JP2000301861A - 通帳およびその使用方法 - Google Patents

通帳およびその使用方法

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JP2000301861A JP11145999A JP11145999A JP2000301861A JP 2000301861 A JP2000301861 A JP 2000301861A JP 11145999 A JP11145999 A JP 11145999A JP 11145999 A JP11145999 A JP 11145999A JP 2000301861 A JP2000301861 A JP 2000301861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通帳などで預金引き出しの際に本人確認のため
に通帳に貼り付けている印鑑印影の不正使用防止、なら
びに利便性を向上させた通帳、および、その使用方法を
提供する。 【解決手段】うら表紙またはうら見返しの一部に、信号
送受信用のアンテナまたはコイルと、ICチップで構成
された非接触ICモジュールが、接着剤を介して配置さ
れた通帳であって、預貯金口座開設時に登録した顧客の
印鑑の印影情報、または、サインの画像情報が、該非接
触ICモジュールの記憶部に記録されることを特徴とす
る通帳。このような通帳は、口座開設申し込み票の印影
情報、または、サインの画像情報を読みとって、ICモ
ジュールのIC記憶部に記録することと、預金引出しを
行う時に、当該印影情報、または、サインの画像情報を
読み出して、預金引出し者が持参した印鑑の印影等と照
合することにより使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通帳に関する。
詳しくは、預金者が預金取引のために口座開設時に金融
機関などに登録した届け印の印影、または、サインを光
学的に読み取り、その情報を電子化した後、通帳に接着
剤を介して配置された非接触ICモジュールのIC記憶
部に記録し、預金を引き下ろす時に預金者が持参した印
鑑の印影と、前記IC記憶部から読み出された専用端末
上の印鑑の印影とを照合し、持参印鑑の真正を判断する
ために使用するものである。このようにして、通帳を更
新する時の安全性を高め、更に経済性を向上させた通帳
に関するものである。なお、通帳には、銀行で使われる
預金通帳と郵便局で使われる貯金通帳などがあるが、本
明細書で言う預金は貯金に、預金者は貯金者に置き換え
てもよい。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の磁気通帳のおもて見返
しに、副印鑑票を貼り付けた通帳を本文部側から見た場
合の外観図である。
【0003】図12において、通帳のおもて表紙1は、
おもて見返し3の裏面に位置し、表紙1には通帳の種
別、銀行名、営業店名などが印刷されている。おもて見
返し3は、本文部7の最初のページに接しており、おも
て見返し3には印鑑台紙9が、また、印鑑台紙9の上に
は、捺印された副印鑑票10が貼り付けられている。印
鑑台紙は副印鑑票が繰り返し使用できるように、通帳と
副印鑑票の間に介在し、樹脂フィルムなどで構成されて
いるラベルであることが多い。口座を開設する時に届け
印の登録をするが、この時に口座開設申込書に押印する
と共に、副印鑑票というラベル状の紙片上にも同じ印鑑
で押印する。本文部7は、預金年月日、支払い金額、お
預かり金額、差引残高などが印字記録できるようになっ
ており、通常16ページから24ページで構成されてい
る。うら見返し4は、本文部7の最後の頁と接してお
り、うら表紙2の裏側に位置している。うら見返し、お
よび、相接する本文部最終ページには、預金の規定に関
する事項などが印刷されているのが通常である。
【0004】図10は、本文部と表紙が貼り合わされる
前の状態を横から見た側面図である。図10に示すよう
に、本文部は、予め中央部をミシン糸8で縫い合わされ
ており、本文部の、一番下側の紙が、表紙の裏側と、接
着剤によって貼り合わされ、ミシン糸8の部分で180
