JP2000304905A - レンズ、レンズ装置、レンズの位置調整装置、及びプロジェクタ - Google Patents

レンズ、レンズ装置、レンズの位置調整装置、及びプロジェクタ

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JP2000304905A
JP2000304905A JP11114216A JP11421699A JP2000304905A JP 2000304905 A JP2000304905 A JP 2000304905A JP 11114216 A JP11114216 A JP 11114216A JP 11421699 A JP11421699 A JP 11421699A JP 2000304905 A JP2000304905 A JP 2000304905A
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lens
optical axis
holding
position adjusting
adjusting device
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JP11114216A
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English (en)
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Seiji Tadachi
誠二 忠地
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Chinontec KK
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Chinontec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶プロジェクタの光源の光を複数の光束に
分割するレンズについて、保持を確実にするとともに位
置調整装置を小型化する。 【解決手段】 第1のマルチレンズ21は、投射光の液晶
パネルへの入射位置を調整するため、基体に取り付けた
位置調整装置24に保持する。第1のマルチレンズ21は、
位置調整装置24により、光軸方向と左右方向とに移動可
能に支持する。第1のマルチレンズ21は、レンズ領域21
c の四隅の角部に、レンズ要素21a を突設形成しない平
板な被保持部21d を形成する。この被保持部21d を、位
置調整装置24の保持枠51の支持面部51f と固定部材55,
56の支持部55c ,56c により挟持して保持する。保持枠
51は、上側支持体52に光軸方向に進退可能に支持する。
上側支持体52は、基体に左右に移動可能に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液晶プロ
ジェクタに用いられるレンズ、レンズ装置、レンズの位
置調整装置、及びプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光源から投射された投射光を液晶
パネルで光変調し、この変調された投射光を投射光学系
を介して所望の投射像として投射面に投射する液晶プロ
ジェクタ装置が用いられている。
【0003】そして、光源から投射された投射光の照度
分布については、光軸の中心に近いほど照度が高いとい
う照度むらがあるため、照度むらのない高品位の投射像
を得るためには、この照度むらを解消した状態で投射光
を液晶パネルに入射することが要求される。
【0004】そこで、光源と液晶パネルとの間に、投射
光を複数の光束に分割した後、各光束を重畳させること
で照度むらの解消を行う、いわゆるインテグレータ光学
系が配置されている。そして、このインテグレータ光学
系は、複数のレンズ要素が同一平面に配置されるいわゆ
るマルチレンズにより、投射光をレンズ要素の数に対応
した数の光束に分割し、この分割した光束を再び集光レ
ンズで重畳して液晶パネルに入射する構造となってい
る。
【0005】そして、このマルチレンズは、投射光の液
晶パネルへの入射位置の調整などの必要性から、位置調
整装置に取り付けられて光束に対し上下・左右・前後に
移動可能に支持され、この位置調整装置の調整作業によ
り、投射光の光路位置を調整できる構造となっている。
【0006】次に、図5を参照して、従来のマルチレン
ズの位置調整装置について説明する。
【0007】図5に示すように、左側に配置された図示
しない光源から右側に向かって投射光が投射される位置
に、マルチレンズ1と、このマルチレンズ1を位置調整
可能に支持する位置調整装置2が配置されている。
【0008】そして、このマルチレンズ1は、複数のレ
ンズ要素3からなるレンズ領域4と、このレンズ領域4
の周囲に形成されるフランジ部5とが一体に構成されて
いる。そして、各レンズ要素3は、それぞれ液晶パネル
の形状に対応した矩形状をなす凸レンズで、互いにマト
リクス状に配列され、レンズ領域4は全体として矩形状
に形成されている。また、フランジ部5は平板な矩形状
をなし、レンズ領域4より厚さ寸法が小さく形成されて
いる。
【0009】また、位置調整装置2は、マルチレンズ1
を支持する第1枠体6と、この第1枠体6を支持する第
2枠体7と、この第2枠体7を支持する基体8とを備え
ている。そして、第2枠体7は、第1枠体6を、光軸と
直交する上下方向に移動可能に保持し、また、基体8
は、第2枠体7を、光軸と直交する左右方向に移動可能
に保持している。
【0010】そして、第1枠体6は、金属板などからな
り光軸と直交する方向に幅広な枠部6aを備え、この枠部
6aの中央に、レンズ領域4が臨む開口部6bが形成されて
いる。また、これら枠部6aと開口部6bとについて、光軸
と直交する寸法すなわち幅寸法は、マルチレンズ1をフ
ランジ部5で支持できる大きさに形成されている。そし
て、マルチレンズ1の上側に位置する枠部6aの上側部に
は、マルチレンズ1を保持する側に折り曲げ形成された
上部折曲部6cが設けられている。また、マルチレンズ1
の下側と右側(図4における手前側)に位置して、枠部
6aには、マルチレンズ1側に折曲して下部係止片6dと右
側係止片6eとが形成されている。また、右側係止片6e
は、先端部が開口部6b側に折曲され多少せり出たフック
型に形成されている。さらに、上部折曲部6cと枠部6aの
左側には、それぞれねじ孔6f,6gが形成されている。
【0011】そして、マルチレンズ1は、フランジ部5
の下側を下部係止片6dに係止され、フランジ部5の右側
を右側係止片6e内に係合し、フランジ部5の上側を上部
