JP2000289368A - 丁合機における乱丁の検出方法 - Google Patents

丁合機における乱丁の検出方法

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JP2000289368A
JP2000289368A JP11103686A JP10368699A JP2000289368A JP 2000289368 A JP2000289368 A JP 2000289368A JP 11103686 A JP11103686 A JP 11103686A JP 10368699 A JP10368699 A JP 10368699A JP 2000289368 A JP2000289368 A JP 2000289368A
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Ryosuke Takahara
亮介 高原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 この発明は丁合機における乱丁の検出方法で
あって、折り丁の紙面に印刷された文字、図形、模様、
写真その他の形象をCCDカメラによりそのまま撮影
し、この撮影画像を表示したディスプレイ面においてわ
く区切により画像処理し、画像パタ−ンを認識して乱丁
の折り丁を適格に検出する方法を提案する。 【解決手段】 複数個の積層部から折り丁3を丁合機1
に送ってこの折り丁3をペ−ジ順に丁合するときに、折
り丁3の印刷面の少なくとも一部をCCDカメラ7で撮
影してディスプレイ面9に表示して観察する一方、ディ
スプレイ面9に表示される撮影画像上に一定のわくを重
ね合わせて区切って、画像処理して画像パタ−ンとし、
この画像パタ−ンを認識して乱丁を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は丁合機における乱丁の検
出方法に係り、詳しくは、丁合機において折り丁の紙面
に印刷された文字、図形、模様、写真その他の形象から
成る印刷体の少なくとも一部をCCDカメラにより撮影
し、この濃淡を含めた撮影画像をディスプレイ面上に表
示する一方、この撮影画像をディスプレイ面に重ねて表
示したわくで区切って画像パタ−ンとし、このわくで区
切られた画像パタ−ンを認識して、丁合時に乱丁の折り
丁を適格に検出する検出方法に係る。
【0002】なお、この方法は通常万力といわれるフィ
−ダによって折り丁を送る方式の丁合機に適用できる
が、この方式の丁合機以外の丁合機、ちなみに、ロ−タ
リ方式といわれる回転式フィ−ダによって折り丁が送ら
れる丁合機にも適用できる。
【0003】
【従来の技術】一般に書籍などの数ペ−ジ分は一枚の紙
面に印刷され、この紙面がペ−ジ毎に折りたたまれたも
のが折り丁といわれる。この折り丁がペ−ジ順に重ね合
わせられると、一冊の書籍や雑誌になり、この作業が製
本ともいわれる。また、折り丁をペ−ジ順に重ね合わせ
ることは折り丁を合わせるという意味から丁合といわ
れ、通常、丁合機によって量産的に行なわれている。
【0004】すなわち、丁合機にはチェンコンベヤなど
の丁合ラインが設けられ、この丁合ラインによって折り
丁が上流から下流側に向けて送られ、このように折り丁
が送られる間に、折り丁はペ−ジ順に積層されて集めら
れ一冊の書籍や雑誌などができる。
【0005】丁合機の丁合ラインを成すコンベヤに沿っ
て複数個の積層部が設けられ、丁合ラインの上流側から
下流側に向って各積層部から一つづつ折り丁を丁合ライ
ンに引出すと、ペ−ジに対応するように各折り丁が積重
ねられ、丁合が機械的に行なわれる。すなわち、丁合の
ときには、個々の積層部から丁合ラインに折り丁が送ら
れ、丁合ライン上でペ−ジ順に積層され丁合される。各
積層部は通常枠体から構成され、枠体の中にはそれぞれ
のペ−ジ分に相当する折り丁が積層状態で収容され、枠
体の最下段の折り丁が一枚づつ引出されて丁合ライン上
に送られる。
【0006】各積層部の枠体からの折り丁の引出しは最
下段のものから行なわれ、この折り丁の引出しは、通
常、万力といわれるフィ−ダによって行なわれ、最下段
