JP2000305619A - 運転タスク管理システム - Google Patents

運転タスク管理システム

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JP2000305619A
JP2000305619A JP11811199A JP11811199A JP2000305619A JP 2000305619 A JP2000305619 A JP 2000305619A JP 11811199 A JP11811199 A JP 11811199A JP 11811199 A JP11811199 A JP 11811199A JP 2000305619 A JP2000305619 A JP 2000305619A
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treatment
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driving task
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JP11811199A
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English (en)
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Hisayasu Sugimori
久容 杉森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作が容易にして的確な運転タスクに対する処
置を実施できるようにした運転タスク管理システムを提
供すること。 【解決手段】ファイル部1‐3,1‐4,1‐5,1‐
8,1‐9,1‐10、表示及び操作部2、処理部1‐
5,1‐7を備え、ネットワーク4を介しプラント及び
制御系3A,3B,3Cから入力される要因信号により
発生し且つ運転員が実施すべき運転タスクを管理する運
転タスク管理システム1において、前記運転タスクの確
認済を明示するため保留及び終了の2状態を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油精製、石油化
学、紙、パルプ、鉄鋼、食品などの産業プラントの計装
制御システムにおける、運転員が実施すべき運転タスク
を管理する運転タスク管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプラントでは、運転員が実施す
べき運転タスクは多種多様のものがあり、また運転員が
該運転タスクに対応して行う処置の形態等も多種多様の
ものがある。
【0003】かかる運転タスク及び該運転タスクに対応
して行う処置について、従来において問題となっていた
点を以下説明するに、例えば、あるシステムでは、運転
タスク管理を要因信号の状態を用いて行うようにしたも
のがある。ここに、要因信号は、システムが有する運転
タスク管理用分散型コントロールシステム(DCS:Dis
tributed Control System)が行う警報又はステータス
の管理機能により、生成されるものである。
【0004】かかる警報/ステータスの確認状態には、
「確認要」と「確認済」とがあり、要因発生時には「要
確認」となり、また発生確認操作により「確認済」とな
り、また警報確認復帰方式には従来からいくつかの方式
がある。しかし、いずれも運転員による自発的な操作に
委ねられるところが多く、処置の実施忘れや対象誤認等
が発生する虞があったり、また操作そのものが煩雑であ
る等の問題がある。
【0005】また、運転員に対する運転タスク管理に供
する画面にも従来から多種のものがある。例えば、計器
ポイントや当該計器を含むグループを表示する画面等が
あるが、基本的には、現表示画面から次表示画面への1
対1型のリンク機能を持たせた画面表示の形式を採用し
ている。
【0006】このため、運転タスクに対する処置を実施
するに際しては、2段又は複数段の操作を必要とし、煩
雑な作業が要求されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、産業
プラントの計装制御システムにおける従来の運転タスク
管理においては、運転タスクに対する処置の実施如何
は、運転員等の人間系に委ねられる部分が多く、しかも
煩雑であったり、的確な操作を行いきれない等の問題が
あった。
【0008】そこで本発明の目的は、操作が容易にして
的確な運転タスクに対する処置を実施できるようにした
運転タスク管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、少なくともファイル部、表示部、操作部、
処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制御系
から入力される要因信号により発生し且つ運転員が実施
すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、前記運
転タスクの確認済を明示するため保留及び終了の2状態
を設定したことを特徴とする。
【0010】このような本発明によれば、運転タスク状
態情報として「保留」を設けるようにしたことにより、
「確認」と「処置」に時間差が発生する場合であっても
漏れなく運転タスク管理を行うことができる。
【0011】また、本発明は、少なくともファイル部、
表示部、操作部、処理部を備え、ネットワークを介しプ
ラント及び制御系から入力される要因信号により発生し
且つ運転員が実施すべき運転タスクを管理するシステム
において、前記プラントの現状把握に必要な一連の情報
を参照できる参照画面と運転タスクに対する処置を示す
処置画面とを、同時に並列表示し且つ操作するための運
転タスク処置画面形成手段を具備することを特徴とす
る。
【0012】このような本発明によれば、運転タクスの
現状把握に必要な情報を体系的に認識することができ
る。
【0013】さらに本発明は、少なくともファイル部、
表示部、操作部、処理部を備え、ネットワークを介しプ
ラント及び制御系から入力される要因信号により発生し
且つ運転員が実施すべき運転タスクを管理するシステム
において、前記ファイル部は処置内容を示すデータベー
スを有し、当該データベースにおける処置内容の中で処
置実行時にプラント状況に該当する項目だけを自動抽出
し、リスト形式で表示し、該リスト形式表示上で所望の
項目を選択実行する手段を具備することを特徴とする。
【0014】このような本発明によれば、運転員が選択
及び操作を行う場合に比べて、誤選択及び誤操作及び操
作忘れ等の虞が低減され、処置の即応性も向上する。
【0015】また本発明は、少なくともファイル部、表
示部、操作部、処理部を備え、ネットワークを介しプラ
ント及び制御系から入力される要因信号により発生し且
つ運転員が実施すべき運転タスクを管理するシステムに
おいて、前記ファイル部に保存された運転タスク及び処
置を検索及び解析するための分類情報を付加する手段を
具備することを特徴とする。
【0016】このような本発明によれば、必要事務処理
に対する運転タスクが一覧表示されるので、漏れが発生
しない。
【0017】さらに本発明は、少なくともファイル部、
表示部、操作部、処理部を備え、ネットワークを介しプ
ラント及び制御系から入力される要因信号により発生し
且つ運転員が実施すべき運転タスクを管理するシステム
において、前記運転タスクを処置する際の優先度を規定
する優先度情報が設定され、該優先度を変更するための
手段を具備することを特徴とする。
【0018】このような本発明によれば、運転タスクが
複数ある場合、処置順番の適正化ができ、優先度が高い
処置の漏れが防止される。
【0019】また本発明は、少なくともファイル部、表
示部、操作部、処理部を備え、ネットワークを介しプラ
ント及び制御系から入力される要因信号により発生し且
つ運転員が実施すべき運転タスクを管理するシステムに
おいて、要因信号に1対1で対応する運転タスクと、要
因信号と他のプロセス状態信号との関係から求まる運転