折曲部6cに当接した状態で、ねじ孔6gに螺合するねじ6h
にて固定される止金具6iにより、フランジ部5の左側を
固定され、第1枠体6に取り付けられている。さらに、
複数カ所で接着剤6jによりフランジ部5と枠部6aとが接
着して固定され、このマルチレンズ1の第1枠体6への
取り付けが補強されている。
【0012】また、第2枠体7は、第1枠体6と同様
に、金属板などからなり光軸と直交する方向に幅広な枠
部7aを備え、この枠部7aの中央に、レンズ領域4が臨む
開口部7bが形成されている。そして、この枠部7aの上側
部には、第1枠体6の上部折曲部6cの上側面に対向する
ように折り曲げ形成された上部折曲部7cが設けられてい
る。また、枠部7aの下側に位置して、枠部7aには、第1
枠体6の反対側に折曲した下部折曲部7dが形成され、枠
部7aの右側に位置して、枠部7aには、第1枠体6側に折
曲した右側折曲部7eが形成されている。そして、上部折
曲部7cには、ねじ保持部7fが切欠形成され、このねじ保
持部7fに、回転自在に、かつ、上下方向に移動しないよ
うに規制して支持された調整螺子7gが取り付けられてい
る。また、右側折曲部7eには、ねじ孔7hが形成されてい
る。
【0013】そして、調整螺子7gを第1枠体6の上部折
曲部6cに形成したねじ孔6fに螺合して、第1枠体6と第
2枠体7とが連結されている。従って、第1枠体6は、
第1枠体6の上部折曲部6cと第2枠体7の上部折曲部7c
との間に確保された移動スペースの範囲で、調整螺子7g
の回動に対応して、上下に移動可能な状態で、第2枠体
7に取り付けられている。
【0014】さらに、基体8は、第1枠体6あるいは第
2枠体7と同様に、金属板などからなり光軸と直交する
方向に幅広な枠部8aを備え、この枠部8aの中央に、レン
ズ領域4が臨む開口部8bが形成されている。そして、こ
の枠部8aの上側部には、第2枠体7の反対側に折曲した
上部折曲部8cが形成され、枠部8aの下側には、第2枠体
7の反対側に折曲した下部折曲部8dが形成されている。
さらに、枠部8aの右側には、第2枠体7の右側折曲部7e
の右側面に対向するように右側折曲部8eが形成されてい
る。そして、右側折曲部8eには、ねじ保持部8fが切欠形
成され、このねじ保持部8fに、回転自在に、かつ、左右
方向に移動しないように規制して支持された調整螺子8g
が取り付けられている。
【0015】そして、調整螺子8gを第2枠体7の右側折
曲部7eのねじ孔7hに螺合して、第2枠体7と基体8とが
連結されている。従って、第2枠体7は、第2枠体7の
右側折曲部7eと基体8の右側折曲部8eとの間に確保され
た移動スペースの範囲で、調整螺子8gの回動に対応し
て、左右に移動可能な状態で、基体8に取り付けられて
いるさらに、基体8の下部折曲部8dには、光軸方向に長
い長孔8hが形成され、この長孔8hを貫通するねじ8iによ
り、光軸方向の位置を調整された状態で、筐体に固定さ
れている。
【0016】また、第1枠体6、第2枠体7、および基
体8は、弾性変形可能な複数のクリップ9により、互い
に連結されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、マルチレンズ1は、大型化を回避するた
め、フランジ部5の寸法が制限され、第1枠体6は、こ
の僅かな寸法のフランジ部5を右側係止片6eなどで保持
している。そこで、確実な保持が難しく、接着剤6jによ
る補助的な保持手段が必要になっている。
【0018】また、第1枠体6の枠部6aがマルチレンズ
1のフランジ部5を支持する面を確保する必要から、枠
部6aの幅寸法が幅広に形成され、位置調整装置2の左右
方向の寸法が大きくなる問題を有している。さらに、第
2枠体7を左右に移動させる調整螺子8gの取り付け位置
は、第2枠体7の枠部7a及び基体8の枠部8aの側方に配
置され、加えて、第2枠体7を左右に移動する可動スペ
ースを第2枠体7と基体8との間に確保する必要があ
り、位置調整装置2の左右方向の寸法が大きくなる問題
を有している。
【0019】さらに、第1枠体6を上下に移動させる可
動スペースを、第1枠体6と第2枠体7との間に確保す
る必要があり、位置調整装置2の上下方向の寸法が大き
くなる問題を有している。
【0020】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、光学特性が良好であるとともに容易に確実に保持
できるレンズ及びレンズ装置、さらに小型化が可能なレ
ンズの位置調整装置及びプロジェクタを提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のレンズ
は、所定形状のレンズ領域内に配置された複数のレンズ
要素と、前記レンズ領域内の外周部に一部のレンズ要素
を省略して配置された平板状の被保持部とを具備したも
のである。
【0022】そして、この構成では、平板状の被保持部
を保持することにより、レンズが容易に確実に保持され
る。また、レンズ領域の外側に設けるフランジ部を大型
化する構成に較べて、レンズが小型化される。また、省
略されるレンズ要素はレンズ領域の外周部に設けるの
で、光軸から遠い部分であり、レンズ要素を省略したこ
とによる光学特性の低下は小さい。さらに、レンズ要素
を立体的に形成した部分を保持する構成に較べて、レン
ズと保持手段との隙間を通過する光による悪影響が抑制
され、光学特性の向上が可能になる。
【0023】請求項2記載のレンズは、請求項1記載の
レンズにおいて、レンズ領域は略矩形状をなし、被保持
部は前記レンズ領域の四隅の角部に位置して配置された
ものである。
【0024】そして、この構成では、矩形状の表示手段
とともに用いられる際に良好に適応する。
【0025】請求項3記載のレンズは、請求項1または
2記載のレンズにおいて、レンズ要素と被保持部との境
界部に、段部が形成されたものである。
【0026】そして、この構成では、段部を用いてレン
ズが位置決めされる。
【0027】請求項4記載のレンズ装置は、請求項1な
いし3いずれか記載のレンズと、被保持部を挟持して保
持する保持部を備えた保持装置とを具備したものであ
る。
【0028】そして、この構成では、平板状の被保持部
を挟持して保持することにより、レンズが容易に確実に
保持される。また、レンズ領域の外側に設けるフランジ
部を保持する構成に較べて、レンズ装置の小型化が可能
になる。また、保持部に覆われ光が透過しない被保持部
は、レンズ領域の外周部に設けられ、光軸から遠い部分
であり、光学特性の低下は小さい。さらに、レンズ要素
を立体的に形成した部分を保持する構成に較べて、レン
ズと保持部との隙間を通過する光による悪影響が抑制さ
れ、光学特性の向上が可能になる。
【0029】請求項5記載のレンズ装置は、請求項3記