にある一枚の折り丁の裏面を吸引し、案内ガイドを経て
引出される。案内ガイドには、丁合ラインと連動する送
り片によって折り丁が送られ、丁合ラインで下流側に移
動される間に折り丁は順次に積み重ねられる。
【0007】このような丁合機を用いて折り丁を一冊の
書籍などに製本するとき、各積層部に異なったペ−ジの
ものや裏返しのものやその他不揃いのものが混在するこ
ともあって、どうしても乱丁などのトラブルがさけられ
ない。このような事故が一冊の書籍でも見過ごされる
と、同じロットで製本した書籍にも同じ事故が発生して
いるとみられるため、同じロットで製本した書籍には回
収ならびに廃棄などの作業がつきまとい、製本業者には
信用を失ない、大きな損害をこうむる。
【0008】このため、丁合機には乱丁などの検出装置
を設け、これによって乱丁などを検出しつつ、乱丁なく
丁合が行なわれるようにしている。しかし、このような
検出装置や検出方法として種々のものが提案されている
が、これらは乱丁が適切に検出できないほか、乱丁など
の検出情報そのものが誤報であることが多い。したがっ
て、誤報によって丁合機を停止することが多くなると、
丁合作業の能率を大巾に低下させ、改善が求められてい
る。
【0009】そこで、従来例の乱丁などの検出装置や監
視装置をみると、はじめは、各折り丁の折り目などにマ
−クを印刷し、この印刷マ−クを光センサ−などで検出
するものであったが、特公平5−78440号公報や特
公平3−044000号公報にそれぞれ記載される乱丁
検出装置や検出方法が提案されている。
【0010】これら装置やそれに用いる検出方法は、折
り丁の印刷面における観察は、印刷面の一点に光を当て
てその測定点からの反射光を光ダイオ−ドなどの受光素
子により受ける一方、受けとった反射光をその光量に相
当する電気信号に変換することによって行なわれ、この
測定点毎の電気信号として観察された情報を予め記憶さ
せておいた当該測定点毎の基準電気信号の記憶情報と較
べて、乱丁の有無が判断されている。
【0011】しかし、これら装置や方法によって検出す
る基準にされるのは、折り丁の印刷面に光をあてた測定
点であり、このため、つぎのとおりの問題がある。
【0012】すなわち、印刷面に光をあてるのはスポッ
ト的であり、その反射光をうける受光素子は太陽電池や
光ダイオ−ドなどの半導体素子である。このため、光エ
ネルギを電気エネルギに変換することによって得られる
情報は折り丁印刷面の測定点の情報であり、折り丁の印
刷面には文字、数字、図形などが文章として表示されて
いるのにも拘らず、これをそのまま認識してあらわした
情報でない。すなわち、書籍などの折り丁の印刷面にあ
らわされる文字などは、一連の文字のつづりの文節の情
報であり、写真などは濃淡などをもった情報であるにも
かかわらず、このような情報の認識にもとずいて乱丁な
どが検出されてもいない。
【0013】このように乱丁などの判断に用いられる情
報が折り丁の印刷面の画像などを認識したものでないた
め、これによって乱丁を判断しても適切かつ確実に判断
できない。つまり、印刷面の文字などが相違しても、測
定点の電気信号の値が一致すれば乱丁なしと判断され、
印刷面の文字などが一致し同じ折り丁であっても、測定
点のずれなどにより測定点の電気信号が一致しないとき
には、乱丁ありと判断される。
【0014】特公昭61−46384号公報には、乱丁
監視装置として、光センサ−、ADコンバ−タなど、レ
ベル不良検出器、不良率検出器ならびに良品判定回路か
ら成る装置が記載されている。
【0015】この装置も先に示した装置と同様に構成さ
れ、光センサ−は丁合ラインの側面に沿って設けられた
折り丁の積層ゾ−ンの積台の下に取付けられ、折り丁が
丁合ラインに引出されるときにその引出方向と直交する
方向、すなわち、丁合ラインと平行な方向に複数個の光
センサ−が並べられている。したがって、折り丁が積層
ゾ−ンから引出されるときに、引出し方向と直交する直
線に沿って数ヶ所で折り丁印刷面を測定し、この数ヶ所
の反射光の出力をADコンバ−タによってデジタル信号
に変換し、基準となるデジタル信号は標準回路に入力す
る一方、乱丁を検出すべき折り丁からのデジタル信号を
