒音は、静止誘導電器本体の振動がタンク
に伝播してタンク側面が振動し、周囲に音を放射するた
めに発生する。従来から、この放射音の拡散を防止する
ために、様々な方法が用いられている。
【0008】例えば、静止誘導電器のタンクに遮音板を
直接装着する方法や、静止誘導電器を鉄板などでできた
自立型の防音タンクに収納する方法などが広く知られて
いる。自立型の防音タンクは、装着型の遮音板よりも大
型なため設置工数がかかり、また高価であるが、静止誘
導電器からの振動伝播が少なく被覆面積が広いため、遮
音板に比べて遮音性能が高い。このため、高い遮音性能
が要求される場合に用いられる。
【0009】この防音タンクは、音が壁面を透過すると
きの低減効果、すなわち透過損失により静止誘導電器の
騒音を低減させる。そのため、防音タンク壁面の透過損
失を高めて遮音性能を向上させ、できるだけ設置を容易
にするための構成上の配慮がなされている。
【0010】図23,図24,図25は、上述した従来
の静止誘導電器を適用した防音タンクの構成を示す概略
断面図である。図23において、静止誘導電器タンク3
01は静止誘導電器本体を収納している。防音タンク3
02は、静止誘導電器タンク301の周囲を囲むように
設置されている。防音タンク302の壁面303は、鋼
板304,305とコンクリート306で構成されてい
る。なお、図中307,308は基礎である。
【0011】図23に示した構成では、防音タンクの壁
面の面密度、すなわち単位面積あたりの質量は、コンク
リートの質量が加わるため、鋼板のみの場合よりも増加
する。一般に質量則では、面密度の高い材料ほど壁面の
透過損失も高いことが知られている。よって、壁面が鋼
板のみの場合と比較してコンクリートの質量が増すの
で、透過損失を高めることができ、防音タンクの遮音性
能を向上させることが可能となる。
【0012】また図24において、防音タンク309、
310は、静止誘導電器タンク301の周囲を囲むよう
に、それぞれ内側と外側をなして設置されることで、二
重の壁面を形成している。
【0013】図24に示した構成では、静止誘導電器タ
ンク301から放射された音が、二重の防音タンク壁面
309,310を通過する。したがって、一重の防音タ
ンクに比べて、2倍の透過損失を得ることができ、防音
タンクの遮音性能を向上させることが可能となる。
【0014】さらに図25において、防音タンク311
は、静止誘導電器タンク301の周囲を囲むように設置
されている。防音タンク311の壁面の内側には支持部
材312が設けられ、空間313を隔てて支持部材31
2に部分的な内壁14が取り付けられている。これによ
り、部分的に二重の壁面を形成している。
【0015】図25に示した構成では、見かけ上防音タ
ンクを二重にしているものの、図24に示した如き別々
の防音タンクを2個設置する場合とは異なるため、設置
に要する工数は、一重の防音タンクと比較しても2倍に
はならない。よって、図24の構成よりも設置が簡便な
防音タンクを構成することが可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】(第1の従来の技術の
問題点)上記のようなコンクリートパネル形防音タンク
では、高い防音性能を得ることができる代わりに、以下
に示すような欠点がある。
【0017】(1)製作上の欠点 鉄板のみにより構成されている防音パネルが製缶作業の
みにより製作されるのに対して、コンクリートパネルは
鉄板により構成した枠板にコンクリートを流し込むこと
で形成されるため、コンクリートの製作、流し込み作
業、コンクリート乾燥までの養生等の追加作業が発生す
る。これらの追加作業は、新たな作業場所確保及び作業
場所の移動を伴うため、製作工程が大幅に延びる。
【0018】(2)マテハン上の欠点 上述したようにコンクリートパネルの場合、透過損失を
大きくすることで防音性能を高めるため、その質量は大
幅に大きくなる。一般的な防音タンクでは、性能の差は
有るものの2〜3倍程度の質量増加となり、クレーン吊
り等のハンドリング作業に高度な技術が必要とされる。
【0019】(3)輸送上の欠点 上記(2)項で述べたように、コンクリートパネルは質
量が倍加する分、一度に輸送できる枚数が半減する。こ
のため、トレーラーなどの輸送媒体にかかるコストが倍
加する。
【0020】(第2の従来の技術の問題点)上記のよう
な高性能防音タンクの場合は、パネルを箱状に構成する
など構造が複雑になることが多く、パネル自身の製作時
に製缶公差や溶接ひずみ等により生じる寸法誤差が存在
するため、隣接するパネル間には大小の差は有るが必ず
隙間が生じてしまう。この隙間が1mm以下程度であれ
ば防音タンク組み立て上及び防音性能上に大きな支障は
無いが、サイズの大きなパネルになると5mm以上の大
きな隙間が生じる場合もある。仮にこのように生じた隙
間に対して何の対策も施さなかった場合には、以下に示
すような問題が生じる。
【0021】(1)組み立て上の寸法誤差 静止誘導電器のサイズにもよるが、防音タンク側面に配
置されるパネルの枚数は、防音タンクの短尺方向で2枚
以上、長尺方向では10枚を超えるものもある。このた
め、パネルの各連結部間で生じた隙間がこれら連結部の
数だけ積算されることになる。通常、防音タンクは基礎
金物の上に溶接等により設置固定されるが、上記隙間に
よる誤差が積算された場合、防音タンクが基礎金物から
はみ出してしまい、固定不能となってしまうおそれがあ
る。
【0022】(2)パネル間の相互連結部分からの音漏
れ 通常、鉄板により構成されているパネルの一般部では大
きな透過損失が期待できるが、上記(1)により隣接パ
ネル間に隙間が生じた場合、静止誘導電器から発せられ
た騒音は、この隙間を素通りし外部に抜けてしまう。特
に、コンクリートパネルや多重壁パネルなど、高い防音
性能を要求される防音タンクの場合には、これらの音漏
れによる外部騒音の増大は顕著であり、要求される騒音
仕様を満足できないばかりか近隣住民や環境にも大きな
影響を与えてしまうおそれがある。
【0023】(第3の従来の技術の問題点)ところで、
近年の静止誘導電器の大型化により、静止誘導電器本体
から発生する振動、騒音は増大する傾向にある。一方、
変電所の建設用地の制約はますます厳しくなっており、
大規模な防音設備の設置は困難になりつつある。したが
って、静止誘導電器を用いるために、両者の問題を満足
する防音タンクが求められている。具体的には、前者の
問題に対しては、壁面の透過損失が高く遮音性能に優れ
た防音タンクが要求され、後者の問題に対しては、軽量
で工作性、輸送性ならびに組立性に優れた構造をなす防
音タンクが要求されている。
【0024】しかしながら従来においては、前述した二
つの要求を同時に満足することは困難であるという問題
点がある。この問題点を図23〜図25を参照して説明
する。
【0025】図23の構成では、防音タンクの遮音性能
を向上させる手段として、壁面にコンクリート306を
設け、面密度を増すことにより透過損失を高めている。
しかしこの手段によれば、防音タンクの極端な質量増加
を伴い、その結果として防音タンクの製造、現地までの
輸送、ならびに組立に要する工数、費用、設置面積の増
大が生じる。このように、面密度を増すことにより防音
タンクの遮音性能向上を図ると、製造性、輸送性ならび
に組立性が低下するという問題がある。
【0026】また質量則によれば、面密度を4倍にする
と透過損失は約10倍の割合で増加する。したがって、
面密度を増加させることにより透過損失を増加させるに
は限界があり、必要以上の面密度の増加は性能向上に結
びつかず、質量増大による問題点のみが増長されること
になる。
【0027】また図24の構成では、防音タンクの遮音
性能を向上させる手段として、防音タンクを二重に設置
することにより透過損失を高めている。しかし、これは
防音タンクの製造、現地までの輸送、ならびに組立に要
する工数、費用などの倍増につながる。したがって、防
音タンクの二重設置は、防音タンクの設置に関わる全工
数の大幅増加を招くという問題がある。
【0028】さらに、図25の構成では、防音タンク壁
面の内側に部分的な内壁を設けるという手段により、見
かけ上防音タンクを二重にしながら、工作、輸送および
組立の工数増加を抑制している。しかしこの構造では、
部分的な内壁を多数設置するにつれて、防音タンク壁面
からの支持部材の数量も増加する。これに伴い、外側壁
面から空間を経由してではなく、支持部材を経由して内
側の壁面に音が伝播する割合が増加することは避けられ
ない。この現象は固体伝播と呼ばれており、固体伝播が
支配的となると透過損失は著しく低下することが知られ
ている。
【0029】したがって、図25の構成による透過損失
