JP2000298249A - 色覚補正用眼鏡レンズ - Google Patents

色覚補正用眼鏡レンズ

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JP2000298249A
JP2000298249A JP11105616A JP10561699A JP2000298249A JP 2000298249 A JP2000298249 A JP 2000298249A JP 11105616 A JP11105616 A JP 11105616A JP 10561699 A JP10561699 A JP 10561699A JP 2000298249 A JP2000298249 A JP 2000298249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色覚異常者が、絶対色感が判り、安価で、高
性能な色覚矯正スペクトル特性曲線を有するプラスチッ
ク製の色覚補正用眼鏡レンズを提供する。 【解決手段】 色覚矯正スペクトル特性曲線が、着色剤
又は着色剤と光の部分反射膜で形成されており且つその
色覚矯正スペクトル特性に濃度勾配を付けることによ
り、色覚矯正スペクトル特性曲線を備えた部分と裸眼も
しくは補正効果の弱い部分とを兼ね備えることにより、
より幅広く色を識別出来ることを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色盲、色弱を有す
る色覚異常者に正常な色覚の識別能力を与えることがで
きる色覚補正用眼鏡レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚
異常とが有り、後天色覚異常は、眼や脳の病気に伴って
起こるものであり、視力低下等他の障害が強く現れるこ
とが多い。先天性色覚異常は、遺伝によるものであっ
て、通常、色盲色弱といわれるものであり、未だ有効な
治療方法が見つかっていない。
【0003】人間の眼の視細胞には、桿状体視細胞と錐
状体視細胞の2種類があり、桿状体視細胞は、明るさや
暗さに対する感覚だけを持ち、錐状体視細胞は、すべて
の色感覚をつくり出すのために必要な3光線を感じる働
きをする。錐状体視細胞は3種類あり、それぞれ、長波
長側より赤錐状体視細胞、緑錐状体視細胞、青錐状体視
細胞と呼称されている。この3種類の視細胞がそれぞれ
の刺激を受け、その刺激される強さの組み合わせによっ
て特定の色として知感される。
【0004】いわゆる色覚異常は、これらの3種類の視
細胞のうちいずれかが不完全異常であるか、欠如してい
るために起こるものである。赤錐状体視細胞に障害のあ
るものを第1色覚異常、緑錐状体視細胞に障害のあるも
のを第2色覚異常、青錐状体視細胞に障害のあるものを
第3色覚異常と呼ぶ。第3色覚異常は、その頻度は著し
くまれであり、臨床上ほとんど問題にならない。
【0005】この色覚異常の矯正方法に関して、特開昭
47−25990号公報、特開昭59−148027号
公報、米国特許4300819号、3877797号、
5369453号等に開示されている。特開昭47−2
5990号公報には矯正する有効な分光特性が示されて
いないために、暗視野における吸収帯が付与されていな
いと、特に長波長の補色が視神経に届きにくくなり、色
の認識がされにくい。また、特開昭59−148027
号公報、米国特許4300819号は、レンズの一部を
着色し、物体を見る目の動きと残像を利用して矯正して
いる。また、米国特許3877797号は、光学フィル
ターにより、発光物体または反射物体が放つスペクトル
を眼に到達する前に変更させ矯正している。
【0006】米国特許5369453号には、300例
の色覚異常患者についてコンピュータ検測を行った結
果、色盲患者の大多数は三色型色覚で、赤、緑、青の三
原色を識別できるが、ただ、ある波長範囲内の色に対し
て区別する能力が相当に劣っているだけであるとし、3
種類の錐状体視細胞の刺激値比例を変換し、これら3種
類の錐状体視細胞が刺激される割合を正常者に近づける
ことにより、色盲を矯正できるとしている。これに基づ
き、4種類32等級の色覚矯正スペクトル特性曲線とパ
ラメータが得られている。そして、色盲が4種類32等
級の色覚矯正スペクトルのいずれかに分類でき、色盲の
処方に対応した色覚矯正スペクトル特性曲線を有する眼
鏡レンズを掛けることにより、色盲を矯正できることを
見出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米国特
許5369453号では、色覚矯正の理論を提出してい
るが、実際の色覚補正用眼鏡レンズについては試作程度
であり、市場に提供できる安価で高性能な色覚矯正用の
眼鏡レンズについては何ら提案がない。
【0008】4種類の色覚矯正スペクトル特性曲線の中
には、スペクトルの変化が激しく、部分的に光の吸収を
100%にしなければならないタイプのものがあり、米
国特許5369453号で記載されている真空蒸着(部
分反射膜)では、安価で正確な色覚矯正スペクトル特性
曲線を有するレンズの製造が困難である。とりわけ、近
年需要が多いプラスチックレンズでは、真空蒸着膜を構
成する材料が限定されてしまうため、4種類の色覚矯正
スペクトル特性曲線の全てを正確にプラスチック製眼鏡
