JP2000294610A - 膜面状態検査装置 - Google Patents

膜面状態検査装置

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JP2000294610A
JP2000294610A JP11100925A JP10092599A JP2000294610A JP 2000294610 A JP2000294610 A JP 2000294610A JP 11100925 A JP11100925 A JP 11100925A JP 10092599 A JP10092599 A JP 10092599A JP 2000294610 A JP2000294610 A JP 2000294610A
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JP11100925A
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Masahiro Shimizu
正裕 清水
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2つの膜が相重なって形成されている多層膜
の膜面状態を検査する。 【解決手段】第1の光ビーム照射部28は、フォトレジ
スト膜の表面で反射可能な所定の波長を有する光ビーム
Laを検査位置Pに向けて第1の照射方位<Ta>から照
射する。第2の光ビーム照射部30は、フォトレジスト
膜を透過可能で、かつ酸化膜の表面で反射可能な所定の
波長を有する光ビームLbを検査位置Pに向けて第2の
照射方位<Tb>から照射する。第1の光検出部32
は、検査位置Pに対して第1の照射方位<Ta>に対応
する第1の反射方位<Ra>にて光ビームLaに対応する
反射光La’を受光してその光強度に応じた光検出信号
Saを出力する。第2の光検出部34は、検査位置Pに
対して第2の照射方位<Tb>に対応する第2の反射方
位<Rb>にて光ビームLbに対応する反射光Lb’を受
光してその光強度に応じた光検出信号Sbを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、相重なって形成さ
れた2つの膜の膜面状態を検査する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス製造のリソグラフィー工
程に用いられる縮小投影方式の光露光では、焦点深度
(露光の際に良好に焦点を結べる深さ)が浅いほど解像
度を高められ、ひいてはより微細なパターニングが可能
となる。
【0003】浅い焦点深度で精度の高いパターンを形成
するには、フォトレジスト膜および下地膜(被加工膜)
の水平度または平坦度を高める必要がある。このため、
膜に異物が混入または付着しないようにすること、膜に
凹凸ができないようにすること、均一な膜厚に成膜する
こと等の様々なプロセス管理が要求される。
【0004】したがって、フォトレジスト膜ないしその
下地膜の膜面状態を検査して、検査結果をプロセス管理
にフィードバックすることで、歩留まりを向上させるこ
とができる。生産管理の面でも、検査結果を基に、膜の
水平度が許容範囲内にないウエハは不良品とし、生産ラ
インからふるい落とすことで歩留まりを改善できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来より、フォトレジ
スト膜の膜厚を光学的に測定する技術が知られている。
この膜厚測定法は、所定の波長を有する光をレジスト膜
に垂直に照射し、レジスト膜から返ってきた反射光の光
強度を測定して反射率を求め、反射率の波長依存特性か
らレジスト膜の膜厚を測定する。しかしながら、膜厚を
測定することはできても膜面の状態、たとえば膜の凹凸
やゆがみ、あるいは膜の内側の状態たとえば表層膜(レ
ジスト膜)と下地膜との間の界面に異物が混入している
か否か等を検出することはできない。
【0006】また、被検査物の露出した表面の状態を光
学的に検査する技術も知られている。この種の表面検査
法は、膜の表面(露出面)上の各部の欠陥や異物等を検
出することは可能であるが、膜の反りや歪みを検出する
ことはできず、膜の内側の状態、特に表層膜(レジスト
膜)と下地膜との界面状態まで検査できるものでもな
い。
