JP2000302801A - コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法 - Google Patents

コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法

Info

Publication number
JP2000302801A
JP2000302801A JP11112129A JP11212999A JP2000302801A JP 2000302801 A JP2000302801 A JP 2000302801A JP 11112129 A JP11112129 A JP 11112129A JP 11212999 A JP11212999 A JP 11212999A JP 2000302801 A JP2000302801 A JP 2000302801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microfibrillated cellulose
paper
compost
particle
pulp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11112129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4401472B2 (ja
Inventor
Ayako Shimoide
綾子 下出
Koichi Uemura
康一 植村
Katsuyuki Mukai
克之 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP11212999A priority Critical patent/JP4401472B2/ja
Publication of JP2000302801A publication Critical patent/JP2000302801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4401472B2 publication Critical patent/JP4401472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性改良性と保形性に優れたコンポスト製
造用副資材およびそれを用いたコンポストの製造方法を
提供する。 【解決手段】 ミクロフィブリル化セルロースを50w
t%以上含有し、粒径が2mm〜50mmの粒形物であ
ることを特徴とするコンポスト製造用副資材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系原料
を使用したコンポスト製造用副資材およびそれを用いた
コンポスト製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本で消費される古紙は上質古紙であ
り、古紙から作成される製品のほとんどが紙製品であ
る。板紙(段ボール、紙器用板紙、建築原紙など)では
その87.8%が、また紙(新聞用紙、印刷情報用紙、
包装用紙、衛生用紙など)ではその27.2%が、古紙
を原料としている(1996年古紙再生促進センター調
べ)。紙として再生困難な雑古紙やシュレッダーで細断
された紙は、再利用先が無く、せっかく回収されたもの
も焼却処分に回されることが多い。また、行政のリサイ
クル推進と市民意識の高まりにより、古紙回収量が増加
しているが、古紙の需要は変わらないので在庫が増える
一方であり、余剰在庫の問題が深刻化している。そのう
え、包装用紙製品は、2000年度に施行される容器包
装リサイクル法の対象となるので、古紙、特に雑古紙の
発生量が増えることは確実であり、紙以外の古紙利用先
の開発が望まれている。
【0003】紙以外の古紙利用先として、パルプモール
ド、紙型パレット、紙製シートパレット、セルロースフ
ァイバー、コンクリート型枠、再生紙マルチ、家畜敷
料、固形燃料、熱圧成形材、覆土代替材などがある。こ
れら、紙以外への古紙利用は、紙への再利用率に比べる
と、わずかであり、古紙の紙以外への利用の可能性を広
げることが求められている。
【0004】古紙の再利用先の一つとして、雑古紙やシ
ュレッダーで細断された紙をコンポスト化、もしくは、
コンポスト製造用副資材として用いることが試みられて
いる(Biocycle,vol.33,54-58,1992、コンポスト化技術
p89技報堂出版)。一般にコンポスト用副資材として、
おがくず、木材チップ、稲わら、もみ殻などが、使われ
ているが、これらは、最近入手が困難になっているた
め、その代替物としても、注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンポ
スト製造用副資材として紙を用いる場合、水分調整材、
炭素資材として優れているが、保形性が弱く、通気性改
良材としての効果が乏しいという欠点を持っている。特
開平7−195480号公報、特開平7−195481
号公報には、雑古紙を解繊して綿状にすることで、吸水
性、通気性に優れたコンポスト製造用副資材を得られる
ことが開示されている。これにおいても、綿状のため、
保形性に弱く、吸水後は、その通気性能力が低下すると
いう問題点があった。
【0006】また、紙自体は生分解性であるが、コンポ
スト製造においては、主発酵(一次発酵)では、ほとん
ど分解せず、後発酵(二次発酵)での分解に時間がかか
ることが知られている。従って、紙をコンポスト製造用
副資材として用いる場合には二次発酵の時間を十分にと
る必要があり、処理期間が長くなっていた。処理期間を
短くするためには、一次発酵した後に副資材を取り除く
方法がある。しかし、紙や紙の綿状物では、保形性がな
いので、処理された廃棄物との分離ができず、結果とし
て、処理期間を短くすることができなかった。
【0007】本発明は、通気性と保形性に優れるコンポ
スト製造用副資材およびそれを用いたコンポスト製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討した結果、ミクロフィ
ブリル化セルロースを含有した粒形物が、保形性がよ
く、処理された廃棄物と分離が可能なコンポスト製造用
副資材となることを見いだし、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明の第一は、ミクロフィブ
リル化セルロースを含有し、粒径が2〜50mmの粒形
物であることを特徴とするコンポスト製造用副資材を要
旨とするものである。また、本発明の第二は、前記コン
ポスト製造用副資材を用いることを特徴とするコンポス
ト製造方法を要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるミクロフィブリル化セルロースとは、パ
ルプ繊維を微細繊維化し、高い懸濁液安定性(非常に低
い固形分濃度でも安定な分散性を示す)と高い粘性を示
す状態のセルロースのことを言う。ここでいう、パルプ
は、クラフトパルプ、サルファイトパルプなど木材から
化学処理して得られる化学パルプ、また、レファイナ
ー、グラインダーなどの機械的処理によってパルプ化さ
れたセミケミカルパルプ、古紙から再生された再生パル
プなどが例示できる。これらの中で、コスト面および古
紙のリサイクル促進の面からも再生パルプを用いること
が望ましい。
【0011】再生パルプとは、ダンボール、茶模造紙、
雑誌、台紙、地券、ボール、新聞、上白、カード、特
白、中白、白マニラ、切符、模造などの古紙から、一般
的な再生紙製造工程を経て得られる。古紙は、まず、パ
ルパーなどによる離解工程、ついで、スクリーン、クリ
ーナーなどによる粗選、精選工程、さらに、フローテー
ション法などによる脱墨工程を経たのち、脱水される。
これらの工程において利用される方法は、古紙の種類や
品質に応じて、適宜選択使用される。
【0012】本発明におけるミクロフィブリル化セルロ
ースを得るには、上記したパルプ繊維を微細繊維化する
ことで得ることができるし、また市販されているものを
利用してもよい。市販されているものとしては、ダイセ
ル化学工業社製のセリッシュ(商標名)などが挙げられ
る。
【0013】パルプ繊維を微細繊維化する方法として
は、特に限定されないが、パルプ繊維から媒体攪拌ミル
処理、振動ミル処理、高圧均質化装置での処理、石臼式
粉砕処理などが挙げられる。
【0014】媒体攪拌ミル処理は、固定した粉砕容器に
挿入した攪拌機を高速で回転させて、容器内に入れたガ
ラスビーズやアルミナビーズのような媒体と再生パルプ
繊維を攪拌し、再生パルプ繊維をミクロフィブリル化す
る方法である。また、振動ミル処理は、粉砕容器を高速
振動させて、容器内のビーズ、ボール、ロッド等によっ
て、再生パルプ繊維をミクロフィブリル化する方法であ
る。高圧均質化装置による処理は、再生パルプ繊維をス
ラリー状にし、これに高い圧力をかけて小径オリフィス
の間を通過させて、粉砕、分散化させる方法である。石
臼式粉砕処理は、少なくとも一方が回転する一対の砥石
で構成される石臼式粉砕機を用い、砥石の対向間隙を処
理対象が通過するときに発生する衝撃、遠心力、剪断力
により処理対象物をする砕く原理のものであり、パルプ
繊維は、砥石の対向間隙を通過するときに切断されてミ
クロフィブリル化することになる方法である。
【0015】いずれの方法を用いても、パルプ繊維をミ
クロフィブリル化することが可能であるが、これらの中