向上には限界があり、図24の構成のように防音タンク
を二重設置した場合ほどの透過損失は望めない。この結
果、部分的な内壁により工作性、輸送性ならびに組立性
の改善を図ると、防音タンクの遮音性能を十分に向上で
きないという問題がある。
【0030】本発明の目的は、高い防音性能を有すると
ともに、軽量、安価な防音タンクを提供することにあ
る。
【0031】また本発明の目的は、音漏れを防ぎ高い防
音性能を有するとともに、組立作業性の良い防音タンク
を提供することにある。
【0032】また本発明の目的は、輸送性ならびに製
造、組立、工作性を向上するとともに、騒音低減効果を
も向上する防音タンクを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の防音タンクは以下の如く構成
されている。
【0034】(1)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割され
たパネルを接合して構成され、前記パネルは防音板と枠
状構造物とから構成され、少なくとも2枚の前記防音板
が、空間を隔てて対向しているとともに、前記枠状構造
物に前記空間が密閉あるいは略密閉となるよう取り付け
られている。
【0035】(2)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクの側壁面は、複数
の支柱と複数の防音板とから構成され、前記支柱は前記
防音タンクの据付基礎面に対して垂直に立てられ、少な
くとも2枚の前記防音板が、空間を隔てて対向している
とともに、隣接する前記支柱間に前記空間が密閉あるい
は略密閉となるよう取り付けられている。
【0036】(3)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクの側壁面は、複数
の支柱と複数のパネルとから構成され、前記支柱は前記
防音タンクの据付基礎面に対して垂直に立てられ、前記
パネルは、少なくとも2枚の防音板を空間を隔てて対向
させて、仕切り部材と共に密閉または略密閉された直方
体あるいは立体形状に形成されるとともに、隣接する前
記支柱間に取り付けられている。
【0037】(4)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割され
たパネルを接合して構成されており、前記パネルは第1
のパネルと第2のパネルとから構成され、前記第1のパ
ネルは、少なくとも2枚の防音板を空間を隔てて対向さ
せて、仕切り部材と共に少なくとも一端が開口した直方
体あるいは立体形状に形成され、前記第2のパネルは、
前記第1のパネルより小さな直方体あるいは立体形状に
形成されるとともに、前記第1のパネルの開口部から収
納可能に構成されている。
【0038】(5)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクの各側壁面は、少
なくとも2枚の防音板から構成され、前記少なくとも2
枚の防音板は、前記防音タンクの据付基礎金物上に空間
を隔てて対向して配置され、前記空間は、前記少なくと
も2枚の防音板、前記据付基礎金物、及び仕切り部材に
より密閉または略密閉されている。
【0039】(6)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割され
たパネルを接合して構成され、前記パネルの接合継ぎ目
部分は隣接するパネル相互を連結するための締結部を有
し、前記締結部は前記接合継ぎ目部分に生じる隙間を締
め込む強度を有している。
【0040】(7)本発明の防音タンクは、前記締結部
は、前記パネルを構成する部材の一部を加工して構成し
ている。
【0041】(8)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割され
たパネルを接合して構成され、隣接する前記パネル間に
隙間を設けるとともに、隣接する前記パネル相互を連結
するための締結部材を前記パネルの両面に有し、前記締
結部材は前記パネル間の隙間を前記パネルの両面から密
閉するよう取付けられている。
【0042】(9)本発明の防音タンクは、静止誘導電
器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置された
防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割され
たパネルを接合して構成され、前記パネルの接合継ぎ目
部分は隣接するパネル相互を連結するための第1の締結
部を有し、前記第1の締結部は前記接合継ぎ目部分に生
じる隙間を締め込む強度を有するとともに、前記防音タ
ンクは隣接するパネル間に隙間を設けるとともに、隣接
する前記パネル相互を連結するための第2の締結部材を
前記パネルの両面に有し、前記第2の締結部材は前記パ
ネル間の隙間を前記パネルの両面から密閉するよう取付
けられている。
【0043】(10)本発明の防音タンクは上記(9)
に記載の防音タンクであり、かつ前記第1の締結部は、
前記パネルを構成する部材の一部を加工して構成されて
いる。
【0044】(11)本発明の防音タンクは、静止誘導
電器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置され
た防音タンクにおいて、前記防音タンクは、複数に分割
されたパネルを接合して構成され、前記防音タンク側面
のコーナー部に、前記パネルの端部位置寸法を調節可能
な締結部を有する。
【0045】(12)本発明の防音タンクは、静止誘導
電器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置され
た防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割さ
れたパネルを接合して構成され、隣接する少なくとも二
つの前記パネルを蝶つがいにより連結している。
【0046】(13)本発明の防音タンクは、静止誘導
電器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置され
た防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割さ
れたパネルを接合して構成され、前記パネルの全部また
は一部は、少なくとも2枚の平板を空間を隔てて対向さ
せ、密閉または略密閉に形成されている。
【0047】(14)本発明の防音タンクは、静止誘導
電器本体を収納したタンクの周囲を囲むように設置され
た防音タンクにおいて、前記防音タンクは複数に分割さ
れたパネルを接合して構成され、前記パネルの全部また
は一部は、少なくとも2枚の平板を空間を隔てて対向さ
せ、密閉に形成され、このパネルの空間内を真空構造と
している。
【0048】(15)本発明の防音タンクは上記(1
3)または(14)に記載の防音タンクであり、かつ対
向する前記少なくとも2枚の平板の間隔を50mm以上
としている。
【0049】(16)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(15)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ密閉または略密閉に形成された前記パネルの幅
寸法及び高さ寸法の少なくとも一方を、500mmから
3200mmとしている。
【0050】(17)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(16)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ前記防音タンクの天井部分は一重の板で構成さ
れている。
【0051】(18)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(17)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ密閉または略密閉に形成された前記パネルの空
間内に低密度の気体を封入している。
【0052】(19)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(18)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ前記防音タンクを構成しているパネルの全部ま
たは一部の空間内に共鳴型吸音装置を設置している。
【0053】(20)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(19)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ前記防音タンクを構成しているパネルを構成す