タスクの両方が存在する場合、前者の運転タスクを後者
の運転タスクに上書きする手段を具備することを特徴と
する。
【0020】このような本発明によれば、要因信号を受
信した時点で、運転タスクが発生するので、運転支援シ
ステムのみで運用する場合に比べてプラント異常に対す
る即応性が高くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下本発明の
運転タスク管理システムを図面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明の実施形態の運転タスク管理
システムを示しており、ファイル部及び処理部を含む運
転タスク管理装置1と、表示及び操作装置2と、図示し
ないプラントを制御し、運転タスクの発生の要因となる
要因信号を得るための制御系であるコントローラ3A、
DCS3B及びPC(Personal Computer)/WS(Wor
k Station)3Cと、運転タスク管理装置1と制御系と
を接続するネットワーク4とを有する。
【0023】コントローラ3Aは、主としてプラントの
プロセス制御の立ち上げを司る。分散型制御システムで
あるDCS3Bは、プラントからの信号を入力し、プラ
ント状態監視及び外乱に対する制御を行う。PC/WS
3Cは、コントローラ3A及びDCS3Bの情報をネッ
トワーク4を経由して入力し、プラント効率評価値等の
演算による監視及びモデル予測制御等の高度な制御演算
及び装置運転スケジュール管理等のプラント全般に関す
る監視及び制御、又は通常のコントローラ3AやDCS
3Bでは実現できない高度演算処理が必要な監視及び制
御を行う。
【0024】プラント異常又は運転員の対処が必要な状
態、例えば、「温度指示計のPV値が上限警報設定値以
上となった」、「ポンプがトリップした」、「ある工程
の自動運転による製品製造が終了し運転員による結果の
サンプリングが必要となった」等が発生した場合は、制
御系たるコントローラ3A、DCS3B、PC/WS3
C側からは、運転員に対する確認及び対処を求めるメッ
セージ信号を発生させ、該メッセージ信号をネットワー
ク4を経由して運転タスク管理装置1に送る。
【0025】運転タスク管理装置1は、インターフェー
ス部1‐1、運転タスク抽出部1‐2、未処置運転タス
ク情報(ファイル)1‐3、処置済運転タスク情報(フ
ァイル)1‐4、運転タスク管理部1‐5、表示操作部
1‐6、処置抽出部1‐7、運転タスク抽出情報(ファ
イル)1‐8、処置情報(ファイル)1‐9、参照情報
(ファイル)1‐10、保存データ(ファイル)1‐1
1を有する。
【0026】ここで、未処置運転タスク情報(ファイ
ル)1‐3、処置済運転タスク情報(ファイル)1‐
4、運転タスク抽出情報(ファイル)1‐8、処置情報
(ファイル)1‐9及び参照情報(ファイル)1‐10
について説明する。これらファイルの詳細は追って詳述
する。
【0027】図3は、未処置運転タスク情報(ファイ
ル)1‐3のデータ構成例を示しており、運転タスク名
保存部1‐3‐1、運転タスク状態保存部1‐3‐2、
運転タスク処置優先度保存部1‐3‐3、運転タスク最
初発生日時保存部1‐3‐4、運転タスク最終発生日時
保存部1‐3‐5、運転タスク状態設定日時保存部1‐
3‐6、運転タスク処置予定日時保存部1‐3‐7、運
転タスク処置見込時間保存部1‐3‐8、運転タスク発
生回数保存部1‐3‐9、運転タスク管理区分保存部1
‐3‐10、任意情報保存部1‐3‐11及び運転タス
ク検索条件保存部1‐3‐12を有する。
【0028】図4は、処置済運転タスク情報(ファイ
ル)1‐4のデータ構成例を示しており、運転タスク名
保存部1‐4‐1、運転タスク状態保存部1‐4‐2、
運転タスク処置優先度保存部1‐4‐3、運転タスク最
初発生日時保存部1‐4‐4、運転タスク最終発生日時
保存部1‐4‐5、運転タスク状態設定日時保存部1‐
4‐6、運転タスク発生回数保存部1‐4‐7、運転タ
スク管理区分保存部1‐4‐8、任意情報保存部1‐4
‐9、運転タスク検索条件保存部1‐4‐10、処置番
号保存部1‐4‐11、処置操作対象保存部1‐4‐1
2、処置操作項目保存部1‐4‐13及び処置操作デー
タ保存部1‐4‐14を有する。
【0029】図5は、運転タスク抽出情報(ファイル)
1‐8のデータ構成例を示しており、信号保存部1‐8
‐1、運転タスク保存部1‐8‐2、運転タスク抽出条
件保存部1‐8‐3、運転タスク管理区分保存部1‐8
‐4、運転タスク優先度保存部1‐8‐5及び運転タス
ク処置見込時間保存部1‐8‐6を有する。
【0030】図6は、運転タスク処置情報(ファイル)
1‐9のデータ構成例を示しており、運転タスク名称保
存部1‐9‐1、処置名称保存部1‐9‐2、処置実行
条件保存部1‐9‐3、自動実行条件保存部1‐9‐
4、処置番号保存部1‐9‐5、処置操作対象保存部1
‐9‐6、処置操作項目保存部1‐9‐7及び処置操作
データ保存部1‐9‐8を有する。
【0031】図7は、参照情報(ファイル)1‐10の
データ構成例を示しており、運転タスク名保存部1‐1
0‐1、主計器情報保存部1‐10‐2、トレンド表示
情報保存部1‐10‐3、警報及び操作履歴表示情報保
存部1‐10‐4、グラフィック画面情報保存部1‐1
0‐5、プログラム情報保存部1‐10‐6、任意ドキ
ュメント表示情報保存部1‐10‐7、操作ガイダンス
情報保存部1‐10‐8、データ保存情報保存部1‐4
‐9及び任意実行オブジェクト情報保存部1‐10‐1
0を有する。
【0032】以上のデータ構造の下で、運転タスク管理
装置1のインターフェース部1‐1は、コントローラ3
A、DCS3B、PC/WS3C側から発せられ、運転
員に対する確認及び対処を求めるためのメッセージ信号
の受信を行う。このメッセージ信号は運転タスクの要因
信号となる。また、インターフェース部1‐1は、抽出
条件判定用の信号として使用されるプロセス状態信号を
図示しないプラントから受信する。
【0033】運転タスク抽出部1‐2は、運転タスク抽
出情報1‐8を基に要因信号1‐8‐1に対応する運転
タスク1‐8‐2の内、運転タスク抽出条件1‐8‐3
とプロセス状態が合致するものを自動選択して、管理区
分1‐8‐4と優先度1‐8‐5と処理見込時間1‐8
‐6との情報を付加し、未処置運転タスク情報1‐3と
して格納する。この時、状態1‐3‐2は確認要で、最
初発生時刻1‐3‐4と最終発生時刻1‐3‐5とは、
要因信号の発生時刻、発生回数1‐3‐9は1回とな
る。未処置運転タスクの要因信号がOFF/ONを繰り
返した場合は、最終発生時刻1‐3‐5が更新され、発
生回数1‐3‐9には1が加算される。
【0034】新たに「確認要」の未処置の運転タスクが
発生した場合、運転タスク管理部1‐5は処置抽出部1
‐7及び表示操作部1‐6に通知する。
【0035】処置抽出部1‐7は、処置情報1‐9から
の情報を基に、自動実行指定1‐9‐4がなされていれ
ば、抽出条件1‐9‐3とプロセス状態が合致するもの
を自動抽出し、操作対象1‐9‐6、項目1‐9‐7及
びデータ1‐9‐8に対応する操作指令、例えば「操作
対象「ポンプ1」の項目「停止指令」をデータ「ON書
込み」」、「操作対象「温度指示計1」の項目「PV
値」のデータ「データ収集」」を、インターフェース部
1‐1及びネットワーク4を経由して該当するコントロ
ーラ3A、DCS3B、PC/WS3Cに送信、又はデ
ータを収集して保存データ1‐11として格納する。こ
の時点で該当する項目が無ければ何も処置を行わない。
【0036】表示操作部1‐6は、表示及び操作装置2
を経由してプラント運転員等に運転タスク発生を告知す
る。
【0037】運転員は、運転タスク一覧画面2‐2や最
新運転タスクとして表示される運転タスク処置画面2‐
1等を通じて運転タスクの発生を認知する。運転員は運
転タスク処置画面2‐1や同画面から参照情報1‐10
を基にリンクされる参照画面を利用して運転タスクの現
状を把握する。運転員は運転タスクの内容及び状況や他
の事情を考慮して、処置1‐3‐2を設定する。例え
ば、「後で処置を実施するとして「保留」」、「確認の
みで良い場合はそのまま「終了」」、「その時点で処置