監視回路に入力し、各測定点の両デジタル信号の値(絶
対値)を較べて乱丁の有無を判定するものである。
【0016】すなわち、標準回路に記録された基準とな
るデジタル信号の値に対し、監視回路のデジタル信号を
各測定点について較べ、その差の一つでも所定のレベル
を外れたときに不良信号を発信し、乱丁ありとする構成
になっている。
【0017】しかしながら、この装置は光センサ−によ
る測定点が折り丁の引出方向と直交する直線上に分散す
ることから、測定精度の向上はある程度のぞめるとして
も、測定点は直線上の数ヶ所であり、この直線がずれた
ときには全く測定できない。さらに、印刷面の形象が写
真などのときには、その濃淡分布を観察して入力しなけ
ればならないにもかかわらず、これらの情報が全く与え
られていない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点の解
決を目的とし、具体的には、従来の装置や方法は、折り
丁の紙面に印刷された印刷体の画像について局部的な測
定点からの反射光を電気信号に変換し、このデジタル信
号の値にもとずいて乱丁を判定するものであるため、乱
丁が確実に検出できないという、欠点があり、これを解
決することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明方法は
複数個の積層部から折り丁を丁合機に送ってこの折り丁
をペ−ジ順に丁合するときに、折り丁の印刷面の少なく
とも一部をCCDカメラで撮影してディスプレイ面に表
示して観察する一方、この撮影画像を画像処理した画像
パタ−ンを認識して乱丁を検出する検出方法において、
このディスプレイ面に表示される撮影画像上に一定のわ
くを重ね合わせて区切って、このわく内で区切られた撮
影画像を画像処理してパタ−ン化する一方、画像パタ−
ンを認識して乱丁を検出することを特徴とする。
【0020】要するに、本発明方法は、丁合機を用いて
折り丁をペ−ジ順に積み重ねて丁合するときに折り丁の
乱丁などを検出する方法であって、折り丁の印刷面の一
部若しくは全部を濃淡を含めてCCDカメラで撮影し、
この撮影画像をそのまま利用して乱丁の有無を判断す
る。つまり、印刷面の文字、図形、写真などの形象は濃
淡を含めた形で撮影し、この撮影画像に一定のわくによ
る区切りを与え、その上で濃淡を含めた特徴(又はカテ
ゴリ−)をとってパタ−ン化して認識し、このパタ−ン
認識により乱丁の有無を検出する。
【0021】このように認識すると、折り丁の印刷面に
印刷された文字などが示す文章や文脈まで読むことにな
り、適格に折り丁の正否を判断できる。一方、このよう
に判断すると、撮影画像にもとずく入力情報が膨大にな
り、処理コストがかかるとともに高速処理もむづかし
く、とくに、高速で丁合する丁合機には適合しない。
【0022】この点について、本発明法では、CCDカ
メラによる撮影画像について一定のわくにより区切りに
よって処理し、このわく内の撮影画像を正規化などの画
像処理してパタ−ン化をはかる。
【0023】この画像パタ−ンはCCDカメラによる撮
影画像にもとずくものであるから、折り丁の印刷面の形
象のキャラクタをそのままあらわしているから、折り丁
の正否は適格に判断できる。また、この画像パタ−ンは
撮影画像の形象にわく決めを与えて処理する一方、この
わく切り処理のときに形象を分断して記号化をはかる
と、このパタ−ンの認識は記号化したものにとどまるか
ら、その画像処理や認識にはコストや時間もかかること
がなく、記号化されたパタ−ンも濃淡を含めたものでも
あるから、印刷面の印刷物をそのままあらわし、高精度
で乱丁が検出できる。
【0024】そこで、これら手段たる構成ならびに作用
について図面によって具体的に説明すると、つぎのとお
りである。
【0025】なお、図1は本発明の一つの実施例に係る
乱丁検出装置の説明図である。
【0026】図2は図1に示す乱丁検出装置におけるデ
ィスプレイ面上にあらわされる印刷面の説明図である。
【0027】図3は図2における形象をわくにより区切
って記号化をはかる説明図である。
【0028】一般に、書籍、雑誌などの製本において、
印刷されて折りたたまれた紙は折り丁といわれる。この