【0007】このように、膜の表面状態や膜厚を測定す
るための技術は種々のものが知られているが、2つの膜
が重なって形成されている多層膜の膜面状態を、特に表
面と界面を同時に検査できる技法がなかった。このた
め、この種の成膜に対してプロセス管理や生産管理を十
全に行うことができなかった。
【0008】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、2つの膜が相重なって形成され
ている多層膜の膜面状態を検査するための膜面状態検査
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の膜面状態検査装置は、所定の基準面の上
に第1の膜が第2の膜を介して形成されている多層膜の
膜面状態を検査する膜面状態検査装置であって、前記第
1および第2の膜に対して膜厚方向でほぼ重なる共通の
検査位置を設定する検査位置設定手段と、前記第1の膜
の表面で反射可能な第1の光ビームを各検査位置に対し
て第1の照射方位から照射する第1の光ビーム照射手段
と、各検査位置に対して前記第1の照射方位に対応する
第1の反射方位にて前記第1の光ビームに対応する第1
の反射光を受光してその光強度を表す第1の電気信号を
出力する第1の光検出手段と、前記第1の膜を透過可能
で、かつ前記第2の膜の表面で反射可能な第2の光ビー
ムを各検査位置に対して第1の照射方位から照射する第
2の光ビーム照射手段と、各検査位置に対して前記第2
の照射方位に対応する第2の反射方位にて前記第2の光
ビームに対応する第2の反射光を受光してその光強度を
表す第2の電気信号を出力する第2の光検出手段と、前
記第1および第2の電気信号に基づいて前記第1および
第2の膜の膜面状態を判別する膜面状態判別手段とを具
備する構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
実施例を説明する。
【0011】図1に、本発明の一実施例による膜面状態
検査装置の構成を示す。図2に、検査位置回りの要部を
拡大して示す。
【0012】この膜面状態検査装置は、たとえば半導体
デバイス製造のフォトレジスト工程においてフォトレジ
スト膜と下地膜(被加工膜)の膜面状態を検査するのに
使用できる。
【0013】この膜面状態検査装置は、検査対象物たと
えば半導体ウエハWを水平に載置可能に、かつ水平方向
に移動可能に構成されたXYステージ10と、このXY
ステージ10の上方に固定配置された光学的検査部12
と、検査のための所要の制御および演算処理を行う処理
部14とを備えている。
【0014】XYステージ10は、水平支持台16上で
水平面内のX方向に移動可能に構成されたXステージ1
8と、このXステージ18上で水平面内のX方向と直交
するY方向に移動可能に構成されたYステージ20とを
有している。Yステージ20の上面(載置面)20aの
上に半導体ウエハWが水平に載置される。Xステージ1
8およびYステージ20の移動位置は、処理部14から
の位置制御信号CX,CYによってそれぞれ制御される。
処理部14は、XYステージ10を通じて半導体ウエハ
W上の検査位置Pを任意に設定または把握できるように
なっている。
【0015】なお、図2に示すように、この例の半導体
ウエハWにおいては、基準面であるシリコン基板22の
主面の上に酸化膜(SiO2膜)24が形成され、この酸
化膜24の上にフォトレジスト膜26が形成されてい
る。
【0016】光学的検査部12は、半導体ウエハW上に
設定された検査位置Pに向けて光ビームLa,Lbをそれ
ぞれ照射する第1および第2の光ビーム照射部28,3
0と、検査位置Pからの光ビームLa,Lbにそれぞれ対
応する反射光La’,Lb’をそれぞれ検出する第1およ
び第2の光検出部32,34とを有している。
【0017】第1の光ビーム照射部28は、フォトレジ
スト膜26の表面で反射可能な所定の波長を有する光ビ
ームLaを検査位置Pに向けて第1の照射方位<Ta>か
ら出射するたとえば半導体レーザからなる発光素子36
と、この発光素子36からの光ビームLaを検査位置P
付近に集光させる集光レンズ38とで構成されている。
ここで、第1の照射方位<Ta>は、図2に示すよう
に、検査位置Pにおける垂直線すなわちYステージ20
の載置面20aの法線Nに対して所定の水平方向Gに所
