JP2000293106A - 画像表示材料およびそれに好適なステッカー - Google Patents

画像表示材料およびそれに好適なステッカー

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JP2000293106A
JP2000293106A JP10396999A JP10396999A JP2000293106A JP 2000293106 A JP2000293106 A JP 2000293106A JP 10396999 A JP10396999 A JP 10396999A JP 10396999 A JP10396999 A JP 10396999A JP 2000293106 A JP2000293106 A JP 2000293106A
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layer
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infrared absorbing
image forming
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Atsushi Kijima
厚 木島
Kiyoshi Horie
潔 堀江
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばパスポートに添付される就労ビザ等のよ
うに、画像情報あるいは文字情報で特には偽造や改ざん
に対してセキュリティ性を必要とされる情報をステッカ
ー状の媒体上に記録し、それを台紙や頁に貼り付ける方
式の情報記録に好適な画像表示材料やそれに用いるステ
ッカーを提供する。 【解決手段】支持体の一方の面に粘着層があり、これと
は反対側の面に少なくとも赤外線吸収物質と樹脂とを用
いた赤外線吸収インキを用いた印刷パターンが設けてあ
るステッカーを使用し、この印刷パターンの面上に、顔
写真等の画像情報か又は文字情報の少なくともいずれか
を含む画像が形成された画像形成体が設けてあることを
特徴とする画像表示材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線読み取り装
置にて機械読み取り可能なバーコードパターンや秘密情
報パターン等の赤外線吸収パターンを備え、例えばパス
ポート等の身分証明証等に貼着されて使用されるステッ
カーであり、顔写真等の個人情報を有すると共に、その
情報の改ざんや変造を有効に防止できる画像表示材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パスポートや運転免許証などの身
分証明書には、その所有者が本人であるかどうかを識別
するための顔写真欄やサイン欄が設けられているが、近
年、これらの情報を改ざん、変造して悪用する事件が多
発している。
【0003】このため、上記顔写真欄やサイン欄等に透
明型ホログラムと称されるシート(例えば、特開昭61
−254975号公報参照)を貼着し、顔写真やサイン
等と共にホログラム画像を認識させる構成を採ることに
より上記改ざんや変造を防止する方法や、赤外線吸収イ
ンキによる印刷パターンを設けた透明ラベル(例えば、
特開平6−138826号公報参照)を上記顔写真欄や
サイン欄などの上に貼着する方法などが考案されてい
る。
【0004】また、最近になってパスポート等において
も、デジタル画像の採用が進んでおり、OVD層を有す
る転写箔上にプリンタ等を用いて画像を形成した後、パ
スポートのデータ頁上に転写する方法(例えば、特開平
6−024122号、特開平6−072018号、特願
平8−221301号公報参照)等も提案されるに至っ
ている。
【0005】しかしながら、これらの方法は、いわゆる
パスポート自体の所有者が本人であるかどうかを識別す
るためのものであり、例えば長期就労ビザのような、パ
スポート本体へ添付して用いる証明書については、改ざ
んや変造に対する防止策が十分になされているとは言え
ない状態である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の技
術の問題点に鑑みなされたものであって、その目的とす
るところは、パスポートに添付される就労ビザ等に用い
ることが可能な、顔写真等の個人情報を有すると共に改
ざんや変造を有効に防止できるステッカーを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ステッカーの支持体上に赤外線吸収材
料による印刷パターンを設け、その上に画像形成体を設
けることにより、改ざんや変造に対する防止効果の高い
ステッカーを得ることができる。
【0008】すなわち、請求項1に係わる発明は、支持
体の一方の面に粘着層が設けてあり、該支持体のこれと
は反対側の面に少なくとも赤外線吸収物質と樹脂とを用
いた赤外線吸収インキを用いた印刷パターンが設けてあ