載のレンズと、被保持部に当接して保持するとともに、
段部に当接して位置決めする保持部を備えた保持装置と
を具備したものである。
【0030】そして、この構成では、保持部によりレン
ズの保持と位置決めとが可能になり、構成が簡略化さ
れ、小型化が可能になる。
【0031】請求項6記載のレンズの位置調整装置は、
レンズを保持し被取付部材に取り付けられるレンズの位
置調整装置であって、この位置調整装置は、レンズが取
り付けられる保持枠と、この保持枠を光軸方向に沿って
移動可能に支持するとともに、前記被取付部材に光軸方
向と交差する方向に移動可能に支持される支持体とを具
備したものである。
【0032】そして、この構成では、レンズが取り付け
られる保持枠と、この保持枠を支持する支持体は、光軸
方向に沿って移動可能とするため、光軸方向に沿って所
定の寸法を確保すれば良く、光軸方向と交差する方向の
移動は、支持体の被取付部材への支持部分で行うので、
位置調整装置の光軸方向と交差する方向の寸法の小型化
が可能になる。
【0033】請求項7記載のレンズの位置調整装置は、
請求項6記載のレンズの位置調整装置において、被取付
部材に対して支持体を付勢する付勢手段と、この付勢手
段の付勢力に抗して支持体を移動させる押圧手段とを具
備したものである。
【0034】そして、この構成では、押圧手段の操作に
より、支持体を円滑に移動させ、レンズの位置の微調整
が可能になる。
【0035】請求項8記載のレンズの位置調整装置は、
請求項6または7記載のレンズの位置調整装置におい
て、保持枠を光軸方向に沿って移動可能に支持する第1
および第2の支持体を備え、これら保持枠と第1および
第2の支持体とには、一個の治具が同時に当接可能な調
整用当接部が設けられたものである。
【0036】そして、この構成では、一個の治具を各調
整用当接部に当接して押圧することにより、保持枠に対
して、相対的に、第1および第2の支持体が一体的に移
動し、調整作業が容易になる。
【0037】請求項9記載のプロジェクタは、光源と、
この光源が照射した光を変調する表示手段と、これら光
源と表示手段との間に配置された請求項4または5記載
のレンズ装置とを具備したものである。
【0038】そして、この構成では、光源から照射され
た光は、レンズ装置で複数の光束に分割され、再び重畳
されて照度むらが抑制された状態で表示手段に入射し、
この表示手段で変調され、画像を投射する。そして、請
求項4または5記載のレンズ装置を用いたため、レンズ
が容易に確実に保持され、小型化が可能になり、光学特
性の特性の向上が可能になる。
【0039】請求項10記載のプロジェクタは、請求項
9記載のプロジェクタにおいて、レンズ装置と表示手段
との間に配置された請求項1または2記載のレンズを具
備したものである。
【0040】そして、この構成では、レンズ装置の第1
のレンズで複数の光束に分割された光について第2のレ
ンズで光学像を形成するが、この第2のレンズについ
て、請求項1または2記載のレンズを用い、レンズ領域
内の外周部に一部のレンズ要素を省略して被保持部を設
けることにより、この被保持部の部分に入射する光によ
る投射像への悪影響が抑制され、光学特性の向上が可能
になる。
【0041】請求項11記載のプロジェクタは、光源
と、この光源が照射した光を変調する表示手段と、これ
ら光源と表示手段との間に配置された請求項6ないし8
いずれか記載の位置調整装置と、この位置調整装置に取
り付けられたレンズと、前記光源と表示手段との間に配
置され、支持体の移動による光軸の変更方向と交差する
方向に光軸を変更可能に支持された反射ミラーとを具備
したものである。
【0042】そして、この構成では、光源から照射され
た光は、位置調整装置に支持されたレンズを介し、反射
ミラーで反射されて表示手段に入射し、この表示手段で
変調され、画像を投射する。そして、レンズは、位置調
整装置で光軸方向およびこの光軸に交差する一方向に位
置が調整されて光の光軸が調整され、さらに、反射ミラ
ーにより、光軸に交差する他の方向に位置が調整されて
光の光軸が調整される。すなわち、レンズは、光軸方向
と、この光軸に交差する一方向にのみ位置を調整すれば
良いので、レンズの位置調整に、請求項6ないし8いず
れか記載の位置調整装置を用いることにより、位置調整
装置の光軸方向と交差する方向の寸法の小型化が可能に
なり、プロジェクタが小型化される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位置調整装置の一
実施の形態を図面を参照して説明する。
【0044】図3において、11はプロジェクタすなわち
投写型表示装置としての液晶プロジェクタで、この液晶
プロジェクタ11は、光源18、リフレクタ19、レンズとし
ての第1および第2のマルチレンズ21,22、第1のマル
チレンズ21を支持する位置調整装置24、偏光制御手段2
5、集光レンズ26、第1および第2のダイクロイックミ
ラーDM1 ,DM2 、第1ないし第4の反射ミラーM1,M2,
M3,M4、集光レンズ28R,28G ,28B 、偏光板29R ,29G
,29B 、表示手段としての表示パネルである液晶パネ
ル31R ,31G ,31B 、集光レンズ32,33,34、ダイクロ
イッククロスプリズムDP、投射光学系35、およびこれら
部材が取り付けられ収納された被取付部材としての基体
36、この基体36を収納した横長の筐体37、および図示し
ないファン、制御回路、操作部、表示部、電源装置など
を備えている。
【0045】なお、以下、光源18から投射面としてのス
クリーン38に向かう投射光の光軸に対し、スクリーン38
側を前側、光源18側を後側とし、光源18から側から見
て、この光軸に直交する方向を上下方向および両側方向
すなわち左右方向として説明する。
【0046】そして、基体36は、図示しない第1基体
と、この第1基体に固定された第2基体42とを備えてい
る。そして、第1基体は、例えばマグネシウム合金など
の金属などにて形成され、ダイクロイッククロスプリズ
ムDP、液晶パネル31R ,31G ,31B 、及び投射光学系35
などが取り付けられている。また、第2基体42は、合成
樹脂にて形成された箱体と蓋体とを組み合わせてなり、
全体として、光源18の投射光が通過する管体状に形成さ
れ、位置調整装置24、偏光制御手段25、集光レンズ26、
第1および第2のダイクロイックミラーDM1 ,DM2 、第
1ないし第4の反射ミラーM1,M2,M3,M4、集光レンズ
28R ,28G ,28B 、偏光板29R ,29G ,29B 、集光レン
ズ32,33,34、などが取り付けられている。
【0047】そして、光源18は、ハロゲンランプなどの
