JP2000290669A - 燃料油の水除去剤 - Google Patents

燃料油の水除去剤

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JP2000290669A
JP2000290669A JP11096502A JP9650299A JP2000290669A JP 2000290669 A JP2000290669 A JP 2000290669A JP 11096502 A JP11096502 A JP 11096502A JP 9650299 A JP9650299 A JP 9650299A JP 2000290669 A JP2000290669 A JP 2000290669A
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fuel oil
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glycolate
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JP11096502A
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English (en)
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Masahiro Kurokawa
正弘 黒川
Akihiro Honma
昭弘 本間
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の水除去剤が有していた欠点を克服し
た、燃料油の引火点を低下させることがなく、強い水除
去効果を有し、更に環境に優しい燃料油用水除去剤を提
供する。 【解決手段】 オキシカルボン酸アルキルエステルを必
須成分として90〜100容量%含むことを特徴とする
燃料油用水除去剤。さらに、ノニオン系界面活性剤を添
加することにより水除去効果を増大させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガソリン及びジーゼ
ルエンジン等の産業機器動力用燃料油中の水分除去剤に
関するものである。更に詳しくは自動車ガソリン及びジ
ーゼル軽油の燃料タンク、燃料配管、フィルター、噴射
ポンプなどの燃料供給系統に貯まる水分による錆の発生
を防ぎ、水分を燃料油に効率よく溶解、分散させるため
の水除去剤に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ガソリン及びジーゼルエンジン用
燃料油などの炭化水素油の水溶解度は数10〜100pp
m 程度と小さく、その飽和溶解度は温度によって増大す
る。燃料油はその製造、輸送、貯蔵などの間、水分と接
触することが多く、一般にその飽和溶解度に近い水分を
溶解している。それが更に燃料タンクに供給された後、
昼夜の温度変化により溶解度が変化した場合、水分が分
離、沈降して燃料タンクの底部に貯まることになる。ま
た、燃料タンクの空気層は燃料の使用状況により変化
し、特に梅雨時など多湿の時期には昼夜の外気温変化に
より燃料油タンクの空気中の水分が結露して水滴とな
り、燃料油に溶解することなく、分離、沈降し、燃料タ
ンクの底部に貯まる。このようにして貯まった水は、そ
のままでは再び燃料油中に完全に溶解することは困難で
あり、水分が分離したまま燃料タンクより吸入パイプで
吸い上げられ供給されることとなり、その結果、燃料供
給系統を腐食したり、その錆の剥離によりフィルターな
どを閉塞したり、更に極端な場合には、噴射ポンプへ分
離水が行き、エンジンに不調を来すことがある。
【0003】従来、このような水によるトラブル防止の
ためにイソプロピルアルコールを主成分とした燃料油用
の水除去剤が使用されることは良く知られている。しか
しながら、イソプロピルアルコール等のアルコール類を
主成分とした従来の水溶解剤は実用面で以下のような問
題点を抱えている。即ち、燃料油の引火点を低下させる
点であり、イソプロピルアルコールの引火点は12℃と
低く、例えば、ジーゼル軽油に1容量%添加しても軽油
の引火点(65℃)を25℃へと大きく低下させる。従
って、燃料タンク中には爆発混合気体が存在することに
なり、一般的なガソリン及びジーゼルエンジンの燃料タ
ンクの油量ゲージは電気的な接点があるため、その火花
による引火、着火、爆発の危険性を増大させるという欠
点がある。
【0004】特開昭59−8788号には、燃料油の水
除去剤として炭素数3〜6のアルコール類とポリオキシ
エチレンアルキルエーテル等のノニオン系界面活性剤と
を含有する混合物が提案されているが、ノニオン系界面
活性剤をアルコールに溶解させなければならず、アルコ
ールを使用する限りに於いては先の問題点と同様の欠点
を有する。また、特公平4−73476号にはHLB価
(Hydrohili Lipophile Balance ;J.Soc.Cosmetic.Che
mistry,12,p.419(1948) に記載)3〜7を持つソルビタ
ンと脂肪酸とからのノニオン系界面活性剤をジーゼル軽
油に添加することが提案されているが、水分を含むジー
ゼル軽油にソルビタン系界面活性剤を添加すると燃料油
自体が水を抱き込むことにより白濁し(実施例1、実施
例2、実施例3)、見た目にも異常である。そして、こ
の状態で長期に静置保存された場合、水が分離する可能
性があるため、常に揺り動かさなければならない(実施
例8及び9)と言う欠点も有する。さらに、ソルビタン
系界面活性剤を含むノニオン系界面活性剤を添加する
際、炭化水素油(芳香族系溶剤)及び/又は含酸素化合
物に溶解させて添加すると開示されているが、脂肪族炭
化水素ではオクタン価、セタン価の低減が危惧され、芳
香族系炭化水素では発ガン性の問題、及び大気汚染の問
題を引き起こすことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の水除去剤が有していた欠点を克服した、燃料油の引火
点を低下させることがなく、強い水除去効果を有し、更
に環境に優しい燃料油用水除去剤を提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のよう
な燃料油の引火点を低下させず、且つ従来品より優れた
水除去効果と、環境に優しい製品を開発すべく鋭意検討
した結果、オキシカルボン酸アルキルエステルを必須成
分とすることを特徴とする燃料油用水除去剤を開発する
に至った。即ち、本発明の燃料油用水除去剤は、ガソリ
ン及びジーゼル軽油に添加した際、引火点を低下させる
ことがなく(安全性大)、その添加量も少ないにもかか
わらず優れた水除去効果を有し(経済的)、且つ、環境
対応型(大気汚染、発ガン性なし)であることを特徴と
している。さらに、本発明者らはノニオン系界面活性剤
を添加することにより水除去効果を増大させ得る事を見
いだした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は燃料油、特にガソリンエ
ンジン用及びジーゼルエンジン用燃料油での水除去剤に
関する。本発明でいうオキシカルボン酸エステルはα−
ヒドロキシイソ酪酸メチル、α−ヒドロキシイソ酪酸エ
チル、α−ヒドロキシイソ酪酸イソプロピル、α−ヒド
ロキシイソ酪酸ブチル、α−ヒドロキシイソ酪酸ヘキシ
ル、α−ヒドロキシイソ酪酸オクチル、乳酸メチル、乳
酸エチル、乳酸イソプロピル、乳酸ブチル、乳酸ヘキシ
ル、乳酸オクチル、及びグリコール酸メチル、グリコー
ル酸エチル、グリコール酸イソプロピル、グリコール酸
ブチル、グリコール酸ヘキシル、グリコール酸オクチル
である。これらの使用量は好適には90〜100容量%
を、更に好ましくは95〜100容量%を含む水除去剤
である。
【0008】また、本発明でいうノニオン系界面活性剤
は価格等より適宜選択すれば良く、一般的なポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、またはポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル等であり、何らこれらに限定
されるものではないが、燃料油に溶解させる必要からH
LB価は2〜8程度が良い。その添加量は燃料油用水除
去剤に対し0.5〜10容量%、好ましくは0.5〜5
容量%である。
【0009】添加直後に於いてタンク底部に貯まった水
分を溶解、均一化する。この水を溶解した燃料油は噴射
ポンプに送られ、燃焼されるまでの間、水分は分離され
ることがないため、燃料系統の金属部に悪影響を及ぼす
ことはない。
【0010】本発明の水除去剤に一般の石油製品に使用
されている防錆剤を添加することも可能であり、これを
併用することにより相乗効果も期待できる。尚、一般に
石油製品に使用されている防錆剤は有機酸系、アミン系
などの油溶性のものが多い。さらに、必要に応じてフェ
ノール系、アミン系の酸化防止剤、チオアミド型化合物
などの金属不活性剤、有機燐系化合物などの表面着火防
止剤、琥珀酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテ
ルアミンなどの洗浄分散剤、多価アルコール及びそのエ
ーテルなどの氷 結防止剤、有機酸のアルカリ金属やア
ルカリ土類金属塩、高級アルコールの硫酸エステルなど
の助燃剤、アニオン系、カチオン系の帯電防止剤及びア
ゾ染料などの着色剤など、公知の燃料油添加剤を組み合
わせて本発明の水除去剤に添加しても良い。これら燃料
油添加剤の添加量は任意に決めることができるが、通
常、その合計量で1.0重量%以下となるように添加す
ることが望ましい。
【0011】本発明の水除去剤は低粘性の液体であり、
その取り扱い性は良く、燃料油タンク等に直接添加すれ
ばよい。本発明を実際に使用する場合は、例えば40L
充填されている燃料タンクに対して10〜400mLを添
加することが好ましく、更に好ましくは20〜200mL
である。
【0012】本発明のオキシカルボン酸アルキルエステ
ルを必須成分として含む水除去剤を燃料油等に添加する
ことに因る燃料油本来のオクタン価及びセタン価等を下
げることなく使用することができる。例えば、オクタン
価90の自動車用ガソリンにα−ヒドロキシイソ酪酸メ
チル5容量部を添加したときのオクタン価は93とな
り、オクタン価を低減させることはない。
【0013】更に、本発明の水除去剤は毒性や不快臭が
なく、しかも生分解性が高いため自然界への蓄積がな
く、環境対応型であるためベンゼンのようにそれ自身発
ガン性があったり、また芳香族化合物が燃焼することに
よりベンツピレンのような発ガン性物質を生成すること
もない。本発明で使用できる燃料油は自動車ガソリン、
ジーゼル軽油等であり、これらを燃料とする産業機器に
利用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、オキシカルボン酸アルキ
ルエステルを必須成分として含む水除去剤を使用するこ
とにより、燃料タンクに発生、もしくは混入した水分を
溶解し、且つ燃料油の一般性状を変えることなく、水分
を系外に搬出することができる。加えて、オキシカルボ
ン酸アルキルエステルは低毒性、低刺激性で、発ガン性
もなく、且つ、生分解性を有するため、環境に対して蓄
積することがない。本発明の水除去剤は、燃料系内の金
属部分への腐食性は極めて小さいが、長期間保存する場
合一般的な防錆剤を添加することにより長期での防錆能
を付与させることができる。次に、本発明による燃料油
での代表的な実施例及び参考例を示すが、本発明はこれ
らだけに限定されるものではい。
【0015】
【実施例】水除去性評価 実施例1〜2および比較例1〜3 100mL活栓付きメスシリンダーに自動車ガソリン10
0mLを取り、これに表1に記した水除去剤をそれぞれ
0.5mL添加し、振とう混合した後、水3mLを加えて激
しく振とうした後一晩静置し、その各ガソリン層の水分
をカールフィッシャー法にて測定し、結果を表1に示し
た。水除去剤を添加することなく同様の方法にて自動車
ガソリン中の水分を測定した結果、107ppm であっ
た。この数値を1.0として各水除去剤の効果を相対的
に比較し、表1中に水除去比較(対ガソリン)として示
した。これらの結果より本発明の水除去剤はアルコール
類を主成分とした従来型の水除去剤(イソプロパノー
ル)と比較して同等以上の水抜き効果を示すことがわか
る。ノニオン系界面活性剤を主成分とする水除去剤では
ガソリンと混合すると同時に白濁し、使用不可と判断さ
れた。
【0016】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキシカルボン酸アルキルエステルを必
    須成分として含むことを特徴とする燃料油用水除去剤。
  2. 【請求項2】 オキシカルボン酸アルキルエステルを9
    0〜100容量%含む請求項1記載の燃料油水除去剤。
  3. 【請求項3】 ノニオン系界面活性剤を0.5〜10容
    量%含む請求項1または2記載の燃料油水除去剤。
  4. 【請求項4】 ノニオン系界面活性剤がポリオキシエチ
    レンアルキルエーテル、またはポリオキシエチレンアル
    キルフェニルエーテルである請求項3記載の燃料油水除
    去剤。
  5. 【請求項5】 オキシカルボン酸アルキルエステルがα
    −ヒドロキシイソ酪酸メチル、α−ヒドロキシイソ酪酸
    エチル、α−ヒドロキシイソ酪酸イソプロピル、α−ヒ
    ドロキシイソ酪酸ブチル、α−ヒドロキシイソ酪酸ヘキ
    シル、α−ヒドロキシイソ酪酸オクチル、乳酸メチル、
    乳酸エチル、乳酸イソプロピル、乳酸ブチル、乳酸ヘキ
    シル、乳酸オクチル、及びグリコール酸メチル、グリコ
    ール酸エチル、グリコール酸イソプロピル、グリコール
    酸ブチル、グリコール酸ヘキシル、グリコール酸オクチ
    ルである請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料油水
    除去剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009227694A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Cosmo Oil Co Ltd ガソリン組成物
JP2009227693A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Cosmo Oil Co Ltd ガソリン組成物
EP2314661A1 (en) 2004-03-11 2011-04-27 Chemtura Corporation Lubricant and fuel compositions containing hydroxy polycarboxylic acid esters
JP2011522072A (ja) * 2008-05-30 2011-07-28 汕頭大学 燃料添加剤としてのヒドロキシアルカン酸誘導体の使用
JP2013040349A (ja) * 2012-11-21 2013-02-28 Cosmo Oil Co Ltd ガソリン組成物

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