るステッカーの該印刷パターンの面上に、顔写真等の画
像情報か又は文字情報の少なくともいずれかを含む画像
が形成された画像形成体が設けてあることを特徴とする
画像表示材料である。
【0009】また請求項2に係わる発明は、請求項1の
ステッカー画像表示材料であって、特に前記ステッカー
上の赤外線吸収インキを用いた前記印刷パターンがある
面の全面か又はその一部かのいずれかに樹脂層が設けて
あり、その上に前記画像形成体が設けてあることを特徴
とする。
【0010】また請求項3に係わる発明は、請求項1又
は2のいずれかに記載の画像表示材料であって、特に前
記赤外線吸収物質が、少なくともFe2+又はCu2+のい
ずれかを含有するガラス系粉末材料を用いて出来ている
ことを特徴とする請求項1。
【0011】また請求項4に係わる発明は、請求項1又
は2のいずれかに記載の画像表示材料であって、特に前
記赤外線吸収物質が、少なくともFe2+又はCu2+のい
ずれかを含有し、且つ五二酸化リンを主成分とするリン
酸塩系白色結晶粉末材料を用いて出来ていることを特徴
とする。
【0012】また請求項5に係わる発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の画像表示材料であって、特に前
記画像形成体は少なくとも受像層で出来ており、顔写真
等の画像情報か又は文字情報の少なくともいずれかを含
む画像が形成された受像層の該画像の側の面が、前記ス
テッカー上の赤外線吸収インキを用いた前記印刷パター
ンがある側の面上に向き合わせされて熱圧又は接着剤に
より接着されてあることを特徴とする。
【0013】また請求項6に係わる発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の画像表示材料であって、特に前
記画像形成体が、透明基材上に少なくとも受像層が設け
られたものであり、前記ステッカー上の赤外線吸収イン
キを用いた前記印刷パターンがある側の面上に、該受像
層に顔写真等の画像情報か又は文字情報の少なくともい
ずれかを含む画像が形成された該画像形成体の受像層の
側が向き合わせされて、前記透明基材ごと熱圧又は接着
剤により接着されてあることを特徴とする。
【0014】また請求項7に係わる発明は、請求項1乃
至6のいずれかに記載の画像表示材料であって、特に前
記画像形成体は少なくともOVD層と受像層で出来てお
り、顔写真等の画像情報か又は文字情報の少なくともい
ずれかを含む画像が形成された受像層の該画像の側の面
が、前記ステッカー上の赤外線吸収インキを用いた前記
印刷パターンがある側の面上に向き合わせされて熱圧又
は接着剤により接着されてあり、該OVD層は該受像層
を間にして該画像がある位置とは反対側の面上に設けて
あることを特徴とする。
【0015】それから請求項8に示す発明は、支持体の
一方の面に粘着層が設けてあり、該支持体のこれとは反
対側の面に少なくとも赤外線吸収物質と樹脂とを用いた
赤外線吸収インキを用いた印刷パターンが設けてあるこ
とを特徴とするステッカーである。
【0016】尚、請求項1乃至8に示されるステッカー
は粘着層の上に粘着層から容易に剥離可能な剥離シート
を備えることが好ましい。剥離シートを備えていると、
一般にステッカーの保存時、搬送時、あるいはステッカ
ー上に前記画像形成体を設ける際などの取扱時に、ステ
ッカー同士や不必要な物に貼り付かず便利である。但
し、剥離シートはけっして必須ではなく、例えば、もし
粘着層がある程度以上の圧力又は熱を加えられないと充
分な粘着性を発現しないような場合などには剥離シート
は必ずしも必要ではない。
【0017】<作用>請求項1、2あるいは8に示す発
明の画像表示材料やステッカーによると、ステッカーを
構成する支持体上に赤外線吸収インキによる印刷パター
ンを設けることにより、もし該ステッカーをパスポート
等から剥がし、別に偽造したステッカーを貼りなおした
場合においても、その偽造したステッカーを赤外線読み
取り装置を用いて読み取ることにより、赤外線吸収イン
キによる印刷パターンの有無を容易に判断することがで
き、用いられているステッカーの真偽判定が可能とな
る。
【0018】特に請求項2に示す発明の画像表示材料に
よると、ステッカーを構成する支持体上に設けられた赤
外線吸収インキによる印刷パターンが表面光沢ないし微
妙な凹凸の変化により目視されたことを防ぐと同時に、
ステッカーを構成する支持体と画像形成体との密着性を
向上し、ステッカー上に設けられた画像に改竄が施され
ることをいっそう困難に出来るという長所があるので好
ましい。
【0019】また、請求項5に示す発明の画像表示材料
によると、ステッカーを構成する支持体上に熱圧又は接
着剤によって設ける画像形成体が少なくとも受像層から
なる転写箔方式によって形成されることにより画像形成
体と、ステッカー支持体とを分離する事が事実上困難と
なる為に、全体の外観を損なうことなく画像情報を改竄
することが極めて困難になる、という長所があり好まし
い。