を実施して「終了」」)である。また、必要に応じて検
索条件1‐3‐12の設定を行う。また、処置を「保
留」とする場合は、必要に応じて処置予定日時1‐3‐
7の設定、優先度1‐3‐3、処置見込時間1‐3‐8
及び管理区分1‐3‐10等の変更を行う。処置を設定
した段階で状態設定日時1‐3‐6のデータが更新され
る。
【0038】ここで、運転員が運転タスク処置を行う場
合、運転タスク処置画面2‐1や同画面から参照情報1
‐10を基にリンクされる参照画面を利用し、直接に計
器を操作するか、又は標準操作としている処置情報表示
させ、該表示から処置を実行するかの何れかを行う。
【0039】処置情報表示を要求した場合は、処置抽出
部1‐7は処置情報1‐9を基に、自動実行指定1‐9
‐4がなされ且つ抽出条件1‐9‐3とプロセス状態が
合致するものを自動抽出して表示させ、必要に応じて操
作対象1‐9‐6及び項目1‐9‐7及びデータ1‐9
‐8の情報を変更した後、運転員の処置実行指令によ
り、インターフェース部1‐1及びネットワーク4を経
由して該当するコントローラ3A、DCS3B、PC/
WS3Cに送信する。
【0040】運転タスク処置画面2‐1を介して行った
操作は、その運転タスクに対する操作実績として操作対
象1‐4‐12、項目1‐4‐13及びデータ1‐4‐
14として保存される。
【0041】未処置運転タスクの状態1‐3‐2が、
「運転員が処置「終了」の指定を行って要因信号が「回
復」」となった時点で、未処置運転タスク情報1‐3は
処置済運転タスク情報1‐4扱いとなる。
【0042】運転員は、運転タスク一覧画面2‐2で現
状懸案となっている運転タスクの一覧確認及び優先度1
‐3‐3の順、状態1‐3‐2の別、例えば「確認要」
の運転タスク等、発生時刻1‐3‐5の新しい順、処置
予定日時1‐3‐7順、発生回数1‐3‐9の多いも
の、管理区分1‐3‐10の別、検索条件1‐3‐12
の別、或いはこれらの組み合わせの検索及びソートして
実施すべき運転タスクの確認を行う。
【0043】運転員は、プロセス状態によって発生する
運転タスクとは別に、定時刻に実施する予定の運転タス
クがあれば、未処置運転タスク情報1‐3に処置予定日
時1‐3‐7及び処置見込時間1‐3‐8の情報を含め
て、状態1‐3‐2を「処置:保留」で登録を行う。
【0044】運転タスク管理部1‐5は、先に設定した
処置予定日時1‐3‐7と処置見込時間1‐3‐8、処
置予定日時の指定されていない運転タスクの優先度1‐
3‐3と処置見込み時間1‐3‐8及び管理区分1‐3
‐10等の情報を基に、運転タスク実行スケジュールの
割付を行い、重複がある場合は表示操作部1‐6に通知
する。運転員は、運転タスク実行スケジュール画面2‐
3で割付状態の確認を行い、必要に応じて処置予定日時
1‐3‐7、処置見込時間1‐3‐8、運転タスク優先
度1‐3‐3及び管理区分1‐3‐10の変更調整を行
う。
【0045】上記において処置予定日時1‐3‐7の設
定を行った場合、運転タスク管理部1‐5は時刻監視を
行って予定日時到達で当該運転タスクの状態1‐3‐2
を「確認要」とする。これにより運転員に運転タスク処
置を促すことになる。
【0046】運転員は、必要に応じて処置済運転タスク
情報1‐4の解析、例えば、「実際に操作を行わなかっ
た運転タスクに関して、その要因信号発生の設定値は妥
当なのか」を行ったり、処置情報1‐9の保守、例え
ば、今回の処置済運転タスク情報の実施内容1‐4‐1
2〜14を標準的な処置情報1‐9‐6〜8として追加
を行う。
【0047】運転タスク管理装置1は、表示及び操作装
置2が、図1に示すように1対1で対応している場合の
他、図2に示すように複数の表示及び操作装置2がクラ
イアント/サーバ型で接続している場合も適用できる。
複数のクライアントが接続している場合は、表示及び操
作装置毎に管理区分を分けたり、同一管理区分として各
々の表示及び操作装置がその時点で対処している運転タ
スクとの優先度管理により新運転タスクの発生告知を抑
制したりすることができる。
【0048】次に、以上のようなシステム及びファイル
構成の下で、本発明の第1実施形態は、次のような運転
タスク制御を実施する。本実施形態は、運転員が行うべ
き事象が発生した時間と、実際にそれを行う時間に差が
ある場合に、実施忘れ/実施内容誤認等のオペレーショ
ンミスが発生することを防止すると共に、不要な確認操
作を無くして運転員の負荷を軽減するものである。
【0049】先ず、前提を説明すると、この種の産業プ
ラント計装及び制御システムでは、従来から、DCSの
警報/ステータス管理機能がある。このDCSの警報/
ステータス管理機能では、要因信号の状態を用いて運転
タスク管理を行っていた。
【0050】このような警報/ステータス確認状態に
は、「確認要」と「確認済」とがあり、要因発生時には
「要確認」となり、また発生確認操作により「確認済」
となる。
【0051】そして、警報確認復帰方式には、以下に述
べるようにB方式、C方式、A方式がある。すなわち、
B方式は、回復時に、自動正常復帰(警報/ステータス
消去)となる。また、C方式は、回復時に、回復確認操
作による正常復帰(警報/ステータス消去)となる。さ
らに、A方式は、回復後に、表示復帰操作による正常復
帰(警報/ステータス消去)となる。この3方式のどれ
を使用するかはビルドアップ時に半固定にて指定するこ
とになる。
【0052】ここで、B方式及びA方式の場合、要因回
復は運転員に通知されない。また、警報/ステータスの
要因信号が発生/回復を繰り返した場合、基本的にはそ
の度に発生/回復が通知される。警報発報抑止の特例と
して、ある要因で警報/ステータスが発生した場合、同
一要因の警報発生を一定時間発生通知しない機能を持つ
システムもある。尚、警報/ステータスは状態変化時し
か通知されないため、要因信号が継続している場合であ
っても、操作員は処置を忘れる場合がある。処置忘れ防
止機能の特例として、警報状態が一定時間以上継続した
場合に再度警報を発報する機能を持つシステムもある。
【0053】しかし、「B方式」指定の場合、要因信号
が一過性であった場合に「発生確認」操作を行うと、回
復した時点で警報/ステータスは消去となり、このため
対応処置の実施忘れ及び対象誤認等が発生する虞があ
る。また「確認要」のまま放置すると、別の要因信号が
発生した場合に先の要因信号との区別が付き難くなる。
さらに要因回復時に処置が必要な場合には、処置忘れ又
は処置遅れが発生する虞がある。
【0054】また「C方式」の場合には、要因回復時の
処置忘れを防止することは可能であるが、要因信号が一
過性であった場合の対応処置実施忘れ及び対象誤認等の
発生の虞は同様に存在し、また通常時でも必ず、「発生
確認」と「回復確認」との2操作が必要であり、煩雑と
なる、という問題がある。
【0055】さらに「A方式」の場合、「処置終了まで
表示復帰操作しない」の運転方式をとると、警報/ステ
ータスの消失は発生しないが、通常時でも必ず「発生確
認」「表示復帰」の2操作が必要で煩雑となり、また、
要因回復時に処置が必要な場合には、処置の忘れ又は処
置の遅れが発生する虞がある。
【0056】上述した三者は、ビルドアップ時に指定す
る情報であるため、運転時の状態に合わせた変更、例え
ば普段は「B方式」だが、今回は即応できないので「A
方式」とする、ということはできない。また仮にビルド
アップ情報の変更を行った場合は、次回に再度変更を戻
すための操作が必要となる。
【0057】次に、警報/ステータスが発生してその対
応処置を実施する前に、要因信号が発生及び回復を繰り
返した場合には、その都度「発生確認」操作を行わなけ
ればならず煩雑であり、「処置前であるから発報するの
は当然」と言う意味で運転面から不要な警報である場合
がある。特例として上げた「ある要因で警報/ステータ
スが発生したら同一要因の警報発生を一定時間発生通知
しない機能を持つシステム」において警報抑止時間の物
理的意味は無く、時間設定によっては運転面で不要な警
報が発報してしまったり、必要な警報発報が抑止されて
しまう虞がある。
【0058】次に、処置忘れ防止の特例として掲げた
「警報状態が一定時間以上継続した場合に再度警報を発