る平板の全部または一部を、制振鋼板で構成している。
【0054】(21)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(19)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ前記防音タンクを構成しているパネルを構成す
る平板の全部または一部を、非金属の板で構成としてい
る。
【0055】(22)本発明の防音タンクは上記(1
3)乃至(19)のいずれかに記載の防音タンクであ
り、かつ前記防音タンクを構成しているパネルを構成す
る平板の全部または一部を、非鉄金属の板で構成してい
る。
【0056】上記手段を講じた結果、それぞれ以下のよ
うな作用を奏する。
【0057】(1)本発明の防音タンクによれば、コン
クリートパネル相当の高い防音性能を有しながら、軽
量、安価な構成とすることができる。
【0058】(2)本発明の防音タンクによれば、コン
クリートパネル相当の高い防音性能を有しながら、軽
量、安価な構成とすることができる。
【0059】(3)本発明の防音タンクによれば、コン
クリートパネル相当の高い防音性能を有しながら、軽
量、安価な構成とすることができる。
【0060】(4)本発明の防音タンクによれば、一度
に輸送できるパネル枚数を倍増することができるととも
に、防音タンク組み立て時の総パネル枚数が少なくな
り、現地での防音タンク組み立て工程を短縮することが
できる。
【0061】(5)本発明の防音タンクによれば、パネ
ル製作コストを下げることができるとともに、現地での
防音タンクの据付基礎金物への取り付けが容易となる。
【0062】(6)本発明の防音タンクによれば、パネ
ル製作時の製缶公差等による隙間を締結部で締め込むこ
とができ、組立作業を効率よく行ない、かつ連結部から
の音漏れを抑えることができる。
【0063】(7)本発明の防音タンクによれば、パネ
ル製作時の部品点数削減と製作時間の短縮を図るととも
に、強度的安全性を高めることができる。
【0064】(8)本発明の防音タンクによれば、パネ
ル製作時にパネルの幅方向に発生した寸法誤差を隙間間
隔の調整により吸収することができるとともに、連結部
分での透過損失をパネルの一般部分のそれと同程度にま
で高めることができる。
【0065】(9)本発明の防音タンクによれば、パネ
ルの連結部分での透過損失を一般部分のそれと同程度に
まで高めるとともに、パネル自身の寸法誤差を吸収し、
かつ組立作業を効率よく行なうことができる。
【0066】(10)本発明の防音タンクによれば、パ
ネルの連結部分での透過損失を一般部分のそれと同程度
にまで高めるとともに、パネル自身の寸法誤差を吸収
し、かつ組立作業を効率よく行なうことができる。
【0067】(11)本発明の防音タンクによれば、長
辺あるいは短辺にパネルを並べて組み立てていく際に、
パネルの寸法誤差が積算された場合でもコーナー部で吸
収可能な構成とすることができる。
【0068】(12)本発明の防音タンクによれば、輸
送時には蝶つがい部分で折りたたみ輸送限界に抵触しな
い寸法としながら、現地での防音タンク組立を精度よく
行なうとともに、組み立て工数を削減することができ
る。
【0069】(13)本発明の防音タンクによれば、コ
ンクリートパネルよりも軽量で、かつ通常の一重タンク
を二つ重ねた如き二重タンクよりも工程を簡略化でき、
かつ遮音性能が同等な防音タンクを実現することができ
る。
【0070】(14)本発明の防音タンクによれば、密
閉したパネル空間内を真空にすることにより、従来構成
の防音タンクと比較して、パネル空間内の媒質による音
響伝達を防止することができるため、より大きな騒音低
減効果を得ることができる。
【0071】(15)本発明の防音タンクによれば、平
板の間隔を50mm以上とすることにより、静止誘導電
器の騒音で問題となる周波数領域における遮音性能を向
上することが可能となるとともに、パネルを実用的な寸
法とすることが可能になる。
【0072】(16)本発明の防音タンクによれば、パ
ネル自身の騒音低減効果を高めることができるととも
に、パネルを実用的な寸法とすることが可能になる。
【0073】(17)本発明の防音タンクによれば、静
止誘導電器の騒音を低減する上で重要な側面部分の騒音
低減効果を確保できるとともに、天井部分を一重の板と
することで、防音タンクの質量の低減や工程の短縮を実
現することができる。
【0074】(18)本発明の防音タンクによれば、パ
ネル平板と封入気体の音響インピーダンスの差が大きく
なり、パネルの透過損失を向上させることができるた
め、効果的な騒音低減効果を得ることができる。
【0075】(19)本発明の防音タンクによれば、パ
ネル空間内に共鳴型吸音装置を設置することにより、パ
ネル空間内でビルトアップされる騒音を低減することが
できる。したがって、パネル自身の騒音低減効果を高め
ることができるため、効果的な騒音低減効果を得ること
ができる。
【0076】(20)本発明の防音タンクによれば、固
体伝播や媒質中を伝播してパネルに伝達する振動を、制
振鋼板の減衰効果により低減できるので、効果的な騒音
低減効果を得ることができる。
【0077】(21)本発明の防音タンクによれば、鋼
板のように腐食する心配がないため、耐蝕性に優れた防
音タンクを実現することができる。また、一般に金属よ
りも材料自身の持つ減衰が大きいので、効果的な騒音低
減効果を得ることができる。
【0078】(22)本発明の防音タンクによれば、例
えばアルミニウムなど鋼板よりも密度の小さい非金属板
を用いることで、パネルの軽量化を実施することができ
る。また、鉛板などの密度の大きな金属板を用いれば、
その質量効果により、効果的な騒音低減効果を得ること
ができる。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0080】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の第1の実施の形態に係る防音タンクのパネル構造の
鳥瞰図であり、図1(b)はその平面断面図である。防
音タンクは複数に分割されたパネル3aから構成され、
さらにパネル3aは枠状構造物4と防音板5a,5bと
から構成されている。枠状構造物4は市販の形鋼などに
より予め額縁状に形成しておき、その両面にそれぞれ防
音板5a,5bを溶接、ボルト締め等任意の方法で密閉
取り付けする。
【0081】防音板5a,5bの材質には一般的に安価
な鉄板を用いるが、より高い防音性能を期待する場合に
は、制振鋼板などを採用したり、図1(c)に示すよう
に枠状構造物4内に防音板5cを取り付け、防音板の3
重構造としてもよい。また、防音板の軽量化を図るため
には、石膏ボードやモルタル等非金属材料を用いる方法
もある。
【0082】また、特に金属の薄板を材料として使用し
パネルを生成し、そのパネルを溶接することにより密閉
の箱形に形成する場合には、本第1の実施の形態の手法
を採用することにより、溶接ひずみを小さく抑えること
ができ、高品質なパネルを製作できる。
【0083】上述したように構成されたパネル3aによ
り静止誘導電器本体タンクを囲むよう防音タンクを構成
すれば、静止誘導電器本体タンクから発生した騒音は防
音タンクの外部に到達するまでに2枚の防音板5a,5
bを通過しなくてはならず、その騒音の透過損失が増加
し、外部騒音を小さくすることができる。なお、上記静
止誘導電器本体タンク内には、静止誘導電器本体が絶縁
油または絶縁ガスなどの絶縁冷却媒質とともに収納され
ている。
【0084】厳密には、静止誘導電器本体タンクから発
生した騒音は1枚目の防音板5aに到達すると、この防
音板5aを加振し、その振動が枠状構造物4及び2枚目
の防音板5bに伝達し、防音板5bを振動させる。これ
が2次音源となり、騒音が防音タンクの外部に放射され
てしまうため、本構造は実用上コンクリートパネル相当
の防音性能を有している。
【0085】また、パネル3aの質量は、コンクリート
パネルと比較するとコンクリートが無い分大幅に小さく
なるため、クレーン吊りなどのハンドリング性を向上さ
せることができる。
【0086】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態に係る防音タンクのパネル構造を示す平
面断面図である。図2に示す構造では、静止誘導電器本
体タンク2の周囲に、まず防音板5a,5bを取り付け
るための複数の支柱6aを据付基礎上に垂直に立て、各
支柱6aに少なくとも2枚の防音板5a,5bを空間を
隔てて取り付けている。
【0087】このように構成することにより、上記第1
の実施の形態と同様に、静止誘導電器本体タンク2から
