JP2000302666A - 皮膚弾力性改善剤 - Google Patents

皮膚弾力性改善剤

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JP2000302666A
JP2000302666A JP11483299A JP11483299A JP2000302666A JP 2000302666 A JP2000302666 A JP 2000302666A JP 11483299 A JP11483299 A JP 11483299A JP 11483299 A JP11483299 A JP 11483299A JP 2000302666 A JP2000302666 A JP 2000302666A
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sulfated
glycoside derivative
sulfate
improver
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Shinya Amano
新哉 天野
Yukihiro Ohashi
幸浩 大橋
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Tsutomu Fujimura
努 藤村
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式、R1O−G〔式中、R1
炭素数8〜30のアルキル基又はアルケニル基を示し、
Gは少なくとも一つの水酸基が硫酸化された単糖又はオ
リゴ糖を示す〕で表される硫酸化グリコシド誘導体又は
その塩を含有する皮膚弾力性改善剤及び皮膚引き締め
剤。 【効果】 皮膚のしわ、たるみ等の皮膚性状の変化に対
して、予防・改善効果を発揮し、医薬品又は化粧品とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫酸化グリコシド
誘導体又はその塩を有効成分とする皮膚弾力性改善剤及
び皮膚引き締め剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】皮膚
は、常に乾燥、紫外線等の外界の刺激にさらされてお
り、加齢とともに弾力を喪失し、しわ、たるみの発生、
はりの減少、色素沈着、色調変化等、その性状が変化す
る。しかし、これら皮膚の形態的変化については、充分
に研究が進んでいるとはいえないのが現状である。例え
ば、しわの発生を防止することを目的としてコラーゲン
を配合した化粧料が用いられているが、充分な効果は得
られていない。また、収斂剤に皮膚引き締め効果がある
ことが知られているが、収斂剤の作用は局所における一
時的な漿液減少及び血管収縮作用に過ぎず、皮膚のたる
み等を改善できるものではない。
【0003】従って、本発明は、皮膚の弾力性を改善す
ることにより皮膚のしわ、たるみ、はりの減少等の皮膚
性状の変化を効果的に予防・改善し、皮膚の引き締め感
を付与する医薬品又は化粧品を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これまで主
として界面活性剤として用いられていた硫酸化グリコシ
ド類(特開平4−176331号公報、特開平4−99
791号公報、米国特許4806275号公報等)につ
いて検討した結果、特定の硫酸化グリコシド誘導体又は
その塩に、皮膚の弾力性を改善することにより皮膚のし
わ、たるみを防止するとともに、引き締まり感を付与す
る作用があり、医薬品又は化粧品として有用であること
を見出した。
【0005】即ち、本発明は、次の一般式、R1O−G
〔式中、R1 は炭素数8〜30のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、Gは少なくとも一つの水酸基が硫酸化さ
れた単糖又はオリゴ糖残基を示す〕で表される硫酸化グ
リコシド誘導体又はその塩を有効成分とする皮膚弾力性
改善剤及び皮膚引き締め剤を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における一般式R1O−G
で表される硫酸化グリコシド誘導体の式中、R1 は単糖
又はオリゴ糖の1位(アノマー炭素)のアグリコンを意
味するものである。ここで、R1O−の結合には、α−
形とβ−形の立体異性があり、本発明の硫酸化グリコシ