白熱電球あるいはメタルハライドランプなどの放電ラン
プであり、この光源18から照射された光は、矩形状の開
口部を有する放物面状の鏡面を備えたリフレクタ19で反
射され、基体36が構成する管体の一端から投射される。
【0048】そして、この投射光は、第1のマルチレン
ズ21を介して第2のマルチレンズ22に入射する。そし
て、これらマルチレンズ21,22には、後述するよう複数
のレンズ要素21a ,22a が備えられ、投射光は、第1の
マルチレンズ21でレンズ要素21a の数に対応した光束に
分割され、第2のマルチレンズ22で、光束毎に第2光学
像が形成される。
【0049】また、この第2光学像が形成される位置に
は、偏光制御手段25が配置され、投射光は、この偏光制
御手段25により、偏光方向が揃った光束とされる。
【0050】そして、この偏光方向が揃えられた投射光
は、集光レンズ26で集光され、第1および第2のダイク
ロイックミラーDM1 ,DM2 で色分離され、また、全反射
ミラーである第1ないし第4の反射ミラーM1,M2,M3,
M4および集光レンズ32,33,34で案内され、集光レンズ
28R ,28G ,28B に導かれる。すなわち、集光レンズ26
は、第1のマルチレンズ21で分割された複数光束を集光
レンズ28R ,28G ,28B に重畳して入射するように集光
する。また、第1のダイクロイックミラーDM1は、投射
光の光軸に対して例えば45度傾斜して配置され、赤色
光を側方に反射し、緑色光および青色光を透過して直進
させる。また、第2のダイクロイックミラーDM2 は、緑
色光を側方に反射し、青色光を透過して直進させる。こ
のようにして、第1および第2のダイクロイックミラー
DM1 ,DM2 で赤緑青(RGB)に色分離された光束が、
それぞれ集光レンズ28R ,28G ,28B に入射する。
【0051】さらに、各集光レンズ28R ,28G ,28B
で、分割された投射光が各光束について平行化され、偏
光板29R ,29G ,29B を介して所定の偏光方向に揃えら
れた状態で、液晶パネル31R ,31G ,31B に入射する。
そして、液晶パネル31R ,31G,31B は、それぞれフレ
キシブル基板などを介して制御回路に接続されて各画素
が制御され、投射光を画像信号に基づき光変調する。
【0052】そして、光変調された赤緑青(RGB)の
投射光はダイクロイッククロスプリズムDPで色合成さ
れ、投射光学系35を介して拡大した所定の投射画像をス
クリーン38に形成する。
【0053】また、第2基体42に取り付けられる各部材
のうち、第2のマルチレンズ22、偏光制御手段25、集光
レンズ26、第1および第2のダイクロイックミラーDM1
,DM2 、集光レンズ28R ,28G ,28B 、偏光板29R ,2
9G ,29B 、集光レンズ32,33,34、および、第1ない
し第4の反射ミラーM1,M2,M3,M4の一部は、第2基体
42の箱体に形成された溝部に落とし込み、蓋体で挟持し
て固定されている。
【0054】また、第1ないし第4の反射ミラーM1,M
2,M3,M4の一部、例えば第1の反射ミラーM1は、ミラ
ー位置調整装置により位置調整可能に支持され、投射光
の光軸を変位可能になっている。このミラー位置調整装
置は、板ばねなどの弾性体で形成した支持具により、第
1の反射ミラーM1を若干移動可能に支持するとともに、
複数の調整具、本実施の形態では第2基体42の箱体の側
壁などに螺合した3個のねじ45,46,47を同一直線上に
ない3カ所で第1の反射ミラーM1の背面に当接させ、こ
れら調整具としてのねじ45,46,47を進退させることに
より、第1の反射ミラーM1の取り付け角度を上下左右に
変更するようになっている。
【0055】さらに、第1のマルチレンズ21は、投射光
の液晶パネル31R ,31G ,31B への入射位置を調整でき
るように、第2基体42に取り付けられた位置調整装置24
に保持され、この位置調整装置24により、光軸方向と、
この光軸方向に直交する左右方向に移動可能に支持され
ている。
【0056】次に、図1ないし図3を参照して、レンズ
装置を構成する第1のマルチレンズ21およびこの第1の
マルチレンズ21を保持する位置調整装置24について説明
する。
【0057】まず、第1のマルチレンズ21は、集光レン
ズアレイなどとも呼ばれるもので、矩形平板状をなす基
部21b の一方の面に、各液晶パネル31R ,31G ,31B の
光透過領域の形状に対応させた正面視矩形状のレンズ要
素21a を複数形成した所定の形状、本実施の形態では正
面視矩形状のレンズ領域21c を備え、このレンズ領域21
c で、リフレクタ19からの投射光をレンズ要素21a に対
応した数の光束に分割する。
【0058】そして、レンズ要素21a は、レンズ領域21
c にマトリクス状に配列されるが、角部に位置するレン
ズ要素21a と、このレンズ要素21a に列方向および行方
向に隣接する1個あるいは複数個のレンズ要素21a の形
成は、各角部分について省略され、レンズ要素21a が形
成されていないフラットな平面が形成され、平板状の被
保持部21d が形成されている。
【0059】さらに、レンズ領域21c の周縁部には、フ
ランジ部21e が形成されている。このフランジ部21e
は、両面が平面な平板状であるが、僅かな幅寸法、すな
わち個々のレンズ要素21a の幅寸法より小さい幅寸法で
形成されている。
【0060】また、レンズ要素21a は、基部21b の光源
側に位置する片面側のみに凹凸に突設して形成され、基
部21b の他面は全面がフラットな平面に形成されてい
る。そこで、被保持部21d とレンズ要素21a との間に
は、略垂直に立ち上げられた段部21f が形成されてい
る。
【0061】なお、第2のマルチレンズ22も、第1のマ
ルチレンズ21と同様の形状に形成されており、フランジ
部を、基体36の第2基体42の箱体の側壁などに形成した
溝部49に嵌合して組み込まれている。
【0062】次に、位置調整装置24は、保持装置を兼ね
るもので、保持枠51、第1の支持体としての上側支持体
52、第2の支持体としての下側支持体53、及び一対の固
定部材55,56などを備えている。
【0063】そして、保持枠51は、第1のマルチレンズ
21が取り付けられるもので、例えば板金体の折り曲げ加
工で一体に形成され、光軸と平行な方向に幅方向を有す
る上板部51a 、下板部51b 、左側板部51c 、及び右側板
部51d により正面視矩形、角型の枠状に形成されてい
る。さらに、これら板部に囲まれた部分が、第1のマル
チレンズ21のレンズ領域21c に臨む開口部51e となり、
さらに、この開口部51eの四隅の角部から、枠内に延設