定の角度θa傾いている方位として定義される。
【0018】第2の光ビーム照射部30は、フォトレジ
スト膜26を透過可能で、かつ酸化膜24の表面で反射
可能な所定の波長を有する光ビームLbを検査位置Pに
向けて第2の照射方位<Tb>から出射するたとえば半
導体レーザまたは発光ダイオードからなる発光素子40
と、この発光素子40からの光ビームLbを検査位置P
付近に集光させる集光レンズ42とで構成されている。
ここで、第2の照射方位<Tb>は、図2に示すよう
に、上記法線Nに対して上記方向Gに所定の角度θb傾
いている方位として定義される。
【0019】第1の光検出部32は、検査位置Pに対し
て第1の照射方位<Ta>に対応する第1の反射方位<
Ra>にて光ビームLaに対応する反射光La’を受光し
てその光強度に応じた電気信号(光検出信号)Saを出
力するたとえばフォトダイオードからなる光電変換素子
44と、反射光La’を光電変換素子44の受光面に集
光させる集光レンズ46とで構成される。ここで、第1
の反射方位<Ra>は、図2に示すように、上記法線N
に対して上記方向Gとは反対側の水平方向Hに上記角度
θa傾いている方位として定義される。
【0020】第2の光検出部34は、検査位置Pに対し
て第2の照射方位<Tb>に対応する第2の反射方位<
Rb>にて光ビームLbに対応する反射光Lb’を受光し
てその光強度に応じた電気信号(光検出信号)Sbを出
力するたとえばフォトダイオードからなる光電変換素子
48と、反射光Lb’を光電変換素子48の受光面に集
光させる集光レンズ50とで構成される。ここで、第2
の反射方位<Rb>は、図2に示すように、上記法線N
に対して上記方向Hに上記角度θb傾いている方位とし
て定義される。
【0021】図1において、第1および第2の光ビーム
照射部28,30の発光素子36,40は、処理部14
の制御の下で駆動回路52より発光駆動電力を供給さ
れ、それぞれ一定の光強度で光ビームLa,Lbを発光す
る。第1および第2の光検出部32,34の光電変換素
子44,48よりそれぞれ出力された電気信号(光検出
信号)Sa,Sbは、増幅回路54で増幅され、図示しな
いアナログ−ディジタル変換器によりディジタル信号に
変換されたうえで、処理部14に与えられる。
【0022】処理部14は、たとえばマイクロプロセッ
サ(CPU)からなり、記憶部56のプログラム記憶部
に格納されている各種プログラムにしたがって本装置で
必要とされる一切の制御および演算を実行する。記憶部
56は、プログラム記憶部だけでなく、処理部14の処
理に用いられる各種設定値や測定値および演算値等のデ
ータを格納するデータ記憶部も含み、さらには検査用の
データベースも含むものである。入力部58は、たとえ
ばキーボードを有し、検査に必要な設定値や初期値等の
データを処理部14に入力する。表示部60は、ディス
プレイを有し、処理部14における表示可能な処理内容
をディスプレイ画面に表示する。
【0023】次に、図2、図3〜図6につき本実施例の
膜面検査装置における作用を説明する。
【0024】図2に示すように、シリコン基板22、酸
化膜24およびフォトレジスト膜26においては、それ
ぞれの板厚D22または膜厚D24,D26の寸法が一定の値
となるように、かつそれぞれの板面または膜面が異物、
凹凸またはゆがみ等のない水平面となるような加工が要
求される。
【0025】検査点Pにおいて、そのような水平加工条
件が満たされているときは、図2に示すように、第1お
よび第2の光ビーム照射部28,30からの光ビームL
a,Lbがフォトレジスト膜26および酸化膜24に対し
て照射方位<Ta>,<Tb>から入射角θa,θbでそれ
ぞれ入射し、反射光La’,Lb’の殆どが反射角θa,
θbで反射方位<Ra>,<Rb>へそれぞれ反射する。
したがって、第1および第2の光検出部32,34の光
電変換素子44,48はそれぞれ極大値(標準値)近辺
の光強度で反射光La’,Lb’を受光し、ほぼ極大(基
準)レベルEA,EBで光検出信号Sa,Sbを出力する。
【0026】処理部14は、位置制御信号CX,CYによ
りXYステージ10をXY方向で水平移動させて、半導
体ウエハW上の検査点Pを逐次移動させる。たとえば、
半導体ウエハWのほぼ全面をスキャンするように検査点
Pを移動させることができる。その場合、半導体ウエハ