折り丁をペ−ジ順に重ね合わせて一冊の書籍などになる
ように集めることは、折り丁を合わせるという意味合い
から丁合といわれている。丁合は元来職人的な手作業に
よって行なわれていたが、現在では、図1で一部を示す
ような丁合機1によって行なわれていることが多い。
【0029】すなわち、図1において符号1は丁合機を
一般的に示し、丁合機1は通常万力式といわれる折り丁
の給紙部を具えるものが多い。しかし、この例にとらわ
れることなく、書籍、雑誌などの製本のときには、万力
といわれるものの型式以外、例えばロ−タリ方式のよう
な給紙を具える丁合機も用いられ、このような丁合機で
あっても本発明に係る検出方法は適用でき、この適用に
よって丁合のときに乱丁を監視し確実に検出でき、乱丁
なく製本できる。
【0030】このような丁合機1によると、いずれの給
紙方式をとるにしても、折り丁は丁合コンベヤ2上に給
紙され、そこにおいて丁合が行なわれる。すなわち、丁
合コンベヤ2上に給紙された折り丁3は丁合コンベヤ2
とともに走行し、この走行の間に折り丁3はペ−ジ毎に
重ね合わされ、丁合されて書籍や雑誌などになる。丁合
コンベヤ2に給紙される折り丁3はペ−ジ毎に分けられ
て折り丁積層部(図示せず)として丁合コンベヤ2に沿
って設けられ、各折り丁積層部から万力式又はロ−タリ
式などの給紙部によって折り丁3は案内ガイド4に引出
され、それから、丁合コンベヤ2の上にのせられる。
【0031】このように案内ガイド4から折り丁がのせ
られるとき、その下には丁合コンベヤ2の上流側から送
られる折り丁3があり、この折り丁3の上にのせられ
る。すなわち、折り丁3が丁合コンベヤ2上を流れる
間、その折り丁3の上には順次に折り丁3が重ね合わさ
れ、丁合コンベヤ2の下流に達すると、一冊の書籍や雑
誌などがペ−ジ順に丁合される。
【0032】なお、図1においては丁合コンベヤ2に送
り片5が取付けられているようにみえる。しかし、丁合
コンベヤ2は通常、2つのコンベヤベルトが所定の間隔
をおいて平行に配設され、このコンベヤベルト間の間隔
から送り片5が上向きに突出され、送り片5の下端はチ
ェンコンベヤ(図示せず)に取付けられ、チェンコンベ
ヤによって送り片5が駆動されるよう構成されている。
したがって、送り片5によって案内ガイド4を経て丁合
コンベヤ2上に送られる折り丁3は、丁合コンベヤ2に
よって送られる折り丁3の上にのせられる。
【0033】図1に示す丁合機1は万力式といわれる従
来例の丁合機1の一つであって、丁合コンベヤ2の上に
のせられて折り丁3が送られる間に、上流側の折り丁3
の上に順次下流側の折り丁3が重ねられる。一方、丁合
コンベヤ2への折り丁3の送りは案内ガイド4、送り片
5ならびにこの送り片を駆動する駆動チェンコンベヤに
よって行なわれる。
【0034】また、丁合コンベヤ2の側方から案内ガイ
ド4を経て送られる折り丁3はそれぞれの積層部として
積み上げられ、このような積層部は通常18〜20個
(この数は丁合すべき折り丁のペ−ジ数に相当して決ま
る)設けられ、折り丁3はペ−ジ毎に各積層部に積層状
態で収容されている。
【0035】このような丁合機1によって折り丁3を丁
合する際に、丁合コンベヤ2の上に検出センサ−6を設
け、この検出センサ−6によって折り丁3の端部を検出
する。一方、このセンサ−6によって検出された検出端
部から所定のところの折り丁3の印刷面を撮影するため
に、CCDカメラ7を設け、折り丁3の紙面に印刷され
た印刷体の少なくとも一部をCCDカメラ7によって撮
影し、撮影画像は画像処理装置8に送られ正規化などの
処理を経て、後記の如くわく10(図2ならびに図3参
照)によって区切られた画像パタ−ンとして記録され、
ディスプレイ面9にも表示される。
【0036】すなわち、CCDカメラ7は検出センサ−
6として用いる光センサ−又は光ダイオ−ドなどとは相
違して、多数、とくに無数に近い数のフォトダイオ−ド
が集積されて配列されている。この集積回路を成す配列
面で受光すると、無数に近いフォトダイオ−ドによって
光の明るさ(つまり、画像の濃淡)に比例して電荷が発
生し、この電荷の値の電気信号が画像情報としてCCD