ド誘導体においてはそれらの何れをも包含するものであ
るが、皮膚のしわ、たるみの改善効果の点からβ−形が
好ましい。
【0007】R1 が炭素数8〜30の直鎖又は分岐状の
アルキル基を示す場合においては、好適な例として炭素
数10〜22のもの、具体的にはn−デシル、トリメチ
ルデシル、n−ウンデシル、2−ヘプチルウンデシル、
n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n
−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシ
ル、n−オクタデシル、メチルヘプタデシル(メチル分
岐イソステアリル)、n−ノナデシル、n−イコシル、
n−ドコシル等が挙げられ、中でもn−ドデシル、n−
オクタデシル、メチルヘプタデシル(メチル分岐イソス
テアリル)が特に好ましい。
【0008】R1 が炭素数8〜30の直鎖又は分岐状の
アルケニル基を示す場合においては、好適な例として、
炭素数10〜22のもの、具体的には10−ウンデセニ
ル、9−オクタデセニル(オレイル)、9,12−オク
タジエニル、13−ドコセニル等が挙げられる。
【0009】Gで示される単糖又はオリゴ糖残基のうち
単糖としては、例えばキシロース、アラビノース、リボ
ース、グルコース、ガラクトース、マンノース、タロー
ス、イドース、アルトロース、アロース、グロース等の
アルドペントース類及びアルドヘキソース類が挙げら
れ、オリゴ糖としては、効果等の点から構成単糖数が5
以下のものが好ましく、特に2〜3が好ましい。また、
単糖間のグリコシド結合は、特に限定されないが、(1
→2)、(1→4)、(1→6)であるものが好まし
い。また結合様式はα−形、β−形のいずれであっても
構わない。
【0010】オリゴ糖の具体例としては、グルコオリゴ
糖類、ガラクトオリゴ糖類、マンノオリゴ糖類、フルク
トオリゴ糖類等のホモオリゴ糖類やペントースとヘキソ
ースから構成されるオリゴ糖類、異種のヘキソースから
なるオリゴ糖類が挙げられ、特に好ましいものとして、
グルコースの繰り返しからなるオリゴ糖が挙げられる。
【0011】本発明における硫酸化グリコシド誘導体又
はその塩は、単糖又はオリゴ糖部分の1位を除く水酸基
の一部又は全部が硫酸化され、硫酸エステル又はその塩
となっているものを意味するが、効果の点から全水酸基
に対して10〜30%程度硫酸化されたものが好まし
い。
【0012】また、その塩としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属類、ベリリウム、マグ
ネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩や1級、
2級、3級アミン塩及び4級アンモニウム塩を挙げるこ
とができる。好ましい塩としては、ナトリウム塩、カリ
ウム塩、4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0013】上記の通り、硫酸化グリコシド誘導体又は
その塩は、グリコシド結合の立体配置、硫酸基の置換位
置での異性体が存在し、更には硫酸基の置換数や糖部分
の縮合度の異なるものが存在するが、本発明の皮膚弾力
性改善剤又は皮膚引き締め剤として用いる場合には、こ
れらを単独で用いても、混合して用いても良い。
【0014】本発明における硫酸化グリコシド誘導体又
はその塩は、全て公知の化合物であり、公知の合成法に
基づいて製造することができるが(Carbohydro.Re
s.,230(1992),245等)、中でも糖のパーアセテー
トを酸性条件下でアルコールと反応させる方法が簡便で
好ましい。即ち、予め全ての水酸基をアセチル化した還
元糖とアルコール類とを酸触媒存在下でグリコシデーシ
ョンさせ、次いで加水分解して脱アセチル化した後、硫
酸化することにより製造できる。
【0015】かくして得られた硫酸化グリコシド誘導体
又はその塩は、実施例1〜3で示すように、優れた皮膚
の弾力性改善効果や引き締め効果がみられる。従って、
これを含有した医薬品又は化粧品は、乾燥、紫外線等の
外界の刺激や、皮膚が老化することにより生ずる種々の
皮膚性状の変化、例えば皮膚のしわ、たるみ、はり及び
弾力の喪失等に対して有効であり、皮膚弾力性改善剤又
は皮膚引き締め剤として、軟膏、クリーム等の皮膚外用
剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、水剤等の経口剤及び各