レンズに形成することは容易ではない。
【0009】また、色覚異常者がこの眼鏡を掛けた場
合、今まで識別できなかった色は識別できるようになる
が、反面今まで識別できた色が識別できなくなるという
問題点や、絶対色感が判らなくなる問題点がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、安価で且つ濃度勾配を持つ色覚矯正スペクトル特性
を有する高性能な色覚補正用眼鏡レンズを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、着色のみで
所望の色覚矯正スペクトル特性曲線を得る場合は、濃度
勾配(グラデーション着色)を付けることにより、着色
部においては、矯正スペクトル特性曲線を有することに
より、矯正と裸眼の両方で認識できることを可能とした
ものである。また、着色と光の部分反射膜で形成したも
のは、同様に着色で濃度勾配を付け、更にその表面に部
分反射膜を設る。すなわち着色部と非着色部とでは矯正
の程度を変えることを可能としたものである。
【0012】したがって、請求項1記載の色覚補正用眼
鏡レンズは、色覚異常者の網膜の3種の錐状体視細胞の
刺激値比例を変換できる色覚矯正スペクトル特性曲線を
有する眼鏡レンズであって、且つ濃度勾配を付けること
更に矯正効果を向上させたものである。
【0013】請求項2記載の色覚補正用眼鏡レンズは、
請求項1記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、前記眼
鏡レンズが、プラスチック製であることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の色覚補正用眼鏡レンズは、
請求項1又は2に記載の色覚補正用眼鏡レンズにおい
て、前記着色剤が、染色剤及び/又は顔料であることを
特徴とする。
【0015】請求項4記載の色覚補正用眼鏡レンズは、
請求項1〜3いずれかに記載の色覚補正用眼鏡レンズに
おいて、前記部分反射膜が、16層以下の積層構造であ
ることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の色覚補正用眼鏡レンズは、
請求項1〜4いずれかに記載の色覚補正用眼鏡レンズに
おいて、前記眼鏡レンズの凸面側に前記部分反射膜が形
成され、前記眼鏡レンズの凹面側に反射防止膜が形成さ
れていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の色覚補正用眼鏡レ
ンズの実施の形態について説明するが、本発明は下記の
実施の形態に限定されるものではない。
【0018】本発明の色覚補正用眼鏡レンズは、上述し
たように、色覚異常者の網膜の3種の錐状体視細胞の刺
激値比例を変換できる色覚矯正スペクトル特性曲線を有
する眼鏡レンズであり且つ1枚のレンズの中で矯正の程
度を変化させたものである。
【0019】色覚矯正スペクトル特性曲線は、米国特許
5369453号で記載されている4種類32等級とや
や異なり、特にBタイプのものは大幅に変更されてい
る。その各タイプの特定の波長での吸収率を表1に示
す。また、それぞれのスペクトル特性曲線を図1〜図4
に示す。
【0020】
【表1】
【0021】色盲あるいは色弱の色覚異常はこれらの4
種類32等級に分類でき、色覚異常者は、自分に適合し
たスペクトル特性曲線を有する眼鏡レンズを掛けると、
3種類の錐状体視細胞の刺激値比例が正常者に近づける
ように変換され、色覚異常が矯正される。
【0022】本発明の色覚矯正眼鏡レンズは、ガラス又
はプラスチックレンズに、このような色覚矯正スペクト
ル特性曲線が、着色剤で濃度勾配を付けて形成されてい
ることに特徴がある。
【0023】本発明では特にプラスチックレンズを好適
に用いることができる。プラスチックレンズの種類とし
ては、特に制限はないが、ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)をラジカル重合させた樹脂、イ
ソシアネート化合物とジエチレングリコールなどのヒド
ロキシ化合物との反応で得られたポリウレタン系の樹
脂、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反
応させたチオウレタン系の樹脂等を例示することができ
る。
【0024】なお、本発明の眼鏡レンズは、色覚矯正を
目的としたものであるから、視力補正用の通常のレンズ
と異なり、屈折力を必要としない場合がある。したがっ
て、レンズではない場合があるが、本発明においては、
このような屈折力がないものも含むものとする。視力補
正用レンズに前述した色覚矯正スペクトル特性曲線を与
えることが一般的であろう。視力補正用レンズとして
は、近視用、遠視用の単焦点レンズ、多焦点レンズなど
の通常のプラスチックレンズが基本になる。
【0025】通常、プラスチックレンズは、耐擦傷性を
与えるためにハードコート被膜を形成することが行われ
る。
【0026】かかるハードコート被膜としては、金属酸
化物微粒子及び一分子中に重合性基と加水分解性基とを
含む有機ケイ素化合物を主成分として分散媒たとえば
水、アルコール系もしくはその他の有機溶媒にコロイド
状に分散させたシリコーン系組成物を用いて、プラスチ
ックレンズに成膜することができる。