発生した騒音は防音タンク1の外部に到達するまでに2
枚の防音板5a,5bを通過しなくてはならず、その騒
音の透過損失が増加し、外部騒音を小さくすることがで
きる。
【0088】(第3の実施の形態)図3(a),(b)
は、本発明の第3の実施の形態に係る防音タンクのパネ
ル構造を示す平面断面図である。図3(a),(b)に
示す構造では、静止誘導電器本体タンク2の周囲に、ま
ずパネル3bを取り付けるための支柱6b,6cを据付
基礎上に垂直に立て、各支柱6b,6cにパネル3bを
溶接、ボルト締め、その他任意の方法で取り付けてい
る。
【0089】図3(c)は、パネル3bの平面断面図で
ある。パネル3bは、少なくとも2枚の防音板5d,5
eを空間を隔てて対向させ、仕切り部材7と共に密閉の
直方体に形成したものである。
【0090】本第3の実施の形態によれば、支柱6bま
たは6cをガイドにしてパネル3bを取り付けることが
できるので,現地での作業に高い精度を必要とせず、防
音タンクの組み立てを単純化することができる。また、
上記第1の実施の形態と同様に、静止誘導電器本体タン
ク2から発生した騒音は防音タンク1の外部に到達する
までに2枚の防音板5c,5eを通過しなくてはなら
ず、その騒音の透過損失が増加し、外部騒音を小さくす
ることができる。
【0091】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態に係る防音タンクのパネル構造の鳥瞰図
である。図4に示す構造では、上記第1の実施の形態に
おけるパネル3aや上記第3の実施の形態におけるパネ
ル3bのように予め密閉の直方体形状に形成されたパネ
ルにおいて、パネル自身の一部のパネル3c1をそれよ
り一回り大きく形成されたパネル3c2に収納できるよ
うにしている。
【0092】このように構成することにより、輸送時に
はパネル3c1をパネル3c2内に収納し、パネル自身
の内部空間を有効活用することで、一度に輸送できる枚
数を倍増することができるとともに、防音タンク組み立
て時の総パネル枚数が少なくなり、現地での防音タンク
組み立て工程を短縮することができる。
【0093】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態に係る防音タンクのパネル構造を示す側
面断面図である。図5に示す構造では、防音タンク1の
各側壁面に、少なくとも2枚の防音板5f,5gが据付
基礎金物8上に空間を隔てて対向して配置され、前記空
間を密閉するための1面を据付基礎金物8としている。
【0094】このように構成することにより、予めパネ
ルを密閉構造にする場合と比較して、下端面の板が無い
分パネル製作コストを下げることができる。さらに、現
地で防音タンクを据付基礎金物上に配置し溶接等により
固定する際には、予めパネルを密閉に構成した場合、パ
ネル下端面と据付基礎金物とが面接触なのに対し、本第
5の実施の形態では防音板5f,5gと据付基礎金物8
とが線接触であるため、据付基礎金物8上の突起や異物
またはパネル自身の寸法誤差の影響を回避でき、容易に
取り付け可能となる。
【0095】また,本第5の実施の形態の構造は、上記
第1の実施の形態から上記第4の実施の形態のいずれの
パネルにも適用可能である。
【0096】(第6の実施の形態)図6(a),
(b),(c)は、本発明の第6の実施の形態に係る防
音タンクのパネル連結構造を示す正面図である。なお、
図6(a),(b)については上方に平面図を付加す
る。防音タンクは複数に分割されたパネル13から構成
され、このうち、側面を構成するパネル13aは隣接す
るパネル13bとパネル幅方向の端面を突き合わせて配
置されている。なお、パネル13自身の製作時に、製缶
公差、組立公差、溶接ひずみ等により生じた寸法誤差が
存在するため、図6(a)に示すように隣接するパネル
13a,13b間には隙間が生じている。
【0097】また、パネルの配置は図6(b)に示すよ
うにクレーン61で吊ることにより位置決めされるが、
パネルは重量物であるため、単にパネルを隣に置いただ
けで隣接するパネルと完全に密着させることは困難であ
る。仮に上述した寸法誤差が無い場合でも、隣接するパ
ネル間には若干の隙間が生じてしまう。連結部14a
は、上記のように生じた隙間を絞め込む強度を有してお
り、隣接する二つのパネル13に跨って取り付けられて
いる。
【0098】そして、各連結部14aに設けられたボル
ト、リベット等の締結部材15により、隣接するパネル
13同士の連結固定を行なう。連結部14aで締結部材
15を締め込んだ状態では、図6(c)に示すように上
述した隙間を許容範囲まで小さくすることができる。
【0099】このように、パネル13a,13b間の隙
間を小さくすることにより、防音タンクを基礎金物上に
規定寸法で設置することができるとともに、静止誘導電
器から発生する騒音を上記隙間から防音タンクの外へ漏
らすこと無く、高い防音性能を発揮することができる。
【0100】(第7の実施の形態)図7(a),
(b),(c)は、本発明の第7の実施の形態に係る防
音タンクのパネル連結構造を示す正面図である。なお、
図7(a)については上方に平面図を付加する。本第7
の実施の形態では、上記第6の実施の形態に示した如き
連結部を、新たな部材を追加取り付けすること無く、パ
ネル13自身を構成する部材の一部を曲げ加工すること
により形成している。
【0101】上記第6の実施の形態に示したように別部
材の連結部14aを溶接あるいはボルトにより取り付け
た場合には、これら溶接部あるいはボルト部の強度に十
分な検討が必要となる。しかし、本第7の実施の形態に
よる構造の場合には、パネル13と連結部14bとが同
一部材で連続しているため、十分な強度を有した構造と
なる他、構造が簡略化するため製作工程を短縮すること
ができる。
【0102】また防音タンクには、外装部品等を取り付
けるための座類が溶接で取り付けられる場合が多く、こ
の溶接に起因するひずみにより、パネル13が図7
(a)及び誇張表現した図7(b)に示すように鼓状に
変形する場合がある。しかし、連結部14bをパネル1
3の高さ方向の全長にわたらせることで、図7(c)に
示すように上記変形によるパネル13c,13d間の隙
間を締め込むことができる。
【0103】(第8の実施の形態)図8は、本発明の第
8の実施の形態に係る防音タンクのパネル連結構造を示
す正面図である。なお、図8については上方に平面図を
付加する。本第8の実施の形態では、隣接するパネル1
3e,13fをそれらの間に隙間を設けて並べ、この隙
間を密閉するようにパネル13e,13fの両側から連
結部材14cを取り付けている。
【0104】上述したようにパネル13には必ず寸法誤
差が有り、これをゼロに抑えるには相当精度の高い工作
性を必要とするが、これに伴うコストアップは避けられ
ない。そこで本第8の実施の形態では、ある程度の寸法
誤差を認めた上で、それを積極的に吸収する構造として
いる。
【0105】本形態の場合、パネル13の寸法誤差を隣
接するパネル13e,13fの間の隙間寸法を調節する
ことにより吸収し、さらにこの隙間からの音漏れを防ぐ
ためにために、パネル13e,13fの両側から隙間を
密閉するように連結部材14cを取り付けている。この
ように隙間を密閉することにより、この部分の透過損失
がパネル13の一般部と同等程度となるため、音漏れを
防止することができる。
【0106】(第9の実施の形態)図9は、本発明の第
9の実施の形態に係る防音タンクのパネル連結構造を示
す平面断面図である。本第9の実施の形態では、一つの
防音タンクにおいて複数に分割されたパネル13の枚数
分ある連結部に、上記第6の実施の形態に示した連結部
構造(上記第7の実施の形態の連結部構造を含む)と上
記第8の実施の形態の連結部構造の両者を採用してい
る。
【0107】上記第6の実施の形態における連結部構造
の利点は、クレーンにより所定位置に配置されたパネル
13を順次連結部で締結し、密着させていく構成である
ため、図9においてパネル13g1からパネル13g5
へ順次パネルを配置すると仮定した場合、最初に置くパ
ネル13g1以外には精度の良い寸法出しを必要とせ
ず、作業的には組み立て易い構成となることである。し
かし、上述したようにパネル13自身の寸法誤差がパネ
ルの枚数分積算されてしまうために、防音タンク全体と
しての寸法誤差が大きくなり、据付基礎金物からはみ出
してしまうおそれがある。
【0108】また、上記第7の実施の形態における連結
部構造の利点は、すべてのパネル13を配置する時点で
正確な寸法出しをすれば、パネル13自身に寸法誤差が
有ったとしても防音タンク全体としては設計値どおりの
正確な寸法とすることができることである。しかし、す
べてのパネル13について正確な寸法出しが必要とされ
