JP2000291309A - 建設機械用キャブの前窓構造 - Google Patents

建設機械用キャブの前窓構造

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JP2000291309A
JP2000291309A JP11097718A JP9771899A JP2000291309A JP 2000291309 A JP2000291309 A JP 2000291309A JP 11097718 A JP11097718 A JP 11097718A JP 9771899 A JP9771899 A JP 9771899A JP 2000291309 A JP2000291309 A JP 2000291309A
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JP11097718A
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Sadashi Mori
貞志 森
Masanori Sogawa
正典 十川
Hiroyuki Shioji
博之 塩路
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械におけるキャブの前窓を開く際に、
左右のロックを同時に解除するとともに前窓の持ち上げ
操作ができで、一連の動作によって開放できるようにす
る。 【解決手段】 キャブ本体内の前側から天井側にわたっ
て設けられるガイドレールに沿い摺動自在に案内支持さ
れる案内体を介して移動自在な前窓5を備えた建設機械
用キャブにおいて、前窓5の窓枠6上部に、キャブ本体
に対するロック機構10を左右両側に付設するととも
に、その窓枠6上部に窓開閉用把手8を握る手で同時に
操作できるようにされた解除レバー20を設けられ、そ
の解除レバー20と前記左右のロック機構10,10と
を連結部材(ロッド25,26)によって前記解除レバ
ー20を引くと中継部材16を介して前記左右のロック
機構10,10が同時に解除されるように接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として前方作業
機を備えた建設機械におけるキャブの前窓を簡単な操作
でロック解除して開くことができる建設機械用キャブの
前窓構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械、例えば油圧ショベルな
どの作業車輌におけるキャブには、前面を開放して前方
位置での作業の状況を確認できるように、キャブ本体内
の前部左右両側から天井側にわたって一連のガイドレー
ル(図示せず)が設けられ、前窓100には図8(a)
に示されるように、窓枠101の下部および上部の両側
にガイドローラ102がそれぞれ設けられ、それらガイ
ドローラ102を前記ガイドレールに案内させて、前側
から天井側に引き上げて格納保持できる構造が採用され
ている。
【0003】このような構造にすることによって、前窓
100を開放して作業状況を確認するために前窓100
を開けるには、図8(b)に示されるように、その上部
両側に設けられるかんぬき型のロック装置105におけ
るハンドル105aを、図8(a)に示す矢印aのよう
に動かしてロックピン105bを後退させて外し、次い
で窓枠101の下部と上部に設けられる把手103,1
03をそれぞれ持って前窓100を押し上げ(引上
げ)、前側位置から天井部に格納する。もちろん、図示
省略するが、トグル式のロック機構においても同様に左
右に設けられるロック機構の解除操作は個々に行わねば
ならない。
【0004】このような操作を必要とするので、作業性
を良くする目的で、例えば実開平5−84515号公報
にて開示されているように、油圧シリンダを用いて前窓
を開閉させるような前窓開閉装置が提案されている。あ
るいは、前窓を天井部に引き上げて格納後安全に保持さ
せるように、前窓を格納位置まで移動させると自動的に
ロックされるようにした前窓保持装置について特開平1
0−311061号公報によって開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来採
用されている前窓100の開閉構造では、窓枠101上
部の両側に設けられているロック装置105,105を
個々に解除して後に、窓枠101の上下に設けられてい
る把手103,103をオペレータが両手で持って押し
上げる、少なくとも二動作によって前窓を開くようにさ
れているので、一連の動作にならず作業性が悪いという