【0027】ここで、金属酸化物微粒子として、例え
ば、SiO2、Al23、SnO2、Sb25、Ta
25、CeO2、La23、Fe23、ZnO、WO3
ZrO2、In23、Ti02の無機酸化物微粒子、また
は、これら無機酸化物の2種以上によって構成される複
合微粒子が挙げられる。
【0028】一分子中に重合性基と加水分解性基とを含
む有機けい素化合物の具体例としては、ビニルトリアル
コキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ
(β−メトキシ−エトキシ)シラン、アリルトリアルコ
キシシラン、アクリルオキシプロピルトリアルコキシシ
ラン、メタクリルオキシプロピルトリアルコキシシラ
ン、メタクリルオキシプロピルジアルコキシメチルシラ
ン、γ−グリシドオキシプロピルトリアルコキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチル
トリアルコキシシラン、メルカプトプロピルトリアルコ
キシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチ
ルジアルコキシシラン等が挙げられる。
【0029】また、染色剤で染色可能な可染タイプのハ
ードコートとして、上記2成分の他に、多官能性エポキ
シ化合物及び/又はジシラン化合物を添加することが好
ましい。
【0030】多官能性エポキシ化合物の具体例として
は、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、テトラエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ノナエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
テトラプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ノ
ナプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチル
グリコールヒドロキシヒパリン酸エステルのジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロール
トリグリシジルエーテル、ジグリセロールジグリシジル
エーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールテトラグリシジルエーテル、ペンタエリス
リトールジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトール
トリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラ
グリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールテトラグ
リシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエー
テル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
トのジグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートのトリグリシジルエーテル等の
脂肪族エポキシ化合物、イソホロンジオールジグリシジ
ルエーテル、ビス−2,2−ヒドロキシシクロヘキシル
プロパンジグリシジルエーテル等の脂環族エポキシ化合
物、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフエノール
Aジグリシジルエーテル、ビスフエノールFジグリシジ
ルエーテル、ビスフエノールSジグリシジルエーテル、
オルトフタル酸ジグリシジルエステル、フエノールノボ
ラックポリグリシジルエーテル、クレゾールノボラック
ポリグリシジルエーテル等の芳香族エポキシ化合物等が
挙げられる。
【0031】また、ジシラン化合物としては、下記一般
式(1)で示される化合物を例示することができる。
【0032】
【化1】
【0033】(式中、R3、R4は炭素数1〜6の炭化水
素基であり、X2、X3は加水分解性基であり、Yはカー
ボネート基又はエポキシ基を含有する有機基であり、k
及びmは0又は1である。) このような成分を含むシリコーン組成物でレンズ基材表
面を塗布する方法には、例えば、ディッピング法、スプ
レー法、スピンコート法などがあり、塗布後、乾燥、焼
成してハードコート被膜を形成することができる。
【0034】着色剤は、プラスチックレンズを着色し、
特定の波長の光線を吸収させて透過率を弱めるフィルタ
ー効果により前述した色覚矯正スペクトル特性曲線を得
るものである。例えば、プラスチックレンズの重合前に
モノマー原料に顔料を配合しておく方法、あるいはプラ
スチックレンズを染色剤で染色する方法がある。プラス
チックレンズを染色する方法には、レンズ基材を直接染
色する方法と、レンズ基材表面に可染タイプのハードコ
ート被膜を形成した後、このハードコート被膜を染色す
る方法がある。
【0035】本発明で用いることができる染色剤として
は、反応性染料、油溶染料、分散染料等を用いることが
できる。反応性染料でプラスチックレンズを着色するに
は、着色成分としてモノマーあるいはポリマー中の水酸