るため、防音タンクの組立は手間のかかる作業となる。
【0109】そこで本第4の実施の形態では、この両者
の構造を用いることで短所を補い、長所を生かした構成
としている。仮にパネル13の寸法誤差を最大±5mm
とし、防音タンクの長辺1辺当りのパネル枚数を5枚と
すれば、最大の寸法誤差は5mm×5枚=25mmとな
る。
【0110】したがって、長辺5枚のパネル13におけ
る4ヶ所の連結部のうち3ヶ所に作業性の良い上記第1
の実施の形態の連結部14aを採用し、残りの一つの連
結部に25mmの隙間を空けた上記第2の実施の形態の
連結部14cを採用すれば、防音タンク全体の寸法誤差
をゼロにすることが可能になる。
【0111】(第10の実施の形態)図10は、本発明
の第10の実施の形態に係る防音タンクのパネル連結構
造を示す平面断面図である。本第10の実施の形態で
は、特にパネル13の寸法誤差を積算し易い長辺の誤差
吸収を図った構成としている。
【0112】すなわち、防音タンク側面の長短辺コーナ
ー部(角部)において、長辺側パネル13hの端部を短
辺側パネル13iの幅方向端面に置き、連結部14dで
連結することにより、この範囲での長辺側パネル13h
の積算寸法誤差を吸収することができる。
【0113】(第11の実施の形態)図11(a)は、
本発明の第11の実施の形態に係る防音タンクのパネル
連結構造を示す平面断面図である。本第11の実施の形
態では、防音タンクを構成する2枚のパネル13j,1
3kを、工場組立時に予め連結部14eにより蝶つがい
により連結している。なお、防音タンク側面の長短辺コ
ーナー部(角部)においても、同様に2枚のパネル13
j’,13k’を連結部14eにより連結している。
【0114】図11(b)は、上記パネル連結構造の単
品の平面図である。このように構成することで、現地据
付時にこの部分の寸法調整が不用になるため、工期の短
縮を図ることができるとともに、輸送時には蝶つがい部
分で折りたたむことで、長大なパネルでも輸送限界寸法
内で輸送することができる。
【0115】(第12の実施の形態)図12は、本発明
の第12の実施の形態に係る防音タンクの構成を示す側
面図であり、図13はこの防音タンクを構成するパネル
の構成を示す図である。
【0116】まず、本防音タンクの構成について、図1
2を基に説明する。防音タンク20は、静止誘導電器本
体を収納した静止誘導電器タンク21の周囲を囲むよう
に設置されている。この防音タンク20は、複数の分割
されたパネル22を接合することにより構成されてい
る。なお、図中23,24は基礎である。
【0117】次に、パネルの構成を図13を基に説明す
る。パネル22aは、空間25を隔てて対向する2枚の
平板26、27、及びその周囲に配置された枠部材28
aにより構成されている。また、このパネル22aは完
全な密閉構造として構成されるか、または微小な隙間を
有することより、完全な密閉状態または略密閉状態の構
成をなしている。
【0118】なお、上記した構成条件が満足されれば、
パネル22aを構成する平板の数は2枚に限定されるこ
とはなく、3枚あるいはそれ以上の枚数で構成してもよ
い。また、その形状は直方体の箱状構成に限定されるこ
とはなく、例えば、図14に示すパネル22bのような
L型でもよいし、その他コの字型、ロの字型などに構成
してもよい。なお、図14において図13と同一な部分
には同符号を付してある。
【0119】次に、本第12の実施の形態の作用を説明
する。なお、以下では平板2枚でパネルを構成した場合
について説明を行なうが、平板を3枚以上組み合わせた
場合においても同様の効果が得られる。
【0120】静止誘導電器タンク21から放射された騒
音は、パネル22を透過する。パネル22は、2枚の平
板が空間を隔ててパネル壁面として構成された二重構成
をなしている。したがって、パネル22を透過する騒音
は二つのパネル壁面(26,27)を透過することにな
るので、壁面を2回透過することになる。つまり、パネ
ル22の透過損失は、壁面が一重構成の場合の2倍とな
る。
【0121】また、図23に示す従来の構成において、
10dBの透過損失向上のためには壁面の質量を4倍に
する必要があったことと比較すると、本第12の実施の
形態の防音タンクでは、同等の遮音性能を極めて軽量に
て実現することが可能となる。
【0122】また、防音タンク20を複数の分割された
パネル22を結合して構成したことにより、次のような
効果が得られる。従来の二重防音タンクのような一重の
防音タンクを二つ重ねたような構成では、一重タンクを
二つ設置するのと同様の工程を要するが、防音タンク2
0では2枚の平板26、27が各々1枚のパネルで構成
されている。このため、二重構成でありながら一重防音
タンクを設置するのと同様の扱いで、二重防音タンクを
設置することが可能になる。
【0123】また、上記のような構成としたことによ
り、一般の一重防音タンクと同様に組立、解体が容易に
なり、各種試験時間や現地組立時間の短縮など、コスト
低減効果を得ることができる。特に、パネル22を箱状
の構成とした場合には、輸送性や現地作業性の向上によ
り、より効率的な作業性を実現することができる。
【0124】また本第12の実施の形態において、パネ
ル22を構成する2枚の平板26,27の接合部材は、
枠部材28に限定されている。そのため、平板26と2
7の間で音が固体伝播する割合は小さく、これに伴い透
過損失が低下する割合も少なく抑えることができる。し
たがって、図25の構成のように部分的な内壁を設置す
る場合と比べて、工作性、輸送性、組立性を損なうこと
なく、固体伝播による透過損失の低下を防止でき、十分
な遮音性能を確保することができる。
【0125】図15は、本第12の実施の形態における
防音タンクを構成するパネルの構成を示す側面断面図で
ある。本防音タンクでは、図15に示すパネル22cを
構成する平板26,27の間隔dを50mm以上として
いる。平板2枚を空間を隔てて設置した場合、その透過
損失R0は下式で計算することができる。
【0126】
【数1】
【0127】m:平板の面密度、r:媒質の密度、d:平
板間隔、c:媒質中の音速、f:周波数 上式より、平板26,27の板厚を一般に防音タンクと
して用いられる寸法(6mm程度)以上とした場合に
は、平板間隔を50mmよりも大きな寸法とすれば、透
過損失R0は十分な騒音低減効果が得られる値となるこ
とが分かる。
【0128】また、平板間隔dを上記寸法以下に狭める
と、枠部材28を伝達する振動の影響が大きくなり、従
来の構成による見かけ上二重構成とした防音タンクの場
合と同様に、十分な遮音性能が得られなくなる。したが
って、平板間隔を50mm以上とすることにより、十分
な騒音低減効果を得られる防音タンクを実現することが
できる。
【0129】なお、図示はしないが、防音タンク20を
構成するパネル22の空間25内に吸音材を挿入しても
よい。このような構成とした場合、公知のように、吸音
材の吸音効果によりパネル22の空間25内の騒音のビ
ルトアップを防止でき、パネル自身の遮音性能が向上す
るため、より効果的な防音タンクを実現することができ
る。
【0130】(第13の実施の形態)図16は、本発明
の第13の実施の形態に係る防音タンクの構成を示す図
である。図16では、防音タンク20を構成しているパ
ネル22dの幅w及び高さhの寸法を、500mmから
3200mmとしている。
【0131】幅w及び高さhの最小寸法を500mmよ
りも小さくした場合、パネルの構成上、固体伝播による
騒音低減効果の低下の影響が大きくなり、平板を多重構
成とし、透過損失が増加することによる音響低減特性の
向上効果を相殺することになる。したがって、パネル自
身の騒音低減効果が期待できなくなり、結果として防音
タンクの騒音低減性能を向上させることができない。
【0132】また、幅wまたは高さhの最大寸法を32
00mmよりも大きくした場合、遮音性能的な観点から
は有利になるものの、輸送制限などの関係で現実的な寸
法ではなくなる。また、製造、組立、工数の増加など作
業性も悪化し、高コストな防音タンクとなる。
【0133】したがって、防音タンクを構成するパネル
の幅及び高さを上記した500mmから3200mmの
寸法とすることにより、最適な大きさで、かつ遮音性能
上効果的な防音タンクを実現することが可能となる。な
お、最大寸法については、幅w及び高さhの少なくとも
一方を満足すれば、前述したと同様の効果が得られる。
【0134】(第14の実施の形態)図17は、本発明
の第14の実施の形態に係る防音タンクの構成を示す側
面断面図である。図17に示す防音タンクは、図24に
示した防音タンクと同様に、複数に分割されたパネル2
2を接合することにより構成されている。一方、防音タ