素子によって一定の順序にしたがい画像処理装置8に送
られ、画像処理装置8に連結するディスプレイ面9にも
撮影画像がそのまま表示される。
【0037】この画像処理装置8に入力される撮影画像
はそれにもとずいて正規化などの前処理され、この画像
パタ−ンが認識されて乱丁の有無は判断されるが、この
画像パタ−ンはディスプレイ面9上に表示される撮影画
像に一定の広がりをもつわく10を与えて区切って処理
する。
【0038】すなわち、CCDカメラ7によって折り丁
3の印刷面を撮影した撮影画像は文字、図形などの形象
とともにその濃淡を含めて観察されており、これらの情
報が画像処理装置8に入力されると、画像処理装置8に
おいて正規化な処理が行なわれ、折り丁3印刷面の文
字、図形などの形象はその濃淡を含めた特徴的事項が抽
出され、これらが画像パタ−ンとして認識される。
【0039】なお、正規化とは折り丁の印刷面の文字、
図形などから本質的な図形情報として画像パタ−ンを抽
出する処理であって、この処理により文字や図形などを
読みとることができる。
【0040】このところについて、画像処理装置8にお
けるパタ−ン認識という面からみると、折り丁の印刷面
における文字、図形その他の形象は、いずれの形象であ
るが、ある有限の広がりを持った図形ともみられる。ち
なみに、折り丁3で印刷面の素地の色を白、描かれた文
字の色を黒(濃淡を含めて)とすると、文字、図形など
の形象の認識は、白の素地部分内の黒の部分の分布状況
とみられる。このことは逆にみると、黒の部分を対比さ
せるような白の部分の分布状況にあるとも考えることも
できる。
【0041】このように文字や図形などの形象をある有
限の広がりをもった図形として認識すると、折り丁の印
刷面において文字や数字など、さらにそれによる文章な
どを読むことになる。このようなパタ−ン認識は従来例
のように折り丁の一部の点を基準として判断する場合と
相違し、文字や文章を読むことになるため、乱丁有無の
判断精度は大巾にアップする。
【0042】しかしながら、このようなパタ−ン認識
は、文字などをある有限の広がりをもった図形としてと
らえるため、例えば、同じ文字であっても、認識部分た
る印刷面素地が広く大きい場合と狭く小さい場合は、文
字に相当する部分、つまり、黒の部分やその分布状況は
同じであるが、印刷面素地に相当する部分、つまり白の
部分の分布状況に違いが異なることになる。
【0043】このところから、本発明法においては、折
り丁3の印刷面においてCCDカメラ7による撮影画像
に対しわく10を与え、わく10によって囲まれる有限
の広さをもった図形として処理する。この処理には撮影
画像がディスプレイ面9上に表示されるところを利用
し、この画像を一定のわく10で区切って行なう。(図
2参照、ただし、図2ではCCDカメラ7による撮影画
像を符号11で示す) このような処理は、ディスプレイ面9上にわく10をス
−パ−インポイズすることによって行なうことができ、
このように処理すると、画像処理装置8において認識さ
れる画像パタ−ンは一定のわく10内の文字、図形など
の形象のみとなり、パタ−ン認識されるのは、わく10
内の文字、図形などの形象とわく10内の素地とであっ
て、わく10内で黒白の分布を濃淡を含めてとらえるこ
とができる。
【0044】すなわち、ディスプレイ面9の上にはCC
Dカメラの撮影にもとずく撮影画像があらわれると、こ
れに併せてわく10があらわれる。わく10は、図2で
矢印で示すとおり、上下、左右に移動させ、わく10内
に他のペ−ジの折り丁と区別できる文字などの形象を含
ませるようにする。このようにわく10で区切った画像
パタ−ンはわく10とともに画像処理装置8のメモリ−
に記録し読み込ませるこのようにCCDカメラ7の撮影
にもとずく撮影画像11を一定のわく10で区切り処理
すると、画像処理装置8ではわく10内の素地を含めて
文字、図形などの形象をことごとく処理されるが、この
わく区切り処理のときに、わく10はさらに複数個の細
わく12に区分けして処理する。
【0045】すなわち、このように文字などを一定の広
がりをもった図形として処理する場合は、わく10内の
全てを画素として処理することになり、きわめて膨大な