基などと共有結合を形成できる反応性染料を原料中に含
有させておき、これを重合させる練り込み方法と、レン
ズ基材中の水酸基などと共有結合を形成しうる反応性染
料を浸漬して付着させる方法がある。完全に染着させる
ために、各方法とも、アルカリ溶液に浸漬させた法が好
ましい。
【0036】油溶染料としては、ソルベント・イエロー
・102、ソルベント・イエロー・104、ソルベント
・イエロー・117、ソルベント・イエロー・157、
ソルベント・オレンジ・68、ソルべント・オレンジ・
72、ソルベント・オレンジ・79、ソルベント・グリ
ーン・26、ソルベント・バイオレット・33、ソルベ
ント・バイオレット・39、ソルベント・ブラウン・4
6、ソルべント・ブラック・36、ソルべント・ブラッ
ク・50、ソルべント・ブルー・97、ソルべント・ブ
ルー・99、ソルべント・レッド・160、ソルべント
・レッド・175、ソルべント・レッド・180、ソル
べント・レッド・216等を例示することができる。
【0037】また、分散染料としては、ディスパーズ・
イエロー・54、ディスパーズ・イエロー・122、デ
ィスパーズ・イエロー・124、ディスパーズ・イエロ
ー・128、ディスパーズ・イエロー・134、ディス
パーズ・イエロー・140、ディスパーズ・オレンジ・
5、ディスパーズ・オレンジ・37、ディスパーズ・オ
レンジ・93、ディスパーズ・オレンジ・103、ディ
スパーズ・オレンジ・112、ディスパーズ・オレンジ
・134、ディスパーズ・オレンジ・370、ディスパ
ーズ・グリーン・7、ディスパーズ・バイオレット・6
1、ディスパーズ・バイオレット・63、ディスパーズ
・ブラウン・1、ディスパーズ・ブラウン・13、ディ
スパーズ・ブルー・27、ディスパーズ・ブルー・5
4、ディスパーズ・ブルー・56、ディスパーズ・ブル
ー・176、ディスパーズ・ブルー・182、ディスパ
ーズ・ブルー・193、ディスパーズ・レッド・14
6、ディスパーズ・レッド・199、ディスパーズ・レ
ッド・202、ディスパーズ・レッド・204、ディス
パーズ・レッド・291、ディスパーズ・レッド・29
1等が挙げられる。
【0038】レンズ基材又はハードコート被膜を形成し
たレンズ基材を染色剤で染色する方法としては、分散染
料を熱湯に分散させたり、油溶染料を有機溶剤に溶かし
たりした溶液中にレンズ基材を浸漬する方法が一般的で
ある。
【0039】この場合、目的とするスペクトル特性曲線
を得るために、上述した染色剤の1種を単独で又は2種
以上を併用して用いることができる。
【0040】このように、染色剤でプラスチックレンズ
を着色することにより、染色剤の光の部分吸収で前述し
た色覚矯正スペクトルを形成することができる。着色剤
はコスト的に安価である。但し、前述した視覚矯正スペ
クトル特性曲線の中には眼鏡レンズが濃い赤に着色する
ものがあるため、見栄えの点で好ましくない場合もあ
る。
【0041】一方、部分反射膜は、ミラーコートとも呼
ばれるもので、真空蒸着法、イオンプレーティング法、
スバッタリング法等で形成することができ、上述したハ
ードコート被膜の上に形成することが好ましい。真空蒸
着法においては、蒸着中にイオンビームを同時に照射す
るイオンビームアシスト法を用いてもよい。また、膜構
成としては、単層又は多層のどちらを用いてもかまわな
い。
【0042】使用できる無機物としては、例えば、Si
2、SiO、ZrO2、TiO2、TiO、Ti23
Ti25、Al23、Ta25、CeO2、MgO、Y2
3、SnO2、MgF2、WO3などを例示することがで
き、これらの無機物を単独で又は2種以上を混合して用
いることができる。特に、プラスチックレンズ用として
は、蒸着温度を低くすることができるZrO2、Si
2、TiO2が好ましく使用できる。
【0043】また、反射防止膜も同様に、真空蒸着法、
イオンプレーティング法、スバッタリング法等で形成す
ることができる。真空蒸着法においては、蒸着中にイオ
ンビームを同時に照射するイオンビームアシスト法を用
いてもよい。また、膜構成としては、単層反射防止膜も
しくは多層反射防止膜のどちらを用いてもかまわない。
【0044】使用できる無機物としては、例えば、Si
2、SiO、ZrO2、TiO2、TiO、Ti23
Ti25、Al23、Ta25、CeO2、MgO、Y2
O3、SnO2、MgF2、WO3などを例示することが
でき、これらの無機物を単独で又は2種以上を混合して
用いることができる。特に、プラスチックレンズ用とし
ては、蒸着温度を低くすることができるZrO2、Si
2、TiO2が好ましく使用できる。
【0045】これらの部分反射膜と反射防止膜の両方を
一枚の眼鏡レンズに形成するときは、部分反射膜の上に
反射防止膜を形成することはできないので、部分反射膜
をレンズの凸面側に、反射防止膜をレンズの凹面側に形
成することが好ましい。これにより、眼に入射する光の
中に不自然な反射光が含まれることが少なく、見やすい
眼鏡レンズとすることができる。
【0046】部分反射膜は、特定の波長の光を反射し、
その波長の光を目に到達させないようにして、色覚矯正
スペクトル特性曲線を形成することができる。そのた
め、反射光は、例えば緑色であり、眼鏡レンズ自体を着
色しなくて良いため、見栄えの点で優れている。
【0047】しかし、プラスチックレンズとこれらの部
