JP2000302625A - 固形粉末化粧料 - Google Patents

固形粉末化粧料

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JP2000302625A
JP2000302625A JP11110880A JP11088099A JP2000302625A JP 2000302625 A JP2000302625 A JP 2000302625A JP 11110880 A JP11110880 A JP 11110880A JP 11088099 A JP11088099 A JP 11088099A JP 2000302625 A JP2000302625 A JP 2000302625A
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solid powder
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solvent
coloring
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JP11110880A
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Atsushi Matsushita
篤 松下
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Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観の彩度、使用した時の発色性に優れ、更
に、表面の色むら及び表面と内部の色分かれが無い固形
粉末化粧料を提供する。 【解決手段】化粧料基材と溶剤とを混合し、容器に充填
した後、該溶剤を除去することにより得られる、固形粉
末化粧料において、着色成分を無機化合物中に封じ込め
た複合着色顔料を含有することを特徴とする固形粉末化
粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料基材と溶剤とを
混合し、容器に充填した後、該溶剤を除去することによ
り得られる、固形粉末化粧料において、着色成分を無機
化合物中に封じ込めた複合着色顔料を含有する固形粉末
化粧料に関し、更に詳しくは、高彩度や高発色性を損な
うことなく、着色成分の溶出を抑えた固形粉末化粧料に
関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、固形粉末化粧料の充填成型方法と
してはプレス成型方法が一般的に用いられてきた。しか
しながら、プレス成型方法には成型品内部に空気が残存
しやすく、これが原因となって強度低下、剥離、欠けと
いった品質上の問題を生じる場合があった。また、この
問題は、立体成型やプレス表面に模様を形成させる場合
等で顕著であった。このため、こうした問題を解消する
成型方法として、粉体と油剤からなる化粧料基材を溶剤
と混合し、容器に充填した後、該溶剤を除去することに
より固型化粧料を得る方法が開発され、応用されてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら固形粉末化粧料に用いられていた着色成分であるター
ル系色素には、溶剤に溶出する性質のものがあり、前記
溶剤を用いる成型方法においては、この性質が成型品の
外観品質を大きく損なう場合があった。すなわち、溶剤
へタール系色素が多量に溶出すると、溶剤の除去又は乾
燥に伴って、溶出成分が成型品の表面等に濃縮されるた
め、色分かれ、色むらといった外観上の欠点や、表面色
と内部色とが極端に異なるといった使用性の欠点等を引
き起こしていた。このため、従来このような場合は、溶
剤への溶出性の高いタール系色素の使用を避けて対応し
てきた。しかし、タール系色素の含有を避けることは、
高彩度、高発色性を有する固形化粧料を得ることは難し
く、特にアイカラー、頬紅といった外観、塗布色に高彩
度、高発色性が求められる商品においては、市場の要求
品質を十分に満たすことが出来なかった。また、シリコ
ーン化合物やフッ素化合物等で着色成分を被覆する方法
も試みられているが、タール系色素を完全に被覆するこ
とは不可能であり、溶剤への溶出を完全に抑えることは
できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実状に
鑑み、鋭意研究した結果、化粧料基材と溶剤とを混合
し、容器に充填した後、該溶剤を除去することにより得
られる、固形粉末化粧料において、着色成分を無機化合
物中に封じ込めた複合着色顔料を含有することにより、
高彩度、高発色性の外観及び塗布色を有し、成型性にも
優れた固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、化粧料基材と溶剤と
を混合し、容器に充填した後、該溶剤を除去することに
より得られる、固形粉末化粧料において、着色成分を無
機化合物中に封じ込めた複合着色顔料を含有することを
特徴とする固形粉末化粧料を提供するものである。更に
は、多孔質シリカの空隙内に着色成分を封じ込めたもの
である複合着色顔料、又は、中空部を有する無機化合物
の中空部に固着しない状態で着色成分を封じ込めたもの
である複合着色顔料、又は、着色成分を無機顔料表面に
炭酸カルシウムを用いて封じ込めたものである複合着色
顔料、及び、着色成分がタール系色素である複合着色顔
料、等を含有する該固形粉末化粧料を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の固形粉末化粧料は、化粧