ンクの天井部分29は、一重の板で構成されている。
【0135】この板については、大きな一枚の板で構成
してもよいし、複数に分割された板を組み合わせること
により構成してもよい。この板の材質は鋼板などの金属
としてもよく、また非金属としてもよく、特に限定はさ
れない。
【0136】本第14の実施の形態によれば、図17に
示すように、天井部分29を一重の構成とすることによ
り、二重構成とした場合と比較して、同面積の天井板に
おける1枚あたりの質量が軽くなるので、輸送性や組
立、工作性など作業性が向上する。一方、防音タンク2
0bの性能を考えた場合、静止誘導電器タンク21から
放射される騒音は主に側面からの影響が大きいため、天
井部分29の遮音性能が小さくても防音タンクの遮音性
能に対して大きな影響はない。このように、本構成によ
り作業性に優れ、かつ遮音性能上効果的な防音タンクを
実現することが可能になる。
【0137】(第15の実施の形態)図18は、本発明
の第15の実施の形態に係る防音タンクを構成するパネ
ルの構成を示す側面断面図である。
【0138】まず、図18を基に防音タンク20を構成
するパネル22eの構成を説明する。パネル22eは、
2枚以上の平板26,27を空間を隔てて対向させ、そ
の周囲の枠部材28と平板26、27とを組み合わせる
ことにより構成されている。このパネル22eを密閉さ
れた構成とし、この密閉されたパネル空間内に、媒質3
0として低密度の気体を封入している。
【0139】以上のように構成された防音タンクの作用
について図12及び図18を基に説明する。静止誘導電
器本体タンク21から放射された音は、パネル22eの
空間25を介し、パネル22eを構成する平板からなる
パネル壁面(26、27)を透過する。つまり、壁面を
2回透過することになり、透過損失は一重で構成された
防音タンクの2倍となる。
【0140】ただし、音はパネルの空間25を介して透
過するため、空間25内の媒質30の特性により、透過
損失が悪化する場合がある。媒質30として、例えばヘ
リウムガスのような低密度の気体を封入した場合には、
媒質30を空気とした場合と比較して、パネル22eを
構成する平板26,27の持つ音響インピーダンスと封
入気体の音響インピーダンスとの差を大きくすることが
できる。その結果、パネル22eの透過損失を大きくす
ることができるので、騒音低減効果が向上する。したが
って、効果的な騒音低減性能を持つ防音タンクを実現す
ることができる。
【0141】また本防音タンクでは、パネル空間25内
に媒質30として上記気体を封入するかわりに、真空と
することもできる。この構成をなす防音タンクでは、静
止誘導電器タンク21から放射された音がパネル22を
透過する際に、パネル空間25内が真空であり媒質30
が存在しないため、伝達しなくなる。これにより、パネ
ル22本体の騒音低減効果を高めることができるため、
効果的な騒音低減効果を持つ防音タンクを実現すること
ができる。
【0142】(第16の実施の形態)図19は、本発明
の第16の実施の形態に係る防音タンクを構成するパネ
ルの構成を示す側面断面図である。本第16の実施の形
態における防音タンクでは、図19に示すように、防音
タンクを構成するパネル22fの空間内に、共鳴型吸音
装置31が設置されている。
【0143】以上のように構成された防音タンクの作用
について図12及び図19を基に説明する。静止誘導電
器本体タンク1から放射された音は、防音タンク20を
構成するパネル22fのパネル壁面(26,27)を透
過する。つまり、壁面を2回透過することになるので、
一重の防音タンクと比較して2倍の透過損失が得られる
ことになる。
【0144】ところで、パネル構成とした場合、密閉空
間内部で音圧が増大するビルドアップという問題があ
る。このビルドアップが大きい場合、防音タンクではよ
り大きな音源の音を低減することと等しくなり、結果的
に騒音低減効果が低下することになる。
【0145】しかし、本第16の実施の形態による防音
タンクでは、パネル22fの空間25内に共鳴型吸音装
置31を設置してあるので、この装置31の吸音効果に
より、パネル空間25内のビルドアップを低減すること
ができる。これにより、パネル22fの騒音低減効果を
低下させることなく、十分な騒音低減効果を持つ防音タ
ンクを実現することができる。
【0146】なお、パネル空間25内に設置される共鳴
型吸音装置31は、一般に所定の周波数帯のみに効果を
発揮するものである。しかし、静止誘導電器の騒音で問
題となる周波数は、所定の限られた周波数である場合が
多いので、共鳴型吸音装置31を最も卓越した周波数に
対して効果的となるように設計し、パネル空間25内に
設置する。
【0147】また共鳴型吸音装置31は、図19に示す
ようにパネル22fの空間25内に一つだけ設置しても
よいし、複数設置してもよい。複数設置する場合には、
各共鳴型吸音装置31を100Hz、200Hzのよう
に、複数の異なる周波数に効果を発揮するように調整
し、組み合わせて設置することも可能である。
【0148】(第17の実施の形態)図20は、本発明
の第17の実施の形態に係る防音タンクを構成するパネ
ルの構成を示す側面断面図である。本第17の実施の形
態の防音タンクでは、防音タンクを構成するパネル22
gを構成している平板からなるパネル壁面(26g,2
7g)は、一般の鋼板ではなく制振鋼板としている。こ
の制振鋼板は、防音タンクを構成しているパネル全てに
対して用いてもよいし、一部のみに用いてもよい。
【0149】以上のように構成された防音タンクの作用
について図12及び図20を基に説明する。静止誘導電
器本体タンク21から放射される音は、防音タンク20
を構成するパネル22gのパネル壁面(26g,27
g)を透過するが、音の伝達経路として、透過の他に固
体伝播や音響加振と呼ばれる媒質がパネル壁面を振動さ
せる経路がある。
【0150】このような要因で、パネル壁面(26g,
27g)が振動することにより、パネル22g自身が音
源となり、騒音低減効果が低下する。パネル壁面(26
g,27g)に一般鋼板を用いる場合と比較して、制振
鋼板を用いる場合には、制振鋼板自身の減衰が大きいた
め、固体伝播や媒質を通じてパネル22gに伝達される
振動が制振鋼板の減衰効果により減少する。したがっ
て、パネル22g自身の振動が小さくなるため、パネル
22gの騒音低減効果が大きくなり、十分な騒音低減効
果を持つ防音タンクを実現することができる。
【0151】また本防音タンクでは、パネル22gを構
成している平板からなるパネル壁面(26g,27g)
が、非金属の板により構成されている。この非金属板を
用いた構成は、防音タンクを構成するパネル全部に対し
て実施してもよいし、一部のみに実施してもよい。通
常、防音タンクは屋外に設置されるため、鋼板などの金
属板では風雨などの影響による腐食が問題となるが、非
金属材料、例えばFRP板などはそのような心配がな
く、耐候性に優れている。
【0152】また、一般に非金属の構造材料は金属材料
よりも減衰が大きいため、減衰に関して制振鋼板と同様
の効果を得ることができる。また、一般に非金属は金属
よりも軽量であるため、作業性が向上する。したがっ
て、以上のような構成とすることにより、耐候性、作業
性に優れ、かつ十分な騒音低減効果を持つ防音タンクを
実現することができる。
【0153】さらに本防音タンクでは、パネル23gを
構成している平板26g,27gを、アルミニウムのよ
うな鉄以外の非鉄金属により構成することができる。こ
の非鉄金属を用いた構成は、防音タンクを構成するパネ
ル全部に対して実施してもよいし、一部のみに実施して
もよい。
【0154】このような構成をなす防音タンクでは、例
えば非鉄金属としてアルミニウム板のような軽量金属を
用いた場合、鋼板と比較して質量効果による騒音低減量
は小さくなるものの、パネル22gの軽量化を実現する
ことができる。したがって、輸送性、組立性の向上を図
ることができ、工数や費用の削減が可能となることか
ら、経済的で効率的な防音タンクを実現することができ
る。
【0155】また鉛板を用いた場合、アルミニウムを用
いた場合とは逆に、防音タンク質量は大きくなるが、そ
の質量効果による騒音低減効果は鋼板よりも大きくな
り、より騒音低減効果の大きい防音タンクを実現するこ
とができる。
【0156】また、アルミニウムなどの軽量金属と鉛な
どの面密度の大きな金属とを組み合わせることも可能で
ある。このような構成とすれば、一般的な鋼板を用いた
ものと比較して、質量的にはほぼ同等で、かつ鉛板など
の質量効果を持つ防音タンクを実現することができる。
【0157】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施で
きる。