種注射剤等の形態で投与することができる。
【0016】これらの投与形態のうち、軟膏等の薬用皮
膚外用剤や化粧用皮膚外用剤の形態、具体的には、乳化
化粧料、クリーム、乳液、ローション、ジェル等の種々
の形態で用いることがとりわけ好ましく、この場合硫酸
化グリコシド誘導体又はその塩の他に、かかる形態に一
般的に用いられる植物油、動物油等の油性基剤、鎮痛消
炎剤、鎮痛剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホル
モン剤、ビタミン類、保湿剤、紫外線吸収剤、アルコー
ル類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色
素、香料等を本発明の効果を妨害しない範囲で適宜配合
することができる。また、硫酸化グリコシド誘導体又は
その塩の皮膚外用剤への配合量は、0.001〜20重
量%、特に0.01〜5重量%が好ましい。
【0017】
【実施例】製造例1 1−α−O−ドデシルグルコピラノシド−6−硫酸エス
テル(化合物1)及び1−β−O−ドデシルグルコピラ
ノシド−6−硫酸エステル(化合物2)の製造 ドデシルアルコール47.7g(0.256mol)、ペ
ンタアセチルグルコース20g(0.051mol)及び
パラトルエンスルホン酸1水和物0.05g(0.26
mmol)をフラスコ中で加熱攪拌した。110℃まで昇温
の後、系内圧力を40mmHgとして脱水反応を開始した。
反応開始4時間で減圧を解除し、冷却後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、α−ドデシルテトラア
セチルグルコピラノシド3.67g(7.1mmol)及び
β−ドデシルテトラアセチルグルコピラノシド5.27
g(0.01mol)をそれぞれ得た。得られたα−ドデ
シルテトラアセチルグルコピラノシド3.67gをエタ
ノールに溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノー
ル溶液6.57g(0.034mol)を加え、室温中、
20時間攪拌した。その後、イオン交換樹脂を用いて系
内を酸性にし、イオン交換樹脂を濾別後、溶媒留去して
1−α−O−ドデシルグルコピラノシド2.45g
(7.0mmol)を得た。得られたα−ドデシルグルコピ
ラノシド2.45gを無水ピリジン20mlに溶解し、氷
冷後、三酸化イオウ・ピリジン錯体1.11g(7.0
mmol)を加え、氷冷下、1時間攪拌した。その後、室温
中で12時間攪拌し、ピリジン留去後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、精製水、水酸化ナトリウ
ム0.28g(7mmol)を加え、凍結乾燥して1−α−
O−ドデシルグルコピラノシド−6−硫酸エステル2.
52g(5.6mmol)を得た。
【0018】同様にして、β−ドデシルテトラアセチル
グルコピラノシド5.27gから1−β−O−ドデシル
グルコピラノシド−6−硫酸エステル3.60g(8mm
ol)を得た。
【0019】製造例2 1−α−O−(2−ヘプチルウンデシル)グルコピラノ
シド−6−硫酸エステル(化合物3)及び1−β−O−
(2−ヘプチルウンデシル)グルコピラノシド−6−硫
酸エステル(化合物4)の製造 製造例1と同様にして2−ヘプチルウンデカノールを用
いて製造を行い、1−α−O−(2−ヘプチルウンデシ
ル)グルコピラノシド−6−硫酸エステル(化合物3)
及び1−β−O−(2−ヘプチルウンデシル)グルコピ
ラノシド−6−硫酸エステル(化合物4)をそれぞれ得
た。
【0020】製造例3 ドデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合物(化合物
5)の製造 ドデシルアルコール239g(1.28mol)、ペンタ
アセチルグルコース100g(0.26mol)及びパラ
トルエンスルホン酸1水和物0.25g(1.31mmo
l)を1Lフラスコ中で加熱攪拌した。110℃まで昇
温の後、系内圧力を40mmHgとして脱水反応を開始し
た。反応開始4時間で減圧を解除し、冷却の後、48%
水酸化ナトリウム水溶液106.7g(1.28mol)
を加え、60℃で1時間加熱した。室温まで冷却後、リ
ン酸を加え系内のpHを5とし、酢酸エチルで抽出した。