で石臼式粉砕機を用いる方法が好ましい。媒体攪拌ミル
および振動ミルを用いる方法では、ガラスビースやアル
ミナビーズ、ボール等の媒体を必要とするので、粉砕後
に媒体を取り除くという手間がかかる。また、高圧均質
化装置を用いる方法では、パルプをスラリー状態にする
必要があるため、前処理として、一度、パルプを粉砕し
なければならない。石臼式粉砕機を用いる方法では、再
生パルプを粉砕することなく、水で離解した状態で処理
することが可能であり、また、粉砕後も脱水のみで媒体
と分離する手間を必要としない。
【0016】本発明で用いられるミクロフィブリル化セ
ルロースは、粘度が200mPa・s以上で、懸濁液の
安定性が70以上となることが好ましく、粘度が400
mPa・s以上で、懸濁液の安定性が95以上となるこ
とがさらに好ましい。ここで、粘度は、(株)トキメッ
クのB型粘度計B8L形を用いて、2重量%水懸濁液濃
度、室温25℃、ローター回転数30rpmで測定した
値であり、また懸濁液の安定性は、0.5重量%懸濁液
を調製して100mLメスシリンダーに入れ減圧により
脱気し、25℃で1時間静置した後に沈降しないで懸濁
状態となっている容量の割合をパーセントで表した値で
ある。粘度が200mPa・s未満、懸濁液安定性が7
0未満であればミクロフィブリル化が不充分となり、そ
の結果、得られるミクロフィブリル化セルロースの吸水
量が劣るので好ましくない。
【0017】得られたミクロフィブリル化セルロース
は、必要に応じて、水分率を測定し、乾燥処理を行った
後に粒径が2〜50mmとなるように造粒する。水分率
は、粒形物が形成できる範囲であればよく、具体的には
50〜99%が好ましく、さらに85〜95%が好まし
い。水分率が50%未満では水分が少なく、ぱさくつの
で粒形物が作りにくい。また99%を超えると水分が多
過ぎ柔らか過ぎてべとついたり粒形を保持するのが難し
くなったりするので好ましくない。水分率を調整するに
は、遠心分離機、フィルタープレスなどで行えばよい。
【0018】粒形物の粒径が2mm未満であると発酵処
理後に処理物との分離が困難であり、50mmを超える
と通気性の改良という面で良好ではないために好ましく
ない。造粒方法はとくに限定するものではないが、ペレ
タイザーや揺動式造粒機などにより造粒して、乾燥固化
する。乾燥は、自然乾燥、減圧乾燥、加温乾燥などで行
えばよく、特に限定されるものではない。
【0019】粒形物中のミクロフィブリル化セルロース
の含有量は、50wt%以上にする必要がある。50w
t%未満では保形性が保てなくなる。好ましくは70w
t%以上である。ミクロフィブリル化セルロースの他に
は、吸水力を強化するために、カルボキシメチルセルロ
ース架橋体、アミノ酸重合体、セルロースグラフト重合
体、ポリアクリル酸塩、デンプンアクリルニトリル重合
体、PVA無水マレイン酸、イソブチレンマレイン酸重
合体架橋物などの吸水剤を混合してもよい。またその他
に、絹、羊毛、レーヨン、木綿、麻、ポリーε―カプロ
ラクタム、ポリ乳酸などの繊維や、紙を綿状に解繊した
ものを造粒時に混合してもよい。また、これらの繊維シ
ートの両面にミクロフィブリル化セルロースを積層し、
細断することで粒形物としてもよい。
【0020】また、コンポスト過程において、一次発酵
後に副資材と処理廃棄物を分離する際に、副資材がコン
ポストへ混入することがあり得るので、ミクロフィブリ
ル化セルロースに混合するものとしては、生分解性であ
ることが望ましい。
【0021】上記した造粒方法の他に、ミクロフィブリ
ル化セルロースを発泡形成した後、細断し、2〜50m
mの粒形物としてもよい。発泡体を得る方法としては、
例えば、ゲル状化したミクロフィブリル化セルロース
に、水溶液に不溶もしくは難溶性の結晶物、ワックス類
やHLB(親水性親油性比)化の低い界面活性剤、昇華
物質などを添加し、金型に注入後、加熱凝固させ、適宜
添加物を除去する方法を用いることができる。
【0022】本発明の第一のコンポスト製造用副資材
は、前記した粒形物からなるものである。次に本発明の
第二のコンポスト製造方法について説明する。ミクロフ
ィブリル化セルロースを含有した粒形物を用いたコンポ
スト製造方法は、副資材としてミクロフィブリル化セル
ロースを含有した粒形物を使用する以外は、従来どおり
副資材を用いて行われるコンポスト製造方法と同様に行
えばよい。処理を行う発酵槽の形式としては、特に限定
されるものではなく、野積、ロータリーキルン、オーガ
ー、多段、サイロ、ビン式などの形式の堆肥化装置の
他、小型の撹拌装置付きの堆肥化装置などが好適に使用
できる。例えば、発酵処理に関しては、廃棄物中に、通
常多量の微生物が付着しているため、種菌や種コンポス
トを加えなくても処理することができる。特に、副資材