【0020】それから、請求項6に示す発明の画像表示
材料によると、ステッカーを構成する支持体上に熱圧ま
たは接着剤によって設ける画像形成体が透明基材上に少
なくとも受像層が設けられたものである事から、得られ
た画像表示材料の最表面には透明基材が出ることにな
る。このため耐擦傷性や耐可塑剤性等の耐久性の点にお
いて請求項6の発明は極めて有用な構成であり、耐久性
を主に必要とされる用途に適用することにより、高い耐
久性を与えることに効果があるので好ましい。
【0021】また、請求項3あるいは4の発明のよう
に、赤外線吸収材料を用いることにより、可視領域での
印刷パターンの視認性を極力押さえ、黙視ではほとんど
確認できないものが、赤外線読み取り装置を用いた時に
のみ読み取り可能となるため、偽造防止性の高いステッ
カーを提供することが可能となる。
【0022】さらに、請求項7に示す発明によると、O
VD層を設けることにより、もし本発明のステッカーか
ら画像形成体のみを取り去り、新たな画像を形成しよう
としても、実現が極めて困難になることから、改ざんや
変造の不正行為に対して防止効果の極めて高い画像表示
材料を提供することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下では、図面も参照しながら本
発明をより詳細に説明する。図1は、支持体(1)上に
赤外線吸収インキ印刷層(2)を設け、さらにその上に
樹脂層(3)を設けて、その上から透明なフィルム
(6)に受像層(5)を設けたものに画像(4)を形成
した後、該樹脂層(3)上に熱圧着したものの断面を示
したものである。
【0024】本発明に用いることのできる支持体(1)
としては、この技術分野では一般的なものを使用するこ
とができる。具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロ
ファン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリイミド、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン等の
プラスチックフィルムやこれらの材料中に体質顔料を混
入したものや、紙類、さらには合成紙などを挙げること
ができるが、特にこれらに限定するものではない。
【0025】赤外線吸収インキ層(2)については、赤
外線領域に吸収を持つものであれば、いずれでも使用す
ることが可能であるが、望ましいものとしては、可視領
域に吸収が少ない赤外線吸収ガラス若しくは熱線吸収ガ
ラスを粉砕、顔料化して求められるリン酸ガラス、硫酸
ガラス等のガラス系材料などが例示できる。そして請求
項3に係わる発明は赤外線吸収物質として。Fe2+又は
Cu2+のいずれかを含有するガラス系粉末材料を適用し
たものである。
【0026】より具体的に説明すると、このガラス系粉
末材料は五二酸化リン(P2 5 )を主成分とし、酸化
鉄及び/又は酸化銅を1.0重量%以上含む粉末材料
で、より好ましくは五二酸化リンを35〜80重量%、
酸化鉄及び酸化銅をそれぞれ0〜3.0重量%含むガラ
ス粉末材料などである。
【0027】なお、上記ガラス系粉末材料内には必要に
応じて以下の化合物を含有してもよい。すなわち、 Al2 3 … 2.0〜10.0重量% B2 3 … 1.0〜30.0重量% MgO … 3.0〜10.0重量% ZnO … 0〜3.0重量% K2 O … 0〜15重量% BaO … 0〜10.0重量& SrO … 0〜1.0重量% Ni,Co,Se … 微量
【0028】また、上記の粉末化されたガラス系材料よ
りも可視領域に吸収が少なく、かつ赤外線吸収能力も優
れているものとして、例えばリン酸塩系白色結晶粉末や
硫酸塩系白色結晶粉末等の白色系材料も本発明に係わる
赤外線吸収物質として適用できる。すなわち、請求項4
に記載された赤外線吸収物質が上記白色結晶粉末に相当
するものであり、少なくともFe2+又はCu2+のいずれ
かを含有し、かつ五二酸化リンを主成分とするリン酸塩
系白色結晶粉末材料からなるものである。
【0029】これら赤外線吸収能を有する白色結晶物質
は、少なくともFe2+又はCu2+のいずれかを20重量
%以上含み、五二酸化リン(P2 5 )を主成分とする
結晶粉末であって、特に好ましくは上記五二酸化リンを
40〜70重量%と、少なくともFe2+又はCu2+のい
ずれかをそれぞれ30〜70重量%含む結晶粉末が望ま
しい。そして、このリン酸塩系白色結晶粉末は、上述の
組成を有するリン酸塩系の組成物についてこれを融解し
かつ結晶化させてリン酸塩系白色結晶を求めると共にこ
れを粉末化したものである。
【0030】なお、このリン酸塩系白色結晶粉末につい
ても必要に応じて以下の化合物を含有していてもよい。 Al2 3 … 2.0〜10.0重量% B2 3 … 1.0〜30.0重量% MgO … 3.0〜10.0重量% ZnO … 0〜3.0重量% K2 O … 0〜15.0重量% BaO … 0〜10.0重量& SrO … 0〜1.0重量% Ni,Co,Se … 微量