度内側に折り曲げられ、通帳を形成している。
【0005】図11は、従来の磁気通帳の表紙を180
度開いた状態を横から見た場合の側面図であるが、図1
1において、うら表紙2の表面の一部には磁気記録部5
が設けてあり、磁気記録部5の形状、諸特性などは、当
該磁気記録部への情報書込み、または、読み取りを行う
ATM(Automated Teller Machine−現金自動預け払い
機)などの機種によって異なる。
【0006】通帳には、前記のように、目に見える情報
として通帳を発行した銀行名、銀行コード、営業店名、
営業店コード、および、預金者の氏名、口座番号、など
が印字され、更に、印鑑の印影、サインなどが施されて
いる一方で、入金、預金引き出し業務をより正確に、よ
り効率的に行うために、上記の通帳のうら表紙2に形成
された磁気記録部5に、預金者の固有情報を磁気記録し
ている。
【0007】また、預金者が、自分の預金口座を設けた
営業店以外の窓口で預金を引き出そうとする時に、預金
者が持参した印鑑と、図12における副印鑑票10上に
押印された印鑑の印影を、窓口の係員が目で照合して、
合致していれば預金引き出しに応ずるという作業を行っ
ている。
【0008】更に、通帳の本文部7の印字エリアが一杯
になってしまうと、新しい通帳に更新することになる
が、この際に、多くは古い通帳に貼り付けられている前
記副印鑑票を剥がして、新しい通帳に貼り替えて再使用
している。そのために副印鑑票の裏側にコーティングさ
れている接着剤には、再剥離型の粘着材が使用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の通帳によれば、
預金者は口座を開設する際に、届け印の印影を申込票に
押印し、更に、通帳の前記副印鑑票上にも同じ印鑑を押
印していた。また通帳更新時には、前記副印鑑票を古い
通帳から剥がして、新しい通帳に貼り替えて使用してい
た。
【0010】このように、副印鑑票は、貼り替えられる
ようになっているために、常に改竄の危険を伴うという
課題があった。そのために副印鑑票には特殊なインキで
印刷したり、保護フィルムに不正防止策を施したりして
安全性を高めてあり、手間とコストを要するという課題
もあった。
【0011】口座開設申込票に押印された印鑑の印影
を、スキャナ又はCCDカメラで読み取り、その印影情
報を磁気記録部に書込むことも検討されたが、この印影
情報を書きこむためには磁気記録容量が十分ではないこ
とと、記録された磁気情報が改竄される恐れもあり、実
現してはいなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1の発明は、うら表紙またはうら見返しの一
部に、信号送受信用のアンテナまたはコイルと、ICチ
ップで構成された非接触ICモジュールが、接着剤を介
して配置された通帳であって、預貯金口座開設時に登録
した顧客の印鑑の印影情報、または、サインの画像情報
が、該非接触ICモジュールの記憶部に記録させること
を特徴とする通帳、にある。これにより従来の磁気記録
部では記録容量が小さいために印鑑、サインの画像情報
が記憶出来なかったという課題を解決している。
【0013】前記ICモジュールをより安全に使用する
ために、請求項2の発明は、請求項1に記載の通帳にお
いて、前記非接触ICモジュールは、通帳のあらかじめ
定められた本文部印字領域の外側に対応するうら表紙、
または、うら見返しに配置されていることを特徴として
いる。
【0014】更に前記同様の目的で、請求項3の発明
は、請求項1から2に記載の通帳において、通帳のうら
表紙には、磁気記録部が設けられており、前記非接触I
Cモジュールは、該磁気記録部に重ならない状態で配置
されていることを特徴としている。
【0015】また、前記ICモジュールを再利用するた
めに、請求項4の発明は、請求項1から3に記載の通帳
において、前記非接触ICモジュールと通帳との接着
に、再剥離型接着剤を使用したことを特徴としている。
【0016】通帳の通常の使用に対して耐久性を高める
ために、請求項5の発明は、請求項1から4に記載の通
帳において、前記ICチップ及び、信号送受信用のアン
テナ、または、コイルは、樹脂シート間に挟み込まれて