W上で両光ビームLa,Lbのビームスポットを連続的に
スキャニングし、処理部14が両光検出部32,34よ
り連続的に与えられる光検出信号Sa,Sbを一定の周期
またはピッチでサンプリングして各検査点Pの測定デー
タ(Sa,Sb)を取り込めばよい。
【0027】処理部14は、スキャニング終了後に、全
測定点における測定データを解析ないし統計処理して、
半導体ウエハWの各部位ないし全面の膜面状態を判別す
る。そして、この検査結果を表示部60に表示したり、
記憶部56のデータベースに組み込む。
【0028】図3〜図6には、シリコン基板22、酸化
膜24およびフォトレジスト膜26に水平加工条件を満
たさない欠陥がある場合の幾つかの例を示す。
【0029】図3は、シリコン基板22と酸化膜24と
の界面に比較的小さなパーティクルQ1が混入している
例を示す。この例では、パーティクルQ1の存在により
酸化膜24が少し***しているが、フォトレジスト膜2
6には影響が及ばず、フォトレジスト膜26の表面はほ
ぼ水平面を維持している。
【0030】この場合、パーティクルQ1付近の各検査
点Pにおいて、第1の光ビーム照射部28からの光ビー
ムLaはフォトレジスト膜26の表面でほぼ鏡面反射す
る。したがって、この光ビームLaに対応する反射方位
<Ra>への反射光La’は標準値近辺の光強度を有し、
光検出部32からはほぼ基準レベルEAの光検出信号Sa
が出力される。
【0031】一方、第2の光ビーム照射部30からの光
ビームLbはフォトレジスト膜26を透過して酸化膜2
4に入射し、その表面で散乱または乱反射(f)する。
これにより、この光ビームLbに対応する反射方位<Rb
>への反射光Lb’の光強度は鏡面反射のとき(標準
値)よりも低くなり、光検出部34より出力される光検
出信号Sbの信号レベルは基準レベルEBからドロップ
(d)する。
【0032】フォトレジスト膜26および酸化膜24の
膜面状態を検査するうえで、シリコン基板22の表面自
体の水平度は保証されているとみなすことができる。し
たがって、処理部14は、上記のような両光検出信号S
a,Sbの信号レベルの特性を基に、当該検査点P付近に
おいてシリコン基板22の表面に小さな異物が付着して
いることを判別することができる。酸化膜24がゲート
絶縁膜として用いられる場合、このような検査結果は品
質管理のうえで有益である。
【0033】なお、各光ビームLa,Lbは、図解の便宜
上細線で示しているが、実際には相当の(小さなパーテ
ィクル以上の)ビーム径を有している。
【0034】図4は、シリコン基板22と酸化膜24と
の界面に比較的大きなパーティクルQ2が混入している
例を示す。この例では、パーティクルQ2の存在により
酸化膜24だけでなくフォトレジスト膜26も***して
いる。
【0035】この場合、パーティクルQ2付近の各検査
点Pにおいて、第1および第2の光ビーム照射部28,
30からの光ビームLa,Lbはそれぞれフォトレジスト
膜26および酸化膜24の表面で散乱または乱反射
(f)する。したがって、両光ビームLa,Lbにそれぞ
れ対応する反射方位<Ra>,<Rb>への反射光L
a’,Lb’の光強度が鏡面反射のときの値(標準値)よ
りも低くなり、両光検出部32,34よりそれぞれ出力
される光検出信号Sa,Sbの信号レベルが基準レベルE
A,EBからドロップ(d)する。このことから、処理
部14は、当該検査点P付近においてシリコン基板22
の表面に比較的大きな異物が付着していることを判別す
ることができる。
【0036】図5は、酸化膜24とフォトレジスト膜2
6との界面にパーティクルQ3が混入している例を示
す。この例では、酸化膜24自体はほぼ水平な膜である
が、パーティクルQ3の存在によりフォトレジスト膜2
6が***している。
【0037】この場合にも、パーティクルQ3付近の各
検査点Pにおいて、第1および第2の光ビーム照射部2
8,30からの光ビームLa,Lbはそれぞれフォトレジ
スト膜26および酸化膜24の表面で散乱または乱反射
(f)する。したがって、両光ビームLa,Lbにそれぞ
れ対応する反射方位<Ra>,<Rb>への反射光L
a’,Lb’の光強度が鏡面反射のときの値(標準値)よ
りも低くなり、両光検出部32,34よりそれぞれ出力
される光検出信号Sa,Sbの信号レベルが基準レベルE