問題点がある。
【0006】また、前記実開平5−84515号公報に
て開示されているものでは、自動化できるが、前窓をオ
ペレータ側に回動させる構造となるために、その回動ス
ペースを必要とし、キャブが大型化するので旋回半径を
小さくする小旋回型の機種においては不適当であるとい
う問題点がある。また、特開平10−311061号公
報によって開示されるものでは、前窓を開いて天井部に
格納する際、格納位置で自動的にロック機能を働かせて
安全に保持することについては有効であるが、そのロッ
ク機構の解除操作はもちろん、窓を閉じた時点でのロッ
ク機構についても、個々に操作することになるので、開
閉に際して一連の動作で行うことができない点で従前の
ものと同様に不便であり、作業性が良くないという問題
点の解決には到っていない。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、前窓を開く際に左右のロックを同
時に解除するとともに前窓の持ち上げ操作ができで、一
連の動作によって開放できる建設機械用キャブの前窓構
造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による建設機械用キ
ャブの前窓構造は、キャブ本体内の前側から天井側にわ
たって設けられるガイドレールに沿い摺動自在に案内支
持される案内体を介して移動自在な前窓を備えた建設機
械用キャブにおいて、前窓の窓枠上部に、キャブ本体に
対するロック機構を左右両側に付設するとともに、その
窓枠上部に窓開閉用把手を握る手で同時に操作できるよ
うにされた解除レバーを設け、その解除レバーと前記左
右のロック機構とを連結部材によって前記解除レバーを
引くと前記左右のロック機構が同時に解除されるように
接続されていることを特徴とするものである。
【0009】このように構成される本発明は、キャブ内
に設けられる左右のガイドレールに沿って前窓を開放す
る際に、その窓枠上部に取付く窓開閉用把手をオペレー
タが握るとき、併設される解除レバーの操作部を同時に
指で引くようにすることにより、その解除レバーと連結
部材によって接続されている左右のロック機構が同時に
キャブ本体側との係合を解除(ロック解除)される。し
たがって、そのまま上下の窓開閉用把手を持って前窓を
ガイドレールに沿わせて天井部に持ち上げれば、格納す
ることができる。このように、本発明によれば、オペレ
ータが窓開閉用把手を持って開窓操作を行うときに、同
時に左右のロック機構を解除でき、従来のようにロック
解除操作と窓を開く操作を個別に行うことなく一動作で
ロックを解いて開窓操作できることになり、作業性を著
しく向上させることができるという効果を奏するもので
ある。
【0010】また、前記左右のロック機構と前記解除レ
バーとは、前記窓枠上部に中央部を支持ピンで回動自在
に支持される中継部材に、その支持ピンを枢支点として
相反する方向に等量離れた位置でそれぞれ端部をピン連
結される二条の連結部材によって、それぞれ接続される
ようにするのがよい。こうすると、前窓の窓枠上部にお
ける左右両側に設けられたロック機構のロック部材とロ
ック解除用の解除レバーとを繋ぐ二条の連結部材を、中
継部材によって同時に左右へ移動させて、ロック機構の
解除操作が行え、しかも簡単な構造で確実に開錠できる
という効果を奏する。
【0011】また、前記連結部材は、先端部を前記左右
のロック機構のロックピンとそれぞれ直接的に接続され
た二本のロッドで、それらロッドの後端を前記中継部材
の枢支点から等量反対方向に離れた位置でピン連結され
て解除レバーに繋がれるようにするのがよい。このよう
にすると、かんぬき式のロック機構では、直動的に解除
操作できて操作の確実性を期することができる。また、
前記連結部材は、方向変換リンクを介して先端部を前記
左右のロック機構のラッチロック解除部片に接続される
二組のロッドで、それらロッドの最後端を枢支点からそ
れぞれ等量反対方向に離れた位置でピン連結されて解除
レバーに繋がれているのがよい。こうすると、ラッチ構
造のロック機構を採用した場合、ベルクランクなどを用
いて方向変換させることで確実に開錠操作が行える。
【0012】また、前記連結部材は、前記中継部材と前
記左右のロック機構におけるロックピン(かんぬき)
と、もしくは前記中継部材と方向変換部材(ベルクラン
ク)の一端部との間でケーブルを用いて接続されるよう
にするのがよい。こうすれば、開錠操作時引張力が作用
する部分にワイヤーケーブルなどの可撓性のものを用い
ることで、接続部間の長さの微調整ができることにな
り、取付調整が容易であるという効果を奏する。また、
軽量化できることになる。
【0013】さらに、前記中継部材には、復帰方向にト
ルクを与える復帰力付勢部材が付されているのがよい。
こうすれば、解除レバーに加えた解除操作力を除くこと
によって、左右のロック機構のロックピンあるいはラッ
チを同時に自動的に復帰させることができる。
【0014】また、前記解除レバーは、窓枠上部に取付
く窓開閉用把手の側部にて、その窓開閉用把手を把持す
る手の親指が掛かる位置に操作部が位置するように設け
られることを特徴とするものであるのが好ましい。こう
すれば、開窓に際して、窓開閉用把手をオペレータが掴
んで前窓を動かすときに、同時にその窓開閉用把手を掴
んでいる手の親指を解除レバーの操作部に掛けると、い
わゆるワンタッチでロックを解除すると同時に前窓を上
に持ち上げる操作が一動作で行うことが可能になって、
人間工学的に操作性が良好になるという効果を奏するの
である。
【0015】さらに、前記解除レバーは、窓枠上部に取
付く窓開閉用把手の内側に仕組まれて、把持操作部と反
対側端部を連結部材の一部に可動的に連結されているの
がよい。こうすると、その解除レバーの操作部が窓開閉
用把手の内側に組み込まれることにより、その窓開閉用
把手を掴んで開窓操作するとき、必然的に解除レバーも
解除操作されることになり、より確実性が高められ、ワ
ンタッチ操作を実現できるという効果を奏する。
【0016】またさらに、前記中継部材の一側部には係
止部が設けられ、この中継部材に隣接する位置に、ロッ
ク機構が解除状態のとき前記係止部に先端を係合してロ
ック解除状態を保てるロックレバーが窓枠部に設けられ
ているのがよい。このようにすると、窓開き操作時に解
除レバーを操作し続けなくとも、前記中継部材の係止部
にロックレバーの先端部の係合させてロックの解除状態
を維持できるので取扱いを容易にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明による建設機械用キ
ャブの前窓構造の具体的な実施の形態につき、図面を参
照しつつ説明する。
【0018】図1に本発明に係る前窓構造を備える建設
機械用キャブの一実施例斜視図が、図2に第1実施例の
前窓の要部を示す正面図が、それぞれ示されている。
【0019】前窓構造の第1実施例は、それら図で示さ
れるように、建設機械のキャブ本体1の前側に位置する
フロントピラー部2,2から天井側部3,3にわたっ
て、それらの屋内側に一対のガイドレール4,4が設け
られ、これらガイドレール4,4に沿って前窓5が移動
自在に設けられている。前記前窓5の窓枠6両側には、
上部と下部にガイドローラ7がそれぞれ回転自在に付設
され、これらガイドローラ7が前記ガイドレール4に沿
って移動されるようになっている。また、窓枠6の下部
と上部には窓を移動させるときに把持する窓開閉用把手
8,8′がそれぞれ一体に設けられている。
【0020】前窓5は、周知構造の窓枠6の前側に所要
の間隔で複数設けられる取付部材(図示省略)によって
ガラス6aを固定して取付けられている。そして、定位
置ではガイドレール4,4に案内されるガイドローラ
7,7を介してフロントピラー2,2側に押し付けられ
るように保持されて、周縁部を図示されないシール部材
により水密に保たれて外部から雨水などの侵入がないよ
うに保持される。
【0021】このように構成される前窓5の室内側の上
部には、その左右両側にロック機構10,10がそれぞ
れ作動部分を外側に向けて取付けられている。これらロ
ック機構10は、この具体例ではかんぬき式のロック機
構であって、窓枠6に固着されるブラケット11に取付
く筒状の支持部12内で外側に向けてロックピン13が
摺動自在に保持されており、フロントピラー2の上部内
側で対応する位置に前記ロックピン13を差込まれると
ロックできるようにされたロック穴15が設けられてい
る。
【0022】前記ロック機構10,10の取付部の間に
は、前記上側の窓開閉用把手8の取付位置に近接して中
央部を支持ピン17で回動自在に支持されて中継部材1
6が設けられ、この中継部材16にはその枢支点(支持
ピン17)を基準にして所要寸法で等分された相反する
位置に連結ピン18,18′を配設され、下向き端部に
解除レバー20を一体に付設されている。その解除レバ
ー20の操作部21は前記窓開閉用把手8を手で握った
ときに、その手の親指によって操作できる位置となるよ
うに関係付けられている。
【0023】このようにされた中継部材16には、前記
左右のロック機構10,10のロックピン13後端部と
直結されるロッド25,26の他端を、例えば図上右側
のロッド25端部は中継部材16の上側の連結ピン18
に、図上左側のロッド26端部は中継部材16の下側の
連結ピン18′に、それぞれ連結され、解除レバー20
によって図上矢印aの方向に中継部材16を回動させる
と、左右のロッド25,26を介して両ロック機構1
0,10のロックピン13,13が同時に後退してロッ
ク穴15から抜け出し、ロックを解除できるようにされ
ている。なお、左右のロッド25,26は、各ロック機
構10の筒状の支持部12内で円滑に直線動作できるよ
うに、中継部材16との連結部手前部分を屈曲形成され
ている。
【0024】また、前述の中継部材16には、その支持
ピン17に被嵌するようにして一端を窓枠6に固定され
て他端をその中継部材16の適所に固定される捻じりバ
ネ24(本発明の復帰力付勢部材に相当)が付設され、
前記解除レバー20による操作でロックを解除した後に
ロックピン13が復帰できるようにされている。
【0025】このように構成される本実施例では、前窓
5を開放する場合、オペレータが従来同様に上下の窓開
放用把手8,8′を持って前窓5を移動させる際に、上
側の窓開放用把手8を持つ手の親指を隣接する位置にあ
る解除レバー20の操作部21に当てがって窓開放用把
手8とともに握るように力を加えると、その解除レバー
20と一体の中継部材16が支持ピン17(枢支点)を
基準にして反時計方向に回動される。
【0026】中継部材16の回動によって、これにそれ
ぞれ連結ピン18,18′で連結される左右のロッド2
5,26が後退し、これらロッド25,26の各先端に
直結されるロックピン13をキャブ本体1のフロントピ
ラー2,2側に設けられたロック穴15,15から抜き
出させ、ロック機構10,10による前窓5のロックが
解除される。
【0027】したがって、以後解除レバー20の操作部
21に力を加えながら上下の窓開放用把手8,8′を持
ってガイドレール4,4に沿わせて前窓5をキャブの天
井側格納位置までいっきに持ち上げて開放することがで
きる。要するに、オペレータは上下の窓開放用把手8,
8′を持つと同時にロック機構10,10を解除して、
そのままの姿勢で窓の開放から格納までを連続して一動
作で行うことができるのである。その結果、作業性を従
来に比較して格段に向上させることができる。
【0028】なお、前窓5を天井側の格納位置に移動さ
せた後、上側の窓開放用把手8を握る手を離すと、中継
部材16に付勢されている捻じりバネ24の蓄勢力で左
右のロッド25,26が押し戻され、予め当該位置に設
けてあるロックピン穴(図示せず)にロックピン13,
13を挿入させてロックすることができる。そして、前
窓5を閉じる場合には、前記窓の開放時と逆の操作を行
えばよい。
【0029】次に、図3に第2実施例の前窓要部を表す
図が、(a)正面図、(b)平面図、(c)左側面図に
よって、また図4にロック機構の詳細図がそれぞれ示さ
れている。この第2実施例の前窓5Aでは、基本的に前
記第1実施例のものと同様であるが、ロック機構30が
回転式のラッチ構造にされたものである。したがって、
第1実施例のものと同様の部分については、同一の符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0030】前窓5Aの窓枠6上部で両側に設けられる
ロック機構30は、図3(b)および図4に示されるよ
うに、窓枠6の左右両側で内向きに突出すブラケット3
1に取付けられて窓ガラス6aと平行する方向に取付け
られた支持軸ピン32上で回動自在なラッチ33と、キ
ャブ本体1側から窓ガラス6aに平行して突出された係
止ピン34との組合せにてなり、ラッチ33に形成され
る係止切込み33aが前記キャブ本体1側の係止ピン3
4に係合した状態で前窓5Aをロックするようにされて
いる。
【0031】このようなロック機構10Aのラッチ33
には、半径方向に切込まれた係止切込み33a,33b
をほぼ90°変位した位置で二箇所に形成され、その一
方の係止切込み33aは閉窓位置での係止ピン34と係
合してロックするように、また他方の係止切込み33b
は格納位置での係止ピン(図示省略)と係合して保持で
きるようにされている。また、そのラッチ33のちょう
ど前記係止切込み33aと反対側(下側)位置周面に
は、回動をロックするロック片36との係合凹所33c
が設けられ、その係合凹所33cにはラッチ33の支持
軸ピン32中心を通る直立面上に軸心が位置するピン3
5にて枢支される前記ロック片36を、通常時係合させ
てラッチ33がロックされるようになされている。な
お、前記ラッチ33には、その支持軸ピン32に被嵌す
るようにして一端をブラケット31に係止されて他端を
そのラッチ33の適所に繋がれる捻じりバネ37が設け
られ、この捻じりバネ37によってラッチ33に復帰力
が付与されている。また、図中符号38は、前記ラッチ
33およびロック片36などを支持するとともに要部を
囲んで保護するようにされた分割可能なカバーを兼ねる
フレームである。
【0032】このようなラッチを備える左右のロック機
構30,30の間には、前記第1実施例と同様に、前窓
5の窓枠6上部に取付く上側の窓開放用把手8に近接し
てその窓枠6の上面で中央部をピン17支持されて回動
自在な中継部材16が設けられ、この中継部材16にそ
の枢支点(ピン17)を基準にして所要寸法で等分され
た相反する位置で、それぞれロッド25,26をピン連
結されるようにして、その中継部材16と一体に解除レ
バー20が付設されている。この解除レバー20は、そ
の柄部21を窓枠6の開閉操作時に、窓開放用把手8を
握る手の親指で操作できる位置関係にされている。ま
た、前記中継部材16の枢支ピン17には一端を窓枠6
側に固定される捻じりバネ(図示省略)を被嵌して、そ
の捻じりバネの他端を中継部材16に繋ぎ、解除レバー
20に復帰力が付与されている。
【0033】前記中継部材16に端部をピン連結されて
窓枠6の上側で左右に配されるロッド25,26は、そ
れぞれの他端を窓枠6の両端部側面に中央部をピン41
支持されて揺動自在に配設されるベルリンク40,40
の上端部で窓枠6の上側に屈曲された連結座部40aに
ピン連結されている。それらベルリンク40は外向き端
部に一端をピン43連結されて他端を前記ロック機構3
0のロック片36とピン44連結される連結リンク42
によってロック機構に接続されている。
【0034】このように構成される第2実施例では、前
窓5Aを開放するに際して、オペレータが従来同様に窓
開放用把手8,8′を持って前窓5Aを移動させると
き、その上側の窓開放用把手8を持つ手の親指で隣接位
置にある解除レバー20の操作部21を引くように(図
3(b)に二点鎖線cで示す)力を加えると、その解除
レバー20と一体の中継部材16が支持ピン17(枢支
点)を基準にして反時計方向に回動される。
【0035】すると、その中継部材16に連結される左
右のロッド25,26が後退し、これらロッド25,2
6の各先端とピン連結されるベルリンク40が枢支ピン
41を基点として他端部を下向きに回動させられる。し
たがって、そのベルリンク40の他端部にピン43連結
される連結リンク42が押し下げられて、連結されてい
るロック片36を支持するピン35周りに窓枠6側へ回
動させる。その結果、ロック片36はラッチ33の係合
凹所33cから外されることになって、ラッチ33のロ
ックが解かれる。
【0036】したがって、オペレータが前窓5Aの上部
を手前に引き寄せれば、ラッチ33が窓ガラス6a側に
回動され、キャブ本体1側に取付く係止ピン34(ロッ
クピン)と係止切込み33aとの係合を解かれ、前窓5
Aをそのまま上方に移動させることにより、ガイドレー
ルに各ガイドローラ7が案内されるので、そのままいっ
きに持ち上げて前窓5Aをキャブ本体1の天井側に移動
させて格納することができる。
【0037】なお、前窓5Aを天井側の格納位置に移動
させると、予め当該位置に設けられる係止ピン(図示せ
ず)にラッチ33のもう一方の係止切込み33bが係合
し、ロック片36の周面の一部がラッチ33の外周にて
接触して抵抗を与え、格納位置でロック状態に保たれ
る。したがって、窓を開放した状態で前窓5Aを格納位
置に安全に保持できる。なお、この第2実施例では中継
部材16に引戻し用の捻じりバネを備えていない。
【0038】前窓5Aを閉じるときには、上側の窓開放
用把手8を握る手で解除レバー20を同時に操作して、
ロック機構30,30をそれぞれ開放させ、以後前記窓
の開放時と逆の操作を行えば、前窓5Aを閉じることが
できる。この際、閉窓位置に達した後に窓枠6の上部を
前側に押し付けることにより、ラッチ33の係止切込み
33aが当該位置の係止ピン34と確実に係合され、解
除レバー20に加えた操作力を除くと、中継部材16に
付勢されている捻じりバネ力でロッド25,26が引き
戻され、これらに接続されたベルリンク40および連結
リンク42を介してロック片36が逆回動してラッチ3
3の係合凹部33cに係合され、ラッチ33がロックさ
れる。
【0039】次に、図5に示されるのは、第3実施例と
して解除レバーが上部の窓開放用把手に組み込まれた構
成のものである。この実施例におけるロック機構との連
結構成については、概ね前記実施例と同じであり、した
がって、解除レバーとロッドとの関連について説明す
る。
【0040】この実施例では、窓枠6の上部に設けられ
る窓開放用把手8Aの内部に、その一方に片寄せて基部
をピン23で支持される解除レバー20Aが設けられた
ものであり、その解除レバー20Aは、窓開放用把手の
握り部8aを手で掴むと操作部20bが同時に操作され
るようにして内側に設けられ、かつ操作部20bと反対
側のレバー端20aを窓枠6に沿って設けられて前記ロ
ック機構と関連させるロッド25,26のうち一方のロ
ッド(この例では26)の適所と可動的にピン26a連
結されている。なお、両ロッド25,26は前記実施例
と同様に中継部材16によって同期して作動するように
連結されている。また、図示省略するが、中継部材16
には復帰用の捻じりバネを付属されている。
【0041】このような解除レバー20Aを組込んでお
けば、前窓5Aの開閉に際して、窓開放用把手8Aを手
で握って操作するとき、同時に解除レバー20Aも操作
できることになり、より簡便に取扱うことができる。も
ちろん、開閉操作が終わって窓開放用把手8Aから手を
離す、あるいは解除レバーの操作部に掛かる力を緩める
と、中継部材16に付属する捻じりバネによる復帰力で
ロック機構がロック動作して窓枠6の移動終端位置での
ロックがなされる。
【0042】以上の説明では、ロック機構の復帰手段と
して解除レバー(20,20Aなど)と関連する中継部
材16に捻じりバネのような復帰力付勢手段を用いたも
のであるが、このほかに、例えば図6で示されるよう
に、ロッド25,26に引張バネ28による引戻し力が
付勢されるように取付部材29を介して接続すれば、同
様の効果を得ることができる。
【0043】また、図7(a)(b)にて例示されるよ
うに、前記中継部材16に解除レバー20を一体に付設
した形式のものでは、その解除レバー20取付部の側部
において中継部材16に係止部55を設けるとともに、
窓枠6に基幹部を枢支されたロックレバー50を配設し
て、解除レバー20を操作して前記ロック機構のロック
を解除する際に、前記ロックレバー50の先端部51を
図7(b)で示すように中継部材16の係止部55に係
合させれば、復帰力付勢手段(捻じりバネ24)による
戻りを阻止するように構成すれば、ロック解除後にその
まま解除レバー20を握りつづけなくとも解除状態を維
持させることができる。なお、このロックレバー50に
よる操作を要しないときは、開放状態にしておくことで
通常の操作に支障を来すことはない。
【0044】また、前記把手内に解除レバーを組込む方
式に代えて押し釦によりカム機構を用いてロッドを作動
させるようにすることも可能である。また、前記ロッド
に代えてケーブルを用いることも可能である。
【0045】本実施例におけるガイドローラ7は、本発
明の案内体に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る前窓構造を備える建設機
械用キャブの一実施例斜視図である。
【図2】図2は、第1実施例の前窓の要部を示す正面図
である。
【図3】図3は、第2実施例の前窓要部を表す図であっ
て、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面
図である。
【図4】図4は、ロック機構の詳細図である。
【図5】図5は、解除レバーの他の実施例を示す図であ
る。
【図6】図6は、ロック機構の復帰手段の別例図であ
る。
【図7】図7は、解除レバーに解除保持の機構を設けた
例を示す図で、(a)は操作前の態様を、(b)は解除
保持操作状態を、それぞれ示す図である。
【図8】図8は、ロック機構の従来例を示す図で、
(a)はロック状態を示し、(b)はロック解除の状態
を示す図である。
【符号の説明】
1 キャブ本体 2 フロントピラー 4 ガイドレール 5,5A 前窓 6 窓枠 7 ガイドローラ 8,8′,8A 窓開放用把手 10,30 ロック機構 11,31 ブラケット 13 ロックピン 15 ロック穴 16 中継部材 17 中継部材の枢支ピン 20,20A 解除レバー 21,20b 解除レバーの操作部 23 解除レバーの支持ピン 24,37 捻じりバネ 28 引張バネ 29 取付部材 32 ラッチの支持軸ピン 33 ラッチ 33a,33b ラッチの係止切込み 33c 係合凹所 34 係止ピン 36 ロック片 40 ベルリンク 42 連結リンク 50 ロックレバー 55 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩路 博之 大阪府枚方市上野3丁目1−1 株式会社 小松製作所大阪工場内 Fターム(参考) 2D015 EA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ本体内の前側から天井側にわたっ
    て設けられるガイドレールに沿い摺動自在に案内支持さ
    れる案内体を介して移動自在な前窓を備えた建設機械用
    キャブにおいて、 前窓の窓枠上部に、キャブ本体に対するロック機構を左
    右両側に付設するとともに、その窓枠上部に窓開閉用把
    手を握る手で同時に操作できるようにされた解除レバー
    を設け、その解除レバーと前記左右のロック機構とを連
    結部材によって前記解除レバーを引くと前記左右のロッ
    ク機構が同時に解除されるように接続されていることを
    特徴とする建設機械用キャブの前窓構造。
  2. 【請求項2】 前記左右のロック機構と前記解除レバー
    とは、前記窓枠上部に中央部を支持ピンで回動自在に支
    持される中継部材に、その支持ピンを枢支点として相反
    する方向に等量離れた位置でそれぞれ端部をピン連結さ
    れる二条の連結部材によって、それぞれ接続されている
    請求項1に記載の建設機械用キャブの前窓構造。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、先端部を前記左右のロ
    ック機構のロックピンとそれぞれ直接的に接続された二
    本のロッドで、それらロッドの後端を前記中継部材の枢
    支点から等量反対方向に離れた位置でピン連結されて解
    除レバーに繋がれている請求項1または2に記載の建設
    機械用キャブの前窓構造。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は、方向変換リンクを介し
    て先端部を前記左右のロック機構のラッチロック解除部
    片に接続される二組のロッドで、それらロッドの最後端
    を中継部材の枢支点からそれぞれ等量反対方向に離れた
    位置でピン連結されて解除レバーに繋がれていることを
    特徴とする請求項1に記載の建設機械用キャブの前窓構
    造。
  5. 【請求項5】 前記中継部材に、復帰方向にトルクを与
    える復帰力付勢部材が付されている請求項2〜4のいず
    れかに記載の建設機械用キャブの前窓構造。
  6. 【請求項6】 前記連結部材は、前記中継部材と前記左
    右のロック機構におけるロックピンと、もしくは前記中
    継部材と方向変換部材の一端部との間でケーブルを用い
    て接続される請求項3または4に記載の建設機械用キャ
    ブの前窓構造。
  7. 【請求項7】 前記解除レバーは、窓枠上部に取付く窓
    開閉用把手の側部にて、その窓開閉用把手を把持する手
    の親指が掛かる位置に操作部が位置するように設けられ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建
    設機械用キャブの前窓構造。
  8. 【請求項8】 前記解除レバーは、窓枠上部に取付く窓
    開閉用把手の内側に仕組まれて、把持操作部と反対側端
    部を連結部材の一部に可動的に連結されていることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建設機械用キ
    ャブの前窓構造。
  9. 【請求項9】 前記中継部材の一側部には係止部が設け
    られ、この中継部材に隣接する位置に、ロック機構が解
    除状態のとき前記係止部に先端を係合してロック解除状
    態を保てるロックレバーが窓枠部に設けられている請求
    項2〜7のいずれかに記載の建設機械用キャブの前窓構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154489A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Sankyo Tateyama Aluminium Inc 扉の手摺装置
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JP7053791B2 (ja) 2017-08-02 2022-04-12 上海電巴新能源科技有限公司 バッテリーボックス及びバッテリーボックスアセンブリ

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