報する機能を持つシステム」は、一過性の要因信号に対
する処置忘れ防止としては機能しない。
【0059】以上のような問題点を解消するために、本
実施形態では次のように対策を講じる。すなわち、図8
に示すように、運転タスク状態情報の構成例である処置
状態として、「確認要」、「保留」及び「終了」と、要
因信号の状態として「発生」及び「回復」を組合せて6
つの状態を持たせる。そして、図9に示すような運転タ
スク処置画面にてその要因信号状態を確認し、処置状態
を指定するようにする。
【0060】また、処置状態の補助パラメータとして下
記の設定を行う。すなわち、再発時通知としては、「要
/否」とし、また回復時通知としては、「要/否」と
し、さらに継続時通知としては、「要/否」、「継続判
定時間」とする。ここに、処置状態及びパラメータの初
期値として、ビルドアップ情報を転用する。
【0061】 A方式としては、処置状態「保留」、回復時通知「否」 B方式としては、処置状態「終了」 C方式としては、処置状態「保留」、回復時通知「要」 上述した本発明による運転タスク状態情報の構成を採用
することにより、新たに要因信号が発生した時「発生及
び確認要」となる。
【0062】運転タスク内容を確認した際、対応処置を
実施する、又は処置が必要無い場合は、状態設定として
「終了」を設定し、即時に処置が実施できない場合は、
状態設定として「保留」を設定する。「保留」中の運転
タスクは、後に処置を実施した際に状態設定を「終了」
とする。尚、「発生」「回復」は、要因信号の状態に応
じて自動的に切り替わる。そして、「回復及び終了」の
状態で、運転タスク処理は終了扱いとなる。また、「再
発時通知」を「要」と指定とした場合、「回復及び保
留」の状態で要因信号が発生した場合には、「発生及び
確認要」となる。
【0063】さらに、「回復時通知」を、「要」と指定
とした場合、「発生及び保留」の状態で要因信号が回復
した場合には、「回復及び確認要」となる。「継続時通
知」を、「要」と指定とした場合、「保留」状態が「継
続判定時間」以上継続した場合には、「確認要」とな
る。
【0064】以上のように本実施形態においては、運転
タスク状態情報として「保留」を設けるようにしたこと
により、「確認」と「処置」に時間差が発生する場合で
あっても漏れなく運転タスク管理を行うことができる。
【0065】またビルドアップ情報を転用することで、
「設定変更しない場合ビルドアップ時の動作が実施さ
れ、必要な場合のみ状態設定を変更する」と云う運転方
法が可能となり、運転の柔軟性と、ミス防止としてビル
ドアップ情報変更時の戻し忘れの両方を実現し得、初期
情報登録作業の軽減できる。
【0066】さらに「再発時通知」を「否」指定するこ
とで、同一要因の発報を抑止できる。対応処置が終了ま
では抑止され、処置が終了後は再度発報することにな
り、運転面の整合性が良い。
【0067】またさらに「継続時通知」では、「回復及
び保留」の継続も判定対象となるので、一過性の要因信
号に対する処置忘れを防止することができる。
【0068】(第2の実施形態)本実施形態は、運転タ
スクに対する現状把握・処置を体系的に実行できる画面
を提供することで、プラント運転上の問題に対する即応
性を向上させるものである。先ず、前提を説明すると、
この種の産業プラント計装・制御システムにおいては、
従来から、次のような画面が操作員に提示されるように
なっている。
【0069】計器警報画面として、計器ポイント画面表
示、当該計器を含むグループ画面又は当該計器を含むプ
ロセスフロー表示がある。ここに、プロセスフロー画面
としては、計器ポイント画面又はトレンド画面がある。
また計器ポイント画面として、当該計器を含むトレンド
表示があり、トレンド画面として、計器ポイント画面が
ある。さらにグループ画面とし、計器ポイント画面があ
る。また計器ポイント画面として、グループ画面等があ
る。このように、従来の画面表示にあっては、画面間の
リンク機能がある。基本的に現表示画面から次表示画面
への1対1型のリンク機能である。
【0070】プロセスフロー等を表示するためのグラフ
ィック表示機能において、計器操作のため、フェースプ
レートを選択表示させた時、当該計器が選択表示されて
いることを明示するマークをグラフィック画面上に表示
させる機能がある。また警報及び操作履歴を表示する機
能において、計器タグでフィルタを掛け当該計器に関す
る情報のみを表示させる機能がある。これらは、その機
能を表示させてから、当該計器を選択する操作となる。
【0071】しかし、運転タスクとその対応処置を運転
ガイダンスの形で紐付ける機能はあるが、直接に実績
(操作履歴)を紐付けて管理する機能を有するシステム
は無い。
【0072】よって、運転タスクに対する処置を体系的
に行う事ができない。また上述したっ計器警報画面とし
て計器ポイント画面表示、当該計器を含むグループ画面
又は当該計器を含むプロセスフロー表示から、プロセス
フロー画面として計器ポイント画面又はトレンド画面へ
の2段階操作となるため、即応性に劣り、誤認識・誤選
択の虞もある。さらに、運転タクスに対する処置の実績
を対応付ける場合、人間がオフライン的に操作履歴の解
析を行って操作内容を分類する事になり煩雑な作業とな
る。
【0073】そこで、本実施形態では、運転タスクに対
する現状把握・処置を体系的に実行できる画面を提供す
ることで、プラント運転上の問題に対する即応性を向上
させるべく、次のような手段を採用する。すなわち、図
9に示すようなタクス処理画面を設ける。運転タスク処
理画面の主情報表示部には図7に示す多様な参照情報を
基に、主計器タグの情報を表示させ、また運転タスク処
理画面をベースとして、その参照機能操作部からの展開
で必要情報をブラウザ表示させる、つまり1対n型の操
作体系を構築することになる。
【0074】また、警報操作の履歴表示及びグラフィッ
ク画面表示にリンクする際、主計器タグの情報を与え
る。さらに、運転タスク処理画面、又はタクス処理画面
からリンクされた画面で操作された内容を、運転タスク
に関する処置として紐付け、図4に示すような処置済運
転タスク情報に格納する。
【0075】このような手段をとることにより、図9の
運転タスク処理画面の「主情報表示部」2‐1‐2に
は、図7に示すような参照情報を基に主計器タグの情報
を表示させ、また運転タスク処理画面をベースとして、
その参照機能操作部からの展開で必要情報をブラウザ表
示させることにより、運転タスクの現状把握に必要な情
報が体系的に把握され得る。また、トレンド表示では、
当該計器タグ及び同一画面にグルーピングされたタグの
データ推移の把握が実現され得る。さらに、警報操作の
履歴表示では、当該計器タグの警報及び操作履歴の把握
が実現され得る。またグラフック表示では、プロセスフ
ロー等による当該計器の周囲やプラント全体の状況の把
握が実現され得る。さらに制御プログラムのモニタリン
グでは、当該タクスに関するDCS/コントローラのプ
ログラム実行状態の把握が実現され得る。またドキュメ
ント表示では、仕様書や図面等のドキュメント表示によ
る内容把握が実現され得る。さらにガイダンス表示で
は、処置操作手順の把握が実現され得る。また任意機能
実行では、解析等の任意の実行オブジェクトによる状況
把握が実現され得る。
【0076】また、警報操作履歴表示及びグラフィック
画面表示にリンクする際、主計器タグの情報を与えるこ
とにより、警報操作の履歴表示では、主計器タグに対す
る警報操作をフィルタ表示を実現し、グラフィック画面
表示では、主計器タグに対応する表示部に選択中マーク
表示を実現し、運転タスク処理画面、又は運転タスク処
理画面からリンクされた画面で操作された内容を、運転
タクスに関する処置として紐付け、図4に示すような処
置済運転タスク情報の操作対象1‐4‐12、操作項目
1‐4‐13、操作データ1‐4‐14として保存す
る。
【0077】以上の本実施形態によれば、次のような効
果がある。先ず、本実施形態によれば、運転タクスの現
状把握に必要な情報を体系的に認識することができる。
また本実施形態によれば、リンクした画面を表示した段
階から当該計器に関する情報が表示されているので、即
応性が良く、誤認識及び誤操作が生じない。さらに、本