処理量となり、処理に相当の時間とコストがかかり、と
くに、処理時間がかかることは高速な丁合機における処
理に適応しない。この面からみると、わく10の広がり
はなるべく小さくするのが好ましい。そこで、一定のわ
く10で撮影画像11を区切るほかに、図3に示すよう
に、わく10内をさらに区切って複数個の細わく12で
区分けする。(図3参照) わく10は、図3に示すように、通常ディスプレイ面9
上に縦長に表示され、この縦長のわく10を短冊状に区
分けして複数個の短冊状の細わく12が表示されてい
る。このようにわく10をさらに区分けした短冊状の細
わく12を表示すると、一つの短冊状の細わく12内で
処理対象とすべき形の画素は少なくなるが、ほとんどが
文字だけから成る書籍では、アルファベットやかな文字
一つだけとなることもあり、この場合は、書籍などでは
かな文字などはどの折り丁でも共通して頻繁に使われる
こともあって、乱丁の有無の判断には判定精度低下など
の面からして好ましくない。
【0046】このところから、本発明方法においては、
図3に示すとおり、一定のわく10で区切る一方、短冊
状の細わく12の区切りによって文字などを分断して記
号化し、この記号化されたパタ−ンにもとずいて適当な
短冊状の細わく12を選ぶ。
【0047】すでにのべたとおり、文字などの図形は素
地(白)と文字(黒)の分布状況とみることができるた
め、文章や文字などを読むといっても、これら文章の特
質などが示すように記号化されれば、画像パタ−ンとし
ては必ずしも文字や文章をそのまま短冊状の細わく12
で区切る必要がない。むしろ、短冊状の細わく12によ
って文字そのものを分断して記号化をはかるのが好まし
い。
【0048】ちなみに、図3には、一連の英文が示され
ている。この英文をnケの短冊状の細わく12で区切る
と、短冊状の細わく12(1)と12(2)とでは、
「URING PRINCIPLES.」が上下に分割
され、分割された上部分と下部分は文字からほど遠い記
号になり、下部分は句読点まで含まれ、文字でなく、記
号化されたパタ−ンになる。この場合、短冊状の細わく
12(1)や12(2)の幅をちぢめてせまく設定する
と、印刷面の素地の割合が減少し、素地との割合の分布
からみてもペ−ジ毎の折り丁の特質(キャラクタ)を抽
出して特定でき、パタ−ン化できる。
【0049】このようにディスプレイ面9上の画像にも
とずいてわく10ならびに細わく12を設定してパタ−
ン化すると、各折り丁3の特質(キャラクタ)を抽出し
てパタ−ン化でき、この画像パタ−ンを画像処理装置8
で認識させると、きわめて適格に乱丁の有無を検出でき
る。
【0050】以上のとおり撮影画像をディスプレイ面9
上で処理するわく10を縦長の方型にするのは、書籍そ
の他の文章は縦長に細長いわくで区切ると、図形的にみ
て特殊な形状になるから折り丁の判定がきわめて容易に
なるからである。
【0051】また、縦長のわく10を平行に分けて複数
個の短冊状の細わく12にするのも、同様な理由である
が、このように細わく12で細区分すると、検査条件は
一層安定し、折り丁印刷面の一つのラインの文章がこと
ごとく記号化できて、判定精度がさらに向上し、画像処
理装置8における処理や後記のような相関演算なども短
時間で達成できる。
【0052】なお、各短冊状の細わくの寸法は長さ15
〜30mm、幅2〜5mm程度にするのが好ましい。
【0053】また、以上のようにわく10や細わく12
で画像を区分け処理するときに、図2で矢印方向に示す
ように、わく10を上下や左右に移動させることによっ
て、適切な短冊状の細わく12を選択する。このよう
に、わく10や細わく12はディスプレイ面9にはス−
パ−インポイズさせるときに、この手段はいずれの手段
をとることができるが、別の回路を設けてわく10の適
切位置を画像処理装置8内に記録させるようにする。
【0054】また、ディスプレイ面9上でわく10を移
動させて処理する画像処理は、折り丁の積層部毎に個別
的に行なうことができるが、この処理は各画像処理装置
8に指令を与える中央処理装置13、所謂CPUにおい
て行なうことができる。
【0055】すなわち、折り丁3の積層部毎の画像処理