された保持部を構成する支持面部51f が形成されてい
る。また、各支持面部51f は、レンズ要素21a を省略し
てなる被保持部21dと略同一形状に形成され、本実施の
形態では略L字状に形成されている。また、上板部51a
、下板部51b 、左側板部51c 、及び右側板部51d は、
それぞれ支持面部51f により互いに連結されている。ま
た、上板部51a 及び下板部51b には、それぞれ一対のね
じ孔51g が形成されているとともに、それぞれ上下の同
一位置に、左右方向にやや長い平面二等片三角形状の孔
部である調整用当接部51h が形成されている。さらに、
上板部51a の両端部近傍には、光軸方向に沿って延びる
一対の長孔51i が形成されているとともに、上板部51a
には、光軸方向に沿って延びる長孔である案内受部51j
が形成されている。また、左側板部51c 及び右側板部51
d は、上側部よりも下側部が幅広に形成され、下端部か
ら内側に折曲された一対の支持片部51k に、それぞれ光
軸方向に沿って延びる一対の長孔51m が形成されてい
る。なお、これら長孔51m は、上板部51a の長孔51i よ
りも左右方向の寸法が若干大きく形成されている。ま
た、これら長孔51m は、下板部51b に形成することもで
きる。
【0064】また、上側支持体52は、保持枠51を光軸方
向にスライド可能に支持するもので、例えば板金により
一体に形成され、両側方向に長い矩形板状をなす基板部
52aを備えている。そして、この基板部52a の両端部に
は、保持枠51の左側板部51c及び右側板部51d の外側面
に沿うように下方に屈曲されたガイド片52b と、両側方
向を長手方向とし両端に開口する切欠部であるねじ受部
52c とが形成されている。さらに、基板部52a には、保
持枠51のねじ孔51g に対応して切り欠かれた一対の逃げ
部52d 、調整用当接部51h に対応する左右方向にやや長
い平面三角形状の孔部である調整用当接部52e 、長孔51
i に対応するねじ孔52f 、及び案内受部51j に対応する
円柱状の突起である案内突部52g が形成されている。ま
た、この調整用当接部52e は、保持枠51の調整用当接部
51h とは反対向き、すなわち光軸を略中心として線対称
に形成されている。
【0065】さらに、下側支持体53は、保持枠51の下側
と基体36を構成する第2基体42との間に配置されるもの
で、例えば板金により一体に形成され、矩形板状をなす
基板部53a と、この基板部53a の両端部から上側に一段
高い位置に設けられた一対の取付板部53b とを備えてい
る。そして、これら取付板部53b には、それぞれ保持枠
51の長孔51m に対応する挿通部53c が形成されている。
さらに、基板部53a には、調整用当接部51h に対応する
左右方向にやや長い平面三角形状の孔部である調整用当
接部53d が形成されている。また、この調整用当接部53
d は、保持枠51の調整用当接部51h とは反対向き、すな
わち光軸を略中心として線対称に形成されている。
【0066】また、固定部材55,56は、例えば弾性を有
する板金により一体に形成され、矩形板状をなす基板部
55a ,56a と、この基板部55a ,56a の両側方向すなわ
ち長手方向の両端部から突設された舌片状の取付部55b
,56b および保持部を構成する舌片状の支持部55c ,5
6c を突設した略H字状の板体を長手方向に沿った折曲
線55d ,56d に沿って折り曲げた断面略L字状に形成さ
れている。さらに、各取付部55b ,56b には、それぞれ
取付孔55e ,56e が形成されている。また、支持部55c
,55c 同士の間隔L55cおよび支持部56c ,56c 同士の
間隔L56cは、それぞれ第1のマルチレンズ21のレンズ領
域21c の上端部および下端部の幅寸法とほぼ等しく嵌合
可能に形成されている。
【0067】そして、第1のマルチレンズ21の保持枠51
への取り付けは、まず、第1のマルチレンズ21のレンズ
要素21a が形成されていないフラットな側の面を保持枠
51側へ向け、第1のマルチレンズ21の被保持部21d と保
持枠51の支持面部51f とを位置あわせした状態で、固定
部材55,56により第1のマルチレンズ21を保持枠51へ固
定する。すなわち、第1のマルチレンズ21の上下のフラ
ンジ部21e を、固定部材55,56の基板部55a ,56a で支
持した状態で、上側の固定部材55は、取付部55b を保持
枠51の上板部51a 上に沿わせ、取付孔55e に上側から挿
入されたねじ61をねじ孔51g に螺合して固定され、下側
の固定部材56は、取付部56b を保持枠51の下板部51b に
沿わせ、取付孔56e に下側から挿入されたねじ61をねじ
孔51g に螺合して固定される。さらに、この状態で、固
定部材55,56の支持部55c ,56cが、レンズ要素21a の
外周部に嵌合して被保持部21d に当接し、第1のマルチ
レンズ21を位置決めして保持する。
【0068】また、上側支持体52は、基体36の第2基体
42の箱体の上端縁に掛け渡され、箱体に埋め込み固定さ
れた金属製のナットに螺合するねじ63で座金などを介し
てねじ受部52c を締め付け固定される。そして、保持枠
51は、上側支持体52の両側のガイド片52b の内側に左側
板部51c 及び右側板部51d をガイドされ、上側支持体52
の基板部52a の上面に上板部51a を重ね合わせた状態で
配置される。そして、この上板部51a に形成した一対の
長孔51i に座金、ワッシャなどを介して上側から挿入さ
れたねじ64を上側支持体52のねじ孔52f に螺合して、保
持枠51の上側部が上側支持体52を介して基体36に固定さ
れる。また、この状態で、上板部51a に形成した案内受
部51j に上側支持体52に形成した案内突部52g が摺動自
在に係合する。さらに、右側のガイド片52b と第2基体
42の右側の側壁との間には、付勢手段としての弾性体で
あるV字状の板ばね52h が装着され、上側支持体52を左
側へ付勢している。また、左側のガイド片52b に対向し
て、第2基体42の箱体の左側の側壁あるいは第2基体42
の蓋体に取り付けたブラケットに押圧手段としてのねじ
52i が螺合され、先端部を左側のガイド片52b に当接し
て進退可能になっている。
【0069】さらに、下側支持体53は、基体36の第2基
体42の箱体の下端側に掛け渡され、取付板部53b に形成
した挿通部53c を、箱体に埋め込み固定された金属製の
ナットに位置あわせした状態で配置される。また、保持
枠51は、下板部51b を下側支持体53の基板部53a 上に配
置される。そして、保持枠51の支持片部51k に形成した
一対の長孔51m に座金、ワッシャなどを介して上側から