実施形態によれば、運転タスクに対する処置の実績の対
応付けが自動的に実施され、情報の編集、例えば参照及
び処置画面以外での操作の追加や、直接関係しない操作
項目の削除等を行うことで、運転タスク/処置のデータ
ベースを作成することができる。つまり、基本的には、
編集のみ良いので、本機能を使用しない場合に比べて作
成負荷が軽減できることになる。
【0078】(第3の実施形態)本実施形態は、運転タ
スクに対する処置を、早く且つ誤りなく行う手段を提供
することで、プラント運転を支援し、またそのようなシ
ステムの構築を容易に行うようにするものである。
【0079】先ず、前提を説明すると、この種の産業プ
ラント計装・制御システムで、運転タスクに対する処置
を行う場合、一般には計器タグのポイント画面、グルー
プ画面、プロセスフロー等から、運転員が操作対象とそ
の項目を選択し、データを設定する操作を行う。
【0080】また運転ガイダンスの機能として、単独の
要因信号に対する処理として又はAl技術等を用いて、
要因発生時に該当要因信号又はその原因事象に対応する
処置を提示する機能がある。
【0081】さらに運転ガイダンスの機能では、通常は
要因発生時の信号であるが、処置実行する時に再度原因
判定処理を実行させた場合は、その時点のデータを使用
する事になる。
【0082】またさらに運転ガイダンスの機能のエンジ
ニアリングは、一般に「要因とその処置」の関係を運転
員からヒアリングして設計者が構築する方式である。一
般には「要因とその処置」の関係を定義したデータベー
スは存在せず、その作成から始める必要がある。またエ
ンジニアリングに費やす事ができる資源としてコストや
時間は有限である。
【0083】さらにまた運転ガイダンスの機能は定義し
た内容に従って動作する。
【0084】以上のように従来は、都度運転員が選択又
は操作を行う場合、誤選択又は誤操作の危険性があり、
また操作対象が複数の場合、操作忘れを起こす危険性が
ある。運転ガイダンスの機能は要因発生時に判定を行う
ため、要因発生時期と処置実行時期に時間差があった場
合示される処置が適切でない場合がある。
【0085】また、要因の発生時期と処置の実施時期に
時間的差があった場合、プロセス状態が変化していて処
置実施時期の状態を処置内容の抽出条件として使用して
は正しい結果が得られない場合がある。つまり、あるデ
ータは発生時に、、またあるデータは実行時といった設
定はできない。
【0086】さらに、初期定義や保守といったエンジニ
アリング作業が煩雑である。ヒアリングが適切でなけれ
ば正しいデータベースができず、作成される運転ガイダ
ンスシステムも適切でないものとなる。また煩雑故に構
築が十分でなければ、結局は実用的で無いシステムとな
る。
【0087】またさらに運転ガイダンスの機能では予め
構築登録してある「要因とそれに対する処置」しか表示
できない。
【0088】そこで、本実施形態では、運転タスクに対
する処置を、早く且つ誤りなく行う手段を提供すること
で、プラント運転を支援し、またそのようなシステムの
構築を容易に行うようにする。
【0089】このために、本実施形態では、次のような
手段を講じている。すなわち、先ず、運転タスク抽出情
報1‐8に抽出条件を指定することにより、要因信号発
生時に運転タスクの特定を行う。これは運転ガイダンス
の機能の原因解析に相当する。処置情報1‐9に抽出条
件を指定することにより、処置実行のタイミングで適正
な処置の選択を行う。
【0090】処置情報1‐9に操作内容を登録すること
で、運転タスク処置画面2‐1で当該運転タスクに対す
る処置を実行指定する。
【0091】また、処置を抽出する際、抽出条件の信号
に対して現在値か保存データかを指定する。
【0092】さらに、処置情報1‐9登録及び編集の
際、処置済運転タスク情報1‐4のデータを流用する。
【0093】また運転タスク処置画面2‐1で処置を実
行する時、処置済運転タスク情報1‐4のデータを参照
する。
【0094】このような手段を採用することにより、先
ず、運転タスク抽出情報1‐8に抽出条件1‐8‐3を
指定することにより、要因信号1‐8‐1発生時に運転
タスクの特定1‐8‐2が行われる。処置情報1‐9に
抽出条件1‐9‐3を指定することにより、運転タスク
処置画面2‐1で「処置リスト表示」の操作を選択実行
した時、処置1‐9‐2の選択を行い処置リストとして
表示される。この場合、複数抽出されれば、複数表示す
ることになる。
【0095】処置リストには選択された処置1‐9‐2
毎の番号1‐9‐5、操作対象1‐9‐6、項目1‐9
‐7、データ1‐9‐8が表示され、各番号の項目を実
行するか否かの設定を行い必要によってデータの調整を
行った後「実行」操作を行うことで指定した操作対象の
当該項目に対してデータが設定される。また処置リスト
の操作対象表示部を選択することで当該計器のフェース
プレートを表示させ、そこからの操作も実行できる。
【0096】また、抽出条件1‐9‐3を定義する際、
使用するデータとしてインターフェース部1‐1から読
み込まれる現在値か、保存データ1‐11かを指定す
る。運転タスク処置画面2‐1でデータ保存の操作を選
択実行することにより、保存対象1‐10‐9として登
録した信号を保存データ部1‐11に収集する。また自
動実行指定を行った場合は、要因信号発生時に保存対象
データを収集する。運転タスク処置画面2‐1で、処置
リスト表示の操作を選択実行することにより、定義に従
って何れかのデータを読み出し抽出条件信号として使用
する。
【0097】さらに、処置済運転タスク情報1‐4の情
報から運転タスク名称1‐4‐1、操作対象1‐4‐1
2、操作項目1‐4‐13、データ1‐4‐14の転記
を行い、必要に応じて操作項目の追加削除を行い、処置
名称1‐9‐2及び抽出条件1‐9‐3及び自動実行1
‐9‐4を定義することで、処置情報1‐9の登録編集
を行う。
【0098】さらに、運転タスク処置画面2‐1にて事
例表示の操作を選択実行することにより、処置済運転タ
スク情報1‐4の中から検索同一内容の運転タスクを検
索し結果を表示する。表示から同ように、「操作対象計
器への展開」、「データの調整」、「選択実行」を実行
する。
【0099】以上のように、本実施形態によれば、運転
員が選択及び操作を行う場合に比べて、誤選択及び誤操
作及び操作忘れ等の虞が低減され、処置の即応性も向上
する。
【0100】また、要因発生時期と処置実行時期に時間
差があった場合でも適切な処置が表示される。手動でデ
ータ変更や操作対象の取拾選択を行うことで処置の適正
化を行うことができる。
【0101】さらに、目的に応じて処置実行時のデータ
及び要因発生時のデータ及び手動保存操作指定時のデー
タを使い分けることができる。
【0102】また、エンジニアリング作業を大幅に軽減
できる。これにより同じ資源(コスト及び時間)の下で
は、相対的に適用範囲の広いシステムを構築できる。
【0103】さらに、運転タスクとその処置として定義
されていない場合でも、操作事例として表示できる。
【0104】(第4の実施形態)本実施形態は、運転タ
スクに対する処置の事務的処理・異常解析作業を補助す
る事で、運転員の負荷を軽減するものである。
【0105】先ず、前提を説明すると、この種の産業プ
ラント計装・制御システムにおいては、プラント運転上
で発生した運転タスクの情報をオフライン型の事務処理
として運転シフト間の引継、関連部門への連絡、改善活
動へのテーマアップ等に繋げることを人間系が行ってい
た。
【0106】ここに、警報解析の機能として、警報操作
履歴情報から警報発生頻度が高い又は操作の多い計器や
設備又は装置を提示する。
【0107】以上のように、人間系の作業の為、漏れが
生じる虞がある。また、それが発生したときに対応する
処置を全く行わないような警報やイベントの通知は、発
生要因の設定が不適切か、又は本来は無くとも良い信号
である場合が多く、発生を抑止する為の行動として設定
値変更や、有意な信号となる様に発生条件を付加する等
を行う必要がある。
【0108】しかしも従来の警報解析の機能では、この
ような分析を直接的に提示する機能は無く、人間系よる
解析に委ねられていた。
【0109】そこで、本実施形態では、運転タスクに対