A,EBからドロップ(d)する。ただし、ドロップd
のパターンが、Saでは比較的緩やかで浅いのに対し、
Sbでは急峻で深いという差異がある。このことから、
処理部14は、当該検査点P付近において酸化膜24と
フォトレジスト膜26との界面に異物が混入しているこ
とを判別することができる。
【0038】図6は、フォトレジスト膜26の上にパー
ティクルQ4が付着している例を示す。この例では、酸
化膜24およびフォトレジスト膜26自体はほぼ水平な
膜である。
【0039】この場合、パーティクルQ4付近の各検査
点Pにおいて、第1の光ビーム照射部28からの光ビー
ムLaはフォトレジスト膜26表面のパーティクルQ4に
よって散乱または乱反射(f)する。このため、この光
ビームLaに対応する反射方位<Ra>への反射光La’
の光強度が鏡面反射のときの値(標準値)よりも低くな
り、光検出部34より出力される光検出信号Saの信号
レベルは基準レベルEBからドロップ(d)する。しか
も、このドロップdは、急峻で深い。
【0040】一方、第2の光ビーム照射部30からの光
ビームLbはフォトレジスト膜26を透過して酸化膜2
4に入射し、その表面でほぼ鏡面反射する。このため、
この光ビームLbに対応する反射方位<Rb>への反射光
Lb’の光強度はほぼ標準値であり、光検出部34より
ほぼ基準レベルEBで光検出信号Sbが出力される。こ
のことから、処理部14は、当該検査点P付近において
フォトレジスト膜26の上に異物が付着していることを
判別することができる。
【0041】上記した図3〜図6ではフォトレジスト膜
26または酸化膜24の膜面にパーティクルが付着また
は混入している例を示したが、フォトレジスト膜26ま
たは酸化膜24自体の凹凸、ゆがみ、反り、傾斜等も上
記と同様に各検査点Pにおける光検出信号Sa,Sbの信
号レベルの変化(特性)に基づいて検出することができ
る。
【0042】このように、本実施例の膜面検査装置によ
れば、検査対象の半導体ウエハWにおいてシリコン基板
24のほぼ水平(平坦)な主面の上に重ねて形成された
酸化膜24およびフォトレジスト膜26に対して、フォ
トレジスト膜26の表面で反射可能なレーザ光Laと、
フォトレジスト膜26を透過可能で酸化膜24の表面で
反射可能なレーザ光Lbとを膜厚方向でほぼ重なる共通
の検査点Pにて所定の第1および第2の照射方位<Ta
>,<Tb>よりそれぞれ照射し、検査点Pから所定の
第1および第2の反射方位<Ra>,<Rb>へ反射した
反射光La’,Lb’の光強度を同時に、または対比して
測定することにより、フォトレジスト膜26の表面だけ
でなく、フォトレジスト膜26と酸化膜24との界面の
状態あるいは酸化膜24とシリコン基板22との界面の
状態をも検査することができる。
【0043】したがって、本装置による膜面状態検査結
果を基に、酸化膜形成(熱処理)工程やレジスト塗布工
程等のプロセスを改善したり、あるいは不良品を生産ラ
インから早期にふるい落とすことが可能となり、歩留ま
りを向上できる。
【0044】上記した実施例では、シリコン基板22の
主面を基準面とする例について述べた。しかし、任意の
水平面を本発明における基準面とすることができる。た
とえば、LCD基板やガラス基板等の他の基板であって
もよく、あるいはCMP(化学的−機械的研磨)等によ
って平面化された膜または層を基準面とすることができ
る。また、本発明における第1、第2の膜も上記したフ
ォトレジスト膜26、酸化膜に限るものではない。光透
過性または光反射性を有する任意の膜を被検査膜とする
ことができる。また、膜の一部だけを局所的に検査して
もよい。
【0045】上記した実施例では、検査点Pを移動させ
るために、光学的検査部12を固定したまま検査対象物
(半導体ウエハW)をXYステージ10で水平方向に移
動させた。しかし、反対に、検査対象物を固定したまま
で、光学的検査部12を適当な送り手段で水平方向に送
るようにしてもよく、あるいは光学的検査部12と検査
対象物の双方をたとえばX方向およびY方向にそれぞれ
送るようにしてもよい。また、XYステージ10に代え
てスピンチャック(回転台)を使用することも可能であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つの膜が相重なって形成されている多層膜の膜面状態
を、特に上層面の表面だけでなく上層面と下層面との界