挿入されたねじ65を、下側支持体53の挿通部53c を介し
て基体36の第2基体42の箱体に螺合することにより、下
側支持体53とともに保持枠51の下側部が基体36の底面に
固定される。
【0070】なお、上側支持体52の上板部51a には、ね
じ65を螺合するドライバなどの治具を挿入する円孔状の
開口部52j が形成されている。
【0071】このようにして、位置調整装置24は、第1
のマルチレンズ21を保持枠51で保持し、この保持枠51
は、上側支持体52及び下側支持体53を介して基体36の第
2基体42の箱体に取り付けられている。
【0072】次に、第1のマルチレンズ21の位置調整の
作業について説明する。
【0073】まず、左右方向の位置調整は、上側支持体
52を基体36に固定するねじ63及び支持片部51k を基体36
に固定するねじ65を緩めた状態で、左側のねじ52i を回
転させてガイド52b 側への突出量を調整することで、両
側方向を長手方向とするねじ受部52c をガイドとして上
側支持体52を左右に光軸に対して相対的に移動させて行
う。また、この状態で、下側のねじ65は、ねじ65の軸部
より左右方向に幅広に形成された長孔51m 内で相対的に
左右に移動する。そして、この位置決めが完了した状態
で、ねじ63及びねじ65を締め込み、上側支持体52を基体
36に固定する。
【0074】また、光軸方向の位置調整は、保持枠51を
上側支持体52と基体36の底面とに固定するねじ64,65を
緩めた状態で、ねじ64,65と長孔51i ,51m との摺接、
及び、案内受部51j と案内突部52g との摺接によりガイ
ドしながら、保持枠51を光軸方向に前後に移動させて行
う。そして、この位置決めが完了した状態で、ねじ64,
65を締め込み、保持枠51を上側支持体52と基体36の底面
とに固定する。
【0075】なお、光軸の上下方向の位置調整は、第1
のマルチレンズ21ではなく、反射ミラーM1のミラー位置
調整装置により、すなわち、ねじ45,46,47を進退させ
て反射面を上下に傾動させることにより行う。
【0076】また、第1のマルチレンズ21を位置調整装
置24に組み込んだ状態で、それぞれ平面三角孔状をなす
保持枠51の上下の調整用当接部51h と上側支持体52の調
整用当接部52e 及び下側支持体53の調整用当接部53d と
が重なり、上下に略菱形の孔部である上部調整操作部67
及び図示しない下部調整操作部が形成される。そこで、
保持枠51の光軸方向への移動調整に際しては、これら上
部調整操作部67および下部調整操作部に図4に示す、治
具としての調整治具70を挿入し、この調整治具70を回転
させることにより、保持枠51の上下部を同等の移動量で
位置調整できる。すなわち、この調整治具70は、治具本
体71と、この治具本体71に軸部72を介して連結された操
作部としての把持部73とを備えている。そして、治具本
体71は、断面楕円状などの断面偏平な棒状をなし、上部
調整操作部67および下部調整操作部に挿入して回転させ
ることにより、上下の調整用当接部51h と、上側支持体
52の調整用当接部52e 及び下側支持体53の調整用当接部
53d とに同時に当接し、保持枠51の上下部を同じ寸法だ
け移動させるようになっている。
【0077】また、基体36の第2基体42の蓋体には、位
置調整装置24のねじ63,64,65、あるいは上部調整操作
部67などを露出させる開口部が形成され、蓋体を箱体に
固定した状態で、位置調整装置24を操作可能になってい
る。
【0078】このように、本実施の形態によれば、マル
チレンズを用いた液晶プロジェクタ、液晶プロジェクタ
におけるマルチレンズの取り付け構造(保持構造)およ
びマルチレンズの位置調整機構に関し、画像の品質を向
上し、マルチレンズを確実に保持し、さらに、位置調整
機構の大型化を抑制できる調整機構を提供できる。
【0079】すなわち、第1のマルチレンズ21のレンズ
領域21c に、レンズ要素21a を突設形成しない被保持部
21d を形成し、この被保持部21d を、保持枠51の支持面
部51f と固定部材55,56の支持部55c ,56c により挟持
して保持したため、充分な支持面積を確保した状態で安
定して確実に保持できる。
【0080】また、固定部材55,56の支持部55c ,56c
は、突設形成されたレンズ要素21aの外周の段部21f に
嵌合するため、第1のマルチレンズ21を位置決めして保
持できる。すなわち、第1のマルチレンズ21を保持する
部材と位置決めする部材とを兼用でき、構造を簡略化し
て、装置の小型化、あるいは製造コストの低減を図るこ
とができる。
【0081】さらに、第1のマルチレンズ21の幅寸法の
小さいフランジ部21e を保持する必要がないため、保持
枠51の幅寸法を大きく形成する必要がなく、さらに、固
定部材55,56の取付部55b ,56b は、保持枠51の上板部
51a と下板部51b に沿って水平に配置されるため、位置
調整装置24を小型化できる。
【0082】また、マルチレンズ21,22は、レンズ領域
21c の角部の4カ所すなわち光軸中心から遠い四隅の近
傍にレンズ要素21a を形成しない被保持部21d を形成
し、保持枠51の支持面部51f と固定部材55,56の支持部
55c ,56c とで覆うように支持している。この点、一般
に、レンズ領域の4カ所の角部に至る光束は、投射光の
光軸中心近傍の光束に較べて照度が低く、また、投射光
学系に入射する際に入射ひとみによりけられる割合が大
きいため、投射光の光軸中心近傍の光束に較べて投射像
の照度に与える影響が小さい。従って、マルチレンズ2
1,22の光軸中心から遠い周辺部に設定した被保持部21d
を保持枠51の支持面部51f と固定部材55,56の支持部5
5c ,56c とで覆い投射光が遮られても、投射光の照度
の低下は小さい。一方、レンズ要素を省略せず、レンズ
要素を突設形成した部分を保持枠や固定部材で当接して
保持することは可能ではあるが、この構成では、これら
保持枠の支持面部や固定部材の支持部とレンズ要素との
隙間からマルチレンズを透過した光(光束)により投射
像に悪影響を与えることが考えられる。これに対して、
マルチレンズ21,22の一部のレンズ要素21a を省略し、
すなわちレンズ要素21aを突設形成しない平板状の被保
持部21d を形成することにより、マルチレンズ21,22と
支持面部51f との間などからの光の漏れを抑制し、投射
像への悪影響を抑制し、画像の品質を向上できる。
【0083】さらに、第1のマルチレンズ21のみならず
第2のマルチレンズ22も第1のマルチレンズ21と同じ位
置のレンズ要素を省略した形状としたため、このレンズ
要素を省略した部分を透過する光による投射像への悪影