【0031】また、上記のような可視領域に吸収の少な
いガラス系粉末材料及び白色結晶系粉末材料等に加えて
可視領域に吸収を有する赤外線吸収物質をも適用するこ
とが可能である。すなわち、赤外線吸収性を有するシア
ニン系、フタロシアニン系、ジチオール金属錯塩系、ナ
フトキノン系、アントラキノン系、トリフェニルメタン
系、アミニウム系、ジインモニウム系等の赤外線吸収染
料を適用することができる。
【0032】赤外線吸収インキ層(2)に含有されるバ
インダー樹脂としては、例えばポリアミド樹脂、石油樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエス
テル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルアルコール、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等の
アクリル酸エステル類及びアクリル酸、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート
等のメタクリル酸エステル類及びメタクリル酸、マレイ
ン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレイン酸、アク
リロニトリル、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂等を挙
げることができるが、これらは、単独あるいは2種以上
の樹脂を任意に組み合わせて使用することができる。
【0033】このようにして得られた赤外線吸収インキ
は既知の印刷法、例えばスクリーン印刷、フレキソ印
刷、グラビア印刷、オフセット印刷などの印刷方式、あ
るいはコーティング方式を用いることにより形成するこ
とができるが、これらのインキを薄い基材上にコーティ
ング形成したものを転写箔として、転写法によって赤外
線吸収インキパターン層を設けても良い。
【0034】また図1,図2に見られる樹脂層(3)
は、支持体(1)と、画像形成部(4)を有する受像層
(5)との密着性向上を目的とするもので、必要に応じ
てけることができるもので、具体的には、ウレタン樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂
など、任意の樹脂を用いることが可能であり、また必要
に応じてこれらの樹脂に硬化剤を添加し、熱硬化等を行
った樹脂を用いても良い。
【0035】また画像形成部(4)を有する画像形成体
の構成としては、透明な支持体(6)上に受像層(5)
を設けたものや、基材上に剥離保護層(9)および受像
層(5)を順次積層してなる転写箔構成のものを用いる
ことができるが、この際、該受像層(5)と支持体
(6)ないし剥離保護層(9)との間の任意の層にOV
D層(8)を設けることができる。
【0036】ここで、OVD層でいうOVD(Opti
cal Variable Dev−ice)とは、光
の干渉を用いて立体画像や特殊な装飾画像を表現し得る
ホログラム画像や回折格子画像などの、光学的に画像を
表現した技術を総称しているものである。これらレーザ
を用いた2光束干渉によるホログラム画像とか、あるい
は超精密カッティング,EB描画,フォトエッチング,
又はその他の成形技術を駆使した回折格子画像とかは、
微少な凹凸パターンをニッケル製のプレス版に複製して
版を用意したうえで、レリーフ形成層に加熱押圧すると
いう周知の方法によるレリーフ型のものや、リップマン
型のものを用いることができる。ここで、レリーフ型の
ものを用いる場合には、反射層としてレリーフ形成層と
は屈折率の異なる透明な物質を真空蒸着法等の公知の薄
膜形成手段により設けることが望ましい。
【0037】このようにして得られた画像形成体に対
し、顔写真等の画像情報及び/又は文字情報等を形成す
る手段としては、例えば印刷法、昇華転写法、溶融転写
法、静電印刷法、インクジェット法、等の公知の手法を
適宜選択して用いることができる。
【0038】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、文中部又は%とあるのは特に断りのない
限り重量基準である。
【0039】まず、下記組成の顔料転写リボン用インキ
組成物の調整を行った。 (シアンインキ) フタロシアニンブルー … 5部 ブチラール樹脂(積水化学工業製3000−1:軟化点約70℃)…5部 メチルエチルケトン …60部 トルエン …28部
【0040】 (マゼンタインキ) カーミン6B … 5部 ブチラール樹脂(積水化学工業製3000−1:軟化点約70℃)…5部 メチルエチルケトン …60部 トルエン …28部
【0041】 (イエローインキ) ジスアゾエロー … 5部 ブチラール樹脂(積水化学工業製3000−1:軟化点約70℃)…5部 メチルエチルケトン …60部 トルエン …28部
【0042】上記の様にして得られた各顔料転写リボン