として、ミクロフィブリル化セルロースを含有した粒形
物を繰り返し、用いる場合には、付着した発酵菌によっ
て速やかに処理が進む。しかし、発酵菌の付着が少ない
時点では、種菌や種コンポストを加えることにより処理
速度を上げることができる。
【0023】発酵槽内の含水率は、極端に低くなると、
微生物活性が低下するため、散水などをして発酵槽内の
含水率を常に40〜80%に保っておくことが好まし
い。発酵が進行すると、処理物の温度上昇が起こり、5
0〜60℃前後にまで達し、その後しだいに処理物の温
度は下降してくる。
【0024】本発明のコンポスト製造方法においては、
この一次発酵が終了した時点でミクロフィブリル化セル
ロースを含有した粒形物を分離することが可能である。
処理物からミクロフィブリル化セルロースを含有した粒
形物を分離する方法としては、特に限定されるものでは
ないが、振動ふるいによって行うことが最も容易であ
る。分離されたミクロフィブリル化セルロースを含有し
た粒形物は、再利用することができる。セルロースで出
来ているため、すべてを分離する必要はないが、多量の
粒形物が残ると、次に行う2次発酵の期間が長くなった
り、施肥後に土中の窒素飢餓を引き起こしたりする可能
性があるため好ましくない。また、再利用することによ
り処理コストの抑制が可能となるため、分離することが
望ましい。
【0025】本発明の副資材と分離された廃棄処理物
は、含水率を40〜60%に調整し、さらに二次発酵さ
せることが好ましい。こうして得られたコンポストは、
堆肥、飼料あるいは土壌改良材として有用である。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、ミクロフィブリル化セルロースの粘度お
よび懸濁液安定性は、上述した方法により測定し、粒形
物についての吸水量は以下の方法で測定した。
【0027】参考例1〔吸水量の測定〕 試料0.5gを9.5cm×7cmの250メッシュの
ナイロン製袋に入れ、これを純水1L中に浸漬した。3
時間後、これを引き上げてつり上げ、10分間水切りを
行った後、試料の重量を測定した。試料1g当たり吸水
した純水の重量(g)をもって、吸水量とした。
【0028】実施例1 雑古紙より再生したパルプを5kgを500Lのイオン
交換水中で沸騰してから一時間放置した。室温に戻した
後、石臼式粉砕機(セレンディピターMKCA6−3
型:増幸産業株式会社製)で、炭化珪素製の直径150
mmの砥石を使用し、砥石回転数1600rpm、砥石
間隙0.05mmの条件で処理を行った。この処理によ
り、得られたミクロフィブリル化セルロースの粘度は、
600mPa・sであり、懸濁液安定性は、98であっ
た。得られたスラリーを遠心分離機により脱水した。こ
のミクロフィブリル化セルロースの水分率は90%であ
り、乾燥後直径10mmとなるように(乾燥後重量が1
g)ペレタイザーを用いて造粒し、60℃で一晩乾燥
後、直径約10mmのミクロフィブリル化セルロースを
含有した粒形物を得た。この粒形物の吸水量は、0.5
g/gであった。
【0029】おから(含水率約80%)5kgと種堆肥
1kgに、上記の方法によって調製したミクロフィブリ
ル化セルロースを含有した粒形物(直径約10mm)を
5kg加え、含水率を70%に調整した。これを家庭用
生ゴミ処理機(三洋電機社製、商品名:ゴミナイス)を
用いて、24時間発酵処理した。処理物を投入後、温度
の上昇が起こり、8時間後に最大60℃まで到達し、良
好な発酵が進行した。温度はその後、50〜60℃の間
を3日間保った後、徐々に下降し6日後には、40℃と
なった。4mm径のふるいにて、ミクロフィブリル化セ
ルロースを含有した粒形物を分離した。分離されたミク
ロフィブリル化セルロースを含有した粒形物は、形が良
く保たれていた。分離後、処理物は二次発酵槽にて下部
より通気を行い発酵処理を行った。処理物の温度は、3
日後には最大温度である40℃となり、その後徐々に低
下して3日後には、32℃となった。また、分離された
ミクロフィブリル化セルロースを含有した粒形物を用い
て再度おからの処理を行ったところ、一回目と同様に良
好に処理を行うことが可能であった。
【0030】実施例2 雑古紙より再生したパルプを3kgを300Lのイオン
交換水中で沸騰してから一時間放置した。室温に戻した
後、石臼式粉砕機(セレンディピターMKCA6−3
型:増幸産業株式会社製)で、炭化珪素製の直径150
mmの砥石を使用し、砥石回転数1600rpm、砥石
間隙0.200mmの条件で処理を行った。得られたス
ラリーを遠心分離により脱水した。この脱水されたミク
ロフィブリル化セルロースの水分率は90%であった。
また粘度は、400mPa・sであり、懸濁液安定性
は、95であった。