抽出層を無水硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、溶媒留去
後、135℃、0.01mmHgの条件で未反応の原料アル
コールを留去して、ドデシルグルコピラノシド混合物6
6.1gを得た。得られたドデシルグルコピラノシド混
合物35g(0.10mol)を無水ピリジン200mlに
溶解し、氷冷後、三酸化イオウ・ピリジン錯体16g
(0.10mol)を加え、氷冷下、1時間攪拌した。そ
の後、室温中で12時間攪拌し、ピリジン留去後、精製
水、水酸化ナトリウム4g(0.10mol)を加え、凍
結乾燥してドデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合
物43.8g(0.097mol)を得た。
【0021】内容物組成:α−ドデシルグルコピラノシ
ド−6−硫酸エステル約30%、β−ドデシルグルコピ
ラノシド−6−硫酸エステル約40%、グルコース縮合
物(2糖)のドデシルグルコピラノシドモノ硫酸エステ
ル約16%、グルコースの縮合物(3糖)のドデシルグ
ルコピラノシドモノ硫酸エステル約1%、グルコース又
はオリゴ糖のドデシルグルコピラノシドポリ硫酸エステ
ル約14%
【0022】製造例4 オクチルグルコピラノシド硫酸エステル混合物(化合物
6)の製造 製造例3と同様にしてオクタノールを用いて製造を行
い、オクチルグルコシド硫酸エステル混合物を得た。
【0023】製造例5 テトラデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合物(化
合物7)の製造 製造例3と同様にしてテトラデカノールを用いて製造を
行い、テトラデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合
物を得た。
【0024】製造例6 オクタデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合物(化
合物8)の製造 製造例3と同様にしてオクタデカノールを用いて製造を
行い、オクタデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合
物を得た。
【0025】製造例7 (2−ヘプチルウンデシル)グルコピラノシド硫酸エス
テル混合物(化合物9)の製造 製造例3と同様にして2−ヘプチルウンデカノールを用
いて製造を行い、(2−ヘプチルウンデシル)グルコピ
ラノシド硫酸エステル混合物を得た。
【0026】製造例8 メチルヘプタデシルグルコピラノシド硫酸エステル混合
物(化合物10)の製造 製造例3と同様にしてメチルヘプタデカノール(メチル
分岐イソステアリルアルコール)を用いて製造を行い、
メチルヘプタデシルグリコピラノシド硫酸エステル混合
物を得た。化合物1〜10のスペクトルデータを表1に
示す。
【0027】
【表1】
【0028】実施例1 コラーゲンゲル引き締め促進能の測定 真皮モデルである線維芽細胞包埋コラーゲンゲルの引き
締め促進能の測定を行った。コラーゲンゲルは文献「J.
Cell Science, 102, 315(1992) 」又は「J. Invest. D
ermatol, 93, 792(1989)」に準じた方法で作製した。す
なわち、氷冷下コラーゲンゲル溶液(新田ゼラチン社
製、tapel-A(3.0mg/mL,pH=3))にHEPE
S、(250mM)の0.05Nの水酸化ナトリウム溶
液、DMEM(GIBCO DMEM, Iow glucose )5倍濃縮溶
液、FCS(2%、Fatal Calf Serum)、精製水を加
え、最後にヒト皮膚線維芽細胞(ヒト***由来)の懸濁
液を加え、十分に攪拌し気泡を取り除いた後、24穴デ
ィッシュに各ウェル600μLずつ注入し、ただちにイ
ンキュベーターで37℃に加温しゲル化させた。3,4
時間後、各ウェル1mLの無血清DMEM培地を添加し、
周囲をディッシュから剥離しfloatingの状態にした。そ
の18時間後、100〜10μMの被験物質を含有する
無血清DMEM培地に培地を交換し、さらに48時間イ
ンキュベートした。ゲル体積測定は、文献(J. Cell Sc
ience, 102, 315(1992))に準じた重量測定方法で行っ
た。すなわち10%ホルマリン固定(4℃,24時間)
後、水の表面張力をTriton X100(和光純薬社製)(1
%)を加えることで減じたのち、重量を測定した。