する処置の事務的処理・異常解析作業を補助する事で、
運転員の負荷を軽減するものである。
【0110】本実施形態では、上述した課題を解決する
ため、未処置運転タスク情報1‐3及び処置済運転タス
ク情報1‐4に検索情報を付加する。運転タスク毎に検
索情報の初期値を持ち、必要に応じて運転タスク処置画
面2‐1で追加及び削除する。運転タスク一覧表示画面
2‐2で検索指定を行った時該当運転タスクを一覧表示
させる。検索情報は適用システムにより異なるが、事例
としては、運転シフト引継、管理者連絡、電機及び計装
及び保全課連絡、警備所連絡、設備改善対象等がある。
【0111】また、処置済運転タスク情報1‐4に、処
置操作に関する情報を持つ。運転タスク一覧表示画面2
‐2にて処置操作が空白の運転タスクを検索表示させ
る。
【0112】このような手段を講じたことにより、要因
発生により運転タスクが抽出1‐2された時点で、未処
置運転タスク情報1‐3に検索情報1‐3‐10に検索
情報1‐3‐10の初期値が設定される。又、この設定
は処置済運転タスク情報1‐4の検索情報1‐4‐10
に引き継がれる。運転タスク処置画面2‐1に提示した
ような検索情報項目と現在の要及び否設定状態を表示
し、必要に応じて設定を変更する。
【0113】運転タスク一覧表示画面2‐2で他要素、
例えば未処置及び保留状態及び時間及び区分と共に検索
指定を行った時、該当運転タスクを一覧表示させること
で、事務処理、例えば次の運転シフトへの引継を円滑に
行う。
【0114】また、処置済運転タスク情報1‐4に、処
置操作に関する情報1‐4‐11〜14を持つ。
【0115】運転タスク一覧表示画面2‐2の解析機能
として、運転タスク別の発生頻度等の集計表示を実施す
る。その機能の一つとして処置操作情報が空白の運転タ
スクを検索し集計表示させ、各々の内容を表示させる。
警報及びイベント通知にはそのオンライン操作を行わな
い、例えば、現場設置の盤で操作する場合等もある為、
その運転タスクに対応する参照情報1‐10にガイダン
ス1‐10‐8が存在するか等、他の条件との論理積で
の検索を行うことを可能とする。
【0116】以上のよう本実施形態によれば、必要事務
処理に対する運転タスクが一覧表示されるので、漏れが
発生しない。初期値を持つことにより検索情報設定忘れ
を防止でき、又検索情報設定変更機能を持つことで運転
状況に合わせた対応ができる。
【0117】また、処置を実施しない運転タスクを提示
することで、運転タスク発生要因の見直しを行い、本来
不要な警報発報の抑止を促進することができる。
【0118】(第5の実施形態)本実施形態は、運転タ
スクに優先度情報を与えることで、適切な順序での対処
ができ、重要な運転タスクの処置忘れ等を防止し、また
優先度の低い運転タスクの割込により優先度が高い運転
タスク処置が中断されるのを防止するものである。
【0119】先ず、前提を説明すると、この種の産業プ
ラント計装・制御システムにおいては、警報信号に対し
て、警報グレード(通常2〜4段階)情報がある。警報
一覧表示機能等では警報グレード順に優先表示される。
実際には警報グレードに発生時間や確認状態等と組み合
わせて表示優先度が決められ、警報グレード情報はビル
ドアップ時に半固定にて指定される。また、発生済の警
報グレードを変更することはできない。
【0120】一般の運転タスク管理システムでは、運転
タスク設定時に優先度の設定を行う。
【0121】警報自動表示の機能の停止指定を行うと、
当該端末に対して警報発報の自動表示が停止される。自
動表示が停止されるのは重要度に関係無く一括である。
【0122】この場合、運転状況にあわせて優先度を変
更する事ができない。例えば、機器の故障修復に要する
部品到着が3日後である事が判明している場合、機器の
故障の重要度は高くとも処置の優先度は低くなるが、こ
の様な事に対応できない。ビルドアップ情報を変更した
場合、それが有効となるのは次回発生時であり、又一時
的な変更の場合には元に戻す作業が必要となる。
【0123】また、一般に優先度の初期値は、一律
(「空白でない」の意味で中庸の値)であり、都度考慮
しながらの設定が必要である。
【0124】さらに、警報自動表示の機能を実行指定し
ておくと、優先度が高い処置を行っている場合でも、新
たに重要度の低い警報が発生した際にその確認の為処置
を中断せざるを得ない場合がある。逆に、警報自動表示
の機能を停止指定しておくと、優先すべき警報を見落と
して処置が遅れる場合がある。
【0125】そこで、本実施形態では、運転タスクに優
先度情報を与えることで、適切な順序での対処ができ、
重要な運転タスクの処置忘れ等を防止し、また優先度の
低い運転タスクの割込により優先度が高い運転タスク処
置が中断されるのを防止するものである。
【0126】本実施形態の構成としては、未処置運転タ
スク情報1‐3に優先度情報を持たせる。優先度情報は
要因信号発生時に初期値が与えられ、必要に応じて運転
タスク処理画面2‐1で変更する。運転タスク一覧画面
2‐2では優先度順に表示される。
【0127】また運転タスク抽出情報1‐8ビルドアッ
プ時に、要因信号の重要度情報を優先度情報として転用
する作業を補助するビルドアップツールを持つようにす
る。
【0128】さらに図2に示すようなクライアント/サ
ーバ型構成の運転タスク管理システムにおいて、複数の
クライアントの表示及び操作装置2が接続されている場
合、通常の通知先が、新たに発生した運転タスクの優先
度より優先度が高い運転タスクの処置を行っている場合
には、優先度が低い運転タスク処置を実行しているクラ
イアントに転送する機能を持つようにする。
【0129】このような手段を講じたことにより、未処
置運転タスク情報1‐3に優先度情報1‐3‐3を持た
せる。要因信号が発生未処置運転タスク情報が生成した
時、運転タスク抽出情報1‐6から優先度の初期値1‐
6‐5が転記される。運転タスク一覧画面2‐2では優
先度1‐3‐3に運転タスク状態1‐3‐2、発生時間
1‐3‐5を組合せて表示順が決まる、優先度が高い運
転タスクが優先度が低い運転タスクより上位に表示され
る。運転タスク処置画面2‐1の運転タスク状態表示及
び操作部2‐1‐2に現在の優先度が表示され、必要に
応じて変更する。
【0130】また運転タスク抽出情報1‐8のビルドア
ップ時、発生信号1‐8‐1のDCS3側ビルドアップ
情報に含まれる警報重要度情報を、その運転タスクの優
先度情報1‐6‐5設定の基礎データとして転用する、
この際、優先度を多段階化する為、重要度1〜3を優先
度10〜30のように変換する。抽出条件1‐8‐3に
よって運転タスクに変換した場合、その処置優先度は信
号重要度と異なる場合がある為、必要に応じて変更する
ことになる。
【0131】さらに、図2に示すようなクライアント/
サーバ型構成の運転タスク管理システムにおいて、複数
のクライアントの表示及び操作装置2が接続されている
場合、サーバとなる運転タスク管理装置1は各表示及び
操作装置の運転タスク処置画面2‐1で実行されている
運転タスクの優先度情報1‐3‐3を認識1‐6するこ
とになる。新たに運転タスクが発生した場合、その優先
度より優先度が高い運転タスクの処置を行っているクラ
イアントと、優先度が同等か低い運転タスク処置を実行
しているクライアントの両方が存在する場合は、後者の
クライアントに対して新規発生を通知することになる。
クライアントによって信号管理区分が異なる場合は、発
生運転タスクの管理区分1‐3‐8が管理対象のクライ
アントの範囲内で上記の判定を行う。
【0132】以上のように本実施形態によれば、運転タ
スクが複数ある場合、処置順番の適正化ができ、優先度
が高い処置の漏れが防止される。運転タスク優先度に初
期値を与えることで、要因発生時点から優先度管理がで
きる。運転タスク優先度をその時点の状況に合わせて変
更することができるので、柔軟度の高い運用ができる。
初期値を変更しない場合は、優先度を戻す操作が不要で
ある。
【0133】また、ビルドアップ時の作業負荷が軽減さ
れる。
【0134】さらに、優先度が高い処置を行っている際
に新たな運転タスクが発生した場合、その確認を代行し
得る、信号管理区分が同一で処置の優先度が低いクライ