響を抑制できる。
【0084】また、投射光の液晶パネル31R ,31G ,31
B への入射位置の調整などの調整に関し、第1のマルチ
レンズ21の位置調整装置24は、保持枠51を支持する上側
支持体52の基体36への取り付け位置を調整することで、
第1のマルチレンズ21の光軸の左右方向の調整を行い、
また、光軸の上下方向に関しては、反射ミラーM1の調整
で投射光束の位置調整を行うことにより、第1のマルチ
レンズ21の外周側に突出する寸法を小さくでき、位置調
整装置24を小型化して、液晶プロジェクタ11全体の小型
化も可能にできる。
【0085】そして、第1のマルチレンズ21の左右方向
の位置調整については、ねじ52i を操作し、板ばね52h
の付勢力に抗して上側支持体52を移動させることによ
り、がたつくことなく安定して微調整が可能になる。
【0086】さらに、第1のマルチレンズ21すなわち保
持枠51の光軸方向の位置調整については、それぞれ平面
三角孔状をなす保持枠51の上下の調整用当接部51h と上
側支持体52の調整用当接部52e 及び下側支持体53の調整
用当接部53d とを重ねて上下に略菱形の孔部である上部
調整操作部67及び下部調整操作部を形成したため、これ
ら上部調整操作部67および下部調整操作部に調整治具を
挿入し、この調整治具を回転させることにより、保持枠
51の上下部を同等の移動量で容易に位置調整できる。
【0087】なお、マルチレンズ21,22は、表示パネル
である液晶パネルの有効表示領域の形状などに対応し
て、種々の形状を採りうるもので、例えば、レンズ要素
21a を突設形成しない被保持部21d は、各角部について
レンズ要素21a を4個ずつ省略する構成の他、例えば、
角部の1個分のみ形成しない構成や、角部および角部に
隣接する3個ずつ省略する構成などを採りうる。
【0088】また、マルチレンズ21,22は、後側面であ
る光源18側にレンズ要素21a を立体的に形成し、前側面
は平面状とし、第1のマルチレンズ21の後側面を支持す
る固定部材55,56の支持部55c ,56c をレンズ要素21a
の縁部に係合して位置決め保持したが、この構成に限ら
れるものではない。例えば、マルチレンズ21,22は、後
側面の凹凸に加え、あるいは後側面の凹凸に代えて、前
側面にレンズ要素21aの凹凸を形成したレンズを設計す
ることもできる。この場合には、前側面の凹凸を、保持
枠51に形成した支持面部51f で嵌合するなどして、位置
決め保持することができる。
【0089】また、上記の実施の形態では、位置調整装
置24は、主として基体36の第2基体42の箱体に固定した
が、これに限られず、例えば、第2基体42の蓋体や、外
殻を構成する筐体に固定することもできる。
【0090】さらに、プロジェクタは、3板式の液晶プ
ロジェクタ11の他、1枚の液晶パネルを用いた単板式の
液晶プロジェクタや、2枚の液晶パネルを用いた液晶プ
ロジェクタにも適用できる。さらに、プロジェクタは、
液晶以外のデバイスを用いた表示手段、表示パネルを用
いることもでき、例えば、透過形の表示手段の他、反射
形の表示手段を用いたプロジェクタにも適用できる。ま
た、16mm,35mmなどのフィルムを用いる静止画、動
画のプロジェクタの光源にも適用できる。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載のレンズによれば、平板状
の被保持部を保持することにより、レンズを容易に確実
に保持できる。また、レンズ領域の外側に設けるフラン
ジ部を大型化する構成に較べて、レンズを小型化でき
る。また、省略されるレンズ要素はレンズ領域の外周部
に設けるため、光軸から遠い部分であり、レンズ要素を
省略したことによる光学特性の低下を小さくできる。さ
らに、レンズ要素を立体的に形成した部分を保持する構
成に較べて、レンズと保持手段との隙間を通過する光に
よる悪影響が抑制され、光学特性を向上できる。
【0092】請求項2記載のレンズによれば、請求項1
記載の効果に加え、レンズ領域は略矩形状をなし、被保
持部はレンズ領域の四隅の角部に位置して配置したた
め、矩形状の表示手段とともに用いられる際に良好に適
応できる。
【0093】請求項3記載のレンズによれば、請求項1
または2記載の効果に加え、レンズ要素と被保持部との
境界部に、段部を形成したため、この段部を用いてレン
ズを位置決めできる。
【0094】請求項4記載のレンズ装置によれば、請求
項1ないし3いずれか記載のレンズと、被保持部を挟持
して保持する保持部を備えた保持装置とを具備したた
め、平板状の被保持部を挟持して保持することにより、
レンズを容易に確実に保持できる。また、レンズ領域の
外側に設けるフランジ部を保持する構成に較べて、レン
ズ装置の小型化が可能になる。また、保持部に覆われ光
が透過しない被保持部は、レンズ領域の外周部に設ける
ため、光軸から遠い部分であり、光学特性の低下を小く
できる。さらに、レンズ要素を立体的に形成した部分を
保持する構成に較べて、レンズと保持部との隙間を通過
する光による悪影響を抑制でき、光学特性を向上でき
る。
【0095】請求項5記載のレンズ装置によれば、請求
項3記載のレンズと、被保持部に当接して保持するとと
もに、段部に当接して位置決めする保持部を備えた保持
装置とを具備したため、保持部によりレンズの保持と位
置決めとが可能になり、構成を簡略化でき、小型化でき
る。
【0096】請求項6記載のレンズの位置調整装置によ
れば、レンズが取り付けられる保持枠と、この保持枠を
支持する支持体は、光軸方向に沿って移動可能とするた
めに、光軸方向に沿って所定の寸法を確保すれば良く、
光軸方向と交差する方向の移動は、支持体の被取付部材
への支持部分で行うため、位置調整装置の光軸方向と交
差する方向の寸法を小型化できる。
【0097】請求項7記載のレンズの位置調整装置によ
れば、請求項6記載の効果に加え、被取付部材に対して
支持体を付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に
抗して支持体を移動させる押圧手段とを具備したため、
押圧手段の操作により、支持体を円滑に移動させ、レン
ズの位置を微調整できる。
【0098】請求項8記載のレンズの位置調整装置によ
れば、請求項6または7記載の効果に加え、保持枠を光
軸方向に沿って移動可能に支持する第1および第2の支
持体を備え、これら保持枠と第1および第2の支持体と
には、一個の治具が同時に当接可能な調整用当接部を設
けたため、一個の治具を各調整用当接部に当接して押圧
することにより、保持枠に対して、相対的に、第1およ
び第2の支持体を一体的に移動させることができ、調整
作業を容易にできる。