【0031】一方、カルボキシメチルセルロース架橋体
を以下のようにして調製した。雑古紙より再生したパル
プ100gを、4.5Lイソプロパノール、0.5L純
水に加え、溶液が均一になるまで攪拌した。55gの水
酸化ナトリウムを100mLの純水で溶かしてから、反
応溶液に少しずつ、攪拌しながら添加した。反応溶液を
72℃に昇温後、3時間カルボキシメチル化反応を行っ
た。架橋剤として、エピクロルヒドリンを10.3mL
加え、さらに3.5時間反応した。反応後、反応溶液を
酢酸で中性としてから、80%メタノールで洗浄し、次
いで100%メタノールで洗浄した。充分な洗浄後、減
圧乾燥したのち、家庭用ミキサーで粉砕し、カルボキシ
メチルセルロース架橋体を得た。
【0032】このカルボキシメチルセルロース架橋体
を、上記したミクロフィブリル化セルロースを乾燥後、
1wt%となるように均一に混合した。混合後、ペレタ
イザーを用いて、乾燥後に直径約10mmとなるよう
(乾燥後重量が1g)造粒し、60℃で3晩乾燥して粒
形物を得た。この粒形物の吸水力は、3.0g/gあっ
た。
【0033】おから(含水率約80%)5kgと種堆肥
1kgに、上記の方法によって調製したミクロフィブリ
ル化セルロースを含有した粒形物(直径約10mm)を
3kg加え、含水率を70%に調整した。これを家庭用
生ゴミ処理機(三洋電機社製、商品名:ゴミナイス)を
用いて、24時間発酵処理した。処理物を投入後、温度
の上昇が起こり、8時間後に最大60℃まで到達し、良
好な発酵が進行した。温度はその後、50〜60℃の間
を3日間保った後徐々に下降し、4日後には、40℃と
なった。4mm径のふるいにて、ミクロフィブリル化セ
ルロースを含有した粒形物を分離した。分離されたミク
ロフィブリル化セルロースを含有した粒形物は、形が良
く保たれていた。分離後、処理物は二次発酵槽にて下部
より通気を行い、発酵処理を行った。処理物の温度は、
3日後には最大温度である40℃となり、その後徐々に
低下して2日後には、32℃となった。また、分離され
たミクロフィブリル化セルロースを含有した粒形物を用
いて再度おからの処理を行ったところ、一回目と同様に
良好に処理を行うことが可能であった。
【0034】
【発明の効果】本発明のコンポスト製造用副資材は、通
気性改良性および保形性に優れており、一次発酵後に廃
棄物と分離できるので二次発酵の時間を短縮することが
できる。一次発酵後に廃棄物と分離されたミクロフィブ
リル化セルロースを含有した粒形物は、再利用すること
が可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミクロフィブリル化セルロースを50w
    t%以上含有し、粒径が2mm〜50mmの粒形物であ
    ることを特徴とするコンポスト製造用副資材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンポスト製造用副資材
    を用いることを特徴とするコンポスト製造方法。
JP11212999A 1999-04-20 1999-04-20 コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法 Expired - Fee Related JP4401472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212999A JP4401472B2 (ja) 1999-04-20 1999-04-20 コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212999A JP4401472B2 (ja) 1999-04-20 1999-04-20 コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000302801A true JP2000302801A (ja) 2000-10-31
JP4401472B2 JP4401472B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=14578933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11212999A Expired - Fee Related JP4401472B2 (ja) 1999-04-20 1999-04-20 コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4401472B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040837A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Asahi Kasei Fibers Corp 綿を含む廃棄材料から回収された綿