アントが存在すれば、運転タスク処置を中断されること
が無い。また、存在しない場合は通知されるため、警報
自動表示の機能停止の場合と違って発生の見落としが生
じない。
【0135】(第6の実施形態)本実施形態の前提を説
明すると、この種の産業プラント計装・制御システム、
特に、Al技術等を応用して高度な状態監視を行う運転
支援システムでは、信号モニタリング、異常検出、原因
判断等を定周期で行っており、監視対象が大きく且つ監
視方法が複雑となるに従って処理時間が長くなる。運転
支援システムとプラントのリアルタイム運転監視を行う
DCSを併用する場合は、プロセス異常に対して各々独
立な操作を行うことになる。
【0136】また運転支援システムにおいては必要なモ
ニタリング対象の信号を登録して行くことになる。単一
信号に対してガイダンスや処置がある場合でも、その信
号の登録を行う。
【0137】さらに、スケジュール管理用ツールとし
て、実行すべき運転タスク及びその処置状況の登録、表
示、指定時刻に運転タスク実行を告知する機能を持つ機
能がある。また、運転支援システムとして、プラント状
況に応じて状態表示や処置実行を告知する機能がある。
両者は独立したシステムである。
【0138】またさらに、スケジュール管理用ツールと
して、実行すべき運転タスク及びその処置状況の登録、
表示、指定時刻に運転タスク実行を告知する機能を持つ
機能がある。また運転支援システムとして、プラント状
況に応じて状態表示や処置実行を告知する機能がある。
両者は独立したシステムである。
【0139】このように従来は、運転支援システムのみ
で運用する場合は、要因が発生してから、高度な判断結
果が告知される迄時間を要する為、プロセス異常に対す
る即応性の面で問題がある。運転支援システムとDCS
を併用する場合は、一つのプロセス異常に対し、DCS
側で異常の確認、運転支援システム側で状態特定/対処
方法確認と2回別々の端末で確認操作することになり操
作性に劣る。
【0140】また運転支援システムにおいては、単一要
因信号に対してガイダンスや処置がある場合でも、その
要因信号及びその処置の両方を登録を行う必要があり、
煩雑である。また運転員が能動的に登録を行わなければ
運転支援システムのデータベースは構築されない。
【0141】さらに、運転員にとって予定作業であれ非
予定作業であれ運転タスクとしては同等の意味を持つ
が、別システムで運用する場合、両者が重なった場合の
優先度管理がなされない。
【0142】またさらに、予定作業と非予定作業が別々
の管理となっている為、非予定作業によって予定作業に
影響が出る可能性がある場合もそれが事前に告知される
事はなく、対処のための要因調達や予定作業が遅れるこ
とを関係部署に連絡するといった事前準備を実施するこ
とができない。
【0143】かかる問題を解決するために、本実施形態
では、運転タスク抽出情報1‐8として、一つの要因信
号1‐8‐1に対して複数の運転タスク1‐8‐2を存
在させることができるが、その内の一つは抽出条件1‐
8‐3を持たない、つまり要因信号と1対1対応の要因
信号運転タスクとする。
【0144】要求信号を受信時、要因信号運転タスクを
発生させ未処置運転タスク情報1‐3に格納し、その後
抽出条件に適合する運転タスクがあれば未処置運転タス
ク情報の要因信号運転タスクを抽出された運転タスクで
上書きする。
【0145】要因信号がその他の抽出条件と組み合わせ
て初めて意味を持つ。つまり信号単体ではプラント異常
やガイダンス通知の意味が無い場合は、要因信号運転タ
スクを設定しないか「要因信号運転タスクに対して非発
生の指定を行う。
【0146】また、DCS3のビルドアップ情報から運
転タスク抽出情報1‐8に要因信号運転タスクを自動発
生させる。
【0147】さらに、非処置運転タスク情報1‐3とし
て、運転タスクに処置予定日時情報1‐3‐7を登録す
る。運転タスク管理部1‐5は未処置運転タスク情報の
状態1‐3‐2及び処置予定日時を監視し、処置予定日
時になった時点で処置保留運転タスクの実施を促す告知
を行う。
【0148】またさらに、非処置運転タスク情報1‐3
の各運転タスクを、運転タスク実行スケジュール情報2
‐3として処置予定日時1‐3‐7の情報から運転タス
ク処置見込時間1‐3‐8分を割付け、処置予定日時が
指定されていない運転タスクを現時刻から優先度順にシ
リーズに割付を行うことによって、その運転タスクの処
置予定時刻がそれより処置優先度が高い運転タスクの処
置見込み時間と重複するか否かの判定を行い、重複する
場合はその旨を告知する。
【0149】このような手段を講じたことにより、要因
信号に対する運転タスクが要因信号運転タスクのみの場
合では、要因信号発生時に要因信号運転タスクが運転タ
スクとして発生し、そのまま確定する。
【0150】要因信号に対する運転タスクが複数ある
が、その時の信号状態により抽出条件に適合する運転タ
スクが無かった場合は、要因信号発生時に要因信号運転
タスクが運転タスクとして発生しその後抽出条件判定結
果により確定する。
【0151】要因信号に対する運転タスクが複数あり、
その時の信号状態により抽出条件に適合する運転タスク
があった場合は、要因信号発生時に要因信号運転タスク
が運転タスクとして発生し、その後抽出条件判定結果に
より抽出された運転タスクが運転タスクとして確定す
る。
【0152】要因信号運転タスクが無い、又は非発生指
定が行われている場合は、その時の信号状態により抽出
条件に適合する運転タスクがあった場合は運転タスクが
発生し、無かった場合は発生しない。
【0153】また例えばDCS側のビルドアップ情報に
「指示計1」が存在した場合、指示計1の持つ警報状態
(例えば、PV上限警報、PV下限警報、センサ異常警
報等)を要因信号1‐8‐1及びその確認を要因信号運
転タスク1‐8‐2として発生させる。要因信号運転タ
スクにおいて抽出条件1‐8‐3は無しで、管理区分1
‐8‐4及び優先度1‐8‐5等はビルドアップ情報か
ら転用する。これにより要因信号と1対1で対応する運
転タスクに関するデータベースは自動的に生成されるこ
とになる。
【0154】さらに予定された運転タスクの場合は、非
処置運転タスク情報に直接運転タスク情報を登録し、状
態1‐3‐2を処置保留として、処置予定日時1‐3‐
7を指定する。運転タスク管理部1‐5は時刻監視を行
い指定予定日時になった時点で当該運転タスクの状態を
「確認要」とすることで、運転員に対して運転タスク確
認及び処置実施を促す。この際、その運転タスクに対し
て指定した優先度情報1‐3‐3によって、別特許請求
項に示すように表示及び操作装置2の通知先を切り替え
たり、運転タスク一覧画面2‐2の表示順に反映され
る。
【0155】またプラント状態によって突発的に発生し
た運転タスクに対しても、未処置運転タスク情報に処置
予定日時を設定することで、上記と同ように指定時刻に
よる確認及び処置実施を促すサ‐ビスを得ることができ
る。
【0156】またさらに、非処置運転タスク情報1‐3
の各運転タスクを、運転タスク実行スケジュール情報2
‐3として処置予定日時1‐3‐7の情報から運転タス
ク処置見込時間1‐3‐8分を割付け、処置予定日時が
指定されていない運転タスクを現時刻から優先度順にシ
リーズに割付を行える。割付結果を運転タスク実行スケ
ジュール画面2‐3上にガントチャート形式で、運転タ
スク時の実行タイミングを表し、重複がある場合は色替
え等でマーキングマーキングして判別が容易につくよう
に表示させ得る。運転タスク実行スケジュール画面上で
未処置運転タスク情報1‐3の優先度1‐3‐3及び処
置予定日時1‐3‐7及び処置見込時間1‐3‐8及び
管理区分1‐3‐10等の編集を行うことで、運転タス
ク実行スケジュールの調整を行える。
【0157】尚、より精度の高いスケジューリングを行
う場合は、管理区分情報等を基にした運転タスク間の並
行及び直列実施情報、運転タスクAと運転タスクBは実
施者が異なるので同時に作業可である、運転タスクCと
運転タスクDは同一装置に対する処置なので連続して実
施する必要がある、等を考慮して行う。
【0158】以上のように本実施形態によれば、要因信