分反射膜や反射防止膜を構成する無機膜とは、熱膨張係
数がかなり異なる。そのため、無機膜を積層して部分反
射膜を構成する場合、あまり厚く形成することはでき
ず、16層程度が限界である。これより積層を多くする
と、使用中にハガレなどの問題が生じるおそれがある。
また、部分反射膜や反射防止膜をハードコート被膜の上
に形成する際には、ハードコート被膜の表面処理を行う
ことが望ましい。この表面処理の具体例としては、酸処
理、アルカリ処理、紫外線照射処理、アルゴンもしくは
酸素雰囲気中での高周波放電によるプラズマ処理、アル
ゴンや酸素もしくは窒素などのイオンビーム照射処理な
どが挙げられる。
【0048】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
する。
【0049】[実施例1]A−5タイプの色覚矯正スペ
クトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション
染色で形成した。
【0050】(1)レンズの着色 92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・7
3を1.5g分散させ染色液を調整した。ビスタハーフ
マチック((株)セイコーオプティカルプロダクツ製)
を用い、屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン
(株)製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)
に25分間グラデーション染色を行った。(2)塗液の
調整 ブチルセロソルブ14.4Kg、メタノール分散二酸化
チタン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子
ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分濃度20重量%)
60.3Kgを混合した後、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン17Kgを混合した。この混合液に
0.05N塩酸水溶液6Kgを攪拌しながら滴下し、さ
らに4時間攪拌後一昼夜熟成させた後、シリコン系界面
活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L−700
1」)30gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗
液とした。
【0051】(3)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、浸漬法にて塗布を行な
った。引き上げ速度は、18cm/minとした。塗布
後80℃で20分間風乾した後130℃で120分間焼
成を行なった。このようにして得られたハードコート被
膜の厚みは約2ミクロンであった。
【0052】(4)反射防止薄膜の形成 得られたレンズの両面に酸素ガスによるイオンビーム照
射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板
から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、Si
2、TiO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜
を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)
にて形成を行った。その際4層目のTiO2をイオンビ
ームアシスト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学
的膜厚は、最初のSiO2、次のZrO2とSiO2の等
価膜層がλ/4、TiO2層がλ/2、最上層のSiO2
層がλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは5
20nmとした。
【0053】このレンズの染色部の可視光における分光
透過率を図5に示す。
【0054】[実施例2]A−7タイプの色覚矯正スペ
クトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション
染色とミラーコートの併用で形成した。
【0055】(1)レンズの着色 実施例1と同様にしてレンズを着色した。
【0056】(2)塗液の調整 実施例1と同様にしてハードコート用組成物を調製し
た。
【0057】(3)塗布および硬化 実施例1と同様にして、塗液に眼鏡レンズを浸漬し、焼
成してハードコート被膜を形成した。
【0058】(4)ミラーコート膜の形成 得られたレンズの凸面を酸素ガスによるイオンビーム照
射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板
から大気に向かって順に、表2に示す材質及び光学膜厚
で8層からなるミラーコートを真空蒸着法(真空器械工
業(株)製:CES−34)にて形成を行った。なお、
設計波長λは520nmとした。
【0059】(4)反射防止薄膜の形成 得られたレンズの凸面を酸素ガスによるイオンビーム照
射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板