用インキを用いて、裏面に耐熱処理を施した厚さ5.4
μm のポリエチレンテレフタレートフィルム上に、乾燥
時の厚さ0.5μm になる様に、各インキをグラビア印
刷法により塗りわけ、乾燥して、顔料転写リボンを作製
した。
【0043】 <実施例1> (画像形成体) ウレタン樹脂 …20部 ブチラール樹脂 …10部 メチルエチルケトン …60部 トルエン …60部
【0044】まず、上記処方で受像層用インキ組成物を
調製した受像層用インキを、厚さ12μmのポリエチレ
ンテレフタレートフイルムに、乾燥膜厚が約4μmにな
るように塗布及び乾燥して本発明の画像形成体を得た。
【0045】上記画像形成体の受像層面側に、先に作製
した顔料転写リボンを対向設置し、サーマルヘッドを用
いて画像の形成を行った。
【0046】 (赤外線吸収層付きステッカー) 顔料(第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物) … 30部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 … 10部 飽和ポリエステル … 5部 ポリウレタンエラストマー … 12部 メチルエチルケトン … 30部 トルエン … 30部
【0047】を用いて赤外線吸収インキを調整し、上質
紙の上にスクリーン印刷法により、厚さ5μm のインキ
層(2)をパターン形成した後、その上からアクリル樹
脂エマルジョンを用いて厚さ2μm の樹脂層(3)を形
成した。その後さらに、裏面にポリアクリル酸エステル
からなる粘着剤を塗工し、その上に剥離シートを積層し
てステッカーを製造した。
【0048】前記の顔料転写リボンによる画像形成の済
んだ画像形成体の受像層面を上記ステッカーの赤外線吸
収パターン層のある面に対向して設け、表面温度100
℃に加熱した熱ロールにより加熱圧着することにより、
画像表示材料を作製し、この表面を赤外線カメラで観察
したところ、顔料転写リボンによる画像に影響されず
に、赤外線吸収インキによるパターンをハッキリと確認
することが出来た。
【0049】<実施例2>25μmのポリエステルフィ
ルム上に以下の剥離層用インキ、ホログラム形成層用イ
ンキを順次塗布、乾燥して剥離層、ホログラム形成層を
得た後、熱エンボスによりホログラム形成層の表面に凹
凸形状によるホログラム形成を行った。
【0050】 (剥離層用インキ) アクリル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …40部 トルエン …40部 (ホログラム形成層用インキ) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …20部 ウレタン樹脂 …15部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部
【0051】更に、透明薄膜層としてZnSを蒸着によ
りホログラム形成層表面に設けたのち、以下の受像層用
インキを塗布、乾燥して受像層を積層し、受像シートを
得た。 (受像層用インキ) ウレタン樹脂 …20部 ブチラール樹脂 …10部 メチルエチルケトン …60部 トルエン …60部
【0052】先に得られた顔料転写リボンの感熱転写記
録層面と受像シートとを重ね、サーマルヘッドを用い
て、サーマルヘッドの発熱部に応じた面積階調によるシ
アン、マゼンタ、イエローの各画像を形成し、受像シー
ト上に面積階調のみからなるカラー画像を形成させるこ
とができた。
【0053】次に、下記の組成からなる赤外線吸収イン
キを用いてコート紙上にパターン印刷を試み、<実施例
1>と同様にステッカーを作製した。 顔料2(下記に示す) … 40部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 … 10部 飽和ポリエステル … 5部 ポリウレタンエラストマー … 12部 イソシアネート硬化剤 … 3部 トリエチレンジアミン … 0.5部 トルエン … 30部 メチルエチルケトン … 30部 ここで、顔料2の組成は以下の通りである。 Al2 3 … 5.2部 P2 5 … 78.0部 MgO … 5.4部 BaO … 9.0部 CuO … 1.7部 SrO … 0.05部
【0054】画像形成されたOVD層入り画像形成体を
最終製品用シートと重ね合わせ受像層裏面よりヒートロ
ーラーにて熱転写を行い、ポリエステルフィルムのみを
剥がしたところ、表面に保護層が設けられた良好な転写
体を得ることができた。得られた画像情報材料はセキュ
リティ機能としてホログラム画像を有すると共に、赤外
線カメラ等の赤外線センサーによる読み取り性能を有し
ており、セキュリティ性の高いものであった。
【0055】画像形成された画像情報材料はセキュリテ
ィ機能として、赤外線カメラ等の赤外線センサーによる
読み取り性能を有しており、更に、ホログラムや回折格
子等を用いたOVD層を設けることにより、更にセキュ