【0158】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリート形防音パ
ネルと同程度の防音性能を有するとともに、軽量、安価
で、組立作業性の良い高性能な防音タンクを提供でき
る。
【0159】また本発明によれば、組み立て上の寸法誤
差を最小限に抑えることで、 現地での組み立てをスム
ーズに行なう構造をなすとともに、特に高い防音性能を
有するコンクリートパネル式防音タンクや多重壁防音タ
ンクの音漏れ弱点部である防音パネル連結部からの音漏
れを防ぎ、防音性能の高い防音タンクを提供できる。
【0160】また本発明によれば、複数の分割されたパ
ネルを接合する構成としたことにより、輸送性ならびに
製造、組立、工作性を向上するとともに、騒音低減効果
も向上し、より効果的かつ経済的な防音タンクを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防音タンクの
パネル構造の鳥瞰図と平面断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る防音タンクの
パネル構造を示す平面断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る防音タンクの
パネル構造を示す平面断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る防音タンクの
パネル構造の鳥瞰図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る防音タンクの
パネル構造を示す側面断面図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る防音タンクの
パネル連結構造を示す正面図と平面図。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係る防音タンクの
パネル連結構造を示す正面図と平面図。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係る防音タンクの
パネル連結構造を示す正面図と平面図。
【図9】本発明の第9の実施の形態に係る防音タンクの
パネル連結構造を示す平面断面図。
【図10】本発明の第10の実施の形態に係る防音タン
クのパネル連結構造を示す平面断面図。
【図11】本発明の第11の実施の形態に係る防音タン
クのパネル連結構造を示す平面断面図と単品の平面図。
【図12】本発明の第12の実施の形態に係る防音タン
クの構成を示す側面図。
【図13】本発明の第12の実施の形態に係る防音タン
クを構成するパネルの構成を示す図。
【図14】本発明の第12の実施の形態に係る防音タン
クを構成するパネルの構成を示す図。
【図15】本発明の第12の実施の形態に係る防音タン
クを構成するパネルの構成を示す側面断面図。
【図16】本発明の第13の実施の形態に係る防音タン
クの構成を示す図。
【図17】本発明の第14の実施の形態に係る防音タン
クの構成を示す側面断面図。
【図18】本発明の第15の実施の形態に係る防音タン
クを構成するパネルの構成を示す側面断面図。
【図19】本発明の第16の実施の形態に係る防音タン
クを構成するパネルの構成を示す側面断面図。
【図20】本発明の第17の実施の形態に係る防音タン
クを構成するパネルの構成を示す側面断面図。
【図21】従来例に係るコンクリートパネル形防音タン
クの構成を示す概略図。
【図22】従来例に係る防音タンクの構成を示す概略
図。
【図23】従来例に係る静止誘導電器を適用した防音タ
ンクの構成を示す概略断面図。
【図24】従来例に係る静止誘導電器を適用した防音タ
ンクの構成を示す概略断面図。
【図25】従来例に係る静止誘導電器を適用した防音タ
ンクの構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
1…防音タンク 2…静止誘導電器本体タンク 3a,3b,3c1,3c2…パネル 4…枠状構造物 5a〜5g…防音板 6a〜6c…支柱 7…仕切り部材 8…据付基礎金物 13,13a〜13f…パネル 13g1〜13g5,13h〜13k…パネル 14a〜14e…連結部 15…締結部材 20…防音タンク 21…静止誘導電器タンク 22,22a〜22g…パネル 23,24…基礎 25…空間 26,27…平板 28,28a,28b…枠部材 29…天井部分 30…媒質 31…共鳴型吸音装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 FA30 GA48 GA52 GA53 GA55 GA56 HA01 HA03 HB02 LA01 LA11 5E058 AA02 5E059 BB04 BB24

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、 前記パネルは防音板と枠状構造物とから構成され、少な
    くとも2枚の前記防音板が、空間を隔てて対向している
    とともに、前記枠状構造物に前記空間が密閉あるいは略
    密閉となるよう取り付けられていることを特徴とする防
    音タンク。
  2. 【請求項2】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクの側壁面は、複数の支柱と複数の防音板
    とから構成され、 前記支柱は前記防音タンクの据付基礎面に対して垂直に
    立てられ、 少なくとも2枚の前記防音板が、空間を隔てて対向して
    いるとともに、隣接する前記支柱間に前記空間が密閉あ
    るいは略密閉となるよう取り付けられていることを特徴
    とする防音タンク。
  3. 【請求項3】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクの側壁面は、複数の支柱と複数のパネル
    とから構成され、 前記支柱は前記防音タンクの据付基礎面に対して垂直に
    立てられ、 前記パネルは、少なくとも2枚の防音板を空間を隔てて
    対向させて、仕切り部材と共に密閉または略密閉された
    直方体あるいは立体形状に形成されるとともに、隣接す
    る前記支柱間に取り付けられていることを特徴とする防
    音タンク。
  4. 【請求項4】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成されており、 前記パネルは第1のパネルと第2のパネルとから構成さ
    れ、 前記第1のパネルは、少なくとも2枚の防音板を空間を
    隔てて対向させて、仕切り部材と共に少なくとも一端が
    開口した直方体あるいは立体形状に形成され、 前記第2のパネルは、前記第1のパネルより小さな直方
    体あるいは立体形状に形成されるとともに、前記第1の
    パネルの開口部から収納可能に構成されたことを特徴と
    する防音タンク。
  5. 【請求項5】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクの各側壁面は、少なくとも2枚の防音板
    から構成され、 前記少なくとも2枚の防音板は、前記防音タンクの据付
    基礎金物上に空間を隔てて対向して配置され、 前記空間は、前記少なくとも2枚の防音板、前記据付基
    礎金物、及び仕切り部材により密閉または略密閉されて
    いることを特徴とする防音タンク。
  6. 【請求項6】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、 前記パネルの接合継ぎ目部分は隣接するパネル相互を連
    結するための締結部を有し、 前記締結部は前記接合継ぎ目部分に生じる隙間を締め込
    む強度を有していることを特徴とする防音タンク。
  7. 【請求項7】前記締結部は、前記パネルを構成する部材
    の一部を加工して構成したことを特徴とする請求項6に
    記載の防音タンク。
  8. 【請求項8】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、隣接する前記パネル間に隙間を設けるととも
    に、隣接する前記パネル相互を連結するための締結部材
    を前記パネルの両面に有し、 前記締結部材は前記パネル間の隙間を前記パネルの両面
    から密閉するよう取付けられたことを特徴とする防音タ
    ンク。
  9. 【請求項9】静止誘導電器本体を収納したタンクの周囲
    を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、 前記パネルの接合継ぎ目部分は隣接するパネル相互を連