から大気に向かって順に、表2に示す材質及び光学膜厚
で8層からなるミラーコートを真空蒸着法(真空器械工
業(株)製:CES−34)にて形成を行った。なお、
設計波長λは520nmとした。
【0060】
【表2】
【0061】このレンズの非染色部の可視光における分
光透過率を図6に示す。また、染色部の可視光における
分光透過率を図7に示す。
【0062】[実施例3]B−2タイプの色覚矯正スペ
クトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション
染色で形成した。
【0063】(1)レンズの着色 92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・1
46を0.9g、ディスパーズ・ブルー・54を0.0
1g、ディスパーズ・オレンジ・370を14gを分散
させ染色液を調整した。ビスタハーフマチック((株)
セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い、屈折率
1.56眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイ
コープラクッスIIスーパーフロンティア用レンズ生
地)に30分間レンズのグラデーション染色を行った。
【0064】(2)塗液の調整 ブチルセロソルブ508g、水分散五酸化アンチモン微
粒子ゾル(日産化学工業(株)製、固形分濃度30wt
%)290gを混合した後、γ−グリシドキシプロピル
メチルジメトキシシラン55gおよびγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン55gを混合した。この混
合液に0.05N塩酸水溶液25gを攪拌しながら滴下
を行ない4時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に、グ
リセロ−ルジグリシジルエーテル(ナガセ化成工業
(株)製、商品名「デナコールEX−313」)67g
添加した後、Fe(III)アセチルアセトネート3.7
g、シリコン系界面活性剤(ビッグケミー(株)製;商
品名「BYK−300」)0.2gおよびフェノール系
酸化防止剤(川口化学工業(株)製、商品名「アンテー
ジクリスタル」)1.2gを添加し4時間攪拌後一昼夜
熟成させて塗液とした。
【0065】(3)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、スプレー法にて塗布を
行なった。
【0066】スプレーは、イワタワイダー61(岩田塗
装機(株)製;ノズル口径1mm)を用い、スプレー圧
力3Kg/平方cm、塗料吐出量100ml/minで
おこなった。
【0067】塗布後80℃で10分間風乾した後、13
0℃で2時間焼成を行なった。このようにして得られた
ハードコート被膜の厚みは約4ミクロンであった。
【0068】(4)反射防止薄膜の形成 得られたレンズの両面を酸素ガスによるイオンビーム照
射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板
から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、Si
2、TiO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜
を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)
にて形成を行った。その際4層目のTiOをイオンビ
ームアシスト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学
的膜厚は、最初のSiO、次のZrO2とSiO2の等
価膜層がλ/4、Ti02層がλ/2、最上層のSiO2
層がλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは5
20nmとした。
【0069】このレンズの染色部の可視光における分光
透過率を図8に示す。
【0070】[実施例4]B−2タイプの色覚矯正スペ
クトル特性曲線のプラスチックレンズをミラーコートと
染色を併用して形成した。
【0071】(1)塗液の調整 メタノール1832g、1,4−ジオキサン785g、
メチルセロソルブ分散二酸化チタン−三酸化鉄−二酸化
ケイ素複合微粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分
濃度20重量%)5332g、メタノール分散コロイド
状シリカ(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカル1
132」、固形分濃度30重量%)102g、及びγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン902gを混
合した。
【0072】この混合液に0.05N塩酸水溶液250
gを攪拌しながら滴下し、さらに4時間攪拌後一昼夜熟
成させた。この液に、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、商品名「デ
ナコールEX−212」を762g添加した後、Mg