リティ性の高いステッカーが得られることを確認した。
【0056】
【発明の効果】本発明のステッカーを用いることによ
り、パスポートの就労ビザシール等の顔写真欄やサイン
欄等を有する身分証明機能を有するステッカーにおい
て、目視では殆ど認識不可能な赤外線吸収パターンを設
けることが可能となり、ステッカーに形成された顔写真
等により本人の照合が可能となるのと同時にステッカー
上に設けられた赤外線吸収インキ層を赤外線センサーに
より確認することにより、該ステッカー自体が本物であ
るかどうかの真偽判定が容易にできるという効果を有す
る。また、該ステッカー上に設けられた赤外線吸収イン
キ層により色々の情報を形成することにより、顔写真等
の目視確認用情報を邪魔することなく、多くの情報を担
持させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写記録媒体に関わる一実施例に
ついて、その概要をシートの断面図を用いて示す説明
図。
【図2】本発明の感熱転写記録媒体に関わる一実施例に
ついて、その概要をシートの断面図を用いて示す説明
図。
【符号の説明】
1… 支持体 2… 赤外線吸収剤層 3… 樹脂層 4… 画像形成部 5… 受像層 6… フィルム層 7… 接着剤層 8… OVD層 9… 剥離保護層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の一方の面に粘着層が設けてあり、 該支持体のこれとは反対側の面に少なくとも赤外線吸収
    物質と樹脂とを用いた赤外線吸収インキを用いた印刷パ
    ターンが設けてあるステッカーの該印刷パターンの面上
    に、顔写真等の画像情報か又は文字情報の少なくともい
    ずれかを含む画像が形成された画像形成体が設けてある
    こと、 を特徴とする画像表示材料。
  2. 【請求項2】前記ステッカー上の赤外線吸収インキを用
    いた前記印刷パターンがある面の全面か又はその一部か
    のいずれかに樹脂層が設けてあり、 その上に前記画像形成体が設けてあること、 を特徴とする請求項1に記載の画像表示材料。
  3. 【請求項3】前記赤外線吸収物質が、少なくともFe2+
    又はCu2+のいずれかを含有するガラス系粉末材料を用
    いて出来ていること、 を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像表
    示材料。
  4. 【請求項4】前記赤外線吸収物質が、少なくともFe2+
    又はCu2+のいずれかを含有し、且つ五二酸化リンを主
    成分とするリン酸塩系白色結晶粉末材料を用いて出来て
    いること、 を特徴とする請求項請求項1又は2のいずれかに記載の
    画像表示材料。
  5. 【請求項5】前記画像形成体は少なくとも受像層で出来
    ており、 顔写真等の画像情報か又は文字情報の少なくともいずれ
    かを含む画像が形成された受像層の該画像の側の面が、
    前記ステッカー上の赤外線吸収インキを用いた前記印刷
    パターンがある側の面上に向き合わせされて熱圧又は接
    着剤により接着されてあること、 を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像表
    示材料。
  6. 【請求項6】前記画像形成体が、透明基材上に少なくと
    も受像層が設けられたものであり、 前記ステッカー上の赤外線吸収インキを用いた前記印刷
    パターンがある側の面上に、該受像層に顔写真等の画像
    情報か又は文字情報の少なくともいずれかを含む画像が
    形成された該画像形成体の受像層の側が向き合わせされ
    て、前記透明基材ごと熱圧又は接着剤により接着されて
    あること、 を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像表
    示材料。
  7. 【請求項7】前記画像形成体は少なくともOVD層と受
    像層で出来ており、 顔写真等の画像情報か又は文字情報の少なくともいずれ
    かを含む画像が形成された受像層の該画像の側の面が、
    前記ステッカー上の赤外線吸収インキを用いた前記印刷
    パターンがある側の面上に向き合わせされて熱圧又は接
    着剤により接着されてあり、 該OVD層は該受像層を間にして該画像がある位置とは
    反対側の面上に設けてあること、 を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像表
    示材料。
  8. 【請求項8】支持体の一方の面に粘着層が設けてあり、
    該支持体のこれとは反対側の面に少なくとも赤外線吸収
    物質と樹脂とを用いた赤外線吸収インキを用いた印刷パ
    ターンが設けてあること、 を特徴とするステッカー。
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