料基材と溶剤とを混合し、容器に充填した後、該溶剤を
除去することにより得られるものであり、特開昭64−
9909号公報や特公平7−98734号公報等に記載
された成型方法により得られる固形粉末化粧料である。
【0007】本発明における化粧料基材は、主として化
粧料用粉体の混合物であり、使用感触の改良や成型性、
強度の向上を目的とし、必要に応じて油剤を添加混合し
たものである。油剤を添加混合する場合においては、化
粧料用粉体と油剤の混合比は、特に限定されないが、概
ね、化粧料用粉体:油剤=99.5:0.5〜50:5
0(重量比)が、使用性及び使用感触の観点より、好ま
しい。
【0008】前記化粧料基材に用いられる化粧料用粉体
としては、通常化粧料に用いられる粉体であり、球状、
板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子
径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等により特に限定さ
れず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉
体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、酸化
チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、
黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二
酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化ク
ロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイ
カ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タル
ク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイ
ト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩
化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸
化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウ
ムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリ
メチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル
酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共
重合体パウダー、ポリスチレンパウダー、ポリメチルシ
ルセスキオキサンパウダー、ウールパウダー、シルクパ
ウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉
体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜
鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化
チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複
合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用い
ることができる。尚、これら粉体は、シリコーン類、フ
ッ素化合物、金属石鹸類、油剤等の通常公知の方法によ
り、表面処理して用いても良い。
【0009】前記化粧料基材に用いられる油剤として
は、通常化粧料に用いられる油剤であり、動物油、植物
油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、
揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ
類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコー
ル類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体
類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スク
ワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パ
ラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッ
シャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒ
マシ油、ホホバ油、ミンク油マカデミアンナッツ油等の
油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キ
ャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソ
オクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン
酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ
オクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリ
ル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸
グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジ
オクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂
肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエ
ステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン
酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステ
アリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコ
ール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合
度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シ
リコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテ
ル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフ
ッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪
酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導
体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いる
ことができる。
【0010】本発明の固形粉末化粧料に用いられる溶剤
は、エタノール、イソプロピルアルコール、水、ヘキサ
ン、揮発性シリコーン、揮発性炭化水素等が挙げられ
る。この中でも、溶剤の回収のし易さより、エタノー
ル、水が好ましい。溶剤の量は、前記化粧料基材中の粉
体の配合量、吸油量、比表面積、粒子径、形状、表面状
態等の性質及び、油剤の配合量及びIOB値等の特性に
より変動し、また充填する容器の形状等を考慮して決め
られるものである。化粧料基材と溶剤の混合比は、概
ね、化粧料基材:溶剤=1:0.3〜1:2が好まし
く、1:0.4〜1:1が好ましい。溶剤量が多すぎる
と、溶剤の除去に時間がかかり、容器又は中皿への充填
量が少なくなり、耐衝撃性が低くなる場合がある。
【0011】本発明の固形粉末化粧料における溶媒の除
去方法としては、特に限定されず、例えば、容器底部か
ら化粧料基材と溶剤の混合物を充填中に上部より溶媒の
吸収体を通して除去する方法、底面が網状になった容器
の上部から化粧料基材と溶剤の混合物を充填中に底部よ
り除去する方法、容器に化粧料基材と溶剤の混合物を充
填した後、室温又は加温して溶媒を乾燥除去する方法等
が挙げられる。
【0012】本発明の固形粉末化粧料に用いられる、複
合着色顔料とは、着色成分が溶剤に溶出しないように、
着色成分を無機化合物中に封じ込めたものである。
【0013】本発明に用いられる複合着色顔料におけ
る、着色成分としては、特に制限を受けるものではない
が、溶剤に一部又は全部が溶出するものであり、特にタ
ール系色素が好ましく、例えば、赤色201号、赤色2
02号、赤色226号、黄色4号、黄色205号、黄色
401号、青色1号等、及び前記色素をアルミニウムミ
ニウ等によりレーキしたものが挙げられ、これらを一種
又は二種以上用いることが出来る。また、該複合着色顔
料における、着色成分の含有量は、全複合着色顔料中に
1〜40重量%(以下単に、「%」と略す。)が好まし
い、この範囲であると、有効な着色力が得られ、彩度、
発色性、及び溶剤への溶出制御が良好なものが得られ
る。
【0014】本発明に用いられる複合着色顔料におけ
る、無機化合物としては、特に制限を受けるものではな
いが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マ
グネシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、珪酸カルシウ
ム、珪酸バリウム、珪酸マグネシウム等のアルカリ土類
金属珪酸塩、燐酸カルシウム、燐酸バリウム、燐酸マグ
ネシウム等のアルカリ土類金属燐酸塩、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、燐酸マグネシウム等のアルカリ土類
金属硫酸塩、シリカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化コバル
ト、酸化亜鉛、酸化ニッケル、酸化マンガン、酸化アル
ミニウム等の金属酸化物、水酸化鉄、水酸化ニッケル、
水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化クロム
等の金属水酸化物、珪酸亜鉛、珪酸アルミニウム、珪酸
銅、珪酸アルミニウムマグネシウム、珪酸マグネシウム
等の金属珪酸塩、炭酸亜鉛、炭酸アルミニウム、炭酸コ
バルト、塩基性炭酸銅、炭酸ニッケル等の金属炭酸塩が
挙げられ、これらを封じ込める着色成分の種類や含有
量、複合化方法によって適宜選択され、これらの一種又
は二種以上用いることが出来る。
【0015】本発明に用いられる複合着色顔料におけ
る、着色成分と無機化合物を複合化する方法は、通常公
知の方法を用いることが出来るが、溶剤への溶出制御効
果と彩度、発色性の観点より、特に以下に示す三つの方
法が好ましい。
【0016】本発明に用いられる複合着色顔料におけ