【0029】コントロールの体積を100%としたとき
の、各化合物の相対体積の測定結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2より明らかなように、合成例の化合物
の作用により、コラーゲンゲルの体積が小さくなり、コ
ラーゲンゲルの引き締めが促進されていることがわか
る。
【0032】実施例2 ラット皮膚弾力性改善(引き締め)効果の評価 HRラット(WBN/ILA-HT、7週齢)背部皮膚全面に化合
物2及び4の2%溶液(溶媒:10%エタノール)を1
日1回又は2回、計週7〜8回、各0.7mlずつスプレ
ー状にして塗布した。コントロールには10%エタノー
ル溶液を用いた。2週間後にネンブタール麻酔下、正中
線のやや右寄り部位の中央部背部の皮膚の皮膚弾力性を
キュートメーター(CUTOMETER SEM474、Courage+Khaza
ka)を用いて測定した。吸引圧100hpa、吸引時間5
秒、解放時間2秒で測定し、瞬間弾性変位Ue、瞬間回
復変位Ur、最終変位Ufを読みとった。皮膚の弾力性
変化により皮膚引き締め効果をみた。Ueは弾力性の指
標、Ufは柔軟性の指標であり、いずれも顔面などでは
老化により低下し、また、皮膚がむくんだ状態では低下
する。従ってそれらの値が増加すれば、皮膚がより柔軟
性、弾力性を増した引き締まった状態を意味する指標と
なる。Urも弾力性の指標であり皮膚がたるんだ状態
や、むくんだ状態では低下する。同様に、この値の増加
は、皮膚がより弾力性を増し、ハリが増し引き締まった
状態を意味する指標となる。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3より、化合物2及び4の塗布により皮
膚の弾力性は上昇し、皮膚引き締め作用が確認された。
【0035】実施例3 皮膚引き締まり感の評価 評価用に表4に示す組成のジェルを定法により作製し
た。各ジェルを、それぞれ10名ずつパネラーの上腕内
側、大腿部、脹ら脛、脇腹部、腹部に1日朝夜1回ず
つ、4週間塗布した。各パネラーによる皮膚の引き締ま
り感を以下の評価基準で評価した。結果を表5に示す。
【0036】 評価基準 −1:悪化した 0:変わらない、わからない +1:微かに引き締まった +2:やや引き締まった +3:引き締まった +4:とても引き締まった
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】表5より、ジェルを用いた場合皮膚の引き
締まり感が実感されているのが明らかである。
【0040】
【発明の効果】本発明の皮膚弾力性改善剤及び皮膚引き
締め剤は、皮膚の弾力性改善効果及び引き締め効果を示
し、種々の原因により生ずる皮膚のしわ、たるみ、はり
及び弾力の喪失等、皮膚性状の変化を効果的に予防・改
善するため、医薬品又は化粧品として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/7024 A61K 31/70 606 (72)発明者 西澤 義則 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 藤村 努 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB052 AC122 AC432 AC781 AC782 AD302 AD391 AD392 CC02 DD41 EE06 EE12 4C086 AA01 AA02 EA03 EA04 MA01 MA04 MA28 MA63 NA14 ZA89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式、R1O−G〔式中、R1
    炭素数8〜30のアルキル基又はアルケニル基を示し、
    Gは少なくとも一つの水酸基が硫酸化された単糖又はオ
    リゴ糖残基を示す〕で表される硫酸化グリコシド誘導体
    又はその塩を有効成分とする皮膚弾力性改善剤。
  2. 【請求項2】 皮膚のしわ及びたるみを予防・改善する
    ものである請求項1記載の皮膚弾力性改善剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の硫酸化グリコシド誘導体
    又はその塩を有効成分とする皮膚引き締め剤。
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