装置8はコンピュ−タ装置14の一部として組込み、画
像処理装置8において、CCDカメラ7からの撮影画像
などの情報について正規化などの前処理、パタ−ン認
識、比較などの処理や、わく10ならびに細わく12に
よる区切りなどの処理の記録が行なわれ、これら処理の
経時的指令はコンピュ−タ装置14の中央処理装置13
によって与えられる。
【0056】各画像処理装置8においては、CCDカメ
ラ7による画像についてディスプレイ面9を介してのわ
くによる区切りなどの処理、正規化などの前処理を経て
予め記録(認識)させておいた基準パタ−ンと検査すべ
き検査パタ−ンを認識し、この認識された2種のパタ−
ンを比較して乱丁の有無を判断する。
【0057】この2つの画像パタ−ンの比較は、所謂、
パタ−ンマッチングによって行なわれ、このパタ−ンマ
ッチングでは予め画像処理装置8内に基準画像として記
録させておいた基準パタ−ンに検査のときに入力される
検査パタ−ンが一致するかどうかがみられる。つまり、
2つの画像パタ−ンにより生成される文字、図形などが
対応するかどうかをみることになる。この対応するかど
うかは、正規化などの前処理を経たパタ−ンについて、
これら相互間の相関性を演算し、この相関性を示す相関
値を求めることによって行なわれ、それによって乱丁の
有無が判断される。
【0058】また、演算される相関性は、2つの画像パ
タ−ンにより生成される文字、図形などがかなりの程度
に似ていることを示し、これを示す関係式をプログラム
としてこの関係式を予め画像処理装置8に内蔵させてお
くと、容易に相関値は演算できる。
【0059】この演算の一例として2つの画像パタ−ン
を統計学的に処理し、その相関係数を求めることもでき
る。また、2つの画像パタ−ンについてそれぞれの自己
相関と相互相関を配慮した相関演算式を求め、この演算
式を画像処理装置に入力させておくこともできる。
【0060】このような相関演算式によって求めた相関
の程度を100分率であらわすと、例えば、65%以上
のときは、CCDカメラによる撮影時のずれや折り丁印
刷面の差などを配慮すると、2つの画像パタ−ンにより
生成される図形や文字などは一致しているとみられるか
ら、乱丁なしとし、65%以下のときは、乱丁ありと判
断するものにすることもできる。
【0061】画像処理装置8は、図1に示すように、コ
ンピュ−タ装置14の一部として配置することもできる
が、画像処理装置8はそれに対応するディスプレイ面9
を一組みとして、折り丁の各積層部に対応させて設ける
こともできる。
【0062】コンピュ−タ装置14は丁合機操作盤15
に接続し、丁合機操作盤15の操作に合わせられるよ
う、構成することもできる。
【0063】コンピュ−タ装置14には監視回路(図示
せず)を内蔵させ、この監視回路によって2つの画像パ
タ−ンについてパタ−ンマッチングの結果、乱丁なしの
ときにはそのまま丁合作業を進行させ、乱丁ありと判断
されたときには指令により丁合機を一時的に停止させる
こともできる。
【0064】コンピュ−タ装置14には中央ディスプレ
イ16とコンピュ−タ操作盤17を接続し、ディスプレ
イ16の接続は切り換えスイッチによって切り換えるよ
うに構成されているため、スイッチの切り換えによって
折り丁3の積層部毎のディスプレイとして使用できる。
これを使用すると、折り丁の積層部毎に行なわれる、わ
く10などによる画像処理を集中的に行なうことができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、本発明方法
は複数個の積層部から丁合機に送られる折り丁の印刷面
の少なくとも一部をCCDカメラで撮影し、この撮影画
像にもとずいて認識される画像パタ−ンについてパタ−
ンマッチングすることにより乱丁を検出する方法であっ
て、このCCDカメラによる撮影画像がディスプレイ面
に表示されることを利用して、画像パタ−ンを一定のわ
くで区切る一方、わくで区切られた画像パタ−ンを認識
してパタ−ンマッチングすることにより、乱丁を検出す
ることを特徴とする。
【0066】したがって、丁合機に送られる各折り丁の
紙面の印刷体の少なくとも一部はCCDカメラの撮影に
より濃淡を含めた画像としてそのまま画像処理装置に入