面までも検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による膜面状態検出装置の構
成を示す図である。
【図2】図2の検査点回りの要部を拡大して示す図であ
る。
【図3】膜面に欠陥がある場合の作用の一例を示す図で
ある。
【図4】膜面に欠陥がある場合の作用の一例を示す図で
ある。
【図5】膜面に欠陥がある場合の作用の一例を示す図で
ある。
【図6】膜面に欠陥がある場合の作用の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 XYステージ 12 光学的検査部 14 処理部 28,30 光ビーム照射部 32,34 光検出部 36,40 発光素子 38,42,46,50 集光レンズ 44,48 光電変換素子 56 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB17 CC19 CC31 DD00 FF44 GG06 GG07 HH04 HH12 HH14 JJ01 JJ05 JJ18 MM03 QQ01 QQ03 QQ05 QQ25 SS13 2G051 AA51 AB20 BA01 BA10 BA20 CA02 CA07 CB01 DA07 EA02 EA12 EA14 EB01 EB02 FA10 4M106 AA01 AA12 AA20 BA04 CA41 CA42 CA43 CA45 CA46 CA70 DB01 DB02 DB11 DB12 DH04 DH11 DH12 DH31 DH37 DH38 DJ01 DJ03 DJ04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準面の上に第1の膜が第2の膜
    を介して形成されている多層膜の膜面状態を検査する膜
    面状態検査装置であって、 前記第1および第2の膜に対して膜厚方向でほぼ重なる
    共通の検査位置を設定する検査位置設定手段と、 前記第1の膜の表面で反射可能な第1の光ビームを前記
    検査位置に対して第1の照射方位から照射する第1の光
    ビーム照射手段と、 前記検査位置に対して前記第1の照射方位に対応する第
    1の反射方位にて前記第1の光ビームに対応する第1の
    反射光を受光してその光強度を表す第1の電気信号を出
    力する第1の光検出手段と、 前記第1の膜を透過可能で、かつ前記第2の膜の表面で
    反射可能な第2の光ビームを前記検査位置に対して第2
    の照射方位から照射する第2の光ビーム照射手段と、 前記検査位置に対して前記第2の照射方位に対応する第
    2の反射方位にて前記第2の光ビームに対応する第2の
    反射光を受光してその光強度を表す第2の電気信号を出
    力する第2の光検出手段と、 前記第1および第2の電気信号に基づいて前記第1およ
    び第2の膜の膜面状態を判別する膜面状態判別手段とを
    具備することを特徴とする膜面状態検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査位置設定手段が、前記検査位置
    を移動させるため、前記第1および第2の光ビーム照射
    手段ならびに前記第1および第2の光検出手段に対して
    前記第1および第2の膜を相対的に所定方向に送る送り
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載の膜面状
    態検査装置。
JP11100925A 1999-04-08 1999-04-08 膜面状態検査装置 Pending JP2000294610A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016166747A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 テスト リサーチ, インク. 光学検出システム
US9885561B2 (en) 2014-12-15 2018-02-06 Test Research, Inc. Optical inspection system

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