【0099】請求項9記載のプロジェクタによれば、光
源と、この光源が照射した光を変調する表示手段と、こ
れら光源と表示手段との間に配置された請求項4または
5記載のレンズ装置とを具備したため、光源から照射さ
れた光は、レンズ装置で複数の光束に分割され、再び重
畳されて照度むらが抑制された状態で表示手段に入射
し、この表示手段で変調され、画像を投射する。そし
て、請求項4または5記載のレンズ装置を用いたため、
レンズを容易に確実に保持でき、小型化が可能になり、
光学特性の特性の向上が可能になる。
【0100】請求項10記載のプロジェクタによれば、
請求項9記載の効果に加え、レンズ装置と表示手段との
間に配置された請求項1または2記載のレンズを具備し
たため、レンズ装置の第1のレンズで複数の光束に分割
された光について第2のレンズで光学像を形成するが、
この第2のレンズついて、請求項1または2記載のレン
ズを用い、レンズ領域内の外周部に一部のレンズ要素を
省略して被保持部を設けることにより、この被保持部の
部分に入射する光による投射像への悪影響を抑制し、光
学特性を向上できる。
【0101】請求項11記載のプロジェクタによれば、
光源から照射された光は、位置調整装置に支持されたレ
ンズを介し、反射ミラーで反射されて表示手段に入射
し、この表示手段で変調され、画像を投射する。そし
て、レンズは、位置調整装置で光軸方向およびこの光軸
に交差する一方向に位置を調整して、光の光軸を調整で
き、さらに、反射ミラーにより、光軸に交差する他の方
向に位置を調整して、光の光軸を調整できる。すなわ
ち、レンズは、光軸方向と、この光軸に交差する一方向
にのみ位置を調整すれば良いため、レンズの位置調整
に、請求項6ないし8いずれか記載の位置調整装置を用
いることにより、位置調整装置の光軸方向と交差する方
向の寸法を小型化でき、プロジェクタを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズおよび位置調整装置の一実施の
形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上レンズおよび位置調整装置を備えたプロジ
ェクタの一部の斜視図である。
【図3】同上プロジェクタの構成図である。
【図4】同上位置調整装置の調整作業に用いる治具の斜
視図である。
【図5】従来のレンズおよび位置調整装置を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
11 プロジェクタとしての液晶プロジェクタ 18 光源 21 レンズとしての第1のマルチレンズ 21a レンズ要素 21c レンズ領域 21d 被保持部 21f 段部 22 レンズとしての第2のマルチレンズ 24 保持装置を兼ねる位置調整装置 31R ,31G ,31B 表示手段としての液晶パネル 36 被取付部材としての基体 51 保持枠 51f 保持部を構成する支持面部 51h 調整用当接部 52 第1の支持体としての上側支持体 52h 付勢手段としての板ばね 52i 押圧手段としてのねじ 53 第2の支持体としての下側支持体 55c ,56c 保持部を構成する支持部 M1 反射ミラー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状のレンズ領域内に配置された複
    数のレンズ要素と、 前記レンズ領域内の外周部に一部のレンズ要素を省略し
    て配置された平板状の被保持部とを具備したことを特徴
    とするレンズ。
  2. 【請求項2】 レンズ領域は略矩形状をなし、被保持部
    は前記レンズ領域の四隅の角部に位置して配置されたこ
    とを特徴とする請求項1記載のレンズ。
  3. 【請求項3】 レンズ要素と被保持部との境界部に、段
    部が形成されたことを特徴とする請求項1または2記載
    のレンズ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載のレンズ
    と、 被保持部を挟持して保持する保持部を備えた保持装置と
    を具備したことを特徴とするレンズ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のレンズと、 被保持部に当接して保持するとともに、段部に当接して
    位置決めする保持部を備えた保持装置とを具備したこと
    を特徴とするレンズ装置。
  6. 【請求項6】 レンズを保持し被取付部材に取り付けら
    れるレンズの位置調整装置であって、 この位置調整装置は、 レンズが取り付けられる保持枠と、 この保持枠を光軸方向に沿って移動可能に支持するとと
    もに、前記被取付部材に光軸方向と交差する方向に移動
    可能に支持される支持体とを具備したことを特徴とする
    レンズの位置調整装置。
  7. 【請求項7】 被取付部材に対して支持体を付勢する付
    勢手段と、 この付勢手段の付勢力に抗して支持体を移動させる押圧
    手段とを具備したことを特徴とする請求項6記載のレン
    ズの位置調整装置。
  8. 【請求項8】 保持枠を光軸方向に沿って移動可能に支
    持する第1および第2の支持体を備え、 これら保持枠と第1および第2の支持体とには、一個の
    治具が同時に当接可能な調整用当接部が設けられたこと
    を特徴とする請求項6または7記載のレンズの位置調整
    装置。
  9. 【請求項9】 光源と、 この光源が照射した光を変調する表示手段と、 これら光源と表示手段との間に配置された請求項4また
    は5記載のレンズ装置とを具備したことを特徴とするプ
    ロジェクタ。
  10. 【請求項10】 レンズ装置と表示手段との間に配置さ
    れた請求項1または2記載のレンズを具備したことを特
    徴とする請求項9記載のプロジェクタ。
  11. 【請求項11】 光源と、 この光源が照射した光を変調する表示手段と、 これら光源と表示手段との間に配置された請求項6ない
    し8いずれか記載の位置調整装置と、 この位置調整装置に取り付けられたレンズと、 前記光源と表示手段との間に配置され、支持体の移動に
    よる光軸の変更方向と交差する方向に光軸を変更可能に
    支持された反射ミラーとを具備したことを特徴とするプ
    ロジェクタ。
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KR100826189B1 (ko) * 2006-06-09 2008-04-30 엘지전자 주식회사 광학엔진용 렌즈 어셈블리
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