号を受信した時点で、運転タスクが発生するので、運転
支援システムのみで運用する場合に比べてプラント異常
に対する即応性が高くなる。その他の信号を用いた抽出
条件による判断結果によって運転タスクが特定された場
合は要因信号単一の運転タスクが上書きされる為、不要
な運転タスクが残る事は無く、運転員の確認タイミング
が運転タスク特定後の場合は確認操作が1回で済む、併
用の場合はDCS側と運転支援システム側の2回とな
る。また、発生時及び特定時共に運転タスク管理システ
ム上で確認が実施できるので操作性が良い。
【0159】要因信号単体の確認が不要な場合は、要因
信号運転タスクが無くする、又は非発生指定を行うこと
で、不必要な確認操作を抑止することができる。また、
要因信号運転タスクを一切無くすることで、従来の運転
支援システムと同等の運用方法にも適用できる。
【0160】また要因信号と1対1で対応する運転タス
クに関するデータベース項目は自動的に生成されること
になり、処置済運転タスク情報1‐4等を活用してその
運転タスクに対する処置情報1‐9を運転タスク/処置
のデータベースを完成させることができ、従来の運転支
援システムに比べて容易に構築ができる。
【0161】さらに、予定された運転タスクと非予定運
転タスクが同一優先度の概念の下で一元的に管理され、
予定された運転タスクに関しても実施履歴の管理及び参
照画面や処置実施のサービスが受けられる。
【0162】またさらに、予定運転タスク及び非予定運
転タスクを含めた運転タスク実行スケジュールが管理で
き、作業重複等が予想される場合は事前に対応すること
が可能となる。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操
作が容易にして的確な運転タスクに対する処置を実施で
きるようにした運転タスク管理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運転タスク管理システムの一実施形態
の構成図。
【図2】本発明の運転タスク管理システムがクライアン
ト/サーバ型構成である場合の構成図。
【図3】本発明のシステムの運転タスク管理装置におけ
る未処置運転タスク情報の構成例を示す図。
【図4】本発明のシステムの運転タスク管理装置におけ
る処置済運転タスク情報の構成例を示す図。
【図5】本発明のシステムの運転タスク管理装置におけ
る運転タスク抽出情報の構成例を示す図。
【図6】本発明のシステムの運転タスク管理装置おける
処置情報の構成例を示す図。
【図7】本発明のシステムの運転タスク管理装置におけ
る参照情報の構成例を示す図。
【図8】本発明のシステムの運転タスク管理装置の未処
置運転タスク情報における運転タスク状態を示す図。
【図9】本発明の表示及び操作装置における運転タスク
処理画面の一例を示す図。
【図10】本発明の表示及び操作装置における運転タス
ク一覧画面の一例を示す図。
【図11】本発明の表示及び操作装置における運転タス
ク実行のスケジュール画面の一例を示す図。
【符号の説明】
1…運転タスク管理装置、2…表示及び操作装置、3A
…コントローラ、3B…DCS、3C…PC/WS、4
…ネットワーク、1‐1…インターフェース部1‐1、
1‐2…運転タスク抽出部、1‐3…未処置運転タスク
情報(ファイル)、1‐4…処置済運転タスク情報(フ
ァイル)、1‐5…運転タスク管理部、1‐6…表示操
作部、1‐7…処置抽出部、1‐8…運転タスク抽出情
報(ファイル、1‐9…処置情報(ファイル)、1‐1
0…参照情報(ファイル)、1‐11…保存データ(フ
ァイル)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B098 AA05 CC02 GA04 GB01 GC03 GD02 GD14 GD17 5E501 AC02 AC32 AC35 AC37 BA05 CA03 CA04 FA03 FA14 FA24 FA45 FA46 5H209 AA01 DD06 DD08 FF06 GG08 HH21 5H223 AA01 CC08 DD03 DD09 EE06 EE08 FF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともファイル部、表示部、操作
    部、処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制
    御系から入力される要因信号により発生し且つ運転員が
    実施すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、 前記運転タスクの確認済を明示するため保留及び終了の
    2状態を設定したことを特徴とする運転タスク管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 少なくともファイル部、表示部、操作
    部、処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制
    御系から入力される要因信号により発生し且つ運転員が
    実施すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、 前記プラントの現状把握に必要な一連の情報を参照でき
    る参照画面と運転タスクに対する処置を示す処置画面と
    を、同時に並列表示し且つ操作するための運転タスク処
    置画面形成手段を具備することを特徴とする運転タスク
    管理システム。
  3. 【請求項3】 少なくともファイル部、表示部、操作
    部、処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制
    御系から入力される要因信号により発生し且つ運転員が
    実施すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、 前記ファイル部は処置内容を示すデータベースを有し、
    当該データベースにおける処置内容の中で処置実行時に
    プラント状況に該当する項目だけを自動抽出し、リスト
    形式で表示し、該リスト形式表示上で所望の項目を選択
    実行する手段を具備することを特徴とする運転タスク管
    理システム。
  4. 【請求項4】 少なくともファイル部、表示部、操作
    部、処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制
    御系から入力される要因信号により発生し且つ運転員が
    実施すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、 前記ファイル部に保存された運転タスク及び処置を検索
    及び解析するための分類情報を付加する手段を具備する
    ことを特徴とする運転タスク管理システム。
  5. 【請求項5】 少なくともファイル部、表示部、操作
    部、処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制
    御系から入力される要因信号により発生し且つ運転員が
    実施すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、 前記運転タスクを処置する際の優先度を規定する優先度
    情報が設定され、該優先度を変更するための手段を具備
    することを特徴とする運転タスク管理システム。
  6. 【請求項6】 少なくともファイル部、表示部、操作
    部、処理部を備え、ネットワークを介しプラント及び制
    御系から入力される要因信号により発生し且つ運転員が
    実施すべき運転タスクを管理するシステムにおいて、 要因信号に1対1で対応する運転タスクと、要因信号と
    他のプロセス状態信号との関係から求まる運転タスクの
    両方が存在する場合、前者の運転タスクを後者の運転タ
    スクに上書きする手段を具備することを特徴とする運転
    タスク管理システム。
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