力でき、画像処理装置で認識される画像パタ−ンは正規
化などの処理を経ていることもあって、パタ−ンマッチ
ングにより折り丁印刷体の図形や文字などの一致をみる
ことができる。さらに、認識される画像パタ−ンを一定
スペ−スのわくで区切られているものであるため、画像
パタ−ンにより生成される図形などの認識やパタ−ンマ
ッチングは迅速に行なうことができ、これらのところか
ら、乱丁を確実かつ迅速に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係る乱丁検出装置の説
明図である。
【図2】図1に示す乱丁検出装置におけるディスプレイ
面上にあらわされる印刷面の説明図である。
【図3】図2における形象をわくにより区切って記号化
をはかる説明図である。
【符号の説明】
1 丁合機 2 丁合コンベヤ 3 折り丁 4 案内ガイド 5 送り片 6 検出センサ− 7 CCDカメラ 8 画像処理装置 9 ディスプレイ面 10 わく 12 細わく 14 コンピュ−タ装置 16 中央ディスプレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の積層部から折り丁を丁合機に送
    ってこの折り丁をペ−ジ順に丁合するときに、前記折り
    丁の印刷面の少なくとも一部をCCDカメラで撮影して
    ディスプレイ面に表示して観察する一方、この撮影画像
    を画像処理した画像パタ−ンを認識して乱丁を検出する
    検出方法において、 このディスプレイ面に表示される撮影画像上に一定のわ
    くを重ね合わせて区切って、このわく内で区切られた撮
    影画像を画像処理してパタ−ン化する一方、画像パタ−
    ンを認識して乱丁を検出することを特徴とする丁合機に
    おける乱丁の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記ディスプレイ面上に表示される前記
    撮影画像のうちで、文字、図形、模様、写真その他の形
    象の画像を前記わくで切断して記号化し、この記号した
    画像を認識して乱丁を検出することを特徴とする請求項
    1記載の丁合機における乱丁の検出方法。
  3. 【請求項3】 前記わくを前記ディスプレイ面に対し縦
    長に構成することを特徴とする請求項1記載の丁合機に
    おける乱丁の検出方法。
  4. 【請求項4】 前記縦長わくを複数個の短冊状の細わく
    に区分けし、これら短冊状の細わくのうちから一つの細
    わくを選び、この選んだ細わく内に区切られた文字、図
    形、模様、写真その他の形象の画像を認識して乱丁を検
    出することを特徴とする請求項1または3記載の丁合機
    における乱丁の検出方法。
  5. 【請求項5】 前記ディスプレイ面に表示される前記撮
    影画像のうちで、文字、図形、模様、写真その他の形象
    の画像を前記細わくの少なくとも一つで切断して記号化
    し、この記号化した画像を認識して乱丁を検出すること
    を特徴とする請求項1、3又は4記載の丁合機における
    乱丁の検出方法。
  6. 【請求項6】 前記ディスプレイ面上において前記わく
    を上下又は左右に移動させて、前記細わくの一つを選択
    し、この選択された前記細わく内に区切られた文字、図
    形、写真その他の形象の画像を認識して乱丁を検出する
    ことを特徴とする請求項1、3、4又は5記載の丁合機
    における乱丁の検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136924A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Yamatake Corp 画像検査装置
JP2013056479A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Kita Denshi Corp 乱丁検査装置

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