おり、その隙間には常温で柔軟性を保持する樹脂が充填
されていることを特徴とする。
【0017】一方、請求項6の発明は、印鑑の印影情
報、または、サインの画像情報を記憶することができる
非接触ICモジュールを有する通帳の使用方法であっ
て、口座開設申し込み票の印影情報、または、サインの
画像情報を読みとって、ICモジュールのIC記憶部に
記録することと、預金引出しを行う時に、通帳のICモ
ジュールから印影情報、または、サインの画像情報を読
み出して、預金引出し者が持参した印鑑の印影、また
は、サインの画像と照合することを特徴とする、ICモ
ジュールを有する通帳の使用方法である。
【0018】また、請求項7の発明は、印鑑の印影情
報、または、サインの画像情報を記憶することができる
非接触ICモジュールを有する通帳の使用方法であっ
て、通帳更新時には、口座開設申し込み票の印影情報、
または、サインの画像情報が記録されている使用済み通
帳のICモジュールを剥離して、当該ICモジュールを
新規通帳の所定の位置に貼着することを特徴とする、I
Cモジュールを有する通帳の使用方法である。
【0019】前記発明のICモジュールの貼着には、再
剥離型接着剤を使用することを特徴とする、請求項7に
記載のICモジュールを有する通帳の使用方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。
【0021】図1は、本発明による通帳の表紙を180
度開いた状態を本文部側から見た場合の外観図である。
図2は図1を横からみた側面図である。図3は、通帳の
本文部における、プリンタが印字しない領域を斜線で図
示したものである。図4は通帳のうら表紙に磁気記録部
5を施した通帳を、うら表紙側から見た場合の一例を図
示したものである。図5は本発明の通帳に使用する非接
触ICモジュールの平面図を示し、図6は、図5のA―
A線断面図である。図7は、図5のICチップ63、お
よび、アンテナ62を保護するためにカバーフィルム6
5および、充填樹脂64で空隙全体を封じ込めた状態を
示す。図8は、口座開設申込票16に押印された届け印
の印影30を電子情報に変換し、通帳20に取り付けら
れた非接触ICモジュール6のIC記憶部に、印影情報
を書込む流れを示すシステム概要図である。図9は、本
発明の通帳の非接触ICモジュールのIC記憶部から印
影情報を非接触で読み取り、モニター17に印影を再
現、表示して、預金者が持参した印鑑の印影と照合す
る、銀行の窓口端末の概念図である。
【0022】図1において、3は、おもて見返しで、こ
の裏側になる部分1は、おもて表紙である。4は、うら
見返しで、この裏側になる部分2は、うら表紙である。
うら表紙2の表面端には、磁気記録部5が、磁気テープ
の状態で貼り付けられている。本発明の非接触ICモジ
ュール6が、うら見返し部4の右下端部に貼り付けられ
ている。7は本文部である。非接触ICモジュールを設
ける位置は、特に限定されるものではないが、該ICモ
ジュールを破壊から保護する上で、出来れば、うら見返
しの面が好ましい。また図1で示すように、磁気記録部
と重ならない位置で、更に本文部印字部分を避けた位置
に設けることによって、ATMでの印字、磁気読み取り
・書き込みを行うときに邪魔にならず、好ましい。
【0023】図2において、1はおもて表紙、2はうら
表紙、3はおもて見返し、4はうら見返し、5は磁気記
録部、6は非接触ICモジュール、7は本文部である。
おもて表紙1、および、うら表紙2は、通常は耐久性に
富むクロス紙(と呼ばれる用紙)が使用されている。一
方、おもて見返し3と、うら見返し4は本文部7と同一
の紙で構成されており、本文部の中央部をミシン糸8で
綴じ合わされている。前記ミシン糸で綴じ合わされた本
文部の一番外側にある本文部の紙と、前記表紙のクロス
紙が接着剤で全面貼り合わされて通帳が形成されてい
る。
【0024】おもて表紙には、一般的には普通預金通
帳、定期預金通帳などの、通帳の種類を明示する印刷が
なされ、また、通帳を発行した銀行の、ロゴマーク、銀
行名、実際に通帳を発行した営業店名、預金者名、店
番、口座番号などを表示している。