    結するための第1の締結部を有し、 前記第1の締結部は前記接合継ぎ目部分に生じる隙間を
    締め込む強度を有するとともに、 前記防音タンクは隣接するパネル間に隙間を設けるとと
    もに、隣接する前記パネル相互を連結するための第2の
    締結部材を前記パネルの両面に有し、 前記第2の締結部材は前記パネル間の隙間を前記パネル
    の両面から密閉するよう取付けられたことを特徴とする
    防音タンク。
  10. 【請求項10】前記第1の締結部は、前記パネルを構成
    する部材の一部を加工して構成されたことを特徴とする
    請求項9に記載の防音タンク。
  11. 【請求項11】静止誘導電器本体を収納したタンクの周
    囲を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは、複数に分割されたパネルを接合して
    構成され、前記防音タンク側面のコーナー部に、前記パ
    ネルの端部位置寸法を調節可能な締結部を有することを
    特徴とする防音タンク。
  12. 【請求項12】静止誘導電器本体を収納したタンクの周
    囲を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、隣接する少なくとも二つの前記パネルを蝶つが
    いにより連結したことを特徴とする防音タンク。
  13. 【請求項13】静止誘導電器本体を収納したタンクの周
    囲を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、 前記パネルの全部または一部は、少なくとも2枚の平板
    を空間を隔てて対向させ、密閉または略密閉に形成され
    たことを特徴とする防音タンク。
  14. 【請求項14】静止誘導電器本体を収納したタンクの周
    囲を囲むように設置された防音タンクにおいて、 前記防音タンクは複数に分割されたパネルを接合して構
    成され、 前記パネルの全部または一部は、少なくとも2枚の平板
    を空間を隔てて対向させ、密閉に形成され、このパネル
    の空間内を真空構造としたことを特徴とする防音タン
    ク。
  15. 【請求項15】対向する前記少なくとも2枚の平板の間
    隔を50mm以上としたことを特徴とする請求項13ま
    たは14に記載の防音タンク。
  16. 【請求項16】密閉または略密閉に形成された前記パネ
    ルの幅寸法及び高さ寸法の少なくとも一方を、500m
    mから3200mmとしたことを特徴とする請求項13
    乃至15のいずれかに記載の防音タンク。
  17. 【請求項17】前記防音タンクの天井部分は一重の板で
    構成されたことを特徴とする請求項13乃至16のいず
    れかに記載の防音タンク。
  18. 【請求項18】密閉または略密閉に形成された前記パネ
    ルの空間内に低密度の気体を封入したことを特徴とする
    請求項13乃至から17のいずれかに記載の防音タン
    ク。
  19. 【請求項19】前記防音タンクを構成しているパネルの
    全部または一部の空間内に共鳴型吸音装置を設置したこ
    とを特徴とする請求項13乃至18のいずれかに記載の
    防音タンク。
  20. 【請求項20】前記防音タンクを構成しているパネルを
    構成する平板の全部または一部を、制振鋼板で構成した
    ことを特徴とする請求項13乃至19のいずれかに記載
    の防音タンク。
  21. 【請求項21】前記防音タンクを構成しているパネルを
    構成する平板の全部または一部を、非金属の板で構成と
    したことを特徴とする請求項13乃至19のいずれかに
    記載の防音タンク。
  22. 【請求項22】前記防音タンクを構成しているパネルを
    構成する平板の全部または一部を、非鉄金属の板で構成
    したことを特徴とする請求項13乃至19のいずれかに
    記載の防音タンク。
JP11114903A 1999-04-22 1999-04-22 防音タンク Pending JP2000306743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11114903A JP2000306743A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 防音タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11114903A JP2000306743A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 防音タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000306743A true JP2000306743A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14649523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11114903A Pending JP2000306743A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 防音タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000306743A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004508A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Denso Corp リアクトル
JP2012500416A (ja) * 2008-08-19 2012-01-05 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 騒音を低減された装置および騒音低減のための方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012500416A (ja) * 2008-08-19 2012-01-05 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 騒音を低減された装置および騒音低減のための方法
KR101523808B1 (ko) * 2008-08-19 2015-05-28 지멘스 악티엔게젤샤프트 소음 저감 장치 및 소음 저감 방법
JP2012004508A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Denso Corp リアクトル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8235169B2 (en) Noise-reducing device and method for reducing noise
US20060102419A1 (en) Thermal - acoustic enclosure
TWI441207B (zh) Static induction electrical appliances
US6112851A (en) Partition wall panel
JP4883692B2 (ja) 防音パネルの取付構造および防音パネルの取付方法
JP5022844B2 (ja) 防音パネルおよび防音タンク
JP2000306743A (ja) 防音タンク
JP2000220318A (ja) 制震壁
JPH09115747A (ja) 静止誘導機器の防音装置
CN211479669U (zh) 工业隔声罩顶部隔声模块
JP2014086443A (ja) 静止誘導電器及びその製造方法
JPH11251161A (ja) 静止誘導電器
JP2970998B2 (ja) 静止誘導機器
JPH07161549A (ja) 電気機器装置
JP3156839B2 (ja) 防音構造
JP2001065193A (ja) 制震壁
JPH10149920A (ja) 静止誘導電器
JP3651312B2 (ja) 静止誘導電器
CN210685035U (zh) 一种消声片
JP4520566B2 (ja) 建物の制振天井構造
JP2012001985A (ja) 建物
JP4932808B2 (ja) フレーム
JP2000077238A (ja) 静止誘導電器
JP2017050046A (ja) 荷電粒子線装置
JP3314601B2 (ja) 合成版式構造部材および合成版式合成セグメント