る、第一の複合化方法は、特開昭55−32775号公
報等に開示されている方法であり、すなわち、多孔質シ
リカの空隙内に着色成分を封じ込める方法によるもので
ある。具体的には、ケイ酸ソーダに着色成分を加えて分
散した後、希硫酸や希酢酸等の酸と混合して分散液を調
製する。この分散液を、予め界面活性剤を混合した有機
溶媒中に、攪拌しながら滴下し、温度を上昇させて、溶
液をゲル化させた後、有機溶媒を除去、洗浄、乾燥、粉
砕、分級することにより、着色成分を封じ込めた複合着
色顔料を調製する方法である。
【0017】本発明に用いられる複合着色顔料におけ
る、第二の複合化方法は、特開昭61−47410号公
報等に開示されている方法であり、すなわち、無機化合
物を壁膜とするマイクロカプセル中に着色成分を封じ込
める方法によるものである。具体的には、アルカリ金属
の珪酸塩、炭酸塩、燐酸塩、硫酸塩及びアルカリ土類金
属のハロゲン化物から選択される無機化合物の水溶液
に、着色成分を加えて分散し、分散溶液を調製する。こ
の分散液を、有機溶媒中に、攪拌しながら添加し、油中
水型のエマルジョンを調製し、これに該無機化合物と反
応して水不溶性の沈殿を形成し得る化合物を添加しマイ
クロカプセルを形成した後、有機溶媒を除去、洗浄、乾
燥、粉砕、分級することにより、着色成分を封じ込めた
複合着色顔料を調製する方法である。
【0018】本発明に用いられる複合着色顔料におけ
る、第三の複合化方法は、特開平7−304997号公
報等に開示されている方法であり、すなわち、赤色色素
をエタノールに溶解して、無機顔料と混合し、炭酸カル
シウムを用いて該赤色色素を無機顔料表面に固着する方
法によるものである。具体的には、赤色201号や赤色
202号等のエタノール可溶性の赤色色素をエタノール
に溶解した後、無機顔料を添加、分散し、炭酸アルカリ
を添加混合して、該無機顔料表面に赤色色素を沈着させ
る。その後、塩化カルシウムを添加して、無機顔料表面
で、炭酸カルシウムを生成、沈着、エタノールの除去、
洗浄、乾燥、粉砕、分級することにより、着色成分を封
じ込めた複合着色顔料を調製する方法である。
【0019】本発明に用いられる複合着色顔料は、上記
に示した各方法により、調製させるものであるが、その
粒子径は、彩度、発色性の観点より、0.01〜60μ
mが好ましい。また、本発明の固形粉末化粧料における
複合着色顔料の含有量は、化粧料類別及び化粧効果の度
合いにより変化するが、概ね、0.01〜40%が好ま
しい。
【0020】本発明の固形粉末化粧料には、上記した必
須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、
界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、冷感剤、酸化防止
剤、美容成分、水性成分、防腐剤、香料等を、本発明の
効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0021】本発明の固形粉末化粧料は、まず、前記複
合着色顔料と化粧料用粉体、油剤、美容成分、香料等の
添加剤をV型混合機やヘンシェルミキサー等のパウダー
ミキサーによって均一に混合し、必要に応じて粉砕して
化粧料基材を調製する。次いで、この化粧料基材と溶剤
とを混合し、流動性を有するスラリーとし、このスラリ
ーを容器充填し、溶媒を除去して得られるものである。
【0022】本発明の固形粉末化粧料は、アイカラー、
ファンデーション、頬紅、アイライナー、口紅等のメー
クアップ化粧料、ボデイパウダ―、制汗パウダー等のス
キンケア化粧料等が挙げられるが、この中でも、本発明
の効果が発揮されやすい化粧料は、メークアップ化粧料
である。
【0023】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0024】製造例1:赤色202号含有球状シリカ 水600mlにケイ酸ソーダ(JIS 3号)430m
lを混合し、これに赤色202号60gを加え、均一分
散液を調製する。次いで、希硫酸767mlを氷冷下で
攪拌しながら、該分散液を少量ずつ添加し、混合分散液
を調製する。予め、ポリオキシエチレン(20モル)ソ
ルビタンモノオレエート30mlを混合したn−パラフ
ィン10lを激しく攪拌しながら、該混合分散液を添加
して、懸濁液を調製する。この懸濁液を、徐々に約50
℃まで昇温させてゲルを形成させた。ゲルが形成し終わ
ったら、デカンテーションによりn−パラフィンを除去
し、水にて洗浄した後、アセトンにより洗浄を繰り返し
て、赤色202号を約20%含有する、粒径10μの球
状含有シリカを得た。
【0025】製造例2:赤色202号内包中空珪酸カル
シウム 2mol/lの珪酸ナトリウム溶液1lに赤色202号
20gを分散させた後、ポリオキシエチレン(n=7)
ノニルフェニルエーテルの3%トルエン溶液5lを加
え、激しく攪拌してW/O型エマルジョンを調製した。
次いで、該W/O型エマルジョンを0.3mol/lの
塩化カルシウム水溶液15lに加え、反応させ、3時間
放置した後、ろ過、洗浄及び乾燥を行うことにより、粒
径12μの中空部に赤色202号を約15%内包する、
中空珪酸カルシウムを得た。
【0026】製造例3:赤色202号−炭酸カルシウム
複合球状シリカ 赤色202号2gをエタノール200gに溶解し、これ
に球状シリカ(サンスフェアH−53(旭硝子社製))
85gを均一に分散させた。これに炭酸ナトリウム1
3.4gを溶解したアルカリ溶液を、徐々に添加した。
更に、エタノール100gに無水塩化カルシウム80g
を溶解し、1時間程度かけて徐注入した。その後、室温