(CO42を37g及びLi(C572)を5.5
g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商
品名「L−7001」3gおよびヒンダードアミン系光
安定剤(三共(株)製、商品名「サノールLS−77
0」)6gを添加し、4時間攪拌後、一昼夜熟成させて
塗液とした。
【0073】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.60眼鏡レ
ンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパール
ーシャス用レンズ生地)に浸漬法にて塗布を行なった。
引き上げ速度は、23cm/minとした。塗布後80
℃で20分間風乾した後130℃で60分間焼成を行な
った。このようにして得られたハードコート被膜の厚み
は約2ミクロンであった。
【0074】(3)レンズの着色 92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・1
46を0.3g、ディスパーズ・ブルー・54を0.0
1g、ディスパーズ・オレンジ・370を14gを分散
させ染色液を調整した。ビスタハーフマチック((株)
セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い23分間グ
ラデーション染色を行った。
【0075】(4)ミラーコート膜の形成 上記の方法で得られたレンズの凸面をプラズマ処理(ア
ルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板
から大気に向かって順に、表2に示す材質と光学膜厚で
12層からなるミラーコート膜を真空蒸着法(真空器械
工業(株)製;BMC−lOOO)にて形成を行なっ
た。なお、設計波長λは520nmとした。
【0076】(5)反射防止薄膜の形成 上記の方法で得られたレンズの凹面をプラズマ処理(ア
ルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板
から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、Si
2、ZrO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜
を真空蒸着法(真空器械工業(株)製;CES−34)
にて形成を行なった。各層の光学的膜厚は、最初のSi
2層、次のZrO2とSiO2の等価膜層および次のZ
rO2層、最上層のSiO2層がそれぞれλ/4となる様
に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0077】このレンズの非染色部の可視光における分
光透過率を図9に示す。また染色部の可視光における分
光透過率を図10に示す。
【0078】[実施例5]C−8タイプの色覚矯正スペ
クトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション
染色で形成した。
【0079】(1)レンズの着色 92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・1
46を0.08g、ディスパーズ・ブルー・54を1.
15g、ディスパーズ・オレンジ・37を0.19gお
よびディスパーズ・イエロー・54を0.02gを分散
させ染色液を調製した。屈折率1.60眼鏡レンズ(セ
イコーエプソン(株)製、セイコースーパールーシャス
用レンズ生地)に、ビスタハーフマチック((株)セイ
コーオプティカルプロダクツ製)を用い、17分間レン
ズのグラデーション染色を行った。
【0080】(2)塗液の調整 実施例2と同様にしてハードコート用組成物を調製し
た。
【0081】(3)塗布および硬化 実施例2と同様にして、塗液に眼鏡レンズを浸漬し、焼
成してハードコート被膜を形成した。
【0082】(4)反射防止薄膜の形成 上記の方法で得られたレンズの両面をプラズマ処理(ア
ルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板
から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、Si
2、ZrO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜
を真空蒸着法(真空器械工業(株)製;CES−34)
にて形成を行なった。各層の光学的膜厚は、最初のSi
2層、次のZrO2とSiO2の等価膜層および次のZ
rO2層、最上層のSiO2層がそれぞれλ/4となる様
に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0083】このレンズの染色部の可視光における分光
透過率を図11に示す。
【0084】[実施例6]D−8タイプの色覚矯正スペ
クトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション
染色で形成した。
【0085】(1)レンズの着色 92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・1
46を0.02g、ディスパーズ・ブルー・54を0.