【0025】おもて見返し3には、預金者、銀行の更に
詳細な固有情報がプリント、または、手書き表示されて
いる。
【0026】本文部7の最初のページは、貯金通帳の利
用の方法が印刷されていて、一部口座を開設した際に登
録した印鑑の印影を貼り付けるエリアとなっている。
【0027】本文部の第2ページ以降が、預金、およ
び、引き出しの履歴をプリントするエリアである。図3
の斜線部分には、年月日、摘要、支払い金額、預かり金
額、差し引き残高などの項目表示、および、ページごと
に、ATM装置が自動的にページをめくる時にページ数
を認識するためのバーコードなどが印刷されており、斜
線の部分を除いた全域が印字エリアに設定されている。
【0028】本文部最終ページ、および、うら見返しに
は預金規定が印刷されている。
【0029】図1は、本発明の実施形態の一例である
が、うら見返し4の右下には非接触ICモジュール6が
貼りつけられている。貼りつける位置は、図3に示す通
帳本文部印字エリアの外側、すなわち非印字エリアに設
定されている。非印字エリアに設けるのが好ましいの
は、印字の際の衝撃を避けるためである。
【0030】また、通帳を折りたたんだときに、非接触
ICモジュールを貼りつけた位置が極力突出しないよう
に、モジュールの中のICチップを可能な限り薄くし
て、該ICモジュール全体の厚さを、出来る限り薄くす
ることが好ましい。また、モジュール6の大きさは、約
20mm幅の非印字エリア内に収まる大きさとすること
が好ましい。
【0031】うら表紙2には、図4に示すように表紙の
片側に寄った部分に磁気記録部5が設けられるが、多く
は磁気記録用のテープを粘着材で貼り付けているものが
多い。この貼り付け位置、大きさ、および、磁気テープ
の仕様はATM機の種別、仕様によって調整する必要が
あることは、前述の通りである。
【0032】次に、本発明の通帳を構成する材料につい
て説明する。
【0033】表紙には、60番手綿布のクロス紙(厚さ
0.150mm)が多く使用される。また、本文部は9
0Kg/四六判(厚さ0.105mm)の紙が使用され
ることが多く、ページ数が多くなるにつれ、紙の厚さは
薄くなっていく。通帳の表紙を含めた総厚は、通帳を中
央で折りたたんで閉じたときに、ATMメーカーの取り
決めで2mmまでとなっていることが多く、本発明の場
合、非接触ICモジュールの厚さが加わることを考慮
し、本文部の構成を薄めの基準に合わせ設定している。
【0034】前記非接触ICモジュールの厚さの選択に
よって、また、モジュールの表紙部への取り付け方、厚
さの設定の方法によっては、本文部の枚数を図1の7の
状態で12枚、14枚にすることができる。この場合、
本文部に使用する紙は、90Kg/四六判以下の番手を
選択する。
【0035】本文部と表紙の接着には、酢酸ビニル系の
エマルジョン接着剤が多く使用される。これは、紙同士
の接着の場合、接着剤の粘度がある程度高いこと、乾燥
が緩やかであることが要求されるからである。
【0036】次に、本発明の通帳に使用する非接触IC
モジュールの構成、および、使用する材料について図
5、図6、および、図7を参照して説明する。通常、非
接触ICモジュールは、端末の読み取り・書きこみ部と
の距離によって、遠隔型、近接型、密着型に分類され、
また、使用される周波数帯には、中波、マイクロ波など
の電磁波がある。ここでは、近接型に相当するタイプの
モジュールを使用する。
【0037】図5は、非接触ICモジュールの平面図
で、図6は、図5のA―A線断面図である。ベースフィ
ルム61上にアンテナ62とICチップ63を配し、ア
ンテナ、および、ICチップは、ベースフィルムに接着
剤で固定されている。
【0038】図7のように、アンテナ、およびICチッ
プがむき出しになっている状態からICチップを破壊か
ら守るために、カバーフィルム65によって覆う仕様に
なっている。更に、ベースフィルム61とカバーフィル
ムの間には、運用時の多少の撓みなどに対して、薄く柔
軟性を有する通帳の表紙に追随できるように、常温で柔
軟性を保持する無溶剤系で、充填剤的要素を有する樹脂
64を選定し流し込み、前記それぞれのフィルムとIC
チップ、および、アンテナを固定している。
【0039】図7において、ベースフィルム61、およ
び、カバーフィルム65は、ポリイミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルな
ど、常温で柔軟性を有する材料が使用される。アンテナ
62は、直径0.03mm〜0.05mmの絶縁被覆され
た銅線を3回ないし数回ループ状に巻き、その両端をI
C部の2つの端子に導電接着剤で接続している。図7の
非接触ICモジュールのシート化に当たっては、所定の
型枠にて樹脂成型して行っても良く、樹脂シートによる
ラミネート方式によっても良い。
【0040】また、図5、図6、図7の非接触ICモジュ
ールのICチップ部63は、LSIとコンデンサと配線
板とで構成されていても良く、前記樹脂フィルムの上に
形成されていてもよい。
【0041】図7に示す非接触ICモジュールは、ベー
スフィルム61の外側に、弱粘着タイプの粘着剤を塗布
し、ICチップの安全性から通帳のうら見返しの前記、
プリントエリアと、磁気記録エリアを避けた位置に貼り
付けるのが好ましい。
【0042】通帳に貼り付けられた非接触ICモジュー
ルは、カバーフィルムが透明な場合、内側のIC部、ア
ンテナ部が透けてみえるため、着色するか、塗料をコー
ティングして、内側を見えなくすることが出来る。
【0043】出来上がった通帳は、本文部総厚が約1m
m、ICモジュール部が0.25mm〜0.35mm、モ
ジュールを貼り付ける粘着剤が0.1mm、表紙は見返
し部の本文の紙を貼りつけた状態で約0.26mmで、
通帳全体の厚さは、折りたたんだ状態で2mm以内にお
さまるようにする。
【0044】次に、本発明の通帳の使用方法について説
明する。
【0045】図8は、印鑑の画像情報を非接触ICモジ
ュールに書き込む流れを示す図である。まず、口座開設
申込票16に押印された印鑑の印影30を、2次元固体
撮像素子を用いた電子カメラ11、または、フラットベ
ッドスキャナ12で印影情報として読み込み、画像処理
制御装置13、非接触ICモジュール書込み装置14を
経て、通帳20に貼りつけられたICモジュール6のI
C記憶部に前記印影情報を電子データとして記録する。
【0046】この時、画像処理制御装置では、登録され
た預金者の関連情報も係員が同時に入力し、IDコード
を付けてハードディスク15に顧客データとして格納す
る。
【0047】次に、預金引き出しを行う時に、通帳の非
接触ICモジュールのIC記憶部から印鑑の印影を読み
出して、預金者が持参した印鑑と照合する方法につい
て、図9で説明する。
【0048】図9は、預金者が持参した印鑑の印影を照
合する銀行の窓口端末の概念図である。図9において、
18は非接触ICモジュール読み取り装置で、通帳に貼
りつけられたICモジュールに無線で呼び出し信号を送
り、前記通帳の非接触ICモジュールのアンテナから送
信される印鑑の印影情報を読み取る。預金者から提示さ
れた通帳20を、非接触ICモジュール読み取り装置1
8の所定の位置に載せ、ICモジュール6から届け印の
印影30をモニター17に写し出し、預金引き出し者か
ら提示された印鑑の印影と比較照合する。印影が合って
いれば、通帳を持参した人は預金者本人であると見な
し、預金の引き出しに同意する。
【0049】また、通帳が更新された時には、該非接触
ICモジュールは、古い通帳から剥離して新しい通帳に
貼着するようにしておく。
【0050】なお、以上は印鑑の印影情報について説明
したがサインの画像情報についても同様である。
【0051】
【実施例】(実施例)次に、図面を参照して、本発明の
実施例について説明する。
【0052】図1、および図2において、表紙1および
表紙2の材料として、60番手の綿布クロス紙(厚さ
0.150mm)を使用し、本文部7に使用する紙は9
0Kg/四六判(厚さ0.105mm)の通帳用上質紙
を使用した。また、本文部の枚数を10枚とするために
見返し部を含めて6枚の本文紙をミシンで中央部を綴じ
合わせ、表紙に接着剤を使用して全面貼り合わせを行
い、通帳を折り曲げた時に、全体の厚さが1.6mmに
なるように設定した。
【0053】また、非接触ICモジュール6について、
外形を15mm×20mmとし、通帳のうら見返しの磁
気記録テープが貼ってある側と逆側の同一面に貼り付け
た。貼り付け位置は、図1に概略示すように短辺端から
8mm、長辺端から3mmの位置に当該モジュールの端
面が来るように配置した。
【0054】図4の磁気記録部材として、ポリエステル
ベースに磁気塗料をコーティングし乾燥させた。磁気コ
ーティングされた側と逆側に強粘着タイプの接着剤を塗
布して乾燥させた後、その上から剥離紙を貼り合わせ
た。前記磁気テープを、幅16mm、長さ80mmの大
きさに型抜きし、剥離紙を取り除いて通帳のうら表紙2
に図4に示すように、磁気記録部5として貼り付けた。
磁気記録材は抗磁力300エルステッドの一般に使用さ
れているものを選定した。
【0055】図7の非接触ICモジュールについて、ベ
ースフィルム61、および、カバーフィルム65には、
0.05mmの厚さのポリエステルフィルムを使用し、
充填樹脂64には常温硬化型のエポキシ樹脂を使用し
た。硬化後も柔軟性を持たせるために、分子量900の
ものを使用し、主剤と硬化剤の混合比を4:3とした。
また、アンテナ部には、直径0.05mmの絶縁被覆さ
れた銅線を使用し、巻き数を3とした。ICチップに
は、厚さを0.10mmに研磨したものを使用した。
【0056】まず、ベースフィルム61には、エポキシ
系接着剤をあらかじめ薄く塗布しておき、粘着性が残っ
ている状態で、前記アンテナ62をセットし、更に、前
記ICチップ63を、前記アンテナの銅線の巻きはじめ
の部分に近接した位置に置いた。エポキシ接着剤を硬化
後、アンテナの両端をICチップの接続端子に、導電性
接着剤で固定した。この後、前記充填樹脂64を0.1
5mmの厚さに塗布し、これらアンテナ、及びICチッ
プに蓋をするように、前記カバーフィルム65で覆っ
た。前述の充填樹脂64を硬化させた後、モジュールを
15mm×20mmの型で打ち抜いた。ICモジュール
の全厚は、0.25mmとなった。前記非接触ICモジ
ュールのベースフィルム61の裏側に弱粘着タイプの粘
着材を塗布して、乾燥後、通帳のうら見返しの前記位置
に貼り付けた。
【0057】前記電子カメラ11で読みとった印鑑の印
影情報を画像処理制御装置を介して、前記実施例により
作成した通帳の非接触ICモジュールのIC記憶部に書
込み、テスト用のATMに通して、その他の機能、即
ち、磁気記録部からのデータ読み込みから、預金残高の
確認、入金、本文部への入金金額の印字、預金引き出し
までの手順にしたがって10回繰り返しテストを行い、
ページの自動めくり状況を確認、プリント状態をチェッ
クし、正しく行われていることが確認できた。前記テス
トの後で、非接触ICモジュールから印鑑の印影情報を
専用端末で確認したが、チップの破損によるトラブルも
無く正常に読み取ることが出来た。
【0058】
【発明の効果】本発明の通帳によれば、通帳のうら見返
しに非接触ICモジュールを貼り付け、印鑑の印影情報
を非接触ICモジュールのICメモリ部に書込んでお
き、預金引き出し時に非接触ICモジュールのIC記憶
部から印鑑印影を読み出して、持参した印鑑と照合する
方式に変えたことにより、安全性はもとより、利便性も
高いという効果が得られる。本発明の通帳の使用方法に
よれば、本発明の通帳の目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通帳で、表紙を180度開いた状態を
本文部側から見た場合の外観図
【図2】図1の通帳を横から見た側面図
【図3】プリンタが印字しない通帳の本文部における領
域を示した図
【図4】通帳のうら表紙に磁気記録部を施した通帳をう
ら表紙側から見た平面図の一例
【図5】本発明の通帳に使用する非接触ICモジュール
の平面図、
【図6】図5のA―A線断面図
【図7】図5におけるICチップ、および、アンテナを
保護するためにカバーフィルムおよび樹脂で全体を封じ
込めた状態
【図8】印鑑の印影情報を非接触ICモジュールに書き
込む流れを示す図。
【図9】預金者が持参した印鑑の印影を照合する銀行の
窓口端末の概念図。
【図10】通帳の一般的な製造方法である表紙と、ミシ
ン糸で綴じ合わされた本文部が貼り合わせられる前の状
態を横から見た側面図