にて4時間反応させた後、デカンテーションにより上澄
み液を除去し、エタノール200gを加え、攪拌、ろ過
の工程を繰り返し、乾燥し、赤色202号を約20%含
有する、粒径8μの球状の赤色202号−炭酸カルシウ
ム複合シリカを得た。
【0027】製造例4:赤色226号含有球状シリカ 水600mlにケイ酸ソーダ(JIS 3号)430m
lを混合し、これに赤色226号60gを加え、均一分
散液を調製する。次いで、希硫酸767mlを氷冷下で
攪拌しながら、該分散液を少量ずつ添加し、混合分散液
を調製する。予め、ポリオキシエチレン(20モル)ソ
ルビタンモノオレエート30mlを混合したn−パラフ
ィン10lを激しく攪拌しながら、該混合分散液を添加
して、懸濁液を調製する。この懸濁液を、徐々に約50
℃まで昇温させてゲルを形成させた。ゲルが形成し終わ
ったら、デカンテーションによりn−パラフィンを除去
し、水にて洗浄した後、アセトンにより洗浄を繰り返し
て、赤色226号を約20%含有する粒径10μの球状
シリカを得た。
【0028】製造比較例1:赤色202号含浸多孔質シ
リカ 赤色202号15gをエタノール1500gに溶解し、
これに球状シリカ(サンスフェアH−53(旭硝子社
製))85gを均一に分散させた。この分散液をデカン
テーションし、上澄み液を除去し、エタノール200g
を加え、攪拌、ろ過の工程を繰り返し、乾燥し、赤色2
02号を約20%含浸した、粒径8μの球状多孔質シリ
カを得た。
【0029】製造比較例2:赤色202号被覆マイカ 赤色202号15gと粒径10ミクロンのマイカ粉末8
5gを、高速分散機を用いてメカノケミカル反応によ
り、マイカ表面に赤色202号を吸着させて、赤色20
2号を約15%被覆したマイカを得た。
【0030】製造比較例3:パーフルオロアルキルリン
酸処理赤色202号 赤色202号95gを水エタノール溶液に加えて分散さ
せ、これにパーフルオロアルキルリン酸ジエタノールア
ミン塩〔アサヒガードAG530(旭硝子社製)〕25
gを加え攪拌した後、塩酸を加えて、攪拌する。その
後、静置、ろ過、洗浄、乾燥することによりパーフルオ
ロアルキルリン酸5%処理赤色202号を得た。
【0031】製造比較例4:シリコーン処理赤色202
号 イソプロピルアルコール1lにメチルハイドロジェンポ
リシロキサン〔シリコーンKF99P(信越化学工業社
製)〕5gを溶解し、赤色202号95gを添加攪拌
後、イソプロピルアルコールを加熱し、減圧乾燥、除去
することにより、メチルハイドロジェンポリシロキサン
5%処理赤色202号を得た。
【0032】前記製造例1〜4及び製造比較例1〜4の
複合着色顔料の溶剤への溶出性を、下記方法により試験
し、結果を表1に示した。
【0033】(溶出試験方法)前記製造例及び製造比較
例により調製された複合着色顔料1gを50%エタノー
ル水溶液100mlに分散させ、24時間放置する。そ
の後、上澄みを濾紙にてろ過し、濾液の着色度合いを目
視にて観察し、下記3判定基準により評価した。 (判定基準) ○:全く着色しない △:少し着色が確認される ×:明らかに着色する
【0034】
【表1】
【0035】表1の結果から明らかなように、製造例1
〜4の複合着色顔料は、製造比較例1〜4や未複合の赤
色202号に比べて、溶剤中への溶出がほとんど無く、
極めて耐溶剤性の高いものであった。
【0036】実施例1〜3及び比較例1〜6:固形粉末
アイカラー 表2に示す組成の固形粉末アイカラーを調製し、「外観
の彩度」、「着色均一性(色むら・色分かれの無
さ)」、「使用した時の発色性」の各項目について、下
記に示す方法により評価を行い、その結果も併せて表2
に示す。尚、複合着色顔料の配合量は、着色成分の含有
量を換算して、実施例と比較例が、ほぼ同量となるよう
にした。
【0037】
【表2】
【0038】(製法) A.No.1〜18を均一に混合、粉砕する。 B.No.19〜21を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加して混合、粉砕する。 D.CにNo.22、23を添加して、良く練り合わせ
る。 E.Dを中皿容器に充填し、加圧しながら溶剤を除去
し、乾燥して、固形粉末アイカラーを得た。
【0039】評価方法: (外観の彩度の評価)実施例及び比較例の固形粉末アイ
カラー表面を化粧品専門パネル20人にて、目視観察し
てもらい、外観が鮮やかであると感じた人数により、以
下の評価基準に従って評価した。 (評価基準) 鮮やかと感じた人数 16名以上:◎ 11〜15名:○ 6〜10名:△ 5名以下:×
【0040】(着色均一性の評価)実施例及び比較例の
固形粉末アイカラーを目視にて観察し、表面の色むらの
有無を観察し、更に、表面から内部まで削って、表面と
内部との色分かれの有無を観察し、以下の評価基準に従
って評価した。 (評価基準) 着色均一性 色むら及び色分かれが全く無い :◎ 内部の色分かれが僅かに有る :○ 表面の色むら又は内部の色分かれが有る:△ 明らかに色むらや色分かれが有る :×
【0041】評価方法: (使用した時の発色性の評価)実施例及び比較例の固形
粉末アイカラー表面を化粧品専門パネル20人にて、使
用してもらい、肌に塗布した時の発色性が良好であると
感じた人数により、以下の評価基準に従って評価した。 (評価基準) 良好であると感じた人数 16名以上:◎ 11〜15名:○ 6〜10名:△ 5名以 :×
【0042】表2の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜4の固形粉末アイカラーは、比較例に
比べて、「外観の彩度」、「着色均一性(色むら・色分
かれの無さ)」、「使用した時の発色性」の全ての項目
で優れた特性を有していた。
【0043】 実施例5:固形粉末パウダーファンデーション (成分) 配合量(%) 1.タルク 20 2.マイカ 残量 3.酸化チタン 10 4.雲母チタン 3 5.ナイロンパウダー 5 6.黒酸化鉄 0.5 7.黄酸化鉄 2.5 8.製造例1の複合着色顔料 0.2 9.流動パラフィン 2.0 10.シリコーン油 3.0 11.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0 12.ワセリン 1.0 13.紫外線吸収剤 適量 14.エタノール 35 15.精製水 35
【0044】(製法) A.No.1〜8を均一に混合する。 B.No.9〜13を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加して混合、粉砕する。 D.CにNo.14〜15を添加して良く練り合わせ
る。 E.Dを皿状容器に加圧しながら充填し、乾燥して固形
粉末パウダーファンデーションを得た。 実施例5の固形粉末パウダーファンデーションデーショ
ンは、「外観の彩度」、「着色均一性(色むら・色分か
れの無さ)」、「使用した時の発色性」の全ての項目で
優れた特性を有していた。
【0045】 実施例6:固形粉末パウダリー口紅 (成分) 配合量(%) 1.マイカ 残量 2.有機変性ベントナイト(注1) 1.5 3.雲母チタン 15 4.群青 1 5.製造例3の複合着色顔料 2 6.製造例4の複合着色顔料 3.5 7.黒色酸化鉄 0.5 8.ワセリン 2.0 9.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1 10.シリコーン油 5 11.エタノール 40 12.精製水 40 注1:ベントン38(NLインダストリー社製)
【0046】(製法) A.No.1〜7を均一に混合する。 B.No.8〜10を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加して混合、粉砕する。 D.CにNo.11〜12を添加して良く練り合わせ
る。 E.Dを皿状容器に加圧しながら充填し、乾燥して固形
粉末パウダリー口紅を得た。 実施例6の固形粉末パウダリー口紅は、「外観の彩
度」、「着色均一性(色むら・色分かれの無さ)」、
「使用した時の発色性」の全ての項目で優れた特性を有
していた。
【0047】 実施例7:固形粉末ほほ紅 (成分) 配合量(%) 1.セリサイト 残量 2.タルク 25 3.有機変性ベントナイト(注1) 1 4.雲母チタン 10 5.ナイロンパウダー 5 6.製造例3の複合着色顔料 0.5 7.黄酸化鉄 1.5 8.群青 0.5 9.シリコーン油 2.0 10.ポリブテン 1 11.流動パラフィン 2.5 12.エタノール 30 13.精製水 30
【0048】(製法) A.No.1〜8を均一に混合する。 B.No.9〜11を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加して混合、粉砕する。 D.CにNo.12〜13を添加して良く練り合わせ
る。 E.Dを皿状容器に加圧しながら充填し、乾燥して固形
粉末ほほ紅を得た。 実施例7の固形粉末ほほ紅は、「外観の彩度」、「着色
均一性(色むら・色分かれの無さ)」、「使用した時の
発色性」の全ての項目で優れた特性を有していた。
【0049】
【発明の効果】本発明の固形粉末化粧料は、外観の彩
度、使用した時の発色性に優れ、更に、表面の色むら及
び表面と内部の色分かれが無いという優れた特性を有し
ていた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月17日(1999.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】実施例1〜4及び比較例1〜6:固形粉末
アイカラー表2に示す組成の固形粉末アイカラーを調製
し、「外観の彩度」、「着色均一性(色むら・色分かれ
の無さ)」、「使用した時の発色性」の各項目につい
て、下記に示す方法により評価を行い、その結果も併せ
て表2に示す。尚、複合着色顔料の配合量は、着色成分
の含有量を換算して、実施例と比較例が、ほぼ同量とな
るようにした。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料基材と溶剤とを混合し、容器に充
    填した後、該溶剤を除去することにより得られる、固形
    粉末化粧料において、着色成分を無機化合物中に封じ込
    めた複合着色顔料を含有することを特徴とする固形粉末
    化粧料。
  2. 【請求項2】 複合着色顔料が、多孔質シリカの空隙内
    に着色成分を封じ込めたものであることを特徴とする請
    求項1記載の固形粉末化粧料。
  3. 【請求項3】 複合着色顔料が、中空部を有する無機化
    合物の中空部に固着しない状態で着色成分を封じ込めた
    ものであることを特徴とする請求項1記載の固形粉末化
    粧料。
  4. 【請求項4】 複合着色顔料が、炭酸カルシウムを用い
    て着色成分を無機顔料表面に封じ込めたものであること
    を特徴とする請求項1記載の固形粉末化粧料。
  5. 【請求項5】 複合着色顔料における、着色成分がター
    ル系色素であることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の固形粉末化粧料。
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