04g、ディスパーズ・オレンジ・37を1.00gお
よびディスパーズ・イエロー・54を0.70gを分散
させ染色液を調整した。屈折率1.60眼鏡レンズ(セ
イコーエプソン(株)製、セイコースーパールーシャス
用レンズ生地)に、ビスタハーフマチック((株)セイ
コーオプティカルプロダクツ製)を用い、12分間レン
ズのグラデーション染色を行った。
【0086】(2)塗液の調整 実施例2と同様にしてハードコート用組成物を調製し
た。
【0087】(3)塗布および硬化 実施例2と同様にして、塗液に眼鏡レンズを浸漬し、焼
成してハードコート被膜を形成した。
【0088】(4)反射防止薄膜の形成 得られたレンズの両面を酸素ガスによるイオンビーム照
射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板
から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、Si
2、TiO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜
を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)
にて形成を行った。その際4層目のTiO2をイオンビ
ームアシスト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学
的膜厚は、最初のSiO2、次のZrO2とSiO2の等
価膜層がλ/4、TiO2層がλ/2、最上層のSiO2
層がλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは5
20nmとした。
【0089】このレンズの可視光における分光透過率を
図12に示す。
【0090】
【発明の効果】本発明の色覚補正用眼鏡レンズは、色覚
異常者により正確な識別能力を与えることができること
を可能とした。すなわち、色覚矯正スペクトル特性曲線
を備えた部分と裸眼もしくは補正効果の弱い部分とを兼
ね備えることにより、より幅広く色を識別出来ることを
可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示す
グラフである。
【図2】Bタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示す
グラフである。
【図3】Cタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示す
グラフである。
【図4】Dタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示す
グラフである。
【図5】実施例1で得られた眼鏡レンズの分光透過率を
示すグラフである。
【図6】実施例2で得られた眼鏡レンズの非染色部の分
光透過率を示すグラフである。
【図7】実施例2で得られた眼鏡レンズの染色部の分光
透過率を示すグラフである。
【図8】実施例3で得られた眼鏡レンズの分光透過率を
示すグラフである。
【図9】実施例3で得られた眼鏡レンズの非染色部の分
光透過率を示すグラフである。
【図10】実施例3で得られた眼鏡レンズの染色部の分
光透過率を示すグラフである。
【図11】実施例5で得られた眼鏡レンズの分光透過率
を示すグラフである。
【図12】実施例6で得られた眼鏡レンズの分光透過率
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 聡 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H006 BA01 BA03 BA06 4J002 CG011 CK051 FD096 GF00 GP01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色覚異常者の網膜の3種の錐状体視細胞
    の刺激値比例を変換できる色覚矯正スペクトル特性曲線
    を有する眼鏡レンズであって、 前記色覚矯正スペクトル特性曲線が、着色剤又は着色剤
    と光の部分反射膜で形成されており且つ色覚矯正スペク
    トル特性に濃度勾配を付けてあることを特徴とする色覚
    補正用眼鏡レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色覚補正用眼鏡レンズに
    おいて、 前記眼鏡レンズが、プラスチック製であることを特徴と
    する色覚補正用眼鏡レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の色覚補正用眼鏡
    レンズにおいて、前記着色剤が、染色剤及び/又は顔料
    であることを特徴とする色覚補正用眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の色覚補正
    用眼鏡レンズにおいて、前記部分反射膜が、16層以下
    の積層構造であることを特徴とする色覚補正用眼鏡レン
    ズ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載の色覚補正
    用眼鏡レンズにおいて、前記眼鏡レンズの凸面側に前記
    部分反射膜が形成され、前記眼鏡レンズの凹面側に反射
    防止膜が形成されていることを特徴とする色覚補正用眼
    鏡レンズ。
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