JP2018204125A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 大昭和紙工産業株式会社 セルロースナノファイバーの製造方法
JP2021183755A (ja) * 2009-05-15 2021-12-02 ファイバーリーン テクノロジーズ リミテッド 紙填料組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040837A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Asahi Kasei Fibers Corp 綿を含む廃棄材料から回収された綿
JP2021183755A (ja) * 2009-05-15 2021-12-02 ファイバーリーン テクノロジーズ リミテッド 紙填料組成物
JP7249383B2 (ja) 2009-05-15 2023-03-30 ファイバーリーン テクノロジーズ リミテッド 紙填料組成物
JP2018204125A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 大昭和紙工産業株式会社 セルロースナノファイバーの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4401472B2 (ja) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102089385B (zh) 可生物降解的树脂组合物
CN102272318B (zh) 制造糖类的方法及乙醇制造方法
RU2434945C2 (ru) Способ получения топлива из модифицированного волокнистого материала (варианты) и способ уплотнения волокнистой композиции, используемой для получения топлива
US5377917A (en) Processing waste materials for anaerobic digestion of the biogenic-organic constituents
CN102089386B (zh) 可生物降解的树脂组合物
CN104293858B (zh) 一种纳米微晶纤维素的制备方法
KR0184950B1 (ko) 셀룰로오스 용액의 제조 방법
EP1238140B1 (en) Cellulose fiber-based compositions and their method of manufacture
EP1239740B1 (en) A method of continuous separation of vegetable biomass into a fluid phase and a solids containing phase of pulpy consistence
CN107881842B (zh) 一种利用秸秆和废纸浆制备高强度瓦楞原纸的方法
CN107740305A (zh) 一种秸秆制备高强度瓦楞原纸的方法
CN108411674A (zh) 一种生物酶制浆特种软化剂及其制备方法
CN101663325B (zh) 制备碱纤维素或纤维素衍生物的方法
CN109537352B (zh) Zyx预浸催化植物纤维成浆的催化剂及应用工艺
JP4401472B2 (ja) コンポスト製造用副資材およびコンポスト製造方法
JPH11513076A (ja) セルロース懸濁液の生成方法
JP2012525507A (ja) コート紙製品をリサイクルするためのプロセスおよび装置
GB2483426A (en) Manufacturing pellets or bricks from damp digested waste material
CN106519065A (zh) 利用棉花秸秆制备果胶、半纤维素、化机浆和木塑复合材料的方法
JP4313525B2 (ja) コンポスト肥料の製造方法
JP4150523B2 (ja) コンポスト肥料の製造方法
CN108867191A (zh) 一种耐压高强度、可降解的环保包装箱纸
JP2000006142A (ja) 紙と生分解性樹脂との複合材及びその製造方法
CN116635455A (zh) 树脂复合材料的制造方法及树脂复合材料
JP2005199133A (ja) モミガラ処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees