JP2000290365A - ポリケトンおよびその製造方法 - Google Patents

ポリケトンおよびその製造方法

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JP2000290365A
JP2000290365A JP11096440A JP9644099A JP2000290365A JP 2000290365 A JP2000290365 A JP 2000290365A JP 11096440 A JP11096440 A JP 11096440A JP 9644099 A JP9644099 A JP 9644099A JP 2000290365 A JP2000290365 A JP 2000290365A
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polyketone
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JP11096440A
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Inventor
Kiichiro Uchimoto
本 喜 一 朗 内
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明のポリケトンは、下記式で示され
る構成単位(I)を有することを特徴としている; 【化1】 (式中、R1は、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる
群から選ばれる少なくとも1種の炭素数1〜50の炭化
水素基から形成される基であって、置換基を有していて
もよく、置換基がヘテロ元素および/または金属元素を
含有していてもよく、R2およびR3は、それぞれ独立
に、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる群から選ばれ
る炭素数1〜12の炭化水素基または水素原子であっ
て、該炭化水素基は置換基を有していてもよく、置換基
がヘテロ元素および/または金属元素を含有していても
よい)。 【効果】 本発明のポリケトンは、特に耐熱性に優れ、
たとえば、食品容器、電気部品、電子部品、自動車部
品、機械機構部品、フィルム、シート、繊維などの各種
素材として有効に用いることができる。また、本発明の
製造方法によれば、温和な条件で、任意の構造のポリケ
トンを効率よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規ポリケトンおよび
その製造法に関する。詳しくは、本発明は、特定の構造
を有するポリケトン、特に1,3ジケトン構造を有する
ポリケトンおよび、ビスカルボン酸ハライドと特定のハ
ロゲン金属化合物を反応させることを特徴とするポリケ
トンの製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来ポリケトンとしては、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンなどの芳香
族ポリケトンや、エチレンやプロピレンなどのオレフィ
ンと一酸化炭素の共重合体である脂肪族ポリケトンが知
られていた。これらのポリケトンは機械的強度や耐熱性
に優れ、エンジニアリングプラスチックとして実用化さ
れている。しかしながら、これらのポリケトンの構造
は、ある程度限定されており、たとえば脂肪族骨格と芳
香族骨格が混在したような高分子は得られてなかった。
【0003】また、このようなポリケトンをはじめ、ポ
リエステルやポリアミドなどの重縮合系の脂肪族系の高
分子は、一般に、重縮合により生成した基(たとえばケ
トン基、エステル基やアミド基)の間のメチレン数が短
くなればなるほど剛直性が向上し、耐熱性が向上する傾
向にある。
【0004】しかしながら、重縮合により生成した基と
基の間の炭素数が1の高分子はあまり知られておらず、
ポリケトンに関しては全く知られてなかった。さらに、
1,3ジケトン構造は、ケト−エノール異性化を起こす
ことが知られており、この構造を有する高分子があれ
ば、電気特性や光特性などの特殊な機能発現の可能性が
あるが、この1,3ジケトン構造を主鎖中にもつ高分子
は現在まで知られてなかった。
【0005】このため、脂肪族骨格と芳香族骨格が混在
したようなポリケトン、ケトン基間の炭素数が1である
ポリケトン、および1,3ジケトン構造を主鎖中にもつ
ポリケトンの開発が強く望まれていた。
【0006】また従来、ポリケトンを合成する方法とし
ては、ビニルモノマーと一酸化炭素を反応させることに
より脂肪族ポリケトンを合成する方法、脱塩重縮合反応
により芳香族ポリケトンを合成する方法、フリーデルク
ラフツ法により芳香族ポリケトンを合成する方法などが
知られていたが、いずれの方法も得られるポリケトンの
分子構造が限定されていた。
【0007】一方、本発明者は、先に、カルボン酸ハラ
イドに対し、ビス(ヨードジンチオ)メタンを反応さ
せ、ケトンを合成することを見いだしている(Angew. C
hem. Int. Ed. Engl.,36,24(1997))。
【0008】このような状況において、本発明者が鋭意
研究した結果、このようなケトン合成反応を高分子合成
反応に応用することにより、任意の構造のポリケトンを
合成する方法を見出し、また、これによって上述のポリ
ケトン類が得られることを見出し、本発明を完成するに
到った。
【0009】
【発明の目的】本発明は、特定の構造を有するポリケト
ン、特に1,3−ジケトン構造を有するポリケトンおよ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【発明の概要】本発明のポリケトンは、下記式で示され
る構成単位(I)を有することを特徴としている;
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1は、脂肪族、脂環族および芳
香族よりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭素数1
〜50の炭化水素基から形成される基であって、置換基
を有していてもよく、置換基がヘテロ元素および/また
は金属元素を含有していてもよく、R2およびR3は、そ
れぞれ独立に、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる群
から選ばれる炭素数1〜12の炭化水素基または水素原
子であって、該炭化水素基は置換基を有していてもよ
く、置換基がヘテロ元素および/または金属元素を含有
していてもよい)。
【0013】また、本発明のポリケトンの製造方法は、
上述のポリケトンを製造するにあたり、下記式(II)で
表される化合物と、下記式(III)で表される化合物と
を反応させることを特徴としている; X1−CO−R1−CO−X2 …(II) (式中、R1は、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる
群から選ばれる少なくとも1種の炭素数1〜50の炭化
水素基から形成される基であって、置換基を有していて
もよく、置換基がヘテロ元素および/または金属元素を
含有していてもよく、X1およびX2は、それぞれ独立に
ハロゲン元素である)
【0014】
【化4】
【0015】(式中、R2およびR3は、それぞれ独立
に、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる群から選ばれ
る炭素数1〜12の炭化水素基または水素原子であっ
て、該炭化水素基は置換基を有していてもよく、置換基
がヘテロ元素および/または金属元素を含有していても
よく、M1およびM2は、それぞれ独立に2価の金属元素
であり、Y1およびY2は、それぞれ独立にハロゲン元素
である)。
【0016】
【発明の具体的説明】以下、本発明について具体的に説
明する。ポリケトン 本発明のポリケトンは、下記式で示される構成単位
(I)を有するものである。
【0017】
【化5】
【0018】上記式で示される構成単位(I)におい
て、R1は、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の炭素数1〜50の炭化水素
基から形成される基であって、置換基を有していてもよ
く、置換基がヘテロ元素および/または金属元素を含有
していてもよい。
【0019】ここで、ヘテロ元素を含む置換基とは、ハ
ロゲン、酸素、硫黄、窒素などのヘテロ元素を含む置換
基であって、たとえば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
どのハロゲン;水酸基、カルボン酸基、エステル基、ケ
トン基などの酸素含有基;アミノ基、アミド基、スルホ
ン酸基などの硫黄または窒素を含有する基;ヘテロ芳香
族基などが挙げられる。また、金属元素を含む置換基と
しては、カルボン酸金属塩基、スルホン酸金属塩基、金
属錯体を含有する基などの金属元素を含有する置換基が
挙げられる。
【0020】具体的には、R1を形成する基としては、
メチレン基、メチルメチレン基、エチレン基;トリメチ
レン基、メチルエチレン基、エチルメチレン基。ジメチ
ルメチレン基などの炭素数3の脂肪族炭化水素基、テト
ラメチレン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチル
トリメチレン基、エチルエチレン基などの炭素数4の脂
肪族炭化水素基;ペンタメチレン基、1−メチルテトラ
メチレン基、2,2−ジメチルトリメチレン基などの炭
素数5の脂肪族炭化水素基;ヘキサメチレン基などの炭
素数6の脂肪族炭化水素基;オクタメチレン基などの炭
素数8の脂肪族炭化水素基;その他炭素数2〜50の直
鎖あるいは分岐の飽和、不飽和の脂肪族炭化水素基;フ
ェニルメチレン基、ジフェニルメチレン基、1−フェニ
ル−1,2−エチレン基などの芳香族置換基を有する脂
肪族炭化水素基;シクロプロピレン基、1,3−シクロ
ブチレン基、1,3−シクロペンチル基、1,4−シク
ロヘキシル基および、その他炭素数3〜50の飽和、不
飽和の脂環族炭化水素基;ヒドロキシメチルメチレン
基、2−ヒドロキシトリメチレン基などの酸素を含む置
換基を有する脂肪族炭化水素基;アミノメチルメチレン
基、2−アミノ−トリメチレン基などのヘテロ元素を含
む置換基を有する脂肪族炭化水素基;1,2−フェニレ
ン基、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、
2,6−ナフチレン基、2,7−ナフチレン基、1,3
−ナフチレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフ
チレン基、1,6−ナフチレン基、2−メチル−1,3
−フェニレン基、4−メチル−1,3−フェニレン基、
5−メチル−1,3−フェニレン基、2−メチル−1,
4−フェニレン基、2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レン基、2,5−ジメチル−1,4−フェニレン基、
2,6−ジ−t−ブチル−1,4−フェニレン基、5−
フェニル−1,3−フェニレン基などの芳香族炭化水素
基;5−ヒドロキシ−1,3−フェニレン基などの酸素
を含む置換基を有する芳香族炭化水素基;5−アミノ−
1,3−フェニレン基、5−スルホン酸−1,3−フェ
ニレン基などのヘテロ元素を含む置換基を有する芳香族
炭化水素基;5−カルボン酸ナトリウム−1,3−フェ
ニレン基、5−スルホン酸ナトリウム−1,3−フェニ
レン基などの金属元素を含む置換基を有する芳香族炭化
水素基;2,6−ピリジンジイル基などのヘテロ芳香族
基および、1,1’−フェロセニレン基などの金属錯体
基;などが挙げられる。
【0021】上記式で示される構成単位(I)におい
て、R1は、このような基のうち、1種の基のみから形
成されていてもよく、2種以上の基から形成されていて
もよい。上記式で示される構成単位(I)においてR
1は、このような基のうち、特に、1,4−フェニレン
基、1,3−フェニレン基、2,6−ナフチレン基、メ
チレン基、メチルメチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、メチルエチレン基、ジメチルメチレン基、テトラ
メチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基およ
び1,4−シクロヘキシル基またはこれらの基を有する
基であるのが好ましい。
【0022】また、上記式で示される構成単位(I)に
おいて、R2およびR3は、それぞれ独立に、脂肪族、脂
環族および芳香族よりなる群から選ばれる炭素数1〜1
2の炭化水素基または水素原子であって、好ましくは、
炭素数1〜8の炭化水素基または水素原子であり、該炭
化水素基は置換基を有していてもよく、置換基がハロゲ
ン、酸素、硫黄、窒素などのヘテロ元素および/または
金属元素を含有していてもよい。
【0023】具体的には、それぞれ独立であるR2およ
びR3としては、水素原子;メチル基、エチル基、1プロ
ピル基、2プロピル基、1ブチル基、イソブチル基、t−
ブチル基、その他炭素数2〜12、好ましくは炭素数2
〜8の直鎖あるいは分岐の飽和、不飽和の脂肪族炭化水
素基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキ
シル基、その他炭素数3〜12、好ましくは炭素数2〜
8の飽和、不飽和の脂環族炭化水素基;ヒドロキシメチ
ル基、2−ヒドロキシ1-エチル基、3−ヒドロキシ1-プ
ロピル基などの、酸素を含む置換基を有する脂肪族炭化
水素基;アミノメチル基、2−アミノ−1−エチル基、
3−アミノ−1−プロピル基、N,N−ジメチルアミノメ
チル基などの、ヘテロ元素を含む置換基を有する脂肪族
炭化水素基;フェニル基、トルイル基、キシリル基、ナ
フチル基、ビフェニル基などの芳香族炭化水素基;ヒド
ロキシフェニル基、カルボン酸フェニル基などの、酸素
を含む置換基を有する芳香族炭化水素基;アミノフェニ
ル基、スルホン酸フェニル基などの、ヘテロ元素を含む
置換基を有する芳香族炭化水素基;カルボン酸ナトリウ
ム−フェニル基、スルホン酸ナトリウム−フェニル基な
どの、金属元素を含む置換基を有する芳香族炭化水素
基;および、ピリジニル基などのヘテロ芳香族基;など
が挙げられる。
【0024】これらのうち、R2およびR3は、それぞれ
独立に、水素原子、メチル基、エチル基またはフェニル
基のいずれかであるのが好ましく、特に好ましくは、R
2およびR3がいずれも水素原子、R2およびR3の一方が
水素原子であって他方がメチル基、あるいは、R2およ
びR3がいずれもメチル基であるのが望ましい。
【0025】本発明のポリケトンは、このようなR1
2およびR3を有する、上記式で示される構成単位
(I)を有している。すなわち、本発明のポリケトン
は、上記式(I)で示される単一の構成単位からなる重
合体であってもよく、上記式(I)で示される二種以上
の構成単位からなる共重合体であってもよく、上記式で
示される構成単位(I)と他の構成単位とからなる共重
合体であってもよい。本発明のポリケトンは、これらの
うち上記式(I)で示される単一の構成単位からなる重
合体または、上記式(I)で示される二種以上の構成単
位からなる共重合体であるのが好ましい。
【0026】また、本発明のポリケトンが上記式(I)
で示される二種以上の構成単位からなる共重合体、もし
くは、上記式で示される構成単位(I)と他の構成単位
とからなる共重合体である場合には、該ポリケトンは、
各構成単位がランダムに配列した構造のランダム共重合
体であってもよく、各構成単位の単一重合体が配列した
構造のブロック共重合体であってもよいが、ランダム共
重合体であるのがより好ましい。
【0027】このようなポリケトンの特に好ましい例と
しては、R1が1,4−フェニレン基および/または
1,3−フェニレン基を有し、R2およびR3がともに水
素原子である、上記式で示される構成単位(I)を有す
るポリケトンが挙げられる。このとき、R1を構成する
1,4−フェニレン基および/または1,3−フェニレ
ン基の水素は、炭素数1〜4のアルキル基で1〜3個置
換されているものであってもよい。また、R1がメチレ
ン基であって、R2およびR3がともに水素原子である上
記式で示される構成単位(I)を有するポリケトンなど
も挙げられる。
【0028】このようなポリケトンを構成する構成単位
としては、たとえば以下に示すものが挙げられる。ま
た、本発明のポリケトンとしては、たとえば、以下に示
す構成単位を有するポリケトンが挙げられ、以下に示す
構成単位が単独で重合体を形成したポリケトン、以下に
示す構成単位の2種以上が任意の構成比でランダム共重
合体もしくはブロック共重合体を形成したポリケトンな
どがいずれも好ましく挙げられる。
【0029】
【化6】
【0030】本発明では、ポリケトンを形成するこのよ
うな構成単位のうち、特に好ましくは、上記式a1、a
3、b1、b3、c1、d1およびd3で表される構成
単位を挙げることができる。
【0031】さらに、このようなポリケトンは、目的と
する性状を損なわない範囲で、多分岐構造を有していて
もよい。このような本発明のポリケトンの構造は公知の
方法で確認することが可能であるが、たとえば、赤外吸
収スペクトルを測定することにより、その構造を確認す
ることができる。
【0032】赤外吸収スペクトルを測定すると、たとえ
ばカルボン酸クロライドを基質として測定した場合に
は、カルボニルの吸収は1800cm-1付近に観察される
が、たとえば、上記式a3で示される構成単位が単独で
重合体を形成したポリケトンについて測定した場合に
は、約1690cm-1付近にケトンのカルボニルを示すき
わめて強い吸収が観察される。また、上記式a1で示さ
れる構成単位が単独で重合体を形成したポリケトンにつ
いて測定した場合では、ケト−エノールの異性化を起こ
すため、エノールの約1600cm-1をピークとしたブロ
ードな強い吸収とケトンの約1720cm-1付近の大き
な鋭いピークとが観察される。
【0033】本発明のポリケトンは、上述のように特有
の赤外吸収を示すため、赤外吸収スペクトルの測定によ
り、容易に確認することができる。特に、本発明のポリ
ケトン上記式a1で示される構成単位が単独で重合体を
形成したポリケトンである場合などは、溶媒に溶けにく
いため、本方法での構造確認が有効である。
【0034】このような本発明のポリケトンは、所望に
より架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、核剤、離
型剤、無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料など
の各種配合剤を含有させて用いることができる。
【0035】またこのようなポリケトンは、適宜成形し
て用いることができる。成形は従来公知の方法で行うこ
とができ、たとえば、射出成形、圧縮成形、カレンダー
成形、押出成形、ブロー成形などの溶融成形加工をして
もよく、キャスト成形などの溶媒を用いた成形を行って
もよい。
【0036】本発明のポリケトンは、上述のような構造
を有するため、特に耐熱性に優れる。また、本発明のポ
リケトンは、従来の重合体が利用されていた家庭用品か
ら工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容器、電気
部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品、フィル
ム、シート、繊維などの素材として用いることができる
ほか、特にケト−エノール異性化を起こす1,3−ジケ
トン構造を有するポリケトンに関しては、電気的、光学
的なデバイス材料として用いることができる。
【0037】ポリケトンの製造方法 上記本発明のポリケトンは、下記式(II)で表される化
合物と、下記式(III)で表される化合物とを反応させ
ることにより、製造することができる。 X1−CO−R1−CO−X2 …(II)
【0038】
【化7】
【0039】上記式(II)において、R1は、脂肪族、
脂環族および芳香族よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の炭素数1〜50の炭化水素基から形成される基で
あって、置換基を有していてもよく、置換基がヘテロ元
素および/または金属元素を含有していてもよい。この
上記式(II)におけるR1は、上述の式(I)および(I
I)におけるR1と同様である。
【0040】また、上記式(II)において、X1および
2は、それぞれ独立にハロゲン元素である。X1および
2を構成するハロゲン元素は、塩素、臭素、ヨウ素か
ら選ばれるのが好ましく、塩素であるのが特に好まし
い。X1およびX2は、おなじハロゲン元素であっても異
なっていてもよいが、特に好ましくはX1およびX2が共
に塩素であるのが望ましい。
【0041】このような上記式(II)で表される化合物
としては、たとえばテレフタル酸クロライド、イソフタ
ル酸クロライド、2,6−ナフタレンジカルボン酸クロ
ライド、マロン酸クロライド、メチルマロン酸クロライ
ド、フマル酸クロライド、マレイン酸クロライド、グル
タル酸クロライド、1−メチルコハク酸クロライド、ジ
メチルマロン酸クロライド、アジピン酸クロライド、セ
バシン酸クロライド、スベリン酸クロライド、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸クロライドなどが挙げられ
る。
【0042】上記式(II)で表される化合物は、単独で
用いてもよく、また、数種混合して用いてもよい。ま
た、上記式(II)で表される化合物は、本発明の目的を
損なわない範囲で、トリメリット酸トリクロライド、ピ
ロメリット酸テトラクロライドなどの多価カルボン酸ハ
ライドを含有していてもよい。
【0043】上記式(III)において、R2およびR
3は、それぞれ独立に、脂肪族、脂環族および芳香族よ
りなる群から選ばれる炭素数1〜12の炭化水素基また
は水素原子であって、該炭化水素基は置換基を有してい
てもよく、置換基がヘテロ元素および/または金属元素
を含有していてもよい。この上記式(III)におけるR2
およびR3は、上述の式(I)および(II)におけるR2
およびR3と同様である。
【0044】また、上記式(III)において、M1および
2は、それぞれ独立に2価の金属元素である。このM1
およびM2は、2価の典型金属元素あるいは、2価をと
りうる遷移金属元素のいずれでもよいが、亜鉛またはマ
グネシウムであるのが好ましく、亜鉛であるのが特に好
ましい。M1およびM2は、おなじ2価の金属元素であっ
ても異なっていてもよいが、特に好ましくはM1および
2が共に亜鉛であるのが望ましい。
【0045】さらに、上記式(III)においてY1および
2は、それぞれ独立にハロゲン元素である。Y1および
2を構成するハロゲン元素は、塩素、臭素、ヨウ素か
ら選ばれるのが好ましく、ヨウ素であるのが特に好まし
い。Y1およびY2は、おなじハロゲン元素であっても異
なっていてもよいが、特に好ましくはY1およびY2が共
にヨウ素であるのが望ましい。
【0046】このような上記式(III)で表される化合
物としては、たとえば、ビス(ヨードジンチオ)メタン
−1、1−ビス(ヨードジンチオ)エタン、2,2−ビ
ス(ヨードジンチオ)プロパンなどが挙げられる。
【0047】また、このような上記式(III)で表され
る化合物は、たとえば、A.Tetrahedron Lett,24,2043(1
983)、J.Org.Chem,59,2668(1994)、Angrw. Chem. Int.
Ed. Engl., 24, 36 (1997)およびSYNLETT, p1369-1371
(1998)に記載されているような任意の方法で合成するこ
とができ、たとえば亜鉛とジヨード炭化水素などのジハ
ロゲン化炭化水素とをTHFなどの溶媒中で反応させる
ことにより得ることができる。
【0048】上記式(III)で表される化合物は、単独
で用いてもよく、また、数種混合して用いてもよい。ま
た、上記式(III)で表される化合物は、本発明の目的
を損なわない範囲で、トリメリット酸トリクロライド、
ピロメリット酸テトラクロライドなどの多価カルボン酸
ハライドを含有していてもよい。
【0049】本発明では、このような上記式(II)およ
び(III)で表される化合物を反応させることにより、
上述のようなポリケトンを製造することができる。上記
式(II)および(III)で表される化合物の反応は、溶
液中で行うことができ、たとえば、ビス(ジヨードジン
チオ)メタンなどの上記式(III)で表される化合物を
テトラヒドロフラン(以下THFともいう)やテトラヒ
ドロチオフェン(以下THTともいう)などの溶媒に溶
解した溶液に、テレフタル酸ジクロライドなどの上記式
(II)で表される化合物をTHFやTHTなどの溶媒に
溶かした溶液を、滴下、撹拌することにより得られる。
【0050】このような反応において、上記式(II)で
表される化合物は溶液として用いられればよく、特に溶
液濃度を限定するものではないが、通常0.1モル/リ
ットル以上、好ましくは0.2モル/リットル以上であ
ることが望ましい。また、上記式(III)で表される化
合物も、溶液として用いられればよく、特に溶液濃度を
限定するものではないが、通常0.1モル/リットル以
上、好ましくは0.2モル/リットル以上であることが
望ましい。
【0051】また、このような反応においては、上記式
(II)で表される化合物1モルに対し、上記式(III)
で表される化合物が通常0.5〜3モル、好ましくは
0.8〜2.5モル程度用いられるのが望ましい。
【0052】さらに、反応に用いる溶媒は、反応基質に
より適宜選択されるが、上記式(II)で表される化合物
としてテレフタル酸ジクロライドを、上記式(III)で
表される化合物としてビス(ジヨードジンチオ)メタン
を用いた場合には、THTなどが好適に用いられる。
【0053】このような反応は、無触媒でも、触媒を用
いても行うことができる。ここで用いる触媒としては、
トリス(2−フラニル)ホスフィン、トリス[3,5−
ビス(トリフロロメチル)フェニル]ホスフィンなどの
リン化合物、ジベンジリデンアセトンパラジウムなどの
金属錯体などが挙げられる。
【0054】またこのような反応は、撹拌下で行われる
のが好ましく、反応温度が通常50℃以下、好ましくは
10℃以下であるのが望ましく、反応時間は通常5分〜
5時間、好ましくは20分〜3時間程度であるのが望ま
しい。上記の反応は、溶液中の固体生成、溶液粘度の上
昇などにより確認することができる。
【0055】所定時間撹拌して、上記式(II)および
(III)で表される化合物を反応させた後、これらの反
応生成物を酸処理する。この酸処理に用いる酸として
は、塩酸、硫酸などの無機酸を用いるのが好ましく、特
に塩酸が好ましい。また、酸処理の温度は10℃以下で
あるのが好ましい。
【0056】このようにして、本発明のポリケトンを合
成することができるが、さらにこのような反応の後、不
純物、反応残渣、未反応物の除去を行って精製するのが
好ましい。不純物などの除去は、任意の方法で行うこと
ができるが、たとえば以下の方法により行うことができ
る。
【0057】上記の酸処理で得られた反応生成物を含む
混合物に、エーテルなどの有機溶剤を添加して撹拌を行
い、静置したのち、得られた水層、有機層、固体層のう
ち、水層を除去し、さらに、水酸化ナトリウム水溶液な
どの塩基を添加して撹拌を行い、その後、得られた水
層、有機層、固体層のうち、有機層を除去する。つづい
て、濃塩酸などの酸を添加して酸性にしたのち、水層を
除去し、残った有機層と固体層を濾過し、更に水、アル
コールで洗浄することにより、不純物などの除去を行う
ことができる。これらの精製を行う温度は任意である
が、室温で行うのが好ましい。
【0058】このようにして得られたポリケトンは、特
に耐熱性に優れ、たとえば、食品容器、電気部品、電子
部品、自動車部品、機械機構部品、フィルム、シート、
繊維などの各種素材として有効に用いることができる。
また、ポリケトンが特に1,3−ジケトン構造を有する
場合には、電気的、光学的なデバイス材料として用いる
ことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明のポリケトンは、特に耐熱性に優
れる。また本発明の製造方法によれば、温和な条件で、
任意の構造のポリケトンを効率よく製造することができ
る。
【0060】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0061】
【実施例1】テトラヒドロフラン(THF)中にジヨー
ドメタン0.1モルを溶解させ、そこに、0.3モルの
亜鉛(5モル%の鉛含有)を添加し、25℃で1時間反
応させて、ビス(ヨードジンチオ)メタンを得た。
【0062】得られたビス(ヨードジンチオ)メタンの
THF溶液(0.4モル/L)25mlに、テトラヒド
ロチオフェン(THT)50mlを室温で加えた。この
混合物を室温減圧下で濃縮し、全体が40ml程度にな
った時点で濃縮を止めた。この時点でTHFはほぼ溜去
されていた。これを氷浴で冷却し、テレフタル酸ジクロ
ライドのTHT溶液(1モル/リットル)を5ml滴下
した。反応溶液は透明な黄色になった。
【0063】つづいて氷浴を取り除き、室温にて撹拌を
行った。約10分後に黄色固体の生成が開始し、更に、
1時間ほど撹拌した後、反応混合物を10gの氷と3M
塩酸30mlとの混合物中に入れた。この混合物にエー
テル50mL加えた後、分液ロートに導入し、振とう
し、静置すると、水層、有機層、固体層に分離した。こ
のうち水層を取り除いた後に、5M水酸化ナトリウム水
溶液50mLを加えた。再び、振とうし、静置すると、
水層、有機層、固体層に分離した。有機層を取り除いた
後、濃塩酸で酸性とし、水層を取り除いた。残った固体
層、有機層をグラスフィルターで濾過することにより、
固体生成物が得られた。この固体を水で洗浄し、更にメ
タノールで洗浄し、室温減圧下で乾燥した。得られた固
体生成物は黄色で収量は860mgであった。
【0064】この得られた固体生成物について日本分光
(株)製赤外吸収分光光度計で赤外吸収スペクトル(I
R)を測定した。結果を図1に示す。この結果、反応基
質であるテレフタル酸ジクロライドのカルボニルの吸収
はほとんど消滅し、1600cm-1付近に大きくブロー
ドな吸収が見られ、また1720cm-1付近にも大きな
吸収が見られた。この吸収は、前者はエノールの、後者
はケトンの示す吸収であると考えられ、ケト−エノール
型構造が形成されていることが確認された。
【0065】また、得られた固体生成物について、示差
走査熱量計(DSC)で昇温速度10℃で測定を行った
が、300℃まで、特にピークは観測されなかった。ま
た、同時に窒素気流下ホットステージにより、毎分1℃
の加熱下での目視観察を行ったが、300℃まで不融で
あった。
【0066】さらに、得られた物質は、クロロホルム、
エタノール、THF、ベンゼン、アセトンのいずれにも
不溶であった。また、熱o−クロロフェノールへの溶解
も認められなかった。
【0067】このように、得られた物質は300℃の高
温下で不融であり、上記溶媒に不溶であるが、分子内に
ケト−エノール構造を有していることがわかった。これ
らの結果より、得られた固体生成物は、反応基質から、
下記式A1で表される構成単位からなるポリケトンであ
ると推定された。
【0068】
【化8】
【0069】
【実施例2】実施例1と同様にして得たビス(ヨードジ
ンチオ)メタンのTHF溶液(0.4モル/リットル)
25mlに、THT50mlを室温で加えた。この混合
物を室温減圧下で濃縮し、全体が40ml程度になった
時点で濃縮を止めた。この時点でTHFはほぼ溜去され
ていた。これを氷浴で冷却し、イソフタル酸ジクロライ
ドのTHT溶液(1モル/リットル)を5ml滴下した
ところ、反応溶液は透明な黄色になった。
【0070】つづいて氷浴を取り除き、室温にて撹拌を
行った。約60分後に黄白色固体の生成が開始し、さら
に、1時間ほど撹拌した後、反応混合物を10gの氷と
3M塩酸30mlとの混合物中に入れた。この混合物に
エーテル50mlを加えた後、分液ロートに導入し、振
とうし、静置すると、水層、有機層、固体層に分離し
た。このうち水層を取り除いた後に、5M水酸化ナトリ
ウム水溶液50mlを加えた。再び、振とうし、静置す
ると、水層、有機層、固体層に分離した。有機層を取り
除いた後、濃塩酸で酸性とし、水層を取り除いた。残っ
た固体層、有機層をグラスフィルターで濾過することに
より、固体生成物が得られた。この固体を水で洗浄し、
更にメタノールで洗浄し、室温減圧下で乾燥した。得ら
れた固体生成物は黄白色であって、収量は360mgで
あった。
【0071】この得られた固体生成物について、実施例
1と同様にして赤外吸収スペクトルを測定した。結果を
図2に示す。この結果、実施例1と同様に、1600c
-1付近に大きくブロードな吸収が見られ、また172
0cm-1付近にも大きな吸収が確認された。
【0072】また、この得られた固体生成物について、
実施例1と同様に示差走査熱量計(DSC)測定を行っ
たところ、145℃にガラス転移点を有し、270℃付
近に吸熱ピークを有していた。さらに、ホットステージ
による観察でも、この温度付近で融解がみとめられた。
【0073】さらに得られた固体生成物は、クロロホル
ム、エタノール、THF、ベンゼン、アセトンのいずれ
にも不溶であったが、熱o−クロロフェノールへは溶解
した。この溶液を25℃まで冷却し、固有粘度[η]を測
定したところ、0.1(dl/g)であった。
【0074】これらの結果より、得られた固体生成物は
反応基質から下記式B1で表される構成単位からなるポ
リケトンであることが推定された。
【0075】
【化9】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、実施例1で得られた固体生成物のI
R測定結果を示す。
【図2】 図2は、実施例2で得られた固体生成物のI
R測定結果を示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式で示される構成単位(I)を有す
    ることを特徴とするポリケトン; 【化1】 (式中、R1は、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる
    群から選ばれる少なくとも1種の炭素数1〜50の炭化
    水素基から形成される基であって、置換基を有していて
    もよく、置換基がヘテロ元素および/または金属元素を
    含有していてもよく、 R2およびR3は、それぞれ独立に、脂肪族、脂環族およ
    び芳香族よりなる群から選ばれる炭素数1〜12の炭化
    水素基または水素原子であって、 該炭化水素基は置換基を有していてもよく、置換基がヘ
    テロ元素および/または金属元素を含有していてもよ
    い)。
  2. 【請求項2】 上記式で示される構成単位(I)のみか
    らなることを特徴とする請求項1に記載のポリケトン。
  3. 【請求項3】 上記式で示される構成単位(I)と、他
    の構成単位とからなることを特徴とする請求項1に記載
    のポリケトン。
  4. 【請求項4】 上記式で示される構成単位(I)におい
    て、R1が、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレ
    ン基、2,6−ナフチレン基、メチレン基、メチルメチ
    レン基、エチレン基、トリメチレン基、メチルエチレン
    基、ジメチルメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメ
    チレン基、オクタメチレン基および1,4−シクロヘキ
    シル基よりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭化水
    素基を有する、請求項1〜3のいずれかに記載のポリケ
    トン。
  5. 【請求項5】 上記式で示される構成単位(I)におい
    て、R2およびR3が、それぞれ独立に、水素原子、メチ
    ル基、エチル基およびフェニル基よりなる群から選ばれ
    る少なくとも1種の炭化水素基を有する請求項1〜請求
    項4のいずれかに記載のポリケトン。
  6. 【請求項6】 上記式で示される構成単位(I)におい
    て、R1が1,4−フェニレン基および/または1,3
    −フェニレン基を有し、R2およびR3がともに水素原子
    である請求項1〜3のいずれかに記載のポリケトン。
  7. 【請求項7】 上記式で示される構成単位(I)におい
    て、R1がメチレン基であって、R2およびR3がともに
    水素原子である請求項1〜3のいずれかに記載のポリケ
    トン。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のポリケトンを製造する
    にあたり、下記式(II)で表される化合物と、下記式
    (III)で表される化合物とを反応させることを特徴と
    するポリケトンの製造方法; X1−CO−R1−CO−X2 …(II) (式中、R1は、脂肪族、脂環族および芳香族よりなる
    群から選ばれる少なくとも1種の炭素数1〜50の炭化
    水素基から形成される基であって、置換基を有していて
    もよく、置換基がヘテロ元素および/または金属元素を
    含有していてもよく、 X1およびX2は、それぞれ独立にハロゲン元素である) 【化2】 (式中、R2およびR3は、それぞれ独立に、脂肪族、脂
    環族および芳香族よりなる群から選ばれる炭素数1〜1
    2の炭化水素基または水素原子であって、該炭化水素基
    は置換基を有していてもよく、置換基がヘテロ元素およ
    び/または金属元素を含有していてもよく、 M1およびM2は、それぞれ独立に2価の金属元素であ
    り、 Y1およびY2は、それぞれ独立にハロゲン元素であ
    る)。
  9. 【請求項9】 上記式(II)において、X1およびX2
    塩素である、請求項8に記載のポリケトンの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記式(III)において、M1およびM
    2が亜鉛である、請求項8または請求項9に記載のポリ
    ケトンの製造方法。
  11. 【請求項11】 上記式(III)において、Y1およびY
    2がヨウ素である、請求項8〜10のいずれかに記載の
    ポリケトンの製造方法。
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