【図11】従来の磁気通帳の表紙を180度開いた状態
を横から見た場合の側面図
【図12】従来の磁気通帳のおもて見返しに、副印鑑票
を貼り付けた通帳の外観図。
【符号の説明】
1おもて表紙 2うら表紙 3おもて見返し 4うら見返し 5磁気記録部 6非接触ICモジュール 7本文部 8ミシン部 9印鑑台紙 10副印鑑票 11電子カメラ 12フラットベッドスキャナ 13画像処理制御装置 14非接触ICモジュール書込み装置 15ハードディスク 16口座開設申込票 17印鑑照合モニター 18非接触ICモジュール読み取り装置 20通帳 30届け印の印影 61ベースフィルム 62アンテナ部 63ICチップ 64樹脂部 65カバーフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 9/00 461 G06F 15/30 350Z G06K 19/00 Q Fターム(参考) 3E040 AA07 DA02 FL10 5B035 AA00 AA13 BB01 BB02 BB09 BB11 BB12 BC00 CA06 CA23 5B055 BB03 DD04 DD05 HB05 KK05 9A001 BB05 HZ23 JJ64 LL03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 うら表紙またはうら見返しの一部に、信
    号送受信用のアンテナまたはコイルと、ICチップで構
    成された非接触ICモジュールが、接着剤を介して配置
    された通帳であって、預貯金口座開設時に登録した顧客
    の印鑑の印影情報、または、サインの画像情報が、該非
    接触ICモジュールの記憶部に記録されることを特徴と
    する通帳。
  2. 【請求項2】 前記非接触ICモジュールは、通帳のあ
    らかじめ定められた本文部印字領域の外側に対応するう
    ら表紙、または、うら見返しに配置されていることを特
    徴とする、請求項1に記載の通帳。
  3. 【請求項3】 前記通帳のうら表紙には、磁気記録部が
    設けられており、前記非接触ICモジュールは、該磁気
    記録部に重ならない状態で配置されていることを特徴と
    する、請求項1から2に記載の通帳。
  4. 【請求項4】 前記非接触ICモジュールと通帳との接
    着に、再剥離型接着剤を使用したことを特徴とする、請
    求項1から3に記載の通帳。
  5. 【請求項5】 前記ICチップ及び、信号送受信用のア
    ンテナ、または、コイルは、樹脂シート間に挟み込まれ
    ており、その隙間には常温で柔軟性を保持する樹脂が充
    填されていることを特徴とする、請求項1から4に記載
    の通帳。
  6. 【請求項6】印鑑の印影情報、または、サインの画像情
    報を記憶することができる非接触ICモジュールを有す
    る通帳の使用方法であって、口座開設申し込み票の印影
    情報、または、サインの画像情報を読みとって、ICモ
    ジュールのIC記憶部に記録することと、預金引出しを
    行う時に、通帳のICモジュールから印影情報、また
    は、サインの画像情報を読み出して、預金引出し者が持
    参した印鑑の印影、または、サインの画像と照合するこ
    とを特徴とする、ICモジュールを有する通帳の使用方
    法。
  7. 【請求項7】印鑑の印影情報、または、サインの画像情
    報を記憶することができる非接触ICモジュールを有す
    る通帳の使用方法であって、通帳更新時には、口座開設
    申し込み票の印影情報、または、サインの画像情報が記
    録されている使用済み通帳のICモジュールを剥離し
    て、当該ICモジュールを新規通帳の所定の位置に貼着
    することを特徴とする、ICモジュールを有する通帳の
    使用方法。
  8. 【請求項8】貼着には、再剥離型接着剤を使用すること
    を特徴とする、請求項7に記載のICモジュールを有す
    る通帳の使用方法。
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